ネリマの畑の真ん中で 2015

2015.12.31
というわけで、今年もおしまいである。
引き続き恒例の2015年、我が家の十大ニュースの発表だ。 えーと、子ども部屋にエアコンつける。これは4位だな。
懸案だったエアコンである。荷台いっぺんにつけて、工事費も全部コミでまとめて一括。いい業者に頼むことができてよかった。
そして、せっかくエアコンをつけたというのに子ども達は相変わらず自分の部屋ではなくてリビングで宿題をやってて、えーと、まあ、いいか、という感じだ。
続いて娘が応援団で大活躍。5位。
応援団といっても運動会限定だが、1年生の頃には、全校生徒の前で大声を張り上げ太鼓をたたき、全員を煽るなんてことはまさかできるとは思わなかったわけで、成長を実感したなあ。
3位は、あれだな、息子の簿記2級合格だな。
なにしろ大人でも普通に落ちる、合格率12%である。ここらで一つ、挫折を経験させてやろうと思って受けさせたら、なんとあっさつり一発で合格。オレが返り討ちに遭ってしまった。
もちろん独学。自分で参考書を選んで買ってきて、それで通ってしまったんだから、大人はもっとしっかりしないといけないよ。
続いて、娘が代表委員の副委員長。これは2位だな。
簡単に言えば生徒会長の副だ。何をするんだと聞いたら「別に何もしないよ」とのことだった。
そして1位はというと、息子がオレの背を抜いたことだ。
うぬぬぬぬ。これで息子に勝てるのは、車の運転と酒の量ぐらいになってしまった。
まあ、そういうわけで今年も我が家は大過なく1年を送ることができました。穏やかな年の瀬を迎えて、何と言うこともない当たり前の幸せの尊さに感謝しています。
皆さま、今年も1年、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。


2015.12.30
昨日で仕事を終え、今日は大掃除と、書き残していた年賀状を書いて、これで年内の予定は終了。一気に正月モードに突入だ。
その前にイベントとして、毎年恒例のパパ友忘年会がある。
地元の幼稚園で知り合った家族同士の付き合いがもう10年も続いていて、地元にこういうつながりがあるのはとても嬉しいことだ。
一軒めに串揚げの「とおるちゃん」に行ったら、まっちゃんが「昔、会長(オレね)が“可愛い子がいる”といって連れてってくれた店がこの場所だった」と言い出して、びっくり。まったく記憶にないのだが。
5年くらい前の話らしい。そんなことがあったのか。オレもしょうがねえなあ〜。
最後にコンビニで、これまた恒例、まっちゃんにアイスをおごってもらって、良いお年を〜と別れたのだった。


2015.12.29
娘と一緒にちびまる子ちゃんの映画を観に行く。
娘はもうこういう映画は卒業した年齢なのだが、今回のは面白いという噂を聞きつけたらしく、見に行くことになった。
確かに面白かった。
ベタな展開ではあるがストーリーがコンパクトで展開がよく、無駄な引っ張り回しもなくて、上手くまとまっていた。大人の映画もこれぐらいコンパクトだとありがたいな。


2015.12.28
大方の会社が今日で仕事納めなのかな。
オレはもちろん原稿を書いている。まだ終わらない。
というか、年明けに出せばいい原稿だから、まだ先だなあ〜とやる気が起きないだけである。
結婚してから正月を実家で過ごすことがなくなって、もう15年か。
実家の正月も様変わりしたのだろうか。
紅白歌合戦が終わったら雪の降る中を2年参りに出かけたりしたっけな。
東京の正月は快晴。そんな違いにいつも驚いたものだった。


2015.12.27
等々力スタジアムに向かう副都心線の中で、スマホからFacebookに上げた文章が我ながらよくできていたので、再掲だ。
「プロ契約の多いあちらさんと違って、この子たちは会社の仕事が終わってから暗くて寒いグラウンドで練習し、そして翌朝早くにまた会社に行くという毎日を重ねてきた。その積み重ねでつかんだ三度目の決勝の舞台である。ブーイングにさらされてもそれ以上のエールを送ってやる。関東在住アルビレックスサポーターの意地を見せてやろうと、等々力に続々集結中だ。それに負けじと新潟からの日帰り応援ツアーのバスが関越道を爆走中。午前2時出発というのにバスは三台、満席だ。こんなバカどもの吠える声でスタジアムの空気が変わるのを、ぜひテレビで聞いてくれ。
自分のだからネットからのコピペでも大丈夫だ。使い回しとも言うが。
今回、息子は部活で行けないというので「お父さん、頼んだぞ」と託された思いを胸に、オレは武蔵小杉駅の立ち食いソバを食う。まあまあだな。
意地を見せてやろうと集まった関東サポーターと、前日に運行を決めたクレージーなバス会社のクレージーなツアーで集まったサポーター、合計4000人。その声援は間違いなくスタジアムを制圧した。
そのスタジアムだが、とっても変な雰囲気。歓声がちっとも上がらず、湧きもしない。歌なんてもちろん出ない。
開場前の長蛇の列を見て仰天したオレだが、その列がチケット交換の行列だと知ってさらに仰天。どうやら大量にタダ券をばらまいたようだ。
「澤さんが最後らしいから、観に行こうかしら、タダだし」と誘い合ったふうのおばちゃん2人連れがやたらと多くて、いわゆるライト層が観客に増えるのは歓迎することなのだが、でも、これはやり過ぎだろう。そこまでして澤の引退を盛り上げたいのか。
そもそもこれは澤の引退試合ではなくて、歴史ある皇后杯の決勝という大舞台。それがすっかり澤の引退試合にすり替えられてしまって、とすれば勝敗は別に関係なく、ただ澤のゴールだけを見ればいいやという観客がほとんどなのも当然だろう。
実際、いろいろとおかしなことばかりだった。
ゴール裏の冷たいコンクリートに座り(サポーター席は立ち見なのだ)、ハッピーターンを食いながらオレは考える。
突然の澤の引退発表は、なぜ準決勝の前だったのだろう。
澤ほどの選手になれば、試合前にそういう発表をすれば、試合の意味が変わってしまうことに思い至らないわけがない。
皇后杯の準決勝、決勝に世間の耳目を集めることには成功したが、すっかり澤の引退試合になってしまったのは、協会の意向か、スポンサーの狙いか。
いずれにせよ全日程を終了してから発表すべきだった。そうした良識を持っているアスリートだと思っていたのに、残念だよ。
ユニフォームは、アルビレックスがアウエー。これもおかしな話で、サポーター席はホームなのになぜかユニフォームがアウエー。
トーナメント決勝のユニフォームは、協会が決めてチームに伝達するらしいから、これも協会の意向だ。要するに澤の引退試合がアウエーのユニフォームでは格好が付かないということなのだろう。
その意向に応えたのかどうか知らないが、ゲームが終了したらすぐに澤の胴上げが始まった。
こういう胴上げのようなはしゃぎ方は、普通、セレモニーがすべて終了した後に弾けるものではないのか。結果として、ホームのユニフォームで澤が胴上げされるというシーンが、皇后杯決勝の流れに関係なく、相手チームへの配慮もなく、実現されたわけだ。
INACというチームの親会社は、ガチガチの在日韓国人が社長のパチンコ企業である。在日はともかく、パチンコで底辺から吸い上げたカネを選手への高い報酬に使っているから、地元ではけっこう嫌われているらしい。
パチンコで財をなした親会社の社長は、監督とは別に勝手に「部長」という肩書きをつくってベンチに出入りし、作戦やチーム編成に口を出していて、うさん臭さいっぱいなのだが、それを是正できない協会はどうなっているのか。
もちろん選手に罪はないのだが、澤に川澄、高瀬、鮫島、中島、海堀、大野、田中、と代表がずらりと先発し、増矢や京川でさえも控えという選手層を見るに、なんだかなあという思いになる。
その選手たちが相手チームへのリスペクトもなく、自分たちの天下のようにセレモニー無視の胴上げをするシーンを見て、INACというチームと親会社の傍若無人ぶりが苦々しい。
今日で引退するという選手の活躍で勝ったというのに、それで喜んでいていいのかよ、とこっちは皮肉をこぼすぐらいしかできないが。
レフェリーも酷かったなあ。
準決勝ほどではなく、全国的に注目されるゲームになったものだからさすがにあまりにひどいレフェリングはできないなあという自制が働いたからか、アルビレックスサポーターの間でも「今日のレフェリングはまあまあじゃん」という声が漏れた。でもその直後に明らかなPKをスルーされたりして、やっぱり協会の意向を受けた偏向ぶりだった。
スタジアムには真冬の冷たい風が逆巻いていたが、それ以上に冷たい逆風の中(NHK-BS1の中継では、澤の得点直後、なんと解説者が「シナリオ通りですね」と口にしたらしい。なんのシナリオだよ)、4000人のアルビレックスサポーターは吠えまくった。
働きながらサッカーに打ち込んで、たぐり寄せた大舞台に立った選手たちに、「オレたちがついてるぜ」とアイシテルニイガタを大合唱。キックオフからなんと10分も続いたその大合唱は、テレビ応援のサポーターに「泣きながら中継を見ていた」と言わしめたほどだった。
そのコールは間違いなくスタジアムを制圧して、それが逆にライト層に対して、大応援団の後押しを受けた敵に立ち向かうジャンヌダルクの澤という印象を与えてしまう皮肉。
参ったなあ。
ゴール裏最前列に座って吠えまくっていたオレの姿はテレビにも何度か映ったらしく、それを見たヨメの妹の旦那、要するに義理の弟が「義兄がテレビに映っている」とFacebookに上げていた。
おお、そうか。ならばヨメも見ただろうと思ってLINEをしたら「野乃花がビデオ見ていて、見られなかった」という返事。こ、こ、ここにも逆風が。
肩を落とし、しかし、アルビレックスレディースの子たちを誇らしく思う。
準決勝から決勝まで、彼女たちは有給を使って休んで、東京に居残り練習した。「所属先企業の皆さんに感謝します」とチームの広報がお礼を述べる、それがINAC、日テレ以外の地方女子チームの現実なのだろう。
後で聞いたら、試合終了後にバスに乗り込んで新潟に帰っていった彼女たちと、午前2時出発・午後11帰着というクレージーツアーのサポーターたちは関越道の越後湯沢SAで一緒になったらしい。
サポーターに手を振る彼女たちはとても爽やかで誇らしげだったそうだ。


2015.12.26
ぼちぼちっと仕事納めの人が増えているのだろうが、オレは今のところ、29日まで原稿仕事だな。
「これ、年明けまでにやっといて」といって仕事を投げて自分は休みに入るというパターンがけっこう多いのだ。
これを指して、ネットでは「フリーランスこそ社畜」という自虐コメントが流れているが、いやいや、そんなことはない。人が休んでいるときに稼がせてもらっていると思えば、ありがたい話よ。
というわけで、今日は朝からずっと仕事。
一日中パソコンに向かって原稿仕事を続けたら疲れてしまった。


2015.12.25
案の定、今年のクリスマスはちっともクリスマスの風情がない。
そりゃあ、これだけの暖冬ではねえ。
それだけでなく、世間もさほどはしゃがないし、ディスプレイもそんなに目立たない。
息子の言うように、ハロウィーンのほうがよっぽど盛り上がっているのではないか。
ということは、あのハロウィーンのバカ騒ぎもいつか静まる日が来るだろう。来てもらわないと、鬱陶しくてかなわないのだが。
本日は朝から銀座のオフィスビルにこもって取材。暗くなってから街に出たら、たいした人出ではなかった。
忘年会の予定もクリスマスパーティの予定もなく家に帰り、普通に発泡酒で晩飯を食う。
息子が持って帰ってきた成績表が仰天するほど立派で、あまりに面白みがないので、どうやって足を引っ張ってやろうかと考えていたら、ヨメに怒られてしまった。
テレビをつけたら、懐かしのワールドカップ、なでしこ優勝の試合をやっている。
あの試合で一番凄かったのは、宮間の同点ゴール。いったいどうやったらあんなかけ上がりができるのかという嗅覚で飛び込んでいき、右に打つと見せて瞬時に左隅へ決めてみせた、スーパープレイだった。
目立ったのは澤の同点ゴール。こうやってNHKも澤の現役最後の試合を盛り上げるのね。アルビレックスは完全にヒール。タイガー・ジェット・シン。日本中から適役にされて、空気読めよ、という視線にさらされるわけだ。
実力差はいかんともしがたいので、負ける可能性が高い。しかし、だからこそヒールとして胸をはる彼女たちを応援に行くのだ。


2015.12.24
サンタクロースってのは、もしかしたら世界最強のアイコンなのかもしれんね。
クリスマスイブの今日は、遊び歌バンド・たんさいぼうのライブだ。
今日で二学期が終わったというさいたま市の小学校の子ども達100人ほどが集まった会場で、オレは気まぐれにサンタクロースの衣装を借りて着たところ、これが大受け。
小さい子どもが「あ、サンタさんだ」、ホールで卓球に興じていた中学生も「お、サンタさんだ」と、大人気。
いやあ、サンタクロースはクセになるなあ。コンビニのおっさんもこの時期になるとサンタクロースの格好をしていて、オレなんか“いい年して何やってんだか”という視線を向けていたが、こういうことだったのね。
というわけで、小学生向けのライブはたいへんな盛り上がりで終了。
帰りがけ、女の子が「歌のプレゼントをありがとう」と手を振ってくれて、そのなんともステキな言葉にオレは感動してしまった。


2015.12.23
いやあ、しびれましたねえ、皇后杯準決勝。
アルビレックス新潟のレディースが、日テレベレーザを破って堂々の決勝進出だ。
既に決勝進出を決めているINACは、澤の現役最後の試合。その澤が以前所属していたのが日テレということで、澤の現役最後の試合相手が前のチームという最高の舞台。しかも日本代表のチームメイトもたくさんいて、試合終了後には感動的な胴上げが。
なーんていう物語を期待する空気が充満して、なんとかして日テレを決勝に追い上げようという悪意が随所に見られたゲームだった。
ひどかったですねえ、レフェリー。アルビレックスのファールを取りまくり。アルビレックスのパスコースを消すような位置取り。
実況のNHK-BSも「日テレはPKの練習なんてしていないそうです」と、PK戦の前に決めてくれとばかり。では、アルビレックスはPKの練習をしたかというと、それにはまったく触れない。
そんな思い切りの逆風を突いて、何度も押し込まれながらの集中しての守備は実に感動的だった。
そしてPK戦。キーパーの福村が3つ止めるという神がかり。まだ二十歳のキーパーで、しかも可愛い。
さらに最後に止めた相手というのが、ほーら、やっぱり出てきたよ最後は阪口だというわけで、以前アルビレックスに所属していた阪口。
阪口がワールドカップで名前を売ったとき、新潟の月岡温泉近くにある会社の人たちは、社員として働いていた阪口を「もっと大きな舞台で頑張れ」と快く送り出した。
その阪口のPKを、阪口を知らない世代の福村がきっちり止めてみせたのは、まさにクライマックス。オレは絶叫だ。
そもそものPK戦前、円陣を組んだアルビレックスは、あのワールドカップ決勝のアメリカ戦の時のなでしこのように、全員でニコニコ、ゲラゲラ笑っていた。この突き抜け方は、きっと流れを引き寄せると思ったら案の定。
日テレは,後半途中に懐かしのボンバーヘッド、荒川を投入したが、しばらくして同じポジションの若手に交替させられた。サッカーで途中出場した選手が引っ込められるというのは、ケガ以外、あり得ない。
あの尋常ではない(無能な)交代策が、日テレの空気を悪くした面もあるんじないか。
それにしても、感動したなあ。
レディースの子達は、上尾野辺がプロ契約なのか? あとは全員が昼は会社または学校。終わってから夜に集まって練習という生活を送っている。
しかもこの季節、新潟は厳冬。凍てつくような夜のグラウンドで練習して、そして翌朝はまた早く起きて会社や学校に向かっている。
そういう生活を送っている彼女たちが、プロ契約の金持ちばかりのINACと闘う舞台を引き寄せたのだ。もう、問答無用に拍手である。
決勝戦は27日の日曜日、等々力だ。INACとの皇后杯決勝戦はこれが3度目。
文字通り、三度目の正直だ。
澤の最後の試合とあって、客席やメディアはもちろんのこと、日本中がアウエーと化すだろう。いやあ、しびれる。しびれるぞ。
気分はタイガー・ジェット・シンだ。
この中でオレは思い切り「アイシテルニイガタ」を歌ってやる。
そうなのだ、決勝のチケットは手配済み。関東住まいのアルビレックスサポーターが「関東アルビの意地を見せてやる」とネットで結集して、寒風の中、等々力のゴール裏にかけつけるのだ。忘年会なんか行ってる場合ではない。
上尾野辺が「空気は読まないんで」とインタビューで答えたように、空気なんか読まずに日本中をしらけさせてやる。そして、澤の引退と同時にINACの時代も終わらせるのだ。
今年のアルビレックスは厳しい試合ばかりだったが、女子の子たちがやってくれた。感謝。
この年の瀬の大舞台で存分にアルビレックスを応援できるとは、なんとも幸せなことだ。
この日、ディフェンスの大井健太郎のジュビロ移籍が発表され、サポーターは、嗚呼、やっぱりと肩を落とした。
30過ぎて、家族のことを考えれば地元へ帰るという選択肢は十分にわかるし、きっとそうするだろうと思っていた。でも、チームキャプテンだった男だし、何よりもその人間性が素晴らしかったから、やっぱり残念。
練習後のファン対応では、サインするたびに「ありがとうございます」と言うような男だ。サインをもったら側が「ありがとう」ではなくて、サインする側が「ありがとう」だもんな。素晴らしい。
そんな健太郎が古巣に帰ってしまう。
「アルビレックスを出て行った選手に拍手はいらない。ブーイングしてくれ」と、かつてサポーターに呼びかけたのが健太郎だ。望み通り、次は思い切りブーイングだ。
同じようにジュビロに戻ったコースケにもブーイングだが、そのコースケは、今日、等々力のスタジアムに応援に来ていたらしい。
上尾野辺との対談でも、決勝に進出したら必ず応援に行く、と言っていたから、男気あふれるコースケのことだから、決勝にも姿を見せるだろう。
もしその姿を見つけたら、えーと、サインをもらおうかな。


2015.12.22
国立競技場がA案決まって、その設計者が隈研吾さんなわけだけど、隈さんには30年近く前に何度かインタビューしたことがある。
まだ若手、新進の建築家というポジションで、きっと将来は世に出る人だろうなあというオーラがあった。
権威を恐れずに鋭く本質を突く明晰さをもち、同時にとても穏やかな人柄の、一言で言えばスマートな人だったという記憶がある。
最初にインタビューした原稿は日経新聞に載ったのだが、次に会ったときにその記事を切り抜いてスクラップしてくれていたのを見て、ちょっとオレも誇らしくなったものだった。
それから順調に階段を昇って、今や世界的な権威だものなあ。
ちなみに奥さんも建築家。別のテーマで奥さんにもインタビューしたことがある。この夫婦にそれぞれインタビューしたライターってのも少ないだろう。えっへん。
こちらはおめでたいことで耳目を集めたわけだが、反対のケースも。
傾いたマンションの杭打ち問題で記者会見したA化成の副社長。
記者会見を見ていて、途中で、あれえ〜、これ、ヒライさんじゃん! と気づいてびっくり。
そうなのだ。記者会見で頭を下げて集中放火されていたあの副社長は、実は昔よく一緒に仕事をした人だったのだ。
ちょっと大きな仕事で、湯河原の研修センターに泊まり込みでディスカッションしたり、打ち上げでは軽井沢のペンションへ遊びに行ったり。
実に腰の低い穏和な人で、オレのような出入り業者のライターにもとても丁寧に接してくれて、そして、親分肌で若手にも非常に慕われていた人だった。
ヒライさん、課長だったのに、そうかあ、副社長になっていたのかあ。
思いも掛けぬ状況で現況を知ることになり、懐かしさ半分、気の毒さ半分。
でも、あの人ならきっと苦境も乗り切れるわなあと、深く信じている。
そんなふうに長くこの仕事をしていると、昔接したことのある人が世に出ていて、メディアを通じて再開するということもあるわけだ。もうお互いにそういうトシなわけで。
そして、オレは彼我の立場の違いにじっとわが手を見て落ち込む、なんていうことはまったくなくて、そうかあ、すごいなあと、ただ感心するのみ。
けっこう嬉しいものだよ、こういうのは。
ちなみに国立競技場A案には、白紙撤回された旧案のばばあが「パクリだ」といちゃもんをつけ、落ちたB案の建築家が「おかしい」と文句を垂れているが、世間の気分は「もういいから前へ進め」というところであって、オレの小学生の娘も「なんでもいいから早くつくれ〜」とテレビに向かって叫んでいるのだった。


2015.12.20
原稿を書くスタイルをいろいろと変革中である。
イノベーションなのだ。
とりあえずはEvernoteを本格的に導入した。今ごろかよと言われそうだが、今まで必要性を感じなかったから放ってあったのだが、ちょっと使ってみたらこれなしでは仕事ができないくらいになってしまった。
一方、アナログ面でもイノベーションだ。
こっちは、ベタに筆記具である。要するにノート。>
これは永遠の課題であるあるのだが、インタビューしてメモを取るというただそれだけのことにおいていまだにベストなスタイルを見つけていない。
ずっとルーズリーフを使っていて、取材が終わって原稿化したメモからどんどん外して袋に入れておけば、携帯性も保存性も言うこと無しだが、最大の問題がリングの部分が手に当たって書きづらいという、ただそれだけだ。
このストレスはなかなか解決しない。
一方で、コーネルメソッドのノートも併用中で、大変に素晴らしいノートだが、許しがたいことにルーズリーフを販売中止にしてしまったので、ルーズリーフ+コーネルメソッドという組み合わせができなくなってしまったのが痛い。
そこで今はロディアをノートパッドに挟んでメモを取るというスタイルを試している。なんつってもロディアは格好良くて選ぶのが楽しいのだ。
実はiPadにメモを取ってそのままクラウドするという方法もなくはないのだが、そして手書きをワープロ化する方法もあるのだが、まだ反応スピードが遅く、だいいち取材中に大量のメモを取るにはiPadは小さいという問題があって、実行に至っていない。
だが、これは案外早くデジタルメモが実現しそうだ。
そうなれば、手書きメモもすべてEvernoteに収納しておけるという、実に素晴らしい環境が実現する。今のところ、これが目指すゴール。
もっともそんなことより、もっと上手な文章を書く方にエネルギーを使うべきだという突っ込みも自分の中であることはある。


2015.12.19
朝早くから渋谷へ遊びに行った息子から「ハチ公前でリバープレートが暴れてるよー」というLINEが来た。
クラブワールドカップに出場中のアルゼンチンのチーム、リバープレート。その熱狂的なサポーターがチームとともに来日中で、その数、8000人とも2万人とも言われている。
地球の裏側から日本にやってきて、何日か滞在し、新幹線でも移動しなくてはならない日程だ。借金をし、あるいは家を売ってカネを作って、文字通り人生をかけて愛するチームの応援にやってきた奴らである。
決勝の舞台の新横浜に乗り込む前に、世界的に有名な渋谷のスクランブル交差点でいっちょ暴れてやろうと考えても不思議ではない。
息子はたまたまそこに遭遇したのだろう。
ちなみに渋谷のスクランブル交差点というのは、あれは外人にとってはまさにミラクルだそうだ。
四方から一斉にあれだけの人が交差点に突入し、それでぶつかったり転んだりというトラブルもまったくなく1分後にはきれいにいなくなってしまう。
まさに汐が寄せては引くようなその光景は、ミラクルでありアンビリーバボーらしいのだ。
狭い島国で他人と肩寄せ合って生きてきた民族ならではの身のこなしらしく、なるほど、だから密集地帯で信じられない力を発揮する香川真司のようなチビが輩出されるのか、と。
そう言われればそんな指摘が当たっていなくもないという気もしないでもないが、しかし、島国の我々からすれば国境を越えるだけでも大仕事なわけで、たかがサッカーのために地球の裏側に乗り込んでくるアルゼンチン人のメンタリティーの方がアンビリーバボーだわな。
だがしかし、としばし自問する。
もしもアルビレックス新潟があり得ないことにクラブワールドカップに出場して、あり得ないことに決勝まで進み、あり得ないことにその相手があのバルセロナで、そして会場がアルゼンチンだったら、オレはどうするだろう。
さすがに家は売らないが、しかし、なんとかしてアルゼンチンまで駆けつけられないかという算段ぐらいは、本気でやっちゃうのではなかろうか。
そんなアホなことはしない、と言い切る自信はない。
そして、そんなオレと息子を奈落に突き落とす報せが届いた。
なんと織ればレオ・シルバの次に愛していた選手、山本コースケが今季限りで新潟を離れ、ジュビロ磐田に戻ってしまうことが決定したのだ。
もともとはジュビロから期限付きで借りていた選手である。つまりは出向。
出向期間が終わって本社に戻るという既定路線だったわけで、改めてショックを受ける必要はまったくないのだが、それでもやはりショックなのは、それだけ素晴らしい選手だったからだ。
最初の頃は何をやってるんだかという選手だったのよ。それがチームにフィットしてきた去年後半当たりから徐々に存在感を増し、今年はサポーターが選びMVP。何しろチームで最も背番号ユニフォームが売れたという、一番愛された選手なのだ。
ギリギリ、ここはやばいという時に点を取ってくれる不思議な決定力を持っていた。特にオレと息子が夏休みの最後に駆けつけた仙台。ロスタイムに入っても、どこにそんな力が残っているんだという感じで全力でピッチを駆け巡り、93分に決めた決勝ゴールは、オレの生涯で2番目に感動したゴールだった。
ゲーム中はよく消えている。目立たない。だが、注意深くコースケを見ていると、空いたスペースを消すために走り回っているのがわかる。無駄走りを厭わない。前にも書いたけど、飛び込みの新規開拓専門の営業のような汗をかく存在なのだ。
そんな熱さが愛されて、ゴールを決めるとまずサポーター席の前に駆け込んできて叫ぶくせに、ファン対応は塩対応。そっけないどころか冷たくて、その落差にまたサポーターは萌えるのだった。
出向期間が契約通りに終了したから帰るだけなのだが、どこかでもしかしたら残ってくれるのでは、と誰もが思っていた選手だった。
うーん、残念。
チームの公式サイトに残したそのあいさつがまた素晴らしくて「新潟に来て良かった」と言ってくれて、サポーターは号泣である。
うーん、そうかあ。コースケが帰っちゃうのか。ジュビロに。
今度は敵なのか。くっそ、こうなったら磐田まで駆けつけて、ジュビロ対アルビレックスのゲームで、コースケに思い切りブーイングしてやるか。熱いブーイングこそ、コースケは喜んでくれるに違いない。
コースケをブーイングするためにわざわざ磐田まで行くなんて、スケールは天と地だが、アルゼンチン人を笑えないな。
しばらくはコースケロスで立ち直れない。
なお、渋谷でリバープレートに遭遇した息子は、その直前、地下鉄から地上に出た出口で目の前に富士そばを発見してしまい、朝飯を食って家を出た直後だというのに条件反射のように富士そばの食券を買ってちくわ天ソバを食ってしまったという。
部活の中学生は、息をするだけでも腹の減る生き物なのだ。


2015.12.18
本日は娘の音楽会である。クリスマスライブと銘打って、小学校の体育で行われた。
「見に来てね〜」と言われたものだから、このくっそ忙しい中、あちこちの取材仕事の依頼を断って駆けつけた。
何ほどのことかと思ったが、まあ、要するに音楽会で、みんなが合奏したり合唱したりするのを見ただけだ。
年末の平日とあって、昼間っからアホヅラさらして見に来ているパパはごくわずかである。だからオレも目立つ。
あとで娘に、お父さんがわかったかと聞いたら「わかったよ」と、当たり前じゃんという顔で返事をされた。わかったなら手でも振れよと言ったら「だって友だちに、あれお父さんなの、って言われたらイヤじゃん」と返されて、ぎゃふんとヘコむお父さんとはオレのことだ。
とほほほ。
娘12歳。これからますますこういう状況が増えていくのだろうな。


2015.12.17
息子が日商簿記2級に合格したので、のけぞった。
生徒会長に立候補すりゃ当選するし、進学校を受験すればあっさり合格するし、簿記3級も社会人に混じって受けてあっさり合格するし、英検準2級も取ってしまうし、部活のバドミントンでよその学校にこてんぱんにやられる以外は全部思い通りになっちゃってるものだから、ここらで一発、挫折を経験させねばいかんなと思って、簿記2級を受けさせたのだ。
特にフォローはせず、自分で勝手に参考書を買ってきて勉強していたのだが、まあ、3級はともかく簿記2級となると簡単ではない。
いや、それどころか3級とは比べものにならないほどの難易度で、今回も合格率はわずか12%。工業簿記も含まれて、合格には200時間の勉強が必要とされる。
だが、部活とスマホとアルビレックスに忙しい息子にそんな時間は取れるはずがなく、3級を取って「簿記なんてちゃらいぜ」と思っている息子の鼻をへし折るにはちょうど良いと思っていたのだ。
それが今日、デカい封筒の通知が来て、開けたらなんと合格証が入っていた。
のけぞった。
げえ、ご、合格したのかよ、2級。
正直、たまげた。
やられたあ、返り討ちに遭ってしまったあと肩を落としたら「まあ、元気出せよ」と息子に慰められる始末。それにしてもこのくそ寒いのにパンツとシャツのまま着替えもせずに「本マグロ トロ太郎」のアニメを見て「ぎゃははは」と笑っている中学生が、まさか2級を取ったとは、誰も思わないだろう。
会社の命令や人生をかけた転職のために簿記に挑戦して散ってしまったサラリーマンの皆さん、なんかごめんなさい。
「んじゃー次は1級取っちゃおうかな〜、それも危険物乙4にするかな〜」と、息子はさらになめきってしまう始末で、オレの目論見はあっさりと砕け散ったのだ。
その息子にズボンとトレーナーを無理矢理着せて、一緒に見たのがクラブワールドカップ、広州とバルセロナの試合だ。
メッシ、ネイマール、スレアスにイニエスタがボールを配球するなんていうチームは存在自体が反則なのだが、そのメッシとネイマールがお休み。
そして、お休みであってもアジアチャンピオンを子ども扱いして勝ってしまうのが、バルサだもんなあ。かなわんわ。
もっともこのゲームの一番の衝撃は、後半、中国人選手が大怪我したシーンだろ。
芝生に足を取られたか、変な転び方をしたと思ったら、自分のケツの下に足首が入ってしまった感じになって、テレビに大写しになったのは、足首が90度回転してだらーんとぶらさがった正直のシーン。
あの田中達也のケガのように、足首が逆L字になったような、アナウンサーが思わず「あり得ない方向に曲がっています」と叫んでしまったような状態。
いやあ、衝撃だったなあ。
しかも日本テレビはご丁寧にそれをリプレーの大写しで流してしまった。
その前におれと息子が「ぎゃあー」っと叫んだものだから、「なになに」とヨメと娘がテレビ前に寄ってきたので、オレはテレビをすぐに切って、見るな見るな絶対に見るな、と2人を遠ざけたのだった。
中国ベンチでは衝撃のあまり泣き出す選手もいたらしい。
2チャンネルでは「ぎゃー」「グロ」という声がリアルタイムで流れ、直後、まとめサイトには「超放送事故、閲覧注意」という但し書きで写真が上げられていた。
いや、確かに放送事故に近いかも。なにもリプレーすることはないだうあれは。
ああ、びっくりした。
なお、前日勝ったアルゼンチンのサポーターが大阪で大暴れして逮捕者も出るほどの騒動になったことを受け、「もし決勝がアルゼンチン対中国になったらどっちが勝っても両方のサポーターが大暴れして大変なことになっちゃう」と心配した娘の希望が届いたのか、順当にバルサが勝ち抜いて娘は一安心。
きっと夜には大量の中国人が中華街で暴れ狂ったに違いない。せいぜい爆買いして、たくさんお金を使って帰ってくれ。


2015.12.16
最近、迷惑メールが急増。同じアドレスから3分に1通くらいしつこく送られてきて、うんざりだ。
「お金を上げます」とか「久しぶり〜、矢野です」みたいなつまんないタイトルのメールがほとんど。でも、時々傑作なタイトルがあって、そういうのはちょっとだけ楽しませてくれる。
最近笑ったのは「公園のトイレにあなたの個人情報が落書きのように油性のマジックで書かれていますよ」という長いタイトルのメール。
長すぎるだろうと思ったが、このひねり方に工夫が感じられて、なかなか面白かった。
それでも今までの最高傑作「母です」にはかなわないなあ。
「母です」というタイトルのメールをもらったら反射的に開いてしまう人はけっこういると思うし、あれはアイデア大賞ものだった。
そんなひねりのきいた迷惑メールをもっと見て見たいものだ。いや、見なくていい。


2015.12.15
今日は朝から胃カメラである。
がん検診で引っ掛かって、かかりつけの内科医で胃カメラ検診を受けることになったのだ。
8時に行く。
かかりつけの医師、ナカムラが朝からあたふたしている。どうしたと問うと「胃カメラの画像が飛ばないのだ」という。
要するに胃カメラからの画像がモニターに映し出されず、「ウチのは飛ぶんだけど、今日は飛ばないの」との看護師の言葉から、どうやらWi-Fiでの画像転送がうまくいってないらしい。
一回、ハブの電源を切ってリスタートしてみな、と言おうと思ったが、よその家のことで変に責任もたされたらイヤなので、むふーんとだけ返事して心の中で舌を出す。
結局、口から入れる胃カメラは諦めて、鼻から入れる方式に変更。こちらは有線なのでちゃんと画像が見えるらしい。
鼻から入れる方式の胃カメラは「オエッとならないので、とても優しいです」とクリニックのポスターにも書いてあった。
ほほう、そりゃいいなあ。
ところが大嘘であった。これがあーた、七転八倒、苦しいのなんのって、オレは、いててて、いててててともがきながら大暴れだ。
そんなオレを見下ろしてばばあの看護師が鼻に何かの薬品を入れるのだが、目測を誤って顔にかかる始末。こらあ、ばばあ、なにすんだ。
こうして苦労して胃の中にカメラを入れて、ナカムラと一緒に胃の中を探検だ。
なるほど、オレの胃の中はこんなふうになっているのか。変なものを食ってなくてよかったわい。
結果はというと、あまり芳しいものではなくて、がっくりと肩を落とすオレ。
「検査の結果は一週間後ね」とナカムラは言い、ばばあは「顔にかけちゃってゴメンネ」とちっともすまなそうじゃない顔で言う。
肩を落としながらオレは、これからは胃も大事にしなくてはなあ、と反省するのだった。


2015.12.14
忙しいと日記が短くなって、わかりやすいな、オレって。でも、またオザキに文句を言われそうだ。
えーと、今日は某総合商社で取材だ。
やっぱり日本を代表する会社ってすごいなあ。働いている人もすごい人ばかりで、感心する。というか、溜息をついてしまう。
ま、そんなことはともかく、すごかったですねー、日曜のサッカー。クラブワールドカップ。
広島の戦い方は、確かに日本人のサッカーのやり方を示してくれたと思う。
アフリカには圧倒的に分が悪いというのに、落ち着いて試合を進めて、弱者の戦略であるドン引きカウンターに徹して、結果3-0の圧勝。集中力が続かないというアフリカ勢の弱点もうまくついて、見事な勝利だ。
こういう闘いをすれば日本チームも世界で勝てるとあって、森保監督に日本代表の声がかかるのも当然だ。
今の鼻ほじり監督は無能だから、とっとと森保か長谷川健太に替えた方がよっぽどいいわ。
それにしても森保も健太も、それから福岡の井原も、磐田の名波も、ドーハ世代の連中が続々と指導者として活躍して成果を上げていて、嬉しい限り。
松永あたりも指導者に適任だと思う。
この世代が、苦しみながら世界に挑んで跳ね返された経験は絶対に活きてくるはずだから、指導者として後世に伝えて欲しいものだ。
森保の戦い方は、相手をきちんと恐れつつリスペクトし、そして冷静に分析して活路を見いだしている。必要以上に恐れることもなければ、ムキになることもない。
弱者でも勝てるのがサッカーだからな。
その意味でも、今の代表の「次」が楽しみだ。


2015.12.13
ヨメと娘が出かけていて、息子は部活。
雨の日曜、オレは一人でこもって原稿と、明日の取材の準備だ。
明日からの取材はちと歯ごたえがある。けっこう緊張するのであった。
夜は地元の寿司屋へ息子と2人で行く。
お寿司って美味しいよなあ。オレが子どもの頃は、寿司なんてめったに食わなかったし、今の子どもは幸せだ。


2015.12.12
息子はとっくにオレの背丈を超えていて、173センチだ。
オレが生涯かけて挑み続けて果たせなかった170センチ超えを、あっさりとクリアーしやがった。
ヨメもオレもチビの方なのに、イマドキの子どもはどうしてこう大きくなるのか。しかも足が長いし。
そんなわけで、久しぶりにオレの息子を見た人々は、みんな「うわあ、大きくなったなあ」と見上げるのだった。


2015.12.11
先日は超高層ビルの32階で一部上場企業の財務について取材した翌日、新小岩駅前の間口の狭い不動産屋でがっつり稼ぐ営業マンの育て方について取材した。
今日は早朝から電子部品メーカーで自動運転車時代になぜコモンモードフィルタという部品が不可欠なのかについて取材した後、銀座の高級時計ショップでカルチェやロレックスなど数百万円という腕時計の魅力について取材、夕方は埼玉のハズレのロードサイドにあるドラッグストアで関東での出店計画について取材した。
毎日のこうした振れ幅の大きさが、なかなかこの仕事の面白いところである。


2015.12.10
電車はSuica。取材先に到着したら時間があったので、ドトールに入ってSuicaでコーヒーを飲む。
帰りは今日発売の文藝春秋をAmazonで買ってKindleで読む。
昼飯時だったので、富士そばに寄ってSuicaで蕎麦を食う。
今日もこんな感じで、現金はまったく払わなかった。
最近はこんな日々だ。財布を一度も拓かずに過ぎていく毎日で、たまに現金が必要だと軽くイラッとする。
いつの間にかこんなふうになってしまったなあ。
ちなみに今月号の文藝春秋は面白い。買いである。


2015.12.09
今日は久しぶりに名古屋で取材である。
名古屋は相変わらず名古屋ちっくだなあ。
取材終了後、カメラマンのヨシダ氏がおごってくれるというので、駅前の残念な感じの居酒屋に入る。
予想通りとても残念な居酒屋で、酒もつまみもイマイチどころからイマサンだった。
残念な居酒屋には残念な客が来るのか、隣のテーブルの老夫婦らしき客の旦那の方が、二合徳利を振りまわしながら「酒が少ないじゃないか、何ミリリットル入ってるんだ」と店員に絡んでいた。
店員は律儀にも「えーと、二合にちょっとかけるから、えーと」と暗算していた。
ヨシダ氏とともにぐったり疲れて新幹線に乗り、ヨシダ氏とともにがっつり寝込んでしまったのだった。


2015.12.08
時々こういうことがあるのだけれど、前日になって今日一日予定していた取材仕事がキャンセルになってしまった。
ちょっと不穏な空気を感じていたから可能性は感じていたが、実際、流れてしまうと脱力する。
やれやれ、他の仕事を断って予定していたのに。
むろん、悪気や失敗があってのことではないので、いいですよ〜、と明るく返事をする。
というわけで、昨日やる予定だった原稿を今日に回して朝からぼちぼちっとかかって片付け、午後は呑気に読書などで過ごす。
たまたま息子は中学の期末試験で早く帰ってきて、娘は個人面談とかで早く帰ってきて、平日の午後だというのに、小春日和の陽光が差す明るいリビングで一家4人がゴロゴロと過ごす始末。
おいおい、我が家は大丈夫なのか〜といいながら、オレも、まあ、こういう日もあるわな、とのんびりするのだった。

「さらば国分寺書店のオババ」椎名誠・旅する文学館。言わずとしれた椎名誠の作家デビュー作で、1979年の刊行。確かに大学4年の夏休み、実家に里帰りしている最中に、しゅぅちょくはどうするんだろうなあオレは、などと考えながら読んだ記憶がある。そんな細かい記憶が残っているのも、やっぱりこの作品がかなり衝撃的だったからだな。以来、実に40年ぶりに再読したわけだ。Kindleにあったので、しかも278円という価格だったので、どれどれとダウンロード。椎名誠はこんなふうに昔の作品を旅する文学館シリーズとしてKindleにしているので、他の古い作品もこんなふうに再読できる。地獄の味噌蔵とか、新橋烏森とか、続けて読みたくなった。


2015.12.07
遅ればせながら、ドコモのdマガジンに加入した。いや、以前も入っていたのだが、あまり活用せずに解約した。だが、やっぱりこれはなかなか使えるのではないかと思い直して、今日、再加入したのである。
dマガジンとは何か。
今やあらゆるコンテンツに広がる定額放題サービス。dマガジンとはその雑誌版、つまり雑誌定額読み放題サービスだ。
月400円の会費で、およそ140誌が読み放題である。
例えば週刊文春はだいたい一号あたり400円ぐらいだから、そのお金だけで週刊文春が1ヵ月分読めてしまう。
いや、文春だけでない。週刊新潮もAERAも週刊現代もSPA!も東洋経済もエコノミストもサッカーダイジェストも週刊プロレスもNumberも日経PC21もananもサイゾーもTokyoWalkerも、とにかくもろもろ140の雑誌が読み放題。
しかもバックナンバーまで読めてしまう。
このテの定額読み放題サービスはいろいろあるらしいが、現在はドコモのdマガジンが圧勝とのことだ、
なんで今までオレが一度は加入してやめてしまったかというと、まあ、雑誌ぐらいはちゃんと買って紙で読もうよという、根拠のない思い込みのような、それが矜持だという空虚な自負のような。
だが、そもそも雑誌自体最近ではあまり買わなくなって、それはそれで無駄遣いしなくていいのだが、商売柄、サブカルも知っておきたいし、経済の大きな流れもつかんでおきたいから、やっぱりこういう雑誌を俯瞰できるサービスは必要かなと思って入り直したわけだ。
ちなみに日経新聞に加えて、日経ビジネスは既に電子版を購入している。
で、dマガジンだが、ざっと使ってみて、やっぱり便利だな。いろんな雑誌の目次を走り読みして、気になる記事だけザッピングだ。
気づいたのは、こういう読み方をすると、味のあるコラムなどは、飛ばしてしまうということだ。見出しが派手で、下世話で、そそられるものだけを拾って読むようになる。ますます署名記事は読まれなくなっていく。
コラムニスト(死語か?)受難の時代か。
もちろんマルチデバイスだから、持ち歩き用のiPadとスマホには入れた。ヨメも雑誌が読めるようにと、家置きのiPadにも入れた。
だが、ここで困ったことが発生。サッカーダイジェストやNumberが読める分にはいいが、週刊ポストに週刊現代のオヤジすけべ特集とかSPA!のエロ特集なども読み放題で、例えば週刊ポストの表紙にでかでかとそのたぐいの文字が書かれてあったりかるわけで、こういうものが中学生男子のいる茶の間に無造作に置かれているのはやはりよろしくないのである。
ならば、不要な雑誌は削除できる、表示しないというフィルター機能があるかと思えば、どこをどう調べてもそういう機能はなく、amazonのFireTVでさえアダルトコンテンツは表示されないように設定できるのに、良識のNTTドコモというものがなんということだと、オレは驚くばかり。
まあ、たぶんこれは出版社との取り決めで、ドコモが提供するのは単なるプラットフォームで、そこで会員が勝手に表示できないようにすると雑誌に格差が生じてしまい、料金設定が面倒なことになるのだろうな。
雑誌の側としても「コンビニには堂々と週刊ポストが置かれているのだ。ドコモではなぜ置けないのだ」という開き直りもあるかもしれない。
そんなわけで週刊現代もポストも無防備に報知されていて、しかし、それはやっぱり我が家的には案配悪いから、結局家置きのiPadからは削除したのだった。
それにしてもdマガジンで誰もが感じるのは、こんなことやって出版社は大丈夫なのかよ、本屋は大丈夫なのかよ、ということだろう。
いや、大丈夫ではなかろう。
小さな書店はコミックと雑誌が収益の大きな比重を占める。かなりの打撃のはずだ。
出版社にとっては、雑誌が長期凋落を続ける中、ちょっとでも売上の足しになるなら、という思いなのか。コンビニで立ち読みされるくらいなら、dマガジン経由でなんぼかでも払ってもらった方がまだマシということか。
週刊文春が出るなら週刊新潮も出ないわけにはいかんだろ的なチキンレースか。
面白いのはNumberの署名コラムを読もうと思ったら表示されず、これは著作権の関係でそういうレギュレーションなのかと思ったら、同じ出版社でも週刊文春は署名コラムも全部普通に読める点だ。
この違いは何だろう。雑誌ごとの対応がバラバラなのだろうな。
こういう新しいプラットフォームは、細かいことは後でいいから、まずは走ってみることが大切だから、こういうことになっているのかもしれない。
それにしても便利である。dマガジン。
出かけた帰りの電車で、今日発売された雑誌をすらすらっと眺める。
朝はiPadで日経新聞を読み、先週読み残した日経ビジネスの記事を読み、新刊の小説をKindleで読み、昔読んだマンガを懐かしく思いながらKindleで読み返し、疲れてきたらdマガジンで雑誌のくだらないニュースネタを読み。
いやはや、まったくもって便利な時代だ。ありがたい。
おかげで2日に1回は寄っていた地元の書店にはまったく寄らなくなって、さすがにこれは申し訳ないと思って、店の前を隠れるように通り過ぎる、情けないオレなのであった。

「なるへそ」池井戸潤・Kindleシングル。今までどこにも収録されていなかった短編を、シングル盤のまま発売するという、電子書籍ならではの作品だ。こういうのも一冊と数えていいのだろうか。それはともかく池井戸潤の場合、ベタな展開なれどキャラの立て方とか、話も持って行き方とかがわかりやすくて、ついつい読ませるというのが得意技だ。オレなんかはそれがかえって鼻についてイヤなんだけどな。この短編もワンアイデアの思いつきをネタに引っ張っていく展開で、ネタそのものはくだらないのだが、持って行き方が上手いなあという作品。そこがちょっとイヤなんだけど。
「充電完了」永江朗・文藝春秋。電子書籍に関するあれこれについて、週刊文春に連載したものをまとめたもの。連載中の間にも電子書籍をめぐる状況がいろいろと変化しているのがよくわかる。


2015.12.06
娘と大泉学園のTOHOシネマへスヌーピーの映画を観に行った。
スマホで座席を予約して支払いまで済ませて行くから便利なものである。
不入りなのだろう、封切り3日目だというのに座席は3分の1も埋まっていなかった。
中学時代、オレもスヌーピーが大好きだった。スヌーピーというより、チャーリー・ブラウンかな。
別に教えたわけではないのに今娘が同じキャラクターを好きというのは、なんだか嬉しいものだ。母娘でディズニーにはまってるようなものか。
あ、それはオレと息子のアルビレックス狂いみたいなものか。
スヌーピー映画は、3Gの立体的なアニメで、もふもふとした質感が見事。手触りまで感じられるようだった。
ただ、シナリオが決定的にダメで、とにかく退屈。何度睡魔に襲われたことか。
おなじみのキャラ達が動くだけという映画で、なんでこん作品にしてしまったのだろう。残念だ。
キャラグッズをたくさん買ってゴキゲンの娘と一緒に家に帰ると、アルビレックスの今シーズンをまとめた本と、お茶、それからヘッドホンがアマゾンから届いていた。
もはやamazonなしでは生活が成り立たない。
ヘッドホンは、Bluetooth仕様のやつである。3000円。安い。
安いから予想通りそれなりの音である。でも、十分なのだ。
どうやらオレは音質にすごくうるさいと思われているようだが、そんなことはまったくなくて、普通に聴ければそれで十分。アレンジやコード進行にはすごく神経質だが、サウンドは適当なのだ。
このBluetoothヘッドホン、iPadでamazonミュージックを垂れ流しながら歩くのにちょうどいいかと思って買ったのだが、息子に見つかってしまって、案の定、すぐに取り上げられてしまった。
息子は「よーし、テンション上げるか」といいながらヘッドホンを掛けて自分のスマホでYouTubeからドラクエのテーマなどを流して、試験勉強を始めた。
オレのヘッドホンを返せ。

「さよなら妖精」米澤穂信・東京創元社。今や人気作家の、初期の作品。どういう内容か、まったく予備知識無しに読んでみたのだが、まさかあの頃のヨーロッパの事情が作品の柱になっているとは予想もしなかった。ラストが衝撃的で、ちょっと切ない物語。
「この部屋で君と」新潮文庫。若手作家によるアンソロジー。期待していたより面白かった。タイトル通りのシチュエーションで様々な物語が織りなされている。中でも三上延「月の沙漠を」が突出して素晴らしい出来。吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」も極めて現代的でシュールというか、なかなかにそそられる物語だった。


2015.12.05
ヨメと娘が出かけているので、土曜授業から帰ってきた息子を駅でつかまえて、メシを食いに行く。
何が食いたいかと聞いたら、「富士そば」と即答の息子だ。
息子は富士そばが大好きで、今日もお気に入りのかつ丼セットを頼んだ。たぬき蕎麦にかつ丼がセットになった、メタボな食い物である。
まさしく腹を空かせた土曜日の中学生以外に誰が食うのだというメニューである。
ちなみに富士そばには、かつ丼カレーというものがある。
その名の通り、かつ丼にカレーがかかっているという驚愕の食い物だ。興味津々なれど、さすがに息子もこれには躊躇するらしく、まだ手を出していない。
なお、富士そばでは夜になると酒が飲める。こちらはオレが興味津々。今度行ってみよう。
夜、チャンピオンシリーズを見る。今シーズンのJリーグ、最後の試合だ。
ガンバは強かったが、ムラがあるような気がする。広島が安定の勝利だ。
来シーズンは宇佐美もパトリックも抜けそうな雰囲気だな。リンスも契約満了のようだし。
これでJリーグは、浦和、鹿島、ガンバ、広島のビッグ4時代がしばらく続きそうだ。かつては磐田も黄金時代を築いたというのに、栄枯盛衰。まあ、浦和も広島もガンバもJ2にいたことがあるのだが、そうなると鹿島の安定した強さが光る。
うらやましいなあ。
その磐田がJ1に復帰するというので、磐田組を抱えるアルビレックスは戦々恐々。どうもセンターバックの大井健太郎が磐田に引き抜かれることが確定しそうだ。
もともと磐田をクビになった選手で、ずっと「尊敬する人は名波」と公言してきた選手だ。
その磐田がJ1に復帰し、名波から帰ってこいと言われたら、喜んで新潟を出て行くだろう。これを普通の会社に置き換えてみれば、一度は自分をクビにした会社の、尊敬する元上司が呼び戻すというのだから、飛んで帰るのが人情だもんな。
仕方ないっちゃあ、仕方ない。
磐田にとっては戦力補強という意味に加え、来シーズンは残留争いをすることになる新潟の戦力をそぐという意味もある。
シーズン途中に韓国代表のセンターバックを突然獲得したことから、健太郎が抜けることは早くから既定路線だったのかもしれない。
ただ、大井健太郎は新潟のキャプテン。チームのキャプテンを引き抜かれるというのは、あまりにもみっともない話ではある。
一方で早くから磐田に行くことが確定、というか、レンタルだから出向が終わって本社復帰ということだが、山本コースケがひょっとしたら残るのでは、という芽も出てきた。
これはとても嬉しい話だ。
こんなふうに選手の移籍に話を膨らませるのもサッカーの面白みの一つ。
シーズンが一つ変わるとチームはまったく別のチームに生まれ変わっていたりするわけで、まさしくサッカーの本質は変化するスポーツということだ。今シーズンと同じメンバーで試合をすることは二度とないわけで、そうした儚さも魅力の一つではないかと思う。


2015.12.04
久しぶりに会ったカメラマンのヨシダ氏と品川で5時前から一杯やって、家に帰ってきたのが夜8時。
風呂に入って、さて、何かビデオでも見ようかなと思ってamazonのファイヤスティックをかちゃかちゃやって見つけたのが、マグロトロ太郎というアニメ。
例によってテレビ東京だ。
これが衝撃で、家族で見てしばらく呆然とし、その後全員で腹を抱えて笑い転げたのだ。
えーと、寿司の格好をした正義の戦士が闘うという1分間のアニメ。
その1分間のうち半分が主題歌で占められ、この主題歌というのが「肉を食うならオレを食え〜」で始まる衝撃の作品。
いきなりぶっ飛ばされる。
お話が終わると次回の予告があるのだが、その次回が絶対にその予告通りにはならないというわけのわからない構成。
いやあ、たまげた。
久々の衝撃で、すっかり酔いも覚めたのだった。


2015.12.03
今日はJR各線が止まったみたいで、東京中が大騒ぎ。日本の電車はどうなっているのだ。


2015.12.02
昨日は西武線が止まって大騒ぎだったと思ったら、今日は朝から東武線が止まって大騒ぎ。
なぜかわからないが、その余波で西武線も再び遅れまくる。
困ったものだ。
その中を取材仕事に出かけていく。
午後には、高島平。
30年ほど前に「の・ようなもの」という映画があって(森田芳光監督のデビュー作だ)、その中で高島平団地を舞台にした一シーンがある。
バブルの到来を目前にしたあの頃の高島平団地は、子育て世帯がぴかぴかに輝きながら頑張っていた場所で、映画では若い奥さん達が団地の中元気にはしゃぎ回っていた。
太陽を一杯に浴びながら団地の窓に干された布団は、そんな健康的で希望にあふれた高島平団地の象徴のようだった。
その頃、奥さんだった子育て世帯が、そのままっそっくりと老いてしまったのが今の高島平団地。
こうしてちゃんと降りてみたのは初めてのような気がする。
せっかくなので、商店街や団地の中など、一駅分、歩いてみた。
なかなかに衝撃的だった。
平日の昼ということもあるのだが、圧倒的に老人ばかり。スーパーのイートインにも老人が座り込んでいる。
すくんだ天気ということもあろのだろうが、団地全体が輝きや若さとは無縁のどんよりした雰囲気で、なんとも憂鬱な。
もちろんこれが未来の日本だということは十分にわかる。
以前、辰己団地という凄まじく場末感の漂う終末団地に足を踏み入れて衝撃を受けたものだった。その団地では3日に1人の孤独死が出ると言われ、そんな環境がある種の人たちにとっては都合のいい隠れ蓑になるのか、偽装して生活保護を受けている人が乗り回すベンツがこの街に不似合いな空気をまき散らしながら停められていたりした。
そこまではいかないけれど、いや、いずれてそこまでいくのかもしれないなあと感じさせれるのが高島平団地。
そしてその次に控えているのが、光が丘。やがて光が丘も高島平、辰己という道をたどるのだろうなあ。
その隣の南田中団地という大きな団地では、中国人が増え、家賃滞納も増えていると聞くし。
そんな鬱々とした空気に包まれながら、曇天の下、高島平団地を歩いたのだった。
よくこんな巨大なものをつくったなあと、今さらながらに呆れる。


2015.12.01
今日から師走。いよいよ年末だ。
というのに、朝から大騒ぎ。
というのも、西武池袋線が人身事故で始発から全面ストップなのである。こりゃあ大騒ぎだ。
息子は隣の駅まで電車通学である。
わずか一駅なのだが、電車が停まっているので仕方ない、車で学校まで送っていく。
一駅なんだから歩けよなあ。いや、そもそもなんで学校が自転車通学を認めてないんだよ。
ぶつぶついいながら息子を学校まで車で送る。
でも、考えてみれば電車が止まってるんだから、先生も学校に来られず、1時間目は確実に自習じゃね?
「おー、そーか、やったー」と息子。やったーじゃねえよ、だったら歩いて行けよ。
まあ、始発からの大混乱だったが、さすがに昼には落ち着いているだろう。
そう思って午後からの取材のために家を出ようとして、念のためにネットを見たら、とんでもない。
まだ大混乱が続いていて、「いつまで待っても電車が来ない」「1時間乗っても池袋に着かない」「ホールが大混雑で駅には入れない」という情報が飛び交っている。
ありゃ。昼になってもこの調子かよ〜。
仕方なく再び車に乗って、今度は荻窪まで出て中央線に乗ることにした。そしてこういうケースのお約束で、あてにしていた駅前の駐車場が満車。
案の定というか、やっぱりなあとつぶやきつつ、別の駐車場を探してなんとか停める。
料金1400円。
ちっ。余計な出費だった。悔しい。


2015.11.30
「もうメールには戻れない」と言う人が増えているというのが、スラックのユーザー。
スラックとは、2年ほど前に誕生したサービスで、どうやらグループ内でのコミュニケーションツールのようだ。イメージとしてはノーツなどに近い。
「メールに戻れない」と言わせるのは使い勝手のよさだろう。ファイル添付だろうが、とにかくワンクリックで済ませられる。
FacebookやLineのグループでも同じようにできると思うが、たぶんそれ以上の感覚的な何かが「もうメールには」と言わせるのだろう。
スラックは、残念ながらまだ使っていない。なかなか使う機会がない。オレのようなフリーランスには。
アドビなどの先進的な企業では既にすっかり浸透しているらしくて、せめて知識だけでも追い着いておかなくては。
わが世の春を謳歌しているLineも、ことビジネスシーンではなかなか浸透せず、そこはスラックの独壇場になるのかもしれないな。
それにして「もうメールには戻れない」である。
メールが浸透した時はこんなにも便利なツールはないとされたのだが、今や「Lineで済むことはいちいちメールするなよ」と言われる始末。時代は目まぐるしい。
携帯電話を使ったことのない人に携帯の便利さを伝えても納得してもらえず、Lineを使ったことのない人にLineの便利さを訴えてもなかなか共感してもらえないのと同様。スラックも使ってみなければわからないかもしれない。
一方、Evernoteについては、日本上陸直前に「こりゃあすごい」と驚いて早々に使い始めたのだが、今ではアカウントは持っていてもほとんど使っていない。もっぱらGoogleドライブだ。
Googleドライブでなんの不便もないのだが、たまにEvernoteを使い倒している人の話を聞くと、ちょっと格好いい。なかなか仕事ができそうな人に見えてくる。
オレもそんなふうに見られたいという見栄から、もうちょっとEvernoteを使ってみようかと考えている。
ただし、面倒くさい。Evernoteは面倒くさい。だからこそ、使い倒していると賢そうに見えるのだろう。
そんな具合に課題はいろいろとあるのだが、もっと大きな課題がデジタルメモのPomeraをアップグレードしたいということだ。
Bluetoothもついているので、なかなか便利で、先日、ヨドバシカメラで実機を触ったら喉から手が出る寸前だった。
18000円。安くはないが、買えない額ではない。ずっと思案中である。
そして、一番大きな課題が、Wi-Fiルータだ。
先日も、ルータが調子悪くなったら家中が混乱してしまったことを書いたが、気がつけば様々なデバイス、それことテレビまでもがWi-Fiに乗っかって家のネットワークができている今、Wi-Fiはほぼライフラインであり、弁当箱のようなこの機械が我が家の諸々を支えているわけだ。なんという恐ろしさ、脆弱さ、危うさ。
このルータが、ソネットのニューロに加入したときにくっついてきたやつで、中国のハウウェイ製品。どうにもすっきりしない。
今夜も家族で「刑事タチバナ」を観ていたら、バッファが溜まりすぎて何度かストップしてしまった。
やっぱり最強クラスに買い替えるかなあと考え、目をつけているのがバッファローの上位機種。18000円。
どうもオレがほしいものはだいたいこの価格帯に集中しているようだ。
安くはないが、買えなくもない、というこの価格帯が一番始末に悪い。困ったものだ。


2015.11.29
ししし、しまったぁぁあ! 一生の不覚、なんということだ、酉の市を逃してしまったではないか。
今年は三の酉まであるから、余裕余裕と一も二も見送っていた。
そして、今日が前夜祭で明日が三の酉だから夕方にでもこそっと花園神社に寄ってこようと目論んでいた。
それがなんと、今日は前夜祭ではなくて三の酉そのものだと気がついたのが、娘と風呂に入って、晩飯に牡蠣鍋をみんなで「おいしいね〜」といいながらつついて、発泡酒を2本飲んで、サザエさんで中島君の最後のセリフに涙して、鉄腕DASHの0円食堂を観てる頃。
ああああ、やったちまったあ、大失態だあ。
サラリーマン時代から毎年欠かすことなく30年以上も通い続けた酉の市。まさか、こんなうったかりで途切れさせてしまうとは。
お、恐ろしい。恐ろしい何かが始まるというのか。
そもそも今日は暇だった。暇というか、まあ、のんびり過ごそうと決めていた。
それで久しぶりに読もうと思ったのが浅田次郎の「天国までの100マイル」。以前読んだとき、大泣きして、今回、Kindleで再読してまたも泣かされた。
うまいなあ。泣くまいと思っていても、泣くんだよなあ。さすが名手、浅田次郎。
Kindleだと、そうだ、あれを読み返したいなあと思ったときにすぐに読めるから嬉しい。というか、危険。
つい勢いに乗って最高傑作の「壬生義士伝」もダウンロードして、発泡酒からハイボールに切り換えて読んだ。
同時並行で新潮社のアンソロジー「この部屋で君と」も読む。こちらは似鳥鶏の短編が読みたかったのだけれど、他の若手作家の作品もなかなかに楽しい。
呑みながらこういうふうにKindleで切り換えつつ活字を追いかけていると、とても気持ちが良くなる。昔からこういうふうに酔った頭で本を読むのが好きだったなあ。
もちろん酔いが進むにつれて読んだ内容は途中からどんどん忘れていくので、結局翌日、また読み直すはめになるのだが。
そういやKindleでは短編のばら売りもやっている。アルバムの中の一曲をシングルで買うような感じで、先日はそれで三浦しおんの「天井の飲み物」という短編を読んだ。
こうなってくると、もはや何冊読んだか、という概念がなくなってくる。不思議な感覚だ。
それにしても作家によって電子化されている作家とそうでない人がはっきりしていて、浅田次郎はけっこうな作品が電子化されていて、先日出たばかりの新刊でさえKindleで読める。それに対して、北村薫はほとんどといっていい程電子化されていないし、宮部みゆきもほとんどない。
このあたりは作家によるスタンスの違いなんだろうな。
宮部みゆきの時代小説の短編なんかは、何度でも読み返したいから、早く電子化してほしいものだ。
というのも、何冊もあって、あの話はどれだっけと探し出すのに何冊も文庫本をぱららぱらしなくてはならないのがとても面倒なのだ。
ごそっとKindleに入れてくれれば、探し出すのがすごく楽になるのだがなあ。


2015.11.28
先日観たドラマ「刑事タチバナ」でネタにされていた立ち食い蕎麦「埋めもと」へ息子と行く。新宿、小田急エースの地下だ。
オレは薬膳かき揚げ蕎麦に稲荷のセットを食う。薬膳かき揚げ、美味。ニンニクと松の実とクコの実が入っている。
麺は今ひとつだったが、スープがうまい。全部飲み干す。なんの出汁が入っているのだろう。
息子はたぬき蕎麦にマグロ丼のセットを食う。
続いて渋谷に移動し、山手線のホームで立ち食いラ王の店に入る。
あの袋麺のラ王を、そのまま作ってどんぶりで食べさせてくれる店がホームにあるのだ。日清食品のプロモーションだな。
さすがに立ち食い蕎麦を食ったばかりのオレは食えなかったが、息子は「全然食えるよ」と一人で入っていき、食っていた。
大人に混じって堂々と立ち食いの店で注文して食えるようになったから、オレの指導ももう不要だろう。
満足した息子と、その後、田園都市線に乗って溝ノ口に行く。駅を降りたら目の前には、牛丼の松屋。
松屋ファンの息子は「食う、食えるよ、食うよ」と店に突進するのだが、さすがに食い過ぎだからやめとけと欠食児童を羽交い締めにして引き留める。
そして向かった先が洗足こども短期大学。
今日はここでオレがずっと音楽をお手伝いしている児童文化部のミュージカル「魔法のスパイス」の発表会が行われるのだ。
こう今回で7回目というから、オレも7年もお手伝いしているのか。感慨深いなあ。
いつまでオレを使ってくれるのだろうと、顧問の黒須先生には感謝である。
将来は保育士を目指す学生さんたちが演じる子ども向けのミュージカルは約90分。
今年のは特に面白かった。よくできていた。
特に、元ヤンキーのレディース総長だった過去を隠して今はアイドルとして活躍中の弁天様のキャラが立っていて、キレキレ。とても面白い子だった。
黒須先生にあいさつし、「面白かったねえ」という息子と一緒に電車に乗って帰る。
大井町線で自由が丘に出たら、やってきたのが石神井公園行きの副都心線直通電車。
息子は「自由が丘って、どこ。副都心線の電車で言うと、どこ」と聞いてくる。世田谷区なんて息子にとっては別世界なわけだ。
同様に自由が丘の人々にとっても「しゃくじいこうえん」なんて遙かな異国で、最初は地名すら読めなかっただろうな。
そんなことを考えていたら、中目黒に着いたとたんに息子が窓の外を指差してもだえている。なにごとか思ったら「吉そば」の看板が目の前にあった。
おお、吉そば。これも「刑事タチバナ」でネタにされていた立ち食い蕎麦だ。
放っておくと電車を降りて店に突撃しかねない息子を抑えて、そのまま電車に乗る。ただ乗っていれば終点が石神井公園だから、便利なものだ。
駅で、娘、ヨメと合流。いつもの「とおるちゃん」に行く。最近は「とおるちゃん」ばかりだな。
脱サラしてなんの修行もせずに居酒屋を夫婦で始めるという無茶をやった店だ。半年過ぎて「奇跡的にもっている」と奥さん自身がびっくりしているという天然ぶり。
格別美味しい何かがあるというわけではなく、ただひたすら真面目に営業しているその姿に好感が持てる店だ。
オレは基本的に料理をつくっている人の顔が見える店しか行きたくない。あとは、照明の薄暗い店も行きたくない。
その点でも「とおるちゃん」はなかなかよろしい。
適当に飲んで食って、帰りにスーパーによって明日の朝ご飯のパンを買って帰る。
今日はいろいろ食った一日だった。


2015.11.27
えいやっとばかりに蔵書の半分を捨てた。
ここに引っ越すときに大量に処分し、その後もある程度溜まったら定期的に隣のオガワさんの奥さんに差し上げていた(障がい者施設の図書室に寄贈してくれているらしい)のだが、それでもかなりたまってきた。
中には、単に手元に置いておきたいという本もかなりある。
文章を書いて家族を養っているのだから、少しはそれらしい体裁も整えなくてはならない、という見栄もある。←誰にだ。
でも、クラウド時代も本格化して、所有することの意味とかが次第に薄れてきているし、そもそも大量の本を木造家屋の2階に留めておくのはあんまりよろしくないし、だいいち鬱陶しい。
そんな諸々の想いがあって、えいやっと捨てたのだ。
捨てたといっても、小説のたぐいは例によってオガワさんの奥さんにあげて(紙袋6つにもなった)、それ以外は捨てた。どうしても捨てられない本、例えば天童真「大誘拐」とかスティーヴン・キング「呪われた町」とか、思い入れの強い本、山際淳司「スローカーブをもう一球」(←)、永沢光雄の「AV女優」以下のシリーズ(←名著!)などだけ手元に残した。
浅田次郎も宮部みゆきも沢木耕太郎も全部処分だ。
それでも途中で疲れちゃって、ギブアップ。続きは後日。
それにしてもこういう作業はテンションが上がっているときというか、アゲアゲの時でないとダメだね。
オラオラ、もう捨てるのだ、迷ったら捨てるのだ、とにかく捨てるのだ、という勢いがないと作業が進まない。
おお、これ面白かったよなあなんて読み出すともういけない。右から左の単純作業で進めるのだ。
おかげでちょっとスッキリした。
ところで片付けると言えば、年賀状ってみんな、何年前のまで保存しているんだろうなあ。


2015.11.26
結局、迷った末にAmazonのFireスティックを買った。4900円。
GoogleのChromecast、ドコモのdtv(これはタダでもらった)と試してきて、あまりの使い勝手の悪さに音を上げて、とうとうFireスティックもやることにしたのだ。
結果、Fireスティックで大正解。使い勝手、取り回しがChromecastやdtvとは雲泥の差。
発送の時点でAmazonがオレの情報を設定してくれていて、あとは何もせず、テレビに差し込むだけ。
なんとスマホやタブレットも不要なのだ。
Chromecastやdtvはスマホを使ってWi-Fiと同期させるのにえらく苦労し、せっかく同期しても途中でぶつぶつ切れて困っていた。
Fireスティックはまったくそんなことがない。
この手の動画ストリーミングサービスを選ぶなら、迷うことなくFireスティックをオススメする。HuluもNetflizにも対応しているし。
dtvは月額500円なのにアマゾンプライムなら動画も音楽も買い物翌日配達も全部入れて年間4000円だし。
というわけで、早速Fireスティックで「三匹のおっさん」最終回を観る。面白い。
続けて最近はまっている「刑事タチバナ」を観る。これもテレビ東京のドラマだ。
食い物をネタにした刑事番組というぶっ飛んだもので、第一回は立ち食いそばがテーマ。
いきなり藤祖母が出てきたのにはびっくり仰天。その後、刑事たちが本気でどこの立ち食いそばが旨いかを激論し、そこに容疑者も巻き込まれ、ついに犯行がばれるというとんでもない話だ。
今日の第二回目は、袋入りラーメンがテーマ。机を叩いてチャルメラへの想いを語る刑事がいれば、サッポロ一番に尽きるとつぶやく刑事がいて、そして容疑者がまた犯行を自供してしまう。
とにかく第一回目を観てからオレの頭の中は立ち食いそばの天ぷらそばで占められ、今日の袋入りラーメンの回を観たら息子が発狂し、夜の10時だというのに台所に残っていたチャルメラの袋を見つけて母親にラーメンを作らせてわしわしと食う始末。
毎回、番組のエンディングには婦警たちがスイーツを吟味するシーンが出てきて、ヨメと娘をそれを見て発狂する。
そんなとんでもない番組が「刑事タチバナ」。おかげで我が家の食生活は無茶苦茶だ。
最近のテレビ東京の「オレらはカネがないから企画で勝負するしかないんじゃ」という振り切れ具合はすごい。
と言いつつ、おっと、忘れていた、ドコモのdtv、解約しなくちゃ。これがまた面倒くさいんだよなあ…。


2015.11.25
アルビレックス新潟の柳下監督、通称ヤンツーが退任の記者会見を行った。
記者の質問でサポーターへの思いを問われたヤンツーは「ホームでもアウエーでもいつでも熱い声援を送ってくれた、温かいサポーターだった。今度別のチームの監督になってこのサポーターと闘うことがあったら、それはちょっと嫌だなと思う」と答えていた。
これはサポーターへの最高の謝意、メッセージだったと思う。
もしそんなふうにして闘うことがあったら、もっともっと熱いサポーターとして声を上げたいと思うのだった。
お疲れ、ヤンツー。


2015.11.24
娘に年賀状をつくるための本(年末になるとよく書店で山積みされている例の雑誌のような本のようなアレね)を頼まれていたので、接骨院へ行った帰りに書店に立ち寄った。今日は外仕事の予定はなく、家で仕事なので、散歩代わりだな。
書店に寄ったのは久しぶりである。まったく情けない。
もはや完全にKindleベースになってしまっていて、リアルの書店には寄っていない。
まあ、寄ったら寄ったでつい雑誌とか本とかを買っちゃうので、無駄遣い防止にはなっているのは確かだ。
新刊コーナーに立ち寄って、そうだ、西原理恵子の「毎日母さん」の新刊が出ていたんだっけ、と思い出して買うことにする。
一時期、といっても去年、一昨年あたりだけれど、西原理恵子が急速につまらなくなった時期があった。なんだか金持ちの退屈さみたいなのが感じられて、さすがのサイバラもセレブ化しちゃったかと残念な気持ちになったものだった。
まあ、しかし「毎日母さん」である。ずっと買ってたからこれも買っておくかと、惰性で購入した。
ところがこれがひどく面白かった。
あれれ、西原理恵子、別の面白さを見つけたか、という感じ。
大声を上げて笑ってしまう場面もあったりして、なかなかによろしかった。おすすめである。
夜、家族で「三匹のおっさん」を見る。テレビ東京でやっていたドラマで、これが非常に面白く、我が家は一家そろってファン。
シリーズ1に続き、シリーズ2だ。
もちろんテレビではとっくに放映終了なので、ドコモのdtvというストリーミングサービスで見た。アマゾンプライムでもやっているのだが、テレビ画面にWi-Fiで転送するには、我が家には対応デバイスがなのでアマゾンプライムでは無理なので、ドコモなのだ。
こうして終わってしまったドラマも気軽に観られるので、いい時代だ。DVDもいらない。ツタヤ真っ青。
観たのは「三匹のおっさん」の最終回で、娘はずっと「観たいけど、観ると終わっちゃう。終わっちゃうと悲しいから観ない。でも、観たい観たい、やっぱり観たい」と言ってたやつだ。
朝、学校へ行くときに、今夜はおっさんを観ようねと約束して、とても楽しみにして見始めたのである。そして20分ほどたって話が転がり始めた頃、突然画面が動かなくなってしまった。
おろ、どうしたんだろう。
いろいろと設定をいじってみる。と、そのうちに、なんとパソコンもネット止まっていることが発覚。
iPadもプリンターも全部止まっている。
ケーブルでルーターとつながっているパソコンは動いているから、どうやWi-Fiがダウンしたらしいのだ。
どういうことだ。なぜだ。一気にぶち切れるオレ。
「三匹のおっさん」はともかくとして、ネットが死んだままでは仕事にならない。
息子に協力させていろいろと設定をいじったが、どうにもWi-Fiは元に戻らず、結局最終手段で、ルーターの電源を切ってリスタートだ。
いや、最初にそれをやるべきだろうとは思うのだが、実はWi-FiはITに精通しているオレにとっての弱点。設定やらなにやら、まったくわからない。
このままルーターが昇天してしまったら、そして最初から全部やり直さなければならなくなったら、と思ったら恐ろしくてルーターの電源はとても切れなかったのだ。
だが、仕方ない。万事休す。
シャットダウン、リスタート以外に手立ては思いつかず、覚悟を決めてルーターの電源を切って、そして入れ直したのだ。
そうした無事にWi-Fiは復活。パソコンもタブレットもプリンターもdtvも、全部ネットワークに乗ってくれたのだ。
はあああ、よかった。安心した。助かった。
ともかく我が家の諸々は、この小さなルーターの箱にすべてかかっているという事実をまざまざと突きつけられた出来事だった。
なんとも脆弱な。
クラウドも頼りにならず、やっぱりツタヤが安心かもね〜という話である。いや、そんなことはないか。


2015.11.23
先日、パソコンがおかしくなったので慌てて新しいパソコンを買ったのだが、壊れたと思ったパソコンが調子を取り戻したので(ありがちな話だ)そのまま使っていた。
仕事が一段落したこともあり、この連休に腹を決めて、やっと新しいパソコンへの移行を決行することにした。
まずはデータを移行。
続いて仕事ができねよう最低限のアプリケーション環境を用意。そして本日、外付ハードディスクをヤマダ電機から買ってきて、やっとバックアップ体制を確立した。
それにしてもヤマダ電機は相変わらずポイントカードを作れとうるさい。今日もしつこくで、レジの前で、だったらその分値引いたらどうなんだと切れそうになってしまったわい。
新しいパソコンはWindows10である。
まったくOSなんてもうアップデートしないで欲しいものだ。面倒くさくてかなわん。
一応、仕事ができるようにはしたが、音楽関係はまったくできていない。音楽ソフトや音源が使えるようになるにはひどく大変でお金もかかってしまうので、面倒すぎる。
それに最近ではあんまりアレンジ仕事もしていないし。
つくづくアレンジっていう仕事は割に合わないなあと思ってしまう。あれは趣味に限る。
だもんで、音楽だけは古いパソコンで引き続き制作するようにした。
それにしても新旧のパソコンの、場所を移動するだけでも大騒ぎで、これを機会にいらないケーブルをずいぶんと外してしまった。
他にも色々と、これを機会に、がある。
たとえばATOKだ。
今までATOKは、一応商売道具でもあるので毎年アップデートしてきたのだが、数年前から始まった課金型のクラウドサービスに移行したのだ。
月額450円くらいで、金額的にはパッケージで買うのよりちょっと安いぐらい。
一番メリットはデバイス10台まで使えて、データが共有できるということだ。つまり新旧含めてうちにある3台のパソコンに加え、スマホでも同じATOKが使えるというわけだ。
オレがパソコンで息子の名前を単語登録すると、他のパソコンやスマホのATOKでも同時に使えるという仕組みだ。
ただしiPadだけは使えない。
これは、アップルがアップストア以外での課金の仕組みを許可しないためだという。ATOKのジャストシステムでは「アップルさんにいろいろとお願いしてはいるのですが」みたいな言い訳を製品の紹介のところにくどくどと書いていて面白かった。
あとは、ファイル整理のルールなどを一変した。
基本的に一次置き場以外にデスクトップにファイルは置かないことにし、保存はすべてフォルダー内、しかもDドライブに決めた。
今までは無頓着にCドライブに置いていたのだが、新しいパソコンは値段をケチってハードディスクを500ギガにしてしまったため、パーテーションで区切ったらたちまちCドライブがいっぱいになってしまって、古いパソコンからのデータの移行でさえデスクトップが満杯で入りきらなくなってしまったのである。
そこで、こりゃいかんということで、本来の使い方通り、Cドライブはアプリケーションさんのお部屋、Dドライブはデータさんのお部屋と棲み分けることにした。
そして、Dドライブを60分ごとにせっせとバックアップする体制にしたのである。もちろん差分だけのバックアップだ。
これでずいぶんとスッキリして、オレも片付け上手さんになった気分。断捨離か、ミニマリストか。
だから今のオレのパソコンのデスクトップは、Dドライブのショートカットといくつかのアプリのエイリアスだけというすっきりしたものになっている。
もちろん壁紙も単色のみ。壁紙に写真を置くのは好きじゃないのだ。
こんなふうにすっきりさせると、なかなかに気分がよくて、よーし、こうなった仕事部屋もすっきりさせちゃえという気分。
これからどはどばと、いろんなものを捨てていく予定だ。
ふふふ、一足早い大掃除気分なのだ。


2015.11.22
アルビレックス新潟、今シーズンの最終戦。相手は柏レイソルだ。
柏のスタジアムは行ったことがなくて、せっかくだから行こうかと思ったら息子が部活で行けないっていうし、チケットもすぐに売り切れてしまったので、テレビ観戦だ。
なぜすぐに売り切れてしまったかというと、監督が辞めるので、その最後の試合だからだ。
柳下、愛称ヤンツー。けっこう変わり者だったが、愛すべきキャラだったのは間違いないな。
試合は1-1の引き分け。
といっても1点目はオウンゴールだから、2点とも新潟のゴールじゃ。
1点目のオウンゴールが入った時、柏のシュート数はゼロ。
テレビの画面には、シュートゼロなのに得点1という珍しいものが表示されて、なんじゃこりゃ、まったく今季の新潟を象徴するようなシーンだったなあ。
入れたのは小林。
ゴール前のヘッドのクリアーを、なぜか味方の背中にぶつけるという妙技を披露してくれた。
その小林はずっとこんな調子だったので、サポーターからも罵声を浴び続けており、今日も「てめー、死んでしまえ」的なひどい罵声を浴びていたが、試合終盤に相手と交錯してひどい出血(おそらく鼻の骨折ではないか)をして倒れ込んでしまい、こりゃあ救急車が必要だなという事態になって「あわわわ、本当に死んでしまったらどうしよう、ごめんよ、小林、死んでしまえとか言っちゃって」というサポーターの声がネットに上がっていた。まさに小林劇場。
気になるのは、オレのお気に入りのコースケである。山本コースケ。
去年もそうだったが、今年も試合後に号泣していたらしい。
磐田からレンタルなので、シーズン終了後には帰ることが予想されている。新潟で一番人気の選手なんだけどなあ。
熱血、塩対応のコースケ。
塩対応なのにもゴールしたときはまっさきにサポーター席に駆けつけ、すね当てには自作の「アイシテルニイガタ」というメッセージを貼り付け、シュートが外れれば地面を叩いて悔しがり、そして人の見ていないところでも全力で走り回ってスペースを消している。
いい選手だよなあ。
残って欲しいのだけれどなあ。帰っちゃうんだろうなあ。その涙だったんだろうなあ。
試合が終わってもサポーターはまだ帰らない。アウェーなのに居残って、柳下監督のコールを続けている。
それに応えて現れた監督、カメラを引き連れてニコニコしながら手を振ってサポーター席の前でランニングだ。
まったくいいキャラしてるよ、ヤンツー。オレはアンタが大好きだった。
さて、そんなわけで今シーズンのアルビレックスが終わり、今夜はある患者慰安とである。間違えた、アル関ジャィアントだ。
アル関とは、アルビレックス関東である。つまり関東在住のアルビレックスサポータの集団だ。
年に二回開かれる、その宴会なのである。
以前からその存在の噂は聞いていたが、参加の仕方がわからなかった。いったいどうすればオレたち親子はアル関に入れてもらえるのだ。申込書はどこでもらえるんだろう。
それが今年5月、日産スタジアムで横浜マリノスに負けた試合の後、昼間っから新横浜の庄屋でやけ酒を食らっていたときの衝撃の出会いがあったのだ。
続々とオレンジのユニフォームを着たサポーターがオレたちが呑んでる隣の座敷にわらわらと集まり始め、トイレに行ったらその中の一人の小太りのおじさんが「はあ〜、どうしても勝てないなあ」と溜息をついていたので、えーと、お宅様はどういう団体で、とたずねたところ「アル関です」と答えのである。
えっ、アル関、ええっ。席にとって返したオレは、む、息子よっ、大変だ、あれはアル関だぞと教えてやったら、息子も「ええっ、アル関っ、あれがっ」と泡を飛ばして立ち上がったのだ。
そして小太りおじさんに幹事につないでもらい、そしたらその幹事が去年の後援会の飲み会でたまたま隣に座った調布のアルビ女子・ちなみちゃんという劇的な再会。その流れのまま、なし崩しに息子は宴会に混ぜてもらい、オレだけ一人、ぽつんとテーブル席でホッピーを飲み続けたということがあったのだ。
その時、次回はぜひ正式に参加を、という約束をして、それが今夜ということだ。
アル関ジャイアントの会場は、目黒の庄屋である。
なぜいつも庄屋なのかというと、庄屋の創業者は新潟出身で、東京新潟県人会の会長だからである。
ちなみに今回の幹事の調布のアルビ女子・ちなみちゃんは、新潟には縁もゆかりもないのに、アルビレックス一筋という強者である。
その庄屋の会長に感謝の気持ちを込めて「大庄、ちゃちゃちゃ、大庄、ちゃちゃちゃ」という全員でのエールで始まったアル関ジャイアントの参加者は80人。
オレンジの集団である。
新潟出身で東京在住の人もいれば、新潟とは関係ない人、新潟から来てこまあと帰る人、と様々。
オレの隣に座ったおじさんは、札幌出身なのに新潟に転勤してアルビレックスのJ1昇格を経験し、そこでサポになったまま四国に流されて今は東京暮らしというサポーター。
「コンサドーレなんて全然興味ないっすよ」と、おじさんは日本酒をあおる。
オレの向かいに座った人は新潟出身で今は川崎暮らし。オレのことを、中学生の息子が参加したいというから仕方なく保護者として付き添いでやってきたお父さんと思い込んで、「コールリーダー、あ、えーと、応援団のことですがね」とサッカーのことを初歩から丁寧に解説してくれた。
そのうちに向こうの席から流れてやってきた小太りさんは、どこかで見たことがあると思ったら、等々力スタジアムで新しい応援歌の練習の際に先頭に立って歌っていた人。その様子はYouTubeに上がっていて、息子も一緒に歌っている姿がちゃんと映っている。
その小太りさんに、もしかしてYouTubeの人ですよねと聞いたら、「とほほほ」と情けなさそうな顔をして、そしてオレは一緒に呑むことにした。聞けば、この小太りさんがいろんな応援歌をつくっているらしく、へえー、あなたが作っていたんですかあとオレは驚いた。
「誰が作ってもいいんですよう、何かアイデアないですか」とオレに聞いてきたのでも指宿用の、すきすきすきすきっすき〜、愛してる〜というのはどうでしょうと答えたら、呆れられたのであった。
この会場で最年少は息子である。
そこで小太りさんは息子をつかまえて「よし、ちょっと意見聞かせてくれよ」と、いろいろと話し込んでいた。
息子に後で聞いたら、応援のスタイルについて意見を聞かれたということで、息子は希望を述べ、小太りさんは応援団の方針を説明して、とても有意義な話し合いとなったようだ。等々力スタジアムで新しい応援歌を披露していたリーダーとこうして劇的な会談を持つことができて、息子はとても喜んでいた。
小太りさんは隣町の新発田の人で、このあと深夜バスで関越道を走り、新発田まで帰るそうだ。
「新宿から新発田まで走ってくれて4000円ですから、安いですよ〜」と聞いて、ひえー、そんなに安いのかと驚くオレであった。
会場にはオレたちのような初参加もたくさんいて、向こうの席では学生の集まりができている。聞けば全員が初対面。
そこで、息子を連れて行って、この中学生も混ぜてやってくれと輪の中に放り込む。
10代の仲良しのチームができて、この大学生たちと息子はとうとう肩組みをして立ち上がり「さあゆけ守護神もりーたー」と踊り始める始末であった。
こうして大騒ぎのアル関ジャイアントが終わり、二次会に行くというので付いていった先が新宿のやるき茶屋。
ふう、やれやれと席に落ち着いたら、なんと「当店では22時を過ぎたら未成年の肩にはお帰りいただくことになっていまして」と店長に言われ、ああそうでしたか、それは残念とおとなしく抜けて帰ったオレたち親子であった。
ああ、楽しかったねえ、アル関ジャイアント。
小腹が減ったので石神井公園で焼き鳥屋に寄る。カウンターでホッピーを飲むオレを横に、息子はiPadで「岳」を読んで、「熱いねえ〜、岳」と一人で盛り上がるのだった。


2015.11.21
それにしても相撲取りってのは短命だなあ。
突然、北の湖が亡くなって、誰もが「だってこないだまで元気に白鳳にいちゃもんをつけてたじゃん」と思ったのだった。
オレが子供の頃から学生の頃まで、とにかく北の湖っていうのは強かった。アントニオ猪木みたいに強かった。
強すぎるから面白みがなくて人気がないなんてあんまりな言われ方をされたものだったが、オレは結構好きだったな、北の湖。
って、大相撲にはほとんど関心がないが。だはは。
悪役扱いされてきた北の湖にいじめられているのが白鳳で、聞いた話によると白鳳の強さっていうのはとんでもなくて、今の相撲取りの中ではとにかく図抜けているのだそうだ。
そんな白鳳が恋い焦がれるほど手に入れたくて仕方ないのが日本人になること。
どんなな勝っても、どんなに優勝しても、どんなに精進しても、どんなに人格を磨いても、国籍がモンゴルならば日本人には受け入れられない。
だから北の湖にもいじめられちゃうんだろうなあ。
ネコだましで受けようとしたら怒られて、一代年寄りを手に入れようとしたらダメだと言われて。
そんないじめられて悪役にさせられたときに北の湖が亡くなった。
そしてその日の取り組みでは、同じ横綱の日馬富士と大熱戦のうえ、負けてしまう。
おお、これはプロレスじゃん。オレなんて即座にそう思ったね。
今まで厳しく指導してきた第大先輩が急死したその夜、荒くれものだった後輩の心は激しく乱れ、負けてしまう。
そして一晩が過ぎて心を入れ替えた荒くれものは歯を食いしばって優勝決定戦に進み、見事に優勝してしまう。実はケガを隠していました、なんてオチがつけば最高だが。
なーんていうシナリオを、オレなら作るがなあ。ベタだ。ベタだが、ベタこそ面白いのだ。
それにしても相撲取りってのは短命だなあ。


2015.11.20
その岡本綺堂だが、Kindleで一冊ダウンロードして読んでみたら、これが面白いのなんの。
半七捕物帳だ。
明治時代になって、江戸の終わり頃の様々な怪事件を解決した半七親分を振り返るという設定で、物語の運びが良く、人物描写も優れていて、どうして今まで読まなかったんだと地団駄を踏むオレ。
そして、iPadで半七捕物帳のKindleを読みながら地団駄踏んで向かった先が、おお、この物語に似つかわしい下町、門前仲町だ。
ネットでのひょんな流れから、今日はチバちゃん、ヤマちゃんとちょっと早い忘年会ということになったのである。
富岡八幡宮で待ち合わせて参拝し、そして飲みだ。
二人ともオレのクライアント筋であるが、今日はノープラン、ノー検索ですので、と伝えてある。
つまり行き当たりばったり。たべなんとかログとか、一切検索禁止。
こっちの路地が面白そうだ、おお、この店はよいのではないですか、いやあ、大当たりでしたなあ、などと言いながら飲み歩くのが、見知らぬ街での楽しみ方なのだ。
門前仲町、通称門仲は知らない街ではないが、呑むのは初めてである。
なかなかに充実した飲み屋街があって、1軒目は創業50年という焼き鳥屋。これは旨かった。つくねが絶品。
もう1軒ということにして、次はバーにしようということで路地のバーに入ったら、ここもそれなりに面白かった。
そして気がつけばもう10時半。あわわわわ、ここは門仲、遙かな下町。
慌てて解散し、地元に近いというヤマちゃんは駅前に置いてあった自転車に乗って「私は15分後にはおうちなんです」(ヤマちゃんは女だ)と言って帰っていき、戸塚に引っ越したというチバちゃんは「私は駅から歩きで25分かかるので旦那に迎えに来てもらおうかなあ」(チバちゃんは人妻だ)と言って電車に乗って帰っていった。
そしてオレは、持っていたiPadに昔買ったオーディオテクニカの3000円のヘッドホンをつないで、Amazonミュージックでスティービー・ワンダーの「キー・オブ・ライフ」を聞きながら東西線で帰ったのだった。
信じられるか、この墓場まで持って行くべき名盤という定評の作品が、なんとAmazonミュージックではタダで聴けるんだぜ。おい。
酔った頭に響く1曲目「ある愛の伝説」(なんちゅぅ噴飯物の邦題じゃ)は、この上なく心地よいのだった。


2015.11.19
昨日、Amazonから「重要なお知らせ」というメールが突然届いたから、オレのアカウントが乗っ取られたとか、ヒトケタ間違って請求したので返金したいとか、オレにAmazonのコーポレートの原稿を依頼したいとか、そういう報せかと思ったら違っていた。
Amazonミュージックの宣伝であった。
内容を読んだら、アマゾンプライムの会員なら100万曲以上が無料で聞き放題、要するにストリーミングサービスの報せだ。
先日始まったAmazonビデオでは映画が見放題になったように、今度は音楽が聴き放題。娘に教えたら「ふーん、ツタヤが真っ青だねえ」と感心している。
まさしくその通りだな。
ストリーミングサービスは花盛りの今、100万曲という曲数は見劣りするが、無料というのはさすがにインパクトが大きい。
いや、実際はプライム会員向けだから年間3900円くらいははらっているのだが、これで翌日配達のショッピングのほか、見放題の映画、見放題の音楽がすべてカバーできるのだから、無料に限りなく近い低額という感覚だ。
早速試してみようというわけで、今この日記は、Amazonミュージックの「京都 嵯峨野をわたる風」を聞きながら書いている。
音楽じゃねえな。自然音だ。
いいのだ。仕事をするときのオレは、ウィンダムヒル系のヒーリングか、川のせせらぎや森林など自然音ばかり集めた効果音集などのCDを流しているので、嵯峨野をわたる風もアリなのだ。
続いて石垣島の波の音を聴く。いいねえ。
もちろんパソコンで聴いた曲のリストはクラウドされちゃってるから、iPadでもKindleでもAndroidスマホでも全部共有できちゃうのだ。なんと便利な。
ということは、iPadをクルマにつなげばもはやCDいらず。Amazonミュージックにはドライブ向きのJ-POP集というようなプレイリストもちゃあんと用意してある。
最新データのナビもiPadで見られちゃうし、まったくタブレットはあらゆるものを破壊してしまうな。
そういや今日は浅田真央が表紙のナンバーの発売日だったので、真央ちゃんファンのヨメのためにKindleで予約しておいた。
Kindleだと書店で買うより安い。しかも日付が変わって発売日になると勝手にダウンロードされていて、朝起きたらすぐに読める。買い忘れもないし、朝っぱらから無愛想なコンビニ店員に腹を立てることもない。
ヨメがKindleでナンバーを読んでいる隣で、オレはやはりダウンロードした文藝春秋を読む。
その文藝春秋に載っていた皇后様の記事が実に素晴らしいので、感動したオレはヨメに、文藝春秋の皇后様の記事が面白いよと勧めた。するとヨメは、へえー、どれどれ、といって手元のKindle端末でナンバーから文藝春秋に切り替え、皇后様の記事を読み始める。
オレはそのまま文藝春秋の次の記事を読み始める。
つまり複数の端末があれば同時に何人でも同じ雑誌が読めるわけだ。こりゃあ便利だなあ。
オレは文藝春秋から日経新聞の夕刊に切り換えてiPadで夕刊を読み始めて、書籍のコーナーに岡本綺堂が紹介されていて、そういやオレはまだ岡本綺堂を読んだことがないと気がついて、Amazonで半七捕物帳でもダウンロードしてみるかと検索したら、素晴らしいことに青空文庫で無料になっていた。
これ幸いとばかりに早速岡本綺堂をダウンロードして読み始めて、こりゃあ面白いなあと興奮する。
というわけで、本当にいろいろと便利になってしまって、気がつけばもはやオレたちはAmazonとGoogleさえあれば生きていける体になってしまっているではないか。


2015.11.18
今日は朝から丸の内の高層ビルの上階にある立派な応接室で、一部上場金融機関のえらい部長さんにインタビューである。
そして午後は船橋駅から徒歩20分の国道沿いにある不動産会社の支店で店長さんにインタビューである。
この仕事をしているとこんなことの連続で、はっきり言って午前と午後の落差にくらくらする。
夜、息子が英検準二級の二次試験と三級に合格したという報せが届いた。よくやった。
語学と会計はどんな局面においても必ず役にたつスキルであると考えて挑戦させている。会計は独学で、いつも夜遅くまで部屋で勉強している。
将来どんな仕事に就くことになるのか。金融機関や不動産屋はよした方がいいと思うなあ。


2015.11.17
カンボジア代表が今日の試合の相手だったが、日本代表、実につまらないチームになってしまいましたなあ。
ネットの評判も最低。あの監督、無能だな。
カンボジアはなかなかいい選手ばかりで、9番とか14番は、Jリーグでも見てみたい選手だ。
キーパーもよく反応していて、アルビレックスの掲示板では「アルビのキーパーよりいい」と絶賛されている。
それにしても試合を見ていて改めて気づいたのだが、オレは何が嫌だといって、あの代表の応援が嫌いなのだ。
おー、にっぽーん、にっぽーん、にっぽーん、ってやつ。
へい、へい、へいへいへいへい、ってやつ。
なんだろ、あのどろーんとしたメロディーの応援は。あのお経みたいな、おー、にーっぽーん、が延々と繰り返されるのを聞いていると、ほとほとうんざりしてくる。選手も同様だろう。
代表の応援は、例えばフランスワールドカップでは「シェリーに口づけ」で「あーれあーれ、じゃぽーん」って歌ったりして、とてもリズミックでかっこよかったのだが。
オレは、あの「エンターテイナー」のメロディーで、おお、おおっお、おー、おおっ、と歌うのも嫌いだなあ。
そんなわけで、お経のような応援に、しょぼい試合内容で、後半なんてほとんど寝ながら見ていたよ。
おおかたの人がそうじゃないかねえ。
息子も途中で見るのをやめてしまったし、中学生男子という日本代表のチームに最も熱くなってしかるべきファン層に愛想を尽かされてるんだから、日本代表も相当の危うさである。


2015.11.16
Facebookのプロフィール写真が一斉に三色になって、ぎょっと思ったのだが、あれね、フランスへの追悼だったのね。
たぶん出ると思ったら、案の定、いちゃもんを付ける人が現れた。
オレは別にそんなことに目くじら立てなくてもいいじゃんと思いつつ、オレは三色旗にはしたくないなあ、なんだか気持ち悪い、という思い。
オレの嫌いな2大おばはんが蓮舫とアグネス・チャンなのだが、この2人と同じ臭いがするというのは言い過ぎだとしても、なんだか気持ち悪い。
そういや、今日、石神井公園の街を共産党の宣伝カーが「戦争法案を廃案に追い込みましょう」と叫びながら走り回っていて、「世界では、紛争は話し合って解決するのが主流です」と訴えていた。
同じことをシリアに行ってから言ってみろよなあと思った。


2015.11.15
本日はさいたま市の某所でライブである。
頼まれての出演で、もう4年目だ。さいたま市の一部では、すでにたんさいぼうはスターである。
今日はなんでも長官が来るとかで、会場が緊張している。スタッフもぴりぴりだ。
そんな中長官がやってきた。どれどれ、どんな怖い長官なんだろう。見たら女性だった。
要するにおばちゃん。
オレはおばちゃんは怖くない。むしろ好物である。
なので、控え室でぼけっとしているおばちゃんを見つけ、たんさいぼうのCDを持って行って、あげます、とプレゼントした。
ついでに長官なのだからきっとエライ人だと思い、名刺を差し出して、軽く圧をかけながら、たんさいぼうを売り込んでおいた。
おばちゃんは、オレに気圧されたか、自分も名刺を差し出してきた。うむ、と受け取ってやる。
これでたんさいぼうと長官は友だちなのだ。年賀状でも出してやろうか。
家に帰ってきて、ぐったりと疲れ果て、疲れたついでに新しいパソコンをWindows10にアップグレードしてやる。どんな面倒なことになるか、ちょっと楽しみだ。


2015.11.14
しやあ、しかし明け方のパリのニュースにはたまげたわ。
9.11以来の衝撃だよな、これ。
移民という名の難民を受け入れると、社会はこうなっていく、という見本ではないかな。これは。


2015.11.13
パソコンは、Windowsを読みに行こうとすると何かがジャマをして起動できないという状況のようで、こういう時は、がんばれっ、がんばれっ、えいっ、そこだっ、と声をかけながら起動するまで再起動を続けるとよい。
明日のジョー方式だな。オレは丹下だんぺー。
やはりそんなファイトが功を奏したのか、パソコンは死の淵から這い上がってきた。
そして、二度とダウンさせないためには、ずっと目を開けさせているのが一番だから、以来、システムを落とさずにずっと起動中である。
こうして死の淵から復活したとはいうものの、先行きはまったく不安であるのだから、早々にパソコンを買い替えることにした。
買ってから4年と10ヵ月。そろそろ寿命ではある。
スタバに入ってコーヒーを飲みながらiPadでアマゾンを見て、えーと、これ、と決める。ASUSの22インチ一体型、オフィスが載って6万5000円。
安いな。
念のためにすぐ近くにあったビックカメラに行って同じ製品を見る。8万5000円。
すぐさまスタバにとって返してAmazonから発注。明日には届く。
重いものを持って帰られなくて、しかも安いから助かる。
今やパソコンはトイレットペーパーなんかと同じ感覚だ。
疲れるインタビュー仕事を終えて、大宮の初めての焼き鳥屋に一人で入ってクールダウンして、ゆらゆらと帰る。
すぐに風呂に入って、はあ〜、疲れたなあとか言ってたら「実は…」とヨメがうつむき加減に近づいてきた。
ぎょ、何を切り出されるのだ。離婚はせめて子供が育つまで待て。
違った。「掃除機が壊れちゃったの。買っていい?」とのことであった。
一瞬でも弱気を見せた反動から一転して強気に出たオレは、ダメだ、口で掃除しろと命じる。
ヨメは「じゃあ、明日西友で買ってくるね」と言うので、待て待て、今買え、とiPadを手渡した。
ヨメはAmazonを開いて、指をしゅっしゅっと滑らせながら「じゃあ、これ」とポチッとして買い物完了。
東芝のごく普通の掃除機が7000円だ。
安いなあ。そして簡単だなあ。これも明日届く。選ばなくていいし、運ばなくていい。
こうして今日一日でパソコンと掃除機を買ってしまったわけだが、どうしてこの手のものって壊れるときは一斉に壊れるのだ。お約束ではないか。
次は、異音を発している洗濯機がそろそろ危ないとにらんでいるが、意表を突いてガス湯沸かし器なんかが反乱を起こしたら目も当てられない。


2015.11.12
昨日は11月11日で1が4つ並ぶことから、11月11日の11時11分11秒にはハルマゲドンが起きるという噂が流れた。
もちろんそんなことはなく、世は平和に過ぎていったわけだが、本当のハルマゲドンは日付の変わった今日に起きた。
なんとパソコンが立ち上がらなくなってしまったのだ。
どうもWindowsを読みに行かない。
うーむ、困った。
恐怖の大王はここに降りてきたか。
締め切りが迫る原稿の山を前にしてオレは立ちつくし、まあ、とりあえず酒を飲んで寝て起きればなんとかなるのではないかと考えて、発泡酒の缶を手にするのだった。


2015.11.11
日経新聞に続いて、日経ビジネスもデジタル版に切り換えた。なんだか手続がやたらと煩雑かつスローレスポンスで、すげえ手間がかかってしまった。どこがデジタルじゃ。
日経ビジネスは定期購読しているので、紙の雑誌の配達はやめてもらって、毎号、ネットで見られるようにしたのだ。これで土曜日の資源ゴミも少しは減る。
紙の雑誌の配達は不要になったのだから、配達料は返してくれるのが筋だと思うのだが、もともと配達料はサービスだったためか、「差額は発生しません」とあっさりスルーされてしまった。まあいい。
これで日経ビジネスがいつでも読める。
雑誌は、かさばるし、重いし、持ち歩きたくない。ぱらぱらとページをめくって、興味のあるところだけ読んでおしまいなのだ。だから、これは後で時間のあるときに読もうと思っても、右から左に資源ゴミ。
その点、デジタルならいつでも空いた時間に読めるっていうわけだ。便利だな。
ゴミも減るし(しつこい)。
この調子で、日経エレクトロニークス(そういう雑誌も定期購読しているのだよ、オレは)もデジタル版に移行したいのだが、どうも調べた範囲では、紙の購読をやめてデジタル版だけ、というプランが見つからない。
まさかそんなわけはないよなあ、と思いつつ、ネットで問い合わせるとすごく時間がかかってイライラするから、今は放ってある。
なにしろ、問い合わせのメールを出しても返事は翌日なんだもの、日経。
これなら電話の方が速そうだから、近々読者センターに電話して電子版に切り替えさせるのだ。
この調子で、文藝春秋も電子版にしちゃおうかなあ。でも、文藝春秋は当たり外れがあるしなあ。
サウンド&レコーディングも、当たり外れがあるので電子版にしていないしなあ。
でも、電子版の方がずっと安いので、迷うところである。うむむむ。


2015.11.10
学校から帰ってきた息子が開口一番「就任発表あった?」とオレに聞くほど、そしてそばにいたヨメが呆れるほど、息子の関心はアルビレックスの監督人事に集まっている。
その息子だが、先日2泊3日でいってきた英語研修で、最終日に全員の前で発表した英文がとても素晴らしかったというおほめのレターをもらってきた。
どうせ名前だけ差し替えてそれぞれの親を喜ばせているんだろ。
そう思ったが、どうも学年全員に行き渡る手紙のようで、ほほう、それは鼻高々だなあ。
2泊3日のお世話をしてくれた宿舎スタッフへの感謝を述べた英作文で、どれどれと読んでみたら、なるほど、正しい英語で、しかも中学生の素直な心情がぐっと伝わってくる文章になっている。
偉い。こいつは英語でもオレを超えたな。って、オレがろくな山ではないのだが。だはははは。
車を運転することと、カネを稼ぐことぐらいしかオレに優っていることはなくて、それ以外のほとんどは息子の方が優っている。
うーん、思ったより早く息子に抜かされてしまったなあ。


2015.11.09
最近、ヤフーのアプリがなかなかよい。
首都圏をうろうろ移動する人間にとって必須の乗り換え案内アプリは、毎月300円払ってNAVITIMEを利用していたが、ヤフーの乗換案内に切り換えた。無料である。
無料のくせに、けっこう気が利いている。例えば検索結果をLINEやメールで送れるのは当然として、嬉しいのはカレンダーに自動で記載してくれることだ。
これでスケジュールを確認するときに、一緒に電車の時間も確認できるということだ。
NAVITIMEは、目的地まで濡れずに行ける方法みたいな変化球が面白いが、あまり実用的ではなかったな。
で、こちらも必携、スケジュールを管理するためのカレンダーアプリだが、これも長い間、定番のジョルテを使っていたが、使い勝手が良さそうなヤフーカレンダーに乗り換えた。もちろん無料。
ジョルテはデザインがとことんダサくて、けっこうガマンして使っていたのだが、ヤフーはそれなりに見やすくてすっきりとデザインされているのが、なかなかよろしい。使い勝手も十分で、特に2週間単位でのウィジットが表示できる点は素晴らしい。
問題はGoogleカレンダーとの連携がスッキリしないことだ。
Googleカレンダに書いた情報はヤフーカレンダーに反映されるが、ヤフーカレンダーに記した予定はGoogleカレンダーにミラーリングされない。
最初はこれに気づかず、うっかり予定を見逃すところだった。
そして、面白いのがヤフーナビ。カーナビだ。
車載のトヨタ純正を使っているが、買ってからもう12年もたっていて、データが古くなってきた。
たいして車に乗るわけでもないから、放ってある。そこで、試しにヤフーナビを使ってみたら、当然のことながらデータは最新のもので、ちゃんと音声案内もしてくれるし、おっせいかいなことに運転技術の点数までつけてくれる。
目的地について採点を見たら「75点」とか出てて、やかましい、大きなお世話だ、と文句をつけた。
こんなナビがタダなんだから、カーナビメーカーはやってられないわな。
そんなわけで、今やヤフーナビはオレにとって欠かせないものになっている。
先日、仕事がらみでヤフーの経営陣の講演を聴いたのだが、ヤフーは自らを再規定し、パソコンソフトの会社からネットで活きるアプリの会社へと脱皮中なのだそうだ。
なるほど、それでこの優れたアプリの数々が生まれてきたのか。
今は広告モデルで収益を上げているのだろうが、今後はこれにビッグデータをからめた展開がありそうだ。ちょっと興味深い。


2015.11.08
ホ・ミョンボが監督に就任すると、アルビレックスがキムチ臭くなる。
そういう反対意見もある。それはヘイトであるのだが、日本人全体に韓国、中国に対する敵意が潜んでいる今、そういう目で見られるリスクというのも確実にあるのだ。
アルビはキムチだから見ない。
そういう流れになって欲しくないから、ホ・ミョンボは反対だな、オレは。
と言ってるそばから、今度はスポニチが「キジェがアルビレックス」というスクープだ。
キジェは、湘南ベルマーレの監督でとても面白いサッカーをする。
名付けて百姓一揆サッカー。
全員で守備を固めて、いさ攻撃に転じたら、ボールを持っている選手を味方がどんどん追い越すようにして、全員で「うりゃ〜っ」と攻めていくサッカーだ。
敵ながら見ていて天晴れで、あんなサッカーを見せられたら、コーフンするだろうなあと思っていた。
もちろんものすごい運動量を要求される。従って後半になると当然息切れして、ぜえぜえ言いながらへろへろに走り、そして守備に戻れなくなって負けてしまうというパターン。
それでも「下手くそなワシらにゃ、これしかねえんじゃ」「おーっ」「ものども、いくどー」「おーっ」という感じで、庄屋の屋敷に向かって百姓一揆するのだ。
このスタイルは、やはり豊富な運動量を持ち味とする下手くそ揃いの新潟に向いているのでは、というのが定説で、キジェはなかなかよいと思う。
韓国人だが、京都で生まれて京都で育ち、柏手選手をやった在日だから、あんまりキムチ臭くないし。
問題はカネだな。
なにしろこんなに優秀な監督なのに、湘南の社長が「いい条件を出してくれるチームがあればどうぞ」と公言してしまう異常事態。キジェも常々「ステップアップしたい」と言っており、契約更改がもめているのは見え見えだった。
そんな監督を納得させられるだけのカネを、アルビレックスという貧乏チームが払えるのだろうか。
ますせ田中達也を売って年俸3000万円を浮かせて、コルテースもブラジルに帰ってもらってン千万円を浮かせて、ナビスコカップで稼いだ1000万円は山本コースケの買取に使いたいから手をつけずに、えーと、あと足りないのは、禁断のレオ・シルバ売却か。いやいや、それだけはやってはなんねえ。新潟の魂を売ってはなんねえ。
などと架空の話で盛り上がるバカどもが、アルビレックスのサポーター。
もっとバカなのが、おなじみの松本山雅サポーター。
なんと降格のかかった先日の試合前、高速道路のサービスエリアに大量のサポーターが集結して決起集会を開いたというのだ。
車が通る公共の場を占拠し、トイレの前をふさいで、大勢のミドリムシのようなサポーターの集まっている写真が、Twitterで出回って、当然のように非難囂々。
だが当のミドリムシたちは、熱いぜオレら、みたいな気分らしく、非難を浴びてむしろ嬉々としている。
本当に救いがたいサポだなあ。今やガチで嫌われ度ナンバーワンのサポーター。長野県は、この人たちのせいで長野のブランドが毀損されていると受け止めて本気で考えた方がいいぞ。


2015.11.07
ようやく残留が決まったぞ、アルビレックス新潟。
これでJ1昇格以来、12年連続で残留だそうだが、12年もJ1にいるのに一度としてタイトル争いにからんだことがないってのが、そもそも。
それにしても今日の試合は酷かった。オレでさえ、前半途中で、こりゃあ勝てねえよ〜と叫んだほどだもの。
フォワードがほぼ全滅で、平松のワントップって、なんの冗談だよ。試合の終盤に投入されたのは、なんとまだ高校生の選手だぞ。宮崎君。
それだけけが人ばかりのチームになってしまって、これで試合をさせられる監督もかわいそうだわ。
案の定、0-2であっさり負け。ホーム最終戦だというのに、あっさり負け。
それも、0-2で済んでよかったね、川崎が相手だったら0-6でもおかしくなかったねという出来。
正直、わざわざ足を運んで高いカネを払ってこんな試合を見せられたら、次からは行きたくなくなるだろうな。人気がじり貧なのも納得だ。
残留を争っていた松本山雅は、裏番組で神戸と対戦。
アルビレックスが0-2で負けていた後半、松本はなんと1-0で神戸に勝っていて、このままでは新潟の残留は最終戦に持ち越されてしまう。
これでは奇跡の降格もあり得るぞと、オレはちょっと本気で半分真っ青になってしまった。
ところが鬼畜がいた。神戸である。Jリーグファンのサイトで今日ささやかれたのは、神戸は鬼畜という話。
80分まで1-0で松本が勝っていて、なんの僥倖か新潟が0-2で負けていて、このままいけば最終戦で奇跡の残留もあり得る。松本はそう思った。
ところか85分神戸が1点を入れて同点に追い着き、今度は松本は真っ青。引き分けでは降格が決まってしまう。
神戸は別に何もかかっていない普通の試合なのだから、手心を加えてあげればいいものを、そしてその方が最終戦までJリーグが盛り上がるというのに、1-1に追い着いてしまったわけだ。
だがなんとロスタイムは5分もある。既に新潟が負けて、裏番組の松本戦を見ているオレは、この5分の表示に卒倒しそうになる。
直後、松本のシュートがゴールバーを叩き、オレはぎょえ〜っと絶叫。松本サポも絶叫したはずだ。
そしてその1分後、鬼畜・神戸がなんと松本ゴールにシュートを決めてしまい、松本はロスタイム残り2分に2点を取らないと降格という地獄にたたき落とされてしまう。
80分までの天国から、ああ、なんといきなりの地獄行き。
松本サポは泣きじゃくりながら声援を送り、それを見た鬼畜・神戸が舌なめずりをして、新潟サポが「楽天でお買い物します」(神戸のスポンサーは楽天ね)とひざまずくのであった。
こうしてなんとか新潟がギリギリ残留に滑り込み、松本は最後の最後、ロスタイムに降格という地獄を見たのだ。
夜、その新潟サポの掲示板に松本サポが乱入して悪態をついて、「そういうことをするから松本サポはガチで嫌われるんだよなあ」と呆れられる始末であった。
まったく松本サポは日本中に嫌われているなあ。いいチームなのだが、サポーターははっきり言ってクズだ。
もっとも新潟も褒められたものではない。ホームでの最終戦ということで、試合の後にはセレモニーが行われたのだが、ここで語り継がれそうな事件が起きた。
なんと社長が挨拶を始めたら、今年の成績に納得のいかないサポーターがブーイングを上げた。これ自体はなんの珍しい話でもなくて、浦和なんて優勝しても社長の挨拶には激しいブーイングが起きる。やってられっかよ、社長なんて、と怒ることもせず、大人の社長は淡々と挨拶をする。
ところが新潟の社長は違ったね。ブーイングを上げたサポーターに対して、挨拶の途中なのに「黙って」と制してしまったのだ。
その瞬間、山本コースケはギョッとしたように顔を上げて、「お前、観客に何を言ってんだ」という顔で睨みつけたという。
やってしまいましたね、社長。
スタジアムに足を運んだお客さんに向けて「黙れ」とは。さすがにこれは話題になって、新潟の恥さらしになってしまった。
しばらくは「黙って」が流行語になりそうな気配である。
なお、その後に挨拶に立った柳下監督は、その語り口から明らかに今季限りの退任を決心している様子。この成績では、仕方ないだろうな。
そして、後任監督として早くも名前の挙がっているのが、これはびっくり、韓国のホ・ミョンボ。懐かしの韓国代表、ドーハの悲劇時代の日本の天敵だ。
いやだなあ、ホ・ミョンボ。スタッフ全員韓国人にしろと言い出しそうで、ちょっとそれは。
もっともニュースソースは報知新聞とのことで、報知のネタはめったに当たらないから、先行きはどうなるやら。
他には、新潟に蹴落とされ、鬼畜の神戸にたたきのめされた松本の反町監督という話もあるようだが、松本に違約金を払わなくてはならないから、これもちょっと怪しい。
あとは選手だな。下手すりゃ半分ぐらいは入れ替わりそうな気配で、ちょっと落ち着かない。
来年もこうして楽しませてもらいたいのだが。


2015.11.06
タカハシさんはオレの古い知り合いで、カメラマンだ。
彼は1972年、つまり今から40年ほど前、長崎の例の軍艦島で暮らしていたことがある。
当時、タカハシさんはカメラマンを目指して修行中と言えばかっこいいが、今で言うフリーター暮らしをしていて、友だちから「三菱の炭鉱のアルバイトがある」と聞いて、軽い気持ちで向かったのが軍艦島だったというわけだ。
そこでタカハシさんはきつい肉体労働をこなしながら、島の人々をカメラに収めたというわけだ。
そのフィルムが先日出てきて、現在の軍艦島と並べて写真集にしたら面白かろうと話がとんとん拍子に進んで、この夏、軍艦島の写真集を出版したのだった。
そして、それを記念した写真展が世田谷の東北沢で行われていたので、今夜、息子と行ってきた。
中学生にとって廃墟は大好物。息子に、軍艦島の写真展に行くかと声をかけたら「いくいくいぐ〜」と大興奮。夕方、新宿三丁目で待ち合わせて、明大前で乗り換えて池の上から会場に向かったのだった。
明大前での乗り換えでは、これでいいのかしらと迷うから井の頭線というのだぞと大声で説明するオレを懸命に押さえつけた息子だったが、会場について廃墟の写真を目にしたら魅入られたようにじっと動かないのだった。
タカハシさんに、息子への写真の説明をお願いする。
写真ぐらいならいいが、現場に行って本物を見て見たいと言い出したら面倒だなあ。
病み上がりで本調子ではないタカハシさんに、落ち着いたら一緒に飲もうと約束して会場を後にし、さて、飢えた中学生にメシを食わさなくては、と街に出る。
なにしろ部活帰りの中学生だ。ガマンならず、石神井公園駅で電車に乗る前にコンビニのおにぎり2個を腹に収めたというのに、飢えは激しくなるばかり。
だが、東北沢駅周辺は真っ暗で何もなくて、結局は池袋まで戻って適当な居酒屋に入った。
この居酒屋が面白くもなんともなく、面白くないなら残念な感じであった方がまだ楽しめるのに残念でもなく、とっとと後にする。
幼稚園に入る前からオレと一緒にあちこちの居酒屋でメシを食ってきただけあって息子の眼力はなかなかに鋭く、中学生にして早くも「たいしたことない店だね」と喝破するのであった。
中途半端なまま石神井公園に戻り、そうだ、一度行ってみようと思っていた駅前の寿司屋に寄ろう、と思いつく。
安くて旨くていつも混んでいてなかなか座れない、というので地元では知られた店だ。
引き戸を開けたら運良く2人がけのテーブルが空いていて、ちゃんと座れた。
早速息子は1500円の竹の握りを頼み、オレは1800円の中トロのつまみを頼む。オレは冷酒で息子はウーロン茶だ。
そしてこの寿司が評判通りに旨くて、息子は大感激。先日食ったすがわらと大差ない寿司であった。
それでいて会計は3800円と激安。うまい寿司を食ってこれかよ〜と驚いて、今度は家族で来ようと決めた。
息子は自転車を駐輪場に置いてあるというので、二人乗りさせてもらうことにする。
ちょっと前までは息子を乗せて走ったのに、今ではベロベロに酔ったオレが「ちゃんとつかまってなよ」と言われながら息子に乗せてもらう。
息子の自転車に乗せてもらいながらオレは両手を大きく広げて「ウィンディーズブローインフロンジエージェーン〜」と大声で歌いながらジュディ・オングの真似をして、息子に「だははは〜バカだ〜」と笑われる。
そして、家に帰ってそれをヨメに話したら「危ないからもう絶対にやってはいけません」とキツく叱られたお父さんなのだった。


2015.11.05
日中は暑いくらいの陽気だなあ。
ももクロはなぜ輝きを失ったか、今年の酉の市の予定は、アルビレックスのアクセント問題について、ラグビーは男らしいがサッカーは女々しい、など、書くことはたくさんあるのだが、忙しいからパス。


2015.11.04
最近の娘は、ドラえもんでもなく、ミッキーでもなく、スヌーピーがお気に入りである。
スマホの待ち受けもスヌーピーだ。
そして、思い返せばオレも中学生の頃はチャーリー・ブラウンのまんがが大好きだった。
AmazonのKindleで300円ぐらいでコミックスが買えるから1冊ダウンロードして娘に、お父さんが子供の頃にはこういうまんがで見ていたんだ、と教えてやったら「へえー」とちょっと驚いていた。
今読み返してみると、絵は素晴らしいが、まんがはちっとも面白くなくて、なんじゃこりゃという感じだが、まあ、サザエさんだって似たようなモノだろうな。
自分が好きだったキャラを自分の子供も好きになるというのは、やっぱり似ているということなのだろうなあと少し嬉しくなる。
近々、原宿のスヌーピーショップに娘を連れて行く予定だが、オレの方が嬉しくなって何か買ってしまいそうな予感がする。


2015.11.03
映画「アベンジャーズ」が早くもDVDになったので早速Amazonで買って息子と見始めたのだが、連日の寝不足やら、テスト勉強やら(定期考査の成績が腰を抜かすほど良くてびっくらこいた)、疲れが溜まっていたのだろう、息子はウトウトと寝てしまった。
仕方なく、オレが一人でDVDを見続け、すごいアクションシーンでは「おお、すげー、うわっ」と声を上げては娘とヨメに「ほらほら、ここ、すげえよ」と教えるものの、ーふーん」とあっさりスルーされてしまうのだった。
その娘とは、今日の昼、カフェでランチ。席が一杯だったのでテラス席でコーヒーを飲んで、思ったほど寒くなくて、とても気持ちのいい秋の午後だった。


2015.11.02
「三匹のおっさん」というドラマが面白い。
有川浩の原作がよくできていたので、テレビ東京でドラマ化されたのを見ているのだが、これがなかなか。
正確に言えば、テレビ東京でドラマ化されたのを、今ごろになってアーカイブで見ているのだ。つまりはドコモのdtv。
ドコモのdtvは月500円で映画やドラマが見放題。なかなかに使える。
でも、Amazonビデオと内容がモロ被りで、Amazonならプライム会員になっているので約4000円の年会費で見放題。トータルすると、Amazonの方がちょっと安いのか。
ただ、テレビに映して楽しむには、Amazon用のChromecastみたいな機会が必要なので、それが鬱陶しいので、dtvで見ている。
さて、「三匹のおっさん」だが、定年退職したオヤジ3人が暇つぶしに自警団を結成して、町内の悪を懲らしめるという話。
例えばオレオレ詐欺とか、万引きとか、浄水器詐欺とか、地上げとか。
善良な住民が悪い奴らにいじめられていて、そこをおっさん3人が助けるというパターンで、そりゃもうベタ過ぎる水戸黄門な展開、太陽に吠えろな展開なのだが、お茶の間ドラマなのだからそういうお約束がいいのだ。
しかもさすがテレビ東京で、「あ、この犯人、こないだも出てた!」と娘が指差すように、役者の使い回しも甚だしい。
それでも当の娘が一番気に入って「お父さん、今日はおっさん見ようよう」とねだってくるのは、要するにとても面白いからだ。
つも感心するのが台本がよくできているなあということで、少ない登場人物なのだが、それぞれにちゃんとキャラが立っていて、そしてそのキャラが生きるように大小いくつかのエピソードが同時並行的に進んでいって、というつくり。だから飽きない。
「三匹のおっさん」シリーズを全部見終えて、今はその続編の「三匹のおっさん2」というシリーズを見ている。
こちらはあこぎなことに、dtvでは1作300円だ。
まあ、しかし、300円で1時間、家族4人がワクワクしながら楽しめるなら、と思って喜んで払っている。ハイビジョンで絵はきれいだし、池袋まで往復すれば電車代は400円もかかるし。
晩飯を食いながらこういうドラマを見て、ぐたぐだと家族でしゃべっていると、昔の団らんはこうだったなあと思い出す。
今はさっさと食ってスマホだったりするからね。その意味でもドコモのdtvやAmazonビデオは、なかなか使えるサービスだと思う。
さて、また「三匹のおっさん」を見よう。次の話も楽しみだ。


2015.11.011
結局昨日はまったく仕事ができなかったが、それはそれで織り込み済みだからいい。その分、今日は朝から頑張るつもりなのだ。
秋晴れの爽やかな一日である。
息子は部活の仲間とハロウィンパーティーを、仲間の住むマンションの集会所を借りて行うとかで、朝から東武練馬に出かけていった。
いつの間にか休日には勝手に電車を乗り継いで都内を歩き回るようになっている。
娘とヨメも、朝からお台場に出かけている。
昨日、横浜に泊まった弟も、オレんちに寄るかと思ったが結局はまっすぐ新潟に帰ることになった。
庭では隣のオガワさんが「今日はビールを飲んで昼寝をするんだ」と背伸びしている。
そんなわけでオレは、朝から家中のものを洗濯して干した後、机に向かってたまった仕事に取りかかったのだ。
まあ、ややこしい仕事はない。だいたい頭の中では段取りというか、骨格はできているので、あとは淡々とこなしていけばいいだけだ。
ということで、最初に予定していた原稿に取りかかろうとして、送られてきた資料を開こうとした途端、パスワードがエラーとの表示が出た。
なんだ、おら。
ワードファイルにセキュリティ上、パスワードがかかっていて、そのパスワード入力したところ、エラーになってしまったのだ。
要するに送られてきたパスワードが間違っていたというわけだ。
がくっ。ずっこける。今日は日曜だから相手は不在。正しいパスワードももらえない。
せっかくちゃっちゃっちと片付けようと思っていたのに出鼻をくじかれて、仕方ない、この原稿は明日に回して残りの原稿を片付けよう。
それにしても、このファイルにパスワードをつけるというのは、本当に迷惑だからやめて欲しいものだ。
一般的に行われているものかと思ったら、ほとんどの取引先からはそんなファイルは送られてこなくて、たまーに本当に重要な個人情報とか経営情報とかが記された資料の場合のみ、セキュリティ付きで送られてくる。
それ以外はごく普通の添付ファイルか、ファイルサーバー格納だ。
ウェブからダウンロードしたような資料とか、そのへんの印刷物をPDFにした資料とか、単なるスケジュールをExcelにしたファイルとか、何でもかんでもパスワード付きにするのは辞めてほしいものだ。
特に一度にまとめて送られるならともかく、関連する資料を数日にわたってたらたらと垂れ流されると、後でその資料を開くたびにメールをさかのぼってパスワードを探さなければならず、えらく腹が立つ。
ならばダウンロードしたその場で別名保存すればいいじゃん。って、そういう手間を相手に強いて平然としている神経が腹立たしい。
大切なクライアントに対してさえ、そういう態度なのだろうなあ。きっと。
ということを思いつつ、こういう悪習はハロウィン同様、なくなって欲しいものだ願いながら、次の原稿に取りかかる。
午後、仕事の手を休めて外に出たら、隣のオガワさんが庭にいて「ビール飲んでさっきまで昼寝してた」と、あくびをしている。
ふと見たら、そのオガワさんちの隣のヨコちんの家の車の窓が全開になっている。
あれ、オガワさん、ヨコちんの車の窓が開いてるねえ。
「そうなんだよ、朝も開いてたんだよ」とオガワさん。もしや閉め忘れかもしれないなあ。通りがかりの悪党にいたずらでもされたら困るだろう。通りがかりの悪党というものがいればの話だが。
まあ、念のためと思い、ヨコちんの家をピンポンして、「車の窓が開いてるよ」と教えてあげることにした。
このヨコちんは、ももクロの熱狂的なファン。今年の夏も、車に乗って出かけようとしていたので、もしかしてと思ったら「清水に行ってきます」とのこと。
そうである。日本平のライブに、泊まりがけで駆けつけて、しかも2日目にはOLをしている娘も合流ということになっているらしい。
その娘が高校生の時、パパであるヨコちんは、娘にあーりんそっくりの服装をさせて池袋をうろうろさせて遊んでいた。
娘に聞いたら「すげえガン見されまくった」とのことだったらしい。ちなみにヨコちんは、ももか推し。
ピンポンに答えてヨコちんは「いやー、開けてるんですよ〜」とのこと。どうやら何か事情があって窓を全開にしてクルマを放置していたらしい。そういうことならば一安心だ。
家に戻って再び原稿仕事。続けて、溜まっている経理の仕事。
顧問計理士から「そろそろ月次の書類をくださいね」とせかされて、ふと見たら、なんと5月から経理書類をまとめていない。ずいぶんとさぼったものだ。
売上のまとめやら、出勤の整理やら、カード支払いの仕訳やら、細々したことをやらなくてはならない。フリーランスは面倒なのだ。
まずはたまっていた交通費の精算をすることにする。Googleカレンダーに残っている予定表を振り返りながら、ネットの乗り換え案内で交通費を調べて小口伝票に記載していく。
えーと、5月1日は品川に行ったから、往復で962円か、たっけーな。それから5月10日は丸の内に行ったから、東京まで往復で960円か。たっけーな。
そんな具合に細々と記入していって、交通費があまりに高額なのに驚く。
都心まで行って帰ってくるとだいたい1000円ではないか。昼飯より高い。
こんなにも高い交通費を、オレは払っていたのか。Suicaなのでいちいち払っているという自覚がないものだから、もうふんだくられ放題。
いや、まあ、練馬のハズレという田舎に住んでいること自体が、交通の高い直接の原因なのだがね。それにしても、ちょっと出かけただけで1000円とは。
びっくりした。
高い高いとうめきながら、ネットで調べて小口伝票に記入を続ける。
うーむ、このネットの時代にいちいちこうして小口伝票に手書きをしていく作業って、なんだか著しく不合理ではないのか。交通費を検索すればそのまま小口伝票的な書類にまとまってこそデジタルではないのか。
もっと言えばGoogleカレンダーに予定を記入した時点で小口伝票までシームレスにつながっていくのが、デジタルではないのか。合理化ではないのか。
それとも単にオレが無知なだけなのか。
不条理な想いを抱えながら小口伝票と格闘するオレであった。
夜、ハロウィンパーティーから帰ってきた息子とメシにする。さっきマーケットで買ってきた海苔巻きとお稲荷さんだ。
腹減っただろう、食え、と差し出された海苔巻きを見て息子は「うえっ」とのけぞる。
実は腹はたっぷりふくれているらしい。
部活のハロウィンパーティーで部員と一緒にたこ焼きをつくったのだそうだが、200個のつもりだったのが材料を間違えて買ってしまい、なんと1,000個もたこ焼きをつくってしまったのだそうだ。
せ、せ、千個かよ! バッカじゃねーの、中学生。
部員は10人なので、1人100個のたこ焼きを食ったらしい。
「途中でタマゴが足りなくなってさあ、走って生卵を買いに言ったんだよ。それを包みもしないで走って持ち帰ってさあ」と息子。仲間と一緒にそういうバカを思いっきりやって休日を過ごしたわけで、そりゃあ楽しかっただろうなあ。
たこ焼き100個を完食したにもかかわらず、海苔巻きの山も完食した息子は、テレビの前で寝転びながら「イッテQ」などを眺めて笑っている。
オレは、時間つぶしにアマゾンプライムで見始めた「ロッキー」に夢中になる。
「ロッキー」久しぶりだなあ。今見たらけっこう雑な造りだけれど、全体に漂う青臭さというか、熱さが素晴らしい。
最後はやはり感動の盛り上がり。すっかり興奮したオレは、遅くに帰ってきたヨメと娘に向かって「エッドリアーン!」などと叫ぶのだが、完全に無視された。
それにしてもアマゾンプライムなら「ロッキー」はタダ。いい時代になったものだ。


2015.10.31
本日は所沢のいとこの結婚式が横浜のホテルであって、本来ならオレの父が出席する段取りなのだが、代理として弟が出席するため、実家から横浜に向かった。
当初の予定では、今日はナビスコカップの決勝。
埼玉スタジアムでアルビレックスがアントラーズを撃破している予定で、ちょうどハロウィーンなのでオレンジ色に染まったスタジアムが大変に盛り上がり、その勢いで街に繰り出してニュースになったりするはずだったのだが、何がどうなったか決勝はアントラーズ対ガンバというカードになり、弟は心置きなく結婚式に出席し、オレと息子は、ちっ、面白くねーなーと言いながらネットの速報でガンバが0-3で負けたのを知って、これがアルビなら0-5で負けて大恥かいてたなあ、だははは〜などと笑ったのだった。
そして、そのついでに向かったのが池袋の映画館。
中学生もいろいろと忙しいらしくて、映画を一緒に観ようとしてもなかなかスケジュールが合わなくて、今日の夕方のピンポイントしか行けない。
なので、池袋にも繰り出しているハロウィンの仮装のバカどもをかきわけて、映画を観に行ったのだ。
その前に家でいろいろと雑用をしていたらチャイムが鳴って、対応していた息子が大慌てでズボンをはいている。
こいつは家にいるときはいつもパンツとシャツ姿でゲームをしているから、いざ自分が来客に対応しなければならないとなると、パニックになりながらその辺にあるものを着なくてはならないのである。
今日は幸いズボンは見つかったようだが、上着が見つからなかったらしく、何を考えたのか、このバカ息子はパジャマを着て出ようとしていたのだ。
そこにオレが、何を騒いでいるのだと顔を出したから、息子は「たたた、頼む、お父さん、出てくれ」と救いを求めてきた。
しょうがねえなあ、パンツにパジャマで出て行けばいいじゃねえかと言いながら玄関を開けたら、そこにいたのは小学生の女の子たち4人。
アラレちゃんや魔女の仮装で「トリック・オア・トリーク」と声をそろえて両手を差し出すのだった。
おお、なんとも可愛いハロウィンさん。こういうのは、いいなあ。
よーし、おいしいお菓子をあげちゃうからね〜。
家には、息子が明日部活の仲間とハロウィンパーティーをするというので用意した、ハロウィン仕様のハッピーターンが山ほど買ってある。それだけは手をつけないでくれということだったので、他のお菓子を女の子たちに渡した。
その格好で近所を回っているのか、気をつけてねえ、写真を撮らせてねえ、ということで1枚撮影して、お台場に出かけていたヨメと娘に送ったら、4人のうちの2人は友だちの女の子で、あとの2人は知らない子だった。
こういう女の子たちはかわいいねえ。きっと、それぞれのお友達の家を、サプライズで訪問して歩いているんだろうな。
それに比べて渋谷のバカどもは。
あれは国辱。
似たようなのが池袋にも山ほどいた。
そのバカどもをかきわけて映画館に行き、そして見たのはバカ映画「探検隊の栄光」。
昔はやった川口探検隊を素材にもので、徹底的にバカバカしい話なのだ。とにかくアホなネタのオンパレードで、何も考えずに大笑いしながら見たのだった。
ああ、面白かった。AD役の佐野ひなこが可愛かったな。
たいして宣伝もしていないし、入りも良くないようなのですぐに打ち切られる様子だけど、なかなかに拾いものの映画である。ああ、面白かった。
こういう映画を息子と一緒に観てだはははと笑い、その後、地元の串焼き屋でホッピーを飲みながら息子と、バカ映画だったなあと笑いながら串揚げを食うのが、オレのハロウィン。


2015.10.30
久しぶりにタニガワ氏と日本橋で飲む。
サシ飲みだ。
60を過ぎ、相変わらず元気で、頑張ってる先輩たちの姿を見るのはとても嬉しい。
二人で焼酎を一本あける。
日本橋で別れて、そういや渋谷はハロウィンで大騒ぎになっているだろうからちょっと見物に行くかと思ったけど、疲れていたのでやめた。
やめて正解だったみたいだ。


2015.10.29
秋もすっかり深まったわけだが、ちっとも深まらないのがアルビレックス。
今週は試合がない。けど、本当なら土曜日にナビスコカップの決勝に進出していたわけで、まったくあと1点という試合をどれだけ落としてきたんだ、今年は。
そんなイラダチに拍車をかけるのが、移籍情報である。
柏がクリスチアーノと契約更新しないようで、これは息子に言わせれば「イブ狙いだな」。
なるほど、確かに指宿は柏ユース。トップに起用としようと考えて、指宿をかっさらおうと考えても不思議ではない。
指宿も、こんなポンコツチームにいては代表なんて無理、と川又ハゲに似たようなことを考えているかもしれない。
もっと問題なのは、レオ・シルバだ。
なんと中国のチーム、監督はピクシーだが、そのチームがガンバのパトリックとアルビレックスのレオ・シルバを移籍のリストに入れたという話だ。
なにしろ監督のピクシーに6億円を払っているようなチームである。レオに5億ぐらい、あっさり払っても不思議ではない。
レオだって、キャリアのピークを過ぎて、稼げるうちに稼いでおこうと考えるのはごく自然なこと。キャリアの最後でこれからの人生に向けて数億円稼ぐために、高く売れるうちに移籍を考えるかもしれない。
うぬぬぬぬ。
「レオは新潟を愛しているから大丈夫」というお花畑なサポーターもいるが、基本的に契約社員と同じだからな。
なんとしてもレオの移籍は阻止せねばならないが、しかし、あのチームには川崎から電撃移籍したレナトがいる。
レナトとパトリックがツートップに立ち、それをレオが操るというサッカーも見て見たいと、心のどこかで思っているオレもいるのだ。うぬぬ。


2015.10.28
カフェによく行く。
取材前にカフェに入って資料に目を通し、取材後の空き時間に原稿を書き、昼時にはメシがわりにコーヒーを飲む。
最近は電源使い放題のカフェも増えて、そして、電源スポットを教えてくれるアプリもあって、なかなか便利である。
スタバは旨いが、やや窮屈で長居に向かない。値段も高いのだ。
タリーズも旨いし、割とゆったりできる。レーズンバターが気に入っている。だが、やっぱりちょっと高めなのが難点だ。
カフェドクリエは安くてなかなかよろしい。レーズンバターも旨い。ここが見つかると、だいたいここに入る。
ドトールは、店によってレベルの差が激しく、コーヒーもあり旨くないし、接客もイマイチだ。
そして、本格的に充電しながら長居をしたいと思ったら、カフェではないが、ルノアールが一番だ。
居眠りをしても文句言われないし、コーヒーを飲み終わった頃にはお茶が出てくる。
あちこちのカフェでは、パソコンを開いて仕事をしているサラリーマンに加え、参考書を積み上げて勉強している高校生も多い。
カフェはなかなかによろしいのだ。


2015.10.27
すっかり秋も深まったから、今日は5時過ぎに家を出たけれど、まだ暗いのだった。
そしてこんなに暗い時間なのに、電車はもういっぱいで座れないのだから、日本人はよく働くのだ。
今日はこのまま茨城県のつくばに行ったのだが、おかげでつくばに7時過ぎに着いてしまった。
たまに早起きして遠くに行っただけでオレは偉そうにしている。でも、5時過ぎの電車でこんなにたくさんの人が働きに行っているのだから、偉そうにしても恥ずかしいだけなのだ。


2015.10.26
日経新聞の電子版を契約した。
紙の新聞とセットになっているので、電子版だけでいいというわけにはいかないらしい。
そりゃ、新聞販売店をちゃんと食わせないといけないからな。正解だと思う。
新聞の宅配制度は日本らしい素晴らしいインフラなので、ぜひ未来に受け継いでいきたいものだ。
でも、ネットでいずれは消え行く商売なのは間違いないだろうな。
とて、日経電子版だが、使ってみたら案外便利だ。
月極の宅配料金にプラスして1000円。紙で読むのと同じものをネットで読んでもしょうがねえだろと思っていたが、気になり記事はワンクリックで切り抜いて保存できるし、数日前の紙面も見られるし、何よりもネットで検索した日経新聞の記事がちゃんと最後まで読めるのがありがたい。
本当に便利な時代だよな。
オレがフリーランスになった頃、つまり27、8年前は、新しい原稿のテーマがあったらまず新宿の紀伊國屋書店に走って、関係する本を数冊買い込んでくるところから始めなければならなかった。
例えば「アパタイト」について原稿を書かなくてはならなくなったら、紀伊國屋の巨大な書棚の間をウロウロして、医学関係か、化学関係か、どっちだろうと考えながら本を探したわけだ。
そこに出てきたのがパソコン通信のニフティサーブで、これが日経新聞の記事のデータベースにアクセスできると知って、即座に契約。「アパタイト」と入力すれば、それに関する記事がテキストでたらたらと流れる様子に驚喜したものだった。
それが今やネットで誰でも簡単に検索できるんだものなあ。
まあ、それだけにインプットに差はなくなってきて、アウトプットの質が問われるようになったわけで。
そういやブログが出た頃に言われたのが、これからは1億総ライター時代なので、プロのライターは食えなくなるという指摘だった。
実際はというと、確かにプロのライターの領域は浸食されてはいるが、しかし、食えるライターは相変わらずちゃんと食っている。
これはTPP時代の農業のあり方にも通じるかもしれんな。
いやいや、そんな高尚な話ではなかった。
要するに日経電子版は案外便利だということである。
そして、ここまで使えるなら、もはや紙の日経新聞はいらないとオレも思う。
紙の新聞がなくなれば故紙を束ねて資源回収に出す手間が省けるし、できれば日経ビジネスもたまってくのが鬱陶しいので電子版だけにして欲しいものだ。
とはいえ、そんな態度とは裏腹に、実は紙の日経新聞も我が家では必要である。
というのも、朝起きてオレは新聞3紙に目を通すのが日課になっていて、その姿を意識して子供に見せるようにしているのだ。えっへん。
親が活字を読む姿を見せなきゃ、子供だって「本を読め」と言われたって読むまい。
そして一通り新聞に目を通したら、その中から今日のおすすめ記事を切り抜いて、トイレに掲示するのがオレの仕事だ。
トイレにはそのためにマグネット式のホワイトボードがかけてある。
ここに「マイナンバーの仕組みは」とか「外出したら手を洗おう」とかいう記事を貼って、家族が読めるようにしているのである。
これがなかなか楽しいのだった。
そんなわけで、日経新聞電子版は便利だが、やっぱり紙の新聞紙も大事にしたいのだった。


2015.10.25
雑誌を買わなくなった。いろいろと理由はある。
まず、お金がもったいない。次に必要とする、あるいは読みたい媒体がない。
実際、趣味の領域ではせいぜい「サウンド&レコーディング」を、気になる特集の時に買うだけだな。サッカーの雑誌はサッカーダイジェストが隔週刊になってから中身の低下が著しいし、プロレスの回顧本もネタが尽きてきたようであまり食指が動かない。
だが、最も大きい理由は、ネットだわな。
実際、電車の移動中は、スマホでアルビレックス関係の掲示板を巡回して、ニュースまとめサイトを巡回すれば、目的地に着いてしまう。
当然、たいていの情報は手に入ってしまう。
「サウンド&レコーディング」だって、実はiPad用に配信されている電子版をダウンロードすれば書店で買うより安いし、ジャマにならないし、音だって聴ける。
一人で飲み屋に入るときは、手元に雑誌が必要だ(そうでないと、寂しそうに見えメルらしくて、やたらと話しかけられて面倒)が、それにしたってそろそろネットでいいだろう。
考えてみれば、ジャマなので基本的に読み捨てが雑誌だが、それだけにあとで必要になって読み返したいと思っても手に入らないわけで、だからこそ電子版で保存しておくのが一番ということだろうな。
まったくネットというのは、いろんなものを破壊するんだなあ。


2015.10.24
前節、松本との直接の残留争いに勝って、いやあ、あと一つ勝てば確定だなあと思って今日は名古屋戦。
ヤマザキが先制点でこれはなかなかいい調子だと思ったら、結局、ハゲに恩返し弾をくらって負けてやがる。アルビレックス。
くっそう、恩知らずのハゲに決められて、ああ、悔しい。悔しいったら本当に悔しい。
こんなに弱いチームを応援するのは疲れるが、しかし、故郷のチームだからなあ。
故郷のチームが、この国のトップリーグで戦っていて、それを応援できるのはやっぱり幸せなことだと思う。
だ・か・らっ。残留しておくれ〜。


2015.10.23
昨日は朝から11時間原稿を書き続け、今日も朝から座りっぱなしで原稿を書き続け、夕方になったらもはや限界。肩と首筋がバリバリに固まって痛すぎる。
ガマンならず、原稿を放り投げて、行きつけの整骨院に行く。
ちょびひげを生やしているので、オレが勝手に「ちょび」と名付けた理学療法士にマッサージをしてもらう。
ヨメには「ちょびなう」と連絡だ。
「パソコンって、あんなに便利な機械はないですけど、あんなに体に負担をかけるものもないですからね〜」とちょびは言う。
「そんなに辛いなら、ラジオ周波でもやられたらどうですか」と営業するちょび。
ラジオなんとかは、要するに患部に超音波のようなものを当ててもみほぐすというやつで、保険外のサービスだ。
ちょびは、大枚をはたいてラジオの機械を導入したのにあまり稼働率がよくないから営業に必死なのだ。
10分で2000円ぐらいだ。高いなあ。
でも、首筋がばりばりに張っているから、やっておくか。じゃあ、頼むわと言ったらちょびは急に張り切りだして、いつも以上に力を入れてマッサージしてくれた。
はあ、おかげでずいぶんと楽になった。
やっぱりパソコンは体に良くないなあ。


2015.10.22
新たな取材の打診も断って、ぼちぼちやばくなってきたということで、今日は朝から一日こもって原稿仕事である。
8時から始めて夜7時まで11時間、例によって昼飯抜きでずーっとキーボードを打ち続けていたので、さすがに体がボロボロだ。
はあ〜、しんど。
おかげでだいぶはかどって、これならどうにか日曜日には時間がつくれそうだ。


2015.10.21
朝から日本を代表する鉄道事業者に駅のトイレのリニューアルにおける建材の問題点について取材し、午後は日本を代表する自動車メーカーで海外戦略と人材採用について取材し、夕方は日本を代表するメガバンクでちょっと変わった金融商品のメリットと狙いについて取材した。
おかげで一日終わったらぐったり疲れてしまったのだった。


2015.10.20
ウッチーは早くも冬タイヤに履き替えたそうだが、オレのところにも今日、タイヤ館から冬タイヤに履き替えの案内が来た。
タイヤ館には、冬タイヤを預かってもらっている。
タイヤの保管料、1年間で1万5000円。安くはないが、高いかというと決してそうとも言い切れず、微妙な線だな。
タイヤなんか履き替えなければ不用なカネだし、そもそも自分ちで保管すればいらないカネだ。オレは、自分で保管するより預かってもらった方がなんぼか楽、と考えるから、まあ、しょうがないかな、と思って預けている。
予約は11月の半ばにしてもらった。
昨年も、一昨年も、その前も、冬タイヤのおかげでずいぶんと助かった。必需品だな。
万一に備えてのものだから、使わずにすむならそれに越したことはない。
それにしてもいつも思うのは、雪国の人の負担の重さである。車は必需品で、かつ冬タイヤも必需品。なければ命に関わる。
でも、その負担はいかばかりか。宿命と言えば宿命か。


2015.10.19
仕事が立て込んできて、ありがたい話である。
独立して2年目のウッチーが「こんなにカネが出て行くとは思わなかった」と嘆いていたが、確かに会社員では見えなかった支出というものがけっこうでかく感じられるのだ、フリーは。
無造作な大量コピーを見ると、ああ、もったいないという感覚になる。
交通費もしかり。
そうしてちびちびと節約することが大事なのだ。


2015.10.18
秋晴れの日曜である。娘とヨメは、練馬祭というものに出かけていった。
息子は、間近に迫った定期試験の勉強をしている。
オレは息子に勉強しろと言ったことは一度もない。むしろ、勉強なんかやめてお父さんと一緒に遊ぼうよ〜と言っている。
今日も、映画を観に行こうかと言ってもスルーされ、ホープ軒食いに行こうかと誘ってもスルーされ、よーし、スマホを買い替えてやるぞと立ち上がってもスルーされた。
その都度「うーん、また今度ね」と軽くあしらわれて終わりである。
こうして息子は朝から10時間近くも黙々と勉強していた。
自分で決めたことを自分でしっかり守れるんだなあと、オレはけっこう嬉しくなった。


2015.10.17
松本山雅のサポーターが嫌われているのは、自分らが天下を取ったかのように振る舞い、例えばJ1昇格当初「なんだ、J1なんて楽勝じゃん、優勝するかな」と本当に発言したりするからだ。
要するに井の中の蛙の田舎もの。
他のチームやサポーターに敬意を持って接するということをしないから疎んじられ、嫌われている。
今ではたぶん浦和のサポより嫌われていて、鳥栖のサポとどっこいではないか。嫌われ度。
そんな嫌われの田舎ものが新潟へやってきて「新潟って大きな街でびっくりした、スタジアムも大きいし、きれいだし、びっくりした、行政も市民も協力してチームを盛り上げている」と本気でつぶやいていて、ちょっとは世間というものを知ったようだから、これからは自省して恥じ入るような態度を示すかもしれない。
いや、とにかくひどかったんよ。
今回の新潟対松本の試合前の新潟の掲示板。
松本から侵入したサポーターが、新潟の掲示板で新潟の街やチームやサポーターに対して罵詈雑言のオンパレード。
「松本の連中って、毎度、どこのチームに対してもこんなことをするのか?」とあきれかえる新潟サポーター。
そして、試合に負けると、潮が引いたようにいなくなって静まりかえっている。
松本というチームは頑張ってファイトするいいチームだが、サポーターは最低だ。今やそれがJリーグの共通認識になっている。
さて、それはともかく。
いい試合をしてくれたなあ、アルビレックス。スタジアムも最高で、試合前の紙文字(コレオ)は感動的だった。
守備をしっかり固めて、レオ・シルバが中盤の底でフタをして、コースケがえぐって、指宿が収めて、ラファエルが快足をすっとばすという、見ていて爽快感あふれる展開だ。
特に大野和成が素晴らしくて、ガンバではパトリックを完璧に押さえ込み、今回はオビナを完璧に押さえ込んだ。マンマークさせたら天下一品で、今年一年、急激に成長したという感じ。
代表監督が見に来ていたというから、もしかしたら目を付けられたかも。
そうなのである。代表監督が指宿を見に来ていたそうで、こちらとしてはやめて欲しいのである。
息子も言う。「代表なんかに呼ばれても一つもいいことないよ、やめて欲しいよ」と。
下手に代表に呼ばれて目立っちゃって名古屋や横浜や浦和あたりの金持ちに札束で張られるようなことがあっては、目も当てられない。
幸い、新潟では小泉を筆頭にいい若手が順調に育っている。彼らが核になるまで、今の中堅は落ち着いていてほしいものだ。
とはいえ、サッカーは変化するスポーツ。もう既に来季を見据えた動きが顕著だ。
おそらくほとんどの監督、選手が来期の契約交渉中で、例えば鳥栖の豊田がベンチだったのは、契約交渉がうまくいってないことをうかがわせるのだろうな。
それにしても名古屋の小倉監督にはびっくりした。いいのか、あれで。
たぶん監督にかけるカネをけちって、その分、選手にかけるのだろう。たぶん闘莉王も、今年限りで放出されるだろうし。
となるとかなりのカネが浮くわけで、心配になってくるのがそのカネでレオ・シルバの頬が張られるのではないかということだ。
一節ではレオ・シルバの移籍には5億が必要とされていて、さすがの中国マネーも諦めたという噂。まあ、今のレオ・シルバに5億の価値があるかという疑問だが、しかし、それでもアルビレックスの大黒柱であることには変わりなく、なんとか移籍しないでもらいたいものである。
だか、冷静に状況を見れば、新潟には小泉、端山というイキのいいボランチが育っており、小林、佐藤という中堅ボランチもいる。
そろそろレオ・シルバ頼みからの脱却に向けた準備で、若手主体に切り換える時期ということを思えば、いっそ名古屋にレオ・シルバを売って、そのカネでキーパーの川島を獲得するというのもなかなかに魅力的な発想ではある。
まあ、個人的には人間的に川島はあんまり好きじゃないし、下手くそでも守田の方が好きだけど、それでもこのまま守田じゃどうかなあと思うしなあ。
外人と言えば、降格した清水のユカタは見かけ倒しだったね。松本のオビナも、あの体では90分働けないだろうし、あまり魅力ない。やっぱりラファエルがいいな。
もっともそのラファエルは、海外の報道ではブラジルのチームと川崎が狙っているとのこと。
どうなるのかなあ。これもまたサッカーの面白さではある。
あ、そもそも監督がどうなるか、という大きい問題が残っていた。
個人的には残ってもいいと考えているが、しかし、契約満了だし、あの変人ぶりを思えばあっさり「じゃあな」と消えそうな気がする。
その時に備えて次の監督の用意はしているのだろうか、フロントは。
監督と言えば、湘南の監督はすごくいい監督なんだけど、社長が「金を出すチームがあるなら移籍してもいいんじゃないの」と発言してちょっとびっくり。契約更改の交渉で相当に高い条件をふっかけられて、頭にきてるのかな。
スタイルとしては新潟に合っている監督だとは思うけど、あまり好きじゃないから、来なくていいや。
それならまだ城福の方がいいと思うが、どうだろう。


2015.10.16
新宿御苑に行ったので、空き時間にボロボおじさんの事務所に寄ってきた。
ボロボおじさんはカメラマンである。オレとはもう25年の付き合いになるのか。長い付き合いだなあ。
ボロボおじさん、60を超えてしまったけど元気そうで何よりだった。
昔の仲間が今も変わらず頑張っているのを見ると、嬉しくなる。


2015.10.15
辻堂まで取材に行く。藤沢の先だ。
遠い。非常に遠い。片道2時間もかかる。
遠すぎるぞと文句を言ったら、担当者は「私なんて鎌倉から熊谷まで2時間かけて行くし、千葉の佐倉までも2時間かけて行きます」と遠距離自慢を返してくる。
ほほう、そりゃすごい。で、お住まいはどちら?
「逗子です」。
ず、逗子かよ。鎌倉から佐倉に行って逗子に帰るのかよ。
参りました。


2015.10.14
今日は天皇杯だ。
相手は徳島。去年、J1に上がって速攻J2に降格した徳島。
楽勝だろうが、一応は応援するか。と思ったら、今日はスカパーで中継しないのね。Jリーグじゃないから。
サッカー見るつもりで予定を空けておいたので、それなら映画でも観るかと思って、気になっていた「全力スマッシュ」を見ることにする。
バドミントンを題材にした、香港のバカ映画だ。「少林サッカー」の流れだというので、きっとがはははと笑えるだろう。
そう決めて、取材先から息子にLINEして、呼び出す。
息子は今日、創立記念日で学校が休みだ。
あれ、確か冬じゃなかったっけ。ところが冬の休みは創立記念日で、今日の休みは開校記念日。二つは別物らしい。
なんで誕生日が二つもあるのか。よくわからんなあ。適当すぎる学校だ。
まあいい。定期試験の前だから勉強しているという息子に、「全力スマッシュ」を観るから新宿まで来いと連絡する。
新宿で待ち合わせたら、息子は丸井のスタバでコーヒーを飲んでいた。わははは。練馬の中学生が新宿のスタバで一人でコーヒー。
やるなあ、息子よ。
補導されるから生徒手帳を忘れるなと命じておいたら、しっかり言いつけを守っている。
息子と一緒に「全力スマッシュ」を観る。
うーむ、予想したのと違って、あまり笑えなかったなあ。
ストーリーは、挫折した人間たちがバドミントンをきっかけに再起するという、紹介するのもアホらしいベタな内容。画面は汚いし、ギャグはそんなに面白くないし、試合のシーンの迫力だけが見所だったかな。
単館で、東京では新宿のこのミニシアターでしかやっていない。早く観ないと打ち切られるだろうと思って慌てたのだが、うーむ、これは厳しいな。
もっとも息子にはウケたようで、「いやあ、面白かったなあ」と大満足。そうかそうか、よかったな。
その後、歌舞伎町の寿司屋でちょっとつまんで帰る。
そして、どれどれと試合結果をネットで見たら、ありゃま、徳島に逆転負けしてる。
なんなんだ、これは。しょうがねえなあ。
「これだけシュートを外せば勝てるわけない」と監督も苦笑いするゲームで、どっと脱力なのだった。


2015.10.13
調子に乗ってタブレットを買っていたら、えらいことになってしまっていた。
気がつけば家には6台ものタブレットがあるのだ。
家族4人にタブレットが6台。内訳は、iPadが2台、iPad miniが1台、ARROWS(富士通のAndroid)が1台、Kindleが2台である。
自慢は初代iPadである。日本でiPadが発売されたその日に買ったもので、ただひたすら他人に見せびらかしたいという理由だけで手に入れたものだ。
ARROWSは今息子に与えて、息子が適当にいじり倒している。中学生に野放しでタブレットを与えるとどんな悪用をするのか、ちょっと興味深い。
6台のうち半分がiPadである。
やはりタブレットは、使い勝手や美しさという点でiPadの圧勝というのがオレの実感だ。他のタブレットでできてiPadにできないことはない。
これ1台というならどれを買うべきかと問われたら、間違いなくiPad miniを勧める。
ただ、Kindleにもなぜか抗いがたい魅力があるのも事実で、iPadでできることなのにあえてKindleを使うという時も多いのだ。
そして、6台もあるおかげで今我が家で何が起きているかというと、充電地獄である。
家族4人分のスマホ4台を合わせると、なんと10台もの携帯端末があるわけで、常時数台が充電中という始末。就寝時などあちこちのコンセントがふさがれている。
オレの仕事部屋だけでも、常時なんらかの端末が2台は充電中だ。
当然のことながらケーブルもやたらとあるわけで、使いっぱなしであちこちにケーブルが放り出されていて鬱陶しいことこの上なく、あまりのことに激怒したオレの命令によって、今や100円ショップでヨメが買ってきたカゴにケーブルを片付けておくことというのが我が家の最も大切なレギュレーションの一つになっている。
タブレットは便利なのだが、でも、今日、仕事の帰りに乗った電車で、隣に立っていたOLがiPad miniでメールを読んで返事を書いていた。
カブレットは大画面だからメールの内容が周囲に丸見え。ダダ漏れであった。
そして、電車が大きく揺れた瞬間、そのOLもよろめいてオレの足を思い切り踏みやがった。
タブレットの難点は両手をふさがれることだから、電車の中で立ちながらメールなんで打ってはいけないのだ。吊革につかまることもできない。
タブレットは便利だが、使い方を間違うと周囲の迷惑になるのだった。


2015.10.12
福島の原発事故を時系列でリアルに追いかけた本「カウントダウン・メルトダウン」の中に、さりげないがとても印象的なシーンが描かれていた。
それは事故直後に不眠不休で働いていた職員たちが、久しぶりに宿舎に戻って風呂に入る場面である。
疲労困憊でボロぞうきんのようになっていた男たちは、風呂に入ったことでたちまち生気を取り戻し、そして明日からの作業にまた立ち向かっていくのだ。
このシーンを読んでオレは、ああ、やっぱり日本人にとって風呂は元気の源なんだなあと思ったのだった。
そして同じように気力をくれるのが、味噌汁だ。
朝、食卓に座って最初に口を着けるのが味噌汁だが、その瞬間に一日の活力がわいてくるような気がする。やっぱり味噌汁も日本人にとって欠かせないよなあ。
これはきっと日本茶も同様なのだ。
オレの母は農作業に出かける前に、祖父が煎れる一杯のお茶をいただいてから腰を上げたという。
その一杯が午前の農作業中、ずっと口の中に残っているようで、「いつまでも喉が渇くことはなかった」と母は話していた。
だから、普段のオレはペットボトルなのだけれど、やっぱりお茶は急須で煎れて飲まなきゃなあって、最近は思うようになった。
それだけヨメの洗い物が増えるので、まだちょっと遠慮しているのだが、いずれタイミングを見計らって。
お茶の味とは、畢竟、水の味だとオレは思う。
お茶が育って葉を摘まれた、その土地の地下を脈々と流れる水で煎れるのが、一番旨いと思っている。
オレの実家の近くには日本の北限の茶の産地があって、そのお茶を飲むのは、やっぱり地元の水に限るのだ。
だから静岡のお茶を飲むなら静岡の水が一番いいに決まっている。
でも、そんなことは東京ではかなわない話だから、まあ、そこは水道水で妥協して、せめて葉っぱにはこだわっておいしいお茶を飲みたいものだなあ。
などと言いつつ、セブンイレブンでコーヒー買ってたりするオレであるのだが。だはは。


2015.10.11
前夜からそわそわと落ち着きなく歩き回るもので、ヨメには「落ち着きなさいよ」とたしなめられたのだが、明日は準決勝だってのに落ち着いていられるかってんだ、と一人で吠えまくっていたオレだった。
そうである。今日は、ナビスコの準決勝。相手はガンバ。
ホームでは劇的に勝っていたので、アウエーの今日は0-0でもいい。だがアウエーゴールのルールで、0-1では負け。でも、2点取れば2-3で負けても決勝に進めるという複雑なルール。
戦い方が難しい。
まあ、あれだ。要するに勝てばいいんだ。勝てなくても0-0の引き分けでいいんだ。
要するに先制点である。
だが、その先制点を遠藤のフリーキックで与えてしまう。守備陣のミスだ。
うーん、さすが遠藤。腐っても遠藤。いや、腐っていなかった。
簡単に取れそうに見えて、あれはキャッチできないだろうな。
この1点が重くのしかかって、結局敗退。決勝には進めなかった。
まあ、あれだ。取れる時に点を取れなかった攻撃陣の問題だ。いつものことだが。
そもそもは決勝トーナメントのくじ引きで浦和に当たるとわかった時点で、誰もが終わったと覚悟したんじゃなかったっけ。
それを、浦和を5-0で破るという劇的な勝ち方をして突破。たいしたもんだ。
選手はよくやったと思うし、文句なしに拍手である。
だが、サッカーというのは人によって見方がまったく異なるんだねえ。今日の闘いを見て、口汚くののしるサポーターには驚いた。
まあ、そんなのはごく一部だと思うが。
なにしろ新潟を深夜0時に出発し午前11時に大阪について試合を見て、そしてそのまままたバスで12時間かけて帰るという弾丸ツアーを平気な顔でこなしているサポーターばかりだ。
幸せなことだよなあ。


2015.10.10
オレは朝から原稿仕事、息子は部活、娘は土曜授業にイベントのダンスというわけで、家族バラバラに過ごす秋の週末。
朝からずーっと机に向かって原稿仕事をしていると、午後には肩の辺りがだるくなってきて、しんどくなってくる。
オレも年を取ったなあと痛感する瞬間だ。
最近はタイプミスも多いし、老眼は進むし、困ったものである。


2015.10.09
20数年ぶりにニコタマこと二子玉川に行った。
駅を通過したことはもちろん何度もあるのだが、降りたのは実に久しぶりである。
降りて仰天した。どこだよ、ここ。まったく違う街になってるじゃねえか。
駅前には掘っ立て小屋のようなよろず屋があったのに、今や巨大なショッピングモール。外人も歩いている。
なななな、なんなんだ。
オレが以前来たのは、20数年前に「風の谷のナウシカ」を観るためで、あの時のおんぼろ映画館のあったあたりを「確かこの辺だった」と思って歩いてみたら、そこにはなんとかシネマズ109とかいうてシアターがあった。
オレが行ったのは二子東急という映画館で、シアターではなかったのだがなあ。
街のあまりの変貌ぶりに仰天し、腰を抜かしていたら、一週間の疲れがどっと出て座り込んでしまった。
そうである。今週は忙しかった。
本当に長かったなあ、今週は。水曜日の時点で、明日が土曜だったらいいのになあと思うほど、ぐったりしていた。
取材の山をなんとかこなし、やっと金曜日の夕方。やれやれと座り込んでしまった二子玉川からなんとか田園都市線の電車に乗り込む。
やっと一週間が終わって、でも、明日からの三連休は原稿仕事だし、まあ、今日はちょっと飲んで帰ろうかな。
こういう時、サラリーマンなら「どうですか、帰りにちょっと」という具合に仲間がいるわけだが、そこは常に一人なのがフリーランス。つまんないなあ。
とりあえず渋谷で降りて、久しぶりに井の頭線ガード下の焼き鳥屋でも寄ってみるかとふらふら歩く。
えーと、確か、河童がこのあたりにあったはずだが。あったあった、焼き鳥河童。学生時代に先輩らとよく飲みに行ったなあ。安いだけがとりえの汚い焼き鳥屋でまっずい日本酒を飲んだよなあ。
懐かしいなあ。あれええ、なんだと、恋文居酒屋「かっぱ」って書いてある。
なななな、なんなんだ、恋文居酒屋。
客引きの兄ちゃんに聞いてみる。
ここ、河童だよな。「はい、かっぱです。恋文居酒屋かっぱです」
いや、焼き鳥屋だろ。焼き鳥河童。「はい、それを10年前に居抜きで買いまして、今は恋文居酒屋かっぱです」。
がーん、そういうことか。名前は同じでも経営が変わったか。
まったく何もかも変わっていくんだなあ。
まあ、せっかくだら寄ってみるかと、恋文居酒屋に入る。なぜだか立ち飲みだ。
とりあえずビールを注文し、メニューを見る。なんだなんだ、ワインばっかじゃねえか。つまみもカルパッチョとかパスタとかサラダとかチーズとか。
おいおいおい、ハツとかシロとかカシラとかはどうした。モツ煮込みはどうした。冷や奴はどうなった。
あまりのことにワインリストを眺めながら、立ち飲みで呆然と立ちつくすオレであった。
まったく今日は、いいろと変わってしまったものに仰天する一日だった。
オレは時代遅れか。河島英五か。あの歌、嫌いなんだよなあ。


2015.10.08
かな入力は絶滅危惧種なのか。
オレはずっとひらがな入力である。いちいちローマ字を変換してしゃべる日本人はいないように、頭の中で考えた言葉通りにキーボードを打つのが自然だと思っているからだ。
本当のことを言えば、学生時代に英文タイプライターの修練をさぼっていたから、ローマ字は打てないのだ。
しかし、かな入力は少数派。それどころか絶滅危惧種とさえ言われている。
だから、タブレットに外付けのキーボードをBluetoothっても、ローマ字入力しかできない。どうやっても、どう調べてもできない。
もちろん、同じように悩んでいるかな入力人間もいるわけで、なんとか工夫して成功した、というブログも散見される。その通りに試してみるのだが、なぜかできない。
うーん、タブレットでかな入力できたら嬉しいのだがなあ。
そこで仕方なく、キングジムの持ち歩きワープロのポメラを使って、外で原稿を書いているわけだ。これはこれでとてもよくできている機械なのだがね。
昨日、ヨドバシカメラで見つけたのがマイクロソフトのモバイルキーボード。これがなかなかに優れもので、とっても物欲を刺激されたのだが、ひらがなが表示してあってもかな入力ができるかどうか、不明なので、諦めた。
困ったなあ。
日本代表対シリア。
つまんない試合で、前半でやめて寝てしまった。
槇野や柏木がいるというだけで今の代表は見る気がしないのだが、それにしても「つまらん」「面白くない」という声ばかりなのはどうしたことだ。
オザキがFacebookで「代表戦って沈むタイミングがあってマスコミも大丈夫かって煽って、選手間同士のミーティングがあって、それをナンバーが特集して小銭を稼ぐという流れが出来てたんだけど、沈みっぱなしだから、ナンバー出すタイミングも、選手間同士のミーティングをするタイミングもないですね」とうまいことを言っていたが、まさしくその通り。
とにかく心揺さぶられないんだなあ。今日の試合だって前半を見て、なんだつまらん、負けてしまえばいいのにって思ったし、息子もはっきりとシリアを応援していた。
実際、タイやベトナムのチームの方が面白い試合をするよな。
ボールに行かない、球際を攻めない。本田のところでボールが止まってしまうことにより、遅さがさらに際立ってしまう。
そろそろ代表も予選落ちを経験する時期にあるのかもな。


2015.10.07
ラグビーではサモアがどうした、スコットランドがなんだとかいう話になっているようだが、こちらは新潟対大阪である。みみっちいのである。
しかもヤマザキナビスコカップ。通称、菓子杯。
ヤマザキナビスコがスポンサーになった伝統ある大会で、それなのに新潟のユニフォームには亀田製菓と大書されていて、さらにややこしいことにフォワードには山崎という選手がいる。
この時点で既にこんがらがっているのだが、会場でヤマザキナビスコのコマーシャルが流れると新潟のサポーターは「かめーだせいかっ」と大コールし、それを聞いて大会スポンサー様が気を悪くしそうになったら、慌てて「ヤマザキっ」とコールする振りして、実は選手に応援を送るという、まさにカオス状態。
えーと、要するにそんな大会が進行中で、驚くべきことに新潟はいつの間にかベスト4、つまり準決勝まで勝ち進んでいて、サポーターの中には「オレの目が黒い間はもう二度とこんなことはないだろう」と舞い上がっている人間も多数。
そんな大騒ぎになっているのだ。まさしくカップの中の大嵐。
そして準決勝の相手は、なんとガンバ大阪。しかもガンバは先日のACLで中国チームにさんざん嫌がらせされて疲労困憊。その上代表に4人も選手をとられている。
遠藤も宇佐美もパトリックも今野も東口もいないという、まったく別の2軍チーム。このガンバに勝たなくていったいいつ勝てるのだ、オレの目の黒いうちは云々ということで、サポーターはテンションマックス。
そういう試合だったのだが、いやあ、実にいろんなことがあったなあ。
あろうことかガンバに先制されて、しかし直後に山本コースケが神ゴールを決めて追い着き、かと思ったらなんとレオ・シルバがレッドカードで一発退場。
その直後にスタジアムには「アイシテルニイガタ」の歌声が高らかに響いて選手を奮い立たせ、そして後半終了間際にラファエル・シルバが神ゴールを決めて勝負あり。
おまけとしてガンバディフェンスがイエロー2枚で退場。
なんともお腹いっぱいの、神ゲームとなったのだった。
ああ、面白かった。
これで2-1。でもアウェーゴールだから実質は2-2。
でも、日曜に行われるアウエーでの試合で0-0に終わればこちらが決勝へ行ける。
オレの目の黒いうちに、というわけでサポーターは、なりふり構わずラファエルだけをゴール前に残して後は全員引きこもりの穴熊戦法という恥さらしな戦い方でいいからゼロに抑えてくれと願っているのだが、その一方であの変人の監督がそんなことをするわけがなくて絶対に身の程知らずに攻めて勝ちに行くに決まっているということもわかっているから、心中、早くも穏やかならず。
新潟対大阪のみみっちい闘いは、しかし、実はこんなにも多くのドラマを内包した大きな闘いなのだ。日本人はラグビーだけでなくナビスコカップにも注目するように。
以上。


2015.10.06
そういや先日、京都大学の名誉教授が、炭酸ガスと水を使って効率的に石油を合成することに成功したと発表した。
なんのこっちゃ。
よく読むと、水と石油を混ぜ合わせて、そこに炭酸ガスを加えると水分が減少して石油が増える、ということらしい。この方法だと、電気代3円で100円相当の石油をつくることができるという。
え、マジ?
これがマジなら、超画期的じゃん。えーと、要するにじゃんじゃん石油をつくることができて、つまりは油田を点に入れたのと同じことじゃん。
発表したのは京都大学の今中忠行名誉教授の研究グループ。うーむ、マジなのか。
しかも、石油をつくるために二酸化炭素を使うため、地球温暖化の防止にも役立つという。
驚いたことに、早ければ来年にも実用化されるそうだ。
ぶったまげた。
こんなにも衝撃的なニュース、世界がひっくり返るくらいのニュースなのに、NHK以下、メディアが報じないのは、やはりあれか、全体に漂う小保方臭のためか。
見事にメディアに黙殺されまくっているのは、やっぱりオボちゃんだからなのか。
もうさ、これが事実なら中東の国々が名誉教授を暗殺したっておかしくないレベルだろ。アメリカや中国が名誉教授を拉致してもおかしくないレベルだろ。
そうしたことを恐れて、あえてメディアは黙殺しているのだろうか。
これは錬金術そのもの。世界が変わる発明ではないか。オボちゃんならぬイマちゃん。
世間はノーベル賞連続受賞に沸いているが、その陰でこっそりこんなニュースが黙殺されているわけで、ここは少し事態を見守りたい。
でも、天下の京都大学だからなあ。いくらなんでもオボちゃんということはないだろうなあ。
いや、しかし、こんな発見が本当なのかなあ。
オレももやもやするのであった。


2015.10.05
7月からダイエットのために昼ご飯を抜いている。
必ずというわけではなくて、平日は食べない感じだ。土日は家族と一緒に外食したりするからな。
ダイエットの成果はまあまあという感じだが、昼飯抜き生活を始めて気がついたのが、いかにランチがストレスになっていたか、ということだった。
これはちょっとした大発見。
さあ、12時だ。午前が終わった。午後イチのアポの前に、何か食べなきゃ。
何を食べようか。昨日は何食ったっけ。晩ご飯は何だろう。どの店にしようか。ネットで調べた方がいいのか。ああ、満員だ。行列だ。ここは女ばかりだ。高い。まずそう。一人だと相席にされそう。
限られた時間の中で、そんなことを頭の中でぐるぐると考えながら過ごしていたということに改めて気がついた。
家で原稿仕事の時は、ヨメが作ってくれる昼ご飯をそのままいただけばいいので何も問題ないが、外にいるときはこんなストレスを知らず知らずに感じていたんだなあ。
昼は食べない、と決めてからは何も考えずに昼の1時間を過ごせるようになった。
もちろん昼飯の楽しみは大きい。自分の中での切り替えにもなる。
だから誰かと一緒なら、たぶん食べていると思う。
しかし、基本はフリー。常に一人。やっぱりいろいろと面倒なのだった。
今はランチタイムはコーヒーと決めているから、カフェに入るか、セブンでコーヒー。もちろんそれでも多少はストレスは感じるわけだが。
そうだ、この現象を、ランチストレス症候群とか適当に名付けて発表するというのはどうだろう。
結論ありきで、適当なデータを見つけてきてくっつければ、新書本ぐらいすぐに書けそうだし。マイルドヤンキーなんかもそんなものだ。
そうしてランチは不要、必要の論争でも仕掛けて盛り上がれば、オレも少しは儲かるのではないか。


2015.10.04
秋晴れの日曜日だ。
隣町の神社の秋祭りに、娘、ヨメと一緒に出かけてみた。息子は部活である。
小さな神社の、小さな祭だが、20ほども屋台が並んで、ほどよい感じの規模である。いかげそ、大判焼き、焼きそば、たこ焼きなどを食い、娘はスーパーボールすくいなどをやって、1時間ほど遊んだ。
どうということのない平和な秋の日曜。
もしかしたらこういう小さな祭が地元にあるというのは、実はとてつもなく幸福なことなんじゃないかなと思った。
祭の焼きそばとか大判焼きとか、まさしく日本人のソウルフードだしなあ。
夜、サザエさんを見る。
目玉は、今日から成功が交替したフネさんだ。
第一声が「いささか先生がどうのこうの」というもので、その瞬間、Twitterには「違和感ふりまくり」「若すぎ」などの声が飛び交った。
確かに、あれれれーと思ったし、娘も「ひゃー」っとびっくり。
日曜の夕方、サザエさんで一つになれる国って、日本はやっぱり幸せなんだなあ。


2015.10.03
本日は息子と甲府である。もちろんアルビレックスの応援だ。
甲府のスタジアムはとてもいい雰囲気で好きだ。甲府のサポータもいい人が多く、アットホームである。対して長野県の某チームのサポーターは、他者に対するリスペクトに欠けるというか、たかがJ昇格したぐらいで自分たちが天下獲ったようなつもりでいるのか、傍若無人。「山雅というチームは好きだけれどサポーターは大嫌い」「チームの残留して欲しいけどサポーターは降格して欲しい」という声は案外多い。
それはともかく、松本が昼の試合で勝ったから、こっちは絶対に勝たなくてはならない。万が一にも負けたりしたら一気に降格の危機だ。
甲府の中銀スタジアム、夕暮れが近くなると背にした南アルプスの端がだんだんとオレンジ色に染まっていき、とても美しい。山の秋の空気も澄んでいる。これでもうちょっと観やすいスタジアムだともっといいのだがな。
降格がシャレにならなくなったチームのために、アルビレックスサポーターは選手の入り待ちをすることになった。ゲートで大挙、選手のバスを待って声援を送るのである。
おお、オレは入り待ちが初めてだ。息子と一緒に選手のバスを待つ。
選手のバスが到着したのに合わせて、チャント「アイシテルニイガタ」の大合唱だ。これは感涙ものだ。
嬉しかったなあ。
ゲームでも今日の応援は力が入っていることがよくわかる。2000人の大応援団が声を枯らして歌い続けるのだ。
だがしかし、相手は甲府。とにかく常に引き分けという印象しかない、相性の悪いチーム。
今日も試合が噛み合わない。とにかく噛み合わない。
自陣に深く引きこもり、こちらがボールを動かしても取りに来ないから、こちらは焦れる。まあ、それが向こうの作戦なわけだが。
攻めない。走らない。こんなチームを応援して楽しいのかなあといつも思うけど、つまらなくても勝てばいいというチームもあるわけで、そこは人それぞれか。
結局ゲームはまたまた今日も0-0の引き分け。徒労に終わった。
はるばる甲府まで駆けつけたのに、こんなゲームを見せられて、こっちもガックリだ。
一つ上にいる甲府にとっては勝ちに等しい引き分け。こっちらとっては負けに等しい引き分け。
甲府のゲームプランにうまいこと引き込まれてしまったというゲームだった。なんつーか、空しいゲームだったなあ。
それでもコースケの激走やラファエルのとんでもないスピードの走り込みが見られたので、心は激しく震えるのだった。
松本が勝ったため、これで次の松本との直接対決が、残留をかけた文字通りの大一番。ホームなので、弟に応援を託すのだ。
その前に行われるナビスコカップの準決勝で万が一にもガンバに勝つようなことがあれば、決勝は当然駆けつける。それがなければ今年のゲーム参戦はこれで終わりだな。寂しいものだ。
スタジアムを後にして、甲府の真っ暗な道をホテルに向かう。一泊4000円という激安ホテルを予約してあるのだ。
どうせゲームを見たら寝るだけだから、泊まるのは何でもということで予約したホテル。これが案外しっかりしていて、フロントの対抗は丁寧だし(わざわざ離れた駐車場まで歩いて案内してくれた)、ロビーは広いし、部屋も普通に広いし、なんだ、十分すぎるじゃん。
息子は「普通すぎてつまんねー、突っ込めなくてつまんねー」と文句をたれる。
よく見れば部屋ごとの空調は効かないし、目覚ましアラームは壊れているし、風呂は狭いしで、基本的におんぼろなのは間違いない。それでもこれで朝飯付き4000円は激安だ。十分である。
もっとも甲府のスタジアムはうちから2時間もかからないから泊まらずに帰ってもいいのだけれど、ヨメが心配するのと、せっかく遠出したなら息子と一緒に知らない町で過ごすのもいいだろうということで、泊まったのだ。
その息子と一緒に、晩飯のために夜の街に出る。
繁華街がすぐ近くというので、アーケード通りを歩いてみる。
甲府、すげえ。アナーキー。キャバクラやらフィリピンハブやらが並んでいて、客引きのチンピラやフィリピン人がすぐさまわらわらと寄ってくるのだ。
「コンバンハネー」「キャバクラ、いかっすかー」「ぴりぴん、いすっすかー」。
とにかく客引きが凄まじい。その都度オレは、いやいや、中学生だからさ、と息子を指差すわけだ。すると客引きは息子を見て「げ」とのけぞり、「すいませんでした」「ごめんなさい」と、とっても低姿勢。
いや、そんなに謝らなくても。そもそもこんな夜の街を、中学生を連れ回しているこっちの方が非常識なんだし。
もしかしたら未成年防犯なんちゃらとかで、甲府は未成年に声をかけたりしたら、こっひどく怒られたりするのかもな。
もっとも一軒の店に入ってビールを頼んだら、店員の兄ちゃんが息子を見ながら「ビール、2つっすね」と言った。いやいや、こいつ中学生だから。
それを聞いて「あ、そりゃそうすよね」と店員はとぼけていたので、未成年の飲酒とか、普通なのかも。甲府は。
その店で息子は甲府のB級グルメである鳥のモツ煮や土手メシを食って満足したのだ。
途中、店にぴっちりしたミニスカートと胸を強調したTシャツの女性2人を連れたマネージャー風がやってきた。そして店長らしき人物に挨拶し、店長が「しょうがねえなあ」というふうな苦笑を浮かべると、ミニスカ2人組はカゴを片手に「それっ」と店内に散らばっていった。
キックオフである。
人目を引くように強調された旨には、セブンスターのロゴ。どうやら日本たばこのプロモーションチームらしく。マネージャー風が営業マンで、ミニスカは派遣のバイトだろう。こうして夜の街で飲食店に飛び込んでは、セブンスターのサンプルをばらまいているのだろう。
土曜の夜に、なかなか大変な仕事である。営業マン。
そのミニスカたちを横目で見ながら店を後にし、再びアーケード街で「キャバクラいかがっすか」「お兄サン、コンバンワ〜」と声をかけられながら、オレたち親子は1泊4000円のボロホテルに向かって帰っていったのだった。


2015.10.02
アマゾンのタブレット、Fireを買った。
9月30日に発売されたヤツで、予約受付が始まった瞬間に「欲しい」と思ったのだが、待て待て、オレはいくつタブレットを持ってるんだ、こないだもiPadをドコモからかっぱらったばかりじゃないかと、自制していたのだ。
だが今朝、魔が差したというか、どうにも物欲が抑えられず、ついにポチッと。
しかも買うならこれしかないと決めていた8インチの16ギガ。なぜこれにしたかというと、ボディがオレンジだからだ。
オレンジのタブレット。カバーがオレンジというのはあるが、本体そのものがオレンジというのは他にはないからねえ。
ポチッとしてしまったら、もはや後戻りはできない。早く来い来いと首を長くしてみたら本当に夜になって到着。早いなあ。
早速使ってみる。おお、なかなか想像以上に素晴らしい出来だ。
画像の美しさはiPadとまったく同等。オーディオに関してははっきりとFireの勝ちだ。
難点はWi-Fiしか使えないということで、これはスマホをデザリングするしかない。
映画を観たりしていろいろといじって、これはなかなかに使えるな。1万9000円。
この価格でこれだけのスペックのタブレットを出されたら、他社は厳しいねえ。
はっきり言って、買いです。このタブレット。
次はこれをいろいろといじってモバイルの原稿マシンに変身させるのだ。Bluetoothのキーボードが使えると思うので、オレ様仕様に変えてみせるぞ。だはは。
なんて張り切っていたら、トヨタの営業マンが突然尋ねてきて、車を買い替えろと勧める。
バカ言うでねえ。去年、お前が言うから車検でいろいろと部品を交換して、タイヤも全部交換して、25万円もかかったじゃないか。まだまだ乗るに決まってるだろが。
しかし、営業は引き下がらない。シエンタを買え買えと勧める。
確かにシエンタはちょっと気になっていた。なかなかいい車だ。
「でしょ〜、すげえ人気で今買っても納車が2月っていう人気なんすよ」と営業は図に乗る。
「おっ、ということは、エスティマの次の車検のタイミングじゃないすか。2月。ちょうどいいじゃないすか。シエンタ」とさらに図に乗る。
先日、シエンタをショールームで見たとき、内装がオレンジだったので、オレはたちまち舞い上がってしまった。
これがネットだったらその場でぽちっとしてしまうところだった。危ない危ない。
「今度見積持ってきますからね。いいすね」と、営業は図に乗りながら、ついでに自転車にも乗って帰っていった。

「一刀斎夢録」(上・下)浅田次郎・文春文庫。浅田次郎の新撰組3部作の掉尾を飾る作品。今度の主人公は、斎藤一である。斎藤一は沖田総司に次ぐ剣の使い手だ。御一新の際の鳥羽の闘いでも生き延びて函館には行かず、青森に逃げて、その後は明治の東京で警官になったという人物。この斎藤一が語り手になって新撰組の没落と江戸から明治へという時代の変遷を描き出している。斎藤一という人物は興味深かったのでもっと面白いかと思ったのだがなあ、残念。単なる冷血鬼に過ぎなかったわけだ。やはり三部作の最初の吉村貫一郎の話が最高だった。芹沢鴨の話は途中で投げ出してしまったけど、また読んでみるかな。新撰組では、永倉新八という人物に興味がわいてきた。池波正太郎が書いているので、今度読んでみようかな。あとは新撰組ではなくて、以前から気になっていた天狗党についても読みたい。これは伊藤潤。やっぱり幕末から維新のあたりの話ってのは、さっぱりわけがわからなくて面白いわ。しかし、Kindleは持っていても、楽しみで読む本は紙に限るな。仕事の資料は電子書籍に限るけど。


2015.10.01
10月1日は下期の始まり。新卒採用の内定式などもあり、上司が替わったり、新任が着任したり、方針の発表があったり、普通の企業はとても忙しい。
だもんで普通の企業に属していないオレのようなフリーランスの物書きには、お呼びがかからない。たいへんに暇である。
この日が暇であることは前からわかっていたから、呑気に過ごす。
呑気なのは子供も同じで、10月1日は都民の日だから、公立の学校はお休み。この日は、だからディズニーランドがたいへんに混雑する。
娘はというと、友だちと一緒に朝からとしまえんに遊びに行った。
練馬の人たちはみんなとしまえんに遊びに行くのである。自転車どころか、その気になれば徒歩でも行けちゃうからね。
娘に「お母さんは来なくていいから」と言われたらしく、ヨメは「もうディズニーランドもとしまえんも、子供と一緒に行くことはないのかしらね−」とショックを受ける。
そりゃそうだな。まあ、行くとしたら、次は子供が気を遣って一緒に行ってくれるんだろうな。
都立中学に通う息子も当然今日は休みで、呆れたことに午後の1時まで寝ていた。
確か2時から部活があるといってたから、無理して起こしたが、起こさなければ夕方まで寝ていたであろう。
若いということは、寝るということだな。


2015.09.30
本日は毎年恒例、練馬区の健康診断である。自営業者対象のやつだ。
以前は民間の人間ドックに行ってたけど、安くて3万円、ちょっと油断すると5万円もする人間ドックと基本的に変わらない調べを400円で受けられるので、ここのところはずっと区の健康診断を受けている。
まあ、人間ドックだとお客さま扱いされるのに対し、区のやつは施しを受けているような気分になるという違いはあるのだが。
それにしても川島なお美と北斗晶の2人による衝撃はとてつもなく大きかったようで、乳がん検診を受ける人が一挙に5倍に増えたというのを何かで読んだ。
まさにツープラトンのダブルインパクト。スタイナー・ブラザースかロードウォリアーズか、いやいや、ハンセン、ブローディか、やっぱり最強なのはディック・マードックとアドリアン・アドニスのマンハッタンなんちゃら。
かっこよかったなあ、アドリアン・アドニス。大好きなレスラーだった。
喧嘩上等。ガチでやったら誰もかなわないと言われながら、奥さんの治療費を稼ぐために自らオカマレスラーへと変身し、際物レスラーとして歩んだ男。うーん、哀愁だな。
おっと、いやいや、話はなお美と北斗。
この2人のインパクト、特にガリガリでテレビに出て「あれはヤバい」と思わせておいて、それをはるかに上回るスピードで逝ってしまった川島なお美のインパクトは凄くて、直後に出てきた北斗とごっちゃになって「やっぱり乳がんは怖い、ガクブルガクブル」と誰もが思ってしまったわけだ。
いや、実際乳がんは甘く見てはいけない。オレの母も乳がんだった。
だが、早期に発見して治療したおかげで切除もせず、5年生存を遙かにクリアーして手術後25年以上も生きたからね、やっぱり早期発見・早期治療が大切というわけだ。
それはともかく、区の健診である。
施し気分での受診ということで気分がささくれる人も多いのか、なんとなくつっけんどんになる人もいる。
看護師に「朝ご飯は召し上がっていらっしゃらないですね」と聞かれて「ああ」と偉そうにふんぞり返るおっさんとかいて、普通に「はい」と答えられないのかなあ、オレはあんなおっさんにはなりたくないなあと思ってしまった。
もっとも健診の会場なのだから和気あいあいというわけにもいかないか。それもそうだな。
いつも面倒なのが、医者による問診。
地域の医者が当番で務めるのだが、現役を息子に譲って暇になったじいさん医者がやってることが多く、そういう医者はだいたいが偉そうで人を見下すものだから、気分が悪い。去年なんか最悪で「あんた、腹八分目だよ、わかってるのかね」という態度だった。
太ってる人間に太りすぎと言うとか、痩せなさいと言うとか、そんなのは素人でも言えるだろうになあ。
もっとも今年の医者はまともだった。
ネームプレートを見てあとで検索したら隣町の開業医で、たぶん二代目。きちんと常識的な受け答えができて、不快ではなかった。うむ。
3週間ほどで結果が出る。
若い時に慢性腎炎で検査入院した以外は特に病気やケガで入院したこともなく、まあ、まずは息災だったと言えるだろう。
できればこのまま大過なく人生を穏やかに生き延びたいものである。なんせまだまだオレは現役。
思うに育ち盛りの頃の田舎の食生活が、健康な体を作ってくれたのだろうな。
自宅で飼っていたヤギの乳を温めて飲み、近所で飼っていたニワトリが朝生んだタマゴを買ってきて食い、自家製の納豆をご飯にかけ、昼はじいちゃんが田んぼですくってきたドジョウを煮詰めて食っていた。
小学校の弁当には、毎日イナゴの佃煮が入っていた。
地のものをそのまま食うという、粗食と言えば粗食だったが、そんな食生活がきっと健康にはとてもよかったのだと思う。
そういや昭和のおばちゃんが今の時代もやたらと元気なのは、昔はご馳走がなくて、どんぶりで米をやたらと食ったためだという説がある。
悪者にされることが多い白米だが、そう聞くと白米をたらふく食うことも案外悪くないのでは、という気がしてくるのだった。


2015.09.29
そのブリティッシュヒルズという、なんちゃってイングランドから息子が帰ってきた。
開口一番、息子が言ったのは「お父さん、メシが旨かったぞ」だった。
そうである。イギリスと言えばメシが不味いので有名だ。ついでに天気が悪くて、階級社会なので人間関係も悪くて、経済も悪い。
2泊3日も、その不味いメシを食わされるのかと憂鬱だったわけだが、しかし、いざ食ってみたら割と行けるではないか。いや、マズイマズイと刷り込まれていた分だけ、けっこうな美味ではないかと感動してしまったわけだ。
いや、そりゃあ男子中学生なら何食っても旨いだろう。富士そばのかつ丼セットだってご馳走なのだし。
もっとも息子もそのあたりはよくわかっていて「日本で作るイギリス料理だから旨いんだよな、きっと」と冷静に分析するのだった。


2015.09.28
中2になったら修学旅行でイギリスに行くと聞いて、オレはぶっ飛んだ。
ななな、なんだとう。そんなカネはないっ。そんなところに行かなくてよろしいっ。
修学旅行なんて京都、いやいや、スカイツリーでも眺めていれば十分だ。
ところがよく聞いたら、イギリスはイギリスでもなんちゃってイギリス。福島県にあるブリティッシュヒルズという宿泊施設に2泊3日の英語研修に行くということらしい。
なんだよ、イギリスじゃなくて福島かよ。
飛行機じゃなくて東北道をバスかよ。
イギリスの住居を模した宿泊施設に2年生全員が泊まって、ここにいる間は日本語禁止。友だち同士の会話も英語、寝言も英語、とにかく四六時中英語という生活を送るそうなのだ。
ほほう、ならば別に福島なんかに行かなくて、学校でやればいいじゃんねえ。
なんていう父親の意見は当然スルーされて、息子は福島のなんちゃってイングランドに行ったのだった。
きっと「おう、グッモーニン」「ひゃー、オーマイガー」「だははは、グッジョブ」なんて言いながら過ごしているに違いない。
だから帰ってきたら当然「これからはオレをダディと呼べ、おらおら、ダディだぞ」と煽ってやるつもりである。
きっと反抗期がさらに進むであろう。


2015.09.27
ドコモからタダでもらってきたiPadにアマゾンビデオのアプリを入れて、映画見放題にした。
食事のテーブルでiPadで映画を観て、途中で止めて、今度は仕事部屋のパソコンを立ち上げると自動的にさっきの続きから始まるというのが大変に便利である。Kindle同様の仕様だ。
今度アマゾンから出る5000円タブレットを持てば、こんな感じで映画は見放題、電子書籍もいつでもどこでも何十冊でも持ち歩けるというわけだ。
そんな端末、もし落としでもしたら、まあ、大変。
よくそう言われるけど、じゃあ、お財布は落としても大変じゃないんですか、というわけで、オレなんかネットでの取引よりも銀行から下ろした現金を持ち歩く方がよっぽど見ていて怖いのだがなあ。
それはともかく、どれどれとアマゾンビデオを眺めていたら「壬生義士伝」の映画を発見。中井貴一主演のやつだ。
原作にいたく感動したので、ほほう、どれどれと見始める。
滝田洋次監督。確か昔の日活ロマンポルノの監督じゃなかったっけ。三茶の汚い名画座で、前衛的なつくりのポルノを観た記憶があるぞ。
「壬生義士伝」を、食卓のiPadで見始める。映像が美しい。だが切腹シーンではクビが飛び、チャンバラでは人がやたらと血を流して死んでいく。
人が死ぬ映画はあまり観たくないなあ。
中井貴一の演技がとにかく素晴らしく、さらに映像の美しさが際立ち、とにかく素晴らしい仕上がりの映画だ。
個人的には堺雅人の沖田総司がとっても気に入った。沖田総司って、きっとこんなふうに頭のいかれた不思議ちゃんだったはずだよね〜。
あと、新撰組で好きなのは斎藤一。これは佐藤浩市が演じている。これもなかなかいい。
物語はこの斎藤一がじいさんになって、狂言回しとして過去を振り返るという構成。
休み休み観たのだが、あまりに切ない話で前半で早くもオレの涙の堤防が決壊。切なくて切なくて、とてもこのまま観ていられなくなり、1時間ほどで中断し、一息入れることにした。
そして気分直しに、ちょっと気になっていた「オレはまだ本気を出していないだけだ」というアホみたいなタイトルの映画を観る。
40歳になって会社を辞めて漫画家を目指すと宣言したバカな中年が主人公で、40歳にもなって親子喧嘩し、娘にも愛想を尽かされるという出だし。うーむ、なんというか、全体に漂う底辺臭、チープさがいたたまれず、こちらは15分で中座。
ちょっと何も考えずに観られる映画がいいなと思って、「探偵はバーにいる」を観ることにした。
主演は大泉洋で助演が松田龍平。おお、「まれ」と「あまちゃん」の朝ドラコンビではないか。
松田龍平演じる探偵助手がいい味を出していて、なかなかに楽しい。
札幌を舞台に巨悪と闘うという物語で、まあ、物語が始まって早々に黒幕がバレバレというベタな展開。こいつが黒幕に違いないと思ったらまったくその通り。あとは、こちらもやたらと人が死ぬのがいやだった。
どうも人が死ぬ話というのが、オレは本格的に嫌いになってしまったらしい。
大泉洋と松田龍平のアホな活躍に、だははは、アホか、と笑いながら2時間の映画を見終える。
ふう、面白かったけど、空っぽだな。
さて、次は何を見ようかな。
松田龍平つながりで、やはり軽いノリの「まほろ駅前多田便利軒」を見ることにする。こちらは映画ではなくてサイドストーリー集のテレビドラマだ。
原作がなかなかに面白かったので、ドラマも期待である。
やはり松田龍平がいい味を出している。つーか、どの演技をしても全部松田龍平なのが面白い。
便利屋のコンビがロートルのプロレスラーに引退試合の相手を務めるように依頼されるという話で、レスラーを支える美しくも貧しい妻に可愛い娘、かつての友人で今は敵役の高利貸しという登場人物がそろったことから、もう話の展開は丸見えで、案の定、高利貸しが最後はいい奴になってレスラーは引退を撤回するというオチだ。
だははは〜、おもしれー、アホか。
笑いながらドラマを見終える。
さて、次は何を見ようか。そうだ、プロレスつながりで、「レスラー」を見よう。
「レスラー」は数年前話題になった映画で、主演はミッキー・ローク。老いていくプロレスラーの人生をリアリティたっぷりに描いた切ない映画だ。もちろん見逃している。
これが話題になった理由の一つに、プロレスの舞台裏を赤裸々に描いたことがあった。
見る。
なんと、確かに試合前のドレッシングルームでその日出場するレスラー全員が仲良く話し合っていて、プロモーターの指示にしたがって「オレがここで凶器を出すから」「じゃあ、それを返して、バックドロップな」と、レスラー同士が試合の打ち合わせをしているのである。
ひゃー、これはよく描いたなあ。そりゃあプロレス業界が激怒するわけだ。
ミッキー・ロークは、なんと肘の包帯に小さなカッターナイフの刃をしのばせて、試合中にこっそりそれで自分の額を切ってしまう。つまり流血の仕組みだ。
その余りにリアルな描写に、そこまでやるのか〜と驚く。
ミッキー・ローク演じる老いたレスラーは、スーパーのアルバイトをしながらやっと家賃を払って生活しており、別れて暮らしている娘からは邪険にされ、ステロイド漬けのせいで心臓発作を起こして病院に担ぎ込まれる始末。
医者に試合は止められるものの、それ以外に生計を立てる手立てもなく、スーパーのバイトの時間延長を願い出ながらも孤独にトレーニングを続ける。
基本的にカメラは手持ち。よく動く。それがドキュメンタリーの味わいを醸し出していて、物語にリアリティを持たせるのに成功している。
落ちていく人生の苦しさ、老いていく男の哀しみが描かれて、観ていて切なくなる。
で、あまりに切なくなってしまったので1時間で中断。今日の映画鑑賞はこれでおしまいということで、娘と西友に買い物に行ったのだ。
そしてふと気がつけば、「壬生義士伝」「オレはまだ本気を出していないだけだ」「レスラー」の3本の映画を途中で休んだまま。なるほど、本を何冊か同時に読み進めるのは普通のことだけど、アマゾンビデオだと映画を何本か同時に観進めていくことも可能になるのかと気がついた。
こりゃあ面白いなあ。
しかもタブレットで観て、パソコンで観て、さらに移動中はスマホでも続きが観られるから、すげえ便利。これで映画を観たと言えるかどうかは別として、便利なのは間違いないな。
そして、気がつけば娘もオレのiPadを勝手にいじって「となりの関君」のアニメを観ている。「となりの関君」というのは中学生ぐらいの子どもたちに大人気のコミック・アニメで、隣の席のクラスメートの関君という男子が、授業中にいろいろと遊んだり妄想したりする様子を淡々と描いた、不思議な味わいの物語。
何にも事件は起こらないのに、その地味な日常が若者たちに大受けなのだった。
もちろんオレの娘も大好きでコミックはよく読んでいるのだが、そのアニメもアマゾンビデオで観ている。
便利だなあ。


2015.09.26
珍しくBSで生中継のあったアルビレックス。相手は、ホームに迎えての川崎だ。
そしてせっかくの生中継だというのにアルビレックス、情けなさを満天下に知らしめてしまったなあ。とほほ。
川崎、強すぎる。春先はこれにレナトがいたのだから、ボロ負けも当然だった。
今日もいい勝負ができそうと思ったのは頭だけ。後は川崎の強さだけが光った試合で、はあ、がっくり。
川崎は強いなあ。あれだけ攻撃的だと応援していて面白いだろう。風間監督はいいチームを作った。
対してこちらの監督は、今日は交代策も失敗。なんであのタイミングでラファエルを下げるんだ。とほほ。
今日はとほほしか出てこない。週末にアルビレックスが負けると一週間がどんよりとしてしまう。
とほほ。
これで再び降格争いに巻き込まれてしまったではないか。
とほほ。


2015.09.25
今夜の金曜ロードショーは「ゴジラ」だ。
去年の夏に公開されて、オレと息子がぶっ飛んだという、あのアメリカ版の「ゴジラ」だ。
もちろん今夜も息子と一緒に見る。
この映画は、何と言ってもゴジラがどえらく格好いい。特に最初に登場して「うぎゃーっ」っという咆吼と共に見得を切るところは、いよっ、ゴジラ屋っ、と声をかけたくなるくらいにしびれるのだ。
ストーリーは、ムートーという悪役の怪獣がいて、それを正義の味方であるゴジラがやっつけるというもの。最後の決め手が、ゲロを吐いて朝帰りするサラリーマンというもので、これが衝撃なのだ。
ムートーは夫婦でゴジラは独身であるから、リア充に絡んだDQNという見方もできる。なかなかに深い映画なのだ。
もっともテレビなので、カットされるんだろうなあと思ったら、冒頭のエピソードがいきなりカット。ななななな、なんという。
息子とオレは思い切りのけぞった。この冒頭のエピソードが伏線となって、あとのストーリーが展開されるというのに、まったく意味がないではないか。
息子は早くも頭から湯気を出して怒っている。
次が、日本の原発が地震によって崩壊するシーンだ。
富士山と高層ビル群と原発が並んで建っているという、いったいどこの日本だこれは、アメリカ人の目にはこんなふうに日本が見えているのかと卒倒しそうになるロケーションで、大地震が発生して原発が崩壊してしまうのである。
このシーンもまるまるカット。いろいろと配慮しすぎではないのか。
オレは、このとんでもロケーションを楽しみにしていて、ヨメに、いいか、もうすぐお笑いニッポンが出てくるからな、見逃すなよ〜と盛り上げていたのに、あっさりスルーされてのけぞった。
息子、再び頭から湯気である。
そして前半の最大のクライマックスが、ゴジラがハワイに上陸するシーン。
上陸の際に大きな津波が発生して、その津波でホノルルが壊滅。この津波のシーンが実にリアルで、いったいどうやって撮影したのだという疑問もなくただ目を見開き、息を止めて見入ってしまうという大迫力。
このシーンもあっさりカットされて、ゴジラが吠えたら、いつなり次の日で街は壊滅状態、という有様だ。
当然、息子の湯気は最大限に膨れあがったわけだが、まあ、これは茨城の水害の後ではいかにもタイミングが悪かったわなあ。わなわなと震える息子を、やさくしなだめたのだった。
その後はカットもなく、クライマックスのゴジラのゲロまで一気に突っ走って、いやあ、なかなか面白かった。
カットこそ興ざめだが、地上波放映では見やすいように画面の輝度が上がっているので、夜のシーンもとてもクリアーに見えた。DVDは持っているのだが、それでもなお見る価値があったというわけだ。
ああ、面白かった。
今度はアベンジャーズでもやってくんないかな。
そういやオレはドコモのdtvというのに加入していて、月500円で映画やドラマが見放題のサービスを利用している。
そんなに見たいわけではないが、「3匹のおっさん」というドラマだけは観たいと思っていたので、これを時々家族で観て、楽しんでいる。
と思ったら、先月、始めましたね、アマゾンが。プライム会員向けのアマゾンビデオのサービス。
プライム会員ならば無料で映画が見放題というサービスだ。
オレはプライム会員になっているので、試しに見て見たら、それなりにそろっている。有料ではあるが、最新作のマッドマックスも2000円で見られる。
ドコモが月500円で、アマゾンのプライムが年間4000円ぐらいだから、こりゃアマゾンのほうが安いな。「3匹のおっさん」を見終わったらドコモは解約だな。
こういうサービスが続々と出てきて、その黒船とされていたのがアマゾンだから、もはやツタヤの時代は終わったわけだ。
先日もちょっと書いたアマゾンのオレンジのタブレットも、このアマゾンビデオに合わせてリリースされたわけで、うーん、やっぱり欲しいなあ。買っちゃおうかなあ。
そのアマゾンであるが、なんと今度はアマゾンパントリーというサービスを始めた。
こちらは食品やドリンク、ティッシュペーパーなどの日用品が対象。ネットスーパーの対抗だ。
価格を見たら、確かに安い。が、激安というほどではなくて、西友の方がちょっと安いかも、といった感じ。
それでも配達してくれるわけだから、今では本をアマゾンで買うのが当たり前になったように、いずれ日用品をアマゾンで買うのも当たり前になるだろう。
問題は、既にパンク寸前の物流体制。ヤマトが疲弊し、日本郵政も「マジかよ〜」と言いながら配達をいやいや引き受けている状態だ。この状況でアマゾンが自社の物流体制を準備しないわけがないと思うのだがなあ。
アマゾンパントリーは、スーパーだけでなく、「近くて便利」のコンビニとも真正面からのガチンコ勝負だ。そのコンビニは、オムニ戦略を進めようとしてなかなかうまくいってなく、セブンイレブンはあせってニッセンを傘下に収めたものの、それがちょっとくすぶり始めて火を噴きそうな雰囲気だ。
これはけっこうな火種になるかもしれんなあ。


2015.09.24
カネに汚いとか高額のギャラを要求するとか、とかく悪い噂の多い北斗晶だが、引退後に恵まれたセカンドライフを手に入れるケースがまれなプロレス界の中では珍しく、夫婦でタレントに転身して成功したことに対する妬みが、そうした噂の根っこにあるに違いない。
むしろ黒いのは旦那の佐々木健介のほうで、今のプロレス界には「佐々木健介だけは許せない」という公言するレスラーがかなりいる。原因は、しごき、いじめだ。
健介は若手へのしごき、いじめが度を超していることで知られていて、最近でも突然、気に入らない若手レスラーの髪をつかんで後楽園ホールの壁に後頭部を打ち付けたというような、傷害事件そのものの出来事が露見している。
その被害者がブログで訴えたところ、今はそのブログも見当たらず、裏で北斗晶が消した、というのがもっぱらの噂だ。
北斗晶が消したかどうかはわからないが、健介の暴行はガチ。
暴行を受けた若手レスラーにも親がいるわけで、この夫婦が家族の絆を売り物にしてマラソンなんかしているのを見ると、吐き気がするわ。
それはともかく、乳がんということで、無事の回復を祈るのみだ。家族の絆とか、売り物にしなくていいから。
それにしても今年はなんだかがっくりくるような事件、事故が多いなあ。嫌な年だなあ。
いかんいかん、日記が暗い。こういうときはあれだ、アルビレックスの話題だ。
アルビレックス、今年はレオ・シルバの手術に始まり、選手のケガが多すぎる。今現在でも、なんと6人もケガで離脱中! 監督はマジでお祓いを受けた方がいい。嫌な年だなあ。
ああ、またしても暗くなってしまった。いかんいかん。


2015.09.23
シルバーウィーク最終日は、松本山雅対山形の試合をスカパーで見る。
この日記、最近はJリーグのネタばかりだが、オレの日記だからいいのだ。
松本山雅も山形も、新潟と降格争いをしていて、その直接対決だから激しいのである。山形はもうほとんど残留の目がないので、目下の脅威である松本を負かしてくれたら嬉しいのだ。
ゲームは下手くそ同士がムキになって殴り合う激しい展開で、せっかく山形がスーパーゴールで2-1と逆転したと思ったのにあっさり2-2と追い着かれ、ここで逃げ切れないのが最下位たるゆえんだなあと上から感想を述べる。
最終的に2-2で終わって、松本山雅に勝ち点1。うむむむ、悔しい。勝ち点やりたくなかった。この勝ち点1が、のちのち響いてくるような気がする。それにしてもこないだ神戸に勝っておいてよかったなあ。
アナウンサーの「松本対山雅のゲームです」という一言に心が和み、こうしてシルバーウィーク最終日が過ぎていく。
そういや先日アマゾンで突如発表されたタブレットがとてもいいねえ。
世間的には8900円の8Gの評判がよく、プレミアムの会員ならば4000円の値引きがつくというから、なんと5000円で最新のタブレットが手に入ってしまうのだ。
アマゾン得意の、赤字覚悟でプラットフォームを普及させて、後からコンテンツでじんわりと回収する作戦だな。
だがオレが心惹かれたのはこれではない。8インチの1万9980円のやつである。
なぜなら、オレンジだからだ。本体が。
オレンジのものを見かけると何でも反射的に買ってしまうオレなので、最初に見た瞬間にこのタブレットをポチッとしそうになってしまった。
オレンジなのである。全体に。なんとも美しく、力強く、そして楽しいではないか。
そんなオレを寸前で押しとどめたのは、GPSが搭載されてないという事実だった。
Wi-Fiモデルなので、どうせおもちゃだからカーナビに使おうかと思ったのだが、GPSがついていないとなるとなあ。
これで2万円はちょっと高いなあ。でも、あれか、ちゃんと日本語キーボードが外付けで使えたりすると、案外、外で原稿を書くのにちょうど良かったりするかもしれんな。
うむむ、まだ心は揺れる。
発売が月末というので、ユーザーの評判を見てから考えよう。


2015.09.22
シルバーウィーク4日目は、伊香保温泉を出て榛名湖に行ってみたのだ。
どうせたんなる水たまりだろうと思って甘く見ていたら、なんとも快適な湖のリゾート。とても気持ちのいいところで最高なのだった。
ただ、土産物屋のばばあが強欲で、とにかく買え買えとうるさく、しかも子供にソフトクリームを買ってやったら「今コーンがないんだよねえ」と信じられないことを言いながらカップに入れて渡して寄越し、コーンがないなら値引きするかと思ったらしれっと320円を取りやがった。
売っている土産物もぼったくりばかりで、爽やかな湖畔の空気にも強欲臭が漂い、興ざめなのだ。高崎市はちょっと考え直した方がいいのだ。
練馬の出口5キロの渋滞をくぐり抜けて帰り、こうして楽しかった我が家のシルバーウィークはおしまいなのだった。


2015.09.21
シルバーウィーク3日目は、敬老の日。
関越道の渋滞20キロをくぐり抜けて、ヨメの両親を連れ、群馬県は伊香保温泉に行ったのだ。
半年に一度行く、いつもの温泉。
露天風呂が実に気持ちよく、息子にじいちゃんの背中を流させて、ああ、こりゃ極楽なのだ。
晩飯をたらふく食って、一家6人で卓球をやり、寝る前にも温泉に入って、とてもいい気持ちなのだ。


2015.09.20
シルバーウィーク2日目は、朝から布団はもちろんのこと、風呂桶やら風呂のフタまで干してしまったほど、これぞ秋晴れという好天であった。
秋はいいなあ。この済んだ空気感は大好きだ。
ああ、それなのに、オレは無情にもインタビュー仕事を入れられてしまっているのだ。
抜けるような青空の下、家を出てスーツで歩くオレに「よう、どこ行くの」と声をかけてきた、バイクに乗った怪しいサングラスのじいさんは、隣のオガワさん。
西友の袋を下げている。
オガワさんこそどこ行ってきたのさと問うと、不良老人は「そこのサミットでジャンパー買ってきたんだよ」と西友の袋を示しながらサングラスの奥の目をきらっと光らせて答えるのだった。
午後、インタビュー仕事をそつなく終えたオレを待っていたのは、底辺であった。
仕事の立ち会いだというのにすね毛むき出しの半ズボンで現れたキングスライムことコイデ氏は、「じゃあ飲みに行きますか」とほざくのである。
シルバーウィーク2日目、これぞ秋晴れという好天の午後、まだ日は頭上にあるというのに、このキングスライムこと、金正恩そっくりのコイデ氏は。
仕方ない。付き合うか。これも営業。
キングスライムことコイデ氏は「底辺に落ちたいんです」と言う。
え、シルバーウィークの午後におっさん2人で飲むだけでも底辺だというのに、さらに底辺とは。
「上野です、上野。アメ横のあたりで昼間っから道ばたのテーブルで飲んでいる場所があるじゃないですか。一度行ってみたかったんですよ」とキングスライムことコイデ氏(面倒になってきた)。
確かに底辺ですな。行ってみますか。
ということでタクシー飛ばして飯田橋から1000円、アメ横にやってきたのだった。
いるいる、ろくでなくしの底辺が。底辺な飲み屋がずらっと並んで、しかも路上のテーブルがどこも満席。あたりに漂う底辺臭は、秋晴れの好天さえ曇らせるほど、霞となって淀んでいるわ。この台東区めがっ。
わけもなく息を荒くして、やっと見つけたテーブルを確保。ここでコイデ氏とホッピーを飲むという底辺なのだった。
隣の席では、新日本の天山広吉そっくりのヤクザが3人、おとなしく飲んでいる。
この天山広吉そっくりの3人組が帰ったら、今度は後ろに座っていたチンピラが周囲に絡み始めた。
店員に「お客さんやめてください」「今度やったら帰ってもらいますよ、マジで」と制されながら、酔いの回った濁り目で周囲に絡んでいる。中には怒号を浴びせる客もいるほどだ。
その様子を見て、ありゃ、やっぱりここは底辺だったとオレたちは慌てて席を立って逃げるようにして帰ったのだった。
ああ、とんだ秋晴れの好天だった。
アメ横からバスで家まで帰るというコイデ氏は、なんと護国寺に住んでいるおぼっちゃま。オレは練馬のハズレ。
山手線に乗って、気になっていたJ1の結果を見る。なんとガンバと松本山雅は1-1の引き分けだった。
つ、使えない。ガンバ。
新潟と降格争いをしている松本を叩くことがお前の使命だろう、ガンバ。使えないなあ。
それにしてもこの試合も誤審が酷かった。松本は明らかに1点を損しており、誤審がなければ2-1で勝って残留に大きな前進をすることになったはずだ。
地方チームに厳しく、都会のトップチームに甘い。いや、そんなもんじゃないな。明らかに地方チームを蹴落とそうという悪意の誤審だ。
ひどいもんだ。
そして夜、今度は山形対柏である。
山形も新潟と残留争いだ。ほぼ降格は決定的とはいえ、やはりここは柏に叩いてもらいたい。と思ったら、なんとこちらは0-0の引き分け。
か、柏、使えねえ。
そして、こちらもひどい誤審だった。山形、明らかに1点を取り上げられている。
いや、あのオフサイドは、浦和なら絶対に見逃されていたオフサイドだろう。
松本のファールも、浦和なら見逃されていただろう。
ひどいもんだ。松本山雅も山形も、目下の新潟にとってはにっくき敵であるが、とても熱いいいチームで、このような酷い仕打ちを見ると本当に同情してしまう。
やはりJリーグは雪の降る地方チームはJ2に落として、都会チームで巨人-阪神戦をやって稼ぎたいのだろう。明らかにそんな悪意が漂っている。「田舎の弱いチームのひがみ根性」と言われるのだろうがなあ。
それにしても松本山雅がガンバと引き分けるとは、予想してなかった。
昨日、新潟が神戸に勝っておいて本当によかった。
そうである。昨日、新潟はアウエーで神戸に勝ったのだ。しかも逆転勝ち。
レオ・シルバをはじめレギュラー4人を欠き、さらにケガで長期離脱が2人。
レオ・シルバの位置にはなんと現役の大学生である端山君を起用するという、苦肉の策。半年前のオレに「ボランチは現役大学生とマリノスからレンタルの控え選手」と教えてあげたら、なんのこっちゃと目を回すに違いない。
それほど斜め上の采配を強いられる、厳しい状況だったのだ。
だからオレだって負けもやむなし、引き分け上等。それでも男には、声を枯らして応援しなくてはならないときがあるのだ、と決めていたのだ。
それが逆転勝ち。しかも、オレがレオ・シルバの次に大好きな山本コースケが終了間際の逆転弾。スカパーを見ていたオレと息子の絶叫が練馬の畑に響き渡り、ヨメと娘は知らん顔をする。
いやあ、まさか勝つとはなあ。
監督は試合後に「どんなに苦しい状況でも、体を動かすのはここ(胸を叩く)なんです」とコメントして、その力強い言葉にも涙するオレなのだった。
とにかく選手たちはよく走った。
新潟の持ち味であるプレスが90分途切れることなく続いて、神戸のサポが呆れて「鬼プレスもたいがいにしろよ」と新潟の掲示板に書き込むほどの鬼プレス。
代表が1人もいない下手くそばかりのチームだから、とにかく90分間必死に走り回るしかないのだよ、こっちは。
相手がボールを持てば2人、3人と駆け寄って囲んでしまう。ボールを失えば、他の仲間が必死に駆け寄って奪おうとする。
それを90分続けるしかないのだ。
だからこそ監督の「体を動かすのはここなんです」とのコメントが染みる。
逆転ゴールの山本コースケなんてスプリント、つまり全力疾走の回数が35回だぞ。90分で35回、つまり3分に1回は全力疾走でボールを追いかけている。
毎試合そうなのだが、試合終盤になっても決して全力疾走を諦めない山本コースケの姿は感動もの。
そんなにも走っているのに試合中、山本コースケは決して目立っていない。
要するに目立たないところで全力疾走を繰り返してスペースを消しまくっているわけだ。だから相手がボールの出しどころを見つけられずに戸惑っているうちに、他の仲間が鬼プレスをかけてボールを奪えるわけだ。
野球で言えば犠牲バント。1塁手のカバーのために毎回全力疾走するキャッチャー。
営業で言えば、断られてなんぼの飛び込み新規開拓。
無言で汗をかくその姿が人の心を打って、だから山本コースケはおっさんからの支持が高いのだろうなあ。
ついでに言えば練習場でも山本コースケは一番人気だが、塩対応ぶりでも図抜けていて、サインや写真撮影を求められるととことん嫌な顔をしながらニコリともせずに応じている。
その塩対応ぶりが逆におばはんに萌え〜で、コースケが塩対応するたびにおばはんが「きゃ〜」と腰を振るという、目眩のするような状況が起きている。
それはともかくとして、この勝利のおかげで新潟は14位に浮上。降格圏から少し距離を置くことができた。
だからこの勝ちがなかったら今日の松本山雅の引き分けが重くのしかかってきたところなのだった。
ところで神戸戦と言えば、おととしのカブ男を思い出さずにはいられない。
なんと新潟から神戸まで、アルビレックスを応援するために台風の中を一人でカブに乗って延々と走った男の物語だ。
その様子は適宜ネットにアップされ、他のサポーターから「頑張れ」「気をつけて」と声援が送られたという、感動の物語。
カブ野郎は、大阪に入ってたこ焼きを食って「うまい」なんという感想をアップしながら、神戸が近づいたのでそろそろアルビレックスのユニフォームに着替える。ところが、なんと間違えて子供用のユニを持ってきたことが発覚。そのショックたるや、言葉には言い表せず、ネットには「こ、子供がいたのかっ」「家族持ちだったのか」という呆れた声が飛び交ったのだった。
そして無事に神戸戦が終わって「気をつけて帰ってね」との声を受けてカブ男は「これから岡山でレディースを見ようかと思ったけどヨメに怒られたので帰ります」と、とことん呆れた返事を返したのだった。
そんな伝説のある神戸戦に勝てて、いやあ、よかった。
ちなみに降格争いをしているのは、清水に山形に松本山雅に新潟。これに甲府が加わるかもしれない。
見事に田舎のチームばかりだなあ。
ラグビーでは歴史的な事件が起きたらしく、世界中が驚くアップセットがあったようなのだが、それに比べるとこちらは何というみみっちさ(笑)。オレもそう思わないでもないのだが、いいのだ、「体を動かすのはここなんです」と、オレも顔を上げて胸を叩くのだ。


2015.09.19
次に来るのは11年後と言われている秋の5連休、要するにシルバーウィークの初日は、娘と二人で蔵前まで出かけた。
なぜ蔵前かというと、オリジナルのノートをつくれる文房具屋があると知って、娘が行きたがったからだ。女子はだいたいがステーショナリー好きなのだ。
「カキモリ」というその店に昼頃行き、表紙に使う紙、本文に使う紙、留め具などをたくさんの素材の中から好きに選んで組み合わせる。製本は店の人がやってくれる。200円。
娘は、自分用と母親用、そして敬老の日のおばあちゃんへのプレゼント用に3冊のオリジナルノートを作った。
製本に20分ほどかかるというので、その間に昼ご飯を食べることにする。
近所にオムライス・カレーライス・ハヤシライスが一つのお皿に載った3色プレートという名物料理の店があると知って探し当てたのだが、なんと休んでいる。
ちっ。では、近所にナシゴレンの店があるのでそっちに行くことにする。
ところがそこも休んでいる。どうやら下町では土曜日には店を開けないらしい。
仕方がないのでその近くにあった適当なソバ屋に入る。これが下町の典型的なソバ屋で、近所の商店街のオヤジが昼飯を食いながら、大声で昨日の大相撲について論じていた。さすがかつての国技館の町。大相撲が体に染みついているのだろう。
会計の時、店のおばちゃんが「どこか遠くから来たのかい」と言うので、練馬から来たんだけど、遠いかな、遠くもないかな、どっちだろうね、と返事をしたら、おばちゃんは「うーん」と困った顔をしていた。
娘は「どうして遠くから来たと思ったんだろうねえ、不思議だねえ」と首をかしげている。
さて、出来上がったノート3冊を受け取って、もう1軒、こちらはオレが行きたいと思っていた雑貨の店Konsentに行く。
実は最近、蔵前という町は、しゃれたデザイン工房などが集まって、密かな人気らしい。もともとの家賃の安さに加え、古くからの手工業の店などが残っていてモノづくりの雰囲気が漂っていることにデザイナーたちが刺激されて、事務所を構えるようになったのだ。
そこにこじゃれたデザインの店としてオープンして話題を呼んだのがこの店。確かにこじゃれた店内に面白雑貨がいろいろと置いてある。
まあ、店内がこじゃれてなければドンキホーテとさほど変わらないわけだが、雑貨屋というものは。
ここで娘は敬老の日の、今度はおじいちゃん用にプレゼントを買った。
店内ではたまたま有田焼の展示をやっていて、若い作家なんかが案内をしている。見たら、一枚、もみじの絵のついたとてもきれいな小皿があって、娘が「きれい〜」と見とれていた。
買ってもいいよと言ったのだが、娘は「いい、いい、もったないよ〜」と首を縦に振らない。
そこでオレがこっそり買って、店を出てから、今日お父さんに付き合ってくれたお礼にプレゼントだよ、と渡したのだった。
帰り道、飯田橋駅の構内のスタバでコーヒーとチーズケーキ。
このチーズケーキを、娘はいたく気に入ったようで、夜、布団の中で「今日の出来事ベストスリー発表会」をやったところ、娘はスタバを第2位にあげていた。1位はもちろんカキモリである。
こうして素晴らしい秋晴れの一日、オレと娘のお出かけは終わった。さて、いつまでこうして2人で出歩いてくれるだろう。
今日の一日は、オレにとって宝物のような思い出なのだった。


2015.09.18
本日はさいたま市の小学校で、たんさいぼうのライブである。
去年に引き続いて、特別支援学級のクラスでのライブだ。
特別支援学級ということで、初めてだった昨年はちょっと緊張したけれど、今年はもう大丈夫、リラックスして演奏できた。
といっても、ちょっと障害があっても別に他の子どもたちと何も変わらないし、笑顔はみんな一緒。たんさいぼうは小学校低学年が得意ということもあって、子どもたちも存分にはしゃいでくれて、そのまっすぐな笑顔を見ていると、じんわりとこっちの涙腺も緩んでくるのだった。
ああ、楽しかった。また来年ね〜と手を振って帰ってきたのだった。


2015.09.17
雨の赤坂でマキウラ氏と会う。仕事だ。
打ち合わせ終了後、新宿に場所を移して、ルノワールでコーヒーを飲む。
オレより2つ上、還暦目前のマキウラ氏は、徹底してアナログを自認する。
TwitterもFacebookもLINEも一切やらない。「LINEなんて、一体何か、想像もつかんわ。だははは」と笑う。
では、その手に握ったiPhoneは何のためにあるのだと言いたくなるが、まあ、好き好きだから触れないでおく。
マキウラさん、でも最近はLINEで仕事がくるんだよ。
そう言うと、オレと同業のマキウラ氏は、ちょっとギョッとした顔をして「え、そなの。最近仕事が少ないと思ったらそれなのか?」とうろたえる。
ほら、メールで済む用事を電話されると鬱陶しいでしょ。あれと同じで、LINEで済む連絡をメールされると鬱陶しいの。だから連絡はだんだんLINEが中心になってきたの。
マキウラ氏は「えっと、そうなのか、えっと、H堂の若いヤツにLINEとか、教わってみるかな」と瞳孔を開く。
ふふふ、面白いなあ。先輩をいじるのは。


2015.09.16
今ふと思ったんだが、あーりんが極楽門でライブをやったときって15歳だったから、今のうちの息子が14歳ということはたった1歳違ってなくて、それであのパフォーマンスかよ〜って改めてびっくりしたお父ちゃんである。
ま、それはともかく。
ちょっと前に「それは違う」という意味の「違くて」という言い方があったが、ちゃんとした打ち合わせの場でこの言葉を堂々と使っている女を目にした時は、殴ってやろうかと思ったものだった。
最近、それに匹敵するのが「てい」である。
「なんとかのていで」という時の「てい」である。
以前も書いたが、仕事の現場でこの言葉を使うヤツを見ると、殴りたくなる。オレの前で使わないでくれるかなと、直接言うこともある。
まそ、それはともかく。
政治ネタは書くのも口にするのもいやなのだが、最近の状況はさすがに酷すぎる。
櫻井よしこが「経済力と軍事力は国の力」というのはまさしくその通り。アメリカが衰退する中、新しい世界の安定の枠組みを決めようと各国が動いている中で、日本だけがイチ抜けたと言うのって、あり得ないだろうがなあ。
一国の首相に向かって「お前はバカか」と言い放った人間が「国民を馬鹿にしないでください」と言って、それを「立派な演説」といい大人が拍手するに至っては、目眩がしそうだ。
まあ、それはともかく。
今年は事件やら災害やら、やたらと多いなあ。サノケン騒動も早くも昔話。箱根の噴火に至ってはいつのことだっけという有様。
他にも忘れてしまった出来事がたくさんあって、きっと年末の重大ニュースでは、あれえ、これって今年だっけ、の連発のような気がする。
そういや「2058年からやってきた未来人」という人の予言をネットで見つけた。面白いのでいくつかをコピペだ。
2015年
千葉県東方沖の地震はない
中国経済破綻
憲法9条が改正される
2017年
中国政府幹部内での争いと亀裂が決定的となる
2018年
中国分裂→華南共和国として存在
2020年
福島原発解体スタート
2021年
第三次世界大戦)が開戦
敵国は北中国
2024年
終戦
米国のデフォルト、日本も
2030年
リニア開通(2030年前半)
戦後復興
2030年台
福島原発の石棺が完成
2033年
人類は2033年に火星に初めて降り立ちます。 2042年
東京-大阪間のリニア開通
この中で目を引くのは2012年だ。う、うーむ。間もなくではないか、第三次世界大戦。敵は中国。同盟国は東南アジアらしい。
この未来人によれば時間移動の技術が開発されるのは2050年頃らしい。
なんとかそれまで頑張って生きていたいものだ。


2015.09.15
昨日今日と、息子は文化祭の代休で休みである。
昨日はスーパーマリオメイカーズというゲームが欲しいというのでお金を渡したところ、朝一番で西友に行って買ってきて、一日中引きこもり。
あのスーパーマリオの攻略コースを自分でつくれるというゲームで、つくったゲームはサイトに公開し、世界中の同好の士が公開したゲームを自由に遊べるという仕掛けだ。
早速息子も簡単なコースを作ってアップロードする。
簡単すぎて誰も遊んでくれない。次にちょっと難しいコースを作ってアップする。アップするには、自分がちゃんとそれをクリアーしたことが条件だ。
すると、どこかの誰かが遊んでくれたらしく、それが息子にはことのほか嬉しかったらしい。
よーし、と張り切って一日中引きこもりだ。
自分が作っただけでなく、スペイン人やアメリカ人のアップしたコースもダウンロードして遊ぶ。面白ければ「いいね」をつける。
「いいね」をつけてくれた人には、お礼の意味もあって遊び返しに行き、「いいね」を返す。見も知らぬ世界中の人間とマリオでつながっていくという、そんな面白い仕掛けだ。
娘と映画事に出かけて帰ってきたらまだやっていて、まさしく一日中引きこもりだ。
そして今日は、マリオなんかに目もくれずに朝から部活に出かけていった。
休みなのに部活ってと思ったら自主練。要するに部活の仲間が集まってぐたぐだと過ごす。
我が家では、平日のゲームは禁止、その代わり休日はいくらゲームをやってもといい、というのがルールである。だから土日になると大喜びで朝からゲームをしていたが、だいたい土日はゲームよりよほど面白い出来事がたくさんあるわけだから、2、3時間もゲームをやればもっと面白いものに飛びつくはずだ。そう睨んでのルールだったが、案の定。今日もこうして部活だ。
そりゃそうだよな、マリオで遊んでいるより仲間と外ではしゃぎ回った方が絶対に楽しいに決まっている。
一番よくないのは、平日、宿題が終わったら30分だけ、というレギュレーションだ。
これはゲームを習慣化し、習慣化するということは依存するということになる。
子供をゲームに依存させるようなルールを作ってはいけませんねえ。しかも、宿題の後のご褒美としてゲームをやらせるなんて、宿題を苦役と刷り込ませるようなものだ。
勉強には勉強の面白さがあるのだから、それを無理矢理ゲームに紐付けて、しかも美味しいご褒美の前の苦役にするなんて、勉強の面白さに気づくのを放棄させることになる。
というのがオレ様教育論。
さて、そういうわけで朝から自主練に飛び出した息子であるが、本人の頭の中は日曜でも世間は立派に平日。
上りの満員の通勤電車にデカい部活のバッグを抱えて乗り込んだわけで、きっとえらい迷惑になったことだろう。
でも、そこで見知らぬ大人に白い目で見られて舌打ちされることも大切な経験。社会の中で自分の立ち位置を知ることができるだろう。
もう出かける前に靴をそろえてやるようなことは、小学校中学年ぐらいになったらやめたほうがよいのだ。
こうして出かけていった息子は夜8時ぐらいまで音信不通。
晩飯は餃子だったので、餃子がなくなるぞとラインしたら、「ぎょえー」と返して慌てて帰ってきた。
汗臭い。しかし汗臭いまま、餃子をムシャムシャ食う息子なのだった。
中学2年生が仲間と遅くまで好きなことをして過ごすのは当たり前で、そりゃあ楽しくて楽しくてしょうがないから、どんどん遊び回ればいいのだ。
そしてオレは一人寂しく発泡酒をすするというわけである。


2015.09.14
娘が、封切りになったら見に行きたいと言っていた「カールズ・ステップ」という映画を、仕事の空き時間を作って観に行った。
隣町の映画館。スマホから座席指定で予約してカード決済し、現場では自販機からチケットを受け取るだけなので、大変に便利である。
封切り間もないとは言え、月曜の5時半からの女子向け(この場合の女子とは本来の意味そのままの女子であって、女子会の女子ではない)映画である。さすがに人は少ないだろうなあと思ったらアッと驚く二人だけ。
つまりオレと娘の親子貸切状態で、写真は撮るし、前の座席に足を載っけるし、しゃべりながら見るし、やりたい放題。いやあ、貸切は気分がいいなあ。
さすがにオレも、貸切は初めての体験だった。
さて、「ガールズ・ステップ」であるが、ひょんなことからダンス部を結成することになってしまった落ちこぼれJK5人が、うさん臭いダンスコーチのもと、人に笑われながらも友情を深めあい、途中に三角関係やイジメなどの味付けを入れつつ、ダンスコンテスト出場のクライマックスに向けて盛り上がるという話。
そうである。ベタなのだ。とことん。
5人の落ちこぼれが途中で空中分解寸前になり、それが事件をきっかけに友情を取り戻したり、敵役のチアリーダーたちが最後は応援に回ったり、もうベタ過ぎるほどベタ。
そのベタがとことん気持ちよいベタなのだ。
バイクで走り去ったJKを仲間が走って追いかけたらなぜか追い着いてしまったり、仲間を妊娠させた悪いサラリーマンをそいつの大会社の前で真っ昼間から袋だたきにしているのに警備員も駆けつけず通行人も見て見ぬ振りだったり、いろいろとありえねーのオンパレードであるのだが、いいのだ、そういうものなのだ。
とことんお約束のベタな展開がとても心地よい。
シナリオがよくできていて、なるほど、あの伏線がここで効くのかと感心させられた。
カメラワークがちょいと残念なところもあって「そこはもうちょっと長回しだろう、とか甘かったりするのだが、まあしかし、そういう甘さをすべて帳消しにしているのが、やっぱり役者たち。つまり女子高生たち。
落ちこぼれダンス部の5人のJKたちが実にみずみずしく輝いていて、いやあ、やっぱり女子高生映画っていいなあとしみじみ思った。
昔、もう25年も前のことだけど、尾道に行ったとき、漁港で女子高生たちが漁師のおっちゃんたちとしゃべりながらケラケラと笑っている様子を見て、女子高生の元気な町はとことん空気が明るいなあと思ったものだが、JKたちがみずみずしく跳ね回る映画は、それだけで楽しかったのだ。
いい映画である。
娘が「インサイドヘッドやばけものの子より面白かったよ。もう一度見たいと思った映画は初めてだよ」と言うので、DVDが出たら買ってあげよう、特典映像も入っていてきっと楽しいぞ、と約束してあげた。とても喜んでいた。


2015.09.13
宅急便の荷物を受け取りに外に出たら、隣のオガワさんがぼけっと庭でタバコを吹かしていた。
「いやあ、毎日雨だったから、ずっと家で寝てたもんだから、もう昼間っから眠くて」とオガワさん。今も昼寝から起きたところらしい。
「ビール飲んで寝ちゃって、今起きたんだよ」と、朝からビールだそうだ。なんとも豪毅な。
屋根職人であるオガワさんは雨が降ったら仕事にならないから、ここしばらくは相当に暇だったようだ。
「今日は、出かけないの」と聞かれたので、家族が出かけてオレだけ家で一人仕事なんだよ〜と答える。
そうである。
昨日、今日と息子の学校では文化祭なのだ。
行くつもりもなかったし、中学生が文化祭に親に来てもらっても嬉しくないに決まっているから、行くわけがない。
と思ったけど、まあ、息子の学校を見るのは1年に一度あるかないかだから、教室ぐらいは見ておくかと思いなおし、一人で出かけた。
文化祭っていうのは、アレだな、別に関係のない学校のであってもけっこうワクワクするものだな。
まあ、息子の学校の子どもたちは出来がよくて、校門や受付や、いろんなところで「いらっしゃいませ」と頭を下げてくる。本当にいい学校に入ったなあと、いつも嬉しくなる。
大勢の父兄がうろうろするなかをオレもフラフラと息子の教室を探して歩く。
普通の教室だ。別に面白くもない。
習字や絵などが展示してあるので眺めるが別に面白くない。
息子の姿を探したがどこにもない。別に面白くない。
というわけで、ささっと見て帰ってきた。なんだか文化祭もちゃんと見たというアリバイづくりに行ったようなものだな。
夜、息子と風呂に入りながら、その時間お前はどこにいたんだと聞いたら「体育館にいた」という。
「ちびまる子ちゃんを見ていた」というから、何のことかと思ったら高校生がちびまる子ちゃんの劇を上演していて、それがやたらと面白かったそうだ。「サザエさんもあった」らしい。
息子の学校は中高一貫校なので、中学生はマジメな作品展示がせいぜいだが、高校生は演劇やらバンドやら模擬店やら、やりたい放題である。中学生は指をくわえてそれを眺め、よーし、オレらも高校生になったらぶちかましちゃる、と固く誓うわけだ。
風呂の中で息子は「今ごろ、後夜祭をやってるんだよ」という。
聞けば高校生は残って後夜祭をやっていて、それは中学生は参加できず、とっとと帰らされるらしい。そりゃあ残念だなあ、くやしいなあ。うひゃひゃ。
オレの高校時代の文化祭って、あんまり覚えていないけど、確か友人とギター二人のバンドを組んで、体育館で演奏した記憶がある。
ジローズの「青春の分かれ道」や小椋佳の「さらば青春」、そしてシメがグレープの「追伸」なんかをやったはずだ。
けっこう人気があって、ウケたと思う。
文化祭の後夜祭で、生徒会長の伊藤浩が「ひょっこりひょうたん島」を歌って、それがやたらと音痴で全校大爆笑だったのを思い出したが、その伊藤浩が先日亡くなったお坊さん。
なんだか遠い昔だなあ。


2015.09.12
えのきどいちろうという作家が「サッカーの本質は変化すること」と言っていて、なるほどなあと感心した。
今日のゲームはマリノス戦。いろいろとひどいゲームだったけれど、サッカーというのは見方によってまったく様相を変えるのだなあと納得させられたゲームであった。
一昨年の暮れ、マリノスのホーム最終戦、これで勝てばリーグ優勝という試合でアルビレックスは、満員のマリノスサポーターの前で2-0で勝ってしまったことがあった。いやあ、気分がよかったですなあ。
この試合が今も後を引いているのだろう、Jリーグの幹部連中が大好きなマリノスに大恥をかかせたというので、アルビレックスは睨まれ続けている。だから今日のマリノス戦も、徹底してレフェリーにえこひいきされてしまった。
という見方もあるわけだが、なるほど、それはそうかもしれんな。確かにあれだけアルビレックスにカードが出たのに、マリノスには1枚も出ていない。
あげくの果てに、加藤とレオ・シルバと、2人もイエロー2枚で退場させられている。
でも、レオ・シルバは序盤にPK間違いなしという悪質ファールを、序盤だからという温情で明らかに見逃してもらっているし、前半で2枚もらってもおかしくないところ、試合が壊れないようにという配慮で見逃してもらっていた。
その帳尻合わせをせざるを得なかったというのがオレの見立て。レフェリーは頑張ってよく試合をコントロールしようとしていたよ。
それにしても今日のレオ・シルバ、なんか荒れていたな。契約交渉がうまくいっていないのか。
この時期、選手の動きを見ているとある程度来季の契約が想像できる。マイケルなんかはたぶん移籍するんじゃないか。今日は母国から初めて両親を呼んでいたし。田中達也も来季はJ2だろうなあ。
一方、2人の退場を出して9人になった相手に対して、マリノス、引き分けが精一杯。だからマリノスサポにとっては最低の試合で、アルビサポにとってはよく引き分けに持ち込んだという試合。
なのにアルビサポが怒りまくっていて、立場が変わるといろいろ見方が変わるんだなあ。
これでレオ・シルバと加藤が次の試合出場停止、右サイドの川口も累積で出場停止、左サイドのコルテースがケガで途中退場でたぶん次節絶望的。
げっ、選手がいねえ。
相手は神戸だというのに、選手がいねえ。
ここはなんとしても広島の引きこもりサッカーでもいいから、ラファエルを前線に残してあとは穴熊でいいから、引き分けに持ち込め。
幸い、松本や山形はガンバや浦和が相手という、奴らの立場に立てば絶望的な展開だ。
それにしても今日のゲーム、監督が激怒しまくっていて、最高だった。男だねえ。オレはヤンツー絶対支持派。

「真説 長州力」田崎健太・集英社インターナショナル。長州力の本はこれまで何冊か読んだが、基本的にどれもグダグダで読むに値しなかった。これもその類かと思ったのだが、著者は非常に堅いノンフィクション作家。アマゾンの評価も高い。そこで一読したわけだが、いやはや、すばらしいノンフィクションに仕上がっていた。プロレス関係の本では「1976年のアントニオ猪木」がオレにとっての至高だが、間違いなくそれに続く名著である。基本的に長州力というプロレスラーの生き方を振り返っているのだが、例えば在日朝鮮人として生まれたゆえに山口県で過ごした少年時代に小学校の担任から「朝鮮人の子供は殴られても痛くないんだよなあ」と言われながら殴られていたというような凄まじい差別の話もリアルに紹介されている。周辺取材も見事に徹底している。安田忠夫の件はプロレスラーという人種の生き方として凄まじく面白い。キラー・カーンが経営する新宿の居酒屋を訪ねて名刺を差し出したところ「長州力を殺したいほど憎んでいる」というカーンが「お、オレに長州のことを話せというのか」と激怒したエピソードはしびれる。最低の団体、WJを興したときの「ど真ん中」というフレーズには、在日朝鮮人として常に隅っこにいるしかなかった幼少時の記憶が複雑にからんでいるという話は、あまりに切ない。マサ斉藤と佐々木健介の2人だけがとうとう最後まで取材に応じなかったというのも、長州力という存在の深さを思わせる。DVによる離婚についてもっと突っ込んで欲しかったが、そこはさすがに踏み込めなかったのか。なお、カバーの裏表紙の写真がとてもいい。実にいい。こんな未来が待ち構えていると思っていなかった、たぶん維新軍団としてアニマル浜口と一緒に行動していた頃の写真だろうな。昭和プロレスを好きな人ならば必読の一冊。(今本棚に目をやって気がついたけど、長州の本には「力説」という題のくだらない一冊があって、真説はそれへの皮肉なのかも)


2015.09.11
そうか、今日は9.11かあ。もうずいぶんと昔の出来事のようだなあ、って実際に昔の出来事なのだけどさ。
などということを考えながら、行きつけの整骨院。
ここのところ右の首筋のこりが酷くて、痛みも出てきたので、ちょっとマッサージだ。
いつものちょびひげ先生、通称ちょびに首筋をマッサージしてもらう。
「がちがちですねえ」とちょび。ちょびによれば「ここまでがちがちだと頭への血流が悪くなるので、ぼーっとしたり、眠くなったりするでしょう」とのことだ。
むむ、そうか。どうも最近眠いと思ったら、首のこりのせいだったか。
「要するに酸欠ですよ」と、ちょびは言うのだった。
そりゃあ参ったなあ。早くこりを治さなければ。
ちょびに行った後、今日はもう店じまいと決めて、家族で久しぶりに外で夕食にする。
串カツ屋だ。
さすがに平日の早い時間だと待たずに入れた。さっさと注文して、さっさとホッピーを飲むのだ。
娘は今日まで3泊4日の移動教室。ずっと台風の雨で、さんざんだったようだ。
それでも雨の中をマザー牧場や鴨川シーワールドに行ったらしく、それはそれで思い出に残っただろう。
帰ってきて一緒に風呂に入りながら、友だちとみんなでお風呂に入ったのは楽しかっただろうなと聞いたら「お風呂掃除の係だったから、ゆっくり入っていられなかったんだよう」と眉を八の字にする。
そうかそうか。それもまたいい思い出だよな。
今日は久しぶりの秋晴れ。
「お盆過ぎてから初めての晴れですよ」とちょびが言ってたが、確かにそうかもなあ。
移動教室も、何日かずれていたらよかったのだが、まあ、仕方ないか。


2015.09.10
いやはや今年の秋は酷い天気で、実際のところ、お盆明け以来、まともな青空はほとんど見ていないのではないか。
昨日も今日も雨。うんざりなのだ。
そんな中、5時過ぎに家を出て向かったのが小田原。今日は小田原の保育園でたんさいぼうのライブなのだ。
機材を積んで東名高速を走ったら、なんと次第に雨が上がってきて、大井松田近くでは富士山がきれいに見えてきたので仰天。高速を降りて小田原市内の吉野家で牛丼を食ってるときは、なんと青空だ。
都内はその頃土砂降りだというのに。
以前、このあたりに来たときは箱根の噴火が心配じゃないかな〜と思っていたら「箱根と小田原は違いますがな〜」とあっさり笑い飛ばされたっけ。
今回は「雨? なんのことですか〜」と笑い飛ばされた。
ライブを終えて小田原市内で「日本初の流れる寿司」という看板の寿司屋で昼飯を食って、こりゃあ企画倒れだなあと笑いながら都内へ戻る。
途中、海老名のサービスエリアに寄ったらここは土砂降り。困ったもんだ。
そしてその頃、茨城では利根川が決壊し、車中のラジオでそれを知って、ひゃーえらいこっちゃと仰天する。
たかが雨が降っただけというのにこんな災害になってしまうとはなあ。
家に帰って、ぐったり疲れた体にむち打って原稿を片付け、ふう、やれやれと言いながら堤防が決壊したニュースを見て発泡酒。うーむ、このへんてこな天候も、こうなると笑ってばかりいられないようだ。


2015.09.09
本日は天皇杯の2回戦ということで、アルビレックス新潟の相手は秋田である。
秋田。
J3のチームである。
J3は明らかに格下なのだが、格下なら格下で勝つ方法があるのがサッカー。我々はそれをあのマイアミの奇跡、オリンピックの日本対ブラジルの試合から学んだではないか。
先日、偶然にもYouTubeでその試合のダイジェストを見つけ驚喜したのだが、川口の神セーブや松田直樹の闘う姿勢には改めて感動した。
あの録画は残して置くんだったなあ。残念。
ところでオレはスカパーのなんとかというコースと契約しているので、Jリーグの試合は見放題なのだが、天皇杯はJリーグではないのでスカパーでは見られないのである。いや、テレビのスカパーなら見られるらしいが、オレはパソコンのスカパーなのでやっぱり見られないのである。
このあたりのことは、オレもあまりよく理解していないので、詳しいことは息子に聞いてもらいたい。
ともかく今日の秋田との試合を見ることはできないのだ。
格下のチームが勝つことは可能であっても、Jリーグでない試合を見ることは不可能なのだ。
そんなワタシのために用意されてあるのが、親切なテキスト中継掲示板。つまりは、試合の経過を1分ごとに文字で教えてくれるという親切なサイトである。
だから本日のアルビレックスの試合は、1分ごとに更新される文字列を眺めながら、時々、自分で実況アナをやりながら観戦することになったのだ。
オレ「熱戦が続いていますね。ピッチサイドさん、ちょっとベンチの様子を伝えてください」。息子「監督はじっと戦況を見つめています。おおっと、交代の選手がアップを始めました」。
オレ「レポーターさん、ハーフタイムの監督コメントを伝えください」。息子「集中して守っていこう、攻撃は相手の裏を狙うように、そして必ず勝ち点をもぎ取ろう、の3点です」。
そんな具合に文字列を見ながらオレと息子が中継をして、ヨメが横目でそれを見ながら無言で晩飯を食うというシュールな食卓。
試合は結局4-0の圧勝。野球で言えば10-0ぐらいだな。格下が勝つことは簡単じゃないってことよ。
この試合の一番の見所はというと、秋田の応援席になまはげが登場したことだ。当然、新潟のサポーターからも大喝采を浴びていた。
もう一点が、文字チャント。
これは説明するのが難しいが、チャントという応援の歌があって、その歌に合わせてでかい歌詞カードを持った人がそのカードを上げ下げするという、なんも可愛らしい応援。秋田名物だ。
この文字チャントをスタンドで生で見られたというので、新潟サポーターは「胸熱〜」と掲示板に書き込むのだった。
さて、次の天皇杯は徳島だ。その前にリーグの横浜戦がある。リーグはスカパーが見られるから、もうオレと息子の中継は不要なのだ。


2015.09.08
誰でも知っている一部上場大企業の会長にインタビューする。東京駅前の本社役員フロアの応接室だ。見下ろせば皇居の森。
普通の新入社員として入って昇進階段を上り詰めて会長という最高位にある人物だ。
なのにオレのわずか4歳上。中山親分と同じ。ひえー。
まず間違いなくそうなのだが、こういう大企業のトップポジションにいる人物は、人格者である(ベンチャーの経営者はまず間違いなくごにょごにょ)。
だからインタビューしていてもさほど緊張することなく、ストレスもない。
予定時間の30分が近づいたら「時間は大丈夫ですよ。これから名古屋で会議の予定だったけど、台風が来てるからさ、中止にしました」と言ってくれて、こちらに遠慮を感じさせないさりげない物言いに感心。
台風のせいなら仕方ないですよね〜という空気を作り出してくれたわけだ。
こういう人物でなければ、大会社のトップで人心の掌握なんかできるわけがないのだ。
辞して、次に会ったのが、20年以上の付き合いのある、こちらは従業員数名という吹けば飛ぶような零細企業の社長。
零細企業だが40年以上もマジメに経営を続けてきて、立派なものだ。
大企業の会長と立場は彼我の差があるけれど、どちらも人格者。
その社長に「いやあ、タンゴちゃん、ぼちぼち会社をたたもうかと思ってさあ。オレも老齢破産寸前だし。だははは」と相談される。
うーん、それはちょっと寂しいなあ。まだ頑張って欲しいけどなあ。
かたや大企業トップで会長に登り詰めて、かたや老齢破産寸前て、なんというか人生いろいろとしか言いようがない。
まあ、それはそれとして新しい仕事の打ち合わせという話なので、とりあえずは頑張るつもりらしい。
年を取ってきて、ぼちぼち周囲にこういう話が飛び交うようになる。それはとても寂しいことだ。
続いて飯田橋に行ったら、コイデ氏がいた。
コイデ氏、ますます幸せ太りでほとんど顔がキングスライム。
そう指摘したら、うひゃひゃひゃ、何言ってるんすか〜と笑われた。
打ち合わせを終えて、いつもの鳥よしでメシを食っていたらコマちゃんがやってきたので、一緒に代表の試合を見ながらホッピーを飲む。ワールドカップ予選のアフガニスタン戦で、相変わらず酒井宏樹のクロスはしょうもねえなあと呆れる。
コマちゃんはエスパルスのサポーター。「もうダメですよ、こっちは」と早くもJ2覚悟だった。
ヨメからラインが来て「今夜は水道工事で断水だから、お風呂に入るときは気をつけて」とのことで、一気に酔いが覚める。
げげ、じゃあ、トイレとかどうするんだよ。えらいこっちゃ。
念のため飯田橋の駅と石神井公園の駅の2箇所でトイレに寄ってから帰る。ところが台風の雨のせいか、工事はあっさり中止。断水は逃れた。
一部上場大企業の会長は台風で名古屋の会議に出席するのを取りやめたが、こっちは台風で断水工事を逃れることができた。よってオレの勝ち。うひゃひゃひゃ。一方的に勝利宣言をして寝るのだった。


2015.09.07
今日なんかそうだったわけだが、取材先が京橋にある場合、オレんちからの行き方は幾通りもあるわけだ。
池袋に出て丸ノ内線で銀座から銀座線、副都心線で新宿三丁目に出て丸ノ内線で銀座線、副都心線で渋谷まで行って銀座線、さらには有楽町線で乗り換えなしで銀座一丁目まで行って歩き、有楽町線で飯田橋で東西線に乗り換えて日本橋から歩き。
ざっと五つのルートがすぐさま浮かんで、ホームにやってきた列車を見て、今の状況だとどれがベストかを判断するわけだ。
そんなオレ、都会人でかこい〜。
なわけはなくて、ひたすら面倒くさいというか。路線が増えて選択肢が増えて、さらにはスマホでちちゃっと調べられちゃうから、余計な選択を考えなくてはならない。
ほとんど迷宮。地方の人には無理。つーか、東京に住んでても無理。
というわけで、乗り換えが面倒くさいから有楽町線で銀座一丁目までまっすぐ行って歩いたのだった。
たいした距離でもないので運動にもならない。


2015.09.06
ナビスコカップの準々決勝、アウエー戦が埼玉スタジアムが行われて、アルビレックスが浦和に0-3で負けた。
負けたけれど、ホームでは5-0のバカ勝ちをしていたので、ホーム&アウエーの合計で5-3の勝ち。
ナビスコ抽選会で決勝トーナメントの最初の相手が浦和と決まったときに、これが終わったなあと思ったが、実はこの難敵を堂々の力勝負で打ち破ったわけだ。まずはめでたい。
だが今日の試合は、0-3という、スコアを見ればさすがの力負け。悔しい。だが結果としては勝った。
だからメンタリティーとしては微妙で、勝った勝ったと喜べないわけだ。
うーん。
そしてこれこそまだオレの未熟なところで、コルテースは「もっと喜んでいい。そういうルールで勝ったのだからもっと喜べ」と語り、レオ・シルバも「今日の試合の結果を気にするのが、まったく理解できない。我々は2戦合計で堂々と勝ったのだ」と胸を張る。
だよなあ。そうなんだよなあ。
結局のところ、ホーム&アウエーという試合形式を今まで経験してきてないために、チームもサポーターも慣れていないということだ。
ヨーロッパだと、試合に負けても2戦合計で勝っていると堂々と喜ぶものな。負けて喜ぶ、と。
そて、次は名古屋に勝ったガンバが相手。難敵だ。
なんとかして勝ちたいなあ。
今までナビスコなんてカップ戦だからと真剣に見ていなかったが、こうなると本腰を入れて応援してしまう。現金なものだ。


2015.09.05
見栄っ張りな性格のため、頼まれごとをされると断れない。
例えば今日いつものガソリンスタンドで「ポンタカードに入ると得ですよ〜」と勧誘されたのだけれど(だから週末のスタンドってわずらわしいんだよなあ)、頭を下げて頼んでくる相手にいい顔をしたくなって、つい、うん、わかった、いいよ、と言いたくなってしまう。
もちろん、悪いね、考えとくわ、と断ったけれど。
こういう心理の背景には、自分が大物でいたいというか、キーマンでありたいというか、要するに幼稚な自己承認欲求があるんだろうな。
よくいるよね、どんな場においても、自分がキーマン然としてなきゃいやだ、ってやつ。
あるいは、常に逆張りを主張して、オレだけは違う的な演出をするやつ。
そういう幼稚な自己承認欲求は周囲には丸わかりで、恥ずかしいだけだから、気をつけるようにしなきゃなあ。
というのが本日のガソリンスタンドでの学習であった。


2015.09.04
オレの新しい本が出た。
つーても著者ではなくて、例によってアレンジャーとしてである。
一昨年、去年と続けて出した昔話シリーズの最新作で、著者の先生も同じ。ありがたいことに今回もアレンジャーとしてご指名され、音源制作をしたのだ。
まあ、けっこうなハードスケジュールだったけれど、こうしてカタチになればとても嬉しいのだ。
来年も声がかかるといいな。
一冊、実家に送って母の仏前に報告してもらうのだ。


2015.09.03
珍しく追い込まれていて、呑気に日記なんて書いている場合じゃないから、最近の日記は短いのだ。
コイデ氏からまたクレームの電話が来そうだが、仕方ないのだ。
そんな忙しい合間を縫って代表の予選、カンボジア戦を見る。
まあ、ああいう相手ではこういうつまらない試合になるのは仕方ないな。
ビールを飲みながら、アルビレックスの昨日の試合を再び見て、その合間に代表の試合をちらちらと見る。
追い込まれていて忙しいのだが、サッカー見ながらビールを飲んでとっとと寝るくらいのゆとりはあるのだ。


2015.09.02
なんと9年ぶり! 9年ぶりだぞ、浦和に勝ったのは。
しかも、ナビスコとはいえ、5-0の完勝。いやあ、最高の気分だ。
しかも、ラファエルが復帰して、早速一発決める。すごい選手だ、ラファエル。
やっぱりお前は必要だ。
しかも、大学生Jリーガーの端山くんまでデビューする。これからの新潟、そして代表を背負っていく逸材だ。
ああ、気分がいい。
これはナビスコのアウエー戦、がちがちに守って縦ポンサッカーで逃げ切ろう。


2015.09.01
9月である。秋である。
しかし、この長雨はなんとかならんかな。
お盆前のあの死にそうな酷暑でさえ、懐かしくなってきた。
早く秋らしいすかっとした青空が見たいものだ。


2015.0831
インスタグラムに、息子とレオ・シルバのツーショット写真を上げたら、コルテースがいいねを押してくれた。
わははは。
コルテースは、かつてのセレソン。すごくいいヤツで、やたらと愛想がいい。
オレなんかにも「いいね」をしてくれるんだから、愛想よすぎだろ。


2015.08.30
娘に、今年の夏休みの思い出ベストスリーを発表せよ、と聞いてみた。
「んーとね」としばし考えた後、第3位として娘が挙げた思い出が「セブンイレブンでコーヒーを買ったこと」だった。
そうである、セブンのコーヒーである。
この夏、自宅での原稿仕事の日は、コーヒーを飲むために8時過ぎにセブンイレブンに娘と行くのがお約束だった。
まあ、散歩みたいなものである。
娘にアイスコーヒーのラージ180円を入れてもらって、娘はドーナツを一個買って帰り、そしてオレはコーヒーを飲みながら仕事を始めるというわけだ。
結局、なんがかんだでほとんど毎日のようにセブンイレブンでコーヒーを入れてたものなあ。それが相当に印象に残ったらしい。
大人になったら、娘は「そういえば小学生の頃、毎朝お父さんと一緒にコーヒーを買いにいったけど、アレはなんだったんだろう」と思うかもしれない。
ちなみに思い出ベストスリーの2位が新潟への墓参りで、1位が府中のよさこい大会に参加したことらしい。
あれ、確かプールに通って、水泳の検定で6級を取ったんじゃなかったっけ?
そう言ったら、娘は「あ、そうだった」と思い出したようで「んーと、じゃあセブンイレブンをやめてプールが3位」ということに訂正していた。
うむ、それでいいと思う。


2015.08.29
夏が終わろうとしている。もうすぐ終わるのだ。
振り返るに、どうも今年の夏はアドベンチャーがなかったな。
夏合宿や実家の帰省などはあったが、いずれも毎年のことで予定通りの行事を予定通りにこなしたという感じが強い。
しかも、家族そろっての行動となると、映画「インサイドヘッド」を観に行ったのと、としまえんの谷修ライブを見たぐらい。
息子の部活のスケジュールが家族の行動を無視したものになっていることと、そもそも中学生は夏休みを家族と過ごすことに使わないということがあって、家族でのお出かけが極端に減ってしまったのだ。
非常につまらない。面白くない。
そこでオレははたと思いついた。そうだ、仙台に行こう。
アルビレックス新潟が8月の終わりに仙台で試合をする。それを応援に行こう。
どうも今後の予定を見ると、息子がアルビレックスを応援に行けるのは、もうない。この夏の終わりのアウェー、仙台での闘いを応援に行って、それで今年のライブの応援を終えよう。
そう考えて、オレは新幹線の切符、ゲームの入場券、ホテルの宿泊をとっとと手配してしまった。
ヨメと娘は、当日別のイベントの予定があるので、息子と二人の仙台旅行だ。中学生にもなって、それでもこうして父親との二人だけの旅行を喜んでくれるのだから、我が子ながらいい息子だと思う。
時々、オレの人生の最高傑作はこの息子だなあと、背中を眺めながら思ったりする。
もちろん娘も同じように最高傑作だ。
アルビレックスは下位に低迷し、降格争いの4チームに巻き込まれている。そのすぐ上が仙台。ベガルタ。つまり目の上のなんとかで、目下の敵。
ここで負けると離されて降格争いがますます苦しくなるし、勝てば仙台を降格争いに引きずり込める。なんとしても勝たなくてはならない。そういう試合だ。
仙台旅行を決めて一週間、オレはとんでもなくワクワクして過ごした。
そうだよ、このワクワクだよ。夏に欲しかったのは。オレにとってのこの夏最大のイベントなのだ。
朝、家を出て、大宮駅前に車を停め、東北新幹線に乗り込み、仙台着。早速牛タンを食う。
仙台駅の牛タンストリートはとんでもない行列だったので街中に入り、利休を見つけたので、ここで牛タン定食を食った。
本場での牛タン定食は息子にとっては感動ものだったらしく、旨い旨いを連発。1.5人前をぺろりと食った。特にテールスープが気に入ったようで、お土産に買って帰ることにした。
ホテルを探したら、これが国分町の飲み屋街のど真ん中。なんつー立地だ。
しかも、飲み屋街といっても割とアダルトな、お姉さんたちがお勤めの飲み屋街のど真ん中である。
実際、夜歩いたら客引きがわらわらと寄ってきたので、息子に「お父さんと離れないでおくれよう」と言ってひっつき、親子連れであることを強調した。今やオレが息子に手を引かれる立場だ。
雨の中、仙台のユアテックスタジアムに行く。街の中心部から地下鉄で15分ほど。駅からは徒歩で5分ほど。
素晴らしい立地にあって、これが本当の市民スタジアムだよなあ。
こういうスタジアムを見ると、浦和の埼玉スタジアムの駅から徒歩25分なんて、嫌がらせ以外の何ものでもないアホスタジアムだと思う。
ここは仙台の泉中央。20年以上も昔、仕事できたことがあるけど、まったく記憶がないなあ。
アウェーは完売で、雨の中、サポーターがとんでもない行列をつくっている。仙台サポが掲示板で「浦和よりスゴイ動員だよなあ。新潟はいつもすごい」と驚く熱さだ。
並んで待っていたら、東京の顔見知りのサポが「こんにちは」と声をかけてきた。ゲームの時だけ言葉を交わす仲間で、住んでいるところも、職業も、名前も知らない。
並びながら周囲の家族連れの会話を聞いていたら、新潟からはツアーバスでやってきた人が多いようだ。往復9900円。昼に出て夕方到着し、そしてゲームが終わったら日帰りで帰る。解散は深夜2時。
強行スケジュールだけど、それ自体が一つのイベント。なんというか、アルビレックスなんていうポンコツのクラブに、生活をかけている人がこんなにも多いことに驚く。
弱いくせに。弱いチームのくせに、なんという幸せものなのだ。このチームは。
小泉をケガで欠いたこのチームは、本日も立ち上がりからヨレヨレである。前半、まったくチャンスがつくれない。
ひやっとしたのは、レオ・シルバだ。
相手選手と交錯と思ったら突然もんどり打って倒れて、そしてベンチに向かって走り出しのだ。明らかに尋常ではない事態だ。一体何ごとだろう。
翌日になってわかつたことだが、レオ・シルバ、相手と交錯した際にユニフォームに指を引っかけたらしく、左手の指が脱臼してしまったという。本人の言葉によれば「指がTの字になった」とのこと。
そのTの字の指を見て仰天して走り出した先がベンチだったというわけだ。
当然、ベンチは尋常な事態ではないということでパニック。レオ・シルバは「タオルを寄越せ」と言って、タオルをクチに加えて歯を食いしばり、ドクターに「さあ、やれ」と指を指しだしたらしい。
ドクターはその言葉に従って指の関節を力任せに強引にはめるという荒療治をして、レオ・シルバはタオルをかみしめてうめき声を抑え、そして指にテーピングしてピッチに戻った。交錯した相手は、心配して近寄ってきたが、レオは「大丈夫、気にするな」とばかりに手にタッチだ。
時間にして1〜2分のわずかな出来事だった。
まさかこんなすごいことがあったなんて、オレはクラブの公式ページでの発表を読んで知って、唸ってしまった。
確かに今年のレオ・シルバは不調だ。ミスも多い。
でも、2ヵ月前にはブラジルに戻って手術して、内臓を摘出しているのである。絶好調の体調であるわけがない。
それなのに、ちょっと不調だからって、レオ・シルバに文句を付けるサポーターがわずかではあるが、いる。
多くのサポーターがレオに対して「こんなチームに来てくれたことに感謝し、そしてあなたはこんなチームにいるべき選手じゃないのに申し訳ないと思っている」と口にしている。監督も、同じだ。
オレも、レオがどんなにミスをしようと拍手を送る。今日の指の脱臼を知り、そんな思いはさらの強くなったのだった。
さて、ゲームは前半はぐずぐずで終わり、後半もぐずぐず。とにかく新潟はミスが多く、なかなか決定機をつくれない。
ところが、ここで仙台に一発レッドの退場者が出た。
それまでレフェリーは新潟に不利な笛を吹いていたので、その帳消しに一発レッドを出したのだろう、仙台にとっては厳しすぎるなあとオレは思った。
ところが後でその瞬間の写真を見たら、アルビレックスのフォワード、山アがゴール正面で切れ込もうとしたとき、仙台の選手が顔面にラリアートを決めているではないか。こりゃあ極めてキケンだ。レレッドも当然だろう。
レフェリー、ちゃんと見てくれていた。
こうして相手が一人減って10人になって、アルビレックスは一気に攻勢に転じる。
だが、10人になったチームというのは戦い方がはっきり決まるので、案外崩れないんだよね。アルビレックスは決定機はつくるものの、守りに徹した相手のゴールを割れず、こりゃあダメだ、相手に逆襲のカウンターをくらって今日も負け、ますます降格圏かと諦めかけた。
ところがロスタイム4分の表示が出たその3分後、コースケが見事に決めてくれたのだ。
いやあ、実はその瞬間のこと、よく覚えていないんだよね。ともかく絶叫だ。絶叫。
こんなに嬉しいゴールもなくて、息子はもちろんのこと、周囲の名も知らない人々と飛び上がってハイタッチだ。
岡野が決めた、あのジョホールバルのゴール以来の嬉しいロスタイム。大げさではなく。
そして、試合後は実に久しぶりに「アイシテルニイガタ」の歌を大合唱だ。
コースケは、実に無愛想で、塩対応。そのコースケがゴールを決めて顔をくしゃくしゃにしている。
そしてサポーターの大コールに、なんと腰を折って頭を下げた。いなあ、好きだなあ、このツンデレ。萌える。
ミスの多いぐたぐだの試合をして最後にゴールを決めて勝つこともあれば、こないだの浦和戦のように相手を圧倒していたにも関わらずあっさり負けることもある。まったくサッカーっていうのは不思議だ。
絶叫絶叫、そしてジャンプ。テンションマックスでオレたちはスタジアムを後にして地下鉄に乗り込んだ。
ホームで待っていると、後ろに並んだおじさん二人が息子に話しかけてきた。
「どっから来たの、新潟から?」。息子が「東京からです」と答えると、「ひゃー」とおじさんはびっくりしていた。
さあ、祝杯だ。晩飯だ。
国分町を徘徊して店を探す。客引きに捕まらないよう、中学生に手を引かれて歩くオレ。
なのに、その客引きがちょっと可愛いお姉さんだったものだから、牛タンある? とか聞いちゃって、見事に店に引き込まれてしまったのだった。
この店が失敗。普通の刺身居酒屋なんだけど、高いばかりで美味しくもないし、別に珍しいものもない。
30分できりあげ、別の店に行くことにした。
中学生に手を引かれて、夜の国分町をハシゴするオレ。
二軒目はアルビレックスのサポーターが気勢を上げている居酒屋。ここはとても旨かったなあ。最初からここに来ればよかった。
まあともかく、試合に勝ったし、旨いものは食べられたし、オレは基本的に仙台が好きで、息子も「仙台はいい街だなあ」と喜んでくれて、ああ、8月の終わりにいい思い出ができたなあ、これは今夜のことは一生忘れないだろうなあ、と思ったのだった。


2015.08.28
仕事でソニーに行った。
ソニーと言っても、電気屋ではない。ミュージックのほうである。
ソニーミュージック。
昔、オレはここのルーツであるCBSソニーの新卒採用に応募して、あえなく書類審査で落とされている。
同時にポニーキャニオンも受けて、こちらは書類審査は通ったけれど、寝坊して一次面接を受けなかった。
そんなことを思い出して、やはりそれなりの感慨を抱きつつ、ソニーミュージック。
取材先と名刺交換をして、いやあ、実は昔、CBS時代の御社を受けまして、と切り出す。
書類審査で落とされたのに、一次面接でダメだったんですよ〜と軽く見栄を張るのが、自分でもなんとなく情けない。
終了後、本当はすぐさま家に帰って原稿仕事をしなければならない状況だったが、まあ、いいかと思いつつ、飯田橋の鳥よし。
なんかさあ、急に秋の雨が降ってきたりして、ついこないだまでのあの輝かしい酷暑の真夏はどこに行っちゃったの、という寂しさがたまらんね。
あの頃は、暑すぎてアホらしいわなんて怒っていたのに、それが落ち着くと、なんたなくもの悲しいし、洗濯物の乾きもよくないなあなどと勝手なことをぬかすのであった。

「一路」(上)(下)・浅田次郎・中公文庫。新刊が出たときに文庫になったら読もうと思って、そして思ったままに放っておいた本であった。父が急死し、中山道の参勤交代のお供頭を務めなくてはならなくなった若い武士の物語である。おそろくそうであろうと思うた通り、浅田次郎は万人受けのするよう、細かな人情ネタを随所にちりばめ、ところどころ面白くもないギャグなども交えて話を進めるのである。まア、面白いと言えば面白いが、浅田次郎ほどの名人なればもっと素晴らしき作とできたはずであろうに、そこがちと残念かと。


2015.08.27
悲しいことに老眼がかなり進んできて、電車の中で文庫本を読むのも辛くなってきた(今は浅田次郎の「一路」を読んでいる)。
仕方がないのでメガネを外して読むわけだが、向かいの座席に可愛い子が座ったような気がすると、あわててメガネを取り出してかけてから眺める自分が情けない。
そして、思ったほど可愛くなかったときには、何ごともなかったかのようにメガネを外して文庫本に戻る自分が悲しい。
それはご愛敬としても、インタビュー中に資料に目を落とす際にいちいちメガネを外すのがわずらわしいし、相手もうんざりするだろう。そのうちノートにメモを取るのにもメガネを外すようになったら、もはやインタビュー仕事にならなくなる。
原稿を書く際も、パソコンに向き合うのは問題ないが、手元のメモを見る際に不自由するのだ。
あーあ、年は取りたくないねえ。
というわけで、ぼちぼち辛抱できず、メガネ屋で遠近両用をつくってきた。
行ったのは安売りで有名なJとか市場ではなくて、和真。古いメガネ屋だ。
今までメガネをたくさんつくってきたが、一番腕がよく、品質がよかった。
実は遠近両用は、数年前に別の店でつくったことがある。
これで安心だ〜と思ってかけたら、なんとゆがみがひどくて、気持ち悪くて、とてもかけられなかった。吐き気がするほど視野がゆがむのである。
いくらはっきり見えてもこれでは気持ち悪くて読むことに集中できないし、車の運転も恐くてとても無理だ。
そんなことを和真のおばちゃんに話したら「遠近両用ってそういうものなんですよ。慣れていただくしか」との返事。んがあ。
「あとは対策としては、老眼鏡と近眼用を二つ、使い分けることですね」。
いや、だが、それでは電車の向かいの席を眺めるのにいちいちメガネを掛け替えるわけで、あまりに不審と言えば不審。
と、おばちゃん、耳を寄せて「そんなアナタに耳寄りな情報が。実はいいレンズ、お高いレンズにすると、ゆがみが少なくなるんですよ〜」。
なんと、ちゃあんとそういうふうにできているではないか。そりゃそうだよな、あんなにゆがんで気持ち悪いんだから、なんとかして欲しいというニーズは絶対にあるもんな。
でも、お高いっていくらなんですかと聞いたら、「ほれ」と見せてくれた書類にはレンズだけで5万円近くとある。
げげっ。
と、再びおばちゃん、耳を寄せて「でも、もうちょっとお安いのもあるんですよ〜」と耳寄り情報。
示してきたのが、2万円台のレンズ。半額じゃん。
試しにかけさせてもらったら、ゆがみも気にならなかったので、これでつくってもらうことにした。しばらくは遠近両用に慣れるよう、頑張らねば。
「フレームはどんなのがよろしいですか」というので、ジョン・レノンって知ってます? と言ったら、おばちゃん「ああ、これ」と両手で丸いわっかをつくって目にかざす。
そして、そこそこ気に入った丸いメガネをつくることができた。
一週間後に引き取りである。
カネを払おうとしたら、おばちゃん、また耳を寄せてくる。
「セゾンカードをお持ちですか? だったら毎月5日は5%オフの日ですから、9月5日に引き取りに来てセゾンカードで払うといいですよ」と、耳寄りの情報をくれた。
おー、なるほど、確かにそりゃそうだ。5%はでかいよな。
そんなわけで、耳よりおばちゃんの助けで一安心。
Jでメガネを買ったときとは大違いだよな。Jでは、アルバイトが機械をいじったのち、マニュアルを開いてこちらに見せて「ここにこう書いてあるので、このレンズでいいと思いまあす」と実にお手軽だった。
案の定、しっくりこないメガネで、安かったけれど、すぐに使わなくなった。そのメガネ屋さん、最近は話題に出ないな。売上も激減らしいが、まあ、あれじゃリピーターなんてできっこないよな。
それにしても老眼がひどくなって、年は取りたくないモノだ。
そう思っていたら、朝の8時前なのにコイデ氏からメールが来た。朝早いですね〜と返信したら「老人ですから」との返事。
コイデ氏は、老眼は大丈夫なのかしら。
向かいの席の可愛い子はちゃんと見えているのかしら。


2015.08.26
梶が谷というところに行った。
なんと37年ぶりである。
田園都市線の駅で住所は川崎だ。
なんでそんなへんぴなところに37年前に行ったかというと、当時通っていた病院の分院が梶が谷にあったからである。
高校時代にオレは慢性腎炎に罹り、最終的にこれは生まれついての機能障害ということがわかったのだが、かかりつけの医師に検査してもらって、大学に進学してからはその紹介で虎の門病院に通っていた。
虎の門病院といったら天下の虎の門病院であって、田舎からでてきたばかりの大学生が行くような病院じゃないと思うのだが、どういう経緯でこんな大病院に通院するようになったのかはもう覚えていない。
覚えているのは、担当の若い医師がオレの名前を見て「丹後、丹後…越後…だから新潟なのか」と不思議な感想とをつぶやいたことぐらいである。
その医師が「検査のために入院してくださいね」と言ったことで、オレが入院することになったのが虎の門病院の分院で、それが梶が谷にあったという次第。
当時はまだ田園都市線がなくて、大井町線と呼んでいたんじゃなかったかなあ。
2週間ばかりの入院であった。
6人部屋で、相部屋の患者は当然全員が社会人で、オレはいろいろといじられてかわいがられたが、今思えば若いのに入院なんかしてかわいそうにと思われて、遊んでくれていたのだろうなあ。
夜は待合室のようなところでプロレス中継を見て、タイガー・ジェット・シンが火炎攻撃でアントニオ猪木の目を焼いた事件というのを覚えている。
オレが、猪木は大丈夫だろうかと本気で心配したら、大人たちが「大丈夫に決まってるよ」と笑ったのを妙に鮮明に覚えている。
この分院はなかなかに先駆的なところがあって、診療科目に関係なく、動けない人は4階、そこから具合に応じてだんだん下がってきて、動き回れるけど一応入院という程度の人が1階という感じで分けられていた。
検査入院なので生活はまったく健常者と変わらないオレは、だから当然1階で、そして同じ部屋に腕の骨折が治りかけている人とかが入っていた。
腎生検という、腎臓に畳針のような太い針を刺して腎臓組織の一部をそぎ取るというハードな検査をした時ばかりは、24時間絶対安静だったので、オレも4階に移動させられた。
普通、あんな太い針で背中を刺されたら生死に関わるようなケガをするはずだから、相当にハードな検査だったわけだ。
高校時代にも同じ検査をしてこれが2度目。24時間、寝返りも許されないという状態でベッドに横たわって、隣のベッドにいたのは同じ検査を受けたおじさんで、そのおじさんが佐渡の出身で、オレと話しながら「最近の若い子は方言が出ないなあ」と妙に感心していたっけ。
このハードな検査も無事に終え、そして明日は退院というその前夜、6人部屋に新人が入ってきたのだが、この新人のおじさんが、とんでもない大いびきだった。
おかげで深夜になっても相部屋の全員が眠れず、テレビの部屋に集まっては苦笑。翌朝にはいびきのおじさんは部屋を変わっていき、「本人も悪いと思ったんだな」と残った患者たちはうなずきあったのだった。
退院するとき、実家から父親が上京してきて、手続をして、オレ病状についていろいろと説明を受けていた。
あの時、父はいくつだったのだろうと数えてみて、まだ40代前半という若さだったことに驚き、息子が東京で一人入院していたら、実家の親としてはどんなにか心配だったろうなあと、今さらながらに思い至る。もし今のオレが同じ立場に置かれたら、そりゃあいてもたってもいられないに決まっている。
そんなことを37年ぶりに降り立った梶が谷駅を眺めながら考えて、入院するときに利用しただけだから当然のことながら街の景色も駅の空気もまったく覚えていなくて、懐かしいという感情はゼロだった。
でも、せっかくだから帰りにビールでも飲んでいくかと思って、取材終了後に駅の回りを歩いてみたが気の利いた飲み屋はまったく見当たらず、結局はおとなしく帰ったのだった。


2015.08.25
実家での夏祭りを終えて、聖籠のアルビレックスの練習を見学して帰る。
今日は9時半から練習だ。
あれ、松原が走っている。全治十ヶ月というケガで長期離脱中。ボールを使って練習できるまで回復したようだ。
復帰も間近だな。
代わりに小泉の姿が見えない。
先日の広島戦で相手に蹴られて、足の指を骨折だ。
正式な発表はないが全治2ヵ月といったところではないか。ということは今シーズンは無理。
まったく今年のアルビレックスは開幕戦でのマイケルのケガ・離脱に続き、レオの手術、ラファエルの長期離脱、そして売り出し中の小泉のケガと、その時々のキープレーヤーが傷んでしまうという災難続き。
マジでお祓いが必要ではないか。
試合そのものも、毎度のように相手のサポーターが「新潟は強い」といい、相手の監督が「いいサッカーをしている」と褒めてくれるのだが、やはり毎度のように相手のキーパーが今年一番の出来だったり、年に一度あるかないかのスーパーシュートが決まったりと、相手のサポーターに「強いけど運がなかったなあ」と同情される展開ばかり。
心が折れるなあ。
いや、折れたのは小泉の足だった。
聖籠では練習を見学して、練習の終わりにはサインする選手と接する。
オレのお気に入りのコースケは、例によって塩対応。仏頂面でサインして写真に収まる。態度わり〜。
照れ隠しの態度の悪さなのだが、プレーになるととことん熱くなって、そのツンデレぶりに萌えるサポが続出中。オレもその一人だ。
猫背で全力疾走するコースケをフィールドで見るたびに、嬉しくなって身もだえしてしまう。
サインではレオ・シルバが最後まで残っていた。
あいにくとサインペンを持ってきていない。
なので、息子と一緒に記念写真をお願いした。レオ・シルバはにこにこと笑ってピースをして、息子と一緒に写真に収まってくれた。
息子にとってこの夏一番の思い出である。
あのレオ・シルバが一緒に写真に入ってくれて、握手してくれたんだものなあ。
それにしてもレオは、臨む全員に丁寧にサインして、しかもその都度、一人ひとりに頭を下げてお辞儀をしている。
なんという人格者。プレーはもちろんだが、こういう姿勢が多くの人を惹きつけて、そして尊敬を集めているのだろう。
試合前のコイントスの時は、レフェリーに向かってちゃんと両膝に手を当てて、日本式のお辞儀をしている。
これは南米のサッカープレーヤーにとってはあり得ないことだそうで、それほどレオは日本に対して敬意を持ってくれているわけだ。素晴らしいなあ。
そんなレオの姿をしっかり焼き付けて、さて、東京に帰ろう。
40歳前には岐阜までクルマで行って取材したし、仙台の先の雄勝町(震災で8割が流されてしまった…)までクルマで行って何日も泊まり込んで取材したものだが、最近はどうも長距離の運転がきつくなってときた。
本日も新潟から自宅まで帰る350キロがしんどい。途中で2度の休憩だ。
スピードも出せなくて、以前なら120キロベースだったのが、今では80キロベースである。
うーむ、老いたのかなあ。老いたのだろう。
そんなふうに老いた老いたとつぶやきながら関越道を呑気に走ってきたわけだが、しかし、夏休み気分なのはオレだけで、世間はすっかり秋のお仕事モード。
スケジュールの確認や原稿の修正や、いろいろと連絡が入ってくるのだった。


2015.08.24
子供の頃、夏休み一番のお楽しみがこの日だった。地元の祭である。
お盆には東京に出ている親戚が墓参りに帰ってくるので小遣いをもらい、この日の祭では親と祖父から小遣いをもらった。オレと弟は一気に金持ちのぼんぼんである。
小遣いを握りしめ、朝からオレと弟はそわそわと落ち着かず、何度も広場へ行っては出店の様子を確かめる。その都度、今年は去年より多いだの少ないだの、おもちゃ屋が2軒来ただの来ないだの、他の子供と情報交換するのだった。
オレの小学校時代は昭和40年代前半。地方はまだまだ貧しく、祭の出店に並べられたおもちゃはどれもこれも初めて目にするレアものだった。
そんなことを思い出しながら、家族でゆっくりと里帰り。祭を見るためだ。
というか、お盆に子どもたちが行けなかったので、父に孫の顔を見せるために、この日に行くことにしたのだ。
オレの子供時代とは様変わりして、今や祭の出店もごくわずか。
大きなイオンがあり、アマゾンならば翌日に何でも届くという時代にあって、もはや田舎の子どもたちも祭の出店のおもちゃなんぞに目を向けることもない。
変わらないのは、蒸気パンの匂いだけ。
蒸気パンとは、別名ぽっぽ焼き。オレの地元では、蒸気パンと呼んでいる。ちゃんとWikipediaにも載っているぞ。
今食えば、懐かしさが先に立つが、まあ、さほど旨いものでもない。そのへんのコンビニのあんまんの方がよほど旨いだろう。
それでも地元ならではの風物。
オレの母親が幼かった頃の昭和10年代には、子供にとって貴重な甘いお菓子だったに違いない。
それこそ祭の日を楽しみに待って蒸気パンを買い、あつあつを喜んで食べただろうな。
そんな子供の頃の記憶がさせたのだろう、亡くなった母は祭があると必ず「蒸気パンを買ってきてくれ」とオレに頼んだものだった。
蒸気パンの匂いをかぎながら、伝統芸能の獅子踊りや棒押しを見る。
天には無数の星。地には虫の声。
オレは、お盆が終わってやがて稲刈りが始まるまでのこの時の、初秋の空気感が大好きだ。
澄んだ空気は8月というのにもはや肌寒く、いつまでも吹かれていたくなる。
ああ、オレは秋が好きなんだなあと、改めて深く思うのだった。


2015.08.23
アルビレックス新潟がファイナル4というチケットを発売した。今シーズンの残りホーム4ゲーム限定のセットチケットで、「共に最後まで闘おう」だって。
いや、まて。ファイナル4かよ。順位表を見てみろ、降格争いは山形、清水、松本、新潟の4チームに絞られてきて、ファイナル4じゃなくて降格4の間違いだろう。
なんとかここに仙台を巻き込んで降格5にしてやる。いやいや、そうじゃないだろ、なんとかここから抜け出してやる。
ああ、それなのに。新潟の期待の星、高卒2年目で初めて代表にも招集された小泉がケガだ。
広島にやられたのだ。
ゲーム終了後は松葉杖で、今日、新潟の万代橋付近を歩いていたときも松葉杖だったらしい。
大丈夫か、小泉。つーか、なんで万代橋なんかで遊んでたんだ。
そのような疑念を持ちつつ、オレは今日、はるばる朝霞まで出かけていった。
一方のヨメと子どもたちは、中野区の鷺宮神社というところの夏祭りに行った。
鷺宮はヨメが生まれてから大人になるまでを過ごした街である。要するにオレで言えば新潟の故郷だな。
その故郷の夏祭りを見に行きたいと何年も前から言ってて、それがようやくかなったというわけだ。
中野なんて目と鼻の先なのだが、近いとなかなか行けないものかもしれないな。
それはともかく、自分が子供時代に心待ちにしていた夏祭りに、今度は自分の子供を連れて行くことができて、それはさぞ感慨深かっただろう。
そんな感慨深さとは関係なく、オレはというと、なぜかたんさいぼうのメンバーと一緒に朝霞の自衛隊の駐屯地で戦車を眺めていた。
自衛隊の広報センターがここにあって、誰でも無料で入れて、戦車に触れるのである。
戦車とか装甲車とか、とにかくわけもなく男の子の心を奮い立たせるね。さあ、かかってこい。オレがぶっ放してやるべ。
ここで右と左の話をしてもしょうがないのだが、最近はどうも頭の中がお花畑の左翼がうるさくてかなわん。いい年こいていつまでもお花畑かよ〜。
家に帰ったら祭から帰ってきた息子がゴロゴロしながら暇つぶしにマリオカートなんてやっていたから、駅前の串焼き屋に付き合わせた。
ヨメは「あ、宿題が…」と言うのだが、オレはなんとかして息子に夏休みの宿題をさせないようにと狙っている。
息子が夏休みの宿題が終わらなくて学校で立たされて怒られるというのは、なんだかちょっとワクワクするではないか。あと一週間。なんとかしてジャマして、宿題を阻止するのだ。
駅前の串カツ屋は混んでいて、それでも隣の餃子屋に比べればオペレーションは遙かにマシであった。
串カツなんて、素材がちゃんとしていれば、味なんて大差ないわけで、まあ、計算できる味ということだ。可もなく不可もなく。
このチェーンでは子供の客がドリンクを頼む際、店員とジャンケンをして勝てばドリンクがタダになるサービスをやっている。うまいなあ。
これは子供が大喜びだ。
どうせソフトドリンクなんてタダみたいなものだし、もしかしたらサントリーから原価0で仕入れているかもしれないから、店側の実質的な損はなにもない。
それよりもタダでいいから子供でも来てもらって、串カツの1本か2本も余計に頼んでもらった方がいいという計算だ。
ホッピー3杯飲んで、適当にクシを食って帰る。
家では娘が24時間テレビを見ていた。
ネットを見たら、ちょうど串カツ屋でクシを食っていた頃にDAIGOが近くの谷原交差点をわたったらしい。
ご苦労さんなことです。
最近ではTwitterで連携を取りながらネットの人たちが監視しているから、西村知美が走っていた頃のようなズルはできなくなっている。
とはいえ、井澤氏によれば、今日みたいな天気だったら100キロは楽勝とのこと。実際、休み休み、ほとんど歩いているわけだからね。
それにしても24時間テレビってしぶといよなあ。
いろんな矛盾を丸めて飲み込んで、面の皮だけどんどん肥大化させて、飽くことなく続いている。こんなチャリティでもないよりマシというのは確かだけどな。
ホッピー3杯で濁った頭でぼんやりとDAIGOのゴールを眺め、「サライってどういう意味なの〜」という娘の問いに「佐渡島に行くとだな、観光客向けに小さな船が用意してあってだな」と答えて「それはタライ船でしょ〜」と娘に怒られて寝る。


2015.08.22
以前も発覚したが、またもやヨメがGoogleのストリートビューに激写されていた。
しかも今回はオレんちの前。
自宅の前で登校班の母ちゃんどうしでおしゃべりしている様子をGoogleのカメラにしっかりつかまっている。
映ってるよと教えてあげたら、「ああ、あの時の」と、撮影された瞬間は自覚しているようだ。
しかしストリートビューに二度も映るとは、よほど運がいいのか悪いのか。
夜、アルビレックスは苦手の広島戦。
あんまり思い出したくない試合。こういう試合を見ると、心が折れそうになるのだ。
それにしても途中交代した小泉が心配。
「足に嫌な音がして痛みがあった」らしく、万が一、膝の靱帯だったりしたら全治10ヵ月だぞ。
いくらなんでもそんなことがないように、と祈らざるを得ない。
本当に今年のアルビレックスはついていないなあ。


2015.08.21
移動中に時間があったので、カフェに寄って原稿を書いた。
カフェったって浦和のドトールなのだが。
取材先が埼玉の田舎にあって、近くにカフェはないかと「カフェなび」というアプリで探したら、なんと1.8キロ先にコメダ珈琲があることがわかった。
コメダ珈琲で原稿を書くというのは、ゆっくりできるし、なかなか魅力的である。だがこのクソ暑い中、1.8キロも歩くのはさすがにしんどい。
そこでどこかに移動してカフェに行こうと考えて落ち着いた結果が浦和のドトールだったわけだ。
浦和のドトールでもカフェはカフェ。
しかも最近のドトールは素晴らしいことに電源が使い放題なので、なかなよろしい。
カウンターの席を確保してアイスコーヒーを受け取り、スマホに充電しながら愛用のポメラで原稿を書き始めた。
オレの隣に座っているのは、可愛い女子高校生である。
参考書を開いて一生懸命に勉強している。オレも負けないようにと肩を並べて一生懸命に原稿を書いた。
オレは1時間ほどで原稿を書き終えたが、JKはまだまだ勉強を終える気配がない。
飲み物一つでこんなに粘られて、ドトールも大変である。
それにしてもこのカウンター席は寒かった。クーラーが直撃。これはあきらかに長居をさせないための作戦だろう。
そこを粘って1時間も座っていたからすっかり体が冷えておかしくなってしまった。
オレの行きつけの整体の理学療法士、通称ちょび先生によれば、室内外の気温差が5度以上あると自律神経が影響を受けるそうである。
さもありなん。
ぎんぎんに冷えたドトール店内で冷房の直撃を受け続けて、その後、浦和のうんざりするような暑さの中に出ていったわけだから、カラダが打撃を受けないわけがない。
でもまあこうして移動中に原稿を書き上げてしまうと時間がとても有効に使えてなかなかによいのだった。
続いて次の取材先の渋谷に向かう。
渋谷ではスタバに入ってちょっと時間調整だ。
浦和のドトールは女子高生が可愛かったが、渋谷のスタバはOLのお姉さんたちがなかなかステキである。
スタバでは、ドトールの冷房攻撃の反省からテラス席にした。
テラス席っていってもビルのエントランス。炎天下というわけではない。さほど暑くなく、むしろ快適だった。
ところが空を見上げるとどうも怪しい。うーん、降りそうだな。
今日は傘を持ってきていない。コンビニでビニール傘を買うのももったいない。
そこで気象庁のアプリ「豪雨レーダー」で雨の予想を調べてみる。
なんと4時15分から4時30分の15分間だけ、雨が降るという予報だ。マジかよ。この精度。
取材のアポは4時30分なので、予定通りに移動するとちょうど降られてしまうことになる。そこで早めにスタバを出て、4時15分までに現地に行ってビルの入り口で雨宿りをしてアポの時間を待つことにした。
するとどうだ。本当に4時15分に雨が降り始めて、4時30分には上がってしまったのだ。
すげえ精度。半信半疑で使ったアプリだったが、これには驚いた。
おかげで傘も持っていないのに雨に降られることもなく、スマートに取材先に登場のタンゴちゃんなのだ。
インタビューを終えて、取材先の会議室の窓から何気なく下を見下ろしたら、一つ下の階のベランダに何かが落ちている。
ん、なんだありゃ。目をこらして見てみたら、なんと女性の下着であった。
はああ〜? どうしてこんなオフィスビルのベランダに女性の下着が落ちているのだ。
さすがにそんなことを予想してくれるアプリは持ち合わせていない。同行の営業マンをちょっとちょっとこっそり手招きして、ほれ、と指差してやったら、営業マン君も「はああ〜?」と目を丸くしていた。


2015.08.20
困った。
先日、コイデ氏から「日記が短い」というクレームが来たので一生懸命に長く書いたところ、今度は長野のまっちゃんから「長すぎる」というクレームが来た。
困った。
まったく消費者というのは勝手なものである。こっちの苦労も知らずに好きなことを言うだけで、気楽なものだ。
ところで長野というのは松本と仲が悪いと聞いたことがある。
北朝鮮と韓国のようなものか。タイガー・ジェットシンとブッチャーのようなものか。
近親憎悪。似たもの同士。目くそ鼻くその類であろうが、まあ、だいたい紛争というのは隣近所で起きるものであって、鳥取と島根の仲が悪いのと同じようなものだろう。
松本山雅が負けると長野の連中は大喜びするのだろうな。
夜、娘の誕生祝いだ。今日で12歳になった。
まったく子供ってのは本当に育つものだなあ。
お前の一番古い記憶は何だと娘に聞いたら、「燃焼のお遊戯会だよ」という返事だった。
幼稚園に入る前にもいろんなところに連れて行ったのだが、もうすっかり記憶に残っていないんだねえ。そんなもんだわな。
娘がカレーを食べたいというので晩ご飯はカレー。そして、娘の手作りの誕生ケーキ。
カレーとケーキというダブルインパクトはスタイナーブラザースのフランケンシュタイナー並みの攻撃力だ。
さすがにカレーは勘弁させてもらって、手作りケーキをつまみに発泡酒で乾杯したのだった。


2015.08.19
ちょっと出かけた流れで、晩飯は駅前の餃子屋で食うことになった。
息子は朝から友だちと山手線のポケモンリレーに忙しく、晩ご飯は渋谷のマックで食べるとラインが来た。
センター街の奥に行くとボコボコにされるから近づくな、とだけ注意して、こちらは娘と駅前の餃子屋である。
この餃子屋はオープンして半年。味は普通で、かなり安いので時々利用している。
ただ問題はオペレーション。
頼んだものが出てこない、注文しようとしても気づかない、違うものを出すというアホ接客のオンパレードで、オープン当時から呆れられている。
オレのパパ友だちも「あそこは、味は普通だがオペレーションは最低だな」と笑っていた。
オープンして半年もたつのに、まだこれだもんなあ。
老夫婦二人でやっているとかならまだしも、若いアルバイトが数人で回していて、ホールも2人いるのに、これだもんなあ。
今日も酷かったぞ。
頼んだものが出てこない、注文しても聞きに来ない。
ホッピーの中がまだ来てないんですけど、と言うと「あわわ、すいません」と引き返して、その途中に他のテーブルで呼び止められて、おかげでホッピーの中がすっかり忘れられる始末。
たぶん3つ以上のことを覚えられないタイプだなあ。ならば、一つずつ片付けろ。まずはホッピーの中を出して、それから注文を取りにいけ。
なかなかレバニラ炒めが出てこないから厨房を睨んだら、数人がこっちを指差して(!)相談していたから、きっとそこで初めて注文に気づいて慌てて作り出したんだろうなあ。
オープンして半年もたつのに、しかも別に満員で大騒ぎというわけでもないのに、これだもんなあ。
まあ、いいや。こっちは慣れっこだし、家族できているんだから別にクレームつけて空気を悪くするつもりもないし。
そうやっておだやかに食って帰ろうとしたわけだが、支払いのときになって「今日は申し訳ありませんでした」とやたらとぺこぺこする。
いや、別にクレームつけてるわけじゃねえし。
しかも、支払いが終わって店を出たら、なんとオレを追いかけてきてさらに「今日は申し訳ありませんでした。全部こちらが未熟でして、申し訳ありませんでした」と道ばたでオレに何度も頭を下げ、「ここ、これを」と言いながら飲み物割引券を握らせてきた。
あ、あのなあ。道ばたで店員がオレに頭を下げたら、オレがクレームつけて出てきたと思われるだろうが。
まったくそういうところがダメなんだと気がつかないところがダメなんだろうなあ。
おかげで娘には「お父さん、そんなに怒っちゃダメだよ」と注意されるし。
ヨメに、オレって何も言ってないのにそんなに高圧的だったかなあ、と聞いたら「そうでもないけど、恐く見えたのかもね」とのことだ。
坊主頭に短パンだと怖がられるのか。いやあ、そんなことはないだろう。
この餃子屋のオペレーションがおかしいだけなのだ、きっと。
まあ、いいや、面倒くさいけど安いからまた行こうかな。


2015.08.18
午後から仕事で群馬県の伊勢崎というところに行ったのだ。もちろん車。問題は帰りだ。
帰省ラッシュは終わったというのに、なんと37キロの渋滞だ。んがあ〜。
原因は事故である。
まったく困ったもんだよ。とろとろと37キロも走っていると、さすがにうんざりしてくる。
しかも夕方のこの時間の練馬出口はいつでも大渋滞。我が家まですぐそこたというのにまったく動かなくて、仕方なく地元だけが知っている裏道をこちょこちょ抜けて帰ったのだ。
暗くなってからの裏道は裏道でとても疲れるので走りたくないのだが、仕方ない。
しかも、明日予定して取材が急遽キャンセルという連絡が入って、どうも今日は運気がよろしくないようだな。
今日で夏の部活動が終わった息子と風呂に入って、明日の仕事がキャンセルになったから映画でも見に行こうかと言ったら、既に友だちと遊びに行く約束をしたという。
んがあ〜。
そりゃそうだわなあ、中学生が夏休みに親と遊んで面白いわけがなく、そりゃあ友だちといろんなところに出没してはバカ騒ぎをしたいよなあ。
何をするのだと聞いたら、山手線のポケモンスタンプラリーをするのだという。
バカか、中学生が小学生を押しのけてポケモンスタンプを集めてまわるのかよ。
まあ、どうせそれは口実。友だち5人でそう言いながら都内をあちこちと遊泳するのが面白いわけだもんな。
おかげで父ちゃんは仕方なく家で過ごすことになり、あーあ、つまんねーと言いながら発泡酒をあおるのだった。
ところでアルビレックスだが、U22の代表にとうとう小泉慶が選ばれてしまった。うぬぬぬぬ、見つかってしまった。とうとう。
これで小泉が全国レベルの選手になってしまい、浦和や名古屋に目を付けられて引き抜かれてしまう。
レオ・シルバと一緒にサッカーがしたいといって高卒でわざわざ新潟にやってきた小泉だから、レオがいる間は大丈夫かもしれない。
いやいや、少年はわからんぞ。うちの息子のように部活が終わればすぐに解放気分でうろうろと遊びに行きたくなるものだ。小泉だって、外の世界がのぞきたくなって「やっぱり都会がいいっすよ」と浦和にいってしまうかもしれない。


2015.08.17
TBSが甲子園の取材から締め出されたというニュースはちょっと興味深い。
取材票を持たないカメラマンが行列している客などを取材したというのがその理由らしいが、へえ、そんなことで、というのが率直な感想。
そもそもTBSは、春の甲子園の主催者である毎日新聞社の関連会社だから、そんな締め出しが本気のはずがなかろうがなあ。
ところがちょっとネットを見てみるともっと深い事情があるようで、そのヒントがネット裏のラガーさん。
ラガーさんというのは甲子園のネット裏にいつも陣取っている有名人らしく、とにかく最前列ですべての試合を見ているのだそうだ。当然テレビに映りっぱなし。
いつもラガーシャツを着ているからラガーさんと呼ばれているらしい。
そして、このラガーさんを中心とした一団が、8号の門に集まっていることから8号門の会と呼ばれていて、事実上、8号門の入り口を占拠してしまっている。
まあ、そんな横暴ぶりが許されるわけはないのだが、きっとTBSはそれを取材しようとしてなぜか高野連の逆鱗に触れたのでは、という噂である。
利権団体のようになっている8号門のラガーさんたちのことを取り上げられると、何か都合が悪いのかもしれないなあ。
ところで、オリンピックのエンブレムのデザインをしたサノケンこと佐野研二郎というデザイナーは、なんと実兄が経産省の役人で佐野究太郎というそうだ。
キュータローってお化けかよ〜。兄弟合わせて研究っていうのも、ダイヤとモンドという兄弟みたいでおかしいが、研究の順番が逆というのもなんか詰めが甘くて面白い。
その詰めの甘さがまさしくサントリーの仕事に表れていて、「あれは部下がやりました、私のせいではありません」というのが突っ込みどころが多すぎて笑わせすぎ。
サントリーにしてみれば「お客様にプレゼントする大事なプレミアムのデザインを、部下に丸投げしてたのか、てめーは」「サントリーの仕事はまるパクリと世間の笑いもんにするつもりか、てめーは」と激おこぷんぶん。
世の中のサラリーマンやOLは「部下に押しつけて、うまくいけば自分の手柄、ダメなら部下のせいとは、上司として最低、いや人間として最悪」と呆れる。
それにしてもこれが20世紀だったら、「オレのデザインをパクられた」と訴え出たところで、博報堂がすぐに金を渡して黙らせてサントリーの耳には入れなかったわけだが、ネットの時代は恐ろしい。まさに壁に耳あり障子に目ありで、とんでもない速さで世論が出来上がってしまって、サントリーの耳に入り、つるし上げられてしまう。
おかげで博報堂がサントリーをなだめる段階はとっくに過ぎて、博報堂自身もサノケンをいじめる側に転身だ。
これと同じで、甲子園のラガーさん問題も、ネット世論が沸騰するかもと思ったのだが、しかし、甲子園はあくまで期間限定の夏物商売。花火と同じでぱっと消えてしまう。
今後5年間は味わえるオリンピックネタとはスケールが違うわけで、まあ、ちょっとした小ネタとして消えてしまいそうだな。
話は再びサノケンに戻って、サノケンは明らかにオボちゃんの道を歩んでおり、得意の絶頂から奈落へ一直線というジェットコースターぶりは二人にそっくりだ。
もっともクビや死人まで出して組織をガタガタにしてしまったオボちゃんのパワーにはサノケンも到底及ばないだろう。
それを思えば、いかにオボちゃんが凄かったかがよくわかる。
惜しいキャラだったなあ。どこかの時点で開き直って、頭はいいが性根は腐っているという設定の理系汚れキャラとしてタレントになってくれれば、きっとそれなりに面白かったと思うのだがなあ。
ここはサノケンも開き直って、パクリの汚れ芸人として新しい道を歩むというのはどうだろう。
もっともルックスがあれだからなあ。その点でもオボちゃんとはやっぱりモノが違うか。
そういや21世紀初頭のことだが、あるライターがネットで見つけた論文をコピペしてさも自分で書いたかのような顔をしてクライアントに提出したところ、それがその業界では有名な論文だったらしくてたちまちにしてバレてしまい、大騒ぎになった、という出来事がオレの身近で起きたっけ。
あの騒ぎを見ていて、いやあ、気をつけなきゃなあと自分を戒めたものだった。
1995年頃、「現代用語の基礎知識」に生命保険会社はなぜ株式会社ではなくて相互会社なのかという説明が載っていて、オレはその2行ばかりの解説文をヒントにまるまる2ページの原稿を書いたことがあった。
発想のネタとして「現代用語の基礎知識」を使ったわけで、まったくコピペではないのだが、こういうのはパクリとは違うよなあ。
いろいろと考えるとわかんなくなってくる。
せめてコピペはやめる、人のせいにしないということぐらいは矜持として持っておきたいが、まあ、そんなのは当たり前のことだけどな。
しかしこういう時事ネタの日記というのは、書いていて疲れるな。読む方も面白くないでしょ、コイデ氏。


2015.08.16
いやあ、お盆が終わったと思ったら、お前はカレンダーを見ていたのかと言いたくなるぐらいのタイミングで虫が鳴き始めた。
すっかり秋の気配だなあ。
なーんて風流に余裕をかましている場合ではない。
今日は頂上決戦、正確に言うなら裏頂上決戦。清水と直接対決だ。
今日は勝たなきゃいけなかったんだよなあ。それが引き分け。うーん。
例によって雪国チーム潰しのPKをくらって、同点に追い着かれてしまった。まったく何度こんな判定に泣かされるんだ。
それにしてもアルビレックス、先制点は取れるけど2点目が取れずに追い着かれるっていう展開を、どれだけ繰り返せばいいのだ。
今日はあまりにも調子が悪すぎたか。ゲーム運びもカラダの切れもまったくいいところなし。
まあ、アウエーで引き分けで1点取れたことで由としよう。その他の残留争い組も、皆さん、一緒に負けてくれたし。
ああ、情けない。
というわけでまた短い日記になってしまった。コイデ氏に怒られてしまうかも。

「ドクター・スリープ」(上)(下)スティーヴン・キング/文藝春秋
アッと驚くことに、あのシャイニングの続編だ。幼かったダニーがアル中の中年となって再登場。輝き(シャイニング)の力で敵と戦うという物語である。オレとしてはハローランに復活して欲しかったのだが、残念、既に死んでしまっている。物語は、しかしまあ、平凡だなあ。面白いことは面白く、ことに後半はページをめくるのももどかしいほどの展開ではあるのだが、これがキングの作品ということを考えれば、凡庸だと思う。まあしかし、これだけのボリュームの物語を一気に読ませる、そのストーリーテリングは見事。
「私の息子はサルだった」佐野洋子・新潮社。
佐野洋子が息子についてつらつらと書き綴った本。小学校前から大学生になるまで、息子と友だちの交流が中心に描かれていて、それを見つめる母親の佐野洋子の視点がとても優しく、時に切なく、迫ってくる。「何でもやってくれと思う。子供時代を充分子供として過ごしてくれたらそれでいい。悲しいこともうれしいことも人をうらやむことも、意地の悪いことも充分やってほしい。/そして大人になった時、愛する者に、君は何を見ているのだと他者の心に寄り添ってやって欲しいと思う。」という一文はとても感動的で、心が揺さぶられた。


2015.08.15
石神井公園の駅前に新しい店がオープンした。ちょっと名の知れた串カツチェーンの店だ。
ろくな店のない石神井公園ではけっこうな人気ぶりで、オープン初日から行列ができているらしい。おかげで隣の餃子屋にも行列ができたとのことで、地域が盛り上がるのはよろしいことだ。
この串カツチェーンの社長には昨年インタビューした。なかなかに面白い人物で、現在の成功に至るまでの苦難の道のりは、そりゃもう抱腹絶倒の面白さだった。
この人をはじめ、何人か飲食業界の成功者に話を聞いたのだが、みんなとてもいい笑顔をするということに気がついた。
まあ、接客業だから当然といえば当然だが、まさに人たらしの笑顔。
ほら、大阪の橋本市長も似たような笑顔をするよね。ろくでもないことを発言するのだが、その直後にあの笑顔を見せられると、この人ほんまはええ人なんやろなあと、大阪のおばちゃんはコロッと参ってしまうわけだ。
はやり人たらしの笑顔というのは天性のモノであって、それがビジネス成功の根底にあるような気がする。
そしてどの社長もせいぜいが高卒で、中卒も珍しくない。若い頃に危ない道を歩いていたという人も多い。
大学出て普通に就職していれば飲食で起業しようなんて思わないから、それもそうだろうなと納得。
前述の串カツの社長も、某有名大企業のサラリーマンを辞めて店を始めたのだが「仕事時間は倍、収入は半分になって仰天した」と言ってたけど、まあ、飲食なんてそんなものだわな。
駅前にできたこの串カツは、直営ではなくてフランチャイズだからこの社長は名前を貸しただけ。
串カツなんて店によって大きな違いはないだろうな。行列してまで食う気はないので、久しぶりに家族そろっての外食をどこにしようということになって行くことにしたのが、娘のお気に入りのはなの舞い。
えー、はなの舞いかよ〜と思いながら、気の進まぬまま行く。
なんで娘はこんな店が好きなんだろうなあ。
オススメメニューで焼きナスがあったので、ナスが大好きなオレは当然注文したのだが、待たされた挙げ句に出てきたのが、なんじゃこりゃというシロモノ。量も盛り付けも味も最低で、ヨメとは、こりゃあネットに上げるほどのレベルだなあと呆れた。
和民もそうだけど、もうこういうチェーン店はダメだなあ。マックもそうだが。
客の見えるところで料理をつくっていることが、店選びの最低限の条件。効率最優先で運営しているような店はもうアウトだな。
人たらしの笑顔が客の席までちゃんと届くような店でないと、これからは厳しいと思う。


2015.08.14
先月から軽いダイエットを続けている。
おかげで1ヵ月で約4キロやせた。えっへん。
お腹が少しヘコんで、カラダも軽い。
ダイエットは炭水化物を摂らず、昼飯を抜く、というものである。
あまり正しいとは言えない方法だが、緊急避難的にこれでグッと減らし、その後、徐々に緩やかな方法に持って行こうという作戦だ。
デブは食う。
食うからデブになる。
その真理に基づくダイエット作戦なのだ。
そうして4キロ減ったオレであるのだが、しかし、お盆にこうして実家に帰っていると、その作戦にも暗雲がたちこめてしまう。
とにかく旨いのだ。メシが。いや、家で食うヨメのメシが不味いというのではない。ヨメのメシも旨いが、とにかく新潟のメシは何を食っても旨いのだ。
素材が違う。たぶん土と水が違うから、素材が違うのだ。
だから生でも煮ても焼いても、何でも旨いのである。
アルビレックスとの試合にやってきたレッズのサポーターが、アルビレックスの掲示板にわざわざ書き込んでいた。
「お前ら、いつもこんな旨いもの食っているのか!」と。
続けてFC東京のサポーターが「新潟の食い物が楽しみなんだから、J2に落ちるんじゃないぞ」と書き込んでいた。
うるせー、そっちこそ飛行機は落ちてもJ2に落ちるんじゃねえぞ、と不謹慎なことを心の中で言い返したりするわけだが、まあ、要するに他地域の人間がびっくりするぐらいに食い物が旨いのだ。
ラーメンなんかも何気なく旨くて、その辺のちょっとしたラーメン屋に入っても、あまりに旨くてびっくりする。
北海道は食材の宝庫であるが、新潟も海、山、畑の食材の宝庫なのだ。
そして、これも地元の人間よりもヨソの人間の方がありがたがるという、裏日本現象の一つということになるのか。
そんなわけでオレは、今だけ今だけ、と心の中で言い訳しながら、あつあつのご飯に塩気たっぷりの筋子を載せ、とれたてを焼いたナスと、みずみずしいキュウリの漬け物をおかずに、むしゃむしゃと食ったのだ。
ああ、うめえ。


2015.08.13
息子がいなくても、オレは一人で聖籠に行くのだ。
聖籠と書いて、せいろうと読む。オレの実家の隣町だ。
小さなこの町にあるのが、アルビレックスの練習場。
オレは車でここに乗り付け、選手を見るのだ。
ちょっと出るのが遅れてしまったので、主力チームの練習は既に終わっていて、昨日のサブメンバー中心に軽いクールダウンが行われていた。
見学に来ているサポは50人ほど。
オレも混じって、通路の脇で選手にサインをもらう。
そうなのだ、練習場に行くと普通に選手と話ができて、サインがもらえるのだ。もっと来なさい、新潟の人たち。
オレは今日もたくさんサインをもらったぞ。山アギュン。大井健太郎。小泉慶。平松宗。その他もろもろ。
大井健太郎はとても愛想がよくて神対応。サインの求める全員に「ありがとうございます」とお礼を言いながら、笑顔で応じてくれた。
反対の塩対応が、田中達也。
思い切り「オレはサインなんてしたくないんだよね」オーラを出しながらサインしていたので、だったらいいやと、近づくのをやめた。まあ、昨日は不本意な使われ方をしたし、いろいろと面白くないのかもな。
本人とは逆に面白かったのがサポーターで、なんと中に一人、レッズのサポーターが混じっていたのよ。しかもレッズ時代の田中達也のユニを持って、そこにサインしてもらっていた。
いや、別に迷惑かけているわけじゃないし、いいんだけど、なんとなく複雑な気分。今や田中達也はアルビレックスの選手なのだから、レッズのユニにサインをするのは違うと思うんだよなあ。
その光景を見て、他チームに移籍やレンタル中のアルビレックスの選手に、“ウチの選手”のような顔をして声援を送るのはやめようと自分を戒めた。
今回サインをもらった中には、実は大物がいた。なんと柳下監督である。
メディアのインタビューを受けていて、それが終わったので、監督お願いします、と声をかけたら快くサインをしてくれたのだ。
しかもオレの持参したペンのインクが出なくなっちゃって、監督は広報のペンを借りてまでサインしてくれたのだ。オレは図々しく、大きめに頼みますよ、大きめに、と注文を付けた。
おとといは谷修にサインをもらって、ここのところ、サインづいているなあ。
柳下監督は、サポーターからもいろいろと采配に批判を受けている。特にショートカウンターを捨ててポゼッションに切り換えようとしたことが裏目に出て低迷してからは、解任の声も大きくなっている。
だが、先日のガンバ戦の後、とうとうメディアを通じて、そしてチームのオフィシャルサイトを通じて、審判批判、リーグ批判を行い、その体を張ってチームを守る、レオ・シルバを守るという男気にオレはしびれたね。
PKなどの微妙な判定のリプレーさえスポーツニュースで流すのは許されないというJリーグの弾圧の中、メディアでの審判批判は懲罰ものだ。
それを恐れず、オレはもう腹に据えかねたという態度で真正面から堂々と審判批判をした姿に、オレはこの監督を応援しようと決めたのだ。
おそらく今季限りだろうが、辞めるまでオレは全面支持だね。
その柳下監督にサインをもらって、ご機嫌ちゃんのオレ。実はもらったのが弟の帽子だったので、サインごと帽子は弟に返したのだが、弟も「おおーっ」と驚き、喜んでくれた。
聖籠、楽しいなあ。近くにあったらしょっちゅう行くのに、年に一度、行けるかどうか。
今日ここで見た選手も、来年残っているのは何人だろう。


2015.08.12
息子が逆らったときは、スマホとアルビと部活をいっぺんに取り上げるぞ、オラ、と恐喝するとすぐさま「許してください」と平伏する。
今、息子は「部活が一番楽しいんだよね−」とのことで、それは中学生としてとても健全なことだ。
だから、お盆だというのに部活があるから、オレの実家の墓参りには「ゴメン」とパス。仕方ないからヨメもそれに付き合うことになり、当然娘は「お母さんが行かないなら行かな〜い」というわけで、今年のお盆の墓参りはオレ一人なったのだ。
ちぇっ、しょうがねえなあ。
渋滞を避けるために4時半に家を出る。最近はどうも渋滞の発生時間が年々早くなっている実感があって、5時出発だともう遅いのだ。
それなりに混んでいる関越道を走って7時に越後湯沢駅に到着。朝飯を食おうと思ったがまったく店がなくて、仕方なくコンビニ弁当ですませる。
なぜ越後湯沢なんかにいるかというと、知り合いの実家にお線香を上げるためだ。
今年2月、仕事仲間が亡くなった。ガンによる闘病の果て、荻窪のホスピスで逝ってしまった。49歳。
女性だから入院中の見舞いもままならず、とうとうちゃんと挨拶できないままだった。最後にもらったメールは亡くなる2週間前。「しぶとく生きてるわよ」と書かれてあって、「再見を願って」で終わっていた。
その彼女の実家が越後湯沢から車で1時間の山の中。独身だったため、葬儀は実家で行われ、故郷のお墓に眠っている。
越後湯沢駅で一緒に行く仕事仲間と待ち合わせる。
そして厳しい山越えをして実家にやっとたどり着く。山間の夏は美しいなあ。
実家には、娘を送ったお母さんが一人暮らし。オレは線香をあげて、しばし遺影を見やる。知り合いのカメラマンが撮影した一枚で、葬儀の際に坊さんが「こんな素晴らしい遺影は見たことがない」と驚いたそうだ。
遺影を褒められてもなあ。
お母さんに「お昼ご飯を食べていってくれ、冷やし中華だけど出前を取るから食べていってくれ」と勧められ、15分で失礼しようと話し合っていた我々は、娘の新盆に老いたお母さん一人を残して去ることもままならず、ありがたくお昼をご馳走になった。
お母さんからは子どもの頃からのいろんなエピソードがこぼれるように流れてきて、その多くのは悪口だったりするのだが、笑顔で話すに至るまでに一人でどれだけ泣きはらしたのだろうかと、笑い返しながら心の奥で静かに思う。
20年近く一緒に仕事をした仲間の実家だ。この町で育って、この景色を見ながら大きくなったのかと、大きく空気を吸った。
予定を大幅にバーしてしまって、あわわわと泡を食って、オレの実家を目指す。
同じ新潟県内ではあるが、東京からの距離となるとここでちょうど半分。新潟はとにかく広いのだ。
実家にようやく着いて母の仏壇に線香を上げ、よっしゃと、弟と一緒にスタジアムに向かう。
そうである。今日はアルビレックス新潟のゲームだ。いつもはアウエーであるが、今日はホームでの観戦なのだ。
しかも相手はにっくき浦和レッズ。この世の悪の巣窟、浦和レッズ。
レッズに対してアルビレックスは今まで1度しか勝っていない。これを天敵と言わずに何と言おう。
浦和から新潟までは車で3時間。相乗りすれば問題なく日帰りできる距離だ。
しかも浦和サポにとっては、必ず勝って帰れる試合ということで、足取りも軽く、続々と新潟に集結する。アウエーのスタンドも早々に真っ赤に染め上げられた。
その地響きのような声援には圧倒される。さすがだぜ、レッズサポ。
対してホームだというのに、新潟サポは弱いなあ。ゴール裏こそ盛り上がるが、その他の席はおとなしいもんだ。
オレのような関東サポにとっては、新潟のホームスタンドは遠く、まさに聖地。しかも生まれ故郷だ。勇んでやってきたのに、この体温の低い観客席が情けない。
オレの子どもの頃、日本海側の地方はNHKでも「裏日本」と呼ばれていた。裏である。裏。
そしてオレの親戚をはじめ、大人たちは高校を卒業すると裏日本を脱して表の東京に出て行くのが多数であった。オレの同級生も、中卒で東京や大阪に就職している。
そういう文化の中で育ってきたから、オレなんかの世代は徹底した東京志向が刷り込まれている。新潟にあるものはしょせんは「裏」。本物の「表」は東京に行かなきゃない。
そんな価値観を逆転させたのが、アルビレックス。関東のアウエーで見るゲームはいわば「裏」で、「表」のホームは新潟に行かなければ見られない。
この逆転現象はちょっとした驚異で、まさにかつて東京発の文化に渇望したように、オレなんかは新潟のアルビレックスに渇きを覚えるのだった。
ああ、それなのに新潟の人たちはアルビレックスに冷たい。いや、東京の人間だって原宿なんかに冷たいし、東京にいる誰もが銀座に精通しているわけでもないものな。それと同じことだ。
などと一人で裏と表について考えていると、目の前でアルビレックスがレッズ相手に先制するという驚天動地の出来事が発生。オレは飛び上がっしまった。
ところが、案の定というか、いつものというか、結局は守備のほころびがあって、逆転を許してしまう。
だいたいさあ、今年は平均して2点取られているんだよ、アルビレックスのキーパー。毎試合2点取られるキーパーがいるチームが、そうそう勝てるわけないよなあ。
それでもレッズ相手に先制点を奪って、しかもオレの大好きな山本コースケのミドルが口火となったゴールで、さらにはポゼッションとショートカウンターをほどよく混ぜ合わせた面白いサッカーを展開してくれて、負けはしたけれどオレは満足。
あとはもうちょっと観客席が熱くなってくれたら言うことないのだがな。
弟の車に乗って、負けた負けた、今日も負けたといいながら実家に帰る。
新潟は涼しい。夜中にふと目が覚めて、クーラーつけっぱなしだったかと錯覚したほど、涼しいのだった。


2015.08.11
電車に乗っていたらコイデ氏から電話が来た。池袋駅で降りて留守電を確認し、折り返す。何の用だろう。
「あー、タンゴさんね、あのね」とコイデ氏。
「最近、日記が短いんじやないですかね、日記。私、いつも読んでるんですけどね、日記。ちょっと短いですよね、日記」。
うーむ、そんなことでわざわざ電話してきたのか、コイデ氏。いや、いくら暇とはいえ、わざわざ電話してくれたんだ。これは期待に応えなければ、と決意を新たにする。
もっとも暇なのはコイデ氏だけではないようで、都心を歩けば人の姿がほとんどない。ドトールに寄ってまずいアイスコーヒーを飲んでも、まずそうな顔をしているのは盆休みに暇を持て余している暇人ばかりだ。冷房がもったいない。
そんな都心で打ち合わせを終えてオレが向かったのが、としまえん。プールに行くのではないぞ。ビアガーデンに行くのだ。
我が家が家族で好きなシンガーソングライターの谷修がビアガーデンでライブをやるというので、見に行くのだ。無料ライブだ。
もちろんビアガーデンの料金は必要だが、一人千円だ。これは見に行くしかない。ということで、豊島園の駅で家族と待ち合わせだ。
先に行ったオレは、スタバでまずいアイスコーヒーを飲むことにした。スタバ、いっぱいである。当然のことながら全員がプールやジェットコースター帰りで、スーツはオレ一人。
ゴルゴのように、ふふふ、と笑ったオレは、入り口脇のテラス席にスペースを見つけ、まずいアイスコーヒーを飲むことにした。そしてカバンから取り出したのは飯田橋のブックオフで暇つぶしに買った「新日本プロレス10大事件の真相」という本。
店内満員。やってきたプール帰りの客は、満員の店内を見ては「いっぱいだよー」といいながら、ちらっと横目でテラス席を見る。そこにいるのはスーツ姿でテーブルに座ってまずいアイスコーヒーを飲みながら新日本プロレスの10大事件についての真相を究明中のオレ。ふふふ。
いい気分だ。そんな視線を浴びながら、一時間もスタバで粘ったオレなのだ。
いかんな、大都会の真ん中で孤独に仕事をしていると心がすさんでしまうようだ。
そんなすさんだ心をなだめてくれるのが谷修の歌だ。
谷修は関西出身ながら今は練馬に暮らしていて、練馬をテーマにした歌を作って歌っている。たまたまネットで見つけてCDを買い、家族で聴くようになった。
地元の交差点を歌った「谷原交差点」とか、隣町を舞台に母親への思いをつづった「大泉学園でおかんとデート」などは、名曲。
そんな谷修のライブを見るために豊島園のスタバで家族を待っているわけだ。ようやくやってきた娘と嫁を引き連れて、としまえんに入る。息子は例によって部活で、あとから勝手に合流という段取りだ。
としまえんといえば世界最古の木造メリーゴーランドのエルドラドだが、その前で谷修は歌っていた。既にライブは始まっており、聞こえるのは「谷原交差点」。ありゃ、聴きたかった歌をオープニングでやってしまったか。
あわててビアガーデンの席を確保し、娘と嫁にビールを取りに行ってもらう。ライブもいいけれど、家族で屋外のビアガーデンというのもなかなかいいなあ。
ライブが終わる。二回目は一時間後だ。その間、ステージでは女子大生によるハワイアンダンスが披露され、娘はジェットコースターを乗りに行き、嫁は「お父さんが一人で女子大生のハワイアンダンスを見ていると思い切り不審者だよねー」と笑いながら娘と一緒にいってしまった。
その言葉通り、オレは一人、仕事帰りのおじさんとなってビールを飲みながら女子大生のハワイアンをながめたのだ。どうも今日は放置プレイをされる日らしい。
肌もあらわな女子大生たちが集団で腰を激しく振る様子を眺めたのち、いよいよ谷修の二回目のステージだ。そのステージの終わりかけの頃、走ってやってきたのが部活を終えて合流した息子。
学校帰りに制服でうろうろすることは激しく禁じられているから、息子は駅のトイレで私服に着替えて駆けつけたのだ。だが、間抜けなことに靴を忘れて革靴のまんま。ハーフパンツに革靴というアホな格好だったからとしまえんの入り口でとがめられたそうだが「親が中で、中で、ま、待ってるんですうう」と暴れて突破したそうだ。でかした、息子よ。
まあ、こうしてなんとか家族全員で谷修を聴くことができのだ。ライブ後、持参したCDにサインしてもらったのだが、谷原交差点に近くに住んでるよ〜と言ったら「タンゴさんですか」と、以前メールしたことを覚えてくれていた。谷修、えらいな。
今度はちゃんと有料のライブにも行かなきゃなあ。

「新日本プロレス10大事件の真相」佐山聡・新間寿・ミスター高橋・ターザン山本・宝島社。今こうして著者を書き写して、いやまあ、なんという臭う連中だろうと呆れる。宝島が以前ムックで出した本の再編集。ここずっとプロレスマスコミは、昭和プロレスの掘り起こしという鉱脈を見つけたものだから、同じネタの使い回しばかり。そして、同じネタ読んでは同じ箇所で「へー、そうだったのか」と同じ嘆息を漏らす昭和プロレスファンとはオレのことだ。


2015.08.10
今年の夏は、オレのあそび歌バンド・たんさいぼうも興業に大忙しだったのだが、今日で夏のG1クライマックスも最終日なのだ。
会場は大宮近くの児童センター。100人ぐらいの子どもたちが集まってくれて、大騒ぎで盛り上がったのだった。ああ、楽しかった。
家に帰ってぐったり。
今日は娘が友だちの家へお泊まりに行っていて、息子は部活が休みだからというので、一日中ダラダラしていた。実に鬱陶しい。
くたくたに疲れて帰ってきたオレは、まず風呂に飛び込んで生き返る。
そしてメールやら何やらを片付けた後、ダラダラと寝転がってゲームをしている息子を蹴飛ばして、ごろんと横になる。
そして気づけば10分ほどうとうとしてしまった。
はあ、こんなことでは秋の興業も乗り切れないなあ。
一息入れて、頑張らねば。


2015.08.09
夏休みももう半分が過ぎて、夏そのものもあと3週間しか残っていないというのに、家族そろって一度も出かけていない。
理由ははっきりしている。息子の部活のためだ。
まったく中学校というのは家庭のことをどう考えているのだ。寂しいではないか。
おかげでお盆の墓参りさえもオレの単独行動である。
あまりといえばあまりなので、発作的に家族で映画を見に行くことにした。
「インサイドヘッド」である。ピクサーの。
頭にドリカムのプロモーションがあって、わけのわからない短編があって、これが最悪という話は聞いていたので、そこは思い切りスルーだ。
それにしてもどうしてドリカムなんて流すんだ。バッカじゃねえの。
ともかく本編。いおあ、その圧倒的なビジュアルとイマジネーション、世界観にぶったまげて腰を抜かした。
なんだなんだこの映画。頭のおかしい人間が創ったとしか思えないとてつもないイマジネーションの世界だった。
こういうのとか、アベンジャーズとかを観ると、札束映画ではあるのだが、アメリカの底力を感じる。
一方で、大笑いだったのが日本代表。東アジア選手権だ。
4チームで最下位とのことで、試合も眠くて途中で観るのを止めてしまった。
あの監督、もしかしたらダメ監督なのか? アギーレの切れ味鋭い交代策もなければ、ザッケローニの一体感もつくれない。
選手起用、戦術。どれもダメじゃん。
まあ、さすがにこれが日本の実力ということはないけれど、一応国際大会だし、そこで最下位に終わったんだから、常識的に考えれば進退問題にすべきだろうな。


2015.08.08
久しぶりに家族で外でメシを食おうと思い立ち、大泉学園へ。
串揚げ屋だ。
初めての店に飛び込んでみたのだが、これがこのほか旨かった。串揚げって、適当にいい材料をそろえておけば誰がやっても旨いだろうと思っていたけど、やっぱり火力も重要なのね。
カリッと揚がったナスの旨さははっきり言って衝撃的。カリカリで、中はサクサクで、いやあ、旨かったなあ。
さすが駅前の一等地でずっと店を張ってきただけあるな。
こんなに旨いんだから飲み物もさぞや旨かろうと思って、ガリガリ君サワーというのを頼んでみた。
案の定、普通のサワーにガリガリ君が一本、まるごと突っ込んであるというシロモノだった。
そして案の定、飲んだら不味かった。
まあ、ネタだな。頼んだオレが悪かった。
ほどほど食って、ほどよく酔って、明日の朝はパンにしようかと言って、駅前のビルに入っているパン屋による。
ビル中をうろうろしていたら、息子がオレにさーっとすり寄ってきて「お父さん、怪しいからじっとしてなきゃダメじゃん」と諭す。
うーむ、酔っ払った坊主頭が睥睨しながら徘徊していると、傍目には不審人物に見えるらしい。困ったものだ。


2015.08.07
あまりに暑いので、この日記にも書くことがない。
今日は渋谷に行ったのだが、あれだね、渋谷という街は特に暑いよね。
誰に聞いてもそう言う。渋谷は暑い、と。
たたぶん渋谷は谷底の街だから風が通り抜けずに熱気が停滞し、沼底だから湿気もたまり、さらに底辺の若者たちが集まって気温を押し上げているんだろう。
駅から10分先の目的地に向かうだけで汗はダラダラ、頭はくらくら。
ついヨロヨロとよろけるようにカフェに入り、アイスコーヒーを飲んでふーっと一息つくのだった。


2015.08.06
連日のこの暑さは、ほとんどもう災害。
こちらは災害被害者だから心身を平城に保つことが難しく、あれー、昨日どこいったんだっけ、とにかく暑い中、ビルの間をフラフラと歩いていたんだよなあ、という記憶しかない。
全日本大猛暑災害とか名付けてもいいと思う。


2015.08.05
息子に自転車を買ってやった。
小学校高学年で買った自転車がさすがに小さくなり、大きいのに買い替えたのだ。
通学用ということで、ママチャリだ。実際には通学に使わないが。
これで高校卒業まで乗らせるから、まずは頑丈さというか耐久性というか、とにかこごついヤツにした。
そして、部活の膨大な荷物を持ち運ぶから、デカい前カゴに頑丈な荷台にした。
高かったなあ、3万円だ。
今まで乗っていた自転車はというと、お下がりでオレが乗ることになった。
やった、何十年ぶりかでオレにも自転車ができた。
これで、これからは家族で食事に行くときは、全員が自転車の移動ができる。


2015.08.04
今日は新横浜の日産スタジアム(の地下の小アリーナ)で、神奈川県の保育士さんを対象にした講習会での講師を務めた。
つまり、先生たちの先生をやったわけである。えっへん。
たんさいぼう先生。
今年で3度目だ。
それにしてもこの真夏のくっそ暑い時に、わざわざ新横浜までやってきて講習を受けようというのだから、みんなすごいと思う。
オレなんかがセンセで申し訳ねえでがす、とあまちゃん風に思ってしまう。
4時間たっぷり働いて、ぐったりして買える。
渋滞の環八でさらに疲れて家にたどり着いたら、隣のオガワさんが庭先でうんざりした顔でビールを飲んでいた。
そりゃそうだな、こっちは講習会だから屋内だが、オガワさんは屋根の上での仕事だ。
「死んじゃうよ、これじゃあ」といいながら、ぐったりしているのも当然だよなあ。
お疲れ様だったねえ、オガワさん、といいながらオレもとっととシャワーを浴びたのだった。


2015.08.03
今日は朝から渋谷にいて午後は品川にいて、その場所を書くだけでも暑い。
もう何日か連続で猛暑日とかで、いやあ、今年の暑さは酷いな。
年々夏が辛くなっているのは、オレ自身が弱くなってきたのか、地球がおかしいのか、その両方か。
そして、毎度のことであるが、屋内との寒暖差が実に堪える。
どこの屋内もぎんぎんに冷えていて、外でほてった体が一気に冷やされ、再び外に出たらまた暑さでくらくらするという繰り返しだ。
これで一日過ごすのだから、そりゃあ自律神経もおかしくなるわなあ。ぐったりだ。


2015.08.02
「もうマックなんて誰も行かないんだよね」と息子が言う。
なぜだと問えば、「長居できないし、ゆっくりしゃべれないし、お金がないときにしか行かないよ」とのことで、じゃあどこでおしゃべりするんだというと「サイゼリヤかガストだね」とのことであった。
なるほど、中学生にも逃げられているのか、マクドナルドは。こりゃあ再建は相当に厳しいなあ。


2015.08.01
今日から8月で、ということはつまり夏は早くも3分の1が終わってしまったというわけだが、今日を前後にした2週間ほどがたぶん一年で一番暑い季節ということになるのだろう。
エアコンをガンガンに効かせた家から一歩外に出れば、即座に卒倒しそうな暑さ。
それなのに息子は部活だっていうんだから、まったく中学生というのはバケモノみたい生き物だ。
でも、2週間後にはお盆が過ぎていて、そうなったらそうなったで7月下旬の酷暑の頃を懐かしく思い出すのだろうな。秋はやっぱり物寂しいのだよ。


2015.07.31
ひどく蒸し暑い日が続いていて、一日都心で取材のために出歩いていると、ぐったりしてしまう。
今日は金曜だし、夜はもう仕事する気がない。
ちょっと時間は早いが家族と駅で待ち合わせてたまには外食しよう。
そう考えて5時過ぎに駅前の餃子屋に家族で行って、オレは早くも酔っ払う。
酔っ払ったついでに息子を連れて1000円カットの床屋に行って、二人で髪を切ってもらった。
午後に久々に激怒するメールがあって、池袋駅で「どういうことですか」と客と電話でやりあって、神経がいささかささくれだっている。
「そんな仕事の仕方はありえない。だったらオレはもうやらない」とぶち切れて、そして、餃子屋で冷たいホッピーと娘の笑顔に癒やされたのだ。


2015.07.30
2年半使ってきたXperiaのバッテリーがかなりへばってきたので、買い替えることにした。1年で買い替えるつもりだったので、よく頑張ってくれた。
新しいスマホも当然Xperiaである。
駅前のドコモショップに立ち寄り、お姉ちゃんにXperiaちょうだいと頼んだ。
そしたら、びっくりしたことに「一緒にiPadもどうですか」とすすめてくる。なんとタダ!
ひょえー。
家族割りを使っているので、月々の通信費は1700円。つまり毎月1700円ぽっきりでLTEのiPadが手に入っちゃったのだ。
ドコモさん、太っ腹〜。
窓口でオレの対応に当たった兄ちゃんがこれまだおかしなヤツで、「実はですね」と切り出す。
「実はですね、うひひ。2年たったら一旦このiPadを解約してください。その上で新しいiPadを契約してください。するとこのiPadはWi-Fi専用機として手元に残りますね。うひひ。皆さんこうやって家族用のiPadを増やしているんですわ。うひひ」
なーるほど、その手があったか。
兄ちゃん、続けて「お客さん、dtv、見ます? 見なくてもいいから、これあげます」と、机の下からdtvターミナルを取り出した。
dtvとはドコモの提供する映画見放題サービスで、このターミナルをテレビにセットすると、スマホの画面がそのまま大型テレビのモニターに映し出されちゃうというものなのだ。
へー、便利じゃん。Chromecastの親分みたいなものでしょ。
「うひひ、そうです、実はdtvをクチコミで広げようと考えてドコモではこのターミナルをばらまいているんですよ。今、あと3台残っていますから、一つあげますよ。うひひ」。
というわけで、dtvターミナルも手に入れてしまった。
するとあれか、スカパーのJリーグ中継もこれを使えばテレビで見られるってわけか。アルビレックスの試合が毎回テレビで見られるというわけか。
「えっ。それはそうですが、でも、なるべくdtvも見てくださいね」と上目遣いの兄ちゃんなのだった。
さらに兄ちゃんは「実はですね」と、今度は台所洗剤2本取り出して「これもあげます」と机に並べる。
「後日、お店の対応がどうだったかというアンケートが行きますんで、とてもよかったと、ほめといてくださいね。これワイロ」と洗剤を指差す。
「本当はワイロはドコモから禁止されているんですけどね。うひひ」と洗剤をスマホと一緒に袋に入れてくれる兄ちゃんだった。
こうしてオレは、バッテリーのもちが悪くなったスマホの機種交換をしたら、iPadとdtvターミナルと洗剤も手に入れてしまったのだ。
家に帰って晩ご飯のテーブルで、iPadは娘にわたして、dtvは息子にわたして、洗剤はヨメに渡した。
娘は「わーい」といって早速iPadでももクロを見て、息子は「これでアルビが見られる」とdtvの設定に四苦八苦し、ヨメは台所で食器を洗うのだった。


2015.07.29
やっぱりJリーグは、都会のチームをJ1、田舎のチームをJ2にしたいんだろうなあ。
今日のアルビレックス対ガンバの試合を見ていて、どうしてもガンバに負けさせたくない、アルビレックスをJ2に落としたいという思惑のようなものを感じる。
試合前には掲示板に「レオシルバにイエローが出るだろう、ガンバが劣勢になったらPKが出るだろう」と予測したサポーターがいて、実際にその通りになったから、大騒ぎ。
ほとんどプロレス。「こないだ藤波が勝ったから今度は長州がリングアウト勝ち」。だはは。
ついでに言えばセカンドステージの浦和の優勝はないそうで、盛り上げるためには当然日本シリーズをやって、そして広島が浦和に負けるという流れだそうだ。
これもプロレス。「今年のチャンピオンシリーズはファンクスだっ」。だははは。
確かにガンバのあのPKはひどかったものなあ。ガンバのサポが、許してくれ〜と謝りに来たくらい。
ひどいシミュレーションで、よくぞあれを見逃したものだ。主審は家元。
アルビレックスの監督が、記者会見でこう答えている。
「新潟が嫌われているのか、俺が嫌われているのか。もし俺が嫌われているのなら、俺がやめればいい。そうしたら、新潟はもっともっといいプレー、いい勝ち点3が取れるでしょう。以上です。 」
そしてこんな状況でのゲームであるのに対して「レオは非常にかわいそう。前節のゲームも。あれをコントロールして今日90分やれたというのはすごいし、やっぱりいい選手です。」ともコメントしている。(いずれもまんまコピペ)
こういうことをオフィシャルの場で監督が発言し、「嫌われている」というコメントがそのままチームのホームページに載るところに、奥深いものを感じる。
選手は頑張ったし、いいゲームをしていた。ガンバ相手に2-2に持ち込んで勝ち点1を取ったのだから、まずは拍手だ。
それだけに後ろにある様々な思惑に、やりきれなさを感じる。
そして、溜息をつきつつ発泡酒をあおっていると、Facebook経由で阿久津君からメッセージが来た。
阿久津君は中学の同級生で生徒会長。体操部のキャプテンだった人だ。
今は故郷の町に暮らしている。
オレのFacebokkを見ては時々「飲み過ぎるなよ〜」と注意してくれるのだ。
だが今夜の阿久津君のメッセージは飲み過ぎのことではなかった。オレの小学校の同級生が亡くなったという報せだった。
まさに小学校1年時から知っているヒロシが亡くなったというのだ。
ヒロシは地元の大きな寺の娘が好きになっちゃって、結婚するために自分も坊主にならなければと駒澤大学に進学して、本当に坊主になっちゃった人だ。
そして、見事に寺の婿におさまって、そして地元では柔和な顔のお坊さんとして坊主丸儲けの人生を送っていた。
小学校に入った時、つまりお互いに6歳の時から知っている。中学、高校と一緒に大きく育って、時にはヤツの下手くそなベースを入れてバンドをつくったこともあった。
そうか、あのヒロシが死んだか。
阿久津君の報せにちょっと呆然とする。


2015.07.28
娘と約束していたので「バケモノの子」を二人で見に行った。
夏休みでも平日はさすがにガラガラ。ゆったりと見られた。
押田守のアニメでは、やっぱり「時をかける少女」だろう。
あの雰囲気を期待して見に行ったのだが、そこはあっさり外された。個人的にはあまり楽しめなかったな。
ただ、絵は素晴らしい。特に背景は、例によって凄まじく美しい。
ジブリの制作部が解散して実力派のアニメーターがどっと業界に散らばったのでクオリティが一気に上がったという説があるが本当だろうか。
もっとも娘はそれなりに楽しかったらしく、感動もしたようだ。よかったよかった。


2015.07.27
土日が使えないと一気に原稿がたまって心理的に追い詰められる。
うう、どうすんだ、この原稿の山。
商売素繁盛でいいですねえ。そんなことねえです。やっすい仕事ばっかです。
やっすい仕事をコツコツと真面目に積み上げていくしかねえでげす。路傍の石。
しかし暑いな。


2015.07.26
明け方に目が覚めて、しまった、エアコンつけっぱなしで寝てしまったあ、と思ったのだ。
冷たいし、ノドは痛いし。
あわてて毛布をかぶって、待てよ、ここはのウチじゃなくて檜原村。そうである。奥多摩のロッジである。
なんと下界では36度だ37度だと言っているというのに、山の中ではエアコン並みの涼しさなのだった。
そのままもう一眠りして、そして次に目が覚めたら山の朝。
いいねえ、山の朝。夏は山に限るなあ。緑の風に吹かれて、本当に爽やかだ。
もちろんその爽やかさの大きな理由は夕べアルビレックスが勝ったからである。
対戦相手は山形。隣の県の山形。
しかも順位が一つ上で、お互いに降格争いにある山形。
Jリーグの裏頂上決戦なのだ。
山形のスポンサーはでん六豆。こっちは亀田製菓。
アウエーだからハーフタイムにはスタジアムにでん六豆のコマーシャルが流れたが、それを見たアルビレックスのサポーターは「亀〜田製菓っ」というコールを上げたそうだから、頼もしいではないか。
降格争いにお菓子争い。しかも隣の県。 最近では美人は一県おきに存在するという説があって、新潟には美人が多いが山形にはごにょごにょとネットで言われているので、山形サポーターは激怒中。
そんな状況で3-1の勝利だから、そりゃあ山の上での夏の朝の目覚めが最高なのも当然だろう。
そして、そんな気分に水を差したのがあれである、調布の飛行機である。
中央道を走って、オレは調布インターで降りようとしたわけよ。助手席には安藤君、後ろには昨日イオンの駐車場で転んで骨折して左手を吊っているサトコ。
調布の出口で停まっていたら突然覆面パトがウィーンとサイレンを鳴らしたものだから、ぎょ、オ、オレが何かやったっけ、と焦ってしまった。
そんなオレを諭すように安藤君は「前で割り込みしたクルマがあったからそれじゃないか」と冷静だ。なーるほどねー。
ところが割り込みどころではなかったわけだ。
空を見ればヘリコプターがいくつも飛んでいて、反対車線には救急車や消防車が走っていて、なんじゃこりゃという騒ぎ。そりゃあ飛行機が落ちてきたんだから大騒ぎだわなあ。
サトコは「私が引っ越してきて飛行機が落ちたのは初めて」と威張っていたけれど、まあ、たいていの人がそうだと思うが。
外は36度だ37度だといってる7月下旬の日曜日。
こんなに暑いなら檜原村に行くか家でおとなしくしているかと思っていたに違いないから、突然飛行機が落ちてきたらたまったもんじゃないわな。マジで心から同情する。
水遊びの電線で感電した事故と並んで、今年の夏の理不尽事故だ。
現場近くをオレたちが通過したのは発生の1時間後。夜のニュースを見て、大変だったなあとびっくりしたのだった。
そんなふうにいろいろあった日曜日だというのに、安藤君は「オレはこれから銀座に行ってお姉ちゃんと遊ぶ」とのことだ。
まったく手のつけられないおっさんだ。


2015.07.25
年に一度、学生時代の仲間と奥多摩のロッジで過ごす。今年は子どもがゼロで、大人ばかり。だらーっと時間を過ごす。
やっぱり夏は山がいいなあ。特に朝は最高だ。


2015.07.24
暑すぎる…。


2015.07.23
取材先のロビーに行ったら、そこに偶然いたのが美人カメラマンのツルちゃん。
美人カメラマンというジャンルは需要が根強いので、ツルちゃんは人気者なんだ。
ソファに座って打ち合わせ中のようだったけれど、お相手さんに軽く会釈して、ツルちゃん、何やってんの、と声をかける。
ジーパンの後ろからパンツを出しながら必死で動き回っていたアシスタント時代から知っているから、ツルちゃんなんて気軽に呼んでいるわけだが、呼ばれた方は迷惑かしらね。
「あらあ、タンゴちゃん」とツルちゃん。案の定「打ち合わせ中なんれす」とのことだった。
そうかそうか、頑張ってくれたまへ、と偉そうに言い置いて、オレは自分の仕事のためにエレベータに乗り込んだ。
と、そこにたまたま乗り込んできたのが、以前の担当者だった人。この人とは20年も前に一度仕事をしたことがあって、20年過ぎて再び一緒に仕事をすることになったという奇遇な関係なのだった。
そして昨年で担当を外れて、今日、こうしてエレベーターで偶然に会って、奇遇はまだ続いている。
久しぶりですねえ、あれえ、やせましたか、と挨拶する。
「いや、もう、仕事のストレスでげっそりですわ」と、痩せたというよりやつれたという方が正解な返事。
いろいろと大変だなあ、大きい会社の中間管理職は。
一緒にいたフリーの美人デザイナーと、我々フリーはお客を選べるけどサラリーマンは上司が選べないから大変だねえ、我々にはサラリーマンは無理だねえ、と共感する。


2015.07.22
とにかく暑くて、それでも毎日取材仕事で出歩いているから、ふらふらなのだ。

「外食の裏側を見抜くプロの全スキル、教えます」河岸宏和・東洋経済新報社。ネットの連載でちょっと話題になってたやつだな。知っているネタも多かったけれど、しかしあらためてこうして読むと、外食のひどさがよくわかる。基本的に料理人の顔が見える店を選びたいのだが、しなかなかそうもいかないしねえ。


2015.07.21
東芝の不適切会計、つーか要するに決算のごまかしだけど、スケールが違うだけの話で同じことはきっとあちこちにあるはずだ。
「ちょっと今月の数字がヤバいんで、このままだと上に激詰めされちゃうんで、なんとか発注書、月内でハンコくださあい」とか。
「納品まだなんすけど、実はあと3日で数字合わせろって上が切れてるんで、納品しちゃったことにしせてもらえないっすか」とか。
実際オレだって、ちょっとキャッシュが厳しいんで請求書、早めに出していいですか、なんて珍しくないし。
逆に一度出してハンコまでもらった請求書を「すいません、帳尻合わせが必要になっちゃって数字書き換えて出し直してもらえませんか」って拝み倒されたこともあるし。
これは上場を間近に控えて数字を何とかしなきゃいけないってぴりぴりしていた会社だったから、こんな連絡が来ましたけどってオレが東証にたれこんだら一発で上場申請は延期になっただろうなあ。
これは上場を間近に控えて数字を何とかしなきゃいけないってぴりぴりしていた会社だったから、こんな連絡が来ましたけどってオレが東証にたれこんだら一発で上場申請は延期になっただろうなあ。
まあ、そんなことは社会のあちこちで行われていて、東芝くらいになるとそれが積もり積もって1500億円という数字になってドカーンと爆発しちゃうというわけだ。
オリンパスの粉飾とかに比べれば、悪質性はかなり薄いんじゃないかね。
それでも「下はたまったもんじゃないだろうねー」と吉岡さん。
「上からの数字のプレッシャーで追い詰められて、それで数字を合わせちゃったりして、きっと真面目な人は鬱になっちゃったりしてねえ」と、自らも毎月数字と闘う営業マンの吉岡さんは遠い目をするのだった。

「シャイニング」(上・下)スティーヴン・キング、文春文庫。この春、突然「シャイニング」の続編が出版された。ちょっとびっくりした。すぐさま買って読もうと思ったのだけれど、待てよ、と差し伸べた手を止めた。続編ったって、その前の話をすっかりオレは忘れている。少年。そしてハローランという黒人。それだけは覚えているが、あとはすっかり忘れている。そこで続編を読む前に本編を再読しようと考えたわけだ。キングの「呪われた町」に続くデビュー3作目。久しぶりだなあ。オレが25、6歳のころだったと思うけど、むさぼるように読んだっけなあ。キングはやっぱり初期の作品が一番面白いや。というわけで再読。前半のゆったりした展開に苦しんだ記憶があったけど、再読したらけっこうすいすい読めるではないか。さすがキング、ところどころ若書きの堅いところが目につくが、しかし、バツグンのストーリーテリング。さすが幽霊屋敷ものの金字塔と言われる作品だ。ただし、ちっとも恐くない。キングのホラーは、ホラーと言われてもちっとも恐くないのだ。だが、とにかく面白い。抜群に面白い。さあて、これでいよいよ続編が読める。楽しみだなあ。


2015.07.20
昨日は樹木希林がハンセン氏病として少女の頃から収容所に隔離されてきた一生を送ったという実在の人物について演じるというシリアスかつ透明感あふれる映画を単館で観てきたわけだが、今日はその真逆のハリウッドバカ映画を夏休みの子どもが走り回るロードショー館で部活帰りの息子と共に観てきた。
そもそもはマッドマックスを観るつもりだったのである。
ところがマッドマックス、なんとR15指定がかかっていたのだ。
え〜、なんで〜。
エロもグロもない。理由は殺人シーンが多いから。
えっ、未来世界のホラ話なのに。そんなガチな理由で? じゃあ、じゃあ、「見ろ、人間がまるでゴミのようだ」のムスカもアウトじゃね?
などと一方的にいちゃもんをつけつつ、じゃあ、似たようなバカ映画だったらアベンジャーズがいいかもな、というわけでアベンジャーズを観ることにした。
アベンジャーズ、略してアベちゃん。
どんな映画なのか、まったく予備知識なく観た。仰天して腰を抜かした。クチをあんぐり、というのはこういうことを言うのだろう。
いやまあ、アクションの迫力がハンパなくて、クチをあけっぱなしのオレなのであった。
あまりのアクションの凄さにぶったまげて、でもストーリーは何が何だかさっぱりわからなくて、家に帰ってからパンフレットを読んで、ははあ、そういう話だったのかとようやく納得。
あれえ、あいつは敵だったのね〜、なんだかおかしいなあとは思っていたんだけどさあ、というレベルなのだが。
そこでネットを調べたら町山智洋の解説が流石に一番わかりやすかった。
あれなんだってね、アベちゃんって、要するにそういうチームがあるんじゃなんくて、オールスターなんだってね、アメリカの。
日本で言えば、ウルトラマンと仮面ライダーとナウシカが緊急チームを組んだみたいな。
これについては町山がとてもうまいことを言っていた。
アメリカのヒーローはスーパーマン、バットマン、スパイダーマンが別格。これは要するにお笑いのタモリ、たけし、さんまだ。
アベちゃんというのは、それ以下のダウンタウン、とんねるず、爆笑問題といったあたりが集まって一時的に結成したチームとのことだ。要するに正月特番(笑)。
すると、ダウンタウンと爆笑問題のように、共演NGのヒーローというのも楽屋裏ではあって、アベちゃんの中にもそういうヒーローがいて、その緊張関係を画面の中で察するのが面白いんだと。
ほほう、なるほどねえ。こりゃ、なんだかアメコミヒーローにはまりそうな予感。
中に、怒りに理性を忘れると巨大な猿に変身して暴れるという設定のハルクというキャラがいるのだが、「ほら、いるじゃないですか、普段はおとなしくて目立たないのに飲み会で飲み過ぎちゃうと人が変わって絡み出して、誰も制御できなくなるやつ。あれですよ」と町山は解説してくれたので、とてもよくわかった。
なるほどなあ。確かに酔っ払うと脱ぐヤツっているけど、ハルクも巨大化すると裸だもんなあ。
ところがよく見るとパンツをはいていて、パンフレットを読んだ息子によれば「新たに開発された驚異の伸縮率を誇る特殊繊維のパンツをはいているから突然巨大化してもちんちんの心配はしなくていいらしいよ」とのことであった。
だははは、さすがハリウッドのバカ映画である。
ああ、楽しかったなあ、アベちゃん。やっぱりアクション映画は問答無用のバカバカしさが一番だなあ。


2015.07.19
こないだの鹿島戦のロスタイム逆転負けは、かつてないほどのトラウマになってしまっている。
だもんで、1-0でリードしていて後半のロスタイムが4分となると、いや、もうしびれること。
特に相手は鳥栖。豊田が下がったとはいえ、縦ポンの鳥栖。
長いボールをゴール前にどんどこ放り込んできて後は何とかなるだろうというサッカーを得意とするチームだから、守りに入るとずるずると下げられて、さらに縦ポン圧力が激しくなり、いつぞやの悪夢が、ということになる。
スタジアムはそんな悲鳴でいっぱいだ。
そして、それに油を注ぐのが武蔵。鈴木武蔵。
もはや我が家でも「鈴木さん」と呼ばれている武蔵。
仲間たちが90分近く走り回って、この蒸し暑さの中、もうへろへろで体力の限界なんだから、そこに投入されたお前の役割はタコでもわかるだろう。
とにかく前線でプレスだ。走り回ってプレスだ。
足の速いお前が全力で走り回るだけで、鳥栖はなかなか縦ポンできなくなる。キーパーにもプレッシャーをかければ長いボールが蹴りにくくなる。
オレみたいな素人だってわかるそんなことが、鈴木さんにはわからないのだ。
なんで走らないでサイドでうろうろしてるんだよ。コーナーを取れるはずのボールを、なんて簡単に相手に渡しちゃうんだよ。
他の仲間がそんなお前を見て呆れて、限界を超えたカラダにむち打って、あと5メートル、あと3メートルと全力ダッシュを続けているというのに、ああ、鈴木さんてば。
どうにかこうにか試合を1-0のまま終えられて、ネットには「鈴木さんにもめげないで勝った」「最後の鈴木さんの攻撃にも耐えた」と、もはや敵扱い。
同じチームの選手にそれはひどいだろうとは思うものの、その気持ちも十分にわかるのだ。
武蔵は、もうJ2で鍛えてもらったほうがいいなあ。だいたい監督も出すなよなあ。
ともかく1-0でギリギリの勝利。涙が出そうなくらいに嬉しい勝利。
今シーズン初めて負けたという浦和のサポーターが「まあ、こんなこともあるさ」と淡々としているのに対して、こっちはたかが1勝に涙が出るぐらいに喜んでいるのだ。
情けないなあ。でも、嬉しいなあ。


2015.07.18
映画「あん」を観る。
樹木希林主演の、ハンセン病がテーマの小品だ。
河瀬直美監督の秀作なのだが、しかし、ごく限られた単館でしかやっていなくて、ずっと気になっていたもののなかなか行く機会がなく、やっと新宿のシネマなんちゃら。
昔の武蔵野館のあたり。って今もあるのか。
絶賛するほどの映画ではなく、特にカメラワークが不自然で気になった。それでも主演の二人、樹木希林と永瀬正敏の演技はうならされた。
樹木希林は、ありゃ、化け物だね。ものすごい存在感で空気を変えてしまう。
冒頭の登場シーンだけで、この主人公の立場や生きてきた道みたいなものまで一瞬にして表現してしまっている。
それにしても、この一瞬の仕草が、なくなったオレの母親の晩年によく見せた仕草にそっくりで、思わず唸ってしまった。
そんな樹木希林を見事に受けきったのが永瀬正敏で、へえ、こんなにいい役者だったのかとびっくり。
言葉少なく、表情少なく、なんかどこかに闇がある、という人物がうまいね。今回もまさにそんな見事な演技だった。
ついでによかったのがパンフレット。
1000円と高めなのだが、主演3人のインタビューがとてもよくて、特に樹木希林のインタビューは、ライターとしてもインタビュー原稿のお手本になっていた。
河瀬監督作品は2作目ですね、というインタビュアーの振りから入るのだが、そのウケの最初が「あのときも、お電話くださいって留守電に入っていたのね」という言葉で、これは書けそうで書けない一言。ちょっとびっくりしてしまった。
たったこの一言で、監督との関係や状況がすべて表現できているばかりか、目の前で樹木希林が話し始めたような臨場感がある。
あるいは、寄せ木細工のような職人といううまいたとえをして話を引き出そうとしたときに、「いや、そういう職人を言ってるんじゃなくて」と、あっさり否定されてしまっている。
うまいたとえを思いついたのに滑ってしまうというのはインタビューではよくあることで、そこは原稿では当たり前にスルーしちゃうのだが、このライターはそこをきちんと拾って話を広げている。うまいなあ。
このライターの作品、もっと読みたくなってしまった。
なお、樹木希林はマネージャーがいなくて、仕事の打診もギャラの交渉もスケジュールの調整も、すべて留守電とファクスを使って自分でやっているというのは、都市伝説ではなくて真実だった。


2015.07.17
つくばエクスプレスが開業してから、都心まで1時間とつくばあたりの交通の便が飛躍的によくなって、このあたりの駅前にもマンションがずいぶんと増えてきた。
それにしたって北千住から800円という電車賃は高すぎるだろう。腰抜かしたわ。
というわけで、みどりの駅というところで取材仕事を終えて、さすがに田んぼの真ん中には何もないので、2つほど東京寄りの守屋という駅で降りて飲んだ。
東京よりといっても、思い切り茨城県だがな。
守屋なんてどうせ北関東のヤンキーが集まるような酒場しかないだろうと思ったら、これが実はとんでもない実力派の飲み屋がそろっていて、飛び込みで入ったにもかかわらず、とてもいい酒場だった。
テラス席に座り、北関東の暮れゆく夏夕空を眺めながら、冷たいホッピーを飲むのはとてもつなく気分がよかったぞ。
そんな爽快な気分をちゃぶ台返ししてくれたのが、あれだ、ラファエル・シルバだ。アルビレックスの。
今日、ケガの治療のためにブラジルに帰ったんだと。
おいおいお、お前は10番だろが。10番しょった選手がシーズン途中で帰国とはどういうことだ。
もともと今シーズンは春先にケガで休んで出遅れて、やっと出てきたと思ったらとんでもない爆発力で神ゴールを連発し、よーし、この調子でセカンドステージは巻き返しのスタートダッシュだと盛り上がった途端、開幕前日になって「またケガしちゃいました、でへへ」と欠場し、そのまま今度は「クニに帰って治してきます、でへへ」と気がつけば成田から機上の人というわけだ。
おおハズレである。
おおハズレ外人である。
アルビレックスサポーターの怒ること怒ること。
まあ、もう帰って来なくていいや。今なら売れるから、とっとと売り払って現金に換えてしまおうじゃないの。
くっそ、期待した分、落胆も大きい。10番だろが。
もはやここまでくると今年のアルビレックスは呪われているとしか思えない。
誤審に次ぐ誤審でPKをぶんどられ、大黒柱のレオ・シルバは2ヵ月も戦列を離れ、戻ったと思ったらロスタイムに2点くらって逆転負けして、ラファエルはお姉ちゃんと遊ぶのに忙しく、守田はパンチングしようと飛び出して空振りするし、プレースキックしようとして宇佐美にさらわれてゴールを決められて笑われ、涙目になるし、まあ、とんだ災難のオンパレード。
冷静に考えればこれで勝てるわけもなく、まあ、最下位も順当だな。
残りの試合は降格覚悟で見ることにしよう。


2015.07.16
台風がやってきて、それでなくても湿気が酷くてぐったりだというのに、一日中、シムシムしてとにかく不快なのだ。
そんな不快な天候だというのに、なんと地元で昼間っから火事である。
オレは外出していたが、ヨメは近くまで見に行ったらしくて、LINEで報告が来た。
面白かったのは娘である。
学校で先生から連絡があったらしく「今、5丁目で火事がありました」と言われて「ぎょっとした」そうである。
なんせ、うちは5丁目だからなあ。
「友だちも大丈夫?大丈夫?と心配してくれ」そうだ。
先生は「5丁目の26番地です」と続けて、それを聞いて娘は「ああ〜よかったあ」と胸をなで下ろしたそうだ。うちは16番地で、10番違い。まあ、かすったようなものだ。
そんなことが昼間にあって、おかげで時持ちの空気もずいぶんと温まったようで、帰ってきたオレは汗だく。
すぐさま風呂に入って、汗を流し、思い切り除湿した部屋にこもって、うちわでパンツの中をあおいだ。やっと落ち着いたのだ。
はあ〜、タマタマがすーっとして気持ちいいなあ〜。
その様子を見た息子が「お父さん、天才じゃん」と大喜びでオレの隣に寝そべって、同じようにうちわでパンツの中に風を送り込み「はあ〜タマタマが」と笑うのであった。
その様子を見たヨメは「まったく男って」と頭を抱えたわけだが。
その息子に届いたのが、日商簿記三級合格の通知である。
そうである。中学2年にして簿記3級に一発合格だ。
だははは。
これからのビジネスに必須なのは語学と会計である。そんなことは社会の第一線で仕事をしているスーパービジネスマンのオレには自明のことだ。
語学というのは、どんなに勉強しても、帰国子女には叶わない。
逆にどんなにバカであっても帰国子女というだけで語学は威張れる。
そんなバカな帰国子女も、バカだから会計はわからないに決まっている。
だから会計を学ぶといいのだ、会計を学ぶには簿記がいいのだ、というわけで試しに簿記の参考書を買い与えたらこれが面白かったようで、むしゃぶりつくように勉強を始めた。
自分が面白いから始めた勉強というのは身について当たり前。夜遅くまで机に向かって何をやっているのかと思えば、学校の試験勉強はほったらかしで、簿記の勉強である。
すぐに参考書を一冊終えて、「問答集買っておくれ」というのでアマゾンでポチッ。この時点でオレはもう息子の話す内容についていけない。
こうしてわずか1ヵ月前に勉強を始めて、そして受けた簿記の試験にラクラク合格したというわけだ。
100点満点で93点だったそうだ。立派立派。
日大で行われた試験には当然一人で行ったわけだが、受験者の半分がサラリーマンで、残りが主婦と学生。中学生は「他にはいなかったよ」とのことで、そりゃそうだろ。
そんな試験会場に息子はハーフパンツとTシャツというなめた格好で乗り込んだものだから、ネクタイの多い中でやたらと浮いていたそうだ。
おそらく休日返上で試験を受けに来たサラリーマンは馬鹿にされたような気がして穏やかではなかっただろう。かっかっかっ。面白いなあ。
あっさり3級に合格した息子は、当然図に乗ったわけで、「次は2級取るよ」と、9月の試験を受けることにした。
3級なんて商業高校を出れば取れるレベルだが、2級はけっこう厳しい。工業簿記が難関で、息子は「さっぱりわかんねー」といいながら参考書に向かっている。
まあ、3級ならネタだが2級が取れたらちょっと自慢していいかもな。


2015.07.15
春日部なんてもっとさ近いかと思ったらとんでもなく遠かった。しかも駅から取材先まではタクシーなので、オレんちから実質2時間。
学生時代に先輩が隣の駅に住んでいて、夏祭りに呼んでもらって神輿を担がせてもらった記憶があるが、あの時もこんな遠くまで来たのか。
40年ぶりの春日部なのだった。
しかし、そんな感傷に浸っている場合ではない。とっとと終わらせて帰らなければ。
なにしろ今日はアルビレックス対FC東京。キックオフは7時。
ああ、それなのになかなか話が終わらないのよ。無駄が多いのよ。帰りのタクシーが来ないのよ。
結局春日部駅を出たのが5時40分。キックオフには到底間に合わない。
だが、乗り換えの北千住駅で頑張り、西日暮里駅で頑張り、池袋駅で頑張ったおかげで、なんと7時5分には家に着いたのだ。
1時間半で帰ることができたぞ。褒めてもらいたいものだ。
ああ、それなのにアルビレックス。今日も負けた。情けない負け方をした。
先日のアントラーズにロスタイムで逆転負けを食らったときは、結果はアレだけど中身はいいからこのまま続けていけば大丈夫と思ったものだったが、今日の試合を見たら、さすがのオレも、こりゃあ残留は無理だなあと諦め気分になってしまった。
とても勝つ気があるように見えない試合ぶり。
なあ、守田、どうして真正面のボールを止められないの。まーたお前か。
ディフェンス陣は平均失点が2点。これではいくら何でも勝てるわけがない。今日は大井健太朗が酷くて、懲罰交替のみっともなさ。
テレビの中継レポーターの「監督は交替した大井に一瞥もくれません」との報告にアナウンサーが「そうでしょうねえ」と納得するという、なんも恥さらしな交替になってしまった。
降格やむなし。
こないだのアントラーズ戦を見て思ったけれど、鹿島には小笠原満男がいるが、こちらには小笠原はいな。この差がチームの差になっているのではないか。
新潟はいい選手がそろっていて、他チームのサポから「そんな順位にいるチームじゃないよ」とよく言われる。
だが、そこに小笠原満男がいないのだ。
鹿島では小笠原満男が現場に君臨し、制空権を握って、完璧に現場を制圧している。「あの人を怒らせたらヤバいな」という空気を作っている。
なでしこで言えば、澤だよな。
そういう存在がアルビレックスにはいないから、鹿島のサポに「ミスをした後にへらへらしているようなチームが勝てるわけないじゃん」と笑われるのだ。
うーむ、イサオを移籍させたツケが回ってきたか。
情けない。情けないのに、チームはあっさりしたものである。
こりゃあ、降格やむなしだなあ。半分覚悟したわ、オレ。
まあ、降格しても故郷のチームだから応援するし、あちこちのどさ回りも楽しそうだなあと思うし。


2015.07.14
岡崎といったら、オカザえもんの岡崎市ではなく、マインツからレスターに移籍したハゲでもなく、オレにとっては友紀なのである。岡崎友紀。
女はショートに限るというオレの趣味も、中学1年生で「奥様は18歳」によって刷り込まれたからに違いない。
一方のオカザえもんの岡崎市の隣にあるのが名古屋市であるが、2年前に名古屋に出張し、一仕事終えてさて帰るかと栄のあたりを歩いてたら、突然「タンゴさんじゃねーの?」と声をかけられたことがあった。
ん? なんだ? 名古屋でオレを呼ぶのは誰だ?
振り返ったオレの前に現れたのは、ユリさんだった。
女子じゃないよ。ユリアならポスト鮫島一番乗りのアルビレックスレディースのユリアちゃんだけど、この場合はおっさん。ユリといっても由利さん。由利徹の由利さん。
10数年前に取引先の会社を辞めた人で、それ以来の偶然と言えば余りに偶然の再会であったのだ。
あんれー、由利さん、なにしてんの。生きてたの。
聞けば名古屋に単身赴任中らしい。
今や本当にいい時代で、その時はお互いにすれ違っただけだったが「Facebookで」「了解」と言葉を交わしただけで、翌日にはもう連絡が取り合えている、という次第。
そして、メッセンジャーで「久しぶりに一杯やりますかねー」と連絡を取り合ううちに月日は流れ、そうこうしている間に由利さんの単身赴任は終わって東京に戻ってきて、やっと一杯飲めますねーということで、今日、久しぶりに飲んだという話だ。
待ち合わせは新橋。
一軒めは焼き肉屋。そして二軒目が今日のメインイベントである昭和歌謡居酒屋である。
新宿にもあるが新橋にもできたようで、人気の店。要するに昭和の時代の歌謡曲の映像を見ながら飲むという店だ。
夜のヒットスタジオとか、ザ・ベストテンとか、そういうYouTubeを大画面で見ながら飲むわけだ。
リクエストはタダだよ〜、タンゴさん、とユリさんが言うので、早速オレは、よーし、アグネスを出せ、アグネスを、とリクエストしたわけだ。
「草原の輝き」? ははあ、それはトーシロだな。オレのような通になるとそんなのはリクエストしないね。「小さな恋の物語」だ。ちっいっさーな、いえなみがっ、だな。
そして、オレのリクエストに応えて大画面で始まった「小さな恋の物語」は、なんとかつてのアグネスではなくて、今のアグネスばばあが歌っている映像だったのである!
この時のオレの衝撃を想像して欲しいものだ。
今のユニセフばばあ、白亜の悪趣味ばばあのアグネスが、ちっいっさーな、いえなみがっ、と歌っているのである。これが悪夢でなくてなんであろう。
消せっ、消せっ、今すぐ消せっ。オレは叫んだが、店員は相手にしてくれなかった。
オレが見たかったのはアイドル時代の可憐なアグネス。ばばあではない。
息を荒くしてホッピーをあおるオレの頭にその時ひらめいたのが、オレのアイドルの系譜。アグネスの前は天地真理、その前は岡崎友紀だったということである。
そうである。岡崎友紀。
女はショートに限るというオレの趣味を決定づけた岡崎友紀。
早速オレは「奥様は18歳」をリクエストしたのであった。
ところが、ここで衝撃の仕打ちが、なんと、この店では一度リクエストがあった映像は同じ日には上映不可というのがレギュレーションとのことなのだ。
し、信じられない。いったいどういうレギュレーションだ、それは。
いや、オレの前に「奥様は18歳」をリクエストしたおっさんがいたという事実の方が衝撃ではないか。
あまりの現実にオレはうちひしがれ、仕方なく、やまがたすみこの「風に吹かれていこう」、そして浅田美代子の「赤い風船」という美少女二人の映像で心を癒やしたのだった。
そして興奮と錯乱の中でとうとうT-REXとベイシティローラーズどっちがいいか迷ったあげくに「20世紀少年」をリクエストして、それはさすがに歌謡曲じゃねえだろと断られ、それなのにユリさんは「スージー・クアトロかけろ」と暴れ出す始末であった。
こうして過ぎていった狂乱の新橋ナイト。
帰りの有楽町線では、フィンカーファイブ聴きたかったなあと、岡崎友紀のことなんかすっかり忘れてしみじみ反省したオレなのだった。


2015.07.13
いやー、連日のあちー。
オレの実家では38度だったらしく、弟からは「殺す気か〜」というラインが届いた。
いつもなら朝からセブンイレブンまでコーヒーを買いに行くオレも、おとなしく家で冷蔵庫の中のアイスコーヒーを飲んでいる。
だが仕事は待ってくれず、なんと午後3時という酷暑の極みの時間に新宿という人口密集地に行かなくてはならない。
考えただけでもうんざりするよなあ。
そんな日の楽しみは、っていつも楽しみだけど、夜、娘に注いでもらって飲む発泡酒である。うま〜。
そして、息子と一緒にとっとと風呂に入って、とっとと寝るのだった。


2015.07.12
いやー、あちー、あちー。
突然の35度越え。突然でもないけど、まあ、そんな感じだ。
オレは家にこもって原稿仕事だが、それでも暑い。息子はバドミントンの区大会とかで朝から出かけている。この暑いのに。
聞けばバドミントンというのは風が大敵だから、閉め切った体育館で、冷房もかけずにやるのだそうだ。
ありえない。というか、あってはならない。
先生方はご苦労さんである。
そんなわけで一日えらく暑かったので、夕方、家族で銭湯に行くことにした。
地元の銭湯である。
家族4人で1500円。
銭湯はともかくお湯が熱いけれど、そこをガマンして入っていると、本当に汗が出きった感じがして気持ちよくなる。息子は上がったら脱衣所でアイスクリームだ。
試合結果を聞いたらチーム全員一回戦負けだったらしい。
早々に負けたのにどうして帰ってきたのが夕方だったのか。聞けば、部活の仲間と体育館あたりをうろうろとしてしゃべっていたらしい。
あんなところ、何もないだろうと言ったら「畑と民家しかなかったよ」。そりゃそうだろ。
そんな中をぐだぐだと歩き回って、小さい公園で座ってしゃべって、ただ無為に時間を潰してきて、そういう時間がとっても楽しいよなあ、青春は。
中2の夏は、黄金時代なのだ。


2015.07.11
「サイボーグ009が読みたいんだよ、お父さん」
息子が突然そう口走った。なな、なんなんだ、いきなり。
「だからサイボーグ009が読みたいんだよ」
えーと、確か一冊持っていたな。「サンジェルマン伯爵の話のやつ。
本棚から抜き取って息子に渡すと夢中で読み始めたので、オレは、んじゃあ寝るぞ〜と先にふとんに入ったのだった。
夕べそんなことがあったので、今日、ブックオフに寄ってみた。
今日は朝7時に家を出て、埼玉のハズレの児童館で親子100人を前にライブしてきたところだ。
ライブは楽しいが疲れる。ぐったりして帰ってきて、そうだ、サイボーグ009だ、と思い出してブックオフに立ち寄ったのである。
広い店内を探したら、あったあった、サイボーグ009の全集。文庫版で何冊か欠け落ちているけど、だいたいそろっている。
もちろん大人買いだ。買い物カゴにごそっと放り込む。
だが、大人買いと言っても、なんと1冊108円。新刊だと600円ぐらいのが108円。
14冊あったのでこれだけ買っても1500円。わははは。安い大人買いだなあ。
こうして大量のサイボーグ009をぶら下げて帰ってきて、ライブの機材などを車から下ろそうとしたら、庭先でオガワさんがビールを飲んでいて「おーい、タンゴさん、一杯どうだ」と声をかけてきた。
ライブ終了後の昼飯の席で、オレは運転手だからコーヒーだったのに、親分・伊達・井澤(いずれも実名)の3人は堂々とビールやらワインやらを昼間っから飲んでいたものだから、やっと家に帰り着いた解放感からオレもオガワさんのお誘いをありがたく受けてビールを飲むことにした。
と、そこに通りかかったのが地元の知り合いのケンちゃん。
自転車を停めて「何やってんの〜」と声をかけてきたから、おお、ちょうどいい、ケンちゃんも飲もう飲もうとなって、突然の庭先での酒盛りが始まってしまったのだった。
夏の夕暮れの湿った風が漂う中、庭先で飲むビールはとても気持ちいいなあ。
だがしかし、いつまでもこの心地よさに身を委ねている場合ではないのである。
なぜならば本日はセカンドステージの開幕。ホームに鹿島を迎えての大一番が控えているのだ。
大一番っていっても17位と8位の対決ではあるが。
そこで早々に宴会は失礼して、オレは風呂に入って身を清め、練馬区のバドミントン大会での闘いを終えた息子も風呂に入れて、そして二人でパソコンを立ち上げてスカパーの中継を見たのだった。
素晴らしい試合であった。そして、最悪の結末であった。
解説の元鹿島のナカタコが「鹿島は最低の出来で新潟は最高の出来で、それでこの結果は誰にも予想できない」と驚愕した、まさしく悪夢の試合だった。
現地で見ていた弟は試合後「悪夢」というラインを残して沈黙。オレと息子は荒れ狂い、娘はおびえ、ヨメは溜息をつく、まさしく悪夢であった。
鹿島サポーターがわざわざ新潟の掲示板までやってきて「なんか、ごめんね」と謝ってしまう、そんなゲームだった。
指宿の目の覚めるようなゴールで追い着きし、続けて小泉のゴールで逆転。
試合は完全に制圧していて、このままきれいに2-1で終わらせるだけの試合だったのに、なんと後半ロスタイムに2点入れられて逆転負け。
茫然自失とはこのことだろう。今日復帰して12キロも走ったレオ・シルバの瞳孔が開いていた。
ロスタイムの2点で逆転って、あの94年のアトランタオリンピックのハンガリー戦で前園がロスタイムに2点目を叩き込んで逆転し、ハンガリーの監督が「こんなゲームは100年に一度」と嘆いた時以来の記憶しかないぞ、オレは。
ということは100年に一度ではなくて20年に一度ということだが。
もっとも落ち着いて振り返れば、鹿島はただ勝っただけの試合で、新潟は負けはしたけれども実にたくさんの実りを手に入れたゲームとも言える。
一番は小泉だ。小泉慶。オレのお気に入りの高卒2年目の20歳。
運転免許に二回落ちて丸坊主にした慶。千葉出身なのに、新潟でレオ・シルバと一緒にプレーしたいとわざわざアルビレックスを志望した慶。
オレにとってケイといえば錦織ではなくて小泉なのだ。
そのケイが、ここ最近覚醒の気配を見せていて、そしていよいよレオ・シルバが復帰した今日、その成長ぶりを師匠に見せつけるように一気にブレークだ。
とにかく走る。奪う。攻める。
右の前で切り込んだかと思ったら左の後ろでボールを奪う。まさしくそれは師匠レオ・シルバに「オレの成長を見てくれよ」と全身で訴えるかのような喜びにあふれたプレーだった。
解説のナカタコが「レオ・シルバが二人いるみたいです!」と仰天していたほどのプレーだった。
このケイの覚醒を手に入れただけで、今日の勝ち星は見逃してもいいと思えるくらい。いやいや、よくはないのだが。
問題は完全にゲームを制圧していて、いつでも点が取れるという時に取っておかなかったことに尽きるのだが、それにしてもぼんくらもいて、それが守田だ。
さあゆけ、守護神、守田〜。
ゲーム前には大合唱のコールを浴びるキーパーだが、実はその大合唱をしているサポーターの誰もが、守田はしょうがねえなあ〜と思っているという、トホホな存在なのだ。
今日も1点目。
相手のクロスに飛び出したのにボールに触れなくてゴールを許している。
あ、あのなあ。
飛び出しておいてボールに触れないなんて、どういうギャグなんだよ、守田。サポーターもチームも全員が頭を抱える。
この類のミスが毎度毎度なんだよなあ。
今日は鹿島もかつの代表キーパー、曽ヶ端が控え。ところが代わりに出てきたキーパーがヘボで、プレスを受ければ慌てて蹴り出して新潟ボールにしてしまうし、フリーキックの壁の作り方もおろおろしているし、スタジアムの弟からは「相手のキーパーはヘボ」というLINEが飛んできたほどだった。
その弟が直後に「守田もヘボでした…」とすぐさまLINEを送ってきたほど、今日もやらかしてくれたのだ、守田。
そのほかにも危ないシーンの連続で、何度やられたと思ったことか。
曽ヶ端がもういらないなら、鹿島は曽ヶ端をこっちにくれないかなあ。
代わりに武蔵を上げるからさあ。
その武蔵がまた問題なのだ。
残りわずかということろでフォワードを下げたから守備固めに入ったと思ったら、ロスタイムに投入されたのがフォワードの武蔵だったという采配もめまいがいそうだが、投入された当の武蔵が自分の役割を何もわかっていない。
お前は前線でプレスをかけまくればいいんだというのに、キーパーにプレスにいかずにあっさり相手のボールにしちゃうし。
これが田中達也なら「オレの役割はゲームをきちんと終わらせること」と理解して、全力でプレスをかけまくって相手に攻撃に転じる余裕を与えないのだが、その達也がケガで全治三週間というのだから、悪いときはこんなものか。
今年の新潟は信じられないようなミスが続いたり、レオ・シルバが病気離脱したり、こんな負け方をしたり、と何かに呪われているとしか思えず、マジでお祓いをしてもらったらいいのではないか。
まあ、だが下位チームが付き合いよくてそろって負けてくれたのでまだまだ残留の望みはある。
川崎に1-4、浦和に2-5という試合も折れそうだったが、今日のようなロスタイムに2点くらって逆転負けという試合はそれを上回る悔しさだったのは確かだ。
だが、完全に制圧していた今日のような闘いができるのだから、このまま走り続ければいいというのは間違いがない。
この点で、非常に前向きではあるのだから、よーし、まだまだ行けるぞ、アルビレックス。
などといいながらオレはハイボールをあおり、息子は「今日は一冊だけ」とサイボーグ009の第一巻を手に取ったのだ。
サイボーグの008のアフリカ人って、レオ・シルバそっくりだよね−。


2015.07.10
仕事で川崎に行った。詳しく言うと、川崎から京浜急行大師線というしょぼい路線に乗り換えて一つ目の港町というしょぼい駅だ。
駅には美空ひばりの「港町十三番地」という歌の記念碑のようなものが掲げられている。調べたらかつて美空ひばりが所属していた日本コロンビアの工場が駅前にあって、この近辺をテーマにした歌が「港町十三番地」だったらしい。
サブちゃんの「函館の女」みたいものだな。
駅前には立派な高層マンションが2棟建っていて、都心に通う金持ちサラリーマン家庭が暮らしているんだろうなあ、という雰囲気だ。
ふと、ひょっとしてここってあの川崎事件の現場じゃないか、と思い至る。
川崎事件。今年の2月に多摩川の河川敷で中学1年生が仲間にリンチされて殺害された事件だ。
ネットで確かめてみる。やっぱりここがその現場だった。
取材のアポまで時間があったので、行ってみる。
徒歩5分。
草の生い茂る事件現場に到着した。
近くの土手では炎天下なのにランニング姿でジョギングする人や自転車に乗ったお姉ちゃん、座って弁当を広げている3人組などがいて、ごく普通の河川敷の様相なのだが、眼下の三角州が事件現場だと思うと、やはり様々な思いがわいてくる。
日が暮れたら大人でも歩きたくないようなところだ。
こんなところで真冬の深夜に突然果ててしまう若い命があったなんて。さぞや寒くて、恐くて、悔しかっただろう。
最後に見たのは真冬の星空で、最後に聞いたのは多摩川を流れる水の音だったか。
13歳なんていう若い命がこんなところで絶たれてしまうような社会であっていいわけがない。
とても強い心の痛みを感じながら、しばらく炎天下の河川敷にたたずんだ。


2015.07.09
実は先日の埼玉スタジアムでのアルビレックス対レッズのゲームで、アルビレッズサポーター同士のいざこざがあって、その一部始終を、ゴール裏前から5列目という素晴らしい席に座っていたオレと息子は、至近距離から見ていた。
コトの次第はこうだ。
前半を0-2で終えたハーフタイム。不可解なPK判定で先制されて(しょっちゅうだ!)、アルビサポの間にはイライラがつのり、客席には確かに不穏な空気が漂っていた。
その雰囲気に後押しされたか、前列に座っていたサポーターが、私設応援団に何かいちゃもんをつけた。
オレは「もっと責任持ってやれよ」という声を直接はっきりと耳にしている。
それにカチンときたのが中段に座っていた応援団長。コールリーダーと呼ばれる、拡声器を持って声援をリードする人間だ。
このコールリーダーは茶髪、ヒゲ、ピアスというDQNを絵に描いたような小男で、品がなく、以前からあまりいい評判を聞かない。
コールリーダーは中段から最前列まで勢いよく駆け下りて、文句を叫んだ男ともみ合いになったのだ。
どうやら蹴りが出たらしい。
周囲からは「やめろよ」「みっともない」「新潟の恥」という声が上がり、当然、警備員も駆けつけて二人を引き離そうとして、さらにもみ合いは大きくなる。
言うまでもなくここは埼玉スタジアム、つまりアウエー。
他人の庭先を借りて見せてもらっているのに身内でもめるとは、実にみっともない行為なのだ。
もっとも直接目撃したオレと息子は「しょうがねえな〜」と指差して終わった程度のいざこざだったのだが、しかし、他人様のスタジアムで、しかも騒動がサッカーメディアに報じられてしまったから、うやむやにはできず、結局、すったもんだのあげく、やっとチーム側から処分が降りた。
それによると先に手を出した、というか足を出したDQNが二試合のスタジアム出入禁止。一方の大声で文句を言って騒ぎのきっかけを作った相手には厳重注意。(本人の意志で相手とともにスタジアム自粛)
案外に軽い処分に終わって、ちょっと腰砕け。
どんな理由にせよ、スタジアムで暴力は絶対に許されることではなく、ましてや家族連れも多くいるアウエー自由席での仲間同士の暴力沙汰なのだ。
無期限出入禁止どころか、完全に刑事事件だろう、これ。
なんだかちょっと解せない、うんざりするような出来事だった。


2015.07.08
武蔵小杉まで行った。相変わらず雨である。
雨の中での待ち合わせは嫌だなあ。

「終わらざる夏」(上・中・下)浅田次郎・集英社文庫。読まなければと思いつつ、全三巻というボリュームに腰が引けたままになっていた。けれど、読み始めたらバツグンのリーダビリティで、夢中で読み終えてしまった。第二次世界大戦が終わる3ヵ月ほどの夏を克明に描いたものだ。登場人物がやたらと多く、また場所も目まぐるしく変わる。それでいて大きな物語もカタルシスもなく、淡々と話は進む。ここに描写された膨大な登場人物のそれぞれに命があり、その命が儚く消えていく、戦争という行為のアホらしさが描かれている。小説ではあるが事実としても迫ってくる。


2015.07.07
今日はせっかくの七夕なのに雨である。そして雨の夜なのに、オレはわざわざ表参道で取材仕事である。
仕事は7時まで。それ以降は娘が注いでくれた発泡酒を飲みながら家族で食事することを無上の楽しみにしているオレにとって7時半からの取材仕事というのは無情なのだ。←我ながらうまい
取材場所はカフェである。
青山通りから一本入った、骨董通りに面したカフェである。
要するにおされな。ちょっと、こじゃれた。
カフェったってカウンターで受け取って飲んで自分で返す学食方式の喫茶店なんすがね。
で、ここのコーヒーを一口飲んでびっくり。不味いのよ〜。
一緒に行った代理店の営業が「私はいつもブラックなんですが、これはお砂糖とミルクを入れないと飲めません」と言い切ったほど、不味いのよ〜。
オレも一口飲んで、ぐえ、とクチをゆがめた。
こんなおされな表参道のカフェよりも、練馬の片田舎のドトールのほうがずっと旨いのだ。


2015.07.06
「タンゴさん、7月6日、午前に取材の仕事があるんですが」と言われて、あー、ごめんねー、その日は決勝なんだよ〜と断ったら「あー、それじゃあしょうがないですねー、また今度お願いします」と言ってくれたお客様もいたのだ。
それなのにボコボコに殴り負けてしまって、ああ、悔しい。どうしてくれるのだ。


2015.07.05
頭からアメリカが圧力をかけてくるのはわかっていて、前回はそれを神がかり的にしのげたのに、今回は対応できなかったなあ。
頭の2失点さえなければ2-3でガチ勝負に持ち込めたのに、0-4からのオープンの殴り合いになって、試合が壊れてしまった。
力でねじ伏せられたわけで、やはり試合の入り方でかなわなかったということだろう。
それにしてもこういう入り方を見ていると、アメリカは西部劇の文化という感じがよくわかるよね。喧嘩は先手必勝、早撃ちマック。巌流島に持ち込めなかった日本の負け。
うーん、残念!

「握る男」原宏一・角川文庫。書店のPOPのあおりにつられて手に取った。寿司屋から始めて経済界の大物に成り上がっていく男の物語。つまらなくはなかったがなあ、あまり肌に合わないというか。ちょっとご都合主義じゃないかなあと思うつ。
「うたのチカラ」JASRAC・集英社。ブックオフで手にとって、JASRACの出した本なんて読む価値ないだろうと思いつつ、購入。読んだら、それなりに面白かった。いや、けっこう面白かった。ヒャダイン・大友良英・島田雅彦の3人による鼎談では「下手くそな歌が許容されるのは日本だけ」(もちろん褒めている)と、日本の音楽会のガラパゴス化を喜んでいるのが面白かった。なるほどねえ。日本の音楽市場は閉鎖的かもしれないけど、別にいいんじゃないかねえ。


2015.07.04
今日は目の前で車がクラッシュとかいろいろと目が点の出来事があったのだが、もろもろ差し障りがあるので書かないのだ。
代わりに、代わりにっていうことでもないが、ホンダのディーラーに車を見に行く。新型のステップワゴンだ。
娘が生まれたときに買ったオレのエスティマも、もう12年。間もなく12万キロだ。
昨日、6ヵ月点検に出したのだが、何の異常もなく、絶好調で走っている。
ただ、走りはいいのだが、先日、オーディオがぶっ壊れた。CDを再生しない。
CDがなくても車は走るが、退屈である。
そこで6ヵ月点検の際にディーラーに直させようとしたところ、メカニックは「ウチじゃ直せねえべ。メーカーに出すから、取り外しさせてくんろ」と、ナビごとごそっと外されてしまったのだ。
おかげでナビのところにぽっかりと穴が空いた間抜けな状態。まるでブラックホール。
非常にみっともない。
まあ、ナビはなくても困らないが、バックモニターが使えないのが困る。10年以上もバックモニター頼りに車庫入れしてきたので、今さら目だけで車庫入れさせられてもごにょごにょ。
さらにETCがナビ連動なので、ナビも使えなくなってしまった。
ディーラーはそんなことを説明せず、オレが、ETCは使えるのかと問い合わせたところ、「ちょ、ちょっと調べてきます」と慌てて確認して「つ、使えません」と答えた。
オレが質問しなければディーラーは何も教えてくれず、オレはそのままETCゲートに突っ込んでバーが開かず、えらい騒ぎを引き起こしてしまうということになりかねなかったわけか。ほほう、面白いなあ。クレーム付けたろか。
そういうわけで車庫入れしたくない、今さら手で料金払いたくないから高速乗りたくない、という情けない状態になってしまった。
情けないついでに、気になっていた新型のステップワゴンをちょっと見て来ようという気になったわけである。
10年以上乗ったぼろいエスティマを店の前に停めて降りてきたのは、ヨメと子供を連れた土曜日のお父さん。
まさにカモネギ。
ディーラーにとってこれ以上のシチュエーションはない。
しかもボーナスシーズン。夏の行楽シーズンまでに納車しろと言われちゃったら面倒だなあと思いつつも、ついつい出てしまう揉み手を隠しもせず、営業が駆け寄ってくる。
オレは、あー、次の車検通しますからねーと言いつつ、ステップワゴンを見せてもらう。
ふむ、なかなかよい。車体の割に収納量がたっぷりなのがなかなかよい。
これで問題は値段だが、そんなことを口に出したら「ではちょっと見積をお作りしますのでどうぞ店内へ」と引きずり込まれてしまうのは目に見えている。
あくまで時間つぶしに寄った冷やかしという風を装い、オレは、ふんふん、ああなるほどーなどとつぶやきながら車を見る。
まあ、しかし次の車検も通すつもりなのは事実で、要するに買い替えるとしたら3年後。
その頃にはトヨタのノアも、しっかりとステップワゴンのいいところをパクっているに違いないから、その頃までは様子を見よう。
3年後ということは息子は高校生で娘は中学生。そろそろ息子も車を運転するという可能性も考えなくてはならないから、状況も変わってくるわなあ。
それより何より、車を買い替える余裕があるかという厳しい現実もあるし。何しろ教育費が。
クルマだけでなく、何だって買うまでが一番楽しいんだけどねー。
家に帰ったら、アマゾンで買ったスマホホルダーが届いていた。
ナビ代わりに携帯を車にセットする、例のヤツである。一番安いのを700円ぐらいで買った。
でも、実際届いてみると別にこんなのなくてもいいんだけどなあと、気がつく。
何ごとも、買う前には冷静になることが大切なのだ。


2015.07.03
本日は地元のパパ飲み会である。
子どもが幼稚園に入園したときからの長い付き合いのパパたちだ。
地元にこういう仲間がいるのはとてもありがたいし、とても楽しいのだ。
幼稚園でオレは父母会の会長というものをやったから、その時のなごりで今もこの連中からは「会長」と呼ばれていて、それがなかなかに心地よくてつるんでいるというわけではない。
鳥貴族に行った。
まっちゃんが「トリキに行こう、トリキ」というから、へー、常連は鳥貴族をトリキ呼ぶのかと思ったら、まっちゃんは初めてだそうである。
まっちゃんは今年の5月にタバコを止めたそうだが、お約束で「メシが旨くて太って困っている」そうである。
だからダイエットのために夕食後、家の周りを2周ほどジョギングしているらしいが、その後、ビールをぷはーっと飲んで、大好物の「きのこの山」を食べるのだそうである。
そういいながらトリキではどんぶりで雑炊を食い、2件目の中華ではチャーハンを食うのであった。
オレはトリキに行ったのは2回目だが、予想以上に旨くてびっくり。
へー、これだけの味をこの価格で出すんだからたいしたもんやね〜。
チェーン店は進化しており、個人経営の店はますます置いて行かれる。魚せいは、いまだに「オレんとこの刺身はスーパーなんかで買うよりずっと旨い」とか「久保田なんて飲めるのはこのへんではオレんとこだけだ」とか、いばっているものなあ。
だが、いくら味がよくてもトリキはアルバイトのオペレーションが徹底的にダメで、まあ、飲食業界はIT、建設と並んで救いようのない人手不足。
箸はこないわ、オーダーはこないわ、間違えて置いていくわ。
現場の混乱を思うと、店長の心痛たるやいかばかりかと、だったら飲んでとっとと帰れよといわれそうな心配をするのだった。


2015.07.02
いや、しかし繰り返しになるが、昨日のなでしこは見事。
改めて見返しても、宮間のPKは超絶。笛が鳴って遅延警告ギリギリまで動かずに間を取り、走り出してからも途中で止まって相手をじらし、大ブーイングの中で、右へ蹴ると見せて直前にクイッとひねって左に蹴ってる。
これだけのPKを蹴れる選手は、遠藤くらいだろうなあ。
それにしても、なでしこの闘いは、懸命というか、必死というか、要するにとにかく心を打つ。
見ていて本当に面白く、応援したくなる。誰もが思っているように、男子の代表よりはるかに面白い。
そりゃそうだよな、ワールドカップの決勝に進むチームだからな。男子は予選リーグで勝てなくて泡を吹いているような状態だからな。
なでしこの試合って、仲間を信じて肩を寄せ合おうとか、どんな時でも笑っていようとか、力を尽くせば何かが開けるとか、要するにそんなふうに生き方みたいなものを教えてくれいるような気がする。
だから心に響くのだろう。
いよいよ月曜は決勝だ。
朝8時とは酷な時間で、ほとんどの人が見られないわけだが、オレはなんとその時間に打診された仕事は全て断ってある。
仕事人としてあるまじき姿勢であるが、いいのである。
このメンバーで最後の試合。
日替わりでヒロインが点を取ってきて、最後の試合に澤が点を取ったら、これまたなんというドラマなんだ。


2015.07.01
いやあ、イングランド強かったですねえ。
縦ポンは縦ポンだけど、なでしこが回しても体力温存のためにプレスをかけに来ない。「あんたらのやることなんて、あたいらにはわかってるのさ」という顔をして回させている。
そう、回されてましたなあ。
そんなことに投入されたマナちゃん爆弾は効き目抜群。例によって大女どもは、チビが走り回るのに相当にむかついたようでした。
そこで最後にオウンゴール。
ロスタイムのオウンゴール。
その瞬間、去年のアルビ対清水を思い出したのは、オレだけだったかも。
それにしてもミスの目立った試合だった。というか、なでしこの距離を読まれていて、パスをさらわれて、結果としてパスミスに見えていたのかも。
イングランド、流石です。
というわけで、今回も決勝はアメリカ戦。月曜の朝。
仕事を断っておいてよかったなあ。

「きんぴか1」浅田次郎・光文社文庫。久々に読み返したくなって第一巻を買ってみた。うーん、今読み返すとあんまり面白くない。最初に読んだときはあんなに面白かったのに、オレの受け止め方が変わったのだろうな。


2015.06.30
JR東日本の上越新幹線や東北新幹線では、車内改札を廃止している。客にゆっくり寛いでもらうためだ。
客が自動改札を通ると、そのデータが車掌の端末に飛び、車掌はそれに基づいて車内を見回って本当に乗っているかどうかを目視する。
だから「車内改札がないから」と勝手に空いてる席に移動したりすると「もしもし、お客さん、切符を拝見」と声をかけられてしまう。
そういう事情を知っている客の中には、JR東海の東海道新幹線に乗って寝ているときに車内改札が来るとぶち切れて「なんだよ、東北新幹線じゃ改札なんなかったぞ」と車掌に食ってかかるヤツがたまにいる。
車掌は「JR東海とJR東日本は違う会社で」と説明するが、難癖つける客は「どっちもJRじゃねえか」とさらに声を荒げるというわけだ。
もちろんJR東海が車内改札を行っているのは警備のためであって、決して技術がないからではない。
車内改札をしながら、不審人物はいないか、不審物は網棚に置かれていないか、確認している。
最近では子会社の女性社員が、パーサーとして乗務していてソフトな雰囲気を演出しているが、基本的に目的は同じだ。
そこまでやっても、車内でガソリンをかぶって焼身自殺しようなんていうヤツが防げないのは当然だわな。
9.11以降、どんなにビルのセキュリティを厳しくしたって、ビルに突っ込んでくる航空機なんて防ぎようがないのと一緒。
都心の高層ビルではおっさん警備員が目をギラギラさせて通行人を睨んでいる様子をよく見かけるが、それで突っ込んでくる飛行機止められるのかよ〜とおかしくなる。
新幹線で焼身自殺するヤツを防ごうとするなら、山手線でも同じことを考えなくちゃいけないし、地下鉄なんて同じことが起きたらもっと悲惨なことになる。
せいぜいがスプリンクラーを設置するぐらいだろう(構造上、かなり難しいが)。
むしろ今回の事件では、すぐに緊急停止したこと、運転士がすぐさま消化して延焼を防いだことに、なんと完璧で素早い対応だろうと驚いたし、2時間ほどで運転再開したことにも新幹線という巨大システムの凄さに驚いた。
運転士の対応を見れば、いかに普段から緊急事態に備えた訓練がしっかり行われているか、よくわかる。
たいしたもんだ。
ところでJR東日本が車内改札を廃したのは、サービス向上や省力化のためではなくて、「東北の田舎もんには悪い奴はいねえべ」という考えからではないかと、オレはひそかににらんでいるがどうだろう。
などと思いつつ、眠い目をこすりつつ、久しぶりにスイッチを入れた報道ステーション。相変わらず胸くそが悪くなる古館のツラをガマンして眺めていたのは、スポーツコーナーにアルビレックスの鈴木武蔵が登場するからだ。
ゴン中山がインタビュアーとして訪れたのは、オレの故郷のすぐ近く、アルビレックスの練習場のある聖籠だ。
おー、せいろーだぞー、と息子と手を叩いて喜ぶ。
相変わらずきれいな練習場だなあ。
ここでインタビューを受けた武蔵は、「子どものころはコロッケとかハンバーグと呼ばれていじめられましたよ〜」とカミングアウト。それがきっかけでサッカーを始めたそうだ。
そうか、辛かったねえ、武蔵。
問題は日本代表での活躍しか取り上げられなくて、アルビレックスに所属していることすら触れられなかったことだ。アルビのユニ姿さえ出てこなかった。
くっそう。テレ朝め。古館め。
腹立つわあ〜。
番組が終わったらとっとと寝たのだった。


2015.06.29
すっかり忘れていたが、弟からのメールで思い出した。
今日は父親の誕生日。父は、80歳になった。
自分でも「80歳かあ」と感心していたそうだ。
80歳かあ。自分の父親が80歳になる日がくるとは、想像もしていなかったなあ。そして、自分自身が父親に迷惑をかけまくっていたころの父親の年齢になる日がくるなんていうことも。
父は自分の父親、つまりオレのじいちゃんの年齢を超えた。オレは果たして父の年齢を超えられるかなあ。
さらに明日は、オレの甥っ子、つまり弟の二番目の息子が20歳の誕生日である。
父親の80歳と息子の20歳を同時に祝えるなんて、弟も相当に幸せものだろう。あんまりないよな、こういうのは。
ちょっと早めに、昨日、ケーキにローソクを灯して全員が祝ったそうで、本当にありがたい話である。

「東京スポーツ青春物語」柴田惣一・飛鳥新社。東京スポーツの記者(オレとほぼ同年代)がプロレス界との関わりを振り返った一冊。同世代だからそれなりに楽しめる。それにしてもプロレスが現在のような形になり、メディアの関わり方もいろいろと変わってきたなあ。


2015.06.28
昨夜は浦和にボコボコにされ、傷心を秋津の居酒屋で癒やして満足して帰ってきたのが深夜12時。
だから風呂入って寝たのが1時。
なでしこ準々決勝は今朝5時キックオフで、ヨメに起こしてもらわなかったら寝過ごしていたのは確実だった。
いやあ、危なかったなあ。起こしてもらったらキックオフの後だったものねえ。
ちょっとヤバいかなと思っていたオーストラリア戦。
だが、なでしこはオレの遙か上をいっていて、盤石の闘いだった。
凄かったですねえ、宇津木の活躍。獅子奮迅。しかも強い。倒れない。
かつての稲本のようにばしばしとボールを刈り取り、相手をなぎ倒す。もともとのユーティリティぶりに強さが加わって、最強ボランチに登り詰めたな。
リプレーを見れば、マナちゃんのゴールの直前、相手が宮間のコーナーをクリアーしようとしたところに宇津木が猛然と突っ込んできてクリアーを阻止している。
隠れたファインプレーで、これがなければ延長に持ち込まれていたかもしれない。
強いのは、岩渕マナちゃんも同様。実はぴったり合うズボンを探すのに苦労するほど、ぶっとい下半身をしているらしい。
見てるとほれぼれするもんね、あの短足の安定感。だからオーストラリアの大女と当たっても倒れない。
連中は、岩淵のような小さくて上手いのがちょろちょろすると、本当にむかつくらしい。しかも、ちょっと可愛かったりするものだから、マナちゃんが投入されると、欧米の大女は頭に血が上るそうだ。
もちろんマナちゃんはそれがわかっているから、おちょくるように相手の近くでちょろちょろ動き回る。
そして、相手チームに「なんだ、このチビ。くそ、めんどくせえな。くそ、捕まえろ、捕まえて、ボコボコにしろ」という空気ができたところで、こないだのように小馬鹿にしたようにスルーをして、注意がそれていた阪口にゴールを決めさせる。
まさしくかつて香川がやっていたようなプレーで、今やマナちゃんが女香川でなくて、香川が男マナちゃんだ。
小さい島国に肩寄せ合って暮らす日本人の持ち味をうまく活かしたプレースタイルだな。
そのマナちゃんが見事に決めて(見事っていえば、宮間の見事さはもはやいうまでもない)、直後の満面の笑みは最高だったなあ。あんなに素晴らしい笑顔は、ちょっとないな。
あと、大儀見、阪口、岩清水、熊谷というヘディング4人衆が縦に並ぶ「なでしこトレイン」、格好いいですねえ〜。
いやあ、あれはいいなあ。アルビレックスもパクらないかなあ。
グレイシートレインというのはあったが、あれよりよほど格好いい必殺技。4人が縦に並んで、宮間のコーナーと同時にぱっと四方に散る。
そりゃ相手は目を白黒だな。
これも日曜朝から戦隊ヒーローで育てられてきた日本ならではの攻撃だ。
「なでしこ〜ト・レ・イ・ン〜!!」という声で合体し、宮間のコーナーと同時に「やーっ」という絶叫とともにぱっと四方に散る。
いやあ、まさに戦隊ヒーローの必殺技で、見ていて最高にドキドキします。しかも日曜の朝!
その、なでしこトレインを唯一くりださなかった時に生まれたのがマナちゃんのゴールというのも、なんだか格好良すぎ。
鮫島の上がりに熊谷・岩清水の盤石ぶりに、なでしこはさらに進化していて、いつの間にこいつらは、って素直に驚かされる。
まあ、誰もが思っているだろうが、はっきりいって男子の代表よりよほど面白いし、よほど頼りになる。よほど堂々としているし、よほど誇らしい。
でかい欧米相手に、これが日本のサッカーよっ、という切れ味が素晴らしくて、すぐに外人の監督呼んでぺこぺこしている男子が情けなくなる。稀代の勝負師・ノリオのように、日本人を監督にして徹底的に日本人らしさを追究しろよな、男子も。
さーて、これで次は準決勝。地元のカナダ相手に完全アウェーが楽しみだなあ、と思っていたら、なんと、あっさりイングランドかよ。
ヤバいな。ヤバい、これは。
イングランドは苦手だ。あの縦ポンサッカーに、わかっていても苦しめられるのか。
やはりここは縦ポンをしのいで、後半途中からマナちゃん投入。大女をイライラさせる作戦でいきたい。
また大野がぶんむくれるだろうが、その大野も今大会はよくやってるよなあ。感心する。
きっと「ちっ、またマナかよ。昔のようにいじめてやるぞ、オラ」とか思っているに違いない、大野は。そして宮間が「まあまあ、シノ、気持ちはわかるけどさあ」と慰め、澤が「いつまでもぶつぶつ言ってんじゃないよ」と蹴飛ばし、そして宮間が「よーし、ごはん食べ行くよ〜」とまとめているだろう。
その宮間だが、円陣を組んで何を言ってるかというと「早く終わらせて買い物に行くよ〜」とか、けっこう脱力の絶叫をして、場を和ませているらしい。さすがだ。
準決勝、反対側ではアメリカとドイツというヨダレもののカード。
ドイツは難敵フランスをPK線で下しての準決勝アメリカ戦だ。
だいたい優勝するチームというのは、前回のなでしこのドイツ戦のように、どこかで一度は修羅場のゲームを乗り越えている。だから今回のドイツは流れをグッと引き寄せ、とても強くなっているだろう。
たぶん準決勝でアメリカに勝つだろう。
で、決勝はイングランドに必殺「なでしこトレイン」を決めて勝った日本。うーん、ワクワクしますねえ。
逞しい大女ぞろいのドイツが、マナちゃん、宮間、大野、川澄と小さいのがちょろちょろする日本にいらだつ姿をぜひ見たい。
そのためにもイングランドには必勝だ。


205.06.27
無敗での優勝を決めたばかりのチームと、やっと最下位から抜け出て17位の降格圏チームの闘いである。
しかもアウェー。鬼門の埼玉スタジアム。
この埼玉スタジアムってのが遠くてさあ、駅を降りてなんと徒歩25分。絶対ボコボコにされるのがわかっていて、肩を落としてとぼとぼと歩く帰り道を想像しながら歩く25分。
それでも向かわねばならない闘いがあるわけで、萎えそうになる心を奮い立たせて息子と田舎道を歩けば、あちらこちらにオレンジのユニ。知らないおじさんはこちらのユニを見て、「よっ」と手を挙げてエールを送ってくれる。
おじさん、新潟から来たのかな。頑張ろうな。
なにしろ浦和相手にはこの9年間、リーグで勝っていない。しかも埼玉スタジアムではこれまで勝っていない。
そんな絶望的な闘いだというのに、アウエー自由席は早々に満員。うっかりして買い逃して地団駄踏んでいたら、意地悪レッズが嫌がらせのように座席を追加販売したので、なんとか滑り込むことができた。
キックオフ4時間前に到着。
スタジアム前ではそんなオレンジのサポーターが山のようにいて、おお、こんなにも無謀な闘いに駆けつけるバカどもが、と感激した。
17位のへなちょこチーム、何をやっても勝てないポンコツチーム。
そんな田舎の弱小クラブに、それでも生活のすべてをかけているようなバカサポーターがこんなにも。
列に並んで後ろのおじさんの会話を聞いていたら、とっくに定年退職したこのおじさんは、アルビの試合には必ず駆けつけていて、広島も佐賀も、バスに乗って夫婦で応援に駆けつけている。
底なしのアルビバカだなあ。
「鳥栖までは20時間かかっちゃっいましたよ、だはははは、それから徳島に行ったときはバスで日帰りでしたよ、だははは、あ、柿の種食いますか」と、アルビのロゴの入ったワンカップを片手に陽気に周囲に話しかけていた。
その脇を通ったのが、マリノス戦後にオレたちが乱入した宴会の幹事で、アルビレックス関東、略してアル関の女性幹事とそのカレシのカップル。
調布に生まれ育って、縁もゆかりもないアルビレックスのサポーターになり、FC東京サポーターの父親と険悪になりながらずっと応援しているという女性。
「あっ、こんにちわ」と声をかけてくれて、持ち前のとびきりの笑顔を見せてくれたのだった。
17位の降格圏、レオ・シルバは復帰せず、アルビレックス史上最悪の時期である。
しかも相手は浦和。そんな泥沼でありながら、新潟から、練馬から、調布から、こうしてたくさんのサポーターがこんなポンコツチームの応援に駆けつけるのだ。
そして試合は、案の定、ボコボコにされる。
覚悟していたとはいえ、5-2のスコアには心が折れる。代表キーパーの西川相手に2点取ったことを評価しようよなどと言いつつも、心が折れそうになる。
なんかさあ、いろんな思惑のようなものが透けて見える気分の悪いゲームだった。
考えすぎか。
Jリーグ及び電通は、明らかに首都圏にビッグクラブを置きたいわけだ。だから浦和を押す。
雪が降って試合スケジュールが変更になり、迷惑をかけるような田舎のチームははっきり言って目障り。
10年もJ1にいながらなんの貢献もせず、それどころか秋冬制に移行しようとするリーグの足を引っ張る。
大都市圏のビッググラブを核にリーグを展開した方が、なんぼか儲かる。スターも作りやすい。
被害妄想ではあるが、しかし、そんな思惑が必ずしも否定できないような、そんな試合の流れだ。
とにかく浦和はよく転ぶ。転べば必ずファールを取ってもらえると知っているかのように、すぐ転ぶ。
開始10分、新潟が立ち上がり好調で試合の流れを引き寄せると、必ず浦和が転んでプレーが止まり、ファールとなる。
そしてPKだ。
リプレイを見ても、新潟の選手は触っていないし、あとで浦和のサポも「あれは誤信」と認める、そんなPKだ。きっとPKを取ってもらえると知っているかのようなプレー。
ともかく先制点は浦和、と考えていたのだろう、この主審。ワールドカップでブラジルにPKの判定を下して世界中で叩かれた西川さんだ。
ともかく先制点は浦和。
その流れを作れば、あとは放っておいて大丈夫という判断だったろうなあ。
そして、オレの周囲のサポーターが「きっと帳尻合わせにアルビにPKをおごってくれるだろう」と予言した通り、後半に試合が決したとみるや、アルビにPKがプレゼントされたのだった。
ちょうど浦和の時と正反対に、浦和の選手は触ってなどいないのに。
もちろんこれでおあいこにはならない。立ち上がり、ゲームの流れを作る時点でのPKは、とてつもなく痛いからな。
2点目は浦和がうまかったから脱帽だが、1-0で前半を終えるのと2-0で終えるのとでは、雲泥の差があるわけだ。
そんな黒い思惑が漂う絶望的な試合で、しかも4万人の浦和サポに対してこっちは3000人。
目の前の浦和だけでなく、Jリーグの思惑とも闘わなければならない(しかもレオ・シルバ抜きで)という、お先真っ暗な試合だった。それでも集まって誰一人として帰らず、声をからして選手を鼓舞し続ける、大バカなサポーターが集まっているわけだ。
これが感動的でなくて、何が感動的か。
もちろん実力差ははっきりしていて、Jリーグの後押しなどなくても浦和はきっちり完勝する力を持っているわけで、試合の流れを読んでの緩急の付け方やキーパーの安定感など、浦和はさすがのビッググラブ。対する新潟は田舎のポンコツチームで、そりゃもう情けなくなるぐらいの弱さなのだ。
こんなポンコツチームを「新潟から鳥栖までバスで20時間かかりましたよ、だははは〜」という赤ら顔のおっさんのようなバカなサポーターが声を枯らして応援するのだ。
それにしても、浦和ってのは嫌なチームだなあ。はっきり言って大嫌い。浦和の選手がでいるだけで、オレなんか、代表の試合は負けてしまえと思うもん。
他チームでようやく花開いた選手をあっさり移籍させ、そのくせちょっとでも調子が悪いとサポーターが「もうイラネ」と罵声を浴びせる。今なら大宮にいたズラタンとか、広島にいた李忠成とかが、そんな罵声の標的だ。
その選手に声援を送り、移籍を悲しんだ元チームのサポーターは、たまらんわけよ。
李忠成なんて「ジャパニーズ・オンリー」とまで言われるんだからな。
だから浦和は大嫌い。チームもサポも。
そんな大嫌いな敵地に乗り込んで、ボコボコにされて嘲笑され、ブーイングに追われて、25分かけ歩いてきた道を、案の定、トボトボと帰る。
今日は試合後にリーグ優勝のセレモニーをやるとかで、その歓声が夜空に響いて、オレと息子の背中に追い打ちをかける。
あ〜あ、今日も負けちゃったなあ。
武蔵野線を乗り継いで夜10時に秋津。
息子の大好きな秋津。息子の行きたかった「かぶらや」は満員だったので「いなほ」に入り、安くて旨い昭和のつまみをたらふく食う。
飲んで食って、中学生男子が腹一杯になって、2人で5千円。安くていい店だよなあ。
ここはもう東京。オレと息子は少しばかり癒やされて、11時過ぎてよっこらしょと席を立つ。
そして乗り込んだ西武線の各駅停車。ぽつんと空いている席に座れば、なんと隣はオレンジのユニのアルビサポ。
言葉を交わすでもなく、目を見合わせるでもなく、ただオレンジのシャツが3人並んで、そして、なんと3人ともそろって石神井公園で降りた。
そういや数ヵ月前にヨメが「ねえねえ、駅前にアルビのユニを着て歩いている人がいたよ」と晩ご飯の食卓で報告してくれたが、それがこの兄ちゃんだったのかな。
ここにもポンコツチームを愛して、やむにやまれぬ思いで駆けつけて、そして声を枯らしたバカがいる。
今年はあと何回アウエーに行けるかなあ、オレたち。


2015.06.26
ヤマダ電機があちこちで店を閉めてて、ここらへんの店も閉まるんじゃないかという噂だが、まあ、閉まってもちっとも困らないのが今のヤマダ電機だなあ。
こないだの日曜もちょっと買いたいものが2つほどあって立ち寄ったけど、どっちもなくて(一つは選択が余りに少なく、一つは商品自体がない)、こんなことなら最初からこうすればよかったねーと子どもたちと話しながらアマゾンでぽち。
恨むな、ヤマダ。
お前たちもそうして小さい店を潰してきたんだから。
まったくこの世はうつつ、人の心は無情よのう。

「透明カメレオン」道尾秀介・角川書店。
中途半端なギャグを織り交ぜながら進むミステリーで、うーん、道尾秀介としてはどうかなあと思いつつ終盤に来て、え、そういう話だったのかと驚く。このエンディングにはちょっと驚いてしまった。こんなに哀しい話だったのかあ。


2015.06.25
書き忘れたけど、なでしこのオランダ戦は見事だったなあ。
まあ、オランダが縦ポンサッカーで、攻撃に波状性のないへなちょこサッカーだったこともあるが、きっちり勝ちきる安定性は素晴らしい。
大野のプレスはよく効くし、宮間のフリーキックは相変わらず男子日本代表に欲しいくらいだし、岩清水と熊谷の落ち着きぶりは頼もしいし。
まあ、あれだ宮間を自由にさせたらオランダに勝ち目はなかろう。
阪口が決めた2点は実に見事。めったに見られないほどビューティフルな崩しのゴールだった。
海堀のやらかしは、まあ、その前に鮫島のオウンゴールを右手一本で防いでいたし、おあいこということで。
もっともあのオウンゴール、山根だったら防げなかっただろうから、本来なら使われる予定だった山根が脱臼で急遽反射神経の鋭い海堀に交代したあたり、監督もなかなかに持っているようだ。
さて次はオーストラリア。どうやらくせ者らしく、きな臭い感じがするらしい。
日曜の早朝だ。早起きして応援しなくては。
ちなみに前夜は埼スタでレッズ戦。


2015.06.24
近所の小学校は去年、児童に危害を加えてやるという電話が入ったせいで運動会が延期になってしまったのだけれど、昨日は「子どもを刺す」というような電話が朝から入ったらしく、警察が大挙押しかけて練馬区中に警戒メールが飛び交う騒ぎになった。
察するに近所に住む老害(団塊)が、子どもの声がうるさいとかなんとかで電話したというあたりが真相だろうとは察するものの、警官、パトカーが小学校に押し寄せる光景というのは何か薄ら寒いものがある。
駅前のこの小学校はモデル校でお受験率も高く、越境して通っている子どもも多いという話で、良くも悪くも目立つ小学校だからこんな被害に遭うのかもしれないのだろう。子どもにはまったく何の落ち度もない話であるが。


2015.06.23
今日が締め切りの原稿を大量に抱えて、ひーひー言いながら仕事をしていた午前11時45分、玄関のチャイムが鳴った。
宅急便だ。
アマゾンはもはやライフラインである。何かっていうとアマゾンが持ってきてくれる。
今日は何かな〜とドアを開けたら汗だくのクロネコヤマトのお兄さんが立っていて、「お荷物でえす」と叫んでいる。
げっ、思い出した。CDだ。たんさいぼうの新しいCDがのプレスが終わって、今日納品なのだった。
そういや夕べ、ヨメのスマホにヤマトから荷物が届くというメールが来ていて「段ボールが10個ってどういうことよっ、何買ったのよっ」という騒動があったのを思い出した。
その騒動の通り、段ボールが10個も運び込まれたのだ。
あまりの量に、て、手伝おうかと申し出たら「大丈夫っす、それよりこれを」と兄ちゃんから渡されたのが、伝表の束。
10枚。全部にはんこを押すの? と訊いたら「そうっす」とのことで、これが簡単そうに見えて湿っていてくってたりするものだから案外面倒くさくて、あれ、これに押し忘れたとかやってたら、その間に段ボール10個がきれいさっぱり運び込まれてしまった。
きれいさっぱりにならないのは我が家の玄関で、うずたかく段ボールが積み上げられてしまっている。あわわわわ。
まあ、ともかく一枚出してみようということで取り出したら、ちゃんと出来上がっている、CDが。
セカンドアルバムの完成だ。
いつでもそうだが、アレンジというのはいくらでも手を加えられるので、どこかでえいやっと手放してしまわなければいけないものだから、完成後にCDを聴くと、いろいろと手を加えたくなって非常に落ち着かない。困ったものだ。
まあ、ともかく取り扱ってくれるネットショップに納品だなあ、などと手配していると、娘が学校から帰ってきて「ぎゃーっ」と叫んで段ボールの山に挟まれてもがいていた。ランドセルがつっかえたらしい。


2015.06.22
朝から出かける仕事がないときは、子どもたちを学校に送り出してから近所のセブンイレブンにいってコーヒーを買うのが最近の日課である。
近所のセブンイレブンのレジには、この時間、可愛い子が立っている。
朝からとても気分がいい。
その子はオレがコーヒーを買うと、ちゃんと「おはようございます」と挨拶してくれるのだ。
そして毎回、続けて「ご一緒に揚げ物はいかがですか」とニッコリ笑うのであった。
あ、揚げ物ですか、朝から。コーヒーに。
いつも、あ、あ、ありがとね、と言ってスルーするのだが、昨日も言われてスルーしたのに今日も言われた。
そんなにオレって朝から揚げ物を食べそうな顔をしているのだろうか。うーむ。
そんなことを考えつつ、ハッと気がつけば今日は夏至。
ということは明日からは昼がだんだん短くなって夜が長くなるわけで、人選の坂道を転げ落ちるような憂鬱さがある。夜の来ない昼はないのだ。
きっと浦和レッズも一緒に転がり落ちていくに違いない。そうに違いない。無敗無敗って鬱陶しくてしょうがないから、絶対に転げ落ちるに決まってる。


2015.06.21
久々にスッキリした逆転勝ちで、アルビレックスが調子いいと、こちらもいい気分で日曜の朝を迎えられるってもんだ。
そして起きて気づいたら、今日はなんとオレの独立記念日ではないか。
来月はアメリカの独立記念日だが、それより一足早く、オレは27回目の独立記念日だ。
いやあ、27年かあ。ちょっとビックリだな。
フリーになった時は、机とワープロのリースが5年だから5年は何とか頑張らないといけないけど3年で潰れちゃうかもな、そうしいたらどっかに再就職しよう、とか考えていたのに。
そんなことを思いながら前日に午後5時の時報を車のラジオで聞いたときは、うひゃー、これでこのゴミ会社とは縁が切れたあと、ものすごい解放感を感じたっけ。
実際、奴隷解放って気分だったものなあ。
あれから27年。まさか自分でも27年後も一人で仕事をしているとはとても想像できなかった。
じゃあ、会社を作って社長になって自分はふんぞり返って若い奴らを働かせているかっていうと、そんなことはまったく考えてなかったし、要するにビジョンなんて何もなかったわけだ。だはは。
一番のピンチは、あれだな、リーマンショックだな、やっぱり。まだその影響から抜け出せていないし。
バブル崩壊はなんとなくニューエコノミーのおこぼれに預かって乗りきったけど、リーマンは堪えたなあ。今も堪えているけど。
もちろん27年なんて通過点だ。←かっこええな、オレ。
99歳まで現役でやってやると宣言したこともあったから、まだまだ先は長いのだ。だははは。
なんて調子をこきながら昨日のアルビの試合をもう一度スカパーで見て、ああ、いい気分。
優勝を決めた浦和が、無敗無敗ってうるさくて、気分が悪い。
調子に乗ってちょっと目障りだから、今度の土曜日は埼玉スタジアムでたたきのめしてやるのだ。さあ、かかってきない。


2015.06.20
最下位だからこそ応援しなくてはならないのだ、アルビレックス。
今日は湘南。本当なら遠く平塚まで駆けつけてゴール裏で暴れるつもりだったのだが、息子が土曜日だというのに授業があるもので断念。
スカパーでの応援だ。
前半、あっさり点を取られたときは、またかよー、また負けるのかよーと情けなくなったが、後半は様相一変。後半だけで一気に3点も奪って大逆転だ。
哀れなことに、前半終了時点で殿様気分でふんぞり返っていたベルマーレサポが、試合後は監督を客席に呼びつけて直談判する狼狽ぶり。かっかっか。
そりゃあ最下位のチームに大逆転食らったんじゃ、おさまりがつかないだろうなあ。お察しします、お察しします、お察しします。
それにしても後半出場のラファエルの暴れっぷりは半端なかった。手を抜かないときのラファエルは、まさに手をつけられない。
逆転ゴールなんて、ゴールに背中を向けて走りながら打ったシュートだし。いやあ、度肝でした。
今日のアルビレックスは、後半に限って理想的な展開。セカンドボールへの寄せが激しく、オレのお気に入りの小泉君20歳もカラダをぶつけてボールを奪って、相手にメンチを切る暴れっぷり。
個人的に心揺さぶられたのは、コースケ。山本コースケ。
ほとんど消えていながら、常に走り回る献身ぶりを裏で見せていて、後半のばてばての時間に長駆70メートルを全力疾走してその後に足をつらせていた。そして交代時には鬼の表情で仲間を鼓舞。
味方がゴールを決めてはしゃいでいるときも一人群れから外れてボールを抱えてセンターサークルに向かっていた。
客対応が氷のようで、しかしプレーは熱い、こんなコースケに参ってしまうサポーター続出中。
なーんて調子こいているわけだが、しかし、来週は優勝を決めた浦和だ。ここ9年勝っていない、アウエーの浦和だ。
こてんぱんにやられて、ガックリ肩を落として帰る土曜の夜9時が予想できる。
いや、だが、ここにレオ・シルバが帰ってくる。
厳格な長男レオ・シルバが差配し、マイペースの次男コルテースが相手を蹴散らしてボールを運び、自由奔放な三男ラファエルがゴールを決めてどや顔をするのだ。
このブラジル三兄弟にコースケがからみ、最後は田中達也が埼玉スタジアムで恩返しゴールを決めてみせる。
そんな妄想を抱きながら、一週間はハッピーに過ごせるなあ、アルビが勝つと。


2015.06.19
車の中でFM東京を聞いていたら、作家の道尾秀介がインタビューに答えて、朝は4時に起きてすくに書き出して12時まで一気に仕事して、午後は読書し、夜は10時に寝る、という生活を紹介していた。
へえー、いいなあ。うらやましい生活。
早朝から午前で仕事するって、本当に気持ちいいよな。


2015.06.18
朝から一日スタジオ(オレんちだけど)にこもってアレンジをしていて、外の出たのはセブンイレブンまでコーヒーを買いにいった2回だけ。
一日中マウスをすりすりくりくりしていると、本当に疲れてくる。
しいには、頭までぼーっとしてしまって、あれ、右クリックだっけ、左クリックだっけ、という状態。
こんな時に福元のように後ろからキーパーが声をかけることが大事だよなあと、改めて納得。
って、オレが納得してどうする。


2015.06.17
負けたわけじゃなくて引き分けただけなのにボロボロに叩かれたのが男子なら、勝ったのに叩かれるのがなでしこなのか。
いや、叩いているのはテレビだけかも。
エクアドルに1-0で勝ってグループリーグ首位突破を決めたのだから、何の文句ないのだが、テレビの実況は点が取れない、もっと点を取れ、とうるさい。
残り10分になって、後はきれいに試合を終わらせればいいのに、まだ点を取れ、攻めろと、本当にうるさい。
それよりも登録メンバー全員をしっかり使い切った用兵の見事さをちゃんと認めるべきなのだがなあ。
残り10分といえば、久しぶりに見た岩淵マナちゃんはよかったですねえ。
お前は全盛期の香川か全盛期の田中達也か、いや、手抜きをしないときのラファエル・シルバか。
大型のパワーファイターの大儀見と、小粒でジュニアハイスパートのマナちゃんのツートップは、スタン・ハンセンとダイナマイト・キッドのタッグみたいで(このたとえ、先日も書いたな)、とてもワクワクする。
日経新聞に書いてあったんだったか、外国人は渋谷のスクランブル交差点を見て仰天するそうだ。
あんな狭い交差点に四方八方からあれほど大勢の人間が突進してきて、それでぶつかったりトラブルが起きることなく、信号が赤になるとすーっと引いていく。
その様はまさにミラクル。
外国ならば必ずや人と人がぶつかって大騒ぎになるはずなのに、日本人はすばしっこいぞ、こいつら全員忍者なのか! ということだそうだ。
要する島国の狭い土地でいかに人と摩擦を起こさずに生きていくかということをDNA的に叩き込まれてきた国民だから、その俊敏さを活かしたサッカーこそ日本人の得意技というわけだ。ようするにアジリティですな。
なるほど、確かにでかいカラダがぶつかり合うラグビーのような肉弾戦は大陸向きのスポーツだな。
そんなわけで、ちっちゃいマナちゃんがちょこちょこ動き回っている姿はなかなかに楽しく、そこにヨーロッパ的なおらおら系のストライカーである大儀見奥さんがでんと構えている構図は、なでしこの新しい名物。
問題は、マナちゃんをいつもいじめている大野の存在だが、大野はこの大会、とても好調なようで実に献身的な動きを見せている。うーん、あとはマナちゃんをいじめなければいいのだが。
なお、個人的にオレが今一番気に入っているのは、近所のちょっときれいな若い奥さん的な雰囲気を身にまといだした鮫島である。
スーパーへちょっと買い物に出てお財布忘れて取りに帰るところなんです的な佇まいで走り回る色白の鮫島を見ていると、今シーズンから神戸に移籍していったい何があったのだろうと、ついゲームを忘れて妄想してしまう朝6時半のお父さんなのだった。
なんのこっちゃ。


2015.06.16
ワールドカップ2次予選でシンガポールに0-0。負けたわけじゃなくて、引き分けなんだから、アウエーで勝てばトップ通過できるわけで、そんなに失望する話でもないのだがなあ。
まあ、しかし、初戦が難しいのは確かで、鼻ほじりっち監督も浮ついていたのだろう、柴崎に交替して原口とは、さすがにオレも腰を抜かした。
そもそも、息子の言うように遠藤が代表を外れている時点で、この監督の眼は節穴なのだがな。
あとは選手が堅いというか、序盤はいつでも点が取れるという上から目線で適当にぶっこいていて、途中から「あれ、なんかおかしいな」というぎくしゃくした動きになり、気がつけば引いた相手に走らされてドタバタしているというみっともなさだった。
それに、シンガポールに比べて明らかにがむしゃらさが足りない。
シンガポールはよかったよ〜。走っていたし、全力でファイトしていた。思わずオレも拍手しちゃったもんね。いいチームだ。
なんといってもキーパーが当たりすぎ。神がかり。
オレが見ても絶体絶命の3点は防いでいるよねえ。
アルビレックスのサポーターの掲示板で「あいつを獲得しろ」という声がわき起こったのも当然である。すごいプレーだった。
まあ、生涯に何度かという当たりぶりだったキーパーを相手に0-0で、負けたわけじゃないから、自力を考えれば依然として日本が有利。
そして、こういう試合もあるさ、まあ、仕方ない、選手は次頑張れ、と見ている側も気持ちを切り換えた、その時のことだった。
画面が急に変わって報道ステーションが始まり、大映しになった古舘伊知郎が、なんといきなり「なんだ日本、って感じがちょっとしますけどね」と言い放ったのだ。
なななな、何様だお前。
必死に闘った日本選手のエールも送らず、ましてや神がかりの闘いをしたシンガポールチームに対しても上からで、いったい何様だお前。
ネットで「あれはテロだ」という避難が殺到したのも当然だろう。
オレはこの男がとことん嫌いだなあ。
シンガポールチームの闘いにとても清々しい気持ちになったというのに、直後に大変気分の悪いものを見てしまった。


2015.06.15
とにかく朝の電車の遅れがひどいのだ。
西武線も、当たり前のように10分は遅れる。池袋まで急行で12分なのに、平気で20分以上かかる。
その間、ぎゅうぎゅう詰めで、じっと耐える。
池袋に10分遅れて着くから、乗り換える予定だった電車には当然間に合わない。だから、それを見越して10分以上早く出発しなくてはならない。
そして、当たり前のように乗り換える予定だった電車も10分以上遅れる。
どうせ遅れるのだから、その遅れを見越して普通に出ればちゃんとそれに乗り換えられるではないかという理屈ではあるが、遅れている電車に乗ることができたって、アポの時間には遅れるわけだから、ちっともよろしくないのだ。
当たり前の顔をして遅れてりんかい線に乗ったら、これがまた例によってぎゅうぎゅう詰めで、大井町では京浜東北線からの乗り換え客が、おいおい、ウソだろう、これが全部乗り込んでくるのかよ、という感じで大量の行列を作って乗り込んでくる。
そして、次の品川シーサイドでどどっとはき出される。
要するにあれだ、楽天の連中なのだ、このぎゅうぎゅう詰めの原因は。
品川シーサイドの楽天タワーの社員によるラッシュなのだ。
この楽天が、来年は二子玉川に移転するそうだから、ただでさえ地獄のラッシュで有名な田園都市線がさらに阿鼻叫喚のラッシュになるのは今から見えている。
しかし、品川シーサイドとはよくもつけたなあという駅名で、誰が見たってあれは青物横丁だろ。京浜急行の。
本社はどこですか、ぷぷっ、青物横丁ですか、ぷぷっ、新鮮な野菜でも売ってらっしゃるんですか、御社は、ぷぷっ。
そんな視線が嫌だから、青物横丁を強引に品川シーサイドという駅名にして、ほほう、湾岸ですか、御社は、ベイエリアですか、さすが、しゃれてますなあ、そうですか、と誤解させようという作戦だったのだろう。
だがその姑息な作戦もぼちぼちバレてしまったので、今度は二子玉川に移転して、ほほう、ニコタマですか、ほほう、と言わせようと考えたに違いない。
ニコタマは二子玉川、さんちゃは三軒茶屋、そして、オカジューは自由が丘なのだ。
ちなみにマッチョは浜松町。


2015.06.14
祖師ヶ谷大蔵の日大商学部の校舎を出て駅に向かった息子は、そのまま一人で小田急線で新宿に行き、富士そばでかつ丼と天ぷらそばのセットを食おうとしたらしい。
ところが富士そばが見つからず、仕方なく大江戸線の改札を通ったそうだ。
そうして路線図を見たら「国立競技場」という駅を発見して、「そうだ、ホープ軒でチャーシュー麺を食おう」と思いつき、我が家とは真逆の方向に電車に乗って国立競技場駅で降り、ホープ軒にたどり着いたわけだ。
そこで息子は自動販売機でチャーシュー麺大盛りの食券を買い、1人客は1階で立ち食いという店のルールに従って、チャーシュー麺を立ち食いだ。
タクシーの運転手らにまじってハーフパンツ姿の中学生が一人でわしわしとチャーシュー麺大盛りを食う姿は、なかなかに人目を引いたことだろう。
「ご馳走さまでした」と叫んでどんぶりを置いた息子は、以前オレがそうしたように勝手におしぼりを取り出して顔を拭いた後、今度は千駄ヶ谷駅に行って中央線に乗り、新宿で山手線に乗り換えようとしたのだが、その時に目に高島屋の看板が飛び込んできて、「そうだ、高島屋の隣には確か大きな本屋があった」と思い出して駅を降り、紀伊國屋に向かって、欲しかった本を探して買った。
紙袋に入れてもらった重い本を抱えて、今度こそ家に帰ろうと山手線で池袋に行き、西武線の急行に乗り換えて、やっと家に帰ってきた。
もう夕方近かった。
よくもまあ一人で勝手に都心をうろうろと遊んだものだなあ、そんなにのホープ軒でチャーシュー麺が食いたかったんだなあ、とオレは発泡酒を飲みながら息子の今日一日の冒険譚を聞き、感心したのだった。


2015.06.13
土曜日だというのに仕事で朝から東京ビッグサイトに行く。
今日はなでしこの試合があるというのを忘れて入れてしまった仕事で、くっそー、受けるんじゃなかったなあ、いやいや、声のかかるうちが花、頑張るんだ、オレ、などといいながらゆりかもめで現場に向かう。
たくさんの女子大に囲まれて、汗だくで仕事をしていると、コマちゃんと遭遇。
なでしこの試合を見てから出てきたというコマちゃんとしばし歓談し、オレは帰ろうとゆりかもめに乗ったのだが、その瞬間、「西武線が人身事故でストップ」というメールがくる。
んが。
しょうがねえなあ、こんなことならコマちゃんとアイちゃんを誘って新橋あたりの昼間から飲める店へ飲みに行くんだったなあと後悔しつつ、まあ、西武線が動かないなら、それならそれで荻窪からバスで帰るとか光が丘から歩いて帰るとか成増から歩いて帰るとか、手段はいくらでもあるからなと考え、今日は気分的に成増に決定する。
地下鉄に乗って成増に行き、駅を降りて信号待ちしていたら目の前を目的のバスが走り去ってしまった。
あらら、目の前で行っちゃったよ。
だが、慌てなくてもよろしい。50メートル先のバス停には、ほら、次のバスがもう待っているではないか。しかも始発。余裕で座っていける。
と、余裕ぶっこいて歩きながらそのバスを目指したら、突然バスがエンジンをかけて、出発するそぶりを見せた。
げ、やばい。
だが、よく見たらそのバスに乗り込もうと女子高生がバス停に立っているではないか。あの女子高生が立っている間はバスは停まっているはずだ。
そう余裕かましていたら、なんと女子高生を残してバスはあっさり出発してしまった。オレの目の前10メートル先で。
そして女子高生はただ時刻表を見ていただけだと判明。
こうしてオレは、目の前で目的のバスを2台も見逃すという失態。
とほほほ、土曜日なのについてないねえ。泣きながらバス停で次のバスを待ったのだった。


2015.06.12
稼ぐために外出しているのだから、仕事中の昼飯はなるべく安いところで済まそうという気になる。
今日は五反田で昼時になったので、駅前の掘っ立て小屋みたいな店に入った。カツカレー500円とあったので、問答無用で頼んだ。
可もなく不可もなく。というか、駅前の店で500円でこれなら文句はない。
そんな顔をしたおっさんばかりが黙々とカツカレーを食っていたのでおかしかった。
ご同輩、午後も頑張ろうなあ。


2015.06.11
代表の練習試合で、宇佐美とか岡崎が次々とゴールを決めるシーンを見て、今のは指宿なら間違いなく外すなあ、「うん、絶対に外すねえ」、今のも間違いなく枠外だなあ、「うん、絶対に宇宙開発だね」と息子と納得する。
Jリーグ、ファーストステージの最終船の空いては浦和。たぶん優勝を決めた直後の浦和。
こっちはレオもいないし、浦和は全員得点を狙っているという噂だ。
もちろん息子と二人でゴール裏で絶叫する予定なのだが、たぶんボロボロになって帰ってくるのだろうなあ。


2015.06.10
大阪に行くので、東京駅の改札でぼけっと待ち合わせていたら、近くにいた東南アジア系のグループの中から美女がつかつかとオレのほうに歩み寄ってきた。
マレーシアか、フィリピンか。
美女はオレに新幹線のチケットを見せて、行き方を教えてくれという。
どれどれときっぷを見たら、長野行き。ははあ、長野新幹線か。ならばこれこれこう行って。
すると美女は「can not pass」と訴えてきた。
え、改札が通れないって? んなわけないだろう、どれどれ。
もう一度きっぷを見たら特急券だったので、「アナザー・チケットは?」と乗車券は持っていないのかと確認した。すると「???」という表情で持っていないと答える。
いやあ、んなわけないだろう、アナザー・チケット、持ってるはずだよ、ちょっと仲間に聞いてみそ、と指摘する。
そこに通りかかったのがJRの駅員。制服はJR東海だ。
駅員さんは「長野新幹線ならそっちですよ」と教えてくれる。
オレはあわてて、この人たち、乗車券持ってないみたいなんですが、というと、駅員さんは、よくあるんだよねーという顔をして「JRパス、持ってる?」と聞く。
おお、そうか、JRパスかっ。
JRパス、すなわちジャパンレールウェイパス。
外国人向けの専用きっぷで、これ1枚でどこでも乗り放題の魔法のきっぷだ。この存在をすっかり忘れていた。
美女たちは、ああ、と納得顔でカバンを探ってJRパスを取り出す。
駅員さんは「そうそう、それと一緒に改札を通るんだよ」と教えてくれた。JR東海の人なのに、長野新幹線の乗り方を丁寧に教えてくれた、とてもいい人だ。
美女たちはオレと駅員さんに笑顔で頭を下げて、改札に向かう。
そうか、JRパスか、忘れていたなあ、とオレはしばし反省。JRの仕事をしているくせに、まったく頭になかったオレは、とことん間抜けだ。
これからインバウンドの時代。たくさんの外国人がニッポンやってきて、炊飯器などをぶら下げてうろうろする時代になる。ちゃんとJRパスの存在も頭に入れて道案内しなくてはなあと反省しつつ、オレは駅弁を片手にのぞみに乗り込んで大阪に向かったのだった。
梅雨の大阪は蒸し暑かった。

「家族写真」荻原浩・講談社文庫。いかにも荻原浩が書きそうな小説だったなあ。最近この人、あんまり面白くない。似たタイプではあるが、奥田英明のほうが面白い。
「咸臨丸、サンフランシスコにて」植松三十里・角川文庫。知らない作家だったが、日経新聞でべた褒めされていて、歴史に埋もれた無名の人物を描くのが上手いというので読んでみた。幕末にアメリカに行った咸臨丸を舞台に名もない水夫たちを描いていて、とても胸に迫るものがある。驚いたのは、後日談として収録されている「咸臨丸のかたりべ」。これって完全にノンフィクションじゃん。咸臨丸の記録を掘り起こすことに生涯をかけた人物の話でねなんと平成時代まで話が続いていて、つい最近の出来事だったわかる。なんという気の遠くなる話だったのかと驚いてしまった。


2015.06.09
昨日休んでいた営業担当が「復活しました」といって今日はやってきた。どうしたのとたずねたたら「風邪引いちゃいましたよ」との返事。
ふーん、韓国でも行ったんじゃないの、とからかってやったら、「ええ、行ってましたけど、何か」という答えが返ってきた。
げっ、マジかよ。冗談のつもりでからかっただけなのに。
「え、なな、何ですか、何ですか」
マーズだよ、マーズ、韓国のマーズ、知らないのか?
「ええっ、えっ、なんですかっ、それっ」
驚いたことに、こいつはマーズを知らなかった。コロナウィルス、マーズを。
いいから検索しろと命じると、iPhoneをしばしいじりまくり、そして「ちょ、ちょっとこれ、や、やばいじゃないですか」と蒼白になった。
たせからいってるじゃん、ヤバいって。
この先、東京でマーズが拡大したら、感染源は間違いなくこの男だろう。困ったものである。


2015.06.08
久しぶりにアクアラインを走った。東京湾を内側から一望できるこの光景は、さすがに凄いなあ。
千葉の干潟のあたり。
20年以上も昔に、両親を連れてこのあたりに遊びに来たことがある。
母は対岸に東京の都心が見えることに興奮し、そして東京湾に沈む壮大な夕日に感動して手を合わせていた。
なんだか懐かしいなあ。
もっといろんなところに連れて行くべきだったけれど、親孝行したい時には、ってまさにその通りだ。


2015.06.07
元セレソン、つまりブラジル代表の選手が新潟なんていう田舎のポンコツチームに来てくれるっていうんだから、これはきっと何かの事情持ちに違いない、おそらく性格に問題があってトラブルメーカーなんだな、と思っていた。
コルテースのことである。
ドレッドヘアーが異様な迫力を見せるこのブラジル人は、あんまり動けず、やっぱりとんだ一杯食わせ者だったかと、こちらは力なく笑うしかなかった。
ところが長い新潟の冬が終わって春になり、ゴールデンウィークを過ぎてぐんぐん気温が上がってきたら、やっぱり暑いのが大好きなブラジル人、コルテースは調子を上げてきた。
そして、調子が上がれば、さすが元セレソン、そのドリブルは凄まじく、相手をぶちかますように振り切っては何度も切り込んでいくのだ。
時にスタン・ハンセンのように、時にダイナマイト・キッドのように。
そして、相手がボールを持てばドレッドヘアーを振り乱して全力疾走でプレスをかまし、たまに味方が得点すると全身で喜びを表しながら抱きつくのであった。
その様子は、いやもう感動的で、コルテース、いい奴だなあと、オレなんか涙がこぼれそうになってくる。
こんなポンコツチームで、しかも最下位にいるなんて、元セレソンとしては耐えがたい状況だろうに、コルテースは必死でボールを追いかけ、本気で仲間に抱きつくのだった。
よくぞ来てくれた、コルテース。いつまでもこのチームで、ドレッドヘアーを振り乱して左サイドを駆け上がるど迫力のドリブルを見せてくれ。


2015.06.06
運動部の中学生というのは、呼吸をするだけで腹が減る生き物なのだろう。
食う。とにかく食う。
今日は息子が冷やし中華を食べたいというので昼に近所のソバ屋に行ったのだが、ソバ屋に入ったら条件反射的にかつ丼を食いたくなったらしく「冷やし中華とかつ丼、どっちも並盛りで」と注文しやがった。
そして、普通に一人前ずつの盛りで並べられたお皿とどんぶりを前に、「まずはこっちから」と手元の少年ジャンプのこち亀を急いで読み終えた後、左手の皿を空にし、続けて平気な顔で右手のどんぶりを空にしたのである。
ぺろっと完食。
おかげで家族4人でソバ屋に来たというのに5人前の勘定を払うことになってしまった。
息子は太り、親のスネは細るという、オレとしてもベタなことぐらいしか言えない。
娘はと言えば、「今日はUFOが落ちるんだよ〜♪」などと口走って、お前はドラえもん絵描き歌かと、オレに突っ込まれていた。
梅雨の前の平和なひとときである。


2015.06.05
移動中に空き時間があったので、東京駅でQBハウスに寄った。1000円の床屋である。
便利なもんだ。ただカットするだけ。10分。
三人ほど並んで待っていたので、時間をずらそうと近くのプロントへ。
持ち歩いていたポメラで原稿を書く。
これも便利なものだ。
さっき取材した内容を思い出したながらさくさくと書いていく。
空き時間を見つけてちょっとずつ書いていって、家に帰る頃にはほとんどできあがりということも珍しくない。
パソコンにデータを移して、読み返してちょっと手を入れて、完成。メールで送って納品だ。
ノートパソコンもウルトラブックもタブレットも持ち歩いたが、結局、ポメラとスマホがオレの仕事としては最強。
プロントで半分ほど原稿を書いたところで、床屋へ戻る。がらがら。さっさと切ってもらう。
とてもお手軽で安くついて助かるのだ。


2015.06.04
仕事をしているといろいろとおかしなことに直面して、腹も立つわけだが、そんな時でもなるべく穏便に納めなければならないのは当然のことだ。
最近はほとんどが年下で、しかも30も離れていたりするから、オレが怒ってはいけないのだ。
そう自分を戒めつつ、仕事が終わったら家でくわーっと発泡酒をあおるのだった。


2015.06.03
史上初めてアルビレックスがナビスコカップの決勝トーナメント進出である。
よかったなあ。
試合もとてもよかった。
オレと息子は後半の立て続けの得点で狂喜乱舞だ。


2015.06.02
固定資産税の通知が来て、毎年のことながらぐったりする季節になってしまった。
困ったもんだ。いろいろとむしり取られる感じがハンパない。
今日はもう一つ来たものがある。
レオ・シルバの病状報告だ。
肝臓の検査の値が異常だったということで先月急遽ブラジルに帰国したレオ。
オレは心の中ではもうダメだろう、帰って来ないだろうなあと半分覚悟していたのだが、帰国以来チームから何の報告もないことでそれは確信に変わっていたところだった。
今日、突然公式サイトで発表があって、なんと胆嚢摘出だった。
腹腔鏡による手術だったということで、開腹せずに済んだようだ。しかも胆嚢。何のためにあるのかわからない臓器の代表である胆嚢。
中村俊介も胆嚢摘出を行いって3週間で復帰したから、まずはともかくおおごとにならないでよかった。
肝機能に異常ということで、大酒飲みでもないアスリートがそんなことになるなんて、最悪、ジャンボ鶴田が頭をよぎったのだが、とにかくよかったよ〜。
命が一番。
あとは焦らずゆっくりと回復に努めてくれれば。
一安心の夜なのだった。


2015.06.01
大好きな春が終わって今日から夏。
隣のオガワさんの奥さんが「最近は春と秋がなくなっちゃったわねえ」と嘆くような有様ではあるが、まあ、ともかく季節はこうして移り変わるのだ。
今年はおかげさまで春から夏にかけてけっこう忙しい。
ありがたい話である。
本業の原稿仕事に加え、アレンジャーとしても新しい本が決まって、これから6月中に30曲作らないといけない。
30曲? げっ、マジかよ。
てなもんであるが、まあ、間に合わないときは間に合わないのだから、ぼちぼちやるべ。
でも原稿仕事も山のようだし、どうしよう。
おととし、昨年と出した昔話の本が好評なようで、その3作目が決まったのだ。
いつもご指名くださる出版社と著者には感謝だ。
オレが、なんちゃってではあっても、アレンジャーを名乗っていられるのもこのおかげだ。
発行は秋。売れるといいねえ。


2015.05.31
それにしてもビックリしたなあ、夕べの地震。
オレは運動会疲れと早めに飲み始めた発泡酒のおかげでウトウトしていたのだが、そこを息子に「地震だよ!」とたたき起こされた。
息子に地震で起こされるとは、ちょっと前まではオレが起こしていたのに、いずれ息子がオレに覆い被さって守ってくれる日も遠くないだろうなあ。
家の警報器が激しく鳴り、2分後に大きな揺れが来るという報せで、オレも慌てて飛び起きて家族と一緒に身を寄せる。
やがて来た揺れは船に乗っているかのようなゆったりした長いもので、乗り物に弱いヨメは「あー、酔った−」と頭を抱え、大震災の記憶が蘇った娘は激しく泣き出した。
都心で飲んでいて電車がストップして帰れなくなった人はご愁傷様だが、まあ、大事に至らずよかった。
震源は小笠原当たりで、マグニチュードはなんと8.1だという。
この数字にはちょっとビックリした。
ここのところシャチが房総沖に現れたとか、海の異変がニュースになっていたが、あれは当たりだったわけだ。
それにしてもマグニチュード8.1というとんでもない地震でありながら、最大で深度5という揺れで済んだのは、ただひたすら、震源が地下682キロという過去最も深い場所だったからだろう。
太平洋プレートというスケールで見れば、小笠原と東京都心の距離なんて誤差の範囲だろうから、ちょっとズレて都心直下でこの8.1という地震が発生してもおかしくなかったわけだ。
そう思い至って、これは僥倖だったのかもと、ちょっと恐ろしくなった。
もしちょびっとズレて都心でこれが起きていたら、今ごろ世界はとんでもないことになっていたわけだ。
電車が停まって激おこぷんぷんなんていう場合じゃなかったのである。
もっとも地下682キロなんていう場所でこれほどの揺れが発生したということは、到底うかがい知れない地中深くで何か恐ろしい事態が進行中ということも想像できるわけで、もしかしたらこれは本格的な何かの始まりだったのかもしれず、その想像はけっこう恐ろしい。


2015.05.30
今日は娘の小学校の運動会である。
6年生だから、これが娘にとって小学校最後の運動会。中学になったら一度くらいは見に行くだろうが、もはや親が顔を出しても歓迎されないから、これが実質的に最後の運動会。
楽しかったなあ。
今年も娘は応援団に参加し、校庭に響き渡るような大声を張り上げて、太鼓を叩いていた。
駆けっこはビリだったが、組体操では体が小さいことを利して何度もピラミッドの頂上に立って大の字だ。
人の山の上でひっくりかえるという組体操では「せーの」と、やはり校庭に響き渡る大声を張り上げて全体に号令をかけていた。
たぶんその瞬間瞬間が、娘にとってはとてつもなく素晴らしい時間なのだろうなあ。体全身がヒマワリになったような笑顔を浮かべて走り回る娘の姿を眺めていると、オレもとことん幸福感に浸れた。
そんな幸福感をぶちこわしにしたのが、そうである、アルビレックスである。
朝、晴れとなって運動会の開催が決まって、“うーん、キックオフが1時なんだよなあ”とついつぶやいてしまったオレが、「信じらんなぁーい!」とヨメに激しく糾弾されたのは当然のことだった。
ヨメは「まさかスマホで試合を見るつもりじゃないでしょうね」と実に鋭い。
息子はそんなオレを見て「長袖を着てさ、その袖にイヤホンをはわせればいいんだよ」とアドバイスを送るのだった。
校庭で弁当を広げるのもこれが最後か後感慨に浸ったあと、オレはちょっとここで休んでいくごにょごにょと言ってスマを開く。
その後もこちょこちょスマホを開いてスカパーの中継をチェックするのだが、前半が終わって0-1。後半も見て見たら0-2と点差を広げられている。
あ、あのなあ。
最下位のアルビレックスにとって甲府は目下最大の敵。絶対に負けてはならないのだ。
それがあっさり0-2かよ。さすがに萎えるわ。
娘の紅組には、負けても最大級の拍手を送ったのだが、アルビレックスに送るモノは溜息しかないのだ。
とほほ〜。


2015.05.29
30代の頃、フリーランスの仕事仲間と「食えなくなったらどうするか」というテーマはちょくちょく話題に上った。
その時多かったのが「いざとなったらタクシーだなあ」というものだった。
実力と人脈のみが頼りのフリーランス稼業。気楽っちゃあ気楽このうえないが、一寸先は闇。最後のセーフティネットがタクシーの運転手というわけだ。
そんなことを思い出したのが、先日、タクシードライバーにインタビューした時のことだ。
50代半ばとおぼしきそのドライバーの前職はなんとフリーのシステムエンジニア。
「リーマンショックで仕事がなくなって、腰掛けのアルバイトつもりでタクシーを始めたらもう6年」とのことだった。
やはりリーマンか。オレもリーマンの打撃は非常に厳しく、まだ立ち直ってないものなあ。
「気楽でいいですよ。もうSEには戻りたくないですね」とそのドライバーは言うのであった。
今タクシー業界はひどい人手不足で、需要10人に対し応募は1人しかいないそうだ。
でも、どこの駅前でも見られる、昼間っから空車が行列していて、顔見知りの運転士が立ち話している光景は、そんな人手不足の話は本当なのかなあと思わせる。


2015.05.28
庭のあじさいが咲いた。
数年前に小さな鉢植えを買ってきて、そのままほったらかしにしていたら、いつの間にか根を下ろし、そして、大きく育った。
あじさいは強いというが、確かにその通りだ。毎年、この花が咲くと春が終わり、そして夏がやってきたことを知る。
隣のオガワさんが、今日も屋根職人の仕事を終えて、帰ってきた。
「いやあ、暑くなったねえ」とシャツをまくるその二の腕が真っ黒だ。
オレは、冷蔵庫から取り出した発泡酒をオガワさんに手渡す。
こうして今年も夏が始まる。
去年に続いて今年もちょっとだけフライングして、「ももかん」のCDを取り出してかける。
毎年、6月の1カ月間だけ聴くと決めているCDだ。
一曲目のイントロが流れると、オレの仕事部屋は夏。
このウェットな音が、夏の空気にとてもよく似合う。
あれほど待ち遠しかった春は、こうしてあっという間にいってしまって、夏だ。


2015.05.27
ナビスコカップとはいえ、相手が湘南とはいえ、最高の試合展開に最高の時間帯で点を取って大勝利。久々の複数点勝利。しかも完封。
オレと息子が吠え、ヨメが「ああ、アルビが勝ってやっと平和になったわ」と溜息をついた、実に素晴らしい勝利だったのだ。
田中達也が先発するとなぜかスイッチが入るのか、序盤からプレスが決まり、セカンドボールが拾え、しかも守備も集中を切らさない。
全盛期の体力はとても望めないため、田中達也は60分限定。その間、タツヤは全力で走り回るのだ。
そして交替した指宿が86分に決める。
オレのお気に入りのコルテースがど迫力で左サイドを蹴散らしながら駆け上がり、成岡を経て、指宿が右から突き刺したのだ。
フォワードのくせに今季ゼロ点。背が高いのにヘッドが下手で、ポストプレーもできず、でくの坊扱いされた指宿が今季やっと決めた。
その瞬間のコルテースの喜びようが素晴らしく、なんていい奴なんだ、コルさんは、とオレは感激したのだ。
ちなみにコルテーズのことは、オレはコルさんと呼んでいる。元ブラジル代表だからちゃんと敬称を付けるのだ。
そしてその1分後、今度はザキヤマこと山アが決めてくれた。
小泉のシュートがはじかれ、そこに頭から飛び込んでダイビングヘッドを決めたのである。
スタジアム中が「お前は岡崎か〜、いや、山アだった」と叫んだという、なぜそこに頭から行くのかというヘッドだった。
素晴らしいのは、その前の小泉慶のプレーだ。
高卒2年目、東京出身なのに「レオ・シルバと一緒にプレーしたいっす」と自ら望んでわざわざ新潟にやってきた小泉はオレのお気に入り。
去年、新潟の練習を見に行ったときは、先輩に言われて真っ先にファンサービスにやってきて、直立不動で挨拶してからサインを始めたのだ。
天然の小泉は神経も図太くて、大先輩にも平気でぶつかるし、足を出す。
アントラーズの小笠原を削ったときは、小笠原に「まだ顔じゃねえよ、てめー」とすごまれたが、「すぐに追い着くから」とケロッと言い返したという強心臓、いや天然。
その小泉が、先日、突然丸坊主になって周囲を驚かせたのだが、その理由がなんと免許の試験に落ちたからだった。
しかも二回目の不合格。
チームメートに「今度落ちたら坊主にすっから」と宣言した手前、約束を守って丸坊主になったのだ。
新潟のような田舎で運転免許の試験に二度も落ちるとは、しかも二十歳前のアスリートのくせに信じられないということだが、これはやはり強烈な天然ぶりにふさわしい相当に酷い運転をしたに違いない。
ほとんど走る凶器なのだろう。
そして丸坊主にした小泉というのが、これがまた強烈な顔で、今日初めてそれを見たオレと息子は、小泉の顔がアップになるたびに指を指して大笑い。
本当に悪そうなやつだなあ、どこの高校にも一人はいる問題児の顔だなあ、こんなヤツに免許持たせたら危険だよなあ、という凶悪小僧の顔をしていて、本当に大笑いだった。
小笠原もこの顔を見たらびびるのではないか。
その小泉が、今日はレオ・シルバ不在の穴はオレが埋めるといわんばかりの獅子奮迅。
終盤だというのに右サイドを70m全力疾走で駆け上がって、2点目につながるシュートを叩き込んだのだ。
いやあ、気分がいいなあ。
丸坊主の凶悪小僧が顔をくしゃくしゃにしてチームメートと大喜びである。
ボロボロのチーム状況だったけれど、今日の試合は、これをきっかけに一気に立ち直るのではないかという闘いだった。
これで数日、我が家には平和が訪れる。
仕事をしようと机に座ったオレは、仕事の前にちょっとだけと言い訳してまた試合の終盤をスカパーの動画で見て、大喜びするのだった。


2015.05.26
そういや昔、「MOTHER」っていうファミコンのゲームがあって、一種独特の不思議なゲームだったなあっていうのを、先日出かけたハードオフで息子に話したら、すげえ興味を持ち始めた。
MOHTERの中古カセットはハードオフにも売っていたが、なんと6000円!
たまげた。まだWiiとかに移植もされていないのだろうか。
それを見てますます欲しくなってしまった息子であるが、さすがに6000円は暴利。
アマゾンで見たら2000円で売っていたので、それでも暴利は暴利であるのだが、買ってやった。
問題はハードである。ファミコンである。
ところが世の中にはちゃんとあるのね、不思議なものが。
やはりハードオフに置いてあったのが、ファミコンカセットが再生できますよ〜というパチモンファミコン。なんと88ものゲームが内蔵されているというハードで、どこからどう見ても怪しいしろもの。2700円。
中国の路地裏で売っているのが似合いの適当さで、強烈に物欲を刺激してくるのである。
これを買えば、たぶんMOTHERができる。
一気に方向性は定まり、中間試験が終わった本日、ハードオフまでそのインチハードを買いに行くことにしたのだ。
なお、さりげなく自慢するのだが、息子は現在学年で2位の成績である。1年の時は1位も獲ったのに今は2位ということで、オレに激しく責められている。
てめえ、1位にならないとMOTHERをぶっ壊すからな、ひー、勘弁して父ちゃん、という星飛雄馬・一徹状態にあるので、きっと今度のテストでは学年1位を獲るだろう。
と、何気なく自慢して話は進むのだが、その息子を駅で待っていたら通りかかったのが、地元のパパ友・ケンちゃん。
おす、ケンちゃん、久しぶりやんけー。
何をしてるんだというからこれこれこうでファミコンのパチモンを買いに、といったら、ケンちゃんは「オレはスーファミ世代だからわかんねえなあ」とのことだった。
ひとしきりファミコンの話題で盛り上がる。いいおっさんが駅前でなにをやってんだか。
そうこうしている間に息子が帰ってきたので、そのままハードオフまで買いに行く。
いうまでもないが息子の学校では帰り道に寄り道してものを買うのは厳禁である。
だから、制服姿の息子は「先生に見つかったらどうしよう」とびびるわけだ。しょうがねえなあ。
見つかったら「買って帰らないと父ちゃんにぶん殴られるんです。オレの父ちゃんは日本一の日雇い妊婦です」と言え、と命令した。
残念なが先生にも見つからずにパチモンのファミコンを買うことができ、家に帰ってメシを食った後、息子は念願のMOTHERを始めた。
オレは発泡酒を飲みながら薄ら酔いの濁った目でそれを見る。
8ドットの懐かしい絵柄だなあ。
2時間ほどMOTHERを楽しんでようやく風呂に入るという息子に面白かったかと聞いたら「うん、なんだか不思議な世界観のゲームだねえ」といっぱしのわかったようなことを言う。
やはり他のゲームとはちょっと違うということが伝わったみたいだ。
実はオレも、今見たらどんな印象になるんだろうと、オレ自身の反応がちょっと楽しみである。


2015.05.25
いやあ、久々に鳴っちゃったね、地震警報。
例のピロン、ピローンてやつ。
オレはちょうどインタビューの真っ最中で、場所は葛西臨海公園という海抜0メートルの埋め立て地。
電車が停まってもここらへんはライフラインが皆無だし、液状化で車は走れないし、しばらくオレはこのライフライン皆無の荒れ地に幽閉されるのかと、最悪の事態が頭をかすめたのだった。
あの警報音を聞くと、3.11以降の暗黒の日々が蘇り、ポポポポーンのCMもフラッシュバックして、完全にトラウマ状態。
揺れが収まって、当然のことながら、いやあ、3.11を思い出しますね〜、あの時私はちょうど車を運転していましてね〜、ほほう、それはさぞ恐ろしかったでしょうねえ、いやいや、私なんて高層ビルのですね、と話が盛り上がるのだった。
と、そこにいたのが、ちょうど卒業旅行でパリに行ってて地震はニュースで見ました、というお姉ちゃん。
全員の、はあ〜ん? という視線にさらされて一瞬にして仲間はずれ。
もはや3.11は国民的トラウマ財産で、世界遺産級のことだと思うな。
そしてそれに続いたのが、なでしこのワールドカップ優勝と、岩清水のユニフォームに書かれたメッセージ。
あれからもう4年で、早いもので次のワールドカップが来月始まるのだ。
うーん、思ったほど世代交代が進まず、これはちょっと厳しいなあ。
宮間の代わりも見つからず、阪口の後継者も育たず、なでしこ、大丈夫かあ〜。


2015.05.24
イオンモールへ買い物に行く。
息子は明日から試験だというので、家に残って一人で勉強している。
その息子から、制服のズボンが届いて着払いだったので払っておいた、というLINEが来た。
そうだった。
息子の制服のズボンが小さくなったので買い替えて、それが届いたのだった。
このズボン、なぜか池袋の西武百貨店にしか売っていないという。
しかも頼んでから届くまで2週間もかかるという。
いまどきあり得ない商売に、ちょっと目がくらくらする。
配達前に在宅を確認する電話をしてから、というルールになっていたようだが、当然のことながら佐川急便がそんなルールを守るわけがなく、結局、大人が不在で中学生だけが留守番しているという状況で届いたわけだ。
息子はLINEで、払っておいたから、とのこと。
1万なんぼかなのに、よく金を持っていたなあ。感心感心。
というか、なんでたかだか制服のズボンが1万なんぼもするんだよっ。
あまりの商売にあきれかえる。


2015.05.23
本日のアルビの対戦相手は、どんくさい広島である。
なんで広島がどんくさいかというと、アウエー戦でシュートを1本も打たなかったりするくらい、引きこもりチームだからだ。
フォワード一人残して後は全員ゴール前。1点取ったらあとは攻めないでだらだら守って終了。
そんなサッカー、ちっとも面白くないのだが、それで勝って「どや、ワシら最強や」と鼻息荒い広島もんなのだ。
大宮と並ぶどんくさいチームなのだ。
試合開始は7時である。
その直前に行われたのが現在のライバル甲府の試合で、なんと甲府が仙台相手に勝っているという状況中での試合開始だった。
これはまずい。非常にまずい。
なぜなら、甲府は18位でアルビレックスは17位だからだ。
このまま甲府が勝ってアルビレックスが負けると順位は逆転する。有り体に言えばアルビレックスが最下位、ビリになってしまう。
そして始まったアルビレックスの闘い。案の定、前半早々にまたもやコーナーキックから失点だ。
もうほとんど病気だなあ、この弱さは。
レオ・シルバが病欠で、ラファエル・シルバがサボりで、唯一の代表候補のマツケンが入院中で、さらにレギュラー2人が累積警告でお休み。ベンチ入りの人数が足りないから、急遽、ユースのチームから年端もいかない少年2人をベンチの控え選手に登録して急場をしのいでいるという、お笑いチームである。
仮にも、どんくさいながらも上位陣に食い込もうという広島を相手に勝てるわけがないのだ。
そうなのだ。甲府が勝った時点でもはや結果は見えていたのだ。
それでもアホなサポーターは応援する。オレと息子のようなアホなサポーターは、ポジティブバカになりながら応援する。
そして2-4の敗戦。
引きこもりのチームにどうして4点も取られてしまったのか、理解できないのだが、そこには目をつぶって、2点も取ったことを次につなげようとする。
よーし、2点取ったぞう。相手が0だったらこっちの圧勝だったなあ、おい。
こうして迎えたJ1最下位の日。
う、うーむ、中位で地味にいるよりも最下位の方が目立っていいではないか。
ポジティブバカはそう考える。ならばせめて入れ替え戦にからみたいな。今のままでは自動降格だ。
いや待て、幸い今年は2ステージ制だ。あんなに反対していた2ステージ制だったが、こうなったらむしろ2ステージ制に感謝だ。
前半は捨てて、セカンドステージに全てをかけよう。きっとち選手はみんな戻ってくる。レオも絶好調で戻ってくる。
そう信じてオレは発泡酒をあおり、息子はご飯をわしわしと食うのだった。


2015.05.22
板橋のハズレに取材にいった。
畑ばかりで、バスに乗り込んでくるのは地元のじいさん婆さん。病気自慢に花が咲く。
その後、今度は千代田区の三番町に取材にいった。
政治家や官僚が暮らす低層の厳重警備のマンションが並び、歩行者は労働者ばかり。佐川急便が元気に走っている。
ふと見れば「恥を知れ」と壁に大書してある大妻女子大。
板橋と三番町の落差に頭がくらくらするのだった。
でも、オレが暮らすなら三番町より板橋を選ぶけどな。


2015.05.21
人様の仕事ぶりにあまり口を挟むのはよろしくないのだが、どうもデジタルになってからのカメラマンはシャッターを押しすぎるのではないか。
あ、いいですね〜、カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ。
えっ、こっちもですか? わかりました。カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ。ついでにカシャカシャ。
時にはそんな調子で60分カシャカシャしっぱなしのカメラマンもいて、さすがに撮られている社長もうんざり顔でイライラしてる。
えーと、しっかり構図を決めて、光も図って、そして、ここぞという時にカシャカシャっていうぐらいでいいじゃないですかね。
まあ、かくいうオレも、デジタルになってからのライターは、と言われているかもしれないから気をつけなくては。


2015.05.20
仕事で使っているカバンがへたってきた。
電車の中で観察すると、人様はなかなか立派で高そうなカバンをお持ちだ。
いい年こいて、自分が情けない。
朝からそう反省したから、スマホでごちょごちょやって、取材仕事が始まる前にはアマゾンでポチッ。
家に帰る頃にはもう商品が届いていた。
うーむ、便利なんだか、堕落なんだか、浪費癖なのか。
ともかくネットにリアルはかなわんという話だ。
届いたカバンはなかなかに素晴らしく、とても気に入っている。


2015.05.19
そういや書き忘れていたが、たべろぐを巡る話はけっこう笑えた。
息子の小学校時代の担任の先生が、「せめての来客アップに」ということで、たべろぐに魚せいをアップした。
オレにも、応援してくださいね、ということだったので、よっしゃと引き受けた。
なんせ息子にえこひいきしてくれと頼んだら「わかりましたわかりました」と引き受けてくれ、内申書に下駄を履かせてくれと焼酎をおごったら「ああっ、やめてください、ああっ、しょうがないなあ」と手心を加えてくれた先生である。
こういうときこそ恩返しだ。
というわけで、魚せいについて紹介する文章を書いて投稿したわけだ。
駄文書きのろくでなくライターであるが、オレも一応は文章で身を立ててきた男だ。しかもコピーライターというのは、邪険にされがちな広告文をどうにか人様に読んでいただくために、サービス精神たっぷり文章を書く習慣を叩き込まれている。
つまり「行きました、食べました、美味しかったです」と書いては自分を許せないわけで、まあ、徹底的にひねくれた文章を書いたのだ。
ところがその6時間後、なんとたべろぐからメールが来て、誹謗中傷に当たるから修正しろ、一部分ではなくて全体がそうだから全部書き直せ、さもなくば削除しろとのことであった。
売文業ゆえ、オレに文章を直せと命じることができるのは金をくれるクライアントと母親ぐらいのものである。
その母親も今は天国にいるから、クライアント以外にオレに文章を直せと命じることができるものはいない。
だから削除した。
それにしても、実際に常連として通って見聞きした事実だけを書いたのに、それが誹謗中傷に当たるとは、どういう読解力なのだろうなあ。
恐ろしいほど低レベルのリテラシーである。
笑っちゃうのは、同じようなことば頻発しているのだろう、「お店に都合の悪い情報を書き直させることはありません」とか「マイナスの評価もしっかりと載せています」と、店を検索するとやたらとそういうエクスキューズが出てくるということだ。
大げさに言えばたべろぐもメディアであるわけだが、これはメディアとしての自殺行為。それにも気づかないほど、レベルが低いわけだ。
たべろぐに書かれてある店の情報は信用できないんだなあと、オレは素直にそう思った。


2015.05.18
えらいこっちゃ。
この地に引っ越してきて11年、我が家に初めてゴキブリが出た。
隣は畑で、ゴキブリよりもクモやムカデの類が多くて、クモなんて今では誰も驚かないような家なのだが、ゴキブリは油断していた。
慌てて退治薬を買ってきて配置する。
うーむ、困ったものだ。


2015.05.17
息子と映画を観に行った。大泉洋が主演している「駆け込み女と駆け出し男」だ。
冒頭30分が退屈極まりなく、果たして2時間30分の長丁場をオレ自身が耐えられるか、ましてや息子は、と懸念したのだが、途中から圧倒的な映像の迫力と役者たちの演技力にグイグイと引き込まれた。
それでもさすがに息子には厳しかったかなあ。「面白かったけどストーリーがよくわからなかった」とのことだった。
「ミュータントタートルズがもう一度観たい」とよく口にしているので、やっぱりああいうバカ映画の方が好きなのか。まあ、中学生だから、当然だわなあ。


2015.05.16
レオ・シルバが緊急帰国で、ラファエルがずる休みで、その他にもけが人続出。
17位の完全降格圏にあって、迎えた相手は16位の仙台。
で、ホームだというのに0-3でころっと負けて、イエローいっぱいもらって次節に2人が出場停止。
そりゃあ、監督が涙目になってもしょぅがないだろうなあ。
オレも、正直、折れる。
これほどやることなすこと裏目に出るというのも珍しいのではないか。
とほほほ。
おかげでオレと息子は大不機嫌。
ヨメが「ったく、アルビに勝ってもらわないと家の中の雰囲気が悪くて困る」と嘆いている。


2015.05.15
練馬のオレんちばかりでなく、いろんなところに警官の姿が目立つ。
オレんちの周囲では、いろいろと変質者が沸いているようで、そのせいだろう。
そのほかの場所も似たり寄ったりなのだろうな。
困ったものである。


2015.05.14
急に暑くなってきたので、まるで夏ですねーというのがお約束の挨拶。
隣のオガワさんは屋根職人なので、「屋根の上はたまんねーよー」と早くも真っ黒な顔をするのだった。


2015.0513
その時、確かにオレは胸騒ぎがしたのだ。
いや、胸騒ぎってのは、悪いことが起きるときの表現か。
ならば、虫の知らせがあったのだ。もっと悪いか。
ともかくなんとなく思うところがあって、オレはアルビレックスのユニフォーム(に似せてあるTシャツ)をむんずとつかんで、カバンに放り込んで出かけたのだった。
本日の取材仕事は、13時〜17時である。場所は八丁堀。東京駅からJRで一駅だ。
初めてのクライアントで、インタビューを二つ、こなさなくてはならない。
初めての取材先というのは、当然のことながらけっこうな緊張を強いられるわけで、入念に準備し、テンションも上げて臨む。
ところがそんなふうにアゲ気味に取材先に到着したオレを待っていたのが、2人目のインタビューは急病でキャンセル、という報せだった。
「せっかくいらしていただいたのに申し訳ありません」と頭を下げる初対面の先方を前に、オレは、いやいや大丈夫です平気ですいつでもまた来ますそんなそんな、と答えながら、胸の内では、これは間に合うっと叫んで、スーツの後ろに回した手で小さく握りこぶしだったのだ。
昨日、衝撃の帰国を発表したレオ・シルバ。精密検査のために今日、ブラジルへ帰ることになった。
そして、帰国のために成田に向かう新幹線の時刻と成田の飛行機の便を、驚くべきことにアルビレックスは公式サイトで公表してしまったのだ。
これは文句なしに大英断である。
公共交通機関での移動ゆえ、周囲に迷惑がかからぬよう、移動スケジュールは伏せるのが大原則。それなのに公表したというのは、うちのサポーターは決して周囲に迷惑をかけることはないはずだと信じてくれたからに違いない。
そしてレオも、胸を張って挨拶したいと考えたからに違いない。
だから、新幹線と飛行機の時間が発表されてから掲示板、Twitterは大騒ぎ。平日の午後の便にも関わらず、朝から途切れることなく情報交換が行われ、レオをちゃんと見送るという流れができたのだ。
ここまで書いただけでもうオレは涙目なのだが、そういう情報交換をリアルタイムで見ながら、なんだかオレはスゴイ出来事をリアルタイムで体験中と理解した。
もちろんオレも行きたい。何をおいてもレオを見送り、必ず病気を治して帰ってこい、いや、最悪、アルビレックスを退団するようなことになってもカラダだけは治してくれればいいか、と伝えたい。
だが、昨日の今日である。
13時〜17時のインタビューは、数週間も前から決まっていた仕事だ。
見送りは無理だから、せめてユニフォームだけでもカバンに入れて、そして遠くの空を見上げて見送ろうと思ったのだ。
それがあーた。2人目が急病でキャンセルだ。
あ、いや、病気になった先方には申し訳ないが、これは握りこぶしだ。僥倖だ。
終了予定は15時。レオが、成田へ向かう乗り換えのために新幹線で東京駅に到着するのが16時20分。
オレのいる場所は八丁堀。
間に合うっ! 間に合うではないかっ!
オレの胸騒ぎは、いや、虫の知らせは、いや、予感は正しかったのだ。
その間、サポーターの情報が飛び交う。オレも、待てよ、成田へ行くなら東京駅ではなくて上野で乗り換えるのではないか、と気づいたのだが、その不安も見知らぬサポータが掲示板に書いた「上野ではなく東京駅だそうです」という一言で解消だ。
そして、予定通り15時に取材を終えて、八丁堀で飛び乗ったJR。
考えてみれば昼飯を食っていなかったが、もはやそんなことはどうでもいい。オレはレオを見送るのだ。
東京駅に到着し、いったん改札を出て入場券を買い直し、京葉線からの長い連絡通路を歩いて上越新幹線のホームに行く。
到着は何番線だ。わからんではないか。駅員に尋ねて、22番線に向かう。
あれ、レオは何号車だろう。当然グリーン車だろ。しかし、もし違ったらまずい。
そう思って掲示板を見たら9号車と記してあった。
14時に新潟発の新幹線に乗ったレオ。
新潟駅には見送りのために100人ものサポーターが集まり、そのサポーターに向けてレオは「泣かないで、必ず帰るから」と笑顔で挨拶したそうだ。前日はチームメイトの前で号泣したというのに。
その様子が掲示板で伝えられる。
そして、なんと、新潟を出発した新幹線が次の燕三条に停車すると、そこにもアルビレックスサポ。ホームから座席のレオに向かってユニフォームを振り、あるいは段ボールにポルトガル語で「ラ・ファミリア(オレたちは家族だ)」と書いて手を振るのだった。
次の長岡駅でもホームにサポ。越後湯沢でも2人のサポが旗を振り、浦佐では1人のサポが旗を振ったという。
そんな具合に、停車駅、通過駅でサポーターがレオの乗る新幹線を待ち構えて、レオを見送ったのだ。なんと感動的なことか。まるであの幻の九州新幹線開通キャンペーンそのものではないか。
上毛高原駅でのみ確認されなかったが、それ以外のすべての駅でこうしてレオを見送るサポータの姿が確認されたという。
なんと高崎駅にも、ちゃんと群馬在住のアルビレックスサポーターが駆けつけたのだ。
その様子はすべて同乗の奥さんがビデオに収めていたそうで、きっとレオはブラジルに帰って繰り返し見ることになるのだろう。
そんなふうに感動の見送りリレーが掲示板で続々と書き込まれ、それを読みながら東京駅の22番ホームでオレはレオを待つ。
すごいぞ、アルビレックスのサポーター。
東京駅のホームには、続々とサポーターが集まる。その数およそ30人。
オレの隣にいたおじさんは「私は新橋の会社から仕事を抜け出してきました」と、首にタオルマフラーを巻き付けていた。オレはカバンからユニフォームを取りだして待ち構える。
そしてホームに、上野駅で見送りを受けたレオを乗せた新幹線が到着。
掲示板に書かれてあったとおり、9号車のグリーン車から、レオが下の子をだっこしながら降りてきた。オレはユニフォームを掲げて、レオを見る。
レオは、笑顔を振りまき、そしてゆっくりとホームを過ぎる。サポーターは、みんなえらいんだよ、騒ぎもせず、静かに見送る。
レオ・シルバがここまでサポーターに愛されているのは、サッカー選手として素晴らしいこと以上に、人間として素晴らしいからだ。どんなに疲れていても嫌な顔をせずに人に接し、アウエーでの試合後でも敵サポーターと笑顔で写真に収まる。
アルビレックスのようなポンコツチームで獅子奮迅の働きをして、それでも愚痴一つ言わず、負けても笑顔で、次また頑張ろうと仲間を鼓舞する。
その姿をずっと見ていて、そして誰もがレオのことが大好きになるのだ。
そんなレオが新幹線のホームからエスカレーターに乗って降りる。危ないからね、気をつけてね。
と、そこにサポーターをかきわけてつかつかと寄っていったのが、子太りのおじさん。
おじさんは、エスカレーターに乗っているレオに上から手を伸ばして、あっさりと握手する。
そして、周囲に「あれ、レオ・すルバだべねー。握手すたべ−」と満面の笑みなのだった。
お、おっさん、新潟からたまたま来ていてレオを見かけてわけもわからず握手を求めたんだろうなあ。
サポータ全員がずっこけたのだった。
そして、改札を抜けたところでオレは再びレオと遭遇。改札にも約30人のサポータがいた。
オレは、レオに「待ってる」と声をかけた。レオは「マテテ」と答えて、オレと握手した。
レオは、帰ってくるから待ってろとオレに約束してくれたのだ。よし、きっと大丈夫だ。
夜、成田空港にはやはり大量のサポータが集まったそうだ。
平日の午後、どうしても東京駅に駆けつけられなかったサポーターが、仕事を終えてから成田に駆けつけたのだろう。
掲示板には、柏から車を飛ばして成田に着いたけど間に合わなかった、と悔しがる書き込みもあった。
すごいよなあ。なんだかすごいことが起きたなあ。
レオ・シルバを巡る、そんなキセキが起きた一日だった。その輪に参加できたことは、オレの誇りだ。
あとはレオが健康で戻ってくれれば。
肝臓である。酒も飲まないアスリートなのに数値に異常があるというのは、あまりいいことではない。だから楽観はできない。
もし体の健康と引き換えにアルビレックスに帰ってこられないという交換条件を神様が提示するなら、オレは間違いなくレオの健康を望む。それほどの人間なのだ、レオ・シルバ。


2015.05.12
ブラジルの国内リーグで活躍していた無名のレオ・シルバが新潟にやってきたのは、2013年。
初めての海外でのプレーで、当初、なかなかパフォーマンスを上げられずにいた時は、孤独もあり、とても辛かったそうだ。
そんな時、外で食事していたいたら、見知らぬおっさんが「よく新潟に来てくれたな。いっぱい食ってくれ」とメシをおごってくれたそうだ。
これがこのほか嬉しかったらしく、レオはいつまでもそのことを思い出して語るのだった。
そのボール奪取力があまりにも神業レベルだったので、当初、Jリーグの審判は「何か反則しなきゃ取れるわけがない」と、レオがボールを奪うたびにファールの笛を吹いていた。
その技術力と共に、どんな時でもニコニコと笑っていて、負けても負けても笑顔を忘れない人間性が多くの人を惹きつけ、今や新潟では偉人。
古町の繁華街に老いてあるドカベンの像なんかさっさと撤去して、代わりにレオの像を置け、と言われるほどの存在である。
そのレオも、今シーズンは開幕から今ひとつの調子なのか、時々、らしくないミスも見られた。
「さすがに30に手が届こうかという年だものなあ」「そういや腹回りも心なしか膨らんだような」とささやかれ、だが、それでも常人の想像を遙かに超えるスーパープレーをちょくちょく見せてくれていた。
そんなレオが、実は体調不良で肝臓の数値に異常が見つかり、精密検査のためにブラジルに緊急帰国することになったと、今夜突然の発表だ。
日曜日のマリノス戦をオレは見ている。獅子奮迅の活躍だった。
そこから中一日を置いての発表で、そして発表の翌日にはブラジル行きの飛行機に乗るという慌ただしさ。それほど急を要するのか。
原因は疲労とストレスだろう。
すまないなあ、レオ。新潟みたいなへっぽこチームで大きな荷物をしょわせちゃって、それがとんでもない負荷となってカラダに襲いかかって、とうとう肝臓が悲鳴を上げたのだろうなあ。
もう新潟のために働かなくてもいいから、とにかく無事を祈る。肝臓だとすると、下手したら選手生命の危機でもおかしくない。
新潟のことはいいから、とにかくカラダを回復させてくれ。
公式サイトによれば、明日から一旦帰国するというのでチームのミーティングで挨拶に立ったというレオは「苦しい状況の時に申し訳ない」と号泣したそうだ。
極めて異例だと思うが、帰国のために成田から乗る飛行機の便も、成田に向かうために新潟から乗る新幹線の時間も、すべてチームが公式に発表し、「見送りに行くなら他のお客様に迷惑をかけないように」と呼びかけている。
新潟駅はもちろんのこと、成田にも大勢のサポーターが駆けつけそうだ。
「もう帰って来ないのでは」「移籍の準備に入ったのだろう」という見方があるのももちろん承知している。
帰国便を公表したのもチームとしてはもう移籍を止められないのでサポーターの声でなんとかして欲しいからだとか、帰国の便がエミレーツなのは中東に移籍するためだとか、いろんな声がある。
オレは、たとえそうであっても仕方ないと思っている。レオほどの選手だから、世界のどこでも、もっと高いギャラで仕事ができるのは間違いない。
だから、カラダが回復して、元気になってさえくれれば、あとはレオ自身が決めればいいや。
でも、今は絶対に元気になって帰ってきてくれると信じているのだ。そして、降格の危機にあるチームをスーパーヒーローとして救ってくれるに違いない。
レオは試合前とハーフタイムにピッチの中央に仁王立ちして両手を差し上げ、神に祈る。そのポーズを真似して、オレと息子は一緒にレオの回復を祈ったのだった。


2015.05.11
コロッケソバというものがある。
その名の通り、温かいソバの上にコロッケを載せたものだ。天ぷらソバの、エビ天の代わりにコロッケが載っている。
駅の立ち食いソバでは定番メニューに近い。もちろんコロッケうどんもある。
駅での立ち食いソバか大好きなオレは、よくコロッケソバを頼む。
かき揚げソバをえらんだ場合でも、追加のトッピングメニューとして100円ぐらいのコロッケをかき揚げの隣に載せてもらう。
ところが、このコロッケソバというものをまったく知らない人というのも多数存在する。
「えっ、おそばにコロッケを載せるんですかっ」「ええっ、載せないんですかっ」。
互いに相手の非常識をなじるかのような視線が飛び交うこともあるぐらい、この両者の溝は深い。
オレなんかはコロッケソバを知らない人がいるというのが驚きだが、実際に「ええっ、コロッケはちゃんと別のお皿に載せて、ソースをかけていただくものでしょう。おそばに載せたらびちゃびちゃになってしまって、美味しくなさそうだし、だいいちお行儀が悪い」と言われたことがある。
要するにコロッケソバを知らない人たちは、コロッケをソバなんかに載せたら汁でぐずぐずになってしまって旨くないだろう、と言いたいらしい。
ところが、そのぐずぐず、びちゃびちゃ加減がたまらなく旨いんだよなあ、実際。
そんなふうに、ネットに「コロッケソバなんて知らない」という記事を見つけてコロッケソバに思いを寄せているうちに、次第にどうしてもコロッケソバが食べたくなってきてしまったのは午後3時の西武線の車中。
ちょうど小腹が空く時間に、富士そばのコロッケソバというのは実に魅力的な提案ではないか。
思わずオレは電車を降りたら富士そばに立ち寄りたくなったのだが、いいや、いかん、ここで耐えてこそ痩せられる、とすんでのところで踏みとどまったのだった。
午後3時の葛藤。


2015.05.10
少子高齢化は、実はJリーグのサポータにとっても大きな課題だ。
スタジアムに行く観客の多くは30代、40代。子どもがいたとしても親に連れてこられて、試合中はつまらなそうにゲームをしている幼児から小学校低学年ばかり。
中高生はほとんど見かけない。
そんな状況だから、オレの息子がアルビレックスを本気で応援しているのは実はとてもレアなことだ。
本来なら今日は息子の部活でスタジアムには行けなかったのだが、急遽部活が中止になったというので、副都心線直通の西武線急行に乗って出かけることにする。行き先は日産スタジアムだ。
どのチームにもトラウマのような試合の記憶というものがあって、アルビレックスの場合だと、例えば去年夏のガンバ相手に0-5で負けた試合などがそうだ。
そして、本日の対戦相手、横浜マリノスにとってのトラウマ試合が、一昨年12月のアルビレックス戦。
なにしろこれに勝てば優勝という大一番の試合に詰めかけた観衆が6万人のJリーグ新記録。その最高の晴れ舞台でマリノスはアルビレックスを迎えて、そしてあろうことか0-2で敗れてしまったのだ。
満員に膨れあがった観客の中で、川又と武蔵が1点ずつとってスタジアムを沈黙させる。
アルビレックスサポーターは「いやあ、やっちまいましたなあ」「ごめんなさいね〜」とネットで大笑いし、中村俊介は芝生に突っ伏して涙目になったという試合だった。
この時のことをマリノスサポーターは今も忘れていないようで、今日の試合前も「復讐してやる」「仕返ししてやる」とほとんどストーカー状態。川又は既にチームになく、武蔵はあれ以来ちっとも進歩しないでサポーターからさえ「J2に移籍させろ」とチームにメールが寄せられるほどのへたれ状態。
それなのにマリノスサポから恨めしい視線を浴びて、こちらは日産スタジアムに乗り込んだのだ。
14位である。
情けない。
しかも考えられないようなミスが続いて試合を落としたりしてすっかりサポーターもしらけているから、5月の晴天という絶好のサッカー日和にもかかわらず、集まったアルビサポはごくわずか。2000人もいなかっただろう。
とても寒い会場になってしまったのだ。
そしてゲームはいつものようにとてもいい闘いをするのだが、最後が決めきれず、絶好のチャンスを自分らのミスで潰した直後に相手にあっさり決められて負けるといういつものパターンそのものの試合となってしまった。
フォワードの山アギュンが得意のドリブルで切れ込んで、シュート体勢に入った瞬間にもうゴールシーンが浮かんだというほどのチャンスだったというのに、どこをどうしたら失敗できるのだという不思議な外し方をしてしまう。
後で息子に「お父さんでも決められる」と言われたほどのドフリーのチャンスを失敗し、そしてその10分後に、まるでお約束のようにマリノスに入れられてしまう。
しかもその決めた選手というのが、あーた、おととしに新潟をクビになってマリノスに移籍した選手の、しかも移籍後初ゴールというじゃないですか。
アルビレックスサポータの声はまさに悲嘆の声。
移籍したチームにゴールを決めることを「恩返しゴール」と言うのだが、これまでアルビレックスはことごとく恩返しゴールを決められてきた歴史を持っていて、そこに今日新たな歴史が書き加えられたというわけだ。
いい試合をしたのだが、今日も負けてしまった。今季はこんなのばかり。
17位である。
降格圏だ。
試合終了後、挨拶のためにサポータ席にやってきた選手に対して、なんとサポータからはブーイングが起きた。
オレは拍手していたが、ビックリしてしまった。なんで自分のチームにブーイングするのだろうなあ。
ネットには「拍手するゆるいサポーターがいた」などと怒りのコメントも多くあったが、しかし、応援するチームが負けちゃったんだから、よーし、次は頑張れよと、負けたときこそ応援するものだがなあ。
もし、いつも勝つような強いチームを応援したいというのならガンバやレッズの応援をすればいいじゃん。オレは故郷のチームだから応援しているのであって、負けたからブーイングして応援しないという感覚は理解できないなあ。
ブーイングを浴びたレオ・シルバの悔しそうな顔が忘れられない。
とはいえ、朝からそわそわして楽しみにしてやってきたゲームで、今日もまた悔しい負け方をしてしまって、やっぱりそれはガックリするわけだ。
とほほほ〜、今日も負けちゃったよ〜といいながら息子と二人、圧倒的に多いマリノスサポーターに囲まれて新横浜駅への道を歩いた。
当然このまま帰れるわけはなく、どこかで悔しい負けの記憶をクールダウンしなくてはならない。
よし、ビールを飲もう。
新横浜駅前の居酒屋が並ぶあたりではサッカー帰りの客をつかまえようと客引きが声をからしており、オレたちも姉ちゃんにつかまって「飲み放題ですよ〜」となどと勧誘された。
どこよ、店は。「そこのビルの6階ですよ〜。おいしいですよ〜」。6階?。「ええ、6階です。エレベータだってついてるんですよ〜」。オレたちは今日も負けちゃって、しかも降格圏の17位に落ちちゃって、そんな高いところで飲めるわけないじゃん、もっと地べたに近いところで飲みたいんだよ、と姉ちゃんの誘いを断る。
そして6階ではなくて2階の庄屋に入ったのだった。
庄屋で「刺身が食いたい」という息子のために刺身をつまみながら、オレはビールを飲み、2杯目からはホッピーに切り換える。
と、隣の広い和室に、続々とオレンジのユニフォーム姿の人たちが集まってくる。あれ、アルビレックスサポじゃん。なによ、この集団。
日産スタジアム前の居酒屋というアウエーど真ん中で集まるとは、大胆不敵、非常識な連中だなあ。
不審な思いを隠せぬまま、オレはトイレに入った。
すると個室のドアを開けて出てきたのが、やはりオレンジのユニフォームを着たメタボなおじさん。
メタボおじさんは手を洗いながら「ほんとに困ったものだなあ、参ったなあ」と愚痴をこぼしていたので、オレも、ほんとだよねえ、どうしたもんかねえ、と調子を合わせる。
そして、並んで手を洗いながら、で、そちらさんはどういう団体の方なんですか、とたずねてみた。
メタボおじさんは「ああ、アルビレックス関東です」。
げ、アル関? アル関の飲み会なのか?
慌てて席に戻ったオレは息子に、おいおい、アル関だぞ、アル関、と教えた。息子も立ち上がって「ええーっ、アル関なの?」と絶叫する。
アル関。アルビレックス関東。
そうである。その名の通り、関東在住のアルビレックスサポータの集まりがアル関で、その存在は知っていたものの、どうやって仲間に入れてもらえばいいか、今までわからなかったのだ。
それがなんとマリノス相手に負けて17位と降格圏に落ちたその日に、アウエーど真ん中の居酒屋で遭遇するとは、これはレオ・シルバ様のお導き。
早速オレはメタボおじさんに、ま、混ぜくださいよ、仲間に入れてくださいよ、とせがむのであった。
アルビおじさんは、いい人で、早速、幹事に話をつないでくれた。
少子高齢化はJリーグのサポーターにとって大きな問題である。
そこに登場したのがアルビレックスのユニフォームを着た中学生。アル関の幹部連中は、息子を見て「おお、若者がっ」「もしかしたら21世紀生まれなのかっ」「入れ入れ、かまうもんか、入れ入れ」と大喜びである。
その中にいた今日の宴会の幹事、どこかで見たことがあるなあ。
もしやと思って訊いたら、やっぱり去年の6月1日に大宮で開催された後援会の親睦会で同じ席に座ったお姉さん、生まれも育ちも調布なのになぜか小学生の頃からアルビレックスのサポーターになってしまい、FC東京サポの父親と険悪になりながらもそのスタンスを貫いてきたというお姉さんだった。
お互いに去年のことを思い出し、ああーっ、あの時のっ、と再会を祝し、そして息子はそのまま宴会の席にラチされてしまったのだった。
そして約1時間。息子はまったく知らない大人ばかり70人の宴席でもまれ、オレはその様子を別のテーブルから眺めながら一人でホッピーを飲み続けたのだった。
まったく知らない大人の中でいじられ、遊ばれ、息子は大喜びだ。高揚した表情で大人たちと大好きなアルビレックスについて大声でしゃべって、そうしたやりとりができているということがオレはすごく嬉しかった。とてもいい社会勉強をさせてあげることができた。
やがてジャンケン大会が始まって、あっさり負けたというのに息子は「おい、そこの中学生」と呼びつけられてみんなの前に立たされ、優勝者から景品のTシャツを譲りうけ、ハンドマイクで全員の前で挨拶させられた。
まったく知らない大人の宴席で挨拶するという体験は、ことのほか刺激的だったろう。
もらったTシャツは、なんと往年の名選手の直筆のサイン入り。幹部がシンガポールに旅行した際、今はシンガポールのリーグで活躍しているその選手に会って、サインをもらってきたという。
げ! そんな貴重なものを。
慌ててオレは相手に頭を下げにいったら、そのシャツを譲ってくれたという優勝者は、なんとトイレの個室から愚痴りながら出てきた、あのメタボおじさんだった。
なんという温かい人たちなのだ。いやあ、嬉しいなあ。
幹部の「次は年末に宴会やりますから、今度は最初から正式に参加してくださいねー」という言葉に甘えてFacebookで友だち承認してもらい、オレたちは、応援歌を絶叫して店から「やめてください〜、隣の部屋ではマリノスサポーターのお客さんが飲んでるんですから〜」と止められているサポータ宴会の会場を後にしたのだった。
副都心線・西武線直通の東横線に乗って家に帰り着いた息子は、興奮さめやらぬまま、今日の出来事を何度も何度もヨメに話して聞かせるのだった。


2015.05.09
本日はたんさいぼうのライブである。場所は小田原。何かと騒がしい箱根の近くの小田原。
集合は早朝7時半だ。
ということは単純に考えればうちから1時間半なので6時に出れば間に合うわけだが、しかし、7時を過ぎると東名が渋滞で動かなくなる。
だから7時前に着いていなくてはならず、そのために4時半に家を出た。
つまり渋滞を避けて1時間早く着くためには2時間早く出発しなければならないというのが、車移動の不合理さなのである。
車を運転しない人に限って、なんでそんなに早く、と文句を言うのであるが、まあ、そういうわけだ。
合宿で親分が3時に家を出るのも、お盆の帰省でオレが4時に家を出るのもそのため。
特にお盆の関越を抜けるには、東京からわずか100kmの距離をいかに早い時間にすり抜けるかにかかっており、そのわずか100kmのために全力を尽くした結果、早朝7時には長岡について朝飯を食っているという事態になってしまうのだ。
さあ、こんなに早く着いちゃってあとはどうしよう、と呆然とするのは、まあ、避けようのないことなのである。


2015.05.08
朝から都内をうろうろと取材のために歩く。
丸の内、飯田橋ときて最後が渋谷の富ヶ谷。
富ヶ谷はさすがの高級住宅街で、すんごい車の停まった豪邸が並んでいる。
足立区や江戸川区あたりと比べるととても同じ都内とは思えず、ひゃ〜とのけぞってしまう。
夜、布団の中で娘に、お父さんは今日よく歩いたんだよ〜と言ってスマホの万歩計を見せたら1万9千800歩。
がーん、あと200歩、頑張れば良かったねえと言いながら寝たのだった。


2015.05.07
実は昨日アルビレックスのホームゲームを見ることになったら今日は休みにしようと思っていたので、予定は何も入れていなかった。
なので、原稿仕事はしないで、たんさいぼうのミックス作業を行う。
もうすぐ新しいCDの完成だ。


2015.05.06
せっかく新潟に行ったのだから、アルビレックスのホームゲームを見てから帰ればいいのに。
いや、オレだってそう思う。
だがもろもろの事情があって、そうもいかない。昼過ぎには家に帰ってきた。
そして息子と二人でアルビレックスの試合をスカパーで応援したのだが、これが実にしょっぺえ試合で、いやあ、塩が利きすぎてたまらんかった。ぺっぺっ。
ホームのゲームにゴールデンウィークということでたくさんのお客さんが集まっていたようだが、こんな試合じゃあ、もう見たくないと言われても仕方ないよな…。


2015.05.05
こどもの日の今日、やっと家族で新潟の実家に行くことができた。まったく子どもの部活があると、家族のスケジュールがまるで見えない。
楽しみにしている帰省も一泊のみなのだ。
母の墓に線香を上げ、父の顔を見て、一緒にメシを食う。
手厚く迎えてくれる弟の一家にはいつも感謝だ。
次男が、母方のじいちゃんの家に遊びに行ってもらってきたという正体不明の酒を飲みながら、長男が趣味で始めたというフィルムカメラについての話で盛り上がる。
なかなかに楽しい夜だった。


2015.05.04
せっかくの風薫る5月の連休だというのに、オレは家族に対してちっとも父親らしいことをしてやれないのだ。
Facebookで家族サービスで一緒に山登りなんぞをして「いい汗をかいちゃいました」なんて書かれあるのを読むと、それに比べてお前はダメな父親だなあ、ひゃひゃひゃひゃ、と指をさされているようで殺意を覚える。
これはなんとかしなければ。
というわけで、その罪滅ぼしにいいことを思いついた。銭湯に行くことにしたのだ。
毎年、暖かい季節になると家族そろって汗を流しに銭湯に行くが、今年はまだ行っていない。
連休に遊びに連れて行かないのをごまかすのにちょうどいいではないだろうか。
そう思ったオレは、早速家族を連れて近所の富士の湯に出かけたのだ。車で2分。
ところが富士の湯に着いたら、どうも様子がおかしい。のれんを下げて張り紙がしてある。
ヨメに張り紙を読ませに行ったところ「5月1日まで内装工事で休業します、5月5日は子ども無料です、だって」とのことであった。
今日は5月4日。うーむ、さっぱりわからん。
休みだというなら本日定休のフダがぶら下がっているはずだし。
引き戸の隙間から中をのぞいたヨメによれば「ちっとも工事なんかしてなかったよ」とのことであった。
ますますわからん。どうしたんだ、富士の湯。
オレの連休の罪滅ぼしはあっけなく頓挫し、結局、その足で西友へ買い物に行って、焼き鳥なんかを買ってごまかしたのだった。


2015.05.03
本日は、ねりま丹後湯、つまりオレんちで「たんさいぼう」のレコーディングである。
セカンドアルバムのアレンジが完成し、あとは歌入れとなっていたのだ。
息子は部活で区の大会に出かけ、ヨメと娘はいとこのダンスの発表会を見に行っている。
家にはオレ一人。そこに、たんさいぼうのメンバーがやってきてレコーディングなのだ。
風薫る5月。
一年で一番いい季節の休日。
こんな日にどうしておっさんが3人集まって、狭い部屋にこもって歌わなくてはならないのか。
朝から誰もがそんな不満をぶつけながら、レコーディングは険悪な雰囲気で無事に終了したのだ。
いや、終わっていなかった。
一人のメンバーがどうしても「歌いたくない」と言い張っていて、レコーディングに来なかったのだ。
本当は歌いたいくせに、周囲が礼を尽くして頭を下げないと、腰を上げたくないようなのである。
時々いるよね、そういう面倒くさい年寄り。会社のOBとか、部活のOBとか。
まさにそれで、何度も何度も説得されて、ようやく「そこまで言うなら、それそれオレが出て行かないと話はまとまらないようだなあ。仕方ないなあ」と、苦渋の表情をつくりたいのだ。
ああ、面倒くさい。
誰かこの面倒くさいメンバー(安藤という)を蹴飛ばして、とっとと歌わせてくれないものだろうか。


2015.05.02
ここのところアスリートづいていて、先日は元Jリーガーにインタビューし、今日は今年の箱根駅伝の優勝監督にインタビューだ。
一応、同窓なので、OBとして一言お礼を申し上げます〜と言っておいた。
そんな駅伝インタビューをしている間に山形が勝って甲府も勝ちの流れに乗ったので、アルビレックスは絶対に負けられないというプレッシャーがかかってきた。
なにしろここで負けたら降格圏。引き分けも許されない。
相手は昇格組の松本とはいうものの、こちらはラファエル無双がイエローでお休み。けっこう心配。
なにしろ勝たなくてはならないのだ。引き分けではダメなのだ。
そして終了間際、この男がやってくれた。山本コースケだ。
コースケは先日の試合で体調を壊し、前節はお休み。今日も途中出場だが、見事に決勝ゴールを決めてくれたのだ。
やったぜ、コースケ。
今アルビレックスで一番熱い男だ。
山本コースケはジュビロ磐田からのレンタルである。ジュビロ愛にあふれた男だが、干されて試合に出られなくなり、出場機会を求めて昨年新潟にレンタル移籍してきた。
いやあ、男が惚れる男ってこういうヤツを言うんだろうねっていうぐらい、熱い。コースケにがつんとやられる男が急増中。
ぶっきらぼうである。ファンあしらいは氷の如くと言われる。かなりの照れ屋なのだ。特に美女に弱く、インタビュアーが美女だったりすると顔を上げられない。
そんなにぶっきらぼうなのに試合では熱く、ゴールを決めると真っ先にサポ席に駆け寄ってきて満面の笑顔だ。
師匠の名波にも似た振る舞いである。
試合では誰よりも全力で走り、走っては戻ってまた走り、そしてボロボロになってゴールを決めるのだ。
昨年移籍してなかなか結果が出せず、サポーターも冷たい視線を浴びせていたとき、レガースに新潟愛と縫い込んだその日に初ゴールを決める。
今年春、それまで山本コールだったのがコースケコールに変わって、それが「すごく嬉しい」とはにかんでいた。それなのにファンを前にすると冷たくするのである。たまらん。
ものすごいジュビロ愛で、昨年のオフにはきっと戻るだろうと思ったら、「まだ新潟で結果を出していないのでもう1年お願いします」と名波に頭を下げて、レンタルを延長してもらった。
そして今や新潟の中心選手で、誰よりも熱いエールを浴びて、サポーターからは「婿に来てくれ」「米ならいくらでもあるぞ」「新潟に家を建てろ」「土地ならいくらでも」と呼びかけられるほど愛されている。
それでもきっとコースケは完全移籍はしないで、きっと今シーズンが終わったらジュビロに戻るだろう。
悔しいが、きっと戻るだろう。
ところがジュビロサポーターはわざわざ新潟の掲示板までやってきて「きっとコースケは新潟に移籍すると思う。熱い男なのでよろしく頼む」と言ったりしている。
一体どうなるのだと思うが、ともかくジュビロからもアルビレックスからも愛されている男なのだ。
そのコースケが決勝点を決めて勝った試合だったが、コースケを中心に喜びが爆発しているというのに、その間も守備陣だけは集合して厳しい顔で話し合いをしていた。今日のとても印象的だったシーンだ。
開幕してからずっと守備がボロボロで、とことん叩かれて、どんなに点を取っても守備陣がふがいない、情けないと言われ続けてきた。
コースケが決勝点を決めても、喜んでいられない。いかにしてきっちり試合を終わらせるか、気を引き締めていたのだろう。
そして試合後、その守備陣が抱き合って優勝でもしたのかというほどの喜びを爆発させた。
そのシーンを見て、本当に辛かったのだなあ、苦しかったのだなあと、オレはちょっと涙が出てしまったよ。
89分失敗しても最後にゴールを決めればヒーローの攻撃陣。89分完璧なプレーをしても最後にミスをすれば叩かれる守備陣。
ずっと負け続けて、戦犯扱いされて、そのプレッシャーがとてつもなく重かったのだろう。
サポーターなんて勝手なもので、ミスした守備陣に「たるんでる」「どうせ移籍を考えているんだろう」などと好き勝手に酷い罵声を浴びせる。
そんなわけはなくて、選手は誰よりも試合のことを考えて、監督は誰よりも戦術を考えている。
そんなこともかまわず、思いつきを口にしてはどうだとふんぞり返るのが素人の浅はかさ。
守備陣は誰よりも守備のことを考えているのだ。だからこの勝ちが嬉しいのだ。
今日の一勝は本当に嬉しかったに違いない。喜びを爆発させるその姿は、コースケの背番号23を自らサポに指差して走る姿同様、今日のクライマックス。
オレと息子もタブレットでスカパーを見ながら雄叫びだ。
へなちょこな試合で、ギリギリの勝ちだったが、とても嬉しい一勝だった。
守田もマイケルも大井も大野も、よくやった。


2015.05.01
5月である。一年で一番気持ちのいい季節である。
そしてゴールデンウィークである。
既に昨日、今日も休んじゃって全部で何連休でございますという人も多いようだ。
だからきっと電車は空いているだろうと思ったのに、乗ってみれば大きなキャリーバッグを転がしている人ばかりだ。
ああ、じゃまくさい、ああ、ねたましい。
後ろから蹴飛ばしてやりたくなる。
オレなんて今日はもちろんのこと、明日もインタビュー仕事である。そしてインタビューをしたら当然原稿を書かなくてはならないのである。
例年なら新潟の実家で、田植えを眺めながら水田を走る心地よい風に吹かれている頃なのに、今年はそんなぜいたくもお預けなのである。
こんなにも働いているのにどうしてカネがないのか、とても悲しくなる。自動車税に住民税が、これから行列でやってくるし。
どうして世間の人はこんなに休んで楽しそうに口を開けて遊んでいるのだろう。とほほ。
Facebookを見ても、そんな書き込みばかりで、キャリーバッグのように蹴飛ばしてやりたくなる。
一年で一番気持ちのいい季節なのに、オレの心はさすむばかりだ。アルビレックスは勝てないし。


2015.4.30
子ども部屋にエアコンを付けた。
去年まで、まだ大丈夫だろうとごまかしつつ、そろそろ付けなければと思っていたが、やっと取りつけることを決めた。
2部屋、2台同時である。
夏の暑さはもちろんだが、一戸建てはとにかく冬が寒い。しかも周りは練馬の畑。北風がびゅんびゅんと吹きつけ、床下からは地面の寒気がダイレクトに伝わってくる。
おかげで寒さにはずいぶん強くなった。
今回のエアコン設置については、実は電気工事業者に直接発注した。
普通はヤマダ電機とかで買って、工事も一緒に頼むというのが一般的なパターンだろうけれど、どうやら工事のトラブルが多いということを聞いた。特にジャパネットとかの通販は工事のトラブル比率が一気に上がるらしい。
業者のせいばかりでなく、電気屋が安売りするからしわ寄せが工事業者にいって、未熟な業者が安く買いたたかれて手を抜く、というパターンらしい。
ならば、直接、腕のいい業者に頼むのがいい、という話だ。
ネットで調べて、地元でエアコン取付をやってくれる業者を探す。すぐに見つかる。
この業者にエアコンの仕入も頼むというわけだ。
業者の話によれば、エアコン選びのポイントは「国内大手メーカーの安いやつ」に尽きるらしい。
自動洗浄とか何とかセンサーとか、余計な機能は一切不要。ただ、冷やして暖める、だけで十分らしい。
それで型落ちの旧型でOK。その基準で一番安いのを取りつければ問題ナシということだ。
当然、国内大手メーカーがおすすめ。
というわけで、日立の型落ちの一番安いエアコン2台を仕入れてもらって、もちろん事前に下見に来てもらって工事の見積とどこに穴を開けて管を通すかということも密に打ち合わせる。
そして工事が今日。
見積に来た職人本人がエアコン2台をかついでやってきて、朝から夜まで黙々と作業し、一人で全部の仕事を終えていった。
支払いはその場で現金のみ。
昔は、家庭の電気工事ってみんなこんな感じだったわけだよなあ。
顔の見える人に頼むのって、やっぱり安心である。
居酒屋でもチェーン店の目に見えないキッチンの料理よりも、個人経営の路面店で顔の見えるオヤジが手作りした料理の方がよっぽど安心。これと同じだ。
これで懸案が一つ片付いた。問題はブレーカーが落ちないかということだ。きっと落ちるだろう。
どことどこのエアコンを付けているときはレンジは禁止、みたいなルールを作らないといかんな。


2015.04.29
ゴールデンウィーク初日とあって、スタジアムには久しぶりに2万人越えのサポーターだ。
ここのところ、折れそうな負け方ばかりしているチームを励ますために、入り待ちまで行われた。
ああ、それなのに、アルビレックス新潟は今日も負けたのだ。
0-1。ゲームは圧倒。シュート数も桁違いに圧倒。
それでも試合終了前にセットプレー一発で入れられてあえなく敗戦。
まあ、一番がっくりくる負け方だわなあ。
もっとも清水対山形なんて、後半39分まで清水が3-0と一方的に勝っていながらそこから立て続けに3点入れられて結果的に3-3で引き分けたというから、清水サポの心は折れたどころじゃなかっただろうなあ。
いやあ、これは見たかったなあ。
それはともかく新潟もここまで8戦してわずか1勝。とほほほ。
振り向けば降格圏の15位だ。
ただ、去年優勝したガンバだって8戦終了時点で1つしか勝ってなかったから、まだ全然平気。
いや、試合内容は去年よりずっとよくなっているから、ちっとも心配はいらないと思うのだがなあ。
それよりも気になるのは審判のひどさだ。
今日だってペナルティエリアで相手がハンドして、スカパーでも即座にリブレーが流れて「触ってますね」と解説が断言したというのに、レフェリーは見て見ぬ振り。
失点シーンも明らかにオフサイドだったのに見て見ぬ振り。
ここまで明らかにレフェリーのミスで落とした試合が3つはある。どういうこった。
そこで急遽浮上してきたのが電通とJリーグの陰謀論である。
Jリーグはヨーロッパに合わせて試合を秋冬制に移行したいわけだ。もちろん電通もそれを後押ししている。
それに対して強硬に反対しているのが、雪国のチーム。とりわけアルビレックス新潟だ。
「豪雪地帯で1月2月にサッカーをやるなんてどこのバカが言ってるんだ」「一度来てみろってんだ」と徹底抗戦である。
それはまったくその通りで、とことん正論だ。
そこでJリーグと電通が、「あいつら、鬱陶しいからJ2に落としてしまえ」と考えたとしても無理はない。
なにしろJ1に昇格して10年もたつというのになんのタイトルも取れず、リーグを盛り上げることにちっとも貢献していない。
唯一、リーグ1、2を争う観客動員数だけが売り物だったのに、招待券を廃止したらそれもがくんと減ってしまった。
こんな田舎チーム、もう面倒くさい。とっとと降格させて、残った我々だけで秋冬制に移行するべ。そうするべ。
Jリーグと電通はそう考えたわけだ。
しかも昨年の最終戦は豪雪によりホームで試合ができず、ドタバタの大騒ぎでカシマスタジアムを借りて、月曜の夜という最悪の時間帯にようやく試合だけは開催にこぎ着けたという事態が発生して、Jリーグと電通の神経は逆なでされてしまった。
ああ、うざい、うざい。目障りだ、とっとと落ちてしまえ。
降格して、レオ・シルバとラファエル・シルバも浦和や大阪に移籍した方がリーグの繁栄にも本人の幸せにもなる。
Jリーグと電通がそう考えたとしても不思議ではなく、結果としてその意向をくんだ審判団がアルビレックスに不利になる偏向判定を徹底するようになったわけだ。
うーん、説得力ありますね、この陰謀論。
こうしてアルビレックスはJ2に落ちるしかないというわけだ。
な〜るほど、確かにそれは言えるかも。
と、オレでさえ納得しかけたほどの説得力ある説であった。
もちろんそんな陰謀にはめげず、いや、ならばなおのこと、田舎もんを怒らせたら恐いんだぞとばかりにJリーグと電通に迷惑かけてやるのが筋ってもんだ。
今後のゲームでの審判対新潟、いや、Jリーグ電通連合軍対新潟の闘いが見物である。
ほとんど、国際プロレス倒産後のはぐれ軍団みたいなものだな。


2015.04.28
丸の内で某社の決算発表会に出席する。
投資銀行とか証券会社とかの人がたくさんきていて、いろんな質問をする。
頭のいい人たちばかりなんだろうなあ。ちんぷんかんぷんのやりとりとだったなあ。
終了後、久しぶりに有楽町の松惣で飲む。
タニガワ氏、ショームラ氏と一緒だ。
タニガワ氏とは半年に一度飲んでいるが、ショームラ氏とは10年ぶりぐらいである。
松惣は、ビールケースでつくったテーブルを勝手に道路に並べて商売している。もちろん不法占有だ。
時々、警察から指導が入って、その日だけはテーブルを撤去するが、翌日から再び道路にビールケースのテーブルを並べるというふざけた商売をしている。
丸の内から有楽町にかけてのオフィス街は、明日からゴールデンウィークというのでどことなく浮かれ気分が漂っている。
その雰囲気のままに有楽町のガード下も賑わっていて、一年で一番快適な季節にこうして道路に並べたビールケーステーブルを囲んで久しぶりの面々と飲んでいると、とてもいい気分になってくる。
ひょんなことから三線を始めたというショームラ氏は、老人ホームを慰問して、沖縄民謡を披露しているそうだ。
重度の認知症で寝たきりのじいさんが、三線の音色と歌声に合わせてなんとベッドから起き上がり、体でリズムを取ったそうで、ショームラ氏は「介護士がボロボロと涙をこぼしながら喜んでくれて、オレもちょっと感動しちゃいました」とのことだ。
ならば、今度たんさいぼうとコラボをしましょう、オレはバンジョーを弾くから、三線とバンジョーで賑やかにやれば年寄りも元気づくよねえ、いや、むしろ慰問するんじゃなくて、そろそろオレたちが慰問される年じゃないの、だははは〜などと大笑いする。
隣のテーブルには、上司と部下とおぼしき、おっさんと美人。これがなかなかの美人。いや、OLの総本山・丸の内の中にあってもかなりのレベルの美人。
この美人に対しておっさんは下心丸出しで、「ヨメが怪しいんだよな〜、友だちと会うとか言ってなかなか帰って来ないんだよ」と愚痴をこぼすと、OLもまんざらでないのか「それは怪しいです、カチョー」などと応じている。
おっさん、調子に乗って「そういや今ごろ隣の課のヤマダと受付のハナコはきっといいことしてるんだぜ」などと油を注いでいる。
そしてOLが「トイレに行きたいなあ」と言うと、おっさんは「トイレなら、そこの帝国ホテルのを借りるといいよ」という荒技に出る。掟破りの逆ラリアットか、アンドレに決めたハンセンのボディプレスか、というぐらいの荒技だ。
その荒技をOLは「そうね、そうしましょう」と見事に受けきってしまった。
というか、おいOL、それでいいのか、いくら春の陽気だからといって、連休が寂しいからといって、そんなことでいいのか。
そんな心配をするオレを眺めながら、中国人の観光客がぞろぞろと通る。
銀座界隈は本当に中国人が増えたなあ。
そのたくさんの中国人が、道ばたに座って飲んでいるオレたちをぼけっと見下ろしながら行き交う。もはやここは租界地だ。
と、道路を挟んで向かいの店の様子がおかしい。
いつの間にか欧米系の外人10数人が大挙して店を占領し、がははははと笑いながら肉をむさぼり食っている。
道路を挟んで遠目に見ても、連中の体が異常にデカく、ほとんどロード・ウオリアーズ並みのごつさであることがわかる。なんなんだ、連中は。
そこでオレはタニガワ氏に、ちょっと奴らがナニモノか探ってもらえませんか、と依頼する。タニガワ氏は外資系企業での活躍も長く、英語がぺらぺらなのだ。
「よっしゃ」とタニガワ氏、向かいの店に飛び込んで連中に話しかける。デカい外人の間に埋もれた小さいタニガワ氏。ほとんど見えない。
やがて帰ってきたタニガワ氏、興奮気味に「オールブラックスだって、やつら」と報告してくれた。
げっ、オールブラックスって言ったらラグビーじゃん。サッカーで言えばブラジル代表のセレソンじゃん。
それが有楽町に来てガード下で大挙して飲んでいるというわけか? 本当かよ〜。
慌ててオレも連中に向かって、お前らオールブラックスと名乗ったらしいが、日本人だと思ってなめてんじゃねえぞ、さっさと本当のことを言え、とすごんだら、やっぱりオールブラックスだという。
げ、マジかよ。
あいにくオレはラグビーはさっぱりだ。だからそう言われても確かめようがない。
ただ、奴らの尋常ではない肉体、腕の太さとか胸の厚さとかは、紛れもない本物のアスリートだとわかる。肉体は実に雄弁だ。
しかし、あのオールブラックスがこんなところで大挙して飲んで、しかもオレたちみたいな日本のおっさんと一緒に盛り上がってくれるかなあ。おかしいなあ。
まあ、オールブラックスの下部組織なのか、サッカーで言えばA代表ではなくてアンダー21だとか、そういうカテゴリーの選手だったのかもしれない。
しかし、帰ってきてネットで調べたら確かにオールブラックスが来日して大阪の高校のラグビー部の指導をしたというようなことも書かれてあって、もしかしたら本当に本物なのかも。
まあ、本物ということにした方が楽しいから、それでいいや。
まさに圧倒的迫力の肉体を持ったラガーマンが10数人、オレたち3人のテーブルにやってきて、日本は楽しい、日本は素晴らしい、と叫びながら騒ぐ。
おし、ならば飲め、と黒霧島のロックを、オレたちのテーブルに座ったラガーマン3人におごってやった。それを飲みながら連中は「オー、ストロング!」と顔をしかめた。
だはははは〜、世界のラグビーファンの皆さん、オールブラックスに焼酎を飲ませてやったのはオレたちでーす。
もちろん一緒にたくさんの写真を撮ったのだが、連中は「あんまりオレたちのことを言いふらすな、騒ぎになる」と言い、松惣の店主も「警察がやってくるからほどほどに」と心配顔だ。
「よーし、オレたちはこれからロッポンギに行く。お前たちも行くか」とオールブラックスはオレたち3人を誘ってくれたのだが、肉をしこたま食い、焼酎を飲んで出来上がった巨大なラガーマンたちが六本木でお姉ちゃんたちに囲まれたらどんな騒動になるかと思ったらとても恐ろしくて、ありがたくお誘いを辞退したのだった。
ああ、面白かった。
連休前のスペシャルイベントだったなあ。
そういやラガーマンと言えば、この騒ぎの前に飛び込んできたのが、あの阿修羅・原が亡くなったというニュースだった。
阿修羅・原。日本代表のラガーマンで、引退後に国際プロレスに入団して、原進という本名でデビューした。
その後、阿修羅・原というリングネームをもらって、国際プロレスのエースとして期待されるが、タイミングが悪く、国際プロレスは倒産してしまった。
若くしてこんな目に遭って、やっぱり阿修羅は悲運のレスラーというイメージだったな。
その後、全日本プロレスに入団、やがて天竜とコンビを組んで旋風を巻き起こすわけだ。
ところが阿修羅は素行に問題があって、特に借金問題は常について回った。筋の悪いところから借りまくって、その回収にヤクザが試合会場に現れるようになって、結局、その借金問題が原因で全日本プロレスもクビになる。
晩年、阿修羅は行方不明で、プロレス関係者はその居場所を必死で探し回ったものだったが、ある雑誌で、脳梗塞で倒れた父親の介護をしながら田舎でひっそりと暮らしていることが報じられた。
その記事を読んだときは、あの阿修羅がと、なんとも言えない切ない思いにかられたものだった。
68歳で、肺炎のために亡くなったらしいが、最晩年は不遇だったに違いない。そこに至る事情も、はっきりしないし。
どうも引退後のプロレスラーっていうのは、みんな不遇で、悲惨だなあ。どうにもやりきれない気持ちだ。
せめて告別は、プロレス界で手厚く行ってほしいものだ。


2015.04.27
本日は福岡である。
もちろん羽田から飛行機だ。
羽田から福岡までと、オレんちから羽田までの時間がほとんど変わられないというのは一体どういうことだろう。
納得がいかない。
納得できないまま、首をかしげつつ、羽田空港の出発ロビーでコーヒーが飲みたくなり、タリーズがあったの、コーヒーちょうだい、ちっちゃいヤツね、と頼んだら、小さいのはないという。
なんということだ。まったく意味がわからない。
納得できないまま、JALの機体などを眺めながらコーヒーを飲む。
福岡は手榴弾が飛び交っていて、とてもいい天気だ。
行き先の中心地のビルの中に、ハローワーク。
そのせいだろう、ビルの前には大きな紙袋をぶら下げたお姉さん、おばちゃんが数人たむろしていた。
勧誘だ。
一番多いのは保険のセールスの勧誘だろう。
ハローワークに仕事を探しに来た女性、特に主婦を狙って「稼げますよ〜、お子さんを保育園に送ってからでも間に合うし〜」と勧誘するわけだ。
紙袋にはパンフレット類が入っている。
若い兄ちゃんを勧誘しているのは、外食か、エンタメか、いずれにせよ人手不足に困っている業界だな。
電柱の陰からはハゲの上司が監視している。
勧誘しているのは、当然ながら人当たりがよさそうなおばちゃんか、手の届きそうなぐらいに可愛いお姉ちゃん。
こんな可愛いお姉ちゃんならオレも勧誘されたいなあと思って何度も目の前を往復したのだが、いくら人手不足でもこっちからお断りだよっと思われたのか、一度も声がかからなかった。
手榴弾が飛び交う中、仕事を終えて福岡空港。
福岡空港は本当に街の中にあって、地下鉄を降りたらもう駅。とても便利だ。
空港っていうのは本来こうあるべきだよな。
手榴弾が飛び交う中、空港に行って時間を潰し、帰ってきたのだった。


2015.04.26
20年以上も前、認知症で寝たきりになった祖母のことをオレの母は、それはそれは献身的に介護した。
主治医は母に向かって「あんたの背中は、子どもさんたちがちゃんと見てるからね」とぽつんとつぶやいたそうだ。
その母は3年前に亡くなったが、自分がそうしてあげたように、オレの弟夫婦に実に手厚く見守られて最晩年を過ごすことができた。
昨日、老いて足元もおぼつかなくなった父親をいつもの健診で病院に連れて行くとき、とうとう駐車場でおんぶしてしまって、“こんな時が来ようとは”と父と笑い合ったというLINEを弟からもらい、オレは母が主治医から言われた言葉をなんとなく思い出した。
母も、父も、幸せ者である。
何もできない俺は、遠くから弟夫婦に向かって頭を下げるのみである。


2015.04.25
本日は朝からたんさいぼうのライブなのだ。
場所は某小学校である。
小学生はかわいいなあ。ニコニコしながら遊んでいる姿を見ると、こちらも心底嬉しくなる。
ライブ終了後、青山で知り合いのカメラマンがやっている個展をのぞきに行く。
クルマで行きたくないなあと思ったが、成り行きで結局クルマになり、仕方なく青山のくっそ高い駐車場に停める。
30分400円。
個展を大慌てで見終わって、なんとか30分以内にクルマを出すことに成功する。
コーヒーを飲みたいが、ばっか高そうなカフェしかないので諦める。
井の頭通りで浜田山まで来て、ようやく車の停められるセブンイレブンが見つかり、ホッとして100円のセブンカフェ。
一緒にいた安藤君も井澤君も、ここらあたりが身の丈ということでやっと一息ついたのだった。

「王妃の館」(上・下)浅田次郎・集英社文庫。なんとなく読み逃していたので、なんとなく手にとって読んだ。浅田次郎って時々こういうしょぅもない作品を書くよね。商売だから、編集に求められれば仕方なく書くのだろうけど。


2015.04.24
首相官邸に突撃したドローンをめぐる騒ぎを見ていると、きっと自動車が登場したときも同じような騒ぎだったろうなあと思えてくる。
「危ない、規制しろ」「突っ込んできたらどうするんだ」「そんなものを使わなくても、馬で十分届けられる」
だからきっとドローンも、未来にはごく普通にその辺を飛んでいて、そして各種の標語と共に「本日のドローン事故」が警察から発表されるようになっているだろう。
なんていう呑気なことを書いている場合ではない。
なんと今日は息子の誕生日だ。
14歳である。
いずこの親も同じであろうが、14年前に生まれたばかりの息子をだっこしたときは、14歳になる未来なんてとても想像できなかったなあ。感慨深い。
その息子はといえば「今日から悪いことをしたら補導されるんだ、どうしよう、お父さん」と薄ら笑いをしているだけ。
「バドミントンのラケット買い替えるから2万円ちょうだい」と手を差し出してきたので、万札2枚を、これが誕生日プレゼントなっ、と言いながら渡した。
ブロックやらおもちゃやらケーキやらに歓声を上げていた頃が懐かしいわい。


2015.04.23
えのきどいちろうという作家? エッセイスト? がいて、この人がなんの縁もないのに、なぜかアルビレックスのサポータなのである。
そして毎週、アルビレックスの正式サイトに檄文を寄せてくれている。それが木曜日。
いつもは穏やかでユーモラスな文章なのだが、今日は激しかった。怒っていた。
それだけアルビレックスはダメダメな闘いを続けているということだ。
確かに武蔵もマイケルも、外に出していいかもしれないなあ。潮時かもなあ。


2015.04.22
本日のアルビレックスは、甲府でヴァンフォーレとナビスコ戦であった。
甲府の中銀スタジアムはとてもいいスタジアムで、ぜひ行きたかったのだが、平日の夜7時から甲府なんていう試合にはとても行けない。残念。
もっと残念だったのが試合だ。
今年も降格組筆頭の甲府だというのに、前半20分までにあっさりと0-2とされて、その後、結局派追い着いて2-2で引き分けたものの、ナビスコカップの決勝トーナメントは今年もこれで絶望的になった。
なんだかひどい試合だったなあ。
やっぱりサッカーは勝たなきゃ。
勝たなくても、こないだの鹿島戦のように、ギリギリの勝負を見せてくれなきゃ。
がっくりと肩を落として発泡酒と共に飲み干したのだった。


2015.04.21
あるテレビ局のカメラマン本人に聞いた話だが、そのキー局のカメラマンの給料は歩合制だそうだ。つまり撮影に参加した番組の数だけ給料が支払われるという仕組みである。
入社1年目は固定給だが、2年目から歩合給になるため、年収は激減するらしい。
では、どうするかというと、先輩カメラマンにOJTということで弟子入りし、その“師匠”格のカメラマンが新人を連れて歩いて、あっちのプロデューサー、こっちのディレクターに「この若いのを使ってやってくれ。何かあったらオレが面倒を見るから」と頭を下げる。
だから新人カメラマンは、とにかく師匠の顔を潰すようなことをしてはならない。
カメラの技術なんてあるわけがないのは当たり前だから、それ以外にできることに真剣に取り組まなくてはならない。
仮にでも「あの若いやつは態度が悪い」「あいつは気が利かない」「挨拶ができない」なんていう評判が立ったら、二度と使ってもらえないどころか、師匠のメンツも丸つぶれになってしまう。
万が一にでも寝坊でもして「あいつは時間にルーズだ」なんて言われたら、目も当てられないわけだ。
本日、オレは横浜の某所で取材仕事があり、前の取材が早めに終わったこともあって、約束の1時間も前に現地に着いていた。
アポの時間直前に電話があり「どこにいるの」と聞かれて、ここにいると答える。
すると「そこじゃないよ、××だよ」と相手は答える。えっ、聞いてないよ。
オレはそんな連絡はもらっていない。もらっていたら当然××に行っている。
だが相手は「連絡したでしょ」と言う。確かに、オレ以外の全員は××にそろっている。
オレは電話に向かって頭を下げて謝罪し、すぐに向かいますと、××に急行した。
××は駅はもちろんのこと、電車の路線すら違う。要するにまったく違う場所で、どんなに急いでも30分はかかる。
当然遅刻。取材相手にも頭を下げて、責任は全部オレである。
もちろんオレは連絡をもらっていないから、家に戻ってメールを確認し、最初にオレが行った場所の連絡しかもらっていないことを確認した。
要するにその後、集合場所が変更になり、連絡したつもりでオレにだけメールが来てなかったということだろう。ccが漏れていたとか。
もちろん、メールを確認したら連絡もらっていませんでした、私の責任ではありません、なんて連絡することはしない。それは子どもの喧嘩だからな。
テレビ局のカメラマン同様、オレたちフリーランスも「あいつは時間にルーズだから」って評判が立ったら死活問題である。だからオレは絶対に遅刻をしない。どんな場合でも30分以上前に行くようにしている。
オレは、これからあの人の仕事は気をつけようと思い、あとは発泡酒と共に飲み干したのだった。


2015.04.20
仕事で両国まで行った。
両国と言えば、国技館。お相撲さんである。
若い力士が普通に自転車に乗って買い物をしたり、仲間でぶらついたりしているのを見て、ここはやっぱりお相撲さんの街だなあと実感する。
いつだったか、父が上京したとき、「国技館に行きたい」と言ったのだが、面倒くさくて連れて行かなかった。今になって、ちゃんと連れて行ってあげれば良かったと、今さらかなわぬ反省を繰り返したりしている。
相撲と言えば、横綱の言動が物議を醸しているが、どんなに心身を鍛練し、どんなに業績を上げ、どんなに業界に尽くしても、「日本人できないから」という一点のみでとことん拒絶しようとする相撲界に対するイラダチがあるのだろう。
狂おしいほど日本人になりたいと思っている、というのは聞いたことがある。
そういやアルビレックス新潟には、ニュージーランド代表になったのに、あっさりと日本に帰化して今や日本人としてプレーしている、マイケルという選手がいる。
マイケルは当然日本語ぺらぺらだが、生まれも育ちもニュージーランドなので、見た目は完璧な外人。
チームメイトに「仮面ライダーと言ってみろ」と言われてマイケルは「キャメン・ライダー」と巻き舌の立派な発音を披露。チームメイトは「こいつ、時々外人ぶるんですよ、日本人のくせに」とからかうわけだ。
もちろんネタで、マイケルも面白がってやってる。
そして、そのからかうチームメイトが、どこからどう見ても外国人なのに生まれも育ちも群馬県という鈴木武蔵だったりするから、もう、一回転しまくりすぎて、わけのわからない面白さだったりするのだ。
そして去年、このマイケルと武蔵と川又が並んで座っている絵があって、それを見た息子が「全員日本人だよ、お父さん」と腹を抱えて笑って、なんだかすげえおかしかったなあ。


2015.04.19
間もなくゴールデンウィークであるわけだが、いまだに予定が決まらず弱っている。
息子の部活のせいだ。
例年であればゴールデンウィークは、オレの実家に里帰りだ。母が生きていたときは、割と長くお邪魔させてもらって、亡くなった今は、それでも2泊から3泊して父の顔などを眺めている。
去年はアルビレックスの練習を見学に行ってレオ・シルバからサインももらったし、4月から5月にかけての新潟は地球上で最も気持ちのいいシーズンで、田植えが終わったばかりの早朝の田園地帯を走る風がとても心地よく、なるほど、これが緑の風というのだなと心の底から嬉しくなったものだ。
そんな素晴らしい時間を今年も楽しみにしているのだが、息子の部活のせいでまったく予定が立たない。
一応、部活があることになっていて、もしかしたら大会もあるかもしれないというのだが、息子に聞くと「わかんね」という返事なのだ。
どうやら直前にならないと部活の予定なんて決まらないらしい。
だったら部活なんてさぼって一緒に遊びに行こうと誘うのだが「そういうわけにみいかないんだよ」とのことだ。
ええい、わかった、ならば勝手にしろ、お父さんだけ里帰りしておじいちゃんの顔を見てくるから、と言うと「いや、ちょっと待って、一緒に行きたい」と息子は言うのである。
息子は息子で、ゴールデンウィークに新潟に行って、アルビレックスの練習を眺めるのを楽しみにしているのだ。
そして話は堂々巡り。
来週半ばにはゴールデンウィークが始まるというのに、結局何も決まらない。
待っている弟の都合というものもあって、あんまり迷惑はかけられないのだがなあ。
ダテ君によれば中学の部活なんてそんなもんですよ」とのことなので、仕方ないと諦めている。


2015.04.18
本日のアルビレックスは神戸との試合である。
当然スカパーで観戦なのだ。弟はホームのスタジアムまで応援に駆けつけている。
結果は、あっさり引き分け。2度リードして、2度とも追い着かれた。
1失点目は酷かったなあ。キーパーの完全ミス。素人レベルのミス。
一方でゴールは素晴らしかったぞ。ラファエル無双。コースケもハードワーク。
弱くても一生懸命応援すればいいではないか。
そういうものだろう。とほほ。


2015.04.17
地元にある銀行の支店に行く。寂しい口座から金を下ろすのだ。
支店は2回にあって、エレベータで上がる。
階段でもいいのだが、タイミング良く1階に停まっていたら乗り込むわけだ。
本日もたまたまエレベータがあったので、乗り込んだ。
と、オレの後にじいさんとばあさんが続いた。オレはエレベータのボタンを押して待つ。
上昇。2階に到着。
たぶんそうなるんだろうなあと思いつつ、開いたエレベータのボタンを押して、じいさんとばあさんが先に降りるのを待ったら、案の定、この2人が当たり前のようにオレの前でATMの行列に並んだ。
まあ、いつものことだからなあ、こういうのは。
せめて軽く会釈ぐらいして欲しいけどなあと思いつつ、諦める。
善人が損をするという、実にわかりやすい例なのだ。


2015.04.16
愛川欽也ときたら、思い出すのは「パックインミュージック」だな。
長野のまっちゃんもそう言ってたし、オレたちの世代で新潟生まれときたら、深夜放送はキンキンのパックインミュージックなのだ。セイヤングではない。
オレと20いくつ違うわけだから、オレが高校生だった頃の愛川欽也は、30代後半か。
深夜放送でブレークして、けっこう遅咲きだったわけだな。
「じんじろげ」とか「ワレメちゃん」とか、放送禁止用語を言い換えた言葉を駆使した下ネタ混じりのトークは、夜更かしして深夜放送を聞いていた田舎の高校生には、とてつもなく面白いコンテンツだった。
なんとも牧歌的だったなあ。
この番組だったか、オレも深夜放送で一度だけリクエストはがきを読まれたことがある。「コンドルは飛んで行く」だった。
いやあ、懐かしい時代だ。
キンキンのトークはとてつもなく面白くて、とうとうオレはキンキンの書いた本まで買ってしまった。
「じんじろげの詩」という、もうちょっとどうにかならなかったのかというレベルのタイトルの本だ。
今、アマゾンで探したら1972年の刊行とあったから、あれえ、オレが中学生の時じゃないか。
ということは、中学から高校にかけての多感な時期に刷り込まれたのが愛川欽也だったということか。
うーむ、それはちょっとどうか、残念な気持ちもする。
それはともかく、深夜放送でよく聴いたものだった、愛川欽也、という話だ。
一方、同じ頃に奈良で暮らしていたヤマグチは、谷村新司のセイヤングを聴いていて、大学でヤマグチと仲よくなってそれを教えてもらったときは、へえー、関西じゃこんなおかしな番組をやってるんだと感心したものだった。
キンキン、遅咲きでブレークして、以後はケロンパと結婚もして、順調な人生だったのだろう。
ブレークこそ「ワレメちゃん」だったけれど、以後のイメージはまっとうな常識人。
また一人、記憶に残る人が逝ってしまったなあ。


2015.04.15
青いペンを使うと頭が良くなるらしいが本当だろうか。
みんながみんな青いペンを使って頭が良くなっても結局合格する人の数は変わらないんじゃね?
というのは置いといて、なぜ青いペンなのか、よくわからない。
なんでも「書き殴り法」といって、とにかくなんでもかんでもメモを取ると、それがアタマに染み入るように入ってくるらしい。
それから透明の青いペンを使うと、インクの減り具合が見えて「オレはこんなに頑張ったんだ」という達成感があって、とてもいいらしい。
ではなぜそれに青いペンがいいかというと、よくわからない。
まあ、何色でもいいんだろうな。
そういや昨日、イトーヨーカドーで見つけたのが、同社のプライベートブランドの緑色のノート。
紙が白じゃなくて緑色なのだ。
白に比べて緑色の紙は目に優しいから、勉強に使うと疲れないそうだ。なるほど、黒板も緑色だもんね。
ということは、緑色のノートに青いペンで書くと、疲れないし、頭も良くなるということか。ふむ、いいことを聞いた。
早速実践してみよう、と思っただけで終わる。


2015.04.14
午前の取材が延びて、解放されたらもう1時半だ。
昼飯を食わなければ。
有楽町近辺を歩きながら、ソバかラーメンでもと思い、店を探す。
と、ある店の前に「カツカレー」と看板が出ていた。
ほほう。カツカレーか。いいねえ。実にいい。
朝からの一仕事を終えた後の遅い昼飯という状況において、カツカレーというのは実に魅力的な提案である。
早速、店に入ろうと中をのぞく。
なんと満員。しかも女子率が異常に高い店のようで、丸の内のOLが大挙して席を占めている。
こ、これは入れない。
この高めのOLの中に割り込んで、すいません、ちょっとそこのお水を失礼しますとか、とてもオレにはできない。
すごすごと引き下がる。
だが、こうなるともうダメだ。アタマの中はカツカレーで占拠され、口から下はカツカレー以外受け付けないゾと主張している。
そうか、それがあれか。ダテ君が以前つぶやいた「カレーの魔力ですねえ」ってやつか。
そのカレーの魔力にとりつかれたオレは、結局有楽町ではお望みのものにありつけず、空腹を抱えたまま石神井公園に戻ってきた。
そして飛び込んだのが、駅前のココイチ。カレーと言えばココイチ。
ガラガラの店内に飛び込んで席に着くや、速攻でカツカレーをオーダー。「大盛りになさいますか、辛さはいかがいたしましょう」との問いに、どっちも普通! と答えてじっと待つ。
そして食ったカツカレー、まずかった。しかも胃がもたれる、最低のカツカレーだった。
カレーの魔力も、まったく罪作りなことをしてくれるものよのう。


2015.04.13
長い日記の後は、短く済ませるのだ。
今日はひどい雨で、もうイヤになってしまう。それでもお父さんは雨に濡れながら仕事をしに行かなくてはならないのだ。
市ヶ谷とか飯田橋というのは都心の交通の要諦なのに、どうしてこんなに寂れて、地味なんだろうねえ。
いつも不思議なのだった。

「狭小住宅」新庄耕・集英社文庫。すばる文学少女賞の時から読もうと思っていて、文庫になったから手に取った。いわゆるお仕事小説。不動産業界のブラックな側面を描いた作品。それなりに面白いのだが、語り手が「僕」であることへの違和感が最後までぬぐえなかった。ここは三人称で行くべきだったろう。エンディングがいかにも唐突。放り投げたという感じがぴったりで、惜しい。ここから先の転がし方でもっと面白く展開できたはずなのだが。


2015.04.12
雨続きの合間の素晴らしい天気の日曜で、息子は何の予定もない。なのに「今日はゲームをする」と宣言して朝からWiiを取り出し、テレビの前でゴロゴロしていた。
鬱陶しいことこの上ないので連れ出すことにする。
最近引きこもり気味の娘は出かけたくないというので、息子と二人だ。
まず向かったのは歌舞伎町。日曜の朝の歌舞伎町。
中学生を連れて行く場所としてどうかと思うが、目的はあれだ、ゴジラだ。
そうである。コマ劇場がなくなってきれいさっぱりに大きなビルができて、歌舞伎町が一新。それを記念してゴジラの実物大モニュメントができたというので見に行ったのだ。
コマ劇場周辺、ずいぶん変わったなあ。ちょっとビックリだ。
昔、コマ劇場前にあった立ち食いソバ屋にはよく寄ったものだ。
かけそばと焼きそばとかやくご飯のセットが三色セットで500円。炭水化物ばかりの、とにかく腹だけは完璧にふくれるというセットで、立ち食いでわしわしと食ったものだった。
タンゴちゃん25歳、金のない貧乏サラリーマン時代。
コマ劇場の地下にはカントリー専門のライブハウスがあって、これもよく行ったなあ。
そんな面影がまったくなくなったコマ劇場周辺。
突然出現したゴジラを見上げて、みんな笑顔だ。外人がやたらと多い。本当に多い。
息子と記念写真を撮る。
このあたりがイメージ一新したのを記念して、来週、記念式典が行われるという看板が出ていた。
その看板の近くには、のぞき部屋や無料案内所と大書された店が軒を並べている。どういうこっちゃ。おっかしいなあ。
続いて「文房具屋に行きたい」という息子を連れて、東急ハンズ。
オレはノートを見る。
仕事で使っていたコーネルメソッドというノートが素晴らしいのだが、発売元の学研がなぜかルーズリーフを販売中止にした。
激怒して抗議のメールを送ったのだが「販売再開の予定はありません」という木で鼻をくくったような返事が来た。
仕方なくルーズリーフは諦めてノートを使っていたら、今度はA4が販売中止になってB5だけになってしまった。B5じゃ書けるスペースが狭くて実に不便なのに。
仕方なくガマンしてB5のノートを使っているわけだが、この調子ではいつB5も販売中止になるかわかったもんじゃない。
今のうちに別のノートに切り換えようといろいろ探しているのだが、これがなかなかいいのがなくてねえ。
今日も一つだけ、これならまだいいかもと思ったノートがあったのだが、なんとそれがモレスキンの3000円のノート。
ノート1冊に3000円は出せないわなあ。
結局諦めて、新しいノート探しの旅はまだまだ続くのだ。
そろそろ腹が減ったので、昼飯を食うことにする。行き先は決まっている。千駄ヶ谷のホープ軒だ。
体に悪いホープ軒。背脂たっぷりのホープ軒。
せめて少しは体にいいことをしようと、新宿から千駄ヶ谷まで呑気に歩いた。休日の代々木、千駄ヶ谷は本当に静かでいいねえ。
4月の日曜の昼、こうして中学生の息子と呑気に千駄ヶ谷を散歩するなんて、なんとステキな時間を過ごしているのだろうと、オレは嬉しくなった。母ちゃん、あんたの息子と孫は、こんなにいい時間を過ごしているよ。
ホープ軒、相変わらず混んでいる。
オレが初めてここに連れてこられたのは27歳の頃。銀座で飲んで、タクシーに乗り込み、運転手に「ホープ軒」とだけ告げたら「あいよっ」とここに連れてこられたのだった。
バブル前夜の、そんな時代だった。
ということは、あれは30年も前のことか。
まさか30年後に中学生の息子と一緒にやっぱりここでチャーシュー麺を食うことになろうとはなあ。
チャーシュー麺、1000円に上がってる。1年ほど前に来たときより高くなった。消費税の便乗だな。
初めてホープ軒を食った息子の感想は、「本当に美味しかった」。
最初、なんじゃこのラーメンは、と驚いたそうだ。
海苔も載ってなければ半熟タマゴも、ほうれん草も載っていない。いつも食べているラーメンとは違って、チャーシューしか載っていないなんとも不景気なラーメンだ、と。
ところが食っているうちにどんどん旨くなってきて、ビックリしたわけだ。
ホープ軒はなあ、こうやってネギを山盛りにして食うんだよ、とお作法を教えるオレであった。
ホープ軒を出て、目の前の国立競技場をのぞく。解体工事の真っ最中だ。
柵の間からのぞいてみたら、おー、見える見える、バックスタンド側がむき出しになってまさしく解体中だ。
オレが初めて息子を国立競技場に連れて行ったのは、息子が2歳の時。アルビレックス対ジェフの試合だった。
メインスタンドで前半だけ見て、飽きてきた息子を連れて外へ出て、感想を聞いたら「大きなテレビでサッカーやってた」と言われてずっこけたのを覚えている。
このあたり一帯、これから再開発されるわけだが、その時もホープ軒は残っているのだろうか。背脂ギトギトのラーメンを見て、外国の選手やメディアはどんな反応をするのだろうか。
せっかくここまで来たのだからと、新宿御苑に寄ることにした。
新宿御苑の中に入るのも20年ぶりぐらいである。なにしろ有料だからな。
御苑の中は、だいぶ散ったとは言えまだ桜が見事に残っていて、けっこうな人だかり。半分は外人だ。
そして、これだけ大勢の人がござを敷いて花見をしているというのに、宴会はゼロ。なにしろ天皇家の庭だから、ここはアルコール厳禁なのだ。
光が丘公園なら酔っ払いだらけで大騒ぎなのに、さすが御苑はお行儀がいいねえと感心する。
息子はここで念願の芝生を食う。
というのも、息子は「さんまのからくりテレビ」の替え歌コーナーをYouTubeで見てからホネホネの酒井にすっかり心酔し、その替え歌の中にあった「新宿御苑の芝生はアクがない」というフレーズについて、身をもって確かめたいと考えていたからである。
芝生を食った息子は「げえっ、ぺっぺっ」とむせながら、「確かにアクがない」と納得するのだった。
御苑の中を散策する。
桜が見事。やっぱりきれいだ。
息子はソフトクリームを食って、続いてチョコモナカを食って、ホーフ軒のチャーシュー麺を食ったばかりだというのに、まさしく食欲モンスター。いや、食欲ゴジラだな。
新宿御苑を出て、息子が「本が欲しい」というから、紀伊國屋に行く。
「仏教って面白いよねえ」「オウム真理教っておかしいよねえ」「聖書はためになるよ」と宗教かぶれの息子は、宗教コーナーでいろいろと立ち読みする。
宗教入るなら出家しろと言ってあるので、家を出て行く勇気のない息子はただ本を読んで納得するのみ。
結局、ミステリーを中心に何冊か買った。
こうして新宿から千駄ヶ谷、新宿御苑、新宿とずっと歩き通しだった一日が終わって、ふう、やれやれと家に帰る。
相前後して、よさこいの練習に出かけていた娘も帰ってきたので、東急ハンズで買ったオラフのメモ缶をお土産にあげたら、大喜びしていた。
夜は、アルビレックスが鹿島に乗り込んでのリーグ戦である。なんと今日はNHK BS1で全国放送だ。ありがたや。
娘に「鉄腕DASH」の代わりにサッカーを見せてくれてと頼み込んで、息子とオレはテレビの前で熱狂の応援だ。
鹿島もアルビレックスも似たスタイルのチームで、どちらもハイプレスを主体とした攻めのチーム。川崎戦同様、面白い試合になると思った。
案の定、緊迫した好ゲームである。
とにかく人もボールも止まらずによく動く。攻守が目まぐるしく入れ替わり、なかなか試合が途切れない。
素晴らしい好ゲームで、こういうゲームならたとえ勝てなくても満足度は高い。
いや、やっぱり勝たなくちゃ。
と思ったところ、レオシルバがまさに神がかりのボール奪取でパスを一閃。それに反応したラファエルが、これまた神がかりのゴールを決めて、ダブル・シルバで1点をもぎ取ったのだ。
ラファエルすげえ。これで5試合で4得点。
新潟との契約はどうなっているのだろう。莫大な移籍金の契約になっているのか。何とかしないと、浦和に取られてしまう。
と思ったら、後半開始直後、あっさり鹿島に一点取られてしまう。
あれは鹿島の植田のフィードが素晴らしかったに尽きるのだが、しかし、レオシルバが激怒し、キーパーの守田も激怒して、監督までもが試合後のインタビューで「このスタジアムでセンターバックの2人だけが寝ていた」と怒ったように、センターバックの凡ミス。ああ、もったいない。
結果、緊迫したいいゲームが最後まで続き、1-1の引き分けだった。
いい試合だったなあ。
もっともそれをぶちこわしたのが、審判。なんとどう見ても新潟のPKを2つもスルー。
なにしろ鹿島のサポーターが口をそろえて「オレでもPK取るわ」「すまねえなあ」「新潟さん、かわいそうだなあ」と同情するほどのひどいジャッジ。
あの主審の家元っていうのは、毎度、こうなんだよな。アルビレックスに恨みでもあるのか、いつもひどいジャッジをする。
おかげで好勝負も水を差されてしまった。
それにしても、このPKも、もとは言えば鹿島のキーパーの曽ヶ端のファンブルが原因だし、ラファエルの得点も曽ヶ端の不用心な飛び出しが原因。かつての代表キーパも衰えたものだ。
曽ヶ端が頭角を現したとき、これから代表のキーパーを10年は心配しなくていいと思ったものだったが、その曽ヶ端も、鹿島サポーターから戦犯扱いされるほどに劣化したようだ。
無情だ。
そういや、まだ現役で頑張っているカズに対して張本がテレビ番組で「引退しろ」というようなことを言ったというのでちょっとした騒ぎになっている。
老害とまでは言わないが、サッカー選手としてのカズは、確かにもはや若手の座を邪魔しているレベル。横浜の監督が投げ出すように辞めていくのも、社長がカズを特別にかわいがって、チームのアイコンのように扱っているためだ。
その意味では、とっとと引退すべきレベルである。
ただ、それを他のスポーツを引退した選手がテレビで言うというの、ちょっとどうかと思うがな。
それに、すべてのプロスポーツは興行という側面を持っているのだから、カズがアイコンとして素晴らしい価値を持っている以上、現役として働き続けることには意味があるわけだし。
そんなことを考えつつ、紀伊國屋で買ってきたミステリーに夢中になっている息子を放っておいて、先にふとんに入る。
ちにみなそのミステリーは「七十歳死亡法案可決」というもので、70歳になったら死ななければならないという法律が決まったという設定の物語。
題名を見た娘が「お、お、お父さん、これってウソの本だよね」と本気でびびっていた。


2015.04.11
隣町に新しい駅ビルがオープンしたので見に行った。
昼はけっこうなにぎわいだったらしいが、夜はさすがに一段落である。
それでも練馬の田舎には珍しい人出だった。
洋服屋に雑貨屋に美容院に、特に目新しい店はない。
一番の目玉は、ジュンク堂だろう。
池袋のリブロの閉店が決まってけっこうな話題となったが、ジュンク堂はそのリブロの根城である西武線に堂々の殴り込みか。
ちらっと店をのぞいたが、そこそこの広さに、さすがのジュンク堂という棚揃えだ。
これでもネットで文句を言う手合いがいて、郊外駅の駅ビルの書店としてこれ以上何を望むというのか。十分ではないかと思う。
このジュンク堂に涙目なのが、駅の反対側にあるくまざわ書店とちょっと離れたところにあるリブロか。
ここでもリブロ対ジュンク堂というわけだ。
ネットと言えば、「オレは本屋で立ち読みして面白ければネットで買う」と自慢するバカがいて、そのバカは「だからジュンク堂ができても立ち読みするだけだ」と威張っていた。
当然、袋だたきに遭っていた。
ジュンク堂で問題があるとすればビルの3階で、ちょっと帰り道にのぞいて帰ろうというのがおっくうになるということか。
その点、オレの地元の八重洲ブックセンターは、ちょうど帰り道に開いていて、品揃えにいささか難はあるものの、今は間違いなくオレの利用率ナンバーワンである。
さて、隣町の駅ビルだが、地下には吉祥寺が地元の高級スーパーが入った。
ここで弁当を買って帰って、晩飯にすることにした。
弁当や総菜類は、確かに充実。とても旨そうだ。ただし、高い。
ヨメも「いい店ばかりでうらやましいけど、あのスーパーだけはいらない」と言ってる。
ネットの評判も似たようで、吉祥寺では人気の高級スーパーも、畑の中で暮らしている練馬の住人には少々敷居が高いようだ。
開店記念として3000円お買い上げのお客様にはもれなくエコバッグを差し上げますというわけだが、開店2日目の夜にしてまだ大量に余っていたところを見ても、前途多難である。
なにしろ西武線沿線住民は、「安けりゃいいんだろ、安けりゃ」という西友にすっかり洗脳されてしまっている。
西友の連日の安売り攻勢がすっかり当たり前になっているから、高級スーパーを受け入れる余地などないのだろう。
これにて隣町の大規模開発は山場を越えた。次はオレの地元の石神井公園である。
石神井公園では駅前の再開発が順調に進んでいて、次の目玉がなんと130メートルという巨大な駅ビルの建設だ。
今、練馬区で最も高いビルが区役所の庁舎だそうだが、それを越える高層ビルの誕生である。
すごいなあ。
上層階は居住用とかで、家賃はどれだけするんだろう。きっと外資の日本法人に赴任してきた外人役員とか、会社のカネで暮らすやつしか住めないだろうなあ。
そういやこのへんは案外有名人が多くて、漫画家では高橋留美子や弘兼憲史、ちばてつやなどが住んでいる。松本零士はオレも何度か目撃した。
一度も結婚していない高橋留美子は、既に老人ホームを一棟まるごと買ってあるという噂である。
そのほかにも池上彰や死んじゃったけど筑紫哲也とかが住んでいる。
そういう有名人が駅直結の高層マンションに暮らすのかもな。
ちなみに統一地方選間近の今は駅前での演説が賑やかで、時々、どこの党の候補者か知らないが「石神井にこんなに高いビルはいりません」と叫んでいるおじさんがいる。
今さらそんなことを言ったって。それに、そういうことは演説じゃなくて役所とか西武鉄道に。
そう思いながら、オレは通り過ぎるのだった。


2015.04.10
茨城の海岸に大量のイルカが上がったというので大騒ぎ。確かに2011年の3月にも茨城にイルカが上がって、直後にドカンだった。
今回もヤバいのではないか。
一番の心配は4月12日にカシマスタジアムでアルビレックスがアントラーズと闘う予定があるということだ。
4月12日はなんと日曜日。キックオフは午後7時。
つまりだな、笑点が終わって、サザエさんも見終わって、あーあ、明日からまた会社かあ、イヤだなあ、という気分の時にキックオフしようというのである。
そう考えると、これがいかに非常的な運営であるかが納得できる。
誰が日曜の夜に鹿島なんかに行くものか。明らかにアルビレックスサポを排除するための陰謀ではないのか。
オレんちからだと、時間だけを見ればカシマスタジアムより新潟までの方が近いんだぞ。
しかし、そんな試合も地震が襲ったとなればキックオフどころではないな。今から心配だ。
心配だと言えば、ももクロのあーりんである。
もともと激太りと痩せを繰り返す体質。この世で最も食欲の旺盛な女子高生という生き物であり、かつ甘いものが大好きとくるから、太るのも当たり前だ。
当たり前なのだが、最近は常軌を逸した太り方らしく、さすがにヤバいのではという噂だ。
もうほとんど主婦。
おばちゃん。
確かに数年前の時点で、この子の20年後はあの近所のおばさんみたいになるんだろうなあというのが十分に想像できたから、予定通りの展開ではあるのだが。
その姿は、まさに打ち上げられたトド。
イルカと共に、行く末を見守りたいと思う。


2015.04.09
オレが大学を出て新卒で入社したゴミのような広告会社の社長は、秋田の出身だった。
ものすごくなまっていた。
だが、まなっているという自覚はまったくないらしく、中途入社したばかりの社員が「社長、東北のご出身ですか」と尋ねると「いんやあ、マズバラぐん、よーぐわがったなあ、てえすたもんだなあ」と本気で感心するのだった。
その社長のクラウンに乗せてもらってガソリンスタンドに行ったときのことだ。
スタンドの店員に向かって社長は、「イヤーみでくれ、イヤー」とふんぞり返って言った。
店員は「は? え?」と首をかしげる。社長は「だがら、イヤーだ、イヤー。イヤーみでくれって」と軽くいらだつ。
店員はますます「は?」と、顔面中にクエスチョンマークを浮かべる。
オレはつい「空気、空気。エアー」と店員にささやき、店員はハッとしたように「あっ」と納得して、事なきを得たのだった。
自分の口臭に気がつかないのは、万一の際に腐った食べ物を口に入れることがないようにするための、動物的な生存本能によるものだという。
自分のなまりに気がつかないのは、いったいどういう生存本能なのだろうか。
その社長は広告会社などを経営していながらそれは完全に余技で、本業は不動産屋。かつては歩合給で「給料袋が立ったもんだ」と自慢していた。
大学出たてのロクなもんじゃなかったオレが、丸めたちり紙のようなゴミ会社とは言え広告業界に入ることができたのも、この社長が面接でオレのことを強力に気に入ってくれたからだと、後になって聞いた。
当時はバブル前夜のコピーライターブーム。
「未経験歓迎」という募集広告に大量の応募があって、160人中2人しか採用されなかったうちの1人がオレである。倍率なんと80倍!
そんな難関をくぐり抜けて業界に足を踏み入れられたのも、その社長のおかげであるのは間違いない。
その会社を辞めて独立してもう27年。
退職直後に一度会ったきりで、その後、秋田弁の社長がどうしたか、まったく知らない。
うるさくて鬱陶しくて大嫌いな社長だったが、時々、妙に懐かしくなるのだった。


2015.04.08
「高額当選金が出ました」とか「近所です。会えませんか」とか、迷惑メールのタイトルは、なんとか開かせようとしてのあの手この手。
今日は「健康診断の結果が出ました」というのが来て、なるほど、最近健康診断を受けたお父さんならついクリックしそうだなあと感心した。
オレとしては一番面白かったのは「母です」というやつ。
これは、つい無条件で開きたくなる。やっぱりシンプル・イズ・ベストだな。
なにごとも。


2015.04.07
J1・サガン鳥栖の韓国人選手が鹿島アントラーズの選手に対して酷いファールをした件は、直後からネットでは大騒ぎになっていたけれど、ようやく一般メディアでも取り上げられるようになった。
Jリーグでは大事件でも、Jリーグ自体が空気のような存在だから、世間的にはたいしたことのない事件とスルーされるかと思ったら、やっぱりあれだね、なでしこの大儀見がツイートしたっていうのが騒ぎを大きくしたね。
確かにあれは酷いファールだった。
鹿島の選手がケガをしなかったのが不思議なほど。
ファールの域を超えて、間違いなく故意による傷害事件だった。
もちろんその場でファールのイエローは出たのだが、サガン鳥栖のチーム自体がそのまま幕引きをして、ほっかむりしようとした節があって、どうもそこが気に入らないというか、さもありなんというか。
騒ぎが大きくなって、慌ててJリーグが出場停止4日という処分をしたことで、サガン鳥栖もようやくサイト上で謝罪をしたわけだが、チームとしての選手への処分もなければ(世界基準で言えば解雇でもおかしくない)、鹿島や相手選手への謝罪もなし。
もともとサガン鳥栖というチーム自体、その汚いプレースタイルでJリーグでも屈指の嫌われ者。浦和より嫌われていて、ひょっとしたらJリーグで一番嫌われているチームではないか。
それでも今年になって監督が日本人に替わって、多少は改善されたかと思ったら、オープニングゲームのアルビレックス新潟戦は、まっことひどいプレーの連続。
この日記にも書いたけれど、当のサガン鳥栖のサポー自身が「こんなサッカーは子どもに見せられない」と嘆くほどだった。
確かに新潟の選手に対して蹴るわ、腕をつかんで引きずり倒すわ、見ていてムカムカしてくる。
よくこれで新潟の選手がケガをしなかったというレベルだ。
サガン鳥栖というチームは、驚くことにこれを戦術としてやっている。つまり「激しく当たることで相手がびびって寄せてこなくなる。その隙にポーンと長く蹴ってトップの豊田に渡せばいい」という戦術なのだ。
そういう戦術だから、今回の悪質ファールも、知らんぷりしてやり過ごそうとしたのだろう。ところが大儀見がツイートし、動画がネットで拡散したことで、頬被りできなくなったわけだ。
ややこしいのは、サガン鳥栖という自体、韓国人選手、在日選手が多く、今回のファールをした選手も韓国代表の選手だということ。
つまり事態が民族差別にからんでしまって、ゴールキーパーの林が「韓国人だからバッシングされている」と公式ブログで仲間をかばってみせて、当然のことながらもそれも炎上してしまうという騒ぎに発展してしまったのだ。
前の監督も韓国人だし。
右翼が怒り、キーパーの問題のすり替えによる開き直りがさらに一般ファンをあおり立ててしまっている。
さらに当然のことながらサガン鳥栖についたスポンサーを巻き込んだ騒ぎにも発展。DHCが大スポンサーなのだが、映像を見るとDHCと大書されたユニフォームで相手の頭を蹴りつけている様子がばっちり映っている。
経緯がどうであれ、これは広告業界的にはあり得ない出来事で、激怒するスポンサーをなだめるためには何らかの後始末は必至だろう。
すでに株主がDHCの経営幹部にメールを送り始めたという話もあるようだ。
そういうわけで、以前からJリーグ内では定説だったサガン鳥栖=暴力チームというイメージが、今や一般的にもサガン鳥栖=韓国ヤクザというイメージで拡散してしまって、その騒動のさなかでの次のゲームはマスコミも大注目だろう。
で、その相手が間の悪いことに、またもやアルビレックス新潟なのだ!
こういうプレッシャーにはからきし弱い田舎のチームゆえ、アルビレックスはころっと鳥栖に負けるわけで、鳥栖は「バッシングにも屈せず勇気を持って闘った」というストーリーに持ち込むし、アルビレックスは他チームのサポから「なにやってんだ、バッカじゃねえの」と笑われるのである。
ああ、情けない。
そんなわけで、オレもサガン鳥栖というチームは大嫌いです。
もともと経営自体が怪しいし、ああいうチームを残して置くのは地元自治体のイメージのためにもよくないと思うがなあ。


2015.04.06
ゾロ目の中のゾロ目、「11-11」の大宮ナンバーで、しかも黒のベルファイアときたら、これはどこをどう見てもヤンキー御用達、ネット用語でのDQNカー以外にないわけだ。
このヤンキーのベルファイアが、都内に差しかかる笹目橋でオレの隣の車線をグーッと飛ばして抜いていったのだが、それが実は右折車線と気づいて慌てて戻ろうとウィンカーを出した。
オレの目の前のスペースには入れるかどうか、微妙な車間距離とタイミングで、そのベルファイアが左のウィンカーを出したまま躊躇している。
なのでオレは左のウィンカーを出して「どうぞ」と入れてやった。
ベルファイアは、「ちっ、オヤジのエスティマなんかに道を譲られて挨拶するのもしゃくだけど」という感じで、実は地元では親の後を継いだ工務店では専務なんて呼ばれていたりするもんだから、律儀にハザードで礼を返して寄越したのだった。
なんとなくほほえましい光景で、オレもいいことしたなあといい気分になった。

「カーなべ」(下)渡辺敏史・カーグラフィック。先日上巻を読んで、なんの理由か知らないが下巻だけアマゾンにも在庫切れらしくて発送が遅くて、やっと先日届いて読み終えた。アマゾンのレビューにも似たような状況は報告されており、中には「上下いっしょに頼んだのに先に下巻だけ送られてきた」というわけのわからないものもあり、いったいアマゾンはどうなっているのか。いや、たぶん版元のカーグラフィックの問題だろうな。これ。内容は素晴らしく、改めて全部読み返すと、立派な文章のお手本になっている。ところで最終回が「2010年にはどうなるか」みたいな文章で終わっていて、あれれれと思った。もっと最近まで連載していたような記憶があったがなあ。勘違いかなあ。でも「東日本大震災の後は下世話な与太話を飛ばしにくく、キーボードを叩く手が重かった」というようなことが書いてあって、そうだよなあ、震災の頃も連載していたはずだけどなあ。そもそもこの単行本を買おうと思ったのは、その震災の時の記述を読み返したかったからというのが理由の1つだったんだが。オレの勘違いなのか、それとも何か事情があって途中までしか収録できなかったのか。うーむ。


2015.04.05
やっぱり春休みっていうのは短くて、もう明日から子どもたちは学校だ。
短くても宿題のないところが春休みのいいところなのだが、どういうわけか息子の中学では春休みでも課題が出されているらしい。
それを最終日の今日まで全然やってないというから、もう何をやらないで出すんだろと思ったところ「余裕余裕、45分でできる」と息子はふんぞり返ってこち亀なんかを読んでいる。
そのままオレは息子をブックオフに連れていって立ち読みさせて、家に帰ってきたのが3時過ぎ。
相変わらず息子は「余裕余裕」といいながら、それでも机に向かって、4時過ぎには「全部終わった」と再びこち亀を読み始めた。
まったくこんな程度で終わる課題なんて、なんの意味があるんだかよくわからん。
それでも、何かやり残したことを思い出したらしく、夜になって再びパソコンに向かっている。
そして「保存するから一瞬SDカードかUSBメモリを貸して」とか「プリンタが動かないからWi-Fi直しておいたよ」とか、いつの間にやら勝手にいろいろといじれるようになっている。そんなことは一度も教えたことがないのに。
面白いもんだな、子どもってのは。放っておいてもこうして勝手にいろいろと覚えていく。


2015.04.04
で、本日はその川崎国までアルビレックスの応援に出かけたわけだ。
目指すは等々力スタジアム。等々力って何気なく難読地名だよね。
その難読地名が、世田谷区と川崎市、距離的にはすぐ近い場所に2つもあるってなんかおかしくないだろうか。
オレも等々力ったら自由が丘の近くの、東急の駅の、学生時代に昆野が住んでいたゴキブリアパートのあった、あの等々力、だと思っていたものな。
こんなに近くに同じ地名があるのだから、どっちか改名するとか、工夫はしなかったのかしら。
などと考えつつ等々力スタジアム。
今日の相手はフロンターレだ。略称、風呂。
風呂には去年の秋、ホームで3-0と圧勝した。あの中村憲剛がイライラして味方を怒鳴りつけていたほど、アルビレックスの一方的な勝利だった。今日はその続編なのだ。かっかっかっ。
等々力スタジアムは非常に見づらいので有名である。もちろん立ち見だ。
アウエーの場合は基本自由席だから、入場と同時に息子に「いけっ」と席の確保に走らせる。
昔はどこへ行くにも手を引いてやらなければならなかったのに、成長したもんだなあ。中学生ともなると、便利このうえない。
逆に「お父さん、どこいくんだよ、こっちだよ」と心配される始末である。
テレビ映りのいい席を確保して、案の定、後で確かめたら何度もスカパーで映し出されていて、なかなかいい気分である。
試合前に風呂の下部組織のチームが紹介され、中学生くらいの子が代表で挨拶していた。
その名前が韓国名。おそらく在日韓国人の四世なのだろうな。
別に隠すこともなく、スタジアムで堂々と韓国名を名乗るのだから、時代はずいぶん変わったな。そのあたりが川崎らしいという見方もあるだろうが。
立ち見席、満員。
アルビレックスサポでいっぱいだ。この一体感が気持ちよい。
オレの前に立っているおばちゃん、聞くともなしに聞いていたら、なんと夜中の2時に新潟を出発して車でやってきたそうだ。
応援のバスも朝6時に3台、新潟を出発している。当然日帰りで、深夜0時近くに新潟に帰り着くというツアーだ。
こういうサポーターばかりである。
首都圏での試合が近づくと「圏央道で行った方がいいかしら」「環八は混むかしら」「都内のイベントにクルマで行こうという発想が間違っている」「所沢で降りて、電車に乗り換えろ」という相談で盛り上がる。
そういうサポータに支えられているのだ。地方のチームは。
というわけで肝心要の試合であるが、なんと1-4でコテンパン。
新潟が弱いというより川崎が強すぎた。これぞまさに川崎国。
レナトのドリブルシュートなんて、新潟サポからも「ひゃあ〜、すげえなあ」と歓声が上がったほどだ。
後ろの席からは「まあ、川崎とオープンの殴り合いをして勝てるわけないよなあ」という妙に納得する意見も出て、周囲が「言えてる」と納得したほどである。
去年3-0で圧勝したというのに、今回、それをきっちりお礼参りされてしまったというわけだ。
まあ、広島のようなシュートゼロで引き分けてどや顔するようなタコチーム相手にするより、負けたとは言え、こういう試合を見せられた方が遙かに面白いのは確かだ。
とはいえ、やはり1-4で負けると心が折れる。
特に夜中の2時に新潟を出発したおばちゃん、朝6時のバスでやってきたサポータ連中の、ずーっと立ち見で声をからした挙げ句にぐったりして帰る、その心中を思うとなんともはや。
ともかくオレと息子も、くっそう、負けた負けたとがっくり肩を落としながら、さっさとスタジアムを後にする。
勝ったら武蔵小杉で勝利の美酒を、負けたら武蔵小杉でやけ酒を、と決めていたので武蔵小杉で居酒屋に入る。
なんの下調べもしていなかったので、まあ、適当なチェーン店だ。
ここが大失敗。旨くもないし、高いだけだった。
はあ〜、こんな店ならちょっと遠回りして秋津に行くんだったなあ、息子よ。「んだねえ、父ちゃん、失敗したねえ」。
試合に負けたばかりか、店選びにも負けた我々をあざ笑うかのように、隣のテーブルに風呂のサポーターがやってきて、これが子どもも入れた家族連れの6人客で「いやあ、今日はよかったなあ」「乾杯だなあ」と、こちらを横目で見つつ、お互い親子連れということでおもんばかってくれたようで、遠慮しつつ乾杯している。
その同情視線にいたたまれず、とっとと切り上げることにした。30分も座っていない。
こうしてアウエーからしっぽを巻いて逃げ帰った新潟サポーター。
やっぱりサッカーは勝ってなんぼだ。
勝った試合はすべていい試合。負けた試合はすべて悪い試合。
今日勝てば7位だったのに、負けたおかげで一気に15位。振り返れば山形。毎度指定席の降格圏内あと一歩だ。とほほほ。
このまま行けば、左サイドのマツケンが嫌気をさして夏頃に途中レンタル、同じく武蔵も出場機会を求めて途中レンタル、シーズン後に監督が辞めて山本以下ジュビロ人脈がみんな去って、ラファエルがレッズに引き抜かれて、結局来年残るのはレオ・シルバと小泉だけというチームになりそうだ。
やっぱり勝ちたかったなあ。
勝てば天下を取ったように舞い上がり、負ければこの世の終わりのように嘆く。たった一試合で鬱陶しいことこの上ないのがサポーターという人種。
まるでIPOしたばかりのお子ちゃまITベンチャーかよ。とほほほ、みっともない。
武蔵小杉から乗った副都心線直通の東横線にはオレンジをまとったアルビサポなど一人も見当たらず、「サッカーなんて野蛮なスポーツは知りませんわ、スポーツはテニスかラクロスに限るざますわ」という田調雙葉の父母会のようなファミリー連ればかり。
オレと息子は浮きまくる。
そしてアウエーから逃げ帰ったのが、ホームの魚せいだ。
ガラッと戸を開けて入れば、いい陽気の土曜日だというのに例によって客はゼロ。
小上がりで刺身を食うオレと息子のユニフォーム姿を見て、それがオレンジなものだから、ジャイアンツ戦を見てきたと決めつけた大将が「工藤さんはよう、巨人の後援会に入ってるんだよ」といきなり話し始める。
誰だよ、工藤さんて。
そんな大将をほったらかしにしてオレと息子は刺身を食いながらスマホで今日の試合の動画を見る。
「工藤さんは巨人の。ほら、えーと、グッズっていうのか、グッズをいっぱい持ってるんだがそれはなんだ電話じゃないのかテレビなのか」とスマホに気づいた大将は「それはなんだ野球じゃないのかサッカーなのか野球だとばっかり思ってた」とようやくオレたちが野球帰りではないことを理解する。
そして「オラあ、サッカーはわかんね」とばっさり切って捨て、不機嫌になるのだった。
まったく今日はどこでも負けなのだった。


2015.04.03
土曜日、オレは川崎国にある等々力スタジアムまでアルビレックス新潟の応援に行くのだが、同じ川崎国の住民であるダテ君が「それなら武蔵小杉からバスに乗るといいですよ」とアドバイスしてくれた。
なるほど。ムサコスからバスか。
聞けば徒歩20分くらいあるらしい。
だが、オレんちから最寄りの駅までは17分だし、「ぼけっと歩いてたら20分くらいかかっちゃうよ」と息子も言う。
徒歩20分なんて日常のうちだ。
だからバスに乗らないでスタジアムまでは歩くことに決定。
ゲームが始まるというのでテンションも上がっているし、フロンターレサポータに囲まれて歩くのも燃えるだろう。
なお、武蔵小杉をムサコスと呼ぶのはオレだけらしい。←ヨメの証言。
隣の駅は新丸子というのだが、これはチンマルだ。
ムサコス、チンマル。東横線の駅もたいしたことないなあ。かっかっかっ。
そんなわけでスタジアムへの20分くらい、わけないオレであるが、そんなオレが一番近いセブンイレブンまで毎朝わざわざ車で出かけるというのはどういうことだ。
正解は、コーヒーを買うから。
セブンイレブンでコーヒーを買って飲むのが大好きなオレは、毎朝、わざわざ100円コーヒーを買って飲んでいる。
歩けば5分のセブンイレブンであるが、しかし、せっかくのコーヒーが冷めるのがイヤで、わざわざ車を使っているというわけだ。
こうして買ったコーヒーを飲みながら、“どれどれ”などといいながらネットで朝イチのFacebookをのぞいたりするのがとても楽しい。
もっとも朝のセブンイレブンというのは案外混んでいて、都心ならばサラリーマンで混んでいるのだろうが、練馬の片田舎となると、なぜか現場に出向くガテンの人々で一杯なのである。
別にガテンの人だからどうだというわけではないのだが、問題は駐車場までが一杯になってしまうことだ。
サラリーマンと違ってガテンの人たちは軽トラやハイエースが仕事道具だからな。
おかげでたかがコーヒー100円を買うためだけにセブンイレブンに行ったというのに、朝から駐車場に停めるのに苦労することになる。
小さなストレスであるが、爽やかな朝の気分を大切にするためにも、できればこういうストレスは避けたいところである。
では、セブンイレブン以外に行くかとなると、また別の問題が発生する。
それがコーヒーのサイズ問題だ。
セブンイレブンでは100円のコーヒーのサイズがレギュラーである。
これがファミマに行くと別の呼び名になっていて、サンクスだったかは、レギュラーが大きい方のサイズをさしていたりする。
だから、サンクスでいつものように、レギュラーください、小さい方ね、と言うと「小さいのはレギュラーじゃなくてSサイズですが、いったいお客さまはどっちのサイズがよろしいのですか」などと妙に喧嘩腰で言われたりするのだ。
なのでコーヒーを買うならやっぱりガテンのハイエースに挟まれながらも、セブンイレブンがいいというのが結論。
ちなみにGoogleで「ファミマ コーヒー」と入れると勝手に「まずい」という検索予測が上位に出てくる。やっぱりみんなファミマのコーヒーはまずいと思っているんだな。


2015.04.02
忙しいシーズンを乗りきって、一気に暇になったものだから、今や土曜日に見に行くアルビレックスの試合が一番のネタという状態。呑気である。
午後、荻窪で仕事があったので帰りに飲んで帰ろうかと思ったが、ああ見えて荻窪って案外高い。
やめてバスで帰ってきた。
世は何もなし。
ただ時間だけが流れていく、そのような呑気な一日だったのだ。
ああ、また日記が短くなってしまった。オザキに怒られてしまう。


2015.04.01
「あんたに運気が足りないのは日記が短いせいだ」と、またオザキに怒られてしまった。
新年度の始まりからそんなことで怒らなくてもいいではないか。
これはオレだけかもしれないが、毎年4月1日は暇である。
そりゃあそうだわな。新年度初日。普通の企業はいろいろと社内で忙しくて、オレみたいなフリーランスのことは相手にしていられないだろう。
だもんで、世間は新年度でいろいろとざわついているのに、オレだけぽつんと取り残されたような気分になる。
まあ、愚痴っててもしょうがない。
原稿仕事を始める。
そして、7時半から書き始めたら9時過ぎには今日書く予定だった原稿が出来上がってしまった。
フリーになりたての頃、つまり30代前半のオレは完全な夜型で、事務所に出てくるのが11時近く。まず昼飯食って、それから仕事を始めたものだった。
あるとき、オヤジが出張で泊まりに来て、仕方なくオレも朝早く起きて9時前に事務所に出て仕事を始めたら、午前中にあらかた原稿が片付いてしまったので驚いてしまったっけ。
いや、9時から12時でも3時間、1時から4時でも3時間。働いている時間は同じだから当たり前なのだが、いやあ、午前中って仕事がはかどるんですね〜と感心してしまったなあ。
そして、ボケッと天井などを眺めていたら、当時証券会社の新宿支店で営業をやっていた藤田が、外回りの飛び込みの途中でさぼるためにオレの事務所にやってきたっけ。
そして「いよっ」とか言いながら、「株買えよ」と気のないことをしゃべりながら、タバコをふかしてコーヒーを飲むんだった。
その藤田も、東日本大震災の最中に亡くなってしまったなあ。
そんなことを考えつつ、まあ、要するに4月1日は暇なんだよということで、いつもの整骨院へマッサージに行く。
肩こりが酷いので治してもらうのだ。
駅前のこの整骨院は、商売熱心で勉強熱心。院長はゴッドハンドではないが、普通にちゃんと治してくれるので、信頼して通っている。
今日も方から首筋をマッサージしてもらい、電気治療だ。
助手は全員おばちゃんで、おばちゃんは基本的におしゃべりが好きだから、治療のためにうつぶせになっているオレにいろいろと話しかける。
「お花見行きましたか〜」。行ってないよ。「会社とかで行かないんですか」。フリーランスの4月1日は孤独なんだよ。「?」。
「私今度の土曜日お花見行くんですよ」。あっそ。「お天気大丈夫ですかね〜」。ダメでしょ。
床屋もそうだが整骨院も、基本的にあまり話しかけずに静かにしていてほしいものだ。
マッサージが終わり、帰りにセブンイレブンに寄ってコーヒーを買う。100円。
いい天気なので、まっすぐ帰るのがもったいなく、セブンイレブンの店頭に置いてあるベンチに腰掛けて、コーヒーを飲む。
春は気分がいいなあ。
コーヒーを片手に、持っていた本「牛と土」を読む。セブンイレブンのベンチのほうが、駅前のへたなカフェよりよっぱど快適だ。
息子は部活の大会があるとかで朝から出たきり帰って来ない。
何時頃帰るんだと聞いても「わかんね」。
そりゃそうだわな、男子中学生なんて。今は部活がこの世のすべてで、家のことなんて頭にないだろう。
家に帰ってきて、続けて本を読む。だって4月1日は暇だから。
こうしてオレの平和な一日をだらだらと書いて、そんなものでもオザキは許してくれるのだろうか。
まあ、いいや。
オザキは今、人間不信らしい。思春期かよ。
このまま行くと5月病だな、オザキ。
まあ、悩みがあるならオレが聞いてやろう。飯田橋・鳥よしで。

「牛と土」眞並恭介・集英社。オレの母の実家は大きな農家で、牛も数頭飼っていた。子どもの頃、母の実家に遊びに行ってオレは牛に触り、絞りたての乳を飲み、牛の肥料用の大味なトウモロコシをゆでて食べた。牛は割と身近な生き物だった。これは、福島の原発のすぐ近くで、今も牛がたくさん生きていて、それを飼っている酪農家がいるという本だ。とっても高い線量の被災地で牛も酪農家もしっかり被ばくしながら、今も生きている。牛が何をしているかというと、大地の草を食って、農地が荒れるのを防いでいるのだそうだ。それは衝撃的な話である。放射能たっぷりの草を元気よく大量に食いながら、牛が大地を守っているというのだ。酪農家も被ばくしながら、その牛に寄り添って生きている。その写真も衝撃的だ。原発事故がなければ、やがて出荷されて殺されていた牛たちが、皮肉にも原発のおかげで出荷されなくなって、生き続けて放射能まみれの草を食べている。生命とは何だろうと考えさせられる本でもあるのだ。


2015.03.31
代表の試合にはあまり興味を持てなくなったオレだが、今日の練習試合はけっこう興味深かったな。
特に後半。
本田と香川の中心二人が絶不調で、もうこの二人の時代は終わったのかと思わせる中、宇佐美、柴崎の新世代が絶好調。
特にトップ下の柴崎がよく、宇佐美も実に素晴らしい決定力だった。
本田は、ショートカウンター主体の戦術になるとボールが収まらなくなり、むしろその“遅さ”が目立ってチームの足を引っ張ることがはっきりした。ひどい言い方をすれば、邪魔だ。
香川は、ここまでキレが戻らないとなると、やはりピークは終わってしまったということだろう。
ターンの遅さなど、全盛期を思えば悲しくなる。今や普通の選手。
そんな中、ハゲにもめげずに頑張る岡崎が、相変わらずの低位置ヘッドで得点するなど、さすがだった。
オレは宮市が出てきたとき、岡崎の時代は終わったなあと思ったのだったが、ところがどっこい、今や日本史上最高のストライカーになろうとしているではないか。
それだけでも、いかにオレの目が節穴か、よくわかる。かっかっかっ。

「舟を編む」三浦しをん・光文社文庫。話題作が文庫になったので手に取ってみた。三浦しをんという作家は、オレの中ではあんまり評価が高くない。偉そうだな、言い方が。言い直そう、オレはあんまり好きではない。唯一「小暮荘物語」だけは素晴らしく大好きだが、それ以外はちょっと。この作品は、あれだけ評判が高いのだから、オレでも三浦しをんが楽しめるかもと思って読んでみた。そして、やっぱりあまり楽しめなかったなあ。好みの問題だとは思うのだが。物語は、辞書づくりを縦糸に、ラブストーリーを横糸に淡々と進む。この縦糸に、なかなか感情移入できない。基本的に善人しか登場せず、それがまた今どきいるかよというぐらいの絵に描いた善人で、そこにちょっとしらけてしまうわけだ。たぶん。


2015.03.30
なななな、なんと! ヘルシアは有害だった。
ヘルシアって、例のトクホね。カテキンたっぷりで、ダイエットによいという健康茶。
花王が売ってるヤツ。
実はオレもしょっちゅう飲んでる。外でお茶を買うときはだいたいこれだ。
ところが仰天。なんと肝臓障害を引き起こすレベルにあって、欧米ではヘルシアが販売禁止という国もあるらしいではないか。
ぎょぎょ。
けっこうマジでビックリした。
これからはヘルシアを飲むのをやめよう。
やっぱりそば茶だな。


2015.03.29
本日、桜が満開である。
桜と聞くと思い出すのが「ささやかなこの人生」という歌だな。
1976年、つまりオレが大学進学のために東京に出てきた時にちょっとはやった歌だ。
当時、ヤマハが発行していた「ライトミュージックマガジン」という音楽雑誌にこの歌の楽譜が掲載されていて、“よくこの詞に曲を付けたものだ”という編集部のコメントがついていたのを覚えている。
確かにその通りの曲だ。
「木綿のハンカチーフ」とともに、この曲を聴くと、18歳のあの春を思い出す。
なんと39年前! ざっくりと40年前。
うーむ、まさかあの時、祐天寺の四畳半の下宿でラジオに耳をつけてこの曲を聴いていたとき、自分に40年後があるなんて想像もできなかったなあ。
今からタイムマシンに乗って、当時の自分に「お前は40年後に練馬の畑の隣で中学生の息子とアルビレックス新潟を応援しているぞ」とささやいたら、いったいどんな反応が返ってくるんだろうなあ。
などと、桜を見ながらしみじみ思うのだった。


2015.03.28
毎度サッカーの話題なのだが、今日はナビスコカップである。
サッカーファンの間では菓子杯で通っている大会だ。
Jリーグの合間に菓子杯の試合があって、さらには天皇杯の試合が組み込まれる。
こういうサッカー独特の興行形式って、知らない人にはすごくとっつきにくいのだろうなあという気がする。
試合の核で言うと、Jリーグがトップで次が天皇杯、そして菓子杯という感じか。
よって菓子杯となるとあまり客は入らず、選手も力が入らない。
大スポンサーのナビスコ様にはちょっと失礼なことになっているわけだが。
本日の菓子杯、アルビレックスの相手は広島である。
広島は、ドン引きのチームで、まったくよくこんなつまらないチームにファンがいるものだと呆れてしまう。
とにかく自陣に引きこもって出てこない。攻めない。
フォワード一人残して全員がゴール前を固めて、ちゃんすがあったらフォワードにポンと預けて終わり。
そんなサッカーが面白いのかなあ。
本日もシュートはゼロ!
結果は0-0の引き分けだから、アウェーとしたらよいのだろうけれど、こんなシュートゼロの試合にわざわざ広島から応援に駆けつけているわけだから、チームも少しはファンのことを考えて上げたらいいと思うが。
大宮もいつもドン引きで、試合を見るたびに呆れるが、広島も同じだ。
こんな闘いをしているからJリーグのレベルが上がらないのだろうなあ。
シュートゼロで引き分けてよかったと思うより、とことん攻めて結果的に負けてしまった方が満足度は大きいと思う。


2015.03.27
しっかし遠藤のいない日本代表は、つまんねえなあ。見る気がしないので、前半で切り上げて魚せいへ行く。
魚せいは、「サッカーと野球のせいで客が来ない」と怒っているが、原因は明らかに別のところにある。
大将、オレに向かって「サッカーの監督はあれでいいのか。オレはメガネをかけた丸い顔の人がいいと思うんだが」と言う。
岡田さんか? 「そうだ、それだ。どうしてそれにしないんだ」。
どうしてって、本人がやりたくないって言ってるからしょうがないだろ。
まさか大将と代表監督論議をすることになるのかと少し身構えたが、「ふーん」で終わったのでホッとする。
しかし、あれだな、川又のワントップにはビックリしたな。
昔からももともと“持ってた”ヤツだったのは確かだ。
特にアルビレックス新潟でブレイクした2013年は大当たり。
クリアーしたボールはなぜか川又の目の前に落ちてくるし、川又の蹴ったボールが相手に当たればなぜか角度が変わってオウンゴールになるし。
その“持ってる”確率は恐ろしいほどだった。
川又はそれを自分の実力と勘違いし、翌年は「とにかくオレにボールを寄越せ」という姿勢が強くなってしまった。
しかし、“持ってる”確率が異常に高くても、それに賭けるわけにいかないのは言うまでもない。
もともとゴール前でチャンスを作る回数の少なかったチームである。
川又にボールを渡せばあとは何とかなるというサッカーがまともであるはずはなく、チームはゴール前でのチャンスをいかに増やしていくかという作業に力を入れるようになる。
つまりはゴール前で崩す、ポゼッションサッカーとの融合だな。
それに対して川又は「ゴール前でごちゃごちゃしとらんで、オレに渡せよ」という態度をますます露わにするようになり、次第にチームの戦術から浮くようになる。
そのタイミングで、間の悪いことに初めて代表合宿に呼ばれてしまって、「なーんだ、周囲が上手ければオレはもっとちゃんと点が取れるんじゃん」と勘違いし、「よーし、来年は海外に行くぞ」と勝手に決めてしまったのである。
そして、自分が使われないのは監督が悪いからだと思い込み、契約でもめて、シーズン途中で名古屋に移籍したのだ。
確かに今でも“持っている”のだ、川又は。
今回も、たまたま鼻ほじりっち監督が視察に来た試合で2点を入れたために監督の目にとまり、代表候補で招集される。
そして、代表だった小林がケガで辞退することになり、正式に代表に呼ばれることになる。
あげくにアッと驚くワントップデビューだ。
だが試合では相変わらずバーを叩いてみせて、アルビレックスファンは大喜び。
なぜなら川又はかつてミスター・ポストマンと呼ばれていたほど、シュートがポストやゴールにぶつかって跳ね返っていたのだ。ポストを狙わせたらワールドクラスとさえ言われていたほどだ。
だから、代表の試合でも相変わらずバーを叩く姿に、うひゃひゃひゃ、川又、変わってないなあと、アルビレックスのサポーターは親しみを込めて指をさすのだった。
6年間世話になったチームに対して移籍金も残さず、サポーターに挨拶もせず、文字通り後ろ足で砂をかけて出て行った選手だから、もはや誰も川又に戻ってきて欲しいなどと思っていない。だが、バーを叩く姿が妙に懐かしかったのも事実だ。
もしここで1点でも入れてしまったら、川又は再び勘違いして「よーし、ヨーロッパに行くぞ」と舞い上がり、グランパスともめたかもしれない。
そうならずに済んでよかったかもなあ。
交替して出た岡崎があっさりヘッドで1点を入れて、ヨーロッパのフォワードの姿を見せつけたことで、川又はむしろすっきれしたかもしれない。


2015.03.26
本日はいい陽気の中、たんさいぼうのライブである。
相手は小学生。春休みになってテンションマックスの小学生。
某駅前でメンバーと落ち合う。
そのまま昼飯を食おうと、駅前の洋食屋に入る。
この洋食屋がなんともトホホで、揚げたてのメンチカツを食べたら旨くなくて、揚げたてでこれなら冷えたらとても食えたもんじゃないなあ、という味だった。
ライブのリハーサルをしてたら、PAにひどいノイズが乗る。どうも接触不良らしい。
何度か抜き差ししたり、電源を入れ直したり、アルビレックスの方を向いてお祈りしたりしたら、理由不明でなんとかなおった。
胃は相変わらずもたれている。
その後、iPadのカラオケを使おうとしたらやはり接触不良で、音が出ない。
どうも今日はいろいろとトラブルようである。
ヘッドマイクのバッテリーが怪しいので乾電池を入れ替えようとしたら乾電池の予備が切れている。
慌てて会場の人にねだって、単三2本をゆずってもらって、事なきを得る。
胃はまだもたれている。
ライブが終わったら、仕事のメールが来ていて、お互いに連絡待ちの状態で客と無駄に時間を浪費していたことを知り、慌てて返信する。
ここのところの花粉のせいで車が酷く汚れていたので、家に帰る前に洗車しようとスタンドに向かう道を曲がったらこれが大渋滞。50メートル進むのに10分かかった。
胃は相変わらずもたれている。
やっとの思いでスタンドについて洗車しようとしたら、新年度前に車をきれいにしておこうと考える人ばかりのようで、大変な行列。これに並んだら30分はかかるという見立てで、諦めて帰る。
渋滞に耐えた努力が水泡に帰した。
どうも今日はいろいろとうまくいかな日のようで、やれやれ、やっと家に帰ってきたわい、とまずは風呂に入って汗を流す。
胃は相変わらずもたれているのだった。


2015.03.25
おお、エルゴラッソを買ったらラファがMVPだ。
いきなりの専門用語に羅列で申し訳ない。
エルゴラッソとはサッカー新聞。もっというと、Jリーグ新聞で、月水金の発売。
ぺらっぺらなのだが160円もする。しかも紙の色がピンクで、ぱっと見はその辺のチラシにしか見えず、電車の中でこれを読んでいると「なーんに、あのオヤジ、エッチなチラシ読んでるよ」とJKに睨まれること必至である。
そんなしょうもない新聞だが、Jリーグを見ている人間にとってはこの上なく面白い新聞なのだ。
「赤と青の魂」とか「燃える埼玉劇場」とか、そんな見出しが東スポみたいにでかでかと躍っていて、なかなか楽しい。
そしていラファとは、ラファエル・シルバ。アルビレックス新潟の2年目フォワード22歳である。
去年途中から加入して、いきなりケガをして、昔、新日本プロレスに初来日したしょっぱい外人レスラーを古舘伊知郎が「とんだ一杯食わせ者!」と絶叫したように、おおハズレのとんだ一杯食わせ者と思われた。
ところが正月にブラジルに里帰りして日本に戻ってきたと思ったらすっかり別人。
顔つきまで精悍になって、そして、プレーも遙かな異次元。
なにしろ解説の秋田が「このままではブラジル代表もあり得ますね」と仰天し、Jリーグファンは「今年は手がつけられないのでは」とのけぞり、浦和レッズがすぐさま移籍金を積み上げて勧誘準備を始め、そしてアルビレックスサポは「今日にでも5年契約に延長しろ」「いや、それよりもハッピーターンの中毒にしてしまえ」と絶叫している、そういう渦中の選手なのだ。
いやもう、日曜日の試合は凄かったですね。
1ゴール、1アシスト、1PK獲得。
とんでもない体の切り返しに慌てた相手ディフェンスのファールで倒されて獲得したPK。
このPKを入れれば得点争いのトップになるというのに、「先輩、僕の代わりに蹴ってください」とレオ・シルバにボールを差し出したシーンは、古き良き昭和の時代のサッカー部を思わせて、スタジアム全体が感動に包まれたのだ。
それを受けたレオ・シルバが「うむ、今日はハッピーターンで乾杯だ」と意を決して蹴ったボールは、キーパーに読まれて、しかもあわやサイドネットというきわどさ。
スタジアム全体が、しらけたオチにならなくてよかったと胸をなで下ろしたのだった。
山本へのアシストはまさに神。そして自らのゴールも、相手ディフェンダー2人に囲まれたのを突破しての超速シュート。
どちらもスカパーの見逃し配信で今日も繰り返して見て拍手したオレだった。
そんな凄いラファエルが、Jリーグ全試合の中でMVPに選ばれたのである。エルゴラッソで。
やれ、嬉しや。
ラファエルがRでレオがL。RとLのシルバ・コンビは新潟の右と左。
「ダブル・シルバ、半端ねえ」と他チームのサポにもすっかり警戒されて、いやあ、気分がいいなあ。
と、1つ勝つだけで一週間気持ちよく過ごせるのがJリーグ。さあ、次も勝って首位戦線殴り込みだ。
相手はどこだ。川崎か。えーじくんの川崎か。アウェーだ。よし、参戦だ!


2015.03.24
久しぶりに家にこもって原稿仕事。
忙しさは山を越えて、けっこう落ち着いてきた。
落ち着いたら落ち着いたで、先行きが心配になってくる。
どうしてこんなに忙しいのに鹿本にカネがないのだ。
すべての他人が自分より金持ちに見えてくる。うーむ、情けない。
セブンイレブンの100円コーヒーを飲みながら、ホッと一息。


2015.03.23
やっぱり発泡酒に一番合うのは唐揚げだよねえ。
季節によっては枝豆や空豆などの豆系統、冷や奴や湯豆腐などの、あれ、これも豆系統が合うが、オールシーズンの定番は唐揚げだよねえ。
おつまみ界のレオ・シルバ。
というわけで、仕事の帰りに大泉学園まで足を伸ばして唐揚げを買い、バスで家まで帰る。
そして、息子と風呂に入り、はあ〜さっぱりしたなあ〜とか言いながら「YOUを何しに日本へ」などを見ながら、娘に発泡酒を注いでもらって唐揚げを食う、この至福。
このままで日記が終わると、またオザキが「最近の日記は短い」とかクレームをつけてくるので、もっと書かなくては。
日中、娘の小学校から不審者情報のメールが飛んできた。
近くの公園でオヤジが小学生の女の子を撮影していたという。警官4人が駆けつける騒ぎになったらしい。
実は自分の娘だったとかいうオチなら面白いのだが、そうでもなかったようだ。
今度その公園にオレの娘を連れて行って撮影してみよう。
さらに今日、やはり地元で通行人が刺されて重傷というニュース速報があった。
ひょえー、川崎だけでなく練馬も物騒なことよのう。練馬国か。
ところが後で訂正メールが流れてきたようで、どうも車上争いが捕まって、逮捕される際のもみ合いで自分を刺してしまったというのが本当らしい。
なんとだ、人騒がせな。
もっともそのニュースが流れたときのネットの反応が面白くて「足立区じゃ当たり前」とかいう声が多かった。
まあ、この程度で騒ぎになるのだから、日本も平和なことよのう。


2015.03.22
アルビレックス新潟、今季初勝利である。やれ、めでたい。
今まで勝てなくても試合はつくれていたし、そんなに心配はしていなかったが、それでもやはり勝利はすべてを癒やす。
これからは連勝街道まっしぐらだ。
それにしても今日はラファエルが切れまくっていて、山本も切れまくっていて、レオ・シルバは相変わらず芸術で、アルビレックス強し。
3-2だったが、7点取れてもおかしくない試合だったぞ。
柏相手にあれだけ崩しているのだから、たいしたものである。
あとは得点だけ。
そこにラファが覚醒したのだから、もう問題はなかろう。かっかっかっ。

「狗賓童子の島」飯嶋和一・小学館。巨人、飯嶋和一の久しぶりの新刊である。今度は幕末の隠岐の島が舞台。大塩平八郎の乱に連座してわずか15歳で流島の刑に処せられた青年がやがて医術を身につけて争乱の世に人々を救う物語である。10数ページにわたって地の文が延々と続く、果たしてこれは小説なのか、歴史書なのかという世界が持ち味の飯嶋和一。今回はリーダビリティが相当によくなって、1200枚という大作がけっこうすらすらと読める。もっとも最後の方は物語がやや苦しくなったか、少しだれ気味だったが、それにしても相変わらずのど迫力。喜六という本筋とは関係のない漁民の佇まいや生き方がなんともリアルに迫ってくるあたり、飯嶋和一の本領発揮だ。この圧倒的迫力に、ひたすら脱帽。ようやく読み終えた。


2015.03.21
久しぶりに土曜日が休みだという息子が、「今日の午前中は思い切りゲームするっ」と宣言して、Wiiを取り出してきた。
そしてテレビの前に寝転がってゲームを始めた。
ああ、鬱陶しい。中学生の男子がテレビの前でゴロゴロしていると本当に鬱陶しい。
なので、おら、起きろ、映画に行くぞ、と恫喝して映画に連れて行った。
息子と二週連続の映画館である。大泉。
今どきの映画館はとても便利で、家でパソコンから座席を予約して、支払いまで済ませてから出かけられる。
今日も、行くと決めてから、えーと、何が間に合うかなと調べて座席を予約。カードで決済した。
選んだ映画は「暗殺教室」。落ちこぼれた中学3年生が教師を暗殺するという実に教育的な映画である。ゲームのほうがなんぼかマシか。
まあいいかと思って見始めた映画だが、これが実にくだらない内容で、アホらしい映画だった。さすが、日経の映画レビューで星2つただっただけあるわ。
ところが、これが息子にとってはひどく面白かったらしい。ふーん、やっぱり子ども向けの映画だったのだな。
劇場には中高生の女子がやたらといて、どうやらジャニーズが出ている映画らしい。
主役の声も、ニノがどうしたとか言ってたから、ジャニーズらしい。
まあ、そんな程度の映画だな。かっかっかっ。
テレビの前で息子にゴロゴロされなかっただけ、よしとしよう。
おかげで本日のオレの仕事、まったくはかどらず。
すべては明日に回すのだ。


2015.03.20
今年の、というか去年の4月に入社した今年の新人は優秀な人が多いように感じる。
1年生なのに、ずいぶんとしっかりしていて、うーむ、オレが新人だった頃に比べると格段の差。
はっきりとオレの負け。
最近の若い者はすごいわ。コミュニケーション力も仕事に対する姿勢も。
オレもしっかりしなくてはなあ。


2015.03.19
最近はコンビニのコーヒーにはまっている。
安いよねえ。100円。
しかもけっこう旨い。ファミマは除く。
家の近くにあったら毎日買って飲みそうだ。ファミマは除く。
しかも、セブンイレブンときたらミスドのドーナッツまで売ってるから、デフォルトでドーナッツとコーヒーを買ってしまう。
たいへんに危険だ。カロリーという意味で。
これぞセブンのマック殺し。そりゃあ誰もマックなんかでコーヒー飲んでまずいハンバーガー食わないって。
こうして今日もつい帰り道にセブンに寄ってコーヒーを買って帰るのだった。ファミマを除く。


2015.03.18
今日こそは勝てると思ったのに、FC東京相手に逆転負け。
去年は逆転勝ちして最高に気分がよかったのに、今日は逆転負けで最低に気分が悪い。
しかも新潟に後ろ砂で出て行った川又が2点取ったというので、さらに気分が最悪。
息子とオレは、ネット中継のタブレットを蹴飛ばしてふて寝したのだった。
今期まだ勝ちがない。いつになったら勝つのだ。


2015.03.17
新潟の弟が出張で上京したので、水道橋で待ち合わせて昼飯を食う。
時間が合ったのでお茶でも飲もうと思ったがスタバもドトールも見つからず、ビルの公開緑地でコンビニのコーヒーを飲みながらひなたぼっこすることになった。
都心で弟とコーヒーを飲みながらまったりとしていて、きっと母も天国から見てまったりしているだろうなあ。
春の太陽の下、だらだらと呑気なことを話しながらコーヒーを飲んで、当たり前のことだが弟とは60年近くもこうして過ごしてきたのだなあと改めて思う。
子どもの頃はよく取っ組み合いの喧嘩をしたものだ。
いい弟で、本当によかったと、母に感謝する。
夜、先月ガンで亡くなった仕事の仲間を偲ぶ会に参加する。
四谷の店で、ささやかに献杯だ。
オヤジばかり6人のテーブルで、なんとオレが最年少。
いやあ、オレが最年少なんて嬉しいなあ。
一緒に座った仲間はみんな20年以上の仕事仲間で、ずっとこうして一緒に時間を重ねてきたんだなあと、改めてしみじみする。
話題は当然カネがないという話と健康の話。
「頻尿だ」「夜中に目が覚めて困る」「痛風になった」というような話が飛び交って、まあ、それでもこうして飲むのは楽しいよね。
「日本酒にしよう「」「安いのでいい、安いので」「そうだそうだ」。
オヤジの酒盛りは賑やかに進む。
これからもずっとこの仲間とは一緒に仕事をしたいものだ。素晴らしい先輩たち。
酔っ払っていい気持ちになって、石神井公園に帰ってきたら、自転車のおじさんがおれをじろじろ見ている。
なんだと思ったら、隣に住むオガワさんだった。
オガワさん、今日は中野で昔の仲間と飲み会だったという。
そうか、オガワさんも今日は昔の仲間と過ごしてきたのか。
今日はいろいろとそんな日だったなあ。
自転車を引くオガワさんと一緒に歩きながら、この人とも10年の付き合いになるのだなあと、改めて思った。


2015.03.16
葛西で仕事を終えたらちょうど昼時だったので、思い立って東陽町で東西線を途中下車することにした。
昔よく行ってたラーメン屋で昼飯を食おうと考えたのだ。
東陽町とキバのちょうど中間あたりにある東家というラーメン屋で、昔、潮見に住んでた頃に時々に行って、タンメンと餃子を食べていた。
なかなか絶品の味で、気に入ってた。
もっとも家族経営の小さい店だから、あれから10年もたって、果たしてまだやっているかどうか、定かではないが。
だが、昔と変わらない佇まいで同じ場所でまだ営業していた。
ランチのAセットがタンメンと餃子のセット。ちょうどいいのでそれを注文した。
無愛想なオヤジが客の目の前で餃子の皮を包んでいるのも、奥さんがてききぱきと愛想よく客をさばいているのも、昔と変わっていない。懐かしいなあ。
運ばれてきたタンメンと餃子を食う。
うーむ。こんなもんだっけ。
昔はもっと旨かった気がしたが、今食べてみたらなんということのない普通の味だ。
味が落ちたか、それともオレの味覚が鋭くなったか。
いやいや、同じクラスのあの子が数十年たっても頭の中ではアイドル並みに可愛いのと同じように、あそこのタンメンと餃子は絶品という妄想が頭の中で膨らんでいただけだろう。
まあ、そんなもんだろうな。
決してまずいというわけではないし、標準以上の味ではあるのだが、まあ、そういうわけだ。
ごちそうさまと言って800円を払い、まあ、そういうもんだ、そういうもんだ、とつぶやきながら永代通りを歩いたオレだった。


2015.03.15
息子と映画を見に行った。
「イミテーション・ゲーム」である。
第二次世界大戦中、ドイツ軍のエニグマによる暗号を解読するために世界で初めてコンピュータを創ったという狂気の天才、チューリングの物語である。
なんというか、凄まじく濃密な映画だった。
子どもの頃から天才ぶりを発揮したチューリングは、アスペルガー症候群でかつ同性愛者というとんでもない奇人・変人。このキャラをカンバーバッジが好演なのだ。
ジョブズがアップルコンピュータのマークをリンゴにしたのはこのチューリングに敬意を表してということらしいが、映画の中でもリンゴが象徴的な場面で使われている。
今までは連合軍のノルマンディー上陸作戦が成功したのは、たまたまドイツ軍が手薄なところに上陸したからだとされていたけれど、実はそれはチューリングの開発したコンピュータがエニグマを解読してドイツ軍の作戦を欺いたからだったのだ。
うーむ、そうだったのか、という衝撃の事実。
こうしたチューリングの仕事のおかげで第二次世界大戦は2年早く終結できたとされているが、そんな功績もつさい近年まで闇に葬られていたそうな。
悲しきチューリング。
そういう歴史の悲哀というか、残酷さというか、暗部が実に陰鬱な重いトーンで描かれていて、ずっしりと見応えのある映画なのだ。
見終わって映画館を出た息子は「日本軍が負けたのもチューリングのせいってわけだよなあ」と言ったが、その通り、息子の歴史認識は正しい。息子とこういう会話ができるようになったのはとても嬉しいなあ。
ゴジラに猿の惑星にミュータントタートルズというバカ映画ばかり息子と観てきたけれど、こういう重い真面目映画も一緒に観られるようになったわけだ。


2015.03.14
Jリーグ第二節、新潟はホームで清水と対戦である。
先週は勝つ予定だった鳥栖に負けて、今日こそは勝つ予定の清水にちゃんと勝つのだ。
だが今年の清水、強いぞ。去年までと違う。
左サイドの村田っつーのと真ん中の大前っつーのと、今年から入ったアフリカ人のウタカっていうのが要注意。というか、かなり破壊力。
だがしかし、新潟で清水は5年間勝っていない。この試合がボーナスゲームと言われるゆえんである。
であるのだが、とほほ、0-0の引き分けだ。
寒い寒い新潟は、ホーム開幕戦なのに1万7000人しか入らず、大盛り上がりの北陸新幹線開通に比べてあまりにもしょぼい盛り上がりぶりである。
それとせころかすぐ近くの会場では、日本酒祭りというのをやっていて7万人もの来場者があったそうで、なんでこんな日にそんなイベントをぶつけるんだよと、右サイドに新幹線、左サイドに日本酒という波状攻撃にさらされたアルビレックスサポーターは八つ当たりだ。
試合は、新戦力のマヨネーズことコルテースがなかなかに素晴らしい出来で、守備の人なのに守備はほったらかしで何度も駆け上がってあげくにはシュートまで打っちゃうし、ついでに両手をぶん回して“もっと声を出せ”と観客席を煽るし、とても楽しかった。
磐田から移籍したギュンこと山ア、あるいはザキヤマこと山アもなかなかの出来で、地べたを這うよう短足ドリブルで今までのアルビにない攻撃を見せてくれた。
それでも点は入らず、コーナーキックが11本もあったのにまったく点が入らず、相変わらずレオ・シルバは攻撃と守備に追われてひいひい走り回り、要するにしょうもない闘いに終わってしまった。
とことんちくはぐ。
とことん不細工。
そんなゲームなのだ。
あれえ、鳥栖、清水という開幕2試合は連勝して波に乗る予定ではなかったのか。
これから柏広島、川崎と強敵が続いて連敗しちゃうから、今のうちに勝っておくという話ではなかったか。
最悪、開幕5戦を3勝1敗1分で乗りきって上位進出という予定だったのに、これでは残りは全部勝たなくてはならず、場合によっては開幕5連敗の泥沼で監督解任、早くも残留争いかも。
たった1点が取れずに地味ーな引き分けで、こうなるとサポータの集まる掲示板も荒れる一方で、ああ、つまらん。
やっぱりスポーツは勝ってなんぼですな。
いや、おととしのショートカウンター主体のサッカーは負けても面白かったから、やっぱり弱者の先方に徹した方がよかったのかも。今の監督、ダメかもな。


2015.03.13
インタビュー相手の青年は、福島第一原発から12キロのところに住んでいたと教えてくれた。
東日本大震災の時、中学3年生。
「僕の家は大丈夫でしたが、中3の友だちが2人、まだ見つかっていません」。
もちろん家は大丈夫ではなくて、今も戻れない。
震災直後に親戚の家を頼って避難した埼玉県に居を移すが、しかし、祖父母はやはり故郷を離れがたく、仮設暮らしを続けている。
震災直後の1年間は特に辛かったらしく、家族が喧嘩ばかりして崩壊寸前だったそうだ。
命こそ救われたものの、先行きの見えない日々の鬱屈としたイラダチを家族が互いにぶつけ合っていたのだろう。
そんな壁を何とか乗り越えて家族は埼玉に生活を移し、福島には戻らない決意をする。
そして青年は明日の自分を描く心の余裕を取り戻し、医療系の大学に進んで、この春、2年生に進学する。
「医療を学んでいつかは福島の人のために力になりたい」と青年は語り、職を失ったという彼の父の、おそらくは渾身の願いを込めて息子を大学へと送り出すことを決意した時の想いに、オレは同じ父親として深く頭を垂れる。


2015.03.12
日本代表の新監督の名前がどうしても覚えられない。
仕方なく、ハナホジリッチと呼んでいる。鼻ほじりっち。
冬でも半ズボンをはいている田舎のガキみたいで可愛いではないか。
鼻ほじりっち。
しかし、家の中で、ひゃー、鼻ほじりっちだあと叫んでいる分にはいいものの、さすがに外でそう呼ぶわけにもいかない。
困った。
だからあれほど日本人にしろと。


2015.03.11
朝からのインタビュー仕事が12時前に終わったので、桂花でターローメンを食って映画を観ることにした。
場所は新宿三丁目。大学出てから20年近くを過ごした場所。目をつぶっても歩けるが、きっと人にぶつかって怒られる。
観たい映画があったわけじゃなくて、次のアポまで4時間近く空いたので、時間つぶしのためだ。だから内容よりも時間で選ぶ。
丸井近くのバルト9で「さいはてにて」という映画がちょうどいいことが判明。スマホは便利だ。
ターローメンを早々に食い終えて映画館。今どきは入り口の自動販売機で座席まで決めて勝手に買って入れる。
ももクロのメイキング「幕が上がる前に」というのが観たかったけれど上映時間が合わずに断念。
「さいはてにて」、ガラガラだ。まだ封切り2週間だと言うのになあ。
主演は永作博美で助演が佐々木希、監督が台湾人の新人女性。
30年前に生き別れた父を待つために能登半島の先っちょに引っ越して珈琲屋を始めた永作博美。その珈琲屋の前で、子ども二人を抱えたシングルマザー&ヤンママの佐々木希。
二人のからみを横軸に、飢えたように父性を求める子の想いを縦軸にした物語。
佐々木希の、あまりと言えばあまりの演技力にいきなりずっこける。
顔とスタイルはすごみがあるほど整っていて、しゃべらなきゃ絶世の美女。しゃべったら単なるイモ。
永作博美はいつまでたっても老けない化け物なのだが、それでもやっぱり映画館でアップになると顔がよれよれになってきたなあ。
一番の衝撃は、なんと浅田美代子の老け役。あの「赤い風船」の美代ちゃんが、この映画では佐々木希の叔母として「おばあちゃん」と呼ばれている。
美代ちゃんがおばあちゃんだぞ。
「赤い風船」でデビューしたときはその歌唱力が衝撃的だったと、先日読んだ「大人の歌謡曲」に記されていたが、今回は老け役で衝撃的なのだ。
佐々木希に続いて、浅田美代子でも腰が砕ける。
子役たちはいい芝居をしていて、素晴らしかった。岬の突端にできた珈琲屋の佇まい、その景色が素晴らしく、まあ、それだけと言えばそれだけの映画ではあるのだが。
こんな田舎で珈琲屋で食えるわけないじゃんと思ったら、なんとコーヒー豆の通販で食っているという設定。なるほどね。
だがそれにしてはパソコンは見当たらず、注文はすべて電話というありえなさ。
そして、岬の突端の店舗兼住居のぼろい珈琲屋に女一人が現金と共に寝起きしているというのに、セコムもALSOKも入っていないという不自然さ。
案の定、永瀬正敏に侵入されて絶体絶命というピンチを迎える永作博美であった。ちゃんと防犯しろよ。
一番の見所は岬の突端の佇まいと佐々木希の足という映画だったなあ。
パンフレットを買い求めて映画館を出て、ドトールでアイスコーヒーを飲んでいるときに14時47分を迎える。ドトール店内、何ごともなくBGMが通り過ぎていく。
そのまま移動し16時からのアポをこなして、そして、18時に国立劇場に向かう。
そうである。今日はここで東日本大震災の追悼式が行われていて、16時30分から18時過ぎまで一般献花を受け付けているのだ。
被災地に足を運ばなくては、被災地のために何かしなくてはと思いつつ、何もせずに4年が過ぎ、なんとなく己の怠惰を責め、申し訳ないと頭を垂れる気持ちが澱のように心にある。
ならばせめて花と共に黙祷を、式典の場で捧げるぐらいは。
会場はまばら。もう大方の人は済ませて去ってしまったのだろう。
舞台の近くで花を受け取り、その少し前に天皇陛下、皇后陛下が立って弔辞を読んだのと同じ場所に立ち、花を捧げ、頭を垂れる。
単なる式台ではあるのだが、しかし、追悼の場という重い空気に圧倒され、言葉もなくただ頭を垂れるのみ。
会場の仕切りは電通か。
そつなく、何の落ち度もないという見事な仕切りぶり。
福島で、宮城で、岩手で、人々は今日だけでなく明日も明後日も頭を垂れ続けるのだろう。
そこここの路地で子どもたちの遊ぶ声が聞こえ、夜には海辺からさけび声が聞こえるという、そんな幽霊騒ぎも日常のものになったという。
精神への重圧が人々の感覚を狂わせて幻聴をもたらすのか、あるいはやはり鎮魂されないナニモノかが漂い続けているのか。
僧侶と牧師が肩を並べて海に向かって祈りを捧げる写真を見て、彼の地の悲しみの深さを思い知る。
追悼式の会場を出て、さて、駅はどっちだっけとうろうろ歩いていたら、「ちょっとすいませんが」と中年男につかまる。キャッチか、ぼったくりか。歌舞伎町を追い出されて、三宅坂で出張営業か。
違った、取材だった。
「共同通信ですが、ちょっとお話を」と言うので、いいですよ、と応える。
後で娘に話したら「へー、インタビューする人がインタビューされたんだね」と言ってたが、その通り、ついさっきまでオレがインタビューしていたのに今度はオレが取材されている。
今日はどうして献花に来た、献花してどんな気持ちだ、防災対策はしているか、などいろいろ聞かれて、たいしてネタにもならないことを答えてしまう。
すまん、共同通信。オレの話はつまらん。
そうか、取材される側はなんとかして要求に応えようと一生懸命なのに、うまく話せなくて申し訳ないという気持ちになるのだな、と知る。そういう気持ちをおもんばかったインタビューをしないといかんなあ、オレも。
なんだか不思議な反省の仕方をして、三宅坂を後にしたオレなのだった。


2015.03.10
明日で震災から4年だねえ。もう4年もたつんだねえ。
あの時、どうしてたっけ。
なんていう会話をしながら家族で夕食。オレは発泡酒。
こうして晩飯のテーブルで軽く飲みながらおかずをつまんで、ぐだぐだと家族でしゃべる時間が目下のオレの一番の楽しみだ。
息子と風呂に入って、オレがシャンプーの後にコンディショナーを使ったら「意味ねー」と息子が笑う。そんなこともとても楽しい。
もう4年もたったんだなあ。


2015.03.09
ワールドカップではキョドリながら3連敗して世界に恥をさらし、アジアカップではベスト8にも残れずに韓国やオーストラリアに指をさされて笑われ、ACLは出れば負けのていたらく。
Numberが「ジャパンクライシス」という特集を組むほどに落ちぶれてしまった日本サッカーの最後の砦がなでしこだったわけだが、なぜか勝てないアルガルベ杯では、またしても負けてしまった。
しかもグループリーグ3位という始末。
やっと息子の試験が終わったので深夜のサッカーも堂々と見られると喜んでスイッチをつけたのだが、いやあ、困った試合だった。
ミスが多い。パスは全部狙われてカットされる。持てば鬼プレスでショートカウンターを食らう。
さすが実力者フランス。なでしこはあっさりと負けてしまった。
この試合、どうもノリオの采配も疑問だらけで、大野なんて明らかに終わった選手なのにどうして使うのだろう。
選手交代もなぜ宇津木を下げて川村を残すのか、さっぱりわからん。
と、考えて、ふと気がついた。
もしかしてこれは、手の内を隠したのかも。
前半途中、宇津木と川村のポジションを入れ替えて宇津木をセンターバックに置いたら、途端にチームが生き返って、あげくに川澄の得点まで生まれてしまった。
やはり宇津木には試合をビルドアップする能力があるということがはっきり証明されたわけだ。
ところが後半に入ったら、何を思ったかノリオは、再び宇津木と川村のポジションを入れ替えて元に戻ってしまった。
そのためチームは再びぎくしゃくし、パスはことごとくカットされて中盤でつながらなくなる。大儀見奥さんも手持ちぶさた。
なんで元に戻すんだろう、わけわかんねーよ、ノリオ。
と思ったのだが、やはりこれはワールドカップの決勝で当たる可能性のあるフランスに対して手の内を隠したとみるべきだろう。
宇津木のビルドアップがフランスに効果的だということはこの15分でわかった。あとは隠しちゃえ、と。
確かに、澤も隠しているし、横山も隠している。
アルガルベなどしょせんはカップ戦。テストの場。手の内をさらすわけがない。
ということで、計算ずくの負けだったのではないか。
そういやばフランスとは勝ち・負け・勝ち・負けを繰り返しての3勝3敗。これまで完全に互角で、今回は負ける順番。
ということは、ここで負けておけば、次にワールドカップの決勝で当たるときは、勝つ番ということになる。
そこまで計算してのことに違いない、ノリオは。かっかっかっ。それが判明したから、オレは安心して眠りに就くことができたのだった。
そういや隠し球ということでは、実はアルビレックスにも過ごす隠し球がいる。35番、ユース上がり。
まだチームに帯同してもいない。
こいつがスゴイ選手だという噂が広まっていて、ふふふ、早くも前期は捨てて後期勝負に賭けたアルビレックスの切り札になるだろう。ふふふ。

「カーなべ(上)」渡辺敏史・カーグラフィック。週刊文春に連載されていたコラムが単行本化されたという記事を当の週刊文春で目にして、即、電車の中でアマゾンにポチッ。なぜか下巻はアマゾンにない。なんでかな。文春連載時から、特集記事がつまらない時などは真っ先に読んでいたページだ。とにかく面白い。サービス精神豊富。筆者は自動車評論家なのだが、自動車評論家が自動車について語るのは当たり前で、例えば写真家が写真を撮るのが上手というのと何ら変わりない。だから自動車評論家が人様に読んでもらう文章を書くにはどうしたらいいかということを、たぶん徹底的に考え抜いて書いているのだろうと思っていたから、毎号、欠かさず読んでいたわけだ。そのことがこの巻頭でも触れられていて、週刊文春という日本でもっとも売れている週刊誌に自動車についての文章を書くということは、例えば銀行の窓口で順番待ちしているおばちゃんが暇つぶし手に取った週刊誌に載っていても読まれるようにしなくては、と意識して書いたと説明されている。では、どうするか。本題に持ち込むためのツカミ、要するにマクラだ。毎回マクラをいかに面白くするかに心血を注いだコラムとなっているのだ。そんなわけで非常に面白い。“芸”の域に達していると言ってもいいだろう。回によっては9割5分がマクラだったりするわけで、時には面白くしようとするあまりに滑りまくって何が何だかわからなくなったりしている。例えば「結局、スバルに必要なのは、こどもはどうして生まれるの、と聞かれても微動だにしない無着せんせいの器用な咀嚼力なのだと思う」という、まったく意味不明の文章で結論がまとめられていたりするのだが、それもご愛敬。サービス精神満載、いかにしてお客さまを楽しませるかという精神に満ちたこの著者の文章は、コピーライターは芸者だ、というのが持論であるオレにとって素晴らしい教科書であり、仰ぎ見る至峰なのだ。ただし、編集がしょうもなくて、全ページの3分の1がほとんど白紙。つまりタイトルだけで1ページを使っている。さらには初出の年月日が記されていないものだから、「今度発売されたエスティマは」なんていう記載があってもそれがいつのことなのかさっぱりわからないという間抜けぶり。広く言えば時事評論の類であるコラム集に初出の表記がないというのは、まるで理解できない。ついでに誤植も散見され、同じページ内に「二世代住宅」と「二世帯住宅」という表記が並んでいたりする。大丈夫か、カーグラ。


2015.03.08
息子と連れ立って髪を切りに行く。
駅前のカット専門店、1080円だ。安くて早い。
店番は兄ちゃんが一人。相変わらずホスピタリティゼロの接客である。
息子がまず切ってもらい、次にオレが例によって丸坊主だ。
あっという間に終了。
床屋なんてこんなんでちょうどいいよなあと、息子と話す。
床屋に行くのすら面倒に中学生男子も、「んだなあ」と深く納得だ。
ただ、問題は切りっぱなしで頭を流さないことだ。
おかげで細かな切りくずが山ほど頭に残っていることになる。
家に帰って洗面所に直行。
息子の頭を60秒ほどわしゃわしゃとはたいてやったら、「ひえ〜」と驚くほど大量の髪の切りくずが洗面台にはらはらと落ちたのだった。

「大人の歌謡曲公式ガイドブック」富澤一誠・言視舎。以前どこかで見かけて手にとって買うのをやめた。それをたまたま飯田橋のブックオフで見つけて、まあ、手持ち本がなかったので時間つぶしはこれでいいか、と買ったのだ。一読、それなりに割と面白い。70年代〜80年代のしっかりとつくられた歌謡曲をとりあげて思い出話と共に解説。ガロは仲が悪かったとか、海援隊は一人だけ「贈る言葉」の印税が入ってこなくて面白くなかったとか、割と生々しいエピソードもちりばめられている。


2015.03.07
楽しみにしていた分だけ、ひどい試合を見せられてがっかりだったなあ。サガン戦。
何が酷いって、サガンのプレーだ。
ロングボールをポンと蹴ってあとはテコンドー。なんだ、あのサッカー。
なんでも芝を刈ってなくて、水も撒かなかったというから、ボールが走らないようにして、その上でテコンドーなのだ。なんと汚い。
しかもラフプレーのオンパレード。蹴る、引っ張る、殴る。
サガンの掲示板でさえ、サガンサポーターから「あれでは子どもに見せられない」と非難される始末だ。
ファールのオンパレードで、まったく見ていて気分の悪い試合だった。
新潟は、そんなタコ相手に負けてしまった。
だが、ラファエルの2発目が5センチずれていて、マイケルがケガをしなくて、へっぽこ審判のPK判定(サガンサポでさえ微妙と言ってる)さえなければ、2-1で勝っていた試合。
そんなに悲観することもなかろう。
ラファエルが去年とは別人になって鬼神のプレー。マヨネーズも気迫だ。
次はきっちり勝ってくれるだろう。
2ステージ制で、17試合しかないから、2敗はできない。つーことは、もう一つも負けられないわけで、川崎にも浦和にも東京にも大阪にも全部勝ってみせるからな。
まあ、そういうわけだ。ふんっ。


2015.03.06
さあ、いよいよ明日はJリーグの開幕だ。
アルビレックスは、佐賀県は鳥栖に乗り込んでサガンと戦うのだ。
もちろん新潟からは応援のバスツアーが出て、前日から車中泊で大量のサポーターが駆けつける。
当然、自分で夜通し車を運転して駆けつけるサポもいる。新潟から鳥栖までだぞ。
関東や関西から新幹線で駆けつけるサポが多数いるのは言うまでもない。
そして、それを九州在住の新潟サポが「いらっしゃい!」と心待ちにして出迎えるのだ。
こういうシーンが全国各地で繰り広げられるわけで、かつてこんな素敵なシーンが出現する時代があっただろうかと思うと、それだけで胸熱なのだ。
そしてオレはというと、家で呑気にスマホのスカパー観戦。
しかも、娘の送り迎えを言いつけられてキックオフが見られない。
とほほほ。新潟から車中泊で鳥栖に駆けつけるサポーターに顔向けできないではないか。
もともと顔向けしないが。
それにして、新潟のメンバーの中に田中アトムがいないということが、今だになんだが信じられないなあ。
うーん、ハイプレスの鬼。下手くそで下手くそで、でも、失敗しても何度でも全力疾走で駆け上がっていく姿が大好きだったなあ。
今はフィンランドのヘルシンキに所属し、早くもその懸命に奉仕するプレースタイルで愛されているらしい。
頑張れよ、アトム。レッツ・ゴー・田中アトム〜、ゴールへ羽ばたけー。
というわけで、いよいよJリーグが始まる。今年こそアルビレックスは羽ばたくのだ。
去年の開幕で、アルビサポのえのきどいちろうが書いたフレーズが無茶苦茶かっこよかったので、オレも真似をしよう。
サッカーが帰ってくる。

「赤猫異聞」浅田次郎・新潮文庫。先日読んだ浅田次郎の新刊が近年まれに見る退屈な出来だったことは既に書いたが、その暗黒の記憶を消し去ろう、上書きしようと思って手に取った旧作。今年の正月に弟が読んでいて、面白いと言ってたし、これなら大丈夫だろう。江戸が終わり明治が始まった混乱期、大火事の中で伝馬町の牢から解き放たれた囚人たちを巡る物語で、いやあ、面白かった。やっぱり浅田次郎はこういう話がいいなあ。キャラが光り、セリフが光って、物語が躍動している。


2015.03.05
本日、初対面の人と名刺を交換する。ちょっとキョドリ気味だけど極めて普通の青年。
その青年について同じ会社の女の人が「実は彼、もとお笑い芸人だったんですよ」と教えてくれた。
ひょえー、もとお笑い芸人。今営業。
青年は「いやいや、まあ、それは。漫才だったんですが、いやいや」と沈静化を図る。
まあ、もとお笑いだろうがもと漫才だろうが、今この時点での仕事には何の関係もないしな。スルーだ。
そして、当の青年が席を外したすきに、Googleで名前を検索。あっさり発見される。
マジだった。
ちゃんとしたガチの漫才で、あの大手有名事務所に所属して、テレビにもそこそこ出ていたようだ。
ほほう、これはこれは。
当の本人不在で盛り上がる。
そうだ、YouTubeに何か上がってるんじゃないですか、と指摘したら、同じ会社の男の人が「そうですね、どれどれ」とiPadをいじる。
あっさり発見。
おお、ちゃんと漫才をやっている。
というわけで、取材先での会議の一角で、おとな三人が息を潜めてiPadで漫才を見る、というシュールなシーンと相成ったわけだ。
いやあ、ネット時代は、前職を隠すこともできないねえ。なんでもかんでもすぐバレる。
実際、オレも担当者とかすぐに検索して、FACEBOOkに貼ってある学生時代のバカ写真と見つけちゃうものね。
それはつまり、当然オレのも見られているわけだが。ああ、恐ろしい。ネットは恐ろしい。
などということが日中にあって、夜は、こっそりと鶯谷に向かう。東京のディープゾーン。江戸城の鬼門。
今日は弟が出張で上京しているので、待ち合わせてメシを食うことにしたのだ。
以前、出張帰りの弟を送るためにオレが東京駅まで足を運んだということを聞いて、母親はこっちが驚くほど喜んでいたっけ。
「二人の子どもが仲良く東京で顔を合わせたのが嬉しい」ということだそうだ。
ならば今日、こうやって一緒にメシを食っていることを、なおさら喜んでくれているだろうなあ。
そんなことを思いながら、オレは弟と生ビールを傾けたのだった。


2015.03.04
本日はアルガルベ杯である。なでしこが出場だ。
なかなか勝てないアルガルベ杯。ワールドカップ前の絶好の試金石である。
キックオフは夜11時。
飲みながら大声で応援するには格好の時間ではないか。
だがしかし、なんと本日から息子のは期末試験である。
オレがサッカーを見ると言えば息子も起きて見るというに決まっている。
ここは心を鬼にしてなでしこの試合を諦めて、息子と寝たのだった。
そして目覚めた深夜12時50分。枕元のスマホで途中経過を見る。
なんと後半43分で1-2の負け。
ああ、やっぱり勝てないアルガルベ。困ったものだ。


2015.03.03
ひな祭りの今日、オレは銀座の宝石店にいた。
下心いっぱいで、銀座の姉ちゃんにダイヤを買ってやるためである。
ウソである。
本当は銀座の宝石店で仕事なのだった。
練馬の田舎もんは銀座へ行くというだけでびびってしまい、昼飯を食おうとしたら1000円以下ではとても食えないことを知って驚愕し、石神井公園駅前の富士ソバの天ぷらソバとミニかつ丼のセットで740円というのがオレの最大の贅沢なのに、と涙したわけだが、そんな田舎もんがあろうことか宝石店に足を踏み入れていたわけだ。
そしてオレは撮影の準備が進む様子をぼけっと眺めていたのだが、その時に店内に流れてきた音楽にびびっと反応したのだ。
ん? これは?
2人のおばあちゃんがどうしたとかいう曲で、ミディアムテンポのとても心温まる歌のようである。
歌手は、歌い方からして森高千里だろうか。
そして久しぶりに、本当に久しぶりに、10秒聴いただけでCDを買うことを決心(奇妙礼太郎以来だ)。
手持ちのICレコーダーに店内放送の曲を録音しつつ、一瞬耳にした歌詞をスマホにぶち込んで検索したのだった。
結果、曲は「履き物と傘の物語」と判明。NHKのみんなのうたの曲らしい。
アマゾンでは、おお、なんというタイミングだ、明日の発売らしい。
すぐさまポチッと押して、明日届くようにした。
ああ、いい曲だなあ。久しぶりに染み入る曲だなあ。
落ち着いて、よく見て見る。どれどれ、歌手は誰だ?
ぎょ。な、なんということだ、歌っているのはAKB48ではないか。
と、と、と、ということは…作詞は、ああ、やっぱりあのデブ!
しまったあああ、オレはつい曲のよさにほだされてあのデブ作詞でAKBが歌うCDを発売日に買うことになってしまったではないか。
やっちまったなあ、まいったなあ。タンゴ家に泥を塗ってしまったなあ。
これは絶対にヒミツにしなければ。
これはきっと、東京オリンピックの開幕式にAKBを押し込もうと暗躍しているあのデブが、「ちょっと一発、通りのいい曲をつくっておけば、熟年リタイヤ組の反感も押さえ込めるべ」と企んで、「ちょろいちょろい」とつくったに違いない。
わなわなわな。
屈辱に震えつつも、しかし、いい曲だったなあと心は千々に乱れる午後の銀座の宝石店。
準備ができたので、オレは静かにインタビュー仕事を始めたのだった。
「履き物と傘の物語」ヒットするかも。


2015.03.02
毎年恒例、確定申告作業が終わったので、顧問の会計士事務所へはんこを押しに行く。
さーて、去年はどれだけ働いたのだろう。
書類を見て、一昨年とほとんど変わっていない売上と判明。
うむ、立派ではないか。
だが、それなのにちっともカネが手元に残らないのはなぜなんだ。
理由ははっきりしている。重税。とにかく重税。
国民健康保険なんて80万円以上だぞ。それに加えて介護保険。
住民税は言うまでもないし、消費税は上がるし。
とにかく重税感がかつてないほど、ハンパない。
税理士も「計算を間違えたかと思いました」と言うくらい、税金もろもろがハンパないのだ。
こんなに頑張って働いているのに、どんどんふんだくられて、オレぐらいの層が狙い撃ちされているのだろう。
はんこを押して、がっくりと肩を落として帰る、秋葉原の街並み。


2015.03.01
春になって最初の日、イチゴ狩りに行った。
久しぶりである。
ヨメの妹一家と一緒だ。
あいにくの天気だがハウスの中は快適。
ニコニコ笑って「60分の時間制限ですが時計なんか見ないでいいですからね、適当ですから」と説明する人のいい農家の経営するハウスだ。
かつてはよちよち歩いてイチゴをつまんでいた娘が、今ではお姉さんぶっていとこの1歳児をあやしている。
なんだかんだと成長するものだ。
息子は、イチゴ狩りなんてアホらしと言うかと思ったら素直についてきた。
さて、いつまで一緒に行動してくれるのか。
ともかく春。
いい春にしたい。


2015.02.28
今日で長かった冬も終わりだ。やっぱり嬉しいなあ。
そんな浮かれ気分で、ゼロックススーパーカップを見る。
ガンバ対レッズである。
レッズ、毎度毎度、同じパターンで負ける。0-2というスコアまで同じだ。
序盤からボールを支配して調子に乗って走り回るも、後半はばてて、結局終盤に突き放されるという、お前ら、学習能力ねえな〜という試合だった。
案の定、レッズサポーターの荒れること荒れること。
それにしてもガンバの攻撃はやっぱり脅威だ。
遠藤が支配して、東口がフタをして、宇佐美とパトリックがぶちかます。
1点目は遠藤のコーナーをパトリックが落として宇佐美が蹴り上げるという絵に描いたようなパターンで、2点目はパトリックが個人技で強引にこじ開けた感じ。
とにかくこの3人がからめば1点取れるわけだから、とんでもないよ。
しかーし、今年こそアルビレックスは勝つのだ。レッズにもガンバにも。
一人、テレビに向かって吠えながら握りコブシなのだった。


2015.02.27
来週、Jリーグが開幕する。アルビレックス新潟も大暴れなのだ。
今年のアルビノ新加入選手は凄いぞ。元セレソン、つまりブルジル代表になったのことのある選手だ。
オリンピック代表とか、若手の代表とかではない。マジ代表に選ばれたことのある選手なのだ。
評論家の間でも、実は今シーズンの一番の注目株ではないか、と噂されている。
なぜそんなスゴイ選手が新潟なんかに来てくれたのかというところに何か隠された事情がありそうで一抹の不安もないではないが、都合の悪いことには目をつぶるのだ。
この選手の名前を、コルテースという。
さて、どう発音するか。
「コ」にアクセントを置くか、「テ」にアクセントを置くか。
そんな論議があった時に出たのが、マヨネーズと同じアクセントで発音すればいい、というアドバイスだった。
おお、そうか、マヨネーズか。
それまでコルテースという名前をなかなか覚えられず、ほら、えーと、コルなんとか、と言っていたオレは、これですっかり頭に刷り込まれてしまい、今やこいつの顔を見ると、おお、マヨネーズだ、というようになってしまった。
きっとスタジアムでも大きい声で、マヨネーズ〜!と叫んでしまうに違いない。
いろいろと楽しみなシーズンである。
早く開幕しないかな。

「ブラック オア ホワイト」浅田次郎・新潮社。あのバブルの時代を描いた長編小説ということで、名人の作品だし、何も予備知識もなく新刊が出た途端に買って読んだわけよ。読み始めて愕然とする。ちっとも面白くないのだ。なんだこりゃ。こんなの小説でもなんでもねえよ。バブルでもなんでもねえよ。それでも名人の作品だ、途中からどんどん面白くなるに違いないと思ったのだが、ちっとも面白くなく、ひたすら退屈な語りが続くだけ。それでも途中で投げ出さなかったのは、ただひとえに新刊ハードカバーで買ったからもったいない、というそれだけの理由。損した。買って損した、読んで損した、金と時間を返せ。


2015.02.26
そうだ、大事なことを忘れていた。
ももクロの初の主演映画が間もなく封切りなわけだが、その主題歌を作詞したのが、なんと桑原永江、つまり我らがくわも。
我らが、といっても関係ない人にはちっとも我らがではないが、つまりは、オレの学生時代の後輩。
にして、童謡研究会の後輩。
にして、たんさいぼうの初期メンバー。
つまり要するに、オレが「おい、こら、くわも、てめえ、ちゃんとやれ」と言えるヤツが、偉そうにももクロの主演映画の作詞をしたということだ。
すげえなおい、くわも。たまげた。
風呂の作詞家、違う、プロの作詞家だからお仕事ではあるだろうが、すげえじゃん。
このコネを使わない手はない。
今度、くわもにあーりんを紹介してもらおう。
刺身の美味しい飲み屋があるからおごってあげますよ、と話をつけてもらって、魚せいに連れてきちゃうというのはどうだ、あーりん。
未成年でも、まあ、ビールくらいはいいだろう。
それから、ついでにたんさいぼうもももクロと一緒にライブをやって、紅白に出場というのはどうだろう。
娘は、くわものことを「学校に行って自慢するんだ」と喜んでいるが、それよりも「たんさいぼうを自慢するんだ」と言わせたいではないか。
娘と言えば、大塚家具の親子喧嘩、おもしれえなあ。
どう考えてもオヤジが老害なんだが、それなのに役員だかなんだか知らないが大人がずらりと一緒に並んで記者会見するという姿が、娘一人に何をやってんだよ、という図式で面白くてたまらんわ。
よーし、うちでも骨肉の争いをしちゃうぞーと言って娘のふとんに潜り込んでケツをわしづかみにして、おらー、ケツ肉の争いじゃ−と叫んでは娘にぶち切れられているのは私です。
はい、すいません。


2015.02.25
古い付き合いの編集者(年上)が「最近は飲みに行かなくなりましたねえ」と言う。
「代理店の連中も、クライアントも、制作者も、みんな飲みに行かなくなりました」。
ふむ、確かに。
オレだけが誘われなくなった(と思っていた)のではなくて、一般的に飲みに行かなくなったのか。
そういやオザキも「飲みに誘われなくなりました〜」と言ってたしな。
思い起こせば30代、取材やロケが終わると、必ず誰かが「じゃ行きますか」と切りだして、その辺の飲み屋になだれ込んだものだった。
早く帰って原稿をやりたいオレなんて、むしろそれが面倒くさくてしょうがなかったものだったが。
そうか、今やそういう習慣は激減したわけね。
財布と健康にはいいだろうが、ちょっと寂しいなあ。
というあたり、オレも古い人間になったということか。


2015.02.24
遠い遠い幕張まで仕事に行った。
遠くて遠くて、オレんちからは歩きも入れると2時間もかかるのだ。
仕事が終わったら5時半過ぎている。
今日は7時半から地元の歯医者に予約を入れてある。
間に合うかどうか、ギリギリだ。
だからオレは頑張って乗り換えを急ぎ、頑張って早足で歩いて、歯医者に向かった。
結果、予約から5分遅れ。まあ、許容範囲だろう。
ぜえぜえ言いながら、歯医者の待合室でオレは軽く握りこぶしである。
そして、こんなに頑張って早足で歩いて(15分!)、なんとか滑り込んだというのに、ああ、いうのに、オレの前の客の治療が長引いてなかなか終わらないのだった。
結局、そのまま30分も待たされて、ようやくオレの番が来て、そしてオレの治療は5分でちゃっちゃっと終わりなのだった。
ありがちといえばありがちな展開だが、片道2時間もかけて往復して、そしてたどりついた歯医者であるのに、なんだか今日は時間のロスが多いなあとがっくりしたのだ。

「ふつたのしるし」宮下夏都・幻冬舎。買ってしばらく机の上に置きっ放しにしていた本。これが、読み始めたらぐいぐいと引っ張られていく。発達障害の男の子と、自意識が強すぎて他人とうまくやっていけない女の子との成長と出会いの物語で、まずはこの子どもたちの心の描写がとてもいい。それから周囲の登場人物の造形もとてもいい。ところどころ、奇跡のような物語展開があって、そして最後のハッピーエンドに心がじーんと熱くなった。文章もとても丁寧に書かれてある。オレはもう小説はほどほどにしてビジネス書とか、そういうものをもっと読むべきだろうかと一時思ったものだが、いやいや、やっぱりこういうきれいな文章の小説をもっとたくさん読みたいと思ってしまった。


2015.02.23
春めいてきたせいか、おかしなのも沸いてきたようで、娘の小学校と息子の中学から不審者情報のメールが連日届いている。
通りすがりに「史ね」と言うおっさんや、小学生の後をついていくおっさんや。
ほかにもいろいろおかしなおっさん&兄ちゃんがうろうろしているようだ。どうなっているのだ。
そんなわけで、夜、家に帰ろうと歩いていたらおまわりさんが徘徊していて、無灯火の自転車を止めて注意したりしている。
オレはスルーだったから、きっと正しい社会人に見えたのだろう。もちろんオレは正しい社会人。
まあ、不審者情報に加えて川アの河川敷でやりきれない事件がおきたせいもあって、それで警戒に力を入れているという面もあるのかもしれないな。
まったくあれはやりきれない事件で、今年はなんだか小学生や中学生なんかが命を落とす事件が多くないか。
いやな世の中だ。
閑話休題。
朝、コンビニに寄ってレジへ行こうとしたら、宅急便の集配のお兄さんがレジ前にいて、無言でオレに順番を譲ってくれた。
オレは素知らぬ顔で当たり前のようにレジへ行き、後で、どうして頭を下げなかったんだバカなオレ、と反省。オレにイエローカード。
そのまま駅へ行ったら、改札の前に赤いものが落ちていた。
なんだあれ、と遠目に見たらマフラーだった。
ふーん、マフラーか、と思ってそのまま改札を通り抜けて、後で、どうして拾って駅員に届けなかったんだバカなオレ、と反省。またオレにイエローカード。
こうして朝からイエロー2枚で退場処分のオレ。
いかんなあ、もっと周囲に気を遣い、周囲に暖かく接しなければ。日々反省の繰り返しである。
そして反省しても同じことを繰り返すあたりが、オレの情けないところだ。
いかんいかんどうもいかん。今日の日記は暗い。
気を取り直して明るい話題。となるとアルビレックスだ。
今日、アルビレックスの応援の歌が発表された。
選手へのコールとかを替え歌にしてみんなで一緒に歌うという、あれである。
決めるのは応援のリーダー。つまりチームとは関係なく、勝手に決めて、今年はこれで行くぞーと勝手に発表するわけだ。
発表っていうのも、YouTubeに上げられていて、それを見るだけである。
今年の応援の歌が、そんなふうに今日発表された。
早速YouTubeへ見に行く。
聴いて噴く。そして泣く。
なんだ、この情けない応援歌は。ネットでも「念仏かよ」「ひでえ」「歌がへたすぎ」と散々。
開幕前なのに一気にテンションが下がって、まったくこれだからいつまでたっても浦和とか鹿島あたりに馬鹿にされるんだよっ、と情けなくなる。
いかんいかん、どうも今日は暗い話題ばかりだ。


2015.02.22
222のニャンニャンニャンで「猫の日」だと? うぜえうぜえ! と一人で怒っていたオレだった。
本日は東京マラソンである。
練馬は東京都内と思われていないのか、まったく関係ない。
昼に丸源までラーメンを食いに行ったのだが、これがとんでもない行列の混み具合で、マラソン渋滞を恐れて非難してきた都民が全部ここにやってきたのかと思うほど。
仕方ないからサイゼリヤでパスタを食う。どっちも麺だから同じようなものだな。
夜、「鉄腕DASH」を見る。神回。
大人が本気になって雪だるまをつくると、こんなにも素晴らしい空気が流れるのかと驚いた。
TOKIOってオヤジ人気が高いそうだが、要するに彼らは零細企業だものな。零細企業で、一人も辞めないで頑張っている。
だからシンパシー高いのだろう。


2015.02.21
なぜだか知らないが、息子が百人一首大会の選手に選ばれた。都立中学の大会である。
息子は別に百人一首なんて得意でもなければ興味もない。単に成績がいいから選ばれただけだろう。
しかし、選ばれたからには全力で戦うのが男だ。私は誰の挑戦でも受ける。
連日、息子は適当に練習を重ねて、今日の本番を迎えたのだった。
そしてあっさり玉砕し、最下位から2番目の成績で敗退したのだった。
そういう息子は松屋の牛丼が大好きなのだが、今日は、立ち食いソバの富士そばへ連れて行って、ソバとかつ丼のセットを食わせてやった。
大変に喜んでいた。
あそこはスイカが使えるので、息子には、好きなときに勝手に食っていいよと言ってある。
もちろん学校帰りに買い食いするのは校則違反であるが、そんなのは無視して食ってよいのだ。
中学生男子なんて百人一首よりもかつ丼の方が好きに決まっている。


2015.02.20
ペースメーカーを入れているという人に初めて会った。
インタビューの趣旨はそこではなかったのだが、やっぱり気になって聞いてみた。
シルバーシートでスマホをいじられると危険ですか?
答えは「急に危険ということはないけれど、人によっては何が起きるかわかりません。スマホをいじっている様子を目にすると、とても悔しくて悲しい気持ちになります」とのことだった。
オレは基本的にシルバーシートには座らないけど、オレンジの吊革の近くでスマホをいじることがある。
今日から絶対にやめようと思いました。小学生みたいだけど。

「週刊現代編集長戦記」元木昌彦・イースト新書。どっかで読んだことがあるかも、と思ったらやっぱり再編集・再刊行だった。案の定オレはこんなに凄かったんだぜという自慢話のオンパレードだった。


2015.02.19
ウィレム・ルスカが亡くなった。
いわずとしれた柔道家。アントニオ猪木と異種格闘技戦をやったことで知られる。
史上初めてオリンピックで柔道の2階級で金メダルを取ったアスリートだ。
その前に、かのへーシンクが金メダルを取って一気に有名になり、国民的ヒーローとなったわけだが、ルスカは普段の素行が悪かったためか、金メダル二つも取ったのにへーシンクとは対照的にちっとも名声が上がらない。
おかげで当てにしていた柔道場の経営も、さっぱり儲からなくなった。
その後、奥さんが難病に罹り、その治療費を稼ぐためにアントニオ猪木と異種格闘技戦をすることになる。
もちろんこれはプロレスで、ちゃんとシナリオがあり、道場で二度もリハーサルが行われた。
猪木からはこんな指示が出た。「オレがドロップキックを放ったら、仕事は終わりだ。オレはバックドロップを3発決める。1発ではありがたみがないからだ」
あの有名な猪木がルスカをバックドロップで投げるシーンは、こうして生まれた。
ルスカは試合の前に日本に住む柔道の恩師に「私のする試合はあくまで茶番」と許しを請いに出向いたが、恩師は門前払いしたという。
猪木のプロレスに付き合って莫大なファイトマネーを得たルスカだが、続けて稼げると思ったら大間違いで、猪木にはあっさり切られてしまう。
晩年、脳梗塞で倒れたルスカは、リハビリ中の姿を誰にも見せたくなくて、見舞いを一切断っていたという。
そして10数年の闘病生活の末に、ルスカは逝ってしまった。
オレの大好きだったレスラー、アドリアン・アドニスは、とんでもない実力者なのに家族の治療費を稼ぐためにオカマのレスラーのふりをして、ピエロ役を演じることでファイトマネーを稼いでいた。
ルスカの抱えていたものも、そんな哀しみに通じる。

「ハケンアニメ!」辻村深月・マガジンハウス。いわゆるお仕事小説。舞台はアニメ業界だ。評判はよかったがちょっと食欲が出ず、ついふらふらと買って失敗したなあと思いながら、まあ、辻村深月だから大きくはズレることはないだろうと読み始める。ところがどっこい、これが面白いのなんのって。アニメ業界のあっと驚く舞台裏も興味深いが、なにしろキャラが立っていて、ぐいぐいと引き込まれていく。クライマックスは関係者一同に介しての盛り上がりで、なんと驚くべきことにオレは読みながらちょっと涙ぐんでしまったほどだ。ああ、面白かった。


2015.02.18
先日、北千住の本屋に立ち寄ったら、レジでおばちゃんがなんだか話している。
おかげでレジはおばちゃんに独占されて、他の客が近づけない。
聞くともなく聞いてみると、おばちゃん、とんでもないことを言ってるのがわかった。
「この本には素晴らしいことが書いてあって、それはとても素晴らしいんですけど」と言って、それは免疫力を高めることらしいので、どうやら安保教授のことではないかと思うのだが、おばちゃんは「著者の連絡先を教えろ」とごねているのだった。
レジの店員は「個人情報が」「編集部が」と口実をつけて追い返そうとするのだが、おばちゃんは「素晴らしい本なので、とにかく連絡を取りたい、電話番号を教えろ」の一点張り。
電波の人なのだろう。レジには深く同情した。
結局、らちが明かないと思ったのか、おばちゃんはいつの間にかいなくなっていた。

「VTJ前夜の中井祐樹」増田俊也・イーストプレス。その北千住の本屋で買おうと思って買い忘れた本。結局アマゾンで買った。中井祐樹とは、伝説のファイター。バーリトゥードの選手だ。アルティメットのリングに上がって、初戦であのジェラルド・ゴルドーと闘い、ゴルドーの悪質な反則で右目をえぐられて失明してしまった選手だ。ゴルドーは平気でそういうことをやる危険な選手だが、右目をえぐられて失明したにもかかわらずそのまま試合を続けて勝ってしまったのが中井。まさに伝説のファイターなのだ。その中井についてのりノンフィクション。もっともオレとしてはこの中に納められた別の中編「超二流と呼ばれた柔道家」のほうが面白かった。あとがきで、著者がこの作品を手塚治虫の「火の鳥」になぞらえていたのにはちょっとしらけた。


2015.02.17
日曜日に息子と、バカ映画を見に行こうといって「ミュータント・タートルズ」を見た。
バカ映画だった。
なにしろネズミがカメを育てるんだもん。
しかしアクションシーンは凄かったなあ。
空っぽになれる映画は楽しい。


2015.02.16
嫁の実家の駅まで仕事で行って、それはなんだか不思議な気分だった。


2015.02.15
昨夜、バレンタインデーの夜に、仕事の仲間が亡くなった。
立場としてはオレの顧客に当たるが、もう20年以上も一緒に出張し、取材し、メシを食い、原稿のやりとりをしてきたから、感覚としては「仲間」だ。
オレよりいくつか年下。女性。つまり若い。
昨年の今ごろ、再入院することになって「タンゴちゃん、私、また入院することになったよ」という電話をもらって、ちゃんと帰って来てよ! と怒鳴るように返したのが最後の会話になってしまった。
3週間前に病室からメールをもらっている。
「私、しぶとく生きてるわよ!」で始まるそのメールは、病院生活を「イヤんなっちゃう」と嘆きながら、「新年の挨拶を兼ねて(再見を願って)」で終わっていた。
覚悟の入院とは聞いていたものの、(再見を願って)という気持ちがあることが嬉しくて、ひょっとしたら「帰ってきてやったわよ」と言いながら退院するのでは、と祈っていたのだが。
岐阜の山奥で一緒に長期の取材をしたし、今では流されてしまった福島県の雄勝町でも取材をした。
勝ち気で、底抜けに明るくて、ものすごい勉強家で、たくさん気を遣って、そして、とても有能な編集者だった。
独身。新潟の出身で、本人の意向だったのだろう、故郷に帰ってから身内だけで葬儀するらしい。
周囲に迷惑をかけることを極端に嫌った人だったから、ひっそりとリタイアする道を選んだらしく、入院も逝去の報も、ごく限られた人にしか伝えられていない。
その一人に加えてくれて、仲澤さん、本当にありがとう。
まだ早い。早すぎるなあ。もっと一緒に仕事したかった。
事情を知っていた少ない仲間の間を、やりきれない連絡が回っている。
故郷は雪に埋もれている。春を待つ故郷へ、お母さんと弟さんに連れられて、もうすぐ帰っていく。
早くにお父さんを亡くしていて、「命日になると必ず黒い蝶が私の回りに現れるけど、オヤジも、もっと気の利いたものになって出てくればいいのに」と笑っていた。
そのお父さんと、親娘、再見しているのだろうか。


2015.02.14
電車の中で本を読む人が激減しているけど、それ以上に新聞を開く人は絶滅危惧種。
オレは新聞が好きだから日経をよく電車の中で読むのだが、はっと気づいて見渡せば、まず他に読んでる人はいない。
ここまではあっという間だったなあ。
まあ、これは都内に住む人間の感覚で、地方に行けば新聞は一家に一紙がデフォルト。
宅配制度が続く限り心配はないと思うが。


2015.02.13
今日は朝から千葉のハズレのほうにある病院で取材仕事である。
病院の仕事はいろいろと面白い。裏側が垣間見れるし、なによりも医療の最前線で体を張って頑張っている人たちの本音に触れられて、いろいろと力をもらうことができる。
90はすぎているであろう老人のリハビリを行っている若い女の子との姿を見ると、やっぱりこういう人たちの労働にはきちんと報いる社会にしないといけないなあと思う。
千葉の田舎は、ぽかぽかと早春の陽気。
この時期にこういうところにくると、名曲「八千代台の春」を思い出して、駅のホームでぽけっとしてしまうのだった。池上彰の本を途中まで読んで、つまらなさに放り投げる。


2015.02.12
朝から名古屋へ行ってたのだが、夜帰ってきたらチョコレートが郵便で届いていた。
お客からである。
このバレンタインデーにチョコレートを贈るというバカみたいな習慣はそろそろ終わりにして欲しいものだ。
なにしろお返しが面倒である。
もらう方も案外憂鬱なものだ、バレンタインは。

「蹴る女」河崎三行・講談社。ふらっと立ち寄った飯田橋のブックオフでふらっと手にとって時間つぶしに買った本。ところがこれが案外に出来がよくて、面白い。なにしろあの阪口夢穂を核にしてなでしこについて語った本である。ワールドカップ前後が中心で、けっこう克明かつ誠実に描写している。特に坂口が新潟に移籍して地元の企業で働いていたあたりの描写は素晴らしく、日テレに移籍することを決めたら会社を挙げて移籍がスムーズ行くように段取りを早めて送り出してくれたというところは感動ものだ。地元で頑張っている女の子を、あんたはこんなところにいないで東京に行って輝きなさい、って送り出すのは、雪国に暮らす人なら誰でもよくわかる思いなのだ。あっさりとした描写だが、こういうところをちゃんと書いてくれているのが嬉しい。それにしてもこのタイトルと表紙のイラストは酷すぎる。このタイトルとイラストだけで売れ行きは半分は落ちたと思う。編集、無能。


2015.02.11
そのオザキが「タンゴさんはひどい」とオレを責める。
なぜなら、「魚せいの悪口ばかり書いているから」だと。
いや、悪口じゃなくて見たまま本当のことなんだけどなあ。
一度オザキも見て見ればいいんだ。
そうだ、魚せいで飲んでみないか、オザキも。近所のカナウチおじさんも呼んでやろう。
帰りは、ホラ、菊名まで一本だし。
幕張から帰るより近いし。だははは。


2015.02.10
「タンゴさん。最近の日記で“今年は何万字書いた”って書かなくなりましたね?」と、尾崎が酒に酔った濁り目をしながら重箱の隅をつつく。
そんなちっちぇことを気にしているから、一緒に飲んでくれる相手がいないんだよ、とオレが説教する。
というわけで、飯田橋の鳥よし。
久しぶりに尾崎と飲む。
いろいろと困った人の話題で盛り上がるが、誰も一緒に飲んでくれないオレたちが困った人なのではないか。
まあ、よい。
オレは読書が大好きで、独身時代は休日になると大きな書店に行って両手一杯の新刊書を買って帰ったものだった。
そして新宿御苑の事務所の机にそれを積み上げ、さーて、どれから読もうかと眺めるのが至福のひととき。そのままミステリー系を中心に一日3冊一気読みの読書人生だった。
それが音楽活動を始めてからはそちらに時間を取られ、結婚してからは家族との時間に読書を削られ。
目黒孝治の言う「酒と家族は読書の大敵」という格言をしみじみと実感させられたのだった。
酒と言えば、酒を飲みながら一人酒場で本を読むのが大好きで、店にしてみれば辛気くさくてかなわんだろうが、オレは読書と酒を一緒に楽しめる至福の時。
ハイジャックミステリーの傑作「シャドー81」を渋谷の汚い焼き鳥屋で読んだときは、あまりの面白さにクライマックスまで一気に読み上げたものの、すっかり酔っ払って翌日には内容を忘れている始末。今も結末が思い出せない。
まあ、そんなわけで結婚して家庭を持ってからはとことん読書にのめり込むということができなくって、さらに加齢のせいか、集中力が続かず、長編はちょっとおじけづくようになった。
とはいえ、先日の「その女 アレックス」みたいな伏兵に出会うと、がつんとやられてしまって、本当に嬉しくなる。
今日は飯田橋のブックオフにふらっと入って偶然見つけたサッカー本が、なんとなでしこの坂口の物語。
そのまま手にとって鳥よしに突入し、これが望外の面白さですっかりのめり込んでいたところに、尾崎が現れて濁り目でからみはじめたという次第だ。
その坂口の物語の前に読んだのが今月号の文藝春秋。
そこになんと飯嶋和一の新刊本の広告が出ていて仰天する。
沖の島を舞台にした医療ものらしく、今度のも凄そうだ。
6年ぶりの新作。連載や短編やエッセイなどは一切やらず、数年おきに出す歴史ものの長編書き下ろしだけで勝負してきた作家で、その濃密な作品世界はほとんど中毒になる。
見開き2ページに亘って地の文だけが延々と続く、しかも難しい言葉のオンパレードという、この異様な濃さはたまらない。
おかげで見開きを読むだけで5分かかったりしちゃうのだ。
その新刊が出た。
ああ、読みたいなあ、と渇望する。
飲みながらついアマゾンにポチッとしたくなったのだが、いいや、待て待て、こういう本は地元の書店で手にとってレジに並んで買わなきゃ。
ちゃんと読み通せるかという不安はあるが、坂口の物語を読み終えたら、買いに行こう。


2015.02.09
中1の息子に聞いたら、クラスの8割がスマホを使っているという。
目的は100%がLINE。
今や中学生のコミュニケーションにLINEは必須で、電話もメールも不要。
スマホを使っていない子が仲間はずれにされることはないらしいが、その子に連絡を取るのは「けっこう面倒だよね」とのことだ。
確かに仲間から阻害され、イジメの道具になりかねない危険性ははらんでいるよね。
そんなわけでスマホは注目を集めている。
と、今わざとらしく“注目を集めている”と書いたが、最近使われることの多いこの言い方、やはり違和感がある。
もともと視線を集める、耳目を集めるのが注目だから、“注目を集める”とは、牛の牛肉、頭の頭痛、波の怒濤ではないのか。
正しくは、注目の的だ、とかだよな。衆目を集める、と混同されてしまっているのだろう。
言葉だから誤用もいつしか受け入れられていくのだろうけれど、アナウンサーが平気な顔をして「注目を集めています」としきりに使うのを見るのは、やはり据わりが悪い。
と、誤字脱字だらけのこの日記のオレが言いますよ。


2015.02.08
娘が区のイベントでダンスを踊るとかで出かけて、ヨメがその付き添いで出かけて、息子が部活で出かけて、今日もオレだけが一人家に残されて仕事。
けっ、つまんねーなあ、と愚痴るも誰も相手にしてくれない。
昼飯はコンビニでカップラーメンとおにぎり。
早く春にならないかなあ。


2015.02.07
毎年、この季節に学生時代の先輩のハーセさんが東京ドーム(の近くのホール)でイベントを主催するので、年に一度の再会を楽しみにしているのだが、今年はオレが激多忙でどうにも時間を作れない。
ごめんなさい、ハーセさん。
先輩たちとも年に一度は会っておきたいのだがなあ。残念。
なにしろ娘が練馬区のイベントでダンスを踊るのに、それを見に行く時間さえ惜しいという状態。
ああ、それなのに、ちっとも儲からないのはなぜなんだろう。
じっと手を見るオレであった。
それはともかく、早くJリーグが始まらないかな。


2015.02.06
本日はいろんなものが届いた。
最初がテレビである。風呂用の。
オレんちの風呂にはテレビが付いているのだが、これがアナログで、テーブルテレビがお情けでやってくれていたデジアナ変換サービズかもうすぐおわるので、見られなくなる。
オレは別に風呂でテレビなど見たくない。しかし、娘が見たがる。
3月でテレビが見られないと困っちゃうなあと娘が言うので、よしよし、お父さんが何でも買ってあげますよ〜、と買うことにしたのだ。
今ついているテレビの交換をすると30万だという。バカじゃねえの。
しかし、お風呂で使えるテレビ、しかもDVD付きは1万円で買える。
誰が30万払っていうのか。リビングの40型液晶でさえ10万円しなかったというのに。
というわけで、アマゾンで買った1万7000円の風呂用テレビが届いたわけだ。設定その他は面倒くさいから息子にやらせる。
続いて届いたのが麻黄等だ。言わずとしれた万能漢方薬。
これはインフルエンザにもよく効くので、おかしいと思ったらすぐに服用できるよう、常備である。
ただ、どういうわけか最近薬局でさっぱり見ない。そこでこれもアマゾンで買ったのだ。
アマゾンはそろそろ生鮮も売り始めるそうで、いよいよオレたちの日常はアマゾンでなければ成り立たなくなってきた。
麻黄等、手に入ったのはよかったが、息子は今週既にインフルエンザに罹ってしまい、タッチの差。残念。
続いて届いたのが、ATOKである。
最新版へのバージョンアップ。一応、発売当日に届く手はずにしておいた。
駄文書きではあるが商売道具だし。
息子が「エイトックが来たのか」というから、正確にはアホトクと呼ぶのが正しい、と教えてやった。
インストゥールしたが、相変わらずどこがどうバージョンアップになったのか、さっぱりわからん。
こうして今日は三つも品物が届いた。
こんな調子でみんな買い物しているんだから、そりゃあ物流会社が人手不足で悲鳴を上げるのも当然だろう。
「とにかくトラックが足りない、理由もわからない、だから解決のしようもない」というのが物流の現場の叫びだそうである。
この先、高齢ドライバーが続々引退するわけで、そして若い人材はこの業界には入ってこないわけで、物流はさらに限界となる。
そろそろ外人がハンドルを握り、「コニチワ、オ荷物デス、はんこオセクダサイ」とドアをノックする日がやってくるだろう。


2015.02.05
一日都内をウロウロする日だというのに朝から雨&みぞれ&雪かよ〜。
8時頃におわったので、久しぶりに飯田橋の鳥よしに顔を出したら、ガラガラ。店の姉ちゃんが「雪を警戒して誰も来ないネー」と、自分たちのせいじゃないとばかりに威張ってた。
ホッピーを三杯飲んで帰る。
ここのところ原稿が山ほどあって、しかもちっとも減らないで、夜寝るときも原稿のことが頭にちらついて困ったものだ。

「星間商事株式会社社史編纂室」三浦しおん・ちくま文庫。
三浦しおんは、好きでも嫌いでもない。時々素晴らしくいい作品を書く。これは、読もうと思っていて読み逃していたのを思い出して手に取った。ぬるい展開の物語。上手くいきそうでもどかしい恋愛を描かせたらうまいのだが(高橋留美子みたい)、話の転がし方はあまり好きではない。


2015.02.04
本日は予定していた取材仕事がキャンセルになった。
しめた!
この一日はデカい。
朝から文字通り脇目も振らずに原稿と格闘である。
おかげで富士山のように積もっていた仕事が浅間山ぐらいまでに減った。
その代償として、一日キーボードを打っていたおかげで体はボロボロなわけだが。
しかし、そんなに忙しいんだから儲かってしょうがないでしょと言われるのだが、それが不思議なことにちっとも儲からない。
つーか、常にピンチが続いている。
これをワーキングプアーというのだろうか。きっとそうだろう。
仕事あるだけいいじゃんと言われて、そりゃそうかもしれんが、しかし、ワーキングプアーもつらいものだぞ。
たんさいぼうのCD制作も、おかげでちっとも進まない。
そろそろなんとかしなければなあ。


2015.02.03
朝から大阪。
その大阪で、はじめましてと挨拶した相手が、なんと隣町の住人だと判明。たまたま出張で大阪だと。
しかも、高校がオレのヨメと同じとか。
なぜか知らないが大阪で地元話で盛り上がったのだった。
家に帰ったら「豆まきだよ〜」と娘。
お、そうか。今日は節分か。季節を分けると書いて、昨日まで冬、明日から春か。
待ち遠しかったなあ、春。
節分だから毎年恒例でお父さんが鬼だ。よーし、鬼のお面はどこだ、と出張から帰ったばかりでスーツの上着を脱ぐ。
と、今年は鬼なしでやりたいのだそうだ。
なぜなら臆病ものの娘はここ数日、イスラム国のニュースにおびえ、怖いのはイヤだと震えていたからだ。だから今年は鬼はなし。鬼はイスラム国を思い起こさせるのだろう。
そういうことなら、わかった、鬼なしでやろう。
掃き出し窓を開けて、隣の畑に向かい、家族全員で、鬼は外〜福は内〜と叫ぶ。
インフルエンザで昨日から寝込んでいる息子も、げほげほいいながら豆をまく。
息子は40度の高熱こそあるものの、基本的にまったく元気で食欲も旺盛なのだ。 この豆まきでインフルも逃げ出したことだろう。
毎年のことながら節分に隣の畑に向かって豆をまくと、春ももうすぐだなあという気持ちになってくる。
その後、西北西の方向に向かって太巻きをかじり、無病息災を祈ったのだった。

「近藤理論に嵌まった日本人へ医者の言い分」村田幸生・祥伝社新書。オレも一時期近藤理論に嵌まった。今やその近藤理論もトンでも学説とされる勢い。オレが近藤理論に「?」と思ったのは「医者に殺されない47の心得」という本を読んで、あれ、と思ったことだった。その後、近藤誠は慶応病院を定年退職して個人クリニックのようなものを開き、ガンの相談にきた患者に「切らないで諦めなさい、はい、次の人」という感じで対応して1人3万円をとるいうぼったくり商売をはじめたらしい(←あくまで噂)。それを聞き、こりゃダメだ、と思った次第。ただ、素人のオレとしては近藤誠を読めばなるほどと納得し、反論を読めば確かになあと鶴首するわけで、要はどっちがどっちなのか判断できない。その意味でも、本書はなかなか鋭くて、いいところとダメなところをきちんと冷静に示してくれるのだ。医学に関しては、実は案外無力で、例えば糖尿病なんていう単純な病気さえ何百年も昔からわかっているのにその発症メカニズムさえ判明できていない。そんなものなのだね、医学なんて。そう思えば、医者と一緒にいろいろもがいてみるか、という気になる。いずれにせよ、いろいろと示唆に富んだ本でお薦めの一冊。


2015.02.02
その掲示板のコメントに付いたのが「ここは日記帳じゃない」という罵倒。
まったくしょうがねえなあ〜。これが練馬の民度かよ〜。

「キャプテンサンダーボルト」伊坂幸太郎・阿部和重・文藝春秋。様々なギミックをちりばめながら展開されるノンストップ冒険譚。しかし、伊坂幸太郎らしさがほとんど失われているのは合作ゆえだろうか。意表を突く展開もなければ、唸らされる伏線もなく、なによりもキャラがちっとも立ってこない。こいつは! と思うキャラが何人かいるのだが、さして盛り上がらず、あれ、これで終わりかよ〜という感じ。うーん、惜しいなあ。というか、伊坂幸太郎にしては失敗作ではないか。読むなら文庫まで待つかブックオフというレベル。


2015.02.01
地元の掲示板に「娘が1、2歳の頃に公園で一緒に遊んだママ友と再会したい」という書き込みがあった。
携帯が普及する前の友達だったので、普通に連絡先を交換することもせず、それっきりだそうである。
その気持ち、よくわかるなあ。
子どもが0〜2歳くらいの間って、一番子育てが大変だもの。
そこにたった一人で向き合あう若いママの精神的重圧たるや、すさまじい。
その救いになるのがママ友で、いわば戦友のような存在だ。
なんとかして掲示板の人も、昔のママ友に再会できたらいいのだが。


2015.01.31
ちょっと前までは家族で買い物とか食事とかで過ごしていた週末も、息子が中学へ行ってからは、もうバラバラ。
娘は娘はダンスで、ヨメはその付き添い、息子は部活。
よってオレだけ一人、家で仕事なのだ。
なんだか昔に戻ったみたいだなあ〜。新宿御苑時代。
アレンジしなければならないものもたまっているし、ぼちぼち音楽活動も本腰入れよかなあ〜
などとぶつぶつ言いながら、おわらない原稿仕事を続けるのだった。


2015.01.30
朝から雪で、まあたいして積もらなかったけれど、電車がどうなるかはやっぱりちょっと心配。
午前にお茶の水で取材をして、某公共機関のあまりといえばあまりの浮世離れぶりにちょっと衝撃を受ける。
午後は杉並の某所で取材だが足がないので雪道をタクシーで行く。
こちらでは現代社会のしわ寄せをもろにかぶっている現場を目撃して、お茶の水とのあまりの格差(というのか)に、やはり衝撃を受ける。
オレならどちらの生き方を選ぶかと問われれば、すぐに答えは出ないだろうなあ。
帰りはバス。上石神井に行くつもりがなぜか大泉学園に出てしまって、まあいいや、と電車に乗り換えて帰ってくる。
一日中、雪とみぞれでうんざりだ。
夜、週に一度は行かなければという義務感のみで魚せいに顔を出す。
相変わらず「客が来ない」と文句ばかり言っているが、店の中では5人のグループが新年会をしており、相変わらず失礼千万な大将である。
今朝は1時間遅く目が覚めてしまったという話を延々繰り返すのを、壊れたテープレコーダーの如くしゃべるのに任せて放っておく。
1時間弱で切り上げてとっとと家に帰り、風呂に入って、ようやく本日のメインイベントの始まり。アルビレックス新潟の昨シーズンのおまとめDVDが届いたのだ。
息子と一緒に昨シーズンを振り返りながら見る。
全部で30数試合あって、自分でも驚いたのだが、そのほとんどの見せ場をちゃんと記憶していた。
おお、この後レオがフリーキック入れるんだよな、あー、これは清水のオウンゴールのやつだ、と息子と振り返りながら盛り上がる。
総集編DVDなのに、勝てばおっしゃーと雄叫びで、負ければくそーと絶叫する。夜中に。
途中まで見て、スペシャルコンテンツの「本人が解説するレオシルバの超絶プレー特集」は明日のお楽しみに取っておくのだ。


2015.01.29
終日中野でインタビュー仕事。けっこうヘビーな仕事で、完全アウエーの中、孤軍奮闘なのだ。
ほとんどレオシルバ状態。
ふらふらになりながらもゴールを守り切って勝ちに持ち込む。
帰り道、地元の整骨院に寄って、肩をマッサージしてもらう。
「背中がバリバリですねー」と、ちょびひげの院長。
はあ、鍼でも打ってもらおうかなあ。


2015.01.28
そして今日は朝から今度は東海道新幹線に乗って豊橋だ。8時前に豊橋に着いているのだから新幹線は便利だな。
豊橋はひなびた地方都市だが、この何と言うことのない当たり前さがオレはわりと好きだ。
それにこの街は女子高生が元気である。
女子高生の元気な地方都市は、だいたいが居心地がいいものだ。
寒い中、短いスカートで素足のまま行き交う女子高生を眺めたのだった。


2015.01.27
朝から新幹線に乗って新潟は燕三条で仕事である。
燕三条、雪はないが寒い。空は暗い。
この空が新潟の敵だなあ。
寒いのも、雪もなんとかしのげるが、このナマリのような空が続くのに耐えられなくて新潟を離れるという人がけっさこういる。
それなのに陽気なブラジルからやってきて住んでくれているレオ・シルバ様はまさく神だ。
頑張れ、アルビレックス。今年も飛ぶぞ。

「悲嘆の門」(上)(下)宮部みゆき・毎日新聞社。新刊が出たら中身を確かめずに問答無用で買う作家の一人が宮部みゆき(ただし、ファンタジーを除いては)。これも新聞で広告を見てすぐに買って読んだ。連続殺人事件を巡るミステリーで物語は幕を開け、なかなかにいい調子で話は進む。宮部みゆきらしい現代ミステリーだ。ところが上巻の残り3分の1ほどで物語は一気に様相を変える。なななな、なんと、これはミステリーではなくてファンタジーだったのだ!! がーん、オレはファンタジー以外の宮部作品なら問答無用で買うのに。仕方ない、買ってしまったものなら読んでみるか。この段階で下巻を含めて天井に放り投げてしまおうと思ったのだが、諦めた。まあ、スティーヴン・キングだと思えば思えなくもないし。キングだって現代の日常生活の中に吸血鬼や宇宙人が現れるという壮大なアホ話だもんな。そう自分に言い聞かせてなんとか後半も最後まで読み切る。ミステリー部分は面白い。さすが宮部だ。しかし、ファンタジー部分がどうもいけませんな。しかも最後のオチが(これは書いてしまうのだが)、事件はタイムマシーンに乗って過去にさかのぼったので起きなかったことになりました、めでたしめでたし、ときたもんだ。めまいがして、新潟行きの新幹線の中で思わず頭を変えてうなってしまったのだった。


2015.01.26
本日は誕生日である。誰のって、オレのである。
亡き母は「お前はいくつになったんだ、ひえー、もうそんな年になったのか」と毎年お約束のボケをかましてくれていたものだ。
オレが生まれた57年前は「新潟には珍しい晴天の冬だった」と母は教えてくれた。
母はオレに「誠太郎」という名前をつけたいと思っていたそうだが、帝王切開で入院していた産院から退院したところ、既に父と祖父が「雅彦」という名前を役所に届け出済みで、つまり母は初めての我が子の名前を自分の相談なしに決められてしまったわけで、いくつになってもその時のことをオレに愚痴っていたものだった。
そんなことを聞いたから、オレは自分に子どもが生まれるときに「誠太郎」と名付けようかと考えたのだが、しかし、オレの息子はオレとは別の人格だし、オレの母からではなくて自分の母から生まれるのだから、そんな名前をつけられても不本意だろうと思い直して、誰の字も取らないまったく別の名前をつけることにしたっけ。
そんなことを思い出しつつ、オレは母がボケをかましていたと同じように、ひえー、もうそんな年になったのか、と自分に向かってボケてみせる。
サイモンとガーファンクルの歌に「自分が70歳になるなんて、なんて不思議なことなんだろう」という一節があるが、57歳でもまさしく「なんて不思議なことなんだろう」という気分。
弟からは朝一番に「健康に気をつけろ」というLINEがきて、いや、まったくその通り。
一緒に風呂に入った息子が「お父さん、その年でいつまで働いてくれるのさ」とまっすぐと言えばまっすぐな、あまりと言えばあまりな質問をぶつけてくるものだから、オレも「まあ、あと10年は働いてお前を大学にやるから」とガチに答えたわけだが、本音ではあと20年は行けるだろうと思っているぞ。
人生はまだこれからなのだ。


2015.01.25
この件は面倒くさいのであまり書きたくないのだが、要するに「危ないから行くな」と言われていた場所に分別ある大人が勝手に行って、いろんなところに迷惑をかけているという話だろ。
その迷惑が今やよその国に飛び火しちゃって、日本は「すいません、ウチのバカがご迷惑かけちゃって、ほんと、すいません」という状態なわけだ。
国全体に漂う「自己責任じゃね?」という空気と例のアイコラ騒ぎは、そんな意識の表れだとオレは思うがなあ。
日本は、スキー場で勝手にコースアウトして遭難した人に対して、救助直後に叱責が飛ぶ国なのだ。
(付け加えれば、切腹文化がDNAにあるから、人様に迷惑かけたんだ、腹を切ってお詫びしろ、という空気さえなくはない)
それに日本には、原発で家に帰れない人がまだ十何万人もいて、北朝鮮に拉致られて生死不明の人が何十人もいる。
まさか、勝手に危険なところに行って捕まって身代金請求されて迷惑かけている人に税金を使うつもりじゃないだろうな、という空気も確実にある。
例によって霞ヶ関でデモをしている連中がわき出てきたようだが、薄ら笑いでそれに同調している福島瑞穂なんていうアホと一緒に、どこかに消えて欲しいものだ。


2015.01.24
本日はライブである。
さいたま市だ。とても遠い。
そんな遠いところへ早朝から行って。歌って踊ってきたものだからとても疲れてしまい、家に帰り着いた午後2時、自室にも戻らずにリビングにばたんと倒れ込んで2時間ほど寝てしまった。
そんなオレを起こしたのは、外から帰ってきた娘がオレに向かって投げつけた夕刊の束だった。
オレに投げつけた直後、娘はぴゅーっと走ってドアの陰に隠れたので、面倒くさいなあと思いつつもオレは、ん、なんだなんだ、どうしてここに新聞があるんだ、とボケをかまさなくてはならなかった。
そうして目覚めてしばしぼけっとし、その後、久しぶりに魚せいに行く。
入院していた大将が元気に戻ってきたので、快気祝いだ。
「オレは手術をしたけど手術跡が残っていないぞ」と威張っている。内視鏡で済んでよかったな。
以前、自動車事故を起こしたとき、相手がいろいろ請求してきたので「ありゃあ、プロだな、たちが悪い」と鋭い目で話していたが、いや、そりゃぶつけられた方は普通に請求するだろう。
そして「保険屋にずいぶんと迷惑をかけてしまった、悪いことをした」ってうなだれていたが、普通、それが保険屋の仕事なのだが。
そんなふうに、とにかく思い込みが酷くて人の話を聞かないうえ、視野も世間が狭いものだからすべてがトンチンカンとはこういうことをいうのだろうという言動。
すげえ面白いよなあ。
その調子で入院中も看護師相手にいろいろと飛ばしてきたのだろうと思うと、なかなか楽しいのだ。


2015.01.23
11人を相手に3時間の座談会を仕切るというアルティメット・ファイティングな仕事を終えて急いで家に帰り、へろへろになりながらも発泡酒片手に見た試合だったのに、あっけなくPK負け。
まったくスポーツとは結果がすべてだなあと改めて実感した。
見ている限りでは、あっけなく逆転して「やべえ、やべえ」と笑いながら帰っていく選手の姿がはっきりと確信できたというのに、点が入らないときは入らないものだねえ。
そして、負けたとなると敗因はいくらでもあげられるものだ。
ワールドカップでぼろ負けしたあと招いた監督が八百長で、そしてアジアカップは8位敗退と大恥かいた。まったく最近の日本サッカーはぐだぐだすぎる。
オレとしては今回の結果にあきれているものの、実を言えば心の半分ではよかったと思っている。
というのも、仮にこのメンバーで優勝したとして、いったい何が残るかと考えると、実は何も残らないからだ。(コンフェデ杯の出場権を逃したのは確かに痛いが)
遠藤が34歳で次のワールドカップでは38歳。本田が28歳で、ワールドカップでは32歳。若手だった香川も同29歳になってしまう。
つまりこのメンバーで勝っても単に今までの貯金を使い果たしただけ。何の上積みもされていないわけだ。
優勝の美酒に酔ったのはいいが、その後に貯金を見たら空っぽだったという話だ。
今回負けたUAEもオーストラリアも中国も4年後を目指して若手への切り替えの真っ最中。
確かにワールドカップの翌年にアジアカップを行うというおかしなスケジュールが育成計画に悪影響を与えている側面はあるが、そんな中でも他の国は若手育成にもがきながらガチンコの勝負に臨んでいる。
その中でこれまでの貯金を使って大きな顔をするような試合をするのは、団塊の世代かいばっているみたいで感じ悪い。
なぜ豊田が呼ばれて宇佐美が呼ばれないのか。
なぜPKに飛ぼうとすらしない川嶋を使い続けて、東口を起用しないのか。
さっぱりわからん。
このまま進めば、おそらく日本は次のワールドカップに出場できないのではないか。やがてはタイやベトナムにも負けるようになるのではないか。
ここで勝って貯金を使い果たすよりは、むしろ今負けたほうがまだ後戻りできる。だからある意味で負けてよかったと思うのだ。
当然、メキシコ人監督はクビ。なのに早々と続投宣言をした協会も、当然幹部は全員クビ。
まったく情けない。
まあ、個人的には今の代表にあまり期待していないし、興味も薄いので、割と冷めてみているのだが。
代表よりアルビレックスを応援しているほうがよっぽど面白い。


2015.01.22
先日、赤坂見附に行ったときのことである。
駅のトイレがちょっと遠かったので、オレは駅上のビックカメラ、通称ビッカメ、略称バカメのトイレを借りることにした。
かつてのベルビー赤坂である。
それにしても、あのベルビーがビッカメ、略称バカメだものなあ、時代を感じるなあ。
ビッカメ2階のトイレに行くと、そこにポスターが貼ってあった。
ほうほう、どれどれ。商用、じゃない、小用を足しながら眺めたら、これがシャープのトイレ用照明のポスター。
センサー付きで、人がトイレに入ると自動で照明がつき(これは別に珍しくない)、人が出て行くと今度はマイナスイオンが自動で降りそそいで脱臭するというものだ。
ほほう。つまり人が入っていないときは24時間ずっとマイナスイオンが出て脱臭してくれて、トイレはいつもさわやか〜というわけだ。
これはなかなかよいのではないか。ちょっと欲しい。
そう思って値段を見たら2万7000円。
た、高い。欲しいけど、高い。
まあ、せっかくビッカメにいるのだから、帰りに実物だけでも見て確かめるか。
そう思いつつ、念のためアマゾンで検討したらなんと1万6000円。げげっ。
ビッカメで2万7000円が、アマゾンでは1万6000円でしかもすぐに家まで届けてくれる。
これじゃあリアルの店舗がかなうわけがない。ヤマダ電機が潰れるのも当然だろう。
当然ビッカメで買うのはやめて、家に帰る。
そして、ヨメにその話をしたら、ヨメは「トイレ使われて、商品教えてあげて、それでアマゾンで買われちゃうんだからビッカメもたまんないわよね〜」と同情するのだった。まさしくその通りだなあ。
では、そこでアマゾンに発注したかというとそんなことはない。なぜなら果たして家のトイレにちゃんと取りつけられるか、ちょっと不安だったからだ。
得意げにネットで頼んでサイズが合わなくて大失敗、なんていかにもオレがやりそうだしな。
その数日後。
今度は別のビッカメで同じ商品を見つける。あれえ、こないだ赤坂見附では2万7000円だったのがここでは2万2000円。5000円も下がっている。やるな、ビッカメ。
そして、その売場にあったのが商品と原寸大のチラシ。
要するにこのチラシを素家に持って帰ってトイレの照明の差し込み口に当ててみて、サイズを確認してから買ってくださいね、というアイデアもののチラシだ。よくできているなあ。
もちろんオレは喜んでそのチラシをカバンに入れて持ち帰った。
そして早速トイレで計測してみたところサイズはばっちり。問題ないことがわかったので、すぐさまアマゾンをポチッとしたのだった。
結局、こっちのビッカメもオレにチラシを持って行かれただけだった。
朝、アマゾンでポチッとしたら、その日の夕方に届く。
オレは息子に、説明書を読んで取りつけとけよ〜と命じ、息子は「あいあいさー」と張り切って設置してくれた。
こうして無事に取りつけられた自動センサー付き脱臭照明はなかなかに調子がよろしくて、トイレに座ってじっとしていると途中で消えてしまうというトホホなことはあるものの、いい買い物ができたのだった。
いろいろとビッカメには申し訳ないのだが、やっぱりアマゾンにはかなわないのだ。


2015.01.21
ここのところスマホの調子が悪くて、通話相手の声が聞こえない。
ハード的な接続がよくないらしく、本体をねじったり押したりすると、ようやく聞こえるようになる。
だから通話中は、両手で電話をしっかり握ってねじりながらしゃべるという、谷村新司が歌った「バイバイバーイ、私の心」とかいう歌の出だしのような状態になってしまう。
真っ昼間の新幹線の駅で、電話を握りしめて何をしゃべってんだ、このおっさん、という目で見られてしまうのだ。
そんなわけで夕べは新大阪に泊まったオレは、今朝は8時半から新大阪で仕事である。
そして、そそくさと仕事を終えて駅に隣接した書店で宮部みゆきの新刊本を買って10時10分の新幹線に乗って東京に戻ったという次第。
そして夜7時半に今度は新横浜で仕事があるというので、夕方にまた家を出て向かったというわけだ。
そんな移動を繰り返す中で、届いたメールが20数本。スパム除く。
入っていた留守電が4本。
メールはいい。問題は電話だ。
両手で握りしめて留守電を聞き、両手で握りしめてコールバックする。バカみたいな姿だ。
とにかくスケジュール調整がやっかいで、こっちの新規仕事を断ったら、あっちのアポがリスケになり、いや、でもその日はもう別の予定が入っていますから無理なんですよねと断ったその後で今度は別の案件がリスケになって、その間に「折り返しのご連絡ください」という留守電が入って。
もう、スケジュール調整だけで面倒で面倒で、そんな時にスマホを買い換えるなんて悠長なことはしていられないから、仕方なくオレは今日も電話を両手で握りしめてお話ししているというわけなのだ。


2015.01.20
本日は大阪である。
つーても、夕方からだ。明日の朝イチで仕事なので、始発の新幹線でも間に合うのだが、さすがに厳しいというので前泊なのだった。
新大阪着、8時。
ホテルにチェックインして、さてメシでも食うかと思ったが、新大阪って本当に店がないのよね。いろいろとうろついたがどうも決め手に欠け、結局、駅の中のドヤ街にする。
新大阪駅の中って本当にドヤ街があるのだ。
この中の適当な見せに入ったら本当に適当にひどい店で、ちっとも嬉しくない。適当に飲んで、さっさと切り上げたのだった。

「福島第一原発事故 7つの謎」NHKスペシャル取材班・講談社現代新書
例えば生前の吉田所長は、例の吉田調書で「本当にベントが成功したか、わからない」という言葉を遺したそうで、そうした様々な疑惑を検証したテレビシリーズの内容をまとめた一冊。どれこれも非常に興味深い内容で、記述もできるだけかみ砕いてわかりやすくしようという努力がなされていて、なかなかに納得の一冊。そして、結論しては要するに原発事故の本当のことはまだ何もわかっていないということだった。それにしても大震災後の3月14日、本当に東日本が崩壊する寸前だったことが改めてわかって、背筋が寒くなる。しかもその寸前で踏みとどまったのが、まったくの僥倖だったとは。本当に危なかったのは2号機で、あのまま2号機がもしメルトダウンしていたら今住んでいる東京も、実家のある新潟も、強制避難の対象になっていたらしい。本当にギリギリのところで日本は救われたわけだ。何度読み返しても恐ろしい。


2015.01.19
オレのあそび歌バンド、たんさいぼうが今年も始動。
年初のライブが我孫子市で行われたのだ。
実は我孫子市ではたんさいぼうがひそかなブームである。子どもがたんさいぼうの奇妙な歌を歌って踊り、それを見た親が「その奇妙な歌と踊りはなあに?」とたずねて、たんさいぼうを知るというのがお約束である。
ふふふ。そんなわけで、我孫子ではオレもスターなのだ。
そして、たんさいぼうだけでなくアルビレックスも始動である。
そこに飛び込んできたのがビッグニュース。なんと新戦力として元セレソンの加入が決まったというのだ。
なんと!! 元ブラジル代表だって? 
これは昨日今日の交渉で決まる話ではないから、かなり前から進めていたのだろう。それが本決まりとなって、あおりを受けて年俸減とポジションロスのピンチとなった田中アトムが突如退団ということではなかったのか。
それはともかく、既にレオ・シルバ、ラファエルに新ブラジル人の3人が新潟のイオンで仲良く買い物していたという目撃証言も流れている。大本営発表の新潟日報の一面の出たというから間違いないだろう。
そうである、新潟ではアルビレックスの選手の動向が新聞の一面に出るのだ。わははは、どうだ。
うちの息子なんて、どうにかして東京で新潟日報がとれないものかと、いつも物欲しそうにする有様だ。
しかし元セレソンとは、なかなかやるなあ。これは期待大。
前後期の2部制の今年、うまくスタートダッシュすれば優勝もありえる。
レオシルバが神業で奪取したボールを元セレソンが持ち上がってクロスを入れ、そこからラファエルシルバが悪質シミュレーションで獲得したフリーキックをレオシルバが決めるというシーンが今から楽しみである。
早く春になってサッカーが帰って来ないかなあ。


2015.01.18
サザンのリーダーが人間として最低過ぎるという話は、まあ、オレも書いていて気分が悪いので書かない。
では何を書くかというと、えーと、困ったときのサッカーネタだ。
一昨日、品川で飲んでいたときに代表のイラク戦があって、それはわかってて飲んでいたのだが、スマホで途中経過をチェックしていても、勝ち点を取るためだけの試合ということがよくわかった。
つまんなくていい、勝ち点があれば、という試合。
いわば大人の試合だな。
こういう試合をすることも、代表には必要なのだ。代表にとって大切なのは勝利。心を熱く燃えさせることではない。
しかし、このアジアカップの采配を見ていると、メキシコ人の八百長監督は、なかなかやるな、という感じだ。
ザッケローニよりも、明らかに試合巧者。交替も戦術も巧みである。
あまり好きな監督ではないが、ザッケローニに戻すよりは、こっちのほうがいいかも。
まあ、一番いいのは日本人の監督なのだが。
オレの第一希望は、松木安太郎だ。カズでもよい。
だって面白いからね〜。
試合なんか、遠藤がいれば選手たちはちゃんとやるだろう。監督はいろいろと笑わせてくれればいいのだ。しょせん代表は、国民のおもちゃ。


2015.01.17
ちょいと前は「メールで済むことをわざわざ電話しないでもらいたい」と言われたものだ。
今は「LINEで済むことをわざわざメールしないでもらいたい」と言われる。
LINEがなければコミュニケーションも成立しない時代だ。
その一方で「電話で済むところ、わざわざ足を運んでくださってありがとうございます」と感謝されることもあるわけで、コミュニケーションというのは案外難しいものである。


2015.01.16
品川で飲みがあって(つーか、カメラのヨシダ氏ともども激おこぷんぷんで、こっちのギャラ削って新年会やりまーすって神経逆なでしすぎだろ、飲まなきゃやってられねーや状態)、5時過ぎから飲む。
2軒目になって久しぶりのキムラ氏と再会。だははは〜と笑いながら飲む。
そこにお姉ちゃん25歳も合流し、だははは〜と盛り上がる。
盛り上がったのはいいんだけと気がついたら11時半になっていて、慌てて帰ることにしたわけだが、週末の夜中の電車はやっぱり地獄で、山手線激混み、西武線激混み。
身動き取れない中、じっと立ちつくす。
後ろのおっさんが半分寝ていて、オレの肩に頭を乗せてくるのでグイッと押し返すのだが、すぐに再び寝入って頭を乗せてくる。
これがお姉さんなら許してあげるのだが、おっさんではうんざりするだけで、疲れも倍増なのだ。
1時過ぎにへろへろになって帰ってきて、原稿の催促はあるわ、新しい取材の依頼が今日だけで5つもあって全部断って精神的ダメージを受けるわ(自営業は仕事を断るという行為そのものが超ストレス)、来週、再来週はさらにとんでもないスケジュールになるわ、深夜の風呂で湯船に浸かってぐったりするのだった。
でも、頑張るからねー、心配しないでねー、と彼岸の母ちゃんに心の中で声をかける。


2015.01.15
神様降臨。
本日14時、ついにレオ・シルバ契約更改の報せが届いた。
なんというありがたき幸せ。
夜、息子とハッピーターンを食いながら乾杯する。
今日は一昨年亡くなった母の命日。
レオと母ちゃんは何の関係もないが、それでも嬉しくて、母ちゃんの写真に手を合わせる。


2015.01.14
例によって某短大に行き、ぴちぴちの女子大生10人ほどにインタビューする。ぴちぴちは可愛いのだ。
そのうちの1人のぴちぴちがオーストラリアに短期留学したそうだが、その話を聞いて仰天。
なんとホームステイしたその家にはバスタブというものがなくて、シャワーの使用時間も5分間だけ。5分過ぎてもシャワーを使っていると「Hurry!(てめー、遅えよ、早く出やがれ)」とドアをノックされるのだそうだ。
食器はつけ置き洗いした後、驚愕すべきことになんと水洗いせず、そのまま紙で拭いておわり。
要するに水が貴重だから無駄遣いしないためにそんな習慣になっているらしい。
もちろんこのホームステイ先だけの事情ではなくて、一般家庭では当たり前のことらしいのだ。
マジかよ〜。
湯船がなくて食器を水洗いしないなんて、オーストラリアは常識知らず。
オレには耐えられないなあ。
ぴちぴちも「私も耐えられなかったですう」という返事だった。


2015.01.13
メールとLINEの関係について深く鋭い考察を書こうかと思っていた、そこに突然飛び込んできたのがソネットからの「重要なお知らせ」というメール。
なんじゃ、こりゃ。
そう思って見たら、なんとオレのメールボックスに第三者の不正アクセスがあったという報せであった。
ありゃま。
ここのところソネットはいろいろとトラブルってるなあ。ネットがつながらないとか。
オレの受信メールがのぞかれたところで不都合な内容のメールはないのだが、しかし、客先からの添付ファイルが盗まれて流出するリスクはあるわけだ。
それはちょっと面倒かもしれない。
そこでソネットの指示に従っていろいろと設定を変えた。基本的に面倒くさい作業である。
まあ、即座に対応したが、しかし何かが盗まれている可能性がゼロではないから、安心はできないのであった。
メールとLINEの関係についての鋭い考察は、また後日である。


2015.01.12
アジアカップのパレスチナ戦。
まあ、予選リーグは余裕の突破だから、適当に見ているが、遠藤のいるいないでこんなに変わっちゃうっていうの、どうなのと思うなあ。
もはや遠藤は生きるレジェンド。
遠藤ジャパンだ。
そんなことより大騒ぎなのは、アルビレックスだ。
なんと10番の田中アトムが突然の退団。ひゃーっ。これにはびっくりした。マジ、腰抜かしたわ。
今シーズンの契約更改は順調で、昨年のメンバーがほとんど残って安心だと思っていたら、まさかアトムが退団とは。
不思議なのは移籍先が決まっていないのに退団ということで、本人はヨーロッパへの移籍を模索しているという。
どういうことだ。
よくわからんが、まあ、いい選手だからぜひ頑張ってもらいたい。
できるならアルビレックスで結果を残してヨーロッパに誘われるという流れがよかったのだが、年齢を考えれば、今しかないと判断せざるをえなかった話が何かあったのだろうね。
うーん、残念。下手くそだけどとにかく90分間全力で走りきるというプレースタイルは、いかにも新潟らしくて大好きだったのだが。
レッツゴー、田中〜アトームー。
レッツゴー、田中〜アトームー。
レッツゴー、田中〜アトームー。
ゴールへはばたけ〜
シュートを決めた後に鉄腕アトムのポーズを決めるのも好きだったなあ。
いつか帰って来いよな。そしてまた鉄腕ポーズを見せてくれ。
去年、後援会のイベントで息子が花束を渡す大役を任されたのだが、その相手が田中アトムだった。
以来、親子でアトムが大好きだった。
さらばアトム。そして、世界へはばたけ。


2015.01.11
ハードオフに息子を連れて行ったら、昔のファミコン(初代のね)が800円、ドラクエWのカセットが100円で売っていた。
ファミコンはジャンク品で、ケーブル類がそろっていない。
息子は手にとってしばし確かめた後「これなら何とかできる」と判断し、買ったのだ。
そして家に帰っていろいろといじって、どうも最後のケーブルだけがどうにもならないことが判明したらしく、がっくり肩を落とすのだった。
外は暗い。なのに「今から自転車でハードオフに行って探してくる」と握りこぶし。
まあ、やめとけ、と諭したのだが、こうして何かに挑んで跳ね返されるという経験は男を大きく育てるのだ。うひゃひゃ。


2015.01.10
土曜日だというのに息子も娘も学校なのだ。おかげでオレは原稿に集中なのだ。
だが、結局全部片付かない。とほほほ。
情けないオレなのだ。


2015.01.09
今日もインタビュー仕事なのだが、マスクをしてゲホゲホしている人や、「どうも朝から熱っぽくて」と額に手をやる人とかがいて、まったくこの世はリスキーなのだった。

「ザボーターをめぐる冒う険」中**太郎・ころから。作者は東大に進んで文系7年・理系4年間もの学生生活を送り、その間に結婚・子どもも生まれ、それでも働かずに奥さんに食べさせてもらい、それなのに研究生活がイヤになってしまって、突然作家になると決め、たまたま見に行ったJリーグのことをブログに書いたら評判がよかったので、それを本にして出版したので、「今や私は作家です」と威張っているクズ。中身は、なんじゃこりゃ。ブログ以上の何ものでもなくて、要するにカネ取って読ませたら詐欺だろレベル。Jリーグを初めて見たら感動してしまったというのはいいんだけれど、そこから物語が転がるでもなく、新たな視点や分析があるでもなく、以降もそれと同様の作文レベルの感想が続くだけ。見ました、面白かったです、また行きたいです。これで作家を名乗るとは、要するに笑止千万。たぶんご本人は暇だからいろいろと検索しているはずで、ここを見たら面倒だから一部伏せ字。


2015.01.08
小田嶋隆のコラムはどれを読んでも面白いのだが、今出ている「サッカー批評」に掲載されているコラムは特に秀逸。
自信が熱心なサポーターである浦和レッズについて、「サポーターという立場を離れて公平な立場で」嘆いているのだ。そのいちいちが、まさに膝を打つ面白さ。
自分たちで若手を育成せず、他のチームでちょっと目立つ選手がいるとすぐに金にモノを言わせて引き抜いてくる姿勢を、目先の結果だけを求める安全策と指摘。その姿は、行きすぎた株主至上主義の米国企業(例えばコダック)にそっくりと笑う。
しかり。うまいなあ。
長期的な展望なんか知ったこっちゃない、大切なのは目先の利益という株主(サポーター)からの求めに応じて今が旬の選手ばかりを集める姿は、例えばコダックに対する富士フイルムのように、10年後に大きな違いを生むはずだ。
優勝を逃した去年の最終戦、先発の11人中9人が他チームから引き抜いてきた選手であるという現実を見ると、オレなんかは、よくサポーターが応援する気になるなあと感心する。
広島の中盤から後ろをごっそり抜いて、さらに日本代表のキーパーを抜いて、いっちょあがり。一方で、他チームが大切に育てた選手を抜いて結果が出なければ、サポーターが罵声を浴びせかける。
抜かれた方のチームはたまったもんじゃないわなあ。
例えば李にしたって、抜いておきながらサポーターが「Japanese Only」と来るわけだから、いったいどういうメンタリティーのチーム&サポなのだろう。
そして小田嶋隆は、レッズは単なる金満クラブであって、到底ビッグクラブなどではないと断じる。
金満チームが金にモノを言わせて選手を抜きまくって、たとえ優勝したところでまったくJリーグのためにならない、と嘆くのであった。
面白いなあ、小田嶋隆。
このコラムを読むためだけに、「サッカー批評」を買ってもいいくらいだ。


2015.01.07
朝6時前に家を出たんだけれど、真っ暗だねー。
冬の朝は厳しいなあ。
でも、空気が澄んでいて、案外嫌いではない。
これから節分のあたりまでが一年で一番寒いシーズン。その真ん中でオレは生まれた。
暖房もろくになかった昔の新潟での出産だったから、母は大変だったろうなあ。
改めて天国に向かって感謝する。


2015.01.06
某短大でぴちぴちの女子大生数人にインタビューをする。こいつぁ〜春から楽しいなあ。
そのぴちぴちの一人に「えーと、話を引き出すのがお上手ですね。とっても話しやすいです」と褒められる。
ぴちぴちに褒められて、嬉しくなって、どぎまぎしてしまう。おじさんは頭の中も春なのだ。
「聞き出す力」吉田豪・日本文芸社。
年末年始はまったく本を読まなかったので、これっぽちの本を読むのにも時間がかかってしまった。プロインタビュアーである著者が、インタビューの極意について語った本。ではあるのだが、ノウハウ集としてはほとんど役に立たず、インタビュー裏話として楽しめる。例えば樹木希林にびびらされた話とか、森喜朗が実はすごくいいおっさんだったとか。巻末は阿川佐和子とのユルい対談。阿川佐和子のインタビューの極意は、バカ(の振り)をして、「うわ、そんなこと聞いちゃうんだ」という突っ込みをすること。対して吉田豪は、徹底的に調べ尽くして白紙で聞く、ということ。オレのスタイルは後者だ。そして、徹底的に調べて白紙で聞く方法がなぜ有効であるのか、オレはちゃんと論理立てて説明できるぞ。ふふふ。だから、オレも女子大生に「お上手ですね」って褒められるんだぜ。


2015.01.05
最近はずっと駅前の1000円床屋だ。
「子どもは連れてくるな」「しゃべるな」「シラミ禁止」みたいな張り紙がペタペタ貼られていて、ホスピタリティ最低の床屋ではあるのだが、実際のサービスがそんなにひどいわけではなく、普通の接客に普通の腕前だから、まあ、いいのだ。
たいていの人はそうだと思うが、床屋でやたらと話しかけられたって鬱陶しいだけだし。
そういや以前、新宿御苑の床屋に行ったら、鹿島アントラーズファンの理容師が、いかにアントラーズが素晴らしいかを延々とオレにしゃべりながらハサミを振っていたことがあった。
あれは鬱陶しかったなあ。
床屋は時間をかけず、余計なしゃべりもしないで、とっとと済ませてくれればいいのだ。
節約したい時間のトップ3ぐらいには入るものな。床屋時間。
それにオレの0.5ミリの頭では、ざーっとバリカンかけて終わりだから、あっという間に済んでしまうのだ。それでいいのだ。
そんなわけで今日も駅前1000円床屋に行ったのだが、隣に座った兄ちゃんが「ここは6ミリ」「こっちは3ミリ」「ここは4ミリがいいかなあ」と細かく指定していて、びっくりした。
ミリ単位だものなあ。
それをいちいち聞いて返事をしているのだから美容師もたまったもんじゃない。
彼らの接客ストレスって相当なものだろう。
だからやっぱりお互い無言で過ごした方が、両者、ハッピーなのだ。


2015.01.04
この近所にも喫茶店が増えてきて、先日はコメダ珈琲ができたとまっちゃんに聞いたから、クルマで行ってきた。
朝昼兼用のメシのつもりでモーニングを食ったのだが、あまりのボリュームに完全に気合い負け。晩飯になってもちっとも腹が減らないくらいだった。
このほか駅前にも元町珈琲、上島珈琲があり、さらにガード下になんとか珈琲、駅前にはドトールがリニューアルの予定だ。
ドトールとかスタバなどのカフェ系は手軽でいいのだが、落ち着けない。
なので、元町珈琲や上島珈琲のようなちょっとゆったり系の喫茶店は嬉しい。一番いいのはルノアールだが、あれはさすがに都心だな。
この近辺にもそうした落ち着ける店ができて、おかげでけっこうな賑わいだ。もちろん客層の主流は高齢者であるが。
今日も、ちょっとケーキとコーヒーが飲みたくなって元町珈琲へ行った。
いつも満員で、案の定、今日もちょっと待たされた。
開店当初は、こんなにカフェばっかりできて大丈夫かと言われたけれど、なんのなんの、いつも満員の盛況ぶり。ニーズは十分あったようだ。
ケーキとコーヒーのセットで790円。た、高い。ランチが食える。
最近はオレの中では400円を超えると「高い」と反応するようになった。400円。ここから池袋までの往復だ。
店で言うと、最近のちょっとした話題が、地元の有名店だったソバ屋の山喜がひっそりと閉店して、富士ソバに衣替えしてしまったことだ。
山喜、いい店だったのだがなあ。けっこう旨くてオレは大好きだった。どうせ立ち食い並みだろうと知らないで入った人など、あまりの旨さにびっくりした、というブログをよく見かけたものだった。
でも、あれだけ客が入っていても、経営的には厳しかったのか。
かの有名チェーン店の富士ソバになってしまって、オレなんかは残念なのだが、まあ、かつ丼セットがあったり24時間開いていたりと、喜ぶ人も多そうだ。
ちなみに富士ソバのオーナーは香港資本らしいが、本当だろうか。
というわけで、カフェだが、それなりに増えてはいるが、まだ需要はありそうだから、もっとできてもいいかもしれない。
個人的には、ここはやっぱりルノアールを希望したいなあ。昼寝のできるルノアール。オヤジでいっぱいのルノアール。


2015.01.03
だいたい休みなんていうものは3日も続くとうんざりしてくるのだ。
ゴロゴロするのにも飽きてくる。
というわけで、正月ときたら初売りではないか。そうだ、初売りに行こう。
ということで向かったのが、イオン。
って、いつものイオンじゃん。ふだんの休みとかわないじゃん。
しょうがないのだ、娘はよく知った店しか行きたがらないから。
いつものイオンに行っていつもの店で昼飯。なんだかいつもの休みと変わらないなあ。
なんて呑気なことを言ってる間にランナーはすいすいと走り、箱根駅伝の最高記録でゴールなのだった。
そうかそうか。
日大が目の前で繰上スタートさせられて泣きじゃくっていたのは、あれだろ、青学が場の空気を読まずに一人暴走したからだろ?
悪いな、日大。
オレは現場に行くどころか生中継さえ見ていないからよくわからないが、トップがゴールインしてから10分も空き時間があるんじゃ、さぞ手持ちぶさたでしらけたんじゃないかしら。場の空気を読めない青学。
それにしても、「根性出せ」「男だろう」「後輩が見てるぞ」とか叫んでいる駒沢の監督すごかったねえ。
いまどき、ありえない根性論。
あげくにランナーが低体温症の意識朦朧、救急車で運ばれているんだから、あれを見たら選手の親は、とても駒沢なんかに行かせられないと思うんじゃないかな。
根性かましてふらふらになっても走らされて、タオル投入かと思ったら救急車。あれは、問題にならないのか。
いやあ、あれを問題にしないというなら、そっちのほうが問題だと思うがなあ。
さらに言えば、駅伝から名マラソンランナーが育っていないことカラもわかるように、箱根のあんな山道をアップダウンさせることが、選手育成にどんなメリットがあるのか、という本質的な議論もあってしかるべきだがなあ。
などとかつての名選手であるオレは思うのだが、思うだけで、中継も見ないで、夜のダイジェスト番組を見て、さすが我が母校だ、とふんぞり返るのだった。


2015.01.02
というわけで、我が家では元日は地元の神社に初詣した後に嫁の実家へ新年の挨拶に行き、そのまま泊まってくるというのが毎年の行事。
オレの実家の正月にはもう10数年帰っていないが、雪もあるし、しょうがない。
嫁の実家では昼からおせちに酒。その後、がーっと昼寝して、夕方にこっちの神社に初詣して、また飲んで寝るというのがお約束である。
そして今朝。
嫁の実家の台所にあった大量の酒をもらう。
ヨメの父、つまり義父は普段まったく酒を飲まないから、もらい物の大量の酒が収納されている。
いや、それを捨てるなら、ぜひ私にお任せください、というわけでもらうことにしたのだ。
あるわあるわ、洋酒の山。そうだよなあ、昔はお歳暮なんかは洋酒を贈るというのがあったよなあ。サントリーとか、「アイ・ラブ・ユー」という名作キャッチフレーズのキャンペーンやってたしなあ。
今じゃせいぜいビール。洋酒なんて贈らなくなった。
そして、それらがほとんど手つかずで山のように残っていてるので、うへへへ、では私が責任を持って処分しましょう、とおよそ20本ももらってきたのである。
おお、これでオレは半年は酒を買わずに済むのではないか。やれ、嬉しや。
さあ、ヨメよ、子どもたちよ、この洋酒の山をクルマまで運ぶのだ。
なーんて正月早々洋酒の山に囲まれてテンション上げている間に、なんと母校・青学が箱根駅伝往路で優勝していた。
げげっ。
4区のはじめぐらいまでは見ていたのだけれど、洋酒に囲まれてうひひひひ笑っていたときに優勝していたらしい。
家に帰って、そういやどうしたんだろうとスマホを見たら優勝していたというので、びっくりした次第。
こ、これは、駅伝マニアのオレとしては、いかにも青学の優勝なんて最初からわかっていたという顔をしなくては。
いや、しかし、駅伝で優勝とは、どういうことだ。
テニスとか、ヨットとか、金持ちのチャラ系スポーツならばわかる。学校のカラーとして。
それなのに駅伝とか、野球とか、汗臭くて泥臭いスポーツが強いというのは、ちょっとキャラが違うのではないだろうか。
そんなやや不本意な面もあるのだが、ともかく優勝したのは、ほめてやる。
見てなかったのをごまかすために、ちょっと上から言うのだった。


2015.01.01
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨夜の紅白歌合戦ですが、近年まれに見る素晴らしい内容だったというのに、ケツの方にきてぶちこわしてくれましたなあ。サザンです、サザン。あのぼけバンドの連中が、せっかくのいい雰囲気を台無しにしてくれました。
だからあんなバンドは出したらダメだというのに、まったくNHKは何を考えてるんやら。
まあ、それは置いといて。
新機軸のバナナマンの副音声、なかなかよい企画でした。なんというか、一人で夜中にテレビを見ていて、舞台が賑やかになればなるほどこちらは寂しくなって、つい用もないのに誰かに電話してしまうという、そんな時の電話の相手に近い温もりのようなものを感じたのは私だけではなかったでしょう。
問題は、ただただやかましくて歌がほとんど聞こえないということでしたが。
それにしてもバナナマンのあのおかっぱ、郷ひろみの舞台に乱入してキレキレのダンスを見せてくれたのには笑いました。
新機軸と言えば、イカ。そうです、大王イカ。
番組のあちこちにさりげなく見切れていて、一体あれは何なんだ、誰なんだ、何のつもりなんだというティーザー演出。そして結局最後までそのまんまというのも新機軸でした。
さらに新機軸だったのが、司会のねえさん。連ドラのねえさん。
噛む、噛みまくる、というのでスポーツ新聞で散々煽られ、前日のリハでも松田聖子を「まつ、まつ、まつどせいこさん」と言ってしまって、あげくに曲目まで間違えたと報じられました。
これは去年の綾瀬はるかの二の舞か。
多くの人がそう期待して画面に見入ったと思うのですが、オープニングからしっかりと松田聖子の横に立ち「頑張りますっ」とにやりとした黒い笑顔には、“ふふふ、ネタだったんだよ、ばーか”というメッセージが込められておりました。
しまった、釣られてしまった。やるな、NHK。
そのオープニングでガムをくちゃくちゃやって、サングラスであちこち睥睨していたのが、長渕某。思い切り不機嫌な顔をして、そんなにイヤなら出なければいいのに、まったくどこの思春期だよ、お前は、と全国から突っ込まれていました。
長渕某で私が好きな,ネタはは、あれです。「クローズ・ユア・アイズ」事件。
「今の日本はアメリカかぶれが酷くてやたら横文字を使ったりする。英霊が護った美しき国土と文化を破壊する行為。60年前の戦いに殉じた日本の男たちに対する鎮魂歌『クローズ・ユア・アイズ』、聴いてくれ!」
武道館が思い切りずっこけたという伝説のMCです。
その長渕の前に歌ったのが、ひろこ丸。いや、違う、薬師丸。
緊張の余り出だしがずっこけたのは仕方ないにしても、ひどい出来でしたなあ。もったいない。
ひろこ丸は、こんなもんじゃないですよ。昔の「Wの悲劇」の歌唱なんて、ぶっとびでしたよ。
この人は、30代から40代、もっと歌っておくべきでした。残念すぎる。歌唱力にもっと深みが出てくるはずの時期をブランクにしてしまって、ああ、残念すぎる。
一方でそんなに残念ではなかったのが、中森明菜でした。
中森明菜は、女のファンが多いなあ。あの怨念というか、陰というか、情念というか、女の性(さが)そのものを体現しているような姿が、同性の心を激しく共鳴させるのでしょうか。
オレは、明菜なら抜いたときの優しい歌が好き。
ニューヨークからの生でしたが、ピッチはしっかりしているし、表現力は素晴らしいし、さすがの歌姫ぶりでした。
ただ、その痩せ方というか、まったく日の光を浴びずに過ごしているのではないかという不健康ぶりが、この人はテレビに出てはいけない人だと思わせてくれました。対極にいるようなバナナマン日村の副音声が、なおのこと不健康ぶりを際立たせるという。というか、中森と日村を比べる意味はまったくないが。
そして中森明菜から始まった巡礼の旅は中島みゆき、そして美輪明宏へと続き、あれえ、この流れは霊界から何かを呼び寄せるイタコのようなものではないかと私に思わせてくれたのです。
そうです、まさしく降霊会。
この世にあらざるものを年の瀬に呼び出して何をしようとするのか、降霊会。
美輪明宏が雲の上で歌う大天使(いや、大年増か)になってしまって、見ている我々も一瞬同じように天に昇ってしまったかのような錯覚に陥ったものでした。
これも中森明菜同様、テレビで見せてはならないものではないかと思いました。
そして、そんな降霊会のまっただ中に降臨したのが、中島みゆきだったのです。
いや、正直私は、暮れに中島みゆきかよ、辛気くせえなあ、ったく、というぐらいにしか思っていなかったのです。
曲も、ヨメが毎朝連ドラを見ているので、耳に挟んだことぐらいはあり、例によってどこかで聞いたようなメロディの曲ばかり創るんだなあ、中島みゆきは、といった程度の認識でした。
中島みゆきは、やっぱり「時代」だろう。「時代」なら、ひろこ丸に尽きる。
ところが、これが凄かった。中島みゆきが歌った「麦の唄」。凄かった。
歌の力とはこれほどのものか、まさしく言霊が降りてくるとはこういうことなのかと、大げさではなくてこれは衝撃でした。
いや、たまげた。
紅白歌合戦を見て泣いてしまったなんて、初めての体験でした。
歌が終わったら、テレビの前でヨメと娘が大拍手。息子も「すげー」と言いながら「LINEでもみんなすげーと言ってるよ!」と報告してきました。紅白見ながらLINEしてたのか、このバカ息子は。
中学生が腰を抜かしてLINEで報告し合うという、それは素晴らしい歌唱でした。中島みゆき。
そして、これほどの感動を台無しにしたのが、冒頭でもあげたうすらバカバンドの連中だったのです。
まったくうるさい。引っ込んでろよ。このバンドの間は、我が家はトイレタイムに歯磨きタイムでした。
このほかにもゴールデンボンバーの丸刈りの無意味さに笑い、細川たかしの「生ビールが〜あるじゃないか〜」という歌を聴いた息子が「なんじゃこりゃあああ」とひっくり返り、本場の本物がレリゴーと歌って神田沙也加とMayJを血祭りに上げるなど、盛りだくさんで紅白は過ぎていきました。
いやあ、今年の紅白は楽しかったなあ。
結局最後まで司会の姉ちゃんはたいして噛まず、相変わらず黒い笑いを見せて、最後に花火がドカーン。こうして1年が過ぎていくのでした。