ネリマの畑の真ん中で 2018
2018.12.31
というわけで、今年も大晦日であります。恒例の我が家の十大ニュースの発表であります。
なんでこういう発表ができるかというと、オレはちゃんと我が家用の日記というものもつけていて、えーと、あのときに何があったかなというときもすぐに振り返ることができるのです。日記を二つつけているという世にも珍しい日記マニア。つーか、普通の会社でも営業日記とかつけているからあまり珍しくないか。
ぱんぱかはーん、発表です。
今年はいろんなものが壊れて買い換えることになった。最初がテレビで、それから洗濯機、パソコン、自転車、その他いろいろ。これは4位だな。
春には甥っ子のユーイチローの結婚式に家族で参列だ。遠くに新緑の山々を望む気持ちのいいワイナリーで挙行されたこぢんまりとした人前結婚式は、それはそれは一片の絵のような美しい時間でありました。これは7位だな。我が家のことではないし。
娘にとっての大事件が体育祭の100m競争で一位になったことだ。運動関係で1等賞を取ったのは幼稚園時代も含めて生まれて初めてという大事件、大快挙。文句なしに2位だな。
えーと、あと何があったっけ、と日記の表紙を見る。なぜ表紙を見るかというと、特筆すべき出来事があったらサマリーとして表紙に記しているから、表紙を見るだけであの数ヵ月間に何があったかということがすぐわかるのだ。大発明だよな、これは。
えーと、秋には娘が関西に修学旅行に行き、息子が台湾に修学旅行だ。これはまあ、普通の学校行事だし9位ぐらいでいいか。
あとは、オレのツーケのナーアにダーク事件があった。大腸がんの精密検査である。何事もないという結果にまずは一安心でこれは5位だな。
12月は息子が試験でトップを取ったということがあって、これが1位でいいか。
まあ、こんな具合に平成最後の一年は概して平穏だったということになる。我が家にとっては。日々の細々としたあれやこれやはありつつも、振り返ればありきたりの日常が続いた穏やかな一年だったというのは、これはやはり大きな感謝である。来年もこんな一年が続きますように。
というわけで、本年も大変お世話になりました。今年は387,464文字の妄言でした。暴言法螺雑言多謝。来年もよろしくお願いします。どうぞよいお年を。
2018.12.30
うちの娘は絶対に秋葉原に行かない。どんなに誘っても、決して近寄ろうともしない。理由ははっきりしている。「お父さんに売られる」と思っているからだ。
秋葉原にはご存じメイドカフェがあって、街中ではメイドがチラシを配っている。そういう子たちを眺めたり、おしゃべりしたりすると、絶対にうちの娘の方がかわいいと思う。うちの娘なら秋葉原メイド界で確実にマウントをとれると思う。だからいつも娘は言う、メイドカフェでバイトしろ、と。それを聞くといつも娘は「親のくせに信じらんない!」と激怒し、秋葉原なんかには絶対に行かないと宣言するのである。
その娘が本日は塾の冬期講習で朝から不在である。冬休みなのにご苦労なことである。塾の先生もご苦労である。そんなわけで娘がいないから、久しぶりに秋葉原でカレーでも食おうと、息子とヨメを連れて3人で出かけたのであった。向かうは秋葉原のカレーショップ「アルバ」。金沢カレーの店で、ここが旨いのよ〜。今日も少しばかりの行列ができていて、それでもお店のお姉さんの客あしらいがとても上手でフレンドリーだから、何のストレスもなく並んで、気持ちよく食べることができた。
その後、オタクどもに交じって小さなガジェットショップや中古ショップをのぞく。目的はスマホ充電ケーブルのアダプターだ。先日、オレと息子はスマホを買い換えたが、驚いたことに充電ケーブルの規格が変わっていてタイプBではなくタイプCになってしまっていた。なんてことをするんだ、ソニーは。おかげで家の中に大量にあるケーブルおよび持ち運び用のアダプターが無駄になってしまった。そこで新しいケーブルとアダプターをドコモで買ったのだが、ケーブルが1000円にアダプターが500円という暴利。こんなもん、秋葉原なら100円だわと見切って買いに来たのである。
さすがに100円はなかったが、それでもアダプターの最低価格は199円とわかったので、4つほど購入。やれやれ、いい買い物をしたわいと喜んで駐車場に戻ったらたかが2時間の駐車だったのに3200円も取られて、こんなことならドコモで買った方が安かったよ〜、もう秋葉原なんて絶対いやだ、と娘と同じ状態になってしまったでござる。
2018.12.29
「タコタコ通り商店街は、どこですか」といきなりオレに話しかけてきた彼女は関西弁。冬休みで大阪から遊びに来たのか。ここは赤羽。地の果て、赤羽。当然のことながらタコタコ通り商店街なんて知らない。
「ちょっと待ってね」と優しく彼女に言いながら、オレは地元に住む主婦、ママチャリで飲み会にやってきた主婦・ゆみえに振る。おい、ゆみえ、タコタコ商店街ってどこだ?
ゆみえは関西弁の大阪女にタコタコ商店街通りの行き方を教えてやり、そしてこの一連のくだりを遠目にしていたサトコが「タンゴ君に話しかけるなんて、あの関西人、勇気があるわあ」とふざけた感嘆をする。おいこら、サトコ、てめ。「アウトレイジですからねえ」とえーじがサトコに同調し、オレは激しく憤るのだった。
というわけで、今年最後の忘年会は、っても2つしかないわけだけど、赤羽で学生時代の仲間が集まる安否確認の会となった。学生時代の仲間って、集まったのはなんと6人。しょぼ。
しょぼすぎるにもほどがある。これで忘年会だっていうんだから、バブルの頃の忘年会が聞いたらケツでお茶を沸かすわ。しかもうち二人はえーじに伊達という、たんさいぼうメンバーで、普段から面白くもない鼻先を付き合わせている連中である。忘年も何もないわ。
しかしここまでくると安否確認の会というしかなく、話題は誰それが入院しただの、誰それが音信不通だなど、大腸がんの検査をしただの、景気の悪いしみったれた話ばかり。これでは、来年もよろしく、いい一年にしたいですね〜なんてとても無理だろう。せいぜいが来年も生きていましょうね、とぼそぼそつぶやくので精一杯だ。
4時に集合して終了が7時。はやっ。
そういや先日面白い話を聞いたのだが、最近の年寄りは元気なもので、老人会があると朝9時頃に集合してみんなで居酒屋に行くのだそうだ。そして朝から酒を飲んでますます元気になり、昼頃にはカラオケに移って、3時頃解散。だははは〜と笑って風呂に入ってすぐに寝るから翌日はますます元気になっている、という話だ。
ひょっとしてこの学生時代の忘年会も似たようなものになってきたのではないか。思えば合宿だとかいろいろと企画してやってきたけど、最近は何もやってないし、せいぜいが暮れの飲み会で、それがしょぼくなる一方。滅びゆく我ら。
そんなしょぼくて景気の悪い飲み会を終えて、電車で帰る。暮れの西武池袋線、さすがに空いていて、座れはしないがゆったりだ。毎年のことながら、この季節はなんだか寂しいものである。
2018.12.28
クルマの運転をするとき、オレはけっこう人に譲る方である。例えば信号機のない横断歩道で人が立っていると、十中八九、オレは停止して人を渡らせる。渡らせない十中一二は、渡らせた方がむしろ危険だと判断したときだけだ。
そこまではオレも自分で立派だと思うのだが、今日気づいたのが、その心理に潜む危うい闇だった。大げさだな。
いやね、今日は右折しようとタイミングを計って待っていたら、向かい側の左折車に「お先にどうぞ」と道を譲られたのよ。その瞬間、オレはちょっとむっとして、お礼の挙手もせずにさっさと曲がってしまって、直後、今の態度はよくなかったなあと反省したわけよ。そして、どうしてこんな態度を取ってしまったのだろうと考えて、つまりオレは人に譲ってあげることで優越感を持ち、上に立った気分でいるから、譲ろうと思った瞬間に譲られるとマウントを取られてしまったかのように感じて、むっとしてしまうわけよ。
そんな心理に気づいて、なるほど、こうして老害というのはできあがっていくのだな、気をつけなければな、と反省した次第。貧乏だからお金をあげようと思ったホームレスが実は大金持ちだったという島耕作的な展開で人がむっとするのは、やはり施しという上から目線のせいだろうな。
などということ考えながら、今日は忘年会である。昨日書いた、地元の家族の忘年会だ。
子供たちが幼稚園に入る前に知り合った地元の家族仲間で、今に至るも当時と変わらない付き合いが続いているのは、たいへんに素晴らしいことだと思う。なんせ相手の奥さんを「ちゃん付け」で旦那が呼び合うんだから、面白いよなあ。
今日はオレの還暦祝いも兼ねていたようで、サプライズでちゃんちゃんこならぬポールスミスのマフラーをプレゼントされてしまった。仲間の一人がポールスミス勤務なのよね。たいへんありがたく、ちょっと目頭を熱くしながらオレはそのマフラーを受け取り、マフラーの入っていた赤い巾着袋を頭にかぶって還暦のじいさんに変身する。その姿で店内をうろうろしようとしたら娘に激しく叱られてしまったのだった。
来年もこんなふうに変わらずにみんなで楽しく飲めたらいいよね。そんな当たり前の幸せに感謝。
2018.12.27
今年はカレンダーが少ないなあ。というか、ここずっと毎年減り続けているなあ、もらいもののカレンダー。
今年はっつーと、保険屋から1つ、行きつけの整骨院から1つ、取材先でねだってもらってきたのが1つの計3つしかない。オレも落ちぶれたものだ。昔は山のようにもらっていたのに。それも大型の、12枚ものの、カラー写真の、きれいなやつばかり。
もっともこれはオレだけじゃなくて、経費削減でカレンダーを廃止したり、取引先が潰れちゃってカレンダーもらうどころじゃなくなったり、ということで年々カレンダーは減ってきているのだそうだ。その一方で安定した業績の会社に勤める人たちのもとにはどんどんカレンダーが集中するようになってきたらしくて、カレンダー格差という状況らしい。なるほど。
何でも格差をつけると、それらしくなるという話だな。じゃ、これはどうだ、忘年会格差。
今年のオレの忘年会は、地元の仲良し家族の忘年会と学生時代の仲間の忘年会の二つだけ。取引先に忘年会に呼ばれて、「ひー」と言いながら掛け持ちしていた時代が懐かしい。そういや、忘年会に呼んでおいて会費を徴収した信じられない広告代理店があったっけ。あそこはとことん非常識で非礼な会社だったなあ〜。普通、社外の人間を忘年会に呼んでおいて会費を取るかよっていう笑。
まあいいや。そんなふうにオレの忘年会はわずかに2つだけなのだが、まあ、フリーだから仕方ないとは言うものの、一方で相変わらず忘年会に追い立てられて「ひー」と言いながら掛け持ちしている人間もいるのだから、忘年会格差も広がる一方。来年はどうなっていくのか、推移を見守りたい。と何のまとめにもなっていないな。
ところで久しぶりにスティーヴン・キングを読んだ。「メルセデス・キラー」である。相変わらずの上下分冊のボリュームたっぷり。語り口も相変わらずで、まあ冗長というか、無駄にだらだらと文章が続く。このキング節がたまらなく心地よいのだが、それにしても下品さも相変わらずで、きんたまちんぽこの下ネタ言葉が機関銃のように飛び出してきて、70歳過ぎてもこれかよと呆れてしまった。まあ、キング、ご健在ということで。
内容は、いまいちだったな。全米のミステリー大賞に輝いたというが、文学に関してはアメリカはうすのろだからあんまり当てにはならない。と思ったら文春ミステリーで2位だったとか。うーむ、これが2位とは。やっぱキングはホラーでこそ輝くというのとを改めて実感した。オレがキングの最高傑作と思っているのはデビュー2作目の「呪われた街」(セイラムズ・ロット)で、これは再読したいのだがKindleになっていない。手元に昔買った文庫本があるものの、文字が小さくて読みづらくてねえ。はやくデジタルにして欲しいものである。
「呪われた街」は、吸血鬼の話である。アメリカの片田舎にやってきた怪しいセールスマンが実は吸血鬼だったというアホみたいな話で、この吸血鬼が村人に片っ端からかみついて暴れまくるのだ。吸血にかみつかれて死んだ子供が、その後に吸血鬼となってよみがえるシーンなんて、本当に怖いぞ。ガチで震える。そしてとうとう村中が吸血鬼に征服されてしまったとき、勇敢な大人と子供がこの村に火をつけて全滅させようとするのだ。法螺と書いてホラーと読む。なんという馬鹿話だ。
キングはやっぱりこういう馬鹿話なホラーがいいなあ。最近のは、面白いっちゃ面白いのだが、かつてほどの切れはなくなったかもしれない。いや、でも「ジョイランド」はそこそこ面白かったけどな。
2018.12.26
東京ガスのエネファームを導入し、本日はその工事だった。
エネファームとは何か。実はよく知らない。ゴリゴリくんだと思ったら、それはガソリンスタンドのキャラクターの名前で、しかもゴリゴリくんではなくてエネゴリくんなのだそうだ。一つも合っていない。一つも合っていないのに140万円という高額の契約を結んでしまったのは、東京ガスの口車に乗せられたからである。オレのこの物言いだと、ほとんどリフォーム詐欺か、振り込め詐欺ではないか。決してそんなことはない。詐欺なんかではない。だまされた本人がそう否定するところも、リフォーム詐欺そっくりじゃないか。
そもそもは何度も繰り返すが、給湯器の故障だった。
東京ガスに電話してすぐさま修理して欲しいと伝えたところ、やってきたのはライフバル。という名前の地元の工事業者。ドコモショップがドコモとは関係のない業者がやっているのと同じように、ライフバルも東京ガスの名前を借りた地元工事業者が経営している。
ライフバルは言う。「電気代はいくらですか」と。なぜガス屋が電気代について探りを入れようとするのか、この時点で怪しいと思ったが、なにしろ給湯器を修理してもらわないと風呂にも入れず、このくそ寒い中、クルマに乗ってとはいえ銭湯まで一家四人で出かけるとなると、しかもそれが延々と続くとなると、たいへんに困る。なんとしても早く給湯器を修理してもらわなくて話せない。そういう心理があったため、つい毎月2万円ですかね〜、「えっ、2万円ですか、それは高いですね〜」、いや、ほら、私は家で仕事をしていて、いやいや、リストラじゃないですよ、フリーランスですよ、フリーという名の非正規労働者ですよ、「その電気代を削減すれば不安定で明日をも知れぬフリーのコピーライターにも少しの安定は訪れるのではないでしょうか」、いやねそれは確かにその通り、という話の展開になり、つい口車に乗ってしまったのである。
「お父さんは新しもの好きだからなあ、うひゃひゃひゃ」と、あとで顛末を聞いた息子が大喜びしたように、オレはこの手の口車にコロッと乗せられてしまうのである。
それにしても140万円は高いなあ。ライフバルの口の上手い営業マンと一緒にシミュレーションしてみる。どうもギリギリ元が取れるかトントンか、という感じだな。まあ、いいか。面白そうだし。東京ガスには昔けっこう世話になったし。
しかも今なら補助金がもらえるらしい。国と東京都と練馬区から合わせて30万円がもらえるのだ。ふむ。
営業マンはキッチンをちらっと横目でにらんで、「しかも」と続ける。
「しかも今ならガスコンロをプレゼントしちゃいますよ。23万円の」とカタログを取り出した営業マン。なんと、この23万円もするガスコンロもただでくれるというのだ。ははあ、エネファームの普及に向け、東京ガスからは各下請け工事会社に相当のリベートが出ているようだな。ならば遠慮なくもらおうではないか。
こうして140万円のエネファームだけど補助金とガスコンロで53万円も値引きしてもらうことになるわけで、「うひゃひゃ、頼もしいね…合うかもしれんね」と、『カメラを止めるな!』のおばちゃんプロデューサーの声を出しながらオレははんこを押してしまったというわけだ。
そして、その工事が今日あったというわけである。契約を終え、工事を終えて、そしてそれからではいったいエネファームとは何なのだとやっと研究を始める。
どうやらエネファームとは、発電機のことらしい。ひぇー、家に発電機かよ。たまげた。何で発電するかというと、ガスなのだそうだ。ほほう、ガスとは。ガスで発電するとは。なるほど、だから東京ガスのライフバルなのだな。やっとそこまで追いついたオレ。
その東京ガスのガスを使って発電して、それでも足りないところは東京電力から補うのだそうだ。なるほど、そんな手があったか! だがしかし、と心配になるオレ。今日工事に来た業者の中には、電気工事屋が混じっていた。電気工事屋は、普段は東京電力から仕事をもらっていいるのではないか。それなのに東京ガスの下請け工事なんかしちゃって大丈夫なのか。いや、もしかしたら事態は逆で、工事業者の数が足りずに今や電気屋は売り手市場。ガスだろうが電気だろうが、ギャラのいい方の仕事をやってやるよ、というJリーグ冬の移籍市場のような状態なのかも知れない。
移籍ということでは、今日、アルビレックスの原が鳥栖に移籍することが決まった。原テルキ。あの強豪の市立船橋から高卒で入団してくれて、2年をアルビレックスで過ごした。ポテンシャルはかなりの高いはずなのに、今のアルビレックスでは開花させてあげられなかった。申し訳なかったなあ。原はまだ20歳。U21の代表の実績はあるし、これからの結果次第ではA代表も狙えるはずだ。そんな未来のためには、アルビレックスなんかにいてはダメで、もっと上のチームで戦った方がいい。だからJ1栖の移籍が決まってよかった。
ありがとう、原テルキ。結果を出してもっとビッグなクラブに移籍して、そして代表で活躍してくれ。20歳なんだからまだまだ未来は開けるはずだ。
確か甲府のスタジアムだったか、オレたちが「ハラテルキっ、ハラテルキっ」(ずんちゃっちゃっ、の三拍子のリズムで)とコールしていたら、相手の甲府のサポーターがこっちの掲示板に「アルゼンチン? おまえらにそんな名前の選手がいるのか?」と書き込んできて、以来、アルビレックスサポーターの間で原は“アルゼンチン”という異名で呼ばれたのだった。
惜別の移籍だというのにそんなエピソードしか思い浮かばないオレも情けないな。デビュー戦を見たのは広島のスタジアムだった。これで当分ハイドバックは大丈夫だなと思ったものだった。そのポテンシャルを十分に引き出してあげられず、申し訳ないことをしてしまったなあ。許せ、原。そして、頑張れ。
という寄り道から戻ってきて、ライフバルである。えーと、どこまで戻るか。
そうだ、ガスを使って発電して、足りない分は東京電力から買う、という仕組みの話だった。要するに結果として電気代が安くなるので140万円払っても元は取れますぜ、旦那、といううまい話なのである。10年ローンで払うから金利の分が計算されてないじゃんかと思ったけど、まあ、ええわ。ええんやないか。と再び『カメ止め』の適当プロデューサーになるオレ。
面白いのはさ、新しく取り付けたパネルに、今の電気の使用状況が表示されるのよ。今、我が家ではどれだけの電気が使われているかがリアルタイムでわかって、その電気を東京ガスと東京電力でどれだけ分け合っているかもわかる。さらに東京ガスだけならランプは青いが、東京電力も使うとランプは赤になるので、あわわわわ、赤だ赤だ、電気を節約しろ、節電節電、おっしゃ、青になったぜ、ふう、という盛り上がりもある。テンション上がるぜ。
というわけで、なんだか知らないがエネファームがやってきたでござるの巻。今後の展開を刮目して待たれよ。
2018.12.25
羽生君は怪我で羽生さんは無冠。なんのこっちゃ。
ともかく羽生さんは竜王のタイトルを失って20何年ぶりかの無冠だそうだ。勝負の中継を見ていた息子に、1日目の終わりに聞いたら「かなり厳しいね」とのことであったが、息子の予想どおりにけっこうあっさりと羽生さんは負けてしまったな。
でも、これからまた復活するんだろうと息子に聞いたら「うーん、もう厳しいんじゃないかな。名人戦だけは可能性があるけど、確率としては30%ぐらいだろ」という返事。
どうやら棋士というのは45歳になると誰でも一気に能力が落ちるらしい。息子に言わせると「盤面が暗く見える」とのことだ。面白いことにこれは棋士なら誰もが直面する問題だそうで、羽生さんもまさにこの壁にぶつかっているというのである。なるほど、羽生さんも今は盤面が暗く見えているということか。
もっともこれまでの常識をことごとく破ってきたのが羽生さんだから、この壁もひよっとした常識外れの方法で乗り越えるかもしれない、と息子は言う。
今や将棋界もニューウェーブが席巻し、イノベーションが進行中だ。
スマホをいじっている息子に何をしているのかと問うと「対局中」との返事だ。晩飯だよと声をかけると「もうちょっとで終わるから」と言うので見てみると将棋を指している。つまりネットで日本中の見知らぬ相手と将棋を指しているのだ。ネットの向こうの相手は小学生もいればとても歯が立たない強豪もいるらしい。そんなふうに一日何局も対戦しているのだから、昔とはもはや土台が違う。新しい棋士に昔の棋士の歯が立たなくなっているのも当然だろう。
羽生さんが初タイトルを取ったのが平成元年で、無冠になったのは平成最後の年。こんなところにも平成の終わりはあった。
2018.12.24
クリスマスイブったって、子供が高校生と中学生にもなれば、特に盛り上がることもない。一応、クリスマスケーキだけは買ってきてローソクを灯して「ジングルベル」を歌うことぐらいはしたが、そのケーキもオレは食べたくないからいらないや、あっそ、てなもんである。小学生ぐらいまでだろうな、家庭でのクリスマスが盛り上がるってのは。
というかさ、年々クリスマスって盛り下がってないか? どうも街にもクリスマス気分は薄いし、イルミネーションだっておとなしいものだ。まあ一時期の盛り上がりが異常だった、ということはあるだろうが。
2018.12.23
年末恒例、読者が選ぶ10大ニュースというのが読売新聞に掲載されていたので、朝刊を広げてつらつら眺める。第一位は、冬季オリンピックで日本勢が大活躍、というものだ。第二位は西日本豪雨で第三位が危険タックル問題。妥当なのか、どうなのか。ざっと見れば、北海道の地震は6位で、大坂なおみが4位というのは、なんか据わりがよくない。11位に安室奈美恵引退がきているが、山口達也や吉澤ひとみの酒乱事件は下位にもランクインしていない。
どれどれと得票を見る。1位で約14,000票だ。ということは、日本人の0.01%の人が投票した冬季オリンピックが、平成最後の日本の最も重要なニュースということか。そう考えるとなんだかしっくりこないな。
どんなニュースが並んだところで誰もが納得するわけではないのだから、まあ、どうでもいいっちゃどうでもいいのだが。
そんなことを考えながら、西友に買い物に行く。クリスマスイブのイブだからか、西友ごときでも大変な混雑。レジも長い渋滞だ。平和でなによりである。
年内の仕事はまだ残っている。書かなければいけない原稿がある。
それはおいといて、とりあえず元旦に届いて欲しい年賀状だけは先に済ませておく。もらうのはすごく嬉しいくせに出すのはすごく面倒なのが年賀状だな。
2018.12.22
昭和天皇から平成天皇に代替わりしたとき、いろんな儀式がなんとなくぎこちなく進むのをテレビで見ていたオレの母親は「だからちゃんと代替わりの準備をしておかないから」と、いかにも旧家に嫁いで苦労してきた女性ならではの発言をした。なるほど、そういうものかもな、と妙に納得したオレだった。
オレがサラリーマンを辞めてフリーランスになったのが昭和63年の夏。平成元年が独立1周年というわけで平成という元号は己の歩みを振り返るにはちょうどいい物差しであった。独立したての頃は、今思えばバブルの絶頂を迎えようとしていた時で、別にそれを当て込んで独立したわけではなかったが、確かに仕事は忙しかった。月曜の朝に曙橋の事務所に出勤し、日曜の夜につつじヶ丘のアパートに帰る、なんていう時期もあったっけ。まあ、一人の仕事場から一人のアパーに帰るのも面倒くさい、というのもあったが。
その後、オレの仕事の航路はHR業界へと大きく舵を切ることになり、以来30年、この業界を主戦場になんとか生きながらえてきた。この間に潰れたり畳んだりした取引先、数社。30万円の売上げを回収できず不良債権になってしまったこともある。バブル崩壊、リーマンショックという二つの大嵐に、オレみたいなちっぽけな船は翻弄されっぱなしで、特にリーマンショックは、これはガチでやばいのではないかという凄まじさだったものだから、過去の貯金をはたくことでなんとか荒波を乗り越えられた。この貯金ははたいたまま、現在も回復していないが。わははは。
平成の30年間というのはこんな具合にオレにとってもちっとも平静ではなく、ヨメと出会って結婚して一男一女をもうけ、祖母を喪い、母を喪い、父を喪うという、まさしく世代が大きく動いていくことを見せつけられた30年間となった。
天皇は引退する。あんな記者会見、反則だわ。目頭が熱くなった。もちろんオレはまだ引退しない。昭和の終わりにフリーランスとして始まった丹後企画事務所は、平成を乗り越えて、次の新しい時代も生き続けていくのだ。しぶとく。
2018.12.21
東京オリンピックのボランティア動員を都立高校に強制的に課した、つまりノルマをかけたということが問題になっているらしい。
ボランティアを募ってはいるものの、もくろみ通りに集まらず、焦った東京都が傘下の高校に人を集めるように命令を下したというわけだ。ナンパ大学生のパーティー券売り(懐かしいな)かよ。あるいはヤクザか。
だが、都立高校に通う息子に聞いたら「募集はあったけど、誰も相手にしなかったよ」とのことだ。「だって高校生が2年後にどうしているかなんて、自分でもわかんないじゃん。どこに住んでいるかさえわかんねえし」とのことであった。確かにそれはそうだなあと納得。2年後、この息子はどこでどうしているんだろう。
2018.12.20
スマートスピーカーを使っている家庭は少しずつではあるが、増えてきている。新しもの好き、ガジェット好きが世帯主であるため、我が家にはとにかくいろんなガラクタがあふれかえっており、スマートスピーカーもその一種。Google HomeとAmazon Echoが同居するという、世にも無駄な家庭なのだ。だがAmazon Echoはあまりの馬鹿さ加減に愛想を尽かされ、今では茶筒扱いされている。Google Homeも格別賢いというわけではないが、Amazon Echoよりはましというレベルで使われている。
このGoogle Homeは音声認識もしてくれて、音声を聞き分けて誰がしゃべったかを判断してくれる。そしでオレは、オレの声に名前をつけた。その名前が「ちんちんけがぼうぼう」である。Google Homeに「OK、Google、オレの名前は?」と話しかけると
Google Homeは「はい、あなたは、ちんちんけがぼうぼうさんです」と答えてくれる。賢いなあ。というか、妙齢の女性の声が真面目くさったトーンで「あなたはちんちんけが」と答えてくれるので、とてつもなくおかしい。というか、ひどい。
さて、オレは昨日スマホを買い換えたわけだが、これがAndroidOS。これを悟ったか、Google Homeは勝手にいろんなものを同期してくれたのである。なんとも便利な世の中である。
そして、ここまでくれば聡い方々は十分に推察できることだろう。
今朝、オレは取材先が三郷なので、クルマで行くことにした。30分もあれば着く距離である。余裕を持って90分前に家を出た。これなら早めについてカフェでコーヒーが飲めるし。ところが高速に乗った途端、渋滞の報。この先の事故により、なんと目的地まで90分を要するというではないか。こ、これはまずい。普段でも必ず渋滞する出口だし、これは90分プラスアルファを見なくてはならない。即座にオレはクルマを乗り捨てて、電車での移動に切り替えることを決断。一番近くの高速インターを降りて、ちょっと遠回りしつつ、JRの駅に停め、近くのコインパーキングにクルマを置くことにした。
ここから電車でどうやって行くのだろうか。昨日スマホを買い換えたばかりだから乗り換えを調べるのも手間取ってしまう。ええい、調べるのは後、まずは来た電車に乗ってしまえ。というわけでオレは大慌てで電車に飛び乗り、朝のラッシュで満員の車内で、通学途中の大量の女子高生に囲まれてしまったわけだ。
やれやれ、まずは電車への切り替えはうまく済んで、ここから先の乗り換え時間とかを調べなければ。そう考えたオレは、買ったばかりのスマホを取り出して、慣れない操作をする。
もはや聡くない方々も推察できることであろう。
そうである、オレのスマホとGoogle Homeは、知らぬ間に勝手に同期されてしまっていたのだ。そのためわけもわからずに操作をしていたら、何かのボタンに触れてしまったらしく、手の中のスマホが突然「はじめまして、ちんちんけがぼうぼうさん」と叫んだのである。
いや、正確に言えば、必死の思いで「ちんちんけが」で止めることに成功したのである。
この瞬間のオレの心中を察してほしいものだ。まさにGoogle Homeに「ちんちんけがぼうぼう」などと言わせて喜ぶという人の道を外れた行いをしていると、災いはいつしか自分に降りかかってくるのである。禍福はあざなえる縄のごとし。天に唾するとはこういうことだ。
幸いにして「ちんちんけが」で止まったから、ぼけっとしている客は何かの聞き間違いかとスルーし、おしゃべりに夢中の女子高生もスルーし、大事に至る寸前でなんとか事なきを得たのであった。オレも、なんのこっちゃ、という平静さを必死で装う。まさしく九死に一生を得るとは、こういうときに使う言葉だろう。
手元のスマホを見れば、Google Homeはちゃんと画面に文字も表示して「おはようございます、ちんちん毛がボーボーさん」と変換までしている。見事だ。
まさに大惨事。いや、大惨事寸前。Google Homeには油断大敵である。
2018.12.19
バリンという音を立ててぐにゃりと曲がってしまったスマホを手に、オレは駅前のドコモショップに向かった。ぐにゃりと曲がったスマホは、奇跡的にまだ動いている。ならば、動いているうちになんとかしなければ。
息子もオレについてきた。息子のスマホも、ずいぶんと古くなってもやはやバッテリーが半日もたない状態。この際だから一緒に機種変換してしまえという魂胆である。息子のスマホの裏蓋には、レオ・シルバとコルテース、そして本間勲のサインがしてある。息子が宝物のように大切にしてきたものだ。
機種はXperiaと決めてあったので、ドコモショップでこれちょうだいと言う。飛び込みの客に最新のXperia2台がいきなり売れてしまったので、ドコモショップは大喜びである。
最近の携帯ショップは激混みで、なにしろ1人あたりの説明時間が2時間ということも珍しくないから(料金プランの複雑化に機種の高機能化、そして老害の増加による)、いったん機種を予約して、後日改めて受け取りに行くという流れになっている。4ヵ月前に娘のスマホをiPhoneに交換したときがそうだった。今日もそうだろうと思って予約だけしてとっとと帰ろうと思ったら、なんのことはない、今日中に持って帰れるし、ちょっと待ってろ、手続きすっから、と言われて、おとなしく座る。
今時のスマホは、昔のようにわけのわからないアプリは一切入れなくなったのね。わけのわかっていない年寄りに「とにかくね、おばあちゃん、ここに全部レ点をつけてもらえば大丈夫ですから」と言いくるめて不要なアプリをどっさりと潜入させるというレ点商法がだいぶ批判を浴びたからな。
バリンという音を立てて曲がってしまったオレのスマホを見て、ショップの人間は「うひゃひゃ、ギリギリっすね〜」と笑う。だろ? と、なんだか知らないが、ちょっと自慢してしまったオレだった。
結局、息子とオレのスマホ2台で2時間かかって、その足で持って帰ることができた。こんなに長くなると思ってなかったので一番近い駅前の駐車場に車を停めたら、なんと駐車料金が1600円にもなっていて、腰を抜かす。暴利だ。
予定では来週、年内の仕事があらかた片付いた頃に新しいスマホを受け取って、それからじっくりと設定などをしようと思っていたのに、結局今日のうちに機種交換が終わってしまったので、ひゃ〜、めんどくせ〜と言いながらあちこちこいじり回す。
この時点で、実はオレは翌朝、とんでもない大惨事が待ち受けているなど、露程も思わなかったよ。まさに大惨事というか災いというか。その詳しい内容については、また明日。固唾をのんで待たれよ。
2018.12.18
エスカレーターを歩いてはいけません、というルールを徹底しようという動きが始まって、京葉線でその注意喚起のプロモーションが行われているのをNHKが放送していた。なぜ京葉線だと思ったかというとみたことがある場所だったからだ。その場所に、今朝、たまたま行った。なぜ行ったかというと新幹線に乗るために東京駅へ行くのに、有楽町から歩くという裏ルートを使ったからだ。こっちから行くと、丸ノ内線で行くより数分多めにかかるが、地元の石神井公園駅から乗り換えなしというメリットがある。今日はこっちのルートでやってきたのだ。そして、NHKで放送されていたエスカレーターにたどりついて、やっぱりここだったと思った次第。
NHKでやっていた通り、警備員のような人たちが「エスカレーターは歩かないでください」「二列で立ってください」と叫んでいる。が、誰も言うことを聞かない。左側に一列にきちんと並んで、急ぐ人は右側をスタスタと歩いて行く。これはこれで整然と統制がとれていると思う。そこを二列に並んで立たせようというのは、やっぱりインバウンド対策なのかな。
ネットでは「そんなこと言われても、右側で立ち止まったら、後ろから舌打ちされたり切れられたりするじゃん」という声が多数。確かにその通りだな。
もともとエスカレーターは人が歩いても大丈夫なように設計されていないから危険と言えば危険だが、でも、考えようによっては中国人あたりが右側を我先に上ったりすると大変に危ないことになりそうな気はする。
オレはどうしているかというと、せっかくエレベーターに乗ったんだから歩くなんてもったいないじゃん、楽ちんな方法で上った方がいいじゃん、という考え方だ。
などと言いながら愛知県の豊川駅からの帰り道、やべっ、次の「ひかり」を逃がした1時間も待ち時間ができてしまうと焦ってエスカレーターを駆け上がったのはオレである。そして、息せき切って駆けつけた「みどりの窓口」(豊川駅には新幹線の切符の自動券売機はない)だというのに、そこにはおばちゃんが粘っていて、しかも窓口が一つしかないから、オレはぜいぜい言いながら絶望的な気持ちでおばちゃんに後ろに並んで「あら〜、この電車ならゆっくりお買い物できるかしら、どうかしら」などとのんきに話しているのを聞いたのだった。
2018.12.17
この日記で大騒ぎしているとおり、テレビが壊れて、洗濯機が壊れて、給湯器が壊れて、パソコンが壊れて、自転車が壊れて、眼鏡が合わなくなって、というのが一連の流れだった。一体どうなってしまったというのだ、我が家は。
お祓いでもしてもらうべかと思案しながら、今日の仕事は大宮なのでクルマで行くべと朝クルマに乗り込んだら、なんと今度はカーナビがつかない。正確に言えばカーナビが地図を読まないので画面が真っ黒。今度はカーナビかよと頭を抱えたオレは、ともかく地図の入ったSDカードを抜いて、再挿入してみた。すると、ちゃんと映る。やっぱりそうだ、たいていのことは再起動すれば直るのさ。
ところがこのカーナビは違った。エンジンを切って(ハイブリッドだからモーターか?)、再びエンジンをかけると(ハイブリッドだからモーターのスイッチを入れるか?)、また地図を読み込まない。再びSDカードを取り出して、というのを何度か繰り返していたら、とうとう本格的に地図を読まなくなってしまった。これはSDカードの不具合か、読取り部の不具合か。やれやれ。ともかく今度はカーナビかよ。テレビ、洗濯機、給湯器、パソコン、自転車、眼鏡ときて今度はカーナビかよ。
とほほほほと頭を抱えながら晩飯を食っていたら、そうだ、夕べ録画した『イッテQ!』を見なきゃと思い出して見る。イモトアヤコのあれやこれやを見ながら息子と、ぎゃはは、まるで日曜日の夜みたいだなあと笑っていたのだが、調子に乗ってテレビの前で寝転んだら、ズボンのポケットから「パリン」という気障りな音がした。おや、これは、もしかして。そう思いながらポケットから取り出したのは、スマホ。オレのスマホ。Xperia様。
パリンという音は、そのXperia様の液晶がたてた音だったのである。寝転がったオレのケツの重みに耐えかねたXperiaは、パリンという音とともに見事に反り返ってしまっていた。げげっ、今度はスマホかよ。絶望的な気分でオレは、反り返ったXperiaを強引にまっすぐにしようとする。まっすぐにはならなかったが、少しはそりが直った。やれやれ。けっこう怪しいが、これでなんとかごまかせそうだ。
そんなことをごそごそやっていたら挙動不審に見えたのだろう、息子に「おい、何やってんだ」とばれてしまった。慌てて隠そうとしたXperiaを息子に取り上げられ、そして息子は「なんだこれ、ぎゃははは」と反り返りの残るXperiaを笑う。とほほほほ。
そんな様子を見ながら、今度はヨメが恐る恐る「実は、炊飯器が…」と言い出す。聞けば、今日の昼に保温スイッチを押したというのに、夕方帰ってきたらまったく保温装置が働いてなかったというのだ。なんという、なんという、なんという…。
テレビ、洗濯機、給湯器、パソコン、自転車、眼鏡ときて、そして今日はカーナビ、スマホ、炊飯器。
「お祓いしてもらった方がいんじゃね?」と息子があきれるのも当然だろうな。とほほほほ。年の瀬に財布が痩せ細っていく。
2018.12.16
「オレにはさっぱりわかんねえんですよ、タンゴさん」と世界のヨシダが言う。カメラマンだ。時々一緒に仕事をする。そのカメラマンが何を吠えているのかというと、働き方改革についてだ。オレと同様、家族持ちのフリーランスである世界のヨシダは、オレと同様、働きが少なくなれば必然的に収入が減り、一家離散の危機に遭う。だから仕事があればあるだけ働くのは当然であり、みんなで仕事を減らしましょうという今の世相がさっぱり理解できないと吠えているのだ。もちろんオレも同様である。
ゆとり教育が「子供が勉強するのをやめさせましょう」という愚策だったのに続き、働き方改革は「一生懸命働くのをやめましょう」という世にも愚かな政策だ。日本を潰す気かと、オレは本気で思う。
オレの場合、それに加えて、ダイバシティにも吠えている。
ダイバシティって、本当にいいことなんだろうか。そんな違和感が強烈にある。グローバル化やデジタル化などの波が背景にあってダイバシティという流れが生まれるのは必然というのはわかるのだが、それが果たして本当にいいことなのか、というのは実は疑問じゃないのか。
多様化を進めるということ独自性を薄めるということだから、要するに均一化を目指すということであって、それは個性の喪失につながり、つまりは独自性や差異化といった強みを放棄することにつながると思うんだけどなあ。
だからダイバシティなんていう言葉が出てきたら警戒して近寄らないようにした方がいいと思う。ダイバシティ=無個性化だと思うんだよな。
などということを、いっちょかみの逆張り風に言ってみる。世相を鋭く斬るとは、こういうことだな。
2018.12.15
アルビレックス新潟に今年、何しに来たの的な感じでレンタル移籍して、ちょっとだけ試合に出て速攻で引退し、引退試合を所属先のFC東京に戻ってからやり直したのは、まあ、こっちはレンタルだからしょうがないけどなんかしっくりこねえなあと思わせてくれたのが、梶山陽平。もとオリンピックの代表だ。
何しに来たのとは思ったが、その理由が発覚した。カネがほしかったのだ。だはは〜。というのが本当かどうかはわからないが、なんと梶山陽平が投資トラブルで裁判という仰天のニュースだ。
元日本代表で今は神戸にいる伊野波雅彦に「儲け話がある」と誘われて怪しげな投資話に2500万円もつぎ込んで、結局だまされてしまったようだ。梶山は伊野波に「てめーのせいだ、カネ返せ」と訴えて裁判を起こし、伊野波は「オレがだましたわけじゃなくて投資先がだましたんだ」と反論して係争中。いやあ、なんと香ばしい話題だろう。
将来が不安なプロスポーツ選手が欲の皮をかいて投資話にだまされたという単純な話だが、元日本代表が元オリンピック代表をだましたという点がまず面白い。もっと面白いのが、なんで伊野波と梶山が? という点だ。この二人になんかつながりなんてあったっけ? ということは間に紹介の紹介というぐらいに人が介在している可能性があるから、この投資話、Jリーグ内にはそれ相応に広まっていた可能性がある。もしかしたら芋づる的に裁判が起きるかもね。
スルガ銀行のカボチャの馬車に続き、今度は投資の与太話。こんなのにコロッとだまされるから、Jリーガーは馬鹿だと思われている。
2018.12.14
石神井公園のホームに東急東横線の車両を見たときは、実に感慨深かった。オレが大学進学のために故郷を後にして上京し、住んだ街が祐天寺。以来、東急東横線は学生時代の日々を乗せて走った。同じ街に住んでいた山口や加藤との思い出も多い。青春時代のシンボルのようなそんな東急東横線が、オレが最終的に根を下ろした街の駅に現れたときは、40年の時を超えてナニモノかに出会ったような気がしたものだ。
それはそれで大変に美しい話であるのだが、一方で横浜あたりでトラブルがあるとこっちでも電車が遅れるという困った事態も発生するようになった。基本的には大変に便利ななのである。乗り換えなしで渋谷や横浜まで行ける。有楽町線直通も含めれば、石神井公園駅からは渋谷、新宿、横浜に加えて永田町や有楽町や新木場まで乗り換えなしでいける、都内でも有数の交通至便な駅となったのだから。だから、多少の遅れの影響は仕方ないか、と割り切るわけだが。
今度、相模鉄道と東急電鉄が相互乗り入れをすることになった。東急には新横浜駅が誕生する。今はまだわからないが、ひょっとしたらこれに西武線もくっついて、相鉄からも乗り換えなし、新横浜からも乗り換えなし、ということになるのかもしれない。すると、新幹線からの乗り換えも新横浜でできちゃうから、恐ろしいほど便利になる。
ネットの噂では相鉄線の新型車両には西武線の保安機器も搭載されているそうなので、相鉄線→東急線→副都心線→西武線の乗り入れは確定との見方もある。
今まで新幹線で帰ってきたときは、品川駅で山手線に乗り換えるか、東京駅で丸ノ内線に乗るか、ということがほとんどだった。新横浜で途中下車して東横線に乗ろうとすると、一駅だけJRに乗らなくてはならず、菊名駅の自動改札が新幹線の乗車券をはじいてしまうので、有人改札を抜けざるを得ず、ちょっと面倒なことになっていたのだ。これが大幅に省かれるとなると、新横浜駅で乗り換えたらあとは座って自分ちの駅まで、という便利さなのである。
だが一方で、今度は相鉄で電車が止まると西武線の電車に遅れが生じるという事態も考えられるわけだ。まったく便利さと不自由さは紙一重である、というなんのヒネリもないオチでおしまい。
2018.12.13
今オレはこの日記を大月駅の待合室で書いている。山梨県だ。
寒い。冷える。当たり前だ。なんてったって12月の山梨県だ。寒いに決まっている。電車でここまで来たのだが途中の里に人家はちらほらとしかなく、大月駅に着いても駅前には人がいない。実にうら寂しい一帯だ。
だが、オレはこういう辺鄙さが嫌いではない。むしろ心地よい。オレ自身が似たような田舎の生まれということもあるが、こういう辺鄙な里にも人々は生き、暮らし、子を育て、親を介護し、そして師走の時が過ぎゆくのにじっと身をゆだねている。それはやはり愛おしい風景なのだ。
なーんてことをオレは大月駅の待合室で書いているわけだが、僻地すぎて駅前にはスタバやタリーズどころかまともな喫茶店一つなく、集合時間までゆったりとコーヒーでも飲みながら山の空気を味わいつつ原稿を書こうと思ったもくろみが崩れ去ってしまったのである。
昼飯は食った。駅前の中華屋でカツ丼を食った。前世は狸だったに違いないと思わせるような年齢不詳のばあさんが一人で切り盛りしている店で、引き戸を開けて入ったら前世は狐だったに違いないと思わせるようなばあさんが一人でラーメンをすすっていた。やや、ここは物の怪のたぐいの店か。一瞬、Uターンして引き戸を閉めようかと思ったがそれも失礼かと思い直し、四人掛けのテーブルに一人で座って、カツ丼を頼んだ。狸のばあさんは、カツを揚げるところからやるので時間がかかるがいいかと聞いてきたので、一瞬迷ったものの、それでいいと頼む。初めての店ではよく火の通ったものをオーダーするのが鉄則だ。それなのにコップで出された生水をあっさりと飲んでしまうオレは脇が甘すぎるのだ。
出てきたカツ丼は、可もなく不可もなく。今までの人生でオレは抜群に旨いカツ丼も抜群に不味いカツ丼も食べたことがなく、カツ丼と言えばこんな味だろうというそのままのカツ丼であった。
そして、食後のコーヒーを飲もうと駅前を一回りし、あきらめて駅の待合室に腰を下ろしたという次第。なお、この待合室というのが切符を持った客しか入れない構造になっていて、出迎え客はどんな天気であろうと外で待たなければならないようにできている。オレも改札の外のベンチで集合時間まで粘ってようかと思って一度は座ってみたのだが、そこは12月の大月。2分も座ったら耐え難いほどの寒さになるのだった。
ぶるぶるぶる。こいつぁ風邪をひいちまうぜ。東京からやってきたことを示すためにさりげなく江戸っ子を装いつつ、仕方なくオレは入場券140円を払って切符を買い、やっと暖房の効いた待合室に忍び込むことができたのである。
こんなことなら最初から改札を出ないで待合室に落ち着くんだったよ。だがそうすると昼飯は駅の中の、あの悪名高い立ち食いそば「きらく」しかなくなる。オレは立ち食いそばが大好きだが、JR東系の立ち食いそばだけはだめだ。何が悲しくて、ほうとうが名物の山梨に来て「きらく」に入らなければならないのだ。だからいったん改札を出て、狸ばばあのカツ丼を食ったのは、それはそれで正解だったのである。
ただ、一昨日も書いたようにここのところのオレは予期せぬ出費続き。テレビ、洗濯機、パソコン、給湯器、自転車、眼鏡ときて、あげくに本来なら払わなくてもよかった入場券140円も払ってしまったのが、悔しい。さらに言えば例のキーボード欲しい欲しい病が久しぶりに発症して、わけのわからぬキーボードを買っては、これは使えねえ、あれも使えねえと床に投げ捨てる日々でもある。節約、倹約は必然なのだ。
なお、今日はこうして大月駅の待合室にいるが、一昨日は新幹線で名古屋だった。もちろん日帰りである。来週は豊橋へ日帰りで、年が明けたら佐賀に日帰りだ。
こんなにあちこちふらふらと出歩いているから全国すべて行っただろうと言われるが、まだ行ってないところが少しばかり残っていて、その一つが佐賀である。あとは、三重、長崎、鹿児島、高知にまだ行ったことがない。案外、行ってないな。ちなみに行ったか行ってないかの基準は、オレにとっては、その県で飯を食ったら行ったことになる。たとえ狸ばばあのカツ丼でも、「きらく」でも。
2018.12.12
何が寒いって、頭ですよ、頭。
坊主頭には12月の風は冷たすぎる。
ユニクロのフリースを着るよりも、まずは帽子ですわ、坊主の場合。
などとぶつぶつつぶやいていたら、なんとナウシカを歌舞伎でやるという仰天のニュースが。
「いよーっ、ユバさまぁ、気流が、あ、気流が乱れて、うまく飛べないのぉ〜っ、ぽんっ」
などという台詞回しが舞台で繰り広げられるというのか。
うーむ。
2018.12.11
最初は、テレビだった。テレビが突然映らなくなってしまって、まあ、10年近く使っていたし、寿命だろうなあと、諦めてすぐに西友で買い換えたのだった。
ところがそれから続いたのだ。
次が洗濯機。次が給湯器。続けてパソコン。そして先日には自転車。
そしてとうとう今日は、娘の眼鏡だ。学校の視力検査でペケをもらい、眼科医で診てもらったところ、近眼が進んで眼鏡が合わなくなっているので買い換えなさいと処方箋をもらってきたのだ。
ありゃ〜。子供の体のことだからケチるわけにもいくまい。こうしてお父さんの財布からはまた数万円が消えていく。
そろそろこの連鎖も打ち止めになってもらいたいのだが、次はウォシュレットあたりじゃないかと息子と顔をつきあわせてひそひそと話し合っている。
2018.12.10
オレの知り合いのある若手経営者は、背が低くて痩せていて、いつも穏やかにニコニコと笑っている。
つまり肉体的にとても弱そうに見える。ところが実は元プロボクサーで、あと一勝すれば日本チャンピオンへの挑戦権を手にできるというところまで上がっていた実力者だ(「その“あと一勝”がとてつもなく高い壁なんですよ、タンゴさん」とのことである)。要するに見かけはとても弱そうだけど、実は人間凶器並みの実力者というわけだ。
その若手経営者が、数年前の年の瀬、恵比寿でチンピラ4、5人にからまれた。駅の改札を抜けたとたん、左手をガッとつかまれ、「ちょっと金を貸せ、ボーナス出たんだろう」とカツアゲされたのである。遊ぶ金を目的に相手を物色していた半グレのチンピラに、とても弱そうな格好の獲物と目されてしまったのだろう。彼は「勘弁してくださいよ、ボーナスは出たんじゃなくて出したんです」と抵抗したのだが「わけわかんねえこと言ってんじゃねえ」とすごまれ、物陰に連れ込まれて、囲まれてしまった。
彼は、それまで山手線の中で読んでいた「ゴルゴ13」を「えいっ」と言って投げつけた。もちろん先に手は出せないから、抵抗する素振りを見せたのである。チンピラ連中は「ざけんじゃねえ」と、彼に平手を一発食らわせた。わざとそれを顔面に受けた彼は、待ってましたとばかりにパンチを繰り出し、あっという間に全員を叩きのめしてしまったのである。そして、すたこらさっさとその場を逃げ出して、事なきを得たのであった。いや、相手にとっては事なきどころか、大ありだったわけだが。
これは本人から直接聞いた実話である。この季節になると、いつもこのエピソードを思い出して、一人でついて笑ってしまうのだった。
2018.12.09
パソコンを買い換えてぶつぶつと文句を言いながらもなんとか使えるようになったわけだが、実はその直前には風呂が壊れてしまって、慌てて呼んだ東京ガスに「よくここまで我慢して使ってましたねえ」と笑われるほど給湯器が寿命を超えて働いていたことを知り、結局エネファームの導入を決心したわけだが、こういうときのものの流れというのは続くもので、今日はヨメの自転車が昇天した。
ずいぶんと長いこと乗っていて、相当ボロボロになっていたヨメの自転車は、ちなみにボロボロになっていたのはヨメではなくて自転車にかかるわけだが、ついに乗ってる本人が、こりゃだめだと見切りをつけるほどになり、昨夜パンクしてしまったのを潮時に買い換えることになったのである。ついでに乗っていなかった古い自転車も廃棄することにし、ガタガタしている息子の通学用自転車もオーバーホールでタイヤを取り替えることになった。
ガス給湯器、パソコン、自転車と、冬の到来とともに買い換えの嵐がピューピューと吹きすさび、やってきたの北風小僧の寒太郎じゃなくて貧乏神だつたらしく、オレの財布も震え上がってしまった。果たしてこれで正月を乗り切れるのだろうか。もっとも毎月の国民健康保険が9万円だから、毎月自転車を3台買っているようなものだと思うと、一番の北風小僧は税金に社会保障費なのだが。
さて、ヨメと息子が自分の自転車を引き、オレは廃棄予定の不要自転車を引き、娘は朝から塾の特別講習に向かい、やってきたのは徒歩15分の地にある自転車屋の「あさひ」。「あさひ」は大阪発祥の自転車屋で、21世紀に入って急激に業績を伸ばし、今やなんと東証一部上場の大企業になってしまった。一度大阪の本社へ取材に行ったことがあるが、会社の成長にいろんな仕組みが追いつかず、悲鳴を上げていたところだった。たかが自転車屋がなんで一部上場上企業になれるのだ、何か隠れた商売でもやっているに違いないと思って取材したのだが、本当に自転車の製造販売しかやってなくて、笑った。たいしたもんだ。
薄暗い店で、油にまみれた不機嫌そうなオヤジがぼそぼそと商いをしているというのが旧来の自転車屋のイメージで、オレたちはそんな町の自転車屋かホームセンターまたはイオンで自転車を買うしかなかった。それを、明るく広い店舗にして、学校出たばかりの自転車好きの兄ちゃんを店員にし、値段をきちんとメニュー化して透明なものにしたのが「あさひ」。考えてみれば今時の商売としては当たり前のことばかりなのだが、それをやったことが大当たりだったわけだ。
酒屋にカクヤスなどの小売りが乗り込んだときも同じだったが、こんなふうに陰気なオヤジがブツブツ言いながら商売しているというBtoCのビジネスにはまだ改革の余地が残されているということか。そういうのを探せば一発当てるチャンスかも。と、オレはすっかり冷え切ってしまったオレの財布を眺めて思うのだった。いや、支払いはカードだったのだがね。
2018.12.08
しまった、オレはOfficeをサブスクリプションしているというのに、Office搭載のパソコンを注文してしまったぜ。などという相変わらず間抜けなことを繰り返しながら、新しいパソコンのセットアップをする。今年オレは何度こんなことを繰り返すのだろう。まったくあきれたもんだ。
前のパソコンではできたことがなぜだかできなくなったり(どうしてヤマハのオーディオが使えないのだ?なぜドライバが認識されないのだ?)と、すったもんだしつつも、とにかく最低限、原稿仕事だけはできるようにする。例によってこの作業で一日が台無しだ。だが台無しになっても、今日はJリーグの入れ替え戦がある。期末試験最中の息子も、勉強なんてやってられっかよといいながらDAZNの前に陣取るのだ。
期待以下につまらなかったな、このゲーム。やはりヴェルディの戦い方の失敗だろう。つないで崩すのはやっぱり無理だ。名波も「J1チームならスコーンとまっすぐに入れてくるところ、一回横パスをつないでくれるから助かる」と薄ら笑いだ。やっぱりヴェルディは、勘違いしてしまったんだろうなあ。つなぐサッカーでいけんじゃね、と。無理だわ。
途中、それでもなかなか面白い展開だったのよ。ヴェルディがしつこくつないで崩そうとするのを適当にあしらっていたジュビロだったけど、途中でうんざりしてイライラしてきたのだろう、ボールに食いつき始めて気がつけばヴェルディのペースになりかけていた。ほほう、なるほど、こういう弱者の戦術もあるのかとなかなか興味深かった。
そこでペースを切り変えて一気に縦に攻めるスピードを上げればジュビロも混乱し、ヴェルディに勝機が生まれたかもしれなかったが、そうはならず、終わってみればあっさりと0-2でヴェルディの負け。まあ、エモーショナルな書き方をするとしたら、前の2試合を劇的に勝ちきったとき、ヴェルディははしゃぎすぎたのよ。喜びすぎたのよ。勝っておごらず、負けて腐らずが勝負の本質なのに、ヴェルディはいい気になっちゃった。天国の藤川さんがついているんだ、なんていうサッカーはそうそう続かないということだ。
アルビレックスはプレーオフにも進めなかったからこちらは完全に蚊帳の外なのだが、それでもJリーグ最終戦、楽しく見ることができた。
2018.12.06
3年でやばくて5年でアウト。これがDELLのパソコンだ。オレのは4年だから、後半アディショナルタイムに突入ぐらいの状態ではあったわけだ。
だから、取材から戻って急ぎの原稿を片づけようとしてパソコンを立ち上げ、メールチェックしようとしたらいきなりシャットダウンして勝手に再起動するという動きを繰り返したときは、まあ、ぼちぼちだよなあと思ったのである。
それでもこの忙しいときにこの仕打ちは腹立たしく、いろいろいじり倒したものの、おそらく電源周りのトラブルだろうと判断。ハードならもうお手上げだ。電源周りに特に安い部品を使っているのはDELLの仕様。コンデンサーかファンか、いずれにしろ電源周りの確率は高いと考え、すっぱりとあきらめる。DELLにはこれまで幾度もこういう目に遭っており、それでも安いから「こういうもんだ」と割り切って買っている。安いものは安い理由があるのだ。調子が悪いからとサポートにでも電話しようものなら大変。電話に出た中国人は絶対に自分たちの非を認めず「仕様です」「お客さまの問題です」と言い張り、あげくに買い換えを勧めてくる。わかった、買い換えよう、と言おうものなら態度を一変して、電話で揉み手状態だ。そういうことも含めてのDELLであり、そこを割り切っての購入なのだ。
そくんなわけで電源トラブルならこれ以上の対応は時間の無駄。買い換えだ。商売道具だし、消耗品みたいなもんだわさ。もっとも予定外の出費なのが相当痛いが。
というわけで、朝、目が覚めてパジャマのままごろごろしながらスマホを見ながら新しいパソコンを発注。レノボだ。本当はエイスースにしたかったがノートばかりで欲しいのがなかったから残念。起き抜けにニュースを見ながらスマホでパソコンを買うなんて、もしかしたらオレは20年前に夢見た未来にいるのではないかと思う。
それにしてもパソコンもずいぶんと安くなったものだ。夢は、実現してみると案外安いんだ、いうことか。
2018.12.05
相米慎二の映画『しょんべんライダー』を見たのは、1982年か3年だった。壁を挟んたあっち側とこっち側の騒動を、クレーンを使った俯瞰で描く冒頭シーンでは、その長回し1カットでカメラが壁を乗り越えるたびに三軒茶屋の名画座の客席からは「おーっ」という声が上がったものだった。長回しっても、たかが5分かその程度である。当時はそんな長回しにも大きくのけぞったのである。数年後、同じ相米慎二がアイドル時代の斉藤由貴を使って『情熱-雪の断章-』という映画を撮ったときも冒頭に約5分の長回しシーンがあって、そのワンカットのために一ヶ月がかりでセットを組んだというエピソードに、みんな、うひゃーとのけぞった。そんな時代だったのである。
今では自主映画に毛の生えたような低予算映画でさえも30分以上の長回しをあっさりこなす。たいしたもんだなあと、アマゾンで例の『カメラを止めるな!』を観ながら思ったのだった。
そうである。『カメ止め』の映画が今日DVDで発売され、同時にアマゾンビデオでも視聴できるようになったので、早速予約し、解禁を待ちわびて、息子、嫁と一緒に観たのである。
劇場で二度観て、三度目の今日はテレビで観たわけだが、いやあ、三度目というのに笑ったなあ。うひひひという薄笑いにだはははという爆笑。とにかく笑える。そしてあまりのおかしさに涙がにじんで、その涙がやがて感動に変わるという、これも劇場と同じ体験だ。
つい本気モードで熱くなってしまった監督が、プロデューサーに「どうしたんですか、作品じゃなくて番組を作ってるんですよ」と諫められて「わっかりましたあ」と頭を下げるシーンがある。この「わっかりましたあ」というセリフは、誰もが一度はいろんな想いを飲み込みながら吐いたことがあるだろう、実に秀逸なシーンだ。大人が飲み込んでしまったその想いを、若い勢いだけで現場をかき回している未熟な小娘が“それじゃだめだろ”とばかりに否定し、大人たちを別の方向へと巻き込んでいく。そのシーンに、大人の側である我々はカタルシスを感じるのだ。
このシーンも涙ものなのだが、よく考えればこの映画全体がそんな「わっかりましたあ」なんてくそ食らえ、ギャラじゃねえんだよ、やりたいからやってるんだよという熱量にあふれていることに気がつき、再び感動する。よく作ったよ、これで300万円。絶対に全員が実質ノーギャラだったに違いない。「わっかりましたあ」と言いながらほかの仕事で稼いだギャラを、この映画のために突っ込んだに決まってる。そんな想いが異様な熱量となって放たれているのだ。すげえよ。
テレビで見終わって、拍手。でも、これでいつでも観られる。嬉しいなあ。アマゾン。
などと喜びに浸っていたら、飛び込んできたのがダイナマイト・キッドが亡くなったという報せだ。ありゃ〜。数年前、『Gスピリット』というプロレス雑誌(Gはゴングのことで、雑誌「ゴング」を作っていた残党が編集発行している)の巻頭インタビューに、車いすに乗ったダイナマイト・キッドがでていた。それはけっこう衝撃的な写真で、明らかにステロイドの影響で身体を壊してしまった晩年のキッドの姿だった。誰にも見つからないようにひっそりと姿を消したキッドを追いかけてやってきた日本人に対して、仕方なくインタビューに応じたキッド。「もう二度と人前にでることはない」と答えて、その言葉通りに亡くなってしまったわけだ。いいレスラーだったのは間違いないが、いいレスラーでいるために薬物に頼ったのは間違っていた。彼もまたアドリアン・アドニスの如く、鋼の肉体に常に不機嫌な表情を載せていた哀しみのレスラーだったわけだ。
2018.12.04
「これに履き替えてくださいね」と看護師に手渡されたのは、穴の空いたパンツだった。追って「穴は後ろですからね」と言われ、オレは屈辱にわなわなと震える。
わかっている。仕方ないのだ。
今日は、ツーケのナーアにダークをキュッなのだ。
なぜキュッなのかというと、「いやあ、管を入れられる瞬間、肛門がきゅっとなるんですよ、きゅっと」とミクリヤ氏が嬉しそうにオレに教えてくれたからだ。えっ、きゅっとですか? 「そう、きゅっと」。ミクリヤさん、あなた、妙に嬉しそうですけど、おかしな趣味でもあるんじゃないですか? 幸いミクリヤ氏は検査結果に何の心配もなかったらしい。
後ろに穴の空いたパンツを履かされて屈辱に身を震わせたオレは、ベッドに横たわって復讐を思いつく。そうだ、プーだ。キュッの瞬間にプーを発射してやれ。
だが、テキは百戦錬磨。そんな攻撃は既に織り込み済みだったのだろう。「生食」と書かれた点滴を打ち始めた看護婦に、これからカキでも食うんですかと問うたところ、「生理食塩水です」と返ってきたのだが、その生食の中にはどうやら鎮静剤が混入されてあったらしいのだ。そのためなんとなく意識がとろーんとしてきたオレは、プーの間もなく、気がついたら既に管が腸の中という完全敗北であった。
くくく、悔しいっ!
とろーんとした意識の中でオレは、「はーい、終わりましたよ〜」という看護師の勝ち誇った声を聞いたのである。
家に帰って息子に後ろに穴の空いたパンツを履かされたぞと教えてやったら、息子は「うひゃひゃひゃひゃ」と転げまくる。あんまり悔しいので、医者からもらった、内視鏡を使って肛門を内側から撮ったという写真を見せてやる。息子は「なんだこれなんだこれ」とさらに笑い転げるのであった。
2018.12.03
ワールドカップでは「けっ、だいたい日本のサッカーなんて」と言い、大谷翔平が活躍すれば「けっ、だいたいアメリカの野球なんて」と言う、『日刊ゲンダイ』並に文句をつけるのがおっさんの特権である。いや、特権というか生態だ。
そんなおっさんの大好物が「新語流行語大賞」。今年もやってきまして、大賞が「そだねー」とか。早速ニュースでは街の声を拾い(何でもかんでも街の声を拾うんだよな、ニュースって)、おっさんが「飲み会の誘いがあったら、そだねーと返事します」と答えていて、「使わねえよそんな言葉」とオレはテレビのおっさんに向かって文句つけるおっさんと化するのだった。
そもそも「そだねー」なんて方言とはいえ日常語なんだから、そんなものを流行語とか言うのはおかしいと思うのだが、いやいや、今日の突っ込みはそこではない。今年はだいぶましになったとはいえ、この流行語大賞、「そんな言葉あったか?」という言葉が毎年かなり多いよね。今年も「ご飯論法」とか「グレイヘア」とか、なんじゃそりゃが入っていた。(ちなみにオレ的には「世界のヤマネや」が大賞だな)
以前からこの傾向は指摘されていて、例えば2015年なら「アベ政治を許さない」、2016年は「日本死ね」と、妙に政治くさい言葉が入っていたりする。これは要するに後世に振り返ってあの時代はこんなだったとまとめるときに意識高い言葉が選ばれたんだなあと思わせようという審査員の狙いではないかと言われている。「オレたちって目利きだね〜」という審査員たちの自意識の表れだな。そんな空気を敏感に察するから、誰もがこの賞にうさんくささを抱くのだろう。
というひとくさりは置いといて、流行語大賞とか言われる季節になると今年もそろそろだなあという気分になる。今年はあれだな、やっぱり3月の有安脱退がターニングポイントというか最後のチャンスだったな。ももクロ解散の。そうである。あのときにももクロは解散のラストチャンスを迎えたのに、見えてないふりをして、しれっと生き残ってしまったのだ。
そのあげくの有様が、タマホームのCMであり、「ももいろ歌合戦」だ。タマホームのCMやスズキ自動車のCMの無残さときたら、もはや誰これレベル。そのへんのOLのお姉ちゃんのほうがよっぽど気が利いてるわ。
何よりもたまげたのが「ももいろ歌合戦」という企画。今年が3回目だか4回目だかで、大晦日、紅白と同時間帯にライブを行い、司会者が着替えるのに合わせてあーりん(ピンクね)も着替えるという、目がクラクラするようなイベントである。どれだけ紅白に出たいんだよ。どれだけ呼ばれたいんだよ。
いやいや、別に出たいわけでもないし、単なるパロディーでもないし、とももクロは言うだろう。だが世間は、そんなに物欲しげにして、と笑うのだ。そんなこともわからないあたりが、オワコンのオワコンたるゆえんだよなあ。
ももクロは「紅白卒業宣言」の時に引退すべきだった。負け惜しみ、ダサい、恩知らず、生意気というバッシングを受ける中、引退すべきだった。そのタイミングを逃した次は、グリーンの有安の脱退が解散のタイミングだった。現実は逆で、大切な仲間だったはずの有安が抜けるというのに、サクッとさよならライブを片付けて、直後から「そんなヤツいたっけ?」という態度は、さすがにひどいわ。見たくなかったなあ。
というわけで、おっさんはオワコンのももクロに毒づくわけで、またオザキに怒られてしまいそうだが、しかし、昔のももクロは大好きで、今も西武ドームまでのライブDVDはよく観るんだよ。オレが「ツーデイズのDNAを出して」「西武ドームのワニシャン」「さいたまスーパーアリーナの空テンが観たい」と言うと、娘は「あいよっ!」と何枚もあるDVDからすぐさま探し出して映し出してくれる。それを観ながら我が家は、ももクロ楽しいね〜と盛り上がるのだ。
「空テン」つまり「空のカーテン」という曲は本当に名曲。10代の人間関係の軋轢や将来への不安といったものを美しいメロディーにのせ、10代の少女が切々と歌い上げる。この寂寥明感はまさに真冬のどんよりとした雲である「空のカーテン」だ。サビであーりん(ピンクね、しつこいけど)が高音で絶叫したあとに見せるドヤ顔がこれまた最高で、どうせ後でスタジオでボーカルだけ取り直して差し替えたに違いないがそれにしても下手だなと思わせる歌は置いといて、おっさんはしみじみと聴き惚れるのだった。そして「冬が来た〜」と歌うエンディングに、本当だなあ、冬だなあ、と変な感心をするのだった。
2018.12.02
昨日はJ1最終戦で磐田がまさかのロスタイム被弾という結末だったが、今日のJ2プレーオフではヴェルディがロスタイムにゴールを決めて入れ替え戦進出決定だ。
相手は横浜FC。カズのいるチームである。ロスタイムに入ってからのプレーでヴェルディは2度、PKでもおかしくないプレーがあった。特にハンドは、あれは絶対にPKだよなあ。だがしかし、引き分けでOKの横浜はそれまで露骨な時間稼ぎの連続で審判の心証がだいぶ悪かったようだ。PK疑惑もスルーされ、あげくにロスタイム被弾。しかもまたまた相手キーパーにヘッドされるというおまけ付きなのだった。
これで入れ替え戦はヴェルディ対ジュビロ。実力では圧倒的にジュビロなのだが、なにしろ勢いが違う。おそらくジュビロの雰囲気は最悪で監督の名波も信用をなくしていると思うから、けっこういい戦いをするんじゃないだろうか。なかなか楽しみだな。
それにしても、Jlリーグサポーターの間でのジュビロの嫌われ方はなかなかすさまじい。品のない選手ばかりだからなあ。
また、横浜FCもカズという闇を抱えている。今日もベンチにはカズが入って、しかも交代枠を1人残してゲームを終えている。隙あらばカズを投入して見せ場をつくろうという、これはオーナーからの命令だったに違いない。要するにカズはオーナーのお気に入りで、オーナーの後ろ盾があるからチームに残り、ベンチに座っている。カズがベンチにいればその分若手のチャンスが奪われるわけで、けっこうな闇だと思うがなあ。
もちろんすべてのプロスポーツの本質は興業なのだから、客を呼べて、メディア受けもいいカズを持っているのは意味あることだと思うが。それはそれで、そういう方針のチームなら、まあ、よいのではないか。
2018.12.01
最近の日本の女子アスリートの活躍はめざましく、特にラケット系のスポーツは絶好調だ。例えばバドミントンだ。
おそらく小椋・塩田の「オグシオ」が最初だと思うのだが、二人の活躍以来、「××ペア」という呼び方が定着したのが面白い。「タカマツペア」とか。
とすると、玉田と金田の「タマキンペア」というのもあってもおかしくないし、「ポコチンペア」がいても不思議ではない。
「いや、ポコチンはさすがに無理だろう」と息子が言うので、ベトナム人のペアならありそうじゃないかと国際問題に発展しそうな返事をしたら、息子は「確かにな」と納得する。
ということは、「タマキンペア」対「ポコチンペア」の決勝戦というのもあり得なくはなく、その中継はほとん放送事故レベルになるんじゃないか。うーむ、見てみたい。
などということを話しながら、今日はDAZNでJ1最終戦を見る。もちろんJZONEだ。3分割された画面にリアルタイムで次々と注目のゲームが映し出されるJZONEは世紀の大発明、とにかくむちゃくちゃ面白い。
そしてその中継の音声というのが、ゲームの展開はそっちのけで無駄話に終始し、時々、「おっと、浦和に動きがあったみたいですね〜」という具合に思い出したようにサッカーに戻る。そう、まるで家で友達とワイワイ言いながらサッカーを見ているような雰囲気で、とても楽しいのだ。今日も連中は時々スマホの画面で家族からのラインの内容を報告しながらサッカー中継をするという、テレビ中継にあるまじき振る舞いをするのだが、これはネット。なんでもアリなのだった。
それはともかく、今日は5チームに降格プレーオフの可能性があるという実に実にしびれる展開。最終的には勝ち点41で5チームが並んで得失点差で順位が決まる、いやはやなんとも恐ろしいリーグだ、Jリーグは。
そんな状況で全部の試合が14時に一斉にスタート。3分割の画面には残留争いかかったゲームが中心に映し出されるのは当然のことなのだが、マリノスやレッズといった勝敗なんてもう関係ないチームのサポーターは面白くないものだから「もっと他の試合も映せ」と番組当てにツイッターを送り、番組はそれをそのまま画面で紹介して、そのあげくにあっさり無視してマリノスやレッズの試合は映さないというアナーキーさ。レッズのゲームが見たけりゃ、3分割画面じゃなくて、レッズの中継をしているチャンネルを選べばいいんだよ〜というわけである。
試合前の展開では名古屋が一番危うい状況だ。しかも前半で0-2とリードされる展開。それが後半になってPK2発で2-2に追いつく。このPKが、PKの決定率50%とPKを苦手とするジョーが挑んだもので、しかも2本とも同じコースに蹴って、しかも2本ともキーパーが手に当てるという、なんとも薄氷すぎるPK。いやあ、ドキドキしたねえ。名古屋サポは血管切れる寸前だったろう。
そして本当に血管が切れたのは、磐田のサポだ。
ロスタイム4分の表示で、3分30秒まで1-1。このままドローに持ち込めば磐田は逃げ切って名古屋が降格プレーオフという状況だった。
ああそれなのに磐田ってば、川崎相手に持ちこたえきれず、なんとロスタイム残り30秒で点を入れられて1-2と負けてしまう。しかもオウンゴール。しかも入れたのはキャプン。しかもこのキャプテンは前の新潟のキャプテン。実に見所、突っ込みどころの多い展開だった。
ここはドーハか、等々力競技場。
点を入れた大久保がぶち切れて「馬鹿野郎」と仲間に叫ぶのがはっきりと映し出されてやっぱりこいつは最低の人間性だ。90分以上全力で走り回った仲間が、最後の最後に力尽きたのだからその労をいたわって「切り替えてプレーオフに集中しよう」とエンロールすべきだろう。さすが「このチームでは優勝できない」と放言して川崎を出て、移籍した先の東京でも「このチームでは優勝できない」と放言して川崎に舞い戻り、あげくに再び「このチームでは」と川崎を出た男らしいクズっぷり。大久保が出た途端、川崎は2連覇して、引き取った磐田が降格なのだから、絵に描いた疫病神ぶり。
もっとも一番の原因は1-1の引き分け狙いに持ち込んで、完全に引いた戦いを始めた名波のミスにある。代表レジェンドだった名波も、今や磐田サポの間では完全に信用を失って罵声を浴び、老害扱いされ、チームは崩壊。あげくに切れた名波がインタビューでインタビュアーに切れるというカオスだった。
こんな面白いJリーグを、JZANEの3分割画面で見ながらオレと息子は、ぎゃーっ、ひゃーっ、すげっと大騒ぎ。他人事なら、残留争いはこんなにも面白いのだ。
ゲームが終わって、息子と一緒に「とおるちゃん」に行く。残留争いの興奮そのままにしゃべっていたら、なんとすぐ近くのカウンターで一人ぽつんと飲んでいた女が、FC東京のユニフォーム姿。おお、息子よ、すごそこにF東サポがいるぞ。息子も「おお」と驚き、そして今日の東京は埼玉スタジアムで浦和レッズ相手にあっさり負けて、しかもそのゲームは残留争いの中では、別にどうでもいいゲーム扱いをされていたよなあと、オレたちはひそひそ声で話す。
さて、次はプレーオフと入れ替え戦だ。
2018.11.30
薄暮に顧客と待ち合わせしていたら「タンゴさん…だよね? ああよかった、怖い人かと思った」と言われた。別の顧客には「アウトレイジ…」とつぶやかれ、さらに別の顧客には「サングラスかけたら受付を通してもらえないよねえ、だってヤクザだもん、ひゃひゃ」と笑われた。あげくにダテくんには「世界のヤマネ」とまで呼ばれた。
うむむむとうなるオレであった。
などという文章を、オレは自宅の仕事場でパソコンに向かって書いている。使っているのはomm writerというテキストエディタだ。またその話かよと言われるが、またその話なのだ。
このomm writerというのは大変に美しいエディタで、書いていて非常に気分がいい。背景はいくつか選べるが、今は雲を選んでいるので、まるで空中に浮遊しているかのような気分で文章が書ける。しかも作業バーや枠など、余計なものはまったくなく、ただ空中に文字がつらつらと浮かんでくるというインターフェース。たいへんに気持ちよくて、文章作成に集中できるのだ。800円。
ただ致命的な欠点があって、ただ文章を書くためだけの画面しか出てこないのである。つまりメールもブラウザも一切見ることができない。これは、日記を書いたり、せいぜいブログを書いたりするのにはよろしいが、オレのように大量の資料を参考にしながら文章を組み立てる、あるいは制限文字数を確認するためにレイアウトにあわせて書く、といった作業には不向きである。文字数のカウントも、該当部分だけ、といったことができない。つまり書いていてとても気持ちのエディタであるが、仕事には使えないというわけだ。
そこでオレは再びいつものiAというエディタに戻るのである。これもなかなかよくできたエディタで、同じように書いていて気持ちよくて集中できる。その上、ブラウザやメールもちゃんと確認できる。800円。今はこれが仕事のメインツールだ。ただしフォントがまったく美しくなく、しかも固定されていて変更できない。だいぶ慣れはしたが、それはそれでストレスである。
今一番使ってみたいのはstoneというエディタで、これはまさに1枚の紙に手で書くような快感が味わえるやつだ。3000円と高額であるが、それでもたいへんよく売れている。オレも欲しい。ぜひ使いたい。だが残念なことに、実に残念なことに、Macintosh専用である。早くWindows用もつくって欲しいのだが。
どうもテキストエディタに関しては圧倒的にMacintoshのソフトが素晴らしくて、Windowsはしょぼいのばかり。ライターにはWindows派が多いと思うのだが、センスとか、快適さとか、ユーザーエクスペリエンスといった概念は、Windows陣営には薄いのかもしれない。残念なことだ。こうしたエディタのためだけにMacintoshを買ってもいいと思うぐらい、素晴らしいエディタなのだ。
2018.11.29
押されて背中に立っただけなのに「キッ」とこちらの顔を睨みつけてくる女や、わずかな隙間を見つけてこちらの背中をぐいぐいと押しつけて割り込んでくる女、さらにはドア脇のコーナーに立ってスマホを見ながらぶつぶつと意味不明なことをつぶいている女など、満員電車は今日も山ほどのストレスを乗せて走っていく。オレはこれもギャラのうちと自分に言い聞かせてじっと堪え忍ぶ。
と、今日も電車ネタなのだった。
そんな中でオレは昨日の大発明を振り返って心の中でニヤリと笑う。
大発明だった、あれは。特許を申請して知財として管理下においてもいいぐらいの大発明だった。
「ラーメン法」とでも名付けようか。
いや、大発明だから中身を詳細に記すことはできないが、一端を明かすならば、「塩ですか、味噌ですか、醤油ですか、それとも豚骨ですか。あなたは何派ですか」と問いかけることから始まるメソッドだ。これ以上は書けない。
このメソッドを取材中に発明したオレは早速その場で適用し、絶大なる効果を上げたのである。それはまさに革命だった。
そのときのことを思い出して、再びオレは心の中でニヤリと笑ったのだが、そんなオレを女はまた「キッ」と睨みつけてくるのであった。
などという文章を、今日のオレは朝一番に北千住駅のカフェで書いている。毎日あちこちと忙しいのだ。
2018.11.28
7時12分発の急行電車の混雑がひどいと、ネットで話題である。ネットと言っても地元の情報交換掲示板であり、急行電車といっても西武池袋線の石神井公園発の電車である。
混雑の理由ははっきりしていて、7時12分の一本前の急行電車はなんと6時半。つまり通勤時間帯だというのに急行が30分間まったく走ってなくて、この一本に遠方からの客が集中するためだ。その背景には、特急レッドアロー号を走らせているためにダイヤのやりくりがつかないという事情がある。
もっとも「確かに混んでいる」「混雑がひどい」「西武鉄道に改善を要求すべきだ」というコメントが続いたものの「10分早く行って各停に乗ればいいんじゃね?」という意見で終了。確かに池袋まで急行なら1駅10分のさすが急行停車駅の便利さだが、各停に乗ったって20分なのである。たかが10分。ちょっと早く電車に乗れぱゆったりといける。
さらに、東西線沿線から引っ越してきた人によれば、朝、電車に乗ろうとしてあまりのスカスカぶりに「何か間違えたのだろうか」と不安になったそうだ。つまり通勤ラッシュの大王である東西線様に比べれば、西武池袋線の急行電車の混雑ぶりなんてスライム以下のへなちょこというわけだ。通勤ラッシュ女王の武蔵小杉駅様も、石神井公園駅なんて歯牙にもかけない。
などという文章をオレは、今日は朝一番で六本木一丁目のカフェで書いている。タリーズだ。その姿は外資系金融に勤めるエグゼクティブか、気鋭のITベンチャーを率いるアントレプレナーか。誰もそんなことは思わないか。
ま、ともかく混雑がひどいと言われても、石神井公園駅や西武池袋線なんてたいしたことはないという話だ。確かに国土交通相が発表した首都圏混雑ランキングでも西武線が出てくるのはやっと26位。石神井公園駅がからむ区間になると80位になっても出てこない。つまりこれは首都圏の通勤ラッシュの基準から行くとスライムですらないということになる。つまり混んでいない。
もっとも都心の最果ての地と呼ばれている潮見から引っ越してきた当初は、西武池袋線のあまりの混雑ぶりに驚愕し、実際、携帯の目覚ましが鳴り続けているのにまったく身動きできない状況で大変につらい思いをしたという記憶もある。
それを思うと、ここ10年あまりでだいぶ混雑が解消したということなのだろう。きっと西武鉄道の努力に加え、沿線の少子高齢化に伴う労働人口の減少という問題も響いているに違いない。となってくると沿線に大学を多く抱える東武線が元気というのも納得できる。対照的に沿線の大学の少ない京急線は乗降客が減って厳しくなっているというのも、わかる話だ。
ラッシュの混雑はイヤだけど、それは沿線の活力の裏返しと考えれば、まあ、多少は我慢しなきゃね。
混んでるカフェはイヤだけど、ガラガラのカフェはもっとイヤというのと同じだな。たぶん。
2018.11.27
今では仕事の連絡の九割はメールである。携帯に電話があるときは、急ぎの場合がほとんどだ。
メールは、電話のように仕事の手を止めなくていいし、記録も残るので、大変によろしい。いい時代になったものだ。
と、手放しに喜んでいる場合でもないのだ。
今オレはこれを鎌倉駅前のスタバでコーヒーを飲みながら書いている。店内にはクリスマスソングが流れ、スタバの二階から古都の佇まいを眺めていると、とても優雅な気分になるのだ。
なのにメールのことでは問題提起しようとしているのだ。
要するにコミュニケーション力の問題なのである。と、いきなり話は飛躍する。
つまりですね、電話で伝えれば30秒で済むことがメールだと10分もかかって、しかも正しく伝わらないってことがあるじゃないですか。特にオレは原稿を書くという仕事をしているから、取材のアポイントは何日の何時で、というような連絡にはメールは大変に素晴らしいのだが、原稿にこういうことを書いてほしいとか、原稿のここを修正してほしい、というような連絡になると途端にメールは凶器と化すのだ。
とにかく伝わらない。
何言ってんだ、こいつ。
日本語不自由なんじゃねえの。
そんなふうに罵倒しながらメールと対峙することもしばしばである。何かを伝えようとするとき、書くという手段は途端に不便きわまりないものになる。しゃべるほうがよっぽど早くて正確である。
こういうのもストレスになるのだろう。だがしかし、そういうことを正面切って述べたりすると口うるさいじじいになってしまうから、ぐっと飲み込まねばならぬのだ。
そのようなことを思いつつスタバで過ごす晩秋の午後。鎌倉は平日なのにけっこうな人出なのだった。
2018.11.26
24日のJリーグはいろんなニュースでも取り上げられて、けっこうな話題になったな。例の清水−神戸のバカ試合である。オレはDAZNでこれをライブで見ていた。まさに史上まれに見る、いや、史上最低のバカ試合だった。大笑いだ。
突っ込みどころがいろいろとありすぎるのだが、まあ、ロスタイム19分というのが最高に笑える。このゲーム、最初から神戸の側がアフターのファールがひどくて、清水の選手は不穏な空気を感じていたらしい。降格の崖っぷちで、今日引き分ければなんとか残留が決まるということが、神戸の選手にそうした硬い態度を取らせてしまったのだろう。
一方、清水の側も相当にナイーブ。前日にGMが若くしてがんで亡くなるという悲報が届き、そのGMを慕っていたベテラン選手がこのゲームを最後に引退すると発表していて、清水の選手としてはGMと引退選手という二人になんとしてもはなむけをしたかったわけだ。
それぞれにプレッシャーがかかる中でバチバチとゲームは進み、プレッシャーに負けたレフェリーは、明らかなミスで清水のPKを見逃す。それによって清水は2点差で負けてしまって、どうしても清水に勝たせなければならないという空気を読んで忖度した審判は、出さなくてもいいレッドを出して神戸を怒らせてしまい、さらになんとしても勝たせようとロスタイムを大幅に延長して、それがゴールキーパーのヘッドで決まるというとんでもない結果を引き起こしたのだから、神戸の怒ること怒ること。
怒り狂った神戸の選手にぶっ倒された清水の選手2人が救急車。二人とも意識不明という大事だった。ポドルスキーの肘をもろに入れられた選手などピッチの上でイヤなけいれんの仕方までして、それを見下ろすポドルスキーが冷酷な薄笑いを浮かべるというホラー。ちになみ今日の救急車出動回数はなんと4回だったそうだ。
さらに神戸のウェリントンが清水ベンチに乱入するという目を疑うような狼藉を働く。もっともこれはビデオを見返してみれば、清水ベンチから明らかに何かが投げ込まれ、それに激高したウェリントンがベンチに抗議のために詰め寄ったところ、びびったスタッフが先にウェリントンの胸を押し返したということがきっかけだ。清水ベンチから投げ込まれたのは、ペットボトルという説と、すね当てという説がある。いずれにせよ胸を押されてさらに激高したウェリントンがベンチに乱入したというわけだ。そのときに何か差別的なことを言われたようで、移民の子であるポドルスキーが突然ぶち切れてこっちも清水ベンチに乱入。
まあ、すったもんだの大騒ぎで、バカゲームとなったのであった。
このロスタイムの大惨事を、いや、大惨事というか間抜け試合を、DAZNで何回も繰り返して見たが、何度も見ても面白い。サッカーのダメなところが全部詰まっている。レフェリーのコントロールがきかないと、ここまでゲームは壊れてしまうのね。
さて、翌日25日はJ2のプレーオフだ。大宮対ヴェルディである。勝った方が上がって、J1昇格に一歩進める。
レギュレーション上、引き分けなら大宮が上へ行くということになっているので、大宮は明らかな引き分け狙いだ。途中、ヴェルディに退場が出て、大宮はさらに引き分け狙い。対してヴェルディは勝たなくてはならないのからとにかく攻めまくるのだ。
だが、引き分け狙いなんて、うまくいかないのは古今東西世の習い。やるなら、大宮は、徹底的に放り込みをすればよかったのだ。なんのためにシモビッチがいるのだ。それなのにまっくの無策で、案の定、ヴェルディに1点決められて、ゲームセット。きっかけとなるファールをしたのが大宮の酒井ノリヨシで去年までアルビレックスの選手。ヴェルディでアシストした佐藤ゆうへいは3年前までアルビレックスの選手。というわけで、アルビレックスの選手たちがこの試合を決めたという感慨深い展開だった。
ちなみに戦術家としてアホすぎた石井監督は、大宮サポの罵声を受けつつこのゲームで退任を表明。後任候補として上がっているのが、なんとあの吉田タツマという、これまた一昨年のアルビレックスの監督というわけで、めまいがする。タツマだけはやめとけ〜。
なお、このゲームでヴェルディのゴール裏に陣取って「大宮負けろ〜」「ひゃっはー」と騒いでいたのが浦和レッズサポーターという証言あり。大宮サポと浦和サポは、同じ埼玉県なんだから仲良くすればいいものを、とにかくいがみあっている。だからといってわざわざ関係ないゲームに足を運んでまで罵倒するというのが、民度というか、品性というか。
まあ、浦和サポならやりかねないなとJリーグを知っている人間は誰もが納得し、ほんと、浦和レッズサポと鹿島サポは度しがたい。
来期はこれに松本のバカサポが加わるのでますます香ばしい。松本サポは全国的に嫌われていて、本人たちは嫌われているという自覚がないから、さらにつけあがるという悪循環。まったくJリーグは困ったもんだ。だはは。
2018.11.25
母親を喪って、早いもので5年と10ヵ月。七回忌のために、息子と実家に行ってきた。
本来は1月に行うところだが雪を考慮して、冬が始まる前に、というわけである。息子と朝一番の新幹線で向かい、一泊して朝一番の新幹線で帰ってこようという段取りだ。
オレが学生になって東京に出てきた頃は半日がかりだったが、今や朝一番の新幹線に乗れば9時前に到着するという、なんとも便利な時代になったものだ。
夜は実家の弟と甥っ子夫婦で、地元の居酒屋に行く。一度行きたいと思っていた店だ。案の定、大変に旨い料理ばかりで、日本酒も旨かったなあ。
ただ、これは離れて改めて気づいたことだが、何が旨いって空気が一番旨い。深呼吸するまでもなく、空気の透明度というか、とてもピュアな感じがする。地元の人は気づいていないと思う(日本人が社会の安全や清潔さを当たり前のように感じていると同様に)が、確かに東京から来るとこの違いはすごくよくわかる。
60歳を過ぎて、オレも“実家に足を運べるのはあと何回だろう”というようなことを思うようになった。これからもなるべく機会を見つけて出かけてた行きたいものだと思う。
2018.11.24
オレが社会人になった頃は、まだ週休二日なんて考えられなくて、土曜日も働くのは当たり前。ちょっと余裕のある会社で半ドン、つまり土曜は午前だけ、という働き方だった。
オレが足を踏み入れた広告業界は、徹夜や泊まりが当たり前。夜寝ると、翌日には「寝るというのは死ぬということだ、馬鹿野郎」と怒られような業界だった。従って土曜日もごく当たり前に夜遅くまで仕事をしていた。
それが次第に週休二日という制度が広がってきて、花金などという言葉も誕生し、その勢いのままバブルに突入する。広告業界は相変わらず「まさか夕べ寝てないですよね」という挨拶が交わされる状態だったが、ともかく世間的には週休二日が当たり前という風潮になっていった。
その様子を見ながらオレは、日本人にとって勤勉は美徳だったはずだからなんかおかしいなあと思い、これはひょっとしてジャパン・アズ・ナンバーワンに嫉妬したアメリカの陰謀ではないかと疑ったものだった。
バブルを契機に日本は失われた20年という暗黒時代に突入していくのだから、寝不足でぼけっとしていたオレの見立ても、案外的外れではなかったのかもしれぬ。
そして同じような疑念を、オレは今の働き方改革に対して感じている。
昨日いった会社では「何がなんでも7時までに帰らないといけないんです、ひー、忙しい〜」とばたばたいていた。
ある取引先では9時以降のメール厳禁、土日のメール厳禁、休日に家で仕事する場合は事前に届け出が必要で、届け出をしたら仕事は会社でしなくてはならない、というようなルールが導入されて、金曜の夜に質問を投げかけても返信は月曜になるので土日の原稿作業が止まってオレは困ったちゃんという状況になっている。
ネットを見れば、とにかく残業禁止を徹底すれば不満のある社員は辞めて、不良な取引先は去り、優良な顧客だけが残る、だからまずルールの徹底から始めよ、という論まで出てくる始末だ。
いやいやいや、勤勉は日本人の美徳でしょう。昔の奉公人は盆暮れしかお休みが。
一瞬でいい原稿を書いても、だらだらと時間をかけていい原稿を書いても、ギャラは一緒。なぜならギャラは市場が決めるものだから。従ってスキルを磨いて効率を上げて短時間でいい原稿を書き、その分、受注量を増やせばもっと儲かる。
その原則は企業でも同じだと思うんだけどなあ。
皆さん、もっと働きましょうよ。そういう声が上がってもいいと思うんだけどなあ。
2018.11.23
「私は人に説明するのが苦手だったんですけど」と、インタビュー相手の若いお姉さんが言う。オレはふんふんと相づちを打つ。
「苦手だったんですけど、研修でプレップ法を教わったらちょっと上手になりました」。
それを聞いたオレは、プ、プレップ? と内心うろたえる。何のこっちゃ。この世にオレの知らないことなど、あったのか。たちまち打ち砕かれるオレの自尊心。
だがしかし、インタビュー中にうろたえてはならない。この世にオレの知らないことなど何もないのだよという顔をして、オレはインタビューを続ける。
文脈からして、そのプレップとやらは説明する時に便利らしいな。つまりはコピーを書くときに使えるノウハウというわけだ。
インタビュー後にオレはすぐさまネットで検索する。すぐ出てきた。
ははあ、なるほど。PREPとは、ポイント、リーズン、エグザンプル、ポイントの頭文字らしい。つまり、結論→理由→例→再び結論、という流れで説明すれば、とてもよく相手に伝わるのだそうだ。
どれどれ、やってみよう。
「この世にオレの知らないことなどない。なぜならこの世のことを全部知っているからだ。例えばオレが全部知っているということをオレはよく知っている。というわけで、この世にオレの知らないことなどないのだ。わっはっは。」
うーん、ちっともわかりやすくないな。まあいいや。
もっとも、結論を先に書いてその後に理由を述べる、というのは外資系の企業を相手に原稿を書く際にオレが昔からやってきた方法である。外人というのはせっかちでバカだから、結論を先に言わないと怒りだすということを、オレは体験的に知っていたのだ。ただそれがプレップとかいうメソッドと同じだとは知らなかったのである。
フリーランスだから社員研修とか階層別教育とか自己啓発とか資格試験とかいうものと無縁だったため、オレにはこの方面の知識が欠けている。その程度の認識はあるから、この世にはオレの知らないこともあるということぐらいは自覚している。
取材仕事でいろんな人の話を聞くことはたいへんに勉強になるし、いわばそれがオレにとっての研修みたいなものだ。だから今日もお姉さんに教えてもらって、オレは感謝するのである。
よってお姉さんはオレの先生であるというのが今日の結論。
なお、おまけとして、文章ノウハウを二つご紹介。
まず、書き出しに困ったら、「とにかく大変だった」と書けばよい。その後に、何がどう大変だったかと続ければ自然と筆は滑り始めるだろう。
もう一つは井上ひさしの編み出した方法で、終わり方に困ったら「人生いろいろである」と締めれば、たいていの文章はきれいに終わる。
試してみよう。
(例)とにかく大変だった。インタビュー中、オレはオレにも知らないことがあると気づいてしまったのだ。人生いろいろである。
2018.11.22
要するにルノーつまりフランスは日産と三菱を手に入れたかったわけだ。失業対策として。
とりあえずはそれを阻止できたとして、もはやゴーンは手持ちカードとしての価値を失ったから、早晩に釈放されるだろうな。
などと書いてどや顔をするのは大変に恥ずかしい。こういうのをいっちょかみという。だから世相を斬るというのはみっともないのだ。
今「早晩に」と書いたけど、「そうばんに」と入力したのに変換されなかった。ATOKはどうなっているんだろう。オレが間違っているのかと思って、「はやばんに」「そうはんに」などといろいろ入力したが結局変換されず、「はやく」「ばん」と分けて入れてごまかした。
ところが「そうばんに」ではなくて「そうばん」とだけ入れるとちゃんと「早晩」と変換される。うーむ、これは何かルールがあるのだろうな。よくわからん。
今までのATOKはバージョンアップしてもどこがどう変わったのかわからないぐらいのバージョンアップ詐欺だったのに、最新のバージョンアップはなかなか素晴らしい。何かというご入力の自動訂正だ。
例えば今オレは「ご入力」を「ごにゅぅりょく」とタイプミスしてしまったのだが、ちゃんと修正して変換してくれた。「さき゜」もちゃんと「詐欺」と変換される。他にちょっと思い出せないけど、明らかなタイプミスはどんどん勝手に直しちゃってくれるので、タイプミスばかりしているオレは大変に助かっている。ありがたやありがたや。
それでも誤字脱字が減らないのが、まあ、オレのかわいげのあるところだが。ないか。
2018.11.21
成増駅でAさんからのメールを受け取り、オレは仰天する。
そこには「××日の取材の資料を送ります」と書いてあったからだ。
は? とオレは思考停止する。それは、オレには初耳だったからだ。
××日は別のアポが入っているはずだが。オレは慌ててGoogleカレンダーを確認する。
やっぱり別のアポが入っている。オレはその場に立ち尽くしたまま思考する。
A.Aさんの勘違い。これが一番ありそうだ。
B.オレが聞いたのにすっかり忘れた。
C.そもそも言われたのに聞いていなかった。
Aだけでなく、BもCもありそうで怖い。
特にCは、酔っぱらっているときに電話をもらって、あいあい、いいれすよ〜、まかしといてくらさ〜い、と口先で調子のいいことを言ってその一瞬後に忘れて飲み続けてしまったというパターンだ。ありえなくはないと自分でも思うので、焦る。
いやいや、信用第一のフリーランスで30年。そういう対応が一瞬にして信用崩壊につながることをよく知っているので、さすがにそれはないだろうとオレは自分に言い聞かせる。
とするとBか。すっかり忘れてしまったというパターンか。恐ろしい。
確か荻原浩の小説「明日の記憶」だったか、若年性アルツハイマーを患った主人公が最初に異変を自覚したのは、仕事のアポイントをすっかり忘れて取引先に叱責されるというシーンだった。ありゃ、うっかりしてました、というのではなくて、そんな約束した覚えはまったくないのに手帳にはちゃんと書いてあるという、実に恐ろしい展開だった。
ぶるるる、こうはなりたくないねえと思ったものだったから、げっ、いよいよオレにもついに恐れていたことが、と成増駅で頭を抱える。
なぜ成増駅にいたかというと、先日イサワ氏が「やまだや」というなかなかの定食屋を見つけたと教えてくれ、今日、まったく違うところで「成増でカツ丼を食べました」という人がいたので、へえ、成増ですか、やまだやって知ってますかと聞いたら「そうそう、まさにそのやまだやでカツ丼を食べたんです、昼に。うまかったあ」と返ってきたので、ほほう、これはオレもぜひ行かねばと思って途中下車で成増駅に降り立ったと、そういう次第である。
だが、やまだやなんて、もはやどうでもいい。オレは今瀬戸際だ。
意を決したオレは、Aさんに電話することにした。一人で案じていてもらちがあかないからな。
電話に出たAさん「あら〜、確かにタンゴさんにお願いしましたよ、だってほら〜」といいながらメールの発信ログを確認する。「ほら、だいぶ前、10月15日にメールして〜、えっと、あらら、別アポあるのでごめんなさいって、タンゴさんからレスが来てたわ、きゃ〜」。
おお、よかった、よかった。やっぱり断っていたんだ。オレじゃなかった。明日の記憶じゃなかったんだ。
小躍りするオレ。
そして、今度はAさんが「あら、じゃあワタシ、この仕事を誰に頼んだのかしら、きゃ〜」と真っ青になる番だった。
すっかり安心したオレは、今度はやまだやのことなんかさっぱり忘れて、成増駅前の地下にある古い居酒屋に行き、ホッピーを飲んだでござる。
教訓。関係ないと思ったメールもちゃんと残しておきましょう。
2018.11.20
日産と言えば、1990年代の前半だったと思うが、当時東銀座にあった本社に取材に行ったことがある。
経営危機に陥るちょっと前のことだ。
打ち合わせの席にいたお姉さんについて、別の人が「あの人は実は麹町にマンションを持っているんですよ」とオレに教えてくれて、オレはびっくり。
麹町って、地方の人はよく知らないかもしれないから説明するが、千代田区です。千代田区のお屋敷町で、住んでいるのは政治家か霞ヶ関の官僚か外資系VIP。要するにとんでもないお金持ちばかりが住む街である。
そんなとこにマンションを買って住んでいるとは、日産ってそんなに給料がいいのかとたまげた。
ところが詳しく聞いたら事情は違って、そのお姉さんが持っているのはマンションそのもの、つまり麹町にマンションを1棟所有して賃貸経営しているという話なのだった。
ひょえーと目をクラクラさせたオレは、なんでそんなヒトがOLなんてやってるんすか、とくってかかったものだった。
このお姉さんに刺激されて一生懸命頑張ったのがゴーンさんだったのだ。
というのがオレの説。
2018.11.19
イオンへ買い物に行った。北戸田である。
一年ほど前までイオンの仕事をしていた(博報堂が電通とのコンペに負けたので、博報堂の孫請けのさらに下請けだったオレの仕事もなくなった)が、離れて眺めてみても、やっぱりすげえな。オリジン弁当を買収して手に入れたノウハウを活かした惣菜コーナーなど、圧巻である。こんなのが近くにあったら、毎日買っちゃうよな。お惣菜。
ただし、イオンは巨大すぎて、毎日通う気になれない。あの広い売り場を思うとうんざりだし、巨大な立体駐車場をうろうろしてクルマを停めるということほ繰り返すのもうんざりだ。いいこともあれば悪いこともあるということだな。
イベントコーナーでは、韓国人の男のアイドルグループがライブをやっていた。鬱陶しいことである。
ちょーよーこー、あそれ、ちょーよーこーとコールしようとしたら嫁に止められる。これ以上は例によってヘイトになってしまうので、おしまい。
2018.11.18
日曜の朝、コメダ珈琲に行ってモーニングサービスを食べた後、息子とAmazonプライムで映画を見る。今日は「ペレ」という映画だ。その名の通り、その名をしたサッカー選手の映画である。
途中、ちらっと本人が出てきたのには笑ってしまったけれど、そこそこ面白い映画だった。
ブラジルの貧民街でストリートサッカーに興じていた子どもがプロ選手になってスラムを抜け出し、そしてワールドカップの活躍でヒーローになっていくというシンプルなストーリーだ。
面白かったのは、ジンガという言葉だ。
いったいなんのこっちゃ。とにかくブラジル人にはジンガというものが延々と受け継がれてきて、ヨーロッパ流の組織サッカーじゃなくて、ジンガをフル発揮したサッカーをやろう、という文脈で語られる言葉である。
映画を見終わってググってみたら、要はリズムとかノリとかダンスとか、そういう独特のものらしい。例えばラファエル・シルバがゴール後に見せる独特のダンスがジンガと呼ばれるもののようだ。
つまりブラジル人が受け継いできた自由なリズムというものを大切にしてプレーすれば、それがブラジルサッカーになる、ということらしい。確かに自由で好き勝手に動き回るブラジルサッカーは見ていて楽しいよねえ。
2018.11.17
今日でJ2リーグは終了。はあ〜、アルビレックス新潟の今シーズンも終わったよ。
それにしてもひどいシーズンだったなあ。開幕前は期待したのよ、Jリーグ史上最高勝率の監督が来てくれるっていうので、すごいのを見つけてきたなあと小躍りしたものだった。
ところがこいつがとんだいっぱい食わせ物。異種格闘技戦のミスターX並のひどさだった。
最初の数試合は、あれ、という違和感はあったけれど、まあ、初めての監督なんてこんなもんだろうと自分をごまかしていた。ところが熊本戦でいきなりスリーバックを導入したあたりから、ちょっと待て、なんなんだ、このじいさんは、となっていく。
Jリーグ最高勝率を誇るというのに今までどこのチームも手を出さなかったのには、ちゃんと理由があったということか、と気がつく。それでも、いやいや、まさかそんなことは、と無理に自分を言いくるめようとするのだが、しかし、アルビレックスはゲームを重ねるたびにどんどん壊れていく。どんなに負けても、インタビューで監督が口にするのは「選手の判断力が悪い」だけ。すべて選手のせいにしている。そのくせ何の戦術もなく、しびれを切らして意見を具申した選手は次の試合から露骨に干すという仕打ちに出る。
オレが一番我慢ならなかったのは、どんなに負けていてもずっとベンチにふんぞり返って、ぼけっと口を開けてゲームを眺めていたことだ。ぼけとんのか、じいさん。磐田の名波を始め、どこの監督も選手と一緒に90分立ちっぱなしで、そして檄を飛ばしまくるものだ。それなのにじいさん、ほとんどピッチサイドに立つことはなかった。そして負けたらサポーターに挨拶するどころかすたこらさっさといの一番に逃げ出し、そしてインタビューでは「選手の判断力が悪い」と繰り返すだけだったのである。
まったく、よくもこんなじじいを連れてきたもんだ。オレはこいつだけは許さん。もし見かけたらつばを吐きかけてやりたいぐらい、憎んでいる。
おかげでアルビレックスはJ3降格寸前という崖っぷちまで追い込まれてしまったわけだ。
そこからなんとか監督を交代して、どうにかJ2残留となったのである。
そして今日が最終節。ここではっきりしたのは一番の悪はぼけじじい監督だったのは間違いないとしても、なんだかんだいってて選手もたいがいにしろや、ということだった。下手くそすぎる。それでもプロかよというぐらい、下手くそすぎる。パスがずれる。周囲が見えていない。パスが遅い。トラップができない。冷静に判断して、この選手たちの実力はJ2中位がいいところだろう。J1昇格なんて、とても無理だわ。
普通、最終節のゲームというのは来期への希望を胸に終わるものだが、今日のゲームを見て胸にわいたのは、ありゃりゃ、こりゃ来期もダメだ、という絶望、というか諦め。まあ、J1昇格なんてとても無理で、J2の10位以内に入ればいいんじゃねえの、というぐらいのできばえだ。こりゃあ、しばらくはJ2定着の千葉コースだなあ。
まあ、J2でも別にいいんだけどね。中断期間がなくて数多くゲームが見られるし、そもそもサッカーなんて勝ったり負けたりして、嬉しいの悔しいのと言っているのが面白いんだから。でも、たとえそうでも、いくらなんでも、もうちょっといいゲームをしてくれよ。楽しませてくれよ。負けちゃったけど頑張ったな、次こそやってくれるだろう、と思わせて欲しいよな。
チームやサポーターのことなんて考えないで、来期の移籍のことだけ考えてプレーしている選手もいて、見ていてげんなりだったわ。はあ〜。
っと、忘れていた、代表の話題。ベネズエラ戦。
いやあ、一番面白かったのは、渋滞でバスが動かなかったというところだな。スタジアム周辺はとんでもない渋滞で、チケット完売なのにハーフタイムになってもごっそりと空席があって、きっと周辺は阿鼻叫喚の大惨事。わはは〜。もともと大分のあのスタジアムはアクセス最悪で普段でもバスで30分はかかるのだそうだ。そこに代表戦だというので遠方からも一気にクルマが殺到し、2時間で1キロがやっとというすさまじさだったそうだ。
きっと帰りはそれ以上の地獄。阿鼻叫喚の倍増だったろう。Aマッチなんだからもうちょっとちゃんとしたスタジアムを選んだ方がいいと思うよ。
シュミット・ダニエル。ようやく使われたか。PKの動きを見るとまだ若いな。経験不足は明らかだ。でも、197センチという身長を見ると、それだけでやっぱり監督としては使いたくなるのだろうな。
今の代表では、芝崎の岳ちゃんがお気に入りだ。あのロングパスを見るのはなかなか楽しい。コミュ障の無表情もなかなかに味わい深い。
堂案は、オレ的にはいつもドゥーアンと英語風に発音している。なかなかいい選手だと思う。中島よりずっといいと思うよ。ただ香川が出てきたときの衝撃には及ばないが。
まあ、いいか。
これでJリーグはシーズンオフ。これから選手の移籍が続々と発表され、アルビレックスは弱体化していく。よし、せっかくだからこの冬に出て行く選手の予想を、ここに記しておこう。どれだけ当たるか、見物だ。
発表しまーす、今年アルビレックスから移籍するのは次の選手でーす。
アレックス・ムラーリャ、安田、広瀬、ジュフン、富澤、伊藤、原、高木、小川、坂井、ターレス、河田、ヘイス、矢野。
えーと全部で28人中14人が移籍だ。つまり半分がいなくなる。これでも少なく見積もった。これが地方クラブの現実。来期は、要するに半分入れ替わった、まったく別のチームとして再出発しなければならない。やれやれである。
2018.11.16
エリアの格というものは確かに存在していて、かつてはトップクラスのブランドだった渋谷の凋落ぶりが激しい。今年のハロウィーンがそれに追い打ちをかけたのは間違いないだろう。
その渋谷にこの夏に誕生したのがストリームというビルだが、行ってみてびっくり。とにかく臭いのだ。
原因は渋谷川である。暗渠にすればよかったものを、水辺のさわやかさでも演出しようと思ったのか、コンクリートで護岸を固めて、そしてそのまま街の中に露出させた。おかげでどぶ臭さが一面に漂い、ストリームは大迷惑。ここのオープンカフェなんて、どぶ川の臭いをかぎながらコーヒーを飲むような場所だ。
もっとも、このストリームから渋谷駅につながる通路には、あら懐かしや、東横線ホームのシンボルだった、丸みのある▽のボードが連なっている。オレはあれを昔からピックの模様と密かに呼んでいた。ギターのピックに何となく似ているからね。
このピック模様が再現されていて、これは嬉しい限り。いい仕事をしたな、東急電鉄は。
さて、このように凋落続く渋谷に対して、人気急上昇なのが北千住である。とにかく大学が移転してきたことが大きかった。東京芸術大学、東京電機大学が引っ越してきて大勢の若者が街にあふれ、かつての薄汚れた街が一変。飲み屋街にも若者があふれて、一気に活気づいた。街もずいぶんときれいになり、人気急上昇である。
同じように赤丸上昇中が、蔵前だ。下町。
交通の便に恵まれ、意外と地の利がよいのに、ド下町のイメージが強くて家賃が安いため、クリエイターが工房を開き始めた。バッグのデザイナー、文具のデザイナー、家具のデザイナー。彼らが作品を並べて売るようになり、今や蔵前の路地にはしゃれた店が並ぶ。そんな彼らを目当てにした飲食店が移ってきて、こじゃれたバーも増えてきた。今や渋谷や原宿、六本木にオフィスがあってもバカにされるだけで、蔵前こそトレンドの最前線なのである。
こんな具合に、狭い東京でも街のランクは上がったり下がったり。あと数年で再開発の終わる渋谷も、きっとまた人気を取り戻すだろうな。
などということを、オレは先日届いたacerの32インチモニターを見ながら書いている。梱包されていなかった電源ケーブルは、すぐに届いた。acerのサポートデスクはグッジョブである。
32インチモニターは、実は疲れる。たいへんに疲れる。目の位置が上がってしまい、その分、首に負担が行くようになって、つらい。モニターの前に座りたくない。仕事をしたくない。
げっ、モニターを新しくして悪いことばかりじゃん。もしかして失敗か?
それを認めたくなくて、意地でも使っているのだが、たいへんに疲れる。何か対処法はないかといろいろと考え中。奥の手として、イサワ氏に高く売りつけるという方法もあるな。
2018.11.15
生命保険から電話が来た。
「契約内容を説明したいので伺いたい」と言う。
どうせ勧誘の口実だろうと思ったので、忙しいからと断る。すると「ご説明に伺うことになっていますので」と引き下がらない。契約内の説明なら電話で済ませられないのか、と答えると「直接面会することになっていまして」と粘る。
とうとう根負けして、15分だけという約束で土曜日の午前に来ることになった。
土曜日の午前は集中して原稿を片付ける時間なので貴重なのだがなあ。かといって午後はアルビレックスの最終ゲームがあるから、絶対に立ち入り厳禁だしなあ。
確か以前も説明に来たことがあったけど、あのときから何も状況は変わってないから、別に来なくてもいいのに。はっ、もしかしたらオレが60歳になったから退職したと思われて、それで新しい保険でも勧めに来るのかも。それで、退職してどうせ暇だろうから、と押しかけてくるのかも。
対面して契約内容の説明って、顧客サービスになっているようでなっていないよなあ。別に必要ないって言ってるんだから来なくていいのに。そっちの方が顧客サービスだと思うんだよなあ。
ぶつぶつ言いながら、ああめんどくせえとため息をつく。
2018.11.14
おとといは9時に春日部で昨日は8時に小田原、そして今日は9時に日光である。
日光。日光に9時だよ。
朝日の山々は、それはそれは美しく、紅葉が大変にきれいでありました。
昼に栃木まで移動して、駅ナカの居酒屋のランチを食べる。
この店は人手が足りずに、ライスや味噌汁はセルフサービスだった。このライスが、なんと半生。非常に固くて、とても食えたもんじゃない。水の量を間違えたのだろうが、いまどきの炊飯器で、どうしてそんな間違いが起きるのだ。
別のテーブルで食べてたオヤジたちが「なんだこのライス、固くて食えねえ」と店に大クレーム。店のバイトの姉ちゃんはぶんむくれて「新しいのを炊いてます」と言い返し、オヤジに「いつ出るんだ」と問われて「30分後です」と返したものだからさらに炎上。
栃木はとてもかぐわしいのだ。
2018.11.13
もしかしたらバカ企業じゃないのかと誰もがうすうす疑っていたライザップが、159億円の黒字予想が一気に70億円の赤字って、やっぱりバカ企業だった。
単なるフィットネス屋があんなに儲かるってこと自体、おかしいじゃんねえ。
いきなりプロ経営者を呼ぶとか言って、カルビーの社長を連れてきたあたりからキナ臭かったよな。イケイケの新興企業がなんで伝統ある会社のおっさんなんて呼ぶのだろう、って。そうしたら案の定だもんなあ。
オレも似たようなバカなのでよくわからないのだが、負ののれん代とやらが原因らしい。つまり本当はもっと儲かっているはずなのに赤字の会社を安く買いたたいて、買いたたいた分を儲けとして計上するという手法が限界に来たということだ。
というか、そんななの、アリなわけ? 要するに普段なら1匹100円のサンマが今日は安売りで50円だったから、うわ、50円も儲けちゃったよ、オレ、と言ってたようなものだろ? バッカじゃねえの。
オレの知り合いの入社2年目のサラリーマンくんは、ボーナスはたいて60万円払って絶賛ライザップ中で、10キロほど痩せたそうだ。人様が払ったカネを高いの安いのというのは品がないからあまり言いたくはないが、そういう商売でそこそこ稼いでいたのだから、そのまま目立たぬように続けていればよかったものを、やっぱり経営者がバカだったんだろうな。
かわいそうなのは、湘南ベルマーレである。わははは、またバカなスポンサーをつかまされて、サポーターは身売りだ倒産だと嘆いている。こないだはルヴァンカップに優勝して天下を取ったかのようにふんぞり返っていたのに、今やこの世の終わりのような嘆き方だ。身売りしろ、身売り。横浜はうっとうしいから、調子に乗って鼻息ばかり荒い町田にも買ってもらってFC湘南町田ベルマーレになってしまったらいいのだ。
2018.11.12
「世相を鋭く斬るんじゃなかったんですか」とイサワ氏が言う。この日記に対してだ。
いやあ、斬るつもりなんだけど、斬れば斬るほど殺伐としちゃってねえ。「ヘイトっぽくなってますもんね」とイサワ氏も認める。
そうなのである。オレ程度が世相を斬ろうとすると、単なるいっちょかみのしたり顔になってしまって、とても恥ずかしい。ときどき、Facebookで、そのようなことを書いていて、とても恥ずかしいのに自分では気づいていないようなコメントを見ると、ああはなりたくないねえ、ぶるぶる、などと思ったりする。ということは、オレのこの日記もそのように思われているわけで、ぶるぶる、ああ、恥ずかしい。
世相を斬ろうとすれば、例えば東京医科大の不正入試など、医療の現場を見れば男手が必要なのはよくわかるのに、という切り口で語ることができる。勉強はよくできても体力気力がなくてすぐに寝込む女医さんと、アタマは少々足りないがどんな現場でもとことんタフに乗り切れる男の医者と、あなたはどっちを選びますか、とか。
そういや内科と外科の反目関係、などという超面白いネタも持っているのだが、それはまた今度。
あるいは、今の参院予算委員会の大臣と蓮舫のやりとりだ。大臣がボロを出せば出すほど、安倍総理はモリカケが忘れられるので喜んでいるという説もあるほど、どうでもいい展開で、国会というのはあんなくだらないことを議論する場ではないのに、とは誰もが思っていることだろう。
蓮舫の言ってることはクイズと何ら変わりがなく、そして、相手が答えに窮するたびに得意満面になっている蓮舫は、とことん滑稽だ。だがそれなのに、あれが“オヤジをやり込める蓮舫さん、かっけー”という構図になってしまい、おばちゃんたちに大受けで、蓮舫の支持率が上がるそうな。とほほである。
あるいは、移民の話題もあるわな。今やLGBTは大正義で、多様性つまりダイバシティは水戸の印籠。多様性こそ素晴らしい世界、ホワット・ア・ビューティホー・ワールドなのだ。
だが、ダイバシティ賛成、移民反対の、その線引きがどこにあるのか、明確な論をまだ見ていない。ぜひダイバシティ大賛成の人々に、多様化はいいけど移民はダメ〜という理由を聞いてみたいものだ。
とか、世相を斬るならいろいろとテーマはあるのだがな。それを正面切って書くと、いっちょかみのしったかおじさんになってしまうので、どうにもつらいのだ。いっちょかみのしったかおじさんって、なかなか読みづらくて面白いな。
まあ、そんなわけで、鋭く世相を斬りつつも、半径5メートルの話題も混じってくるという、要するに今までと変わらないスタンスで行くのだ。
2018.11.11
長かったシーズンもあと残り2試合となった。アルビレックス、今日の相手は徳島である。四国だ。
オレは先日甲府まで応援に出かけて、「よく行くなあ」と感心されたりあきれられたりしているが、なんのなんの、コアなサポーターともなれば徳島でも平気で駆けつける。しかも新潟からバスで日帰り、弾丸ツアーだ。とにかくそれが一番安上がりだからね。片道10時間のバスの旅で、現地滞在は4時間。食事のスタジアムの唐揚げとかうどんとかで済ませる。それで「オレは徳島に行ったことがある」と旅自慢ができるかどうかわからないが、まあ、そんなクレージーなサポーターばかりだ。
そして、そんなサポーターを震え上がらせているというか、いや、むしろ燃え上がらせているというか、恐ろしい事態が起きようとしている。なんと来シーズンはJ3の琉球がJ2昇格を決めたのだ。琉球。つまり沖縄。なんと来年はオレたち、たかがサッカーを見るためだけに沖縄に行かなくてはならないのだ。
おう、上等だ、行ってやろうじゃないの。
コアなサポーターは、早くもなめんじゃねえとばかりに燃えている。こぶしを振り上げている。だが、冷静になって考えると、沖縄には、オレたちの味方、直行バスが行けないではないか。これには参った。コアサポーターは頭を抱え、そしてない知恵を絞って「新幹線で羽田まで行ってLCCで沖縄に行くのが一番やすい」ということに落ち着きそうなのだった。
そしてさらに今は追い打ちをかけるような事態が進行している。なんと、J3鹿児島までがJ2に昇格しようとしているのだ。沖縄と鹿児島。それでなくてもサッカー貧乏なコア連中が、ますます貧乏になりそうだ。えらいことである。
もちろんこれはアルビレックスだけの話ではないから、来年は日本中のJ2のチームとサポーターが大挙して沖縄を訪れるわけで、これはなかなかにぎやかなことである。特需かもなあ。
もちろんオレも息子と一緒に沖縄に飛ぶ予定であり、息子もすっかりその気なのだが、冷静に考えれば来年の息子は受験生であり、さすがに人生の重大な岐路をJ2に左右されるわけにもいかんなあと思案中だ。
2018.11.10
「えっ、昔の人って現金で払ってたの? きったねえなあ〜」「えっ、昔の人って自分でクルマを運転してたの? こえー」などと、オレの子どもの子どもが成人する頃には言われるようになっているに違いない。そんな時代になったとしてもフォーククルセダーズの「帰ってきた酔っ払い」は史上最もアナーキーな歌だろうなあ。
などと考えながら「天国よいとこ、一度はおいで、酒は旨いし、姉ちゃんきれいだ〜」(すごい歌詞だ)とご機嫌に鼻歌をかまして、オレはでかい段ボールを剥く。そうである、今日はパソコンのモニターが届いたのだ。
宅急便のおばちゃんがぜえぜえ言いながら玄関まで運んできたそれは、32インチの大型モニター。今までは23インチを2台並べて使っていたのだが、そろそろでかい画面が欲しくなり、手に入れたのがacerの31.5インチ。これで23インチのASUSと並んで台湾のツートップがオレの机に並んだのである。
ネットでいろいろ探したり、ハードオフで中古を比べたりしたのだが、大型モニターで格段に安いのがLGだ。なんでこんなに安いのかというと、品質もさることながら、とにかく韓国製というのは人気がない。嫌われている。スマホ同様、韓国製というだけでまったく売れないのだ。そりゃま、そうだろうな。オレだって韓国製品は一個たりとも家に入れたくない。ロッテは食うな。不二家のケーキは食うな。ましてやオレの机上に韓国モニターなど置いたら、イヤでも毎日LGのロゴが目に入ってくるではないか。
まあ、こういうヘイトな思想もオレ自身どうかとは思うが、しかし、徴用工問題などを見るにつけ、やっぱりあの国のモノは家には入れたくないと思う。今回の騒動でこうした感情はさらに日本中に広がり、ますますGalaxyは売れなくなるのだろうな。今大学生や若い社会人は徹底的に中国を嫌っているが、それは中学高校の多感な頃に、あの尖閣諸島で中国漁船が体当たりしてきた映像をとことんすり込まれたからだ。同じようなことが韓国に対してもしっかり根付くだろう。
もちろん韓国製モニターとはいっても中身は中国製である。この格安価格は魅力だ。抗いがたい。しれっと買って、そしてロゴにテープでも貼り、なんならアルビレックス新潟のシールでも貼ったら、気にならないのではないか。
そんな葛藤までしてしまったオレであるから、台湾のacerの32インチで2万4000円というのを見つけたときは、思わず万歳だ。いや、本当はウルトラワイドの34インチが欲しかったのよ。でも、ウルトラワイドとなると途端に値が張って最低でも7万円台、税金入れたら8万円を超える。ただでかいだけのモニターに8万円は払えないよなあ。だってどんなにでかいモニターであったとしても、映し出されるのはテキストなんだから。だはは〜。
というわけで、ウルトラワイドは諦めて普通にでかい32インチで妥協することにしたのだった。
それが到着し、「酒は旨いし姉ちゃんは」と歌いながら段ボールを開けて組み立て始めたのが、秋晴れの土曜の午後だったというわけである。
そして、ここでとんでもない事実が発覚したのである。
なんと、巨大な段ボールの箱の中に、電源ケーブルが入っていなかったのである!
いやあ、やってくれたねえ、acer。肝心の電源ケーブルがなければ、HDMIやオーディオケーブルやらが何本入っていたところでまったく意味がないではないか。巨大モニター、電源なければただの板。
万一、見落としているのではないか、何かの弾みで部屋のどこかに転がり落ちたのではないか、HDMIケーブルをよく見たら実はHDMIのふりをした電源ケーブルではないかなど、散々確認を重ねた後、オレはacerのサポートデスクに電話をしたのだった。あああ、面倒くせえよう。秋晴れの土曜の午後だというのに、なんでオレはサポートデスクなんかに電話しなきゃいけないんだよう。
acerのサポートデスクは、案の定、たいへんにわかりにくい構造になっていて、例の「××の方は1を、××の方は2を」というアナウンスには「電源ケーブルが入っていなかった方は3を」という案内もなく、そのうち出てくるだろうと思って聞いていたら、なんと延々と初期化の方法の説明とその内容を記したサイトのURLを言い始めたのだった。そんなグダグダがあり、「2分で10円の通話料がかかります」という案内を思い出してぶち切れつつあったオレは、やっとのことでオペレーターと話すことができたのである。
acerのオペレーターはちゃんとした日本人で、とても話のわかるおじさんだった。まず電源が入っていなかった不手際をすぐさま謝罪し、そして対応策としてすぐに電源ケーブルを送ると約束してくれ、その代わりにエビデンスが必要なので「恐れ入りますが保証書とアマゾンさんの領収証をファックスしていただけますか」と説明してくれた。大変にすばらしい対応である。
Dellのサポートデスクなんてひどいもんだからなあ。中国人が出てきて、絶対に自分たちの非を認めず、どうにかしてユーザーに原因があるとやり込めようとするもんなあ。実際そうじゃなくても、そう感じさせる対応だもんなあ。
まあしかし、acerのサポートの対応がいかに素晴らしくても、この素晴らしい秋晴れの午後に巨大モニターが使えないというのは事実なわけで、やれやれとため息をついて案じたオレは、富士通のモニター一体型パソコンで使っていた電源ケーブルの仕様が同じであることに気がつき、とりあえずはそれで代用することにしたのである。
この間、本当はJリーグの優勝が決定する川崎のゲームを見ようと思っていたのだが、既に前半が終わってしまっている。くっそう、acerめ。
結局、代用した富士通の電源ケーブルでなんとかacerのモニターは使えるようになった。電源ケーブルが届くまでの緊急処置である。
そして電源の入ったモニターは、やっぱり巨大で、そして当然のことながら、巨大すぎてなんだか目が疲れるのであった。あららら、こんなことなら無理に巨大にしなくてもよかったなあと、肩を落としたのでござる。
2018.11.09
全国ツアーをするとその土地のおいしいものに出会うのが楽しみだみたいな言葉をミュージシャンや演歌歌手がよく口にするが、オレのふざけたバンド・たんさいぼうもスケールこそは違うが似たようなものである。あの児童館に行くと帰りはこの店、こっちの保育園だったらこの店で昼ご飯という具合に、それなりに土地の食を楽しんでいるのだ。
今日は、浦和の中華の名店、王将で昼飯である。王将っていっても餃子の王将とはまったく関係なく、いわゆる町中華の店だ。
チャーハンがバツグンに旨い。餃子も素晴らしく旨い。だが、それ以外のメニューは、麺類も含めて今イチである。よってここではチャーハン餃子がおすすめである。
先日開拓したのは、高島平の焼きそば専門店だ。高島平っていえば超巨大団地群で、かつては昭和のニューファミリーの憧れの街だったここも、子ども世代が育って出て行ってしまってからは、ほとんど限界集落。考えてみれば2LDKや3LDKの団地に子どもが大きくなって奥さんをもらって同居するなんてあり得ないのだから、成人したらみんな出て行って老人だけが残るというのは至極当たり前の流れなのだが、そんなことは当時誰も想像しなかったんだよな。まあ、人ごとのように言うが、オレだってそうだが。
昼時、惣菜屋で買った弁当を広場で広げている老人たちを眺めていると、豊洲のタワーマンション群も30年後にはこうなるんだろうなあと考える。きっと建て替えなんて、高島平の団地どころじゃない難しさだろう。
などということを話しながら、限界集落バンドのオレたちが発見したのは、焼きそば専門店。はい、大変においしゅうございました。またぜひ行きたいものです。
ただし、焼きそば以外はダメ。餃子は明らかに業務用だし、オレが頼んだ唐揚げは明らかに冷凍物を温め直しているし。この店は焼きそば一本で勝負だな。
こんなふうに各地へ行っては新しい店を見つけて、旨いだの、これはダメだなど、好き勝手言うのはなかなかに楽しい。もちろんどこにもそんなに店があるわけではないので、牛丼で済ませるということも珍しくないのだが、それはそれで吉野家かすき家か、いや、松屋だろうなど、それなりに楽しい。ほとんど食うことしか楽しみがないようなバンドだが、まあ、それが限界集落バンドらしさでもあるのだ。
さて、そんな日々を送る中で最近気づいてちょっと自分なりに衝撃だったのが、オレって実は餃子があんまり好きではないのではないか、ということだった。ビールと一緒に惰性で頼むことはあっても、あるいは誰かが食べるだろうとついでに頼むことはあっても、オレはあんまり餃子に箸をつけない。よく考えたら、たいして旨いと思っていないのだった。いや、もちろん中には旨い餃子もあるのだが、だいたいが特に旨いと感じないのだ。いやいや、もっと言えば、あの肉や野菜やいろんなものがからみあった味が面倒くさいのだ。餃子は。
餃子はたいていの人が大好きであって、好きじゃないという人はあまりいない。ラーメンもそうだ。オレはどっちも別に食べなくても平気だし、というより最近では、餃子もラーメンも、あんまり食べたいと思わない。それに気づいてちょっと自分でもうろたえたのだが、まあ、年とともに好みも変わってきたということがあるかもしれないなあ。
考えてみれば、オレの実家では餃子などというものはほとんど食べなかった。
今でもはっきり覚えているのが、学生時代、出張で上京した父親がオレの下宿を訪ねてきたときのことである。父とオレは祐天寺駅前の札幌ラーメンの店「どさんこ」にオレに行き、味噌ラーメンを食べた。そのとき父は「餃子でも食うか」と餃子を頼み、オレは、へえ、ラーメンと一緒に餃子も頼むものなのか、と感心したのだった。田舎の高校生にとってラーメン屋に行って餃子とラーメンを頼むなんていう経験はまったくなかったからね。あの頃の父は40代前半だったわけか。どんなことを考えて息子の下宿を訪ね、どんな気持ちで駅前のラーメン屋で息子と一緒に餃子を食べたんだろう。きっと今のオレが息子と一緒にメシを食うのを無上の楽しみとしているように、父も内心では喜んでくれたのだろうな。確か寒い冬の夜だった。
高島平の団地から巣立っていった子どもたちも、もしかしたらそんなふうに家族で焼きそばを食べたことを思い出すのかもしれないよなあ。
2018.11.08
我が家は一家そろって「イッテQ!」が好きだから、日曜の夜は4チャネルをつけて、みんなで笑い転げている。よって、週刊文春がやらせ疑惑を報道したりすると、あんまり気分がよくない。そもそも「イッテQ!」はバラエティなんだから、別にやらせや仕込みがあっても、それさえネタにして笑えればいいんだし、面白ければいいんじゃね? 報道じゃあるまいし。ドキュメンタリーじゃあるまいし。歌番組を観て「歌ってないじゃん」と突っ込んだって無粋だべ。
とはいえ、うっせーよ、面白ければ何をしたっていいだろ、という価値観を肯定するのはよろしくないし、そういう価値観がなんとなく子どもたちに伝染っていくというのもマズいかなとも思う。だから「イッテQ!」は、基本的にバラエティなので仕込みもやりますが、今回はちょっとやり過ぎました、ごめんなさい、という態度でいいのではないか。
それにしても文春、急にdマガジンで巻頭特集とかが読めなくなってしまった。今週の「イッテQ!」の記事もそう。デジタルでは読ませないよ、読みたければコンビニでちゃんと紙の雑誌を買ってね、ということなのだろう。もちろんそんな手には乗らず、じゃあイラネというのがオレの態度だ。そして、それならそれで、別にカネを払って読むほどの記事でもないということに気づく。文春で一番読みたいのは、ブックレビューだ。というより、ブックレビューさえ読めれば、片山さつきがどうしたとかいう特集記事は別に読めなくてもちっとも困らない。
さて、日テレは今が叩きどき、水に落ちかけた犬なんだからつついてしまえ、というのが文春の基本的な態度だろうな。他局がどう追随するかが見物だ。
日テレは、やっぱりDASHの山口メンバーのやらかしが大きなつまずきとなったな。アル中の山口メンバーが抜けてからのDASHはとことんつまらなく、我が家もまったく観なくなった。裏番組がつまらないときだけDASHにチャンネルを合わせるが、あはは、まーたリーダーが出てる、いい年して大変だなあ、と笑って、そして8時までテレビを消す。あんなに面白かったDASHなのに、アル中が酔っ払って女子高生にからんだというネタは、最高にイメージダウン。逆に言えば、それまでいかにアル中のおかげで面白い番組ができていたかということだな。まな板は神だったし、いい年を下大人たちが仲良くワイワイやっている姿は、それだけで心が和んだ。あれって、要するに零細企業のオヤジたちの姿じゃん。そこに共感を覚えながら、こっちも笑っていたわけだ。だからアル中の存在は相当なイメージダウン。今や何をやっても痛い画面にしかならないし、作り手がちょっと投げやりになっているというのも感じられる。
それに続く痛手があれだ、ZERO〜だ。有働だ。
こないだも書いたけれど、初日こそ我が家も有働さんはどうだろうと思って観てみたが、冒頭のカミカミMCにあきれて、途中で切ってしまった。その後も、ちょっと観てはすぐに切り替えている。この時間にニュースを見る人は有働なんておばゃちゃんのことを知らないし、興味がないし、有働さんのことが好きな人たちはこの時間はもう寝てる。有働さんはやっぱり世の中のおばちゃんたちと同じ目線で半径50メートルぐらいのどうでもことをしゃべっていればよかったわけで、観ているおばちゃんたちもそれ以上のことはまったく期待していなかったわけだ。ZEROで中国のシーセンをリポートしていたけれど、別に何の切れ味もなく、ただ昔行ったことのあるシーセンがこんなに変わっちゃいましたという、おいおい、そこはおばちゃん目線じゃダメだろうという内容で、あきれてしまった。というか、やっぱり世の中のおばちゃんたちはシーセンのレポートなんか期待してなくて、脇汗とか、紅白ネタとかを待っているのだと思う。
そんなわけで、ZEROも早くも日テレの足を引っ張る番組になってしまって、本当かどうか、有働さんの降板も検討されているそうな。
かつて栄華を誇ったフジテレビが、あっという間に転落してしまったように、日テレもまっしぐらに急降下するのだろうか。90年代後半にオレは日テレの仕事をしていたが、インタビューしても「チェックはしないから好きに書いていいですよ〜、その代わりいいものつくってくださいね〜」というのが基本スタンスだった。「電波少年」をつくった土屋プロデューサーも、オレなんかのインタビューにきっちり2時間も割いてくれ、それどころか「必要なら何時間でも付き合いますよ」と言って、あげくに「チェックなんてしませんから好きに書いてくださいね」と言ってくれたっけ。なんか、そういう雰囲気はとても好きだった。でも、最近、日テレの仕事をした人に聞いたら、チェックがすごくうるさくて細かい、と嘆いていた。些末なことであるが、これが事実なら、へんな官僚主義みたいな雰囲気があるということかしら。
まあ「巨人戦と箱根駅伝と24時間テレビがあるから盤石!」という姿勢だったので、時代の変化についていけてないという面もなくはないのかもしれない、って一体どっちやねん。
などというわけで「イッテQ!」も叩かれたのだろうな。目立っているし。
それにしても視聴者ってのは本当に怖い存在だろうな。テレビ局にとっては。やっぱり気楽にわははと笑って観ている立場のほうが楽でいいわ。
2018.11.07
夏服から冬服への衣替えが、一般常識的には10月なのだが最近では10月もクールビズでOKという会社が増えた。今では半分以上の企業が5月から10月までの、ちょうど半年間がクールビズ。地球温暖化はビジネスの慣習まで変えてしまう。
そのためオレも11月になってからネクタイを締め始めた。オかげで肩こりがひどい。
たったあれっぽっちの布きれだというのに、なぜネクタイというのはあんなにも人の体にストレスをかけるのだろう。それでも1週間も締め続けていると体の方が慣れてきて、なんとかなるから、人間というのはよくできたものだと感心する。
あれっぽっちの布きれということならば、ネクタイの値段というのも不思議だよな。なんであれっぽっちの布なのに、何万円もするものがあるんだろう。オレが持っているネクタイは、上が3万円で下が900円。大きさはほぼ同じ。
900円のネクタイを締めていたら「いいネクタイですね〜」とほめられて、いやあ900円ですよ、わっはっはと盛り上がったことがあったけれど、あれはからかわれたのだろうか。皮肉を言われたのだろうか。
確かに人が安いネクタイを締めているのを見ると、安いネクタイだな、とわかるときがある。安く見えるネクタイ、と言う方が正確かも。別に安いネクタイに見られてもオレは気にしないのだが、ことほどさようにネクタイというのは不思議な存在だなと思う。
2018.11.06
最近、イオンで見つけたオベーションというギターに買い換えたことは書いたけれど、オベーションなんて、かつてならば絶対に手を出さなかったギターを買った理由は、別に楽器なんてどうでもいいじゃんという心境に至ったせいである。悟りと言ってもよかろうぞ。
オレのやっている「たんさいぼう」というバンドは音楽性を追求するバンドではなくて、それどころか別に何も追求していないバンドだから、ギターの音なんて何でもいいのである。それこそ、音が出れば何でもいい。しかも電子処理で音は自由に作れるから、どんなしょぼいギターでもそれなりに聞こえるのだ。
だからイオンの楽器でもまったくもってノープロブレムなのである。
一方で、オレが大切に持っているラリビーというギターは決して手放さない。カナダのギターで、コア材を使っていることもあって、とんでもなく澄んだ音を出す一本だ。乱暴に取り扱っていることに加えて、東日本大震災で倒れてしまったこともあって傷だらけだが、それでも絶対に手放すつもりはない。
もっと言えば、ライブで使うつもりもなければ、人前で聴かせるつもりもない。
要するに、最近わかったのだが、このギターはオレが楽しむためのギターなのだ。オレだけが聴けばいいし、オレにだけいい音で鳴けばいい。オレと一対一で向き合うためのギターなのだと思う。
いいギターなんだよね〜。
2018.11.05
最近一番気に入っているテレビ番組が、月曜日深夜にやっている「激レアさんを連れてきた」だ。
今夜は、ギャルからホームレスまで転落したのに今では世界一のバーテンダーにまでのし上がった女性の人生という内容だったが、そんな具合になかなか珍しく笑える人生を送ってきた素人をスタジオに呼んでいじり倒すという番組である。
もっとも、この手の番組の宿命として、そうそう面白いネタが転がっているわけがない。ネタ集めには相当苦労しているはずだ。「ぽつんと一軒家」がレギュラー化という無謀な賭に出て今後を危ぶまれているのもそのためだし、「珍百景」が一気につまらなくなったのも同じ理由だ。「珍百景」については、浜松に住むキベさんのところに「ブログに書いてあったあの写真についてですが」と同番組のスタッフ(リサーチャー)から問い合わせがあったそうで、一般視聴者からの面白い応募がそうそうあるわけもなく、リサーチャーが日々ネットをチェックしまくっては仕込むネタを探しているわけだ。「ぽつんと一軒家」も、レギュラーになんかしなくて月一回でいいから、ネタの面白さ優先でやってほしいものだが。「Youは何しに日本へ」も同じだし、「家ついていっていいですか」もネタを絞ってやって欲しいものだ。
なんだかオレってテレビばっか観てるみたいじゃん。これじゃ。
まあ、いいか。
そんなわけで「激レアさん」も素人ネタの面白さに左右されるわけで、最近では一気にネタが陳腐化してきて危うい匂いが漂っているのであるが、そこでなんとか持ちこたえているのがMCのオードリー若林と弘中アナである。とにかくこの2人のはしゃぎ方が、特に弘中の切れ具合がなかなかに味わい深い。今夜もいじられた素人が「私、そんなこと言ってないんですが」と言うと、「作家さんがやっちまったな」とMCの2人が禁断のコメントを口にしてはしゃぐわけである。このあたりのギリギリがなかなか面白い。
来週はここにロバートの秋山がゲストでからむらしいので、秋山を天才と尊敬している息子は今から楽しみにしている。問題は、11時半ぐらいからのスタートということなんだよなあ。もっと早くやってくれないかなあ。
2018.11.04
いててて。最近、ちょっと腰が痛いんすが。
行きつけの整骨院で相談したら、骨盤の周りが固くなってるから骨盤を動かす体操をするといいよと教えてもらった。そこで思いついてバランスボールを買ってみた。
Amazonから空気を抜いた状態で送られてきたそれは案外と小さい。説明書には付属品の足踏みポンプかで空気を入ろと書いてある。それが500回くらい踏まなければならないというので、息子に頼む。現役の運動部高校生の仕事だろう、これは。
「あいよっ」と元気よくポンプを踏み始めた息子。しばらくして様子を見に行ったら、びっくりするほど巨大な風船ができている。たまげた。こんなにでかいのかよ。
「おい、直径を測ったら55センチもあったぞ」と、巻き尺を片手に息子が怒る。「大きさを確かめずに買ったんだろ。どうせ、でかい方がいいとかなんとか言って、考えもナシに一番大きいのを買ったんだろ」とオレを責める。さすがに息子だけあって、父親の思考パターンがよくわかっている。
早速巨大なバランスボールにのって骨盤の運動をする。整骨院のアドバイスに従い、頭のてっぺんがヒモで天井から吊り下げられているというイメージで、腰を前後に動かし、回転運動をする。テレビでYouTubeをつけて(いまどきのテレビはもうリモコンにちゃんとYouTubeがついているのよ)アルビレックスの動画を見ながらしばし骨盤の体操をする。
するとあら不思議。腰の痛みが嘘のようにきれいさっぱりと消えたではないか。翌朝になってもまったく痛くない。バランスボール、なかなかいいな。これで2000円ちょっとだから安い買い物だ。腰痛につらい思いをしている皆さん、おすすめです。
息子は「よし、体幹を鍛える」と言って、巨大バランスボールの上で海老反りになったり、足を乗せて腕立て伏せをしたりしている。なかなか元気なことだ。スポーツはいいなあ。
スポーツと言えば、高橋大輔が復活したとかなんとか。オレはスケートにはまったく興味も知識もないのだが、夫婦とは実によくしたもので逆にヨメがサッカーにはまったく興味がないのに対してフィギュアは大好きだから、シーズンになるといつもテレビではスケートが放送されている。それでなんとなくオレも片目でフィギュアを目にするぐらいにはなった。
高橋大輔って、熱狂的なおばちゃんファンがついているらしいな。ゲイなのに。
このおばちゃんファンは熱狂のあまり、羽生弓弦が憎くて憎くてたまらないらしい。「大っ嫌い!」「自分は全日本にも出ないくせに!」とか、口を極めて罵るらしく、いったいどういう心理なのか、要するにジャニーズあたりと変わらない心理だからか、嫉妬に狂うあまり羽生結弦が憎いようだ。同じ日本のアスリートなのだから、あっちも頑張れ、こっちも頑張れと応援すればいいのに、そうはならないというところが不思議だ。
まあ、オレもレッズの槙野やフロンターレの大久保が出ると口を極めて罵るから、似たようなものかもしれないが。
そのサッカーネタでは、川口能活がとうとう引退である。
川口と言えばまずはマイアミの軌跡だな。トルシエの時代には楢崎が重用されて川口には出番が回ってこなかった。二人は若手の時代から長州対藤波のライバル関係で、一時、楢崎が先行していた頃は代表合宿の食事中にも、川口はものすごい目で楢崎をにらみつけていたそうだ。
個人的に一番印象に残っているのは2004年のアジア大会の準々決勝、確かヨルダン戦。あのPK戦を止めまくった神がかりのストップだ。PK戦に入って、中村俊輔、三都主と信じられないようなミスキックが続いてPKを二つ失敗したところで、キャプテンだった宮本がダメ元で主審に「足下が悪いから反対側のサイドでやるべきだ。主審のあんただって、こんなピッチで決着がついても面白くないだろ」と提案したところ、信じられないことにそれが通って反対サイドのゴールに引っ越すことになって、それで流れが変わって一気に日本が優位に立ったという、さすがコミュニケーション力は世界を動かすと、帰国子女ならではの辛酸をなめて自分を磨いてきた宮本は証明してみせたのだった。
「それならオレも」と調子に乗ったのが三都主で、慌てて主審に駆け寄って「サイドを変えるついでに最初からPK戦をやり直すというのはどうだろう」と提案したら「調子にのんな、タコ」と却下されてしまって、恥をかいたのだった。そしてその流れで行われたPK戦で川口が止めまくって、日本は絶対不利の状況から神がかりの大逆転をして、そしてついでに半日の嵐吹きあれる超アウエーの決勝で、見事に中国を破って優勝したのだった。あのシリーズは史上ベストリーに入る面白さだったなあ。DVDを持っているがいま見ても面白い。
その川口も最近はJ3の相模原でずっと控え。相模原はわりと好きなチームで、新潟の成岡が行ってるし、なんといってもフォワードのガブちゃんことガブリエルが我が家では人気もの。ひょろひょろとした弱さがたまらんわ。それでもばんばんゴールを決めているので、ガブちゃん、J2に移籍が近いかも。
フォワードつながりでは、史上最高のフォワードと言えば久保竜彦なのだが、バラエティに出てダウンタウンにいじられている姿を見て、オレは悲しくなった。ドラゴン〜。
っとと、話を広げすぎたのでスケートに戻すが、高橋大輔ファンのおばちゃん軍団ににらまれている羽生結弦。今思ったけれど、もしかしてゲイの高橋大輔がネコの羽生結弦とできてしまうのではないかと恐れて、それでおばちゃんたちは本能的に羽生結弦を敵視し、罵っているのではないだろうか。
それはともかく、羽生結弦もなんとかシリーズで優勝したらしく、めでたいことである。マトリョーシカみたいなコーチも大喜び。なんでも羽生くんは、尊敬しているポロチンコと同じ曲で踊ったそうだ。
ポロチンコじゃない、プロシェンコだ。いつも間違えてポロチンコというたび、ヨメに怒られてしまう。仕方ないじゃん、前頭葉が退化しちゃってるんだから。
今日は他にもスポーツが頑張って、卓球では伊藤美誠ちゃんが中国人どもを、ばったばったとたたき切って優勝だ。決勝なんて世界1位を寄せ付けず、圧勝。いやあ、気分がいいな。卓球では石川佳純ちゃんがお気に入りなのだが、次から次へと有望な若手が出てきて、今や世界で勝つよりも日本で代表に選ばれる方が大変だという、アメリカの陸上界なみの強さだ。そんな中で一歩リードした伊藤美誠ちゃん。そうだ、伊藤美誠ちゃんを大谷翔平のヨメにどうだろう。
日本人の大切な財産である大谷の遺伝子を残すためにも、アメリカ人のナイスバディで頭が空っぽのポニーテールの色仕掛けから大谷を守らなくてはならない。幸いにして、池江璃花子や伊藤美誠など大谷くんも選び放題だ。なんならアメリカつながりで大坂なおみでもいいぞ。とにかく遺伝子を守るんだ、大谷くん。
さて、そんな流れでやってきて、夜にはNHKのサンデースポーツで、早川史哉の特集である。
フミヤはアルビレックス新潟のディフェンスで、そして急性白血病である。
アルビレックス新潟のユース出身のフミヤは素晴らしい逸材で、誰もが「フミヤがトップに入れば」「もうすぐフミヤが上がってくる」とずっと楽しみにしていた選手だ。それが念願叶ってトップチームに入り、そして1年目からディフェンスのレギュラーになる。このデビュー戦を、オレは平塚のスタジアムで見ている。1年目ながら落ち着いて、無難なプレーだった。このとき、実は既に白血病に冒されていて、直後、フミヤは入院する。
せっかく憧れて、ずっとサッカーに打ち込んで、やっと夢を叶えてサッカー選手になれたと思ったら、直後に白血病だ。この知らせを聞いたときは、あまりの運命にオレはちょっと打ちのめされたわ。
チームの選手がそれを知らされた直後のゲームでは、端山と成岡が目も覚めるような連携でゴールを決める。それなのに少しも笑わず、唇をかみしめていた姿が印象的で、後でそれはフミヤのことを知らされた直後だったと知り、2人の心中を思った。
手術は成功し、フミヤは今はなんとかピッチに立てるところまで回復した。だがプロのアスリートとしてはまだまだだ。厳しい。正直、試合に出られるまで回復するかどうかは、まったくわからない。だがそれでも白血病に一度は絶たれてしまった夢を再び手に入れるため立ち上がったフミヤの姿に、オレたちはいろんなものを教えられる。
オレたちは日々、愚痴を言い、呪詛を吐く。自ら望んだ仕事に就いていながら、仕事を嫌う。そんな自分を省みることを、フミヤは教えてくれる。
NHKのフミヤの姿にオレは号泣し、そして直後に録画を見直してまた号泣し、そして泣き疲れて眠るのだった。
2018.11.03
なんと! 2-2のロスタイムに田中達也が決勝ゴール! やった3-2!
ってよく見たら熊本の田中達也かよ〜。
そうであります、田中達也と言えば新潟のタツヤが元祖にして本家ですが、なんと熊本にも田中達也という選手がいるのであります。しかも熊本の田中達也は新潟の田中達也のファンで背番号も同じ14。さらに新潟の田中達也と熊本の田中達也のツーショットを写真家の田中達也が撮影したこともあるそうです。
なんのこっちゃ〜。
というわけで9月・10月負けなしの最強アルビレックスは、11月最初のゲームでJ2最下位の熊本の田中達也にロスタイム弾を決められて負けたのであった。
ふんぎゃっ。
いやあ、ゲームの入り方がぼけっとしていて、緊張感のかけらもなく、ありゃりゃ、こりゃダメだな〜と思ったワケよ。そしたら開始6分で、ばっかみたいなミスから失点。しょうもな!
先週、J2最強の町田に完勝して、気が緩んでしまったのだろう。ちょっと勝つとすぐに気が緩んでしまうのは、新潟というチームのもはや伝統芸。情けないわ。
くっそ、気分が悪いわ。
お口直しに他チームが壊れていくのを眺めて気を取り直そうと、絶対に柏の負けだろうなという確信のある柏対川崎を見る。わはははは、案の定、柏が恥ずかしいような負け方をしてサポーターが怒り狂っている。わははは、気分がよい。
ついでに磐田も負けて怒り狂ってしまえと思って切り替えたら、なんと2-0で勝っていた広島が終盤に追いつかれ、しかもロスタイムのPKが磐田だと。うぬぬぬ。この世に正義はないのか。ないのだ。
仕方なくも、ACLの決勝を見る。鹿島対イランのなんとかチームだ。イランのなんとかチームは、やっぱり中東のチームだけあってやべえな。アラブは怖いよ。イスラム圏は恐ろしいよ。
そんな相手にも立ち向かう鹿島。サポーターは嫌いだが、チムはさすが。しかもこのゲームのMVPがレオ・シルバだというから、拍手喝采だ。よかったなあ、レオ。息子なんて「やっと報われたなあ」と感慨深げだが、おいおい、アルビレックスにいた頃はなんかの罰ゲームだったのかよ〜。
それにしても昨年のACLで優勝を決めたラファエル・シルバも、今年のACLのMVPのレオ・シルバも、どっちもアルビレックス出身なのだから、アジア最強はアルビレックスに決定!
2018.11.02
NHKの「チコちゃん」は、今年の紅白のゲスト間違いナシのヒットだが、オレは「こうやっておけばウケるから」というNHKの視線を感じて、あんまり好きじゃないなあ。それでもテレビがついていれば、晩飯の後の家族団らんのひとときということもあって、無粋な突っ込みもせずにおとなしく笑って見ている。家庭は無難で平和が一番だ。
そんなチコちゃんであるが、今日は「おっさんがオヤジギャグを言うのは、前頭葉が退化して理性の歯止めがきかなくなっているためである」という身も蓋もないネタをやっていた。
言葉を使う商売をしていながら、オレの言葉遣いは大変にひどい。朝起きれば「おはポコチン」、ご飯を食べれば「ごちポコチン」という案配に、しょっちゅうポコチンポコチンと口走っている。あげくに息子のことはポコチンくんと呼んでおり、先日など、とおるちゃんで息子に「ポコチンくん、そろそろ帰ろうか」と言ってしまって、翌朝「外でポコチンくんと呼ぶのはやめろ」と息子にボコられたばかりである。
60を過ぎてポコチンポコチンと口走っているオレに対して家族はもはやあきらめ顔なのであるが、チコちゃんが「おっさんは前頭葉が後退して理性の歯止めがきかなくなっている」と教えてくれ、しかも「60歳の理性は12歳レベル」とまで付け加えてくれたものだから、「ははあ、なーるほど、だからお父さんは男子小学生レベルの言葉遣いなんだね」と全員が納得した。オレも、そうなのま、そうなの、そうなのよ、仕方ないのよ、文句があるなら前頭葉に言って、と開き直っている。
やはり家庭は無難で平和が一番だ。
2018.11.01
鋭く世相を斬らねばならないので、何かネタはないかと探しているのである。だがそうそうにネタなどないので、仕方なくお昼のワイドショーでやってたネタだ。ワイドショーっても、あれだよ、東京MXっていう、東京のローカルテレビの昼の番組だよ。とことんローカルで、どうせこんなもん誰も見てねえよという作りをしているから、案外面白いんだよ。
今日紹介されていたのは、地味ハロウィーンというやつ。もうネットで散々ネタになっているから今更ではあるが。要するに、いかにウケるかという一発ギャグ大会になっていて、これが面白いっ。浴衣を着て裸足で呆然としているお姉さんがいたから何かと思えば「温泉から上がったらスリッパがなくなってた」というコスプレだったり、短パンに長袖サングラスは「羽田空港に帰ってきた」というコスプレ。ハワイからそのまま乗っちゃったら日本は寒かった、というわけね。こういう一発ギャグがいろいろそろってて、なかなかに面白い。
あんまり世相を斬ってないか。ないな。まあ、いいや。
2018.10.31
まだ手塚治虫が生きていた頃だから昭和の時代、つまり30年以上も前のことなのだが、テレビに出ていた手塚治虫が「話は売るほどあるのだが、絵が描けなくなった。特に円が描けない」と嘆いているのを見た。そのときは、ふうん、そんなもんかねと思っただけだった。しかし、自分が同じような年齢に近づいてくると、確かに手で何かを描くということがだんだんと不器用になってきたことに気づく。
オレの場合は、文字だ。絵はほとんど描かないから、文字だ。
もともと下手くそではあったがますます下手くそになり、取材メモなどはミミズがのたうち回ったような状態で、なんのなんの、ちゃんと落ち着いて清書すればきれいに書けるさニヤリと笑ってペンを取ってみれば、こっちもひどい。オレは多分普通の皆様方よりはるかに多くの手書き文字というものを日常的に書き殴っているはずなのに、それでもこんなふうに書けなくなるものなのか。筋力の衰えなのだろうなあ。手塚治虫もそう考えて執筆中には逆立ちをして筋力を鍛えていたそうだが。って、しれっと巨匠と比べるオレ様。
筋力の低下は、そりゃまあ加齢と共に仕方のないことで、先日、行きつけの整骨院で、センセ、いてて、腰がちょっといてて、揉んでくんない?と頼んだら、ちょびひげの物理療法士は「筋力が落ちてますよ〜」とオレに注意を促したのである。ちょびひげの物理療法士が「大股で歩くことを意識してくださいね」と言いつつ、骨盤が固まっているのでほぐすようにと指導してくれたので、そのやり方を家でもやってみたが、なんだかあんまりうまくできなかったので、バランスボールを買ってみた。これでちょっと骨盤を鍛えれば、腰の痛みに悩まされることもないだろう。
筋力と言えば、最近ではパソコンに向かってキーボードを叩き続けるのがだいぶしんどくなってきた。
以前なら一日中キーボードを叩いていても平気だった。1日1万字なんてなんともなかった。それは最近では、書くことはいっぱいあるのにキーボードを打つのがつらくなってきて、7000字ぐらいで息が上がる。これって、手塚治虫が「話は売るほど…」と言ったのと同じではないか。と、再びしれっと巨匠と並べてみるオレ様。
キーボードどころか、昔は音楽を作るのに一日中マウスを動かしていても、はあ〜疲れた、風呂入って寝よう、で済んだのになあ。まったく年は取りたくないものである。
そんなことを考えながら取材仕事を終えて家に向かって夜道を歩いていた夜7時。後ろからサーッと自転車がついてくる気配がある。ややっ、オヤジ狩りか。
と思ったら「あー、やっぱりそうかあ」と声をかけてきたのは部活帰りの息子だった。
自転車で走ってたら坊主頭の怪しいおっさんがいたのでまさかと思ったらやっぱり父親だったらしい。普通、高校生男子なんて父親の姿を見たら避けて通るものだろうに、うちの息子はいい息子だなあ。オレは、オヤジ狩りに遭遇したかと思ったぜ、がっはっはっ、と笑う。
バドミントン部の息子は、秋が深まって気温が下がるとシャトルもけっこう影響を受けて回転数が変わってしまい、プレーにも微妙に影響する、ということを詳しく教えてくれながら、そして二人で10月最後の夜空を見上げて歩く。
2018.10.30
渋谷のセンター街には「十戒」と「田園」という喫茶店があって、サークルの集会を終えたオレたちは、毎週一回、そのどちらかの喫茶店で無駄話を楽しんだのだった。今思えばなんというもったいない時間だったか、他になんかやることがあっただろうに、そのときは別にやることなど思いつかなかったのだろう。
その無為な時間が終わったら先輩たちは雀荘に行って麻雀をして、オレはというと井の頭線のガード下あたりの焼鳥屋などに立ち寄ったりした。やがて故郷に式を飾るべく東京の大学で蛍雪の時を過ごしているに違いないと信じていた親には、まっこと申し訳ないことであった。
だいたいは「十戒」に行って、満員で断られると「田園」に向かったもので、無為無策な無能集団であるオレたちは十人以上の団体席のある二階席に座らされた。確か「田園」には三階に同伴席というものがあった。同伴席とは要するにカップル専用の席で、その席に向かうためにすぐ脇の階段のぼる二人連れがいると、それまで大声でしゃべっていたオレたちは急にシーンとしてしまって、唾をごくっと飲み込みながらカップルの背中を追ったものだった。あのカップルたちはさぞや居心地の悪い思いをしたに違いない。
センター街というと真っ先にそんなことを思い出すわけだが、40年以上前もセンター街なんてそんなふうに品がなく柄が悪くてダサい一角だった。いまさらゾンビが軽トラをひっくり返したところで、たいして驚きもしないわ。
かつて渋谷を徘徊していたガングロとかヤマンバとかは、今頃、どうして私はあんな格好をしていたんだろうと自分の黒歴史を懐かしく振り返っているだろうから、同じようにゾンビたちもやがて「どうして私は」と思い返すだろう。だから、まあ、放っておいてよろしいのではないか、というのがオレの考えだ。長続きはしない。
という日記を、オレは渋谷の新南口のベローチェで書いた。その後、井の頭線のガード下の焼き鳥屋でホッピーと焼き鳥を楽しんだ後、ハチ公前へ行ってみたら、早くもハロウィンが始まっていたぞ〜。
2018.10.29
健康診断の結果に引っかかったので、説明を聞きに行った。医療センターというところである。
練馬医師会のベテランのドクターがオレに「××が出たから××の可能性があるので、精密検査を」と説明する。説明はしっかりしているしこちらの質問にもちゃんとした受け答えをするいい医師なのだが、左の鼻毛がぴろぴろと顔を出しており、気になって仕方がない。
紹介状を書いてもらう。
その紹介状を持って駅前の専門医のドアを叩くのだが、その前に原稿を片付け、そしていつも行く整骨院に立ち寄って、右肘の痛みと腰の痛みを取ってもらうためにマッサージ及び電気治療を受ける。ちょっと楽になった。
その後、専門医へ行って精密検査の予約を取り、いろいろと説明を聞く。面倒くさい。
夜は予約を取っていた歯医者へ行き、いろいろと悪いところの治療を受ける。今日でいったん終わりで、次は春、3月だ。
こうして今日は一日中医者とかクリニックとかで終わってしまった。まったく医者ってのはなんであんなに待ち時間が長いんだろうなあと、iPadで週刊誌を読みながらあくびをする。
2018.10.28
アルビレックスは今日も勝った。
相手はJ1昇格を狙う上位の町田である。強い。相馬は年を取ったなあ。
サッカーやってなきゃ東大と言われた相馬が監督をしているから、町田は強い。
だが、その町田相手に完勝だ。完璧な勝ちだ。2-0。いやあ、楽しいなあ。
なんとこれで9月・10月と負けなし。すげえよな。
選手も嬉しそうで、試合をしていて楽しいと話している。スタジアムの雰囲気も最高に素晴らしい。
まったくあのぼけじじい監督はいったい何をしてくれたんだ。春先に4連敗したときにとっととクビにしておけば、今頃は昇格争いにからんでいられたのに。
勝てば勝つほど嬉しくなって、同時に悔しさもこみ上げてくるという、アルビレックスサポーターは今や複雑な女心と秋の空なのだ。
おっといけない、社会派の日記だった。オザキが楽しみに待ってくれている。
オレは日経新聞と読売新聞と日刊スポーツを取っている。日経新聞は仕事に直結する情報を得るため、読売新聞は社会の動きを知るため、日刊スポーツはサブカル全般の知識を求めてである。本当はあと何紙か取りたいくらいなのだが、お金がないので我慢している。
電車の中で新聞を読む人の姿がまったく見られなくなった今、オレみたいに個人で3紙も購読しているのは珍しいだろうなあと思う。隣近所を見ても、まったく新聞なんて取っていないようだし。
新聞は、とりあえず今何が起きているのかを俯瞰するのに大変便利なメディアである。玉石混淆のネット情報、主体的に情報にアクセスできないテレビとは、そこが大きな違いだ。紙面を概観することで全体の動きや情報の軽重がすぐに把握できるので、それはとても大切な感覚だと思う。
ときどき、新聞はオワコンだと言われるがそんなことはまったくなくて、どんなメディアでも、いい情報とそうでない情報があるだけだ。そんな単純なこともわからずに、時に「読売新聞は押し紙をしているからダメだ」と鼻息荒くキリッと言い放つおっさんがいるけれど、押し紙とメディアとしての充実度はまったく別の話なのだから、中学生が知ったばかりの難しい言葉を使いたがるのとなんら変わりない幼稚さである。
とはいえ、新聞というメディアがレームダックしているのは事実で、特に宅配という素晴らしいサービスは青息吐息。なんとか生き残ってもらいたいものだが。
というわけで、今月も読売新聞の集金が来た。いつものおじさんである。
おじさん、毎月集金に来るのは大変でしょ。来月からクレジットカード決済に切り替えようか。そう提案したら、おじさんは「えーと」とちょっと困った顔をする。だって毎月大変でしょ、集金のためにわざわざ来るのは。
「いや、1軒あたり、70円もらえるんですよ」とおじさん。
なんだ、おじさん、そうだったのか。そりゃ悪かったね。知らなかったとはいえ、困らせちゃったね。
70円でも100軒回れば7000円だもんな。新聞購読家庭が減っている中、たとえ70円でも少しでも懐に入るなら、協力するよ。
でも、新聞の折り込みには時々、クレジット払いに切り替えてください、というようなメッセージが入ってくる。これは新聞販売店の取りっぱぐれのないようにしたいという想いからなのか。
それにしてもこれからの季節、寒い中、玄関の外で凍えながら集金に回るのは気の毒だ。せめてお待たせしないよう、おつりのないよう、テキパキと払ってあげなくては。
2018.10.27
昔はプロスポーツといえば野球と相撲とプロレスしかなかったので、日本シリーズやオールスター戦ともなるとワクワクしながらテレビの前に陣取ったっけ。
江夏の21球は、学園祭の最中に見た記憶があるな。個人的に一番盛り上がったのは、90年代前半のヤクルト対西武だった。
だがそれも昔の話。すっかりサッカー一辺倒となった今は、今日から日本シリーズでーすと言われても、へえ、どこがやるのさ、そういやクライマックスとかは終わったの、という程度の関心である。
もし、将来は西武線沿線に住むんだぞということがわかっていたら、絶対ライオンズの応援をするぞと思っただろうが、実際に住んでみると別にどうでもいいやと思ってしまう。そんなもんかもな。
代わりに今日はルヴァンカップの決勝。部活に行く息子が「前半だけ観る」というので付き合う。
セットプレーで1-0、湘南の勝ち、と息子が予想したように、セットプレーでこそなかったけれど湘南が1-0で逃げ勝つ。しかし、あのサッカーは見ていて面白いことは面白いが、90分は厳しいなあ。だからこそハラハラドキドキで楽しいのだけれど。
というわけで、鋭い社会批評は一日で終わって、再び身辺雑記に戻ったでござる。
2018.10.26
息子が三泊四日の日程で台湾まで修学旅行に行ってきたのでそのことを書こうかと思ったが、この日記は世相を鋭く切る方向へと舵を切ったのだから、そのような半径5mの狭い話ではなくて、もっと広い問題提起につながるようなことを書くのだ。
えーと、何がいいかな。
今オレはこれを浅草橋駅前のコメダコーヒーで書いているのだが、浅草橋はもう中国人の山である。観光というよりは住んでいるのだろう。ぺちゃくちゃしゃべりながらずるずると歩き回って、うるさいこと、見苦しいこと、この上ない。「日本は日本人だけのものではない」と口走って日本中を仰天させたのはかの鳩山由紀夫だ(今月発売の月刊誌「Will」からのネタだ)。鳩山家は鳩山だけのものではないと言ってるのに等しいということを、あの規格外のバカはわからなかったのだろうな。日本は、言うまでもなく日本人のものである。中国人のものではない。
もちろんコトは浅草橋だけでなく、日本中の問題である。
同じく「Wll」によれば、池袋の北口は今や完全に中国人が制覇し、夜中に歩いていたヤクザが中国人にカツアゲされるのだという。中国人はなんでもかんでもぽいぽいと自分の家の前に捨てるから、一人でも中国人が住み着くとマンションはたちまちにしてスラムと化してしまうので、日本人は嫌気がさして出て行ってしまう。なるほど、これでは日本人は太刀打ちできない。
中国人には、国境という概念がないのだそうである。好きな場所に家を建てて、ここからここまでと地面に線を引いたら、そこはもう自分のものという考え方なのだそうだ。なるほど、南シナ海で勝手に人工島を建設して国土とするなど、世界が想定するはるか斜め上の行動をしても平気な顔をしていられるのもそのためか。そもそも万里の長城からしてその象徴で、実際の戦争では何の防御にもならないあんな安っぽい壁をぐるりと配したのも、要するにここがオレの土地と宣言するためだ。
その象徴が一帯一路政策なのだが、スリランカが甘言を弄されて中国から借金漬けにされ(金利10%!)、その借金のカタに港湾を99年間も好き放題に使われてしまう羽目になったのを見たマレーシアやパキスタンやモルディブなどが、中国と共同で鉄道やパイプラインなどを建設するという約束を次々とチャラにし始めた。それを見て腹を抱えて笑っているのがロシア。
オレんちから徒歩30分くらいには、あの巨大団地の光が丘がある。かつてはニューファミリーのあこがれの街だったこの団地も、今やすっかり住民が高齢化してしまって、棟によっては高齢化率が50%だそうだ。そして同じような勢いで増殖しているのが学会員と中国人なのである。
生活に困窮している家庭を見つけると「学会に入ってくれれば、特別なルートで団地に入れるようにしてあげるよ。なに、形だけのものだからさ」とささやいて勧誘するため、学会員が増殖中だ。一方の中国人は、どうして増えているのかは知らないが、そのあきれた生活実態はネットの掲示板などであかされている。例えばエレベーターの中で放尿するというのは、日常茶飯事だそうだ。もはや人の住むところではないな(ちなみに「Will」には中国の公衆トイレの写真が掲載されているが、それはもはやトラウマレベルである)。こうして慌てて日本人が逃げ出し、光が丘も池袋北口化としていくのだろう。
このような状況を見聞するにつけ、移民政策なんて亡国の愚策そのものであると思わざるを得ない。
もっともオレも仕事で時々中国人にインタビューするが、一人ひとりはたいへんに好人物で優秀である。極めて常識人だ。だから国とか、土着の文化とか、そういうものが駄目なんだろうなと思う。
2018.10.25
そして今日は7時半に千葉県の蘇我だ。家を出るときはまだ暗かった。
そういや駅伝の女子が四つん這いで走ったことにいろんな意見が出ているが、あんなのはどう見たって無様で滑稽でみっともなくて恥ずかしいのだ。でも、どんなに惨めだろうと格好悪かろうと、本人が走りたいと思ってやったんだから放っておけばいいのだ。何かをやりきろうとする若者の邪魔をするんじゃねえよ。
夜、川崎で仕事を終えて、これで約4週間にわたる連日の取材ドサ回りもいったん終了。しばしの中休みとなる。自分で自分にお疲れさんと言うため、一人で秋津のいつもの居酒屋に行ってホッとため息をつく。
とは言え、明日からは連日の取材でつまりにたまった原稿を片付けなければならない。
そのことを思ってしばし呆然とする。アルビレックスのゲームが見てえよ。
2018.10.24
夕べは重い荷物を引きずって夜中に広島から帰ってきたというのに、今日は8時前にスカイツリーに集合だと。
でっかい鉄の高炉を相手にしていたと思ったら今日は水族館のペンギンを眺め、午後は大手町の金融本社で金融ビジネスについて話を聞く。あたまがくらくらする。
そういや卓球の福原愛ちゃんの引退会見は見事だったらしいな。
あんな具合にしっかりとメディアに感謝の気持ちを伝え、ありがとうと頭を下げて去って行ったアスリートも珍しいのではないか。
幼児の頃に泣きながらラケットを振っていた頃は単なるキワモノ、ネタ、子役崩れに過ぎなくて、誰もが長じて消えていくと思ったのに、ところがどっこい、オリンピックアスリートとして駆け抜けていくような存在になるとは、誰もが信じられない目で見たものだった。
2018.10.23
地方都市を訪れたときの風景で好きなのは、朝の電車の中での女子高校生たちだ。にぎやかで楽しそうで、人生、これから始まるんだ、という前向きのオーラがいっぱいに漂っていて、こちらまで元気になる。
だが実際は疲れ果てて19時の新幹線に乗って家に帰り着いたのは12時。
2018.10.22
岡山に行って倉敷に泊まる。
せっかく倉敷に来たというのに好き勝手に飲み歩くこともできないのは、倉敷の山の中で、しかも仕事だからである。
とほほと泣く。
2018.10.21
日曜だというのに夕方に東京を出て夜に福山に着く。広島県だ。
時間があれば大好きなお飲みで寿司でも食うのだが、今のオレにはそんな贅沢は許されない。
駅前の適当な居酒屋に入る。
適当な居酒屋のくせに、尾道港から仕入れている魚だということで、刺身がちょっとびっくりするくらい旨い。
はなの舞のくせに旨いなんて、と驚きながら刺身を食ってハイボールを飲む。
2018.10.20
このクッソ忙しいのにのこのこと出かけていった埼玉方面でのライブ演奏を終え、大宮
バイパスを走りながらオレは、DAZNでアルビレックスのゲームを応援だ。相手は京都である。
京都っていえば闘莉王である。日本の壁である。だがさすがの闘莉王も落ちた。攻めに転じて上がるともはやディフェンスに戻るだけの体力がなくて、いつだったかのゲームでは相手の速攻に一人遅れてよろよろと走りながら戻る姿は、哀れを誘うどころかドリフ並みの爆笑シーンであった。こういうディフェンスを持ったチームのサポはかわいそうだ。頭を抱えながら「あわわわ、闘莉王、戻れえ〜」と叫んでいるかと思うと、おかしくって涙が出そうな微笑み返し。アンドゥトゥロワー〜。
だが今日は、前めの選手が出場停止ということもあってフォワードは闘莉王である。まあ、恐れることはないが、長いボールを闘莉王に当てて落としたところに誰かが突っ込むという戦術を徹底されると、ちょっといやだな。
いや、いやだと言ってもオレは運転中である。闘莉王に気を取られている場合ではない。
でも、闘莉王なんかどうでもよかった。アルビレックスはしっかり勝った。これで8戦負けなしである。
1点目のカウエのゴールの後は、お待ちかねのゆりかごダンスだ。キーパーのムラーリャに第一子が誕生したのである。ゆりかごゴールってのは、相手にやられるとむちゃくちゃ腹が立つのだが、自分たちがやるとむちゃくちゃ気分がいい。盛り上がる。最低なのはDAZNで、ゆりかごが始まったと思ったら再現ビデオに切り替えやがった。
そして物語は後半ロスタイムなのである。1-0で逃げ切りに出たアルビレックスは、なんとロスタイム、戸嶋が一人で持ち込んでゴールを決めた。いやあ〜、最高のゴールでした。家へ帰ったら、息子が「戸嶋だ〜、戸嶋すげえ〜」と玄関から飛び出してきたほど素晴らしいゴールだった。スーパーゴールだ。
戸嶋はアルビレックスの心臓である。運動量の化け物と言われ、無尽蔵の心肺機能の持ち主と言われている。
87分を過ぎても80mを全力質疾走できる男なのだ。だからロスタイムになっても元気いっぱい。中盤でボールを奪うとドリブルで切り裂いて、そしてシュートだ。この時間にこんな運動量を見せられたら相手はもはやついていけない。何よりの嫌がらせだと思う。
戸嶋は、大卒1年目である。Jリーグからの誘いはほとんどなかったそうで、唯一熱心に誘ったのが新潟。その新潟にやってきて開花だ。誘った新潟もびっくりで、こんなにいい選手だったとは。
オレも戸嶋は、これでもう少し技術を磨けば化け物のような選手になるのではとにらんでいる。
実は、今日は代表のポイチこと森保監督が視察に来ていた。たぶん手薄なサイドバックを探しに来ていたのだと思うが、きっと戸島が見つかってしまっただろう。もちろん引き抜きなんぞ許さない。戸嶋は新潟の宝なのだ。ハッピーターンの白い粉で中毒にし、そして新潟美人をヨメに差し出すのだ。畑を潰して、家を建ててやるのだ。絶対に逃がすもんか。
2018.10.19
今週は名古屋、福岡、大阪と旅をして、今日は千葉から川崎という旅であった。
そして来週は前半に広島の福山に滞在し、後半は千葉とかあちこちなのだ。
今月は忙しいなあ。
2018.10.18
「タンゴさん、それじゃまるで偏屈じじいですよ、ひゃーっひゃっひゃっ!」
場末の飯田橋のさらに場末の「鳥よし」で、コイデ氏はオレを指さしてそう笑うのであった。しかも「本家です、元祖です」と、オレはラーメン屋かよ。せっかく昨日の日記では社会派宣言をしたというのに、これではまたもとの黙阿弥ではないか。
昨日と言えば、沢田研二の件であるが、なんと原因は9000人のキャパのところに7000人しか入らなかったのでぶち切れた、ということで、これにはさすがの味噌倉バンドのオレもあきれてしまった。
芸能人は河原乞食。音楽でメシを食ってきたのだから、一人でもお客様がいたら深く頭を垂れて感謝を述べ、そして全力で芸をしろ。そんなこともできない貧弱な自意識のせいで、いったいどれだけのバックミュージシャン、演出・照明関係、会場警備に至るまでの人々に迷惑をかけたのだ。
若いスタッフが土下座したにも関わらず帰ってしまったというし、沢田研二という商品でどれだの人が商売をしているかに思い至ることもできず、若い人たちにさんざん迷惑をかけていることを自覚しない、まさに老害。
あーあ、がっかりだよ。ジュリー。
昔のあんたの時代はよかった〜。
こんなちっちぇ男だったんだね、ジュリー。
それはともかく、なんで場末の「鳥よし」でコイデ氏にじじい偏屈じじい呼ばわりされたかというと、先日、コマちゃんの結婚式用ンフレットに原稿を書いたのだが、そのお礼の席をもうけてもらったのだ。いや、結婚式にも呼ばれてないのにそんな席はいらない。いやいや、結婚式に呼ばれたとしても面倒で出ないから、「鳥よし」も面倒だ。
そこを強引に引きずられてやってきて、偏屈じじいと呼ばれているオレの身にもなってほしいものである。
ところでその原稿というのがことのほか好評で、まあ、オレ様が書いたのだから当然だがな、いつでも読めるようにしてほしいとオザキも言うので、ここに貼り付けておこう。パンフレットでは許し難いことにいろいろと勝手に手を入れられてしまっていたので、これがディレクターズカット版、正式版である。
ボクは君の太陽になろうと思う。
パンダの名付け親になり損ねた話
たいていの人は、生涯に一度か二度、結婚をする。三度という人も珍しくない。いや、さすがに三度は珍しいか。珍しくないのはこっちだ、ゼロだ。
生涯未婚率が二桁という現代において、私はきっとコマちゃんもゼロで生涯を終えるのだろうと思い込んでいた。もちろんその根拠はある。コマちゃんは、いろいろと注文がうるさいのである。佐々木希だ、深田恭子だ、デビュー直後の広末涼子だとうるさいのだ。
シャラップである。自分のご面相を見ろである。なんだったらドローンを使って頭頂部を俯瞰した絵ヅラを見てみろである。ヅラにはまだ早いかもしれないが。
だが、そんな具合に、有り体に言えば身の程知らずを公言していたコマちゃんが結婚したという。誰もがその第一報に接し、え、まさかデビュー直後の広末涼子と? と腰を抜かしたものだった。
もちろん佐々木希も深田恭子もデビュー直後の広末涼子も、年を取る。コマちゃんも年を取る。年を取らないのは二次元だけだ。
幸いにしてコマちゃんは二次元の深みにはまることなく、自分が面倒くさい男であることを自覚し、反省し、そして新たな一歩をリアルな世界で踏み出した。
当然ながら結婚は人生の墓場などではない。とてもいいものである。とてもいいものだから、一度では物足りず、二度三度と重ねたくなる気持ちもわからなくはない。いや、私のことじゃないよ。一般論だよ。
いったいコマちゃんの背中を押したものは何だったのか。
コマちゃんを知る誰もが、疑問に思うその核心を、私は直接問うべく、突撃取材を試みた。場所は、東京都心にして地下鉄4路線とJRが交差するという交通の要所でありながらなぜか場末感を拭い去ることのできない飯田橋のさらに場末の安いだけが取り柄でホスピタリティゼロの居酒屋『鳥よし』である。
あー、コマちゃんさあ、奥さんて誰? この人? ケツカさん?
「……」
皆さんはGODIEGOというロックグループをご存じだろうか。1970年代に活躍した外国人と日本人の混成バンドである。高い音楽性を持ちつつもハイソなポップセンスにあふれた希有なバンドだった。そりゃ売れるわな。
このGODIEGOの代表曲に「ビューティフルネーム」という素晴らしいチューンがあって、子どもたちは誰もが素晴らしい名前を持っているんだよと訴えかけるその歌詞は、私たちの心を大いに打ったものだった。
そうである。親御さんが愛情たっぷりに我が子につけた名前を誤読するとは、とんでもない失礼にあたるのだ。(ちなみに私は息子に“トトロ”と名付けようとして親戚一同からフルボッコにされた記憶がある。今では高校生になった息子にその話をすると首を絞められそうになる)
コマちゃんの怒髪が天を突くのも当然である。
あ、ごめん、もしかして、ユーカさん?
「…ゆかです」
話は飛ぶが、コマちゃんの好物の一つにパンダがある。どれだけ好物かというと、上野動物園だったかどこかでパンダの赤ちゃんが生まれ、その名前を広く募集するというキャンペーンの際「コマコマ」とネーミングして応募したほどである。
大好物のパンダにまで自分の名前をつけようとする。つまりそれほど名前というものにこだわりというか誇りというか、執着しているのがコマちゃんという男であって、自分の妻となろうという女性の名前が間違えられてしまったなどということは、到底許しがたいことなのである。
それにしても「コマコマ」というネーミングのセンスはどうにもならなかったものか。今思い出しただけでも頭がクラクラしてくる。もし万が一、「コマコマ」という名前が採用されたなんてことになっていたら、どうなっていたか。次のパンダはきっと「ガタガタ」という名前になっていただろう。
誕生日のグランドスラムの話
私は今何の考えもなしに当たり前のように「コマちゃん」という呼び名でこの稿を書き進めているが、これは本人にとっても自然なことらしく、嫁さんにも「コマちゃん」と呼ばせているとのことだ。そうかそうか。慶賀の至りである。
もっとも子どもの頃は友達には「コマ子」と呼ばれていたこともあるそうだ。コマ子といったら、あなた、川端康成の『雪国』の女芸者ではないですか。妻子あるおっさんに一途な恋をするものの成就することなく苦しむという設定のキャラの。もちろんコマちゃんの「コマ子」はそんなこととは何の関係もなく、子ども時代によくあるおふざけだ。(もし私の息子がトトロという名前だったらトト子と呼ばれていたかもしれない)
コマちゃんは静岡県の出身である。清水市だ。とても穏やかな土地柄で人々は温厚であり、気候もよろしく、要するにのんきな土地だ。どこかの5歳児に「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と怒鳴られて喜んでいそうな土地である。そんなのんきな土地に生まれ育ったものだから、早稲田大学の学生となって上京した青年・コマちゃんは、東京という土地の怒り狂ったような熱量に恐れおののいたそうだ。
「ノンポリと呼ばれましたねえ」
ノンポリってば、コマちゃん、ノンポリティカルの略で、学生運動が盛んな1960年代から70年代にかけて使われた言葉だろ。早稲田っていうのは20世紀から21世紀になろうかという時代にもそんな言葉が一般的に使われていたのかい? アナログだねえ。いや、アナクロだねえ。
なお、ノンポリ同様、清水市も今や死語である。平成の大合併により、今や静岡市の一部だ。
それはともかく、コマちゃんは清水市に生まれた。長男で、下は女2人。つまり妹さんが2人いる。お父さんは公務員だ。
今ではとても想像がつかないが、幼少の頃のコマちゃんはとても体の弱い子だったそうだ。病弱というか虚弱というか、季節の変わり目にはすぐ風邪をひき、車に乗れば必ず乗り物酔いに苦しむ。それどころか「呼びかけても3秒ぐらい返事がないほど反応の遅い子で、いつもボーッとしていた」というお母さんの証言もある、カゲロウのような子どもだった。
カゲロウという虫は寿命が短いことで有名で、成虫になるとわずか数時間で死んでしまうそうだ。カゲロウのように弱い我が子の姿を見たご両親の心の痛みは、いかほどだったろうか。“少しでも体が丈夫になれば”と考えてコマちゃんにサッカーを始めさせたその気持ちが、よくわかる。さすがサッカー王国・静岡だ。そして、幸いにしてサッカーのおかげで小学校中学年頃からコマちゃんのカラダは次第に強さを身につけていったのだった。
なお、余談であるがコマちゃんの誕生日は1月26日である。偶然にも、これは私の誕生日と同じである。あるとき、カメラマンのO氏を加えた3人でロケに行くことになり、その電車の中でコマちゃんと私が誕生日の話をしたら、なんとそのO氏がおずおずと「あの〜、実は…」と運転免許証をカバンから取り出し、何事かと思ったらO氏も1月26日生まれだったということが判明したのである。
この話にはオチがあって、3人が向かったロケ先というのが某流通大手企業の本社だったのだが、その担当者との打ち合わせの席で「実は我々3人は誕生日が同じでして」とネタを振ったところ、なんとまあ、その担当者も1月26日生まれだったのである。
つまり生まれも育ちもまったく別の4人が顔を合わせたら、たまたま全員の誕生日が1月26日だったというグランドスラムだったのだ。ちょっと出来過ぎだが、本当の話である。本当すぎてつまらないくらい、本当の話である。
たまたま顔を合わせた4人の誕生日が同じだというのは、どの程度の確率で発生するものなんだろうか。一度計算しようとして、2人が同じ誕生日の確率は365分の1だろうから3人だとその倍の730分の1なのか? などと考えたものの、なんとなく違うような気がして計算をやめてしまった。どなたか4人の誕生日が同じ確率というものを計算して教えてくれれば幸いである。
もっとも、これは大変な確率で起きた偶然ではあるだろうけれど、こんなことに運を使ってしまっていいのだろうかとは、4人全員が心中密かに案じたことではあるが。
食い違うプロポーズの話
カゲロウのような弱い子どもだったコマちゃんが結婚すると決めたとき、お母さんは大変に喜んだ。当然だろう。妹さん2人は既に結婚し、残った長男はもうすぐ40の大台にのろうとしている。行く先に気を揉んでいたお母さんにとって、「今度、連れて帰りたい人がいるから」というコマちゃんの電話は、まさに朗報。
もっとも、以前コマちゃんは同様の電話を入れた後、実家にオザキという男を連れ帰ったことがあった。あのときのまさかのPK失敗にも似た痛い記憶があるから、お母さんの頭には条件反射的に「またオザキか?」という思いがよぎったそうだが。
結花さんとコマちゃんの出会いは、神楽坂の焼鳥屋だった。普段は飯田橋の場末の『鳥よし』なのに、かっこつけるときは神楽坂の、しかもワインと焼鳥というこじゃれた店なのだ。
コマちゃんは結花さんに会って“小柄で可愛らしいな”と思ったそうである。
「宮間系ですね」
宮間とは、言うまでもなくなでしこジャパンの宮間あやである。丸くて小さくて、ショートカットで、そういうタイプがコマちゃんの好みだ。一度、私は北区の西が丘サッカー場で行われたなでしこリーグのゲームの観客席で、コマちゃんとばったり出くわしたことがある。このゲームでは、直前の練習場で、なでしこの女子たちが練習する様子が丸見えで、私も宮間と岩清水梓がウォームアップする様子を至近距離で眺めてからスタンドに足を運んでいた(湯郷ベルの対戦相手は日テレベレーザだったのである)。
どうやらコマちゃんも私とは時間差で同じ練習風景を眺めていたようで、私に向かって「宮間がいましたよ、宮間が。ボクと宮間は3回ぐらい目が合いましたよ!」と自慢するのであった。
そんな宮間好きのコマちゃんだから、結花さんに対して宮間系という印象を持ったのは、たいへんに前のめりであったことの証明である。ただ、その焼鳥屋での出会いは「そんなに盛り上がらなかった」というのも正直な感想だ。
「酒が強いんですよ、結花は。ボクはご存じのようにあんまり強くないですから、結花ががんがん飲んで一方的にしゃべるのをボクがずっと聞いているという状態でした」
どうやら、それが結花さん的にはよかったようだ。
“私の話を聞いてくれる!”
翌日すぐに結花さんから「今日もどうですか」というLINEがきて、そして2人は翌日も会うのだった。
こうして2人は付き合うようになり、そして自然と結婚へとなだれ込んでいくわけだが、以降2年半の付き合いの中で何かネタになるような事件やエピソードがあったかというと、これが見事にまったく何もないのである。平和なもんだ。
2人で旅行とか行ったの? と聞いても「うーん、バス旅行にはよく行きましたねえ」という返事である。バス旅行だよ、バス旅行。あの、駅とかにポスターが張り出されている、茨城でナシ狩りとか木更津でイチゴ狩りして帰りはアウトレットモールでお買い物、とかの。
まあ、月に何度も夜勤のある助産師というハードな仕事に就いている結花さんだから、休日は何よりも休養に充てたいだろうし、2人ともお手々つないでディズニーランドという年齢でもないから、バス旅行もアリっちゃアリだが。
そういう平穏さ、そういう何気なさをお互いに大切にしたいということなのだろう。
2人は既に2017年の11月に入籍しているが、呆れたことにプロポーズはまだなのだそうである。いや、コマちゃんは何度かプロポーズの言葉を、飲みながら、あるいは口喧嘩の最中に、ポロッと口走っている。結花さんは確かにそれを耳にして認識してはいるものの、正式なプロポーズとは受け取っておらず、「私はまだプロポーズされていない」と言い張っている。
しっかり入籍しておいてプロポーズされているもいないもないとは思うのだが、まあ、それはいつの日にか2人でちゃんと交わしてくれ。
こじらせ系が誕生した話
前述のようにコマちゃんはどうせ結婚しないのだろうと、周囲の連中はみなそう決めつけていた。たとえデビュー直後の広末涼子が現れたとしても、である。だが、意外なことにコマちゃんは「いずれはするつもりでしたよ」と言う。ただ、それは今ではないと思い続けてきたわけだ。
なにしろ、コマちゃんは人と一緒にいるのが苦手である。一つ屋根の下で、同じ人とずっと暮らさなくてはならないと考えただけで息苦しくなってくるのである。
カゲロウのような虚弱な子だったコマちゃんは、長じて健康な肉体を手に入れたが、実はその中身は影の薄い人間だった。
それって陰キャじゃねえの? コミュ障じゃねえの?
私がそう指摘するとコマちゃんは「人と関わりたくない、人と関係なく生きていきたいと思ってましたから」と、それを肯定するのであった。
誠実で勤勉な公務員であったお父さんはコマちゃんに対して「謙虚であれ、目立つことはするな」と常に諭した。親というものは我が子に対して波瀾万丈で派手な人生よりも平々凡々でいいから落ち着いて安定した生き方を望むものである。お父さんのそれらの言葉は、病弱に生まれついた後にやっと健常を身にまとった大切な息子に向けて贈る、一日でも長く健康に生きてくれという願いの言葉そのものだった。
処世訓といえばあざといが、いずれ親の庇護から離れて1人で生きていかなくてはならない息子への、人生の教えだったのである。
コマちゃんはそれにちゃんと応えた。
周囲に気を使い、人に合わせ、自分を出さず、我を抑えた。そうした態度は、やがて「お前って本音を言わないよな」という評価となって跳ね返ってきたが、コマちゃんは「本音って何のことだ?」と首をかしげるだけだった。
結花さんも、それは言う。「自己主張しないんですよね、コマちゃんて」と。
サッカー少年コマちゃんは、幸いにして、勉強もよくできた。何しろ早稲田である。地方の中学、高校では、秀才・優等生だ。だからコマちゃんは先生からの覚えがめでたく、クラスの中でも目立つ存在になった。やりたくもないのにクラス委員もやらされてしまう。
目立ちたくないのに目立ってしまう自分。
人と関わりたくないのに人の方から関わってこられる自分。
もちろん、それらを拒絶するなんてできっこない。なぜなら、周囲に気を使い、人に合わせ、我を出さず、本音を口にしないのがコマちゃんだから。
そう書き綴りながら私は思うのだが、これってキツいよねえ。ヤバいよねえ。
陰キャなのを自覚し、陰キャであることに心地よさを感じているというのに、周囲からは太陽であることを求められ続けるのだから。
そんな中で過ごす日々は、次第にコマちゃんを追い詰め、ますます自己防衛的に自分の感情を出さない喜怒哀楽の薄い人間になっていく。“こじらせ系”の誕生である。
体温、低いよねえ。コマちゃんて。
太陽であることを求め続けられた結果、反比例するようにどんどん自分を冷やしていったんだろうね。
そんなコマちゃんが、結婚して誰か一人とずっと同じ空間で過ごすなんて考えられなかったと思っていたのもわかる。そして唯一“この人とだと一緒にいても楽だな”と感じて、結花さんと結婚することにしたのもよくわかる。
そのままでいいんだよ、コマちゃん。
結花さんは、口には出さずとも、コマちゃんにそう語りかけたのだろう。きっとそれが結花さんからコマちゃんへのプロポーズの言葉。
真紅のカバをかぶったバカの話
澤穂希がピッチをかけていく。
「苦しくなったら私を見て」と仲間を鼓舞した背中が、今も息苦しそうにあえぎながら、全力疾走をする。勝てるはずのない圧倒的な不利な状況でも、背番号10は諦めない。
“さあ、来い! 逆境こそがチャンスだ”
そんなメッセージを澤は全身で送ってくれる。
「なでしこはももクロなんすよね〜」
そのとき、コマちゃんがぼそっと語った一言は圧倒的な説得力を持って私に刺さった。
アイドルファンが特定のメンバーを応援するときは、“××推し”という表現をする。特定のメンバーではなく、グループ全体を応援しているときは“ハコ推し”だ。それでいくとコマちゃんはももクロの“ハコ推し”である。ただ、その中で特に誰かということになると、同じ静岡県出身の百田夏菜子を推す。赤の子だ。
あるとき百田夏菜子が赤いカバのかぶり物をさせられたのを見たコマちゃんは、本人曰く、「血迷ってしまって」まったく同じ真紅のカバのかぶり物をオーダーしてしまったのである。もちろん市販などしていない。コマちゃんはネットでこういうものを作ってくれる業者はないかと探して、そしてようやく見つけた京都の業者に1万円で「これを同じモノを」と発注したのである。
特注品にしては1万円というのは安いからお買い得のような気がするが、使い道が極めて限定されることを考えればやはりバカな買い物だろうと思う。しかもコマちゃん、ももクロのライブでこれをかぶって応援しようと目論んだというのに、ライブ会場の入り口チェックで引っかかってしまい、没収されるという憂き目に遭ってしまうのである。
ただ、“持ち込み可、ただし本番での使用は厳禁”という条件で許されたライブの時は、本番前の会場でかぶることができた。私もそのライブには行った。忘れもしない春先の西武ドームでのライブだった。
ももクロのライブでは西武ドームの通路に赤黄色桃色緑紫という五色の法被をまとったおっさんおばはん家族連れが入り乱れてまさに百花繚乱なのだが、その中でも真紅のカバをかぶったコマちゃんは別格の輝きであった。
「これを見てくれ」とばかりに胸を張ってライブ会場の通路をうろうろと徘徊するコマちゃんは、ちょっと進んでは「写真を撮っていいか」など声をかけられ、見知らぬモノノフ(ももクロファンのこと)と嬉しそうに写真に収まっては握手したりしていた。
目立ちたくない、派手なことはしたくないと生きてきたコマちゃんだったはずなのに、これはもしかしたら隠されていた一面かもしれない。私は真紅のカバをかぶって満面の笑顔で歩き回るコマちゃんを見ながら、カバをかぶったバカじゃねえかと思いながら、そんなふうに感じていたのである。
コマちゃんがカバを真似たももクロの赤である百田夏菜子は、太陽の明るさが持ち味だ。天然なだけじゃんという評は正しいが、天然だからこその底抜けの明るさが魅力である。(ちなみにどれだけ底抜けかというと、米子の読み方を問われて思い切り“こめこ”と答えてしまったほどである)
だから私は、そんな様子だったコマちゃんを思い出しながら、陰キャは陰キャでいいけれど、結花さんにとっては太陽であってもいいんじゃないの、と思うのだ。そう考えると、真紅のカバがなぜか太陽そのものに見えてくるから不思議である。
エルトン・ジョンに『僕の瞳に小さな太陽』という名曲がある。ビーチ・ボーイズのメンバーがコーラスで参加したド迫力のバラードだ。“losing everything is like the sun going down on me”という決めフレーズのこの曲は、「君のすべてを失うことは太陽が沈んでしまうのと同じだ」というようなことを歌っている。とてもいい歌だ。
コマちゃん、君は沈まぬ太陽となって、ヒマワリの笑顔の結花さんに、陽光をさんさんと降り注ぐんだぞ。そして、小さくてもいいから次のヒマワリを一輪、二輪と咲かせるんだぞ。みんながそれを楽しみにしている。
花は踏まれて強くなる。
「やがて実を結び、花が咲きますように」。天から授かった我が娘にそのような人生を送って欲しいとの祈りを込めて、御両親はその子に“結花”と名付けました。たいへんに美しい名前です。花はハナでも、まさか鼻に棒を刺すような日が訪れることなど想像もしていなかったでしょうが。今、その娘さんは輝くばかりの太陽を浴びて大輪の花を咲かせました。八月生まれの結花さん。ヒマワリの笑顔の結花さん。
※
皆様は胎児というものの写真をご覧になった経験がおありでしょうか。胎児というものはたいていの場合は母親の胎内におりまして、その間のわずか十月十日のうちに実に様々に態様を変えていく生き物であります。具体的には受胎の後三十数日でまずは魚類のような姿となり、少し過ぎると次は両生類のような気色の悪い姿態となり、そしてやがて猿のような哺乳類に近い姿となっていくのであります。その後、胎児というものは人間の姿となってこの世にひり出されてくるのでありますが、希にというか、しばしば猿のままのご面相で成人して猿顔などと呼ばれてこの世を儚み親を恨むという男子もいるのであります。いや、男子ならばまだしもこれが女子でありましたら、とある貧乏臭いフォークシンガーが唄った「娘は器量が良いというだけで倖せの半分を手にしている」などという身も蓋もない歌そのものの不幸な人生を送ってしまうのでありましょう(※1)。
それはともかく、このように胎児というものは母親の胎内にいるわずかな間に十数億年の生物の進化を追体験する「系統発生」という現象を見せるのでございまして、俗にこれを「とつきとおかのきせき」などと呼ぶこともあるのでございます。
そしてさらに胎児というものには、実はまた一つの別の奇跡というものもあるのでございます。何かと言うとそれが胎内記憶(※2)というものでございます。胎内記憶とは字義通り母親の胎内にいる間の体験を記憶しているという奇っ怪な現象のことでありまして、無論胎児が母親の胎内から飛び出して都心の場末の飯田橋のさらに場末の居酒屋『鳥よし』でホッピーを飲むということなどいたしませんから、体験の記憶と言っても主に耳に飛び込んできた音の記憶ということになるのでしょうが、実はさにあらん、なんと生まれる前は天国のようなところにいて自分で母親となる女性を見つけてその胎内に飛び込んだという記憶を持って生まれてくる新生児もいるとのことであります。そのような戯言は良識ある大人としては俄には信じがたく、所詮後付けの造られた記憶に違いないとは思われるのですが、やはりそこは現に助産師として何十人何百人もの新生児を取り上げた経験を持つ結花さんに訊かねばなるまいと考えた次第であります。
「んー、どうなんでしょうねえ。でも、ママの声は届いているんじゃないかなあ。パパが抱いても泣き止まないのにママが抱っこすると泣き止むのは、きっとママの声を覚えているからなんですよ」
結花さんは、にっこりと笑うのでありました。
※
結花さんは一人っ子として生まれ育ちましたので、幼いときからしっかり者だったのでしょう、「しょうらいはじりつするんだ」と早くから心に決めていたそうです。自立イコール自分で稼いで自分で食べていくイコール手に職を付けるイコールでも医者になるほど勉強ができるわけじゃないイコールそうだナースだ、というわけで高校生の時に看護師に進路を定め、大学で学びました。その志を叶えて見事に看護師としてデビューすることができ、そしてたまたま産婦人科に勤めたことからお産が大好きになり、助産師の資格を取ろうと再び学校に通い、そして二十六歳で助産師として再デビューしたのです。実は看護師というのは陣痛中の妊婦さんの介助はできますが、赤ん坊を取り上げることは許されておりません。赤ん坊を取り上げることが認められているのは助産師で、産後のケアでも母親に深く関わることができるのは助産師です(※3)。結花さんは、産婦人科で看護師として仕事をするうちに「自分も赤ちゃんを取り上げたい」との想いが胸中に芽生えてきて、その衝動を抑えきれなくなったことで、いったん看護の現場を離れて専門学校に通い、助産師の資格を取ることにしたのです。
駒形さんと神楽坂の焼鳥屋で出会ったのは、ちょうどその助産師の資格を取って、実習などに追われる日々を送っていた頃のことでした。
「タイプじゃなかったですね」
結花さんは、駒形さんのファーストインプレッションについてあっさり断言されました。身も蓋もありません。ではどういう男性がタイプなのでしょうかと尋ねてみたところ「太め。クマさんみたいなの」とのことで、例えばプーさんのような男性ですかと確認したところ激しく首肯されたのでありました(※4)。もちろん異性の好みのタイプというのは時や人生経験、さらには流行と共に変わっていくものでしょうし、恋愛相手と結婚相手でタイプがまったく違うというのもよくある話です。失礼を承知で申し上げることを許していただけるならば、結花さんも決してデビュー直後の広末涼子にクリソツというわけではないかと思いますし、「タイプじゃなかったですね」というのは、ありがちな振り返りでしょう。そもそも人はルックスでのみ結婚相手を決めるわけではありませんから。ですから大切なのは駒形さんのファーストインプレッションがどうだったかではなく、なぜタイプじゃなかったにも関わらずに神楽坂の焼鳥屋だけで終わらずに、長い人生の伴侶としてこの人と添い遂げようと思い至るようになったかという、まさにその点にあるわけであります。
「吐き出させてくれたんです」と結花さんは言います。もちろん飲み過ぎて、食べ過ぎて、つい、というわけではありませんよ、“吐き出す”というのは比喩的な表現ですよ。要するに愚痴だとか弱音だとか罵詈だとか雑言だとか泣き言だとか呪詛だとか駄洒落だとか、弱った心が救いの手を求めるように次から次へと口を突いて迸り出る本音のすべてを、駒形さんは嫌な顔一つせず受け止めてくださったと、そういうことなのです。もちろん駒形氏のそのときの心中はわかりませんが、しかし、少なくとも結花さんが「私を受け止めてくれた」と感じたその想いに嘘や飾りはなかったということです。
「だから、気がつくと自然と長く付き合っていました。それまでは誰と付き合っても長続きしなかったんですけど…おっとっと、つい口が滑ってしまいました、おほほ」
いえいえ、誰にも過去はございます。好いた倦んだ、出会った別れたの繰り返しで、ライフタイムはゴーズオンなのでございます。最も大切なことはその果てにどの港にたどり着いたかということでございます。たどり着いたところこそ、“家庭”という名の母港なのでございますから(※5)。
※
先程、助産師である結花さんは何十人何百人もの新生児を取り上げたと紹介しました。しかし、実はそれは嘘なのでございます。真実ではございません。いや、もちろん結花さんが助産師であるというのは事実でありますし、助産師でなければ新生児を取り上げることはできないというのも事実であります。
事実でないのは、助産師になってからの三年間で何十人何百人もの新生児を取り上げたという点でございます。結花さんはそんなに数多くの新生児を取り上げてはおられません。その理由は、お勤め先が某大学病院の周産期母子医療センターというところであるためです。日本は世界で最も安全に子どもを埋める国でありまして、おっと違った、産める国の間違いです、“埋める”と“産める”では大違いです(※6)、大方のお産というものはとてもハッピーで明るいものでありますが、しかし、すべてのお産がハッピーであるとは限らないのもまた事実です。たいへんに苦しく辛いお産というものも決して少なくはないのであります。例えば野良妊婦という、たいへんに耳障りの嫌な言葉がありますが、これは妊娠しているにも関わらず産科・助産所への定期受診を行わず、かかりつけ医を持たない女性が、いよいよ産気づいたときに初めて医療機関に受診し出産することを言います。もちろん本人が好んで野良妊婦となることを選んだわけはなく、やむにやまれぬ不幸な事情があってのことでしょう。安全に子どもを産める国・日本には、実はまだまだそうした辛いお産もあるのです。そうした辛いお産、不幸なお産をせざるを得なくなった人たちが搬送される先が周産期母子医療センターでして、結花さんが勤務している職場がまさにそこなのであります。
わずか十六歳の妊婦さんが搬送されてきます。薬物中毒の妊婦さんが運ばれてきます。日本語のまったく通じない外国人の妊婦さんが救急車によって担ぎ込まれてきます。
深夜、早朝、時間を問わず運び込まれてくるそんな修羅場の中で結花さんたちは、生まれてこようとする小さな命のために、生命を賭して出産を乗り切ろうとする妊婦さんのために、力を尽くします。当然、帝王切開に踏み切る率も高くなりますので、ですから結花さんがその手で新生児を取り上げる機会も少なくなってしまうというわけです。
怒号が飛び交う修羅場ですか、と質問したら、結花さんは「妊婦さんのうめき声は響きますが、私たちは静かに仕事を進めますね」とのことでした。そこはさすがプロフェッショナル、医師、看護師、助産師のチームはアイコンタクトでコミュニケーションを取りながら常に最善を尽くしています。
「でも、苦しいですよ」と結花さん。目の前で妊婦さんの容態が急変することもあれば、聞こえるはずの泣き声が聞こえないこともあります。既に失われた命を、失われたとわかりつつ取り出さなければならないこともあります。いきむ妊婦さんに「大丈夫ですよ、もう少しですよ」と笑顔で声をかけて力づけながら、実は腹の底では「この子は助からないかもしれない、助かっても重篤な障害が残って生涯呼吸器を手放せないかもしれない」とやがて目にする現実に備えて歯を食いしばっていることもあるのです。常に生命のやりとりが目の前で行われる、そんな厳しい現場が、結花さんの日常なのです。
「この世界に胎内から放り出された時、赤ん坊が泣いているのは、何でこんな出鱈目な世界に産み落としたんだよーという怒りのせいです」と新生児の泣き声について解説してみせたのは嶽本野ばら(※7)ですが、例えば十六歳の母親から生まれた父親が誰かも知らない子の未来に待ち受けているのは貧困と虐待かもしれず、「とつきとおかのきせき」が誰にとっても倖せなものであるとは限らないというのが現実なのです。
だからこそ結花さんは、例えば三カ月検診で“あのときの赤ちゃん”に再会できると本当に嬉しいと話します。
「三カ月たって、丸々と太って、見違えるようになった赤ちゃんの姿を見るのが倖せですね」
産まれてくる命、泣き声を上げることなく失われていった命、我が子の出産と引き換えに失われていった母親の命。それら一つひとつの命とのやりとりを重ねて、結花さんは日々を強く生きています。
※
ヒマワリの笑顔の結花さん。その強さは、たくさんの命を支えてきました。これから先、もっと多くの命を支え、救っていくことになるでしょう。そんな結花さんも、実は一度、ポキンと折れてしまったことがあるそうです。
それは大学を卒業して念願の手に職を付けることに成功し、看護師として就職した一年目のことでした。デビューした職場は、老人病棟。産婦人科とは真逆と言えば真逆。生死と直面しているということならば、似ていると言えなくもないかもしれない。ところがこの職場で、結花さんは大きな挫折を経験することになったのです。具体的には、仕事を投げ出してしまった。原因は、一言で言えば人間関係。新人看護師を指導する先輩看護師との関係づくりがうまくいかなかったのです。それは、いじめとか、意地悪されたとか、そういうレベルの話ではなくて、看護に対する考え方の違いや、自分自身の技量の未熟さとか、そういう話。新人として頑張らなくてはならない、でも受け入れられないこともある、というせめぎ合いが心の中で渦を巻いて、やがて結花さんは「ストレスで眠れない、食べられない、という状態になってしまいました」。
心身共に壊れる寸前の結花さんは、仕事を休んで、御両親の出身地である出雲(※8)に暮らすおばあちゃんの家で静養させてもらうことにしました。
ただ、看護師という仕事そのものが嫌になったわけではありませんでした。ヒマワリの茎はポキンと折れてしまったかもしれないけれど、根っ子まで枯れてしまったわけではなかったのです。大好きなおばあちゃんの元で休ませてもらい、少しずつではありましたが、結花さんは力を取り戻すことができました。そして、そのとき結花さんが強く思ったのが「もうこんなことは繰り返したくない」ということでした。看護師という生き方は自ら望んで選んだ道なのだから、自分の弱さで折れてしまって、その道を諦めるようなことにはなりたくない、と決心したのです。
茎は折れたかもしれないけれど、振り返ってみれば結花さんは踏まれたことでかえって強くなることができました。現在の周産期母子医療センターでの仕事は決して楽なものではないし、月に数度の夜勤もあって目の前で行われている命のやりとりに一睡もできないこともあるけれど、もう折れることはないという自信を持っています。
※
「結花は自立した女ですから」と駒形さん。間違いなく、駒形さんは結花さんの強さにホの字です。駒形さんに、結花さんとの結婚を決心した理由について尋ねたのですが、あるとき駒形さんが仕事の弱音を吐いたところ、結花さんは「いざとなったら私が働いて食べさせてやるから」と答えてくれて、その瞬間、駒形さんは結婚を決意したそうです(※9)。“食べさせてあげる”とはなかなか言える言葉ではありません。幼いときから手に職を付けて自立したいと考えて生きてきたからこそ、自然に口に出せる言葉でありましょう。
二人が喧嘩をすると、だいたいが一方的に結花さんがまくしたて、それを駒形さんが黙って聞いて受け止めるという形になるそうです。髪型を変えたのに気づいてくれない、新しい服を買ったのに何も言ってくれない。喧嘩の原因は大方そんなところなので別に勝敗をつけるようなことでもないのですが。優しい、怒らない、いつも穏やか。駒形さんのそんなところが、結花さんは大好きなのでしょう。
男と女は庭木と庭師に例えられます。庭にあるのが庭木ばかりで庭師がいなかったら、その庭はやがて収拾がつかなくなってしまうほど木々が生い茂り、そして荒れ果てていくでしょう。逆に庭師しかいなくて庭木がなかったら、庭としての体裁をなさないままです。男と女は互いに庭木と庭師の関係となって、庭が荒れないようにお互いを刈り取り、整えてあげることが肝要なのです。
けれど、結花さんと駒形さんは、庭木と庭師というより花と太陽という関係の方がしっくりくる気がしませんか。花はもちろんヒマワリ。結花さんです。そして駒形さんは、その花を大きく咲かせる太陽です。強くて逞しい花は、穏やかで温かい太陽によってさらに伸びていくことでしょう。空に向かってまっすぐに、どこまでも。きっとそんな風に高く差し伸べられた手に応えて、駒形さんは結花さんだけの太陽になってくれるに違いありません。
※1 さだまさしの歌った『もうひとつの雨やどり』という歌です。大ヒットした『雨やどり』の裏バージョンということでしょう。あの『関白宣言』にも裏バージョン『関白失脚』というものがありますが、一人突っ込みというか、セルフパクリというか、こういう芸はあまりいいものではありません。
※2 三人に一人は母親の胎内にいたときのことを覚えているという研究成果もあるそうです。ちなみに海外では前世の記憶の研究は盛んに行われていても、胎内記憶の研究はほとんど行われていないようです。
※3 実はこのあたりの話はかなりグレーなゾーンでありまして、医師と看護師と助産婦のできることというのはそれぞれ決まっているのですが、答える人によって範囲が微妙に異なってくるようです。ただ一つだけ確かなのは、そうしたグレーゾーンを厳格に適用すると日本のお産の現場は完全に崩壊してしまうだろうということです。
※4 傍らでコイデ氏が実に嬉しそうに笑っておりました。オレはモテる、と勘違いしたに違いありません。
※5 ♪ふるさと持たないあの人の心の港になりたいの〜と歌い上げる南沙織の『早春の港』(作詞:有馬三恵子)はとても染みる曲です。嗚呼、昭和が恋しい。
※6 日本の周産期死亡率(妊娠満28週以後の死産数と早期新生児死亡数を加えたものの割合)は2・9%と、世界の中で突出して低い数値となっています(2010年)。戦前は46%もあったそうですから、いかに日本の周産期医療の体制が急速に整ってきたかがうかがえます。
※7 男です。
※8 出雲と言えば出雲大社。そして出雲大社と言えば最強の縁結びの神。ちなみに結花さんの旧姓「周藤」は、島根県と群馬県に多いそうです。
※9 実はこの後に続けて「この人ならオレを介護してくれると思ったんスよ」とつぶやいております。シャラップであります。
2018.10.17
アルビレックスが勝ったと負けたとか、遠くへ出張して疲れたとか、そんなことオの身辺雑記ばかりが書かれたこんな日記が、まあ、日記だからそんなものだとは思うのだが、果たして人様が読んでおもしろいかと言えば絶対にそんなことはないはずで、ならばここは要するにもろもろの社会的な事象を鋭く批評するぐらいでないと人様に喜んでいただけないだろうと考えるのである。オレは。
というわけで、今日からは社会批評を鋭く繰り出すのである。
今日は、えーと、あれだ、沢田研二がライブをドタキャンしたという事件だ。
埼玉スーパーアリーナでのライブで、って、おいおい、けっこうな大箱じゃないの、ライブを予定していた沢田研二が契約関係のトラブルにより開演一時間前に中止を決めてしまったというトラブルだ。どうせ酔っぱらった末の体調不良からの血管ぷっつんだろうと思ったら、案に相違して契約トラブルとは。
まあ、こういうことは案外珍しくないわけで、だいたいの場合は、ともかく押し寄せた観客のために、そしてトラブルが拡大して危険なことになるのを防ぐために、ともかくライブだけは決行してしまうのがふつうである。その後のことは契約問題なのだから弁護士を挟んで粛々と処理すればいいだけのことだ。
だが、そうしなかった。それなのに客が暴れなかったのは、あれだろう、年寄りばかりだからだろう。
これが昭和のプロレスだったら大騒ぎだ。実際、昭和41年には板橋事件という暴動が起きている。これは東京プロレスという団体が板橋の駐車場でプロレス興業をしようとしたのだが、主催者が金を払わないので直前に中止となり、怒った観客が暴動を起こして機動隊も出動するという騒ぎになったものだ。まあ、血気盛んな世相の昭和の時代、しかもプロレスが真剣勝負だと信じて集まった観客が正義感を燃やしすぎてしまった結果の事件だった。
今回はカネと暇はたっぷり持っている高齢者ばかりが集まったライブだから事情はまるで違うわけで、まあ、暴動などは起こりようがなかったのだろう。
暴動と言えば、オレはあの有名な新日本プロレス、両国暴動事件に立ち会っている。ビートたけしが「たけしプロレス軍団」(TPG)を仕立てて新日本プロレスのリングに乗り込んだ事件だ。
当初発表されていたメインイベントは猪木対長州の一騎打ち。数ヶ月前に行われた同じカードは、実に新日本プロレスらしい名勝負だった。30分間一度もロープに飛ばずにグラウンドの攻防に終始し、おそらくロープに飛んだらそれがフィニッシュの合図という取り決めだったのだろう、ロープにとばされた長州に猪木がグラウンドコブラを決めて勝ったのだった。地味ながらこれぞプロレスという名勝負で、オレはその再戦に胸膨らませて両国まで駆けつけたのである。
それなのにメインイベントが突如たけしプロレス軍団対アントニオ猪木に変更になったのだから、たまらない。「どーですかー、お客さん」の猪木のあおりは怒声にかき消され、試合中は「やめろ」の大コールにミカンや座布団がリングに投げこまれる騒動になってしまったのだ。
オレは国技館の二階席に座ってその後の観客が暴れて座席に火まで着けてしまうという暴動をぼなんやりと眺めていたのだが、ありゃあ、なかなかに見物だったな。
っと、話がずいぶんと飛んでしまった、沢田研二だった。
最近の沢田研二は大人気で、ライブをすれば満員御礼。メディアにはいっさい登場せず、好き勝手にふるまってお気楽な人生を過ごしていそうだ。仕事がないときは新橋の焼鳥屋で昼間から飲んでいて、酔いつぶれると田中裕子が迎えに来るのだという。うらやましい人生である。
ライブでは、沢田研二はばばあで埋まった客席を指さしで「年上の人、うっつっくっしーすぎーる」と歌って頭を抱えるという失礼きわまりないパフォーマンスをするそうだ。客席もその瞬間「うぎゃーっ」と盛り上がるそうで、オレも一度はその阿鼻叫喚を現場で見てみたいと思っている。
もともと中学の頃からオレは沢田研二が好きで、高校で結成したバンドでは、沢田研二の「危険な二人」や「あなたへの愛」などをコピーして演奏していた。オレはギターで、ボーカルは生徒会長の阿久津くん。後に坊主となるヒロシはベースだったが、貧乏な田舎の高校生なのでベースは買えず、ギターの下4弦をベース代わりに弾くという、頭のくらくらするようなバンドだった。
練習場はオレの実家の土蔵の中で、でかい味噌倉からは味噌の発酵した匂いが漂っていた。
ある時、いいアイデアを思いついたオレは、その味噌倉バンドの演奏する「危険な二人」をカセットテープに録音し、地元の電気屋で手に入れた3000円のミキサーを使ってサイモンとガーファンクルの「バイバイラブ」のライブ音源から抜き取った大音量の拍手をかぶせてみたのである。結果、大きなアリーナで満員の観客の拍手を浴びながら「危険な二人」を演奏する味噌倉バンドというトラックができあがった。
あの当時からすでにオレはアレンジャーとしてのセンスを発揮して、このようにしゃれた音源を制作していたと、まあ、そういう話なのである。
おしまい。
2018.10.16
前夜、博多に泊まって今日は朝から仕事。昼前に終わらせて山陽新幹線で新大阪に移動し、午後は大阪で仕事。そして夕方には東海道新幹線に乗って品川へ。
要するに博多まで東京から新幹線で移動し、今日は博多から東京まで新幹線で帰ってきたというわけだ。さすがに座り疲れたわい。
2018.10.15
本日は博多である。今年の6月にも来たので、短期間で二度目だ。博多が特に好きというわけではないが、こういうこともあるのだ。
日本全国どこに行っても土地の名物があり、それはだいたいものすごくうまい。博多も魚がすごくうまい。というか、これは日本全体がうまいということなのだろう。
あんまり中国人あたりに荒らされたくないものである。
2018.10.14
アルビレックスのゲームを見るために甲府へ行った、その連れはオレの弟である。オレ以上にコアなアルビレックスサポーターである。
2歳違いなので、弟は58歳。実家に暮らし、3人の子供がもうすぐ手を離れる。
甲府の居酒屋でよそ者は出て行け扱いをされたオレたちは、仕方なくラーメン屋に流れて(それはそれで非常に旨いラーメン屋だった)、ビールにつまみで喉を潤したのだが、弟はビールを運んできた愛想のいいおばさんに向かって「オレたちはどんな関係に見えますか? 兄弟なんですよ」と嬉しそうに話しかけた。
おいおい、ここは飲み屋じゃなくてラーメン屋なんだからそんなに店の人をかまうんじゃないよと言いながら、オレもその言葉を嬉しく聞いた。
この年になって兄弟2人で一泊とはいえ温泉地に旅ができるなんて、実はとても幸せなことではなかろうかと思う。経済状態も健康状態もそこそこで、家族が安定していて、なによりも互いに意思疎通ができている。年老いて絶縁している兄弟の話なんてオレの周りにもごろごろある。こうしてラーメン屋でビール瓶を中に向かい合いながら、昔のように方言で、死んだ両親の思い出をサカナにしながら夜を過ごせるというのは、神に感謝しなければならないくらい幸せなことなのだろうと思う。
じゃらんで見つけた訳あり格安コースの老舗旅館は、訳ありっていうのはやっぱり“出る”ってことだろうなあと思わざるを得ないような陰気さと暗さであったけれど、そのようなこともなく、弟と二人で枕を並べて眠る。
こういう夜を、オレたち兄弟はこれから先、何度持てるのだろう。
60歳を過ぎ、それはそんなに多いことではないはずだ。だからこそ、こういう時間をもっと持ちたいなあと思ったのだった。
2018.10.13
東京から甲府へお嫁に行った人の話を聞いたことがある。
「んもう、すんごい閉鎖的なんですよ〜」とその奥さんは言った。「私が結婚しても東京の仕事を続けていたら、“そんなに東京がいいんか”と陰口言われちゃいました」。
東京でキー局に就職しようとしたがかなわず、どうにか山師でテレビ局に入ることができた女子アナにも聞いたことがある。
「3人でおしゃべりしてるでしょ。そのうちの1人がいなくなると、すぐに残った2人でその人の悪口を始めちゃうんです。びっくりしたあ〜」
要するに山梨というのは、そんなにも閉鎖的な土地柄なのである。そのことを久しぶりにオレも思い出した。
今日はアルビレックスのゲームを見るために、甲府までやってきた。白熱のいいゲームだったが、結果は0-0。
やれやれ、甲府のスタジアムは美しくて好きだが、ここで勝った記憶がないなあ。いつも引き分けだ。
夜、そんなゲームの熱気を冷まそうと居酒屋を探しに出かける。
なかなかいい店が見つからず、仕方ない、ここでもいいか、と思って飛び込んだのだが、その居酒屋では、なんとオレたちの顔を見て「ごめんなさい、満席です」ときっぱり。
いや、だって席が空いてるし、大テーブルーのイスも空いてるし…
店の中は明らかに常連ばっかり。その常連が、オレたちが入店した途端、話をやめてシーンとなって、店とオレたちのやりとりに耳を傾けている。
つまり、ここは常連の店であり、明らかによそから来たオレたちは邪魔者。よそ者は帰れ、とこの店と客はオレたちに向かって放ったのだ。
あーあ、やっぱり山梨だよなあ。陰湿で閉鎖的だよなあ。しょうがねえべ、盆地は。
そういやあの女子アナは「山梨の居酒屋って、どこも立派な駐車場があるんですよ〜、しょうがないですね」と苦笑していたが、確かにこの居酒屋にも立派な駐車場がついている。
まあ、そういう土地柄というわけだ。
2018.10.12
練馬の住民が地元情報を交換するネットの掲示板があって、そこに「石神井公園にホームセンターが欲しい」という意見が載ったことに対して「ホームセンターなんかほしがるのは田舎ものの証拠」という突っ込みが入ったのをきっかけに「石神井公園は田舎か、否か」という論争が始まりかけたのだが、「23区内で“田舎”はむしろ褒め言葉」という意見であっさり決着したのが大笑い。
2018.10.11
いまどきのカフェが全面喫煙だなんてまったく頭にないから、何も確かめずに入った店で隣の人間があたりの前のようにたばこを吸っているのに気がつくと、己の失態に頭をかきむしりたくなる。だからといってすぐさま席を蹴って立ち上がるほどの心臓も持ち合わせていないので、しばらくは煙を我慢して過ごすことになる。
悪いことにこういうカフェはたばこが吸えるということを売りにしているものだから近隣のスモーカーがハエとり紙にかかったハエのように集まってくるので混んでしまっていて、空席待ちの人間からは、すわないなら出て行けという視線を受けることになってしまう。
今のオレがまさにその状態。とほほほ。逃げるとするか。
2018.10.10
しっかし、いろいろと忙しいなあ。
忙しいのにまったく儲からないというのがお約束の愚痴である。
この忙しさが年中続けばそれなりに懐も潤うわけだが、そうもいかないのが請負仕事のつらいところ。
まあ、よい。仕事の声のかかるうちが華。
お座敷に呼ばれる限り、オレは全力で踊り続けるのだ。
2018.10.9
夜遅くまで起きていられない。歩くスピードが落ちた。集中力が続かない。
60歳を過ぎて、つまりは還暦になって、体力ががた落ちして、その結果がこれである。あーあ、年は取りたくないものだ。
もっとも、もともとせっかちで、腹が立つときも一瞬だったが、いろいろとスローになったおかげで切れる前に一瞬ためることができるようになったのは、成長と言ってもいいかもしれぬ。
最近もいろいろと切れそうになることが多いのだが、だいぶ呑み込んでいる。大人は我慢するのだ。
2018.10.08
おおっと、気がついたらジュビロ磐田がやばいことになっていて、香ばしい。
日曜日は隣の清水エスパルスに1-5で負けて、前節の0-4に続けてのバカ負けだ。わははは。
おかげで名波が、あの名波が、レジェンドが、サポーターから阿呆、馬鹿、老害呼ばわり。当然解任圧力が高まっている。
オレの見立てでは、案外降格の可能性が高い。なんてったって得失点差が-12というのがかなりやばい。
見るところ、川又のハゲがぼけなのと、中村俊介が意識の高い老害になってしまったのが痛いが、それ以上に一番の原因と見えるのが大久保である。歩く厄災、歩く疫病神、歩く伝染病。
川崎から移籍した先が東京。それなのに東京にフィットしないとみるや、驚くべきことに自分で移籍金を払ってまで川崎に逆戻り。それだけでも仰天の出来事だ。
その川崎を1年でとっとと出て、つまりこういうのを後ろ足で砂を、というのだが、とっとと出て移籍した先が今年のジュビロ。名波もなんでこんなの取ったんだろうなあ。名波なら制御できるかと思ったのかなあ。
今日のゲームでは、大久保はミスした若手に試合中ずっと罵倒を浴びせ、その若手はとうとう心が折れて交代してしまった。世にも珍しいメンタル交代(笑)。
普通、たいていのチームスポーツでは、いや、スポーツに限らずどんな仕事でも、若手がミスをしたらベテランは「気にするな、責任はオレが取るからもっと挑戦しろ」と背中を押してあげるものです。
それなのに大久保は真逆で若手のミスを、心が折れるほどにあげつらい、あげくにそれをトップが注意もせず、若手を交代させてしまうのです。
だめだ、このチーム。たぶん空気は最悪じゃないの?
ちなみに大久保は前半に足の裏を見せる悪質タックルをかまして、通常なら当然一発レッドのプレーだったのだが、この時点で0-2のスコアだったため、ここで10人にしてしまうとゲームが壊れてしまうというレフェリーの判断で退場にならずに済んだ。今やそんなレベルのプレーヤーだ。
「あんな人にも子供がいるなんて信じられない」と、チームのサポーターからさえ言われる男です、大久保。
さて、ジュビロに続いてはおなじみレッズのサポがまたやらかした。仙台のスタジアムで、試合前に中学生が復興を願う吹奏楽を演奏したのだけれど、それにおっかぶせるようにレッズの応援歌を歌って気勢を上げたのである。
もちろん応援のタイミングが明文化されているわけではないが、「常識的に考えておかしいでしょう」と仙台が抗議文を提出したのも当然の話。あまりに品がないのはレッズだ。いつものことだが。
もちろんそんなレッズ相手に吹奏楽という無理な催しを企画した仙台の運営にも疑問があるが、まるて近隣の横暴諸国にもよく似た立ち振る舞いをするのがレッズサポ。かぐわしいことである。
ところで先日はオレたちも人のことはいえず、なんとアルビレックスサポーターがアウェイ岡山でトラブルを起こした。岡山では夜9時を過ぎたら周辺の迷惑を考えて鳴り物入りの応援は自粛するというローカルルールがあるのだが、それを守らなかったことでアルビレックスサポーターが怒られてしまったというわけだ。
ただ、岡山の運営側というのは非常に威圧的で上から目線のお役所対応をするので、常に火に油を注ぐというので有名である。この岡山のスタジアムにレッズサポーターが来て、油を注がれたらどうなってしまうか。民度と凶暴度ではレッズと双璧のアントラーズサポーターが来たらどうなってしまうのか。
心配しつつも楽しみなのだが、まあ岡山がJ1に上がることはないから心配は杞憂に終わるだろう。
などと書いているすきに飛び込んできたのが、鳥栖の監督が解任という報せだ。マッシモフォッカデンティという名前で、オレは一度で正しくいえたことがない。トーレスと金崎という2枚看板がいて降格圏なのだから、言い逃れのできない解任だ。
この鳥栖に続くのが名波のジュビロに違いない。終盤のJリーグ、目が離せないのだ。
2018.10.07
10月の三連休を前にして、実はオレ、金曜日の時点で仕事をすべて完璧に終わらせていた。書くべき原稿は仕上げてメールし、残すは休み明けの取材に必要な書類に目を通すだけで、それは取材の前夜にアタマに入れた方が効果的だから、要するに休み前に仕事は全部終わらせたのである。
10月の三連休だから、そうなるとオレのアタマにあるのは、レジャーとか行楽とか買物とかバーベキューとか、なんだったら温泉とかでもいいが、そういう一連の言葉である。実際、子供たちが小学生の頃は、さ〜て、どこ行こうか、温泉にでも泊まって帰りはサファリパークみたいなことにでも寄って、というような話で盛り上がった。
だが、諸君、現実を見てみたまえ。高校生の息子は3連休と部活で、そのうちの1日は他校との練習試合である。娘とヨメは初日は地元の祭りのよさこいで、2日目は池袋で行われる全国規模のよさこい祭りへの出場である。
つまり10月の三連休を前にしてオレは、3日間とも家族のいない自宅でぼけっと過ごすことが決定してしまったのである。こういうときに、たんさいぼうのレコーディングでもしておくかと思わないでもなかった。だが10月の三連休である。秋晴れの休日に、何が悲しくてそんな陰気なことをして鬱々と過ごさなくてはならないのだ。そう考えてレコーディングなどという愚行はやめにした。
仕方がない。この3日間をどう過ごすか、結局は何も決められず、初日の昨日の土曜、息子を部活に送り出し、地元の祭りに参加するヨメと娘を送り出し、そののち、一人になったオレは自宅のテレビの前でアルビレックスのゲームを応援したのだった。いや、サッカーの試合など、たかが2時間である。残りの膨大な時間をオレはどうしたのというのか。衣替えの季節だというので、オレはただひたすら洗濯機を回し、そして、30分に1度は物干し場に出て、まだかな〜と服の乾き具合を確かめながら、そんなふうにして過ごした気がする。
そして夜。とおるちゃん集合せよと号令をかけて、とおるちゃんで晩飯を食いつつ、ホッピーで酔っ払ったオレは、みんな楽しそうでいいなあ、なのにオレは1人なんだよなあ、いいなあ、とからむ。そんな父親をうっとうしく思ったのだろう、息子が「わかった、じゃあ日曜日は午後から遊んでやる」と言ってくれた。それで今日は部活を終えた息子の手を引いて、いや逆だ、息子に手を引かれて、出かけたのだった。
まずは築地の場外である。場内は今朝から引っ越しだというのでニュースで散々報道しているが、場外はまったくかわりなく営業しているので、築地で海鮮丼を食おうということで部活が終わって欠食児童と化した男子高校生を連れて行ったのである。
そして飛び込んだ海鮮丼の店。息子はデラックス特盛りというのを食い、オレは生ビールに刺身の盛り合わせを食う。当然のことだが、激しく旨い。旨いのも当然であって、ここは築地で、しかも観光客値段の暴利だから、これで旨くなかったら暴動が起きるだろう。暴動は別としても、ひたすら旨かったのは事実だ。
海鮮丼を食った後も築地の場外を散歩しつつ、立ち食い寿司をつまみ、マグロステーキの串焼きを食ったのだった。ひたすら旨かった。
続いて向かったのが、秋葉原。ここには金沢カレーの激うまの店がある。だが、海鮮丼の後にカレーを食うのは、どっちに対しても冒涜だろうから、海鮮丼はやめてジャンクショップをのぞく。息子は100円のイヤホンや300円の充電用バッテリーなどを手に入れてご満悦だ。
オレもご満悦になろうとメイドの姉ちゃんたちと写真に収まろうと思ったが、息子に「やめなさいって」と止められて断念する。
秋葉原を歩き疲れたので、晩飯にする。岩本町の世界の山ちゃんだ。
さすがに世界の山ちゃん、店員は中国人ばかりだ。そして手羽先はやっぱり旨い。手羽先と土手煮を食って満足する。
髪が伸びてうっとうしいという息子を、秋葉原の駅の中のQBハウスに連れて行って散髪させる。簡単でよろしい。
その後、電車で帰ってきて、ちょっと小腹が空いたねえというので、石神井公園の富士そばでざるそばをサクッとすする。300円。
築地の3000円の海鮮丼はやばいほどに旨かったが、富士そばもなかなかに捨てがたいよねえ。
真夏のような暑さの一日で歩き疲れてくたびれ果ててしまったが、息子に「つきあってくれたありがとな」と言うと息子は「うえい」と返事をして、そして雲の広がった夜空を眺めながら二人で歩いて帰ったのだった。
2018.10.06
先日、初対面の客と昼飯を食った。メシなんていうのは一人で気楽に食うか、家族と楽しく食うかであって、仕事関係の初対面の人間とテーブルを挟んで向かい合っても、ちっとも面白くないのである。もちろんそれは相手も同じで、「なんでこんなおっさんとメシを」と思っているに決まってるから、そこはお互い、大人として和やかに過ごすのだ。
話題はサッカーに移った。先方は日韓ワールドカップの時は7歳だったからぼんやりとしか覚えていないと言う。マジかよ、やんなっちゃうよね〜。などと盛り上がり、流れでアルビレックス新潟の話へ。先方の上司が「アルビレックスということは、矢野貴章とか、まだいるんですか」と聞いてくる。おお、わかってるじゃないの。話が通じるね。矢野貴章は、頑張ってるどころかスーパーサブで大活躍ですよ。それよりもすごいのは達也ですよ、田中達也。35歳を過ぎて、まだバリバリの先発フォワードで70分走り回ってますよ。
それを聞いて日韓ワールドカップ7歳が「うわあ、それはすごいなあ」と目を丸くするのだった。
そうである。アルビレックスは田中達也なのである。あのプレスはすさまじく、最前線からしつこく相手を追いかけ回す姿は感涙モノで、もはやアルビレックスの代名詞。35歳のその背中に触発されて、日韓ワールドカップに子供だった若手も達也と一緒にハードプレスに行くから、相手がボールを持ったと思ったら常にこちらから2人、3人と湧き出るように襲いかかり、そしてボールを奪い取る。奪いとったら当然ショートカウンターだ。こんなシーンが見られるだけで、オレは幸せだ。
神戸のゲームを見たら、イニエスタとポドルスキーがひどい。もちろん両者とも守備を免除されているのだろうが、特にイニエスタのサボり具合がひどくて、ボールを追わない、失っても知らんぷりで、あれでは周囲の仲間はたまったもんじゃないだろう。それでも確かにゲームに何度も決定的なスーパーパスを出せるから欠かせない存在なのだが、そういうサッカーはあんまり面白くないなあ。
やっぱり田中達也だよ。そして今日は、その達也のゴールが見事に決まって2-0。なにしろ相手は最下位讃岐である。カマタマーレ。ゲームを見たら、こりゃあ最下位も当然だなあという戦い方で、まあ、どう転んでも負けることはないだろうとオレにさえわかった。楽勝だ。
そしてオレにさえわかったのだから選手にわからないわけはなく、2-0となってから相手をなめたような試合ぶり。それまでもゴール前にドフリーの味方がいるのに狭い角度から強引にシュートを打っては外し、まあ、いいか、どうせいつでも点が取れるだろうし、という態度だったのだが、後半になってそうしたなめかたがさらにひどくなり、達也が交代で下がってからは、誰もプレスに行かなくなった。ちんたらと走ってアリバイ的に相手に寄せて終わり。目の前にボールが転がっているのにダッシュもしない。
まあ、今日の新潟は35度という異常気象で、疲れて当然だろう。勝って当然の相手だし、2-0も本当なら4-0くらいに開いて当然のような内容だった。
このなめた試合運びを見て、やられるんじゃないかと思ったら案の定、ロスタイムになって1点を入れられる。その1点も、目の前のボールにディフェンスが詰めていないような有様で入れられた。まあ、ロスタイムにうどん屋が全員上がっての玉砕だから、あり得る結果ではあるのだが。
それでも2-1で勝ってこれで5連勝。連勝しているからって気を抜くんじゃねえぞという戒めと受け取ったようで、選手には勝っても笑顔がなく、監督は勝利インタビューで勝ったというのに激おこプンプン。浮かれ気分が吹っ飛んだという意味では、よかったかもしれない。
しょせんは地方の弱小クラブである。J1で使い物にならなくなったロートルか、新卒入社の若手しかいないチームである。イニエスタのようなおしゃれな選手なんていないんだから、達也のようにハードにプレスしても、そしてカウンターを仕掛け、やがて息も絶え絶えになるというゲームに活路を見いだすしかないのだ。こういう戦い方を続けていくしかないのだ。
負けた饂飩屋は、これでJ3降格がほぼ確定。まあ、あのチームはひどいからなあ。まともな練習場すらなく、ホームスタジアムを初めて観たときは、芝がはげてまだらになっていることに衝撃を受けたったけ。そんなチームが、いかにJ2といえど勝てるわけはなく、最下位。それでも香川から新潟まで応援に駆けつけたサポーターが100人もいて、中には前日、会社が終わってから車を飛ばして9時間かけてやってきたクレージーなサポもいたらしい。ロスタイムの1点がせめてもの慰めだろうが、それでもゲーム終了後、スタンドでボロボロと涙を流す女の子がDAZNに映し出され、おいおい、女子を泣かすんじゃないよ、饂飩屋、とネットの人たちが騒ぐ。
2018.10.05
先日、息子といった池袋の新潟料理の居酒屋で食った「サーモン塩辛」が異常に旨かったので早速Amazonで購入した。
家で食ってみる。
やっぱり異常に旨い。これはちょっとおかしいレベルで旨いのではないか。どうしてこの旨さが存在するのだ。あり得ない旨さだ。
そう言いながら、息子とヨメも大喜びで食う。
娘はというと、一瓶2000円というのを聞いて、おかしいのは父親の金銭感覚ではないかと案じ、警戒して手をつけようとしない。
確かに2000円は高い。
そこでネットを調べてみたら、製造業者が同じものを1000円で売っていた。
それを発見してオレは一瞬激怒するも、よく見たら送料別、1300円とある。なんだ、結局Amazonのほうが安いじゃん。
異常に旨いのでたちまち食い尽くしてしまい、おかわりを頼むことにする。面倒だから2瓶だ。
Amazonでは2瓶で3000円のセットを発見。製造業者のサイトだとやはり送料がかかって、やっぱりAmazonのほうが安いことが判明。
製造業者は届くまで2週間ほどだがAmazonは翌日。単に売るだけじゃなくて、こうして保管とデリバリーの機能まで肩代わりしてくれるから、Amazonに一度握られると業者も買い手も離れられなくなるわけだ。
サーモン塩辛、楽しみである。
だが、息子とは、こんなに異常に旨いものを食い続けるというのは、人間としてまともじゃなくなるような気がするので、次のが届いたらしばらく間を開けようと話している。
2018.10.04
ストレージサービスとして年間5000円も払ってEvernoteのプレミアム会員になったのは、録音した音声データも預けられるという、ただその一点だけが理由だった。無料会員では音声データを預けられない。5000円はいかにも高いと思ったが、仕方のない選択だった。
こうして2年間使ってみたが、音声データを預けられるという以外に格段のメリットを見いだすことはできず、MicrosoftのONE NOTEをちょっと試してみたら、無料であるにもかかわらず1テラまで利用できて、しかも音声データも預かってくれ、操作性もEvernoteより割といいということが実感できたので、この12月にEvernoteの更新を迎えるのを機に解約して本格的にONE NOTEに乗り換えることにした。
問題はそう決めても解約自体をすっかり忘れてしまうことなので、そんなあるあるを避けるべく、ポストイットにメモしてパソコンのモニターに貼った。
こういうときのポストイットは大変に便利である。便利ではあるのだが、こういうときことGoogleのKeepを使うべきであって、Keepならずいぶん先の予定でもそのときが来ればアラートで知らせてくれるし(「衣替えなのでクリーニングに出そう」とか)、GPSをオンにしておけば、所定の場所の近くに来ると用事を教えてくれる(「クリーニング店が近くにあるよ、忘れずに洗濯物を引き取るんだよ」とか)。
もっともオレの場合、Keepはネタボックスとして使っていて、毎朝、日経新聞と読売新聞、日刊スポーツを読んで気になる記事があったら写真に撮ってKeepに放り込んでいる。Keepが優秀なのは、その写真をきれいに撮れば、ちゃんと読み取ってテキストに変換して保存してくれることだ。そのため後でパソコンでKeepを開いてすぐに原稿に取り込むことができる。
さらにKeepは音声変換にも対応しているから、電車を降りて、ふと思いついたらスマホに向かって「帰りにクリーニング屋に寄ること」とつぶやくと、ちゃんとテキストに変換して保存してくれるのだ。
こんな具合に今はいろいろと便利なデジタルツールが出てきて30年前とは様変わりである。
オレに見捨てられることが決まった悲しいEvernoteであるが、これはこれで驚異のツールであって、資料を何でもかんでも放り込んでおいて、取材の際にiPadで確認すればOKという使い方ができる。その資料に紐付ける形でインタビュー音声を保存すれば、完璧だ。
30年前は、取材するテーマが決まったらまずは新宿の紀伊國屋書店に走って、関連する書籍を探し回っては1万円も払って大量の本を抱えて帰るのがお約束だった。その大量の書籍の中から必要なページをコピーし、あるいは書籍そのものを持って、ふうふう言いながら取材に臨んだわけである。
それがパソコン通信のNifty-Serveが出てきて一気に変わった。あれは革命だったなあ。何がって、Nifty経由で日経新聞の記事データベースなどにアクセスできたからである。取材テーマのキーワードを放り込めば関連する新聞記事のテキストが表示され、1件200円とか300円とかのバカ高い金はかかったものの、そのまま印刷すればよかった。
それだけでも革命だったのだが、今ではGoogleであっという間だから、まったくテクノロジーとはすごいものである。
さて、Evernoteであるが、EvernoteからONE NOTEへの移行というのはちょっとしたブームになっているようで、Evernoteの仕様変更がはっきりとした改悪だったこともあって、どんどんONE NOTEに切り替える人が増えている。えげつないことにMicrosoftはEvernoteからの移行ツールというのを無料ダウンロードで配布している。オレも使ってみたが、タダで配っているこの便利ツールを使えば、ボタン一つでEvernoteに保存してあった全部のデータをそっくりそのままONE NOTEに移してしまえるのだ。ひゃー、これは超便利。おかげで以前からため込んでおいたデータを無駄にすることなく、そっくりそのままONE NOTEでも使えるわけだ。
こういう環境は大変に便利なのであるが、今オレが考えているのは、Googleカレンダーに紐付けたデータストレージができないかということだ。今はオレのすべての行動はGoogleカレンダーで管理している。取材予定も、たんさいぼうの予定も、たんさいぼうで何を演奏するかという曲目も、全部コピペでGoogleカレンダーに放り込んでいる。これに音声データも紐付けられれば、超便利ではないかとし考えた次第。「こうだったらいいな」ということは必ず実現されるのがIT時代だから、きっとこれも現実のものになるんじゃないかと、オレは期待している。
2018.10.03
一年ぶりぐらいに出かけた取材先で、相手方が手にしているのは、確かそれは去年オレが原稿を書いたパンフレット。そんなにいい出来ではなかったが(あわわわ)、それでも間違いなくそこに乗っている原稿はオレが書いた。
隣に座る広告代理店の営業をつかまえて、おい、あれはオレの原稿が載ったやつじゃないか、見本が届いてないぞ、と言う。
営業は「あ、そうすか、制作担当に言っときます」と、絶対に言うつもりがない口振りで言う。
仕方がないから制作担当をつかまえて、おい、去年あんたに頼まれて書いた原稿が載っているパンフレットの掲載誌をよこせ、と言う。制作担当は「あれえ、もうあまり見本が残ってないんすよねえ」と答える。
正直言って、最近こんなのばっかりだよ。
原稿が必要なときは「早く早く」と急がせるくせに、できあがったら知らん顔だ。こういう担当者に限って、「請求書をください」の一言もなく、こつちがそろそろ請求書を出していいかとたずねて初めて「ああ、まだでしたっけ」ととぼける。
こんなのばっかりなんだよ。
あんまりぶつぶつ言うと、最近の若い連中は、というのと同じ空気になっちゃうからイヤなんだけどさあ。
もちろん制作物ができあがったらちゃんと郵送してくれる、気配りのできる方もいらっゃいます。そうでない人が多数なんです。
ちっちぇーことではあるかもしれないが、失礼だと思うんだよね。
2018.10.02
息子がラケットのガットを張り替えるために、池袋のショップへ行くという。息子はバドミントン部だ。
そのとき、オレはたまたま池袋まで一駅という場所にいたので、息子と待ち合わせて飲みに行くことにした。
一度いってみたかった店があるのだ。
東口のラケットショップの前で息子と落ち合って、池袋駅構内を抜けて、「北口だけは行くな」「わかってる、組事務所と中国人だらけって聞いた」などとしゃべりながら西口の店を目指す。
向かったのは新潟の魚沼料理の店だ。東京在住のアルビレックスサポーターがポスター掲出を頼みにいったりしている店だ。
本当にここでいいのかよというぼろいビルの、酔っぱらって降りたら確実に踏み外すだろうなという急な階段を上って三階の店に入る。
予約の電話はしておいたのだが、がらがらでそんな必要はなかったようだ。
ビールを頼み、息子はウーロン茶で、刺身や煮込み、厚揚げなどを食う。うまい。激うまだ。
厚揚げは、魚沼の豆腐を、注文を受けてから揚げている。煮込みも魚沼の豚だ。鮭の塩辛をつまんでみたら、あまりのうまさに悶絶する。
最後はもちろん、へぎそばでシメる。二人前を頼んでほとんどを息子が食う。
おれも二口だけ分けてもらう。激うますぎて、悶絶する。
何を食ってもうまい店で、いやあ、いい店を見つけたなあ、また来ようぜ、お父さん、と息子が笑う。飯を食いながら「そういや、こないだ自主退学が出てさあ」などと学校での出来事を楽しそうにオレに話してくれる。高校生男子がこんなふうに街に出て父親と二人で飯を食ってくれるなんて、なんてよくできた息子だろうと、オレは心底嬉しくなる。
今日中に片づけたい原稿があったのだが、今日は閉店、明日から無職だあと宣言して楽しく酔っぱらったのだった。
2018.10.01
エディターを変えた。
定期的に出てくるオレの悪い癖だ。
最近はTATEditorというのがとても気に入っていたのだが、ちょっと浮気の虫が騒いできて、またいろいろ探し始めた。そして見つけたのがMacintoshのエディターとしては名高いiAエディター。そのウィンドウズ版が出たので使ってみたのだ。
これがなかなかよいのよ。さすがにMacintoshたけあってとてもUIがしゃれている。
よーし、これに決定、と思って早速使い出した。ところが一つ、致命的な欠点があることを発見。フォントを変えられないのだ。
オレがTATEditorを使っているのは、ただ一点、YUゴチックのフォントを使ったときの字詰めなどがとても美しいからだ。同じフォントをiAエディターでも使おうとしたら、フォントは変えられないことがわかったのよ。
そしてこのiAエディターのデフォルトのフォントが実に格好悪いのである。書いていて気持ちよくない。
このあたりはライターとしての感覚的なものなのでたぶん誰もわかってはくれないと思うが、TATEdtorを使っていると1200字ぐらいあっという間なのである。書いて気持ちいいから、その気持ちよさがアタマを刺激してさらに書くモチベーションを高めてくれるのだと思う。
それが同じ文字数を書くのにiAエディターは倍近くかかってしまう。あんまり気持ちがよくない。
困った。大変に困った。
今のところはiAエディターを我慢して使いながら少しでも慣れるように努力し、その後、座してバージョンアップによる改善を望むという体制である。ただこいつ、有料なのよ。2000円。
オレはちゃんと使うソフトはちゃんと払う主義なので、フリーで使えるものでも有料ならばちゃんと払う。ただ飯食いは、卑しい。
だからiAエディターも使い続けるなら2000円を払うのはやぶさかではないのだが、中途半端な状態だから、困ってしまうのだ。
うーむ。
迷ってしまったオレは、別のエディターを探し始め、また例によってアウトラインプロセッサのScriverに浮気などして、おろおろしている。
2018.09.30
要するにオレは電車に乗りたくないのだ。電車自体は嫌いでも何でもないが、電車に乗るのが嫌いなのだ。だからこうして三連休だと嬉しいのだが、三連休が二週続くとなんだか社会復帰どうしようというようなことが頭を横切り、売り上げも落ちるので、あんまりよくないのだ。
と考えながら過ごした日曜日。夜中には台風がやってきた。風がすごかった。
朝起きたら、案の定、隣の家の庭木が倒壊してひどいことになっていた。
我が家は先月業者に頼んで木を一本伐採し、もう一本は剪定しておいたので被害ゼロ。伐採しないであのまま放っておいたらとんでもないことになっていたのではないかと胸をなで下ろす。
伐採を頼んだのはネットで見つけた業者。昔ながらの庭師というのではなくて、コンビニエンスな感じのカジュアルガーデナー。気のいいお兄ちゃんが軽トラでやってきて電気ノコギリで手早く仕上げてくれた。簡単なもんである。
もちろん1本いくらというメニュー体系がちゃんとあって、事前に見積もりを取りに来て、支払いは銀行振込なのでその場での現金のやりとりはない。気楽なもんである。
さて、隣家の庭木が倒れた、えらこっちゃなどと言いながらテレビを見たら京王線やら小田急線やら、いろんな電車が止まっているという。うひゃひゃ、オレは西武線でよかったなあ。
よくなかった。間引き運転の混雑で石神井公園から池袋まで1時間、池袋では山手線がちっともこなくて新宿まで1時間。当然、電車は激混みで、とほほほ、オレは電車が嫌いなのに〜と泣くのであった。
新宿駅、すごかったぞ。ホームへの入場規制で駅の中は人でぎっしり。ぜんぜん動けない。オレは東口に行きたかったのだがとても駅の中は移動できず、やむなく西口から出るしかなかった。
疲れた。
2018.09.29
また勝った。
4連勝である。これで9月は負けなしの4勝1分け。
「でも、8月は全敗だったけどね、ひゃっは〜」と息子。
まあそういうわけで、監督が交代して異常なほど強くなったのがアルビレックスである。選手はほとんど変わっていないから、いかにサッカーにおいて監督というものが重要であるか、よくわかる。これだけ勝ち続けてもまだ17位っていうんだから、どれだけ負け続けてくれたんだ、あのくそじじいは。まさしく史上最低最悪の監督だったわ。
まあ、よい。捨てたゴミのことはもう忘れよう。
今日、決勝点を決めたのは途中出場のターレスだった。ここ3試合、連続して途中出場の選手が決勝点を入れている。これはちょっとすごいんじゃないか。監督が“持っている”としか考えられず、どれだけ前の監督は以下略。
アルビレックスが勝つと気分がいい。
この調子で残りも突っ走ってもらいたいものだ。
2018.09.28
昨日は吉野家に行ったので、今日はすき家に行ってみた。
いやね、昨日は胃がん検診の後で、今日は一般の健康診断だったのよ。それで朝から何も食べてなくて、オレのおなかが早く何か食わせると叫ぶものだから、午後の中途半端変な時間にサクッと食べられるものといえば、そりゃああなた、牛丼でしょうというわけだ。
すき家では、牛丼・カレー豚汁・お新香のセットを頼む。580円だ。安いな。
味は吉野家が一番好きだが、値段はすき家だ。
ちなみに松屋が支持を集めているのは食券システムにあるという説がある。コミュ障、陰キャの皆さんが、店員と口をきかずにすむ食券システムを利用するために松屋へ行くというわけだ。
これは割と理解できる。
すき家もそうだが、特に吉野家はメニューが煩雑すぎて、座ってから「早く頼まなきゃ、でもどれにしたらいいんだろう」っていうプレッシャーがすごいものな。
でも、これは松屋も同じか。むしろ食券機の後ろに並ばれるだけ、早く決めなきゃというプロッシャーは重いかも。それに松屋の券売機って、あれが案外わかりにくい作りになっていて、ユーザーインターフェース最低。あの券売機は初見殺しだと思うな。
などということを考えながらすき家で牛丼を食べる。カレー豚汁というものは初めて食べたが、あまり旨いものではないな。豚汁は普通の豚汁に限る。
店内は昼を過ぎたというのに割と混んでいて、中に一人で牛丼を食べている女子がいる。推定24歳。吉澤ひとみみたいなルックスで割とかわいい。
こんな若くてかわいい子が一人で牛丼を食べる時代になったのだなあ。そういえば昨日の吉野家でもカウンターに、こちらは推定30歳のIT系お姉さんが座って一人で牛丼を食べていた。
以前は一人で過ごすのが好きだという女たちも「吉野家だけは一人じゃ入れない」と言っていたものだが、時代は変わった。いや、当時でもミヤケさんは「あら、あたしなんか一人で吉野家も平気よ。ビールだって頼んじゃうし」と言って「うひゃひゃひゃ」と笑っていたものな。ということは、いつの時代もミヤケさんみたいな牛丼女子はいるということか。
まあ、よい。人はそれぞれ好きなものを好きなように食べたらいいと思う。
すき家で牛丼を食べてスイカで支払う。松屋の券売機もスイカだ。だが、吉野家はスイカが使えず、ワオンしか使えない。不便だ。吉野家はイオングループでもないのになぜワオンの一択なのだろう。イオンのフードコートには必ず吉野家が入っているから、その条件としてワオン一択なのだろうか。
好きなものを好きなように食べていいのと同じように、電子マネーも好きなものを好きなように使えたらいいのにと思う。
2018.09.27
なんと吉野家が11億円の赤字である。従来予想では17億円の黒字だったから、「いったい何があったんだ吉野家!」と重病を疑われても仕方がない転落ぶりである。
そんな吉野家を救おうと思ったわけではないが、昼飯に久しぶりに吉野家に行った。徒歩圏内にはないのでわざわざ車である。
今日は胃がん検診なので朝から何も食べられず、しかも空きっ腹に大量にバリュウムを投入されたので、胃が「早くまともなものをよこせ!」と怒り狂っている。迷うことなくアタマの大盛り(ご飯は並で肉だけ二倍)、豚汁、お新香の吉野家最強スリートップで戦いに臨むことにした。
旨い。吉野家はやっぱり牛丼リーグのイニエスタ。
オレの胃も大喜びである。胃がん検診の自分へのご褒美にわざわざ車で足を運んだ甲斐があるというものだ。
と、そこにやってきたのが仕事の途中のお父さん。メニューを見て、サンマ定食を頼んだのだ。
そうである。吉野家にはサンマ定食というものがあって、これがまた旨そうなんだよな。
ところが驚くべきことにこのサンマ定食は夕方以降、つまりは晩ご飯オンリーのメニューなのだった。
秋のサンマを楽しみにしていたお父さんは端で見てもわかるほどがっかりし、仕方なく牛丼を頼んだのであるが、これじゃあ駄目だよなあ、吉野家。たぶんお父さんはしばらく吉野家に足を運ばないだろう。
せめてサンマ定食のポスターやメニューは外せばよいものを、昼に牛丼を食べに来た客がポスターを見てサンマ定食を食べようと夜もやってくるに違いないという見立てだとしたら、大きな間違い。一度がっかりした客は二度とその店に足を運ばない。「売れないものをメニューに載せるんじゃねえよ」と、お父さんは激しく思ったことだろう。
オレも回転寿司の銚子丸で席に案内してくれたおばちゃんに「お味噌汁はどうですか」と勧められて、じゃあ3杯ちょうだいと頼んだら「オーダーはテーブルのタブレットでお願いします」と返され、だったら聞くんじゃねえよと(心の中で)激しくぶち切れたことがあったものなあ。
新生銀行の調査によれば2018年のサラリーマンの平均のランチ代は570円だそうだ。1992年は745円だったというから、26年前もから比べても大きく下がっている。物価の上昇を考えれば、実感としては昔の半額だよね〜という見立てもおかしくない。額に汗して組んだローンで念願のマイホームを手に入れたオザキも、その気持ちはきっとわかるだろう。
その570円のランチの楽しみを裏切られた恨みは恐ろしいぞ〜。
2018.09.26
ジャパンタクシーがずいぶんと多く走るようになった。
ジャパンタクシー(JPN TAXI)とはトヨタが開発したタクシー専用車両で、今年の春から投入されている。オリンピックに向けたインバウンド対応満載の車で、これが大人気。タクシー業界では売れまくっていて、今ではエスティマ並みの台数が売れているそうだ。
聞くところによれば、タクシー車両というのはメーカーにとってはうまみのない商品のため、長らく新型車が開発されてこなかったそうだ。そのためタクシーと言えばセダン、セダンと言えばクラウンという時代が続いたわけだ。
そんな中に最近ではワンボックスのタクシーも登場するなど、少しずつではあるけれど、バリエーションも増えてきた。たぶんあれだな、プリウスがそのきっかけだな。コストがそのまま自分の財布に跳ね返る個人タクシーが、ガソリン代を削減しようとプリウスに乗り始めて、そしてプリウスがあるならアルファードがあってもいいじゃんという考える運転手が出てきて、そして徐々にバリエーションが広がっていったのだろう。
そんな状態のところに久々のタクシー専用車両の投入で、人気爆発ということだ。
市場にデビューした春先に、実はこのタクシーに乗ったことがある。八王子だった。
これがジャパンタクシーということは知らず、なんだかへんな形のタクシーだなと思いながら乗り込んだら、案外快適で、背もたれにはスマホ用の充電口もついているのには、ずいぶん気が利くタクシーだなあと、びっくりしたものだった。
乗ったのはそれ一度きりだけど(というかタクシーに乗るのは年に一度か二度しかない)、走っている様子を街中で見てみると、案外運転するのが楽しそうだ。あれならオレも欲しいと思う。
もちろん個人でも買うことは可能らしいがLPGしか使えないので実質的にタクシー以外は無理らしい。
ただ、この人気ぶりを思えば、いずれ一般車両としても登場しそうな気がする。
オリンピックまで、カラーは今の黒一択らしいが、その後はバリエーションも増えるだろう。そのタイミングで一般車両の投入か。
その頃にはオレも買い換えの時期かもしれないな。
2018.09.25
大学進学のために上京したオレが東横線の祐天寺の下宿に住むことになったのは、特に何かのこだわりがあったというわけではなく、一緒に下宿探しをしてくれた叔母が「じゃあ、祐天寺でも見てみましょうかね」と言ってたまたま連れて行ってくれたためである。
祐天寺に行く前は「じゃあ、恵比寿でも」と恵比寿の不動産屋に連れて行ってくれたので、恵比寿で見せてもらったぼろアパートが叔母のメガネにかなっていたら、オレは恵比寿で東京暮らしをスタートさせ、恵比寿の住人としていろんな思い出を刻んでいたのだろう。
もちろん現実にはそんなことにはならず、恵比寿の次に向かった祐天寺で見つけた下宿屋に叔母の許しが出たので、オレは祐天寺で暮らすことになった。
あのとき父親がオレに付き添ってくれていたのは確かだが、母親が一緒だったかは、もう記憶にない。
たぶん東京の不動産屋と契約をするということで田舎ものの父は相当に緊張し、そして相応の覚悟で大金を支払ってくれたのだろうなあ。改めて感謝である。
恵比寿という街は、そんな具合にオレが東京暮らしを始めた頃はちっとおしゃれではなく、あか抜けないダサい街だった。それが今では最先端を行く街気取りである。面白いものだ。
2018.09.24
ONUを新しいものに交換し、ついでに中継器もセットし直したおかげで、我が家のWi-Fiはなかなか快適である。
なのに唯一、DAZNだけは時々止まる。困ったものだ。
へぼすぎるぞ、DAZN。
はっ、それはそうと、今日はコマちゃんの結婚式では? どうやらオレは呼ばれなかったようだ。とほほ。人望がないなあ。じっと手を見る。
コマちゃんお幸せに。遠くから祈るのであった。
2018.09.23
アルビレックス、3連勝である。キャプテンが抜け、監督がクビになり、強化部長がクビになり、社長もついでにクビが決定するなど、上がことごとく変わったら、急に強くなった。ブーストである。
たいへんに気分がよい。
今日の相手は水戸だ。水戸っていうのは何県だ? 茨城県か。しかも県庁所在地か。なのに茨城と言えば鹿島なわけだから、水戸のサポーターは心がねじくれてしまうのである。ふふふ。
今日のゲームもいろいろとあったなあ。
仰天したのは、スタジアムの外の畑で野焼きをやっていて、大量の煙がもくもくと上がっていたことである。風向きが変わってスタジアムに流れてきたらどうするつもりだったんだろう。ネットでは「火事か?」と騒ぎになるほどのひどい煙だった。
野焼き(笑)。
さすが水戸である。
トラブルも持ち上がった。水戸には、水戸サポーターを上回るアルビレックスサポーターが来襲。とにかくアルビレックスサポーターはウブなJ2にとっては脅威らしく、まるでイナゴの大群に襲われるかのように過敏になってしまうようだ。
今日はスタジアムの駐車禁止エリアに車を置いてしまったアルビレックスサポーターが登場。そりゃあ駐車した方が一方的に悪いのだが、水戸の反応が面白くて、場内のアナウンスで移動を忠告したのはいいとして、ツイッターに当該車両のナンバーを堂々とアップ。「やりすぎだ」と非難したアルビレックスサポーターに逆ギレする始末。
さらに試合終了後にはどんなやつが停めたのかを確認しようと、水戸サポーターが当該車両の近くに身を潜めて、その様子をツイッターでアップするという、逆ストーカーのような行為も発生。停めてあった車がヴェルファイヤだったものだから、びびって直接忠告もできず、ネットにあげるのが精一杯というわけだ。
アルビレックスの掲示板では「その車両はもしかしたら友人かも」と手をあげたヤツがアルビレックスサポにボコボコにされ、涙目で「もう来ない!」と叫ぶのだった。
肝心のゲームも荒れ放題。
こっちのフォワードが相手に顔面キックを見舞えば、相手もこっちのディフェンスに顔面キック。それどころか止めようとしたアルビレックス選手の胸を両手でどつく始末。一発レッドも当然の行為だったが、ホームの温情ということでイエロー止まりだった。
顔面キックを食らって撃沈したこちらのディフェンスはというと、顔面流血の大惨事。だが「伸びてる場合じゃない」と頭に包帯をぐるぐる巻きにしてピッチに戻り、そしてその包帯頭でヘディングして相手ボールを跳ね返すものだから、アルビサポは大喜びだ。プロレスか。
結局、1-0を守り切って3連勝。やったぜ。
もっともキーパーのムラーリャが神セーブ連発で、このミラクルプレーがなければ0-3で負けてもおかしくなかったゲームだったから、浮かれてばかりもいられないのだが、しかし、J3降格必至だったポンコツチームが、実質的にこれで降格はなくなったというところまで復活したのだから、ちょっとぐらいは調子に乗ってもいいだろう。
あっぱれ、アルビレックス。
2018.09.22
NHKと日テレのコラボって、予想していたよりずっと面白かった。
単純にNHKと日テレのアナウンサーが同じ画面で会話しているだけでも面白くて、そこへもってきてNHKのアナウンサーが「続きはCMの後で」とカメラ目線で嬉しそうに言うところで大爆笑。そりゃあ、一度は言ってみたかっただろうな。
さらには、オレは見ていないけど、ヨメによれば日テレの番組にチコちゃんが乱入してひとしきり大暴れしていったらしく、そりゃあネットでも騒ぎになるわな。
どうしてこんなことになったかというと65周年を記念してということらしいが、だったら60周年でも55周年でもやったらよかったのにそれができなかったのだから、要するにこれはテレビの現場でもようやく大幅な若返りができたということの証明なのだろう。
おそらくこれまでテレビの今のフォーマットを作った団塊世代がようやく制作現場から引退して、かつて新人類と呼ばれた世代が現場での決定権を持つようになったことで、いろんな足かせがとれたのだ。
「民放で『今日の料理』のテーマ音楽が流れたら面白いと思うんですが」
「そんなこと、富田先生が許すわけがないだろ」
「いや、聞いてみなけりゃわかんないと思うんすが」
「馬鹿野郎、お前は富田先生にケンカを売る気か、死ね!」
というようなやりとりが以前は当たり前だったが、団塊世代が「オレが富田先生を口説いたんだぜ」という成功体験を後生大事に抱えながら引退したおかげで、現場がやっと自由に動けるようになり、天国から富田先生も「おー」と喜んでくれているというわけだ。
今や誰も新聞や雑誌を見向きしなくなったように、テレビもけっこうな危機にあって、そのことを肌感覚で知っている世代がテレビを変えようとしている。同じことがいろんなものづくり現場で起きていて、団塊の世代の重しがとれたこれからは、案外いろんな出来事が起きてくるかもしれない。
オレも人ごとにせず、自戒して臨まねば。他山の石。
そんなことをぼけっと考えていたら玄関チャイムが鳴って、佐川急便が届けてくれたのがソネットからの荷物。そうだった、そうだった、Wi-FiのONUの交換を頼んでいたんだった。
ONUとは終端装置で、要するにモデム。このモデムと無線LANが一つになった機械を交換しようと思ったのである。
オレの光回線はソネットのNUROである。とにかく世界一速いというのが売りなのだ。これをもう5年以上も使っているのだが、ちっと速くない。まあ、こんなもんだろと思いながら使ってきたのだが、いつの間にかONUが新機種になっていたらしく、それの交換をソネットに頼んだのである。そして驚くべきことに、これが有料であった。
たとえて言えば、上寿司だと思って食べていたら、実はそれは並寿司で、どうしてあっちの客にはウニやいくらがあるのにオレにはないのだ、同じ金額なのに、とクレームをつけたら、ではウニやいくらも出しましょう、でも有料ですよ、別料金ですよ、という仕打ちにあったようなものである。
腹が立った。が、しかし、それが契約であり、仕方のないことであった。「メニューに書いてあったでしょ」と言われたらそれまでである。それよりも、先に寿司を頼んでいたオレにわからないように、後から入ってきた客にこっそり同じ料金で上寿司を出した姿勢の方が大いに問題である。まったくソネットというのはしょうがない。
オレは20年以上、このプロバイダを使っているので、早速今回のサービスについてのご意見を聞かせてくださいというアンケートに対して「長年使っているユーザーに対して何の感謝もしないのな、お宅の会社は」と書いてやった。ふん。まあよい。
実はネットワークはオレの苦手分野である。有線の時代は、ネットワークの必要もない狭いワンルームでWindowsとMacintoshを無理矢理LANでつないでネットワーク環境を構築! なんてはしゃいでいたのだが、無線LAN時代にはちょっと乗り遅れてしまった。過去の成功体験に酔った結果である。
今回も単にONUを交換するだけなのに大騒ぎ。案外、時間がかかってしまった。
なんとか接続に成功して、それからは家中の機器のパスワードを入れ直した。考えてみればいつの間にか家中の通信機器がWi-Fiになってしまっているのであるから、この小さな弁当箱のようなONUが駄目になったらと考えると恐ろしい。
くわばらくわばらと念じながら、家中の機器のパスワードを入れ替えては接続テストをして回る。
途中、部活から息子が帰ってきたので、手伝ってくれるように頼む。パスワードはアルファベットと数字で9けた。オレは大書したメモを片手に設定を進めていたのだが、息子はその9けたを3秒ほど見つめただけで「わかった」と手ぶらで作業を始めた。
おいおい、おまえ、まさか覚えちゃったのか? 「うん、×××××××××だろ」と息子。
ふんぎゃ、どんだけの記憶力なのだ。短期記憶がとことん駄目になって、冷蔵庫の扉を開けた瞬間に「えーと、何しにきたんだったけ」ということが日常茶飯事のオレは、現役高校生の記憶力に心底たまげたのだった。
2018.09.21
都内某所で、野球帽をかぶったヒゲの男とすれ違う。
連れが「ああ、お笑いの」といい、もう一方の連れが「アズマックスですね」という。
ん? アズマックス? 誰、それ、とオレ。ああ、確か東八郎の息子だっけ、と思い出す。
「てゆーか、逆に誰すか、それ」と20代女子に言われるオレ。
そりゃそうだよな、とほほ、と肩を落とす雨の恵比寿であった。
2018.09.20
30年以上もずっとフリーランスとして働いきたので、歓迎会、送別会のたぐいとは無縁である。それでも数年に一度のレベルで、なじみの担当者が退社するタイミングでの送別会に招かれることがある。
今夜もそうした会だった。久しぶりである。
こういう機会に慣れていないことに加え、基本的に部外者としての参加になるので、オレとしてはあんまり居心地のいい場ではなく、できれば参加したくない。だが、そこは大人だからぐっとこらえ、笑顔で出席するのであった。
そんなわけで2時間の会ではあるが1時間も顔を見せれば義理を果たしたことになるだろうと決めつけ、タイミングをはかっていたのであるが、ちょうど1時間を過ぎた頃に遅れて参加した人がいて、その人とは久しぶりの面会だったものだから、ここで退座するといかにもあんたが来たからオレは帰るという感じがするので、もう30分だけいることにした。
そんなわけで結局1時間半を過ごし、ふう、やれやれ疲れたわいと、電車に乗って銀座から帰ってきたのであった。
こんなふうにたまーに送別会に誘われても、たいていはお断りしている。面倒だというのと、どうせオレはおまけだというのと、辞めていく人は辞めていく人、仕事で始まった縁だから仕事が終わったら切れるのも仕方ないことという思いがあるからだ。
だが今回は、辞めるにせよ、一度とっちめておかなくては気が済まないという相手だったので参加することにした。その狙い通り、しっかりと問い詰めることができたのでまずはよかった。まあ、体を大事に元気にやって欲しいものである。
2018.09.19
風呂上がりの息子はいつも「どうして人間は服を着なければならないんだ。おかしいじゃないか」と青年の主張をしてすっぽんぽんでいようとして、ヨメに「早く着なさい!」と怒られている。
男子高校生というのは、いつの時代もそういうものだ。そんな息子を見ていてしのびなく、オレは息子に贈り物をした。グンゼが発売した「AIRZ」というパンツである。
発売以来大人気で品薄状態のこのパンツ、実に素晴らしく画期的だ。
まず第一にウエストゴムがない。そのため腰の密着感がない。要するにゴムのないパンツというわけで、そりゃあ快適だろうがずり落ちるに決まっていると思うのだが、実は400人にモニタータスとをしても一件も落ちたという報告がなかったとグンゼは胸を張るのである。
では、どうやって落ちないようになっているかというと、布地全体が肌に吸い付くようにできていて、ピタッとくっついて止まっているという状態なのである。なるほど、よくできている。
個人的には、タマタマ関係のもっこりを一括して収納する袋がちゃんと用意されいてるところが気に入った。
このパンツをAmazonで買い、息子に一着、ついでにオレも一着履いてみた。おお、なんという感覚。実に快適。息子も「履いていないみたいだよ、お父さん!」とパンツ一丁で走り回り、ヨメに「どうだお母さん、わかんないだろ、この感覚」と自慢するのであった。
うむ、実によろしい。このパンツ。試しに一着買って気に入ったので、もう一枚買っておこう。こういうのって一度実感するとやめられなくなっちゃうもんね。
ところでAmazonの場合、このパンツもサイズが合わなかったりしたら無料で返品できることになっている。一度履いたパンツが返品されてきて、それをAmazonはどうしようというのだろうか。ちょっと興味がある。
2018.09.18
関西が台風に沈み、北海道が地震で壊され、多くの人が住むところを失い、多くの酪農家が断腸の思いで生乳を捨て、多くのボランティアが無償の汗を流しているというのに、このタイミングで平気な顔をして宇宙に旅をする最初の日本ですと馬鹿笑いしているひげ面が大嫌い。
マスコミ派もこんなバカをもてはやいすんじゃねえよ。100億でも200億でも被災地に送ってやれよ。一般人に服を売ってぼろ儲けしてるんだから。
あーもー腹が立つ。
2018.09.17
低迷する売り上げを何とかして伸ばす方法はないかとアドビが悪知恵を絞って考えたのが、サブスクリプションという課金方法。これが大当たりでアドビの売り上げが一気に3割も伸びたものだから、カネの匂いに敏感なIT業界が一斉に真似を始めたわけだ。
もちろんマイクロソフトも例外ではなく、オフィスに1年間1万2000円くらいの家賃をかけるという暴挙に出た。
ところがそのマイクロソフトから「クレジットカードが使えないので家賃が引き落とせないよ」という連絡がきたのである。
あれ、おかしいな。まあ、何かの間違いだろう。
そう思ってオレは別のクレジットカードに切り替えて決済した。
それが昨日の話。
今日、今度はSuicaにチャージしようとしたら「クレジットカードが使えないので引き落とせないよ」という連絡がきた。
げほほほ、とむせるわけである。オレは。
どうなってるんだ、これは。クレジットカードを使いすぎたか。いやあ、そんなことはないはずだがなあ。
家に戻って念のためにネットで利用明細を確認する。2,700,000円という金額が表示されて一瞬ぎょっとしたが、これは車のローンだった。トヨタの車を、トヨタのカードで買うといろいろと特典があるので、クレジットカードで車を買ったのだった。
それ以外には特に不審な点はない。一瞬、不正使用を疑ったが、そういうわけでもなさそうだ。不正使用と言えば、以前コマちゃんが中国人ギャング団にクレジットカードをスキミングされて不正に使われるという被害にあったことがあったっけ。あのときは保険のおかげでおおごとには至らなかったが、なぜ不正利用されたかという経緯がとても恥ずかしいものだったので、コマちゃんにとっては大打撃となったっけ。
それはともかく、不正使用によってクレジットカードが使えなくなったわけでもないようなので、仕方なくコールセンターに問い合わせることにした。面倒くさい。たいへんに面倒くさい。案の定、祝日だというのに「ただいま電話が大変込み合っております」というアナウンスのリピートである。
やっとつながったオペレーターに事情を話すと「セキュリティがかかっております、担当と代わりますね」という返事。ん? セキュリティがかかってる? 不穏ではないか、それは。
交代して出てきたセキュリティ担当は、今度は陰気なおっさんで、やはり「セキュリティがかかっているので解除しますね」とのことである。なぜそんなことになったのか、不正使用でもあったのか、と問い詰めたのだが、ごにょごにょとごまかされてしまった。
「モバイルSuicaをお使いだとセキュリティがかかってしまっうことがあるようで」というようなことをぼそっと言ってたが、そんなことがあるのかなあ。
結局理由は教えてもらえず、ともかくセキュリティを解除してもらってクレジットカードはちゃんと使えるようになったのであった。
ちなみにこの陰気なおっさんが本人確認のためにオレに聞いたのが「干支は何ですか」と「引き落とし口座の銀行と支店はどこですか」というもの。確かに本人でないと両方ともとっさに答えるのは難しいかも。なるほどなあと感心したオレであった。
2018.09.16
この人はきっと死なないだろうという変なイメージがあったものだから(ひょっとしたら本人もそう思っていたのではないか)、樹木希林が亡くなったという報は軽くショックだった。ビートルズ世代がそろそろそういう時期を迎えたということだろう。
樹木希林にはどこかアナーキーな魅力というものがあって、事務所に所属していない完全フリーランスだというのにはしびれる。映画の仕事などを依頼するときは、ファクスで樹木希林の自宅に用件を伝えると、折り返しで連絡が来るという、そういうアナログな仕組みなのだそうだ。
「あん」という映画の時は、ロケ地が東村山のハンセン氏病の施設だったのだけれど、そこまで西武新宿線に乗って通ったのだという。樹木希林が普通に電車に乗って仕事に行くという、なんだかとても素敵なシーンが浮かんでくる。
あの「あん」という映画自体はなかなか素晴らしい映画だった。樹木希林のふとしたしぐさが亡くなった俺の母親の仕草にびっくりするほど似ていて、あれには感動したなあ。
インタビュアーの吉田豪が、これまで完敗したインタビュー相手が二人いて、その一人が樹木希林だった(あと一人は不明)。
インタビュー前に徹底的に相手のことを調べるというスタイルの吉田豪は「本人よりも本人に詳しい」というのを売りにしていて、それは自分で言ったのではなくて出版社が勝手につけたキャッチフレーズなのだが、樹木希林はそこに“獲物がいた”とばかりに食いついた。どうしたかというと、吉田豪がどんな質問をしたとしても「それは私も知っている。あんたは私の知らないことを聞くらしいが、そんな質問が全然ないじゃないか」と突っ返したのだそうだ。そのままとうとうインタビュー予定の2時間が終わってしまって、吉田豪は「参りました」と尻尾を丸めて逃げ帰るしかなかったそうだ。
いかにも樹木希林らしいエピソードだな。
オレが最初に樹木希林を知ったのはドラマ「時間ですよ」で、オレは当時中学生だったものだから、女湯が堂々と映されるドラマというのは、当時としてはそれはそれは大変に刺激的だった。そして「時間ですよ」と言えば、何よりも浅田美代子だった。
すごかったなあ、浅田美代子。とんでもない人気だった。
子供たちに、あの頃の浅田美代子の人気ってAKBどころじゃなかったんだぞと教えても、「何、そのおばちゃん」という反応なのががっかりだが、映画「あん」で浅田美代子と樹木希林が何気なく共演していたのは、ちょっと胸熱だった。
あと、樹木希林のドラマでは女3人が「チビデブブス!」と言いながら踊るという、今なら絶対にあり得ないネタが印象に残っているけど、あれは「寺内貫太郎」だったか「ムー一族」だったか。どれどれ、確かめなきゃと言いながら今、YouTubewで「寺内貫太郎一家」を観てしまった。樹木希林が浅田美代子のスカートをまくって浅田美代子のパンツがばっちり映ってしまったという衝撃の回だった。今ならクレーム殺到だろうな。
まあ、ともかく樹木希林はまさしくその名の通り希代の樹木だった。唯一無二の存在感のキャラが素晴らしかったなあ。
2018.09.15
いやあ、最高の週末だよ、おいおい。また勝っちゃったよ、アルビレックス。つーても2連勝だが。だははは〜。
駄菓子菓子、ちがう、だがしかし、今日はすごいぞ、1-1のロスタイムで本間至恩が決勝ゴールをたたき込んだのだ!
その瞬間、DAZNで観ていた息子とオレは吠えたね。直後、息子は座布団に突っ伏して床をぶっ叩き、オレは天井を見上げて号泣だ。
シオンは、オレの実家の隣町の出身である。スノボの、あの平野歩夢と同じ町だ。そしてシオンはまだ高校生で、そして今日がJリーグのデビュー戦なのだ。デビュー戦で、ロスタイムに劇的な決勝弾を決めたのだ。
シオンはアルビレックスの次代の宝物として大切に育てられてきたのよ。中学生の頃から、次はシオンがいる、オレたちにはシオンがいるって、みんなが楽しみに育ててきた選手なのよ。
でも、さすがにまだ早いだろうなあ。今日も、こんな状況でJリーグデビューだなんて、博打もいいところだなあと思った。
それがあーた、ロスタイム決勝弾だ。スタジアムが爆発して揺れて、全選手がシオンを抱きしめてみんなでボコボコにして、監督、スタッフも咆哮だ。
最高だ。
J1復帰どころかJ3降格のピンチまでいき、それどころか財政難で経営破綻寸前までいくという想定外の逆境にあって、こないだの5-0から空気が変わり、そして今日のロスタイム決勝弾でついに流れに乗ったわけだ。それを決めたのが18歳高校生のシオン、未来のシオンというところが泣ける。
サッカーというスポーツは変化し続けることが本質であって、一度も同じことが起きない。今日のメンバーが同じ敵メンバーとゲームをすることはない。
新しい仲間が入ってきてチームにフィットし、そして今までの仲間が去っていて次は敵として再会する。新鮮さと寂しさが入り交じりながら常に再生を続けていくのがサッカーチームだ。
これまで沈んでいたチームで孤軍奮闘とばかりに支え続けてきた安田が今は出番がない。同じくアジア大会で銀メダルの原も出番がない。この二人は間違いなく今シーズンでチームを出て行くだろうな。
一方、今日のシオンの決勝弾を陰から支えたのが、カウエだ。シーズン途中の加入、しかもレンタル。加入前は“頭の悪いレオ・シルバ”と言われて不安だらけだったが、とんでもない、とってもクレバーな働きをする。落ち着いてスペースを消しまくり、オレが面倒見るから、と仲間をどんどん上に上げる。シオンのゴールも、カウエがセカンドを拾ってシオンにつなげ、そしておとりとなって敵ディフェンスを引き連れてスペースを作ったからこそ生まれたゴールだった。何度見ても美しいシーンだ。
今日のこの素晴らしいゲームを戦ったメンバーも、果たして来季はどれだけ残っているか。だが、それがサッカー。新鮮さと寂しさが入り交じるサッカー。
勝利の後は、前節から使われている「ハルヲスイング」だ。スタンドのサポーターが肩を組み、選手も一緒になって肩を組んで揺れなだから、そして三波春夫の「世界の国からこんにちは」のメロディーで「にいがったー、にいがったー」と歌うのだ。
このダサいチャントが、実に実に感動的なのである。
このまま今シーズンは突っ走るのだ。
ようやくオレたちは、レオ・シルバの幻想から抜け出せるのだ。
2018.09.14
今日は、とおるちゃんで谷修のライブである。
谷修はシンガーソングライターで、練馬を素材にした歌が売りである。もちろんプロだ。そんなに売れているわけではないだろうが、一応歌でちゃんと食っている。それは素晴らしいことだと思う。好きなことをして生きていくというのは、金儲けにはできなくても、それだけで尊いことだよな。
近所の谷原交差点を素材にしたそのものすばりの「谷原交差点」という歌があって、いったいあんな交差点をどうすりゃ歌にできるんだと思うのだが、これが実にいい歌で感動ものなのである。これをはじめとして、我が家では家族全員が谷修のファンなのだ。
その谷修が、あ、谷修と書いて「たに・しゅう」と読む、名字と名前である、その谷修が、行きつけの居酒屋のとおるちゃんでライブをするというので、大喜びで出かけたわけさ。
とてもよかったぞ。谷修。
新曲の「さみしくなったらとしまえん」という歌も素晴らしくで、店中が大合唱だった。
席はかぶりつき。息子と谷修は30センチの距離というかぶりつき。
さぞ歌いにくかっただろうが、谷修が大好きな息子は大喜びで「谷修、いいなあ」と大満足だ。
ライブ後は一緒に写真を撮ってもらって、CDを買って帰る。
その際、谷修から「タンゴさん?」と声をかけられてびっくり。思わず、覚えてくれてたんですか?と口走ってしまった。
3年ほど前だったと思うが、豊島園での夏のライブを観に行って、ちょっと話しかけて名前も名乗ったことがあったのだが、そのときのことを覚えてくれていたのだろうか。それ以外に接点はないしなあ。
ちょっと驚いて、嬉しくなった。
料金は飲み放題で5000円。とおるちゃんのおかあちゃんが「ライブフィーは2500円だよ〜」とバラしたので、客は全部で45人だったから、売り上げ225000円を折半。つまり谷修の取り分は11万2500円。
これで音響さんとゲストミュージシャンにギャラを払ったら、谷修の取り分はゼロではないか。CDとグッズの売り上げだけが谷修の今夜の取り分である。
なんとかもっと売れて欲しいものだ。地元で地味に活躍するミュージシャンだけに、そう願う。
2018.09.13
先日、パソコンが吹っ飛んだ際も、ファイルは全部バックアップしているから致命的なダメージは受けていないのだが、アプリケーション関係の再インストールには毎度のことながら苦労させられる。
なにしろ今時のソフトは全部ネットでのアクティベーション。ダウンロードして管理しているサイトでパスワードを打ち込んで認証して、という流れだ。この面倒くさいこと面倒くさいこと。最近では猫も杓子もサブスクリプションなってきたから、さらにややこしいことになってしまっている。
CDを入れて、パッケージに書いてあるパスワードを打ち込んで、という時代が懐かしいわ。まったく。
それでもどうにか復旧は終えたのだが、まだ道半ばなのが音楽関係のソフト。特にプラグイン関係だ。
どうしても使いたいプラグインは先日どうにかこうにか復旧を終えた。どうしてこんなに面倒くさいのだ。
iLockという昔のドングルみたいなのをUSBに射してその認証をして登録してあるアプリケーションをどうのこうのというのを、英語の説明を眺めながら進めなければならない。ダウンロードするはずが途中で止まったり、インストールするはずが途中で止まったり、インストルーしたはずなのに見つからなかったり、そんなのばかりだ。
そのプラグイン関係もどうには半分は復旧。ごまかしながらもなんとか音楽作りはできるところまできた。あと少しである。
こんなことに時間と労力を費やすのは本当にもったいない。CD時代が懐かしいわ、本当に。
2018.09.12
オレはまったく興味ないのだが、なむろあみえ違った安室奈美恵の引退興行がガチ儲けらしいな。
立派である。
引退興行というのは引退前に退職金がわりに一稼ぎというものだが、この山猿の場合、それだけじゃなくて「さあ、引退よ。みんな、私の名前を使って一稼ぎなさい!」という声が聞こえる。今まで自分を支えてくれたあらゆる人たちへの感謝のお返しとして、自分の名前を使って商売していいよ、という態度だ。事務所関係、メディア関係、興業関係、CDショップに至るまで、今までの恩返しとしてしっかり稼いで欲しい、というわけだ。
これはとても正しい態度である。仁義を切るというのは、こういうことなのだろう。
だからどうしても、ももクロの緑、有安の引退のひどさが際立つ。
なにしろ引退を発表して引退ライブを行ったのがわずか一週間後。たいした商売にはなりもしない。ハコは小さいし。ライブそのものもひどくて、辞めてせいせいするわ、という空気に満ちていた。そりゃあないだろうと思ったものだった。
辞めるならとっとと辞めろという一連のくだりは実にみっともなく、東日本大震災の時に、みんなで肩を組んで笑っていようよと教えてくれた姿は、かけらもなかった。実にがっかりだった。
まあ、オレは安室奈美恵にはまったく興味がないが、辞め際がいかに大切か、改めて教えられた気分である。
2018.09.11
昨日、小学校の教室でライブだったのだけれど、子供たちが放課後の掃除をしていたから、BGMにと思って憂歌団の「おそうじおばちゃん」を歌ってあげたら、♪一日働いて2千円というところをえらく気に入ってもらったらしく、オレとしてはなかなか気分がよかった。
2018.09.10
車の中で徳永英明の「壊れかけのラジオ」のイントロが流れて歌が始まった途端、息子がぼそぼそと歌い始めた。
♪春までもたない〜 たまにはたらふく食べたい〜
そうである。印刷の酒井による替え歌を、息子は完璧に覚えてしまっているのである。
オレは、♪田中さんだ〜の衝撃がすごくて立ち直れなかったのだが、息子は印刷の酒井を尊敬し、実際に新宿御苑まで行って芝生を食べてアクが強いかどうかを確認したほどである。あほだ。
印刷の酒井とは、かの名物番組「さんまのからくりテレビ」で放送されていた替え歌コーナーの出演者である。覚えている人も多いだろうが、この替え歌が衝撃的に面白く、腹を抱えて笑ったものだった。
オレは「ご長寿早押しクイズ」も大好きで、そりゃ、こんなものを放送していたら老人虐待でクレームが殺到するのは当たり前だろという爆笑の内容だった。今もYouTubeで観られるので、オレは時々観ながら腹を抱えて悶絶している。殺人級の面白さだ。
話を戻して「壊れかけのラジオ」の替え歌もとんでももなく面白くて、貧乏によるひもじさのあまり他人の通夜に潜り込んで酒と食い物にありついたものの、あっさりばれてたたき出されて、仕方なく山で飢えをしのごうとして手を出したのが、「壊れかけのレディオー」のメロで歌う「派手な柄のキノコ〜」。
バカですね、あほですね。たまらんわ、これ。
今ならホームレスへの差別だとかなんとか言われるんだろうなあ。
気分が乗らないときにこういうものを観てるとすごく気持ちが上を向くのだが、どうしても途中でやめられなくて結局全部見てしまって、とほほ、また観ちゃったよ〜とがっくりするまでがお約束。
2018.09.09
そういや今日は2件スーパーへ行ったけど、どちらも棚に牛乳がなかったな。
地震の影響だろうか。
とれた乳をそのまま廃棄してるってニュースで報じてたけれど、酪農家にしてみれば要するに現金を目の前で捨てていいるのと同じだから、厳しいよなあ。
オレもライターとして飯を食っているのにこうして書き連ねた駄文が一文の金にもならずにネットに消えていくのを目の前で観ているだけで一緒にするな、はい、すいません、失礼しました。
サンマも急激に値上がりして、一日も早く復旧が進むことを願うのみだ。
2018.09.08
今日も観に行ってしまった。『カメラを止めるな!』。
息子が観たいというので、オレももう一度観ようと思って、一緒に板橋のイオンまで行ったのだ。遠い。地元の映画館でやってくれればいいのになあ。
驚いたのだが、先日、初めて観たときはゲラゲラと大笑いしたのだが、二度目の今日は初回に観たときよりさらにおかしく、そして、我ながら驚いたのだがなんと笑いながら涙が出てきて困ってしまった。
はて、オレはなぜ泣いているんだろう。
とにかくこの映画は面白い。けっ、そんなに話題になっているっていうなら、なんぼのもんか、一度観てやろうか。そんな上からの態度でスクリーンに向き合っても、確実に「すんませんでしたっ」と頭を下げたくなるほど、予想を上回る面白さなのだ。笑えるのだ。爆笑なのだ。
そして、その笑いの質というのが、初回はドリフだと思ったのね、オレは。
皮肉が効いてくすくすと笑うというのとは違って、誰が観たってドリフの大爆笑、わかりやすい笑いなのだよ。
ところが二度目の今日は、その笑いを生み出したものは何なのだろうと考えているうちに、そこにあるとんでも創作エネギーと映画愛に思い至り、それが感動の涙となってしまったんだなあ。
主人公の映画監督が自分のことを「早い、安い、出来はそこそこ」と自虐的に売り込むシーンがある。その監督がつい熱くなってのめり込んでしまって、相手にしたなめられて、「頼みますよ、そこそこでいいんですから」と言われて、ぐっと言葉を飲み込んで「わっかりました」と答える。
この体験は映像に携わっている人ならば誰もがしているんだろうなあと思った。そうした様々な壁を乗り越えていこうとする熱のようなものがほとばしってきて、それが心を打つのだろうな。すごい映画だわ。
高校生の息子も、これは完全にやられたわ、と脱帽だった。
もう何度か観なければならない映画だと思う。
そして今日はもう一つ、涙したことがあった。アルビレックスだ。
J2底辺をさまよってまさかのJ3降格の危機にあるアルビレックス新潟。
シーズン中にキャプテンが移籍し、監督がクビになり、強化部長がクビになり、社長までクビになった。なんとシーズン途中に全部いなくなってしまって交代してしまうという、こんなチームがかつてあっただろうか。
文字通り後がない。これで駄目なら潔くJ3に落ちて、最初のしょぼい地方クラブからやり直そう。誰もがそう腹をくくって臨んだ出直しのゲームだった。
現在、引き分けを挟んで6連敗中。しかもホームでは半年間も勝っていない。最低、どん底のチームである。
それがなんと今日は前半で3-0、河田がハットトリック、そして後半も追加点を入れて5-0の完勝だったのだ。
チームがはっきりと生まれ変わった。このチームが失っていたハイプレスが復活し、前線から走る、走る。そしてボールを奪ったらとにかく前へ、全力で前へ。圧倒的なショートカウンター。
右サイドの、ダメダメの弱虫、びびりの川口が吹っ切れたように上がりまくってクロスを放つ。左サイドの高卒ルーキー渡邊がガンガンに攻め上がる。大卒ルーキー戸嶋が躍動して初ゴールを決める。
なんだなんだ、何があったこのチーム、すっかり生まれ変わった。いや、だからキャプンテから上が全部入れ替わったんだってば。
一点目を入れた後の河田の喜びようが尋常じゃなかったねえ。勝った後の選手たちの笑顔が最高だったねえ。
今までゲーム後はうなだれてばかりだった選手たちのあの喜びの顔を見ただけで、オレたちも忘我の涙だ。一生懸命声援を送った選手たちが笑顔を見せてくれるのが、本当に嬉しいのだ。これぞサポーター冥利に尽きる。
弱いくせにちょっと勝つとすぐに調子に乗るのがこのチームの駄目なところだが、今日ぐらいは胸を張ろう。よっしゃ、アルビレックス、完全復活だ。
2018.09.07
金融業界では10年ごとに大きな事件が起きていて、2008年はリーマンショックだし1998年は韓国の経済危機。そのさらに10年前はバブル絶頂期。バブル崩壊はそのあとだから正確には10年ごとではないのだが、まあ、だいたいそれぐらいで、という話だ。
で、今年は2018年だからぼちぼち何かが起きるかなあというところへきて、スルガ銀行だ。
スルガ銀行は一度東京支店を取材したことがある。地方銀行の雄と言われていた頃で、確かに鼻息荒いなあと感じたものだった。それでも。ここまでひどいとは想像つかなかったが。
一地方銀行の特異な経営がやらかしたバカ事件ではあるものの、それで片付けられるか、あるいはリーマンのように何かのトリガーとなっていくのか、先行きは見えないが、ひょっとしたひょっとするでー、あかんでー、という声が聞こえるのも事実。スルガショックなんていうことにならないといいがなあ。
2018.09.06
4時頃にトイレに目が覚めて、いつもの習慣でスマホをチェックする。病気だ。スマホ病だ。
すると、北海道で震度6とい
うニュースが入っていて、ありゃま、と慌ててテレビをつける。いや〜、だから今日は一日眠かったわあ。
北海道なんてどっしりした大地で、何があってもびくともしないというイメージがあったから、液状化とかびっくりだわ。あんなに広い土地があるんだから、なにも山のすぐそばに住まなくてもいいのに、とテレビを見ながらひどいことを言う。
関西も大変だったけどな。
その関西空港では何千人だかが閉じ込められて、そして脱出のバスの行列が6時間とか8時間とか。
驚いたのは、その行列にみんなきちんと並んでいたことだ。さすが日本人だよなあ。誇らしいわ。
これが中国あたりだととんでもないことになっていただろうし、南米だったら間違いなく暴動略奪だわな。日本でよかった。
同じく札幌でも、スマホの充電のためにたいへんな行列ができていて、それにきちんと並んでいるばかりか、充電中のスマホだって置きっぱなし。中国や南米では考えられないだろうな。
災害時は、こうして改めて日本人のすごさを実感する。
2018.09.05
やっと観てきた、『カメラを止めるな!』。
前評判のあまりの高さに、しかもネタバレ絶対禁止みたいな言われ方に、逆に観る前のハードルが上がってしまってどうかなあと思って出かけた劇場であったが、いやあ、参りました。脱帽。こりゃ、面白いわ。
小難しいことは何もなくて、ひたすらおかしい、ひたすら笑える。伏線が次から次へと回収されていく、その爽快感っといったら。
物語は大きく三部構成。
第一部の前半30分は、ワンカットのゾンビ映画。これが首は飛ぶわ、血しぶきは飛ぶわ、しかも手持ちカメラの長回しだから、観ていてだんだん気分が悪くなる。
それが第三部になると、全部笑い話になってしまう。
しかも第二部で入念に仕込まれていた伏線が、見事に回収されていく。
理屈とか、映画的にどうだとか、そういうのは全部どうでもよくて、とにかく笑える。おかしい。
すっきりとして、ああ、楽しい映画だったなあと、それだけの映画だ。
「朝が来る」辻村深月・文藝春秋Kindle。養子縁組をテーマとした話。よくある幼稚園での子供のけんかを巡るトラブルから話が始まる。こういうつかみは本当にうまい。この子供は、実は養子としてよそからもらってきた子。その本当の生みの親というのが実は中学生。そのあたりから話が転がり出して、話の軸足はこの女子中学生のどうしようもない転落ぶりがメインとなってくる。このあたりはとてもやりきれない話だ。最後、ものがりは収斂がつかなくなったように突然ぽんと放り出されるように終わってしまう。このモヤモヤ感は困ったものだが、しかし、そこに至るまでは見事で、様々な形の親子関係というものを描いた重い作品なのだと思う。っていうか、オレって本当に本の紹介が下手だよね。
2018.09.04
今回の台風は風がひどいということで、夜、テレビを見ていたらドアチャイムが鳴って、隣の奥さんが「椅子が飛んでますよ〜」と教えてくれた。
嫁と息子が慌てて外に出てみたら、庭に置いていた重い椅子が風で道路に飛び出しそうになっていたそうだ。
この椅子は、昔、隣に住んでいたオガワさんが引っ越すときに捨てようとしたので、だったら記念にちょうだいと言ってもらったものだった。もとはといえば、オガワさん一家が二世帯同居を始めるに際してお嫁さんが「お義父さんがお庭で気持ちよくビールを飲めるように」とプレゼントした椅子で、そのお嫁さんが離婚して家をでいたことが結局はオガワさん一家が引っ越した遠因になってしまった。そう思うと、重量だけでなくいろいろと重いものを背負っている椅子なのだった。
そんな具合にひどい風が吹いているものだから、夜中にもゴオーっという音で何度か目が覚めた。
ところが種類の違う音も聞こえてきて、寝ぼけた頭で、ん? と考える。
そうか、これは飛行機だ。
羽田空港からの国際線が都心を飛ぶように航路を変更して、オレの家の近くも飛ぶようになったのである。真上というわけではないが、かなり近所を飛んでいる。その音が、普段は聞こえることは聞こえるけどそんなにひどくはないのに、今夜はかなり大きく聞こえるというのは、風の具合なのだろう。
ンゴォーという音が響いて、オレは、ふんがぁーといういびきを返すのだった。
「下妻物語」嶽本野ばら・小学館Kindle。久々に嶽本野ばらを読む。再読だ。この人、文章がうまいんだよなあ。読んでいて気持ちがいい。
2018.09.03
アウトラインプロセッサーというものについて10日ほど前にちょっと書いた。
ワープロでもなく、テキストエディタでもなくて、小説や論文のような長い文書を作成するのに適した分野のソフトで、小説家が「作品はワープロで書いてます」なんていうとかっこ悪いけど「アウトラインプロセッサーで書いてます。ええ、scrivenerはなかなかいいですねえ」と答えるとかっこいいのだ。
そのscrivenerは高い。4000円もする。そりゃあベストセラー作家ならどうってことはないだろうが、こちらは貧乏文章書き。フリーソフトがいいなあ。
というわけで、最近はTATEditorというのを見つけて使っている。
日本製のアウトラインプロセッサーで、名前の通り縦書きができるソフトだ。scrivenerは米国で使われているやつなので縦書きには対応していなくて、日本の本は縦書きで書かれるんだからやっぱり縦書きのソフトが必要だよなあということで開発されたアウトラインプロセッサーだ。うれしいことにフリーである。
オレはこれを横書きにして使っている。
なんというか、レイアウトや見た目がかっこよくて、なかなか気分がいい。例えば、写植・版下の時代に若手としてキャリアを積んだオレは文字組がどうも気になって、今のDTP時代に多く見られる、ただテキストを流し込んだだけで読んでもいないだろうという何の工夫もないベタうちのレイアウトが嫌いなのだが、TATEditorは字詰めがとてもきれいにできて、たいへんに気分がいい。こういう雰囲気というものはとても大切なことだ。
文章も上手になった気がする。あくまで気がする。
先日、コマちゃんの結婚式の二人のなれそめ紹介パンフレットというこの世に全く不要な制作物に文章を書かされた。トータルで18000字くらいあったと思う。その長い文章も、このTATEditorで書いてみた。なかなかに気分が乗って書けたので、評判がいい。と思う。
40字×25行なんていう注文にきっちり応えて書かなければならない商売なので文字数のリアルタイムカウントは必須である。その点、このTAEditorは総文字数はカウントできるが、該当部分だけのカウントというのができない。これが大いに不満である。
まあ、そうしたところをのぞけばたいへんによくできていて、気持ちがいい。しばらくはこれを使い続けてみようかと思う。
問題があるとすれば、人に聞かれたときに、scrivenerを使ってますと答えると立派な人のようなのに、TATEditorです、と言うとちょっと小声になりそうなことかな。まあ、誰もそんなことは聞いてこないと思うけど。
「真説・佐山サトル」田崎健太・集英社。この人の本は、いつも大変な労作である。前作「真説・長州力」も素晴らしい名著だったが今回の作品も素晴らしい。読み終えるのがもったいない一冊だ。佐山サトルとはいうまでもなく初代タイガーマスク。プロレス界最大の革命者にして最大の変人である佐山に、著者は徹底して密着インタビュー。その面白いこと面白いこと。高校中退でプロレスに飛び込んでスターになり、純粋培養で生きてきた佐山はとんと世事に疎く、なんと知らない間に1億円の借金を背負ったりしたという。天才とは、悲劇の人と紙一重なのだなあ。
2018.09.02
テレビのコマーシャルで「OK!Google」というやつがあるけど、あれにいつもうちのGoogleホームが反応する。
ちかちかち光り出して、そして命令を受け取って解析しようとして、ところがコマーシャルではいろんな声の人が立て続けにいろんなことを言うからちっとも理解できず、結局ちかちか光っただけで終わってしまう。ご苦労なことである。
問題はもう一つの方、Amazonのアレクサだ。
アレクサはうちではほとんど使っていないので茶筒と化しているのだが、それでも時々、突然「わかりました」とか「それはできません」とか叫ぶ。かなり恐怖である。
おいおい、一体誰が話しかけたんだよ、誰に向かって返事してるんだよ、誰かそこにいるのかよ〜と家族全員パニックである。心臓に悪いからアレクサはやめてほしいものである。
さて、話題は変わってキヨスクである。
キヨスクでは、雑誌が全く売れなくなったものだから、雑誌を卸している鉄道弘済会が10月で雑誌の取り扱いをやめるという。つまり10月からキヨスクでは雑誌が売られなくなった。
こりゃまずいと慌てて後継者として手を上げたのが取り次ぎのトーハン。これでなんとか10月以降もキヨスクで雑誌が売られることになった。ほっと一安心である。
と、一安心であると言っているオレ自身が駅の売店で雑誌なんて全く買わなくなってもう何年になるのか。90年代は、月曜日のビッグコミックスピリッツに始まり、週刊文春やコミックモーニング、フォーカスにフライデーなど、電車で読むためによく買っていたものだった。
それが今やゼロ。キヨスク自体に立ち寄らなくなった。
オレだけじゃなくて電車の中で雑誌を読む人というのはほとんど見かけなくなった。本を読んでいる人は珍しくないが、雑誌は珍しい。
そりゃ駅の売店で売れなくなるのも当たり前だよな。いくらトーハンが後を継ぐと言っても根本的な解決にはならないから、いずれ間違いなくキヨスクから雑誌は消えていくだろう。今でもコンビニでは邪魔者扱いで、早く消えてもらいたいと思われているし、雑誌というメディア自体が消滅の危機に瀕しているというわけか。
とはいえ、あらゆる媒体には面白いコンテンツとそうでないコンテンツがあるのだから、雑誌もコンテンツとして面白いものはいくらでもある。要はハードとしての形態ということか。オレは「日経ビジネス」はデジタル版で購読していてiPad見ている。紙の「日経ビジネス」はまったく買わなくなった。それでも「日経ビジネス」自体は有益な情報が載っているからなくなってしまうとちょっと困る。
ほかの雑誌もそんなふうになっていくのだろう。
ところでキヨスクに雑誌を収めていた鉄道弘済会は、隠れた圧力団体として一時はずいぶん高圧的だった。JRの悪口を言った週刊文春の取り扱いをやめたときは、ついに週刊文春が出禁扱いに耐えきれず、わびを入れて取り扱いを再開してもらったっけ。
「噂の真相」という雑誌もJRのことはいつも叩いていたので鉄道弘済会ににらまれてキヨスクで売ってもらえなかったが、もともとそんなに売れている雑誌ではなかったから、たいして影響はなかったようだ。
まあ、今やゴシップ雑誌というジャンル自体がネットの前では無意味となっているので、「噂の真相」が消えていったのも時代の流れ。
いずれにせよキヨスクでの雑誌の販売はもう商売として成立せず、例えば待ち時間の5分の間にフル充電できますというような高性能充電サービスのようなものの方が歓迎されるような気がする。
2018.09.01
やっぱ懲役免除がかかってると、人間、ばっか強いわ。アジア大会の決勝戦の話だけどね。
まあ、サッカーで優勝する国を選ぶか、懲役のある国にすむ方を選ぶかと聞かれたら、サッカーなんて弱くてもいいから平和な国の方を選ぶわ。だいたいかの国は、懲役なんてものがある方がおかしいっつーの。
いや、待てよ、とここでオレは膝を叩く。
だったらアルビレックスにも徴兵制度を導入したら、奴らももうちょっとはマシな働きをするんじゃないか?
「おお、それだ」と息子も喜ぶ。
本日は愛媛を相手に0-0の引き分け。えーと、6連敗中だったので、7連敗はなんとか逃れました。
アホなことにオフィシャルのホームページでは「連敗ストップ!」と堂々と掲げる恥ずかしさ。まったくこのチームはどこもかしこも情けなさ過ぎる。
2018.08.31
夏の終わりに、なでしこの決勝戦を見る。アジア大会だ、見るっていっても、テレビだから、観る、だが。
相手は中国だ。
北朝鮮、韓国と撃破して最後に立ちはだかるラスボスが中国だ。ええーい、まとめて植民地にしてくれるわとテレビに向かって吠えて、ヨメにたしなめられる。
劇的な勝利でしたなあ。89分30秒を過ぎての決勝点。
岩淵がキープして持ち上がり、右で中島(出色の出来だった)が駆け上がってきれいなクロス。ニアに飛び込んだ菅沢が、さすがのヘッドできれいに決めて、89分での決勝点なんてしびれるわ。
相手のキーパーがどうも下手くそだなあと思っていたら案の定で、それまでほとんど守備機会がなかったから最後の最後にパニクったみたいな動きになったのもあって、きれいなゴールだった。
対して日本はキーパー山下が2点は防ぐファインセーブ。見事であった。
澤も宮間も阪口も大儀見もいないなでしこが、ようやく形になった。オレが気に入っているのは長谷川だ。宮間には及ばないものの、宮間と違う天才ぶりを時々見せてくれて、うーん、とうなってしまう。21歳か。これから楽しみだな。
それにしても最後のクロスからの菅沢は素晴らしかった。アルビレックスのへなちょこクロスとは大違い。
なでしこと戦ったらぼろ負けだなあ、だははは〜とアルビレックスの掲示板ではサポーターが腹を抱えるのであった。
2018.08.30
毎年のことなのだが、一年の前半は調子がよくて、よしよし今年はなかなか順調だなと図に乗るのだが、必ず後半に失速して、あれ、やばいんじゃねと思っているうちに年末を迎え、青息吐息で今年もなんとか年を越せました実家の皆さんご心配なく、と除夜の鐘を聞くのだった。
そんな具合に30年も繰り返してきて、まったく進歩がないなあ、オレって馬鹿なのかなあと、反省ばかりの人生なのだ。
今年も前半は調子よくて、夏は一息ついたものの、秋の予定も今からぎっしりでなかなかいい案配だと思っていたら、ごっそり押さえられていたスケジュールがごっそりキャンセルになったり、担当者が突然入院して復帰は1年後になったり、パソコンが飛んだり、送ったメールの返事がこなかったりと、一気にとほほ状態。
ちっ、やってらんねえぜと心はすさんで、すさんだついでに、そうだ、息子を誘って明るいうちから飲みに行こうと思い立って、息子を浅草まで呼び出したのだ。
オレの息子はとてもいいヤツで、高校生にもなったというのに父親に呼び出されて「おお、焼き鳥食いたい」と大喜びで出てくるのである。
そして、雷門前に集合とラインすると、ちゃんと自分で調べて電車を乗り継いで、雷門で待つオレの元にニコニコと笑いながら走ってやってくるのである。高校生にもなって、父親とこうして遊んでくれるとは、本当にいい息子だなあ。オレはよくない息子だったなあ、オヤジ、ごめんなと、天に向かって手を合わせるのであった。
浅草寺でお参りをして、浅草のろくでなしが集まる飲み屋街で焼き鳥を食う。薄暮が心地よい。
やっぱり浅草は夏、それも夕暮れがいいなあ。「浅草は夏だなあ」というのは、『異邦人たちの夏』の台詞だったっけ。
夕方の生ぬるい風、それでもどことなく秋の気配のする風に吹かれながら、浅草の路上で飲む。
その後、ジャズを聴きに行こうと、浅草HUBへ行く。
今日のバンドは初めてのバンドだ。この店は平均年齢が高いのだが、今日はいつもに輪をかけてさらに高い。息子を除けばオレがほとんど最年少。どこから見ても特別養護老人ホームの月に一度のお楽しみ会という風情だ。
聴いたことのないバンドだったが、よく見たらチューバはジャズマイノリティーというバンドにいたイゲタ、通称イゲちゃんじゃないの。
聴いたことがないバンドでもなかなかうまくて、心地よい音楽だった。
早くから飲んだので8時過ぎには酔っ払って、店を出る。9時過ぎに家について風呂に入り、そしてアジア大会のリレーを見る。陸上競技は楽しいよなあ。
2018.08.29
なぜか初期化できないという重篤な症状のパソコンだったが、どうにかこうにか初期化に成功し、そして全部アプリケーションを入れ直して設定やら認証やらで延々と時間を浪費する。
原稿などのファルは全部バックアップをとっているから問題ないが、このあたりの環境を再現する時間が果てしなくもったいない。うんだざりだ。
結局、昨日、今日とそんなことで時間を浪費してしまって、仕事にならなかったのだ。困ったものだ。
つーか、年に二度の定例行事になりつつある。何か根本的なところに問題があるのではないだろうか。
2018.08.28
まただ。なぜだ。なぜなんだ。
パソコンが飛んでしまった。どうしてオレのパソコンは半年に一度、年中行事のように飛んでしまうのだ。
今日も飛んでしまった。しかも重傷だ。今まで何度も飛んでいるから初期化なんてお手の物なのだが、その初期化すら受け付けなくなってしまった。
仕方がないのでサブのパソコンでちょほちょぼと仕事をするわけだが、そのままに放っておいていいわけはなく、弱ったちゃんなのである。あんまり言うことを聞かないと買い換えるぞ、こら。
2018.08.27
午前中の部活を終え、「午後は暇なんだよなあ」という息子が、思い立って「将棋会館に行って指してくるわ」と出かけていった。アマ二段の息子は、普段はネットを使って顔の見えない相手と将棋を指している。そんなにリアルな人と指したければ高校の将棋クラブに入部すればいいと思うし、実際、中学生時代から誘われてはいたのに、やっぱり部活では体を動かしたいのだろうな。
将棋会館では、600円払えば、ふらっと立ち寄って将棋が指せるらしい。相手は様々。今日は三勝一敗だったそうで、まずまずの戦績だ。
「化け物みたいな小学生でもいるかと思ったらそうでもなかったな」と言うから小学生相手に戦ったかと思ったけれど、小学生は一人だけで、後は全部大人だったそうだ。
息子は幼稚園の頃に囲碁教室に通い始め、その後、将棋にも興味が出て囲碁教室と将棋教室の両方に週1で通った。中学入学と同時にやめたが、頭の柔らかなときに囲碁や将棋にふれるというのは、かなりいいことだったと思う。
対戦が長引いて、帰ってきたときは、なんとゲリラ豪雨のまっただ中。傘は持って行ったものの、とても歩いて帰れるような状況ではなく、息子は駅前のDOCOMOショップで雨宿りだ。
車で迎えに行こうかと思ったけれど、家の近所に雷が落ちる落ちる。危ない、やめてえ〜と嫁がオレを止める始末である。
Twitterに、練馬上空を移した写真があがっていたが、それを見た息子とオレは声をそろえて「アベンジャーズだあ〜」とひれ伏し、全国ニュースで豪雨を知った実家の弟は「ゲリラというよりテロ」と嘆くのだった。
やれやれ、とにかく今年は異常気象だ。要する今夜みたいな豪雨が、西日本では一晩中かそれ以上続いたわけだろ。そりゃあれだけの被害にもなるよなあ。
2018.08.26
コマちゃんもコイデ氏も、オレの顔を見ると、「どうしちゃったんすか、やばくないですか」と言う。アルビレックスだ。
J1に14年もいて、地方チームの優等生とまで言われたチームは、しかし去年の暮れにとうとうJ1から陥落して、そして1年で復帰の予定がまさかのJ3降格のピンチ。
監督が事故物件というとんでもない事態にはじまり、チームキャプテンがリーグの途中でチームを見捨てて移籍し、昨年のチーム得点王のブラジル人が詐欺のように他チームに移籍したのにチームは何も発表しないなど、散々な状態に陥ってしまった、もはやネタチームだ。
今日も福岡相手に0-3の負け。
もはや負けても少しも悔しない。つーか、1点目も2点目も、まともに守備をする気がないというのが見え見えの状態で、こんなんで応援しろと言われてもなあ。
ゴール裏はハーフタイムも休まずにチャントを歌い続けるのだが、それはもはや念仏の領域に達し、選手が途中で「うんざりだ、もうやめてくれ」という身振りをするほど。とほほほ。
さて、いよいよJ3降格が現実味を帯びてきました。
ここまでくると、いっそそのままストレートに落ちてくれという気になる。J3になったらスポンサーは全部撤退。スタジアムの料金が払えないからゲームはオレの地元の隣町の五十公野運動場でやるだろうな。
見に行きやすくなってちょうどいいよ。
2018.08.25
ギターを買った。オベーションである。
手持ちのアコギはこれで4台目だ。以前持っていたマーチン000-28は、売った。7万円だった。
今ある中で一番いいヤツはラリビーである。これはカナダのギターで、ハワイのコア材を使ったものだ。40万円だった。
ラリビー自体、かなりクセのあるギターで、これも高音の伸びはすさまじくよいものの、低音が今ひとつ。それでも中音から高音にかけての伸び具合の素晴らしさやインレイの美しさなど、図抜けたギターである。オープンチューニングで弾くと、最高の音を出す。
ただしこれにはマイクがついていない。なのでステージでは使えない。スタジオ専用だな。
ステージ用に使っているのは、ヤマハのコンパスだ。8万円。
今やヤマハは世界の一流ブランドで、マーチンなんかよりもずっといい音を出す。これも音のバランスはさすがの一言。弾きやすさも抜群で、たいへんに優等生のギターである。
ハードオフで1万円で拾ってきたのも、ヤマハのエレアコ。
新品同様だったが、ボディのがベリッと剥がれていたので1万円のジャンク扱いだった。
それを、これは掘り出し物とばかりに買ってきて、ヨメにアロンアルファで修理させて、はい、立派なヤマハギターの完成。
いつものヤマハギターに比べればさすがに格落ちはするものの、まあ、弾けないことはない。これはナイロン弦を張ってアルバムの収録に一曲使った。
という3台に加えて、今日、新顔としてオベーションを買ったのである。
オベーションは「おばあちゃん」ではなくて「お弁当」のイントネーションで発音する。
オレが高校生ぐらいに派手に売り込んできたギターで、フォークやロック系の連中が好んで使い出した。理由は取り扱いの楽さである。
オベーションは、実はヘリコプターメーカーの子会社が作っている。ボディはなんとプラスチックだ。ヘリコプターのプロペラづくりのノウハウが応用されている。
プラスチックだから少々のことでは壊れないので雑に扱えるし、特にライブなんかでは気にせずに振り回せるから、とても楽なのだ。
その代わり、音のほうはむにゃむにゃである。
木のぬくもりのあるウォームさとは真逆だし、かといってエレキのようなシャープさもない。なんというか、プラスチックの音としか言いようがない音なのだ。
こんなグダグダの音のギターなんて、絶対に弾くことはないなあと、高校生の頃のオレは思っていた。
まさか45年後になってイオンからオベーションを買ってくるなんて、想像もしなかったなあ。
そうである。戸田のイオンで買ったのである。
イオンの山野楽器にふらっと入ったら壁にこのギターがかけられており、ボディはプラスチックだけれど、表材がハワイアンコアだったのである。つまり、ルックス。
ルックスが気に入って買うことにしたのだ。
まあ、オベーションだから音はどうでもいい。所詮オベーション。それに最近はギターもPAが発達して音はどうにでもなる。ふくよかな響きの音とか、すぐに作れちゃうし、高音を伸ばしたいとかも、簡単にできる。音なんてどうでもいいのだ。
案の定、店で弾かせてもらったら、想像したより残念な音だった。バランスもよくないし。それにちっとも弾きやすくない。
はっきり言って今持っているヤマハのギターの方がなんぼか弾きやすく、いい音で鳴く。
だが、音は関係ない。ルックスなのだ。だいいちオレのバンドのたんさいぼうも、音で勝負するバンドではない。バンドのくせに音で勝負しないという残念なバンドなのだ。だからぴったりじゃないか。
それに先週見たときは6万7000円だったのに、一週間たった今日はなんと6万ぴったりに値下げしている。期末なのだそうだ。
まあ、いいや、これください。
というわけで、手に入れたオベーション。家に帰ってきてPAに通してモニターから音を出してみたら、あれ、けっこういいじゃん。へえ、ちょっと驚いた。
モニターに乗りやすい音というか、さすがオベーション、エレアコ一筋で半世紀の歴史だ。生音は残念だが、電気を通すとけっこうやるのだ。
まだ試してないが、ピックでがしゃがしゃストロークすると、案外いいかもしれない。
とりふえず張ってある弦が死んじゃってるので新しいのに張り替えなくては。
こうして買ってきたオベーションのギターを、家のハンモックに寝かせておいたら、部活から帰ってきた息子が発見して、「このギターはどこからやってきたのだ?」とオレを問い詰めるのだった。
2018.08.24
本日はオレの実家での村祭りである。
子どもが小さい頃は帰省を兼ねてよく連れて遊びに行ったものだったが、最近はとんとごぶさただ。
夏の終わりの独特の空気が緑一面の平原の上を流れていく様子を見るのはとても贅沢な時間で、あの空気感を味わうだけでも人生において貴重な瞬間だと思ったものだった。
コンビニもなかった小学生の頃、お祭りは特別なイベントで、小遣いを握りしめては夜店の間を走り回ったっけなあ。
そんな記憶が染みついているから、やはり8月24日は特別な一日。
練馬の空で高く浮かんだ雲を見ながら、遠い故郷の夏祭りを思うのだった。
2018.08.23
カナヅチ、つまり泳げないから水泳にはまったく興味がない。子どもが小さい頃は「としまえん」のプールにもよく行ったが、時間の多くは目の保養で過ごしたものだ。
そんなオレでも、国際大会のような大きな舞台での競技水泳となると身を乗り出してしまうのは、おおかたの日本人と同様。アジア大会の競泳陣の活躍には、晩酌の焼酎炭酸割りを片手に声援を送る。
池江璃花子、すごいですねえ。
リレーでの戦い方などは、まさにあれこそ圧巻の二文字そのもの。オレはテレビに向かって拍手をしながら、早く大谷翔平と結婚させて日本人アスリートの遺伝子を残すんだ、などと叫んでいる。
いや、大谷翔平もいいが、藤井聡太と結婚させて、文武両道のスーパーエリートをつくるってのはどうだ?
すると息子が「その場合、どっちも平凡なつまらない結果になる恐れがある」と指摘する。
うー、確かにそれもそうだな。
そんな余計なお世話の声援などに関係なく、スーパー女子高生は泳ぎ続けるのだった。
「老いぼれ記者魂」早瀬圭一・幻戯書房。間違いなく労作である。45年前の1973年、青山学院大学で法学部の教授が女子学生をレイプするという事件があり、オレもその事件はおぼろに知った記憶があるのだが、それは今にしてみればいろいろとおかしな点が満載の事件で、毎日新聞の記者だった筆者は資料を掘り起こしながらできる限りの関係者に会って改めて検証を行ったのである。そのさまはまさに執念。結局、実に腑に落ちない疑問点が様々にさらされるのであるが、事件の真相にたどり着くことはできず、それでも例えば青山学院大学が厚木にキャンパスを移すに際して有名な地上げ屋が暗躍していたのではないかとうかがわせるような文書があったりと、あの時代の闇が赤裸々に明かされている。同じ記述の繰り返しが多く、ドラマチックな盛り上がりはまったくないが、紛れもない労作だ。それにしてもありえないような裁判で60歳を過ぎてたら3年の実刑をくらい、服役し、荻窪の家屋敷を手放して最後は新宿区の1DKのアパートで絶命したという法学部教授の、何という無念さよ。それを思うだけで、昭和という時代の不条理さが末恐ろしくなる。
2018.08.22
なんとヘッドコーチがそのまま監督に就任しちゃったよ。
さすがに3年連続で監督を途中解任したくそクラブである。誰がそんなところの監督をやりたがるってんだよなあ。
誰も引き受けてくれず、全部断られちゃったから、仕方なくヘッドコーチを監督にするしかなかった。そりゃそうだよな。
もっともその3年間、ずっとヘッドコーチだった人物なんだから、本来は責任とって一緒に辞任するのが筋だよなあ。
でも、そうなったら本当に引き受け手がいなくなるから、責任とって監督やりますということになったわけだ。カオスだ。
いっそこのままJ2に降格した年にJ3まで降格するという暴落クラブとして歴史を残して欲しいと思うわ。
2018.08.21
アルビレックス新潟の監督が解任されて、次の監督は誰かな〜とワクワクしていたら。
2018.08.20
最近でこそ減ったけれど、関西人に会うと、初対面なのに「なんや、東京もたいしたことないな」とか「東京がなんぼのもんですか」とか言われることがあった。
いや、いきなりそんなこと言われても。別にこっちは東京がどうだ大阪がどうだなんて思ってないし、言ってないし。
東京を一方的にライバル視するその視線はかなり鬱陶しく、いや、日本第二の都市は大阪じゃなくて横浜だし、などとぼそっとつぶやいたりしていたものだった。
タレントのYOUが、『ガキの使いやあらへんで』は本当に怖くて最後まで残った東京のタレントは自分と篠原涼子の二人だけと漏らしたり、今田耕司が共同司会の中山なんちゃらとまともに口さえきかず、控え室では電気を消してシャドウボクシングをしていたというのも、松本なんちゃらに「東京もんを殺せ」と言われたからだったと白状しているのも、要するに大阪人の過剰な自意識がなせるものだったのね。
その逆に表面は薄ら笑いを浮かべながら腹の底では誰彼かまわず小馬鹿にしているのが京都人。うむむむ、いろいろと鬱陶しいことである。
2018.08.19
アウトラインプロセッサーというものがあるわけさ。
ワープロでもなく、エディターでもなく。
本を一冊書くような、あるいは論文を書くような、そんな長文を書く際に使われているジャンルのソフトで、例えばアメリカではほとんどんの小説家はScrvenerというアウトラインプロセッサーを使っているそうだ。
日本でもそのユーザーは少しだけれどいて、そしてそういう人たちは「Scrvenerはいいぞ。物書きで使わないなんてありえないぞ」と上からものを言うモノだから、見栄っ張りでいっちょかみのオレとしてはそわそわしてくるわけだ。
そこで今まで何度か使おうと試みたのだが、どうもうまくいかない。
この夏の思い出に、今もまた挑戦中なのだが、相変わらずどうもうまくいかない。もしかしたらオレはバカなのかもしれない。
オレの場合、どんな原稿も最終的にWordで納品することになるから、最初からWordで書けばいい。オレはずっとエディター派なので、テキストエディターで原稿をばかすか書いたのち、Wordにコピペして体裁を整えるというスタイルだ。
脇道にそれるが、この体裁を整えるというのはけっこう大切なことで、行間・書体・字詰め・フォント・ポイントなど、どうすれば読みやすいかに神経を使うのは、原稿自体が商品なのだから当然のことなのに、それに無頓着なライターが多いのにはいつもびっくりする。どんなにおいしく揚がったコロッケだって、裸のまま、手づかみで渡されたら食べる気がしないよな。
話を戻して、そんなオレの進め方でアウトラインプロセッサーを使うと、アウトラインプロセッサーで書いて、エディターで推敲して、Wordで整えるという作業になってしまう。まったく合理的ではない。
たださあ、これは抗いがたい魅力なのだが、ScrvenerもOlivineEditorというソフトも、とにかくアウトラインプロセッサーを使うと、文章を書いていてとても気持ちがいい。気分が乗ってくる。
デジタルメモのpomeraもそうだが、書いていてとても気持ちがいいので、けっこうそこも大事なような気がする。
ものすごく使いづらくて、慣れるのにどれだけかかるのだろうというソフトではあるのだが、こうして時々、思い出したように使っている。
「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん・中央公論社Kindle。女4人と手伝いの老人、ストーカーの男というごくわずかな登場人物だけで物語を進行させてしまう、さすが三浦しをんの筆力と感心した。話はさほどの盛り上がりを見せるわけではないのだが、文章のうまさでぐいぐいと読ませる。笑わせる。
2018.08.18
朝起きて突然、日本いらないものベストスリーというのを思いついた。
「日本代表の試合の時のスポーツバーの中継」と「犬」と「群馬県」である。
それはともかく、今週の日経ビジネスがちょっとすごい。
総力を挙げてリニア新幹線をディスってるのである。なんと21ページも使った特集記事で叩きまくっているのだ。
環境に負荷を与えていること、市域住民と軋轢を起こしていること、何よりもとんでもない公費を投入していること。そして第二の成田闘争になると予言し、第3の森加計問題と断罪する。
白眉は「どうにも止まらない」と題した葛西氏へのインタビューである。これが、驚くほどタブーに突っ込みまくっていて、葛西氏もそれに応じて延長に次ぐ延長の2時間インタビューとなったそうだ。
談合問題には「彼らが勝手にやったこと」という発言を引き出し、JRグループ他社への救済という問題については「経済原則に反する」と突き放す発言を引き出している。
そして結論として、リニア計画を“異様”と表現し、JR東海を「巨大化自体を目的化する組織体は、その経営が杜撰かつ無責任な状態に陥っていく」とまで指摘する。
まあ、見事に真正面から喧嘩を売っていて、たまげた。広報は頭を抱えているか、あるいは見切っているか。
日経も、ここまで正面切ってメンチを切ったからには、何らかの狙いはあるのだろう。今後に注目だ。
2018.08.17
朝の新幹線で今日は神戸だ。六甲だ。
東京駅は、まだ夏休みに大きな荷物でいっぱいである。新幹線も、平日の朝は出張で満員なのに夏休みでいっぱいである。
神戸の夕方の空は高く、秋の雲が浮かんでいた。
帰りの新幹線も夏休みでいっぱいである。オレは仕事。
行きも真っ暗、帰りも真っ暗で石神井公園の駅に着いたのだが、畑の中を歩いていると、秋の風がすーっと吹いてきた。
いい気持ちだなあ。秋は大好きだ。
2018.08.16
オレの夏も終わったと言いつつ、ぐたぐだと過ごしているわけだが、ネットで日本代表の歴代ベストゴールって何だろうというネタが挙がっていたので、はて、オレにとってはどうだろうと、考えてみた。
興奮度では、やっぱりジョホールバルの岡野の決勝ゴールだろうなあ。個人的に最も美しいと思ったのは、同じフランスワールドカップ予選の韓国戦。そう、山口のループシュートである。
一生に一度というような超絶ループだった。
あと一つとなると、何かのゲームで決めた久保の驚異の左足か、今回の乾のベルギー戦か、案外、2004年アジアカップ準決勝の玉田の延長ゴールか。
アルビレックスの話題が辛いので、こういうネタで自分をごまかすのである。
「おもかげ」浅田次郎・毎日新聞社Kindle。浅田次郎の新刊。電子化されるまでちょっと時間があった。ちょっと説明が難しい小説で、65歳の定年退職の日に電車の中で脳梗塞で倒れてしまったおっさんが、今際の際に時空を旅して過去のいろんな人に会うという設定の物語。とくれば浅田次郎の都合のいい展開になるのは見えていて、おっさんたちの涙腺を緩ませてくれるのである。まあ、オレは泣かなかったが、要するに人生いろんなことを抱えながら生きてきたんだということだ。最後のオチになるのだが、母親の物語はさすがに切なかった。ただ、設定が設定だけに物語に入れない人は厳しい。浅田次郎が好きでなければ、ついてこれない物語かもしれないなあ。
2018.08.15
というわけで二泊三日の娘との2人旅行が終わって、オレの夏も終わった。
寂しいものだ。
明日からは年末に向けてフルスロットル、アクセル全開で突っ走るのだ。
「名探偵誕生」似鳥鶏・実業之日本社・Kindle。お気に入りの作家の新刊。著者得意のパターンで、可愛い女子が出てくる青春ミステリー。この人の文体はわりと好きだ。
2018.08.14
実家に里帰りしても、何か特別なイベントがあるわけでもなく、例えば昔の同級生に会うこともない。
では何がいいかというと、やはりその空気感である。
田舎の空気感。
青々とした田園が広がり、遠くに山々がかすんで、風が静かに渡り、時間がゆっくりと流れる。
そのたたずまいというか、雰囲気そのものが、最大級のごちそうなのだと思う。
2018.08.13
娘と一緒に、新幹線に乗って故郷まで両親の墓参りに行く。
お盆は、やっぱり特別な期間だ。
中学三年生にもなって父親と2人で旅行してくれる娘に感謝である。
2018.08.12
「日経ビジネス」7月30日号に本田圭佑のインタビューが載っていて、これが興味深い。
本田圭佑が関係者を通じて自ら編集部に申し出て実現したインタビューだそうだ。従ってこれは本田圭佑が「日経ビジネス」というスポーツメディアではないメディアを通じて訴えたいことがあると目論んでのことだろう。
そういうPRの魂胆ということをわかっててあえて乗ってみせたのだということを表明するため、「日経ビジネス」は誌面でしっかりと「本田圭佑の関係者からのオファーがあった」と記している。
このインタビューで本田圭佑の話していることは実に興味深い。
W杯の総括はともかく、「ビジネスマンは物事を難しく考えすぎる。サッカーは成功者ほどシンプルに考える。困ったときはサッカーに置き換えるとたいていのことは解決できる」という言葉は示唆に富んでいる。
本田はサッカースクールを300カ所運営したいという夢を持っているが、サッカーで世界を回るうちにサッカースクールどころではない子どもたちに出会い、貧困の問題の深刻さに気づいたのだという。そして、解決のために何かできないかと考え、稼いだ金はそのために使っているという。
「身銭を投じているので何も言われる筋合いはない」というまっすぐさは見事である。だから今は金が全然ないが「すっからかんになっても辛いと思わない」と胸を張る。
カンボジア代表の実質的な監督に就任したことが話題になっているが、このインタビューの中でも本田圭佑は「選手より監督の方が性に合っている」と言いつつカンボジアに言及しているし、絶対に貧困問題がらみでの就任だろうな。どうやらこれは本田圭佑のライフワークになるのだろう。
素晴らしいことだと思う。
ドイツワールドカップで、試合終了後、ピッチに大の字になったのに10分以上も誰も選手が寄っていかなくて、陰キャの恐ろしいほどの孤独を全世界にさらけ出した中田英寿は、“人生は旅である”と言い残し、“旅人”を自称して世界を放浪したが、本田圭佑のような問題意識はつゆほども持ち合わせなかったようだ。そんな中田の間抜けぶりと比べるまでもなく、本田圭佑の慧眼は素晴らしい。
なお、このインタビューで本田圭佑はJリーグを痛烈に批判。岡田監督が監督ライセンスを返還したことを取り上げて「W杯で結果を残した日本で最も優秀な監督がライセンスの更新をしなかっただけで監督ができなくなるのはおかしい」と指摘している。
実にまったくその通りで、W杯に出た選手でもサッカー協会の発行するライセンスを取るのに数年かかるという現状は、明らかにおかしい。
2018.08.11
知らなかったのだが、ビッグバン・ベイダーって6月に亡くなったんだね。
オレはこいつのデビュー戦を両国国技館で見ている。例のTPG、たけしプロレス軍団の暴動事件の時だ。
メインイベントとして発表されたのが猪木対長州力。ストロングプロレスの名勝負が見られると思って集まった満員の観客の前に登場したのがビートたけしとたけし軍団で「オレたちはすごいレスラーを連れてきた、猪木、こいつと戦え!」と迫ったわけだが、連れてきたのがビッグバン・ベイダー。
なんじゃこいつはと呆然とする観客の前で強引に試合が始まり、満員の観客の「やめろ!やめろ!」コールの騒然とした雰囲気で試合が行われたっけ。
結局最後は大暴動。イスは破壊され、放火する奴まで出る始末で、この件で新日本プロレスは当分の間国技館に出入り禁止となったっけ。
半年前に行われた猪木対長州が名勝負だったからなあ。30分の試合中、ロープに飛んだのは一度だけ。それ以外はずっと淡々としたグラウンドの攻防が続いて、それは実に緊張感たっぷりのレスリングだった。
最後、ロープに飛んだら試合を終わらせる合図という取り決めがあったかのように、唐突に猪木がロープに飛んでグラウンドコブラという、こういう試合以外に使いようのない技でスリーカウントだったなあ。
おっといけない、ベイダーだ。
ベイダーは、アルコール依存症になったがなんとか立ち直った。しかし、体がボロボロで医者から余命2年とか宣告されて、それでも来日して顔を見せたりしていたが、とうとう亡くなってしまったらしい。まだ若かったのに、やっぱりプロレスという仕事は命を縮めるようだ。
印象に残っているのは、橋本戦だ。
巨体同士がパワーでぶつかり合い、最後は橋本が血反吐を吐きながら場外リングアウトで勝った試合だ。相当に心臓に負担のかかる試合だったなあという記憶で、こんな試合をやらされる橋本も気の毒だと思ったものだった。
ビッグバン・ベイダーは、体は大きくて器用だったけれど、プロレスは下手だったな。まあ、レスリング出身じゃないから仕方ないか。
名物レスラーだった。
*
昼過ぎにラーメン屋で冷やし中華を食っていたら突然の雷雨。息子は自転車で来ていたので、ラーメン屋の店主に頼んで自転車はしばらく置かせてもらい、車に乗せて帰ることにした。
家に着いたら雨はさらに激しくなり、しかも雷までが加わって、すさまじい天気に。雷が落ち始め、家の近所に落ちたときはとんでもない衝撃が走った。
と同時に家中のあらゆる家電が止まった。テレビもエアコンも冷蔵庫も仕事中だったパソコンも。
停電である。あらららら。
ところがしばらく待っても復旧しない。東京電力のホームページを見たら停電の報告はなく、なんと隣の家は照明がついている。こりゃあおかしいなあと思って東京電力に電話したら、すぐに見に行くという返事だった。
そしてやってきた電気の作業員が調べてくれて、落雷に伴う漏電ブレーカーが落ちた、と判明。どうやら近所に落雷が落ちたとき、おっといけない、頭の頭痛だ、雷が落ちたとき、何かの管を伝って激しい電流が我が家に流れ込んだそうだ。要するにオレんちに雷が落ちた。
ありゃ、つーことは運が悪かったということですかい? そうたずねたら「そういうことです」という返事で、とほほほ。
まあ、雷が相手じゃ仕方ない。
この間、エアコンはつかないし、家の中は暗いしで、参ってしまった。電気がないのはやっぱり困るなあ。
*
落雷による大電流がショックを与えたか、家電がおかしい。テレビに外付けしてあるホームシアターのスピーカーが、スイッチを入れると、自動的にボリュームマックスになってしまって我が家はパニック。うるさい、ぎゃー、消せ、下げろ、と家族全員がスピーカーに負けじと叫ぶから文字通りの阿鼻叫喚。
もしやと思ってコンセントを抜いてみたら、すぐになおった。何だったんだ。
そんな状況で始まったのが、イニエスタのゲーム。いや違う、アルビレックスのゲーム。
監督を解任し、やれやれやっと一から出直しか、というゲームだったが解任ブーストはまったくかからず、むしろ解任しても何も変わっていなかった。
イニエスタが超絶ゴールを決めて見せて、試合の結果なんかどうでもいい、イニエスタのプレーが見られればあとは全部おまけという状態の裏で、アルビレックスはみじめな0-3。先週のゲームとあわせて、2試合で0-7という惨状だ。
今まで数々のプレーで新潟を救い、戦術・安田とまで言われた安田が、とうとう切れたようだ。もうやる気をなくしたんだろう。チームに愛想を尽かしたんだろう。
2点目はボールウォッチャーとなって相手をフリーにさせて失点。あげくにPKを外したと思ったら、直後にPKを与えるという惨めさ。
PK外しとPKプレゼント、要するに1人で2失点をやってしまった。
今まで散々チームを助けてきた安田がこの体たらくで、「私のせいで負けました」と頭を下げる情けなさ、悲しさ。
監督は試合後のインタビューで「小学生の頃から言われてきたはずのことができていない」とまで放言し、ゴール裏ではのんきに拍手をしている。
もう、とことんダメだなあ、このチーム。どうしてこんなことになってしまった。
ガチでJ3が見えてきて、J1から一気にJ3という珍しいものが見られそうである。
おかげで息子はふて寝。
小学生の頃から一生懸命応援してきたこのような少年ファンが絶望し、情けなさで目を潤ませていることに対して、チームの連中はどう思っているのだろう。いや、何も思っていないに決まっている。
とことんダメだなあ、このチーム。
2018.08.10
「名古屋の女子の一山感はいいっすねえ〜」
コマちゃんはそう言うのである。
説明しよう。一山感とは「ひとやまかん」と読む。コマちゃんがいいたいのは、「名古屋の女子は1人ひとりはよく見るとゴニョゴニョだけど、集団になると、とてもよい」ということなのだ。
そんな感情を、八百屋の軒先を連想させる表現で見事に言い表した、コマちゃんの言語センスには脱帽だぜ。
実際、名古屋駅を集団で歩いている女子を遠くから見ると、おお、これはこれは…と思う。決して単体で見てはいけない。あくまで集団だ。
では、大阪はどうか。
大阪の場合は、新幹線の改札に立っていると1分に1人くらい、おおっ、という女子が通る。集団ではない。大阪はピンで勝負できる。
そういうことを大阪の人間に話したら「露出度では東京やないですか」と大阪弁で言われてしまった。露出度かよ、あんたの基準は。
しかしこうしたやりとりを冷静に考えてみれば、よその土地の名物は旨いというのによく似た、単に見慣れているかどうたかだけの、要するに鮮度の問題なのだということに思い至る。
鮮度。つまり野菜。コマちゃんの一山感に漂う八百屋テイストはここにも通じて、さすがコマちゃん、天才じゃねえの、と思うのだ。
というのを書きましたから、これをコピペして使ってください、コイデさん。
打ち合わせなんて面倒くせえよ。
2018.08.09
オレのメインバンクは三菱UFJで、我が家から使える駅4つのうち3つには支店があった。
そのうちの一つ、光が丘の支店が先日閉店してしまった。ATMだけが残されている。
要するにATMだけがあればたいていの用事は事足りるようになったわけで、多機能ATMにネットバンクの時代において銀行の支店というのは不良債権と化してしまったのである。
これで残った支店は2つ。いずれ1つになってしまうだろう。
そうなったら困るかと言えば、確かに別に困らないわけで、今やオレは通帳さえ電子化、要するにネットになってしまった。記帳することもなくなったのである。
そして電子マネーを使う機会が増えたからATMで現金をおろすことも減ってきた。
銀行の皆さんも、いろいろと大変なことである。
2018.08.08
「ワシは世界のヤマネや!」
ダテ君やアンドー君は失礼にもオレのことを山根会長と呼ぶ。実に不愉快である。
仕方なくオレも「ワシは歴史の男や。ワシはヤマネや」と応じている。まことに気分が悪い。
それなのに、世界のヤマネは案外あっさりと白旗揚げて辞任してしまったな。見かけ倒しの根性レスである。
掘ればもっと面白いネタが出てくるだろうから、もう一山、二山、欲しかったところだ。
こんなおっさん、誰がどう見ても真っ黒に決まっているんだから、もはや興味は白黒ではなくてどこまでネタが出てくるかというところだった。ここでちょっと粘れば、例によってアホな女子から「きゃー、かわいー」などという変な人気が出てくるのに。
そこまでもうちょっとだから、粘って欲しかった。残念。
一方で反対に粘りに粘ったのが、ご存じ、アルビレックス新潟のハゲ茶瓶こと鈴木監督である。
見かけ倒しと言えばこっちがよっぽど見かけ倒しで、ジュビロを優勝させたのは名波がいたからだったということが明らかになっただけで、本人は監督としてとことん無能だということを満天下に示して、サボーターからは罵詈雑言。人格攻撃当たり前のひどい言葉を投げつけられて、それでも辞めず、とうとう選手からも試合後のインタビューでいかに無能な監督であるかを暴露され、キャプテンにはケツをまくられ、それでも居座ったのだった。
そのハゲ茶瓶が、世界のヤマネが辞めた日に、同時に辞めたのだった。
いやあ、ずいぶんと粘りやがったものだわさ。世界のヤマネぐらい、あっさり、潔く辞めて欲しかったわ。
もう3ヵ月早くやめさせるべきで、今さら辞めても大勢に影響はないのだが、まあ、それでもあの不景気なツラを見なくても済むだけマシか。
オレが一番腹が立っているのは、ゲーム中の態度である。
0-1、0-2と負けているゲームの、しかも後半だというのに、このハゲ茶瓶はピッチに立つこともなく、ぼけっとベンチに座り続けたのである。教え子の名波を見てみろ。キックオフから試合終了まで名波はピッチの脇に立ち、インタビューでは声がかれているほど、試合中は指示を送りまくる。叱咤する。檄を飛ばす。
それとは真逆で、ハゲ茶瓶は、どんなに負けていようと、選手の間隔が広がろうと、相手がシステムを変更しようと、何もせず、ベンチに座っているだけだった。
あの姿には、本当に腹が立ったわ。
しかも試合後、サポーターの前には一度も顔を出さず。以前の監督は、負け試合でもサポーター席まできてあいさつをしたというのに、このハゲ茶瓶は「負けは私の責任です」とか調子のいいことをいっておいて、一度も観客席まで来なかった。
ああ、不愉快。思い出すだけで気分が悪い。
そんなハゲ茶瓶もやっと消えてくれたわけで、とっとと荷物をまとめて、笹団子でも手土産に新潟から去ってほしいものである。
こんな監督、空前絶後、言語道断。ヤマネにはもっと続けて欲しかったがハゲ茶瓶にはもっと早くやめて欲しかった。
「裸のJリーガー」大泉実成・カンゼン。J3の選手の最低賃金は月給5万円だという。それすらも遅延して、3ヵ月間給料をもらっていないJリーガーもいる。もちろん食えなくて、アルバイトで15万稼ぎ、なんとか暮らしている。そんな現実を丁寧に追いかけたノンフィクション。著者は要するにチーム数の多いことが一番の原因と指摘するが、一方で裾野を広げることが大切、という矛盾した考えにも悩む。天才プレーヤー・磯貝の現在をインタビューしたページが最高に笑える。
2018.08.07
Jリーグの優等生とまで言われていたアルビレックス新潟は、あ、また今日もアルビレックスの話題かよと思われるだろうな、まあ、いいや、アルビレックス新潟はその圧倒的な観客動員数が一番のウリだった。
なにしろ平均4万人である。サッカーなんてほとんど関心のなかった層まで巻き込んで、4万人である。
その4万人が、何でもないシーンでも、選手がボール蹴ったというだけで「うぉーっ」と叫ぶものだから相手チームは「えっ、なになに?」と浮き足立ってしまって、結果、チャンスが生まれるということになってしまった。
なんでもなくてもこれだから、カウンターなんてことになったら、まさしく百姓一揆。「ぎゃーっ」「ぐわーっ」という大歓声とともに全選手が相手陣地へ全速力で駆け込むのだから、その迫力はすごかった。
“魔境”と呼ばれたゆえんである。
それが今では「お前らどうしたの。百姓一揆の迫力がゼロになっちまったな」と相手チームに心配されるほどである。
4万人を誇った観客も、今や1万人を割ろうかというところ。
理由はハッキリしている。前は半分以上がタダ券だったのだ。
タダ券を配りまくって、それでスタジアムを一杯にして、そして「こんなに客の入る大人気のチームなんですよ、ウチは」と言ってセールスをしてスポンサーを獲得するという、そんな商売をしていたのである。
これはフリーミアム戦略プラスGoogle型の広告モデルということになる。
信じられないことだが、かつてはその人気に便乗してマイクロソフトがスポンサーの名乗りを上げたのだが、「もういっぱい、また後でおいで」と追い返してしまったというのだから、まあ、営業センスには疑問だらけなのだが。
もちろんそんなビジネスモデルはいつまでも続かないに決まってる。
そのことを問われると経営陣は「タダ券で試合を見てくれた人が、“面白かったから次はお金を払って見に来よう”って言ってくれますから」とふんぞり返って、鼻をほじっていたという。
もちろんそんなことはあり得ない。
フリーミアム戦略が効くのは、デジタルなビジネスモデルだからだ。
昔からの興行商売で、そんな戦略は効かない。一度タダで見てしまったら、誰が次からカネを払うかって。
アホを見たのは、真面目なファンである。チームのためにとちゃんと年間パスポートを買って、後援会にも会費1万円を払って入っているサポーターがたくさんいる。関東地方には、一度もホームのゲームを見に行かないのに、チームのためにと年間パスポートを毎年回続けているサポーターがたくさんいる。
そういうサポーターは、タダ券を払って見に来るサポーターがたくさんいることに対して、苦々しく思っている。アホらしい。
百姓一揆サッカーを捨てて、走れなくなったチームになった頃から、チームはタダ券をやめた。Jリーグ関係者が、それに対して「アルビは大丈夫かよ」と薄笑いしていたのを、オレははっきり目にしている。
タダ券を辞めたら、「次からはきっとお金を払って見に来てくれますよ」と言っていた幹部をあざ笑うように、タダ券の客は来なくなった。チームの戦い方に迫力がなくなるのと同じタイミングで観客が急激に減り始めてスタジアム全体が迫力を失ってしまった。
しよせんは、タダなら見るが、カネを払ってまで見るほどもんじゃない。
アルビレックスというコンテンツは、要はその程度のモノだったのである。幹部は商品価値を見誤ったな。つーか、過信していたな。
タダならもらうけど金払うならいらないや。つまり、せいぜいポケットティッシュ程度の存在だったのだ。
ポイ捨てされるところも、ポケットティッシュそっくりだが。
信じられないことに経営幹部は、この期に及んでも、年間パスポートを持っているコア客を小馬鹿にするように、例えばフリーチョイスチケットというものを企画して売り出している。要するに回数券で、これは年間パスポートより安い。
あるいは年間パスポート専用の入場ゲートというものがあるのだが一カ所しかないために混んでしまって、入場するのにタダ券用のゲートより時間がかかっている。逆だろう、タダ券より早く入場させるのが当たり前だろうと、パスポート客は行列させられながら怒りの声を上げるのだった。
まあ、そんな具合でJリーグの優等生と言われた姿はたんなる張りぼての上げ底。ちゃんとカネを払ってもらうという普通の商売に戻したら1万人がやっとという話なのだ。
まあ、J2ならば1万人でも上出来なのだがな。
そんな体たらくを思いつつ、テレビのクイズ番組を見ていたら名取裕子が出ていた。ばばあになっていた。
ばばあになるのも当然だよな、だってオレと同学年。というか、同じ大学の同じ学部の同じ学年だったからな。
と言ったら娘が「へー、ほんと」と言うので、どれどれと大学の卒業アルバムを押し入れから引っ張り出してきて、娘に見せてやったのだ。
それに対して興味津々だったのが息子で、娘の後にアルバムを開くと、しげしげと各ページをながめては「時代だなあ」と感心している。
そして、「そういや安藤さんがいないけど」とオレに言う。そんなわけはない、安藤もいるはずだ。ところがいくら探しても見当たらない。これは、どうやら安藤は幽霊学生だったのか。ごまかして入学したのか、という話になってしまった。
そういえば同じ学年には、あの川島なお美もいたなあ。
週刊誌でも騒がれたカンニング事件では学部の掲示板に名前が張り出されたのを見た記憶がある。残念ながら本人を見た記憶はないが。
本人と言えば、桑田佳祐とその女のなんとかっていう姉ちゃんは、学食で何度か見たっけ。ちっとも嬉しくないな。
そういや芸能人ネタだが、息子の担任の先生の娘さんが、オザキの好きだった「ぱなしはナシって話でしょ」というACのコマーシャルに出ていた女優と判明。つまりは息子は、柳楽なんちゃらということになる。
どっちもよく知らないのでオレは別に嬉しくないが、オザキが知ったら興奮しそうだと思うので、今度オザキに会ったら教えてやろうかと思っている。
2018.08.06
今日は、新横浜の日産スタジアム(の地下の小アリーナ)で研修会である。例年通り、たんさいぼう先生が講師を務めるのである。
つまりオレも先生。
若いピチピチの保育士さんたちの熱い視線を浴びて、タンゴ先生は張り切るのだった。
張り切るのはいいけれど、とにかく遠い。
月曜の朝に環八を通っていき、月曜の夕方に環八を通って帰る。帰り道なんて片道3時間だぜ、3時間。渋滞の。
何よりも行き帰りで疲れ果ててしまうのだった。
帰って風呂に飛び込んでビールを飲んで、そしてダウンする。
2018.08.05
手元に一枚のDVDがある。
「2014 アルビレックス新潟総集編」。そうである。4年前のアルビレックス新潟のゲームをまとめたDVDである。
全試合のダイジェストが収められたこの手のDVDは毎年リリースされるが、この年に限って購入したのは、大好きなレオ・シルバがJリーグアワードでボランチ部門のベストプレイヤーに選ばれた、その記念の意味だった。
この年のレオ・シルバはまさに文字通りの獅子奮迅。他チームの選手に「あいつ、やばいよ」と言われていた頃だった。
あのフォルラン相手に1対1でボールをかっさらい、鹿島戦では5対2のカウンターを1人で止めてみせて陰キャ・柴崎を仰天させたものだった。
そんな1年の全ゲームを納めたDVDで、そして、それを息子とオレは現実逃避のために見ている。
気がつけばJ2で19位という現実はあまりにもむごく、もはや受け入れがたい。従って「オレたちにはレオがいる!」と胸を張っていたあの頃を思い出して、我が身を慰めているのだ。
見ると仰天する。なにしろレギュラークラスの中で今も残っているのが35歳・大ベテランの田中達也1人なのだから。
レオ・シルバがいる。小泉慶がレオの背中を追いかけて走っている。成岡が体を張ってゴールに飛び込んでいく。川又が不敵に笑う。そして途中から加入したラファエル・シルバが天才フォワードの片鱗を見せ、レオの次に好きだった山本コースケも途中から加入してピッチを縦横無尽に駆け回っている。
なんと素晴らしい選手たちの、なんと素晴らしいチームの、なんと素晴らしいサッカーだったのだ。
ホーム清水戦。息子とオレが「アレだ!」と叫んだのは、清水の超絶オウンゴールのゲームだったからだ。
甲府まで見に行ったヴァンフォーレ戦ではホージェルの変態ドリブルに大受けだった。
この年一番のゲームはアウエーの東京戦。味スタまで駆けつけた息子とオレの前で、レオとコースケが得点して3-1の逆転勝利だった。
振り返れば夢のような日々だったではないか。勝ち星より負けが多い、12位で終わった年ではあったけれど、素晴らしい選手たちの素晴らしいゲームがここにはあったではないか。
ああ、それなのに、それなのに。
今日も先週のように息子とオレは「イッテQ!」に癒やされた。「ゲームが日曜でよかった。イッテQ!があるからだ」と息子も言う。
そうである。今日もアルビレックスは負けた。しかも0-4。しかも相手は、小馬鹿にしていた大分。エレベータクラブだ、あんなふうにはなりたくないねえと鼻で笑っていた大分。
3点目を取られた後「安田の顔が変わった」と息子。4点目のあと、オレは安田が「もうええわ」と口走ったのを見た。
もう安田の気持ちも切れてしまったようだ。どうなるのだ、このクラブは。
2018.08.04
「今日も猛暑です。屋外での運動は中止してください」と鋭い目つきで言った直後、にこっと笑って「さて、連日熱戦が続く高校野球です」っていうのは、やっぱりおかしいだろう。
と、テレビに向かってかみつきたくなるほどの暑さである。
夜、夕涼みがてら石神井公園の灯籠流しを見に行く。
この街に住んで10数年、初めて見る催しだ。
石神井公園の大きな池の周りには浴衣の家族連れが団扇片手にたくさん集まっていて、池には大小様々な灯籠が浮かんでいる。なんとも風流な。
いやあ、日本の夏って感じだなあ。
よく見れば大きい灯籠はボートに載せられていて、人がオールでこいでいる。見えているが、見えていないことにして、皆さん、日本の風流を楽しんでいる。
小さい花火が池の上であがった。
朝霞や板橋の花火大会には及ぶべくもないが、花火は花火。
今日で夏は折り返しだよと、灯籠が教えてくれているようだ。
2018.08.03
西友が臭いともっぱらの噂である。
我が家がいつも買い物に行く石神井公園の西友だ。
ヨメに聞いたら「もともと臭いよ。前から臭い。特にお肉売場のあたりはすごく臭い」との返事。
食品スーパーとしてそれはダメだろう。
ビルピット臭というのがあって、古いビルの低い場所では排水が自然に流れず、ポンプでくみ上げて下水に排水しなくてはならない。そのとき、一時的に排水を貯めておく場所がビルピットだ。
ここに台風などで外から水が流れ込んだりすると悲惨、というわけで臭い西友である。
食品売場は地下にあって、窓がない。ビルが古いから天井が低い。安さと涼しさに誘われて昼間は年寄りばかり。
そんな地獄のような売場に今度は臭気が漂うわけだから、もはやこの世の食品売場とは思えない。どうしてしまったのだ、西友。
80年代から90年代にかけての、あのスーパーと言えば西友という輝かしい時代は、もはや幻か。
今日もヨメに付き合って西友へ買い物に行った。炭酸水売場でぼけっと眺めていたら、どこかのおばあちゃんが「炭酸水ってどうやって飲むんですか?」とオレに話しかけてきた。
お酒に入れて飲むんだよ。焼酎とか、ウィスキーとか。
「はあ、お酒」
もちろんそのまま飲んでもいいんだよ。スカッとして美味しいよ。
「はあ、へえー」
おばあちゃんに感心してもらって、オレは今日も一ついいことをしたと気分がいい。
「噛みあわない会話と、ある過去について」辻村深月・講談社Kindle。
人の悪意というものを描かせたら天下一品だよね、この作者。これは短編集。とても読みやすい長さの作品ばかりが詰まっている。例えば「パッとしない子」では、かつての教え子がジャニーズのアイドルとなって撮影で学校にやってくるという話。恩師ヅラをしてそのアイドルと対面した教師は、手ひどいしっぺ返しを食らう。面と向かってこんなことを言われたら、メンタルがズタズタだよなあ。「早穂とゆかり」は似たようなパターンで、小学校時代にいじめられていた同級生が、今ではカリスマ主婦になっていて、いじめていた側の女の子がライターとしてインタビューしに行くという話。オレはライターとして、取材の現場でこんなことを言われたら卒倒してしまうわ。
2018.08.02
今年の夏の暑さは異常なものだそうだが、確かに昔は夏が大好きだったオレが、今年はもう勘弁してくれえと弱っている。
それは単に年を食っただけだと言われれば、いや、まったくその通り。
弱っているのはオレだけでなくスマホも同様で、すぐに本体が熱くなってバッテリーが減ってしまう。困ったものだ。
こういうときは慌てて冷やしてはいけない。急に冷やすとボディの内外の温度差が大きくなって内部が結露してしまい、故障の原因となる。いいのは熱伝導率の高い金属を利用して放熱することだ。
熱伝導の高い金属、つまりそれは銅、すなわち十円玉。
スマホが熱を持ったと思ったら、十円玉をボディの裏側にピタッとひっつければいいのだ。
この日記もなかなか役に立つだろう。ふふふ。
2018.08.01
フリーになって最初に事務所を置いたのが曙橋。まだフジテレビが河田町にあった時代だ。
家賃10万円のワンルームで、ボロでもなければ新しくもない、まあ、普通のマンション。そこで数年仕事をしているうちに、エアコンが壊れてしまった。
買い換えるのはもったいない。
そこでオレは、耐え忍ぶという作戦に出た。
そこでわかったのは、夏も冬も、本当に厳しいのは2週間だけで、それ以外はなんとかなるということだった。
夏ならば7月末の2週間。これは午後2時から1時間ほど、近くにあるドトールで涼めばなんとかなった。
冬は1月から2月にかけての2週間。これは毛布をかぶればなんとかなった。
都心で働くおしゃれなコピーライターに似つかわしいおしゃれなライフスタイルで、オレはなんとか夏冬をしのいだのである。
若かったからなあ。いや、まだ今よりよっぽどしのぎやすかったのだ。気候が。
この夏のような38度だ39度だという気温だったら、オレは間違いなく熱中症になっていただろうな。まったく恐ろしいことである。
2018.07.31
某メーカーで役員2人の対談という企画の取材をする。司会進行もオレだ。
企画趣旨に沿った進行をしながら均等に回答を引き出し、周囲の人々にも楽しんでもらえるかを気にしながら役員も話してよかったと思えるようにし、その上でこまかくメモを取って、ちゃんと時間内にまとめあげると、考えてみればオレはなんと立派な仕事をしているのだ。
もちろん誰もほめてくれないが。
と思ったら、今日は仕事をくれた広報の人から「タンゴさんに頼んでよかったです〜」というメールをいただいた。
役員直轄プロジェクトが目標未達に終わったことに対し、その原因をしつこく突っ込んだのだが、「平社員が役員に突っ込めないです〜」ということらしい。
確かにそりゃそうだ。
社員が聞けないことをしれっと聞くというのは外部のオレだからできることで、例えば「会社の強みは何ですか」なんて改めて社員が社長に聞いたら「馬鹿たれ、そんなこと知らないのか、お前はボーナスなし」なんてことになりかねないが、オレなら「御社の強みって、何ですか」と真正面から聞けるし、さらに「でも、それは競合会社にも言えますよね。もっと別の強みがあるんじゃないですかね」と嫌みな突っ込みをすることもできる。
やり過ぎると、担当者が後で社長から「なんであんなのを寄越したんだ」と怒られるから気をつけなければならないが、寸止めすれば「いい突っ込みでしたね〜」と社員は大変に喜んでくれる。
そういうのがオレの役目だとはわかっているので、今日みたいにちらっとほめられるとたいへんに嬉しいのだが、しかし、今までいっぱいしくじってきているし、あんまり調子に乗ってはいかんと、自戒するのだった。
2018.07.30
先日、祐天寺に仕事で行ったので、学生時代に暮らしていたアパートにも足を運んでみた。
アパートと言っても、民家の2階、4畳半一間を間借りしていたから正確には下宿だな。いまどき、もう下宿なんて言ってもわからないだろうが。
4畳半一間で廊下に小さいキッチンがあって、トイレ共同、風呂なし。今では考えられない貧しい住まいだが、当時の学生はみんなそんなところに住んでいたから、誰もがこんなもんだと思っていた。住めば都なのだ。
当時でもボロだったその下宿は、まだあった。40年を過ぎて、当然、ボロボロである。
よく見たら表札にはなんとかハウスという英文。民泊か? 気になって後で調べたら、なんとシェアハウスになっていて、あの貧しい4畳半一間がリフォームされて立派な8畳くらいのワンルームになっていた。
って急に広さが倍になるわけはないから、広角レンズのしわざなのだが。
外人の学生とかが住んでいるのだろうか。
大家のおばさんはとうの昔に亡くなってしまったけれど、自分の家がまさかこんなふうになるとは、想像もしてなかっただろうな。
祐天寺の駅前で、ちょっと原稿仕事をしようと喫茶店に入る。昔はなかった喫茶店だ。
禁煙でないのに驚き、カウンターの隣の席に座ったおっさんが遠慮なくすぱすぱ吸うのに閉口する。
いまどき、分煙ですらないとは、どういうことだ。
かつての祐天寺はけっこうおしゃれな街というイメージだったけど、今やしょぼい駅前のしょぼい街になってしまったなあ。
まあ、時の流れだ。
2018.07.29
『イッテQ!』は癒しである。
謎解き冒険バラエティと銘打たれたこの番組は、手抜きナシのロケや編集の妙などが面白さのキモと言われているが、オレは他人を傷つけずに自分たちは思い切り傷つける姿勢が人を引きつけているのではないかと思っている。明日から会社が始まるブルーな日曜の夜、ファミリーが指さして「だはは〜、バカだね〜」と笑えるところが魅力なのだ。
本日はイモトが体を張ってなむろあみえじゃないあむろなみえとツーショットにこぎ着けるという展開で、息子とオレはこの番組を見ながら「よかったなあ、イッテQがあるおかげで、オレたちも救われたなあ」と目を交わすのだった。
そうである。今日も今日とて、オレたちアルビレックスサポーターは深く傷ついたのである。
もはや呪われているか、祟られているか、といったレベルの負け方をするのである。このチームは。
あれだけ攻め込んでいて、シュートがことごとくポスト直撃バー直撃、キーパー真正面、棒立ちのディフェンスの真正面。打っても打っても入らず、あげくお約束のミスから簡単にバカ失点。
今日もそのミスは19歳ディフェンスの原がやらかした。原はここのところ毎回失点につながるミスをやらかして、19歳は「ボクのせいでチームは負けたんです」と取材に答えている。もはや19歳のメンタルはボロボロだ。それでもむち打つようにそんな未成年を使い続けるところにこのチームの闇がある。
まあ、オレは負けてももう悔しくないけどね。怒ることもなくなったけどね。志望大学のオープンキャンパスに出かけて、キックオフに間に合わないからせめて後半だけでもと息せききって帰ってきたあげくにこの負けを見せられた息子があまりにかわいそうだ。
『イッテQ!』がそんな息子の心を少しでも癒してくれるというのなら、こんなにありがたいことはない。
その『イッテQ!』は日テレ。『笑点』からの『番記者』『鉄腕ダッシュ』『イッテQ!』『行列』というラインナップは、視聴率トップの日テレを支える生命線となっている。確かに、前のめり気味に繰り出されるこの攻めの番組たちは見事だ。
だが、ここにきて異変か起きている。言うまでもなく『鉄腕ダッシュ』である。
山口達也が“あなた、病気です”の名セリフに送られて消えてから、明らかにこの番組はバランスを崩した。いや、そもそもはそんなに面白くはなかったのよ。畑仕事とか島を開拓したりとか。オレは、海岸のゴミあさりとか新宿のビルの上に池を造るとか、ちっとも面白いと思わなかったな。山口達也が消えてどこかのバランスが崩れて、実はこの番組、そんなに面白くなかったんじゃね?という状態なのではないだろうか。
視聴率も下がっているというし。
そして、同じように、同じタイミングで、同じく5人から4人に減ったのが、ご存じ、ももクロである。緑の「ももか」があれよあれよという間に引退して、その後、まったくももかなんて最初からいなかったかのような空気になっている。
そんな4人が「ワニとシャンプー」を歌っているのを、たまたまテレビで観たけど、そりゃないだろうという出来だった。20代半ばのお姉ちゃんが「宿題が終わらない」って絶叫するのもどうかと思うが、とにかくあれは、ももかがいて、れにちゃんが首かもげよとばかりに激しく踊るのがよかったのだ。
それなのにこのテレビでは、4人がごく普通に何の感情も込めず、淡々とこなしていた。そうじゃないんだ、ももクロは。「ワニシャン」は。
どうして大人たちの都合でこんな変な歌を変な振り付けでやらなきゃいけないの、アタシたち。見世物じゃないわ、いいえ、見世物なのよ。そんな感情をたっぷり込めた、女工哀史そのものがももクロなのだ。それなのに5人から4人になった途端、原点を忘れてしまったももクロ。歌を忘れたカナリヤは後ろの山に捨てられるのだ。
というわけで、5人のグループは4人になると終わってしまう。その法則によって『鉄腕ダッシュ』も傾き始めたのであった。
えーと、何の話だったっけ。そうだ、アルビレックスがまた負けたという話だった。
水曜日には、3点取ったのに4点取られて負け。日曜日には1点取ったのに2点取られて負け。
どちらも圧倒的に攻めていて、そして最終的に負けるという、ストレスマックスの試合展開だ。もはや修行、拷問。見ていてなんの喜びもない。
そう思っていたら、飛び込んできたのが、磯村のシーズン途中の長崎への移籍である。だぁー、磯村ってキャプテンだよ、キャプテンがシーズン途中で移籍するんだよ、このチーム。どれだけ闇が深いのだ。
まあ、移籍先の長崎はJ1。磯村もかつては代表にも選ばれた選手だ。J2に呼ばれたら移籍して当然だろう。新潟のような闇のチームで沈む義理はない。
でも、磯村は好きだったなあ。とても知的な選手で、落ち着いていて。山口戦だったか、相手のフォワードに食らいついて併走し、ついには走り勝ってボールを奪って見せたシーンは最高にしびれたなあ。いい選手だった。
長崎に行ったらきっと今以上に輝くだろう。ありがとう磯村。今度はブーイングを贈ろう、と思ったらこっちはJ2だはは〜。
まあ、そんなわけで、誰かが抜けたらチームが崩壊するのはTOKIOにももクロにアルビレックス。この先もアルビレックスは転がり落ちるのだろう。
2018.07.28
今日のイニエスタは、柏戦だ。
Jリーグは楽しいなあ。息子と一緒にJゾーンを見る。
柏には、もと新潟の小泉慶と山アぎゅんがいて、今日は小泉が先発。イニエスタとマッチアップだ。
よかったなあ、小泉、新潟を出て。新潟にいたらJ2の下位で、今頃は指をくわえてDAZNを眺めていたに違いない。それがなんということだ、イニエスタとマッチアップだ。
サッカー選手冥利に尽きるだろう。
前半、イニエスタのトラップに仰天する。なんだ今のは。神業か。しれっと、そんな具合に神テクを混ぜてくるイニエスタ。
そのたびネットでは「ハゲしいぞ」「ハゲまされるなあ」と盛り上がる。
一方、別のゲームでは鳥栖がトーレスと金崎という驚愕のツートップ。トーレスが下がって交替でできたのが、韓国から戻ってきた豊田って、いったいこのチームはどうなってるんだ。
Jリーグは楽しいぞ。
結局、イニエスタは82分で交替し、試合後、空港に直行してスペインに帰ったそうだ。
これにはネットもびっくり。
「ハゲしくないか」「ハゲみすぎだろう」と賑やかだ。
家族を迎えに行くということらしいが、そのため次の2試合はお休みである。チケットはもちろん完売で、「あ〜、だまされたあ」という客が多いことだろう。
それを見て「代わりにメネゲウを出しても気づかれないんじゃないだろうか」と口走ったのは新潟のサポーター。言ったそばからむなしくなっている。
2018.07.27
だらだらと街歩きする番組ばかりだが、その一つである高田純次の番組が石神井公園を取り上げたというので、録画して見てみた。
これが実にくだらいというか、空っぽというか。
石神井公園を高田純次が歩いていると竹馬を楽しんでいる親子がいて(もちろん仕込み)、どれどれとそのお宅へ行ってみたら実は歯医者さんで、家の中に竹馬を練習する場所がありました、というネタ。
その歯医者の家というのは石神井公園ではなくて別の駅にあって、番組のほとんどがその歯医者の中だったから、街歩きでも何でもなかった。
ネットでも「ひでえ」「なんだこりゃ」と悪評ふんぷん。我が家も楽しみにして夕食時にビデオを見たのだが、やっぱり「なんだこりゃ」「消去してしまえ」で終わり。
手抜きの適当な番組をつくって、かえって地元に馬鹿にされるという、よくあるパータンだった。
どうやら練馬区で5回分ぐらいまとめて収録したようで、ロバートの音楽事務所並みのいい加減さ。こりゃ呆れた。
2018.07.26
先週の「週刊ダイヤモンド」だったかに興味深い記事が出ていた。
社会保険料の負担でコンビニがばたばたと潰れるかもしれない、というのである。
社会の中で沈んでいく弱者を助けるべき社会保険料のせいで新たな貧困が生まれるかもしれないとは、ただごとではない。状況は、こうだ。
従業員の健康保険や年金などの社会保険料は会社が負担する。だが、個人事業ならば会社ではないのでその義務がない。従業員は自己責任で健康保険料や年金を納めなければならない。
そこに目をつけたコンビニの経営者は、会社組織にしていたのをわざわざ解散して個人経営に移行してまで(これを“個人成り”という)、従業員の社会保険料の負担をしないようにしている。理由は簡単。負担が重すぎるからだ。
毎日60万円を売り上げるセブンイレブンの場合、月の売上げは1800万円になるが、いろんなコストを引くとオーナーの手に残るのはわずか25万円程度。ここから自分の税金などを払わなければならないからとても暮らしていけない。
従業員の社会保険料なんて負担してらんないのだ。
一方で年金機構は保険料の徴収に血眼になっており、法人で未払いがあればとことん追い込みをかけ、個人経営でもバイトが5人以上になると負担しなければならないというルールがあるから、そういうコンビニを見つけて追い込みをかける。
摘発されたオーナーは、法人ならば解散して個人経営に移行し、個人経営ならばバイトが5人にならないよう深夜はオーナー自身がレジに立ったりしている。
むむむむ。コンビニはもはや詰んでいるではないか。
先日、オレは某社会保険労務士事務所に話を聞いたのだが、社会保険労務士の事務所も法人にしてなければ社会保険料を払わなくて済むのだそうだ。
そのため多くの事務所は法人化せず、個人経営のままにして、社会保険料の負担から逃れている。
「社会保険の仕事をしている社労士が社会保険を負担してないんですから、呆れますよねえ」とその社労士は笑うのだった。
いろいろとこの世は闇である。
2018.07.25
エアドロなのである。いまの女子は、エアドロなのだ。
我が家は四人ともスマホはXperiaである。無駄に最強なのだ。ちなみにタブレットは九台もあって、パソコンは生きてるやつだけで四台もある。「ウチはおかしくね?」と息子が言うのも無理はない。ついでにKindleは五台。
家長としてのオレの基本方針は、スマホはAndroid、タブレットはiPad。
ところがそんなオレの耳に漏れ聞こえてくるのが、女子はiPhoneという事実だ。いまどき、iPhoneを使っているのは情弱の女子高生か女子大生に決まっている。それは常識だ。
世界でもiPhoneなんてガラパゴスもいいところである。
それだけに女子高生の間では、iPhoneを使っていないと仲間外れになるというのである。
息子に事実を確認してみた。
「そうだよ」と息子。「女子は99%がiPhoneだね。残りがガチのAndroidオタク」とのことだそうだ。
ちなみに男子はというと、iPhoneが多いが、成績の上位10位は全員がなぜかXperiaだそうだ。これはなかなか興味深いデータだな。どこか大規模調査をしてみないかな。
現役高校生である息子からも裏付けがとれたので、ここで娘のスマホをiPhoneに切り替えるという大本営決定を発表だ。
「えー、やだ」と娘が抵抗する。
「Xperiaがいい。iPhoneはやだ」。
オレの洗脳が奏効して、娘は完全にアンチiPhoneである。iPadは大好きなくせして。
だが我が家ではオレは暴君。抵抗は許されない。無理にDOCOMOショップへ連れて行って機種変更したのが、先日の日曜日。今日はその受け取りである。
しかし、DOCOMOショップますますカオスの度合いを深めているな。日曜日にいったら、年寄りばかりで驚いた。年寄りばかりだから説明も契約もクレームも、全部がレームダック。話が長い長い。店員は全員へろへろで、結果、鼻を木でくくった対応になり、それがレームダック化に拍車をかけて接客時間は無駄に長くなり、それがますます混乱を呼び、ブラック職場となって、今や誰も携帯ショップでなんて働きたくなくなっている。
そして今日、混乱を避けるためか予約をさせられた時間にDOCOMOショップに娘と行った。大仕事である。
Xperiaがいい、iPhoneイヤだと抵抗していた娘も、いざ実機を前にするとそこは女子、とたんおとなしくなり、「フィルムも買って帰ろうかな、ヤマダ電機が安いかな」とそわそわする。
それはいいんだが、DOCOMOの店員が、こいつはたぶん派遣の店員ではなくて、販売店の社員だと思うのだが、セールスにしつこいのだ。何かというと、光ファイバーである。オレがソネットのニューロだと知ると、いかにニューロは高いか、それに比べてドコモ光がいかに安くて便利で得なのかを説明し、それでもニューロを使うあんたは頭がおかしいと言いかねない勢い。娘の前だったが、さすがにオレも切れる寸前だったわ。
そんなオレを察したか、社員もついにあきらめて、「では、担当のものと代わりますので」と引っ込んで、派遣が現れた。こんな具合に、携帯ショップ各社に人を派遣している専門の会社も世の中にはあるのよ。携帯業界は、まさにグダグダ。
契約のトラブルが頻発し、総務庁や消費者庁からも起こられている携帯業界だからとにかく手続きがしつこい。一切の瑕疵がないようにと、入念すぎる。おかげで同じ説明を何度も聞かされ、何度も返事をさせられ、うんざりだ。
おいおい、今日は平日なのにj2がある。アルビレックスがある。もうすぐキックオフなのに、間に合わないではないか。
まったく機種変更だけでも大騒ぎの巻なのだった。
2018.07.24
洗濯機を買い換えた。
スイッチを押しても電源が入らず、2回押せば入っていたのが3回になり、最近は5回押してようやく入るようになった。
ぼちぼち限界だろうと言うことで買い換えだ。
耐用年数は一般的に7年とされる中、この洗濯機は10年もったから十分よく頑張ってくれた。三菱は戦車を作っているからきっと洗濯機も丈夫で壊れないに違いないという理由だけで選んだ三菱製である。その見込みは正しかったようだ。
さて、買い換えに訪れたのは西友である。
ウォルマートに捨てられるも引取先が見つからないのでは、見つかったとしても楽天かドンキではないかと、どう転んでも待っているのは悲しい未来という西友である。
実は白物家電はへんにヤマダ電機に行くよりも西友が安い。ラインナップや配送の融通にやや難があるものの、価格では西友だ。
実際、今回の洗濯機を買うにしても、売場に店員がおらず、レジのおばちゃんに声をかけたら「家電の担当が1人しかいなくて、その人が別のお客さんの相手をしているので、ちょっと待ってください」と何度も頭を下げられた。
むろんそんな程度は織り込み済みである。
オレはぼけっと売場で口を開けてスマホを眺め、一緒に行った息子は「本屋で時間をつぶすわ」と出て行き、そうして過ごした30分後にやっと家電担当者がやってきたのだ。
その間、レジのおばちゃんが気にしてくれ「すみませんねえ」と頭を下げるので、まったく嫌な気分にはならない。どんなにスピーディーな対応であってもヤマダ電機の方が何倍も嫌な気分になるというのは、体験済みだ。
選んだ洗濯機はアクアである。昔のサンヨー電機。パナソニックを経て、中国に売られていった悲しき旧日本ブランド。
アクアとブランド名を変えたこの白物家電は、ルーツが日本メーカーだから品質はそこそこよくて、かつ低コストだから、案外評判がいい。なんで売ってしまったんだとパナが後悔しても後の祭りだ。
おかげで9リットルの大容量洗濯機を安く買うことができた。
問題は在庫がなくて、配送に時間がかかるということである。
実はこの洗濯機、メーカーのサイトを見たら既に製造中止になっている。4年前の製品だ。
いったいどこから在庫を見つけ出してくるのだろう。問屋か。ひょっとしたら中国の物流センターか。
まあ、いいや。到着まで2週間、その間、今の三菱製にもう少し頑張ってもらおう。
次に気になるのは、給湯器である。風呂にお湯を入れるのに、電源が入らない、2回押せば入る、という状況になってきた。ちょっとやばい予感がする。
2018.07.23
イニエスタが日本でデビューするというので、DAZNを観る。
Jリーグ観るならDAZN一択。中でも画面を分割して複数の試合を同時に放送し、しかも解説はそれとはまったく関係ないサッカー馬鹿話に興じるというJゾーンは大発明だ。
今日も画面では、名古屋が浦和相手に引き分けに持ち込む大健闘や柏が鹿島に虐殺される悲劇(わずかな時間だがレオ対小泉という、感涙のマッチアップも)が流される中、Jリーグ歴代の最高ストライカーは誰かという話題で盛り上がっていた。
これぐらいならまだしも、ナッツはどれが美味しいかという、まったくサッカーとは関係ない話で盛り上がることも少なくない。
当然、試合展開などそっちのけになるので、ライブ中継なのにゴールシーンを見逃すというあるまじき事態も頻発するようになり、最近ではゴールの時は大音量の効果音が流れるというシステムが導入された。そうなればなったで、音はどれがいいかだの、うるさいとか小さいとかだの、相変わらずくだらない話題で盛り上がるので、ますますおもしろくなる。
そんなJゾーンも、さすがに今日はイニエスタがデビューするという歴史的な日ということで、神戸対湘南の試合は固定で放送。その脇を足り試合で固めるという体制で臨んできた。
そして登場してきたイニエスタ。スタジアムは異様などよめきで、イニエスタがボールを持つだけでどよめきが起きる始末である。
ところがイニエスタが入ったおかげで神戸はバランスを崩してしまい、結果、0-3の負け。勝負師のキジェ(湘南の監督)はしてやったりである。
まあね、イニエスタのパスをいったい神戸の誰が受けるっていうのよ。そりゃそうなるべ。
だがイニエスタが入ったおかげで神戸の勝ち負けなどどうでもよくなる。イニエスタが観られればいい。別にチームは負けてもいい。
そんな、健康は命より大事だ、健康のためなら死んでもいいと主張する健康オタクのような本末転倒状態に陥ってしまったのだから、サッカーてのは面白いよなあ。
2018.07.22
土曜日は資源ゴミの日なので、古新聞や古雑誌、段ボールなどを隣家前の収集所に出す。
荷造りひもで束ねるのは、毎週のオレの仕事だ。
雑誌はほとんど買わなくなった。代わりに増えたのがAmazonの段ボール。時代の流れだ。
古新聞は、収集所に出すとすぐに古紙持ち去りの連中がかっさらっていく。自分の家のゴミを見られるようで気分が悪いし、そもそもが違法行為である。
見かけたら直接注意はしているが、まあしかし、朝から他人の出した古新聞を持ち去ってまでお金が欲しい哀れな人たちなのだから、あまり強く出るのもどうかな、と考えている。子どもたちにもそう説明している。
オレの祖父は几帳面な人だった。読み終えた新聞は、一枚一枚、きれいに伸ばして八つに畳み、きちっと角をそろえて一ヶ月分、山にしていた。
時々母親に「じいちゃんのように畳んでくれ」と頼まれたが、オレにはそんな丁寧なことはとてもできなかった。
やはり親子なのだろう、父親もそうしたところは几帳面で、畳んだり、そろえたりといったことが、丁寧だった。
そんな二人にはとても及ばないが、気がつけばオレも、古新聞入れにちゃんと畳んで入れて、そして荷造りひもで丁寧に縛って出している。
専用の袋に入れれば畳まなくてもいいのだろうが、やっぱり落ち着かず、要するにこれが性分というものなのだろう。
自分ではそんなつもりはなくても、祖父と父のすることを見ていて、無意識に自分も習っているのだと思う。これが、つまりは“背中を見て育つ”ということだ。
祖母を介護していたときの母は、医者から「あんたの背中は子どもたちが見ているよ」と言われて、それがことのほか嬉しかったと語っていた。
古新聞持ち去りの連中を口汚くののしるのではなくて、かわいそうな人たちだから、と見逃しているオレの背中も、子どもたちが見ているということなのだろうと思う。
2018.07.21
おっしゃー! やったー! コロンビア戦より嬉しいぞ!
熱帯夜の21時、息子とオレのそんな雄叫びが遠く山形に届けとばかりに練馬の空に響いたのだった。
0-1で負けていたアルビレックス。ところが86分に同点に追いつくや、4分表示のロスタイムの4分30秒に逆転という最高の勝利だ。
おお、もしやアルビレックスはベルギーより強いぞ!
あんまり個人のせいにはしたくないが10番加藤をさげてからチームは活性化し、そして新太の同点に安田大明神の逆転だ。
左サイドではターレスがフリーでクレクレしていたが、あの場面でターレスに渡したら盛大に宇宙開発するのは目に見えている。
安定の安田先輩で大正解。
先輩は、櫛引の絶妙の飛び出しを冷静によけてグラウンダーで決めてくださったのだった。
さすが戦術・安田。
「メシが旨いから」という理由だけで新潟に加入した自由人過ぎる安田先輩が、あんなにも熱くサポーターを思いやってくださっていることに感謝し、そして満面の笑顔でゴールを決めてくださったことに深く頭を垂れるのである。
いやあ、気分のいい勝利だったなあ。
去年の清水戦で0-2から逆転したとき以来。いつもは新潟が潟ったと言われるのだが、今日は山形が形ったのだ。わはははは。
よいよい、勝てばなんでもよい。勝利こそ正義。勝利こそ美味。
ゆけ、ベルギーより強いアルビレックス。
2018.07.20
今でも息子は「あのブラジルだったら、日本代表が勝てたんじゃないか」と言う。確かにオレもそんな感じがする。
実際、多くの日本人が、あのベルギー戦の30秒をしのいで勝ち上がっていたら、ブラジルにも勝てたんじゃないかと思っているし、ベスト4も手が届いたのではないかと感じている。
ドーハのロスタイムのトラウマがワールドカップ6大会連続出場という結果に結びついたのは間違いないし、以来、代表がロスタイムにやられるということもなくなった。同じようにベルギー戦の30秒は新たなトラウマとして代表にすり込まれ、代表を強くする。
思えばアトランタオリンピックのマイアミの奇跡でブラジルを破ったとき、真剣勝負の国際大会でブラジルに勝つなんてことは二度とないに違いないと思ったものだったが、それが6度目のワールドカップでは「もし当たっていたら勝っていたんじゃないか」とふんぞり返っているんだから、たいしたものだと思う。
本田が「ワールドカップでは優勝を狙う」と南アフリカ大会で豪語したときは「何をバカなことを」と大笑いされたものだったけど、今ではホラ話と片付けられなくなった。やっぱり言葉は思いを実体化する力を持っているのだ。
これぞ言霊だよね。
志を言葉にするというのは、かくも大切なことなのだと感じる。
「日本代表を生きる」増島みどり・文藝春秋。Kindle。冒頭、あの市川大祐が現役引退を迎え、そしてフランスワールドカップの本大会直前にメンバーから漏れたことを回想するシーンで、思わず目頭が熱くなってしまったよ。あのときの市川は高校二年生。なんとオレの息子と同い年だったわけだ。そう思ったとき、いったいどれだけのプレッシャーだったのだと、改めて驚くのだった。さて、この本は、ワールドカップ初出場を果たした日本代表のメンバーの現在を追った一冊である。フランス大会は1998年。ジョホールバルは1997年だから、あれから21年もたったわけか。以来、連続してワールドカップに出場しているとは、まさかあの頃には想像もしなかったなあ。トレーナーの麻生は、北沢が日本に強制送還されるとき「オレの分までよろしくな」と握手したとき、何も言えなかったことを今も悔いている。栄養士の浦上は結婚してカナダに暮らしている。GKコーチのマリオは日本人の孤児をブラジルに連れ帰って養子にした。中西永輔の子どもは友達に「君のパパってW杯に出た日本代表だったの?」といわれ、城は2014年のブラジル大会の取材でリオのレストランに入ったらブラジル人客に「ショウジ?」と聞かれ、そうだと答えたらレストラン中の客が立ち上がって拍手をしてくれたという体験をした。そういうたくさんのエピソードの一つひとつがすげえしびれる。
2018.07.19
もはや災害レベルの暑さの毎日だが、お父さんはヘロヘロしながらも仕事で都内を這いずり回るのだ。
そんなこととは関係なく、息子の学校が小池百合子になんとかのモデル校に選ばれたという。
「Wi-Fiが入るんだぜ」と息子。
なぬ、高校にWi-Fiが導入されるのか。
「そんで書類とか宿題とかも全部ネット。宿題が出たらダウンロードして、提出もネットでアップ」ということらしい。
結果、息子の高校ではスマホやタブレットが必需品。授業中でも堂々とスマホをいじっていられる。
もちろん家の中でも、スマホばっかりいじってるんじゃありませんと母親が激怒しても「宿題のダウンロードだよーん」で終わり。時代は変わるのである。
ところで今日からJリーグが再開され、DAZNも始まったが、今日のお題がJリーグダジャレ。
「母さんの知っている唯一のサッカー選手が、メッツ」というネタには大笑いしたのだが、メッシはJリーグじゃないよなあ、とさらに笑うのだった。
2018.07.18
マサ斎藤のしびれるネタをご紹介したが、アメリカ遠征時代では橋本真也もいろいろと楽しいネタがある。オレが好きなのは、試合が終わってアパートに帰るとき、ビールを飲みながら車を運転して、家々の郵便ポストを野球のバットでぶっ壊して回ったというエピソードだ。
アメリカの家って、映画とかで観ると、広い前庭があって郵便ポストが門の脇に立っているよね。橋本を車の中から身を乗り出して、野球のボールを打つようにバットでそれらをぶん殴ったというわけだ。
もちろんこんなことは犯罪である。人間としてやってはいけないことである。このときも車にはマサ斎藤が同乗していたんじゃなかったっけ。
こんなふうに書いていると、いろいろと思い出してくる。
後藤達俊というプロレスラーは、空手の寛水流の出身で、サラリーマン経験のある常識人。
必殺技はバックドロップだ。試合でこのバックドロップをくらったのが、今は国会議員の馳浩。あまりに威力抜群だったため、さすがに丈夫な馳浩も受け身に失敗して、リング上で失神、心肺停止になってしまった。
救急車で運ばれた馳浩は救急隊の懸命な救命措置によって文字通り息を吹き返し、死なずにすんだのだった。
そんな殺人兵器の使い手である後藤は、ある時、銀座だか六本木だかのクラブで飲んで酔っぱらってしまい、あろうことか店のお姉ちゃんにバックドロップを放ってしまったのだった。
想像してみて欲しい。高級クラブで酒に酔ったプロレスラーがお姉ちゃんをバックドロップで放り投げてしまったのである。阿鼻叫喚、地獄絵図だったろう。まったくとんでもないやつだ。
もちろんお姉ちゃんは救急車で運ばれるも、なんとか事件は表沙汰にならずにすんだのだった。
こういうアホなネタならいくらでも出てくるぞ。昭和のプロレスラーって、おもしろかったよなあ。
2018.07.17
オレ認定Jリーグ四大バカの一人が大久保である。
世話になった川崎フロンターレから仰々しくFC東京に移籍したというのに、わずかな期間で川崎に出戻ってきた。しかも移籍金を自分で払うという仰天のおまけ付きである。
そんなに王様じゃなきゃイヤだったのか。
誰もがそう呆れたものだったが、大久保の行動はそのさらに斜め上を行き、再び川崎に砂をかけるようにしてジュビロ磐田に移籍だ。
さすがに名波は王様なんて認めないだろうから、大久保はまたもや尻尾を巻いて逃げ出すのではないかと言われている。
二度も砂を後ろ足でかけられた川崎のサポーターも、「もう戻ってくんな」と呆れ顔である。
ところで、東京から川崎に出戻ったときに大久保がぽつりと漏らしたのが「あそこには闇がある」という一言だった。どうせ自腹で移籍金を払うという恥ずかしい行動への照れ隠しだろうと誰もそんな言葉は相手にしなかったのだが、どうも必ずしも口から出任せではないのではないかという雰囲気になってきた。
理由は、先日引退を発表した平山相太である。
平山相太と言えば、これはこれでギャグのような男である。
高校サッカー界にまさしく彗星のように現れたときは大騒ぎになった。これで日本代表のフォワードは、10年は安泰だ、と。
ところが平山はJリーグに目もくれず、あっさりと大学進学を決める。筑波大学だ。サッカーバカになりたくないというわけで、それはそれで、まあ、理解できる。理解できないのはここから先だ。
なんと平山は大学に入ったかと思ったら、オランダのチームから誘いがあったというので大学を休学し、オランダに行ってプロデビューししてしまったのだ。
さらに世間を驚かせたのが、せっかく入ったオランダのチームから半年で逃げ帰ってきたことである。その理由というのが、ホームシック。これにはサッカーファンは大いにずっこけた。
その後も平山は、海外のチームに所属しながら、けがの治療のために日本に帰っている間、なんとせっせと自動車学校に通って免許を取っていたことがチームにばれて大目玉を食らうという騒ぎを起こしている。
まあ、そんなお笑いサッカー人生を送ってしまったという、未完の大器が未完で終わってしまった、ただのノッポが、平山相太だったのである。
最後に所属したチームが仙台。だが、仙台ではけがのために一度も出場せず、試合に出たこともないチームで引退という、これまた斜め上の引退をしてみせたのだった。
そして話はここからが急展開。実はその平山相太が、FC東京時代にあの「かぼちゃの馬車」に引っかかってアパートを建てて、1億円の借金を背負ってしまったというのである。
脳筋とは、まさに平山相太のためにある言葉のようだ。
ことの経緯は、するが銀行杯というカップ戦を主催しているするが銀行が、優秀チームであったFC東京の選手に「優勝のご褒美にいい話があるんですよ」と近づいたことがきっかけだったようだ。
世間知らずに加え、ヘディングのしすぎで頭のねじか少々ゆるんでしまったサッカー選手など、悪意を持って近づいてくる金融屋にしてみれば赤子も同然。ころっとだまされたFC東京の選手は、きっと平山相太だけではないというのがもっぱの噂だ。
なるほど、これが大久保の言う「FC東京の闇」だったのか、と話はようやくそこに帰結するのである。
そして、そんなFC東京から梶山というベテラン選手が、アルビレックス新潟に移籍してきた。いくらFC東京で出場機会がなくなったといっても、アルビレックスのようなJ2でさえ沈みかけている船に乗り込むなんて尋常ではない。きっと「かぼちゃの馬車で作った借金を肩代わりしてやると言いくるめられて移籍したに違いない」とささやかれている。ささやいているのはオレだが。
いずれにせよ平山相太は、サッカーをやめて1億円もの借金を返せるのだろうか。
サッカーバカになりたくないと筑波大学を選んだはずだったのに、なんという皮肉だ、平山相太。
もしかしたら日本版リーマンショックを引き起こすのではないかとさえ言われはじめた「かぼちゃの馬車」問題。面の皮の突っ張った連中が痛い目に遭うのは、まあ、放っておけばいいが、リーマンのようになってしまってはちょっと困る。
いい加減にしてもらいたいものだ。
2018.07.16
「プロレスというのは、1たす1が1にも2にもなるんですよ!」とテレビの解説で伝説の名言をぶちかましたことでも知られるマサ斎藤だが、有名なのはやっぱりアレだな、監獄事件。
ケン・パテラと飲んでいたらひょんなことから乱闘に巻き込まれてしまい、気がついたら警察官20人を2人でぶっ飛ばしてしまっていたという事件だ。結局、有罪となったマサ斎藤は1年半の刑務所暮らし。それをネタにして開発した技が監獄固めというのだら、ステキすぎる。
トニー・アトラスという、頭のちょっといかれた黒人レスラーに控え室でちょっかいを出されたマサ斎藤。最初は相手にしなかったがトニー・アトラスのバカがあんまりしつこかったからとうとう頭にきて、いきなり襲いかかって相手の両目に指を突っ込んでやった、というエピソードもしびれる。
このときは周囲のレスラーたちが大慌てで引き離して事なきを得たそうだが、昭和の時代にアメリカでヒールを演じていた日本人ならではのシュートぶりだ。
新日本プロレスの放送席でふがふがと滑舌の悪い解説をしていたのが公の最後の姿になったのか。
2015年に刊行された「真説・長州力」という本は、長州が在日韓国人としていじめられながら育ったというところから書き起こしている、プロレス本によくあるよいしょ本とは真逆の名著なのだが、この本のために筆者は長州力に関わったあらゆる人物に執拗に取材を重ねている。その中で頑として取材に応じなかった人間が2人いて、それが佐々木健介とマサ斎藤だった(キラー・カーンも長州力の名前を聞いた途端に逆上したほど嫌っているが、取材には応じた。谷津同様、長州という人間をとことんののしってはいるが)。
マサ斎藤は奥さん経由で「長州については話したくない」と断ってきたそうだが、それを聴いた長州は寂しそうだったという。
プロレスの世界においてアマレス出身者は間違いなくガチで強い。その筆頭がマサ斎藤だったろうな。
また一つ、昭和のプロレスが消えてしまった。
2018.07.15
そして、案の定である。
アルビレックスは相も変わらずアホサッカーで0-1で負けたのであった。
だからホームで0-1はやめろっていうのに。ったく。このタコチームは。
しかも今日は地元新聞社の新潟日報の冠ゲーム。新潟日報社がスポンサーとなって、ファーストゴールを決めた選手に賞品をプレゼントするという企画の日だ。それなのに0-1で負けたということは相手チームの選手に「おめでとうございましたっ!」と言って賞品を渡さなくてはならないということだ。
スポンサー、赤っ恥。
もうね、これはね、とことんね。
信じられないことだが、このチームは戦術がなく、選手に指示を出さない。約束事がまるでなく、選手にすべてを丸投げ。
だから例えばターレスがパスを出そうとしても誰ももらいに行かない。後半40分頃だったか、センターバックの原が相手の右サイド2人をまとめて追いかけていったのに誰もフォローしないで周囲はぼけっと突っ立っているという、思わずありえねえだろと叫んでしまったようなシーンが、出現する。
こんな調子だから選手もやる気がない。
なにしろ前節試合後のインタビューでは中心選手が「僕らはサポーターに期待されていないチームということがわかりました」と口走っているんだから世も末だよなあ。
あまりのアホゲームに、もはや怒りも出ない。息子と二人でDAZNでゲームを見て、はいはい、負けた負けた、今日も負けた、さあ、メシに行こうと寿司屋へ行って旨い握りを食い、そして酔っ払って帰って、ワールドカップなんか見てられるかよっと言いながら寝てしまった。
2018.07.14
横浜FCの黙祷事件が後を引いている。
先日、横浜FCと横浜マリノスの、いわゆるダービーマッチが行われたのだが、西日本豪雨の被害者への黙祷を行ったところ、全員が祈りを捧げている1分の間、横浜FCのゴール裏の約100人が黙祷も行わずチャント(歌)を歌い続けたという件だ。
直後、相手の横浜マリノスのサポーターからは大ブーイングが発生し、Twitterでは「横浜FCのサポは品がない」と非難殺到。ちょっとしたニュースになった。
当然のことながら横浜FCのゴール裏以外のサポーターもゴール裏を非難。
当事者のゴール裏100人はというと「黙祷があるのは知っていたがいつやるかは聞かされてなかった」「コミュニケーション不足」「黙祷の案内の放送も聞こえなかった」と悪意はなかったと主張。
まあ、黙祷をやると知っていたなら、どのタイミングになるかぐらい、教わらなくてもわかりそうなものだから、しょうもない言い訳なのだが。
横浜FCとは、昔の横浜フフリューゲスである。そして今の横浜FCは、カズである。
サッカー選手としては何の価値もない三浦カズが、J2とはいえ50歳になっても現役のJリーガーを名乗っていられるのは、横浜FCのオーナーのおかげである。
サッカー選手としては価値がなくても商材としての価値は抜群だから、カズを見たい親が子どもを連れてスタジアムに足を運んでくれればよいと経営陣は考えている。
そんな状態が続いたために、いつからか横浜FCのためのカズではなくカズのための横浜FCになってしまった。カズがいれば横浜FCなど別に勝っても勝たなくてもいいのである。「たまにはカズでも見に行こうか」とやってきたライトなファンは、カズさえ見ればいいから、チームの勝敗はどうでもいい。
カズファンの親が子どもを連れてきてくれればいいという目論見は、いつまでたっても若い世代のサポーターが居着かない現状を見れば、すっかり外れてはしまったのだが。
そんなチームになってしまったから、当然他の選手は、やってらんねえよと、呆れてチームを出て行く。その現状を目の当たりにする心あるサポーターも、これじゃダメだと怒りをあらわにする。
一方でそんな現状をよしとするサポーターもいるわけで、それが今回の黙祷騒ぎを起こした中心部のサポーターで、このサポーターのコア集団はチームの経営陣と一緒に飲みに行っておごってもらったりするズブズブの仲だから、その他大勢の心あるサポーターとの対立構造は黙祷騒ぎでさらに激しさを増している。←今ここ。
もう、ぐだぐだ(笑)。
そんな横浜FCさんは、明日の日曜、わざわざ新潟までやってきて、猛暑の中、アルビレックスと対戦してくださいます。
アルビレックスはご存じのように真っ逆さまに転落中で、チームはバラバラ、監督は選手からも馬鹿にされて求心力ゼロ、もともと下手くそな選手はやる気をなくしてますます下手くそになり、サポーターはあきれ果てて観客激減、なのに中心部のサポーターはやっぱり経営陣とズブズブで、あきらめずにぼくたちのちーむをおうえんしよう、と薄ら笑いの始末。
こんなグタグダの両チームが対戦するというだけでも胸が熱いのに、横浜FCはアルビレックスを大の苦手としてなぜかまったく勝てていないから、今季ホームで1勝という度肝を抜く戦績のアルビレックスがついにホーム2勝目を挙げるかもしれないと、世間はざわついている。
胸が熱いどころか頭がくらくらするのだが、それはきっと熱中症なので、皆さん、ちゃんと塩分を摂りましょうという話。
明日はいよいよワールドカップ決勝。今回のワールドカップはジャイキリの連続で、大変に面白かった。
そんな決勝という大一番の数時間前に、なぜオレたちはこんなグタグダの両チームの熱い戦いを見なくてはならないのだ。いったい何の罰ゲームだ。
しかも勝ち上がってきたのが見ているだけで胸が熱くなる超ハードワークのクロアチア。いいチームだよなあ。グダグダの2チームは、試合なんかやめて、一緒にクロアチアを応援した方が世間のためになるんじゃないですかねえ。
2018.07.13
ウォルマートが西友を売却、という記事が日経に出た。
ウォールマートは「憶測や推測にはコメントしない」と、こういうのを木で鼻をくくった対応というのだろうな。まあ、当然の反応だ。
これを見て、だから日経は飛ばし記事が多い、という声が出たが、売却先とされた大手総合商社(伊藤忠じゃね?)や流通大手(イオンじゃね?)に断られたとも書いてあったから、売却に動いているのは事実だろう。
水面下で話を進めたがうまくいかず、どこかのファンドあたりが世間の反応を見たいとリークした、といったところか。
ウォルマートが入るまでの何年か、西友の仕事をした。ウォルマートが資本参加して、その外人社長にインタビューしたのが最後だった。
外人社長は「これは何のためのインタビューだ」と問い、入社案内のためだと聞いて「それは作るのにいったいいくらかかるのだ、なに、そんなにかかるのか、どうしてそんなにかけて入社案内というものを作らなくてはならないのか」と担当者に詰め寄り、やれやれ、困ったことになった、という空気が会議室に漂ったのを覚えている。
バブルの頃までは西友はよかった。文化的な香りのするスーパーだった。
それがバブルの失敗で転落。一気に貧する。
スーパーなんて1円2円の稼ぎで勝負する仕事だから、地道に日銭を稼ぐ以外にないよなあ。
ウォルマートに身売りしてからの西友は、EDLPという要するに安売り一直線に走り、価格でしか勝負できないスーパーになった。
ならば問屋を通さず中抜きすべきところ、卸の抵抗に遭ってそれもままならず。ならばと、仕入部門の人員を徹底的に割いてコストダウンを図る。
結果、どうなったかというと、安いは安いが、ディスカウントストアほど安くはなく、一方で仕入れが中途半端になったから生鮮は鮮度が悪く、定番商品はしょっちゅう品枯れを起こすようになった。
オレんちも毎日のように西友で買い物をしているが、棚に商品がないなんてしょっちゅうだぜ。
いつも買っているシャンプーがない、定番の洗剤がない、なんてことが珍しくなくて、目も当てられない有様だ。
生鮮もひどくて、肉も魚も野菜も、鮮度がとても悪い。安いことは安いが、これじゃ生鮮じゃねえだろ。
それでもトータルで見れば安いから人は行く。何よりも80年代の西友のブランドをすり込まれた世代の人たちが「やっぱ西友よね」と足を運ぶ。そんな人々によって、つまりはシルバー世代なのだが、そういう人々によってなんとか息をしているのが西友だ。
そりゃあウォルマートも思惑が外れたと失望するわな。つーか、そんなことも気づかなかったのかよ。
しばらく前から、西友はAmazonに身売りする、という話が流れている。リアル店舗を手に入れて、いよいよAmazonが流通支配に乗り出すのだ。
もちろんいきなりでは抵抗されるだろうから、まずは外資系のファンドに買わせて、頃合いを見てAmazonが手に入るのだろう。
西友の、あの赤い看板がAmazonに変わったら、それはそれでなかなかにかっこいいよな。
2018.07.12
ふと思ったら、オレには夏の予定がまったくないではないか。
夏。サマー。灼熱の太陽。青春。海。
それなのにふと気がつけばオレにはまったく予定がないではないか。
ただ仕事をするだけだ。
10年前はまったく違った。いや、子どもが小学生だった数年前まで、夏にはイベントの予定がたくさんあった。
夏合宿。実家の墓参り。バーベキュー。
今では子どもはそれぞれ大きくなり、受験生の娘は毎日塾だし、高校2年生という人生の夏そのものを迎えている息子はほとんど毎日部活だ。
かつて仲間と一緒に行った夏合宿に行くこともなくなった。仲間も、暑いときに遠出をするのが鬱陶しいほど、年を取った。
かつては実家の墓参りを地元の夏祭りに合わせた。少子化だから東京から遊びに来た子どもも歓迎されて祭りの山車を引かせてもらった。
隣近所の4軒が一緒にやっていたバーベキューも、今ではそのうちの2軒が引っ越してしまった。一緒に顔を出してくれた向かいのサーフショップのオーナーは、房総でのサーフィンで亡くなってしまった。けっこう名の知れたプロサーファーだったというのに。今も彼のサーファーらしい日に焼けた顔はよく覚えている。
そんなふうに夏はいろんな思い出がある。でも今や思い出だけだ。予定は何もない。
とほほほ。寂しいなあ。
部活に塾に、忙しく過ごす家族を尻目に、オレは何の予定もなく、ただ仕事である。墓参りもオレ一人になりそうだ。
「全部やれ。」戸田誠・文藝春秋Kindle。90年代から2000年代にかけての日本テレビの改革について語る。週刊文春に連載中から注目していたノンフィクションだ。なぜ注目していたかというと、ちょうどその時期、オレも日本テレビの中で仕事をしていたからだ。具体的には採用の仕事を手伝っていたのだが、そのときインタビューさせてもらった人たちなども登場してくるから非常に実感を持って読むことができたのである。今では信じられないことだが、80年代の日本テレビは負け組だった。それが90年前後の10年間で自己変革し、見事にフジテレビに勝ったのだ。その様子をつづった一冊で、なかなかにスリリング。当時、オレが日本テレビを取材して一番感心したのは「大衆」というものを徹底して追いかけている姿勢だった。それは今の日テレにも受け継がれているDNAで、大衆を捕まえるためにはゲスだろうが下品だろうが、ためらいはしなかった。その姿勢は実に天晴れだ。オレが取材した当時、日テレには「これだけは絶対に負けない」というのが三つあって、それが巨人戦、24時間テレビ、箱根駅伝だった。今その中でコンテンツとして相変わらず強みを発揮しているのは箱根駅伝だけだから、大衆をつかむことの難しさがよくわかる。当時、日テレのアナウンサーにとって最大の名誉は巨人の出る日本シリーズの中継をすることだったが、今やそれは日本代表のワールドカップ中継に取って代わられたものなあ。それにしても日テレで仕事をした3年間は、いろんなタレントやアナウンサーにインタビューする機会があって単純に楽しかったなあ。まあ、それはそれとしても、オレは今まで数百という会社を取材してきたが、その中でどれでも好きな会社に入れてやるといわれたら間違いなく日本テレビを選ぶ。それほど企業としても魅力にあふれていた。井田由美を伴って氏家社長をインタビューすることになったとき、井田由美がずっこけて「ひぇーっ」と社長室のソファにひっくり返ったことが懐かしく思い出される。
2018.07.11
朝三時に起きてフランス対ベルギーを観る。眠いのだ。
フランスは、ちょっと期待はずれだったなあ。エムバベが完全にヒール。おまえはネイマールか、という具合だった。
それでも一瞬のコーナーでフランスの勝ちというのだから、まあ、そこがサッカーだよなあ。
「こんなフランスのチームに一員として勝つよりも、オレはベルギーの一員として負ける方を選ぶ」というベルギーのアザールのコメントが強烈だ。
五時まで観て、それからちょっと寝る。
そして起きて、今日は筑波だ。
筑波といったら茨城である。遠いのである。
車で行こうかと思ったが、睡眠不足だからなあと、電車にした。年をとってから、夜間の運転がきつくなってきて、今日も帰りが夜になりそうだったからやっぱり電車でいいのだ。
筑波というのはいつ来ても不思議な街で、人工的な街はやっぱりいつになってもずっと人工的なのだ。
ここで今日はなんとガチの医師11人にガチのインタビューを行う。11人。
眠くて倒れて暑くて倒れて11人で倒れる。三重苦なのだ。
三重苦といえば、39歳になったときの「たんごちゃん、おめでと」「さんきゅー」という傑作ギャグを思い出すわ。
こんなにハードな一日だったし、筑波からは2時間もかかるから帰りついたら10時だったから、オレはとおるちゃんに立ち寄って晩飯代わりに飲んだのだ。
「あら〜、へろへろじゃないの〜」と、とおるちゃんのお母ちゃんに笑われて、オレは三重苦なのだと言い返し、そしてビールを一気に飲み干すのだった。
2018.07.10
「アツがナツいぞ!」というのは、映画『ピンポン』で窪塚洋介が叫んだ名セリフである。
朝から気温がぐんぐん上がり、洗濯物を干している時点ですでに汗だくなどというときは、オレもつい口をついてこのセリフを吐いてしまう。「アツがナツいぞ!」と。
さて、この一文をオレは、酷暑の中で出かけた新宿は西口のロイヤルホストでポメラを使って書いているのだが、この二つ折りになったキーボードをパカンと開いて取り出すときはなかなか気分がいいものの、バックライトのない電子ペーパーの画面はやはり見づらい。
なぜ電子ペーパーにしたかというと、それは表示中は電力が不要という電子ペーパーの特性を活かした小電力化が理由に決まっているのだが、なぜか電池の持ち時間が前機より短くなっているのが不思議である。
これでバックライトがついていればなかなかのいいマシンだったのだがなあ。
残念だ。
2018.07.09
どうもオレはメールソフトとは相性がよろしくないようで、今度はeM Clientがクラッシュだ。
このソフト、使い勝手がThunderbirdに似てなかなかよく、デザインやインターフェースも気に入っていたのだが、半年ほどでクラッシュ。ここのところちょっと挙動不審だと思ったら、突然立ち上がらなくなってしまった。
くっそう。
気に入っていたのに、これでは使えない。
ではThunderbirdに戻るかと思ったが、こいつにはいろいろと痛い目に遭っていて、こいつのおかげでPC全体がクラッシュして一からレストアする羽目になってしまったことが2度ある。
それは濡れ衣だと、Thunderbirdは主張するだろうが、推定有罪だ。危なっかしくて万一の時の緊急代用以外にはとても使えない。痛みの代償だ。
ブラウザでGmailということも考えたが、どうにも使い勝手が悪いし、Outlookはなぜか立ち上がらないし、Windowsメールはインターフェースが決定的にダメだし、Operaはなかなかいいのだがやはり挙動不審だし、ということで今はShuriken。
ShurikeとはATOKのジャストシステムのメーラーで、有料だ。4000円ぐらいする。なかなか高い。
高いが、4000円もとって、できることはメールしかない。考えたら、すごいよな。
だがまあ、4000円も取るのだからさすがに安定はしている。
以前から持っていて、買ったはいいけれど、そのデザインのあまりのセンスのひどさに、使ってはやめて、使ってはやめて、ということを繰り返してきた。
中央官庁の仕事をすると驚くのが、原稿は一太郎で書かなくてはいけない、というレギュレーションだ。
Wordではない。国産製品であるジャストステム製の一太郎だ。
バイ・ジャパニーズというわけか。国際文書も、まさか一太郎じゃないだろうな。
そんな背景もあるのか、Shurikenもとことんダサい。名前からして手裏剣だものなあ。クールジャパンかよ。
インターフェースもとことんダサくて、例えば文部科学省の職場に張り出された「部内旅行のお知らせ。ふるってご参加ください」というチラシに通じる、とほほな感じなのだ。
その一方で、絶対に責任は取らないぞという中央官庁根性に鍛えられたか、鬱陶しいほど細かい。
例えば「ライター丹後です。お世話になります」というメールを送信しようとすると、「名前に敬称がついていません」というアラートが出るのである。どうだ、この徹底ぶり。容量オーバー、添付漏れなどのアラートは当然の如くである。
最新バージョンでは、送信ミスを防ぐために、送信した後に「やべ、キャンセル」と押せば、取り消しができるそうである。この機能は、最近の会社では取り入れているところが多いが、メールソフトレベルでそこまでやってしまうわけだ、鬱陶しい。
まあ、これだけ鬱陶しいから、メールソフトが原因で起きるトラブルは徹底的に潰してある。だから4000円なのだ。
とりあえずShurikenをしばらく使うことにする。
まあ、慣れだからなあ、この手のものは。
2018.07.08
アルビレックス新潟の凋落ぶりはすさまじく、いや、もはやそれは転落と言っていいのだが、一度歯車が狂うとここまでおかしくなるものかと、実に興味深い。というか、情けない。
昨年J2に降格し、J2ならいくらなんでも勝つだろうと思ったら負けが先行してホームではわずか1勝という体たらく。これはガチでJ3降格もあり得るというところまで来た。
相手チームは、なにしろ去年までJ1にいたチームだし、もと日本代表が3人も4人も出てくるチームなのだからと、びびりながら試合に臨むのだが、ハーフタイムには「あれ、なんだこいつら、弱くね」と気づいて後半から怒濤の攻めに転じるというのがお約束のパターン。
なめてかかるどころか、反対になめられて、いつも逆転負けだ。
要因はいろいろある。ありすぎる。
例えば監督だ。
ジュビロ磐田黄金時代を築き、今までわずか8敗しかしていない監督を連れてきたときは驚喜した。
おお、そんな名監督が埋もれていたなんて!
ところが埋もれていたのはそれなりに理由があったわけで、考えてみれば当時の日本代表より強いと言われたジュビロなら何もしなくても優勝して当たり前。
実際、この監督は何もできない監督で、試合に負ければ選手の判断力が悪かったせい、たまに勝てばオレの選手交代がうまくいったせい、チームとしての約束事なんかいらない、選手がちゃんと判断すればいい、という驚愕の無能だったのだ。
なるほど、これじゃどのチームも手を出さなかったわけだ。埋もれていた監督ではなく、廃棄物だったわけだ。
そんな廃棄物を、三顧の礼を尽くして大学職員という安定した仕事を辞めてきてもらったわけだから、容易に解任なんてできない。というか、2年連続シーズン途中で解任しているんだし、ここでまた解任したら3年連続で監督を途中解任したチームということで、それこそ監督のなり手がいなくなる。
だからチームも動かない。バカか。
当然こんなチームだから選手もやる気をなくしており、シーズン終了後には有力選手はほぼいなくなるのは間違いない。
チームにも地域にもサポーターにも何の思い入れがないものだから、ブーイングするサポーターに向かってピッチから「バカ」と言い放つ選手まで出る始末。
サポーターもサポーターで、相手チームの選手紹介や記念出場選手の表彰式にまでチャントをかぶせて場の雰囲気を壊すという非礼。ゲーム終了後には、ふがいないチームにいらだって選手バスを囲んで騒ぎ、警察沙汰になる有様。
もはやJリーグ地方チームのお手本と言われた一体感や誠実さのかけらもなく、単なる弱体傲慢チームに成り下がってしまった。とほほほ。
レオ・シルバがいた頃が懐かしいなあ。
浦和相手に獅子奮迅の活躍をした真夏の埼玉スタジアム。0-0の引き分けに持ち込んで、レオはサポーターの前にやってきて「どうだ、見たか」と胸を張り、サポーターはそんなレオが誇らしくて精一杯の拍手を送ったものだった。
あのチームはもうなくなってしまったなあ。
オレはサポーターだから、どこまで落ちてもこのチームに付き合うが、とことん情けないわ。
オレたち親子も、先日の町田戦、真っ暗な山道をとぼとぼ歩いて帰るときには、とことん心が折れたよ。
土曜日のゲームもひどかった。もはや何の約束事もなければ、やる気もないだろう、このチーム。
マジでJ3降格のメも出てきて、J1からJ3へ降格の最速記録更新だ。がははは。
全盛期は毎試合4万人だったスタジアムも今は1万5000人がやっと。J3に落ちたら1万人を切り、スポンサーは呆れて逃げ出し、ますます予算縮小で選手も逃げ出す。なんと見事な負のスパイラル。
そんな転落をリアルタイムに眺めることができるのも一興ということで。
2018.07.07
インドの民族衣装、クルタを着てライブに臨んだら、客席にいたのがバングラデシュから来たファミリーさん。
ライブ終了後、「私たちはバングラデシュから来た。お前の服と私たちの服はセイムセイムねー」と握手され、こうしてオレは国際交流に貢献したのである。
夜は、数年前に星になってしまった子のために、地元のファミリーが集まって飲んだ。幼稚園に入る前から娘の友達だった子だった。
息子の友達も集まって、みんな高校生の生意気な小僧になっていて、そんな4人が並んで屈託なくしゃべっている様を見るのは、ちょっとした感動。
幼稚園の頃からみんなで見守って育ててきた子たちだ。ココロの底から嬉しくなる。
今日は結婚記念日。一体何回目だ?
そんな日に、アルビレックスはまた拷問のようなゲームをオレたちに見せてくれた。ほとほと愛想が尽きた。
2018.07.06
この世のすべては利権と陰謀で動いていると信じる、お前は謀略史観の中学生かよ、というような人は実際にいる。
先日仰天したのは、日本代表がポーランド戦の終盤にボール回しに終始したのは、600億円でワールドカップの中継権を勝った電通のためになんとしても決勝進出する必要があったからだ、と力説する男を見たことだった。
頭、おかしいよな、この男。
こういう男にかかれば、オウムの死刑執行がこのタイミングで行われたのも、安倍総理をかばい、文部官僚の汚職から目をそらすためだということになるのだろう。はいはい、きっとそうです、そうに決まっています、あんたが大将。
地下鉄サリンでは、オレはその事件をまったく知らず、いつものようにのんきに曙橋の事務所に出勤して、直後に実家の母親からかかってきた電話で知った。
母親は叫んだ。「いる、いる、ああよかった」と。
何のこっちゃと思ったのだが、言われてテレビをつけて納得。なるほど、八丁堀駅のあたりに累々と転がる人の姿を見れば、東京で一人暮らしの息子をもつ母親としては、生きた心地がしなかったに違いない。
同時代を生きたものどうし、“あのときどうしてた?”という話題の筆頭は、東日本大震災が起きるまでは地下鉄サリンだった。
平成のことは平成でケリをつけるわけだ。それはそれで、よいことだと思う。
2018.07.05
NHKのワールドカップ専用アプリは、全試合いつでもリピートできて、しかも見たいシーンが一瞬で再生でき、かつ16台のカメラで撮影した映像を見ることができると、評判だ。
このアプリが無料なのだから、素晴らしい。できるならばこのままずっと残しておいてほしいものだ。
このアプリで日本対ベルギーの、あのロスタイム決勝ゴールを決められたシーンを見返すと大変に面白い。16台のカメラのおかげで、俯瞰で見たシーンや川島の目線で見たシーンなど、様々な角度からベルギーのカウンターを繰り返して見られる。
川島の目線で見たシーンなど、お、来るのか、よっしゃ、来いや、と彼の背中が語っているのがよくわかる。それに対して蛍の動きなどほとんど挙動不審というか、やっぱりびびってたんだな、こいつ、ということが納得だ。
中には日本ベンチだけを映しているカメラもあって、西野さんの呆然とした表情が印象的。「あちゃー、やられたー」というような動きできなく、あくまで呆然。何が起きているのかわからないといった風情。
実は試合後の「何がダメなのかわからない」帰国後の「残り30分をどうすればよかったのか」といった発言にオレは違和感を抱いていた。
オレみたいな素人でも、本田の馬鹿げたコーナーキックが決定的な敗因だということがわかっているのに、なんで代表監督の西野さんが30分もどうしたらいいかわからなかった、と振り返っているのだから、あれ、なんで? と思う。
本田のコーナーキックではショートコーナーをもらうためにちゃんと香川がコーナーに寄せているのがはっきりと映っている。ここはショートコーナーだ、というのはサッカー的には常識だから、少なくともチームの中にはその意識があったということだ。
ではなぜ本田がアホみたいなコーナーを蹴ったかというと、その直前のフリーキックに手応えを感じて、「これなら次は決めたるでー」と思ったからだ。
だが、そのフリーキックはゴールから30メートル近く。息子が「これを決められるのって、ロベカルだけだろ」と言うように、ブラジルの伝説的サイドバックのロベルト・カルロスでもなければ到底不可能な距離のフリーキックだ。
ここはいったん外に開いて、つまり原口か乾、または柴崎に、って、あ、原口も柴崎もいないのか、ともかくいったん誰かに預けて相手を崩し、シュートが終わらせるのが理想的。
それをしないで本田がダイレクトにゴールを狙ったのは、前々回大会での成功体験の記憶からだったろう。
だからベンチとしては、本田がフリーキックを直熱狙った時点で激怒して、コーナーはショートにしろ、と指示すべきだったのだ。
だがベンチにそんな様子はなかった。西野さんが言う、どうしようもなった的なこととは、ここで動けなかったことを指しているのだろうが、オレでもわかることが、どうして代表監督にわからないのか、わからん。
そんな空気になるのが、ワールドカップの怖さということなんだろうなあ。
そういうことをちょんと振り返って分析して欲しいのに、感動をありがとうで終わらせるのが、残念なところ。せめてサッカーメディアはまともな分析をして欲しいのだが。
2018.07.04
逡巡の末、結局、新しいポメラを買った。
五月に発売され、あんまり評判はよくなく、オレもビックカメラで実機にさわってみて、うーんと首を傾げた。
いろいろとあるが、一番気になったのは、ディスプレイに電子ペーパーを採用したことだ。
これははっきり言って改悪。
反応が悪いので、キーの入力速度に追いつけない。残像が残る。薄い紙に濃いインクで書いたときに裏写りする、ちょうどそんな感じだ。
バックライトもないので暗いことも大きな欠点である。
オレはスタバやタリーズで原稿を書くことが多いのだが(案外はかどるのはサイゼリヤだ)、その店内ではやや見づらい。これはけっこう厳しいことだ。
それに対して、メカ的な面では実に魅力的。二つ折りが復活したキーボードは、これぞプロのギアという感じがしてとてもかっこいい。
小振りなキーボードも、実に快適である。実際のところ、ポメラのキーボードはどれもよくできていて、オレだけかもしれないが、パソコンのキーボードより文章のノリがいい。
このメカ的なかっこよさをとるか、機能的な不備を我慢するか。
ずいぶんと迷ったのだが、今まで三台のポメラを買ってきたオレとしては、新機種も持っていたいというファン的な思いもあって、結局購入することにした。
そして、実際にこうして使ってみて、使用感はむしろ先代の方が勝っているというのが実感。一方でメカ的な魅力は思った通りで、二つに畳んで持っているだけで気分がいい。画面の暗さだけは、我慢できないが。
我が家では、息子も娘もポメラを持ってタイピングの練習に使った。オレは先代のポメラを携えて、移動中のカフェで原稿を仕上げている。
テキストを打つしかできないマシンで、画面はモノクロ、ネットにさえつながっていない。このシンプルさが実にいいのよね。
だからこそ新機種では、バックライトを搭載しないとか、そのあたりの手は抜かないでほしかった。フォントも一種類しかないのは、ちょっと寂しい。明朝系のフォントも欲しかった。
評判もよくないし、発売してすぐだというのに定価4万4千円が一気に3万3千円に下がったほどだ。
遅かれ早かれ、いろいろと改良した機種が出てくるだろう。それはそれで、また楽しみである。きっとそれも買うと思う。
ポメラっていうのは、文章を書く人間にとってそれほど魅力的な機械なのだ。
2018.07.03
しつこく上から目線で書くのだが、感動をありがとう、よくやった、力を出し切った、勇気をありがとうという嵐の中でも、ぼちぼち「山口蛍棒立ち事件」「本田のキーパーにパスしたコーナーキック事件」が語られ始めた。
中でも「通算1勝2敗1分。開始早々10人になったチームに勝っただけ」とちゃんと怒ってみせたのはセルジオ越後だけ。正論。さすがである。
たった1勝しかしていないのだから、何も成し遂げてはいない。グループリーグ突破という最低限のKPIを出しただけだ。
西野さんの退陣は当然。そこから始めなきゃ。
ドーハの悲劇を経験して日本は強くなった。セネガル戦のように勝つために時間を消費することを覚えた。
ベルギー戦も同様に負の遺産として受け継がれ、本田のコーナーのようなバカなことはしなくなるだろう。実際、あのコーナーはもっと叩かれてしかるべき。
オレにとってのベストシーンは、第二戦の長友に出した柴崎のロングパスとベルギー戦の乾にパスする前の香川のキープ。でも、一番はその本田のコーナーのあと、全速力で戻った昌子のプレーだな。
最前線から100mを全速力で駆け戻った昌子。あの時間帯にあれだけ走れるのもアメージングだ。「何も覚えていない」と振り返っているが、きっとアドレナリン全開だったのだろう。
そしてギリギリで間に合わず決勝ゴールを決められてしまったその瞬間の絶望を思う。まっことサッカーとは人生よ。
その昌子の信じ切っていた仲間である蛍が、全力疾走する仲間の昌子のために、なぜ身を投げ出してくれなかったのか。
ボールを奪えなくても、1秒でいいから遅らせたら、できることなら体をぶつけて相手を倒せたら、昌子の全力疾走がどれだけ報われたか。
あの瞬間の蛍は、何人もが牙をむいて全力で襲いかかってくるベルギーを前に、身がすくんでしまったのだろうなあ。頭は真っ白だったわけだ。
まっことサッカーは人生よ。
「畦と銃」真藤順丈・講談社Kindle。なんと、農村小説だ! 初めて読んだ作家だが、無茶苦茶クセがあるなあ。文体が独特すぎて、好き嫌いがハッキリ分かれるだろう。もちろんオレは大好きだ。農村を舞台にした、様々な事件の小説。バイオレンスとギャグのオンパレードで、いやあ、面白い面白い。のどかな農村を舞台にアホみたいな事件が次々と起こって、それを村人が争いながら解決していく。オレは、林野庁の女性役人が主人公の話が一番面白かったな。「畦と銃」という題名も最高だ。なお、小説の舞台は、途中、「中越」という一言が出てくるので、たぶん新潟だ。「やでもか食わんでええのよ」「田畑(たなぼ)」「しゃれこき」「怠惰こき(のめしこき)」などの方言がたっぷり出てくるのには、しびれた。物語を締めくくる最後のフレーズ「ひとつぶの米に百の物語。豊穣に実った穂の前では、時や空間の区切りなんぞ一ひらのわら草よりも軽い。」という文章は、あまりに格好いい。
2018.07.02
ラグビーのように守ってバスケのように攻める、というのがライプチヒ(ドイツ)の戦術だ。
“個”ではなく“群れ”で戦うといわれるそのスタイルは、デュエルを必要としない。まるで子どものサッカーのように大人数が一丸となって相手ゴールに向かって走って行く。
スペースを消すという発想なんてないようで、そこを攻められたらそれはそれという割り切り方をしているから、はまらないときは非常にもろいが、その分、はまったときは非常に面白い。
ともかく、ラグビーのように守ってバスケのように攻めるというのが、なんだかかっこいいよな。
日本人の目指すサッカーもこれに近いんじゃないかなあ。
などということを呆然と思いながら目覚めた午前3時。
息子にいわせれば、午前3時キックオフというのは試合が終わればみんな学校や会社に行かなきゃならないから渋谷で騒ぐバカもいないだろうし、なかなかよいのではないか、ということになる。
一方で整骨院の看護師のおばちゃんは「旦那は3時に起きて見るっていうからアタシもそのつもりだけど、でも、いざそのときになったら起きらんないかもね」という。そうだよなあ。こういう人は案外多いんじゃないのかなあ。
だが、ワールドカップは4年に一度。しかも今回はジャイキリずくしで大変に面白い大会だ。なんとしても起きて見なければ。
というわけで息子と一緒に早起きして見たベルギー戦。
2-0というリードは望外だった。
これは西野さんも想定外だったろう。
もしかしたらこれで浮き足立ってしまったという点もあるかもしれないなあ。
1点返されてからドタバタしてしまったあたり、非常に惜しい。そこをうまくしのいであと少し2-0を保っていれば、このゲーム、勝てただろう。
だが、3-0になったらさすがにゲームが終わってしまうと半ば捨て身になったベルギーにやられてしまった。あと10分だけ2-0を保っていれば、なんとかなっただろう。
思っていた以上にベルギーの守備が緩いから本田を入れて3点目を取りに行ったのは正解。一方で、たぶんブラジル戦に備えたのと、イエロー一枚もらってしまったことから、柴崎を下げて蛍を入れたのは、采配ミスだったのでは。
ロスタイムの攻めで――ちなみに息子にいわせればラインズマンとキーパーチャージという言葉を口走ると“おっさん認定”らしく、ロスタイムとセンタリングは“おっさん認定”ではないらしい――相手のカウンターを止めようと立ちはだかってあっさり交わされてしまったのが、その蛍。そのおかげで、本田のコーナーキックで上がっていた昌子の戻りがあと一歩遅れてしまって、万事休す。
どうして蛍は体を張って止められなかったか。イエロー覚悟で足元に飛び込むべきシーンだった。
いや、そもそも問題は本田のコーナーキックにあった。
キーパーにダイレクトにキャッチされてしまったから昌子の戻りが間に合わなかった。あそこは大きく枠を外れた方がよかった。というより、なぜ直接ゴールを狙ったのか。ショートコーナーで揺さぶるべきだった。
まあ、全部終わってからの話だが。
それでも日本の戦い方は世界を驚かせた。中でも驚かせたのが、ご存じ川島劇場〜。
1点目の時、アルビレックスサポーターは「守田が降臨した〜」と大騒ぎになった。
なんだ、あれ。川島。なんだ、あれは。
7時のニュースでそのシーンを見たヨメはただ一言「あら、入っちゃったの?」。
たぶん世界中が同じことを口走っただろう。「あら、入っちゃったの?」。この大舞台でそれはないよ〜、川島。
まあ、2-0は危険なスコアと言われており、日本中が沸いている中、そして3-2と逆転されて衝撃を受けている中、実はアルビレックスサポーターだけは案外冷静だった。
だって、こんな展開、しょっちゅうだもの。2-0は危険なスコアなんて、身にしみて知っているもの。
せっかく勝っているのに、勝ちきれずに逆転されることを、Jリーグでは「潟る」といわれているのを知っているか?
「あははは、新潟がまた潟った」「あははは、鹿嶋が潟った」「あははは、日本が潟った」
だから2-0の時も、たぶん逆転されて負けるよなあ、という心の準備ができていた。それを思えば、代表サポのなんとナイーブなことよ。
いい戦いをしたとは言われるものの、振り返ってみれば、通算成績は1勝2敗1分。
ダメじゃん。息子にいわせれば「降格争いだな」。
決勝トーナメント進出を喜んで終わりじゃなくて、この現実をしっかり分析しなければ。
本田、香川、岡崎、長友、乾、吉田と、多くの選手が代表をサル。違う、去る、だ。サルの川島も去る。
そもそも中村航輔をちゃんと使っておかなかったから、最後まで川島にやらせるしかなかったのだ。これは大問題。
次の代表は間違いなく柴崎が核になるのだろうが、どうチームを作っていくか。いや、まずは監督だな。
西野さんに続けさせようという声は当然あるだろうが、バクチは一度だからうまくいったのだ。
個人的には札幌のミシャにやらせてみたいな。ペトロピッチ。きっと面白いぜ。たぶんベスト16どまりだろうけど。
いや、だったら名波か。そろそろジョホールバル世代が出てこないとな。ドーハ世代は、どうやら指導者としては人材を輩出できなかったようで、一足飛びにジョホールバルだ。
名波だ。
監督でいえばさ、徳島のロドリゲスという監督が面白いのよ。J2徳島の。
アルビレックスが試合をしたとき、なかなか攻撃的な戦術を繰り出して、すげえ強気な戦いを挑んできた。ほほう、この監督いいな、と感心したものだった。
何よりもイケメンなので、おばちゃんたちも大喜びだろう。
こういう話をするのもサッカーの楽しみだよな。
それにしても、一世を風靡したポジショニングサッカーはこの大会で終わってしまったかのようだ。スペインの敗退がその象徴だろう。
どこもかしこもショートカウンターばやりで、それは確かに非常に面白く、魅力的だ。
日本代表はというと、細かくパスをつなぎつつ、得点シーンは柴崎からのロングパスが起点だったりと、ポジッション主体にカウンターを織り交ぜたスタイル。もしかしたら、オシムが目指していたのは、こういうサッカーだったのかもな。
ふぁー、しかし、面白いゲームだったな。
オレとしては一番の拾いものは、昌子。こいつ、こんなにできる選手だったっけというのが驚きで、MVP級の活躍だ。
乾も柴崎もこれぐらいはできるだろうと思っていたので驚かないが、昌子は想像以上。きっと大金で海外移籍だろう。
よしよし、鹿嶋が弱くなる。ついでにレオ・シルバ返せよな、鹿嶋。
これでベルギー対ブラジルがすごく楽しみになってきた。ルカク対ネイマールだ。
だが個人的にはフランスを推したい。あの化け物のエムバペが暴れるのを見てみたい。
でも、さすがによその国だと午前3時はつらいな〜。
2018.07.01
おっと、そうだ、来月は車の点検だ。予約をしなければな。
そう思い立ったオレは、ディーラーに電話する。
「はい、トヨ*のチャラ男れーす」
営業が電話にでる。
あー、チャラ男くん、タンゴだけど。
「あー、タンゴさん、いつまで同じ車に乗ってるんすか、新車買ってください、でなけりゃ客を紹介してください」
やかましわ。いいから点検だ、点検してくれ。定期点検。
「あー、点検すか、わかりました、月末でいいすか」
すかすか、うるさい奴だ。ついでにちょっとドアをこすっちゃったから、そのとき、見積もりしてもらいたいんだけど。
「ひゃー、こすったすか。やばいっすね。じゃあ、そのとき、見積もらせてください」
わかった、頼むわ。
その五分後、玄関チャイムが鳴る。一階でテレビを見ていた娘が「誰か来たよー」と叫ぶ。
なんだ、宗教か、新聞か、太陽光発電か。何だってお父さんが追い返してやるからな。
と、ドアを開けたら、そこに立っていたのはチャラ男くん。
んが、なにやってんだ、おめは。
「ひゃははは、こんちゃ、タンゴさん、こすっちゃいましたねー、やっちゃいましたねー、見積もりしますよ、今すぐ」
チャラ男、こちらの隙をついて突撃したらしい。まったく油断のならない奴だ、完全に不意を着かれた。
「かっこわるいですねー、修理した方がいいすねー、今月中ならお安くしておきますよ」
どうやら今月は売り上げが苦しいらしい、なんとしても月内にやらせようというい魂胆のようだ。困ったもんだ。
まあ、しかし、この突撃精神は営業の鏡。売り上げの匂いがしたら、考えるよりも先に足が動き出すのが営業というものだ。
その図々しさに敬意を表し、結局、そのまま修理を頼むことにしたのだった。
やるぜ、チャラ男。
2018.06.30
そしてまた、最低の週末がやってきた。
Jリーグのキャッチフレーズが「最高の週末がやってきた」であるのだが、アルビレックスサポのオレたちには最悪の週末なのだ。
今日はホームに水戸ホーリーホックを迎えてのリーグ戦である。新潟対水戸。夜中に世界が沸いたアルゼンチン対フランスとはえらい違いだ。
ちょっと前まで水戸は、“水戸ちゃん”と呼んで小馬鹿にしていた。それが今ではどうだ。真っ向勝負、ひよっとしたら向こうが確実に上なのではないかという逆転現象である。
せっかくの土曜日だというのにサポーターならば仕方ない、オレと息子は家に閉じこもってDAZNで観戦だ。オレの弟は「これも修行」と腹をくくって現地まで応援に向かった。
ワールドカップの真っ最中だというのに、しかも雨だというのに現地スタジアムまで駆けつけたサポーターが1万人。バカなのか、聖人なのか。
そして、毎度のことではあるのだが、そんなサポーターをまたもぐったりと疲れさせたのがアルビレックス。
もう、とことんバラバラ。チームとしての体をなしていない。
後半、安田がボールを持ちながら左サイドを駆け上がったとき、なんと指でゴール前を何度も指しながら指示を送っているのを見て、腰を抜かすほど驚いた。
攻撃の時の約束事がまったくできていないではないか!
1点を取れたのも、たまたま蹴ったボールがうまい具合にターレスのカウンターになっただけ。そのターレスは途中で交代を言い渡されてふてくされ、同点だというのにちんたら歩きながら長い時間をかけてピッチから出たと思ったら、仲間のコーナーキックを自分が中断したというのに、そのコーナーキックをまったく見ることもなく「入るわけねーよ」とばかりに一目散にロッカールームだ。
今日も1-1の引き分け。バイタルすっかすっかにして決められるという、悪い冗談としか思えないやられっぷりだ。
監督のじじいは、負ければ選手個人の判断力のせい、次は頑張ります、だけ。もはや選手がインタビューで監督に言及することもまったくなくなって、チームとしての一体感はゼロだ。
どうしてオレたちはこんな醜いものを見せられなくてはならないのだ。
幸いなのは、世間の目がワールドカップに向いていて、まったく相手にしてもらえないことだ。
完全に日陰の身。とても世間様に顔を向けられるようなものではない。
やれやれ、もはや負けようが、チームがバラバラになろうが、なんとも思わなくなってしまったわい。あーあ、またかよ、の一言のみ。
深夜に行われたアルゼンチン対フランスが、同じスポーツだとはとても思えなかった。
フランスが先行し、アルゼンチンが逆転し、フランスが再逆転し、最後はアルゼンチンがロスタイムに一点差まで詰め寄って、結局4-3というしびれるような流れ。最高のスペクタクルだった。
特にフランスの10番、エンバベには仰天。ななななな、なんだこの選手。
ものすごいスピードにテクニック。3点目は、マジでどういう動きをしてシュートを放ったのか、リプレーを見るまでわからなかった。こんな゜すごい選手が出てきたのか。
なんとまだ19歳というから、末恐ろしい。
加えて、パヴァールが放った縦回転のミドルもすさまじく、あんな軌道で決まったシュートは見たことがない。これ、大会のベストゴールに選ばれるんじゃないだろうか。
23時キックオフの最高のエンターテイメントだった。いやあ、サッカーってこんなに面白いんだなあと、オレと息子は深夜に絶叫だ。
エンバベが衝撃のデビューを果たしてメッシを破り、その後の試合ではクリロナのポルトガルが姿を消した。
メッシ、クリロナ時代が終わり、主役交代の時を迎えたことをはっきりと告げた試合だった。その意味でも非常に象徴的な、素晴らしいゲームだった。
戦術的な面白さを見るならばクラブチームの戦いだが、国を背負った熱さならばワールドカップ。これからはエンバベの時代が始まる。
2018.06.29
今まで60年間生きる中で、いろんなものに似ていると言われてきた。
初期の頃は、原田大二郎と言われた。オレとしてはどこがどう似ているのか、さっぱりなのだが、人によってはよく似ているらしい。
嬉しくもないし、迷惑でもなかった。
子どもたちによく言われたのは、鶴瓶である。
それも鶴瓶というより、ミネラル麦茶の人、である。
頭と、目尻の下がり具合が似ているようだ。
買い物ではペットボトルをさして「お父さんの顔の麦茶」と言われたものだった。子どもには、こんなことでも言われると嬉しいものだった。
そして先日会ったカメラマン(女)には、「横木安良夫によく似てますね〜」と言われた。
その人のことはまったく知らなかったが、有名カメラマンらしい。なんだか初めてまもとなものに似ていると言われたような気がした。
2018.06.28
ためしに、Googleで「日本代表 チャント」と入れてみ? 予測変換で「ダサい」と出るぞ。
ネットを見ればわかるが、あれは世界で笑いものになっている。
「おー、にっぽー、にっぽー、にっぽー、にっぽー」ってやつだ。
「日本のチャントで既に私は少しおかしくなりそうになっている」「日本のファンよ、頼むから他のチャントを唄ってくれ」「日本のチャントは、ブブゼラと同じくらい酷い」
海外でこんなふうに言われるぐらい、代表のチャントは川島と同じぐらい、日本の評判を落としている。一刻も早くやめさせるべきだ。
だいたいチャントというのは、試合の流れに合わせて使い分けてこそ、本来のチャント。
攻撃の時はテンポのいいチャントで、後半に足が止まったときは背中を押すようなチャントで、アルビレックスでは3点差以上つけてリードしているときは「蹴っ散らせ! 蹴っ散らせ!」と歌うが、選手も「あれはとても気分がいいぞ」と喜んでくれている。
残念なことに、めったにこのチャントを歌う機会がないのだがな。ふん。
日本代表のチャントは、前も書いたけど、初出場のフランス大会が出色だった。
ミシェル・ポルナレフの『シェリーに口づけ』のメロディーで「アーレーアレアレ、ジャポーン」と歌ったのだ。
フランスの地に敬意を表し、初出場らしく、元気にまっすぐ頑張ります、という気持ちの伝わってくるいいチャントだった。
選手にもいろいろとチャントがあるが、今の代表関係では宇佐美のチャントがいい出来だ。
『ポパイ・ザ・セーラーマン』のメロディーで、うさーみ、たーかーしー、うさーみ、たーかーし、と名前を連呼するだけであるが、これが実にはまる。脳天気な宇佐美にぴったりで実に気分がいい。
誰でも知っているメロディーで、歌詞が簡単で、初めてスタジアムに来た人でもすぐに一緒に歌えること。
それがいいチャントの条件である。
その点でも宇佐美のチャントはなかなかではないか。
代表のは、誰でもすぐ歌えるのは確かだが、あまりに念仏過ぎてダサい。きっと選手も走りながら寝てしまうだろう。
そんなつまらない念仏チャントを、オレと息子はオリジナルに変えて歌っている。
お〜、ポコチーン、ポコチン、ポコチン、ポコーチン。
息子と一緒に大声でこれを歌うととても気分が良い。
お〜、ポコチーン。
ヨメは激怒し、娘は食べかけのクッキーを投げてきたが。
さて、そんなふうに性懲りもなく流れる念仏チャントを聴きながら、今夜も代表のゲームである。ただでさえ眠くなる時間なのに、まったく勘弁してほしいものだ。念仏は。
策士・西野、メンバーを入れ替えてきたな。
仰天したのは槇野の名前があったことだ。あまりのことに、文字通り、天を仰ぐ。
海外組がほとんどを占めるチームにあって、オレたちのJリーグ代表は蛍に槇野だけ。
前の試合まで昌子はJリーグ代表として胸の張れるプレーを見せてくれてこちらも胸熱だったのだが、まさかこの重大なゲームでJリーグの誇りを託す相手が槇野になるとは。
絶対やらかす。絶対にやらかすに決まっている。何しろ槇野だ。槇野がやらかさないわけがない。
そして案の定、槇野は2つ、大きいのをやらかした。
一つはイエローカードだ。あのバカは、このゲームでイエローをもらうことの意味がわかってなかったのか。わかってないな。きっと説明はされただろうが、ちゃんと紙にフリガナが振られてないと、あいつは理解できない。
万一退場にでもなってたら、どうなってたんだ。
もう一つは、終盤のまさかのオウンゴールである。ギリギリのところで川島がはじきだして事なきを得たが、川島が前半のスーパープレーで覚醒してなかったら、あれはオウンゴールとなって日本の戦いは終わっていただろう。そのときは、槇野も無事に帰国はできなかったはずだ。
この二つのやらかしのほかにも、相手の9番のマークを外してピンチになったこともある。冷や汗だった。
槇野という大変なリスクを抱えつつ、しかし、西野さんはとんでもないギャンブルに出たもんだ。
コロンビア任せのゲームで、これで負けていたら日本中から叩かれるところだ。腹をくくったのだろう。
オレも絶対に無理だと思ったのだが、不思議なことにポーランドが付き合ってくれたおかげで、なんとか逃げ切ることができた。すごいばくち打ちだ。
確かにポーランドが付き合ってくれたのは解せなかったが、奴らも疲れちゃったのだろうな。会場は大ブーイング。だがブーイングすべきは日本ではなくてポーランドだ。
そうである。この戦術に対して「みっともない」「勇気を持って戦って欲しかった」「その結果の負けなら納得できる」というアホな意見が出ていることに、オレは驚いている。
こんな最高の戦略で最高にしびれる戦いをしたことに、リスペクトしないことが信じられない。それに、終盤に手打ちをして互いに攻めないなんていう展開は、決して珍しいことじゃない。戦術としてごく当たり前のことだ。
そもそも日本は、こういう塩試合にするノウハウがなく、無謀に挑んであっさり散った苦い過去があるではないか。ドーハである。
あのとき、5分でいいから塩試合にして、自陣で回していればよかったのだ。なのに、勇気を持って戦って、という青臭いメンタリティで攻めたものだから、あの結果なのだ。
あの結果を受け入れ、そして成長したからこそポーランド相手に塩試合を成立させ、そして大ブーイングを浴びながらもしれっと自陣でボールを回すことに終始できたのである。
オレなんか、普通にゴールを決めて勝つよりも、よっぽど面白いゲームだったけどね。
西野さんの勇気と知性に最大限の賞賛だ。
最高にみっともなくて、最高にしびれる戦い方だったわ。
もしかしたら長谷部を先発させなかったのは、展開次第で戦術を変えるときの伝令役として残しておいたのかも、とさえ思えてくる。
実際、長谷部が入って指示を出してから、日本の動きはピタッと止まったからな(解せないのは、何度も言うけれど、それに付き合ってくれたポーランドであるが)。
その点で長谷部のリーダーシップは見事だった。長友はやはり体力お化けだった。柴崎は素晴らしいパスを自在に繰り出した。
出ては真っ正直に跳ね返されてきた日本の歴史を思えば、このしたたかさ、面の皮の厚さは、驚異である。素晴らしい成長ではないか。
いずれにせよ、オレたちは歴史に残る塩試合を目撃した。いやあ、しびれたなあ。
ネットでは「コロンビアに、ふるさと納税しよう」という意見が出て、オレも賛成だあ。
2018.06.27
いやあ、やってしまいましたなあ、ドイツ。
つーか、なにしてくれまんねん、韓国。このどアホ。世界中の楽しみを奪いやがって。
最後のGKノイアーが何を考えたボールを足でさばこうとしてあっさり奪われ、無人のゴールにボールが転がり込んだときは、ついにあの守田がロシアのピッチに降り立ったかと思ったわ。
まあ、しかし、オレは前半しか見てないのだけれど、ドイツは随分とちんたらやってるなあと呆れた。
日本を相手にしたコロンビアと同じで、韓国相手にいつでも勝てると小馬鹿にしていたのだろう。走らない。つながない。戦わない。献身しない。
適当にやってりゃ適当に勝てると見下しているうちに前半を終え、さーて、そろそろ本気出しちゃおうかな〜と思ったところでいきなりペースを切り替えることもできず、からの自滅。
結果を朝のネットニュースで知ってびっくりし、テレビで画像を見て思ったのが守田だったわけだ。
韓国の1点目もひどいもので、ディフェンス全員棒立ちじゃねえの。集中が切れて、ただ呆然としている。
ドイツの人々の受けたショックは、さぞやひどかろう。恥ずかしかろう。
だが、しかし。
やっぱり韓国は、何をしてくれたんだ。このタコ。空気読め。忖度しろ。
サッカーでは空気は大事なのだ。今の日本の浮かれ具合も、ちょっと心配。いや、かなり心配。
確かに勢いはあるが初戦はコロンジアが自滅した押し出しフォアボールのようなゲームだったし、2戦も引き分けだ。全然強くない。
それなのにちょっと調子に乗りすぎ。世間が。
こんなことではグループリーグ突破できないぞ。
よし、ここで気を引き締めるためにオレが大胆予想。ニッポンはポーランドに0-2で敗れる。川島が2回キャッチミスして敗れる。
どうだ、この予想は。解説・タンゴちゃんの神予想を信じたまえ。
ところで、そんなドイツの予選リーグ敗退に世界がどよめいている中、まったく世界から相手にされていないのが、我らがアルビレックス新潟である。
先日、オレは登山に出かけた町田戦のことを空っぽの試合だったと書いた。
実はアルビレックス新潟には高木豊の息子が所属しているのだが、その高木豊が息子の試合を見てアルビレックスのことを、本当につまらないチームと酷評しているそうだ。
高木豊と言えば、プロ野球だ。確か内野の名手だったような記憶がある。
このハゲには3人の息子がいて、3人ともサッカー選手になっているのだ。
そして次男がアルビレックス。
自分の息子が、ひどいチームに所属してしまって、そして明らかにやる気を失っているのを見て。親の立場で嘆いているわけだ。
そんな嘆きが漏れ聞こえてくるところに、このチームの末期的状況が見える。まったく困ったもんだ。
2018.06.26
アルケミストというユニットを初めて見たのは、南町田のショッピングモールだった。
店頭ライブ、いわゆる“営業”のステージである。
キーボードとボーカルという最小単位のユニットで、ボーカルは片腕のない障害者。だがそんなことより驚いたのは、その歌声だった。
倍音たっぷりの実に温かみのある声で、心から癒やされると感じたものだった。
早速家に帰ってAmazonでCDを購入。その声に和んだのである。
それ以降も地道に音楽活動を続けたアルケミストだが、去年ぐらいからCMでもあの声が流れるようになった。
初めてそのCMを見たときは、おっ、これはひょっとしてアルケミストか、と嬉しくなった、それほど特徴のある声なのだ。
そのCMとは、「積水ハウス」。
そうである。「都会の空でも、ふるさとだろ〜」というあのCMだ(ちなみにこのCMは、歌詞も最高に素敵だと思う)。
先日、夜にこのCMを見て、やっぱりいい声だなあと感じ入り、結局、このCMソングが入っているCDを注文してしまった。
早速聴く。とてもいい歌だ。
だが、しかし!
すごく心の温まる歌詞を、すごく優しい声で丁寧に歌ってくれて、こちらのココロが揺れ動いているとき、1番から3番まで、すべての終わりに「セキス〜イ、ハウスぅ〜」と来ちゃうのである。
その破壊力!
試して欲しいのだが、どんな素晴らしい歌でも、最後に「セキス〜イ、ハウスぅ〜」とつけちゃうと、それまでのすべてが破壊されて積水ハウスだけが頭でリフレインしてしまうのだ。
最強である。最強の破壊力だ。積水ハウス。
2018.06.25
「卒業式の歌に何がいいかってなったときに、『また逢う日まで』がいいぞ、“またっあうっ、ひまでぇ〜”って歌ったのに誰も知らなかったんだよ」と息子が言う。
「あんな有名な歌なのにおかしいなあと思ったら、気がついたよ、オレはこれをいつも車で聞かされてたんだ」。
ふふふ、息子よ許せ、親は選べない。
「卒業式で泣かないと冷たい人と言われそうって言っても誰も知らないんだよ」。
確かに車の中では、筒美京平全集とか阿久悠全集とかをよく聴いている。
おかげで息子は知らぬ間に昭和歌謡をすり込まれてしまい、こんなに有名な歌だから誰もが知っていると思い込まされてしまったようだ。ご愁傷様である。
ガマンガマン〜とか、ずんだもちずん! とかを口走らないでよかったなあ、息子よ、だはは〜。
「友達に、おじいちゃんが61歳ってヤツがいたよ!」と息子。
オレは還暦。
「そうなんだよ、一世代、違うんだよ!」。
勝ったんだか負けたんだかわからんなあ。
「だははは、そうなんだよ、父親が還暦って言ったら受けたよ〜、だははは」。
きっとオレたちの勝ちだな。
「父親が58歳っていうのが一番近いから、お父さん、保護者会に行ったら最強だぜ」と息子。
な、やっぱり勝ちだ。だははは。
2018.06.24
開始3分でPKの1点をもらい、しかも相手が一人欠けてしまうという、Jリーグでもめったに見ないような、国際Aマッチで10年に1回というような、そんなレベルのラッキーで勝っただけで、はしゃぎすぎじゃね?
とは、誰もが思ったことである。
特に「大迫半端ねえ」騒動には、ヒーローを見つけて物語を作らずにはいられないこの国のメディアの病理を見たわ。
などとぶつぶつ言いながらオレは、梅雨の合間の夕暮れに登山をしていた。
登山である、登山。
そうである、町田ゼルビアのホームである陸上競技場は、山の上にあるのだ。せっかくスタジアムの入り口まで車で来たというのに、ここは関係者専用だからダメ、客はあっちの遠い駐車場に停めて登山してね、と言われたのだ。アウエーのサポはこうしていじめられる。
今日は、ワールドカップの第2戦だ。相手はセネガル。
日韓ワールドカップ大会の開幕戦はフランス対セネガルで、フランス絶対有利の下馬評の中、三都主アレッサンドロだけが「セネガルが勝つよ−」と予言して的中させたのだが、その強豪が今度は日本の相手だ。
10年に1度のラッキーで勝ってしまって浮かれている日本にとっては荷が重いのだが、例によって絶対に負けられない戦いだと大はしゃぎである。
そんな日に、こうして登山をしなければならない我が身を呪う。
そうである。ワールドカップでもJ2は行われている。世界のサッカー界とは無縁に。
水曜日の甲府相手のゲームがホームでの1-5というアホみたいなバカゲームだったので、さすがに今日のゲームは行くつもりはなかった。日曜日の夜だし。
しかし、都内でゲームがあり、しかも車なら1時間ちょっとの距離。キックオフが近づくにつれてそわそわしてきて、部活を終えて帰ってきた息子に、よし、行くぞ、と声をかけて結局応援に駆けつけたという次第である。もはやマゾ。
あげくが駐車場からスタジアムまで約1kmの登山である。しかも、いつものことだがアウエーのゲートは入り口の真逆。やっと頂上に着いたと思ったらそこからスタジアムをぐるっと半周させられるわけだ。
とほほほ、6月の夕日を浴びながら、なんで日曜の夕方にこんな目に。
しかも見せられた試合が、あーた、ただ負けなかったというだけの試合。
見るべきスキルも戦術も情熱も、何もない空っぽのゲームだった。
夜中の日本代表のゲームが、望外の感動を我々に与えてくれたのは、格上のセネガルに対して決して引くことなく、絶対に諦めず、自分たちは勝てるんだと本気で信じて戦ったからだ。その姿勢にオレたちは打たれる。誇らしく思う。
分けてなお、勝てるはずだったと悔しがる姿に、胸を熱くするのだ。
素晴らしかったですねえ、1点目の柴崎のパス。相手の弱点である右サイドを日本刀のようにばっさりと切り裂くロングパスを通して見せた。
あるいは2点目の岡崎の献身。ゴール前で倒れて、しれっとキーパーのじゃまをする姿に、息子は「こんな汚れ仕事は岡崎にしかできない!」と歓声を上げた。
勇気に技術に献身。結果は分けても、感動的な試合だった。日本代表、ベスト3に入るゲームじゃないか?
それに対して、オレたちのアルビレックスは。
技術が足りないのは仕方ない。J2だもんな。でも、そのほかにも何もなかったぞ。
なんせシュートが2本で、枠内がゼロ。
驚異的な数字である。どうすりゃこんなことができるのだ。逆にすごいわ。
日曜の夕方に夕日を浴びながら登山したあげくに見せられたのがシュート2本枠内ゼロのゲームなんだぞ。こんなもん、萎えるわ。
そして、これ、選手も基本的にやる気をなくしてるだろ。もうこんなチームには、どうせ来年いないんだから、適当でいいわ、と思ってるだろ。
とことん空っぽなのだ。
恐ろしいことに、スタジアムのサポーターにもその空気は伝播して、こんなのんきなゲームを見せられたというのに、もうどうでもいいけどねー、別に、という反応なのである。サポーターはもはや儀礼的に応援してチャントを繰り返し、シュートゼロでも、あははー、と笑って終わり。なんというか、近所の子どもが公園でサッカーしているのを見ているのと変わらないのだ。
どうも前節の1-5の甲府戦は、それほど大きなダメージをサポーターに与えてしまったということなのだろう。もはや痴呆状態である。
オレがアルビレックスを応援するのは、故郷のチームというただそれだけが理由である。
けれど、故郷を代表するチームがこんなに空っぽでは、もはや故郷のチームであることが恥ずかしいわ。
ふん。
カネを払って、日曜の夕方に登山をして、イッテQも見ないで、足を運んでこんなものを見せられたんだ。スタジアムの誰もが「お疲れ、お疲れ、さあ、みんな、早く帰って代表を見ようぜ」という気分になって当たり前。
その代表がこれだけのゲームを見せてくれたのだから、もはやアルビレックスの応援は罰ゲーム。代表のおかげでサッカーが嫌いにならずにすんだわ。
オレの好きな乾が躍動して、柴崎が陰キャのままにパワーアップして、見ていて本当に楽しかった。川島以外は。
あげくにポーランドが敗退するという追い風まで吹いた。第3戦が楽しみである。川島以外は。
でもなあ、あれだけPKが下手だと東口は怖くて使えないよなあ。今まで一度しか止めたことがないんだもの、東口は。
かといって中村航輔ではいくらなんでもエマージェンシーすぎる。本当は2連敗して消化試合になった第3戦で経験を積ませるために中村を使うというプランだったのだが。
まあ、せっかくだからこのまま突っ走って欲しいものだ。日本。
その蔭でひっそりとアルビレックスは生き恥をさらし、オレたちサポーターに下を向かせ続けるのだ。
2018.06.23
ワールドカップって楽しいよなあ、と息子とベルギー−チュニジア戦を見ながら口にする。
「そうなんだよ、サッカーが楽しいんだよ!」と息子も大いにうなずく。
どっちも頑張れー、すげえなあ、たいしたもんだなあって、単純に応援できるからなあ。
「ぶつぶつ言わなくて済むしねえ」。
マキノ、てめえ、こら。イワシタ、ぶっ飛ばすぞ、てめえ。とか言わなくていいし。
こら、アホビレックス。ばかじゃねえの、あほじゃねえの、と罵らなくていいし。
「ふう、ワールドカップはいいなあ」と息子。
まったくアルビレックスなんてポンコツチーム、応援するもんじゃねえなあ。
「一発屋芸人列伝」山田ルイ53世・新潮社Kindle。レイテザーラモンやテツandトモ、波田陽区、キンタローなど、最近の一発屋芸人のその後を追いかけてインタビュー。当たり前だがどの芸人も極めて常識人で、一瞬のブームが去った後の自分の立ち位置を冷静に受け止めてちゃんと生計を立てているのが立派。そういや、一昨日、福岡のホテルで朝のニュースを見ようと思ってローカル番組をつけたら松村邦洋がキャスターでびっくり。ネットで調べたら今は福岡ローカルタレントとして活躍中らしい。まずは健康そうでよかった。
「フリーランス、40歳の壁」竹熊健太郎・ダイヤモンド社Kindle。こりゃまた救いようがないというかダイレクトなタイトルだな。著者はかつてビッグコミックスピリッツ「サルでも描ける漫画教室」で一世を風靡したライター。彼が自身を振り返りながら、フリーランスは40歳を過ぎると食えなくなるという現実を分析しながら、50歳の壁、60歳の壁に立ち向かう心境をつづっている。40歳を過ぎると食えなくなる理由については、発注者が全部年下になって使いづらくなるから、と明確に説明。これは大きいよねえ、確かにオレ自身、20代の頃は40過ぎたおっさんと仕事するなんてイヤだなあと思っていたし。まあ、このあたりは難しくて、20以上も年の離れた客に対してはつい上からものをいいそうになるのに気をつけつつ、一方で必要以上に下手に出て媚びることもないようにしなてはならない。オレの結論としては、年齢差はまったく考えず、発注者対受注者というビジネス関係をかたくなに守りつつ、常に穏やかにしているに限ると思う。面倒な仕事ほど笑顔で受けて、頼りになると思わせるのが成功の秘訣だな。考えてみたらこうしてオレは40歳の壁どころか見事に還暦ライターになったわけだから、その経験を本に書いたら売れるんじゃねえか? 竹熊の言うようにブログで発信(笑)でもしてみるか。そういえば、福岡で一緒に仕事したカメラのSさん(女)が言ってたけど、グラビアで有名な大御所のT氏は80歳を過ぎたというのにまだまだ元気で、可愛いお姉ちゃんやモデルを見るとこっそりホテルの部屋番号を書いたメモを手渡しているらしい。えっ、枯れてないの? と聞いたら「全然っ、まったく枯れてないですよう」と笑っていた。エロも長生きには大切なのかもしれないな。
「良い祖母と孫の話」加藤片。その竹熊が紹介していたコミック。学生が趣味で描いた作品なんだけど、大手出版社の賞に応募したら落選。だが、あまりに素晴らしい作品なので竹熊が自身のサイトで読めるようにしたところ大評判になり、ついには落選させた大手出版社の編集者が「ウチで連載を」と頭を下げてきたけれど、作者は「就職が決まったから」とあっさり断ったというネタ付き。女子高生と同居するおばあちゃんの葛藤を描いたもので、号泣作品に分類される。オレは別に号泣しなかったが、しかし、子どもの頃の祖母とのやりとりを思い出し、胸が痛くなったのは確かだ。作者はこの短い話を4年かけて描いたそうで、それがこうしてAmazonでしっかり売れてカネになるというのは、今の時代らしい話だ。アマもプロもない。良ければ売れるという、まっとうな時代。
2018.06.22
ブラジル代表を日本代表が破ったマイアミの奇跡。
このとき客席で喜びを爆発させた作家の中場利一は、隣に座ったブラジル人のおっさんに「日本人よ、この一勝はお前たちにとってそんなに大切な一勝なのか」と言われ、「そうよ、オレたちはこれを生涯の宝物にして生きていくんだ」と答えたところ、「よかったな日本人、おめでとう」と笑顔で肩を叩かれたそうだ。
このエピソードがオレは大好きだ。
先日のコロンビア戦。
勝った後に青いゴミ袋でスタンドの掃除をする日本人サポーターの姿が話題になったが、そのサポーターにコロンビアのサポーターが近寄ってきて「コングラチュレーション!」と笑いながら一緒にゴミ拾いを始めたそうだ。
その日本人サポーターは「格下の相手に負けたのにこんな笑顔でこのような振る舞いをするなんて、オレたち日本人サポにできるだろうか。サッカーを愛するものとしての人間の差を感じた」と語っている。
このエピソードもオレは好きだな。
2018.06.21
オレが独立してフリーとしてスタートしたのが、30歳の6月21日。
そして今日は60歳の6月21日。
つまり30周年である。
改めて、いろんな人たちに感謝だ。
特にワープロ、コピー、机その他必要な備品一式を格安リースでそろえてくれた伊豆原くん(「儲けが出てないわけじゃないから気にすんな」という言葉は胸熱だったぜ、イズ)、「なんで真っ先に相談しないの」と言って自分の事務所を空けて「ここを使え」と曙橋のマンションの一室を敷金礼金なしで用意してくれたKさん、「独立したら仕事を出すよ」と背中を押してくれて関係者に仁義を切りつつオレに初仕事を発注してくれたOさん。この3人には心からの感謝だ。
ありがとうございました。
30年前の6月21日、初めて自分の城であるマンションのワンルームに出勤した時、シーンとした部屋の空気に、改めてオレはたった一人で仕事をしなきゃならないんだと気がついて、あまりの寂しさに新宿のカメラ屋までいって大きなラジカセを買ってきたっけ。
このラジカセから流れてくるラジオやカセットの音楽が、オレの寂しさを紛らわせてくれた。
ちょうど30年。
人の上に立ったり管理したりすることから逃げたいという思いもフリーを選んだ根底にあったから、社長になって人を使う発想はまったくなく、一人で初めて30年後の今も一人というのは願っていた通りの道だった。
広告業界はフリーランスばかりだからオレも一度はフリーという生き方をしてみたいと思い、35歳になって「フリーやりました、失敗しました、でへへへ」というのはバカすぎるけど、未婚の30歳ならば失敗してもまだぎりぎりリカバーできるんじゃないかと計算して踏み切った独立。
3年やったらまたどこかに就職しようと考えたのに、リース契約が最短でも5年というので、げげっ、5年ももつのかよとびびってスタートしたものだった。
そんなオレに「大丈夫。3日もてば3ヵ月もつ。3ヵ月もてば3年もつ」と勇気づけてくれたのが大先輩のHさんだった。
じゃあ3年もてば30年は大丈夫ですね!と返したオレにHさんは「いやあ、10年だな。あとは知らん」と笑ったが、その30年をなんとか過ごすことができた。Hさんはそんな言葉も忘れているだろうが、きっと喜んでくれるに違いない。
2018.06.20
と思ったら、金星どころか、バカゲームを見せられてしまったよ。アホらし。
「逢魔が時に会いましょう」荻原浩・集英社文庫Kindle。座敷童など、日本土着の妖怪を見つけに行くというお笑い小説。なんというか、よくないほうの荻原浩。あんまり面白くないなあ。期待していたのだが。
2018.06.19
ハーフタイムにいったい何があったのだ。
マイアミの奇跡を描いた『28年目のハーフタイム』は、初戦でブラジルを破るという大金星を上げながら、実はその内側にいくつもの断層を抱えていたオリンピック代表チームがナイジェリア戦のハーフタイムに遂に崩壊してしまう様を描いたスポーツノンフィクションである。ロッカールームでのやりとりと選手間の葛藤は実に真に迫るものがあった。
では、果たして今回のハーフタイムには何があったというのか。
と、オレもちょっとすかして書いてみるわけだ。
今回のワールドカップはアップセット(番狂わせ)とPKがやたらと多いな、という話を息子としていたのである。こういう流れの大会は格上チームにとっては実にイヤな空気で、何かに魅入られたような事故を起こしてしまう。
開始早々のコロンビアのPKは、まさしく事故だったな。
直前の大迫の突破は褒められるものの、あの1対1は決めなくはならない。
はじいたボールに寄せた香川のシュートが相手の手に当たって、あっさりPK。ついでにレッドカード。
まあ、PKはしょうがないとしても、退場はやりすぎだべ。いきすぎだべ。絶対に帳尻あわせをやられるなと思った。
コロンビアにはお気の毒。
20年前の大会で致命的なミスをしたコロンビアの選手が、帰国して食事中に「オウンゴールをありがとう」と言いながら銃を放ったマフィアに殺されてしまったという「エスコバル事件」があったが、世界中の誰もがその悲劇の再現を案じたような事故だった。
たかがサッカーで命を落とすなんて。この事件の後、コロンビアでは代表を辞退する選手が相次いだという。そりゃそうだ、サッカーなんてミスをするスポーツ。ミスを前提に組み立てていくスポーツだもんな。
試合後に青いゴミ袋を膨らませてゴミ拾いをしたサポーターが喝采を浴びるという、平和な日本でよかったよ。
もちろん開始早々PKで1点を失い、残りの80分以上を10人でプレーせざるを得なくなったコロンビアは、日本をなめていた。10人でも勝てると信じていた。いつでも点を取り返せる、逆転できると決めつけていた。
そこでコロンビアは徹底したカウンター戦術に切り替える。スピードでは絶対に負けないし、ボールも失わない。日本なんて、チョロいもんだ。
オレは日本の勝因はPKをもらうまでの3分間のグタグダぶりにもあったと思っているが、日本は端から真っ向勝負では勝てないと諦めていたから(これが現実派の西野さんらしいところだ)、相手に寄せず、グタグダと後ろでパスをパスを回す恥ずかしいサッカーに徹するという姿勢を見せた。いいんだよ、笑われたって。恥をかいたって。弱いんだから。
そのグタグダぶりからの一転しての速攻に相手が慣れていなかったことがPKの遠因だったと思う。
日本は、こうしてせっかく1点を取ったというのに、それからもグタグダぶりを続けることにしたわけだ。
対するコロンビアも徹底したカウンターに切り替えたので、まったく前に出てこない。相手に寄せない。プライスレスはスマイルだが、プレスレスはつまらないサッカーの代名詞。
そこでお互いの陣地に引きこもって後ろでボールを回し、時々、行って来いでボールが飛んでいく、退屈なサッカーになってしまったのである。
ブーイングが起こるのも当然だろう。
だがコロンビアはこれでも十分勝てると踏んでいた。日本をなめていた。
そして日本は、そんなコロンビアにびびっていた。
こいつら、10人になってもつえーよ。はえーよ。やべーよ。
川島の腰の引けた位置取りはほとんど挙動不審者。びびって腰が引けて、前に出られない。あるいは、いつだったか、仲間と交錯して失点したのがトラウマになってしまったか。
いずれにせよ川島は衰えた。技術が衰えても経験とメンタルで補えるのがキーパーなのに、こんなにびびるようでは、もう川島の時代は終わった。これからは一日も早く中村航輔にすべてを任せるべきである。
そんなびびりの空気が日本チームに蔓延する中、長友が信じられないクリアミスをする。
その瞬間、オレと息子は「ええーっ」と叫んでしまったほどのひどいクリアミスだった。
慌てて寄せた長谷部がファールをもらい、そしてFKでズドン。
長谷部のは、あれは誤審だ。ファールではない。明らかにもらいにいった相手にレフェリーがだまされている。長谷部がしつこくレフェリーに抗議したのもそのためだ。
クリアミス→ファール→フリーキック→ドスン。
まるでアルビレックスの試合を見ているかのようなひどい流れだった。長友も終わりだろう。もしこのゲーム、負けていたら責任者の一人として長友が名指しされていたはずだ。
アホの長友。
ちなみにオレは戦犯という言い方がイヤだなあ。たかがサッカー。ミスしたって犯罪じゃねえべ。
FKの際の川島のポジションもおかしかったな。あれもびびりの結果だろう。
もっともあんなポジション取りであっても、新潟のキーパーのムラーリャだったら、難なく手が届いていたはずだ。ムラーリャ、最高。
この失点は、やっぱりコロンビアはつえーよ、やべーよ、という空気を確実なものとした。コロンビアはここで徹底的に攻めるべきだったのである。だが、やっぱり日本はよえーよ、オレたち楽勝だべ、という空気がそうした誠実さを奪い、逆に傲慢さに変わってしまう。
要するに自滅だ。
ここで突き放せばよかったのだ、コロンビアは。
だが、そうはならず、ハーフタイムを迎える。
そして始まった後半。日本が動き始めた。上がり始めた。
1-1でも上出来であるのに、明らかに勝ちに行った。それは当然ではあるのだが、何がどうなって、ハーフタイムで選手のメンタリティが変わったのだろうか。西野さんは何を告げ、何を指示したのだろうか。
そうした日本の攻めに対し、コロンビアは、そっちがそうくるならこっちも行くぜ、とはならなかった。走らない。寄せない。見ている。
試合当初のグタグダがそのまま続いているかのようだ。そしてそこに投入したハメちゃんことハメス・ロドリゲスが、これがびっくりするほど走らなかった。
お前はメッシかよ、というぐらい走らなかった。体調もあっただろう。だが一番の原因は、日本なんかいつでもやれる、というマインドにあったはずだ。前回大会での体験が、チョロいもんだぜ、という傲慢さにつながったのだろう。
もしかしたら前回大会で名前を売って、トヨタのコマーシャルに出てがっぽり稼いだことから、少しは日本に遠慮したのかもしれない。
ハメちゃんがそんなだから、コロンビアはむしろ10人から9人に人が減ったふうになってしまった。
日本にとってこれはラッキーだった。
だからオレと息子は、大迫のヘッドで一点取った後は、岡崎できなくて浅野を入れるべきだと思った。そして大声で「浅野だ、浅野を入れろ」と二人で叫んだのだが、西野さんはちっとも言うことを聞かなかった。走れないコロンビアだ、浅野にばかすかと裏を取らせろ。面白いように裏が取れるはずだ。そして面白いようにシュートを打てるはずだ。全部外すけどな、がはは。
そうである。
日本の決定率がひどい。なにしろシュートが枠内に飛ぶ割合が3分の1なのだ。
PKとコーナーでしか点が取れていない現実から目を背けてはならないのだよ。クリロナは4本打って3点だぞ。お前らもクリロナになれよ。
ともかくこうして世紀のアップセットは完成した。ジャイキリである。
コロンビアは自滅。明らかな自滅。お前ら、日本、なめすぎ。
まあ、10回やって9回は負ける相手がコロンビア。その残りの1回がこのゲームだったのだろう。
勝ってよかったよ。
もっとも例によって渋谷の交差点で騒ぐバカどもはなんとかならんものか。
渋谷の交差点のバカと選手の入れ墨のせいで、サッカーは底辺のスポーツだと思われている。ああ、情けない。
もっとも渋谷のバカ以上に喜んだのは第三戦のポーランド戦を中継するフジテレビだろう。
それまで3連敗確実で最終戦は消化試合間違いなし、そんなものを中継するフジテレビは頭がおかしい、とさんざん笑いものにされていたのに、グループリーグ突破がかかる大一番になることが確実となった。23時キックオフだが、とんでもない視聴率だろう。
視聴率と言えば、アルゼンチンと戦ったアイスランドでは、視聴率が99.6%だったという。仰天。
見ていなかった0.4%は何をしていたのか言えば、それは選手だったらしい。マジかよ〜。
ともかくフジテレビは棚ぼた。捨ててあった外れ馬券を拾ったら実は大当たりの宝くじだったような気分だろう。
仮に次のセネガルに負けても第三戦に可能性は残るから、フジテレビのはしゃぎぶりが今から見える。絶対に負けられない戦いかよ、例の。
また芸能人が出てくるのかな。
まあいいや。それも祭りだ。
ともかくこうして勝つことができてよかった。オレ的にはMVPは大迫と柴崎。もっとズバズバと相手を切り裂くパスが見たかったが、あの陰キャの柴崎が躍動する姿を見るだけで、おお、よかったなあと胸が熱くなる。
だが、いつまでも引きずってはいられない。明日は、コロンビア戦どころではない大一番が控えている。
ホームに甲府を迎えてのリーグ戦だ。日本代表に本田がいなくてもちっとも困らないが、甲府戦には安田が出場停止という大ピンチだ。どうするんだ、こっちは戦術・安田なんだぞ。
日本の勝利の直後から、オレはそのことが心配で心配で。
コロンビア戦の勝利が大金星なら、こっちが甲府に勝ったら、それも大金星だな。
もっともなあ、こっちのバカ監督はハーフタイムに何の指示もできないポンコツだからなあ。
アトランタオリンピックの監督も西野さん。今日のコロンビア戦の監督も西野さん。
そして、その西野さんと同い年なのがアルビレックスのポンコツ監督。
とほほほ。
2018.06.18
そういや、練馬のロリコン野郎のことを書いておかなくてはな。
先日、ちょっとニュースになったけれど、参議院議員の息子が小学生の体を触ったとかで逮捕された。22歳である。
似たような被害が5件連続していたが、全部こいつの仕業だった。
この22歳絽ロリコンの父親は、書いたように参議院議員である。選挙区は北海道。だが自宅は練馬なので、落下傘候補だろう。
とんでもないのはここからだ。
このロリコン野郎、実は3月にも同じようなことをやって逮捕され、保釈中だったのだ。
さらにとんでもないことに、去年の暮れにも同じようなことをやって逮捕されていた。
つまりこの半年でロリコン事件で3回も逮捕されているのである。
逮捕されで野放しにされてまた逮捕されて、また野放しにされてまたまた逮捕されている。
新潟の事件でもそうだったように、これはいずれ大きなコトをやらかすのではないか。しでかすのではないか。
可能性は大だ。病気だとしか考えられないしな。
オヤジは民主党だった。だが去年の秋の事件で息子が逮捕されたことを受けて、責任を取って離党している。このときは議員宿舎に家族で住んでいて、わざわざそこから電車に乗って所沢あたりまで出かけてから犯行に及んでいる。救いがたい。
家族とは言え議員宿舎に犯罪者を住ませていたという点でも厳しく叱責され、それも離党の理由になっている。
今では自宅の場所はだいたい明らかになり、周辺住民も警戒しているだろう。でも、何かやらかさないとは限らない。
もし練馬で何か大きなコトが起きたら、まずこのロリコンの存在を想起して欲しい。
もちろん娘には十分に気をつけるように言い渡してある。まったく困ったことである。
2018.06.17
父の日である。
だが、息子は朝から部活の大会があるというので、オレと一緒に吉野家の朝定食を食って、出かけてしまった。
そしてそのまま夜遅くまで戻ってこなかった。晩飯は友達とお好み焼きだったそうだ。
ヨメと娘は午前から夜まで近所のイベントで出かけていった。
よってオレは、父の日なのに、日曜なのに、家で一人でお留守番なのだった。
仕方なく昼ご飯は、父の日なのに、そば屋で一人で食べた。
午後、黙々と仕事をして、そして駅前の安くてまずい飲み屋に行って、一人で焼き鳥を食った。父の日なのに。
この店は安いのはいいんだが、喫煙率が高くて困る。カウンターにはオレのような孤独なオヤジが並んで黙々と焼き鳥を食っている。
辛気くさい。おっさん臭い。
オレもぶすっと押し黙ったまま、まずい焼き鳥を食って、スマホでニュース見ながら、「けっ」とかつぶやく。
と、誰かがオレの肩をトントンと叩く。振り向けば、そこには娘の顔。
女子中学生らしく、ぶすっとした娘の顔。
こんなおっさんだらけの焼き鳥屋に一人で入ってきて、よくぞ肩を叩いてくれた。
「帰るよ」と言って、オレを迎えに来たのだ。
オレはうれしくなって、よよよよ、娘よ、よよよよ、と泣きながらしだれかかり、そして振り払われて、一緒に帰ったのだった。
2018.06.16
見てから寝るか、寝てから見るか。
ワールドカップやオリンピックとなると、問題はこれである。
24時キックオフなら、見てから寝る。だが27時、つまり午前3時キックオフとなると、終了時は午前5時。つまり徹夜ということになる。
この場合は、寝てから見るだな。
というわけで息子は「2時45分に起きるから」と目覚ましをセットして、とっとと布団に入った。まだ21時である。
オレはというと、塾の終わった娘を迎えにいく時間が22時半だから、帰ってきて風呂に入って酒飲んで寝るのは24時。
仕方ない。3時間しか寝られないが、息子に付き合うのだ。
当然のことながらヨメと娘はあきれかえっているし、はなはだ迷惑顔であるが、この期間は世界中がこうなのだから諦めてくれて諭す。
2時45分の目覚ましで息子は無言で起き、オレも半分寝ながら起きて、お互い、黙ってテレビの前にすわる。
こうして始まったスペイン−ポルトガル戦。
すごかった。なんだか、すごいものを見たというしかないゲームだった。もしかしたら息子とオレは神様が作ったゲームを見てしまったのかもしれないなあ。
現代最高のポゼッション対カウンターの戦い。
緻密な精密機械のように目にもとまらぬ速さでダイレクトパスを回すスペイン。猛獣の群れのように超高速のスピードで一気に襲いかかるポルトガル。
ポゼッションとカウンターを極めれば、精密機械対猛獣のように、サッカーとはこういうすさまじいものになるのか。
クリロナの4発のシュートでハットトリックという信じがたい決定力。パス成功率98%というスペインの選手たちの魔術。
PKありーの、ポスト直撃ありーの、ハットトリックありーの、それでいて3-3という奇跡のようなゲームは、まさに息子が言う「全部盛りだなあ」。
こんなすごいものを見られて、いやあ、3時に起きて正解だったよなあ。
どちらのチームを相手にしても日本代表は0-7だろう。いやいや、もはや同じスポーツとは思えない。
見ているだけで至福の時間を味わえる、神様からの贈り物だった。
ゲームが終わって午前5時。1日の始まりで、息子は土曜授業の日だから学校へと向かった。
こうして始まったサッカーな1日は、夜には一気に格が落ちてJ2のアルビレックス対福岡である。
そうである。ワールドカップ期間中もJ2は当たり前のようにリーグ戦をやっているのだ。同じサッカーとは思えないという現実は、ここにもあるのだ。
精密機械対猛獣の、まさに神からの贈り物か、いやいや供物か、そんなゲームを見せられた後に、オレたちはJ2の新潟と福岡の戦いを見なければならないのだ。これが苦行でなくてなんであろう。修行でなくてなんであろう。
アルビレックスサポーターは、こうして精神が鍛えられていく。鋼のメンタルをまとっていく。
*
というわけで、18時からは福岡でアルビレックスのゲームだ。J2だ。
行きたかったなあ。いや、そんな無駄金は使えないな。
なにしろ昨日届いた国民健康保険の納付書が衝撃的で、思わず目をむき、泡を吹いて倒れてしまったからな。
倒れたといえばプロ野球の西武戦で主審がゲーム中にバタンと倒れてしまったらしいな。ネットでその様子を見たけど、あれ、やばいヤツやん。
無事だったのか、心配だ。
もちろんオレの財布も心配なのだが、その理由が国民健康保険。なんと月額9万3000円である。保険料が。
つまり詳しくいうと毎月9万3000円を保険料として払わないといけないのである。払わないと、医者にかかったり薬をもらったりするときに必要な保険証がもらえないのだ。
ってさ、これってもしかして、保険料払わないで自由診療で受けた方が安いっていう金額じゃねえのか?
マジで。
あり得ないわ。
保険料算定の方式が変わって、今までは区単位で計算していたのが、今年からは都全体で計算する方式に変わったというのは聞いていたし、そうするとほとんどの人の保険料が上がるとも聞いていたから案の定ではあるのだが、それにしてもひどすぎるだろ。
世の中には病気で苦しんでいる人が大勢いるし、オレの友人の子どもも難病で苦しんでいたりしたから、保険で支えるのはよくわかる。だがな、最近では中国人のバカどもが最新の高額医療を受けるために日本の保険を使っているそうじゃないか。
制度的に抜け穴を突かれて、それで保険制度が赤字になって、それにオレの保険料が使われているっていうのか。バッカくせえ。
「稼いでいる証拠だよ」と、慰めにもならないことをいう人がいるけれど、それは自分も似たように搾取されていることに無自覚なだけだ。オレたちは狙い撃ちされているのだ。ああ、アホらし。
という例年通りの一くさりがあり、要するにいったいオレは保険料という名目で毎月とんでもない額を払っているのだから、のこのこと福岡くんだりまでサッカーを見るために行けるわけがないってことだ。
で、いつものようにDAZNでアルビレックスのゲームを見る。
ここ2試合、前半で先行して後半に逆転されるというバカ試合を続けて、J1復帰どころかJ3降格を心配しなくてはならなくなったアルビレックス。もはや学習能力の欠如したアホビレックス。
今日の相手はJ2首位の福岡ということで、あっさり負けるんだろうなあと思ったら、なんと相手チームに岩下を発見し、いきなりアドレナリンが出まくる。
そうだった、岩下がいるんだった。Jリーグ4大バカの1人が岩下。あとの3人は槇野に森脇に、えーと誰だっけ、まあ、いいや。とにかくタンゴちゃん認定Jリーグ4大バカの岩下がいるのである。福岡には。
こいつがどれだけバカかというと書き切れないのでやめておくが、ハッキリ言ってヤカラなのだ。Jリーグのヤカラをまとめて、つるんで、焼き肉食って酒飲んで、ゲームでは恫喝、暴行の嵐。こんなバカには福岡という街がよく似合うわ、けっ。
というわけで岩下なんかのいるチームに負けるわけにはいかない。
と思ったら、見事に頑張ってくれました。オレたちのアホビレックス。
やってくれたのは安田である。安田理大。
壁を越えて落ちるというフリーキックを決めてくれて、その瞬間、お前はクリロナか〜と叫んでしまったよ。
やべえよ、すげえよ、頼りになるよ、安田先輩。
今年、アホビレックスに移籍すると聞いたときは、腐ったミカンだの、ロートルだの、散々な叩かれようで、オレも、これは悪い大人だな、純朴な田舎のサッカー少年たちが不良になってしまうな、と心配したのだが、とんでもない。素晴らしい人格の素晴らしい選手ではないか。
あれだけ心配して遠ざけようとしていたサポーターたちも、今ではすっかり安田先輩の虜。戦術・安田と崇拝されるまでになった。
このままずっといてくれないかなあ。いやあ、放浪癖があるようで移籍を繰り返しているから、たぶん来年はいないだろうなあ。
何しろアルビレックスに移籍を決めた理由を聞かれて、返ってきた答えが「ご飯が美味しいから」。
メシを食いに来たのだ。安田先輩は。旨いモノを味わったところで、じゃあ、ぼちぼち次の街へ行こうか、メシの次は酒だな、となるのは間違いない。
まあ、それも仕方ないか。
とにかく安田先輩のクリロナばりの超絶フリーキックが決まって、アルビレックス新潟、堂々の勝利である。
久々だ。
いやあ、スペイン−ポルトガルのサッカーとは別のスポーツを見せられたような次元の違うサッカーだったけど、熱さでは負けないぜ。
よくやった、アルビレックス。
*
というわけで、久々の勝利に気をよくしたまま、DAZNから地上波に切り替えて、フランス対オーストラリアの後半戦を見る。
アジアで戦った仲間であるオーストラリア、頑張れ。だが、残念。バーに当たって落ちたボールがゴールを割ったとされ、フランスの辛勝だ。
あのゴールも、Jリーグの下手な線審だったらノーゴールだったかもな。ビデオ判定が導入されたことで、こうした誤審はだいぶ減るだろう。
でも、オレは誤審もサッカー、それも人生さ、と思っているのでビデオ判定はあんまり好きじゃない。どんなに正しい振る舞いをしていても誤審で損をしてしまうことだってあるのだ、人生には。そんな想いを抱かせるのもサッカーだから、あくまで人の判定にこだわって欲しかったな。
そりゃあ、Jリーグでいじめられてきたアルビレックスは、散々な誤審に泣かされてきた。でも、それも入れてのサッカーだよなあ。
ちょっと休憩して、そして、今日の最後にアルゼンチン−アイスランドを見る。
未明のスペイン−ポルトガルにはじまり、これで今日は4試合目だ。サッカー漬けで楽しいなあ。
まるでルミ子だな。これじゃ。
ルミ子っていえば、フジテレビがだいぶ調子づかせているようだ。特番に遠藤や稲本あたりと一緒に出てしゃべって、なんだこのばばあ、と世間から突っ込まれている。
出るのは、いい、スカートをはかせるな。スカートをはくのはいい、ひな壇に座らせるな。
ネットには放送事故を心配するそんな声があふれている。
まったく単に人よりたくさん試合を見ている暇なばばあというだけなのに、どうしてワールドカップに出た選手と並んでいっちょまえに意見を言えるのだろう。フジテレビは頭がおかしいわ。ルミ子の頭がおかしいのは結婚騒動の時からはっきりしている。
そのルミ子が、最後には「カビラうるさい!」とぶち切れたそうだが、それは愛するメッシが不発だったから。だはは、ルミ子ひっこんでろ。
そうである。あのアルゼンチン相手に堂々の引き分けを演じたのがアイスランドだ。
ワールドカップ初出場で、しかも初戦がアルゼンチンということで、どれだけプレッシャーがかかってるかと思いきや、なんとも堂々たる戦いぶり。その姿は感動的だった。
アルゼンチンを相手にまったくびびらず、引かず、真正面から堂々と戦いを挑んでいる。サムライか、バイキングか。
臆することのないその姿は実に感動的だった。それは何というか、自分の力を信じる強さ、仲間の助けを信じる強さ、そして国を代表して戦う誇りそのものなのだろう。
人口わずか34万人というから練馬区の半分以下である。そしてつかんだワールドカップ初出場。相手がメッシだろうがアルゼンチンだろうが、オレたちはびびらない。臆さない。誇りを持って戦うのだ。
聞けば、なんと国民の9%がロシアまで応援に駆けつけたという。すげえよ、これは。9%って、もはや視聴率じゃねえか。
これを日本に置き換えれば1100万人以上が応援に駆けつけた計算になる。ひゃー、とんでもないよ、これは。
そんな応援を背に受けているのだから、堂々と胸を張り、顔を上げて戦ったのもよくわかる。これはワールドカップならではの醍醐味だよなあ。
ひるがえって日本では…というのはやめておこう。
こうしてサッカー漬けの一日は終わった。3時起きのオレは、もう眠くて眠くて、アイスランドの男たちには申し訳ないけど、眠くて眠くて。
後半途中だけどもう寝るわ〜とトイレに行っている間にメッシのPKをアイスランドが止めてみせて、一番の山場を見逃してしまった。残念!
2018.06.15
ワールドカップの開幕である。
ホンダロックSC対FC今治、つまりロシア対サウジアラビアが開幕戦だ。
ロシアがバカ勝ちしたおかげでサウジの選手は帰国後に何か罰せられるらしい。ネタかと思ったら本当だった。
たかがサッカーに負けたぐらいでかわいそうである。いや、これぐらい厳しくしたほうがいいのかも。特に地方のJ2降格やる気なしおんぼろチームには。オレンジ色のチームには。
日本代表にはまったくワクワクしないけれど、ワールドカップそのものは、やっぱり始まるとワクワクする。
国を背負って戦うこのスタイルは、面白いなあ。
2018.06.14
何度も繰り返して書いているとおり、宮部みゆきの時代物が読みたいというのに電子化してくれないから読めずに悔しい想いをしていた。
ついには、そっちがその気ならこっちにも考えがあると、宮部みゆきの時代物のことは考えないようにした。ふん。
ところが先日、娘と一緒に駅前の本屋に行った際、ついに我慢できず、以前読んだ文庫本を買い直してしまった。
以前買ったヤツは、隣のオガワさんにあげちゃったからな。オガワさんは、奥さんの勤務先である障害者施設の図書コーナーに寄贈したはずだ。
宮部みゆきの時代物の短編はどれも大好きだが、特に読み直したかったのが「砂村新田」という作品である。
何冊かある文庫本をぱらぱらとめくって、ああ、これこれ、と見つけて「堪忍箱」という作品集を買った。
早速「砂村新田」を読む。紙の本もなかなかいいもんだなあ。
家計が苦しくて奉公に出た12歳の娘が、真夏のカラカラ天気の農道で、やくざものに「おっかさんは元気か」と声をかけられる。このやくざものは、母親の幼なじみで、実は母親の片思いの相手だった。そのことを知った12歳の娘は、母親にそんな青春があったと知り、そして親を大切にしようと心に決める。
そんな話だ。
大きな事件が起きるわけでもないし、どんでん返しがあるわけでもない。
ただ淡々と物語が進む中、炎天下での娘とやくざもののほんの一瞬のすれ違いが鮮やかに心に残る。
この作品は見事だと思うなあ。
つくづく宮部みゆきは、一日も早く電子化の許可を出すべきだと思う。
こういう素晴らしい小説こそ電子化していつも持ち歩いて、電車の中のちょっとした時間に何度も読み返したくなるもの。
「壬生義士伝」なんかまさにそうだ。「岳」もだけど。
2018.06.13
「タンゴさんの新人の頃ってどんな研修だったんですか」と、新卒入社のユ〜ナちゃんが聞く。かわええ。
うんとね、研修なんてなかったんだよ。とオレが答える。
先輩が書いた手書きの原稿をコピーして、お客さんに届けるのが、新人の仕事だったんだよ。それで、お客さんがその場でチェックしたのを持って帰るんだよ。
「ふーん」とユ〜ナちゃん。
あの頃はファクスもなかったからねー、僕らが人間ファクスだったんだよ。
「ファクスって知ってるか?」と上司が聞く。
「知ってますよお」とユ〜ナちゃんが答える。
続けて「でも、それならメ〜ルで送ればよかったのに」と澄んだ目をして意見を言う。正しい意見だと信じ切った目だ。
オレと上司は、だはは〜とずっこけて、そして車は圏央道を静かにに進むのであった。
2018.06.12
なんだか今年はいろいろとイヤな事件が続くなあ。
前半もそろそろ終わろうかというのに、気の滅入る事件ばかりだ。
もうすぐオウムの刑の執行もありそうだし、房総で大きな地震の前兆もあったようだし。
ついでに言えばアルビレックスも情けない限りだし。当然のことだが日本代表も3連敗決定だし。
後半はなんだか明るいニュースがいっぱい欲しいなあ。
2018.06.11
ちっ。やっちまったぜ。
車をこすっちまった。
まずったなあ。ぼけっとしていたかなあ。
ふふふーんと調子よく車を切り返そうとしたら、ガリッと。いや、ガリガリっ、ぐらいだったかもしれない。
情けないわ。本当に情けないわ。
まあ、オレは車の傷とかまったく気にしないタイプだから平気っちゃあ平気。なにしろ乗ってる俺からは傷なんて見えないからな。かっかっかっ。
むしろ人に当たったりしなくて本当によかったぜいと思ってるわ。
でも、かっこ悪いなあ。
だが、5万やそこらでなおる傷じゃないしなあ。
とアタマを抱えながら家に帰ってきたら、郵便ポストに封筒が。
どれどれと開けたら、ぎゃっ、税金だ、税金。住民税を払えという通知だ。
先日は固定資産税の通知が来て、これから健康保険の通知が来る。年金の払い込みが終わったが、そんなものは何の役にも立たない。
住民税、固定資産税、健康保険。6月は山のようになって襲いかかってくる。
いったいいくら払うのかを考えるだけでも恐ろしいので、計算しないようにしている。月末まで現実逃避だ。
まったく車をこすったと思ったら税金の通知で、これぞ弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂。
税金と健康保険のために、とても車の傷をなおすカネなんて出ない。
仕方がないので、しばらくこのまま乗ることにする。そして三日もすれば慣れてしまって、別になんとも思わなくなるだろう。
ちっ。
ポメラの新しいのが出たんだよなあ。折りたたみ式で、ちょっとかっこいいんだよなあ。
欲しいなあ。
2018.06.10
これはネットでちょっと話題になったワールドカップ32チーム対応表というものである。

出場各国の順位をJリーグの順位に当てはめたものだ。なかなか素晴らしい。この発想はなかった。
じっくりと見ると、まず日本だが、グループHなので、鹿児島ユナイテッドFCということになる。
日本人のほとんどが知らないチームだろう。オレもこれで初めて知った。調べたらJFL、つまりアマチュアの田舎チームだ。
これに対してコロンビアがFC東京、ポーランドが横浜マリノスである。
鹿児島市をホームタウンとする鹿児島ユナイテッドが、味の素スタジアムをホームタウンとして森重や久保建英を擁するFC東京や、日産スタジアムをホームタウンとして齋藤学やウーゴ・ヴィエイラを擁するマリノスに勝てるわけがないから、日本がグループリーグを勝ち抜くことは絶望的だとわかる。
せめて一勝を願ったところでセネガルが水戸ホーリーホックだから、まあ、まぐれで勝っちゃうこともあるかもしれないなあ、という程度である。
なるほど。誰が考えたって3連敗で間違いない。
とてもわかりやすい。
こうしてワールドカップを見ればいいのだ。
日本がいかに絶望的か、よくわかったが、もっと絶望的なのがグループFの韓国だ。
ドイツは鹿島アントラーズ、スウェーデンはヴァンフォーレ甲府、メキシコは徳島ヴォルティス。この中で韓国はヴァンラーレ八戸!
なんだ、それ。聞いたこともないチームだぞ。どう考えたってアントラーズに八戸が勝つわけがないではないか。
甲府と徳島は互いに「相手に勝ったらグループ抜けだ」と計算していて、一人、八戸だけが今から荷物をまとめて東北新幹線に乗って帰ります、という風情ではないか。大笑いである。
ブラジルはというと川崎フロンターレ、アルゼンチンは柏レイソル、フランスは浦和レッズ、スペインがサガン鳥栖。
スペインの立ち位置がちょっと納得できないが、これはまあ、どこかに無理はあるよな、やっぱり、という誤差みたいなものだろう。
一番笑うのは開幕戦だ。ロシア対サウジアラビア。
なんと、ホンダロックSC対FC今治!
なんだ、ホンダロックって。聞いたことがないぞ。慌てて調べたら宮崎県の実業団。つまり会社の部活動。
そしてキャッチフレーズが「一途」! 「一途」だぞ!
いいのか、これで。ホンダロック対今治が開幕戦て。
会社の部活対JFL。いやあ、面白いなあ。
ちなみにジーコの予想では決勝はブラジル対ドイツでブラジルの勝ちらしいから、川崎対鹿島で川崎の勝ち。なんと去年のJリーグのまんまじゃないか。なんという奇跡。しかもブラジルがジーコの鹿島じゃなくて川崎という妙。
面白いなあ。この表一枚で、サッカー好きならつまみはいらない。夜中まで飲んで盛り上がれる。
2018.06.09
20年近くも東海道新幹線の仕事をしているから、今回の事件については何を書いても余計なことを書きそうな気がしてしまう。
なので自制。
ただ、一点だけ。
どこかの政治家が「やっぱり手荷物検査は必要だ、絶対に実現させねばならない」と叫んでいるが、売名以外の何ものでもない。相手にしてはならないぞ。
2018.06.08
今回のワールドカップ、どうにも熱が入らない。
オレだけじゃなくて、世間のこの冷ややかな風は何なのだ。しかも、サッカー好きも同様。
ドーハで頭を抱えて身もだえし、ジョホールバルで深夜に絶叫した、あの頃の熱いオレたちはもはや幻。どこに行ってしまったのだろう。
そんな疑問に答えてくれたように感じたのが、えのきどいちろうのコラムだ。これは、アルビレックスサポーターでもあるえのきどいちろうが、アルビレックスサポーターに向けて配信している有料コンテンツである。
有料コンテンツなので取り扱いはデリケートなのだが、引用の範囲内ということで、紹介する。
えのきどいちろうは言う。
「西野JAPANを日本で見る機会はあのガーナ戦いっぺんきりなのだ。驚くべき密室性だ。遠くのどこかで選考され、遠くのどこかで練習し、遠くのどこかで試合し、解散するチーム。どうやって当事者感を持てというのか」と。
なんという痛烈な批判だろう。
そして「西野JAPANの成否が日本サッカーの今後を左右するのは間違いないと思」い、「失敗すれば日本サッカーが蒙(こうむ)るダメージはハンパない」と憂う。
最も重要なのは「そんな重大局面をサッカー民が当事者感なく見つめるしかないことだ。多くのサッカー民は「成功しろ」とも「コケろ」ともつかない、ただ見るだけの微妙な立場に置かれている。そこには主体性も参加性もない。主体性も参加性もない単なる一消費者のポジションに置かれているのだ。」という指摘だ。
オレは、この指摘は極めてまっとうで、とても重大だと思う。
「ただ見るだけの微妙な立場に置かれている」という指摘には、そうそうもそうなんだよ、と激しく首肯する。当事者意識は、オレたちに驚くほど希薄だ。
ドーハでは自分の人生が終わったかのように絶望し、ジョホールバルでは世界中が自分の人生を祝してくれているかのようにはしゃいだというのに、今のサムライブルーに対してはまったくの人ごとである。
この落差は、我ながら衝撃的だ。
どうしてこうなってしまったのだろう。
一つには、“弱さ”がある。
オレたちはこの冬、見てしまったのだ。羽生結弦を。小平奈緒を。高木姉妹を。
そして“そだねー”に心を激しく共鳴させてしまったのだ。
彼らに比べて、サムライブルーはなんとも情けない。とても心を寄せることができない。束になっても、一人で10万人を動員する羽生結弦にかなわないのだ。
もう一つには、“不透明性”がある。
言うまでもなく直前の監督交代と若手を排した選手選考だ。この二つについて、協会は何ら納得のいく説明がないではないか。
こんなことになるのなら、いっそ今回は予選敗退でもよかったのだ。
金子達仁がかつてこっそりつぶやいたように「そろそろ本大会に出場できない、という経験をしてみたい」という背徳的な誘惑に負けてもよかったのだ。
そうすればオレたちは少しでもサムライブルーに心を寄せ、一緒に悔しがり、一緒に立ち上がろうとしたかもしれない。その方が、今よりもはるかに心を熱くできたような気がする。
まあ、しかし、そんな妄言を口にしようとも、もうすぐワールドカップは開幕する。
先日まで日程を知らないと偉そうな口をきいていたオレも、トイレに試合の予定とテレビ放映の予定を張り出した。オレの手製の一覧表である。
どれどれと見たら、多くの試合が23時とか24時とか27時とかのキックオフだよ。ありゃ〜。
27時なんていうのは、端から諦めて再放送を見るつもりだが、困るのは23時、24時のキックオフである。
これぐらいの時間だと頑張れば起きて見られちゃうではないか。翌日、いや〜、見ちゃって睡眠不足ですよ〜と盛り上がるおっさんたちの輪に加わることができるではないか。
多分この時間については、みんな困っちゃってるだろうな。
もっともこれがジョホールバルの時なら、徹夜してでも見ただろうな。いやいや、もう過去はやめよう。
23時、24時は頑張って見られるところまで見る。それ以降のは録画で見る。これが今回の大方針だ。
優勝の本命はブラジルか、フランスか。個人的にはメキシコにベルギーあたりが楽しみだ。メッシのアルゼンチンも。
もっとも心の響かない日本代表の試合を無理して見ることもないわな。
なにせこちらはJ2。ワールドカップ期間中も、普通にゲームがある。応援できる。
ワールドカップとJ2では、それこそグラミー賞授賞式とのど自慢大会の違いぐらいだが、隣のミヨちゃんが出るならのど自慢大会の方が盛り上がっちゃうのだ。
えのきどいちろうは、そんな状況を「ビジネスホテルのちっちゃなテレビで中継を見る感じ」と表現している。うまい!
2018.06.07
娘が「学校で読む本を何か貸して」と言ってきた。休み時間などに読むためだ。
Kindleじゃダメなのかと聞くと、禁止だそうである。
じゃあ、と思って本棚を見たら、見事にすっからかん。全部処分して、最近はまったく紙の本は買わず、全部Kindle。書棚にあるのは、プロレス関係のレアな本くらいだ。
あちゃ〜。
ようやく探し当てた、これなら、まあいいかというので、荻原浩「ちょいな人」を渡した。しょうもな。こんな本しか差し出せない父を許しておくれ。
ここで、ふと胸に手を当てて反省する。
小学生の頃は、子供たちをよく本屋に連れて行った。それが、これからはKindleだぜと鼻息荒くしたため、まったく本屋に連れて行かなくなった。
これはしかん。よくない。
本屋に並べられた膨大な本の中から、自分が読むべき一冊を見つけ出すというのは、実は大変に知的なトレーニングである。
自分の興味、関心、知識レベルを顧みながらジャンルを探し当て、自分にふさわしい一冊を見つけ出す。それが面白いかどうかは、実際に読んでみなければわからないのだから、判断には相当の決断力を要する。
さらにらここに、お金に見合うだけの本、というパラメータも加わるので、経済的な判断力も磨かれる。図書館ではこうはいかない。
とまあ、大げさに言えばそういう効用が本屋にはあるわけで、何でもいいから好きな本を一冊買ってやるから自分で選べと解き放ってやると、子供というのはイキイキと探し始める。案外、コミックとかゲーム本とかの類いは手にしないものだ。
そんなふうだったのに、最近はKindle任せでまったく一緒に本屋に行かなくなってしまったのである。
あちゃー、まいったな。失敗した。マズい。
そう反省し、これからはなるべく一緒に本屋に行って、オレも本を選んで買うとしよう。幸いにして宮部みゆきのボケナスが紙にこだわっているから、文庫の短編時代小説ならいくらでもある。
さて、娘は「ちょいな人」、どうだったかな。
読ませるなら恩田陸の「蜜蜂と遠雷」あたりにしたかったなあ。
2018.06.06
今週の「週刊現代」を読んでいたら、麻丘めぐみ『私の彼は左きき』でギターを弾いているのは高中正義という表記があった。
へえ〜っと、ちょっとびっくり。
麻丘めぐみ自身が後年、高中正義自身から「あれは僕が弾いたんだよ」と直接言われてびっくりした、というのが根拠である。
ホントかなあ。
ちょっとネットで調べてみる。確かにウィキペディアにもそう書いてあるけど、『左きき』は1973年のリリース(オレは高1)で高中正義は1953年生まれ。ということは、20歳でスタジオミュージシャンとしてレコーディングに参加したということか。
まあ、十分あり得るか。
高中正義の高度な技術があってこそのギターだったとか、千家和也の「鏡を見ながら歯磨きしていたときに思いついた」という詞が斬新だったとか、筒美京平のアレンジが革命的だったとか、記事ではとにかくあの歌はすごかった的な盛り上げ方をしているが、一方で、録音の時にキーが合わなかったのに「その方が哀愁がある」と言われてそのまま歌わされたとか、レッスンも満足にさせてもらえなかったとか、歌い直しもできなかったとか、ジャケットの服は自前だとか、そういうネタがボロボロ出てきて、要するに「すごかった」というのは後付けだったことがうかがえる。
まあ、そんなもんだよな。
2018.06.05
朝、駅に向かって歩いていたら、おばあちゃんが孫を連れて散歩していた。
微笑ましい光景である。まっこと、日本の朝は美しい。
オレも背筋を伸ばし、そして、その脇を追い越す。颯爽と。
おばあちゃんの「お仕事いくんだねー、えらいねー、いってらっしゃーい」と、子供に話しかける声がする。
ますます背筋を伸ばし、オレは振り返って「いってきます」とりりしい重低音を響かせようとした。
と、その瞬間「あれー、けがないねー」という子供の声。
ななななな。
腰が砕けるオレ。
ここ、こらぁ〜、ばばあ、ハゲとボウズはまるで違うって、孫にちゃんと教えろ。
心で叫びながら、オレは振り返るのをぐっとこらえて、そのまま颯爽と歩き去ったのだった。
2018.06.04
昼過ぎにインタビューが終わったので、フルタ氏が「メシでもいきませんか」という。
恵比寿だ。
どこにしましょうかと言うので、別にどこでもいいっすよと答える。だいたい仕事で移動中は、駅の立ち食いソバが多いですからね。
そう言うと、フルタ氏は「ええっ、マジすか!」とのけぞる。「いやあ、タンゴさんはグルメのイメージだから、恵比寿なら恵比寿でおいしいところを知ってるのかと思いました」。
いや、そんなことはまったくないです。恵比寿に来たら、一番多いのはサイゼリヤですね。500円でメシが食えて、パソコンを広げて仕事ができる。
というわけで、恵比寿のサイゼリヤで500円のランチを食った。
別に無頼を気取ってるわけでもなんでもなくて、メシとか、本当に食えればなんでもいいと思うようになった。
ラーメンなんて、本当にどうでもよくて、どこの店のどんなラーメンを食っても旨いじゃんと感じる。ラーメンはどこそこに限る、と行列する人の気が知れない。
そのへんのラーメンも、ちゃんと旨いよ。
飲み屋も同じで、別にどこの飲み屋でもいいじゃんと思う。
何のこだわりもない。
枯れたのだろうか、悟ったのだろうか。面倒になったのだろうな。
2018.06.03
花園万頭が自己破産というニュース。
日本一高い饅頭とかなんとか、そういうのがセールス文句の饅頭屋だ。
有名な老舗である。どれほど老舗かというと、1834年の創業。200年近い歴史を持っていた。
オレが大学を出て就職したポンコツ広告会社のすぐ近くにあったのが、この饅頭屋の本社。別にひいきにしていたわけではないが、お隣さんの会社ということで親しみを持っていた。
そりゃあ日本一高い饅頭なんて、ポンコツ広告会社のサラリーマンなんかにはとても買えない。饅頭を買うカネがあったら穴の開いたパンツの替えでも買うわ。
ところが縁は異なもので、一昨年、この饅頭屋へ取材に行くことになった。
たいした取材ではないのに、応接室に現れたのが、なんと社長だったので、ちょっとびっくりした。
もっとびっくりしたのが、この社長が実に空っぽだったこと。
長期的な展望もなければ戦略も持たず、客や従業員のくとなんて何も考えてないのが明らかで、言っちゃ悪いが絵に描いたような老舗のボンボン。幼い頃から「坊ちゃん」と呼ばれ続けてきたんだろうなあという人物だった。
そうか、あのボンボン社長がとうとう会社を潰したか。
今後はスポンサーを募って事業を譲渡するらしく、老舗のブランド力は相当高いので、間違いなくいい買い手がつくだろう。饅頭屋そのものがなくなることはなさそうで、従業員にとってはかえってよかったかもしれないなあ。
それにしてもポンコツ広告会社のサラリーマンとして目を回していた頃のオレが、この饅頭屋が21世紀には潰れてしまうんだよと言われてもとても信じられず、引き続き穴の開いたパンツを履いたことだろう。
2018.06.02
自宅で仕事をする“お宅ライター”の道を選んでよかったと思うのは、常に子供たちの呼吸を感じながら日々を過ごせることである。
2階の仕事部屋で原稿を書いていると、午後、玄関を開ける音がして「ただいま〜」という大きな声が響く。娘だ。
それに負けないよう、おかえりーと大きな声で返事をする。
ところがある頃から、娘は「たー」と一言しか発しないようになった。
玄関が開いて「たー」である。ただいまを略しているらしい。
そして、オレを呼ぶときは「とー」で、ヨメに用があるときは「かー」である。当然、息子に文句を言うときは「にー」である。
「たー」「とー」「かー」「にー」という一言語で意思疎通を図る娘。
そんな娘の、今日は中学時代最後の体育祭である。
全然来て欲しそうではないのであるが、最後ということで見に行く。
プログラムを見たら「悪質タックル競争」という種目があって仰天。「位置について、ようい、潰せー!」という号令のもと、後ろから相手に襲いかかるという、はい、ウソです。そんな競技、ありません。
娘は100メートル競走で念願の1位を獲得。3年生にして初の1位。
家では絶対に見せない、ひまわりが咲いたような笑顔を見せた。
2018.06.01
家の近くには、かの光が丘がある。
米軍住宅の跡地に建てられた巨大団地だ。
広々とした公園があり、大きなショッピングモールもあって、完成した当時は大人気の団地だった。
それが今や限界集落寸前。第二の高島平間違いナシである。
あくまで伝聞だが、高齢化率が50%を超えている、入居者に中国人が激増している、その中国人のマナーが最低でエレベータでおしっこする、「入信したら安い家賃で入居できるようURに口をきいてやる」と創価学会が低所得者層を勧誘するネタに使っている、板橋と埼玉のヤンキーが大挙してやってきて夜中に光が丘公園で大暴れをするので夜はとても一人では歩けない、などなど。
どうなってしまうのだ。
これは10年後の日本を暗示しているのかもしれないなあ。
2018.05.31
信じがたいことであるが、オレは今回のワールドカップの日程を知らない。
開幕線もファイナルも、もちろん日本戦も。
いかんなあ。よくないなあ。
心を入れ替えて応援しなくてはとは思うのだが、それよりもワールドカップ期間中も中断しないJ2のゲームの方が気になっている。
非国民と呼ばれても仕方ない。
などといいながら、前回のブラジル−ドイツを見る。例の1-7の惨劇だ。
ドイツつえーなあ。
「ミッドナイト・バス」伊吹有喜・文春文庫Kindle。一昨日読んだ「四十九日のレシピ」が衝撃的に素晴らしかったので、続けて同じ作者の直木賞候補作を手にする。心に傷を負った登場人物たちが複雑に物語を織りなしていく。その人物関係がちょっと複雑すぎて追い切れないところが残念。とは言うもののやはり素晴らしい物語だった。ミッドナイトバスは、夜行バスのこと。そして物語は新潟と東京を結ぶ夜行バスで、新潟と練馬の営業所が舞台なのだ。なんと素晴らしい。まるでオレのための物語のような。知ってて手にしたわけではなかったのが、こうなるとすぐに物語に入り込める。万代バスターミナルが出て、バスターミナルの黄色いカレーが出て、そしてバスの名前は白鳥交通。時々、新潟の方言も入り交じる。このバスはきっとオレの家の前を何度も往復したんだよなあ。主人公は妻と離婚し、仕事を辞めた長男と暮らすバス運転手。この男の言動はかなり身勝手で許しがたいものなのだが、なぜか許せてしまうのは、この男も人生に深く傷つきながらそれでも何かを取り戻そうと必死にもがいているからからなのだろう。様々なエピソードが複層的に絡み合う構造になっていて、それが見事。冒頭、東京の大学に進学した息子を送るために一緒に上京した母親が、深夜バスで新潟に帰っていくシーンがある。オレの母親もこうだったのだろうなあと思い出して涙だ。
2018.05.30
取材仕事が終わったのは夜の8時。しかも現場は辻堂駅からバスで20分。
端から代表のガーナ戦を見るのはあきらめていたので、息子に分析を頼んでおいた。
「札幌のミシャサッカーを取り入れようとして両サイドバックが上がりすぎて、それをカバーすべきサイドハーフは中に絞りすぎて、中途半端に空いたキーパーとディフェンスの空きスペースを狙われて負けた」ということだったらしい。
なんだ、予想通りじゃん。策がねえな。
2018.05.29
三井・住友・三菱・伊藤忠・丸紅あたりの総合商社に話を聞くと、社員はまず間違いなく体育会の出身だ。
体力がある。上意下達の理不尽に慣れていて、心が折れない。
目標のために努力することを知っている。挫折から立ち直る経験をしている。
脳は筋肉でもコミュ力が異常に高い。何よりも広いネットワークを持っている。
商社の仕事にこれ以上うってつけの人材はいないだろう。
だから大学の体育会に入部する人間は、きちんとつとめあげれば確かな就職先への道は確保されてると知っている。
日大アメフトの現役の連中も、絶対にそういうスケベ心を持っているはずだから、あんまり監督やコーチのことを言うのもごにょごにょと思っているだろう。
爆笑問題の「日大にブランドなんかねえよ」という発言には大笑い。
「四十九日のレシピ」息吹有喜・ポプラ社Kindle。
コロッケのソースがこぼれていると怒鳴ったら、妻が悲しそうな顔をした。それが生きている妻を見た最後だった。そんなシーンから始まる。妻は再婚相手。亡くなった前の妻との間にいる娘は、新しい妻になじめなかった。男は結局妻を二度も亡くし、娘は母を二度も亡くす。そんな二人が、亡くなった妻・母の四十九日を迎えるという話。この作者のことはまったく知らず、何を読もうかな〜と書店をうろうろするようにAmazonの中でたまたま手に取ったのがこの一冊。立ち読みするようにサンプルを読んで、最初の2ページで速攻すべてをダウンロード購入。それから何度か涙を流しながら読み終えた。すごかった。宮下奈津の「よろこびの歌」を読んだときに匹敵するほど心が震える物語だった。丁寧な文章と言葉で物語が進み、人物が見事に浮き上がってくる。実に様々な物語が複雑に絡み合い、それが決して混同せず、しかも決して湿っぽくない。それどころか途中、何度か爆笑(!)させられる。知らなかったなあ、この作家。ダメじゃん、オレ。反省し、慌てて次の作品をダウンロードした。3時間ほどで一気に読める作品。50歳を過ぎた方なら、ぜひご一読を。
2018.05.28
日本に上陸間もないAmazonに話を聞いたことがある。
Amazon? ああ、電子書店ね。でも、ネットで買い物するなんて、怖くてできないよ。アタマおかしいんじゃないの?
という時代だった。オレも最初に利用したときは、相当にまごついたものなあ。
Amazonが言うには「ジェフ・ベゾスは別に書店をやりたいんじゃなくて、ネットの中に無限の広がりを持つ楽しい空間をつくりたいんですよ」とのことだった。その意味が、オレにはよくわからんかったが、今になってみればまさしくあのときの言葉そのものの空間が誕生しているではないか。
たいしたもんだなあ、とおもう今日この頃、気がつけば春も終わろうとしているではないか。
はやいものだ。
春が終われば、そう、次は梅雨である。
どうやら来週あたり、梅雨に突入するような状況らしく、まことに憂鬱である。
憂鬱なのは、雨のせいではない。あいつのせいである。税金。
そうである。6月には区民税、固定資産税、都市計画税などの「金額が確定したから払えよ」という通知が届くのだ。
中でも最大級に憂鬱なのが国民健康保険である。
昨年は8万9000円という驚愕の金額だったが、今年から保険料算出の方法が変わったとのことで、ほとんどの地域で保険料が増えると聞く。まさかとは思うが、10万ということはないだろうな。
そこまでいかなくても9万なんぼとか言われたら、卒倒する。しかも毎月だ。
まあ、オレの親も医療の世話になったし、世の中には重い病に苦しんで高い薬をのんでいる子供たちも多いから、健康保険を支払う分に文句はない。
腹が立つのは、中国人どもに好き放題に使われていることだ。まったく腹立たしいわ。
「秋葉原先留香盤ゆうれい付き」西條奈加・角川文庫Kindle。こうして書くと、ライトノベルそのもののタイトルだな。まあ、そういう雰囲気もないではなかったが。手練れの作者だからもっと深みのある物語にできたと思うのだが、ちょっと残念。
2018.05.27
日曜日である。初夏のいい天気である。布団も干した。
なんて爽やかな日曜なんだろう。ビューティフルサンデーでも歌っちゃおうか。
ああ、それなのに、息子は5時半に家を出てオレと一緒に吉野家の朝定食を食った後、八王子の高校まで行ってしまった。インターハイの予選なのだという。
娘は、11時に友達と待ち合わせてガストでご飯を食べるのだという。
せっかくの初夏の爽やかな風が吹いているというのに、夫婦二人の日曜である。
ちょっと前までは、公園へ行こうと言うと「やったー」と大喜び、「帰りイオンでご飯を食べよう」と言うと「やったー」と大喜びだったのに、今や夫婦二人で、チャーハンでも食うか、いや、冷やし中華にするか、てなもんである。
寂しいもんじゃのう、ばあさん、と言うとヨメは「中学生と高校生が日曜日に親と一緒にいるわけないじゃん。ワタシはばあさんじゃない」とオレを諭す。
結局、娘は夕方5時まで、半日もガストでおしゃべりをしていた。ドリンクバーの元も取ったらしい。
息子はインターハイ予選の後、「友達と晩飯食ってから帰る」とラインを送ってきた。
オレとヨメは、腹を空かせて帰ってくる子供たちのために、ちょっと暑いけどすき焼きにしちゃおうか、と冷やし中華を食った後に立ち寄った西友で買い込んだ牛肉を前に呆然とするのだった。
「レジまでの推理」似鳥鶏・光文社Kindle。似鳥鶏は大好きな作家である。できれば私立高校シリーズを書き続けて欲しいのだが、もうやめちゃったのかもしれない。残念だな。これは書店を舞台にした短編ミステリー集。相変わらず若い女の子の描写がうまい。ちょっとした叙述トリックになっているのだが、まあ、そこはたいしたことはない、もともと謎解きが持ち味の作家ではなく、博覧強記に基づいたひねった表現と描写が得意なのだ。それにしてもこの書店を舞台にしたシリーズは、ちょっと泣ける。書店という、消滅しつつある業界の悲しみというものが切々と描かれているのだ。書店はオレも大好きだがなあ、とんと立ち寄らなくなったなあ。読むのは全部Kindleかdマガジン。紙が必要になってもAmazon。買いもしないのに立ち寄っては申し訳ないとの思いから、書店は素通りだ。だが、たとえ買わなくても立ち寄るだけでもいいのかもしれないなあ。重い本を持ち歩くのは嫌だし、読み終わった本が家の中に積まれていくのも嫌だし。それでも書店には立ち寄ったほうがいいかもしれない。
2018.05.26
息子は幼い頃から宗教にたいへん興味があって、小学校低学年の頃には「お父さん、聖書買ってくんない?」ってせがんできたから、オレはAmazonに買ってやったものだった。
新興宗教にだけははまるなよと言い渡したが「はまるわけないじゃん」と鼻で笑って終わりだった。
その息子が、先日、親戚の結婚式に出た際、「お父さん、キリスト教だとさ、神って信じるものじゃなくて、よりどころにするものなんだよね」と教えてくれた。
おお、そうなのか、それは知らなかった。
「マタイがなんちゃらで聖書のなんちゃらが」と説明してくれたけど、オレにはさっぱりだったが。
一つだけわかったのは、なるほど、だからマイ・リトル・タウンでは「lean upon」なのか、ということだった。
ポール・サイモンの「マイ・リトル・タウン」は、「オレの育った田舎町はどうしようもない場所だった」という歌で、高校時代にこの歌詞の素晴らしさに惚れ込んだことが、オレが英文科を選ぶ決め手になったのだった。いや、マジで。
例えば、こういうフレーズ。
Coming home after school
Flying my bike past the gates
Of the factories
My mom doing the laundry
Hanging our shirts
In the dirty breeze
「自転車に乗って、学校から飛ぶように帰って工場の門をくぐると、
お母さんが洗濯をしていて、汚れた空気に僕らのシャツを干していた」
あるいは、こんなフレーズ。
And after it rains
There's a rainbow
And all of the colors are black
It's not that the colors aren't there
It's just imagination they lack
「雨が上がると虹が出た。黒い虹だった。それは色が欠けていたんじゃなくて、イマジネーションが欠けていたんだ」
このあたりの歌詞には心底しびれて、それでオレも英文科に行って英詩を学ぶんだ、と決心したのだった。
そして実際に学んだのはわけのわからないイギリス人の詩だった。
そんなことより、とにかくこの数行の歌詞が描き出すアメリカ北部の工場の田舎町で暮らす子供たちの生活の、なんとイキイキとしたことよ。汚れた空気の中に真っ黒な虹がかかるという比喩は、日々の暮らしや将来の展望が、いかに絶望的だったかということを表現している。
ポール・サイモン自身は、ここにまったく自伝的な要素はないと断言しているが。
ま、ともかくだね、この素晴らしい歌詞の中に「 He used to lean upon me」というフレーズがあるのよ。
その真の意味というかニュアンスが、息子の「キリスト教だとさ、神って信じるものじゃなくて、よりどころにするものなんだよね」の一言でわかってしまったのだ。
つまり「彼(神)はいつも僕に寄りかかっていた」という表現は、「神はよりどころである」というキリスト教的常識への皮肉だったわけだ。
なるほどねえ〜。
40年数年たっても掘り続けられるポール・サイモンの歌詞の深さに感動するとともに、そのヒントをくれた息子にも感謝である。
そして、オレは、今日も無様に負けてしまったアルビレックスのゲームを振り返りつつ、“こんなチームに寄りかかっていては、オレの精神ももたない”と神に祈るのだった。
2018.05.25
週末は資源ゴミの日なので古新聞や古雑誌、段ボールなどをひもで結わえて家の前の収集所に出す。
雑誌はまったくといっていいほど買わなくなったので、古雑誌のほとんどはJcomから送られてくる番組表とか、そういう類いだ。
古新聞は、5紙を取っていた頃は袋に一杯になったものだが、3紙の今はすっかすかである。
それでもゴミをためておくのが嫌な性分なので、毎週、かならず処分する。
古新聞は四つに畳んで袋に入れ、その上から荷造りひもで四つに縛ってから出す。
そんなことをせずとも、専用の袋に入れたらそのままでも大丈夫なのだが、なんとなくヒモでしっかり縛らないと気が済まない。
なんでだろうなあと思ったら、オレのじいちゃんもオヤジも同じようにしていたのを思い出した。
特にじいちゃんは1ヵ月分の新聞紙の一枚一枚を広げてはきちんと四つにたたみ直し、それを美しく積み上げた後に、きっちりと四つに縛っていた。
その様子を物心ついた頃から間近に見ていたオレは、古新聞を出すとはそういう仕事なのだと心にすり込まれてしまったのだろう。同じようにしないと気が済まなくなったわけだ。
なるほど、これが“背中に学ぶ”ということか、と納得。
「犯人に告ぐ」(上・下)雫井脩介・双葉文庫Kindle。同名の小説の続編が出たと新聞広告で見て、確か最初の話は以前に読んだなあと思いだし、再読した。劇場型犯罪をテーマにした警察小説。まあまあの面白さだと思った記憶があったけれど、再読したもやっぱりまあまあだった。新聞広告ではもっとサスペンスたっぷりな感じなんだけどなあ。
2018.05.24
いやあ、本当にイニエスタが日本に来てたまげた。
楽天は、もうこの世界を駆け巡ったニュースだけで元を取っただろうな。
だが、イニエスタは、メッシやクリロナのようなわかりやすい選手ではない。遠藤保仁はすごいが、どこがどうすごいのか、オレにも説明がつかないのと同じに、イニエスタのすごさは説明できない。
そこで「お台場に自由の女神が来た」とか巷間いろいろと例え話が言われているのだが、オレが最も気に入っているのが息子の言った「のど自慢にレディー・ガガが出るようなもの」という例えだ。
よくわからんが、まあ、そういうことだ。
しかし、イニエスタに東京ドームで野球の始球式をやらせるというプランがあるとかないとか聞いたが、それは失礼だし、世界に向けて恥さらしになるからやめたほうがいいと思う。
2018.05.23
いやあ、しかし、いろいろとすごいことになってるな、日大。
日本代表まで成長した20歳の若者が、もう辞めると口走るほど追い詰められたっていうのに、そして孤軍奮闘で記者会見したっていうのに、誰もそれを護らないという不思議。
私立大学という組織はもともとかなり腐っているが(それを実感した体験もある)、その認識をはるかに上回る腐り方で、もう生えた草も枯れるしかない。
学生ばかりか、コーチすらも護ろうとしない監督は、オレは悪くない、オレは指示してない、学生がルールを守らなかったからだ、の一点張り。監督から人身御供として用意されたコーチは、あれは、自分でも何を言ってるかわかんなかっただろうという狼狽ぶりというか、頭のレベルというか、所詮、人の上に立つようなレベルの人間でなかったことがわかっただけ。
個人的に一番驚いたのは、あれだな、広報。
およそ広報という人間にあってはならないことのオンパレードで、こういう人間が広報だということで日大という組織のアホぶりがよくわかった。
と思ったら、文春がぶっ放した動画がアレで、ラスボスかよ〜。
いや、ちょっと待て。
こいつらは所詮日大。要するに日大。オレの知ってる日大の人間も、似たり寄ったりだ。
日大ならばこの人間もしょうがねえよなあ、だはははは。
と、世間はそう気づいたわけで、それが一番ブランド失墜になりましたという話。
マスコミはもっと叩け。
2018.05.22
「宮本から君に」という漫画は、確かモーニングに連載されていて(毎週木曜発売!)、30歳でフリーになりたての頃によく読んだ記憶がある。
中小文具メーカーの営業マンが主人公というお仕事漫画なのだが、文具メーカーの営業が主人公かよ〜という物力ぶりに驚きつつ、そいつをこれでもかといじめる展開に感心したものだった。
底意地の悪い購買担当者に、往来の真ん中で「せめて見積もりだけでも」と土下座しながら迫るシーンは、そこまでやるかと思いながら、営業の本質を見事に描いていることに感心したっけ。
フリーも営業が命だからなあ。けっこう共感したわ。
たまーに読みたくなる漫画なのだが、それが実はAmazonプライムではタダで読めると知ったのが今日。
驚喜して早速ダウンロードして1巻を一気読みだ。
場所は飯田橋。
昔の飯田橋。
いろいろと懐かしい。
主人公のさえない新人営業マンの、第一巻は恋愛が物語の中心。この不器用ぶりがなかなかにいい。
いろいろと熱い時代だったんだなあ。世はバブルの熱を引きずりつつ、その余韻からも取り残されて、「なんでこんな時代に生まれてきたんだろう」と地べたを這いずるように生きていこうとする若者たちの姿がなかなかによい。
うっとうしい絵柄、じめっとした湿度の高い絵柄も、いい味である。
2018.05.21
柏レイソルのゴールキーパー、中村航輔が名古屋グランパスとのゲームでジョーと交錯。頭から落ちて脳しんとうと頸椎捻挫だ。
その瞬間をDAZNで見ていたのだが、思わず、おわわわっと声が出たほどの惨劇だった。
正直、よく生きていたなあと思ったほど。
頭から地面に激突した中村航輔のクビは、その瞬間、ぐにゃっと曲がっていた。
直後、ピクリとも動かなくなる。
映し出された顔面は白目をむいており、その白目がくるっと回って黒い瞳が現れたときは、ぎょっとしたわ。
大事にならなくて、まずはよかった。
交錯したジョーにはなんら落ち度がなく、責められることはない。
だが既にロスタイムのプレーであり、状況を重く見たレフェリーが(今からキーパーを交代してプレー再開してどうすんの)試合終了の笛を吹いたことで、名古屋サポが盛大にブーイング。それに対して柏サポが「気分がわりいぜ」と切れる。
困ったものだ。
柏サポは、浦和サポ並みに困った人たちだからなあ。
「地図から消された街」青木美希・講談社Kindle。福島からの避難民が今もどんな苦しい生活を強いられているか、その“避難いじめ”の実態はすさまじいものである。一方で除染作業がどんなにずさんで、金の流れがいかに不透明か、あきれかえってしまう。ある業者など1年間で利益40億円を上げ、それをわずか数人の幹部が山分けして懐に入れている。それでもなお、避難解除が進められ、福島に人を帰そうとするのは、ただひたすら原発事故が終息に向かいつつあると見せるためだ、その理由が仰天。なんと、国防上の理由で原発はどうしても稼働を続けなければならないのだ。日本の原発で使った核廃棄物を利用すると、1年で核兵器が製造できるそうだ。それは日本の国防上で大きな意味を持ち、だからこそ日本は原発で護られている。では、それがどれくらいの量になるかというと「本当の数字は直接担当している官僚とトップぐらいしか知らされていない」ようで、「最高の国家機密」らしく、「アメリカも神経質になって探っている」という。ふえー、ほんとかよ。ちょっと衝撃的な内容だったな。たまげた。まあ、著者が朝日新聞の記者だからちょっとアレかもしれないが、だとしても仰天だ。
2018.05.20
甥っ子のユーイチローの結婚式が、新潟の山間のワイナリーで行われた。
とても素敵なワイナリーで、爽やかな5月の山の風が通り過ぎる芝生の上、人前結婚式としてごく少数の親族と友人が囲んで二人の門出に大きな拍手を送ったのである。
なるほど、こういう結婚式もいいものだなあ。
山の緑の鮮やかさとともに、本当に心温まる優しさに満ちた結婚式だった。
2018.05.19
川崎の中村憲剛がゴールを決めて、そのパフォーマンスで、「YMCA」のポーズを二度も行った。
いいやつだなあ、中村憲剛。
ネットでは、ある若者が「定食屋で西城秀樹死亡のニュースが流れたらおっさんたち全員が橋を止めて固まったように見入っていたのにびびった」という投稿をしていたが、なるほど、昭和世代にとっては同時代のシンボルが喪失したような衝撃だったもんなあ。
Jリーグファンは全員が中村憲剛が好きなのだ。
2018.05.18
どう見ても悪役顔の関学監督が実は正義の味方として鉄槌を下す側というのが笑えるが、日大アメフトだかラグビーだかの監督はどうしょうもないダメ人間だな。
近年まれに見る、と書こうと思ったら、いや、いるじゃん、レスリング。
レスリングのハゲのバカ加減とレスリングのラスボスおばちゃんの腹黒さを一緒にしたような、最低人間ですな。あれは。
まさにアマチュアスポーツの一番ダメなところを絵に描いたような連中である。
プロスポーツは監督もプロなら選手もプロの自営業で、商売としてスポーツをしているのだから、ダメなモノはダメとはっきり言うし追放される。
だがアマチュアスポーツは監督が絶対だし、そこに教育というやっかいなものがからんでくるから監督はますます絶対神として君臨し、選手は奴隷と化するわけだ。
似たようなことは高校野球を筆頭にあらゆるアマスポーツで起きているはずだし、ああいうダメ人間が監督になっているケースはもっとあるだろうなあ。
胸を張ってごめんなさいと言えずにメンタルやられちゃったハゲもアレだが、逃げ回ったあげくに逆ギレしてみせる日大も相当なアレだな。
こんな監督のもとに誰が子供を預けようと思うのだろう。そんな程度の想像もできないんだろうなあ。
2018.05.17
あの頃みんな「ヤングマン」が大好きだった。
覚えているのは大学三年生から四年生になるときの春休み。サークルの合宿で行った伊豆の旅館である。確か、安田屋とかいう名前の宿だった。
「ザ・ベストテン」だったと思う。西城秀樹が登場して、見ていたオレたちは全員一緒に、ワーイ・エム・シエッと踊ったのだった。
オレたちは少々アタマが弱かったから、昼飯の後には温泉前の広場で「はじめのいっぽ」などで遊んだのだが、そのときも捕獲された連中は手をつないだまま、ワーイ・エム・シエッのホーズを決めて、それが写真に残っている。
写真といえば、この合宿では三年生になるチバちゃんが、何の拍子にか、アイドル並みに可愛く写った一枚が撮れて、この奇跡のワンショットにオレたち男子は大いにどよめいたっけ。Photoshopなどなかった時代にも写真のマジックはあるのだということを、オレたちは学んだのだった。
63歳と聞いて誰もが早すぎるよなあと口にしたが、オレたちもそういう年令になったのだと改めて実感。
いや、今までも同年代の、例えば田中好子とか堀江しのぶとかが病気で早逝しているが、それは何か特別な事情で亡くなったというイメージであって、ヒデキの場合は世代的にいよいよそういう順番が回ってきたのだろうなあという感じがした。
だが、息子が言う。
「お父さん、テレビで郷ひろみが踊ってるよ。この人はお父さんより歳上なんだろ」
むむむ、オレたちの世代もまだまだ頑張らねば。
2018.05.16
既に入っていたアポのことをすっかり忘れていて、別のアポを入れてしまった。
幸いにもすぐに気がついて、後から入ったアポをずらしてもらうことができた。
ふう、あぶねえ、あぶねえ。
どうも最近、短期記憶が怪しくて、すぐにコロッと忘れてしまう。忘れてもいいようにメモを取ることを心がけているのに、メモしておこうっとと思ったそばからそのことを忘れてしまう。
やべえよ、やべえよ。
もっとも「昨日の昼に何を食ったっけ」というのはOKで「昨日の昼に飯食ったっけ」というのはNGらしい。
ということは、アポを思い出してるオレは、まだ大丈夫なのかも。
あれ、そんなアポあったっけ、となったらやばいかも。
2018.05.15
しっかし、これほど期待もされず関心も寄せられない日本代表って、初めてじゃないかね。
かつてフランスワールドカップの時、例のカズのメンバー落ちの際は朝日新聞の一面でそれが報じられ、とうとうサッカーの代表選出が一般紙の一面を飾るようになったかと感慨深かったが、あの頃に比べると今やまったく注目されなくなった。
人々の口調も「頑張って欲しい」というのではなくて「どうせ三連敗じゃん、普通に」といったものがほとんどだ。
まあ、オレも同調するがね。
以前、Jリーグで働いていた人に話を聞いたら、「今は選手もファンも、ワールドカップ出場を当たり前のように思ってるから、一度、落ちてみればいいのよ」と憤っていた。オレもそう思う。
もうちょっとありがたがってもいいのだがなあ。
2018.05.14
フリーランスとして30年もやってきたものだから、サラリーマン的な常識というものがオレには欠けているような気がする。
よくも悪くも。
仕事が終わって、じゃあ、帰りにちょっと一杯やっていこうかというやり取りは、正直、羨ましい。でも、忘年会とかは、けっこう鬱陶しいかも。
最近の会社はどこもセキュリティがばっかうるせえから、誰も彼もが首からばっかみたいにカードをぶら下げて歩いている。その姿は識別票をつけた牛のようなのだ。
でも、それは勝手気ままなフリーランスのたわごとだから、表立って口にしてはいけないのである.
早くも5月だ。
近年では1ヵ月早くクールビズを始める会社も少なくなくて、電車の中でもリーネクタイのサラリーマンが目立ってきた。オレもほちほちと思うのだが、そのタイミングを読むのも難しい。
隣の席の同僚と、そろそろいんじゃね? というような話でもできるらいいのだが。
まあ、言っても詮無いことで、このままフリーランスとして行くところまで突っ走るのだ。
「ミスト」スティーブンキング・文春文庫Kindle。というわけで、久しぶりにキングの「霧」を再読。記憶違いがあって、巨大なカトンボだけじゃなくて、とにかくいろんな気持ち悪い化け物が人間を襲うという話だった。そこになんの合理的な説明もないのがキングの特徴。やたらと化け物が出てきて人間がやたらと食い殺されるという話なのだ。すげえ面白いよ。
2018.05.13
ところで、アディショナルタイムじゃなくてロスタイム、クロスじゃなくてセンタリングと口走りそうになるおっさんは、けっこう多いと思うがどうだろう。
オウンゴールも自殺点と言っちゃうし。
野球を観ていても、おお、大谷がツースリーだ、とか、ストライクを先に言っちゃうぞ。
時代は変わったなあ。
2018.05.12
今シーズン、スタジアムまでアルビレックスの応援に行ったのは、1回しかない。なんてこった。
理由はハッキリしている。息子の部活だ。
高校2年という人生の部活黄金時代を迎えて息子の毎日は部活漬けである。土曜も日曜も部活である。
とてもスタジアムに駆けつける余裕などなく、それどころかDAZNの中継すらもまともに観られず、従ってオレも自分一人で行く気にもなれない。
今日もそうだ。部活が終わって千葉は蘇我にあるフクダ電子アリーナまで駆けつけたところで、到着する頃にはゲームが終わっている。
だからDAZNで観戦だ。それでも息子も後半はDAZNで観られるから、いつもよりよほどましである。
もっとも最近のアルビレックスの情けなさを思えば、わざわざ一日つぶして落ち込みに行くのもアホらしい。
今日だってそうだ。前半を終わって0-1。そのあまりに情けないゲーム運びに、やっぱり行かなくて正解、こんなぼろチームのために貴重な休日を潰してたまるかと思ったわけだ。
部活を終えた息子がハーフタイムに自転車で息せき切って帰ってきて、「あちゃー」と頭を抱えて座り込む。な、いつも通りのひでえゲームだろ。
ところが〃だ、後半が始まったら、チームが別のものになっていた。
渡辺新太が同点に追いつくゴールを決め、そしてさらに新太が逆転のゴールを決める。大学卒業1年目のルーキーが、なんと2点を決めて逆転だ。
すげえぞ、新太。
もっとすごかったのは、左サイドバックの安田だ。
2点目のクロスはワールドクラス。ここしかないというタイミングとコースにきっちりと曲げて入れてきた。このクロスだけでご飯は3杯食える。
あらゆる攻撃は安田が起点となっており、このおっさんのプレーを観ているととても幸せな気分になる。
一方、右サイドバックの原も最近尻上がりに上げてきた。
今日も、点にこそ結びつかなかったが矢野に合わせたクロスは見事。ずっと毎日居残り練習でクロスを上げ続けてきた、その成果が出ているのは間違いない。
右サイドをえぐって上げるクロスの質が素晴らしく良くなってきた。あとは守備のときのミスを改善すれば、もっとよくなる。
この原が大卒2年目。
そして右サイドの戸嶋がやはり大卒1年目で、プレーはまだ粗いものの、豊富な運動量とテクニックは素晴らしい。
この大卒新人3人組が大きな財産だ。これに加えて、実は高校生の本間シオンというのが控えていて、こいつが超絶テクニックの最終兵器。
チームは、この若手4人を一日でも早く契約でがんじがらめに固めておくべきである。
今日は、これに加えて前半、ターレスの殺人キックが観られた。
なんとボールのないところでオーバーヘッドをかまして、まったく無防備だった相手に全力で蹴った足が直撃という大惨事が起きたのである。
相手の選手にはお気の毒だが、大爆笑だった。あれでイエローを出さない主審もどうかしてるわ。だははは。
いやあ、勝つと気分がいいですなあ。
こんなことなら、千葉まで応援に行くんでしたなあ。
やっぱりサッカーはゴール裏で声を上げてナンボです。うむ。
2018.05.11
午前の仕事では、4月に新卒入社したばかりの新人女子と一緒である。会うのは今日で三度目だ。
「タンゴさんて…」と新人女子が聞く。ん? なんだ?
「タンゴさんて、おいくつなんですか?」。オレ? えーとね、60歳。還暦。
「えっ…」。新人女子は絶句するのである。
「ホントですかっ! 30代かと思ってました!」。今度はオレが絶句する。
「いっても、せいぜい40くらいかと」。
近年一番の喜ばしい出来事であった。
夜は、20代半ばから30前後の若手5人と荒木町で飲む。
「タンゴさんて…」と、昼と同じ質問をされるので同じく、60歳だよと答える。
「えっ…」と絶句する20代後半から30前後。
「40代かと思ってましたっ!」。
昼の出来事で鼻が少し高くなっているオレは、ちょっと胸を張って、でも、今日は30代って言われたよ、と自慢する。
「いや、そりゃ無理ですよ。私たちと同じじゃないですか」と、あっさり却下される。
荒木町のとても心地よい居酒屋だ。
隣の席のおじさん3人組と会話が弾み、おじさんたちが「新宿の××ビルにある会社だよ」と言うので、もしかしてA社じゃないですか? 本社が△△ビルにある、と言うと、おじさんたちは「当たりです」とオレに脱帽する。
ふふふ、だてに年は食ってないぜ。
店内に流れるのは、槇原敬之の「どんなときも」。
20代後半から30前後の男女は「うわ〜、懐メロだぁ〜、懐かしいなあ、どんなときも、どんなときも〜」と楽しそうに歌い出す。
えっ、こ、これが懐メロってウソだろ。懐メロってのは昭和歌謡のことを言うんだろと口走ったら「昭和歌謡? え、じゃあ、どんなのが懐メロなんですか」と聞かれたので、ちあき・なおみとかだよ、と答える。
「誰ですか、それ」とあっさり却下されて、黙り込むオレであった。
2018.05.10
ゴールデンウィークからこっち、ずっと暇だったのだが、来週からは一転して多忙となる。
明日をも知れぬフリーランスだから暇なのは困るのだが、なんせ電車に乗るのが10日ぶりといったレベルの暇にどっぷりと浸かってしまったので、忙しくなるというだけで怯えてしまう。
こわいよ〜。
ところで昨日は触れなかったが、水曜日のルヴァンカップでアルビレックスはJ1のFC東京と対戦し、見事に勝ったのである。
それも先制したものの後半に逆転されたというのに、84分に1点、ロスタイムに1点を入れるという、神がかりのような展開で逆転勝利だ。
どうせ、まぐれなのだが、勝ちは勝ちだ。
この劇的な勝利をオレと息子はどうやって見たかというと、そうである、例の棒サッカーである。
イギリスの賭け事の胴元がやっているサイトで、ここでは世界中のあらゆるゲームをリアルタイムで中継しているのだが、それは動画ではなくて絵に描いた丸と線でゲームを教えてくれるという素晴らしいサービスなのだ。
50インチのテレビに映し出されたそれは何の音声もなく、ただ黙々と丸と線が動くだけ。オレと息子はそれを見ながらロスタイムの逆転劇に、げげっ、マジか、やったー、だはははは〜と盛り上がったのだ。
直後、YouTubeに上がったゴールシーンの画像を繰り返して見る。つまみはいらない。これだけでハイボールを何杯もおかわりできちゃうのだった。
2018.05.09
新しい仕事の打ち合わせの席で「タンゴさん、参考資料にこの本を読んでおくといいですよ」と言われたオレは、「りょ」と短く返事した後、颯爽とKindleを取り出して当該本を購入、ダウンロードし、はい、手に入れました、読むのはこれからですがね、へっへっ、と鼻を高くしてふんぞり返るのである。
ことほどさように、Kindleは便利である。
時々「アタシ、本は紙じゃないとだめなんですよ〜」と言う人に会うが、それは個人の勝手。趣味なら好きにするがよい。だが、ビジネスの場においてそれは許されん。オレが許さない。
メールで資料を送ると言ったら「アタシ、紙が」と言ってファクスまたは郵送を強要するにも等しい。
だから、宮部みゆきも、趣味で本を書いているならともかく、出版という商売として本を書いているのだから、とっとと著作を電子化しないのは許しがたいことなのである。
宮部みゆきは、京極夏彦、大沢在昌という3人でつくった共同事務所に所属している。人気作家が力を合わせて出版社の横暴と戦おうという趣旨で設立された事務所だ。
このサイトで宮部みゆきの著作紹介のページを見ると、「立ち読みコーナー」として著作の最初の4ページが電子化されてあげられている。いわゆる自炊というやつだな。
そして「気に入ったら続きは紙の本を買ってね」と書いてある。まったくふざけた話である。
みゆきは、どうしてこういうとんちんかんなことをするのだ。資料の出だしをメールで送って、必要なら続きはファクスしますわ、おほほほほ、と振る舞っているのと同じだ。
ここに至って、オレは、もはや宮部抜きの「みゆき」呼ばわりである。
今日、docomoでのdマガジンで週刊文春を読んでいたら、自社出版広告にスティーブン・キングの「ミスト」、沢木耕太郎選の山本周五郎短編集、藤沢周平の短編集が掲載されていた。
早速オレはAmazonのページに飛んで確認。
キングの「ミスト」は、30年以上前に扶桑社から文庫で出された中編小説「霧」のリニューアル販売であることがわかった。
「霧」は、短編としては長過ぎ、長編としては短すぎて、どちらにしても収まりが悪いので小説雑誌に載せられることなく没を食らったという作品である。
そこでキングは、似たような中途半端な作品を集めて作品集を出したのだが、この「霧」はなんで没にしてしまったんだろうと思うほど抜群に面白い小説だった。
でっかい化け物が現れるのである。
とにかくでかい。感覚としては東京スカイツリーぐらいの大きさのカトンボみたいな化け物が、なんの合理的な説明もなく突然現れて暴れまわり、人間が逃げ惑うという話だ。
この話では、結局化け物を倒すことはできず、主人公は故郷を捨てて逃げ出すところで話が終わる。そのとき、主人公が口にする「Hope」という言葉が非常に印象的だ。ある批評家は「HopeとはHomeのことで、家は常に希望の灯火であるという、キングの作品に通底する価値観を示している」というようなことを言っており、オレはそれにいたく感じ入ったものだった。
そんな作品がリニューアル出版されることがとても嬉しく、早速ダウンロード購入だ。問答無用に面白い、これぞエンタメ小説ってやつだ。
そして、沢木耕太郎が山本周五郎作品を選んで編集していると知ってちょっとびっくり。こちらは、とりあえずサンプルをダウンロードする。
さらに藤沢周平の短編も再読したくなり、こちらもサンプルをダウンロードだ。
そうである。書店で立ち読みするように、Kindleでもサンプルをダウンロードできるのである。だいたい20ページぐらいは読むことができて、とりあえずそこまで読んで続きが読みたくなったら、ポチッとすればいい。外出先だろうが電車の中だろうが布団の中だろうが飲み屋のカウンターだろうが、その場ですぐに買って続きが読めるのだ。
これが便利でなくてなんなのだ。なあ、みゆき。
そんな調子だから、ちょっと面白そうな本を見かけると、すぐにサンプルをダウンロードしてしまうわけだ。見境なく、何でもかんでも。
すると、当然予想されたように端末はサンプルだらけになってしまって、オレも何冊も同時並行で読みながら、さらに何冊分ものサンプルを合間に読んでしまうということになり、結局、はて、オレは今何を読んでいるんだっけ、どれがサンプルなんだっけ、とぐちゃぐちゃ状態。
現に今日も山本周五郎のサンプルを途中まで読んで、やっぱり藤沢周平もいいなと藤沢周平のサンプルを途中まで読み、サンプルそのものが作品の途中であるというのにさらにその途中までということで、えーと、いったいどっちの話が面白いんだろうと考え込んで手が止まり、まてよ、時代小説を読むなら、やっぱりここは浅田次郎「壬生義士伝」を再読したいなあという気持ちがわいてきて、Kindleの場合、そんなときでも書棚をひっくり返さずにすぐにその場でその本を読むことができるから、すぐにそっちにいってしまって、そうなるともう山本周五郎は頭の中にない。
そんな読書なのである。
ついでに言えば、そこに割って入るのが毎日のように出る週刊誌。新撰組を読むつもりが気がつけばTOKIOの謝罪会見を読んでいたりするのだった。
まあ、かようにKindleというのは便利なのだが、一つ大きな問題がバッテリーである。
今便宜的にKindleとまとめて表記しているが、正しく表記するなら「Kindleデバイス」と「Fireタブレット」の二種類となる。
「Kindleデバイス」のバッテリーはとにかく驚異的な長持ちで、一度満タンにすると1ヵ月は充電不要だ。理由は、電子ペーパーを使っているからである。
電子ペーパーというのは、表示中は電力を必要としない非常に省エネな性質を持っているので、ページをめくるとき以外は電力不要だから長持ちするのだ。
対して「Fireタブレット」は、一日ももたない。びっくりするほどバッテリーがもたない。
再起動するとよいとか、ネットにはいろいろと対策が書かれてあるが、どれも根本的な解決にはなっていない。要するにこういう仕様なのだ。
まあ、7インチというサイズでフルカラー、それで5000円という価格なのだから、しわ寄せがバッテリーに来ているのだろう。液晶をやめてこっちも電子ペーパーにすればいいのだろうがコストが合わないのだろう。
よって、こういうものだと思って割り切って使っている。
なお、Kindleのコンテンツは当然iPadでも読める。だから、無理に使い分けず、iPadで読めばいいではないかという、オレのヨメの指摘はまったく正しい。
ただ、そこはほれ、単にガジェット好きで人に見せたがりということもあって、冒頭のように「タンゴさん、この資料を」と言われたときにさっとKindleを取り出して見せたいわけだ。
我ながらしょうもな。
2018.05.08
いやあ、イニエスタの神戸にはびっくりしたねえ〜。本当なのかね。
イニエスタと言えば、あれだな、銀座線。
2011年のクラブワールドカップの決勝戦に来日したバルセロナのメンバーたち。自由行動の時間をもらって、各地に出没したときのネタだ。
イニエスタは銀座線に乗って、その様子がネットに上げられたのだが、混んでる車内のハゲた普通の外人というたたずまいがまったく違和感なく、大爆笑。
周囲も、まさかそんな世界的なスーパースタートは気づいてなくて、なんだこのハゲ、という感じ。その様子は、世界中が「なんて平和なんだ日本は」「つーか、誰もイニエスタを知らないのか」と大騒ぎ。
メッシは桜木町駅で自動改札を通れずに無理矢理突破したようだった。
このときの一連の写真でオレが一番好きなのは、バルデスが京都へ行くために新横浜駅のみどりの窓口で新幹線の切符を買っているシーンだ。
付き人とかマネージャーとかじゃなくて、自分で窓口に行って、おそらく身振り手振りを交えながら切符を買ったわけだ。世界的なスーパースターなのにちゃんと窓口に並んで買った様子がかわいい。セッカーだけで世界中どこへ行っても食っていけるという自信からくるコミュニケーション力の高さも感じられる。
そんなイニエスタが、まさか日本でプレーするとは。いや、まだ決まっていないし、オーストラリアに行くという話もあるが。
最初は中国に行くという話だった。それが急転直下、神戸が浮上した。
イニエスタはワイン農場を経営しているのだが、それがあんまりうまくいってないらしく、その立ち直しに引退前の一稼ぎをもくろんで中国に爆買いされた、という話だった。ワインを売るのに中国市場は魅力的だろうし。
それが急転直下したのは、やっぱりあれだろ、楽天でイニエスタブランドのワインを全面的に推しまくってやる、という殺し文句があったからだろう。
それにしても47億円というのは馬鹿馬鹿しいなあ。イニエスタ一人で楽天イーグルスが買えちゃうらしいぞ。
引退間近の選手にそれだけ払うなら有望な若手を育てるために使うべきだと思うがなあ。もっともあらゆるプロスポーツは興行なのだから、客を呼べて金の稼げる選手をそろえるのは当然のことだが。
オレも、イニエスタがJリーグで見られるなら、ぜひ観に行きたい。
もしアルビレックスと対戦なんてことになったら、楽しいなあ。
と思ったら、あらー、こっちはJ2じゃねえですか〜。
「家族シアター」辻村深月・講談社Kindle。家族をテーマにした作品集。さすがとうならされる。「私のディアマンテ」は母と娘の確執をテーマにした作品で、世間知らずで頭の悪い母は女子高生の娘にいつも馬鹿にされ、疎まれている。ところがある衝撃的な事件を境に母は娘の最大の理解者にして援軍となる。その鮮やかさ。「タマシイムマシンとの永遠」は、これはもう涙なしには読めない短編。受け継がれていく命というものを短い掌編の中に描ききっている。絶品。
2018.05.07
オレの祖母が老いて伏せたとき、母は介護のために仕事を辞めた。
それから数年間の看取りの期間、母の介護は“献身”という以外にない尽くしようだった。
「そのとき、こんなことがあったんだよ」と、後年母が語ってくれたことがある。
祖母の担当医から「あんたの背中は、子供さんらが見てるから」と言われたというのだ。
母は、その言葉を誇りとして大切に持っていたのだろうなと思った。
「あんたの背中は、子供さんらが見てるから」というのは、なんだか、とても深い言葉だ。
2018.05.06
ゴールデンウィーク最終日。
こんなにも何もしなかったゴールデンウィークは初めてだ。
遠出はもちろん、近所のイオンまで買い物に行くということさえしなかった。ただ家にいて、テレビや映画を見て、時々、本を読んで、という日々。
基本的にだらだらと過ごした。それはそれでけっこうぐったりするもので、こういう休み疲れもあるのだと知った。
音楽づくりでもやろうかと思ったが、先日も書いたようにあまりそんな意欲も湧かず、どうもアクティブになにごとかに関わるという気持ちが持てなかった。困ったもんである。
今日は朝から本を読んで過ごす。椎名誠の「かえっていく場所」(椎名誠・集英社Kindle)だ。
岳物語のシリーズ3作目。奥付を見たら2001年から2002年にかけて書かれたもののようで、息子の岳というよりも、娘に関する記述が多く、また、自分自身の身の回りの変化にもかなり書いている。
アルコール依存症になって人間が壊れてしまったNというのは、噂の通り、カヌーの野田知佑のことなのだろうか。その記述はなんとも悲しく、やるせないものだった。
この後、椎名誠の息子と娘はそれぞれ結婚し、シリーズ4では椎名誠はじいさんになるようだ。
なるほど、こうして家族というのはいろいろと変化していくものだなあ。
オレがなんでこんなに退屈なゴールデンウィークを過ごしているかというと、その理由ははっきりしていて、子供たちそれぞれが自分の予定で動くようになったからである。特に息子は連日、部活にインターハイ予選に、と大忙し。
幼児の頃は家族で新潟の実家に何泊も泊まらせてもらって、五月の水田を走る澄んだ空気を一日中吸ったものだが、もはやそんなことはかなわない。
ちょっとイオンでも行こうかというのでさえ、ままならないのだ。ま、しょうがない。
そんな息子も、今日は休み、なんと、ゴールデンウィークで唯一の休みである。
部活が忙しくて息子は、大好きなアルビレックスのゲームを見に行けていない。現地には今年になって一度だけで、それどころかDAZNの中継でさえ見られず、夜にリプレイを見るのが精一杯だ。
オレももっと現地に行きたいのだがなあ。特に3日のアウエーは金沢だったから、息子と金沢旅行にでも行こうかと企んでいたので、残念だった。
もっとも金沢のゲームを見たら、普段は3000人のところ9000人も観客が押し寄せ、その増えた分のほとんどがアルビレックスサポーター。
おかけでアウエーのスタンドは文字通り立錐の余地もない混雑ぶり。どうもゴール裏3000人の席しかないのに4000人分のチケットを売ったのではないかという疑惑さえ持たれている。
密度の濃いアウエースタンドは迫力たっぷりで見ていて楽しいのだが、その中に押し込められた身としてはたまったもんじゃなく、行かなくて逆に良かったかも。
最近のJリーグでは、プロ野球のようにタオルを振り回す応援がはやっている。歌を歌ったり(恥ずかしい)、ジャンプしたり(きつい)という応援に比べてハードルはかなり低く、女性でも子供でも、誰でも簡単にできるというメリットがある。
だが、狭いところでタオルをぶんぶん振り回すわけだから、危なっかしいことこの上なく、「子供の頭に当たった」「メガネが飛んだ」など絶対にトラブルのもとになるので、やめたほうがいいと思うのだが。アルビレックスでは今のところ、タオルを回す応援はやっていない。
さて、そんな具合に息子にゴールデンウィークの唯一の休みとなった今日は、アルビレックスがホームに首位の大分を迎えてのゲームだ。
やっとリアルタイムで見られる、応援できる、と心待ちにしていた息子である。その心中を思えば、よくぞこんなくそゲームを見せてくれたもんだな、とオレはぶち切れたくなるわけだ。
サッカーはチームスポーツだから特定の選手をあげつらって責めるのは好きじゃないのだけれど、でも、さすがに今日の10番はひどすぎた。あれが10番というのでは、勝てるわけがない。
ロスタイム、ゴール前の絶好の折り返しをどフリーで打ったにもかかわらず枠を外したのには仰天したが、続けてゴール前のフリーキックでポスト役のフォワードに当てれることもできずに低いボールをあっさり跳ね返されたときは、呆れるしかなかった。
そのちょっと前、ゴール前で受けたボールを前へ運ばずに後ろへバックパスしたとき、スタジアムは大ブーイングに包まれている。
この日の夜、この10番をつけたボランチは新潟市内の焼き肉屋で家族と食事していたそうだが、不機嫌だったという目撃情報が上げられている。ホームスタジアムで自分に大ブーイングが送られたわけだから、そりゃあ不機嫌にもなるわな。
もっとも家族で焼き肉食ってるところを目撃したからって、その情報をネットにあげるのもどうかしているし、それを拾ってこんなふうに書くオレもどうかと思うが(笑)。
まあ、この10番は一例である。しょせんJ2に降格した田舎クラブだ。うまくて強い選手が来てくれるわけもなく、頑張って上のチームから声がかかるのを待っている若手か、他チームをお払い箱になったベテランのポンコツしかいない。
弱いのも当然だろう。
今日の失点は4番の信じられないようなオウンゴールなのだが、サッカーというのはミスをするスポーツだから、いちいちミスをあげつらって叩くのは違うし、この4番の体を張ったプレーは大好きだから、このオウンゴールを責める気にはなれない。
それよりもそこに至った過程を問題視するべきで。
確か、ワールドカップ南アフリカ大会で日本はPK戦で敗退したけれど、あのとき、失敗した駒野を本気で責める声が上がったのには、けっこう驚いたものだったなあ。まあ、それはサッカーを知らない人の声だったし、PK戦が大好きな日本人だったからかもしれない。
たぶん日本人のPK戦好きは、あれだね、戦国時代のサムライの「やあやあ、我こそは」という一対一の戦いを彷彿とさせるからだろうね。
野球好きにも通じるけど、小難しい戦術うんぬんじゃなくて、正々堂々、戦うのだ、戦術なんて卑怯なのだ、というメンタリティがあるのかもしれない。
それはまあともかく、今のアルビレックスはバラバラである。
とうとう公式インタビューでベテラン選手がチーム批判を口にし始めた。
試合中に何も指示がない。試合前にプランが提示されない。ずっとパフォーマンスが変わらない選手がいる。相手に合わせずに自分たちのスタイルに固執するから現状がある。
禁断の監督批判、仲間批判である。
これを口にしたのが、前のチームで態度が悪いと非難されてやめた選手だったから、批判は、ああ、またか、という受け止め方をされる危険性がある。
だが、2年目の若手も公式インタビューでこう口にしている。
守備は全員がバラバラ。試合中に言うこともバラバラ。状況に応じた指示を出して欲しい。
若手もこんなチーム批判の声を上げている。
これって、かなり危機的な状況だよな〜。このコメントは、監督が試合前も試合中も何の指示も出していなくて選手任せであること、そして、驚くべきことに対戦相手のスカウティングもまったく行っていないことを示している。
これはサッカーチームとして仰天すべき事態だ。
もしかして選手の自主性を重んじるという建前で何の指示もしていないのではないかという噂はあったが、それが現実であることがハッキリしたわけだ。
しかも公式のインタビューで。普通なら懲罰ものだし、監督から干されて当たり前だろう。次のゲームで本当にこの2人が干されでもしたら、事態はますます深刻だなあ。
今日のゲーム、相手の大分の監督はピッチサイドに立って、ずっと声を張り上げて指示を出していた。
もっと走れ。攻め上がれ。コンパクトにしろ。そうだ、その調子。足を止めるな。
その声はテレビの画面からもはっきり聞こえてきたし、ゲームの間中、ずっとそんなふうにまくしたてられて、きっと選手は「うぜえなあ」と思いながら聞いているに違いない。
だが、こっちの監督はどうだ。
ピンチになろうとも、選手が「仲間の意思がバラバラだ」と感じていても、監督はベンチに座ったまま、口をぽかんと開けているだけ。
何の指示も出されず、一人ひとりがバラバラな気持ちのまま、体を投げ出して守備していた選手たちは「なんで何も指示が出ないんだ」と、絶望的な気持ちで、痴呆のように口を開けた監督の顔を見ていたに違いない。
末期だ。末期だな、絶望的なまでに。
こんな状態の負けゲームをやらかして、待ち望んでいたゴールデンウィーク唯一の休日をつぶしてしまった息子の気持ちをどうしてくれるってんだ。
そもそもは去年終盤の快進撃を支えた、ホニが不在なのが一番痛い。もしホニがいたら、今頃はJ2で絶好調だったに違いない。
ホニはレンタルでアルビレックスに来ていたのだが、レンタル元と契約を破棄したからアルビレックスへのレンタルも無効だよね、という仰天の身勝手理論によって一方的にブラジルの別のチームと契約を結んでしまったのである。
一つのチームと契約を結んでいるのに勝手に別のチームと契約して移籍しようとした、驚愕のダブルブッキング行為だ。
この始末は今もついてなくて、ホニはアルビレックスと契約中の選手ながら来日せず、今もブラジルで他のチームと契約しようとしている。当然のことながらブラジルのチームはそんな選手と契約を交わすのはリスクが大きすぎるから、相手にしていない。
もうめちゃくちゃである。
ホニ自身も、20代前半という一番の旬の年齢なのだから本来はアルビレックスでがんがん実績を積んで上のクラブにもっと高く買ってもらおうとするのが当たり前だ。
実際、ラファエルシルバは新潟で活躍して浦和に高額で買われ、さらに浦和での活躍が目にとまって中国の金満クラブに高額で買われ、今や親戚一同を自分のサッカーで稼いだ金で養うまでになっている。なんて国なんだ、ブラジルは。
しかもホニは初めての子供が生まれたばかりで、「よーし、父ちゃんは頑張って稼いでくるぞ」と張り切って出稼ぎに出てしかるべきなのである。
それがどうしてこんなことになったのか、実に解せない。
とみんなが首をかしげていたのだが、最近、とうとうそのわけがわかった。
宗教だったのだ。
ホニの代理人というのが宗教かぶれらしく、ホニ自身もすっかりこの宗教に洗脳されてしまい、アルビレックスは悪の巣窟、神に祝福されたオレは移籍の願いがきっとかなう、と堅く信じ込んでいるようなのである。
バカじゃねえの、こいつ。
ブラジルというのは最近になって宗教の多様化が進んでいて、キリスト教のなんとか派となんとか派が勢力を伸ばしているそうだ。そのあたりの事情には全く詳しくないのでさっぱりだが、そうしたややこしい宗教がらみになってしまったのだろう。
もともとはサッカーしか知らない小僧である。本人は真面目で素直な青年で、だからこそコロッと宗教にやられてしまって、ついでに自分のサッカー人生をも棒に振ろうとしている。
サッカー選手としてこれからピークを迎えようという時に、まったくバカなことを。
いや、バカでもいい。今ならアルビレックスに戻ってこい。洗脳を解いてやる。そして、左サイドで去年のようにスピードスターとして走りまくってくれ。
宗教のせいでホニに逃げられ、人脈のないフロントがようやく見つけてきた監督がアッと驚く無能だったというわけで、今の絶望的な状況がある。
実際、アッと驚く無能だったのよ。
ジュビロ磐田の黄金時代を支えた監督だから、オレたちは、やっとまともな監督が来てくれた〜と涙を流して降臨を祝ったのだ。
それが実際に蓋を開けてみたら戦術眼も指導力もゼロの惚け監督で、ジュビロ黄金時代は、要するに名波や藤田や福西や服部なんかがいたから放っておいても勝手に勝ち続けてくれてたわけだ。
くっそ、だまされた。
とんだ一杯食わせ物だ。
とんだ一杯食わせ物、というのは、新日本プロレスに初来日した外人レスラーがしょっぱかった時に古舘伊知郎が中継で小馬鹿にするときに使った言葉だ。
きっと、何かのきっかけで豹変してスタン・ハンセンのようになってくれて、オレたちも手のひらをくるくると返して絶賛するようになるに違いないと思っていたのだが、どうも完全な見込み違いだったようだなあ。
2018.05.05
こどもの日か。
もう、そんなことを意識することもなくなったなあ。
鯉のぼりを上げることもなくなったし。
「でも、せっかくだから」とヨメが兜を出してきた。
季節の風物として、あればあったで気持ちも上を向く。
その息子は夜中まで卓球を見ていて、トイレに起きたオレに「中国に負けちゃったよ」と悔しそうに言うのだった。
2018.05.04
「世界には4つの国しかない。先進国と途上国、そして、日本とアルゼンチンである。」
そう言ったのは、アメリカの高名な経済学者、サイモン・クズネッツである。
後進国から先進国の仲間入りをしたのは日本だけ、その逆はアルゼンチンだけ、というニュアンスらしい。なるほど、日本は外国から見ても特別な国なのかもしれない。
その特別な国を囲んでいるのが特殊な国。つまり南北朝鮮に中国の3ヵ国だ。不幸にしてこの特殊な国々がオレたちの隣国としてあり、そして幸運なことにいずれとも陸地を接していない。
もめ事というのは遠い親戚よりかは隣の他人と起こりやすいものだから、オレたちはこの面倒くさい人たちにちょっかいを出されたり出したりしてやってきたわけだが、今回の卓球の南北合同チームのような想像を絶する事態が起きると、もはやあきれかえる以外にないわな。
しかもその理由が「政治状況に鑑み」と堂々と政治に関連していると開き直っているのだから、スポーツの国際大会としてのアイデンティティを自ら捨てている組織に何を言ってももはや通用しないだろう。
とほほ。脱力である。
だが、そんな目がクラクラする状況にも負けずに堂々と戦ったのがオレたちの卓球女子だ。
石川佳純ちゃん、かっこよかったねえ。
フルセット戦って、しかもジュースの連続で、ついに勝ちきるその姿は超絶に格好良かった。勝利の瞬間のぴょんぴょんも久しぶりに見られたし。
なお、石川佳純ちゃんの名前を一文字変えると、あら不思議、小川佳純というアルビレックス新潟の選手になってしまうということを発見したのは、オレの息子だ。
小川佳純と書いて、オガワ・ヨシズミと読む。アルビレックス新潟の右サイドだ。
去年レンタルでやってきて1年で帰るつもりだったのだが、J2降格が決定したホームゲームで、怒号や罵声を覚悟していたら、なんと自主的に発生したチーム名のコールが延々と続いたことに感激し、「こんなクラブ、他にないよな」と言って完全移籍を自ら決心した男気あふれるナイスガイである。
と、出だしに経済学者の発した言葉を持ってきておきながら、どうしても話はサッカーに落ちていくのが、この日記の深い業というか、宿痾というか、ワンパターンというか。
今のJリーグでは、川崎の中村憲剛、大阪の遠藤保仁、鹿島の小笠原満男が3大老害だな。
あ、いかん、老害の話ではない。アルゼンチンだ。
アルゼンチンの平均月収は10万円くらいらしいから、クラブワールドカップの応援のために日本にやってきた連中は家を売ったような奴らばかりで、そんな連中が働き盛りにうようよといるのだから、そりゃあ経済も凋落するだろさ、と思う。
あとは、あれだな、タンゴだ、タンゴ。オレではない。音楽のタンゴ。
アルゼンチンタンゴの巨人、ピアソラの陰鬱な音楽を聴いていると、そりゃあ人生が嫌になって、朝起きて働こうなんていう元気もなくなる。そんな音楽が流れる国なんだから、そりゃあ経済も以下同。
ただ、アルゼンチンにはパタゴニアがあるからなあ。
パタゴニアというのは南アメリカ大陸の南端のあたりで、そりゃもう美しい地域なのだ。椎名誠の「パタゴニア」という本を読んで、そのあまりの美しさに感動して以来、一度入ってみたいと思い続けて、オレも還暦。もうこの人生ではパタゴニアは無理だろうな。
家を売ってまでいこうとは思わないし。
というわけで、久しぶりに椎名誠を読みたくなって、Amazonで「パタゴニア」を探したが電子化されていないらしく、残念。かわりに「岳物語」のシリーズ3をダウンロードだ。
「パタゴニア」も早くKindle化されて欲しい。そして何よりも宮部みゆきだ。頼むからいい加減、観念して、Kindle化に同意してくれないかなあ。彼女の強情さは、読者から選択肢を奪っているだけで、決して本の文化を守ることにはならないのだがなあ。
そんなことに気づいてないわけはないだろうに、いったいなぜ電子化に対して首を縦に振らないのか。実に解せない。
ともかく「岳物語」をダウンロードして、ついでに「パタゴニア紀行」という本が読み放題でタダだったので、つれもダウンロード。
けっこう読む本がたまってきてしまった。嬉しいなあ。ダウンロード。して終わりじゃなくて、ちゃんと読まなくてはならないのだが。
だがこの連休、本を読むのではなくて、昨日も書いたようにAmazonで映画を観まくっている。
今日は、2本観た。昔は名画座で土日は1日3本というペースだったので、1日2本ぐらい、平気なのだ。
今日観たうちの1本は、あの「ラ・ラ・ランド」。遅ればせながらやっと観た。
長い。なげえよ。2時間だよ。話は単純なボーイ・ミーツ・ガールなのだから、2時間もいらねえよ。
そして、ボーイ・ミーツ・ガールなのだからハッピーエンドで終わるかと思ったら、バッドエンドなので腰を抜かした。
なんと、あの有名な黄昏の丘の公園でノーカット長回しのダンスを踊った二人が、結局別れちゃうんだぞ。しかも、女の方はケツが軽いというかすぐに結婚して子供を生んで、そして数年後に二人は偶然再会して、もしかしたら違う人生もあったのかもしれない、と思うという話だぞ。
なんだこれなんだこれ。
見せ場は歌とダンスだけなんだから、ハッピーエンドでいいんだよ。「そして、二人は幸せに暮らしましたとさ」でいいんだよ。
人生を語らなくていいんだよ。しかも語っている内容が薄っぺらいという。
あー、呆れたわ〜。こんなオチのために2時間かよ。
出だしの、あの有名なハイウェイでのダンスのシーンは見事。素晴らしかった。そしてここがクライマックスだった。あとは蛇足。冒頭の5分だけあればいいや。
はああ〜と、ぐったりしたのだった。駄作。
ただし、もしかしてもしかすると、女子はこのオチを観て泣くのかもしれない、とちょっと思った。いや、すべての女子ではなくて、泣く女子もいるかもしれない。クラクラするけど。
2018.05.03
今年のゴールデンウィークは、全く予定がない。
初日に実家の法事に出席したのみで、あとはまったくすることがない。
することがないから、Amazonで映画を観まくったり、今日はアルビレックスのゲームを全力で応援したりしている。
こういう時間のあるときにこそ、いろいろと音楽制作をすればいいのだが、どうも最近は音楽作りの意欲もわかなくて困ったものだ。
オケが何曲ができているので、ボーカルを録るのもいいし、やりかけのアレンジも何曲かあるから、続きをすればいいのに、あんまり意欲が湧かないのである。
辛抱強い作業が嫌になってきたのか。
年は取りたくないものだ。
ところで最近の飲食店によくある注文用のタブレット。
省力化のためだろうから、置くのも理解できるし、使うのもやぶさかではない。
ただ、今日行った回転寿司では、席に案内してくれたおばちゃんが「本日のお椀は、あさり汁がおすすめとなっておりますが、いかがですか」と言うので「じゃあ、三つください」と頼んだら、なんとおばちゃん「では、そちらのタブレットでご注文ください」と言い放ったのでびっくりした。
あんたが「いかがですか」と聞くから頼んだわけだから、シンプルに「はい、わかりました」と注文を受ければいいだけの話だろうに。
こういう対応をされると、がっくりくるよねえ。
じゃあ、三つ観いらない、二つでいいや、とタブレットであさり汁を二つと押したら、なんと若い子が「三つと言われましたので」とお椀を三つ運んできたので、さらにげんなり。
しかも、二つしか注文してないけどと言ったら「キャンセルですか」との返事で、いや、あのさあ、キャンセルってどういうことよと呆れたのだけれど、バイトの女の子に怒っても仕方ないから、二つしか頼んでないけどそれでいいから、と三つ受け取った。
何の予定もないゴールデンウィークなのだから、こういうことにいちいち腹を立てても仕方ないものなあ。
2018.05.02
DAZNのJZNEは大発明である。ちなみに「だぞーん」の「じぇいぞーん」と読む。
現在試合中のJリーグの試合を同時進行でいくつも観られるのである。
画面は3分割のマルチ。
その画面が、次々と入れ替わって、あっ、こっちの試合でゴールだ、あっ、こっちはPKだ、あ、浦和が負けてる、鹿島も負けてる、名古屋が涙目だ、世界はなんて平和なんだという具合に楽しめる。
しかも解説が適当というか、ゲームの解説なんかしないで好き勝手なことばっかりしゃべっている。
その中でも群を抜いて暴れているのが、かつのミスターレッズ・福田。
現役時代は寡黙な男というイメージだったが、解説者になってからは普通にしゃべるようになり、それがJZNEのマルチ画面の解説では人の3倍はしゃべっている。すげえテンション。酒どころか、何か薬でもやってんじゃないのかってぐらいのテンションで、しゃべりまくる。
それも目の前の試合とは関係のない話ばかり。しかも、さらにそれがバツグンに面白い。
「ブーイングは、応援があってのブーイングなんだよ」とか「野球じゃないんだからシュートの打率なんて計算しても意味ないんだよ」とか、いちいちごもっともの深い話も山盛りで、試合を観るよりよほど面白い。
「主薬は試合じゃなくてオレだから」と堂々と言い放って「監督なんてやりたくない」とあっさり切り捨てる。縦横無尽。いやあ、このトークは最高に面白いわ。
たが今日はゲームのほうもバツグンに面白くて、なんと横浜対磐田の試合で、大荒れ。磐田の外人が横浜の選手にムエタイばりのキックをお見舞いして(しかもレッドカードが出された後!)現場が大混乱になり、その外人が両脇を抱えて連行される途中に今度は横浜のコーチにパンチをぶっ放すという無茶苦茶。
さすがの福田も「おわ、なんだこれなんだこれ」と大興奮。マルチ画面で追っかけていた息子とオレも、大興奮。
その余韻が覚めやらぬ数分後、今度は別の枠の中でキーパーがレッドカードを出されていた。
お、なんだなんだ、こんどはあっちか。
見れば浦和との試合で川崎のキーパーがファールでレッドの一発退場。しかも現場は大騒ぎになっていて、どれどれとよく観たら、なんと川崎は選手交代を使い切っていて、キーパーの代わりを出せない!
福田も「うひゃ〜」と大喜び。息子とオレも大喜び。どうするどうする、さあ、どうする。
結局、ベンチに「お前やれ」と命令されたディフェンスが「え、オレ?」とキーパーのグローブを手にしたのだった。
この「え、オレ?」という瞬間の表情が大写しになって、その顔が最高! 浦和の選手も大笑いだ。
さあ、それからは磐田の暴力外人の騒ぎはおいといて、川崎の即興キーパーで大盛り上がり。
もちろんスタジアムの大騒ぎ。敵味方関係なく大声援を受けて、ボールが向かっていくだけで、全体がざわざわする。直接フリーキックを止めたときなんて、悲鳴と歓声で大騒ぎだった。
いやあ、面白いなあ。
今日のJZNE、最高。
TOKIOの会見も面白かったけど、それ以上に興奮したのだった。
2018.05.01
独身時代に住んでいた笹塚の書店で買った手塚治虫「火の鳥」全巻。
今ではKindleの無料サービスで読めるから、場所を取るだけのじゃまものになってしまった。
そこで思いついて、ブックオフに売りに行くことにする。
せっかくブックオフまで行くのだから、他にも売れるものはないかと思ってDVDや本やらをあさり、家族に向かって、オラオラ、売れるものは何でも出しな、なければ腎臓でもいいぞ、と命じ、紙袋4つに本や漫画やDVDが集まった。
息子に紙袋を持たせ、車でブックオフに行く。
車中、息子に「あんまり売る売るっていっちゃダメだよ、お父さん」と諭される。
「モノを捨てるということは、そのときの思い出まで捨てるということなんだよ。本人にとってはつらいことなんだよ。だからあんまり売れ売れといっちゃ、お母さんが傷つくよ」と息子に言われて、オレは、はい、わかりました、としゅんとする。
まあ、しょせんブックオフ。どうせたいした金額にならないだろうからなあ。
ところが驚いた。全部で71点あって、買取金額はなんと1万7510円!
えっ、ウソでしょ。せいぜい500円とか、そんなもんだと思ってたのに。
明細を見る。コミック5円とか、宮部みゆきのハードカバーが30円(涙)とか並ぶ中でひときわ輝くのが、ポケモンのDVDボックスセット。
なんとこれが1万2000円という大物だった。
いったいいくらで買ったのだろうとAmazonを見たら、2007年に1万8000円で買ったものだった。
子供たちの幼稚園時代だな。案の定、一度観ただけでおしまい。そりゃあ、映画だもの。何度もリピートするほどじゃないよなあ。
2000円で買った宮部みゆきのハードカバーが30円なのだから、いかに値崩れせず、高く売れたかがわかる。やっぱりピカチュウは高いコンテンツということだろうか。
これがこんなに高く売れるなら、サンダーバードのBOXセットとか「8時だよ全員集合」のBOXセットなども高く売れるのではないだろうか。けっこうな飲み代稼ぎになるのではないか。
ならば、家族のいないときにこっそり持ち出して売ってしまえ、どうせわかりゃしないんだからと思ったのだが、息子に「思い出まで捨てることなんだよ」と諭されたのを思い出し、気づかないうちに思い出を捨てられていたら怒るだろうなあと考えて、思い直したのだった。
まあ、そんなふうに資源ゴミを捨てる代わりにブックオフに売ったらけっこう金になってウハウハしたという話なのだが、実は、今ではブックオフに売るのは愚の骨頂なのである。
ちょっと前に発表されたブックオフコーポレーションの業績修正で、9億円の赤字と、3期連続で最終赤字となったのだ。
理由ははっきりしている。ヤフオクにメルカリだ。
リアルの店舗で仕入れてリアルで売るというビジネスモデルは、もはやネットに太刀打ちできなくなっている。
日経MJではご丁寧に「メルカリvsブックオフどちらが高く売れるか」という記事を載せていて、例えば東野圭吾の文庫本が、ブックオフでは40円の買い取り価格だったのに対し、メルカリでは300円で売れている。これを、例の30円にしかならなかった宮部みゆきに置き換えれば250円ぐらいで売れたというわけか。
まあ、メルカリだとそこから発送の手間や発送代がかかるわけだが、とにかくこんな具合で、もはや誰もブックオフで本を売ろうとは思わなくなっている。結果として命綱である仕入れが細り、商品の回転が悪くなって、売上げが落ちていくというわけだ。
こんなところにもネットの破壊は及んでいる。
先日も日経に興味深い記事が出ていて、三菱UFJが店舗窓口を半減させることを発表した。この10年で店舗への来店者は4割減っていて、もはや銀行にとって店舗は収益を生まない「不良資産」と化しているのだ。
電子マネー化の流れはもはや止めようがなく、5年以内に1万円札が廃止されても驚かない。それどころか、いずれ円もユーロもドルもなく、全世界共通の通貨単位ができるんじゃないかとさえオレは思っている。
そんな具合にネットの破壊力は、増す一方だ。
全世界共通の通貨単位ができて、電子での取引が当たり前になって、例えばその単位が「アース」とかになったら、ポケモンのBOXセットが1万アースで売れたぜ、さあ飲みに行こう、とかいう会話が交わされるようになるのだろうか。
いやまあ、それはちょっと飛躍しすぎか。
ともかくこうして本とかDVDとかは、どんどん処分する。
大好きな映画「天城越え」もAmazonプライムで観られるからDVDはいらない。アベンジャーズだっていらない。「時をかける少女」のDVDも、Amazonでタダで観られるのだから、もういらない。
こうしてどんどん捨てていくのは、けっこう気分がいい。
そういや、電子書籍はばんばん買っているが、リアルの雑誌はまったく買わなくなったなあ。docomoのdマガジンでたいていのことは事足りるし、雑誌に載っている程度の情報はネットで十分。
時々、「サウンド&マガジン」を買って読みたくなるのだが、読んだ後のゴミのことを思うと買う前からうんざりしてしまって、結局買わない。
いつの間にかオレの行動もずいぶんと変わってしまったなあ。
2018.04.30
昨日は甲府の監督交代についてお知らせしたが、似たようなことは各チームで起きている。まったくJリーグというは、サッカーというのは、なんてこらえ性のないチームスポーツなのだろう。
忍耐力に秀でた日本人には向いていないような気がする。
それはともかく、今度の騒動はカターレ富山である。
よくカマタマーレと間違われるが、あれは讃岐。釜玉うどんだからカマタマーレで、讃岐。こっちはカターレ富山である。
J3の富山でも成績不振に伴ってサポーターの不満が募り、監督交代を要求する声が大きくなってきた。
そして日曜日のゲームでは、とうとうゴール裏のサポーターたちが応援をボイコットするという強硬手段に出た。
ところがもともと観客の少ないJ3。ゴール裏がまったく声援を送らなかったのに、普段と何も変わることがなくて、誰もボイコットに気づかなかったという。
大笑いである。
逆に、異常に気づいた一部の相手サポーターから応援のエールを送られる始末。
カターレ富山のサポーターはすっかり笑いものになってしまった。ほとんどドリフだな。
なお、カマタマーレ讃岐だが、釜玉うどんというのは地元の名産でもなんでもなくて一部の店舗が使っている商標のようなものらしく、地元の人間はそれか不審、不満で、決してカマタマーレなどと呼ばないそうだ。
なるほど、コシヒカリ新潟というチーム名にしちゃったらヒトメボレをつくっている人たちは面白くないのと一緒か。
そんなどうでもいいことを考えながら迎えるゴールデンウィーク。オレは、カレンダー通りの営業である。
もっとも世間は飛び石も潰しちゃって9連休という人が多いようで、静かなものだ。
カレンダーと言えば、オレは自分のカレンダーをネットで公開している。Googleカレンダーである。
仕事の依頼は電話が半分、メールが半分といったところで、どちらの場合も、先約が入っていてお断りするときは非常につらい。仕事を請けてナンボのフリーランス商売。仕事の依頼を断るというのはカネを断るということだから、たいへんなストしレスなのである。
さらに経験上、二度続けて仕事の依頼をお断りすると、次からはもう連絡がない、ということを知っている。それもけっこうなストレスである。
だから、連絡をもらってお断りするよりも、連絡をもらわない方がお互いになんぼかよろしいということで、カレンダーを公開することにしたのだ。
オレに仕事を依頼しようとする人は、カレンダーを確認して、空いていそうだと思ったら、連絡すればいいわけである。ムダがない。
さて、そんな便利なカレンダーであるが、あるとき、かかってきた電話には仰天した。
「タンゴさん、その日、大阪って書いてありますね。ちょうどよかった。その日、ウチの仕事も大阪であるんです。ついでに取材してきてくれませんか」。
さすがにオレの頭は思考停止した。言っている意味がわからなかったのだ。
まさかと思って聞き直したら、やっぱり同じで「大阪に行くならついでにウチの仕事もしてきて」という依頼であった。
あのさあ、お土産に肉まんを買ってきてくれっていうのとは、わけが違うだろ。
わたくしは、仕事があるから大阪に行くのです。大阪に行ったら当然その仕事をするんです。だからついでにその仕事をすることはできません。
そういう説明をしたのに、先方はまったく理解せず「なんで、いいじゃないですか、どうせ行くんだからついでにやってきてくれてもいいじゃないですか」と不満げなのである。大阪だろうがどこだろうが、ダブルブッキングできるわけがなかろうが。
先方は、とうとう最後までそれが理解できず、「じゃあいいですっ」と不満げな声を漏らしながら電話を切ったのである。まったく理解できないのはこっちだ。
この客からは、それ以来、連絡がない。
いいあんばいである。
2018.04.29
高収入求人情報バニラをご存じだろうか。
これである。
一聴おわかりのように、とんでもない破壊力を持つテーマソングである。バ〜ニラ、バニラ、高収入、バ〜ニラバニラでアルバイト〜と、耳について離れない。頭がおかしくなるレベルである。
東京では、渋谷や新宿、池袋といった繁華街で、白昼堂々、大音量のバス(!)で流すこんなテロが行われている。
恐ろしい街だ、東京は。この春、上京したばかりの人はこのテロを目撃して震え上がっているに違いない。
ところが息子の高校では、定期試験の休み時間にこの音楽を大音量で流すヤツが現れたそうだ。クラスのライバルを蹴落とそうというテロ行為らしくて「おかげで、試験中も頭の中で鳴り響いていたよ、やったやつは天才かよ」とのことである。
確かにこんなものを試験直前に流されては、覚えたことがすべて飛んでしまって、出稼ぎアルバイト〜とか書いちゃいそうである。
すさまじいテロである。
一方、混迷を続けるアルビレックス新潟であるが、もっと混迷なのがヴァンフォーレ甲府である。
先日もお知らせしたように、ゴール裏のサポーターたちが監督本人を目の前にして多数決を取って「3連勝しなければ監督辞めろ」と決めるといういじめが行われた。その直後のゲームでは引き分けてしまい、Jリーグ各チームが固唾をのんで見守ったところ、チームが監督と話し合って留任を決めた。
ところが昨日もまた引き分けてしまい、それもロスタイムに追いつかれるという最悪の展開になってしまったことで、とうとう監督も嫌気がさして退任が決まったようだ。
今、サッカーでホットなワードと言えば、「多数決」である。皆さんも何かあったら、多数決に持ち込むと、なかなか通だと思われるはずだ。
甲府の退任が決まった監督は、吉田達磨である。前は新潟の監督をして途中で解任され、その前は柏の監督をして途中で解任された。
つまり3回連続で途中解任されるという前代未聞にやらかしてしまった監督であって、さすがにもうJリーグで監督はできないだろうと言われている。大の大人が多数決で職業を奪われてしまうという、なんという不条理で恐ろしい世界なのだ。
ほとんど山口達也である。
もっとも解任されるには相応の理由があって、柏も新潟も、いまだに吉田監督の後遺症に苦しんでいる。甲府も、本当の地獄が始まるのはこれからだと覚悟したほうがいい。どういう地獄かというと、パスは必ず横か後ろにする、前が空いていてもシュートしないで横にパスする、という習慣が染みついて離れないのである。
おそろしや、タツマ病。
タツヤではなくてタツマ病。
しかし困ったな、これを書いている間もずっと頭の中ではバ〜ニラバニラとループしてしまっている。すさまじい破壊力だ。アタマがおかしくなる。
2018.04.28
本日は父親の3回忌である。
父を喪ってから早いものでもう2年もたってしまったわけだ。
不思議なことに、その3年前に亡くなった母の、死に至る一連の流れや葬儀のことなどは鮮明に覚えているのに、父の葬儀や参列者の振る舞いなどは、ほとんど覚えていない。記憶にない。
いったいどういうことなんだか、自分でも不思議だ。
ただ故郷の一番いい季節、つまり春から夏にかけて、水をたっぷりと張った越後平野の広大な田の上を冷たい風が走り抜けていく時期に、近在の人々が間近に迫った田植え準備の手を休めて駆けつけてくれたことは鮮明に覚えている。
父の兄弟も皆年老いてしまったため、三回忌には遠方の親戚は不参加だが、一人、大宮の叔母だけが「誰も兄弟が行かないとさみしいから」と足を運んでくれることになり、オレも一緒に新幹線の座席に並んで座った。
自宅でお経を上げてもらい、惚けたくそ坊主の「80歳で死んで3年たって、生きていれば今89歳でごぜえます」という意味不明の説法に仰天した後、墓に線香を供えて、そして午後からアルビレックスの試合を観る。
今日はアウエーで山口だ。
前半は素晴らしい戦い方でよかったのだが、後半になったらぐだぐだ。後でゲームを見直したら、相手が戦い方を変えてきたのに、こっちはそれに対応できてなくて、要するに監督以下の首脳陣が馬鹿たれなのだろう。
やれやれ、今日も勝てないのかと、こっちが諦めモード。
と思ったら、なんと後半ロスタイムに、PKを獲得する。
蹴るのは、安田だ。ちょっと矢野貴章が蹴りたがっていたので、げげげっ、と驚いたのだが、結局安田が蹴ることになって一安心。
このPKはけっこう今シーズンの行方を左右しかねないぐらい大事なPKだ。
さすがの安田も、そのことを重々承知しているのだろう、「やっぱりオレが蹴らないといけないのか」と青ざめた表情をしていた。
実は安田理大がアルビレックスに来ると聞いたときは、はああ?と首をかしげたものだった。代表に選ばれたこともある選手だったが、あまりいいイメージはなかったためだ。
実際、サポーターの反応も、ネタ選手、若手に悪影響、どうせすぐ出て行く、といったものばかり。かつて所属した名古屋を去るとき「名古屋に来るのはアホなヤツだけ」と暴言を吐くなど、人間的にも問題があるというイメージだった。
それがどうだ。
最初こそ、ネタ選手として冷たい目で見られていたのに、今や大黒柱としてチームで一番の声援を集める選手となった。
これは、レンタルとしてやってきて、どうせすぐに帰るんだろうと思われて冷たい視線を向けられていた山本コースケが、最後はチームで一番声援を集め、ジュビロに戻った今もラブコールを送られるほどの存在になったのと似ている。
コースケは、最初、サポーターから名前をコールしてもらえなかった。それが2年目には、自分のチャントを作ってもらったほどだった。自分の力で一人また一人とサポーターの心をつかんでいったのである。
こういう選手は誰にも愛される。
安田も、今まさにそんな存在になりつつある。
そしてそんな安田が、重圧を受けながらPKをきれいに決めて見せた。見返してみると、やっぱり青ざめた顔でのPKである。
1−1のロスタイムでのPKだ。そりゃとんでもないプレッシャーだったろうな。
ともかくこの安田のPKで、なんとかプレーオフ出場にクビの皮がつながった。やれやれ。
2018.04.27
息子とアベンジャーズを観に行った。
今日が封切りである。オレも息子も、マーベルのバカ映画が大好きで、だはは〜バカだね〜と笑いながら観ている。
その集大成がアベンジャーズだ。
マーベル映画に何の関心もないヨメが「いったい何が面白いの」と聞くので説明してやる。
アメリカのヒーローと言えば、スーパーマンにバットマンだ。これは、たけしとさんまみたいなものだ。
正月になると、たけしとさんまの次の連中、つまり、爆笑問題とかダウンタウンとかとんねるずとか、そういうクラスの連中がわいわいと集まって特番に出るだろ? アベンジャーズとは、まあ、そういう正月特番みたいなものだ。
オレのこの的確すぎる説明にヨメは「ふーん」と言って「でも、爆笑問題もピンで出てるけどね」というのであった。
まあ、それはともかく、アベンジャーズの最新作が来るというコマーシャルを観た息子は「おっしゃ、初日に観に行こうぜ、お父さん」というのである。
高校2年にもなって、自分から映画に父親を誘ってくれる、とてもいい息子なのだ。父は涙か出るほど嬉しいのだ。
映画館で待ち合わせて、アベンジャーズを観る。2時間40分もある。頻尿気味のお父さんには長時間映画はつらいなあ。
だが、つらいのはおしっこだけであった。映画は、とんでもない迫力のバカ映画だった。
なにしろマーベルのヒーロー総出演。爆笑問題をはじめとして芸人40組総出演みたいな大騒ぎで、こいつらがあらゆる合理性を無視してひたすら暴れまくる。
宇宙空間で酸素マスクもつけずに大暴れして敵をやっつける。宇宙空間で火を燃やす。大きな宇宙ステーションにロープをくくりつけてたった一人でぶん回す。地上で戦っている最中になぜか突然味方が姿を現す。
理屈もへったくれもない。あらゆる合理性を無視して、おらおらおらと暴れまくる映画なのだ。
そして驚愕のエンディング。
これは完全にネタバレなのだが、最後、なんとアベンジャーズが敵に負けちゃって、メンバーの半分、消されてしまうのだ。
なんとヒーローが死んでしまうという結末。要するに、2時間40分という長尺をやっと見終わったと思ったら、なんとそれは前半だけで、後半はまた来年か再来年ね、というわけだったのだ。
なななな、なんだ、このオチは。愕然としてしまった。
もっと愕然としたのは、お通夜のようなエンドロールが終わって(実際、あまりのオチに劇場全体が固まってしまって、咳払い一つも聞こえなかったのだ)、電気がついたら、たくさんの女子がしくしくと泣いていたことだった。
大好きなヒーローが死んでしまったところで映画が終わってしまって、泣いているのである。
うーむ、アベンジャーズはジャニーズみたいな存在だったのか。
いやあ、面白かったなあ。アベンジャーズ。
評判を見たら、★5つの評がずらずらと並ぶ中、時々、★1つの酷評もあって、この両極端ぶりが、いかに衝撃の内容だったかを教えてくれる。もう一度観に行こうっと。
ちなみにストーリーはいろんな物語のネタを引っ張っているので、少なくとも、アベンジャーズの前2作は観ておいた方がいいと思う。
映画を見終わって、飯食って帰ろうと、大泉学園のイタメシ屋に飛び込む。初めてで、何の前情報もない。
これがけっこううまかった。今度、家族でまた行こう。
2018.04.26
いやあ、やってしまいましたなあ、TOKIOさん。山口さん。
達也と聞いて、反射的に、あんないいヤツが何をやらかしたんだと田中達也を思い浮かべたのはアルビレックスサポーターのバカどもであります。
40代半ばにもなって、自分の名前でどれだけの人間が商売をしているか、わからないわけでもなかろうに、困ったもんだ。
どうやらアルコール依存症一歩手前。いや、もうなってしまっているかもしれないな。
朝からちびちびと飲むようになったら終わりらしく、ZIP!の出番が終わったら飲んでいたようだから、かなりのところまで来ていたのだろう。
昔、ある建築家をインタビューしたとき、その人は自宅を仕事場にしていたのだが、「いやー、家で仕事をすると、飲みながらやっちゃうんですよね〜」と言ってたっけ。内心でそりゃダメだろと思ったものだった。
皆さん、お酒には注意しましょう。
2018.04.25
新入社員の女の子と取材で一緒だったから、今日は初任給だねと言ったら「うちは20日なんです」という返事だった。
出勤日数も少なかったし、とほほなくらい少なかったそうだ。
オレの初任給っていくらだったっけなあ。9万円ぐらいだったような記憶があるが。
ほとんど覚えていない。
2018.04.24
オレが寝転がってスマホをいじっていると、突然息子に襲われた。
息子はオレの両足をつかんで、股間に足を当て、「オラオラ〜」と衝撃をくらわす。そうである。電気あんまである。
オレは、うひゃ〜と転げ回る。
こんなふうに息子はオレと遊んでくれる。
飲みに行こうと誘うと「おお、新規開拓しよう」と笑って着いてくるし、オレがベロベロになると「しょうがねえなあ」と荷物を持ってくれる。
土曜の朝に、すき家の朝定食に行こうかと誘うと「食おう食おう、牛皿つけちゃおうぜ」と大喜びするし、オレのスマホやタブレットのパスワードは全部軽々と破って、それどころかキャッシュカードの暗証番号まで知っている。
いい息子に育ってくれたなあ。
高2にもなってこんなふうに親と遊んでくれる。
今日はその息子の17歳の誕生日。
ヨメは5000円の図書カードを上げた。
オレは、何が欲しいかわからないから歌のプレゼントをあげようとしたのだが、断られてしまった。
じゃあ、しょうがない、オレの財布から好きなだけ抜いておけと言ったら、大喜びで「だはは〜、そうするわ」と答える息子なのだった。
2018.04.23
築地に行った。
ちょっと空き時間があったので、久しぶりに場外市場をのぞいてみる。
すげえ。大混雑している人の、8割が外国人だ。台湾、中国、タイ。8割のうち7割が東南アジアだな。
店先には英語と中国語の注意書きが並ぶ。
汁物の屋台には「シェアするな」の張り紙。衛生面を気にしてのことか、あるいは“一杯のかけうどん”が目に余るほどひどいのか。
昔、築地の場内の水産会社を取材したことがある。
出社時間が朝の4時とのことで、オレが取材に行った午後には「私たちにとっては夜中なんですよ〜」と目をこすりながら対応してもらったっけ。
そんな生活ぶりだからカネを使う時間も場所もなく、貯金はすごくたまるらしいのだが、結婚してくれる相手がいないというのが困ったところだという話だった。
久しぶりにきたから、何か買って帰ることにする。
まず卵焼きだ。ホタテ入りの卵焼きの大が800円ほど。安い。
息子の誕生日が明日だから、息子の大好きなウニを丼に山ほど食わせてやろうと思って、ウニの舟も買う。一番高いので3100円。
さすがに安いなあ、築地は。
晩飯に息子は、ウニの舟のおよそ半分をごっそりとスプーンですくって白いご飯に載せて「うめえうめえ」とうなりながら食うのだった。
2018.04.22
本日は照姫まつりである。地元の祭りだ。
かなわぬ恋に身を焦がし、世をはかなんで石神井公園の池に身を投げた照姫様。それはそれは美しいお姫様でございました。
そのお姫様を偲んで毎年行われるお祭りで、公募で選ばれ若い女性が照姫様の格好をして練り歩くのである。
この言い伝えそのものは本当らしいのだが、祭りは、ふるさと創生資金を使ってでっち上げられたうそっこである。もちろんでっちあげでもなんでもよくて、盛り上がればいいのである。
かたや、ちっとも盛り上がらないのが、毎度おなじみアルビレックス新潟である。
昨年J1から降格し、今年は春先から「むしろJ2のほうが勝ち試合をたくさん楽しめるからいいんじゃね?」という雰囲気だったのだが、蓋を開けてみたらところがどっこい、今日で4連敗とはいったい何の照姫様だ。
世をはかなんで身を投げたいのはこっちである。
もはや応援するのは苦痛でしかなく、修行だと自分に言い聞かせてDAZNを見ている。
困ったもんだ。
2018.04.21
本日は朝から杉並区の小学校でたんさいぼうのライブである。
2年前にライブしたときのことを覚えてくれている子供たちもけっこういて、いろいろと声をかけてもらった。嬉しいなあ。
小学校1年生2年生を対象に、2回興行。
体がきつい。げほほほ。体力がもたない。
大声で笑う1年生の子供たちを見ていると、うちの息子と娘のあの頃をいろいろと思い出す。
終了後、とっぱらいのギャラをもらって、阿佐ヶ谷で昼飯を食う。
ペルシャ料理のランチだ。
ペルシャってイランだよな。
イランと言えば、アジジ。ワールドカップ予選の第三代表決定戦、例のジョホールバルでの決戦で、延長戦後半、あわやのゴールを思い切りふかして日本中の肝を冷やさせたのが、アジジだったなあ。
日本人にもけっこう人気のある選手で、日本サポータのスタンドから「アジジ、アジジ、うっほっほっ」というコールがかかったものだった。
それはともかく、イランの料理は初めてである。
砂漠の料理だから、豆や羊を煮込んだものが中心なのだろう。オレはカレーを頼んだが、これがなかなかの美味だった。いや、なかなかどころか、実に美味だった。
また食いたい。
店主はイラン人で、来日して27年だそうだ。
土曜日の昼ということで、店内のテレビでは大河ドラマの再放送をしていたが、店主は「時代劇は時々見るけれど、同じ話を、敵味方に分かれて何度も繰り返すのが不思議ですねえ」と言うのだった。
という一文を、「ペルシャの市場にて」を聞きながら書いた。Amazonミュージックは便利だなあ。
2018.04.20
そういや一昨日のこと。
秋葉原から山手線に乗っていたら、途中でヨレヨレのじいさんがドア脇に立っているのに気がついた。
様子がおかしい。たぶん酔っ払っているのだろう。午後3時なのに。
別に暴れたり奇声を発したりしているのではなく、ドアの手すりにつかまってひたすらヨロヨロとしているのである。見かねたおばさんが席を譲ってあげようとしたのだが、「いやいや、大丈夫」と断って、再びひたすらヨロヨロとしている。
と、突然、ゴン! というでかくて鈍い音が車内に響き渡った。
見たら、そのじいさん、前のめりに床に激突したらしい。すっかり気を失ってぶっ倒れている。
要するに酔っ払ってつい寝ちゃって転んだところが電車の床の上ということだったろう。
電車はちょうど駒込駅に滑り込もうとしていた。
「ひっ」「きゃっ」「あわわ」という声が車内に響いて、半ば阿鼻叫喚。酔っ払いが転んだだけだから大丈夫とは思うものの、ほっといていいわけがないだろう。
阿鼻叫喚のまま電車は駒込駅に到着して、ドアが開いたら目の前に気を失ったじいさんが倒れている状態で、乗り込もうしていた客が「ひっ」「きゃっ」「あわわ」という阿鼻叫喚。
酔って眠りこんでしまっただけとは思うものの、けっこう大きな音がしたし、打ち所が悪かったりするかもしれないしというわけで、「緊急停止ボタンを」「もう停まってる」「駅員を」「昼の山手線に駅員なんていない」「とにかく呼んでこい」などという声が飛び交う。
オレもなんとかしようと思ったが、ああいう突然の時って、案外声が出ないものだねえ。駅員を呼びに行こうとホームに飛び出したものの、当たり前のことながら駅員が見当たらず、うろうろするばかりだった。
その間に駅員が駆けつけたらしく、戻ってみたらじいさんは運び出されて、目を開けておろおろしていた。やっぱり酔っ払って倒れただけだったようだ。
まあ、大過なくてよかったわい。
一人で出歩いて飲んでは危ないぞ、じいさん。
東京はいろんなことが起きる。
2018.04.19
ちょいと愚痴。
朝一番の取材の資料を、前日の22時とか23時にメールしてきて、「事前にお送りしました」みたいな顔をされるのは、ちょっとねえ…。
駆け出しの頃、「次の工程は、外注先であったとしても、お客さんだと考えて仕事をしろ」とたたき込まれたせいか、自分の都合だけで段取りを考えない仕事ぶりに直面すると、げんなりする。
もちろん、それも含めてのフリーランス仕事だというこうと重々承知なのだが。
一度、やんわりとその辺のことを上の人に申し上げたら「タンゴさんからこのような指摘がありました。皆さん、気をつけましょう」と全社的にアナウンスされてしまって、さらにげんなりしたことがあったので、もうたいていのことは飲み込むようにしている。
その分、ここに愚痴を書く。だって日記なんだもーん。
2018.04.18
今日はルヴァンカップである。相手は、ベガルタ仙台だ。
ルヴァンカップというのはサッカーの3大タイトルの一つで、以前はヤマザキナビスコカップと呼ばれていたのが、ナビスコがヤマザキと提携解消したためにルヴァンカップと名前が変わった。
3大タイトルは、このルヴァンカップに天皇杯、そしてJリーグである。
JリーグがAKB48だとすると、ルヴァンと天皇杯は乃木坂やSKEといったあたり。要するに格落ちである。
だから出場選手はJリーグに出るか出られないぐらいの準レギュラークラスか、けがから復帰したばかりの選手。つまり調整の舞台だ。
もちろん見る側もそんなことは百も承知で、普段は見られない選手を見たり、休んでた選手の復調具合を見たり、半分アマチュアの匂いの残る妙ながむしゃらな戦いを見たり。そういうAKBでは味わえない風情というものを楽しんである。
ただし、問題がある。
テレビ中継がないということだ。
Jリーグでさえ地上波はめったになくて、ネットで見るのが当たり前の時代である。
ルヴァンカップはまず地上波ではやらない。そしてネットのDAZNも、契約上、放送できない。
BSやケーブルテレビで、何試合か放送するぐらいである。
アルビレックスのゲームは、先月はうまい具合にBSでやっていたので見ることができた。
今日はどうだ。
残念。スカパーでしかやらない。ならばスカパーを見るか。と思って調べたら、例のお皿のようなものを取り付けるしかないようだ。
新年度が始まってからずっと部活続きで、大好きなアルビレックスのゲームをリアルタイムで見ることができていないのが、息子である。
あまりに不憫だから、せめて夜に開催されるルヴァンカップぐらいは、なんとか見せてやりたい。カネで済むなら喜んで払おうじゃないか、Jcomよ。
だが、いくら調べてもケーブルテレビのJcomでルヴァンを見ることはできず、皿を買うしかないと判明。残念である。
そこでいよいよ奥の手、お絵かき中継を見ることにした。
以前も紹介したが、これは世界中のギャンブラーのために全世界で行われているサッカーのゲームの進行状況をリアルタイムで教えてくれるサイトである。
サイトの管理者はアメリカのどこか。
画面を開くと現在行われているサッカーのゲームがずらっと並び、そこでアルビレックス対ベガルタを選択すると、ゲームの様子を絵で紹介してくれるのである。
絵というよりは図だな。サッカーのコートが四角く描かれ、その上を矢印に沿って○が移動するというだけの図である。AttackとかGoalとか、簡単な解説はつくが、音も何もない。
ただ黙々と矢印と○が動くだけである。
50インチのでかい画面で、黙々と動く○を、固唾をのんで見つめる息子とオレ。
時々、○がゴールに迫るたびに「うおおお」と叫び、「Albilex Possession」と表示されると、ほっと胸をなで下ろす。
音も何もない画面を見ながら、迫真のゲームに声援を送る親子は、ほとんどバカなのだった。
後半、Penaltyと表示され「うおおお、PKだ、PKだ」と喜んだのもつかの間、どうやらそれが失敗に終わり、肩を落としているとすぐさま再びPenaltyと表示され「え、え、え、連続PK? ええーっ」とわけわからん状態で、今度はそれが成功したようで、ともかく「なんだかわかんねけど、勝った」とハイタッチする親子。
あとでYouTubeに上がったハイライトを見たら、やっぱりPK失敗直後にまたPK獲得というお笑いがあったのだった。
ともかく勝ってよかったなあ。
乃木坂だろうがSKEだろうが、勝てば楽しいのがサッカーなのだ。
デブのターレスもやっと点を決めてくれて(PKを外して直後に2度目のPKを決めたのもこいつ)、一安心なのだった。
2018.04.17
数年前、地元選出の自民党議員の女性問題が報じられるとわかった時、練馬区の書店、コンビニから一斉に週刊文春が姿を消したことがある。
発売日の早朝だ。
すげえ、組織力って本当にあるんだな、と感心したものだった。
もっともその記事には、実は議員は既に離婚していたと書かれていて、法的にも道義的にも何の問題もないことが判明して、な〜んだと一件落着。
むしろ、家族思いのマイホームパパ的な演出をしてきた議員が実は既に離婚していたとバレてしまったことのほうの影響が大きかっただろう。
もちろん今では早朝からどんなに後援会が買い占めようと、週刊文春はいつでもどこでもネットで読めてしまう時代だから、スキャンダルは一度起こしたら命取りだ。
そんなわけで、新潟県知事である。
医師免許と弁護士の資格の両方を持っているというとんでもない秀才なのだが、やってることはバカそのもの。あげくに50にもなって実家の母親に泣きついているのだから、とことん間抜けである。
いい笑いものだ。
誰がこんなヤツを選んだんだと全国レベルで笑われているが、そりゃ決まってますがな、原発推進派の皆さん以外にありませんがな。
そんなわけで、末代まで恥をさらしてしまった(独身だが)とママに泣きついた知事を、今辞めたらダメだ、と後ろから羽交い締めにしているのが現場反対派の皆さんなのは見え見えで、そのうち、陰謀説も出てくるだろうなあ。
まあ、かわいそうだから本人のためにもすぐに辞めさせればいいのにね。
ところでオレの中学時代の同級生にアベ・フミハル君というのがいて、漢字では文春と書いてフミハルと読ませた。
フミハル君は、60歳になった今も、周囲から「おーい、ブンシュン」と呼ばれているのだろう。元気でやっているかな。
2018.04.16
そういや世間的にはまったく話題にものぼらなかったが、昨日の日曜日、練馬区では区長選挙と区議会議員の補欠選挙が行われた。
即日開票で現職の区長と補欠区議は自民以下5名が当選。都民ファーストが2人とも落選したことは、「落ちぶれたものだな〜」と、ちょっとだけさざ波のように話題になった。
天気は悪いし、区長に対抗馬はいない鉄板だし、区議会は補欠だし、投票意欲の持ちようがない選挙だったのだが、娘が選挙大好きなので、結局は買い物ついでに小学校の投票所まで足を運ぶことになった。
区長選に立候補した中では25歳のフリーライターというのが色物で面白かった。
「フリーライターかよ〜」「信用ならね〜」「今でも無職、落ちても無職」など、フリーライターの父を眼前にして言い放題の家族である。
区議の補欠では、NHKに受信料を払わない会の候補者というのがいて、公約でNHKの受信料を払わなくて済むようにします、とあった。
それは結構なことで。
でも、そんなことはNHKに言ってくれればいいし、練馬区とは何の関係もなかろうと、誰もが思って相手にしないのだった。
そんなふうに世間的にはまったく注目されない選挙であった。
それでも結果は報道せねばならぬと使命感に燃えたのが、地元のケーブルテレビ。
開票開始と選挙速報の実況を始めたのである。
当然、こんな選挙で尺が持つわけはなく、時間を埋めるのに四苦八苦なのであった。
開票速報については、なんと手に持った紙を大写しにするというもの。アナログの極地である。
そして、大写しになった紙には現職の区長5000票とか書かれていて、しょぼ〜。
なんともほのぼのとした開票速報なのだった。
2018.04.15
はああ〜、ひどい負け方してしまって、何も書く気になれないわ〜。
2018.04.14
思い立ってテレビ用のセンターモニターを購入した。ヤマハ製である。
これが実に素晴らしい。簡単なウーハーやツイーターもついていて、音がずんずんとくる。しかもヤマハならではの3Dなんちゃらとかで、テレビとは関係ないところからも音が聞こえてくる。
サッカーのスタジアムのカネの音が右上から降ってきたのにはびっくりしたわ。
昨日は新しいテレビに合わせてJcomのチューナーもようやく新しくなったし、これでテレビの前には、テレビのリモコン、AMAZON FireTZのリモコン、Jcomチューナーのリモコン、センターモニターのリモコン、そしてDVDプレーヤーのリモコンが並んだ。
さて、サッカーが始まるぞ。テレビをつけよう。
そう思っても、はて、どのリモコンのスイッチを押すんだっけという状態である。
困ったもんだ。
ところでそのサッカーだが、今日はガンバ、名古屋、甲府とやばいところが負けていろいろと楽しくなってきた。鹿島が勝ってしまったのは心底残念であるが。
中でもやばいのは甲府である。
とうとうぶち切れたサポーターがスタジアムに居残って抗議を続け、監督とゼネラルマネージャーを引きずり出した。
そしてその目の前で、サポーターによる多数決を取って、3連勝できなければ監督は辞めろ、という結果を突きつけた。
監督、涙目だったそうである。
ひどいよなあ。
中学生のホームルームいじめじゃん、これ。
さすが、3人で立ち話していて、1人が帰ると残った2人が早速その人の悪口を言い始めるという陰湿な甲府である。
たかが週末の楽しみのサッカーなのに、そんないじめ騒動にしちゃうとはねえ。
まあ、監督がアレなのは確かだが、だからといってねえ、目の前で公開で多数決とはねえ。こんなことをしたら、次の監督なんて決まるわけもないだろうなあ。
その様子を座ってみていた親子連れサポーターに対しては「立たないなら帰れ」とコールリーダーが罵倒して、こどもが「怖いよ〜」とおびえて帰ったそうだから、サポーターが営業妨害してどうするというお笑い。
まったくどこのチームもコールリーダーはくそですな。こんなんだからサッカーファンが世間から馬鹿にされる。嫌われる。
まあ、人のチームを笑っている場合ではないのだが。だはは。
2018.04.13
もはや完全にオワコンになってしまったなでしこジャパン。
どうしてこうなった。
そんなオワコンでも地上波でライブ中継しなくてはならないのは、やっぱり男子の代表とのセット販売だからだろう。フジテレビも舌打ちしているに違いない。
まあ、オワコンがお似合いさ、フジには。
相当ひどいことをいってるな、オレも。
1-1の引き分け以上でなければ3位以下になるという状況で、しかも追い上げる韓国の相手が大量得点必須のベトナム。
得失点差どころか総得点、当該チーム同士の勝敗、さらにはその時点での点数差という、陸上の100mでいえば0.0001秒の争いレベルまでもつれた状況である。
こういうギリギリの状況でのガチゲームは、久しぶりだ。いやあ、真剣勝負はいいなあ。
0-0で進む中、韓国の途中経過が「入った」「あ、また入った」「きたー、3点目」という具合に入るものだから、その追い上げにはしびれたなあ。
終盤にビューティフルゴールを決めたものの、直後、オーストラリアにも決められて、そして、ひょっとしたらあるかもな〜と息子と話し合っていたとおり、手打ちが始まった。
日本が後ろで延々とボールを回して、オーストラリアがそれをぼけっと眺めて5分。ただひたすら時間をつぶして、ゲームを終わらせたのだった。
これでよいのである。1-1の時点で、このまま引き分ければ日本とオーストラリアはワールドカップにいける。
大人ならこういう手打ちをするものだ。何年に一度か、こういう手打ちが見られるが、それはそれで非常に面白い。
なでしこは、若い姉ちゃんたちが明らかに不満げで「なんで勝ちにいかねえんすか」とプーたれて、それを坂口や宇津木や鮫島あたりのベテランが「ふっ、人生には勝たなくていい試合というものがあるのよ、お嬢ちゃん」となだめる、そんな空気が漂ったのだった。
それにしても14番の長谷川という子、なかなかいいね。
これは期待していいわ。スタイルとしては澤に近い。運動量の豊富さと視野の広さは特筆もので、これで技術をもっと磨けばなでしこの柱になれる。
岩淵と二人で崩した得点シーンなんて、素晴らしかった。
それにしても、宮間ちゃんはどこに行ってしまったのだろうね。
あれだけの功労者なのに、すっかり表舞台から消えてしまって、そして誰も追わない。招かない。探さない。
そこに女子サッカーのどんな闇があるのかなあ。
「朝起きて、その日一番やりたいことがサッカーじゃなかったら私は辞める」といった宮間。今もやはりサッカーが一番に浮かぶのか。
だったらぜひ表舞台に帰ってきて欲しいのだがなあ。
2018.04.12
ボロボロすぎてもはや笑うしかないアルビレックス新潟にも、一筋の希望の光がある。
それがGKコーチだ。
ぼろぼろのチーム状態にへたくそぞろいの新潟にあって、キーパーだけは安定している。実に安定している。
その理由が、今年から就任したじぇるそんというコーチのおかげなのだ。
ところが、あろうことか、ハリルホジッチの後に代表監督に就任した西野さんが、キーパーコーチとしてジェルソンを呼びたい、とぶちあげた。
寝耳に水。豚の耳には念仏。
そんな話は聞いてねえよ、なんで人のところに手を突っ込むんだよ。
サポーターはぶち切れだ。ほとんどのチームのサポーターは代表なんてどうでもよくて、自分のクラブチームのほうが大事なのである。
幸いにして契約でがんじがらめにしていたらしく、ジェルソンは動けないことが判明し、代表にはいかなくて済んだ。
というか、そんなことはわかっていて、あえで名前をぶちあげた気配がある。
くっそ、代表人事が注目されている今だから、横紙破りも支持されるだろう、という上から目線のなめた態度だったのだろう。見え見えだ。
まったく落ちぶれたクラブの悲哀である。
2018.04.11
今日はあんまり書くことがないから風について書くけど、今日の強風はやばかったねえ。
オレんちの隣は広大な畑なのだが、土がもうもうと舞って、我が家は大迷惑。
出かけようと家を一歩出ると、砂まみれなのだった。
「冷蔵庫を抱きしめて」荻原浩・新潮社Kindle。作者得意の、日常のちょっとした違和感のようなものを通じて、人間の弱さや悲しさを描くという短編集。この作者の持ち味はどことなく漂うのんきなユーモアなのだが、それがちょっと薄味なのが、オレとしては残念。それでも各編とも十分に読ませてくれる作品集である。DV、拒食症、対面恐怖症、結婚詐欺など、バラエティ豊かだ。
2018.04.10
そういや、たけし軍団と事務所の騒動が一段落つきそうな模様であるが、どうにも違和感を拭えないのが、たけし軍団という存在である。
ビートたけしというブランドがなければ食っていけない男たち。もう60前後だろう。みんな。
60にもなって一人で食っていけない男たちが集団になって会社の悪口を言い立てているようにしか見えないがなあ。
事務所の社長が悪かったという流れになっていて、それは何か当然問題はあったと思うものの、どっちもどっち。力があれば自分でしっかり食っていけるはずの人間が、60にもなってまだ「軍団」を名乗っているのは、みっともなくないか。
人間としては大嫌いだが、東国原のようにちゃんと一人で食っている人間もいるっていうのに。
同年配の人間としては、いささかうんざりさせられる話だ。
2018.04.09
今日はいろいろびっくりしたが、まず朝起きてテレビを見てびっくりしたのが、大谷の完全試合が進行中というニュースだった。
おっ、これは今まさに進行中の出来事なのか。よしっ、歴史を目撃するぞ。
大急ぎでDAZNに切り替える。
そうである。DAZNは大リーグも見れちゃうのである。それどころか日本のプロ野球だってライブで見れちゃうのである。
スポーツ観るならDAZN。月額わずかな金額でこれだけ観ることができるのだから、入らない理由はないぞ。
そろそろワールドカップやオリンピックもDAZNで観られるのではないか。
いや、ガチでオリンピックの中継を狙っているような気がする。東京は無理でも、そのつぎぐらい。
DAZNならテレビのように大きな施設はいらないし、ネットだからどこでも観られるし。
オリンピックといえば、この大谷君と水泳の池江璃花子を結婚させて遺伝子を残そうというプロジェクトが密かに進行中だということを、君は知っているだろうか。
水泳のルカちゃんは花の女子高生17歳。はっきり言って美人である。
大谷君はプロとはいえ、年齢で言えばまだ大卒新人の23歳。
結婚するのは東京オンピックが終わるまで待ってもらえば、19歳と25歳の人もうらやむ美男美女の最強アスリート同士のゴージャス結婚式ではないか。
これで日本人最強スポーツ遺伝子を後世に残すのだ。その息子がJリーグを世界一のリーグに押し上げてワールドカップ優勝も手にし、娘がなでしこジャパンを再び世界一にするのだ。
それまでオレも頑張って生きるぞ〜と、ほとんど親戚のおばちゃん状態だな。
池江が無理なら石川佳純ちゃんでもいいぞ。
そうしたら、こちらは史上最強は史上最強でも天然で最強のアスリートカップルの誕生だ。
そんなことを考えつつ、DAZNでエンゼルスの試合を観ながら朝ご飯だ。ハムエッグに野菜サラダ、梅干し、タマネギスープという我が家の健康朝定食だ。
回は7回。
それまでパーフェクトをづけていたのに、オレが見始めたら急に大谷君が調子を崩し、ボールが先行する。あららら。
どうしちゃったのだろうと思っていたら、とうとうヒットを打たれちゃって、パーフェクトもノーヒットノーランも消えてしまった。
びっくりしたのは次の瞬間だ。
なんせ球場が総立ちででっかいスタンディングオベーション。いやあ、ヒットを打たれてこんなに大きくて温かい拍手が出るんだね。ちょっと感動したわ。
それにしても大谷君、日本にいたときから思っていたが、体のプロポーションがバツグンだよね。ほとんど漫画。あり得ないプロポーション。
こんなスタイル、反則だわ〜。
続いてびっくりしたのが、ハリルホジッチだ。
解任させるなら、いくらなんでも屈辱の韓国戦の後だっただろうに。バカだなあ。
後任は、カネにうるさいので有名な西野さんか。
西野さんの実家は浦和である。だから、レッズの監督の話は何度も舞い込んでいるが、浦和に住んでいるからこそ、そんな危ない話に乗れるかと、断り続けている。負けが立て込んだりしようものなら、実家が襲撃され、地元に住んでいられなくなるものな。
さすが浦和。おかげで監督の引き受け手がいない熱狂チーム(笑)になってしまった。
この小ネタは話のフリとしてなかなか使えるぞ。
まあ、西野さんは相手の分析をしっかりやって手堅くゲームをつくっていくリアリストだから、いい選択ではないか。
遠藤保仁、呼んでくれないかな。
一番の選択はアギーレだと思うのだが、八百長イメージを嫌うスポンサーのキリンビールの意向で絶対にあり得ないから、西野さんでいいだろう。
そんなことを考えながら、久しぶりにオリンピック代表のマアミの軌跡を描いた「28年目のハーフタイム」を、夕食後に飲みながら読み返す。金子達仁のデビュー作で最高傑作。
「おい、テル、お前どこ行くんだよ」という書き出しは今読んでもしびれるわ。
イケメン西野さん。
おばちゃんのファンも増えそうだしね。
それに比べてどこかのアルビレックスの監督は、単なるくそじじい過ぎて脱力だ。
今日発表されたコメントには「ここまでは育てながらやってきた。これからは勝負事なので勝つためにいろいろ考えなければならないし、自分自身が反省している」とあって、なななななんだと、今までは勝負じゃなかったのかとアタマがくらくらした。
なんなんだ、この「オレはまだ本気を出していないだけだ、ふふふ」的な、就活に失敗して居酒屋でバイトしているニート学生みたいな発言は。
勝ち負けなんてちっちぇんだよ、オレにはでっかい夢があるんだぜ、的な。
この発言が今日三番目のびっくりだった。
2018.04.08
試合後の監督のコメントを読んで、オレは一瞬目を疑ったわ。
この監督、負けた理由を「準備不足」と答えている。しかも「いつも準備が大切だと選手に入ってあるのにできていなかった」と選手のせいにして、あるいは「ポジション修正の判断が遅い」とか、個々の選手のせいにしている。
準備不足って、準備をするのが監督の仕事だろうに、それを選手のせいにするとは。
誠実さのかけらもないコメントで、心底びっくりしたわ。
アルビレックス新潟の鈴木監督である。
まったくとんでもないくそじじいだった。高齢者という定義が65歳だそうで、オレだってあと5年で高齢者としてくくられるのだから、くそじじいという言い方は穏当を欠くと思うのだが、しかし、このじじいはくそじじいだ。
早く辞めてくれ。
いやさ、最初は期待したんだよ。決まったときは。
なにしろジュビロの黄金時代を支えて、2年間の監督時代でわずか8敗しかしてなくて、こりゃあ名監督だと。
そんな監督がなんで20年以上近く、どこのJリーグチームからも声がかからなかったのか、そもそもあの時代のジュビロなら誰が監督をやっても日本代表より強かったんだじゃないかという一抹の不安はあったのだが。
それにしてもここまでひどいとはなあ。
本日の新潟は試合前まで雪が降り、試合中も雹が降ってフィールドが白くなる悪天候。
そんな中、ホームだというのにPKのみの0-1負けって、現場に足を運んだオレの弟は、なんという罰ゲームだったのか。修行だったのか。悪夢だったのか。
いや、仮に0-1で負けたっていいの。惜しかったねえ、頑張ったんだけどねえ、次も頑張って欲しいよねえと思えれば、こっちも応援には力が入るさ。
たが、なんだ、90分攻められっぱなし。中盤でボールを持てば預け先を探してキョロキョロしてあげくにバックパス。前線がボールを受けても後ろ向きだからすぐにバックパス。要するに推進力ゼロ。
百姓一揆カウンターが懐かしいわ。
試合中の修正ゼロ。
ハーフタイムに何か修正したかと思ったら、後半が始まって10秒で決定機をつくられてシュートを打たれたのには、頭がクラクラしたわ。
ともかく原因ははっきりしている。まずは監督を切れ。クビだ。
オレはどちらかというと辛抱強く見守るべきだいう派だったが、さすがに今日はもはや手遅れだと知ったわ。今日は首位岡山相手の、いわゆる6ポイントマッチ。勝てば再び上位進出の道が開ける。
というのに、90分攻められっぱなしで、あげくにPKの1点で負けたなんて、誰もがあきれかえっているわ。
今日のゲームを見て、オレは今シーズンのJ1復帰を諦めた。
そして今シーズンJ1に復帰できなければスポンサーが契約を辞めて、有望選手が抜けて、そしてますますJ1復帰が遠のいて、J2に定着し、今度はJ3降格におびえるようになるわけだ。
思えばJ1に昇格して、新潟の子供たちが「森島がやってくる!」と相手チームの代表選手のプレーを見られることを喜んでいたっけ。
今や遠い昔。
どうしてこうなった。
まずは監督をクビだ。代わりは…ハリルホジッチ! というベタなギャグしか思いつかんな、今は。
「爆走社長の天国と地獄」木村元彦・小学館Kindle。大分トリニータを立ち上げてJ1昇格の夢を果たした男の物語だ。ちっとも感動的ではなく、むしろその男がどれだけ周囲に迷惑をかけ、いろんなものを破壊しながら大分トリニータに関わったかということを事細かに検証している。そして本人も国家公務員キャリアという輝かし職を捨て、ヨメに離婚され、1億円以上も私財をつぎ込んで、あげく解任されて罵声を浴びるという地獄ぶり。Jリーグ地方チームのあり方というものをぼけっと考えさせられる一冊。バツグンに面白い!
2018.04.07
息子と、とおるちゃんに行った。ヨメは、娘の塾にお付き合いである。
というか、とおるちゃんは禁煙率が高いので、塾前に臭いがつくことを嫌がって、娘は行きたがらない。
禁煙になったらいいのにと思うけど、しかし、居酒屋に子供を連れて行ってるこっちが悪いのだから文句を言う筋合いはないのだ。
それより、高校2年にもなってオヤジと付き合ってくれる息子は心底偉いと思う。
新学期のクラス分けの結果にと新担任についていろいろとしゃべって教えてくれる息子には感謝である。こんなにいい息子なのに、オレもいつか捨てられるのだろうか。よよよよ。
とおるちゃんにはiPadを持って行って、Jリーグを観ながら飯だ。
アントラーズ対ベルマーレを観ながら、鹿島に悪態をついていると、隣の席からもっとひどい悪態が聞こえてくる。
おばちゃん二人が向き合ってハイボールをジョッキであおりながら「だいたい仕事のできないタムラさんがおかしいんだよ」「先輩もそう思いますか? あの人、ほんっとに困っちゃうんです、処方箋もため込んじゃうし」と、職場の悪口を盛大にかましているのだ。
どうやら仕事のではないタムラさんというのが悪口の対象で、どうもタムラさんはアルバイトより仕事ができないらしい。
「あたし、明日早番なんですう」「いいよいいよ、飲もうよ」「早番なんですう起きられないんですう、でも飲んじゃえ、ハイボールおかわりー」「ぎゃはは。あたしも−」とうるさい。
まったく人の悪口をサカナに飲むと酒が旨いよねえ、盛り上がるよねえ。
ちょっぴりうらやましいお父さんなのだった。
2018.04.06
息子の高校も娘の中学も、今日が始業式。つまり新しい学年のスタートだ。
今までと生活が大きく変わるわけではないけれど、やっぱり新しいスタートというのはいいものである。
そんな中、オレはドコモへ行く。
解約のためだ。
事情があって契約していたフォトパネルというのを使わなくなったので、ちょうど2年たったから解約することにしたのだ。
この時期のドコモショップはえらく待たされる。
と思ったら最近になって予約制を始めたようなので、ネットでポチッと予約して行った。
おかげで全部の用事が20分で終わって、コインパーキングも200円で済んだ。
予約制にしたからガラガラなのかもしれないが、予約した身からすると、なんだ、ドコモショップ、ガラガラじゃん。
5分ほどイスに座っていたら、70歳ぐらいのおばあちゃんがスマホを持ってきて、受付の券を発行している姉ちゃんに話しかけた。
「どうもこのスマホが遅くなったので、容量を増やしたいのですが」とおばあちゃん。
きっと、そう言うんだよ、と息子に入れたとおりに言っているんだろう。
姉ちゃん、察してやればいいのに「はい、プランは何でしょう、速度低下でしょうか、リスタートすればスピードが上がることがありますが」と悪い意味で立て板に水。
おばあちゃんは「いや、詳しいことはわかんないですけどね、遅くなったみたいなんです」とおろおろする。
姉ちゃんは「どれどれ、容量は十分あるみたいですね。ちょっとお調べしましょうか、でも今からだと1時間くらいお待ちいただくことに」と立て板にさらに水が流れちゃって、おばあちゃんはますますおろおろして「あ、でも大丈夫です、気のせいかも、すみませんすみません」とおろおろしながら帰って行った。
まったく察してやれよなあ。あんまり気分のよくない光景だった。
2018.04.05
宮崎駿が稼いで高畑勲が使うと言われたものだが、その究極の無駄遣い王の高畑勲が亡くなった。
宮崎駿に「パクさん」と呼ばれていたことから在日ではないかと言われていたが、ご飯をパクパク食べるからパクさんというそうで、本人は生粋の日本人。とはいえ、それをカムフラージュに一周回ってやっぱり在日でしたというオチもありそうだなあと思っている。
天才と呼ばれる一方、オレなんか、あれは単なる変人だと思っているがどうだろう。
映画監督を依頼された際、なぜ自分は監督を引き受けないかという理由を、大学ノートまるまる一冊に文字びっしり書き連ねてきたというエピソードを耳にしたことがある。
オレは「火垂るの墓」しか観たことなくて、他の作品はどうにも食欲が湧かなかったな。
「火垂るの墓」も、どうにも辛気くさくて、やりきれなかった。
まあ、いずれにせよ一つの時代の終わり。
好き放題に巨額の無駄遣いをして、つくりたいものをつくって過ごした人生だったから、幸せだったのではないか。
2018.04.04
6時30分の新幹線に乗るために6時15分集合だけど、家から1時間では無理なので1時間半かかるとみて、途中で朝ご飯食べる時間を入れたら2時間前に家を出る計算になるから着替えと洗顔で30分とすると要するに3時45分起きかよ。
そりゃあ帰りの新幹線で眠くなるのも当然だわな。
久々に疲れたぜ。
2018.04.03
レッズの監督がクビ。だはは〜。
仕事でレッズサポに会ったので、監督どうするんですかと聞いたら「名波か井原がいいですね」との返事。ありえねー。
2018.04.02
2階で原稿を書いていたら階下で「あれえ〜」という声が上がった。
しばらくして娘が仕事部屋にやってきて「テレビが壊れたよ」と報告する。
んが。
音は出るが姿は見えないらしい。お化けかよ。
ベタなギャグを頭に浮かべつつ、口には出さずに、そういやこないだは洗濯機の挙動が怪しかったし、暮れにはエアコンが壊れて14万も払ったし、どうやら例の家電というのは壊れるときに一斉に壊れる現象がやってきたのかもしれない。
ソニータイマー伝説みたいなものだな。
だいたい家電というのは購入時期が近いので、壊れるときは一緒に壊れると感じるものらしい。もっとも心霊現象とのからみも指摘されているらしいが、怖いのでそういう説は耳に入れにないことにする。
おらおら、誰が壊したんだ。
1階に降りてそう詰めたところ、ヨメが「久しぶりにテレビの裏側を掃除したのは私です」と白状する。なるほど、それが原因か。
大人物で心の広いオレは、そんなことで怒ったりしない。ヨメに怒られることはあっても、怒ったりはしない。
時間はちょうど娘の塾。そこで娘を塾まで車で送っていくついでにテレビを買ってくることにした。
立ち寄ったのは西友系列のショッピングセンターであるオズ。練馬住民の心のオアシス、オズ。
実は西友系列では家電が案外安くて、へたなヤマダ電機より安いことも珍しくない。
それにたかがテレビを買うためにわざわざヤマダ電機までいって、あの信じられない接客で心を壊されるという選択肢はあり得ないものな。
オズの3階にいって、ずらりと並んでいるテレビを見て、一番大きいのを買うことにする。シャープのアクオス、50インチだ。
置き場所の寸法を測ってこなかったので、こんなに大きなテレビが置けるかどうかわからない。
配達の手配をして家に帰ったら、案の定、大きすぎてテレビ台に置けないことが判明した。
「どうして測ってから買わないんだよ、だはは〜」と大受けする息子。
お父さんが測ってから買うと思うか? と問うたら「そんなわけないよな」と納得していた。
とにかく木曜日にテレビが届くから、それまでに置き場所を作っておくように、とヨメに命じる。こういう横暴にはヨメも慣れたものだ。
暴君タンゴちゃん。
洗濯機が挙動不審になったときにちょっと心をよぎったのが、ジェネリック家電の存在である。例えばmaxzenというブランドだ。
一流メーカーの家電と違って、不要な機能はそぎ落として徹底的なコストダウンを図り、アッと驚く低価格を実現したのがジェネリック家電。
例えば55インチの4kテレビが69800円、6kgの洗濯機が23700円といった具合だ。
どれも1000日保証、部品は日本製など、品質面で不安はいらないことをアピールしているが、まあ、一番の気がかりはそこだから、その訴求は当然だろう。
テレビとか洗濯機のとかの白物家電は、動きゃいいというレベルの家電だから、ジェネリックでもまったく問題ないといえば問題ない。
だが、まだそこまで踏み切るにはちょっと何かなあ…と気がして、結局はリアル店舗でAQUOSを買った次第。
でもシャープはもう台湾企業の外資系だから純国産とは言えないなあ。そう考えると、国産テレビの有名どころはソニーかパナか、という選択肢になるわけで、日本の電気産業はやっぱり凋落してしまったんだなあと改めて実感する。
音しか流れないテレビをつけていてもうっとうしいだけなので、夜、久しぶりにテレビが全くない生活をする。
ほうら、心温まる家族のコミュニケーションが復活しただろう、とオレはお父さんらしいことを言い、テレビの代わりにGoogle HomeとAmazon Echoに「今日のニュースは」「明日の天気は」と話しかける。な、テレビなんかなくても生活できるだろ。
ついでに音楽も聴き始め、松田聖子の「赤いスイートピー」をリクエストしたらAmazon Echoがちゃんと再生してくれたので、みんなで一緒に歌う。
音楽に関しては、やっぱりGoogleよりAmazonだな、というのが今日の結論。どっちも国産じゃなかった。
「争うは本意ならねど」木村元彦・集英社。以前読んだのは確か2012年。最近読み返したくなったが処分してしまって見当たらず、電子化もされていなかったので、紙を再購入。古本なので半額以下だったが、新品同様だったのでよかった。一気に再読して、やはりこれはすごいノンフィクションだったのだと感動。いや、実際、後半を読みながら有楽町線の中で涙があふれてきて困ったよ。続けて息子が読み始めたが「お父さん、まだ40ページしか読んでないけど、早くもJリーグがひどすぎる。腐ってるよ」と驚くのだった。
2018.04.01
昨日、駅前に新しくセブンイレブンがオープンしたので行ってみたら、オレの行きつけの整骨院の院長がレジ打ちのバイトをしていたぞ。
布団で惰眠をむさぼる息子にそう耳打ちしたら、息子は「マジか!」と跳ね起きたのだが、もちろそれはエイプリルフールに決まっているのだった。
今日は日曜、J2でアルビレックスのゲームがある。
一週間、この日を楽しみに過ごしてきて、そして、勝利の喜びをおかずにまた一週間頑張れる。サッカーチムとはそういう存在だ。
日曜日にゲームのある日は、土曜日にとことん自分を追い込んで原稿を片付けてしまう。今日もそうだ。土曜日のうちにくっそ難しい原稿を2本、そうでもない原稿を1本、さらに金曜日にもそうでもない原稿を1本、それぞれ前倒しにした。
どれくらいくっそ難しいかというと、移転価格税制に伴うBEPSへの国際的な取り組みを日本企業はどう受け止めるべきか、というような内容だ。なんのこっちゃ、書いてるオレがさっぱりわかっていない。
知恵熱出しまくって、それでもひーひー言いながら書き上げたのも、ひたすら日曜日はアルビレックスの応援に集中したいからである。
朝6時に起きて、13時のキックオフまでひたすら精神統一をはかり、そして迎えた熊本戦。
ああ、それなのに、なんてこった。見るも無惨なバカ負け。
おいこら。相手はJ3降格の危機だったボケチームだぞ。それを相手に、なんという醜態。恥さらし。
オレはがっくりだ。息子もとなりで愕然だ。
デブのターレスが自分でボールを持って反転しようとして腹の肉が邪魔して回りきれずに一人でこけたときは、天を仰ぎつつ、腹を抱えて笑ったよ。このデブ〜。
とほほほ。
まったくJ1でボコボコにされたらJ2なら多少はふんぞり返って見ていられるかと思ったら、この体たらく。一週間、楽しみにして、そして土曜日に自分を激しく追い込んでやっと迎えたゲームだというのに、まったく力が抜けるわ。
弟からは「エイプリルフールだ〜」というラインが来たが、まったくだ。
これから一週間、どよ〜んとした気分で過ごさねばならぬ。
仕方ないので、引き続き15時からの磐田対浦和を見る。
浦和とはもちろんレッズのことであるが、めでたいことにレッズには天罰が下って、いまだ0勝である。つまり勝ちなし。
勝ちなしは価値なしだから、レッズは無価値のチームなのだ。ひゃひゃひゃ。
息子も、アルビレックスの体たらくから現実逃避しようと「よしよし、レッズサポが落ち込むところを見ようぜ」と口にして、まったくJリーグは人格教育に大変によろしい。
昨日、鹿島アントラーズがフリーキックでじゃんけんをするような無様な試合だったことを笑ったが、今日はレッズの無様な負け方を笑うのだ。天誅。
ゲームは、磐田の大井健太郎がレッズにPKを献上し、磐田の川又が2点を入れて、磐田の勝ち。なんだ、どっちも新潟にいた選手じゃん。
よって今日は新潟が浦和に天誅を下した日ということにする。
いやあ、浦和の負けはよかったなあ。まだ勝てない。ガンバ大阪とともに、2弱の自動降格ライン。順位表を眺めて、実に気分がいい。
このままガンバとレッズのどちらにも天誅が下って一緒にJ2に落ちてしまえ。
いや、待て。ということは、なんとしても今年中にアルビレックスもJ1に復帰しなくては、やばいではないか。熊本相手に負けている場合じゃなかった。
それにしても熊本は田中達也が素晴らしい選手だった。いるのだよ、熊本にも田中達也という選手が。しかも背番号が、アルビレックスの田中達也と同じで、本人も田中達也ファン。
Twitterには試合後にアルビの田中達也と一緒におさまったツーショットが公開されていて、どんだけファンなんだよ〜、とほのぼのする。
この田中達也は間違いなくJ1へ抜かれるだろうな。
ところで磐田対浦和で浦和が涙目を浮かべながら試合している様子を見ながら、裏でザッピングして見ていたのが、相模原対鳥取のゲーム。J3だ。
相模原にはあの川口能活とアルビから移籍した成岡がいて、今日は相模原のホーム。
観客席を見れば、ゴール裏にシートを敷いてお弁当を食べている親子連れがいて、要するに花見のついでに立ち寄ったという、実にいい雰囲気だ。
一方、神奈川でも交通の不便な場所にあるのに鳥取から数十人のサポーターが応援に来ていて、こちらはかなり熱い。J3、なかなかいいな。
なんでこのゲームを見ようと思ったかというと、鳥取のブラジル人がいいという噂があったからだ。
レオナルドという選手とのことで、なるほど、確かに背丈があるのに器用だ。しかも5戦連続で点を取っているというから、素晴らしい。
だが、それよりも息子とオレの目を引いたのが、ガブリエルである。
相模原にはガブリエルという選手がいて、息子とオレは、このひょろっとして体幹の弱い選手がなぜか大好きで、相模原のゲームを見るたびに「ガブちゃん、頑張れ」「ガブちゃん、いけー、あっ、倒された、ぎゃはは」と応援しているのだが、このガブちゃん、今日はしっかり点を取ったと思ったら、その後に鳥取でもガブちゃんが点を取っている。
えっ、ガブちゃん、ハーフタイムに相模原から鳥取に移籍したのかと思ったら、なんと鳥取にもガブリエルという選手がいて、しかも今日は2点も取ったのだ。
つまり今日の相模原対鳥取のゲームでは両チームにガブリエルという選手がいて、ガブリエルだけで合計3点も取ったという、ガブちゃん祭りが開催されたのである!
これはスタジアム近くの見事な桜祭りにもひけをとらぬ、素晴らしい祭りであった。
ガブちゃん祭り。このことは少し記憶にとどめておこう。
さて、そんなふうに日曜も過ぎていて、磐田から遠路浦和までとぼとぼと帰るレッズサポの心中を思うとビールがことのほか旨い夕暮れとなる。
日曜の我が家のお楽しみは、イッテQ!だ。ところが今日は年度替わりの特番。番組対抗のバラエティというくっそつまらない番組で、日中のアルビレックスで深く傷ついたオレの心が癒やされることはなかった。
仕方なくテレビ東京をつけたら、なんと昭和から平成にかけての名曲100選というのをやっていて、音楽番組からいろんな映像を引っ張り集めてきたという、家族でYouTubeを見ているのと何ら変わらないような状態になってしまった。
さすがテレ東。これだけで3時間作っちゃうんだものなあ。
家族一同、深く感心しながら、松田聖子の映像に合わせて「春いろーの汽車ーに乗って−」と一緒に歌うのであった。
「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎・祥伝社Kindle。そういや伊坂幸太郎の実質デビュー作とも言えるこのシリーズを読んでなかったんじゃないかと気づき、読んだ次第。さすがに若書きの作品で、どうにも入り込めなかった。伊坂幸太郎の持ち味というのは短編「僕の舟」や近著「AX」(名作!)のように、テンポのいい展開と気の利いた会話、そして基本的にはギャグの流れの中に込められた哀愁というものが、人生の真実を感じさせてくれるところにあると思うのだが、この作品は遠く及ばず。
2018.03.31
「ネットでレオ・シルバが叩かれてるね」と娘が言う。
サッカーにこれっぽっちも関心のない娘でもそう気づくほどだから、レオの叩かれ具合は相当なものだ。本人もきっとわかっているに違いない。
実際、叩かれてもしょうがないようなパフォーマンスなのは確かだ。
今日の鹿島対札幌をDAZNで見たのだが、終盤、フリーになった味方右サイドに出したパスが大きくずれてラインを割ったシーンなど、目を背けたくなるような有様で、あのレオ・シルバがなあと呆れる劣化ぶり。
もっともここのところの鹿島はかなりひどくて、今日なんてフリーキックを誰が蹴るか、ピッチの上で選手がじゃんけんをする始末。そんな決めごとすらもできていないチームだったとはね。とんだ恥さらしの鹿島だ。
そして、そんな程度のチームでも、サポーターから集中して叩かれているのがレオ・シルバだ。
「だったら、アルビに帰ってくればいいのに」と娘は言う。
う〜ん、娘よ。だが、レオ・シルバの居場所はもうないのだよ、アルビに。
「へえ、冷たいんだねえ」と娘は軽蔑するようなまなざしなのだが、実際、チームとしてのアルビレックスはだいぶできつつあり、いいところまで来ているので、ここで“王様”を入れたくない。それに、今のレオ・シルバのパフォーマンスでは、使いたくても使えない。
もうレオ・シルバのことはいい思い出として残しておく他にないのだよ。
レオ・シルバが輝くには、かつての小林祐希のように自分が走り回った後のスペースを埋めるために汗をかいてくれる選手の存在が不可欠だ。
そんな自己犠牲の塊のような仕事ができるとしたら今のチームには磯村がいるわけだが、もし磯村にそんな仕事を強いるならば、レオ・シルバではなくて新人の戸嶋くんのために汗をかいてもらったほうがいい。
だから今のアルビレックスにはレオ・シルバの居場所はない。ごめんよ、レオ。
それにしてもクラブチームというのは面白いもので、特にアルビレックスのような弱小チームだと、新人を育てるか、ポンコツを引き取ってくるしかないから、新人は他チームに抜かれ、ポンコツはさらに下のリーグへ移り、数年でまるで違う顔ぶれになってしまう。
実際、今年のアルビレックスのレギュラーメンバーで一昨年もいた選手なんて、2人だけか? そんなもんだろう。
これはサッカーというゲームの本質でもあるのだが、同じ顔ぶれの同じゲームは二度となくて、常に変化していくスポーツなのだ。
そこが面白いというかむなしいというか、儚いというか。履かないのは、なんとかという芸人だが。
同じ瞬間は二度とやってこないもろさに、人は人生を重ねてしまうのだよ。ウソだけど。
よくサッカーファンが、あのとき、あのスタジアムで、あんなシーンがあったねえと過去を振り返るのは、同じシーンが二度とないことを知っているからだ。
いやまて、それはサッカーに限ったことではなくて、スポーツ全般そうであるかもしれない。
今年の冬のオリンピックだってそうだったものねえ。
オレにとって今回のオリンピックの、二度と来ない名場面というのは、なんだこれ、まるで季節外れのテレビの企画だな、えーと、一番は小平奈緒がリンクでカッと目を見開いて歯を食いしばった瞬間の表情で、次が女子パシュートの3位決定戦でアメリカがヘロヘロになりながら逃げ切った大笑いのシーンだ。
まったくいつの話をしているんだか。もう大昔の話のようだ。
そんなふうにすぐに消えていく幻になんとも言えない切なさと美しさを感じるのが日本人の感性というもので、だからこそ桜は日本人に愛されるのだな。
と、強引に季節のネタに話を持って行くオレである。
桜の季節というと、先日、行きつけの整骨院の院長と話したのだが、昔は桜が似合うのは入学式だったが、最近は卒業式が多いような気がする。
そして桜と言えばセレッソなわけだ。今は中位に沈んでいるが、いずれ必ず上位に食い込んでくるだろう。
となんとか話をサッカーに戻すことかできたので、今日はここでおしまい。
ちなみにアルビレックスは今6位です。
2018.03.30
神楽坂で仕事が終わったので、飯田橋の鳥よしで飲んで帰る。
週末の鳥よしはいつも満席なのだが、年度末の金曜は、さらに混んでいる。
団体が中心だ。
ほどほど飲んで帰ろうと、店の外に出たら、あちこちに人の塊ができて、次はどこだ、カラオケにしよう、(電話で)仕事はまだ終わらないのか、といろんな声が聞こえる。
打ち上げか、送別会か、みんな仲間と盛り上がっているのだなあ。
ずっと一人で仕事をしてきたオレには、縁のない盛り上がりで、とてもうらやましくなる。
とほほほ。フリーなんて寂しいもんだ。
今年も異動の季節。ずっと一緒に仕事をしてきたのに、何の報せもくれずに異動して行っちゃう人もいて、寂しいもんだ。
2018.03.29
♪ハ〜ゲよこい はーやくこい
と、大抵の歌は「ハゲ」を入れると面白くなるというのは、大きな発見である。
それと同じくらいの大発見をした。眠くなるのは春だけではないということである。
春眠、ハゲを覚えず。
春はとにかく眠い。それにはちゃんと理由があって、冬の間に緊張していた副交感神経が春とともに緩んできて、それで心身がリラックスした状態になり、ついウトウトしてしまうのである。
なるほど、合理的な理由ではないか。
と、納得しそうになってしまったが、いやいや、ちょっと待て。眠いのは春だけではない。年中だ。
うちの娘を見てみろ。春休みに入った途端、連日11時過ぎまで寝ている。だがこれは春だけではない。秋でも冬でも、もちろん夏でも、休みを見つけたらとにかく寝る。逃がしてなるものかという勢いで寝る。
つまり人間というのは年中眠いのだ。
副交感なんとかとはまったく関係ないと思う。
ということは、人間は眠いということを前提に社会の仕組みを作らなければならないのではないか。
などということを考えていて、突然、思い出した。そうだ、オレたちの麻生太郎について書かなければ。
「TPP11のことを書かないでモリカケばかりのバカメディア」というような発言をしたが、これは至極まっとうな発言であって、どっちが国益に叶っているのかを考えれば、いくらバカでもわかるだろう。
モリトモとかカゴイケのおっさんとか、どうなろうと、はっきりいってオレたちの生活にはなんの影響もないではないか。生活に直接影響する大きな問題が山ほどあって、長期的な視点で俯瞰するのが政治家の仕事ではないか。
そこを野党のアホたちは、民進党と希望が一緒になって、そこに立憲なんちゃらも加われば、ほーら、民主党のできあがり〜なんてはしゃいでいるから、頭が痛くなる。
平成は来年4月まで。その後は新しい年号になる。
平成のことは平成でけりをつけようとするから、たぶんオウムの執行はもうすぐだ。それも混乱を避けるために一度に行われるとみられている。
よって大きな動きのどさくさ紛れを狙って、例えばワールドカップ開催の直前とか、日本と北朝鮮の歴史的会談の最中とか、じゃないか。
風は一瞬。その後、どさくさに紛れて、気がつけば平成は遙かな彼方。もう歴史の出来事にしてしまおう。
まあ、そのあたりがケリの付け所だろうな。
そういう仕事の邪魔をするのはよくないよね、野党は。
だいいち野党が政権なんか取った時の恐ろしさは身にしみているから、もう誰も相手にしないよ。
2018.03.28
5年前の冬に母を喪い、2年前の春に父を見送って、今や両親ともこの世にいないという状況にも慣れてしまった。
もっとも振り返れば42年前の春に故郷を後にしたときから親とはゆっくり時間をかけて別れの準備を重ねてきたような気がする。
それでもなお、ふとした弾みに母のまなざしや父の声がよみがえり、それこそ天から降ってくるように予告なく突然によみがえるから、そんなときはちょっと立ち止まって懐かしい記憶を思い出すことになる。
オレも年を取ったんだろうなあ。
この年齢のとき、父は何を考えていたのだろうと、数限りなく自分に問うてきた呼びかけを、この年になってもやっぱりしている。
母は、いつだったかの旅先で占い師のような誰かに「穏やかな晩年を過ごすでしょう」と言われたことを嬉しそうに報告してくれたが、予言者の言葉通りに両親とも穏やかな晩年を迎えることができて、その支えとなってくれた弟夫婦には感謝の言葉しかない。
春は様々なことを思い出す季節なのだ。
「アリと猪木のものがたり」村松友視・河出書房新社Kindle。猪木対アリについては、オレにとっては柳沢健の「1976年のアントニオ猪木」(名著!)が決定版なのだが、あの村松友視がどうアリ戦を総括するのだろうとの興味から読んでみた。物語は大きく3部に分かれ、前段がボクシングとプロレスの歴史や背景、中段が猪木・アリ戦のプレイバック、後段が北朝鮮で行われた平和の祭典に同行した回想記となっている。山場は中段かと思ったのだが、そうではなくて、北朝鮮でのアリとの遭遇がクライマックスだった。よって、猪木・アリ戦については何ら新しい情報や種明かしはなく、まあ、あえて読むほどではなかったなというのが正直なところ。おそらくプロレス本で作家として世に出た村松友視が、いつかそのあたりについてけりをつけなければと思って書いたのだろう。「モハメド・アリがフォアマンに向けた、「お前は何を代表しているんだ?誰を代表しているんだ?」という謎かけは、実はそのときすでにアリ自身にも向けられるべきであったかもしれない」という一文は見事。しかし「目の前のけしきが猫の目のように変化することを咀嚼せぬまま日常とする時のすごし方の中で、自分をふり回す運命を、劇中劇を見る気分で打ち眺める、そのつみかさねの中でイノキは感受性の強い成長期の少年らしからぬ心根をその体に宿らせたという気がするのだ」という文章になると、もはや何を言っているのかわからず、繰り返して読んでもやっぱりわからないのだった。わかる人、います?
「純白のライン」三浦しをん・講談社Kindle。三浦しをんは好きな作家だ。「小暮壮物語」という短編集が一番好きだ。これは理不尽な社命でニューヨークマラソンに参加することになったサラリーマンの物語。相変わらずうまいと思う。
「銀行狐」池井戸潤・講談社文庫Kindle。息抜きに読むなら池井戸潤。銀行という組織の異常さ、情けなさを描くことで成功した作家だが、面白みの大半をそうした素材に頼っているため、小説自体の面白みには欠けるのが、この人の特徴。この作品集も同様で、話を盛り上げようとする努力は見えるのだが、その弊害として不用な人物が増えて話だけがややこしくなってしまっている。そのあたりから脱却できたから、「下町ロケット」あたりになると、いい意味で「こんなもんでいいんだ」という開き直りができたわけだろう。
2018.03.27
どうしようかな〜と思っていたが、やっぱり買った。
Amazonのタブレット、Kindleファイヤの最新版である。
7インチだ。
理由はいろいろある。つーか、欲しいものを買うときは言い訳をいろいろと考えつく。
今まで読書はKindleを使っていたのだが、ややバッテリーがへたってきた。ディスプレイも傷が気になっていた。
そもそもKindleはモノクロなので、ちょっと飽きてきて、以前買ったファイヤの8インチに切り替えた。そうしたら、こちらもバッテリーがへたっていた。
それに8インチだと、片手で読書するにはちょっと大きすぎる。やっぱり7インチというのが絶妙なサイズだ。しかもファイヤはカラーだし、いろいろとアプリも使えるし。
何よりも大きな理由が、価格だ。5000円である。
モノクロのKindleが1万円なのにその半分で買える。
実際、Amazonファイヤのコストパフォーマンスは、信じられないくらいである。理由ははっきりしていて、Amazonにこのタブレットで儲けるつもりがまったくないのだ。
タブレットは赤字で配布。後で売る本や映画や音楽で儲ければいいと考えているのだ。要するにAmazonにとってタブレットは、撒き餌なのである。もっとも映画も赤字だと思うが。
ちょっと残念なのは、7インチだと音がイマイチなことである。モノラルなのだ。
8インチ以上はドルビーのステレオなので、抜群にいい。実際、初代のファイヤを初めて手にして音を聴いたときは、あまりの高音質にぶったまげたものな。
だから7インチで映画を見るのは、ちょっと残念。やっぱり8インチ以上がいいだろう。
一方で読書専用と考えるなら、ファイヤの7インチがベストバイなのだ。これで5000円は、あり得ない価格である。
Amazonの箱が届いて中からファイヤが出てきたのを見たヨメは「また買ったのお〜?? もう好きにすれば」と相手にしてくれない。
ふふふ、そりゃそうだろう。なにしろファイヤは3代目にして3台目。すべてのバージョンを持っている。
これに加えてiPadが初代を含めて4台。Kindleが3台。富士通のアローズタブレットも入れると、我が家にはタブレットが全部で11台ある。
11台もあるから、そろそろ床に敷いて寝てもいいぐらいだ。
4人家族だから1人3台弱持っている計算。「一度にそんなにいらないでしょ」とヨメは言うのだが、朝飯食ったから昼飯はいらないというわけにいかないだろ、タブレットも同じだ、と反論してやった。
もっともこれで我が家の充電事情はさらに混迷し、スマホやスマートスピーカーやノートパソコンも加わって、常に我が家では何台かが充電中で、それでも「充電ケーブルが足りない、ちょっと貸してくれ」と人が使用中のケーブルを勝手に抜いて使うという非人間的な行為が横行している。
オレも早速届いたばかりの3代目ファイヤを充電し、読書する。なかなかにいい気分だ。
繰り返すがこのタブレットで5000円はあり得ない。タブレット評論家のオレが断言する。
もちろんこれは読書専用だが、これにSDカード(256Gまで挿せる!)を載せて映画も入れちゃうつもりだ。
もっともタブレット評論家のオレが、もし「初めて買うんですけどどれがいいすか」と聞かれたら、問答無用でiPadを勧める。
これ一台、ということならば、iPadの一択だ。
使い勝手やディスプレイの精細さなど、あらゆる面で仕事でもプライベートでもiPadが一番だと思う。ドコモで回線料込みにすれば、本体はタダ同然だし。
そんなわけで、オレは仕事に行くときは、仕事用にiPadを持ち、移動中の読書用にKindleファイヤを持ち、途中で原稿を書くためにYOGAパソコンを持つ。もちろんポケットにはスマホ。
ガジェットまみれで、ふう、重い重いと嬉しそうに文句を言いうわけだが、「何でも一台でできるから便利なのがタブレットじゃないの?」と冷たい正論を口にするのがヨメなのであった。
そんなあれこれの傍らで今日も始まったのが、日本代表のゲームだ。ウクライナ戦である。
風呂から上がった息子と横になりながら、うひゃひゃひゃと笑いながら見る。
ウクライナは4141。「おお、代表チームで4141だと?」と息子は大喜び。
日本代表のゴール前に攻め込むウクライナを見て「おお、4141だと選手が湧いて出てくるように攻めてくる」と手を叩き、逆に長いボールで日本代表が攻め上がると「おお、中盤がすっかすかになる4141は本当にもろいなあ」と大笑いの息子だ。
それにしてもダメだな、鼻ホジリッチ。これほど期待されない代表チームも初めてだろう。
今になって周辺から監督交代の声が出始めたが、さすがに遅すぎ。もうみんなが諦めて、3連敗だと決めつけている。
ジーコの代表とはまったく逆で、これなら負けてもまったくショックがないからかえって安心かもね〜と思わせてくれる。
情けないなあ。
2018.03.26
息子の大のお気に入りが、テレビ埼玉で月曜の23時から放送している秋山音楽事務所というバカ番組だ。
出演は、ロバート。お笑い3人組のロバートである。
この3人が、よくある町歩き番組風に埼玉県内をブラタモリするという主旨なのだが、その主旨はともかくとして、内容がでたらめすぎるのである。
はっきり言えばひどい。
どうせ埼玉ローカルの深夜番組なんか誰も見ていないと決めつけた、手抜き具合なのだ。
「1回のロケで4本分を収録しなきゃ」とはっきり口に出して言ってるし、歯医者にアポなしで訪問しては、虫歯を治させて、その治療風景だけで30分番組1本作っちゃうというでたらめぶりだ。
そのあまりのでたらめさを見るたびに息子は「ひーっ、ひでーっ。ひどすぎる」と腹を抱えて大笑い。
「これがあるから一週間頑張れる気がする」というほど気に入っているのだ。
ところが、そんなに気に入っている番組が、今日突然、最終回となってしまったのである。
息子のショックたるや、想像を絶するものであった。
ただ、来週からは再放送が始まるらしく、息子は少し気を取り直した様子である。
シーズン2まで来たので、シーズン3をなんとか放送してもらえないかと、息子は今、作戦を考えている。
2018.03.25
今週は日本代表の試合があったので、Jリーグが休みである。
と思ったら、J2は関係ないのね。こりゃいいや、今週もまた好きなチームの応援ができる。
というわけで、息子と二人でテレビの前に陣取る。
相手は徳島だ。徳島ヴォルティス。
数年前にJ1に上がったらコテンパンにやられちゃった徳島だけれど、今は強い。J2でもトップクラスの強さだ。
同時に、J2でもトップクラスのうるささである。理由は、カネだ。鐘。
あいつら、スタンドで阿波踊りをしやがる。
ピンチだ、チャンスだ、とのべつまくなしにスタンドで阿波踊りだ。そのためにカネをちゃんちゃかちゃんちゃか叩きまくって、本当にうるさいのだ。
そんな騒音公害にもひるまずに戦いに臨む我らがアルビレックス。
今日は、大卒1年目の戸嶋君がいいねえ。
戸嶋君は浦和育ちのナイスガイ。浦和育ちなのにレッズなんかには目もくれずにアルビレックスに入ってくれたのだ。しかも筑波大学に一般入試で入ったという秀才。アタマがいい。
サッカー部のキャプテンで、大学選手権のMVPでもある。
おお、なんという逸材。大事に育てなくては。
この戸嶋君が、レオ・シルバ並みに縦横無尽の活躍。素晴らしいパフォーマンスであった。
その対極が、デブである。あのデブ。ブラジルのターレスだ。
年代別ブラジル代表にも選ばれたフォワードなのに、太りすぎという前代未聞の理由でクビになり、日本の2部リーグに島流しされたデブである。
デブは、考えた。ここでなんとかしなければ、二度とブラジルの土地が踏めなくなる。
心を入れ替えたデブは、懸命にダイエットを試みた。だがその効果はちょびっとしか上がらず、確かに当初より少しは絞れたかなという感じではあるが、相変わらずのデブ。
今日も、走ればドスドスドスという音がスタジアム全体に響き渡る重戦車。
せっかく仲間が汗をかいて必死につないだボールを受けて、そしてあっさりと明後日の方向に蹴飛ばす。
10分もたてば息が上がり、目の前で相手がボールを持っているというのに、プレスにもいかず、呆然と眺めるのみ。
この馬鹿たれ、呆然としたのはこっちだわ。
当初は途中出場するだけで圧倒的な存在感を放ったターレスだが、そのわずか2試合後で圧倒的な絶望感を漂わせるまでになってしまった。
馬鹿たれの馬鹿ターレスである。
おかげで、終盤に仲間を楽にするための戦力投入が逆に仲間をさらに疲弊させるというギャグ展開。正直、今日もキーパー大谷の神がかりセーブがなければ逆転されていたわ。
もう使うな、ターレス。使ってはいかん。
そんな祈りもむなしく、次の試合でも使われてしまうんだろうなあ。
2018.03.24
久しぶりに大泉学園のinFに行った。
以前行ったのは息子が幼稚園の頃だから10年以上前。自転車の後ろに息子を乗せて、明るいうちから飲んで、酔っ払って再び自転車の後ろに息子を乗せて帰って、店のマスターから「危ないので今度は歩いて来てくださいね〜」というメールをもらったっけ。
今夜は娘が塾だったので、息子と二人で晩飯を食いに出かけたのである。
どこに行くか。寿司の気分じゃないな。やっぱ、とおるちゃんか。いや、たまには新規開店に行くか。そうだ、大泉学園の駅前の地下に北海道料理のうまい居酒屋があるらしい。よし、行ってみるか。
晩飯を食いに行くとしても、高校生との会話じゃねえな、だはは。
こうして息子と二人、隣町の駅前の居酒屋を目指して歩き出した夕刻6時半。うまいホッケが食えそうだと、喉が鳴る。やっぱ熱燗かな。
と歩きつつ、大泉学園が近づいてきてふと思い出す。あ、そうだ、inFに行くか。
バス通りにあって、しょっちゅう前を通っていて、そのたびに、今度行こうと思いついては、そのままになっていた。よしよし、今日はちょうどいいや。inFに行こう。息子よ、覚えてるだろ?
「覚えてねえよ」という返事だった。そりゃそうだよな、幼稚園時代だ。
酔っ払っておまえを自転車に乗せてだな、という話をしたら「なんちゅーことをしてくれたんたじゃ、オヤジ」とどつかれてしまった。
inFはジャズバーで、毎日ライブをやっている。その世界ではけっこうなメンバーが出演している。
そして、ジャズにもいろいろあるが、面倒で難しいほうのジャズが多い。
徒歩圏内にこういうライブハウスがあるというのはとても恵まれていて、もっと通わなくてはならないのだが、なかなかサボってしまった。
しかも、しかもである。
このジャズバーは、マスターが新潟出身で、サッカーファンなのである。
10年前に幼稚園の息子を連れてカウンターに座ったときもそんな話で盛り上がったのだが、まさにオレのためにあるような店ではないか。
そうだそうだ、今日こそinFに行こう。そう思ってエレベータの3階にあがる。
ドアを開けて店に入る。
おろ、ガラガラだ。
と、店のお姉さんが「いらっしゃいませ」と出てきて、奥からマスターの「どうぞ〜、いいですよ〜」という声がする。どうやら開店前のようだったが、入れてくれるらしい。
マスターに、久しぶりに来たんですけど、いいですか、と聞いたら「どうぞ」と言う。続けて、予約してないんですが、と言ったら、「ありゃ、予約ナシですか〜」と困った顔をする。
「いやあ、実は今日は満席なんですよ、めったにないことなんですが」。ありゃ、そうでしたか、じゃ、出直します。「いやあ、でも大丈夫です、なんとかします、とりあえずここにかけてください」と、マスターはカウンター席に案内してくれた。
店のお姉さん、「よかったですね」というふうにニッコリ笑って「今日歌いますコバヤシです」と頭を下げてくれて、ありゃ、歌手の方でしたか、これは失礼しましたと頭をかくタンゴちゃん親子なのだった。
カウンターに座ったら、オレの手元の帽子を見て「お、アルビレックスですね」とマスターが声をかける。そこからサッカー話だ。
このマスター、スペインのバルサのサポで、なんとバルサを見るために一週間スペインに滞在したこともあるという。そのとき見たゲームでメッシがPKを外したことを、実に悔しそうに話すのだった。
そういう話を聞いてすげーと驚いてくれる客に喜んだのか、マスターはそのときの写真まで見せてくれた。ついでに地元の新潟の話でも盛り上がって、やっぱりここはオレのための店だなと、改めて上から目線のタンゴちゃんなのだった。
さて、肝心のライブである。
終了後、息子が「今まで聴いていた音楽は何だったんだと思った」と漏らしたように、これが衝撃のライブだった。
ピアノとボーカルの二人である。
ボーカルは店のお姉さんと間違えた人で、ピアノはカウンターに座っていたオレたちに「親子さんですか、こんなこともやってますんで、よかったら」とチラシを配っていた怖そうなおばさん。
まず驚いたのがこのチラシおばさんのピアノだ。いや、こんなピアノは聴いたことがねえよ、マジで。
基本はフリージャズ。山下洋輔とか秋吉敏子とか、あんな感じのジャズピアノ。
最初のポロンという音が立ち上がった瞬間は、鳥肌ものでしたね〜。たまげた。
前半のステージはこのチラシおばさんのピアノが攻める攻める。和音の一つ一つが空間を漂うような、すさまじいピアノであった。
そして後半、今度は店員お姉さんのボーカルが攻める。
客席を練り歩きながら歌うアメージンググレースは、半音ずつキーを上げて最後はついにオクターブ上までいって歌い上げた。谷川俊太郎の歌詞に曲をつけたという歌は、天国から何かが降りてきた。
そうである、教会に通っているというこの店員お姉さんは、「毎週のように死と向き合っている」というので、毎週お葬式に携わっているのだろう、死生観たっぷりの歌いっぷりなのである。
死んでしまった人を今でも愛し続けているという歌には、ゾクッとしてしまったわい。
いやあ、たまげた。
ふと気がつけば満員の店内は、誰もがきちんとした身なりである。
それに対してオレたち親子は、とおるちゃんに行くか、いや、新規開拓して駅前でホッケでも食うか、というつもりで出てきたわけだ。
申し訳ない。ほんっと、申し訳ない。
そういう聴く耳をもった人たちが、わざわざ遠くから電車に乗って、ちゃんとした服装で聴きに来るようなミュージシャンだったのね。
見れば、つまみなんかを頼んでいる人は皆無で、オレたちだけがおでんとポテトサラダを食っている。
それどころか、ほとんどの人が一杯のドリンクで聴き入っていて、オレだけが日本酒を4杯もおかわりして、うめえうめえとヤギのようにはしゃいでいる。
途中、お、お、おしっこに行きたいと身を震わせるオレを息子が押さえつける始末であった。
ほんっと、申し訳ない。
そんなふうにちゃんと聴きに来る店だったのに、こっちはフラッと思いつきで入って、しかも予約していた人の席を取ってカウンターの一等席で聴き入っちゃった。
また行こうっと。
息子は大喜びで、「すごかったなあ、腹減ったけど、すごかったなあ」と繰り返すばかり。そのまま帰り道にはセブンイレブンに寄って一平ちゃんを買って帰り、家ではオレが何を聞かれてもアメージンググレースを歌いながら歩き回るばかりだから、とうとうヨメが怒って口をきいてくれなくなってしまった。
「終わった人」内館牧子・講談社Kindle。定年後のおっさんの生き方をテーマにした小説。そうか、オレもこういうおっさんと同年代なんだ。軽く読める、肩のこらない小説。そうそう調子よくいくかいな、というご都合主義が気になると言えばなるが、まあ、そういう小説だし。著者はアンチエイジング大流行の現状にNoを突きつけ「年齢や能力の衰えを泰然と受け入れることこそ、人間の品格」と断言する。これにはちょっとドキッとした。確かにその通り。あんまり加齢に逆らうのはみっともないよなあと、思った。
2018.03.23
♪たたかう〜ハゲの歌を〜 たたかわない〜ハゲが〜笑うだろ〜 ファイト!
というわけで、フルボッコですな、レスリングのハゲ。
文春がちらっといじっただけで雲隠れ。やましいところがないなら堂々と出てきて否定すれば済むだけのことなのに、たったあれっぽっちの騒ぎで心神衰弱で家族が目を離せない状態だなんて、どんだけメンタルが弱いんだか、あるいはつつかれたら相当にやばいネタでもあるのか、と思ったらやっぱり後者でしたね。
レスリングの強化費を、自分のヨメに払っていたって、そりゃアウトだろ。横領もしくは詐欺。
しかも、登坂絵莉がイベントに呼ばれて40万のギャラをもらうと自分も「20万くらいなか」と請求したというし、大会で賞金をもらったら中身を抜いてから選手に渡すらしいじゃん。
相撲部屋か。
最初に堂々と身の潔白を訴えれば印象はまるで違ったと言えるが、逃げ回ったあげく、誰が見ても悪人の学長があんな記者会見を開いたから、もう出てこられなくなった。
だいいち教え子の選手と二度も結婚するなんて、要するに教え子に二度も手をつけたというわけで、そんなコーチのもとにどこの親が娘をあずけるという気になろうか。
気持ち悪いと思うわ、普通の親は。
このハゲはあれだろ、次は明らかに登坂絵莉を狙ってただろ。
そんなところが世間に見透かされてネットでさらされてるんだから、もうコーチとしては終わりだろうな。
それにしてもあの学長、堂々とコーチをかばったつもりだろうが、まったくかばってなくて、むしろ大学と業界の致命的なイメージダウンにつながったとは、面白いよなあ。あんな学長のいるところに子供なんかやれない、という親だっているだろうなあ。
さて、そんな話とは別に、仕事でいろんな業界のいろんな働く人に会って話を聞いていると、この仕事だけは子供にやらせたくなたなあという仕事にも出会う。
30年もフリーランスとして働いてきたから、組織で働く人たちには純粋な興味を持っていて、どんなふうに働いているんだろう、何を考えているんだろうと、いつも興味津々である。
そんな中で、この仕事は嫌だなあと思ったのが、MR、人材派遣の営業、中央官庁である。
もしそういう職業の人が身内にいたら気分が悪いだろうから読み飛ばしてくれ。これは日記なので反論や意見やクレーム等は一切受け付けない。
「今や銀座で飲んでいるのは医者ではなくてMR」と言われるぐらい、稼げる仕事がMRである。
だが、そうなるまでには人間としての尊厳がズタズタにされる。病院で医者に顔を覚えてもらうまでに1年、「タンゴ製薬の」と会社の名前で呼ばれるまでに3年、「タンゴ製薬のタンゴくん」と個人名を覚えてもらうのはさらに先。
それでも早いほうだ。
診察を終えて部屋を出てくる医師を待って何時間も廊下に立って待っている姿は「壁のシミ」と呼ばれる。
やっと医者が出てきたので、ここぞとばかり駆け寄っていく姿は「ハエ」と呼ばれて、シッシッと追い払われている。
少しでも医者に足を止めてもらおうと考えるので製薬会社はアイキャッチ用に女の子を置く。実際、病院の廊下には可愛いMRがずらっと並んでいて、さながら置屋の顔見せだ。
女子レスリングも嫌だけれどMRも嫌だなと、娘を持つ親が思うのも当然だろう。
だいいち、オプジーボのようなよっぽど革新的な薬でもなければ、医薬品なんてどこのメーカーでも似たり寄ったりである。そんな中で医者の関心を引くには「先生、娘さんが嵐のファンでしたね。実はたまたまチケットが手に入りましてね」とか「先生、サッカーお好きでしたよね。実はうちの若いのが本田圭佑の親戚の同級生のママ友つながりをヨメにしていまして、今度飲み会に行くんですがご一緒にどうですか」といったネタが有効である。
そういう引きができなければ、30歳になっても40歳になっても「ハエ」と呼ばれて、シッシッと追い払われるだけだ。
レスリングのハゲのようなメンタルだったら、たちまち心が折れて雲隠れだろう。
そして、やはりメンタルをやられるのが人材派遣の営業である。
「なんでこんな使えないヤツを寄越したんだ!」と客に怒鳴られ、「なんであんなアホな上司に注意されなきゃいけないわけ」と派遣社員に怒鳴られるのが人材派遣の営業である。
オレのせいではない。オレのせいではないのだが、謝る以外に手はない。
というわけで、派遣営業は常に頭を下げ、土下座している。この世の理不尽を一手に引き受けたような仕事だ。
例えば早朝、6時頃にどこかの駅でA4の紙を片手に電話をかけ続けている兄ちゃんがいたら、それは人材派遣の営業である。
何をしているかというと、「早起きが苦手」という派遣社員のモーニングコールをしているのだ。
そこまでやる義務は一切ないのだが、派遣社員が出勤しないで、怒られるのはこっちなのだから、電話をかけるしかないのである。
信じられないことだが、この業界には「今日は雨だから仕事に行かない」という派遣社員がいる。
そんな程度の人間だからまともな正社員になれないわけだが、そうは思っても口に出すわけにはいかず、6時に電話をかけて「ね、タンゴちゃん、雨だけどちゃんと会社に行ってね、タンゴ製薬の工場で仲間が待ってるからね」となだめて、場合によっては自宅まで迎えに行っちゃったりもするのだ。
こんな仕事を続けていれば、そりゃあメンタルが壊れるのも当然である。
MRがまともに医者に口をきいてもらうのに3年かかるとしたら、人材派遣営業は3年でメンタルが壊れて辞めてしまうのだ。
そして同じようにメンタルをやられてしまうのが中央官庁である。
今の財務省の騒ぎを見ていてもわかるように、人間を破壊されるのが中央官庁なのだ。
時々、「民間から中央官庁に出向していた経験がある」という人に話を聞くが、誰もが一様に「あそこはおかしい。二度と行きたくない。子供も行かせたくない」と口にする。
面白いことにプロパーで中央官庁に入った人は、決してそんなことは言わない。
だからたぶん真っ白で入省して「まあ、こんなもんだろ」と思ってしまうと気がつかないような異常さなのだ思う。ま、うちの息子が中央官庁に入る可能性はないので、心配はいらないがな。
そして、そんな流れとは全く関係なく、話題はハリルホジッチに行くのである。
ひどかったなあ、マリ戦。どこだ、マリ。アフリカか。
マリと鞠蹴り。
ワールドカップまであと3ヵ月というこの時期にまだ新しいメンバーを試しているという異常さもひどいが、アフリカ勢相手に「フィジカルが」とびびっているあたりもひどい。
その無策ぶりは、驚天動地といっていいだろう。あり得ないレベルだ。
どこをどうと具体的に書こうと思っても、とにかく全部ひどい。ここをこうすればよくなるというレベルですらない。
乾を呼ばなかったのは、確定メンバーだから今回は新メンバーのために席を空けてもらったのだろうが、この時期はそういうことをしている場合ではないということがわからないのか。
アホだ、アホすぎる。鼻ほじりっち。
もはや首にするのも遅いレベルだから、このままワールドカップに突入して、あっさり3戦全敗で姿を消すことになるだろう。
今日はベルギーでの試合だったが、国内でやっていたら、この退屈極まりない試合の上に、あの、おー、にっぽん、という念仏チャントが流れるわけか。
もはやコンテンツとしての代表でさえ危機に瀕しているということを自覚しないのだろうか、鼻ほじりっち以下一同は。
やれやれである。
2018.03.22
マイクロソフト、アップルばかりでなく、楽天を装った迷惑メールも頻繁である。
毎日のように来るので、今日も来た。
今日も来たのだが、ところがいつものよりはるかに精巧にできていて、ちょっとだまされそうになってしまった。
「注文内容ご確認」というメールである。
オレは普段楽天では買い物をしないので、あれ、おかしいなと思ったのだが、とにかく見た目がそっくりで、しかも荷物の送り先が親戚の住んでいる地方だったから、ヨメが何か頼んだのかなと考えて、クリックするところだった。
ふう、あぶないあぶない。
皆さんもお気をつけください。
さて、仮押さえしていた案件がキャンセルになり、仮押さえのために断っていた案件に慌ててて電話したらもう別のライターに発注が終わっていた、という状態がここんところ続いていて、ちっ、しょうがないなあとささくれ気分の今日この頃である。
今、「きょうえ」とタイプミスしたら、ちゃんと「今日」と変換してくれた。最新のATOKはなかなか優秀である。
オレは、日本語インプットメソッドはずっとATOKである。
この文章の主語は何だ。オレか、メソッドか。どっちも違う。この文章に主語はないというのが正解である。
日本語インプットメソッドはGoogle日本語でも十分の精度なのであるが、商売道具だからちゃんと金を払って使いたいという気持ちと、どうせなら国産品を使おうという気分で、ATOKだ。
(ちなみにモバイルのパソコンではあえてGoogle日本語にしている。どんな使い勝手か、気になるからだ)
ATOKはこれまで毎年バージョンアップされてきて、当然のことながらバージョンアップしたからってまったく気づかないほどの違いしかないのだが、まあ、そこはやはり商売道具以下同文で律儀にバージョンアップしている。
ところが今年、2018年版のバージョンアップがない。
どうしたのかなあと思ったら、ついにサブスクリプション方式になってしまった。
サブスクリプションとはマイクロソフトなんかも盛んに押しつけてくる方式で、購入するのではなくて、利用する権利を買う、という仕組み。料金は月額制だ。
1年で計算するとソフトを購入するより若干安く利用できる。
だが当然のことながら、だらだらと永遠に料金を引き落とされ続けるわけで、あんまりすっきりしないのは確かだ。
オレがバージョン1の頃から20年近くも愛用を続けている楽譜制作ソフト「スコアメーカー」も先日、サブスクリプションになってしまった。
最新バージョンにアップデートしようとしたら、サブスクリプジョン方式しかなくなっていた。仕方なく1年間の契約を結んだ。
続けてこのたびはATOKもサブスクリプションしかなくて、仕方なく切り替えた。マイクロソフトのOfficeはずいぶん以前からサブスクリプションである。
サブスクリプションは、いわゆる一種のシェアリングエコノミーということになるのだろうな。確かに月々少ない負担で利用できる。
少ない負担だから、ATOKも今まではベーシックなバージョンだけの利用だったのだが、まあ、月々数百円の違いならいいかと思って一番重いバージョン、つまりそれは各種辞典が使い放題というバージョンなのだが、それに切り替えてしまった。
ちょっと調べてみたら、サブスクリプションの先行例はアドビだそうで、サブスクリプションにした途端に売り上げが22%も伸びたそうだ。なるほど、ソフトのバージョンアップ競争が限界に来たから、新しい儲け方として発明されたわけね。考えたやつは頭いいな。
買取ではなくて利用料金を払うという方式は、しかし、ユーザーにどんなメリットがあるのだろう。
イニシャルではなくてランニングコストとして処理できるという点は、会計的に資産ではなくて経費として処理できる点がメリットかもしれないが。
もっとも、考えてみれば今や我が家に不可欠のAmazonプライムだってサブスクリプシヨン。
Kindleの読み放題サービスもサブスクリプション。
いや、待てよ。
今思いついたのだが、アパートやマンションだって、家賃という利用料を払って使い続けているのだからサブスクリプションビジネスではないか。なんだ、ちっとも新しい仕組みじゃないんだ。いいところに気づいたな、オレ。
ATOKも、家賃を払っていると思えば、なんだかすっきりする。飽きたら引っ越せばいいんだからな。
そんなわけで、改めてパソコンを見てみたら、オレが普段使っているソフトは、タダのフリーソフトか、サブスクリプションばかりじゃないか。唯一、購入して所有していると言えるのは、音楽制作のCubaseぐらいだ。
もっともこの勢いだとCubaseも早晩サブスクリプションになるだろう。
こんなふうにサブスクリプションに切り替わることをサブスクる、サブスクリプションの利用者をサブスクラーと呼ぶようになるのだ、きっと。
ねえ、彼女、ちょっとオレとサブスクラない? というのは、一時的に利用させてくれ、つまりちょっと浮気して遊ぼうよ、という口説き文句に使われるのだ。
2018.03.21
マイクロソフトから「あなたのアカウントに不審な動きがあります」というメールがまとめてきた。先日は、アップルから「あなたのアカウントが」ときた。
どっちも文面はほとんど同じで、静岡から攻撃されたことになっている。
もちろんこいつらはウィルスメールだ。まったくうっとうしいことである。
そんなうんざり気分をスカッと晴らしてくれるのが、そう、我らがアルビレックス新潟。
J2なんだからさ、無敵の無双。どの試合も前半20分で片付けて当然だよな。なあ。J2なんだから。
と思ったら、なんとJ2最下位の愛媛に負けるという、なんの罰ゲームだよ状態。
おかげで勝てば2位のところが負けて10位。魔境J2。
ああもう、この試合については何も語りたくない。聞きたくもないだろうが。
しかし、これで終わったら、またオザキに「最近短すぎる」と文句を言われてしまう。いや、別にオザキのために書いているのではないが、そう言われると気分が悪い。
でもなあ、ほかに書くことないしなあ。
そうだ、お彼岸だ、今日は。
春分の日である。季節の分かれ目。今日から昼のほうが長くなる。いやあ、よかったな。長くつらい冬も終わりだ。
って、雪ふってんじゃん! しかも朝から!
息子はバドミントンの大会のホスト校とかで準備のために6時ぐらいに家を出る。雪なので、学校まで車で送ってやった。
その後は、こんな日は家にこもっている他はないだろうと、両親への線香は実家の弟に託し、家で原稿仕事をする。
午前中で予定の原稿が終わり、さて、午後はサッカーだと思って、数行前に戻ってアルビレックス新潟の体たらくに激怒する。
せっかくの休日に、台無しではないか。
終わり。
「蓬莱」今野敏・講談社Kindle。くっそ、時間を損した。読むんじゃなかった。初期の今野敏は、やっぱりダメだ。
2018.03.20
いやあ、今日は寒かったなあ。
昼に取材仕事を終えて、次が夕方だったので、空き時間を利用して原稿を書くことにする。
リュックではなくて、トートバッグにはそのつもりでパソコンを入れている。
タリーズに行こうとかと思ったが、けっこう時間がいっぱいあるので、オレたちのルノアールにした。
オレたちのルノアールなら長時間いても居づらくないし、居眠りしても注意されないし、途中でお茶も出てくる。長く居座って原稿仕事をするには、ちょっと高めではあるものの、うってつけだ。
東京駅八重洲口のルノアールに行く。就活中らしき女子大生がパソコンで一生懸命エントリーシートを書いている。
オレも座って原稿を書き始める。食後なので眠い。
昼は東京駅の店でスパゲティナポリタン。調子に乗って大盛りを頼んだから、食い過ぎてしまった。馬鹿である。
おかげで眠い。そして、ここは寝てしまっても平気なオレたちのルノアール。
と、ふと気づいたら隣の席で若い兄ちゃんと転職エージェントらしいおじさんが面談を始めた。
原稿を書いているからそういうのは迷惑なのだが、どうしても耳がそっちに向いてしまう。
にいちゃんの条件はかなりタカビーらしく、在宅で働けて給料のいいやつ、というものらしい。
「なるほど。で、収入はどれほどを希望されます?」「800万もあればと…」「…」「…」「…800万ですか」
800万と聞いてオレものけぞりそうになった。
在宅で800万稼ぐ自信があるなら、そもそも転職エージェントの相談なんかしないでも大丈夫だろうに。
案の定、そこからエージェントの対応はガラッとおざなりになっていった。
春はいろいろと大変なシーズンである。
2018.03.19
スーツにリュックの男が増えてきた。
当初は違和感ありまくりだったが、今やなんとも感じなくなってしまった。見慣れてしまったのだろう。
試しにオレも、スリーウェイのバッグをリュックにしてみる。すげえ楽だ。
リュックの男が増えた理由の一つは間違いなくバソコンの存在たと思う。今やノートパソコンを持ち歩くのは当たり前。
クラウド環境となったので、昔のようにセキュリティを気にかけることもない。
家でもカフェでも新幹線でも、どこでも仕事ができちゃうのだ。企画書を書き、メールを読み、見積書をつくって、上司に日帽を送ってと、とにかく忙しい。
そのためにノートパソコンは常に携帯しておく必要があり、こいつがとにかく重いから、ショルダーバッグやチートバッグでは持ち運ぶだけで疲労困憊なのである。
そこでリュックの出番というわけだ。
確かにリュックは楽だ。これでパソコンを持ち歩いたら、もはや手放させないと思う。
とはいえ、オレはまだリュックに踏み切れないなあ。
ところで、リュックは電車の中では前に抱えるか手でぶら下げるのがマナーである。
だが、そう思っているのは東京の連中だけで、地方に行くとリュックを前に抱えているやつなんかいない。全員、普通に背中にしょったまま当たり前に乗っていて、それを見た東京の人間は軽いカルチャーショックだ。
要するに地方の電車は混みゃしないということだ。
だから、これからの季節、東京の電車の中ではリュックを背中にしょったまま乗り込んでくる人間が激増して周囲に舌打ちされることになる。
確かにあれは舌打ちでもしたくなるが、まあ、若い子に嫌な思いをさせるのも大人げないから、皆さん、温かく接してあげましょう。
2018.03.18
昨日の焼き肉屋の家事の続報である。
本日、その焼き肉屋の前を通ったら、なんと、驚くべきことに早くも営業していた。
何事もなかったように、しれっと。
失火のお詫びも張り出さずに、一切合切、何もなかったことにしたらしい。
その非常識な態度に、へえ〜と感心する。
さすがの厚顔ぶりだと驚いた。
「シェエラザード」(上・下)浅田次郎・講談社Kindle。先日、浅田次郎の新刊を読んで、ふと、あれ、そういえばあれはまだ未読だったなと思い出しても読むことにしたのがこれ。シェエラザード。浅田次郎の得意なテーマの一つ、戦争ものである。大型客船が太平洋戦争末期の日本軍の手によって軍用に転用され、2000人もの民間人を載せて攻撃され、沈没されてしまったという話だ。これは実話の阿波丸事件をモチーフにした小説。戦争の愚かさというものが描かれている。
2018.03.17
地元の商店街に、しょうもない焼き肉屋がある。1500円だけ握りしめてこいという、例の焼き肉屋だ。
キャッチフレーズ通り1500円で食べ放題飲み放題というのがこの店のウリである。
もちろん看板に偽りはなく、ちゃんと1500円で食べ放題飲み放題だ。ただし、当たり前のことだが、それにはちゃんと理由がある。
以前、それを確かめに、怖いもの見たさ半分で息子とこの焼き肉屋に行ったことがあった。
そしていろいろと、なるほど〜と思った。例えば飲み放題にはビールは含まれていない。発泡酒が最初の一杯だけ飲み放題に含まれていて、2杯めの発泡酒からは別料金だ。金麦である。メニューにも、発泡酒ではなくて、金麦と表示されている。
肉は当然のことながら推して知るべしで、1500円では豚と鳥しかない。もし牛が食いたければ、別料金だ。
店内は不潔ではないが汚れていて、店員は実に愛想が悪い。
それでも、しょせんこんなもんだろと割り切れば、1500円で腹が膨れてちゃんと酔っ払える(酎ハイとかはちゃんとある)ので、それなりにニーズはあるようだ。
もっとも良識ある大人ならばそもそも1500円で焼き肉が食べ放題飲み放題というのはワケありに決まっていると考えるから、良識ある大人であるオレは、それっきり行ってない。
ちゃんとした焼き肉屋はたくさんあるし、牛角で十分に美味しい。
普通の良識ある大人はそういう風に考えるから、当然のことながら、物珍しさで足を運ぶ人はいるものの、基本的にはリピーターはなくて、普段は閑古鳥が鳴いているようだ。
そこで店は考えた。そうだ、金がなくて常に腹を減らしている高校生をターゲットにしよう。
店主は「中高生グループ限定 クラス会打ち上げプラン 牛も食べ放題2200円」というコースを思いつき、それに載っかったのが幹事をすることになった息子だ。
息子は、既にオレとこの焼き肉屋に行って、良識ある大人の行くような店ではないということを知っているから、「うひゃひゃひゃ〜」と大喜びで乗り込んだわけである。腹を減らした部活帰りの仲間を大量に連れて。聞けば、店内は閑古鳥が鳴いていたらしい。
しゃぶしゃぶ食べ放題の店では、ライスとうどん100人前を注文して断られたという迷惑な飢餓高校生軍団である。焼き肉屋には深く同情するが、まあ、自ら招き寄せた結果だからしょうがないだろう。
高校生たちは大量の肉を食いまくり、ジュースを飲みまくったのだが、そのうち、ふと気がついたそうだ。
脂身の多い安い肉ばかりだから、よく燃える、と。
こんな面白いことはないと気づいた高校生たちは、七輪の炭が油で火を噴くたびに「ファイヤー!」と叫んで大はしゃぎ。当然のことながらわざとファイヤーさせて火柱を高く上げては、慌てた店長に「氷を投入しろ!」と怒られた。
とうとうしまいには割り箸を七輪に投入して燃やし始める始末で、さすがに激怒した店長に七輪を下げられてしまったそうだ。
「うひゃひゃひゃ、すげえ面白かったよ」と、息子は大喜び。まったく馬鹿な高校生の襲撃に遭った焼き肉屋には同情する次第である。
そんなふうに焼き肉屋で息子が大暴れしたのが夕べのこと。
今日はその息子とサッカーの応援である。
首都圏でのアルビレックスの開幕戦だ。相手はFC横浜。カズのいるチームである。スタジアムは初めての三沢だ。
ところが、キックオフは2時なのに息子は11時半まで部活がある。そこで部活終了後、駅で待ち合わせて最短距離で横浜まで行き、横浜からタクシーでスタジアムに駆けつける作戦を立てた。
これが功を奏し、「ベイスターズは調子よくないねえ」とぼやくタクシーの運ちゃんが渋滞を避けて裏道を行ってくれたおかげで、キックオフ30分前に到着。
スタジアムの入り口目指して早足で歩くオレたちの耳に飛び込んできた「アイシテルニイガタ」のチャントが、おおー、サッカーが帰ってきたぞ〜という喜びを教えてくれたのである。
アウエーは売り切れ。満員。明らかに相手を制圧する応援だ。首都圏サポーター、この日を待ち望んでいたのである。
最近、ホームでの応援よりもアウエーでの応援のほうが熱いというのは、新潟サポの定説になっている。タダ券で「たまには見に行くか、どうせ負けるんだろうな」という気分で観戦に行くサポより、たまにしか見られないからなんとしても都合をつけて全力で駆けつけるというサポのほうが熱いのは当たり前だよな。
そんな気持ちは確実に選手たちに届いていて、1点目を決めた河田は、直後、まっすぐにオレたちの前に駆け寄って吠えてくれたのだ。これで客席が燃えないわけがない。
2点目は相手キーパーのミスで点を取って、このときも明らかに相手キーパーは新潟サポの応援にあおられてオロオロしていた。
「最初のプレスはオレたちサポーター」というのは、名言である。
それにしても横浜FC弱かった。弱くて下手なくせに、最終ラインからの組み立てにこだわるから、ちっとも怖くない。塩守備をして速攻でロングボールを前線のイバに当ててきたほうがよっぽど怖かったわ。
あんな下手くそな自滅サッカーを見せられた横浜サポに同情する。
もちろんアルビレックスのゲーム運びもだいぶよくなってきていて、いろんなことがかみあってきた感じがする。
横浜FCの掲示板を見たら「無名の9番にやられた」と嘆いていたが、オレたちの9番は無名なんかじゃない、大黒柱の河田だ。この河田と矢野が前線でキレキレ。そしてセンターバックのジュフンとカンペーが鉄壁の仕事をしていて、相手にほとんどプレーをさせなかった。
前と後ろがだいぶかみあってきて、あとは中盤がしっかり機能すれば、完璧だろう。
河田が先制点を取ってサポ席に駆け寄ったとき、追いかけるようにチームメイトも殺到して河田を祝福していて、チームの空気も非常によいのだろう。こういうシーンを見るだけで胸熱だ。
そしてキックオフ30分前に入ったというのに、なぜかしっかり前から2列目という席に座ることのできたオレたち親子は、DAZNにもしっかり抜かれていい気分なのだった。
いつ以来だろうという3-0の試合結果に胸を張ってスタジアムを後にしたオレと息子は、横浜駅西口に向かって歩き、途中、「ゆでたろう」で立ち食いそばを食って、そして、「庄屋」に到着する。
そうである、今日はアルビレックス新潟の関東サポーターの会、略称・アル関のジャイアント宴会があるのである。
アルビレックス新潟のサポーターであるという以外、なんのつながりもない飲み会だ。参加は80人ほど。たいしたもんである。
顔だけは知っているという程度の人たちと乾杯しながら「いやあ、勝ちましたなあ」「3-0なんてありえないですなあ」「だははは〜」と笑い合うのだ。
息子は中学生の頃から参加しているので、それなりに顔見知りもいて、いい年のおっさんたちに囲まれながらアルビレックスの話をしている。身内以外とアルビレックスの話ができるだけで嬉しく、しかも、見知らぬ大人たちが酔っ払っていろいろといじってくれるのが本当に嬉しいのだ。
参加者の一人に、吉本歴3年というピン芸人がいて、仕込んできたネタを披露。これがつまんなくて大受け。
だはは〜と笑って、そしてお開きなのだった。関東在住サポーターの会とはいえ、新潟からバスでやってきたサポーター、名古屋から新幹線でやってきたサポーターも多くいて、カプセルホテルに泊まる人間、深夜バスで帰る人間と、様々である。
オレたちは来た道を逆戻り。副都心線で石神井公園に帰るのだ。
その電車の中、ヨメからラインが来た。
「石神井公園の駅前に大量の消防車!」という知らせだ。ほほう、どうした何があった。
駅に着いたら、確かに駅前から商店街にかけて大量の消防車が集まって消火活動をして、そして、道路には規制線が張られている。なんだなんだ、大事じゃん。
息子と一緒に現場に近寄ってみたら、うっひゃ〜、ななななな、なんということだ、夕べ息子たち高校生軍団が襲撃した焼き肉屋が燃えているではないか! 1500円、食べ放題飲み放題の。
衝撃であった。
あまりの出来事を目の前にした息子は、すぐさま写真を撮って、昨日のメンバーにラインを回す。返ってきたのは「いつかやると思った」「案の定」「それも人生」という仲間たちのコメントだった。
要するに昨日、息子たちが七輪でさんざんファイヤーさせ、店長を激怒させたように、同じようなファイヤーは常にこの店ではよく見る光景だったのだろう。慣れというのは怖いものである。
最初はなんと言うこともなかったファイヤーだったのが、いつの間にかペナルティエリアに侵入し、そして、気づいたときにはディフェンスの対応も間に合わなくなっていたということだろう。まっこと、世の中のすべてはサッカーに置き換えるとわかりやすく、そして、奥深い。
「どうせギリギリで経営していた店だから、この火事からは立ち直れないよなあ」としみじみ語る息子。
現場では焼き肉屋の店員らしき若者たちが集まって「全員いる?」「はい、います」というような会話をしていたから、まずは人的被害はなかったようでよかった。
飲食店が入った雑居ビルだ。階上には鳥貴族があり、地下には地元唯一のキャバクラもある。もし火の勢いが強かったら、ビル全体がファイヤーとなり、大惨事になるところだった。万が一燃え広がりでもしたら、小さなビルが軒を寄せ合う密集地帯だから、一気に再開発の手間も省けるぜ、という状態になるところだった。
最小限の被害で一安心である。
ひゃあ、今日はいろいろあったなあ。息子とそんな話をしながら、オレたちはとおるちゃんに行って、そしてiPadで今日のゲームを振り返りながら再び胸を熱くし、語り合ったのだった。
2018.03.16
あの舛添元都知事が、例えばなぜ中国服が必要だったのかと問われたとき、「私は柔道をやっていたので肩の筋肉が盛り上がっており、普通の服では腕を通すのが大変だから」と答えて大笑いされたことがあったけれど、あの頭のいいはずの人がなんでこんな馬鹿になってしまったのかというと、周囲にイエスマンばかりの環境で長く過ごしてきたからだ。
どんなアホなことを口走っても「なるほど! 確かに中国服なら腕を通しやすいですね!」とお追従してくれる人間しか周囲にいなかったわけである。
都知事時代はもちろんのこと、そこに至るまでの長い期間に。
きっとこの人も同じなのだろうなあと思わせるのが、レスリングのパワハラ問題でラスボス感たっぷりに登場したおばちゃん学長だ。
「あたしゃ怒ってるんだよ」と激おこプンプン丸で水面下から現れたこのおばちゃん学長は、ただ自分が怒っているということのみを根拠に吠えまくる。なぜ怒っているんですかと問われたら「それはあたしが怒ってるからだ」と答えるとんちんかんぶり。
相撲協会のおばちゃんも同様だったけれど、こっちのほうがラスボス感が大きい分、裸の王様感も大きい。
きっとこのおばちゃん学長も、舛添さん同様、長い間イエスマンと一緒に過ごしてきたから、「あたしゃ怒ってるんだよ」と言えば周囲が「ははー、申し訳ありませんでした」と問答無用にひれ伏すのが当然と思っているんだろう。まあ、周囲は使用人と学生ばかりだから、自分は水戸黄門だと勘違いもしたくなるだろうな。
そして民主党出身と聞いて、アホでもしょうがないかと納得なのだった。
どうせならボコボコにやられてくんないかな、このおばちゃん学長。
それにしてもスポーツ界、というか、スポーツの協会っていうのはどうなっているのだ。
相撲協会、レスリング協会。それに加えて今度は卓球協会が、張本君の「チョレイ」や、父親に抱きついたことに対して、注意とか。
どうしてこんなに若い芽をつぶそうとするのだろう。腹立たしいわ。
明らかに嫉妬というか民族差別というか、派閥争いというか。
愛ちゃんの「サーッ」には何も言わなかったのにねえ。おかしいじゃんねえ。
そういう突っ込みへの予防線だろう、1得点に1回の「チョレイ」はよろしいとか、どういうダブルスタンダードだ。
おばちゃん学長もそうだけど、卓球もおかしいわ。組織が腐ってる。
2018.03.15
確定申告は今日までである。
オレはとっくに済ませてあるが、イームラくんはたぶん間に合ってないはずだ。というか、そもそも手すら付けていないのではないか。
「言われたら申告すればいい」と本気で思っているからなあ。
まあ、そんな確定申告の季節が過ぎると、いよいよ春本番である。
春と言えば桜。この週末にもひょっとしたら咲くんじゃないかと言われて、来週はお花見ウィークだ。
桜の名所はたくさんの人手で賑わうだろう。
だがしかし、ここのところ、花見の様相も変わってきている。
会社単位での花見、職場の花見を禁止する会社が確実に増えているのだ。理由を聞いてみたら、SNSだという。
つまり花見をしてはしゃいでいる姿をFacebookやインスタに上げてしまって、それが社名バッチリで取引先とかに見られたら気まずい、というわけだ。
和やかに楽しんでいる姿ならともかく、悪く酔っ払っている姿だったりしたら、確かに目も当てられない。
自分たちで気をつけていても、隣のグループが「ちっ、うっせーな、こいつら。なんだ、社封筒見たらあそこじゃん。よし、頭来たから上げてやる。ポチッ」となってしまうことも十分考えられる。
そんなリスクを恐れ、無用のトラブルを避けるために、会社や職場でのお花見禁止、行くならあくまでプライベートでどうぞ、というわけだ。
過敏なような気もするが、わからないでもない。なるほど、SNSはまさしく監視社会そのものだ。
それに昔は四谷の花見の場所取りが新入社員の最初の仕事だったという会社もあったが、今やそんなことをすればパワハラで訴えられてしまう。
仕事終わりにゴザを敷いて一晩場所取りをさせたなんてことが発覚したら電通並みに訴えられてもおかしくないし、そもそもが働き方改革に逆行するというので、それこそSNSに「場所取りなう」なんて上げられたら、大騒ぎになりかねない。
そんなこともお花見廃止の流れに拍車をかけるのだ。
まあ、フリーランスのオレはもともと職場の花見とかまったく関係ないのでどうということはないが、楽しみにしていたおっさんたちはいるだろうな。ご愁傷様である。そういう社会にしてしまったのは、あんたたちだよ。
ところで話は変わるが、この日記に時々登場するオザキとは何者なんだという質問をよくいただく。
オザキとは紀世彦ではないし豊でもない。
業界的に「ザキオちゃ〜ん」と呼ばれたり、「ザッキー」と可愛く縮められたりしている、オザキだ。
このオザキは、今、人生のすべてを賭けた大勝負に出ているところであり、もはや引き返せない猪突猛進、一心不乱、初志貫徹。勢い余ってレミングにならないようにと祈っているが、まあ、とにかく頑張って一大事業を成し遂げてほしいものだ。
オザキもたぶん前職の新人時代には四谷で花見の場所取りをしたのではないか。
この季節になると、そんなことをきっと思い出すのだろう。
まっこと桜の季節とは、物思う季節である。
2018.03.14
新生アルビレックス、というかJ2に落ちただけなんだが、その新しいアルビレックス新潟の首都圏初ゲームということで調布の味の素スタジアムに行こうかなと思ったけれど、レヴァンカップだし、メンバーは普段使われることのない2軍だし、だいいち平日だし、まあいいかなあと思って応援に行くのをやめた。
ちなみに相手はFC東京。闇のFC東京。
ここのところ調子を落としていて、なんとか勝ちの手応えを取り戻したいと、なりふりかまわずほぼベストメンバーで来た。
J2の2軍相手に大人げないとネットでは笑いものになっている。
というわけで、現地へ応援に行くのはやめたのだが、ゲームは気になる。
今日はケーブルテレビでも中継がない。見るとしたらスカパーだけだ。
しかし、スカパーを見るにはあのお皿みたいなアンテナを買ってきて契約しなくてはならず、たかがルヴァンカップのためにんなカネは出せない。
しかたなくネットのテキストライブで我慢する。
すると、iPadをいろいろといじくっていた息子が「見つけたぞ」と報告してくれのが、なんと絵で中継するサイト。
息子によると、どうやら海外のギャンブラー向けのサイトのようで、世界中のあらゆるサッカーのゲームを賭けの対象にして、ゲームの様子をリアルタイムで伝えているらしい。
うほほ、よくそんなレアなサイトを見つけたなあ。こりゃあ面白い。
絵で中継するといっても裁判の様子を伝えるような手書きのイラストじゃなくて、コンピュータのデジタルな図面。パワーポイントに線を引くような感じが近い。
画面に描かれたピッチの絵の上を、線がまっすぐに走って行って、途中で急に反対方向に走り出して、あっ、ボールを奪われた、てな具合である。
状況は英語でも説明され、Albirex Possetionと出たら、おお、アルビがボールを保持してパスを回しているぞ、FC Tokyo dangerous attack!と出たら、やべっ、攻められてる、ピンチだ、ピンチ!と大騒ぎ。
もっともdangerous attackというわりには1試合に50回以上も表示されてるから、本当にデンジャラスとは思えないのだが。
そんなデジタルで間抜けな表示が延々と続き、その線の動きを見ながら、オレたち親子は、おおっ! やべっ! ふーっ、助かった! などと声を上げるのである。
それを聞き流しながらヨメは晩ご飯をもくもくと食べ、娘は塾に出かけていない。
なんとも平和な水曜の夜なのであった。
それにしてもひどいゲームだったみたいで、わざわざ平日の夜に応援に行かなくてよかったわい。
まったく今年のアルビレックスはひどいチームになってしまったぜ、だはは〜。
2018.03.13
仮押さえの予定が入っていたので新しい依頼は断ったのだが、その仮押さえそのものがキャンセルになってしまい、突然ぽっかりと空いてしまった一日となった。
フリーランスあるあるだ。珍しいことではない。
こういう予定外の空白の一日は、なんだか儲けたような気分になる。
さらに今日は春らしいいい天気だ。
よし、こういう日だからこそ、嫌なことを片付けよう。
そう決めたオレは、税金を払いに行くことにした。
こう書くといつもは払っていないようだが、そういうことではない。4月2日までに払えばいい税金を、今日、払ってしまおうという話である。
消費税だ。いろいろな事情があって、今年は1年分、まとめて払うことになった。
本来、消費税というのは一時的に預かっている税だから「払う」というのは厳密には違うのだが、感覚としてはやはりぶんどられる気分である。大変に残念で悔しい。
だからこそこんないい天気に紛れて、さっさと片付けてしまおうと考えたのである。
金額はン十万円である。巨額である。
まずは銀行へ行って引き出そうと、駅前の三菱なんちゃら銀行へ行った。ついでに記帳もすることにする。
ところが、キャッシュカードと通帳を入れて引き出そうとしたらダメだった。カネが引き出せない。
なんでかな〜と思ってよく見たら、なんとキャッシュカードでは1日50万円しかおろせないのね。がーん。
ダメじゃん、これ。
慌ててヨメから足りない分を借りて、なんとか今日のうちに税金を払うことができたが、しかし、銀行が1日50万円までしかおろせないというのは、振り込め詐欺対策だよな。
だが、そんなことをしても振り込め詐欺が減っていないのは自明だから、50万円までしか引き出せないという対策はまったく何の役にも立っていないわけだ。
多くの人にこうして不便を強いて、それでも振り込め詐欺防止に役立っていないというのは、要するに銀行の責任逃れのためだよな。
まったく腹立たしいわ。
日銀のゼロ金利政策以来、銀行はさっぱり稼げなくなって青ざめている。本来なら人もATMも減らしたい。
でも、実際のところ、銀行の窓口に行くことはほとんどなくなっているよね。皆さんもそうでしょう。銀行の窓口なんて行かなくなったよね。
もはや銀行の支店が駅前の一等地にある必要はなく、窓口自体が不要になっているのは間違いない。現金の流通そのものが減っているし。
銀行の終わりの始まりが始まったんだなあ。
「長く高い壁」浅田次郎・角川書店Kindle。戦争は浅田次郎のライフワークだ。これは先月出たばかりの新刊。日中戦争を舞台に、従軍作家を使って、戦争とは何かという問いかけを発している。さすがの筆力で、最初のページからぐいぐいと引っ張られて、一気読み。戦争と人間の悲しさを描ききっている。戦争の物語では「終わらざる夏」が大いに不満だったが、これは十分に堪能。
2018.03.12
人が覚えられる名前の数は1万人だと聞いたことがある。政治家だと2万人だそうだ。
だが、オレにはとてもそんなに頭に入っている自信がない。
あれ? 初めましてじゃなかったでしたっけ? こりゃ失礼しました。
そんなことはしょっちゅうである。それどころか何度も会っている人なのに名前が出てこないことも普通にある。
一度、一年間に消費した名刺の数を数えたことがあるのだが、約600枚だった。これにプライベートで出会った人なんかを入れると、だいたい1日に2人の人と新しく会っている感じか。
そんなの、覚えきれるわけないじゃん。
という心理が働くのだろう、最近では初対面の人の名前なんてはなから覚える気がない。
これも老化現象なのだろうなあ。
ももクロのメンバーの名前はちゃんと覚えているのに、リアルな人の名前が覚えられないというのは、困ったものである。
最近ではそれに加えて人の顔さえも覚えられなくなって、先日は、以前確かに会った人だなあと思って取材の際にそういう話をしたら、実はそんなことはなくてまったくの初対面だと判明。
これはこれは失礼しましたと謝ったら、いえいえ、大量生産タイプの顔ですから、と言われてしまった。
とほほほ、すまねえ。女子にそんなことを言わせるなんて。
「それまでの明日」原りょう・早川書房。
この作家は、もしかしたら「そして夜は甦る」「私が殺した少女」の2作だけで消えて、伝説の作家となるべきだったのかもしれないなあ。10数年ぶりのこの新刊を読んで、失礼にもそんなことを思ってしまった。発売当日の3月1日に手に入れたというのに、今までかかったのは、ひたすら退屈で眠気を誘うものだったからだ。冗長、冗漫。どうしてこんなにぐたぐだと長く語るのだろう。それに、例えば「やはりご病気がありましたから、いろいろ制限があって、特別メニューですから気を遣いました」「給料が安いので、女性従業員があまり長続きしないので、そのときはぜひうちに相談したいと言っていました」というような文章が散見されて、その都度、何度も読み返さないと意味が通じないので、時間がかかり、うんざりしてしまうのだ。これは編集者もいかんと思う。あるいは、単身アポなしで乗り込んだ赤坂の高級料亭で、探偵という身分を偽っていたことが判明したというのに、女将や大将が素直にペラペラと過去の事情を話すのは、いくらなんでもあり得ない。身分を偽って話を聞きに来た探偵など、追い返されるのが当たり前だろうに。そんな違和感があちこちにありまくり。おいおい、そんな大金持ちが、そんな程度のことを、場末の会ったこともない探偵に依頼するかよ。2011年という設定だが、携帯電話を持っていない合理的な理由もわからない。探偵が携帯を持たないわけがないだろうに。まあ、相変わらずの登場人物たちが相変わらずの言動なのは、昔の仲間に会えたような感じがして嬉しかった。やっと読み終えて、気分転換に手を出した浅田次郎の面白いことといったら。
2018.03.11
3月11日のゲームだから、試合前には黙祷のセレモニーが行われた。
それはいいんだけど、黙祷が終わった直後、対戦相手の京都パープルサンガのサポーター席からは「ニッポン(ドドドン←太鼓)、ニッポン(ドドドン)」という大コールが起きた。
それはちょっと感動的なコールだった。
それを受けたアルビレックス新潟のゴール裏は、「ニッポン!」というコールを合わせるのかと思ったら、なんと「アルービレックス(ドドドン)、アルービレックス(ドドドン)」というコールを返したのだ。
スタジアムおよびDAZNの視聴者は思いきりずっこける。
なんという恥さらしな。
ネットでも、恥知らず、ひどすぎる、とさんざん叩かれる。いや、ほんとだよなあ。恥ずかしいわ。
このゴール裏は、試合中にもやらかした。
座ってみているおばちゃんに対して、立って応援することを強要し、もめたのである。
おばちゃん「あんた何様だ」。アホサポーター「うるせえ。ばばあ」
まったく何様だよなあ。
まあ、おばちゃんもおばちゃんで、ゴール裏は立って声援を送る席だというのはスタジアムのレギュレーションなんだからあえてわざわざそんな席に座らなくてもよさそうなものだが、それはそれとして、他の人間が優しく諭すならともかく、立つことを強要するとは。
前にも書いたが、このゴール裏は、アルビレックス新潟のガンである。
傍若無人ではた迷惑な振る舞いばかりか、声援を送るスキルがとんでもなく低いので、ちっとも選手への応援になっていない。まるで念仏である。
呆れて、もうゴール裏には座りたいなくというサポーターが続出で、それがますます応援の劣化に拍車をかけるという悪循環。
まあ、オレはアウエー専門なのでゴール裏に座るしかなく、嫌でも連中の振る舞いというものが目に入って、嫌な気分になる。
甲府のスタジアムでは、イスの上に立ってはならないという注意書きを無視してイスに立って応援し、スタジアムのスタッフに注意されて切れていた。
人様の施設にお邪魔しておいて、土足で踏みにじるとは、どういう品性なのだと呆れた。
浦和のスタジアムでは、「ちゃんとやれ」と野次ってきた一般サポに切れて暴力沙汰を起こし、出入り禁止を言い渡される。
昨年の最終戦では、スタジアム全体で自主的なアルビレックスコールが起きたことに腹を立て、手当たり次第に周囲のサポーターに暴れかかる。
こんなん、犯罪者じゃん。野放しにしていいわけないじゃん。
この連中の振る舞いを見て「子供が怖がって行きたがらない」という声が多数。サポーターの中心部がサポーターを遠ざけているんだから、度し難いわ。
どうにかならないものかなあ。
2018.03.10
Jリーグなんか見ているとますます性格が悪くなりそうだ。
今年は、浦和と鹿島とガンバが不調でとても楽しい。
浦和と鹿島は大嫌いだから、大変に気分がよい。鹿島は、以前はそんなに嫌いでもなかったんだけど、レオ・シルバを強奪しておいて、干して、ニガーとかクソ・シルバとか、さんざん罵声を浴びせているから大嫌いになった。
負けてしまえ。負けて、落ちてしまえ。茨城のほうがよっぽど臭いわ。
今日は鈴木ユーマが取ったPKを金崎が強奪して、あげくに外すという大笑い。
なんだか知らないがあんなにイライラしてたらPKだって入らないよねえ。人のPKを奪って蹴るなんて、みっともない。
早くチームが分裂しないかね。
浦和はもともと嫌いだったのが大嫌いになった。
よそのチームのスポンサーをしている銀行に行って本気で「浦和のポスター貼れ」とねじ込む田舎根性が醜いわ。
電車に乗ってるのは自分だけじゃねえんだということに気づけない厚顔無恥ばばあと同じだな。
解散しろ。解散して、よその土地の空気でも吸って心を入れ替えろ。
今日の試合では昇格組の長崎に引き分けがやっとで、大ブーイングを浴びる。
そしてJリーグ4大馬鹿の一人の槇野がメディアに向かって「けがしてるのなら出るな」と、公然と選手への批判をしていた。
メディアに仲間の悪口を言うのは最低だろう。さすが4大馬鹿の一角を占めるだけのことはある。
おそらくもうすぐチームがバラバラになるだろう。
ガンバは別に嫌いじゃない。昔は岩下というJリーグ4大馬鹿の二人目がいて大嫌いだったが、岩下が移籍してからとどうでもよくなった。
18試合未勝利という負けっぷりに大笑いだわ。
どうも今年はマリノスがやばくて降格の匂い。そこにひょっとしたら、鹿島か浦和かガンバが入るかもしれん。
ああ、楽しいなあ。嫌いなチームに罵声を浴びせるのは。
チームが嫌いというより多くの場合はサポーターが嫌いなのだが。
そういやJリーグ屈指のうざったさで他のチームからとことん嫌われているのが松本のサポーターだが、その松本と肩を並べてうっとうしいと言われているのが昇格組の長崎らしい。わははは。
ところで柏のサポがまたやっちまいましたなあ。セレッソのキーパーの韓国人に向けて、吊り目のポーズをするという人種差別。
「このスタジアムではいつもそんなことをされる」とキーパーが語っているが、以前からしつこく差別され続けて、とうとうぶち切れたようだ。
馬鹿なサポーターだ。
そんなことをすればどんな騒ぎになるか、こんなこともわからないところが馬鹿の極みだ。
オレがターレスに向かって、うんこターレスと野次るのよりも馬鹿ではないか。だはは〜。
などという話をしながら、今日は息子と高野台の寿司屋で寿司を食う。
ここの寿司屋、最近見つけたんだけど、安くてうまいのよ。高円寺にある桃太郎という寿司屋の別館。
ちゃんと板前が注文を受けて握ってくれるのだが、一皿100円からと安い。それでいてちゃんとしっかりした寿司である。
今日も部活の終わった高校生が「腹減ったー」と食い始めて「うー、もう食えねー」と言うまで堪能し、一日原稿を書き続けて発狂寸前の親父が日本酒の小瓶2本飲んでベロベロになったというのに、二人で1万1000円。
すげえ安いというわけではないが、この寿司でこの値段ならなんの文句もない。
かつての「すがわら」なら5万は取られていただろう。
息子に、焼き肉と寿司のツートップでは、どっちが好きか、と聞いたら「寿司だな」との返事。やっばりこいつと一緒に飲みに行くのが一番面白いわ。
つーか、高校生連れて飲みに行くなよ。いやいや、幼稚園の頃から飲み屋に連れて行って、カウンターで白子の天ぷらを食わせて鍛えてきたからな。
「何やらせとんじゃ、オヤジ」と今になって息子は文句をたれているが。
そんな具合にいい気分で家に帰ってきたら、あれ、財務省が文書の書き換えを認めるとかいう話で、あれ、なんのこっちゃ。
よし、世相だ、世相を斬ろう。
かつて村山内閣の時代に阪神淡路大震災が起きて、菅直人の時代に東日本大震災が起きた。
自民党が政権を取っていないと日本では大地震が発生するのは、自明の理である。だから決して自民以外に政権を任せてはいけない。
それなのに、こんな簡単なことがどうしてわからないのか、国会前で太鼓を叩いて暴れている連中は。
ネットにもそんな連中を見かけるが、日本を潰す気か。
2018.03.09
「貫禄あるなあ」。
初対面の取材相手から、いきなりそう言われた。
相手は社長である。社長にいきなり「貫禄ある」といわれてもオレは困るわけで、出鼻をくじかれたというか、制空権を握るのに失敗してしまった。
慌てて体制を立て直し、操縦桿に力を入れて、なんとか会話を安定させ、気がつけば、ほーら、オレが制空権を握っている。取材の現場では、オレは王様でなければならないのだ。
くくく、くそう、それにしても、貫禄あるなあ、かよ。
そういったら、現場に立ち会わせたタニグチ氏が「まあ、アウトレイジというか」とつぶやく。
アアア、アウトレイジかよ!
くっそう、5mmの坊主頭にして以来、そういう評判だ。威圧的ですねえ、迫力ありますねえ、どこの親分さんですか。
こんなに穏やかでマイルドなわたくしであるのに、なんという誤解だ。人は見た目で判断してはいけないんだぞ。
そういや、23ぐらいの若者をインタビューするとき、相手がなんとなくおどおどするのを感じていたが、そういうことか。
まあしかし、これぐらいの年齢になるとこういう見た目もそれなりに必要で、とりあえずはマウントポジションに持ち込みやすい。
中には、ふん、負けないぞと、無意味に反転マウントポジションを狙おうとする相手もいて面倒くさいが。
30代、40代の頃に比べると、そういう意味では、格段にインタビューがしやすくなった。主導権を握れるようになった。
話し方についても、自分の知っていることだけを自信たっぷりに伝える、という極意もマスターした。
これは外国語にも通じることであるが、相手をおもんばかるようなことはせず、オレのいいたいこと、聞きたいことだけを自信たっぷりに話すのである。堂々と偉そうに質問するのである。
すると、とんちんかんな質問であっても、相手はこちらに気を遣ってくれて、きっとこの親分さんはこういうことを知りたいのだろうと、とてもわかりやすく話してくれる。これを忖度という。
この境地に達するまでには、ずいぶん遠い道のりだったなあ。
2018.03.08
オレたちフリーで働く人間にとって一番の魅力は、命令されないということである。
仕事をするときは業務命令ではなく、依頼によって始まる。依頼なので、断ることができる。
実はこの断ることができるというのが、実に精神衛生上、よろしいことである。ヤな仕事はしなくていいのだ。
なんとストレスフリーなことだろう。やりたい仕事だけやればいいのだから。
ただ、問題が一つあって、それはヤな仕事かどうかは自分で判断しなければならないことだ。要するに自己責任な。
オレの経験だと、だいたい仕事を続けて2回断ると、もうその人からは仕事はこない。
逆に言うと、仕事の関係を続けたい人がいたら、2回続けて断ってはいけないということだ。
このへんの微妙さはなかなか言葉で説明しづらいが、まあ、そういうことなのだ。
しまった、この程度のボリュームでは仕事帰りの長い電車でこの日記を読むオザキにまた怒られてしまう。
よし、世相を斬ろう。世相。
最近あほらしいのは、森友文書がどうのこうのという、どうでもいい話をまだ引っ張っていることである。あほの野党はいつまでたってもアホすぎる。
文言の削除だとか、どうとか、別にどうでもいいじゃん、そんなの。わりー、ちょっと間違えたわ、で済む話じゃん。
それを、蓮舫とか森裕子とか福島瑞穂とか辻元清美とか山尾志緒理とか、うわ、こうして書いてみると改めてそうそうたるメンツだな、こういう汚いばばあどもが騒ぎ立てて、うるさいのなんの。
オレは、国会議員というのは、もっと別にやるべき仕事があると思うがな。もっと働け、税金泥棒。
いかん、日記が荒れている。政治ネタはやっぱりよくないな。
えーと、世相だな、世相。
そうだ、レスリングがあった。ハゲのコーチが伊調にパワハラしていたという騒動だ。
よくも伊調にパワハラするなんて、そんな恐ろしいことができるもんだなあと感心するが、そんなに強いならば、騒動以来心神衰弱になって自宅にこもってますなんてことはあり得ないと思うのだがなあ。
いや、パワハラしてません、やましいことがありません、というなら堂々と人前に出てきてそう主張すればいいだけのことなのに姿をくらまして逃げ回っているから、やっぱりやましいんだ、と思われるのだ。
そんなことは、中学生だってわかるだろう。
ところがどっこい、実はもっと深くてやばい問題があって、それで逃げ回っているという説がある。
そのネタは文春が既につかんでいて、あとは記事にするだけらしい。
どこまで本当のことを書くか、今は調整中なのだろうな。文春も、相手が反省するときは、武士の情けでネタを全部使うことはしないらしいからな。
別のネタとは、ずばり、カネだろう。
ハゲは2回結婚していて、いずれもレスリングの教え子らしくて、ワイドショーでは「気持ち悪〜い」という扱いだが、カネとなるとそんな程度の騒ぎでは済まないだろうな。
頭を丸めて出直そうにも丸めるものがないわけだから、バケは進退窮まったのだろう。
ハゲはハゲらしくおとなしくハゲてればいいのっ。
2018.03.07
「コマが来ねえ、あー、むかつく」とオザキは吠えるのである。
昨夜の飲み会の席だ。
ときどき、オレは一人で飯田橋の飲み屋「鳥よし」でホッピーなどを飲んでいる。その様子をFacebookにあげたりすると、「なんで呼んでくれないの」「今度ぜひご一緒に」というコメントがつく。
よし、ならばたまには予告して「鳥よし」に行くか。そう思って飲み会を企画したのだ。
これにはイームラくんも一緒である。
フリーランスとして独立したものの、法人化してないために外注分の源泉徴収も引かれて振り込まれるものだから「手元に残るのはちょびっとなんですよ」と立ちすくむイームラくん。
だーかーらー、とっとと法人にしろと言うのだが、「どうせ税金って還ってくるじゃないですか。でも確定申告に間に合わないから確定申告はやめようかな」とわけのわからないことを吐く。
やることがいちいち暴挙というか愚挙というか、まあ、予想されたことではあるのだが、そんなイームラくんを心配している皆さんもきっと来てくれるだろうと思って、フリーになっても変わらないイームラくんを変えよう、という趣旨の飲み会でもあったのだ。
そんなイームラくんに対して「イームラもさあ、早く稼いで、オレたちにおごんなきゃだめだよ」と詰めるのが、イームラくんにとっては鬼より怖いみっちゃんである。
こんなふうに、みっちゃんもオザキもイームラくんのために駆けつけたというのに、コマちゃんはこないのである。
むかつくオザキは何度もコマちゃんにラインをするのであるが、徹底的に無視されて「コマのやろう、てめ、むかつく」と激怒する。それを見たみっちゃんは、「まあまあ、コマも足を洗いたいんだよ、カタギに戻りたいんだよ」とオザキをなだめるのであった。
なんでこんなことをぐたぐだと書いているかというと、顔を合わせるたびオザキが「日記が短い」「つまんね」と文句を言うからである。
今回は、3.11東日本大震災当日のころの日記を読み返したうえで「あの頃の日記に比べたら明らかに短い、手を抜いている、つまらん」とオレを詰めるのである。
なんでオザキにオレが日記のことで詰められるのだ。
モンスター読者か、オザキは。
しかし、クレームされてばかりでは気分が悪いので、たまにはこうして長く書こうと思っているわけである。
5000字ぐらいあるとそれなりに読み応えはあるのだが、5000字を書くにはやはり相応の時間がかかるわけで、仕事前に5000字も書いてしまったら本業に差し障りがあるのは当然だから、とても5000字は書けない。というか、書かない。
こんなふうに中身のない駄文をずらずらと連ねてごまかすので精一杯だ。
あるいはオザキにとってまったく興味のないアルビレックスについて書くか。
幸い、ルヴァンカップで非常によい戦いをしたので、ネタはある。例えばターレスだ。うんこターレス。
ターレスは非常に素晴らしい動きをしていて、これで本調子になったら大爆発なのだ。
あるいは、そうだ、大杉漣だ。
バイプレイヤーズだ。
今日はバイプレイヤーズの最終回。大杉漣の急死により3割程度しか撮れていなかったらしいが、それを見事につなげて一本の番組にしていた。
これはテレビ東京の神編集である。
最後のシーン、遺された仲間が海に向かって「蓮さん、ありがとう」と叫ぶシーンは、さすがにぐっとくるものがあったな。
まあ、これでだいたい1500字。新聞の社説よりちょっと多い。今日はこれぐらいで勘弁してくれろ、オザキ。
電車の中で、まだ読み足りないというなら、東日本大震災みたいに前の日記でも読み返してくれ。
2018.03.06
オレが高校を卒業して東京の大学に入るために上京する際、両親はいろんなことをあたふたと用意してくれた(両親にとっても初めての出来事だった)が、その中の一つにオレ用の印鑑があった。
一人暮らしを始めるのだから様々な場面で判子を押すことになるわけだ。銀行口座は言うに及ばず。
田舎の高校を卒業したばかりの子供に持たせる印鑑だから、たいしたものではないが、それでも相応の想いを込めて用意してくれたものだということは想像できる。
決して安物ではない。
そうしてオレは初めてマイ印鑑を手に入れた。そして、それを60歳になった今も使うことになろうとは、想像すらしてなかった。
用意してくれた両親もそうだろうな。
今では名前の周りの輪っかもだいぶ欠けてしまったけれど、しっかりと使い続けている。
印鑑を変えるのはいろいろと面倒だから、この先もずっと使い続けるだろう。
もっとも今や預金通帳でさえも、偽造防止のために印鑑を押さなくなっている時代だ。
それどころか通帳さえ使わなくなっている。
まさかこんな時代になろうとは、18歳のオレは想像すらしていなかった。
いま、高校生の息子が、オレが上京した年に近づいている。
息子を見ながら、オレの両親はどんな気持ちで巣立っていく息子のために真新しい印鑑を用意してくれたんだろうと思う。
3月は、いろんなことを思い出す季節なのだ。
2018.03.05
この日記もだらだらと書き続けて、98年ぐらいから続いているからもう20年くらいは継続しているわけだが、はっきり言って惰性である。
今さらだな。だははは。
そんな惰性以外の何物でもないグタグダ日記でも、記録とか備忘録とか程度の役には立つわけで、毎年のことだが3月11日が近づくと、いつもあの日の日記を読み返してしまう。
2011年3月11日。
その数日前に学生時代の友人が倒れて昏睡状態になるという状況だったっけ。
あの日の日記は、今読み返しても、なんというか、リアルで引き込まれる。オレが自分の日記に引き込まれてどうするのだ。だはは。
3.11から続く数日間の記述は、いかに激動の日々だったのかが、改めてよくわかる。
日本は、よくそ生き延びたものだ。
2018.03.04
うちは外食が多いねえ、と息子と話す。
「うん、多いなあ」と息子が答える。
週末は、読めに楽をしてもらおうと思って、外で食べる。
それでも試験だ部活だ塾だで、なかなかいけないのだが、この週末はたっぷりと外食だ。
土曜の昼は、回転寿司。夜は、居酒屋とおるちゃんでオレだけ酔っ払う。
日曜の朝は、ガストのモーニングだ。これはけっこうお買い得で、ドリンクバーのコーヒーのほか、読売新聞もテーブルにちゃんと用意されている。
そして、日曜の昼は、近所にオープンしたばかりの「いきなりステーキ」に行った。
ところが、これが案の定、大行列。面倒だから予定変更で「ビッグボーイ」にしちゃったけれど、行列するのもネタの一つだから、我慢して並んでも良かったかな。
こんな具合にやたらと外食に行くのも、まあ、家族の時間の醍醐味だ。
はっきりいって馬鹿にならないぐらい外食にはカネを使っているが、そのために頑張って稼いでいるんだからと割り切ってるので、これでいいのだ。
いずれ子供たちが成人すればこういう時間も少なくなるだろうし、そう思えば、貴重なひとときだ。
2018.03.03
息子の高校の期末試験が11時過ぎに終わるから、そこからダッシュで大宮に向かって新幹線に飛び乗れば3時のキックオフに間に合うんじゃないかといろいろ策を練ったのだが、新潟駅からスタジアムまで徒歩で40分かかること、新幹線が1時間に2本しかないこと、大宮までどう頑張っても30分はかかることなどから、やむなく断念したのが今日のJ2松本戦。
リーグ2試合目でいろいろと見えてきたものがあった。
守備の構築はうまくいっている。悪い大人の代表格である安田はそんなに悪くなくて、むしろ拾いものである。監督のマサ君はまだゲーム感覚を取り戻せていない。だから打つ手が後に回ってしまう。結局攻め手がないのでゲームが面白くない。
たった2試合でそうバタバタすることもないが、結局、シーズンが始まると心穏やかでなくなるなあ。
まあ、反則外人の復活とか、この先はいい材料を積み上げていくわけだから、だんだんよくなるのは間違いない。
ああ、シーズンオフの心穏やかな日々が懐かしいぜ。
それはともかく、拾いものと言えば先日短編集を読んだ三羽省吾という作家。予想以上に面白かったので、どれどれと長編を読んでみた。「タチコギ」である。
面白くなくはなかったが面白くもなかったという感じ。
長編の力量はないのかもしれないな。筆の運びがいまいちだ。
もっと無駄を削って、会話をもっとひねれば、もっと面白くできる作家だと思うよ。
とおるちゃんで飲んで、酔っ払って娘の部屋に行ったら、ひな人形が飾られてあった。
二階から一階に下ろすのが大変だから、今年はお部屋で我慢してね、というのがヨメの弁。
子供は男、孫も4人が男で、最後の5人目にようやく女の子が誕生したというので、ことのほか喜んだオレの父と母が娘に贈ってくれたひな人形だ。
母は、待望の女の子だと、娘のことを本当にかわいがってくれたなあ。
酔っ払って濁った目でひな人形を眺めながら、母親のことを思い出す。
春だ。
2018.03.02
電車に乗っていたら、向かいの席の兄ちゃんが、鞄からネクタイを取り出して締め始めた。
客先に向かうのだろう。
普段はノーネクタイで、出かけるときだけネクタイを締めるというのは普通によくあることだけど、電車の中で締めるというのはあまり見ない。
鏡もないのに器用にちゃちゃっと締めて、まさにルーティン。普段からやりなれているに違いない。
これは、電車の中で化粧する姉ちゃんに相当するのだろうか。微妙だなあ。
スーツの男さんならよくわかるでしょうが、午後ぐらいになるとズボンの中でシャツがずり上がってきて、気持ち悪くなりますよね。
オレはそんなとき、トイレの手を洗う場所で、ちゃちゃっと直します。ベルトを外して、ズボンに手を入れて、シャツを引っ張る。
あれを電車の中でやったら相当な非難を受けるに違いないから、電車の中での化粧は、電車の中でズボンのベルトを外すのに相当する行為だということだ。
以前、鎌倉で江ノ電に乗っていたら、向かいに座るギャルが堂々と化粧を始めた。
すると同じ車両のおばちゃんがスタスタとやってきて「ちょっと、あなた、お化粧やめてくださらない?」とズバッと言った。
品のいいおばちゃんで、その有無を言わせぬ言い方に、相当な育ちの良さを感じた。
言われたギャルは、目も合わさず「ふんっ!」という感じで席を立って隣の車両に移っていった。おお、こわ。
2018.03.01
先日、イケメンカメラマン君について書いたところ、カナウチおじさんから「それは誰だ」という問い合わせが来た。
おじさん、イケメン好きだったらしい。
こんな大事な秘密をここでばらしてもいいのだろうかという気がするが、まあ、観念してもらおう。
人は見た目が9割だか100%だからしい。ルックスは武器であり、ルックスは正義であり、ルックスは営業なのだ。
これは事実である。
そして慌てて付け加えるが、生まれついてのルックスに格差があるのはしょうがないとして、それ以外のルックスはセンスで補えるのも事実なのだよ。
樹木希林は言う。「わたしの場合、土台が土台ですので」。
確かに美醜という基準で言えば、前者とは言いがたい。だが、樹木希林は実にいい顔をしているというのは、誰もが認めることだろう。
要はセンスなのだ。ルックスは磨けるのだ。
それを忘れるということは、営業を忘れるということだ。西原理恵子ふうに言うなら、首がないのと一緒だ。
だから、例えばルックスの悪いカメラマンというのは、センスを磨くことを放棄したカメラマンということだから、そんなカメラマンに誰が撮ってもらいたいと思うだろう。撮らせようと思うだろう。
そんな程度の自覚もないのかなあと、年中同じ服、同じジーパン、同じジャンパーのカメラマンを見ると、不思議に思う。そりゃあ、仕事もなくなるだろうて。
子供っていうのは、どんなボロボロの格好をしていても可愛いのだ。裸でも可愛いのだ。
しかし人は年を取れば取るほど、格好に気を遣わないと、貧相になる。みすぼらしくなる。惨めったらしくなる。裸になったら犯罪だ。
高齢者ほど身なりには気を配ろうよ。
還暦を迎えたので、オレはこれを自分への戒めだと思っている。少なくともカネを稼がねばならない仕事の場では。
2018.02.28
オレが知らなかっただけかとは思うけれど、三羽省吾という作家、なかなか面白いね。
「路地裏ビルヂング」という連作短編集を手にしたみたところ、これがなかなか。
感じのいい重松清という印象で、けっこう読ませる。
最初の短編こそ、ふーん、という感じだったのが、次の「紙飛行機」という作品が、ほほうという絶品。50半ばで資格もなく無認可保育所で働き続けているおばちゃんという、およそ小説の主人公になりづらい人物が主人公の話なのだけれど、その年齢にして始めて人生の輝きというものに気づくまでが、実に無理のない筆運びで描かれいる。
ちょっと感心。
感心ついでに他の作品も読んでやろうと思って長編を手にしたところ、なんと深夜0時になって原りょうの新刊がKindleに自動でダウンロードされてきた。
そうだった、予約していたんだった。へー、こんなふうに忘れた頃に不意打ちのようにダウンロードされるんだね。
まあ、原りょうはとっておいて、まずは三羽の長編を読んでみよう。
スタンド・バイ・ミーをやりたいのかなと思ったら、いや、ひょっとしてITをやりたかったのかも、と思わせるような前半。この作家はどうやら出だしに難があるようで、物語に入るのに、少々手間取ってしまうな。
このへんを克服すれば、いい作家になると思う。
って、実はもういい作家になっているのに、オレだけが知らなかったりして。ああ、恥ずかしい。
2018.02.27
時々、仕事で一緒になるカメラマンに、1人、イケメン君がいる。
ほほう、と感心するほどのイケメン君だ。
イケメン君は、自分がイケメンだという自覚があるので、おしゃれにもちゃんと気を遣っている。あわてて付け足すが、イケメン君は別に嫌なやつでもなんでもなくて、普通のいいやつである。
このイケメン君と仕事をしていて、あるとき、ふと気がついた。
周囲のオンナたちの態度が、明らかに違うではないか。そう、女性とか女子とかでなくて、明らかにオンナとして振る舞うのである。
オレに対する態度とのあまりの違いに気づいて、オレはちょっと愕然としたのだが、しかし、冷静に考えてみれば、これは普段オレたちオトコが可愛い子に対して振る舞っていることと同じではないか。
なるほどねえ、女子たちは、普段からこういうふうにルックスで相手の態度が変わるということを実感していたわけか。
なかなか面白い感覚だった。
そういえば最近は、企業の中でもゲイが声を上げ始めたような気がする。
GLBT(ゲイ・レズ・バイ・性同一障害)のステッカーを堂々とパソコンに貼っている人を何人も見たし、性的マイノリティーが胸を張って生きることを決めつつあるように感じるのだ。
頭の固いオレはそういうステッカーを見ると、一瞬、おっ、と引いてしまうが、しかし、それはそれ、仕事は仕事と割り切る程度に常識はわきまえているから、特に支障を感じることはない。
これからマイノリティーの人が増えてきたら、イケメン君は男子からも熱い視線を送られたりするのだろうか。
んなことは、余計なお節介だよな。すまん。
2018.02.26
30歳の頃、取材のためにお邪魔したのが新小岩駅近くの一戸建て。
地下にワインセラーもある、ちょっとした豪邸だった。
小さな町工場から身を起こした夫婦の住まいで、苦労人らしく、腰の低いいい夫婦だった。
その夫婦が仕事中のオレを見てしみじみと言った。
「私らの頃は人の3倍働けば3倍稼げたけど、今はそうじゃないから気の毒ね」。
時はバブル後期。
額に汗して働くよりも、ちょっと目端を利かせて土地やら株やらを転がせば、豪邸さえも手に入った時代だ。そのことを嘆くような、そんな発言だった。
オレの持論は、完全週休二日制はアメリカの陰謀だ、というものである。
当時ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われてアメリカを追い越していった日本を引きずり落とすために、仕掛けられた罠なのだ。
戦後の3S政策(スポーツ・スクリーン・セックス)と同じである。
週休2日制を機に、汗して働くアリは馬鹿で、賢く稼ぐキリギリスが正しいという価値観が浸透してしまったのだと、オレはにらんでいる。
勤勉は美徳だ。
額に汗して働く姿は美しい。
だから働き方改革とか、やめて欲しいんだけどなあ。働きたいやつは働く、働きたくないやつは働かない、働きたくても働けない人を救えばいい。
オレは平日だいたい10時間くらい働いて、土日もほとんど休まない。
さほど勤勉ではない。自営業者なので働き方改革とか、無縁なのがありがたい。福利厚生関係なし。ほっといてくれ。
なお、働き方改革で紛糾する衆議院予算委員会で毎日のようにテレビ画面の真ん中に座って時々ヤジを飛ばしているのは、うちの地元出身の議員です。目立ってます。
なかなかの働き者なので、そろそろ大臣にしてあげてもいいかなと思っている。
2018.02.25
失敗した。実に失敗した。やっちまったなあ。
何がって、明日の月曜日に仕事を入れてしまったことである。
聞けば、息子の学校は入試の採点業務とかで休みというではないか。ということは、月曜日に仕事がなければ、日曜日に丸亀に泊まって月曜日の飛行機で帰ってこられたんじゃないか。
くーっ。
J2になってからの大きな違いの一つが、日曜日の試合が多いということである。
昨年の開幕戦は広島まで行けたが、今年の開幕戦は讃岐うどんチームなので、四国の丸亀へ行かなくてはならない。
土曜日なら余裕で行ったのだが、日曜の午後となると、さすがに帰りが難しい。
かといって日帰りではもったいなく、試合の後は乾杯しながら讃岐うどんを食いたいではないか。
結局、いろいろと考えて今回は諦めたのだ。
それが実は月曜日が休みだったなんて。
わかってたら、オレも月曜日に仕事を入れないで休みにしたのに。
なんせ社長相手のインタビューだからなあ、ばっくれるのもマズいしなあ。
そんなわけで泣く泣く開幕戦の応援は諦めてテレビで観たのだった。
1−0の無難な勝利。
開幕戦だというのにガラガラのスタンドに仰天。讃岐うどんチームは、こんなに不人気なのか。
さらに、想像を絶するほどボロボロの芝生に仰天。こんなスタジアム、プロのリーグが主催するゲームをやるとはとても思えない。
さらに審判がくっそ下手。さすがJ2は魔境。こんなところに一日も長くいたくないわ。けっ。
などという上から目線で臨んだゲームだったわけだが、まあ、アルビレックスもたいがいだわな。相手はJ3降格をよくやく免れた程度のポンコツチーム。なのに全然点を取れなくて、あきれたわ。
しかし、今年は中身より結果。「いいゲームだったけど勝てなかった」という試合にはもううんざりだ。「だめなゲームだったけど勝てた」という結果のほうが何倍も素晴らしい。
ロスタイムで出てきた新人ブラジル人、ターレスの突破力にはびっくり。
相手をなぎ倒してのドリブルは迫力十分だ。本格稼働が楽しみだなあ。
テレビの画面を見ながら息子がしみじみとつぶやく。「サッカーって、いいよねえ」。
いいよなあ、サッカーは。Jリーグは大好きだ。
今年もできるだけたくさん現場に足を運ぼう。そして声をからして応援しよう。
よし、アルビレックスが帰ってきた。
2018.02.24
今野敏といえば警察小説。特に隠蔽捜査シリーズはバツグンに面白いのだ。
面白いあまり、他の作品にはまったく手を出さなかったのだけれど、ちょいと気まぐれに任侠シリーズを読んでみたらこれが面白いのなんの。
たちまち3作すべてを一気読みしてしまった。
これは善良な任侠団体が、悪辣なヤクザと戦いながら、出版社、学校、病院の経営を立て直していくという話。
あほな話なのだけど、実はとてもよくできた物語で、がはははと笑いながら実に読後感がよい。
その勢いで登場人物がかぶるが主役が交代するマル暴シリーズ2作も一気読み。
こちらは気弱でやる気ゼロの刑事が主人公。いろいろといじめられながら事件を解決していく話だ。
警視総監と仲良くなっちゃったり、現実にそれはあり得ないだろうという展開なのだが、やはり抜群のリーダビリティで、だはは〜と笑いながら読めてしまう。
こうして気づけば人々の今野敏、5冊一気読み。ああ、楽しかった。
2018.02.23
徳島まで日帰り。
21年前に取材にいった山村に、また同じテーマで取材に行った。
もちろんクライアントはまったく違う。
こういうこともあるのだなあ。
昔取材した人にまた会えるかと楽しみだったのだけれど、そこは残念だったぜ。
帰りの飛行機、うまい具合に非常口わきの席が取れた。
前が広く手足を伸ばせるし、キャビンなんちゃらのお姉ちゃんと向かい合わせに座れるし。
うっしっし、じーっと見つめてやろ。
と思ったら、今は対面で座るんじゃないのね。
非常口脇のせいで、上空7000メートルの隙間風が入って、すげえ寒いだけだった。
すんません、毛布をください、って言うだけでCAいじりも精一杯。
2018.02.22
オレは自営業なので国民健康保険なのだが、実はこれがとんでもない馬鹿金額なのである。
2017年度なんて毎月8万9千円だぜ、おい。
どこの家賃だよ。
ふざけんなよ。
それだけ稼いでる証拠だよって言う人もいるけど、それ、何のなぐさめにもなってないから。あおってるから。
マジで涙目になるわ。
ところがこの国民健康保険料が、2018年度は25%も上がるらしい。なんの地獄だ。国は鬼か。
健康保険を払って死ねというのか。なんのギャグだ。
本当に頭が痛いわ。
なんでこんなことになったかというと高齢者が増え過ぎちゃって、しかも想定以上に長生きしちゃってるからだけど、それを言うと袋だたきだから、健康保険の仕組みそのものが制度疲労しているということになっている。
これは世界にも類のない素晴らしい制度だから、絶対に守るべきなのだ。
そんなふうに危機に瀕している健康保険だが、実は陰でとんでもないことが横行中だ。
中国人である。
日本に合法的3ヵ月以上滞在する外国人には国民健康保険への加入が義務づけられているのだ。
この制度を利用して高額医療目的で来日する中国人が後を絶たないのだという。
さらには生活保護世帯になって全く医療費を払わずにすむという裏技を使う強者もいるらしい。
さらにさらに、2割の医療機関が外人の医療費踏み倒しを経験しているという。これはもうれっきとした犯罪だわな。
どんなに健康保険料が高くても、難しい病に苦しむ人たちのためならばと思って脂汗を流しながらも払い続けているわけだが、中国人に食い物にされていると思うと、あほらしくてやってられないわ。
今は6月頃に届く保険料の通知書におびえるのみである。
あ、今日、国民年金からは、年金の払い込みが終わりましたよ、という通知が来た。おお、こっちはもう払わなくていいのか。もらう番なのか。
どうもいろいろなことが増えて減って、チャラになるように、この国はできているらしい。
2018.02.21
採点競技と違って単純に順位を競う競技は、やっばり見てて面白いなあ。
しかもチームワークという、日本人好みのようもあって、パシュートはやっぱり最高だ。
今日は何だ。
そのパシュートの準決勝と決勝か。
よしよし、みんなで応援しよう。家族中で待ち構える。
まてよ、時間を見ると「バイプレイヤーズ」とかぶるんじゃないか?
我が家は全員、「バイプレイヤーズ」も大好きである。家族そろって全部見ている。
渋いおっさんたちのからみが面白くて、どこまでが演技でどこかすらが素かという、プロレスの八百長とガチンコを見破るようなスリリングさもあって、このドラマは本当に面白い。オレは松重がいいな。
どうするよ。
オリンピックだからな、これは「バイプレイヤーズ」を録画して、ライブではパシュートだよな、やっぱり。
そんなふうに話し合っていたら、トイレから息子がiPadを片手に「大杉漣が急死だって!」と叫びながら飛び出してきた午後8時半。
だから! iPadをもってトイレに入るんじゃないってあれほど、え? ええーっ?
どうせ「今夜のストーリーは…」とかいう番宣を見間違えたんだろうと思ったら、なんとガチだった。本当に大杉漣が急死していた。
え、でも、たった今、バイプレイヤーズの話をしていたんだよ。今夜も楽しみにしていたんだよ。
家族全員、しばし呆然とする。そんなことって、あるのかよ。
はっ、でも、まずはパシュートだ、決勝だ。
日本チームの前に3位決定戦が行われて、これが爆笑もの。
アメリカ対カナダだったが、アメリカの馬鹿野郎が(女子だけど)、後先考えないハイペースで飛び出して、そこをカナダがじわじわと追い上げる展開となる。
アメリカはハイペースがたたり、残り2周というところでガクッとペースが落ちてしまった。だから言っただろう、ばっかじゃねえの。
でも、そこが馬鹿なアメリカ人らしいというかなんというか。
尻目にカナダがスパートして激しく追い上げる。アメリカはもうヘロヘロ。カナダの追い上げに気持ちは焦るのだが足がついていかず、やべえよもやべえよという顔をしながら、ヘロヘロの滑りだ。
いやもう、この展開は最高! 爆笑だ。
だははは〜、アメリカは馬鹿だなあ、と指さしながら笑っていたら、ゴール。結局ギリギリのところでアメリカはカナダを振り切り銅メダルだ。
馬鹿だなあ、そんなんじゃだめだ、ちゃんと後のことを考えて体力を温存するんだ、とアドバイスする人はいないのだろうか。いないんだろうなあ、貯金という概念のない国だからなあ。
きっと今頃はゲラゲラと笑って、よーし、今度ももっと肉を食ってから走ろう、そうすればもっとスピードが出る、と話し合っているに違いない。
そんな爆笑の余韻を残しながら日本のレースを見て、いやあ、これはスカッとしましたな。
日本人らしくチーム力を生かした姑息なレース。みみっちい作戦だ。
それが奏功して絵に描いたような逆転劇で、やっぱりスポーツはこうでなくちゃねえ。
表彰台では銀メダルのオランダがぶんむくれていて、銅メダルのアメリカが大はしゃぎ。やっぱりアメリカは何も反省してねえよ、だはははは。
そんな様子を見ながら、おっといけない、とあわてて7チャンネルに移って、追っかけ再生だ。
大杉漣。
うーむ、何というか、なんとも言えない。まだ若いのに。
2018.02.20
田舎の人が東京に来て驚くことが、電車が行っても普通にみんなが次の電車を待っていることと、コンビニで買い忘れがあっても戻らずに次のコンビニに立ち寄って済ますことだそうだ。
そんなに東京にはコンビニがあふれている。
なのに、偏りがあるのはどういうわけだ。
オレんちの周囲は、セブンイレブンが3つ、ファミリーマートが4つ、サンクスが1つあるというのに、ローソンがない。
近々新しいコンビニがオープンするというので楽しみにしていたら、それもセブンだという。
もうセブンはいい。必要なのは、ローソンだ。1つでいい。ローソンが必要なのだ。
なぜかというと、Jリーグのチケットが買えるからである。
ローソンのJリーグのチケットは、素晴らしいことに手数料なしで帰る。
だから、すぐに割当量が売り切れてしまう。
そこで仕方なくセブンで買うわけだが、システム利用料とかいろんな手数料が800円も上乗せされてしまう。2枚で800円だから1枚だと400円なのかもしれないが、オレは1枚というチケットを買ったことがないリア充だから、そのあたりはよくわからない。
ともかくオレにはローソンが必要なのである。
それなのに近くにないからわざわざ車に乗って隣町のローソンまで行って、そしてそこでチケットがすでに売り切れていることを知って発狂し、そしてセブンへ行って馬鹿高くて激怒するわけである。
まあ、それはそれとして、アルバイトのこのレベルを比較すると、これは圧倒的にセブンの勝ち。
セブンにはびっくりするほどかわいい子がバイトをしていて、時々、胸のネームプレートに名前なんか書いていて大丈夫なのかと心配になってしまう。あ、オレか。
おっさんが、おにぎりをむんずとつかんで袋に入れるより、かわいい子が入れてくれた方が、やっぱりおいしいよなあ。
そんなわけで、ローソンで売り切れて激怒しながら飛び込んだセブンで、でへへへへなどといいながら、ついでにコーヒーなんか買ってしまうオレなのだ。
2018.02.19
ヒーリング音楽が好きだから、原稿を書いているときはだいたいその手の音楽を流している。
ちょっと前まではCDで、今はCDプレーヤーがないからアマゾンミュージックだ。
便利である。
CDを作って売っている(配っている)オレがCDプレーヤーを持っていないのだから、刺身の嫌いな寿司屋みたいなもんだ。あまりうまいたとえではないが。
とはいえ、音楽メディアとしてのCDはとてもよくできているから、なくなってしまうのは惜しいなあ。
2018.02.18
幼稚園の先生みたいな緩くて優しい顔してるのに、滑り出したら一転、カッと目を見開いた野獣の表情で疾走するんだから、こんなん、萌えるわ。
小平奈緒ちゃん。
どこかのテレビ局が「野獣のような」と言ってネットでたたかれたけど、野獣だろ、あれは。
氷上の表情は、あ、いまオレ、うまいこと言った、氷上の表情はすごいしびれるわ。歯を食いしばって目を見開いて。
あの目は、何を見てるんだろうなあ。
きっと小平にしか見えない、もう一人の自分の背中を追いかけているのだろう。
あ、しまった、今オレはコピーライターとして仕事してしまった。
それにしても小平奈緒も高木美保も羽生君も宇野君も、スケートの人たちってどうしてこんなにすごいんだろう。
いや、スケートだけじゃないな。平野歩夢君もなかなかだ。
見ているだけで、言葉を聞いているだけで、その立ち振る舞いに、なんて人格的に優れているんだろうと驚いてしまう。とても心洗われる。
これってなんなんだろうなあと風呂に入りながら考えて、そうだ、ちゃぷん、とオレは膝を打ちましたね。
あれだ、大相撲だ。
オレたちは去年の秋からずっと大相撲の醜い争いを見せられ続けて、うんざりしていたんだ。
だからこそ冬のアスリートたちの振る舞いに、なんともいえない清々しさを感じてしまうんだ。
日の丸を背負ってカメラに収まろうとした羽生君は、フェルナンデスの背にスペイン国旗がかかっていないのを見て取ると、日の丸を畳んで返してしまった。
一緒に写真に写るのに、フェルナンデスだけが国旗を羽織っていないことの重さを知っているからだ。
それに合わせるかのようにネットに動画が上がったが、2015年の世界大会で羽生君は、インタビュー前、「誰か、国旗を…国旗は下に置けないから」と手にした国旗を誰かに手渡そうとしていた。
こんな言葉、なかなかとっさには出ないよなあ。普段から国旗を背負って戦っている人ならではの言葉だ。
考えてみれば浅田真央ちゃんも、どんなにつらいときでも決して人のせいにはしなかったし、誰の悪口も言わなかった。いつでも笑顔で頭を下げていた。
あれぞ、よき日本人の姿。日本人としての誇りを思い出させてくれる。
それなのに、醜い争いを続けているいい年のおっさんたちの大相撲が国技だというのだから、うんざりもするわ。
あの汚く太ったデブたちに比べて、オリンピックアスリートたちのなんと精錬で美しいことよ。
ストロングゼロのせいで速く酔いの回ったボケ頭でオレは、そんなことを考えるのだった。
2018.02.17
いやああ、プーさん投げないでえ〜。
娘の絶叫が響く土曜の午後、羽生君が金メダル。
羽生が勝って羽生が負けた、いや逆だろ、羽生が勝って羽生が負けたんだろ、いやいや、どうやら羽生の奥さんが羽生を応援していたらしいぞと、日本中が大混乱する中、最も衝撃を与えたのは、宇野昌磨のボケ。
いや、こいつ、アタマがゆるみすぎだろってぐらい、ぼけてておかしかったな。
2018.02.16
いやあ、すごかったですな、プーさん。
ちがう、羽生君。
圧巻というのは、まさにこういう時のための言葉だろう。
フィギュアなんてさっぱりというオレでも、こいつがいかに化け物で、いかに異次元か、よくわかった。プーさんが乱舞した後に跳ばなければならなかった姉さんがこけて、「何が何だかさっぱりわからん」と呆然としたのも、羽生君の壊し屋ぶりがよくわかる。
メンタルが、強いなんてもんじゃないんだろうなあ。
さらっと「オリンピックチャンピオンなので」と言ってのけるあたり、とんでもないメンタルなんだろうなあと思う。
いやいや、たいしたもんだ。すごいものを見ちゃったなあ、という感じ。
2018.02.15
信じがたいことであるが、20世紀、新潟を代表するアスリートと言えば、ジャイアント馬場だった。
情けない。実に情けない。
だが、芸能の偉人が三波春夫であり、スポーツの偉人がジャイアント馬場だったのは、確かである。
いかに新潟がスポーツ不毛の地だったかという話だ。
野球だって、甲子園一回戦負けが当たり前。「新潟は雪で練習時間が短いんだからしょうがない」って、誰もが本気で信じていた時代だった。
それがどうだ。
その雪の世界で2大会連続のオリンピックメダリストが誕生しているではないか。
ジャイアント馬場は世界の巨人とアナウンサーが絶叫していたが、こちらは正真正銘、世界で最も有名なアスリートの仲間入りをしている。
野球だって、2009年に新潟代表の日本文理が甲子園で準優勝している。しかも9回ツーアウト、4-10という絶望的なスコアから1点差にまで追い上げての準優勝だった。
オリンピックも甲子園も、どちらも昔の新潟の人が聞いたら、「馬鹿こくでね」と笑い飛ばすに違いない。
こういう機運をつくった一つに、確実にアルビレックスの存在があるとオレは思っているのだが、どうだろう。
新潟というスポーツ不毛の地にプロのサッカーチームができるなんて、しかもワールドカップの試合が行われるなんて、あり得ない話だった。
それがあれよあれよと実現して、あれ、もしかしてスポーツもありじゃね? という空気が作られていったのである。
そして、ありじゃね? の次に、やるなら勝つべ、という時代が来て、今やオリンピックメダリストだ。
浅田真央がいたからフィギュア王国ができたように、福原愛がいたから世界トップのピンポンの国になったように、新潟文理の後を追って野球小僧たちが甲子園出場をデフォルトと考え、雪とたわむれるチビたちがオリンピックを目指すんだと公言するようなる。
こうして道というものは拓かれていくんだな。
そう思いながら、メダリストを見る。
この子はオレの実家の隣町で生まれ育った子なんだよ。
2018.02.14
先日の節分では、大量の恵方巻きの廃棄が問題となって、「もうこんなことはやめようよ」という声が聞かれた。
そのとき、一緒に聞こえてきたのが「ついでにバレンタインもやめようよ」というものだった。
激しく同意である。
目くじら立てるほどのことではないのだが、あれの何が嫌って、お返しが嫌なのだ。
はっきり言って面倒くさい。
こっちがほしいといったわけでもないものを勝手に送りつけられて、そのお返しをしなきゃならんというのは、いったいどうなのよ。
もうやめてほしいなあと思っていたのだ。
で、今年はというと、一つもチョコがこなかった。いいあんばいである。
ついでに朝起きて最初にヨメに言ったのが、チョコとか、いらないから、という一言。
しばし沈黙した後、ヨメはチョコを差し出したのであった。
気まずかった。
2018.02.13
うーん、参ったなあ。
とうとう逮捕で新聞に名前も出ちゃったよ。
ちょっと前からネットで噂になっていた事件だけど、逮捕されたYさんはよく知っている人。というか、隣人だった人。
息子さんはうちの息子と同じ小学校。お隣さんだからバーベキューもしたし、ヨメどうしのランチもしたし。
引っ越してまだ1年もたってない。
事件が起きると近隣の人は「いい人で、そんなことをするようには見えない」と言うのがお約束だが、オレも気づけばそのお約束通りになっている。
でも、本当にいい人で、悪意は全くなくて、ちょっと魔が差してしまったんだろうなあ。
うーん、参った。
2018.02.12
娘が中学校のスキー教室に行ってしまったので、今の我が家は三人だ。
今日は息子が部活もないので完全オフだという。
よしよし、ならば遊びに行こうか。どこに行こうか。
そして家族三人で向かったのが秋葉原。休日に秋葉原に出かける家族って。
車で行こうかと考えたが、たまには親子で一緒に電車に乗るのもいいなと思って西武線・山手線と乗り継ぐ。
今日の目的は、ASUSの中古スマホだ。
台湾のASUSファンである息子はASUSのスマホがほしい。しかし、けっこう高い。なので、中古の掘り出し物を見つけて遊びたい、というわけだ。
実際、ASUSのスマホはとんでもなくよくできて、かっこいい。最新機種なんて、待ち受け時間が42日間だよ。42時間じゃなくて42日間だよ。
このASUSのSIMフリースマホに、今使っているドコモのSIMを挿せば使えるのではないかと思ってASUSのショールームで質問するわけだが、ショールームで説明を担当する日本語ペラペラのインド人によれば「99%大丈夫ですが、保証はしませんネ−」となる。
そのあたりも含めて、中古のジャンクでいいんじゃないの、という話なのだ。
今日は、建国は年日の振替休日。
相変わらず秋葉原は賑わっている。中国人、台湾人に加えて欧米人も大挙していて、その中でぼけっと立っているとメイドがよってきて「メイドカフェはいかがですかニャン!」と声をかけてくる。とても楽しい街だ。
かつてSEだったヨメは、ケーブルが必要になるとこの街の片隅のマニアックなケーブル専門店に行って「えーと、T-BASE10のケーブルは…」などと言いながら調達をしていた。
秋葉原もあの頃とはずいぶん様変わりしたので、ヨメもちょっとびっくりである。
うろうろと歩き回って秋葉原らしい馬鹿馬鹿しいグッズなどをひやかし、カレーショップでカレーを食う。
秋葉原と言えばラーメンだが、最近はカレーもなかなかのものらしい。ということで目についたカレーショップに入ってみたのだが、これがなかなかうまいっ。
金沢の方のカレーらしいのだが、たいへんに美味であった。また行こうっと。
そうこうしているうちに時間も過ぎて、ふらっと立ち寄ったのが何軒目かの中古ジャンクショップ。ずらりと並んだ中古スマホの中に、ありました、ASUSのスマホが3機種。
壁には「ジャンク品がなぜジャンクかというと、ジャンクの理由があるからです」と書いてあって、うひゃひゃひゃ、こりゃバクチだな。
3台のスマホはどれも5000円ポッキリ。
裏には「リセットできる」「通信通話が不安定」「理由不明だけどジャンク」と張り紙がしてあって、一体何のこっちゃ。
息子は最低限電源が入ることだけは確かめて、一番理由がはっきりしている「通信通話が不安定」という機種を買うことにした。
通信通話が不安定じゃ電話の役目を果たさないが、そのときはカメラを買ったと思えばいい、という判断である。
こうして、おいしいカレーを食べて、5000円のジャンクスマホも手に入れて、今日はいい一日。
家に帰った息子は早速ASUSスマホと格闘をはじめ、「おお、お父さん、立ち上がったぞ!」と、初期化したパソコンと四苦八苦しているオレに向かって、大喜びで見せに来るのだった。
2018.02.11
なんの年中行事だよ。
というわけで、またパソコンが逝ってしまった。
いい加減にしてもらいたいものである。そのつどオレは半日以上を犠牲にして、システムの入れ替えやアプリの再設定など、大騒ぎである。
どうしてだ。どうしてこうたびたび逝ってしまうのだ。
毎度毎度、情けないことである。
2018.02.10
1年ぶりに学生時代の仲間が集まる。
先輩のハーセさんが経営する広告会社が毎年開催しているイベントがあって、そこに集まるのがお約束なのだ。
ダテくんによれば、あえて曜日をずらして集まる金曜会というブルジョアの集まりがあるそうだが、シャラップである。
金箔入りの日本酒など買えない庶民は土曜日に集まってホッピーを飲むのだ。
というわけで14名のOBが集合。
なにしろ還暦になったこのオレが、下から2番目の若手なのだ。OB会というより老人会だわな。だははは。
OBの集まりには用があるが、石川県にはなんの関心もないオレは、イベントはスルー。集合時間きっかりに行く。
お姉様方も集まっている。
沢田研二が「年上の人、うっつっくっし、すぎーるー」と今でもライブ会場でお姉様方を指さして歌って非難だか歓声だかを集めているそうだが、オレも、お姉様方は昔と変わらずお若くて、と口を滑らせてしまってひんしゅくを買う。
すぐに石川へ帰るというハーセさんをのぞき、14名でイタメシ屋。
何を頼む、何を飲む、割り勘か、精算は、おつりはと大騒ぎ。老人の集会は面倒である。
ランチにビールとワインを飲んで気持ちよくなったので、二次会。ミヤーチさんとカワダさんと親分とシンゴさん。
おお、オレが最年少。おごってもらえるかも。
と思ったけど、退職して再雇用のおっさんもいたりして、あまり強くねだることもできず、断念する。
カワダさんは卒業以来ではないか。一目でわかった。
髪はある。
カラオケで昭和歌謡を絶唱する日々だそうで、まずはよかった。
シンゴさんも何年ぶりだろう。退職して、天下って、名古屋からわざわざ来てくれた。
髪はある。
どうやらオレのこの日記をチェックしているようなので、めったなことは書けないな。何か現役時代に不祥事を起こしたに違いないとにらんでいろいろと取り調べをしたのだが、ついに口を割らなかった。ちっ。
ミヤーチさんは1年ぶり、親分は半年ぶり。どちらも髪はない。
ホッピーを飲んで、ベロベロになって、でもまだ4時半。
解散後、家に帰ろうと思ったが、腹が減ったので駅前に家族を呼び寄せて焼き肉を食うことにする。
久しぶりに行った焼き肉屋は、以前の記憶ではもっと旨かったはずなのだが、格段にまずくなっていて、しかも接客のレベルが落ちていてがっくり。もう二度と行かないと、オレは暴れるのだった。
息子と嫁に、まあまあ、どうどう、となだめられて、酔いどれ千鳥足で帰るお父さんはオレ。
ハーセさんも、みんなも、体に気をつけてまた来年会おうなあ。
60歳過ぎてまたみんなで学生時代と変わらない馬鹿話で盛り上がれるなんて、あの頃のオレたちに教えてあげたいね。
飲み過ぎには注意。あ、オレか。
2018.02.09
20代の頃なんて、仕事で付き合いのある40代、50代のおっさんと飲みに行くなんて、とんでもなくうっとうしい話だった。
面倒くさい。時間がもったいない。あほらしい。
それでも、半分は仕事だと思うから我慢して付き合って、せめてうまいものでもごちそうになるか、と思ったものだった。
だから自分が今逆のに立場になると、若い連中も、オレなんかと付き合うのは面倒くさいだろうなあと思ってしまう。
時々、それでも「今度のみに行きましょうよ」と言われると、社交辞令とは知りつつも、やっぱり嬉しくなる。
今日もアベくんから「アライくんといつも“丹ちゃん”と飲みに行きたいねえと言ってるんすよ。今度、行きましょうよ」と言われて、嬉しくなった。
若い頃は、おっさんにおごられるはめんどくせえと思っていたけど、逆の立場になるとおごるのも嬉しいものだ。だからアベくんたちにも、おごってあげたくなる。
「丹後さんならいろいろ店知ってるでしょ」と言われて、うーむ、すがわらがなくなった今はタマがないなあと、少し悔しい。
先日は某社で、ちょっとした段取りの行き違いがあり、まあ、それはたいしたことではなくて、おいおい、しっかりしろよなあ、と言っただけだったのだが、それが想定外に大きな話となって波紋を呼んでしまったようで、いろんな人から「このたびは大変なご迷惑をおかけしまして」「このたびは」「このたびは」とメールが来た。
いや、そんなこれではまるでオレがクレームつけたみたいな。
単に、それ、先に教えてよね〜といった程度の話だったのに。
そもそもオレは業者でそっちがお客。これでは逆ではないの。
はっきり言って過剰な反応をされたのだが、過剰な反応をせざるを得ない空気をオレがつくっていたかもしれない。
自分が思う以上にオレの発言が大きくなりかねないとは重々気をつけていたつもりだったのに、ちょっと失敗したな。
外のおっさんから、ちょいと小言をもらうと、オレだって若い頃は、面倒くせえおっさんだなあ、はいはい、反省してまぁーす、と思ったもんなあ。
でも、一方で、仕事のことだから言うべきは言わなくてはならないし、その方が相手のためにもなるわけだし、という気持ちもあって、なかなか落ち着かない。基本的にはなるべく余計なことは言わないようにしているのだが。
相手が、なるほど〜と納得顔してくれたあまり調子に乗って、昔の自慢話になってしまったら最悪だろ?
今回は、もうちょっとこっそりと始末すべきだったなと反省。
2018.02.08
仕事で渋谷に行った。
駅前の人出は、もうすっかり春の雰囲気で、女の子たちがウキウキしている。
道玄坂をのぼる。
道は狭くて、両側のビルは小汚くて、全体にごちゃごちゃしている。ヤマハもなくなってしまったし、もうこの坂道はきれいさっばり、再開発したほうがいいよなあ。
フラフラと歩きながら、18歳の春にもこの街をフラフラしていたなあと思い出す。42年前か。改めてびっくりだ。
雪の新潟から出てきたばかりの18歳のオレに向かって、42年後にはネクタイを締め、家のローンを抱えながらも二人の子どもを頑張って育てているぞと教えてやったら、仰天するだろうなあ。
春は、いろいろと思い出す季節なのだ。
2018.02.07
最近の若者はパソコンを使えないというのは、ほんとうである。
例えば「当社への志望動機」という欄に、スマホのフリック入力を使って800字も書き込んでいる。実に器用だ。とても真似できない。
その代わりパソコンのキーボードはまったく使えないらしく、困ったもんだぜ、というのが現状らしい。
確かにビジネスで作成する書類は、スマホってわけにはいかんからな。ある程度のパソコンのスキルは、今のところ、必須だろう。
だが、心配することはない。
キーボード代わりにスマホで入力できるようになるアイデア商品が必ず登場するだろうし音声入力も今や完全に実用化のレベル。パソコンに話しかければちゃんと文字が入力できるようになる。
それはそれでオフィスがやかましい、隣の声まで入力されてしまう、そもそも喋り言葉がそのまま読むにたえる文章になるのか、といった問題が予想されるが。
1980年代前半、サラリーマンをしていたオレの会社にワープロの導入が決まって、オレの上司の馬鹿部長は大張り切りで紙に書いたキーボードを机に貼って、タイピングの練習を始めたっけ。
な、馬鹿だろう?
馬鹿なだけでなく、見栄っ張りで、声がでかくて、酒乱だったこの馬鹿部長は、そうやって悦に入っていたものだった。繰り返すが、馬鹿だろう?
余談だが、この馬鹿部長の名前を検索したら、毒舌コンサルタントとして某業界でコバンザメのように生きているらしい。慶賀の至りである。音声入力の時代がくるとなったら、この馬鹿部長は、机に向かって発声練習でもするのだろうか。
閑話休題。若者がパソコンを使えないという話だった。
キーボードとマウスという入力デバイスはたいへんによくできていて、たいした発明だったと思うよ。黎明期というか、初期の頃は、キーボードが打てるというだけで、すごいと言われたものだった。
信じられないが、「あんたはワープロが使えるから」という理由だけで仕事をもらったこともあるし、あるデザイン会社では、その場で原稿を書こうとしたら社員が珍しいものでも見るかのように集まってきたことがあった。バカバカしい。
ちなみにこの会社のデザイナーはオレに向かって「マックはアメリカ生まれなので、縦書きが読めません」と本気で説明してくれた。オレはこいつとは二度と口をきかないと決めた。その会社は潰れてしまってもうない。
そんなキーボードとマウスも、世の中に浸透して30年。一世代だ。
そろそろ代替わりでもおかしくなく、もうすぐ音声入力に取って代わられるだろう。
それにしても思うのは、せかく英文科に在籍していたのだから、英文タイプのスキルぐらい身につけておけばよかったということである。まったくろくでもない親不孝者だったな。おかげで毎日一万字前後の文字を入力しているというのに、いまだにブラインドタッチができない。
そして話題はここでガラッと変わるのだが、こ30年、産業や経済は、ネットワークをキーワードとしたIT分野がリードしてきた。ITにからんでれば、なんとか食ってこれたのである。
そして、次に何が来るかというと、オレは生命科学だと思ったのよ。医療とか、薬剤とか。
ところが、それよりもファイナンシャル、つまり金融の進化と変革が来てしまったのは想定外。まさか金融でこんなに大きな地殻変動が起きるとはなあ。
これから10年、金融にからんでれば、なんとか食っていけるのではないか。あ、もちろん旧来の金融ではダメだ。東芝のように「メガバンクに勤めてれば一生安泰だと思ったのにねえ」と呆然と立ち尽くす日が必ず来るだろう。
盛者必衰。まったく時代の一寸先は闇である、という何のひねりもない結論になった。
2018.02.06
弟から「ポール・サイモンがライブ引退だって」というラインが来た。
まったくラインというのはたいへんに便利である。
このような、いちいち電話で伝えるほどでもないような、でも、会ったときについでに話すにはちゃんと覚えていられるわけでもないような小ネタについて(そう、まさしく小ネタ)、ちょちょいと伝えるにはちょうどいいのがラインである。
どれどれとネットを見てみた。76歳だって。
なんだ、じいさんじゃん、ポール・サイモン。
いつまでもサウンド・オブ・サイレンスのような中二病の歌を歌っているわけにもいかんだろ。
ところが記事を読んだら理由は中二病ではなくて、ライブのために家族との時間をそがれるのが辛いという、何を今更じじいが口にする、というような理由だったのでずっこけた。
まあ、数年前にサイモンとガーファンクルのライブを見たときから、もう二度と見なくていいやと思っていたので、特に感慨はない。
伊勢神宮か、生きていた頃のジャイアント馬場か、まあ、そんなような、一生に一度見ておけばいいという存在だった。
あのライブも、つくづくひどかったものなあ。
2018.02.05
節分を境に、太陽の光が春になった。
最強寒波とのことで寒いことは寒いのだが、太陽の光と空気感が明らかに違う。
ヒヤ・カムズ・ザ・サンなのだ。
2018.02.04
最近、よくWi-Fiが落ちる。
一日2回、午前と夕方というパターンだ。
放っておけば数分で回復するのだが、待ちきれないときはルーターの電源を切って再度立ち上げれば大丈夫。それだけで回復する。
だがいちいち面倒ください。
放っておけば、とは言うものの、これからJリーグが始まって、ゲームを見ている最中に数分間止まってしまうのはさすがにあり得ない。
どうも状況を見ていると、スマートスピーカーがあやしいように思えてきた。
具体的にはAmazonのアレクサである。
どうもアレクサが我が家にやってきて、間抜けな言葉を発するようになったあたりから、ルーターが落ちるようになった気がする。
そこで試しにアレクサの電源を抜いてやった。電源がなければ、もはや単なる間抜けな茶筒である。
するとどうだ。
ルーターが落ちるという事象がぴたっと止まったではないか。
やはりアレクサがWi-Fiに負荷をかけ、ルーターを落としていたのか。
アレクサは、時々、勝手に何かをダウンロードしている。気がつくと自分で電源を入れて何やら光っているのだ。
このとき、オレたち家族の目を盗んで何か悪さをしていたのだろう。
原因がわかったので、アレクサはクビである。電源を抜いて、茶筒のまま、ほったらかしだ。
ネットで見てみたら、グーグルホームがWi|-Fiに悪さをしている、という報告は見つかったが、アレクサのケースは見つけられなかった。
オレんちだけの問題なのか。オレのアレクサだけができが悪かったのだろうか。
2018.02.03
今日は節分。季節を分けると書いて、節分。
潮見のマンションから練馬の戸建てに引っ越してきたときは、隣の広い畑がうれしくて、大声で豆まきをしたものだった。
今はそれも昔。
息子は朝からディズニーランドに遊びに行って「11時半頃帰る」というラインが入ったし、娘は塾の期末試験対策で10時まで帰ってこない。
せっかくの週末の夜なのに、夫婦二人、ぼけっと「つまんねーな」「ほんとに」と愚痴るのだった。
鬼のお面をつけて窓から「がおーっ」と入ってきたら、子供たちが本気で怖がったよなあ。
そんなことを思い出しながら、オレは食卓で一人、恵方巻きを肴に発泡酒を飲むのだった。
2018.02.02
3月に原りょうの新刊が出ると聞いて、久しぶりに「私が殺した少女」を読み返した。
原りょうは、たいへんに寡作な作家であって、いろいろ伝説も多い。
デビュー作「そして夜は甦る」は、早川書房に送りつけられてきた持ち込み原稿だった。
何の予告もなく送りつけられたド素人の原稿を呼んだ編集者は、仰天。即座にデビューが決まったという。
その原稿に対して原りょうは、万一、パクられたときのためにと、あるページからあるページまでの最後の文字をつなぎあわせると「は」「ら」「り」「ょ」「う」となるようにしたという話がある。真贋はわからんが。
このデビュー作は読者の度肝を抜いた。チャンドラーに心酔する原りょうの筆は、これまでの日本にないクールなもので、とことんかっこよかったのである。
そして1年後に出たのが「私が殺した少女」。なんとデビュー二作目で、直木賞受賞という離れ業になってしまった。
このときは、原りょう作品のあまりのクオリティの高さに、文学界がどうしていいかわからなくなり、審査員もパニクっちゃって、「もう面倒だから賞でもあげちゃえ」ということになったという説が流れたものだった。
以来、熱狂的なファンを持つ原りょうだが、とにかく寡作。筆が遅い。
デビューして30年もたつというのに、長編はわずか4作である。そのため、原稿を依頼してもしびれを切らして撤退した出版社も多く、結果的にデビュー作以来、早川書房からしか本が出ていない。
そんなだから、突然、この3月に新作が出ると聞いて、仰天したのもわかるだろう。オレも早速アマゾンで予約した。まだ先なのに、待ちきれないのだ。
そして、待ちきれないから旧作を読み返そうと思って「私が殺した少女」をダウンロードしたのである。
こういう探偵もの、警察ものって、今読むとつらいものがあるのよ。
一番の理由は、テクノロジーだな。
電話をかけるのに公衆電話を探したり、調べ物をするのに図書館にいったり。
そんなの、今すぐスマホでラインすればいいじゃん。ググればいいじゃん。
そう突っ込みたくなるシーンばかりで、読み進むほどにしらけてしまうのだ。
だが、原りょうの作品はさすがで「私を殺した少女」でも、公衆電話が空いてなかったということが事件の大きな鍵になっているのに、ちっとも古くさく感じない。やはりそれだけの力量のある文章ということだろう。
よくミステリーでは、人間が描けている、描けていない、という言い方をすることがあるが、原りょうの作品は、とにかく人間がとことんよく描けているのだと思う。
「私が殺した少女」を読み終えて、今はデビュー作の「そして夜は甦る」を再読中。来月の新作リリースが楽しみだ。
2018.02.01
またやってしまった。パソコンのクラッシュである。
忙しいときにこれがあると、本当に萎える。
なんだか年に一回ぐらい、同じようなトラブルを嘆いてないか、オレ。学習能力がないと言われても仕方ないだろう。
呪詛を吐きつつ、ウィスキーのソーダ割りを飲んで酔っ払いながら、結局は初期化に踏み切る。リカバーのUSBメモリーは本当に大活躍だ。活躍してほしくないのだが、活躍なのだ。
どうも毎回クラッシュの直前にメールソフトが挙動不審になる。雷鳥だ。
検索されたくないので雷鳥と書いているが、あの人気のメールソフトだ。
今回も同様に挙動不審になり、そして次に立ち上げようとしたらWindowsが立ち上がらない。
雷鳥が何かしら悪さをしているのか。しかしメーラーでは定番である。そんな不具合があったらネットで大騒ぎのハズなのだがなあ。
萎えながらもなんとかリカバーし、データは全部バックアップを取ってあるからいいとしても、アプリケーションを入れ直すのがとにかく面倒。腹が立つ。
ブリントしようと思ったら、ドライバをダンロードするところからやらなきゃならないし。
雷鳥は見切りをつけて一時、えむくらいあんとというメーラーに変えてみた。これも検索されたくないからひらがなね。
えむくらいあんとは大変に素晴らしくて、デザインもいいし、使い勝手もいい。雷鳥と外見のいいところを合わせた感じである。
ところがえむ、なぜだか知らないがGメールのダウンロードが異常に時間を要する。これではとても使えない。
それなのになぜ人気なのだろう。
いろいろと調べたら、どうやらIまっぷという通信方式のGメールは、サーバー上に大量のメールが残っていて、雷鳥やいむくらいあんとは、それを受信の時点で毎回すべて読みに行くようなのだ。
そして雷鳥は、恐ろしいとこに毎回そのすべてをダウンロードして溜め込んでしまうので、ある時点で容量オーバーとなり、クラッシュを引き起こすらしい。
へえ、ほんとかよ。嘘くさいなあ。
それならもっと大騒ぎになっていてもいいのになあ。
それに、外見ではまったくそんな遅延はないし、不都合もない。
どうにもこの問題は難しい。たかだかメールのことなのに。
今は仕方なく外見を使っている。
2018.01.31
オレの前を池上彰が歩いている。
その距離約10メートル。禿げ上がった頭頂部がはっきりと見えるので、テレビのようにヅラは載せていないようだ。
なぜ池上彰とわかったかというと、自宅から出てくるのに偶然居合わて、軽く会釈を交わしたからである。なぜ池上の自宅とわかったかというと、地元では誰もが知っているからであり、なぜ会釈を交わしたかというと近所の人と挨拶するのは大人としての正しいふるまいだからだ。
池上氏は--地元の人なので急遽「氏」をつけることにするが--、駅に向かうようだ。
後ろを歩くオレも駅を目指しているのだから、まるでストーカーのように池上氏をつけている形になる。面白いので、歩きながら後ろ姿を写真に収めてヨメに送ってやった。
ヨメは「あり、久しぶりね、池上さん」と返事をしてきた。どうやらそこそこ親しい間柄らしい。
さすがは娘を連れて、本人のすぐ近くで、「ヅラかどうか」を声高に話し合っただけのことはある。
池上氏はマスク姿だ。
それでなくてもまったくオーラのない猫背のおじさんなのに、マスクをしているものだから誰も気づかない。あの池上彰がよろよろと歩いているというのに、すれ違う人はまったく目もくれないのが面白かった。
唯一、おばちゃん三人連れがすれ違いざまに「あら」という顔をし、その脇を通ったら「時々見るわ」「こないだテレビに出てたわ」と喋っていたので気づいたようだ。
池上氏はそのまま駅に向かい、スイカかパスモを出して改札を通り、オレの目の前のエスカレーターのステップに立ち、そして副都心線の各停に乗り込んだ。平日昼の各停なんてガラガラだから、池上氏はゆっくりとシートに腰を下ろすことができ、そしてその様子を見ても誰も池上氏と気づかないのだった。
講師を務める大学に出勤したのだろうなあ。ご苦労様です。
2018.01.30
仕事で向かったのが、京浜工業地帯。
そう、首都高横羽線で横浜から都心に向かう途中、右手に広がる広大な工場群の中に潜入したのである。
中は当然ながら部外者立ち入り禁止。実に貴重な機会でワクワクした。
特に鶴見線の浜川崎という駅周辺のたたずまいは、ななな、なんじゃこりゃあ〜と叫んでしまったほどレトロというか壊れているというか。
駅前の飲み屋も果てしなく最果てという雰囲気が充満していて、こここ、ここには一人で入ってはならない、いや、ははは、入りたい、と身もだえさせてくれた。
それにしても一帯は老朽化が進んでいて、ここもそのうち抜本的なことを考えなければならないだろうなあと、第二の築地豊洲問題の予感がしたのだった。
2018.01.29
この日記も身辺のグダグダばかりでなく、ちゃんと世相を切るようなことも書くべきだなと突然思ったのである。そこで取り上げるのがコインチェックだ。
500億円だか400億円だかを一気に盗まれてしまったマヌケな会社である。まあ、被害にあったほうも、突っ張った欲の皮の勢いで損してしまったようなもので、あまり同情されていないふうなのがおかしいが。
盗まれたとわかって、コインチェックはすぐさま「500億円を日本円で返します」と発表した。
まさに「お金返せばいいんだろ」という、万引きを見つかった中学生と何ら変わらない精神を露呈していたことに、オレはちょっと呆れてしまった。
コインチェックのオフィスというものをネットで見たことがあるが、社員はソファに寝そべりながらノートパソコンで仕事をしていて、そこには金融機関としての矜持も緊張感も何もなく、表面だけシリコンバレーを真似た、そんな浅薄さが漂っていた。
人様のカネを預かるという矜持や自戒というものを一片も持ち合わせていない、お子様集団だということがよくわかる。
たとえ一億だって金融機関で消失したら業界は大騒ぎになる。
だがこの連中は400億が消失したというのに「お金返せばいいんだろ」で済まそうとしている。まあ、呆れかえっちゃうよねえ。
消失の原因は金庫をネットにつないでいたことだ。カネをザルに入れたまま道端に放ったらかしていたも同然だわな。人様のカネを預かっている自覚があれば、そんなことができるはずはないよな。
2018.01.28
国民年金基金からお知らせが来た。
いったい何だろうと思ったら、おお、あなたの保険の払い込みは終わりました、ついては65歳から年金を支払いますので、というお知らせだった。
おお。おお。
今まで保険というのは払うものだとばかり思っていたから、初めて「あげます」と言われて、ちょっとうろたえるオレ60歳。
そうである。これが60歳ということなのである。
国民年金基金というのは、多くの人が知らないだろうけど、要するに自営業者向けに年金を上積みするってやつね。
普通の国民年金はちゃんと払って、その上でさらに追加で入るという、まあ、わかりやすく言えばオプションの保険、大盛りの保険だな。
もらえる額としては微々たるものだが、ないよりはよほどマシだろう。
でも、オレはまだ現役だしあと40年働く予定だし、これから大きな山を二つはつくろうと決めているから、年金もらうっていうのもなあ。
そう思って通知を裏返したら、続けて入りたい人はまた入れます、と書いてある。
おお、いいじゃないですか。続けようじゃないですか。
でも、よく見ると、その場合は再加入ということになって、月額27000円で受け取れる額は年90000円です、と書いてある。
あれ、なんかの間違いじゃないの? これでは払った額よりもらった額が少ないし、元を取るには長生きしないといけないことになる。
むむむむ。マジか。
ちょっと悩みどころだ。還暦とは、いろいろ悩みの多い年頃である。
2018.01.27
北千住で飲むことになった。
当たり前だが、遠い。遠すぎる。
しかも寒い。
オレ一人で飲みに行って、無事に帰ってこられるだろうか。還暦なんだし。
そこで、息子を介護士として連れて行くことにした。ベロベロに酔っ払っても、高校生が一緒にいてくれれば安心だ。
おい、北千住まで飲みに行かないか。そうしたら息子は「行く!」と即答である。
「北千住? 昼間っから酔っ払ってるんだろ? ろくでなしばかりなんだろ? 足立区なんだろ?」
当たらずとも遠からずのことを口走るので、なんだそれはと聞いたら「こち亀に書いてあった」という返事。
「ホンダが北千住のアパートから南千住に引っ越す話があってさあ」と、こち亀に描かれていた北千住についてまくしたてる。
そのディスりようといったら(笑)。
「こち亀」の刷り込み力の大きさに、改めて驚かされたのであった。
北千住はなかなかに楽しい飲み屋街が広がっていて、実に素晴らしかった。ありとあらゆる種類と階層の店が並んでいる。
最近、大学が引っ越してきたこともあって、学生も多かった。
飲み屋街を歩いていたら、客引きがオレを見て「いかがっすか、熟女いますよ、熟女」と声をかけてくる。
なんでオレを見て熟女っていうんだよ(怒)。息子は「ひーっひーっ、お父さん、熟女だって、ひーっ」と大受けなのだった。
2018.01.26
朝はGoogleHomeのアラームで目覚める。
起きたら、GoogleHomeに挨拶する。オッケー、Google。おはよう。
彼女は答える。
「おはようございます、ばふぱふ、お誕生日おめでとうございます、ぱふぱふ」
おお、そうだった、今日はオレの誕生日だった。
「ぱふばふ」は、手で鳴らすラッパの音のようだ。
いくつになったかといえば、なんと60歳だ。
もし母が聞いたら、生きていたときのお約束のように「ひえー」とびっくりするに違いない。ひえーって、あんたが産んだんじゃないか、と答えるのがお約束だったな。
還暦である。
ヒデキ、かんれき〜。
もしオレがサラリーマンだったら、今日で会社を辞めなければならなかったわけか。それはひでえ話だな、やっぱり。
フリーランスでよかったと思うのは、こういうときだな。
サイモンとガーファンクルの歌に「70歳になるとは、なんと奇妙なことなんだろう」という歌詞があるが、まさしくまさか自分が60歳になるとはなあと、奇妙な感じである。
取材先の大手町のOLさんが「えー、60歳って見えないですぅ、40代と思いましたぁ」と言ってくれたので、丹後ちゃん、ちょっといい気分。だあと20年はいけるということだな。
もっとも弟からは「あと40年頑張れ」というLINEが来たので、よし、あと40年か、と気持ちを新たにするのだった。
そんなふうに張り切って朝七時に家を飛びしたオレであるのだが、駅について改札を潜ろうとスマホを探して愕然。
ない、ないのだ。スマホが。
やべえよやべえよ。不便だし、かっこ悪いではないか。切符を買ったり現金で買い物するのが。
慌てて駅前の電話ボックスに飛び込んで10円玉を入れて自宅にかける。こっちのほうが、よっぽど格好悪い。
子どもを叩き起こすのに大騒ぎしているヨメに、電話忘れた、駅まで持ってきてくれいと頼む。
ヨメは「どこどこどこにあるのよ〜」とさらに大騒ぎ。
いや、ほら、えーと、テーブルの、えーと、と手を振るオレがタッチしたのは、別のボケットに入っていたスマホ。
んげげ、いつもと違うポケツトに入れてしまっていたようだ。
あったあった、ごめんよかあちゃん。
電話ボックスで頭を下げて、そしてオレは改札に向かい、電車にのることができた。
車内でヨメに、こんな具合にボケていくと思うので介護よろしく、とLINEしたら、ムンクの叫びのスタンプが返ってきたのであった。
2018.01.25
久しぶりの雪に極寒。
超さむい。
スタッドレスタイヤを履いていても怖いというのに、ノーマルタイヤで普通の速度で走っているやつは、もう逮捕していい。雪とか、なめんなよ。
2018.01.24
週刊新潮も書いているが、勤労とは美徳ではなかったかと思う。
働き方改革の馬鹿馬鹿しさだ。
働きたい人も働いちゃダメというやり方は絶対によくないな。
勤労を悪いモノとする今のやりかたでは、日本の将来は真っ暗だろう。
2018.01.23
ビットコインについて書く。
原稿でビットコインを取り上げることになり、ここは自分でやってみないと実感をもって書けないと考え、始めることにした。
11月のことである。
元手は10万円。この額に根拠はない。1万円では実感が得られそうにないし、かといって生活に影響するようなバクチはできないから、まあ、10万円が限度か、といった程度の考えで決めた額だ。
ビットコインを買うには、取引所というところに加入しなくてはならない。株を買うために証券会社に口座を開くようなものだ。
取引所にできた自分の口座に、普段使っている銀行の口座から10万円を振り込んで完了。あとは日々の推移を見守るだけである。
驚いたことに、この10万円があっという間に19万円になった。たまげた。
そして、今度はあっという間に11万円になった。腰を抜かした。
息子はその都度「うひゃひゃひや、すげー」と大喜びである。
こんなことなら19万円になったときに換金しておけばよかったなあ。
て、はたと考える。換金って、ヒットコインはそもそもカネじゃん。換金じゃなくて、円に替える、つまり両替する、ということだろう。
なるほど、両替ね。これはわかりやすい。
じゃあ、両替してもらおうじゃないの。
で、またもや、はたと考える。
どうやって両替するんだ? そのやり方が、取引所のどこを見ても書いていない。うーむ。
実感のこもった原稿を書くために始めたビットコインなのに、さっぱりわからないということだけがわかって、実感なんてとても生まれないのだった。
ビットコインの仕組みは、シンブルである。
取引のすべてを記録する技術、ブロックチェーンという技術によって生まれた通貨だ。取引のすべてを記録できるから実質的に改ざんは不可能。利用者が相互に監視しあい、使うことで成立している。
オレもそこまではわかった。
ところが、これを人に説明しようとすると、とたんに口が止まってしまう。要するに今までになかったものを説明しようとするのだから、無理があるのだ。
例えば携帯電話すらなかった時代にWi-Fiを説明しようとしても、誰も理解できなかったように。
たぶん今一番正しい態度は、理解することを諦めて、こういうものだと受け入れることだと思う。一つの技術がコモデティ化するには30年ぐらいかかるから、30年後にはビットコインも普通に使われるようになっているはずだ。
今だって日本銀行券の価値がどうやって決められているかなんて知らずにカネを使っているんだから、その頃には当たり前のようにビットコインを使っているはずだ。
そして、決済時に使われるのはもちろんカードはない。おそらくスマホでもなくなっている。
指紋または顔による生体認証が当たり前になっているだろう。
そうすると人は手ぶらでコンビニへ行って、ビール片手に顔パスで買って帰ることができる。(あれ、これってツケで買ってるのと一緒じゃん)
もう消費しているという意識すらないかもなあ。
今、スウェーデンでは現金決済の割合はわずか2%だそうだ。98%が電子決済で、「現金お断り」の店も多い。
手ぶらで買ってビットコインで支払い、という時代は案外すぐそこかもしれない。
2018.01.22
朝からずっと神楽坂で取材仕事だったのだが、雪だから早めに切り上げようと、4時頃に終わらせる。
だいぶ積もってきて、ちょっとやばい感じ。
地下鉄を乗り継いで6時頃に家に帰ったのだが、途中、練馬駅ではけっこうホームに人があふれていた。
まあ、たいしたことなくてよかったわい。
と思ったら、ほんのちょっとの差で大変なことになっていたのね。
5時ぐらいに池袋から帰ってきた人は2時間ぐらいかかったと地元掲示板に書いてあったし、ニュースではあちこち大混乱だったようだし。
こういう状況だと、都市機能は雪にもろいという話がお約束で出てくるわけだが、要するに「人が多い」ということがすべてなのだと思う。
人が多いから駅が混んじゃって、電車が混んじゃって、バスも混んじゃって、道も混んじゃってるわけだ。ほとんど中国。
そんなことを考えながらゆっくり風呂に入ってビールを飲んでオレ様気分。だはは。
2018.01.21
高熱の娘をかかりつけのクリニックに連れて行ったところ、医師のナカムラはインフルエンザと診断して、その場でイナビルを処方してくれた。
さすがはイナビル。翌朝にはすっかり熱も下がって元気回復。
もはやインフルエンザはイナビルがあれば怖くない。ただ、罹患して48時間を過ぎると効かなくなるというから、早めにクリニックに行って、ナカムラにとっとと注射させることが必要だ。
さて、すっかり元気になったものの、「熱が下がってから二日間は自宅待機のこと」という学校ルールによって、娘は在宅を強いられている。
当然、ゴロゴロしているのだが、ふと見たらダイニングテーブルでノートを広げて、何やら書き込んでいる。
何をしているのだと問うと「授業のノートだよ」との返事。
うちの娘は、自分でちゃんと勉強できる子なのだ。
ほほう、友達がノートを届けてくれたのか。「違うよ、写メだよ」。
なるほど、友達がノートを写真にとって送ってくれたというわけか。それはなかなかよいな。
便利よねえ、とヨメも感心する。
もはや中学生もスマホなしではやっていけない時代になったのだ。
2018.01.20
今日は、遊びうたバンド・たんさいぼうの新年一発目のライブである。
終わってからは、とおるちゃんで新年会。つーか、飲み会。
とおるちゃんは、ベテランの料理人が「体がキツいので退職させろ」とずっと前から言ってて、その代わりがなかなか見つけられず、ピンチを迎えている。
人手不足はどこの業界でも深刻だなあ。
2018.01.19
オレは来週60歳になるのだが、還暦なんて想像もつかなかった事態がいざ目の前に出来しそうになってくると、なんだこれは、と思ってしまう。
つまり、別に体も精神も自分としてはまだまだ十分に行けると思っているのに、会社から「明日から来るな」と放り出させる定年制というものの不条理さが実感としてわかるのだ。
肉体や精神の状態は個人差が極めて大きいにも関わらず、年齢という要件だけで無条件に会社を辞めさせられるのは不当な解雇となんら変わらないわけで、なるほど、アメリカでは定年は年齢差別であるという理由で禁止されているのもうなずける。
フリーランスのオレには保証もない代わりに定年もなく、今日も22歳の新人にインタビューしたりしているわけだが、働きたければ働けばいいし、働きたくなければ働かなきゃいいという、それだけの社会になったらいいのにと思う。
もしオレがサラリーマンで、今のように中学生と高校生の子供を抱えて、貯金もなく、「定年だ、明日から会社に来るな」と言われたら、どうしただろうと考えると、ちょっと恐ろしいわ。
今のとこ、フリーランスでよかった。もっとも一番いいのは会長とかそういうのになって働かないで給料をもらう生活なのだろうが。
2018.01.19
オレが最も好きな飲み物は、日本酒でもビールでもなくて、緑茶である。
死んだ父親が、毎朝煎れてくれたお茶は、それはそれは美味かった。
地元の茶葉で、銘柄もない安物だが、どこの茶より美味いと思ったものだ。
新潟は米が美味い。
その米のうまさに感動して、新潟からわざわざ東京へ取り寄せて自宅で炊いてみたところ、あれえ〜あんまりおいしくなかった、という話はよく聞く。
そうである。確かに米は美味いが、それを水が引き立てているのだ。
父が入れたお茶が美味いのも同じで、地元で育った茶葉を、地元の地下水で煎れるから、本当に美味いのだ。
冬の間、山に深く積もった雪が春になって溶けて地下に染み込み、たっぷりとミネラルやら鉱物やらを含んで湧き水として流れ出てくる。その水をくんで炊いたご飯だから、美味いのだ。
そして「ご飯が美味いから移籍します」とアルビレックスにやってきたのが、もとガンバの安田だ。
この前代未聞の移籍理由に新潟の原住民は狂喜。
おお、食え食え、いっぱい食え。いっぱい食って点を取れ。
安田は、今でもぶくぶくに太っていて走れるのだろうかと懸念されているのだから、これ以上メシを食わせて大丈夫なのかと不安だが、いいのだ。どんどん新潟の米を食って太ってくれ。わははは。
もう一人、ブラジルから移籍するのがターレスという選手である。
22歳。ブラジル一部のチームを「太りすぎ」という驚天動地の理由で放り出された選手である。
わははは、太りすぎ!
このデブ、かつては相当に期待されてヨーロッパに移籍金35億という話もあったそうだが、デブになってしまったため、新潟が5000万円で手に入れることができたというお買い得品。
しかも、武器を所有していたとか、さんざんヤバい噂もあって、なかなかにかぐわしい選手である。
まさか新潟が予想をはるかに上回る田舎だとは知らないだろうから、来日したら遊ぶところもなく、武器を使う場所もなく、ふてくされてメシばっかり食ってますます太るだろう。万一、寿司の味でも覚えてしまったら、もう歯止めはきかない。
なお、アルビレックスの練習場の近くには大きな港があり、そこにはロシアの船がいつも横付けされて、船員たちが上陸して遊び回っている。
そのロシアの船員とブラジルのデブが遭遇するのではと思うと、今からワクワクしてしまう。
今年のアルビレックスは実に楽しい。速くシーズンが始まらないかな。
2018.01.18
アルビレックス新潟のホニという選手を巡るここ一週間ほど一連の動きが相当に楽しかった。
どうやらある程度落ち着いてきたようだが。
こんな流れである。
ブラジルのチーム「せや、新潟に内緒で、ホニ、よそに売ってやろ。あとのことはしらん」
アルビレックス新潟「おいこら、勝手になにさらしとんじゃ、このボケが、しばいたろか」
ブラジルのチーム「あわわわわわ」
アルビレックス新潟「ぶち殺すど、おら。違約金10億払え」
ブラジルのチーム「ホニごときで10億なんか払えるか。のしつけて返すわ」
ホニ「いやや〜、いやや〜。ブラジルで子供が生まれたばかりなんや、日本なんか行きたくないんや〜」
というような流れなのである。
日本のJ2の地方チームが、ブラジルの一部チームを相手に堂々の立ち回り。契約をタテに一歩も引かずにガチンコで相手を潰そうとする姿勢はブラジルでも大きく報道され、新潟の知名度が一気に上がったのだった。
いやあ、面白い流れだったなあ。
勝手によそのチームの選手を売ろうとするブラジルの商売にはあきれたわ。
ただ、それを見ぬふりしてて、相手が調子に乗った頃に「おいこら待て」と乗り込んでいった新潟のセンスにも、なかなか腹黒いものを感じて、楽しくなる。
現状では、ホニが新潟に戻るのを徹底的にしぶっていて、それならそれでかまわんけど、その場合、ホニ本人が10億円を払わなければならず、来日もしない、違約金も払えないとなると、どこのチームの試合にも出場せず違約金だけを生涯請求され続けるということになるから、ホニは新潟に戻る以外に道はない。
それはさすがにかわいそうだが、しかし、新潟にはまったく落ち度がないのだから、そこを妥協するつもりはまったくない。
なかなか面白いガチゲームなのだ。
2018.01.17
朝、コンビニまで行って風邪で寝込んでいる娘のお昼ご飯用にと鍋焼きうどんを買って帰る。
今日のオレは忙しいので、昼ご飯は駅の立ち食いそばだ。
自販機でお茶を買ってカバンに入れ、田町まで往復して5人にインタビューをする。
帰り道、スーパーの惣菜売り場に寄って、息子の晩ご飯のおかずにと思って焼き鳥を買い、娘には大好物のカツサンドを買う。食欲があるので、安心だ。
そして、店を出て薬局に寄り、乾燥肌のオレにぴったりのシャンプーを買う。乾燥肌というより乾燥頭だな。
こうして結局今日一日、すべてスイカで支払って、一度も財布を開かなかった。現金はまったく触っていない。
まったくなんて便利な世の中になったのだろうと感心する。
一万円を廃止すべきだという議論がそろそろ本格化しそうだ。
2018.01.16
娘がCDを買いたいと言っている。
リトルグリーンなんちゃらと、三浦なんちゃらだ。
では店へ連れてってやろうとして、はたと止まる。
えーと、CDショップってどこにあるんだっけ?
確か地元のショッピングセンターのCDショップはだいぶ前に店じまいしちゃったし、池袋まで行くとなったら二人分の交通費800円もかかるし。
やっばりここは普通にAmazonだろう。それともダウンロードでいいか?
だが娘は「お店で買う」と譲らない。確かにCDショップで好きなCDを選ぶときのワクワク感は最高だからなあ。
オレも20代の頃は週末になると都立大学のハンターに行き、中古レコードを買い漁っていたっけ。気に入ったミュージシャンのはもちろんのこと、知らないミュージシャンのもジャケ買いする楽しさがあった。
時代は変わっても、そういう楽しみを娘も味わいたいのだろうなあ。
それがよくわかるから、やっぱり店に行くことにして、結局、光が丘のタワーレコードで購入する。あってよかったな。
もはや現代ではCDショップは希少なのだ。
2018.01.15
いやあ、びっくりしましたなあ、ももクロの卒業。
「あーりんが卒業だって!」と勘違いした人もいたが、卒業するのは「有安=ありやす」。「あ」と「り」は一緒だが、あーりんと有安はまるで違う。
あーりんはピンクで、有安は緑。かわええのがあーりんで、有安は珍獣と覚えておけばよろしい。
有安は、この時期になぜ突然、ももクロを脱退することを決めたのか。
これは以前から根強い噂があるように、いじめだな、いじめ。有安いじめ。
ももクロに上下関係のあることは、公式に認められている。前に立つ3人は事務所に推され、後ろの2人は質問NGもなければ、レコーディングに人も立ち会わない。
このももクロカーストの最下層にいるのが、有安だったのだ。
そんな珍獣・有安をいじめていたのは、オレの見立てではたぶん、しおりん。黄色だ。
そして、しおりんと仲のいいかなこ・赤はリーダーのくせにバカだから、バカなりに考えた「いじめられるのは、いじめられる側にも問題があるのよ」という池坊保子理論で、結果的に有安をいじめてしまったのである。
こうして、黄色・赤の暖色連合にいじめられた緑の有安は、耐えきれずに脱退を決心したというわけだ。
どうです、この推論。コマちゃんやオザキには殴られそうです。
まあ、カーストの最下層の有安も、去年大学を卒業し、立派な大人。もう22歳である。
「22にもなって、週末ヒロインでぇ〜すって、ないわ」と思ったのも当然だ。
ルックス、キャラ、スキルのどれをとってもピンで芸能界で生きられるほどではないから、身の程を知っていたと言うことだろう。
そういう意味では、ももクロの崩壊がいよいよ始まったということか。そりゃ、最年長れにちゃん・紫は25か? 「25にもなってないわ〜」とは当たり前だもんな。
それにしても急である。
わずか1週間後にはラストコンサートで引退である。
あまりに急だから、カーストいじめ説にも説得力が出るわけだ。
何しろほぼ全曲の振り付けを、5人から4人に変えなければならないわけだ。残ったメンバーにしてみれば「何の嫌がらせだ」という思いだろう。奴隷の反乱。
また、オワコン化しつつあるとはいえ、驚異の動員数を誇るももクロなのだから、緑卒業記念全国ツアーで荒稼ぎするのが常識だろう。
それさえもやらないというのは、緑にとことん事務所が嫌われたからではないか。セクハラの一つや二つはあったかもしれない。
普通の感覚なら、お世話になった事務所への恩返しとして、あと半年、引退興行で一緒に稼ぎましょう、と申し出るだろう。そんな普通の感覚もないほどアホだというのか、緑は。
それとも事務所がそこまで嫌われたか。
闇である。闇が広がるのである。
その広がる闇を思いながら、こっちの闇もなかなかの展開を見せている。
アルビレックス新潟とブラジルのもめ事だ。これが、ひっひっひ、実に面白いことになっている。
アルビレックスで去年活躍したホニという選手が、アルビレックスとの契約が残っているというのに、勝手にブラジルのチームに売られてしまったのだ。
買ったチームは当然のこととしてホニの入団を発表したのだが、アルビレックスにとっては寝耳に水。
勝手に売ってしまった元チームに対して違約金10億円を払え、でなけりゃ、契約書通りホニはアルビレックスの選手のままだ、とねじ込んだ。
いや、ねじ込んだというか、ビジネス契約の当然のこととして相手に請求した。
それに慌てたのが元チーム。「J2に落ちたんだからもうホニはいらないと思った」という仰天の理由でうやむやにしようとするし、当のホニはブラジル1部が夢だったし、ブラジルで赤ん坊が生まれたし、日本の食事はあわなかったし、新潟は世紀末の大雪だし、もうアルビレックスには戻らないと大暴れ。
もはや収拾のつかない大騒ぎになってしまったのである。
そもそもは自分の選手でもないのに勝手に売ってしまった元チームが信じがたいほどアホなのだが、それを鵜呑みにして買ったチームもアホで、自分のことなのに契約すらまともに知らなかったホニ本人もアホ。
どうもアルビレックス新潟にはこういう事態になるのを予想してあえて今まで泳がせていた節もあるようで、コトがにっちもさっちもいかなくなった頃を見計らい、今になってFIFAを巻き込んだ大騒動に発展させたっぽい。
そりゃあ、騒ぎになればなるほど元チームのアホ&悪辣さが浮き彫りになるので、アルビレックスの勝ちは動かなくなるものな。
こうして現状では、アルビレックスは違約金10億円かホニか、うまくすればその両方を手にすることができ、元チームは売り先にも賠償せねばならず、もともと選手の給料も遅滞していたようなチームなので、場合によってはこれで破産という事態もあり得るところまで来てしまった。
しかも、アルビレックス側の代理弁護人と、元チームの代理弁護人が、なんと同一人物ということが判明。つまり訴える側と訴えられた側の弁護士が同一人物という、驚天動地の状況だったことがわかり、さすがブラジル、何でもありすぎる、いや、むしろ話が早くていい、と侃々諤々なのだ。
いやあ、J2に落ちてしょぼしいオフだぜと思っていたら、最後になってこんなビッグニュースが舞い込んで、お祭り騒ぎ。
ネットでは「ポルトガル語のこんなツイッターがあったんだけど」という書き込みが続いて、その都度、事態の驚愕の進展ぶりにワクワクドキドキなのだ。
個人的にはホニは大好きな選手なので帰ってきてもらいたいが、せっかく生まれた子供と引き離すのも忍びないので、ここは10億円でけりをつけて、そのカネでレオ・シルバとラファエル・シルバを買い戻すのはどうかと思っている。これならJ2で敵なし、1年で復帰は間違いないだろう。
かっかっかっ。
そんなわけで今のアルビレックスはブラジル相手に大げんかを仕掛けていて、しかも圧倒的有利なマウント状態。
ただ一つ懸念点があるとすれば、キーパーの大谷である。
なにしろ大谷は、ライブにも全身緑のコスプレで駆けつけて、それが発見されてツイッターで流されても、大喜びするほどの有安ファン。
有安の引退でモチベーションが下がってしまうのではないかということだけが、心配の種なのだ。
2018.01.14
はっと気がつけば、電車の中でマンガ雑誌を読んでいる人って皆無になっちゃったよね。
月曜日はスピリッツ、木曜日はモーニングって感じで、朝から電車の中ではたくさんの人がマンガ雑誌を読んでいたけれど、あれは20世紀の風景か。
そりゃあ雑誌が売れないわけだ。
そして同じように新聞を広げている人もめったに見かけなくなった。夕刊のタブロイド判はまだしも、朝刊を広げている人なんて、ほとんどいない。
ニュースはみんなスマホで済ませている。
ただ、本を読んでいる人はまだ一車両に何人かいるから、こっちの電子化はそんなに進んでいないのだろう。
この時期はマーカーを引いた参考書をめくる若者もよく目について、頑張れよ〜と応援したくなる。
受験と言えばセンター試験でムーミンの問題が出されてもめているが、息子はフィンランドリーグに移籍した田中アトムを通じてフィンランドのことを知っていたので、難なく回答できた。
というのも、息子は今日、センター試験と同じ問題を同じ時間帯に解くという模擬試験に参加したのだ。学校が強制的に参加させているらしい。
へー、日曜なのに大変だねえ。
2018.01.13
カヌーの選手のドーピング騒ぎは、まあ、マンガかよ〜という感じだな。
ドーピングで思い出したのが、我那覇騒動だ。
沖縄出身の初の代表選手として話題になった川崎所属の我那覇というプレーヤーが、ドーピング疑惑をかけられ、それは濡れ衣なのだが、いっぺんも晴らす機会を与えられず、表舞台から消えてしまったという事件である。
その事件を解説した本が出て、オレは一読仰天。
こんなひどいことがJリーグで起きていたのかと、腰を抜かしたのだった。
我那覇は疲労回復のニンニク注射を打ったのだが、それは確かにプロのアスリートとして脇の甘い行為だったものの、それがきっかけでドーピングの疑惑をかけられ、まったく弁明の機会も与えられなかった。そして我那覇を潰そうと画策したとしか思われない川淵チェアマン以下の動きが明らかになるにつれ、権力が地位を守るためだけに現場を潰したという構造が明らかになるのだった。
ひでえ。ひでえよ、これは。
カヌー事件をきっかけに我那覇を思い出したオレは、この本「争うは本意なれど」を再読しようと本棚を探したのだが見当たらず、ひゃー、やっぱり捨ててしまったか、オガワさんにあげちゃったかしたんだなあ、とがっくり。
これだから本はKindleに限るんだよなあ。
仕方ないのでAmazonでKindleを見たら、この本は電子化されてなくて、紙のまま。うーむ、それをまた買うのはなんとも悔しい。
ということで、結局諦める。
くっそう、あらゆる本は電子化されるべきである。電子化されない正当な理由など、どこにもないではないか。
先日は「ヘミングウェイが読みたいんだけど」と言いだした息子が、「老人と海」ならKindleでタダでダウンロードできるよとオレに聞いて「うっひょー」と大喜びでダウンロードして早速読破。続けて「英語も読みたいんだよ」ときたので、こっちはタダではなかったものの、99円という格安だったので、早速ダウンロードだ。
「老人と海」は中学生レベルの英語で読めるんだよな。それなのにすばらく格調高くて、ただ単に魚釣りをしたけど釣れませんでしたという話を、実に心に染み入るように読ませる。
実はオレが大学で英文科を専攻したのも、ヘミングウェイを研究したいという理由からだった。
だが、実際はヘミングウェイを教えてくれる先生なんていなくて、そのことに気づいたときには、もう別に勉強なんてどうでもよくて、いかにバカ楽しく学生時代を遊び過ごすかしか頭になかったというオチ。
そういう素晴らしい文学作品がタダもしくは99円で手に入って、しかも場所を取らずにどこにも持ち歩けるんだから、電子化しない理由はないではないか。
ともかくハードとしての本は邪魔なのである。オレも、どうしても手元に置いておきたい本以外は、ばっさばさと処分してきた。
処分といっても隣のオガワさんにあげるだけであるが。オガワさんは、それを奥さんの勤めている福祉施設の書棚に寄付してくれていたので、誰か気に入った人が借り出して読んでくれていたはずである。
しかし、オガワさんが引っ越してからは、その引き受け手もいなくなった。
新しく引っ越してきたお隣さんはいまだにろくに話もしない正体不明ちゃんだし。
そこで年末にオレは、西原理恵子のマンガとか、邪魔で捨てるしかない本を、何十冊かブックオフへ売りに行ったのである。
ブックオフで本を売ったのは初めてだ。
噂によれば1冊10円ということだったので、30冊だから300円かなあと思っていたら、なんと600円ももらった。大もうけである。
こんなことならオガワさんにあげた本も全部売ってしまうんだなあと、人でなしなことを思ってしまったのだった。
それはともかく、カヌー事件の犯人が名乗りを上げたのは、良心の呵責としか言えないだろうが、そんなものの欠片もなかったのが我那覇事件のJリーグ幹部だった。まったく腹の立つことである。
2018.01.12
フリーランスを続けていくためにはノウハウのようなものがあって、「引き受けるかどうかは2秒で決める」というのはその一つである。
仕事の打診をされたとき、反射的にイエスと言ってはならない。それが地雷物件かもしれないし、だいいち、物欲しそうに見えるからだ。
ははあ、こいつ、仕事に困っているんだな。そう思われたら足下を見られるのは必須だし、たいした仕事ができないと決めつけられてしまう。
だからといって、3秒以上、引き延ばしてはいけない。優柔不断だと思われるし、だいいち、相手の方がせっかちだったら「あ、もういいすから」とさっさと見切られてしまいかねないからだ。
そんなわけだ2秒ぐらいの間を置いて返事をするのがちょうどいい。それは、だいたい、ん、まあ、そうですね、ありがとうございます、ぐらいを口にするぐらいの間だな。
同じようなノウハウが「金額は相手に言わせる」というものである。
仕事を頼む方は、見栄を張りたいからどうしても予算の上限かそれ以上を口走ってしまう。
仕事を引き受ける方は、仕事が欲しいという思いのあまり、つい安く口にしてしまう。
だから、先に金額を提示した方が負けで、金額は相手に言わせるべきだ。
そのためには「いや、見積もりと言われましても、ご予算に合わせますので」と、質問に質問で答える式の禁じ手トークを使うことも覚悟しなくてはならない。カネの話に弱気は禁物なのだ。
万一、それでもどうしてもこちらが先に金額を言わねばならない状況に追いやられてしまったら、そのときは、腹をくくって思い切り高くふっかけなくてはならない。
なぜならあらゆる交渉ごとは、相手が「そりゃあないでしょう」と思うところから始めるのが必勝法だからだ。オレはこれを大学の大先輩・ジュンさんに教わった。
ジュンさんは温泉旅館の大浴場の角に小指をぶつけたときも、「PL法をなんと心得る」と大上段に振りかぶって旅館に因縁をつけた男である。これは交渉ごとというよりクレーマーに近いが。
と、そんなふうにフリーランスとして29年半生きてきて身につけたノウハウがあるというのに、ああ、それでも今日はやってしまった。
相手に予算を聞かれて、つい卑屈になって、最安値を口走ってしまったのだ。
状況を冷静に判断すれば、オレ以外に頼めないという状況であることがわかっているにも関わらず、どうしたことか、夜中に目覚めて天井を見上げて「ああ、なんてことをしてしまったんだ」とため息をつくような、そんな最低金額を言ってしまったのである。
オレの負けである。
しかも一度きりの仕事でなく、1年間続く仕事だ。1年間オレは負け続けるのだ。
正月早々、がっくりと肩を落としながら、北陸線の車窓から琵琶湖を眺めるオレだった。
あ、今日は取材で琵琶湖の近くまで行ったのです。朝、4時半に家を出て、新幹線で行った琵琶湖は、それはそれは寒うございました。
遠く、北の方には雪をかぶった山々が美しく連なり、そこから吹く風はとてつもなく冷たくて、きっと「北風小僧の寒太郎」という唄はこの地で生まれたに違いないと確信したのでした。
そして、昼までに仕事を終え、夕方には家に帰っているというスピード取材。まっこと日本は便利ですなあ。
2018.01.11
いやあ、横浜マリノスの齋藤学の移籍には、ネットが大騒ぎ。マリノス板の荒れること荒れること。
対岸の火事はやっぱり面白いんだよ。
なにしろ移籍先が同じ神奈川県のフロンターレというところが、まず突っ込みどころ。
さらに去年自ら望んで10番を背負って、チームキャプテンになって、しかも単年契約だったので移籍金の発生しないゼロ円移籍。つまりマリノスは移籍金すらもらえず、ただでフロンターレにくれてやったわけだ。
しかも、編成が固まってチームのキャンプが始まろうかというタイミング。加えて、昨年は大けがをしてチームのカネでリハビリさせてもらっている。
ひゃ〜。
突っ込みどころ満載。後ろ足で砂を、という表現がこれほどふさわしい移籍騒動を、オレたちは知ら…いや、知っている。
アルビレックスの田中アトムだ。
自ら望んで10番をつけてキャプテンになって、そしてチーム編成が固まってからとっととゼロ円移籍したのがアトム。おかけで、アトムとペアで使おうと思っていた左サイドのコルテースがさっぱり活きなくなってしまった。暗黒の10番。
このアトム、移籍した先がフィンランドリーグで、今年移籍するというから古巣に帰ってくるかと思ったら、なんと移籍先がセレッソ大阪。「やっぱりJ1だべさ」というわけで、とことん失礼な男である。
しかも新潟には在籍期間の半分をリハビリに使って、やっと怪我が治ったと思ったらとっとと移籍してしまった松原健という鬼畜もいる。
今回の齋藤学の件は、このアトム+マツケンという最強パターンだな。
ひでえ話である。
ワールドカップイヤーなので、代表入りにワンチャン賭けようという思いもあったんだな、きっと。いや、無理だ、それは。
もっともマリノスというのは、古くは松田直樹を切り、最近では中村俊輔を切り、それでいて中澤は重用し、どうも闇を感じさせるチームである。特に外資のカネが入ってからは、どことなくうさんくさいチームになってしまった。
齋藤学の移籍には、そのあたりの裏事情もからんでいることは間違いないと思う。
さて、これでマリノス対フロンターレは遺恨の一戦。血で血を洗う神奈川大戦。なんとローカルな戦いだ、もっと仲良くしろ、と思うのだが、浦和と大宮の憎悪あふれる戦いを見るにつけ、やはり近親憎悪は最も激しいものになるのが世の道理だ。
すごいよ、浦和と大宮なんて。
ゲーム前にはスタジアムの通路でサポーター同士がマジで徒党を組んで対峙し、ハンドスピーカーで罵り合う一触即発。おいおい、おまえら、サッカーごときで何をガチになってんのと笑われてるとも知らず、所詮、埼玉県民の土着争い。
これからは、お高くとまっている神奈川県民も埼玉を笑うわけにいかず、民度の低さをさらけだして、笑いものになるのである。
ひーっひっひっ。バカだね、Jリーグファンって。
その醜い争いの間を縫って漁夫の利を、と思うのであったが、そこではたと気づかされる、ああ、オレたちはJ2だったんだという現実。
2018.01.10
以前から気になっていたのが、サッカー選手のしゃべり方である。
敬称、呼称がむちゃくちゃなのだ。
例えばこんな具合である。
「まったくケイは、3つ以上のことが覚えられない鳥の頭だからなあ」「そういうリョーヘイくんは、10本シュートして10本外すじゃないですか」「ちょっと待て、モリタ、てめえ、誰に口きいてんだよ」「まあまあ、カンペイさん、そこはスルーでしょ」
てな具合である。
要するに目下は呼び捨て、目上は「君付け」なのだ。
こうした使い分けは、明らかに中田英寿以降だと思う。中田は「ピッチの中に上下関係を持ち込んでも、いいことなんて一つもないじゃないすか」と言って、カズすらもプレー中は「おい、カズ! 足が遅すぎだろ」と呼び捨てで、ピッチ外ではカズさんと呼んでいた。
その流れで、後輩や同僚は呼び捨て、先輩は君付けというのが定着したようである。
もちろん一般社会では、後輩や同僚は君付けで、先輩はさん付けが常識だから、サッカー選手は非常識である。
とはいえ、サッカー選手の頭ではそれが精一杯だろうというのも理解できるので、目くじらを立てることでもない。
さて、話変わって晴れ着レンタルぼったり事件である。
「はれのひ」という業者がカネを持ち逃げして大騒ぎになっている事件だが、あれを聞いて、よーし、オレは「あめのひ」という店を出して傘を貸す商売をしようと思ったのはオレだけじゃないはずだ。
それはともかく、泣きべその姉ちゃんたちを助けるために晴れ着業者が一致団結して対応に当たっていたが、そのあまりに素速い対応を見て「これは人ごとではない」「痛くもない腹を探られたら困る」「いや、痛い腹だからますます困る」という意思が働いたのではないだろうかと思ったのも、オレだけじゃないはずだ。
何か晴れ着レンタル業界の闇がそこに隠れているような気がしてならない。
そんな疑問を抱くのは、オレだけかも。
2018.01.09
この日記らしきものは、改めて言うまでもなくほぼ惰性で毎日書いている。
中身などないに等しい。
備忘録的に前のことを確認する際には便利であるが、それ以外はほとんど意味もなく書いているに過ぎない。
だが、そんなことでいいのだろうか、と立ち上がるオレの気配がある。
そんなことでいいのだろうか。
もっと時代を鋭く切り、社会に提言し、未来を切り拓くような内容であってしかるべきできないか。
いやあ、そんなことはないなあ。
せいぜいが相撲業界のクソばばあに言及する程度が関の山である。
まあ、そんなもんだろ。オザキ、ごめんね。
2018.01.08
親戚の新年会があったので、出席する。東京ドームホテルのバイキングだ。
ここのバイキングは、料理はまあまあなのだが、とにかく客であふれかえっているので、いかにたくさん回転させるかだけを考えているから、落ち着かない。
90分は、あまりに短いのだがなあ。
久しぶりに会った叔父に、孫が出来て、じじいになっていた。
孫を抱いている写真を見せてもらったら、なんともぎこちない手つきだったので、下手くそだなあとからかったところ「しょうがないだろ、自分の孫は初めてなんだから」と本気で怒ったのがおかしかった。
「孫が生まれて、自分の命がつながったという気持ちになったよ」と、しみじみ言う。へー、そんなもんすかねえと返事をしたら「いや、本当にそう思ったんだ」とさらに強く言う。きっと、ずいぶん嬉しかったんだろうなあ。
子供より孫がかわいいと言われるのは、やっぱりそんなふうに命がつながっていく実感があるからなのだろうか。
2018.01.07
オレが生まれ育った田舎町には、昔、ぼろい映画館があった。
そこは夏休みや冬休みなどの期間だけ営業して、怪獣映画などを上映していた。その季節が近づくと町にはポスターが貼り出され、時々、大人向けの映画もかかったから、そんな時は半裸の女優のポスターが通学路に貼り出されちゃって、オレたち小学生は「うひゃー」などと奇声を上げていた。
どうもその映画館はたちの悪い連中がやっていたらしく、1000円札を出して200円のおつりをもらおうとすると半券を渡して「はい、これがおつり」と言って、オレたち子供を蹴飛ばすように映画館に放り込んでいた。
ある時親に、おつりの代わりにこの券をくれたよ、と半券を見せたら、両親が意味ありげに目配せしたのを覚えている。
子供をだます悪徳業者ということで、町の大人たちの間では注意喚起されていたのだろう。
その映画館はとうの昔に取り壊され、今では更地のままで、飲み屋の掘っ立て小屋が建っていると、弟が教えてくれた。
ここは大泉学園のシネマコンプレックス。上京してきた弟と、時間つぶしに映画でも見ようかとやってきて、そして、子供の頃のそんな思い出話をしている。
このシネマコンプレックスまでは車で5分。子供たちも友達と一緒に自転車でよく映画を見に来ている。映画館のある街に暮らせるのは、とてもいいことだなあと、時々しみじみ思う。
もちろんおつりをごまかすような窓口のばばあなどいなくて、チケットはスマホで座席指定して、自販機で受け取るというタイプだ。いずれチケットレスになっていくのだろう。
限りなく便利で、いい時代だと思う。次は売店だな、変えていくべきは。
あの、まずくて高い飲み物は、何とかして欲しいものだ。いっそスタバやタリーズを入れて、高い家賃を取った方が、人件費はかからないし、客は喜ぶし、いいことずくめだと思うが。
今日観たのは「鎌倉ものがたり」である。サザンオールスターズではない。西岸良平だよ。
パワースポット、鎌倉に暮らす夫婦の物語で、俳優陣がなかなか見事。わりと好きなタイプの役者ばかりだ。
特によかったのは、安藤サクラの死神。この死神が現れて、亡くなった人を連れて電車に乗り込み、そして黄泉の国に到着するという旅立ちのイメージは秀逸だった。
望外によかったのは新妻役の高畑充希。なかなかに愛らしい演技で、情感たっぷり。
ビジュアルが素晴らしくて中身は薄い映画というイメージだったが、その逆で、なかなか引きつける話の展開だった。
昨年後半から忙しくてなかなか映画も観ていないので、今年はたくさん観たいものだと思う。せっかく映画館のある街に暮らしているのだから。
2018.01.06
オレの冬休みは、今日で終わりである。
原稿仕事などはぼちぼちと始めているが、明日からは取材仕事が始まるのだ。
それで思ったのが、電車に乗るのがイヤだなあということだ。
いつの頃からだろう、電車が面倒になってきたのは。
在宅ライターなので通勤というものがないということが理由の一つである。でも、一番大きいのは、やっぱりラッシュだな。
電車のラッシュが好きな人なんてもちろんいないだろうが、とにかくあれは疲れる。年を取ってきたらなおさらだ。
だから、今日の仕事は電車に乗らなくていいというだけで、ちょっと気分が上がったりする。
でも、明日は一日で12人もの人にインタビューしなくてはならない。
もちろん電車で移動だ。今から疲れてしまうのだった。
電車に乗って疲れるもう一つの理由が、マナーの悪さというか、イライラさせられることが多いということか。オレも人様のことはあんまり言えた義理ではないが。
例えばエスカレーターで行列しているというのに、当たり前のような顔で割り込むおばちゃんがいる。
信じられないことに、エスカレーターを降りたその場所で立ち止まってスマホを開いているおばちゃんがいる。
信じられないことに、自動改札を抜けたその場所で立ち止まって以下略。
まだ人が降りている途中だというのに電車に乗り込んでくるなんていうのは当たり前。いろんなところでおばちゃんが顔を出しては信じられないことをしている。
そういう場面に遭遇するたび、どっと疲れるのだ。電車は。
2018.01.05
いやあ、久々にびびりましたなあ、緊急地震速報。
昼前に突然でかい音で警報が鳴って、仕事中だったオレは大慌てで階段を駆け下りて、ヨメと娘に、落ち着け、火を消せ、あわわわ、テレビをつけろ、えーとそれからそれから、と落ち着かずに大騒ぎしたのだった。
だがいくら待っても揺れることはなく、あら? あららら? と言いながら平静を取り戻したのである。
あとで明らかになったところでは、茨城県沖に発生した地震と、同じ時刻に富山県で発生した地震を、同じ地震として処理したために過大な警報になってしまったとのことであった。
なあーんだ、そうだったのか。
二つの地震をまとめちゃったんなら、大きくなったのもしょうがないよね〜。
茨城県と富山県が揺れちゃったと勘違いしたなら、そりゃあ大地震だと思っちゃうよね〜。
いやいや、ちょっと待て。
茨城と富山県が同時に揺れたというなら、それはそれでけっこうヤバくないのか?
お互いに地中深くつながっているのではないだろうか。
うーむ、なんだか心配になってきた。
2018.01.04
クソばばあという表現がこれ以上ぴったりくるばばあが他にいるだろうか。いや、いない。
相撲の騒ぎでしゃしゃり出ている池坊なんちゃらというクソばばあである。
あたくしは正しいざますのよ。だって間違ってないんですもの。
あたくしは偉いざますのよ。だってみんなが偉いって言うんですもの。
あれだよね、紅白歌合戦のバックコーラスなんかに出てくるゴスペルを歌ってる人たちって、ゴスペルが好きなんじゃなくて、ゴスペルを歌っている自分が好き、という人たちだよね。
同じように、このクソばばあは、相撲のことなんかどうでもよくて、自分が偉そうにふんぞり返っているのが好きなだけだよね。
まあ、言ってることが支離滅裂。頭の悪さと品性の下劣さが、顔だけでなく言葉の端々ににじみ出ている。久々に見た、リアルクソばばあ。
もっとも一番の馬鹿馬鹿しさは、このクソばばあが全面にしゃしゃり出て頭の悪い言葉を並べ立てていることで、相撲協会=クソばばあという図式が印象づけられてしまったことだわな。
アゴヒゲアザラシのタマちゃんみたいな顔をした相撲協会の理事長以下、いいおっさんたちがこのクソばばあにもみ手をしてすり寄っていって、靴をなめているという印象が決定的になってしまったわけで、これのどこが日本の伝統なんだろう。
まったく朝っぱらのニュースからクソばばあの間抜け面を見せられるこっちは、正月早々気分が悪いったらありゃしない。
お、突然だがアレクサメールが来た。
Amazonのスピーカー、AmazonEchoの使い方なんかを教えてくれるアレクサメールというのが時々送られてくるのだが、その最新号が今届いたのだ。どれどれと開いてみて、腰を抜かす。
なんとアレクサに話しかけてみようという例として「今年は平成何年?と聞くと教えてくれますよ」とあった。
いや、そんなことを聞くためにAIがあるのか?
衝撃的すぎて噴いてしまったわ。
まあ、よい。クソばばあの話だ。
あのクソばばあ、お華だか、お茶だかのお師匠さんだよなあ、確か。その狭い世界で持ち上げられてきたものだから、自分以外は全部家来だと思っていると顔に書いてある。老害そのものである。
相撲にはまったく関心がないから協会がどうなろうと知ったことではないのだが、あのクソばばあが一日も早く視界から消えてくれることを願うのみである。
2018.01.03
昔、オリンピックに出場経験のあるマラソンランナーにインタビューしたときに聞いた話だが、マラソンランナーというのは朝目覚めたときに「あ、オレは今日何分で走れる」とわかるのだそうだ。
だから、全体の中でだいたい何番ぐらいになりそうというのは、レース前に既に見えているということになる。あとはレース中の駆け引きというわけだ。
となると大切なのはレース当日までの体調管理である。
レース当日にいかに選手の体調をピークに持っていくかが、マネジメントの一番の仕事とというわけだ。
青学の駅伝のハラ監督に話を聞いたのは初優勝の年の夏で、そのとき既に「次も優勝するのがわかってますよ」と口にしていた。
それは大言壮語ではなくて、選手の心身をレースまでにピークに持っていく管理手法に自信があるということなのだろうと思った。
どんなに鍛えたって20キロ1時間の選手が30分で走れるようになるわけはないんだし、監督の仕事は心身のピークを持ってくることだけとわかっていたのだろう。
だから今回の4連覇も、往路でトップを獲れなくても復路のトップは既に見えていたに違いない。
まあ、それであったとしても、完璧な優勝で、いやはやたいしたもんだ。
こうなると次はどうやってモチベーションを保つかということになるだろうなあ。
ハラ監督は自民党のパーティーに顔を出したりしているから、ひょっとしたら次の参院選あたりに色気を見せているのかも。そうなったらますます選手のモチベーションがどうなるのか、ちょっと興味深い。
それはともかく、圧倒的な1位で、OBとしては、はて、こんなにスポーツの強い学校だったっけ、と首をかしげてしまう。まあ、めでたしめでたしだ。
そんなことを話しながら息子と向かったのが、浦和駒場競技場。あのレッズの聖地とか呼ばれるアホなスタジアムだ。
なぜアホかというと、周囲にまともな飲食店もない間抜けな立地だからである。おかげでコンビニで昼飯を調達するしかなく、息子はサラダスパゲティを食べようと容器を開けたら強風のためにレタスが周囲に全部飛び散ってしまうという悲惨なメにあってしまったのである。
こんなスタジアムがアホでなくてなんだというのだ。
しかも駐車場は関係者以外使えず、周辺のコインパーキングはすべて埋まっていて、仕方なく徒歩15分の駐車場に止めるしかなかった。まったく迷惑極まりないスタジアムである。
こんなアホのスタジアムになぜわざわざやってきたかというと、昨日に続き、高校サッカーである。新潟代表の日本文理が昨日勝っちゃったので、今日も応援に駆けつけたというわけだ。
寒い。今日は非常に寒い。
こんなクソ寒い日にアホなスタジアムで高校サッカーを観るとは、いったい何の罰ゲームだろう。
ポカポカ陽気の国道1号線を走る駅伝のおしゃれなランナーに比べて、こちらはなんという苦行なのだ。泣きながらゲームを観る。
4日間で3試合という、それこそ何の罰ゲームだという試合日程である。信じられない。
そのため選手の足取りは重く、後半、プレスはほとんどはまらない。中盤のない、縦ポンサッカーになってしまったのも仕方なかろう。
しかも相手は強豪の作陽高校。1-1でPK戦に持ち込んだのは最上の結果だった。
あげくにこのPK戦に、7-6という大接戦で勝つ。5本目、これを決められれば負けというところでキーパーが奇跡のセーブ。このキーパーは1年前までフォワードだったので実はPKは止めるよりも蹴る方が得意だ。というわけで、自分もPK戦のキッカーとして立って「なめんなよ」ときれいに決めてみせた。
これで空気が変わって、流れを引き寄せて、最後にボールを止めて、見事な勝利。応援席が爆発して、いや〜、いいものを見せてもらったなあ。
このキーパーはすぐにでもアルビレックスに欲しい。もっともお父さんは富士通に勤めているらしく、フロンターレに入るのではないかという噂である。
それにしてもPK戦というのは、やっぱり酷なもので、高校生たちはかわいそうだった。岡山から来た作陽の選手は崩れ落ちてぼろぼろに泣いて、なんとか立ち直って欲しいものだ。
面白かったのは、テレビクルーだ。PK戦が決まった瞬間にかわいい女子校生が涙を流す瞬間を撮ろうと、重いカメラを持ってキックのたびにあっちとこっちの応援席をドタバタと移動するわけだ。
その様子には、おいおい、そんなことよりサッカーを観ようよと言いたくなった。
これで日本文理は初出場ながらベスト8進出である。いやあ、たいしたもんだなあ。
次は中1日あけて試合だ。
それでも中1日かよ〜。まあ、冬休み中に大会を終わらせないといけないかならあ。
とはいえ、やっぱりなんともハードな日程だ。
こちらはそんなハードな日程には関係なく、お気楽モードで正月休み。
家に帰って、おお、今日は「君の名は」を放送するのか、と家族みんなで地上波初放送のその映画を観ながら、いくらなんでも新聞やテレビやニュースで今年は何年かを確認しないわけがないだろうなどと突っ込みを入れるのだった。
2018.01.02
正月休みに里帰りして、3が日を過ぎたあたりに父親の車に乗ったとき、父親がため息をついて「いやもう、休みはうんざりだな」と言ったことを覚えている。
オレもそのとき、3日も休めば十分だよなあ、と答えたっけ。
あんまり長い休みは、かえって調子が狂っちゃうよね。オレは28日から正月休みにしたから、今日が6日目。
休みすぎてうんざりするのは通り過ぎて、そろそろ今日が何日だかわからなくなりつつある。6日から仕事なのだが、果たして復帰できるだろうか。自信ない。
そんな心配を抱えつつ、息子と向かったのが大宮のNACK5スタジアム。サッカー場だ。
今日はここで高校サッカーのゲームがあるのだ。全国大会だ。目当ては新潟の日本文理と北海道の旭川実業の試合だ。
日本文理は初出場だというので、強豪の旭川実業は「山は日本文理の次の試合」と公言するなめた態度。面白いじゃん。
というわけで、息子と日本文理の応援のために向かったのであった。
大宮は相変わらず人が多く、しかも正月というので昼からやってる飲み屋が非常に多い。大宮って、路地裏のようなところに案外魅力的な酒場があるので、本来ならサッカーを口実にぜひ立ち寄りたいところなのだが、おせち料理が山のようにあるので、それを片付けなければならない。
残念ながら飲み屋はスルー。その意思を確固としたものにするために、あえて車で出かけたのであった。
NACK5は、去年行かなかったので2年ぶりだ。
やっぱりサッカーはスタジアムで見るのが一番だなあ。
高校サッカーということで、学校の応援席以外はガラガラ。バックスタンドには応援団が陣取り、吹奏楽部が大きな音を立てていて、とても楽しい。こういうゲームもいいなあ。
高校生なので観客もブーイングなし。「試合中は文句を言わないこと!」と本部席に大書してあるのも、おかしかった。
最初はバックスタンドにまわって日本文理の応援席に座る。だが、どうも落ち着かない。
息子と、やっぱこっちだよなあと言いながら、ゴール裏に移動。ここが一番落ち着く。
ゲームそのものを観るならバックスタンドが一番わかりやすいのだが、ゲームを楽しもうと思ったら、ゴール裏が絶対だ。ガラガラのゴール裏に陣取り、当然のようにずっと立ちっぱなしで応援する。
これが一番落ち着く観戦スタイルだ。
息子と二人で、両チームの選手を品定めしながら、ゲームを楽しむ。やっぱりサッカーはスタジアムがいいよなあ。
新潟文理が2-0で勝利。特に2点目はキーパーのフィードが一気に前線まで届いて、そのままアシストを記録するという具合で、なかなかいいものを見せてもらった。この文理のキーパーは、けっこういいと思う。
今日は皇居で一一般参賀もあったので、そちらにも行こうかと迷った。
生前の母は、正月が来るたびに「一般参賀に行ってみたい」と口にしたものだったが、それをかなえてやることは出来なかった。
面倒くさがらずに、というか、いざ行こうとすると腰が引けてしまう母を強引に連れ出して、一度ぐらい一般参賀に行っておけばよかったなという思いがある。
そんな後悔から、今年は行ってみようかと思ったわけだが、結局は、高校サッカーにしたわけだ。
正月は家でゴロゴロするのが一番だと思うけれど、でも、それも続くとやっぱりうんざりするから、こうして出かけるのもいいものだ。
2018.01.01
開けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
いやあ、面白かったですなあ、紅白歌合戦。今回も楽しめましたわ。
あれですな、紅白歌合戦って、年々面白くなっていませんか? ちょっと考えればバナナマンの裏音声とか、オープニングの小芝居とか、大トリがゆずとか、少し前のNHKではとても考えられなかったです。
きっとNHKでもスタッフが若手へと大幅に入れ替わっている最中で、おそらくバブル組が現場を離れつつあって、それで今まで押さえつけられてきた若手が爆発しているのではないかと、私は推察するのですが。
ふと気がつけば和田アキ子も森進一も小林幸子もいつの間にかいなくなってしまっている。
五木ひろしの「オレってどこにいればいいの?」という場違い感に、そうした現場の世代交代をストレートに感じてしまいました。
抜群によかったのは、ナンチャンです。また間違えた、ウッチャンです。司会の内村です。
当初はなんでイッテQ!の人が司会なのかと不思議に思って、そしたらみやぞんや女芸人がちらちらと見切れてきて、ああ、これをやりたかったのかと納得して、遂には「イッテQ!のロケじゃねえんだぞ」とみやぞんに突っ込んだから、これで決まりだなと納得したのですが、その抜群の仕切りで司会が進むにつれて、なるほど、この安定感が買われたのかと納得。
歴代、ここしばらくの司会では最高ではなかったですね。「NHKですから」という、ちょっと目を背けたくなるような小芝居をやめれば、来年もぜひ使っていいぐらいのでは出来だったかと思うわけです。
その内村の評価を高めたのが、あのシーンです。欅坂48の放送事故。
ぶるぶると体を震わせているセンターの女の子に、途中で「大丈夫?」と声をかける瞬間がはっきりと映し出され、今思うとあれはあえて大写しになる瞬間を狙って声をかけたのではと考えられ、そして後ろの子が倒れた後は「人ごとじゃないですから」という痛烈なコメントをさらっと吐いて場を締めた。
後ろの子が仰向けにひっくり返った瞬間、我が家では、あ、倒れた、という声が飛び交いました。その後ろの子にしっかりと支えられたので事なきを得たと思うのですが、そうでなければ後頭部激突のヤバい事態になったのでは。
センターの子は過呼吸、後ろの子は脳貧血らしいです。
直後、ツイッターでは「やべえよ」という声が飛び交い、YouTubeでは動画が上がってはNHK職員が消して回るという深夜のいたちごっこが繰り広げられました。
ちょっと違和感を抱いたのは、「働かせすぎ」「この曲はやらせるな」「もっと休ませろ」といった声が多かったこと。つまり当日の演出のNHKではなく、管理している秋元康一派への批判がほとんどだったことです。
つまりこれは女工哀史。どうもこの曲は、むちゃくちゃハードらしく、それを何も抵抗できない中学生や高校生に無理強いしているという構図らしく、そこにファンは怒ったということなのでしょう。
なるほど、だとすると内村の「人ごとじゃないですから」というコメントも、なかなかに意味深です。
ツイッターに上げられた映像を何度も見ましたが、なかなかの緊張感漂う、ガチの放送事故でした。
放送事故と言えば、これもツイッター飛び交う放送事故。
嵐の桜井君の顔です。
歌の出番の前から「翔くんの目がおかしい」「前髪で絆創膏を隠している」とざわざわしていたのですが、歌が始まって異変はさらにはっきりと明らかに。
画面を見た瞬間のヨメが「げげっ、どうしたの、この顔」と叫んだように、はっきりと顔かたちが変わっている。具体的には顔がパンパンに腫れて、でかくなっている。
そして前髪を下ろして額を隠し、ダンスも周囲にちょっと遅れたり、手が伸びきってなかったりしている。
目もうつろで、これは明らかに病人。寝てなきゃダメだろうという状態です。
飛び交うツイッターから推察するに、どうもこれは整形の影響。ネットに上がった昔と今の写真を比べれば確かに鼻筋のカタチが変わっている。顔のパーツも全体に中央に寄って、全体がパンパンに腫れている。
目がうつろなのはヒアルロン酸の影響、という声も上がっていました。
なるほどねえ、確かに。だとすると手術の失敗を押しても出ざるを得なかったというのは、芸人の悲哀です。どうぞお大事に。
こうした放送事故を除けば、なかなかに楽しいステージでした。
竹原ピストルの、いかにも体育会系の硬派な礼儀正しい立ち振る舞いは新鮮だったし、歌は、まあ、ストリートライブ的なごにょごにょでしたが、けっこう楽しめました。
けん玉の世界記録挑戦というよくわからない企画は、なんと14番の人が早くも失敗してあっさり頓挫。NHKのツイッターが「14番の××が失敗した」と実名をさらしてしまって総攻撃を受け、すぐにツイッターを削除してしまうというおまけ付き。
立ち会ったギネスの人も、成功していたら「新記録です!」とカメラの前で宣言する手はずだったのでしょうが、それもなく何しに来たんだ状態。ちなみに娘によればこの人は「小林さんっていって、ギネスの時はあちこち出てるよ」とのことでした。小林さんが一番のとばっちりだったでしょう。
三浦大知くんのダンスとボーカルは素晴らしかったです。伴奏なしでのダンスと、前振りなしできちっとキーを合わせてみせたボーカル。見事でした。
この人、昔いたFolderというグループの子だったそうで。なるほど、あの早熟だった子か。大人になって、ちゃんと音楽の道で食べられるようになったようで、たいしたもんです。立派。
あと、ダンスではあれですね、郷ひろみのバブリーダンス。キレッキレの、なんの説明もいらない映像でした。
もっともなぜこのダンスを、本来の荻野目洋子でやらなかったかというと、ダンス部の部長で卒業後は芸能界に入ることが決まっている子の所属事務所の関係だそうで。このあたりのしがらみは、ちょっとしらける。そこはNHKが振り切って、荻野目ちゃんで押し通したかったですな。若い世代のスタッフなんだから。
星野源は意外と音痴でずっこけ、ヘビースモーカーの松たか子は年を食って煙草の悪い影響が現れてきたなあと感じました。はい。
演奏のうまさに感心したのはWANIMAというバンド。なかなかいいバンドです。
そして、バンドと言えば、TOKIO。お気に入りの新幹線の歌を歌ってくれました。素人並みの演奏力なのですが、それでもちゃんと聴かせてくれるのはさすが。TOKIOというキャラがあることで、ちゃんとみんな聴いてくれる。
どこかのロックフェスにTOKIOが登場した時、大歓声があがり、そしてみんなでオンリユーっと合唱したと聴いて、日本のオーディエンスも成長したなあと、上から目線で嬉しくなったものでした。歌がうまけりゃいい、演奏が上手だったらいい、ってもんじゃないんだよね。上手と旨いは違うというようなことを言ったのは、三味線の高橋竹善だったか。
高橋つながりでは、あれです、高橋真梨子。
かつての美輪明宏、去年の大竹しのぶという妖怪枠。年末の家族の茶の間にどうしてこれを見せるのだ、ほら、うちの子が夜中にうなされたじゃないか。
そんな妖怪枠が今年はないので、やれやれ安心したと思ったのですが、いかん、油断していました。やられました。
あみだ婆の風情で表れた高橋真梨子は、「あなったがほしい〜、あなったがほしい〜」と歌い上げ、そのボーカルはさすがの素晴らしさであったのですが、何しろあみだ婆ですから、この世に未練を残したまま棺桶に片足突っ込んだ婆が「誰を道連れにしてやろうか、おまえか、それともおまえか!」と暴れているような凄まじさがありました。
しまった、油断していた! ここに妖怪枠をぶち込んでくるとは、世代交代に抵抗するリストラ寸前スタッフの意地だったか。
しかも対抗では、ホモで40歳という氷川きよしが、手を大きく振りながら「ズンドコ〜」と絶叫するのですから、これまた妖怪枠。
視聴者投票の娘もとことん困りはててやむなく高橋真梨子に投票しておりましたが、いやはや、参りました。
そんなわけでいろいろと楽しめた去年の紅白。
最後の津軽海峡冬景色は、へんてこなアレンジの1番に続いて、間奏で「ジャジャジャジャーン」というおなじみのイントロが流れた瞬間、日本中が「これだよこれ、年末は!」と叫んだことでしょう。
あ、安室なんちゃらにはまったく関心がなく、パクリ大王の桑田なんちゃらは目にするのも気分が悪いので、スルーです、私。
全体的にたいへんよくまとまっていて、私のMVPは、三浦大知くんですかなあ。あ、患者に、違う、関ジャニ∞のバックの演奏はすさまじくよかったです。
なお、欅坂の子たちは病院に行くこともなく帰ったそうで、大事にならずよかった。
それから、乃木坂の西野七瀬は、髪を伸ばすべきだと改めて確信しました。
というわけで、今年も紅白を楽しみに、皆さん、1年間よろしくお願いします。