ネリマの畑の真ん中で 2012
2012.12.31
大晦日である。
新潟の実家は大雪だそうだ。
穏やかな正月であることを願っているのだが。
売上激減、絶不調の1年であったけれど、ともかくこうして家族全員で大晦日を迎えられたことに感謝しよう。
門松をくくりつけていたら、隣で横チンが車を洗っていた。横チン、ももクロファンのお父さん。
先日のクリスマスライブも「買えなかったんですよう」といいながら「あらゆる伝手をたどって何とか手に入れました」ということらしい。
これで「今年の主なライブは全部行きました」という熱狂的なファン。
「あーりんコールがすごくて、あーりんの歌が聞こえなかったんですよう」と笑っていた。
そうかそうか。
そのももクロが紅白に出るというので、娘は一日中わくわく。何を歌うのかな。
ともかく今年も皆さん、お世話になりました。妄言多謝。
来年は今年よりもいい年でありますよう。
そしてみんなで幸せな時間を過ごせますよう。
なお、日記も新しくなります。ここに直接ブックマークしている方は、2013年版にマークしなおしてくださいませ。
ではよいお年を。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.30
本日やっと仕事が終わり。納会である。
一人で納会は寂しいなあと思っていたから、地元のパパ友・けんちゃんから、お誘いのメール。やれ、嬉しや。
やはりパパ友のまっちゃんを入れて、3人で飲んだのだ。今年最後の飲み会。
店は、以前から行こうと思ってた焼き鳥屋。
そこそこ味の評判が良くて、ちらっとのぞいたら店の雰囲気もなかなかだったので、いつか行こうと思っていたのだ。
行って正解。なにしろ、店のお姉ちゃんがかわいい。
さいず評判だけある。って、そっちかよ〜。
パパ3人で飲めば子どもの話で盛り上がるに決まっている。みんな幼稚園に入ったときからのつきあいで、これから子どもがそれぞれの道でそれぞれの日々を送るようになっても、たぶんずっとつきあい続けるだろうなあ。
飲み終わったら毎年恒例のコンビニでのアイス買い食い。これも恒例で、まっちゃんがおごってくれる。
せっかくだからと、忙しくて飲み会は不参加だった西やんに電話し、コンビニに呼び出す。ほとんど高校生のカツアゲ。
西やんも入れてみんなでコンビニ前でアイスを食いながらしゃべる。
バカみたいな時間だけれど、これが楽しいのだった。
来年もよろしくねー。来年は子どもたちも6年生。早いものだね。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.29
二流国に転落する崖っぷちにある日本。
はて、どこで道を間違えたのだろうと聞くと、多くの人がバブル時代をあげるのだそうだ。
ということは、この20年、オレたちはずっと間違った道を、しかも下りの道を歩いてきたということかよ。とほほ。
今の中国の無軌道な発展ぶりに眉をひそめる日本のオレたちは、あの頃の日本を苦々しく思ってたいた欧米人と同じ目をしているのかもしれない。
炊飯器をぶら下げながら銀座を闊歩する中国人の姿は、そのままシャンゼリゼでブランドをあさっていたバブルの日本人。
オレが、マッチ棒の残りかすみたいな会社(もう潰れた)を辞めてフリーになったのが1988年で、要する今思えばバブルの真っ盛りで、確かに異様な時代ではあった。
なにしろ夜中にタクシーをつかまえられないのだからな。
あんな時代をつくったのは、やっぱり団塊世代か。そしてそのままY字路を間違った方に曲がってしまったのも団塊世代か。
団塊世代に隠れるように首をすくめて生きてきたのが我ら昭和30年代前半生まれであったなあ。
などとしょうもないことを考えながら、年末の夜、11時近くの電車に乗る。
けっこう混んでる。
久しぶりにウォークマンを引っ張り出し、音楽を聴きながら、夜道を歩いた。いろんなことを考えながら歩いたのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.28
ももクロの「労働賛歌」という歌のビデオは、東京駅前で撮影された。
早朝、人気のない丸の内のビル街で、スーツを着た少女たちが踊ったわけだ。
高校生、中学生なのに大人の事情によって過酷な労働を強いられている少女たちが、ニートである若いファンに向けて「働こう、働こう」と歌いかける相当にシュールな歌であるが、さらに丸の内で通勤客を横目にこのビデオが撮影されたかと思うと、頭がくらくらしてくるほどの不条理さである。
このビデオでは、ももクロの少女たちが頭にネクタイを巻いて踊っている。
見ながら息子が「あれは何だ」と問うので、世のサラリーマンは宴会で酔っ払うと頭にネクタイを巻くものだ、と教えてやった。
息子は「ふーん」と言った。
そしてしばらくして「お父さん、あのさあ」と口をとがらせ「本当にサラリーマンはネクタイを頭に巻くの」と、あくまで不審顔である。
ならばしょうがない。
どうせYouTubeを探せばそういうバカな酔っ払いオヤジの映像など、すぐに見つかるだろう。
ところが見つからなかった。
頭にネクタイを巻いて新橋あたりで酔い狂っているサラリーマンの姿など、見つからなかった。
あれれ、もはやあれは前世紀の遺物、いやいや、昭和の遺産なのか。
昔、歌舞伎町で飲んでいると必ず見かけたものだったがなあ。
こうしてオレは息子の信用を失い、時代はネクタイを頭に巻いたサラリーマンを失ってしまったというわけだ。
今日は仕事納めの日。
もしかしたら、納会で飲み過ぎてつい頭にネクタイを巻いてしまったサラリーマンもいるかもしれないなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊文春」
2012.12.27
フリーランスのオレには会社の忘年会、部課の忘年会、プロジェクトの忘年会というものがなくて、いつも寂しい思いをしている。
取引先が多いわけでもないから、基本的に世の中のビジネス界の忘年会とは縁が遠い。とほほ。
そんなわけであるから、ごく少ない忘年会の機会は、大変に楽しみである。
本日は、先日の飯田橋・鳥よしに続いて今年2回目の忘年会である。
鳥よしのが忘年会と言われると、オザキはのけぞるだろうが、まあ、貴重な忘年会なのである。オレにとっては。
本日はというと、六本木で学研の雑誌ピコロの忘年会だ。オレが音源をいろいろと提供している雑誌である。
六本木で雑誌の忘年会などというと、実に業界っぽいではないか。オレも鼻高々である。
しかも、出版の世界では、作家は接待される側だ。
普段のコピーライターとしては出入りの業者扱いだが、ここでは先生扱い。
実に気分がよい。もう、1年に何回でも忘年会をやってほしいくらいだ。
集まったメンバーを見ると、音楽関係はだいたい知っている。
絵本作家のフジモト先生がオレの前に座ったので、A1を落としてくれたことに難癖つけてやった。
あげくに、ダテくんのもっていったたんさいぼうCDがプレゼント交換でフジモト先生当たってしまった。この文脈では、まるで仕返しのようではないか。
実に愉快である。
若くて美人の新進アレンジャー・マユミちゃんがいる。先月結婚したばかりだそうだ。
マユミちゃんは若くて美人なので、みんな仕事を頼みたがる。オレの天敵だ。
しかも結婚したことで、ギタリストのダンナと本気で生活せねばならず、ガチの営業姿勢である。
いかん、これではますますオレの勝ち目がなくなる。
しかもマユミちゃん「私なんてタンゴさんが忙しくてできないお仕事の、おこぼれをもらっているだけですから、おほほほ」と笑わぬ目で笑う。ううう、恐るべし。
有望な芽は若い内に潰すに限ると思い、三重のイラストレーター・こういちくんに、一緒にマユミちゃんを潰そうと持ちかけたが、名古屋から延々7時間もバスに揺られてやってきたこういちくんは、六本木のイルミネーションときれいなお姉ちゃんたちに見とれるばかりで、オレの相手などしてくれないのだった。
この、こういちくんと、小沢かづとを従え、大ボスとして控えるのがご存じりょーた。ジャイアンに生き写しである。
相変わらず元気だ。それにしてもこのパワーはすごいよなあ。どこから来るんだろう。
そのりょーたのお父さんであるワンちゃんに1年ぶりに再会。
オレがナツメ出版から出した本の音源を見つけ「頑張ってますね−」と、チェックしてくれていて、これはやっぱり嬉しい。
「間抜け歌バンド・たんさいぼうとぜひジョイントを」と約束してくれて、来年はこの実現が楽しみである。
ピコロの編集長、販売担当にぺこぺこして、そして陰で実権を握る編集担当者には、たんさいぼう3人そろって平伏し、噂の美人編集者を見つけてはすり寄って逃げられ、こうして今年のピコロ忘年会は終わったのであった。
会場はサルサバー。音楽がうるさい。
うるさくてうるさくて、お話ができないねえと言うと、渋好みのこういちくんは「ソバでも食いに行きたいですねえ」と笑うのであった。
そうか、三重にも行きたいなあ。こういちくん、ライブやろうよ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.26
クリスマスが終わり、年の瀬も押し詰まった本日、間抜け歌バンド・たんさいぼうのライブである。
場所はいつものおなじみ、府中の保育園だ。
風が冷たく、今シーズン一番の冷え込みであり、ノロウィルスもやばいことから、外出を控えるお母さんが多かったのだろう、やや少なめの参加者だった。
数えてみたら今年は24回のライブをやっていた。
単純に1ヵ月2回。
本業を持ちながらの片手間ボランティアみたいなものだから、まあ妥当な線だろう。
来年はこれをいかに収益の上がる構造に転換しつつ、量の拡大を目指すかという路線になる。
そして再来年は1.0から2.0へ、つまり生産性の向上を図るべく足し算の構造から掛け算の構造へとリエンジする予定である。
おお、オレって立派な経営者。
それはそれとして、小沢かづとくん、西村直人さんと楽しく過ごしたのであった。1年間、あざす!
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.25
スタッドレスタイヤに交換した。初である。
よくわからんので、ブリヂストンのタイヤ専門店というのに行き、新潟へ何回か行く感じで交換してくださいな、とお願いした。
これがいいでしょうと勧めてくれたので、まあ、思っていたよりちょっとだけ高いかなとは感じたが、それでお願いする。
外したタイヤは預かってもらうことにした。
すると、なんということだ、メカニックが「タンゴさん、パンクしてますよ」と言う。
ふんぎゃっ。見せてもらったら確かに右後ろのタイヤに釘がぶすり。
「ちょっと空気圧が下がっていましたけど、後ろのタイヤだとなかなか気づきにくいですよね」とメカ。
ううーむ、もしやキミがオレの目を盗んで一瞬の隙に。
と疑わないでもなかったが、そんなことはあるわけがないので、おとなしく修理を依頼する。まあ、見てもらってよかったよ。
このまま定期点検までずーっと気づかないところだった。
今までこの車を買ったディーラーに車検などをずっとお願いしてきたが、買い換える気がないとわかった途端ちっとも連絡してこなくなったし、これからはこの店に任せようかな、とやはり一瞬頭をかすめる。
喜んだのは一緒に見物に来ていた息子で、釘の刺さったタイヤを見て「うわー、どうやってささったんだろう、釘がまっすぐに立っていたのかな、すごいなあ」と軽く興奮気味なのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」
2012.12.24
クリスマスイブである。
イルミネーションでも見るべか、と出かける。
東京で一番と言えば、あそこか、ミッドタウン。でも、六本木は遠いし、なにより子連れで歩くような健全な街ではないし。
そこで近場で済まそうと、池袋。まずは東武百貨店の屋上の飾り付けを見る。
屋上、しょぼい。とほほ。
それよりも驚いたのは売場の人出で、ケーキ売場はどえらい行列。イルミネーションより行列のほうがよっぽど見応えがあった。
続いて徒歩10分の立教大学へ行く。
ここには庭に日本の巨大なツリー。もみの木をそのまま使った丁寧なツリーだった。
派手でもなく、鮮やかでもないが、心を込めて美しく飾られたツリーという感じで、これぞまさにクリスマスツリー。
いいものを見せてもらった。
ちなみにバカな芸人がよく使う「見させていただきます」という言い方は、文法的に間違っているわけではないが、不自然な日本語なので使ってはいけない。
知性を疑われるぞ。
正しく言うなら「見せていただく」または「拝見する」だ。
などとうんちくを垂れつつ、池袋駅のホームに滑り込んできた副都心線直通準急に走って乗り込んで、石神井公園に帰る。
ケーキは駅前のコージーコーナー。東武百貨店地下1階ほどではないが、ここでもしょぼい行列ができていた。
そのまま駅前のスーパーで簡単な買い物。劣化著しい西友である。
本日もその劣化ぶりに拍車がかかっていた。
娘と一緒にノート115円を文具売り場で買ったのだが、レジに人がいなくて、しばらくぼけっと待っていたらやっと気づいてやってきたレジ担当が「お待たせしました」も「いらっしゃいませ」もなく、いきなり「袋入りますか」と言いながらレジ仕事。
光が丘の西友では品出しの際に客に「ちょっとどいてください」と言ったらしく、西友の劣化、とまらず。
ヨメが買い物中の食品コーナーに行ったら、クリスマスイブだというのにガラガラで、もう地元民はこの店に足を運ばなくなったのだな。
いくら安くても、接客態度と商品鮮度がこれでは、仕方あるまい。
一時は深く知っていた会社だけに、非常に悔しいが。
家に帰り、チキンとケーキを食べて、今日届いたももクロDVDを娘とみる。
西武ドームで夏に行われたライブのDVDが今日発売されたのだ。
今日はさいたまスーパーアリーナでクリスマスコンサート。それに合わせた発売だ。
全部で4時間近いライブ映像だ。一度に見る気もないので、ちょっとずつ飛ばしながら見る。
それだけでも、あれっという違和感があった。なんなんだろう、この違和感の正体。
西武ドーム終了後、古いファン、それこそ路上ライブの頃から追いかけているファンが「もうそろそろいいかな」と離れていったという話を耳にしたが、その原因がこの違和感だったのか。
一体何だろう、この違和感。
今日やっているスーパーアリーナの様子はどうかとツイッターを検索。
なんと「怪盗少女」の途中でももクロがおやじダンサーズに入れ替わり、カナコと入れ替わったパパイヤ鈴木がエビぞりジャンプをして腰を痛めるという演出があったと知る。
だあああ〜なんということを!
最大の見せ場、エビぞりジャンプをぶった切った。ファンが「降臨したるは大天使〜」と叫んでいた相手がおやじダンサーズだった。
そういう仕打ちを、おそらく古いファンの思い入れが最も強い「怪盗少女」でやらかしてくれたわけだ。
これはダメだなあ。
ネットでは「今までで最悪のライブ」「ももクロの攻めを象徴する演出」と賛否両論だ。
賛否がどうであれ、一つだけはっきりしたのは、どうやらももクロはここを一つのY字路にして新しい道を行くことにしたらしいということだ。
見に行ってたコマちゃんも「紅白を区切りとして過去をシンクロさせる演出」と看破していたように、何かを置き去りにして次へ進もうと決めたような演出である。
となると、先ほど西武ドームライブで感じた違和感の正体がはっきりしてくる。
あれは要するに上から目線だったのだ。
ど〜だ、お前ら、楽しいだろ〜、という。
わずか1年前の神ライブ・極楽門を見ると、とにかく精一杯歌って踊る姿が最大の魅力であったももクロ。
それが、こうすりゃ受ける、ひうやったから楽しいに決まってる、さあ、受けろ、という匂いが漂い始めている。
よく言えばプロ。露骨に言えば、商売。
もちろん少女たち自身の責任ではなくて、急にカネになりそうな匂いをぷんぷん出し始めたことによって群がり始めた新たな大人たちの腐臭が、それまで関わってきた大人たちまで変質させ始めたということだろうな。そうに決まっている。
だからか、西武ドーム直前のNHKホールのライブ映像を見ると、まさにプログラムをこなしている商売ライブそのものに見える。
隣の代々木公園の路上ライブからついにNHKホールまで上り詰めたという物語は、確かに感動的ではあるのだが。
もちろん商売でよろしい。商売なのだから。
だが、商売以上の何かを感じて応援してきたファンは、この上から目線に敏感に反応し、少しいじけも入って、距離を置き始めたのかもしれない。
そこへ来ての、スーパーアリーナ「怪盗少女」事件に紅白である。
ちょっとやっぱりY字路だったかもな。
なんて、クリスマスイブの夜に、このおっさんはももクロのことで頭がいっぱいなのかよ、と笑われるに決まってる。
特別なことは何もしなかったけれど、いいクリスマスイブだったな、子どもたちよ。
あと一週間で今年も終わりだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.23
所用があって新潟の実家に帰る。
新幹線だ。上越地方はけっこうな雪で、一面真っ白。
トンネルを一つ越えるだけで彼我のこの差は確実に人を打ちのめす。
めったに地元に帰らず、たまの選挙だけ嘘くさい新潟弁を使う田中真紀子が、地元の年寄りに「あの人は田舎の気持ちがわかっていない」とあっさり落とされたのも当然だわな。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.22
本日は21世紀のクイーン、たんさいぼうのライブである。
間抜け歌、いやいや、遊び歌バンドもこの季節は忙しい。そうである。クリスマスである。
クリスマスの出し物にちょうどいいだろうということで、あちこちお座敷がかかるのであった。
本日は以前にも行った大宮の児童館。
児童館は指導官に似ていて、指導官とくれば監督だ。
そうである、この児童館はなでしこの監督、S々木S男の自宅の近くにあるのだ。
従って、内々では「ノリオんちの近くの児童館」と呼ばれている。
ちなみに「あーりんのこと佐々木って言うな」で知られるあーりんとは、無関係である。
さて、児童館ではウィンターフェスティバルというイベントが行われており、オレたちもそのイベントのお手伝いなのだ。
小学生の悪ガキどもを相手に防戦一方。
悪ガキってはこちらの精神年齢を一気に引きずり落とす作用を持っているから、ついこっちも本気になって悪ガキと闘ってしまうのだ。いい大人なのに本気でガキとバトルである。
でも、一緒にお手伝いしているのがかわいい女子大生の皆さんなので、とっても楽しいのだ。
ライブではお年寄りも参加。とても楽しそうに遊んでくれて、いいクリスマスライブになったね。
ぐったり疲れて大宮の渋滞をくぐりぬけ、家に帰る。
鍋が食いたい。
というわけで、今月いっぱいで閉店となる鍋の店に行く。
時々行く店で、今年初めには実家からやってきた弟とその子どもたちを連れて行ったっけ。
格別旨いわけではないが、まずいわけでもなく、要するに自腹で食べるにはちょうど手頃な店で重宝していたのに、閉店とは残念である。
鍋の店だからやはり夏場の売上が厳しいか。
「上の方から言われまして」と店長は悔しそうな顔をしていた。
このビルはよく店が入れ替わる。いや、このビルに限ったことではない。
どうも石神井公園のこのあたり、ターミナル駅から急行で一つ目の駅前ということで、家賃相場が異常に高いらしい。
そのためそこそこ客が入っていても採算が取れず、どんどん入れ替わるのだそうだ結局残るのは、自社ビルの中に入って家賃収入で食っている、営業努力をしない店ばかり、という構図だ。
不毛だなあ。
駅前にいい飲み屋ができないわけだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.21
クリスマスイルミネーションの中、某社でインタビュー仕事。
テレビ会議を使って、中国人へのインタビューだ。その前はベトナム人だから、オレもインターナショナル。
でも日本語しか使えない。英語の答えを、ふんふんとうなずきながら、通訳を待つのであった。
節電のためとかで1時間ほどエレベータが止まり、おかげで仕事が終わったのに帰れない。
結局、忘年会の会場、飯田橋・鳥よしに着いたのは8時過ぎであった。
そうである。もう忘年会のシーズンである。
本日はコマちゃん、オザキとの忘年会。この両名がいると話が落ちに落ちて、拾う気にもならないほど落ちるのだった。
さらに本日はそこに、あら珍しや、コマッちゃんも加わる。
“豊洲のぴかちゅー”ことコマッちゃんと飲むなんて何十年ぶりだろう。ウソです。今年飲みました。
オザキはオレのKindleを手に今にも盗んで帰りそうにしながら、「最近のタンゴさんの日記は手抜きだよ、短すぎるよ」と言う。コマちゃんも「そうそう、短い」と追従する。
コマッちゃんは「ぴかちゅーでちゅー」と吠える。
ちっ。人の日記を勝手にのぞき見ておきながら手抜きだなんだとは盗っ人猛々しいが、しかし、確かに今年の日記は短いな。それは認める。
だが、長くすると「長くて読む気にならない」と文句を言ってくるミヤケさんのような人もいる。
読む気にならないなら読まなければいいと思うのだが、まあそれは置いといて、どうもこの日記の劣化が目に余るらしい。
とは言っても、ネタがないしなあ。
そうだ、こういうのはどうだ、ゲストシリーズ。えーと、テレホンなんとかみたいに、ここにゲストを呼んじゃうのだ。
これならネタは尽きない。友だちはなくすかもしれないが。わはは。
ちょっとやってみよう。こほん。
えー、本日のゲストはこの人、コマちゃんでーす。
「どうもどうも、コマです。ハゲは恋の落とし穴、今会える週末独身、コマちゃ〜んZ!」
バカですか。まあいいか。コマちゃんは何が好物ですか。
「好物はパンダです」
ほう。動物のパンダ、食べるパンだ、手をパ〜ンだ。さあ、どのパンダ?
「怪盗ルパンだ!」
今、1分ほど考えてから書いたにしてはつまらない答えでしたね。ところでコマちゃん、今年のクリスマスは?
「はは、よくぞ聞いてくださった、はは、今年はももクリですよ、ももクリ、はは」
なんですか、桃栗8年、下記参照ですか?
「知らないんですか、ももクリ。ももクロのクリスマスコンサート、略してももクリ。さいたまスーパーアリーナですよ」
え゛っ、あのチケットが2分で完売したという。ももクロ、完全に図に乗って攻めているという。
「はっぴも買いましたよ、サイリウムも買いましたよ、かなこ〜↑↑ですよ」
ボーナスつぎ込みましたねえ、いやいや素晴らしい。どうぞいいクリスマスを。今日のゲストはコマちゃんでした〜。
って、面白いかこれ。こんなんで長く書いてもしょうがないだろ。
まあいいや、どうせオレも書き捨てだ。読み返しもしないし。
というわけで、飯田橋で忘年会。いつもはガラガラの鳥よしも、今日は激混みだ。
しかし、おっさんだけの飲み会が、やっぱりオレは一番楽しいな。馬鹿話満載で。
へんに女が混じると鬱陶しくてかなわん。飲み会はおっさんに限る。新橋ガード下がうらやましいぞ。
もっとも、おっさんでも、魚せいの客は論外だからな。かっかっかっ。
民主党が倒れてやや景気の先行きが明るくなったものの、依然としてどん詰まり感は解消されず、今年もいいことより悪いニュースのほうが多かった1年だったが、それでも忘年会となると街には笑顔のオヤジたちがあふれて、「良いお年を」「また来年」という挨拶が交わされる。
年の瀬だ。
あと一週間もすれば本当に年末で、出し遅れた年賀状に気は急いて、しょぼい門松をくくりつけたりするわけだ。
遅い電車で、1時近くに家に帰る。
取材仕事は年内、これで終わり。あとは原稿がちょぼちょぼと残っている。有り難い話である。
そして年末年始は、ためこんだアレンジ仕事を一気に片付けるのだ。
春頃に出版予定のパネルシアターの音源制作を依頼されて、依頼されたはいいけれどほとんど手をつけてなくて、催促されないのをいいことに今まで来たのだが、さすがにぼちぼちまずいだろう。
これもまた有り難い話である。
さて、スイッチを入れなければ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「素人の顧客の意見は聞くな」永江一石。Kindle。ブログで書き綴った内容をまとめたものらしいが、案外面白かった。素人のニーズに応えたって素人以上のものはできない。玄人が「お前ら、こんなの考えつかないだろう」と創り出すものこそ本物、という指摘は正しい。
2012.12.20
本を買うというのは、子どもにとって素晴らしい教育であるとオレは思うのだ。
さあ、好きな本を一冊買ってあげるからこの本屋さんで選びなさい。
そう言われた子どもは、自分の興味、知識、世の流行、学校の流行、ジャンルなど様々なことを考えながら、膨大な活字の山からたった一冊を選ぼうとする。
その過程は、判断力を磨くのにとってもよろしい。当然書棚を眺めることで新しい発見もある。
図書館もよさそうだが、整理されすぎているし、何よりもタダというのがよくない。
2000円もしたのにつまらない本もあれば、300円なのに生涯手放せない文庫もあるのだ。
経済価値を覚える意味でも、選んで買う、そして失敗して後悔する、という体験はたいへんによろしい。
では、再びKindleであるが、復興本を読んだ息子が「次に何か読む本を入れておいて」と言うので、池上彰が東工大で行った講義録という本をダウンロードした。
大学生向けだが、理科系の学生に文科系の知識を教えるという講義なので、きっと理路整然とわかりやすく、小学生の息子でも里香できるはずだと思ったのである。
案の定、息子は「面白い面白い」とKindleを持って寝そべって読み出した。ちょっと上ぐらいの難しさの本を与えると、子どもってのは本当にうれしがるものだ。
しかし、その姿を見て、はて、と思う。
与えるのではなくて、やっぱり自分で探させるべきだったか、と。
うーん、まあいいや。
本屋で探させると、きっとこいつは例によって「こち亀」を買うだろうし。
要はリアルとネットは使い分けだな。という当たり前の結論なのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊新潮」
「フクシマ3.11の真実」植田正太郎・Kindle。3.11から一週間、現場にいた人、現場に駆けつけた人たちの証言。実にリアルに描かれている。3日後にライフセーバー数十人を引き連れて乗り込んだ話など、とにかく誰もが何かをせずにはいられなかったあの時のことがよみがえる。そして、合間に短く挿入される政府の動きに、まったく日本はとんでもない連中に国家の命運を預けてしまったんだなあと、改めて打ちのめされる。
2012.12.19
そのKindleだが、大震災のドキュメンタリーを入れて息子に渡したら、今日一日で読み終えてしまった。
読んだ本は読書カードに記録するのが学校の決まりである。
書名、感想、ページ数などだ。
「えーと、ページ数がわかんないや」と息子が言う。ノンブルが振ってないから、確かにそうかもな。
ならべ1メガとか、そんなふうに書くんだろうな。小学校の読書感想文も新しい時代に突入で、先生はきっと迷惑顔である。
ところで昼に有楽町のビックカメラに寄ってみたら、発売日ということでKindleコーナーには人だかりがしていた。どれどれとのぞいてみる。
お。隣にはGoogleのネクサス。
Kindleをいろいろといじってみたら、どうもネクサスのほうがいろいろと具合のよろしいことがわかってきた。ちっ、早まったか。
いや、ネクサスはとっくに出ていたから、見逃したか、というほうが正解か。
いや、見逃すも何も普通にまだ売られているんだから、要するにオレがボケッとしていたということだ。
でも、冷静に考えたらネクサスはタブレットが小さくなったやつだから、今持っているアローズタブレットとかぶってしまうことになる。意味ないな。
小さくてちょうどいい、というだけだ。
Kindleはあくまでアマゾンを使うための端末。電子書籍以上ではないな。
ところでオレはデジタル写真をすべてピカサに上げている。Googleのクラウドだ。
ここに上げるにはピカサツールというものを使っている。
どうもこのピカサツールというアプリを入れると、バッテリーが異常に減っていくことに気がついた。
まさかとは思うが、このアプリは四六時中写真データの同期をしているんじゃないだろうな。いいや、そのまさかが疑われるような不審な挙動。
ネットでは「1分に1%、バッテリーが減っていく〜!」という悲鳴も流れており、ピカサツールの怪しさは深まるばかりである。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「新日本プロレス12人の怪人」門馬忠雄・文春新書。タイガージェットシンが伊勢丹前で猪木を襲ったのは謎であるとか、アンドレ対前田のガチンコはアンドレが酔っ払っていたから、みたいな呑気な話で、今時のプロレスファンが納得するわけもなかろう。そう思ったのだけれど、これは文春新書。読者の対象は、金曜8時に見ていた昭和のプロレスファン。50〜60代のその連中のノスタルジーのための本だったか。あ、オレも入れられてる?
2012.12.18
Kindleが来た。
ちょっと前には「今から注文しても2ヵ月待ち!」と煽っていたのに、こないだオーダーしたらあっさりと今日届いた。
普通に速いどころか、なんと発売日の前日。
しょうがねえなあ、アマゾン。
佐川急便だけでなくユーザーまで呆れさせるつもりなのか。そんなわけはないか。
Kindleとは「火をつける」という意味だそうで「炎のように知識を燃え上がらせる」との狙いでつけられたネーミングらしいが、どう考えても「金取る」としか思えないのだが。
その証拠に原価割れの激安で端末を普及させ、そしてソフトへの課金で儲けるというビジネスモデルだし。
IT業界お得意のフリーミアム商法。
あるいはタダで座布団を配って置いて、座ったら問答無用でカネを取るという座布団商法。
確かにこれだけのハードが1万5000円というのは凄い話だ。オレも2万円ならスルー、この価格だから買ったのであって、座布団商法は狙い通りのようである。
もっとも、一番気になるのはペーパーホワイトというモノクロKindle。
今日届いたKindleはWi-Fi対応だが、モノクロは3G対応で、しかもNTTとKindleの回線契約はアマゾンが代行して、通信料はタダ! 使い放題!
その通信料は誰が負担するのか。たぶんアマゾンだろうが、そんなことをしたら損するではないか。
あるいはNTTが「タダでもいいや、第二の佐川急便になってやる」とやけになったか。
どう考えてもこのビジネスモデルが成立するわけがわからん。
こっちがモノクロしかないのも、あんまり大勢の人にタダ回線を使って欲しくないという思惑からだろう。
でも、いずれカラーのKindleFireにも3Gタダ回線バージョンが登場するだろう。そっちこそ本当に買いである。
今はとりあえず家で本をダウンロードして読むだけだ。
アマゾンの段ボールを見て「何これ? ももクロ?」興味津々の息子に箱を開けさせ「わっ、Kindleだ」と喜ぶ息子に充電とセッティングを命じる。
ところが既に発送の段階で初期設定は終わっていたのね。気が利くのね、アマゾンさん。
この日記の読書記録には書いていないが、実は最近、アローズタブレットにKindleソフトを入れて、電子書籍を何冊か読んでいる。
えっ、Kindleがアローズ? というわけで、知らない人にはちんぷんかんぷんの話かもしれないけど、まあ、タブレットで電子書籍を読んでいるわけだ、ボクちゃん。
当然、クラウドさんのおかげで、同じ書籍はスマホの火を噴くレグザでも読める。しかも、途中で閉じたページから、どっちの端末でも開けるのだ。クラウドさん。
しかしあれだな、アローズは富士通、レグザは東芝という日本連合軍だけど、これでもギャラクシーに見劣りするものしか作れないのだから、日本のモノづくりはもうとことんダメになったのだな。
で、Kindleに戻ると、届いたばかりのKindleのスイッチを入れると、もう既に今までオレが読んだ電子書籍が自動的にダウンロードされちゃういうわけね。
これは便利。いや、やばい。
なにしろ「電子プロレス」とか、そんなくだらない本しか読んでいないことが息子に一瞬でばれてしまったからだ。
もしエロでも入っていたら、たちまちにして大騒ぎではないか。
エロにとってクラウドさんは大敵である。
アローズで電子書籍を読むと、まったく頭に入らない。
とりあえず演歌の歴史について書かれた新書をダウンロードして読んでみたのだが、すぐに眠くなる始末。本の内容はかなり優れた研究書なので、電子書籍という形態が人を眠くさせるのか。
よくわからない。
そこで今度はビジネス書を入れてみた。真木準というコピーライターの発想法みたいなお手軽本である。
これも眠くなってきた。本の内容がつまらないからだ。
うーむ、ならば次はどうだと入れてみたのがプロレス本。
これはよかった。さくさく読めた。小林邦昭やストロングマシーンのロングインタビューなんて、すごく面白かった。
なんだ、電子書籍にはプロレス本が一番いいのかよ。
でも、小林邦昭のインタビューが400円というのは、果たしてどうなのか。ちょっとぼったくりじゃねえの?
そこで今度はゲームの考察に関する本を入れてみた。なんと99円。
ファミコン通信に連載されていたコラムをまとめた本である。
そしたら息子がKindleを片手に寝そべって、この電子書籍をさくさくと読んでいる。
ぱっと見にはゲームをしているようだから、世の中のお母さんたちは「ゲームばっかりしてちゃいけません」と怒ろうとするのだが、それが電子書籍であると気づいた途端、「本ばっかり読んでちゃいけませんと言うわけにもいかないし、困ったわ、まったくもうITのバカ」と切れるのではないか。ちなみにこれは我が家のことではないので、念のため。
そんなわけで、Kindleの使い道はあまりないということが判明したのである。
そこで当分は、見せびらかしを第一の目的に持ち歩いて、電車の中で難しそうな顔をして偉そうにKindleで読書してみせることにしたのだった。
そういや昔、ニフティサーブを立ち上げた人に新しいメディアを成功させる条件をたずねたところ「エッチとギャンブルですね」と即答されたっけ。
どうやらこれは普遍のようで、アマゾンのKindleコーナーにはエロ関係もけっこう堂々と並んでいる。
すました顔のお姉様向けに、案外売れるかもしれないなあ。
それはそうと、Kindleのおかげでさらに事態は大変なことになってきた。
そうである。コンセント問題である。
スマホの登場以来、一日一度どころか二度も三度も充電しなくてはならなくなって、世の中には一気にコンセント不足が露呈した。新幹線の窓際は、今や「充電席ください」と言わないと替えない始末←ウソ。
我が家も、夫婦のスマホに息子のガラケー、娘のまもりーの、息子の防犯ブザー、iPad、ヨメのiPod、レグザタブレットと大騒ぎ。そこにKindleが乱入して、日本人・外人入り乱れてのバトルロイヤルになってしまった。
夜寝る前には、我が家の充電席であるリビングルームのコンセントでどれを充電するか、という問題に直面してしまう。
おそらく日本中似たような混乱が起きているだろう。まったく困ったものである。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.17
週の頭の、しかも朝一番から、間抜け歌バンド、違う、遊び歌バンド・たんさいぼうのライブである。
場所は、川崎。小田急が走っているあたりの川崎。
すげえ山道が続くあたりで、なるほど、これじゃ冬季はスタッドレスが必要だなと実感させられた多摩丘陵。
ライブはここの保育園で、それはそれは大変な盛り上がりで、大成功であった。
大成功ということは、大疲れたということでもある。
普段はライブの日はぐったりして仕事にならないから他の予定は入れないのだが、本日は無理矢理強引にねじ込まれた仕事があったので、ライブ後は昼飯も食わずにオレだけ大急ぎで帰る、多摩丘陵のワインディングロード。
という具合で、頑張って駆けつけた次の仕事が、なんと現地に着いたら一方的なドタキャンという有様。
何ともとほほな事態であって、多摩丘陵をどうしてくれるんだと一言言いたいのだが、そこは自営業20年を超えるオレ。大人の対応で和やかに場を収めたのだった。
その後、軽く飲みながら打ち合わせを行い、電車で帰る。
と、地元の駅を降りたら駅構内で昨日当選したばかりの国会議員がお礼の辻立ち。議員も大変だなあ。
ところがその議員に、ちょっと酔っ払ったおっさんが絡み出した。別に喧嘩を売るのではなくて、単に自民党が大嫌いで議論をふっかけようとしているオヤジのようである。
見ていたら、こんなオヤジが相手でも議員は一歩も引かず、きちんと丁寧に議論に応じていた。
と、そこに加わったのが学生と思われる4人組。領土はどうするのだ、憲法は、などとこちらも議論をふっかけ始めた。
それにも丁寧に応じる議員。時々、傍らを通るおばちゃんが「おめでとうございます」「頑張って」などと言いながら握手を求め、議員も一つひとつそれに丁寧に応じている。
大変だなあ。でも、ちゃんと応じて、なかなか立派な態度であると感心。
そういやこの議員は、去年、ひょっこり魚せいにやってきて、オレとカウンターで並んで飲んだんだっけ。
その時は「新年会が200も入ってるんですよ〜」と苦笑していたが、今度は政権奪回で、もっと多くの新年会・忘年会に参加しなくてはならないのだろう。
まったく政治家というのはご苦労なことで、長崎にいたえりりんが辞めたくなったのも無理はない。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サウンド&レコーディング」プライベートスタジオの特集。まったくこれだけ充実したスタジオを皆さん持っているのだから、そりゃあ商用のスタジオが干上がるのも当然だろう。それにしてもヒャダイン。オレに近いような環境の音楽作りをしているのに、オレとのこの差はどういうことなのだ、と愕然。コマちゃんはクリスマスライブに向けてももクロのはっぴを買ったというのに。
2012.12.16
衆議院選挙の開票速報を見ていたら息子が、「この人は比例区で復活するんじゃないの?」などと言ってる。
おお、どうしてそんなことを知ってるんだ。大人でもわかってない人がいるというのに。
「だって小学生新聞に書いてあったもーん」と息子。やっぱり新聞を読む習慣は、大切なのだなあ。
その隣で、やっぱり開票速報を見ていた娘が「ねえねえ、男の人なのに女の名前が付いてるよ」知らせる。
どれどれ。
「ほら、この人」と指さしたのは、大阪の井脇ノブ子。
えーと、この人は女の人なんだよ、とオレ。「えーっ」と娘。
「みんなそう思ってるんだけどね」と、ヨメ。「えーっ」と娘。
衆議院選挙の夜の一家団欒の一コマであった。
それはともかくとして、佐川急便がアマゾンの取引を打ち切るかも、というニュースが流れていた。
大量の発注を武器に、アマゾン、相当無茶な条件を佐川に突きつけているらしい。おかげで配達現場は、即日配達のアマゾン便に振り回されて疲弊するばかり。
走っても走っても儲からないようだ。
なるほど、急に「佐川男子」なんて無理なあおりを始めたと思ったら、そういう事情で無理にでもモチベーションをアップさせる必要があったということか。
この先、たぶんアマゾンは自社の配達網を整備するのではないか。
そしてそこには小口物流のほとんど、それこそ郵便物も取り込んでしまうのではないか。
恐るべしアマゾン。
今日当選した政治家の皆さんになんとかしてもらわなくては。
と無理に頭の話題に戻って話をつなげるのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「できるかな」西原理恵子・扶桑社。なんだろう、急に西原がつまらなくなったぞ。オレが面白さをわからなくなったか、西原が劣化したのか、原因はまだ不明である。
2012.12.15
本日は埼玉県の浦和で、たんさいぼうライブ。
たんさいぼうとは、オレがリーダーを務める遊び歌バンドである。
行った先は初めての児童センター。高齢者施設、いわゆるデイサービスのような施設を併設した、これから増えてくるであろう形態の児童センターである。
集まったのは親子30組近くにお年寄り数名。
おじいちゃん、おばあちゃん、どうからなーと思いながらおそるおそるの始まりだったのだが、なんとすぐにのってくれて、一緒に体操するしゲームするし歌ってくれる。
ニコニコと楽しそうなその表情を見ていて田舎の親を思い出し、ギターを弾きながらちょっと涙腺緩んじゃったよ。
子どもたちも0歳児が泣きわめき、1歳児がわけわのわからない絵を描き、全員で踊って、大騒ぎ。お父さんたちもとても楽しそうだった。
こりゃあ今までやった中で一番のライブだったな。
ボーカルの提案による構成もよかったし、何よりも参加者の皆さんがステキであった。
「病院の帰りにたまたま寄ったんですけど、面白かった−」とわざわざ報告に来てくれたママは、隣の駅の保育士さんだそうで、なんとCDを買ってくれた。
こういう偶然の出会いも嬉しいぞ。
たっぷり1時間のライブ、ぐったり疲れてしまって、帰ってきたらほとんど倒れ込むように2時間ほど熟睡してしまった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.14c
本日もヨシダさんと北千住。
広島も遠いが北千住も遠いのだ。
夕方、新宿の楽器屋によってベースのケースを買う。一番安い2400円だ。
大きいのを持って帰るのが嫌だから、3つぐらいに折って畳んでねと頼んだら「2つが限界ですよー」と言われる。残念。
ベースを買ったのはいいけれど、一緒に一番安いケースを買ったら初日に壊れてしまったので、買い換えたのだ。安物買いのなんとやら。
実は今、被災地から「たんさいぼう」にライブの依頼が来ていて、これが年明け早々の大イベントになるだろう。
寒空でつらい思いをしている子どもたちの心を、少しでも温めてあげられれば。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.13
たぶん今年最後の地方出張は、なんとすごいぞ、朝、大阪に行って午後は広島、そして日帰りというスケジュールだ。
朝は6時半の「のぞみ」。駅弁。
大阪の天神橋で「面影橋から〜天満橋〜」と歌いながら、コマちゃん、ヨシダさんと合流。
12時半の「のぞみ」で広島に向かう。駅弁。
「僕らの街の〜おなじみの〜」と歌いながら路面電車に乗り、原爆ドームをながめながらインタビューを終えて、5時半の上りの「のぞみ」。駅弁。
結局、本日は3食とも駅弁という、経済的に非常にもったいなく、健康面でも果たしてどうよという一日だった。
広島から東京はやっぱり遠いな!
こんな日はビールでも飲んで帰りたいのだが、急ぎでやらねばならぬ原稿仕事があり、断念。
悔しいからコンビニで発泡酒を買って帰ったら、何をどう間違えたか、バカなオレはキャラメル味のチューハイみたいなものを買ってしまい、これが激マズで、長距離出張で疲れた頭で吠えてしまった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「文藝春秋」
2012.12.12
すごいな、12が3つも続く日だ。
久しぶりに家にこもって原稿仕事。右から左へと、どかどか片付けていく。
けっこう順調にはかどって、何よりである。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊現代」「日経エレクトロニクス」
2012.12.11
朝イチ、新宿で会ったカメラマンのヨシダさんがやつれている。
どうしたのかと思ったら、フランスに行ってパスポートを紛失し、すったもんだのあげく昨日の朝、ようやく帰国したのだという。
詳細はご本人の名誉のため伏せるか、空港に到着して朝飯をと思って店に入った途端、太った日本のおばちゃんが注文を取りに来たのを見て、「やっと日本に帰ってきた〜と思いましたよ」というのに笑った。
ちなみに帰国の機中、サッカーのサポーターらしき一団がやたらとうるさかったという。なるほど、クラブワールドカップの応援か。
わざわざ日本までやってくるとは、金持ちサポーターだな。
夕方、家に帰ったら、ガキどもがわらわらといる。ななな、なんだ。
どうやら息子が買ったばかりのWii Uを自慢し、友だちを呼んで見せびらかしているらしい。
大騒ぎでガキどもがやってるゲームを見る。
ふえー、すごいねえ、Wii U。こんなこともできるのかよ、とびっくり。
しかも、その先進のテクノロジーを画面のこちら側、つまりユーザーインターフェースのために使っているのが素晴らしい。
絵はマンガ並みなのだが。
それにしても寒いなあ。12月。
日本海側は大雪で、関東は激寒。
最近は駅の構内にユニクロの小さい店がちらほらと見えるが、どこでもサラリーマンがヒートテックに群がっている。
もはや日本の冬はユニクロなしでは過ごせない。そうか、ユニクロはインフラになったのか。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊ポスト」
2012.12.10
リーマンショック後、例えば小さいけれど優れた技術を持つ金型メーカーが立ちゆかなくなったり、大手メーカーを一方的にリストラされた技術者が中国・韓国系企業の日本ブランチに転職してかつての会社に牙をむいたり。
そんなことがおきてしまったから、もう日本のモノづくりは元に戻らないかもしれないなあ。
その気になりゃ強いぞ、日本のモノづくり、みたいな論調にはちょっと疑問符を持ってしまう。
これとは違う論点だけど、いま、歯科技工士の世界はどんどん自動化が進んでいて、熟練の技術を必要とせずに、あるいは技術力に左右されずに、義歯が製造できるようになってきた。
これからどんどん置き換えが進んでいくようで、この世界で腕を磨いてきた職人たちがあぶれることになってしまう。
いろいろと世の中が変わっていくようだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経エレクトロニクス」「Number」いきものがかりというバンドの作詞の人が“北島康介の「ちょー気持ちいい」「なんもいえねえ」という言葉が力を持つのは、そこに北島康介というアスリートの闘った時間が凝縮されているからだ”という趣旨のコラムを書いていたけど、そんなの、当たり前じゃん。なんてつまらんことを書いて載せているんだろうなあ、と呆れてしまった。
2012.12.09
もうずいぶん昔の話である。
川崎の住宅展示場で話を聞いたときのことだ。
川崎といっても北部の小田急線や田園都市線が走っているあたりではなく、南武線なんかが走っているベタな川崎、ジャージのおっさんが電車の中で競馬新聞なんかを読んでいるあたりの川崎である。
その住宅展示場のモデルハウスの責任者は「このあたりって、平日にぶらっとジャージ姿でやってきたおじさんが、いきなり“これくれ”って家を注文するんですから、油断できないですよ」と言ってた。
見た目に寄らないなあ、というより、本当の金持ちってそういうものなのかなあ、と思ったのだった。
なんでそんなことを思い出したかというと、今出ている「日経ビジネス」が富裕層の特集をやっていたからだ。
ある大金持ちは環八沿いのぼろ家に住んでいて、それはそれはつつましい暮らしをしているのだそうである。しかし、実は数十億という資産を持つ、とんでもない金持ちというのだ。
そういう富裕層が増えているという特集である。
たぶんそれは今に限ったことではなくて、川崎のジャージおっさんのように、昔からいっぱいいたのだろう。
リーマン後に成金富裕層が凋落して、成金じゃない富裕層が残ったという話のような気がする。
興味深かったのが、ある富裕層のおっさんが、高級外車(ベンツかBMWだろう)のディーラーは身なりで客を判断するのに、レクサスはそんなことをしないからいい、と言っていたことだ。
ほほう、なるほど、ベンツは人を身なりで判断するのね。さもありなん。BMWなんか、まさしくそんな感じだよな。
きっとジャージでショールームに行って、しっしっと追い払われたのだろう。わはは。
実はポケットに無造作に100万円を突っ込んでいるようなジャージおじさん。それを追い返すベンツ。なんだか面白いね。
てなわけで、本日は日曜にも関わらずアメリカ大使館近くで取材仕事。
閑散とした休日の都心は、やたらと警官が目立って、ミサイルでも警戒しているのか。
帰りに、池袋のビックカメラにふらっと立ち寄る。
昨日発売されたWii Uが、おそらく手に入るだろうと踏んでのことだった。もちろん予約なんかしていないのだが。
なんでそう思ったかというと、発売初日の昨日、量販店では行列ができて、しかも予約した分のみで終了というニュースが出ていたにも関わらず、夕方、地元の西友を見てみたらちゃんと一台売られていたからだ。
大笑い。西友の家電売場は、この手のギアを入手する穴場である。
ところが間抜けなのは西友で、Wii Uの本体はあるものの、ソフトが見当たらない。つまりソフトなしでゲーム機を売っていたのである。
やるね〜、西友。
それを見た息子の怒ること怒ること。「おっかしーよこれ」と怒髪天なのだった。
まあ、そんなわけで西友にあるんだから、ははあ、これはきっと流通在庫で調整して市場を煽ってるなとにらんだ次第。
案の定、ビックカメラに寄ったら普通に売っていた。
いや、普通じゃないな、ちゃんと整理券を配っていた。
ほうほう、どれどれ、整理券をくださいな。そして、この整理券はどうすればいいんですか。
店員は「どうぞこちらに並んでください」とオレを案内するのだが、それがなんとレジの前。
今こうして書いていても大爆笑だな。
見栄張って整理券なんか配らなくて、レジで普通に買えるんだから、普通に売れよなあ。
整理券持ってレジの前に行ったら、いらっしゃいませと普通に買えたのだった。別に行列もしてないし。
家に帰ったら妻子は出かけていたので、Wii Uの箱をテレビの前に置いて、オレは魚せいまで飲みに行く。だからWii Uを発見した息子がどれだけ驚喜したか、よくわからない。
家に帰って風呂に入って、1時間ばかりゲームをする息子を見たら、へー、なかなか凄いねWii U。さすが赤字覚悟で業績立ち直しのために任天堂が社運をかけて導入しただけある。
って、赤字覚悟で業績立て直し、ってあたりが既に矛盾しているのだが。
もっとも日経ビジネスの社長インタビューを読むと「とにかくWii Uというプラットフォームを根づかせるのが大切で、それさえできれば後から利益はついてくる」という狙いらしい。グーグルなんかと同じ、フリーミアム戦略に近い戦略だ。
どうなるのか、ちょうと興味深い。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」
2012.12.08
子供を連れて久しぶりにカラオケに行ったら、今どきのカラオケって点数が出るだけでなく、全国レベルで何位って出るんだね。
息子は何が悲しいのか「およげ!たいやきくん」を2回も歌って、「どうせほかに歌ってる人なんていないからぼくが1位だ」とふんぞりかえっていたら、なんと9位、しかも最下位だったので、「やっぱり僕はタイ焼きさ〜」とふてくされてしまったのだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.07
ここのところ忙しくてさあ、一日中出ずっぱりだったりするわけよ、オレ。
それがたまたま今日の午前中は出かけなくてよくなり、よーし、ここでまとめて原稿をやっつけようと思っていたわけ。
ところが夜中に火を噴くレグザが壊れちゃったものだから、この貴重な午前の時間がドコモに潰されることになっちゃったわけ。
非常に頭にきたわけ。
仕方ないから早朝から仕事をやって、10時を前にドコモショップに飛び込んだオレ。光が丘のドコモショップだ。
限界団地寸前の光が丘では、朝っぱらから老人たちが時間つぶしにうろうろしている。うっかりするとその老人たちにドコモショップを占領されて、順番待ちで2時間なんてことにもなりかねない。
大急ぎで朝イチなのだ。
実際、光が丘のショッピングセンターを歩くと、ここかしこのベンチで老人たちが何もするでもなく、ただぼーっと座っている。
この光景を見たときは、ちょっと軽いショックだったなあ。これが高齢社会の現実かと。
かつて1960年代にポール・サイモンが、公園のベンチに座る老人たちをブックエンドに例え、“70歳になるというのはなんて奇妙なことだろう”と歌ったシーンが、今、現実になってきたのだ。
などと社会派を気取りつつオレは朝イチでドコモに飛び込む。
そして受付の兄ちゃんに火を噴くレグザを差し出し、ほれ、火を噴くレグザの液晶が昇天してしまった、すぐに交換するか代替機を用意するかして欲しい、それも大至急、今すぐ、アサップ!! と告げたのである。
さあ、どんな言い訳をするかと身構えていたら、受付君は「ああ、これは大変だ! すぐに交換いたしましょう、おい、山下君、ただちに交換して差し上げたまえ」と執事に命令し、こともなく実にスムーズに進んだのである。
家を出て車に乗ってドコモで交換してまた車で帰ってきて、全部で1時間もかからなかった。
すげえ。
ドコモショップ、グッジョブである。
日曜の昼なんかに行くものじゃないな。行くなら平日の朝だな。
ということで、見た目は変わらないが、実はまったくの新品になった火を噴くレグザを持って銀座まで仕事に行く。
あれですな、便利ですな、クラウド。
端末をまるごと替えたというのに、電話帳やスケジュールや、全部自動で空から降ってきてたちまち復旧完了。クラウドさんは天才ですね。
などとニコニコしながら取材仕事をしていたら5時過ぎにビルがぐらっと揺れた。
横揺れに縦揺れが混じったような、不思議な揺れ方で、げ、この揺れ方はやばいのではないかと瞬間的に思ったような、そんな地震だった。
あれですな、3.11もそうでしたが、コンクリートのビルがギシッギシッと音を立てて揺れるのは、やっぱり不気味なもんですな。
震度4。東北は震度5。
電車が止まったかと思ったら幸いにして平常に動いており、有楽町線で石神井公園に帰る。
駅にいたのは、遊び歌作家の小沢かづと先生。
今日は、小沢かづと先生、高杉正先生と忘年会なのである。
その小沢先生、地震のことをまったく知らず「ほげー」と口を開けて改札で立っていた。まったく危機感の薄いヤツである。
高杉先生が遅れるというので小沢先生と向かったのが、地元の中華料理屋。実はここ、中華料理でも北京とか上海とかではなくて、奥地のシルクロード料理を食わせてくれるのだ。
寒い土地の料理だからだろう、どれも基本的に辛いのだが、どれも激しく旨いのだ。
特に餃子は絶品。
ここのところ領土問題があって中国領土に足を踏み入れるのはやめていたが、よく考えればシルクロードは新疆ウイグルの自治区。漢民族とは激しく対立する、敵の敵は味方だ理論で言えば日本の友好国と考えてもいいのではないか。
なんて誰も聞いていない理屈を述べながら、激しくシルクロード料理を食う。甥っ子のひろと君に食わせてあげたいなあ。
旨いだけでなく安いのだ、この店。大人三人、紹興酒のボトル2本を含めて飲んで食って、それで9500円。しえー、安い。
満足して見上げてる店内のテレビではニュースが「月曜日に北朝鮮のミサイル発射か」と告げており、おいおい、大地震で弱ったところにミサイルを撃ち込まれるとは、日本はなんという物騒な国になってしまったのだと、3人で明日の世を案じたのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.06
朝から川崎に行って午後は三田に行ったわけだが、途中、麻布十番で昼飯を食ってるときに、ヨシザワさんがももクロファンであることが判明した。
ヨシザワさんはカメラのアシスタント、略して亀足である。
コマちゃんがももクリ(専門用語で、ももクロのクリスマスコンサートのこと)のチケット当たったって、と言ったらこの亀足さんの目がきらっと光り「ワタシ、西武ドーム行きましたよ、ふふふ」とクールに笑ったのだった。
おおおお、それはすげえ。
僕はあーりん推しですが、あなたは? 「ワタシはれにちゃん推しです、ふふふ」
おおおお、れにちゃん推し! 本物だ、この人は!
隣ではコイデ氏がセルフサービスのライスのお代わりをしてばくばく食っていた。
夜、魚せいに行ったら珍しく長野のまっちゃんがいた。
あれ、まっちゃん、何してんの、って飲みに来たに決まってるじゃんね。かかかっ。
と笑った瞬間、オレのスマホが壊れた。そうである、あの火を噴くレグザである。
なんの前触れもなく、画面が映らなくなったのだ。
火を噴くかと思ったら、ただ単に液晶が壊れただけのようで、どうせ壊れるならもっと面白く壊れればよかったのに。
まっちゃんの連れの若者がいい人で、直してくれようとする。
よく見たら「あっためたらどうだろう」と手でこすっているだけだったので、感謝するのをやめる。
しょうがねえなあ、レグザ。
この忙しいのにドコモショップまで行かなくてはならないのか。ぐったりと疲れたのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.05
本日は仙台に日帰りである。日帰りどころか、朝いって昼に帰るのである。
昼帰りだな。
仙台、寒い。
寒いのに、地元の連中はコートも着ないで、日陰で「今日は暖かいですねー」とか平気な顔でいうのである。ベガルタが強いわけだ。
そのサッカーであるが、ゴン中山がとうとう引退だ。札幌。
引退発表のために予約したホテルを「やっぱりもっとやる」と一度はキャンセルし、結局、発表することになったその控え室でも「まだ引退を取り消せるんじゃないか」と悩んだというが、この執念というか、泥臭さこそ、ゴンの真骨頂。
カネに汚いという噂こそあったが、まあ、それもプロゆえのことだ。
ゴンで思い出すのは、ドーハの悲劇で最後にイラクに入れられたときのずっこけぶり。「んもーっ」といいながらひっくり返ったのが、アップで映った。
それよりもオレが印象深いのは、会場の「おー、中山、中山中山、ゴンゴール!」のコールに合わせてゴリラのように両胸を叩き、オシム監督に向かって「オシム、オレを使え」とアピールする姿だった。
オレだ、オレ、オレを使え。
指揮官に向かってこんなアピールをするスポーツ選手など、当時は皆無だったから、実に新鮮に映ったものだった。
同じ文脈で言えるのが、日韓ワールドカップの稲本のゴール後の「オレオレ」パフォーマンス。
カメラに向かって自分を指さしながら満面の笑みを見せたシーンは、最高だったなあ。
その日韓ワールドカップでゴンは、秋田と共にベテラン枠、つまりチームの潤滑油として呼ばれた。戦力としてではない。
そのことを誰よりもはっきりと知りながら、トレーニングでは先頭に立って盛り上げていた姿は、まさに男であったぞ。
主力が試合の翌日休んでいて、控えメンバーだけが練習しているとき、トルシエが自転車に乗ってその様子をチェックしに来た。
低いグラウンドからその姿を見上げたゴンは、不敵にニヤッと笑いながら「おら、降りてこーい」とトルシエに向かって言い放ったのだった。
記録DVDにも収められていめこのシーンも、オレは大好きだなあ。
ゴンのプレースタイルをしっかりと受け継いだのが、岡崎だ。
断られても断られても地道に飛び込み訪問を続ける営業のように、岡崎は失敗してもボールが来なくても、とにかく走り回ってゴール前に飛び込む。
失敗してブーイングされても、へこたれることなく、また飛び込んでいく。
そういう姿になんとなく仕事する男の背中を重ねてしまうのは、やっぱりオレが年を取ったからか。
いやいや、それを感じなければウソだろう。
というわけで、ゴンの魂は岡崎が受け継いだから、ゴンはともかくお疲れ様なのだ。いいキャラの選手だった。
若手を挑発してもやり返してこなくなったことを理由に磐田を退団。
それは、手塚治虫が賞を上げる側よりはもらう側にいたいと「ブラックジャック」を始めたのにも通じる、迷惑な年寄りぶり。
もちろん迷惑でいいのである。わはは。
引退後は本籍地である、その磐田に戻るのかな。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「新潮45」今回のこの雑誌は、どえらく面白いぞ。必見。まず民主党の総ざらえがいい。改めて民主党はこんなにひどい党だったのかと、読んでひっくり返ってしまう。週刊朝日のハシシタ問題をとらえて検証したのも必読。この問題を通じて、橋下という男の本性が浮かび上がってくる。長渕剛の武道館ライブのレポートで「客は田舎のスナックにいるような男ばかり。喫煙率が異常に高い」という指摘に爆笑。
2012.12.04
風呂に入りながら息子に、今日は何があったかを聞いた。(娘は塾の日だった)
なんと息子は「練馬でオーケストラを聴いたよ」との返事。
練馬の文化会館で東京都交響楽団が、区内の小学生を招いてオーケストラの演奏を聴かせてくれたそうだ。へー、いいもん聴いたなあ。
そんなカネ、誰が出したんだよ、と聞いたら「税金」と一言。そりゃそうだ。
何を演奏したかというと「ドラクエのテーマ」だったらしい。なんじゃそりゃ。
どうやらアンコールが、ドラクエだったそうな。
息子によれば「最後の曲が終わってざわざわしてたら、突然説明もなくてドラクエの曲が始まって、おおーって、会場が凄かったよ」とのことである。
なるほど、そりゃあ、男子女子、どよめきだったろうなあ。きっとこの瞬間のことを、大人になっても忘れない子どもが何人もいるに違いない。
アンコール以外は何だったかと聞いたら「えー、新世界とか、あとわかんない」という返事で、要するにわかんないわけだ。
小学生にこういう文化を体験させるのはとてもよいことだと思う。できれば地方でもこういう機会があるといいのだがなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.03
オレのスマホ。火を噴くレグザとして有名なオレのスマホ。
こやつが今度はSDカードを認識しない状態になってしまった。これからは火を噴くバカレグザと、バカをつけてあげよう。
再起動するたびに「SDカードが異常です」という警告を発して再起動する。つまり再起動の連続攻撃なのだ。
その再起動無限ループの中、ホソノ氏から電話がかかってきたのに出られない。「もしもーし、もしもーし」というホソノ氏の声は、再起動音と共に消え去ったのであった。
なかなか面白いな、レグザ。
そんなことはともかくとして、5時頃トイレにおきたら、ドアがコンコンとノックされる。
誰だ? 「ののかだよー」と娘だった。
おお、娘よ、すぐにトイレを交替してあげるよ。
「ちがうよー、ラックが出ているよー」との返事。なんだとお?
別に隠しているわけではないが、オレんちではウサギを飼っている。今1歳だ。
こやつがちっとも可愛くない。
いや、ウサギっていうのは食われるための動物で、本能的にすごく警戒心が強い。だから家族のことも警戒している。よって可愛くない。
誰が餌を食わせてやってると思ってるんだと説教するものの、知らん顔である。
始末の悪いことに、こいつはやたらとかじるクセがある。電気コードはボロボロにされて、オレが泣きながら絶縁テープを貼った。
壁もボロボロである。
従って、自由に動けないよう、普段は籠に閉じ込めておくのだ。もちろん本能的に狭いところに身を隠すのが好きだから、籠の中で平気なのである。
ところが昨夜は何の拍子か、ゲージのカギを閉め忘れたらしい。
よってこやつは、大喜びで一晩中騒ぎまくり、かじりまくったというわけだ。
しかも、部屋の中で大量にフンをしてやがる。さらにはクッションにおしっこまでしてやがる。
おかげでこっちは朝からフンの始末だよ、おいおい。
クッションはもう使えないのでゴミに出した。既にボロボロだったから、未練はない。買い換えるにしても、どうせボロボロにされるから、いいやつは買えない。
問題は電気コードである。
ヨメがあちこち見て「あ゛ーっ」と声を上げていたから、かじられたか。ちっ。
まったく面倒くさいことよ、ウサギっていうのは。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.02
洗足こども短期大学で毎年この時期に行われる学園祭では、児童文化部が子ども向けのミュージカルを発表する。その音楽制作を手がけるようになって、3年目。
今年もお手伝いさせていただき、その発表を娘と見に行った。息子は将棋・囲碁教室である。
到着して、先生に挨拶。
先生は学生たちにはオレのことを「音楽をやってくれたナイスミドルなタンゴさん」と紹介してくれる。
女子大生の皆さん「きゃーっ、そうなんですかーっ、ありがとうございますーっ」と、剛力彩芽のような瞳でオレを見るのだった。
ふふふ。
ミュージカルはなかなかのできばえで、今年は特に悪役のボスが凄かった。
ドラクエのシドーしかり、タイガー・ジェット・シンしかり、ボスキャラの出来が全体のクオリティを決めるのは既定の事実。
今年のラスボスの出来が凄まじくよく、あのキャラの存在感にはちょっとぶったまげた。会場全部を持って行ってしまったようだった。
帰ってきて、中央道のトンネル崩落の事故を知る。
うひゃーっとのけぞる事故だ。笹子トンネルなんて、当たり前のようにしょっちゅう通っているし。
「トンネル入り口で1車線に規制して、トンネル中では2車線に戻すなんていうのは、トンネルの中にできるだけ車を滞在させたくないという理由しか思いつかない」と、この事故を10年前に予告していたブログが話題になっている。
ともかく今回の事故で肝を冷やしたのは鉄道関係者だろう。
笹子トンネル同様、山間部の難工事でつくられたトンネルは多いし、笹子トンネルより10年以上前につくられたトンネルはコンクリートそのものに海砂が含まれている可能性が高いし。
いや、それよりも危なくて、次に同様の事故を起こす可能性があるとしたら首都高か。
なんでも数百ヵ所にわたって補修が必要な箇所が明らかになっているそうだし。
30年以上の間、常時細かい振動を与えられ続けてきた構造物だから、絶対にどこかゆがんでいるはずだもの。
でも、それは橋や建築物でも同じ事であって、橋の老朽化はずいぶん前から指摘されているが、要するにインフラ構造物がいよいよ本格的にやばくなってきたということか。
去年は電力が崩壊し、今年は道路が崩壊し、いよいよ日本のインフラが本格的な老朽化の時代を迎えて、信頼も揺らぎ始めたわけだ。
これが少子高齢化の現実。
高速道路無料化なんて今思えば発狂的なことを言いだした政党がどこか、忘れちゃいかんな。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.12.01
さて、本日より冬である。寒いのである。
その中をオレは、罰当たりにもライブに出かけたのである。ご存じ、遊び歌のへなちょこバンド、たんさいぼうである。
なぜ罰当たりかというと、実は本日、子どもの学芸会だったからである。
うっかり忘れてのダブルブッキングで、まったくしょうもない父ちゃんなのだった。
けっ、子どものちーちーぱっぱなんて興味ねーよ。
そう虚勢を張る父ちゃんを、子どもたちは「大丈夫だよー、気にしないでねー、お父さんも頑張ってねー」と優しく送り出してくれたのだ。
よれよれになって帰ってきて、夕方、ヨメが撮ってくれたビデオを見る。娘が躍動し、息子がしゃべっている。
息子は、どうやら動物園の園長という重要な役をやったようだ。
芝居が終わり、えっ、この後にオチがあるんじゃないのか? という的外れな質問をしたオレだったが、やっぱりそれは的外れだったらしく、こうして息子の小学校時代最後の学芸会が終わったのである。
その後、請求書を書く。月末だもんでね。
ちょうどその時、Jリーグの中継が始まり、降格候補4チームの試合状況がリアルタイムで行き交うという緊張感あふれる放送を息子が見て、点が入るたびに「お父さん、アルビレックス1点取った」「ガンバ、負けてる!」と2階まで駆け上がって、請求書を書いているオレに報告してくれた。
ようやく請求書作業を終えて、残り15分というところでテレビに前に息子と座る。
なんと、このまま行くと絶望だった新潟が在留することになる。これは奇跡だ。
誰もがもう新潟は残留と決めつけていて、確率も15%ということだったのに、なんとなんと、あのガンバが負けて新潟がギリギリ残留。いやあ、びっくりした。
先週、実家で弟と一緒に見たJ2の昇格争いの一発勝負もすごい緊張感だったけど、この負ければ降格という4チーム同時進行もすごい緊張感だった。
ああ、面白かったなあ。こういうのを見るとJリーグは心底面白いと思ってしまう。
J2に落ちたらアルビレックス新潟のファンクラブに入ろうと思っていたのだが、この奇跡の残留劇を見せられたら、来期から入ってもいいかなと思ってしまった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.30
アップル、アマゾン、グーグル、フェースブックをIT業界のビッグ4と呼ぶのだそうである。日本風に言えば四天王だな。
マイクロソフトはその中に入っていない、まあ、そういう時代になったということか。
確かにこの四天王がなければIT生活は成立しないというか、それだけで十分というか。
そんなことを考えつつ、豊川へ。先日、信金立てこもり事件のあった街である。
街の人にその事件のことを聞くと「一体なにがしたかったんでしょーねー」とみんな首をかしげるのだった。
帰り、せっかくなので豊川稲荷にお参りすることにした。地元の人が「暗くなってからにはやめたほうが…いや、まだ大丈夫か、ふっ」と意味深に説明してくれた。
豊川稲荷は、えーともコックリさんで豊川稲荷大権現なむなむとか祈った、要するに狐の神様のパワースポットである。商売の神様でもあるらしい。
普通に本堂でお参りはしたのだが、意味深な溜息と共にすすめてもらったのは、奥の院の狐塚。
境内は4時を回り、すでに薄暗く、人気のないうっそうとした林の中を進んでいったら、その狐塚への入り口があった。これは…びびった。
ここには一人で足を踏み入れてはならないという念がじわじわーっと体中を包んで、ひえーっと回れ右をして逃げ帰ったのである。
あのまま進んで狐塚に入ったら、千体の狐の塚に負けて乗り移られ、オレは千と千尋のように神隠しされたに違いない。ああ、怖かった。
今度は誰かと来よう。
在来線で豊川から豊橋。豊橋駅は、JRと名鉄が同じホームに並ぶ、珍しい駅である。
新幹線は、こだましか停まらない。自由席。
二人がけに座っていたら、途中駅から出張帰りの大きな荷物を持った20代のサラリーマンが乗り込んできて、隣に座った。
座る前に隣の席を指さして「よろしいでしょうか、失礼します」と挨拶する。ああ、へえ、ともごもごと返事するオレ。
そして品川ではオレが、すんません、降ります、ともごもごしたら、サラリーマン君は「はいっ、どうも失礼しました」とまたきっぱりした挨拶をするのだった。
若い人がこういう気持ちのいい挨拶をしてくれたのだから、オレもふんぞり返ってないで、ちゃんと頭を下げて挨拶しなくてはなあ、と反省しながら新幹線を降り、金曜夕方のラッシュの山手線に乗り込んだのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊新潮」「日経ビジネス」
2012.11.29
大正時代という言葉には何か特別な響きがあって、大正ロマンとか聞くと、わけもなく胸が躍る。
激動の昭和を前にした、呑気で享楽的な一時期というような。
でも、考えてみたら天下泰平の大正時代もわずか15年しかなくて、平成の今よりずっと短いわけだ。
それはなんだかちょっと不思議な気がする。
などということと関係なく、本日は高崎へ。
高崎だと、車を使えばうちら1時間ちょっと。徒歩と電車で東京駅に行くのと大差なく、東京駅からさらに新幹線に乗ることを思えば、うちから直に高崎にいったほうがずっと早い。
それもなんだかちょっと不思議な感じだ。
というわけで上州名物の空っ風が吹く、寒い寒い高崎に予定より早く着いてしまい、空いた時間でユニクロで買い物などしてしまったのだった。
だってとヒートテックも、1年経つと機能が落ちるから買い換えなきゃダメだよって言われてしまったもので。本当なのかなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊文春」
2012.11.28
7時の新幹線で名古屋へ。昼までに仕事を終えて、午後帰ってくる。
土産に買った赤福を持って医者に行き、ワイロです、順番早くしてねと手渡したら「いつ行ったんですか? 今日? ひえー」と驚いていたが、確かにこういう移動はあんまり嬉しくないなあ。
今年、名古屋に行くのはたぶんこれで最後。
かも。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ「週刊ポスト」
「東洋経済」アマゾン特集。来年横浜に巨大な物流センターができるらしい。それにしてもヤマダ電機がアマゾンにクレームつけてるけど、かつて自分らは街の電気屋に対して同じことやらなかったっけ? 「オール読物」荻原浩の“冬燕ひとり旅”が面白い。売れない演歌歌手がどさ回りをしながら、ロック歌手でデビューしてアイドルを経て、今に落ち着く過去を振り返るという話だ。しみじみとおかしい。
2012.11.27
暇つぶしにヤフオクを見ていて、いつも感心するのは「使用感あります」という表現だ。
中古ってほどじゃないけど新品未開封とも違うぜ、っていうニュアンスがとてもよく伝わる。
しかもいろいろと応用が利きそうだ。
合コンの席で友だちを紹介するときに「使用感あるけど」とか、プレゼンの時に「使用感がございますが」とつぶやいたり。
あ、別にオレは合コンとか行かないから。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ「週刊ポスト」
2012.11.26
久しぶりにカメラマンのタカダさんに会う。元気そうだ。
大学受験の娘さんが、推薦の面接の前日にホテルのベッドから落っこちて「周囲は気を遣っているのに、本人が落ちちゃったんだからしょうがないよねえ」と笑っている。
そのタカダさん、スマホをいじりながら「バッテリーがもたいなんだよなあ」とぼやいている。
オレも同じだよ、どれどれ、とタカダさんのスマホをのぞいたら、なんとオレと同じ火を噴くレグザだった。
わはは、タカダさん、レグザじゃん。オレと同じじゃん。だったらバッテリーがもたないのもしょうがないよ。だって欠陥品にしてドコモ史上最低の製品と評判なんだから。
タカダさん「げげっ」と絶句。マック使いなのだからiPhoneにしておけばよかったのにねえ。
土砂降りの横浜で、そのタカダさんと、またねーと別れて家に帰る。
帰ったら、なんとももクロが紅白に選ばれたというニュースが飛び込んできた。
そうかそうか、よかったなあ。
NHKで収録があると呼ばれていったら、サプライズで紅白当選を告げられ、それが記者会見の30分前だったらしい。こんなところでもドッキリだなんて、本当に、大人にいじられてる娘なんだな。
3年前に代々木公園で下手くそな路上ライブをやってて、「冷凍みかーん、冷凍みかーん」と頭を抱えて倒れそうな歌を歌いながら、「いつかは紅白に出てやる」と思っていたというから、できすぎたストーリーだなあ。
ちなみに「冷凍みかん」で検索すると、その代々木公園で路上ライブをやっていた様子がYouTubeで見られる。
そしてYouTubeが終わる頃には、頭の中をしおりんの「れーとーみかーん、れーとーみかーん、よーんこいりっ」というフレーズが渦巻いている。ももクロの破壊力は、あの頃からだったのだ。
ももクロ紅白出場で本人たちは大喜びだが、それ以上に喜んでいたのが代表曲を手がけているソングライターのヒャダインこと前山田健一。
なんと発表直後に出演したラジオ番組で、生中継にも関わらず「嬉しいよー、よかったよー」と号泣してしまったのだ。
いいやつだなあ、ヒャダイン。
今まで手がけた歌手が紅白に出るからといって号泣した作曲家なんているんだろうか。ガキか。いや、いい人なのだ。きっと。
それにしても紅白なんて別にどうってことねえぜ的な雰囲気がいつの間にか消えて、出場が決まったら素直に喜んで、観る側も「やっぱ紅白でしょ」と大晦日にはニコニコしながらチャンネルを合わせるという存在になってきたのは、日本人のある種の精神的成熟ぶりをうかがわせて嬉しい。
バンドとか女性シンガーとかがいつの頃だったか「紅白に出ると田舎のおばあちゃんが喜んでくれるんです」と笑いながら言ってたあたりが、紅白がポジティブな存在になっていく転換点だったかもしれない。
でも今年の紅白で一番びっくりしたのは、美輪明宏の初出場だな。
あまりの異形ゆえにNHKから締め出されたあの化け物が、本当に「ヨイトマケの歌」を歌うのだろうか。「土方の子」とはっきり口にするのだろうか。
実に興味深いが、それよりももっと驚くのが1935年生まれの77歳ということだ。美輪明宏。
オレの両親と同い年ではないか。そしてオレのじいちゃんが亡くなる1歳前ではないか。
うーむ、美輪明宏、やっぱり化け物だったんだ。
それにしても、号泣したヒャダインだが、ももクロが紅白で歌うのはヒャダインの作品ではなくて現在筆ヒット中の布袋作品になりそうだ。
それもまたちょっちとずっこけが入ってて面白い。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.25
総選挙を前に有象無象が入り乱れている現在の選挙戦は、史上希に見るアホ選挙であり、こんなに面白いものはないと言える。
小学生の目にも同じように見えるらしく、息子は野田総理の演説を聞いて盛んに突っ込みを入れている。
「デフレのままでいいわけないじゃん、そんなことは小学生にだってわかるってのに」とテレビの前でヤジを飛ばしていて、まあ、とことん民主党ってのはダメだったと改めて思う。
昨日の夕方は駅前で民主党から無所属に鞍替えした地元議員が演説して、そして通行人にからまれていた。オレもからみたい気分だった。
調子のいいことに騙されたオレがアホだったわけだが、こつやのツラを見るだけで気分が悪くなるわい。
まあ、よい。そんな生臭いことは脇に置いておこう。
本日はオレがリーダーを務める遊び歌バンド・たんさいぼうの公開練習日である。公開であるのに、見学者は息子だけ。しかも、途中からぷいとどこかに行ってしまったのであった。
12月はなんとライブが5本も入っている。忙しいのだ。
これに合わせてというわけではないが、キーボードの伊達君が新兵器を導入してきた。新しいキーボードを買ったのである。
キーボード弾きがキーボードを買ったとしてもちっとも新兵器ではないか。
まあよい。最近のキーボードは安い上に軽くて高性能。
「昔のは重かったですよ」。おお、オレなんか7万円でなんとかトーンっていうのを買ったことがあるぞ。「あ、僕は3万円で買いました」
と、新しいものを手にいたときのお約束、おっさん同士の昔話をひとしきり。
確かに1万なんぼかの安いキーボードなのに、もうこれで十分。コード弾きはもちろんのこと、リズムボックスにベースまで自動で演奏される。
すごいなあ。これじゃ生演奏のミュージシャンが仕事を失うわけだよなあ。
って、おい、要するにオレのギターはもういらないということではないか!
井澤君も「うーん、ギターいらないですねえ」と言うし、こらこらこらあ、キーボードのせいでオレが役立たずになったではないか。
昨日までリーダーはオレだと偉そうにしていたのだが、今日は一転して除名の危機に陥ってしまったワタクシであった。うーむ、これはえらい事態だ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.24
今年はオリンピックイヤーだった。
えーと、どこでやったんだっけ。もう忘れてる。えーと、そうだ、ロンドンだった。
次はブラジルか。リオか。
オリンピックは節目にするには感覚的にちょうど単位だ。
次のオリンピックには、息子はもう親とまともに口をきかなくなっているだろうなあ、とか。
次のオリンピックには、オレはもう今の車には乗っていないだろうなあ、とか。
そう考えた時、頭に浮かぶのはあれである。そう、ももクロである。
次のオリンピックには、まだももクロはあるだろうか。いやあ、たぶんもうないだろうな。
オレの予想としては、来年、しおりんがオトコとの密会をスクープされ、それをきっかけに人気がゆったりと下降していくことになろうぞ。
別に年頃の女子に恋人がいても自然な話なのだが、なんというか、高校野球で優勝したさわやかチームが実は飲酒常習、喫煙上等のチームだったみたいな、そんなしらけ気分になってしまうわけだ。
ちょうど西武ドームでのライブから紅白という流れの今年後半が、あの頃がピークだったなあと、4年後には思い出されるのではないか。
いや、もう存在すら忘れられていて、DVDも捨てられているかもなあ。
ちなみにオリンピックを単位に数えることは、「オレはもうフリーになってからオリンピック3回やったぞ」が口癖の先輩デザイナーのコナガイさんに教わったことである。
オレはというと、独立して今年のロンドンが7回目のオリンピックだった。
ももクロのことより、次のオリンピックでも頑張れるよう、まずは自分のことを心配せねばならんな。
というわけで、おお、起承転結のある上手な文章が書けた。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.23
そういや2、3年前、若い女性が「うちのおばあちゃん、ちょっと呆けてるんですけど、こないだ帰省したらお小遣いくれました」とニコニコしながら話していた。
先日も別の若い女性が「おじいちゃん、ぼけちゃったんですけど、赤ちゃんができたと報告したら喜んでました」と、やはりニコニコしながら話していた。
一緒に住んでる、あるいは離れて暮らしている祖父母が呆けてきたというのに、それを恥じることなくニコニコと話す。もしかしたら、そういうメンタリティが少しずつ若い世代に広がっているのかも。
今の若い世代は、ものごころついた時から沈み行く日本を実感してきたわけで、弱者への温かい視点というものを自然に身につけているのかもしれない。
少子高齢化を当たり前のように受け止めて、だからこそいたわり合いながら生きていこうと、本能的に思っているのかな。
筒井康隆だったか、還暦になったら赤いちゃんちゃんこを着せられて処刑される、という未来の日本を描いた短編小説があったけれど、そういう話が成立したのは経済発展期の、いけいけドンドン、弱いヤツは置いてくぞ、という時代だったからかもしれない。
いずれにせよ、高齢者をどう支えながら暮らしていくかは、これからの日本の大きな課題であって、そんな中で高齢弱者に優しい視線を向ける若い世代の姿にいろいろと思うのだった。
いや、若い女性だから、というわけではないぞ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「まほろ駅前番外地」三浦しをん・文春文庫。小田急線の町田駅前を舞台に設定したシリーズ2作目。キャラが立った小説はやはり面白い。連作がいくつか収められていて、作品によって出来にバラツキはあるのだが、老夫婦二人暮らしの日常を妻の視点から描いた作品がとてもよかった。あと、若い頃の三角関係の思い出を大切に今を生きる老女の話は、浅田次郎に近い味わいの名作だと思う。
2012.11.22
一気に冷え込んできて、冬が始まったぞーという感じ。
今日は出かけなくて一日中原稿と格闘なのだが、練馬の畑の中の一軒家は実に寒く、ためらうことなくヒートテックのタイツをはく。
実に温かく快適だ。ヒートテックは21世紀の大発明だなあ。
問題は、やはり見た目である。
ヒートテックのタイツをはくと、ついバレエダンサーの真似をして踊りたくなってしまうのだ。
ヨメには「やめてください!」と真剣に怒られてしまう。困ったものである。オレが。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「FRIDAY」
2012.11.21
オレのスマホのレグザ、劣化がますますひどい。ともかくバッテリーだ。
30%ぐらいの残量があるはずなのもに、いきなり電源オチするというのが最近のパターン。はああ? てなもんである。
おかげで50%を切ると、ぼちぼち落ちるのではと落ち着かない。
当然、一日どころから半日も保たない。
もしかしたらと調べてみたら、代替バッテリーが簡単に見つかった。レグザ用のサードパーティ製のバッテリーで純正品の2.5倍長持ちだそうだ。
でも、1万円以上もする。レグザごときにそんなカネが払えるか。
ってんで、このバッテリーをこのまま使い倒すことに決定。
しかもOSを4.0にアップデートしたら内部メモリの空きが少なくなってしまって新しいアプリが入らず、さらに動作まで重くなってしまった。アップデートして性能が劣化するという、大笑いの事態である。
面白いのでもうしばらくはレグザと遊んで、さっさと買い換えるつもりであるが、しかし、こういう現実を見ると、スマホなんかやめて、ガラケー+タブレットが最強パターンというのも納得だ。
戻そうかなあ、ガラケー。
しかし、問題が一つ。ここでガラケーに戻すと、なんだ、スマホも使えない情弱オヤジだよ、という目を向けられることである。
人よりいち早くパンダスマホの時代からスマホを使い始めたオレとしては、そのような視線を向けられることに自意識が許さない。
常に最新のスマホを使って、ふふん、君たち、やっとボクに追いついてきたんだねえ、という顔をしていたい。
だから仕方なく不便なままレグザを使い続けるのである。なんだか変な話だが。
ところで通信関連では、NTTが突如、ビーフレッツの値下げを発表した。
ほほう、と思って日経を読んだら新規契約に限りとある。
なんということだ。今までの契約客からは5000円以上ものカネをふんだくって、新規契約客はそれより2000円も安くするのだそうである。
こりゃあ反乱だろう。
そう思ったら記事の最後に「既契約客についても追って検討」みたいなことが書かれてあった。
当たり前だよなあ。常連さんには500円のビールを出して、ご新規さんには300円におまけするなんていう店があったら、すぐに潰れるわい。NTTはそんなこともわかんないから、ダメなんだよなあ。
もちろんそこまでバカじゃないから、いずれ間違いなく既契約向けのビーフレッツも値下がりするはずだ。
それでも値段だけ考えると、ぼちぼちオレもNTTに見切りを付ける頃合いかという気もしている。
今はビーフレッツと、スマホがNTT銘柄だ。
一方で、テレビと固定電話がJ;Com。
住友商事とKDDIが喧嘩疲れをして、お互いぜえぜえと荒い息を吐きながら「ちょ、ちょっとタンマ」と休戦し、見かけだけでも仲直りの握手をしたことで、J;Comとauをまとめると、安くなることになった。
おまとめローンみたいなものである。
そこで、我が家でもスマホに光ケーブルをすべてJ;Comにおまとめローンしてしまえば、確実に節約になるわけだ。これはちょっと魅力的な発想である。
よって、早めにJ:Comに相談しようかなと思うわけであるが、だがしかし冷静に考え見れば、我が家の通信インフラをすべて1社に委ねてしまうのは、リスク管理上、果たしてどうなのかという判断も働く。
電話も携帯もネットもテレビも、一本のケーブルに集約しちゃって、台風でそのケーブルがぷつんと切れてしまったらお手上げではないか。まあ、携帯は通じるわけだが。
そんなこともあって、なかなか一本化に踏み切れないオレであり、仕方ないなあとぶつぶつ言いながら、今日もレグザに何度目かの充電をするのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊文春」
2012.11.20
そんなわけで、哀しきコンビニ弁当で大阪の夜を過ごしたオレは、久しぶりにぐっすり眠り(なにしろいつも一緒に寝ている息子に蹴られまくっている)、起きたら8時前だったのだ。
あららら、アポは9時。いかんいかんとあたふたして準備し、ホテルを出る。
まあ、ホテルから待ち合わせ場所まで冗談抜きで20秒なので、余裕なのであるが。
問題なく新大阪での取材を終え、すぐさま新横浜に移動する。
途中、新富士過ぎたあたりで、ごらんの富士山を撮影。ここは富士山を撮影するには最も有名なポイントだ。
ただ、雲が出ているとこが多く、こんなにクリアーな写真はなかなか撮れない。
奇跡の山、富士山。
ほぼ左右対称であること、なだらかな稜線が広がること、周囲に山がなくまさに孤高の存在であることなどが、奇跡と呼ばれる理由だが、それらがまさに納得できる一枚である。えらいぞ、オレ。
それにしてもこの山がいつかはドカーンと噴火し、あたりは溶岩で覆い尽くされ、粉塵は東京までたっぷり降り注ぐと思うと、そしてそれは明日にでも起きてもおかしくないことを思うと、今の穏やかな姿が永遠続くことを祈らずにはいられないのであった。
新横浜で降りて、次のアポまで時間があったのでメシを食ってビックカメラで時間をつぶす。
ビックカメラ店内では、ちょうど無料のカレンダーが配布されているところだった。
大きな日本地図のついた1枚ものの1年カレンダー。説明によれば毎年大人気とのことで、これは子どもの勉強にもよろしいのではないかとオレも1枚分けてもらう。
その場にいたのが、おばちゃん4人連れ。
「あらまあ、よかったわ、ちょうど欲しかったのよ、これ」「コジマ電気に行ったけどなかったのよ」「あら、ここはビックカメラよ」「違うのよ、ビックカメラとコジマ電気って合併したのよ」「あらーっ、あらら、本当? 知らなかったわーっ」と、おばちゃんたちは大騒ぎであった。
こうして東京・名古屋・大阪・新横浜という巡業、しかも駅ばっか、を終えて夕方に帰る。たいしたことはしていないのに、やっぱり移動が入ると疲れてしまい、ぐったりと何もやる気が起きない。
ぐったりと過ごしてしまった。
ぐったりしたままニュースを見たら、鳩ポッポが選挙に出ないと言いだしたり、偽装骨折の三宅おばちゃんが完全にぷっつんした目でインタビューに答えていたり、「止めに来た、行かないで」の名言で世のおとっつぁんたちをメロメロにさせた田中絵美子がフェロモン全開で辰巳駅前でビラを配っていたりと、いろいろと笑えるニュースがいっぱいだった。
鳩ポッポ、「民主から出るのをやめたんだもーん」とか言って維新あたりから出るんじゃないの? 貧乏・維新にとって鳩ポッポのカネは魅力だから、最高顧問とか言われてその気になっちゃったりさあ、などとテレビに向かって突っ込みを入れながらごろごろ過ごす。
それにしても田中絵美子、一度ナマで見てみたいものだな。コマちゃん、オザキ、一緒に見に行かないか?
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ「週刊ポスト」
「後悔と真実の色」貫井徳郎・幻冬舎文庫。この人の作品は数冊しか読んでなかったと思う。山本周五郎賞受賞ということで手を出してみた。警察ものである。600ページ以上の分厚い文庫本だが、前半はたるいものの、後半は盛り上がって一気に読ませる。まあ、決して読後感のよい話ではないが。
2012.11.19
本日は昼に東京で取材があり、名古屋に移動して夜の7時から取材。
そして9時に終わってそこから新大阪に移動して新大阪泊まりというスケジュールである。
以前に比べて現場状況はだいぶ改善されたので、コマちゃんは安心されますよう。
しかし、夜に名古屋で取材してそれから新大阪っていうのもユニークなスケジュールだ。それでも、この会社グループの仕事をしていると普通に思えてきてしまう。
なんせ、今晩飲み会があると聞いて「いくいく」と品川から新幹線に乗って名古屋の飲み会に参加し、「じゃあ、電車がなくなるから帰るねー」と最終の新幹線で東京に帰っていくという、そんなことが当たり前のように行われている会社だからなあ。
そんな感覚になれてしまったから、大阪で泊まったオレが、大阪じゃなくて浜松に行けばと思っても別に無理のないことなのである。
なんでそう思ったかというと、新大阪に到着したのが11時近くで、改札から徒歩20秒のホテルにチェックインしてからメシを食いに行こう(晩飯抜きで仕事だったのだ)と思って一人で街に出たものの、新大阪近辺は東京で言えば丸の内を歩いているようなもので空いている店はまったくなく、駅の中のドヤ街のような飲食街もとっくに閉まっていて、結局オレはコンビニで弁当とチューハイを買って帰って、ホテルで哀しみのコンビニ弁当390円が晩飯だったのである。
長い文章だな。しかも下手。
缶チューハイを飲みながら冷たいコンビニ弁当を、ホテルの部屋でぼそぼそと食っていると、こんなことなら浜松に行ってキベさんと飲めばよかったと後悔するのも当たり前。
浜松のほうがなんぼか店があるし。
まあ、しかし出張なんてこんなもんだよな。
おとなしくもぞもぞと毛布をかぶって寝たオレであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊現代」
「松本清張短編コレクション」(下
)文春文庫。久しぶりに松本清張が読みたくなって短編集を手にしたが、なんだか入り込めなかったなあ。淡々とした地の文章で、人がどんどん堕ちていく様を描くのが、オレは好きだ。
2012.11.18
以前はしおりん推しだったが、最近のオレは完全にあーりん原理主義である。
あーりん原理主義とは何か。
推しを超えたのが原理主義。あーりんのすべてが正しいと平伏するのが、そうだ。
ごりごりのあーりん右派と言い換えてもよいかもしれぬ。
しれぬ、とか言っちゃって馬鹿じゃねえかオレと思わないでもないが、原理主義者はそんなことでは揺るがないのだ。
ともかくあーりんの破壊力に、オレは完全平服である。今も頭の中は「あーりんのことさーさきっていうな!」のフレーズがエンドレスでリフレインしている…。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.17
「大きくなったら、旅館のおかみさんになりたい」と娘が言い出したのは、2月か3月だった。
友だちとそんな話でもしたのだろう。
娘は「でも、旅館に行ったことがないから、おかみさんがわからない」と言う。
そんなことはない。大変不本意である。これまで何度か温泉旅館に連れて行ったことがある。ただ忘れているだけだ。
仕方ない。温泉に行くために、500円貯金を始めることにした。
500円貯金とは、財布の中に500円玉があったら使わずに貯金するというものである。ドラえもんのでかい貯金箱に、オレとヨメが500円玉を手に入れたらこまめに放り込んでおくというやり方だ。
半年たって中をあけ、たまった500円玉を子どもと一緒に数えてみたら8万円もあった。へー、貯まるものだなあ。
半年で8万円ということは1ヵ月1万円ちょっと。つまり週3000円。ということは1日500円。なるほど、1日500円貯めれば半年で温泉旅行に行けるというわけだ。
なかなかにいい方法ではないか。
こうして本日、我が家は群馬県の伊香保温泉に一泊旅行である。
夕食はバイキングコースを選んだので、子どもは好きなものをたらふく食った。肉しか頭にない息子は赤城牛のステーキを3枚も食った。
もちろん温泉も堪能する。
貸し切りの露天風呂が取れたので、親子4人で一つの湯船。
雨が上がって空には星が輝いていて、「寒い寒い」とぶるぶる震えながら入った温泉は、素晴らしかった。
息子と娘の年齢を考えれば、家族全員での入浴は、これが最後かもしれないなあ。
早朝、林の中のお湯に浸かりながら、夜明けを眺めたひとときも素晴らしかった。
こうして過ごした温泉は、一切合切、全部入れて7万円。案外安く上がった。
残ったお金は貯金箱に戻し、また500円貯金をして春に温泉に行くのである。
「また来たいねえ、ここ」と大喜びの娘であったが、ちなみに現在では「将来は歌手の後ろで踊るダンサーになりたい」とのことで、おかみの“お”の字も出てこないのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.16
日ハムが勝てば後は適当でいいと思っている程度にしか野球に興味がないオレであるが、それでも今回のWBCはひどいじゃないかと思うわけだ。
だってあれだろ、香川も長友も本田も出ていないのに日本代表って言って威張ってるわけだろ? しかも監督が清雲さんだったりするわけだろ?
そんなチームだったら、まあ、別に勝っても負けてもいいやと思うじゃん、普通。
大会の位置づけもコンフェデ程度なんじゃないかな。だったら本番前の調整なわけだ。
それはともかく、サッカーのほうの代表について、メンバーを固定している、という批判がセルジオあたりを中心に出ているが、最終予選の後半に来てメンバーが固まっていなかったら、そっちのほうが異常じゃん。素人のオレでもわかる。
まあ、セルジオはなんでも反対するのかせ仕事だと思っているからしょうがないけど。
というわけで、本日は久しぶりに自室にこもって一日中原稿と格闘。たまった仕事をやっつけるのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「FRIDAY」
2012.11.15
その大阪日帰りの帰りの新幹線は、ちょうどオマーン戦の最中。
ちぇっ、こんなことだから、名古屋で途中下車してスポーツバーを探して応援しようぜって、三重の浦中こういちを誘ったのに、待ち合わせを断りやがんの。こういち。
仕方ない。あきらめてオレは火を噴くレグザタブレットを取り出してワンセグで見ることにしたのだった。
だが、さっぱり映らない。一瞬映ったと思ったら、すぐに静止画像。
そういや昔、相撲中継で分解写真というのがあったなあ。
まだスロー再生とかの技術もない時代で、写真をコマ送りで並べて解説するというものだ。「さあ、分解写真が出ました」とアナウンサーが言ってずらっと並んだ写真を解説したものだった。
そんな状態でワールドカップ予選を見せられたのだから、オマーンがボールを持った静止画の次に川島が怒鳴っている静止画が出てきて、なんのこっちゃなのである。
それでも1-0で勝っているらしいということがわかり、レグザは終了させて「このまま逃げ切って勝ち点3。楽ちん楽ちん」と鼻歌を歌いながら、丸ノ内線・西武線と乗り継いで帰ったのだった。
ところが家についたらヨメが「2-1で勝ったよ」と寝言を言う。「後半44分がどうしたこうした」と説明する。
なんのこっちゃ。
それにしてもこれでグループダントツの1位。始まる前から決まっていたような勝ち抜け方だなあ。
楽ちんすぎる。
そして2位以下を見れば、なんと勝ち点4から5のだんご状態。全チーム、明らかに2位狙いに切り替えてるわけだから、これからは得失点差勝負、ひょっとしたら得点勝負になってくる。
う、う、うらやましい!
きっとヒリヒリするような緊張感を味わいながら、サポーターたちは毎日、それこそ毎日、一喜一憂、祈りを捧げているに違いない。
そうである。あの、ジョホールバルの時のように。国立の韓国戦で泣き叫び、UAE戦後に暴動が起きてイスを投げつけられたカズがぶち切れてサポーターに向かっていった時のように。
ああいうヒリヒリするような最終予選の緊張感が、時々懐かしくなる。
あっさり勝ち進む日本を前に贅沢ではあるが、新幹線で呑気にワンセグをつけたり切ったりしていると、やっぱりあの時の血管ぶち切れそうな緊張の日々が懐かしくなるのだった。
オマーンとか、たぶんギリギリ行けないぐらいの連中が、ちょっとうらやましい。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.14
本日は大阪日帰り。ということは5時18分の電車に乗らないといけない。
この電車は、実はもう座れない。日本人は本当に朝早くから働く。
だが、池袋駅に着くと、構内には夜通し飲んだ若者たちが横たわっていたりする。日本の未来は暗い。
いや、オレたちもそう思われていたんだよな。
いや、だからその通りに今の日本は暗くなったのだよな。
新幹線は6時半だが、6時前に東京駅に着き、わざわざ別のホームに向かって6時の朝イチのぞみを見送る。
毎朝6時、10秒の狂いもなく東京駅を出発するのぞみの姿は、いつも圧倒的に感動的だ。
この姿を見ると、日本はまだまだ大丈夫だという気持ちになるのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」辻村深月・講談社文庫。ちょっと期待外れだなあ。“一番最初に”なんていう言葉を無自覚に平気で使っている作家というのは、ちょっと肌が合わない。
2012.11.13
丸の内でイルミネーション。
電気がもったいないぞう。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「美味しんぼ」
2012.11.12
子どもたちの頭の中はいま、クリスマスプレゼントで占められている。
娘の希望は、ファービー人形だ。
アマゾンを見てみる。
クリスマスにぶつけてきたももクロのコマーシャルの影響か、在庫が5個とか6個しかない。
慌てて娘に色を決めさせ、アマゾンに発注する。
一件落着だ。
息子の希望は、懐中時計だ。毎年わけのわからないものを希望する息子は、今年もやっぱりなんだそれ、という希望なのだった。
息子はiPadで調べて「これが欲しいんだよ」とオレに示す。ほほう、どれどれ。
と、息子が「あ、ごめん、お父さん、一桁間違えていた」と言う。1万2000円かと思ったら、一桁間違えていたというのだ。
じゅ、じゅーにまんえん? サ、サンタさんが腰を抜かすぞ!
「ごめんごめん、そうだね、じゃあこっちのでいいよ」と息子が再度iPadで示したのは1万500円の懐中時計。
1万500円ならしょうがないか。じゃあ、サンタさんにメールしてくるわ。
そう言い置いてオレはネットで懐中時計を発注した。
よし、サンタさんに無事お願いしたから、もう変更はダメだぞ。いい子にしていたらちゃんと届けてくれるからな。
息子は「うん、わかった」と、2階から降りてきたオレを見てニヤニヤしながら返事をする。
うーむ、プレゼントを届けてくれるのは宅急便のお兄さんで、それはお父さんがパソコンでポチッとクリックしたからで、それはクレジットカードで後から引き落とされるんだ、ということを息子はきっとわかってるな。その上で、親に調子を合わせて騙された振りをしているわけだな。
もう11歳だものなあ。
ニヤニヤする息子に顔を見ながら、オレは合点したのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「文藝春秋」
2012.11.11
今日はポッキーの日なのだそうである。
1111。なるほど、棒が並んでる。
では、11月11日の11時11分にオレが何をしていたかというと、遊び歌バンドたんさいぼうのライブなのだった。
開場は埼玉県の体育館。およそ300人ほどの親子が集まった中、非常に感じの悪いPAオヤジなどと戦いながらも、遊び歌を披露したあとの、次の出待の時間だった。
悪天候が予想された中、なんとか降らずに済んでよかったわい。
夕方には、娘が光が丘でダンスの発表会。屋内とは言え、非常に寒かった。
もうそんなことには関心のない息子は、つきあいでやってきたもののダンスには目もくれず、座ってずっと文庫本を読んでいた。三浦しおんは読み終えてコナン・ドイルの文庫である。
それにしても寒かったなあ。
夜遅くに、魚せいに行く。
常連が集まって忘年会をしようという話が盛り上がっていて、「タンゴさんも入れておくから」と声をかけられる。いやあ、入れないでくれ、飲みたいときは勝手に飲むしオレがいつ誰と飲むかはオレが決めるから、と答える。
「やっぱりね、そういうと思った」と笑われ、こうして魚せいでオレは変人として遇される。そりゃ、ホッピー飲みながら日経ビジネス飲んでりゃ変人だわな。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」
「64」横山秀夫・文藝春秋。横山秀夫、7年ぶりの大作だ。『半落ち』以来、警察小説の名手としてヒットを連発するものの書けなくなってしまい、文庫本の印税だけでは食っていけずに車まで売り払うところまで追い詰められて、ようやくぶっ放したのが本書だ。さすがに凄いできの小説。冒頭から息詰まるような濃密な展開が続き、終盤、あらゆるエピソードが一気に収斂されていく怒濤の展開となる。いやあ、すごい話だ。ちなみにタイトルの64とはわずか数日で終わってしまった昭和64年のこと。
2012.11.10
我が家のトイレには、語源を説明する日めくりカレンダーがかけてある。
「いなり寿司の語源は」といったような、知っても何の役にも立たないゴミ知識だ。
というようなことを前に書いた覚えがある。
本日は「ズボン」の語源が説明されていて「ずぼんと足を入れることからズボンと呼ぶようになった」と書いてあった。
アホらしいにもほどがある。
これではももクロのカレンダーのほうがよっぽどマシだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.09
昨日は北関東の工場で作業服を着た若者たちに会い、今日は都心のファッションビルで最新のモードに身を包んだ若者たちに話を聞く。
これを落差というのは適切な表現ではないのだが、その違いはなかなかに興味深い。
夜、久しぶりに魚せいに行く。一週間ぶりだ。
忙しくて行ってなかったのだ。行かなくても別に困らない。
人はファッションなんかなくても生きていけるように、魚せいに行かなくても生きていけるのだ。
相変わらずしょぼい店内で、大将は「昨日なんか2人しか来なかったぜ、だははは」と威張っている。常連ばかりがカウンターに座って競馬の話をしている、本当に場末もいいところだなあ。
朝晩、けっこう冷えてきた。
日中はそうでもないが、仕事からの帰りに暗い道を歩いていると、ぼちぼちコートが必要か、と思う。もう11月も半ばだものなあ。
こうして今年も暮れていくのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊ポスト」
2012.11.08
館林の工場まで取材に行く。
楽しみは社員食堂なのだが、ここの社食はちょっとチープ。オレはまあいいとしても、工場のラインで一日頑張ってる若者たちにこのメシは、ちょっと酷ではないか。
なーんて人様のご飯まで心配するのは、余計なお世話なのだ。
そういや田中暴走老人が、地方のバカ大学の認可を取り消すという暴挙に出て、世間を呆れさせたが、あれは基本的な認識を間違えている。
大学の数が多すぎてレベルが低下しているのでよろしくないというのは、まったくずれた認識なのだ。
経済格差に直撃されて疲弊する一方の地方では、高校を出ても就職口などないので、若者たちは東京へ、大阪へと出て行く。
しかし、一人っ子、せいぜい二人という子どもだから、出て行かれたら家は年寄りばかりになるから、なんとしても地元に引き留めたい。
そのための受け皿となっているのが車であり、地元の大学なのだ。
言い訳めくが、これは決して馬鹿にしているのでも、皮肉で言ってるのでもなく、本当のことである。
そして、そういう選択肢は、やむにやまれぬ親の思いであるがゆえ、十分に正しいことだ。
こうして地方では高校を出た若者が4年間の猶予を与えられ、手に入れた愛車に乗りながら地元の大学に通う。その姿を知らずに、バカ大学は潰せというのは愚挙だ。
そんなことより地方にちゃんとした雇用の場を用意すれば、地元で働く若者たちが増え、モラトリアムの受け皿としての大学は自然に減っていくわけだ。
米国のウォルマートは、地方に大規模なショッピングセンターを建てて地元の商店街を潰し、働き口を失った人々を安い給料で雇用するというモデルを確立した。
長く勤めた地元商店を失ってウォルマートで働くしかなくなった人々は、最低保障に近い賃金で雇われているため、医療費や教育費など、多くの公的な支援を受けざるを得なくなった。
つまり低賃金で労働力を調達して、その差額は税金で補填させるというビジネスモデルを作り上げたのがウォルマートで、ちなみにトップ経営陣は10数億の年俸を得ているというのは、いかにもアメリカ的である。
それは極端であるけれど、まあ、それに近いことが日本の地方でも起きているわけだ。少子高齢化が拍車をかけてはいるのだけれど。
なお、地方のバカ大学を何度も取材したオレとしての実感だが、そこで学ぶ若者たちは本当にいい子ばかりだった。何よりも他者に対して本当に優しい。
その心根には、自分は勉強を頑張れなかったのでこんなバカ大学に来るしかなかったという思いから、頑張ることのできない弱者の心情が理解できることがある。
同じように、行き場がなくてバカ大学でとりあえず時間をやり過ごすしかないという己の身上ゆえに、やはり障害者や高齢者といった弱者への深いいたわりがある。
そういったことも思い至らずに、バカ大学はいらないと切り捨てるあの婆さんの、なんと醜いことよ。
ちなみに閣僚の中で一番の金持ちで、資産3億円らしい。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.07
スマホの火を噴くレグザが、Android4.0にバージョンアップするというので、約1時間かけてダウンロード&バージョンアップ。面倒なこった。
続けて、タブレットの火を噴くアローズもAndroid4.0にバージョンアップするというので、約1時間かけてダウンロード&バージョンアップ。面倒なこった。
すんません、コピペった。
どっちもバージョンアップしたのはいいが、動かなくなったりおかしくなったりしたアプリケーションが出た。バージョンアップしてもいいことなんかないなあ。わはは。
夜、酉の市で新宿の花園神社。
今年は二の酉までしかなく、いろいろと予定を見たら今夜しか行ける時間がない。
ということで勝手に行き、勝手にお参りするのであった。
酉の市、今年で何回目だろうなあ。
一昨年より去年、去年より今年のほうが悲惨なことになっているから、来年ぐらいは何とかして欲しいものである。いや、今すぐなんとかしてほしいものである。
と思ったら、屋台でおでんを食ってる最中に、キムラくんから電話で、すぐに原稿を書けという有り難いお話。
速攻で帰って、酔った頭を冷ましつつ、素晴らしい原稿を書いて送ったのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」
2012.11.06
本日は、10時に東京・八重洲、14時に静岡、19時に名古屋という取材アポだ。
終了は名古屋で21時。
それから新幹線に飛び乗って、0時半に家に帰り着いた。うーむ、日付をまたいでしまったぜ。
平日だから遅い新幹線も電車も混んでなかった。
一見するとハードなスケジュールなのだが、まあ、新幹線の車掌さんは毎日これを1往復半やってるわけだし、そんなにきついわけでもない。
だが、それはそれとして、いろいろと頭のくらくらするような出来事が連続し、カメラマンのツルちゃんとなんど頭を抱えて天井を見上げたことか。
きっとこのままだと、かなりの確率で取り返しの付かないトラブルが起きるだろうなあ。
表面的には平和で穏やかな取材現場なのに、実は水面下でマグマがふつふつとわき出していることを感じて、うーんと唸る。
帰りの新幹線で、今日は伝説の取材になってしまったねえと、ツルちゃんと頭を抱えたのだった。
今日は昼飯も晩飯も駅弁。高くて味が濃くてカロリーが高くて、うーん、困ったものだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.05
そういや先日のライブの時、突然ギターの音が鳴らなくなってしまった。
もしやと思ったら、やっぱり内蔵のマイクの電池が切れたのだった。
そりゃ電池だもの、いつかは切れるわけだが、なにもライブの始まった瞬間に切れなくてもいいだろう。
こうして人はいろんなことを学習していくわけだな。
ところで今年は去年の日記よりずいぶん少ない文字数になりそうだ。反省します。もっと頑張って書かなければ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.11.04
朝晩、めっきり冷え込んで参りましたなあ。特に北関東。
飲み屋街がひっそりとシャッターを下ろし、駅前のタクシーは空車だらけという地方都市の現実を見ると、やっぱりこの国自体が冷え込んでしまっているのだということを改めて実感するわけですが。
「電池以下」吉田豪・掟ポルシェ。実にクセのある連中のインタビュー集。もう亡くなったプロレスラーの大熊が、酔っ払って屋台のおっちゃんに頭突きをかまして失神させ、盗んだ屋台を引きながら「おーい、待ってくれ」と走って追っかけてきたというカブキの話には大笑い。犯罪じゃん!
2012.11.03
車を降りて振り返ったら、あんまりに見事な土手が眼前に広がっていて、親分に聞いたら、あれが利根川の土手だと。
朝日を浴びて犬を連れて散歩する人、夕日を浴びで自転車で走っていく中学生。
北関東の広い広い秋空を背景に繰り広げられる、そりゃもう見事な土手の風景で、いつまでもぼけっと眺めていたくなってしまった。
2012.11.02
C社のインタビュー現場に、あろうことかカメラマンがN社のカメラを持って登場し、C社が「ありえないでしょう、これ!」と激怒した場面に立ち会って、おお、これは伝説になると感動したオレであった。
午前中のそんな出来事の後、午後から若者たちを集めてのインタビューを行い、こういう若い連中と話すと自分がどんどん劣化しているような気になるよねとイマイちゃんに話したら「そうなんすよねー」と深い納得の言葉が返ってきた。
まあ、劣化したというより、自分の目線がトシと共に高くなってきていろんなものが見えるようになり、相対的に自分が低くなったように感じられるということだと思いたい。いや、そうに違いない、と決めたのだ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊新潮」
「となりの闇社会」一橋文哉・PHP新書。
2012.11.01
ベルウッドレコードの復刻版CDの新聞広告が出ていた。
1発目が六文銭の「キングサーモンのいる島」である。
名盤! 文句なしの名盤だ。
オレはこの一枚が欲しいばかりに、数年前に六文銭のボックスを買ってしまったほどだった。
復刻盤は1500円。ちょっと悔しいが、まずはよかった。
名曲ですよ、キングサーモン。
てなことは別として、本日届いたのが「姫くり」。
何かというと、ももクロの日めくりカレンダーだ。
一日一言、ももクロが手書きした有り難いお言葉がついている。
ありがたや、ありがたや。
早速トイレにかける。
見つけた娘が「へー、もう来年のカレンダーだ」と言いながらぱらぱらとお言葉を見て「お父さん、後ろにいくほど書いてあることが適当になってるよ」と報告する。
わはは、やっぱりなあ。
面白がって買ってみたが、来年一年、けっこう鬱陶しいトイレになりそうである。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「岳」
2012.10.31
早くも晩秋である。朝晩はコートが欲しくなってきた。
そんな中、秋葉原。
と、通りがかったラオックスのMUSICVOXに閉店セールの張り紙が。
えっ、と思わず足を止める。
この店は、一番よく利用していた。音楽関係の機材はもちろん、今使っているヤマハのギターもここで買ったし、マイクもいろいろ買った。
相談にもよく乗ってくれたし、一番頼りにしていた店なのだがなあ。うーん、閉店かあ。
店内に入ったら、1階と2階だけ営業していて、売れ残りのセールをやっている。たいしたものはない。
やっぱり音楽だけという店は厳しいのか。いや、それよりもやっぱりリアルで見てネットで買うという購買行動が定着してしまったのだろう。
店頭で実物を見て、店員に説明を聞いて、結局ネットで安く買う。音楽関係は高い商品が多いから、そういう客ばかりになってきたんだろうなあ。オレも含めて。
時代の流れとはいえ、この店がなくなるとけっこう困る。
うーん、どうしよう。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊新潮」
2012.10.30
さて、ウォークマンで「およげ!たいやきくん」を聴きながら一人で悦に入っている息子だが、その様子を見ていた娘が「わたしもウォークマンが欲しい」と口にするのは当然のことであった。
そうかそうか。でも、女の子ならちっちゃいiPod、えーと、ナノっつーの? あれが可愛くてよく似合うよねえ。
というので、サプライズで買ってあげようかと、地方出張の帰り、いや、埼玉県内だから地方じゃないか、国道沿いの電気屋に寄ったのだった。コジマ。
どこに売ってるだろう、iPod。店内を見回したら、2階への階段のところにiPodはこちら、という看板が出ている。
どれどれと階段を上がって見に行ったのだが、どうもウォークマンしか置いてない。おかしいなあと思いつつ、うろうろするもののやっぱり見つけられず、ヒマそうにしていた店員のおっさんに聞いてみた。
もしもし、ヒマそうな店員のおっさん、iPodはどこに置いてあるのですか。
するとおっさん「え、あ? あい?」と目を白黒させる。
ありゃ、ダメだこりゃ。聞いたオレが悪かった。ここに寄ったオレが間違っていた。
とっとと見切りを付けて車に乗って立ち去り、練馬に帰ったのだった。
そして高速を降りてオレが向かったのは、そうである、行くべきではない店、ヤマダ電機、通称マダ電、大泉学園店である。
マダ電で気持ちよく買い物をしたことが一度もないんだよなあ。オレ。
嫌な予感を抱えつつ、店内に入る。と、すぐに発見。iPodナノ。よしよし。
しかも娘が欲しがっていた緑がある。
マダ電も、やるときゃやるのだな。使えない店と決めつけて、悪かったよ。ごめんな。
そう言いながらオレは、お買い物カードを持ってレジに行ったのである。お買い物カードって、あれね「ご購入の方はこのカードをレジにお持ちください」ってやつ。
レジ、パートのおばちゃん。「はい、ありがとうございます」とカードをPOSにさっと通した後、商品を取りに行く。
そのまま放置5分。
半ばぶち切れつつ、いやいや、これで娘の喜ぶ顔が見られると自分を抑えながら待っていると、ようやくレジのパートが正社員の店員を伴って帰ってきた。
そして店員が一言「在庫切れです。予約されますか」。
はあああああ? と、まるでツイッターでクレームつけてるDQNみたいな声を出してしまったオレ。
予約するわけねえじゃん。じゃあ、他の色は。「全部品切れでございます」。
あまりの対応に、だったらそう書いておけ、とか、さんざん人を待たせて品切れか、とか、だからマダ電はダメ電って言われんだよ、とか、何も口にする気力もなく、オレは黙って立ち去ったのだった。
本当にマダ電でちゃんと気持ちよく買い物ができたことがない。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊現代」
2012.10.29
家族で囲む夕食は楽しい。
我が家ではまだ夕食に全員がそろうし、子どもも食後に部屋にこもるわけでもない。
テレビを消して、おしゃべりしながら晩ご飯なのだ。
そういや、もうすぐ学芸会の劇の配役が決まると言ってたな。
「ボクは園長だよ」と息子。なんの劇だ? 「像の動物園という劇だよ」。
ふーん、どんな劇か知らないが、園長ならたいしたものだ。男なら常に長のつく仕事をしなくてはならぬのだぞ、息子よ。
では、娘は何をやるのだろう。「まだ役は決まってないよ。明日決まるんだよ」と娘。
ふーん、もちろん主役をやるんだろうな。「主役は4人が交替でやるんだけど、もちろん立候補するよ」
そうか、よしよし。女は常に場の主役でなければいけないのだぞよ、娘よ。
てな具合に実に和やかで楽しい食卓なのであった。
ああ、ところでその学芸会はいつやるんだ?
「12月1日だよ」。ん? なに? なんだか嫌な予感が…あ゛ーっ、その日は間抜けバンド・たんさいぼうの間抜けライブがあるっ!
ええええ、えらこっちゃ、どどどど、どうしよう。
ヨメが一言「前にも言ったよ」。ええええ、そうだったの。えええええ。
かくして楽しい食卓はオレの哀しみの懺悔の場となってしまったのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ナンバー」
2012.10.28
えっくし! ずるっ。くっそ、風邪ひいちまったわい。
ノドと鼻と咳とくしゃみと、要するにいろいろとうるさい症状の風邪だ。寝ていても咳で目が覚めてしまう。
ヨメに麻黄湯を買ってきてもらい、朝食後に服む。
説明書を見たら、食前または食間とあった。ばーろー、朝食後は昼食前だ、文句言うなと薬に毒づく。
ついでにユンケルを飲む。風邪というのは、栄養を取って休んでいればだいたい治るわけで、その栄養にこあたるのがユンケルなのだ。
本当は酒も飲んで休みたいのだが、日曜の朝から酒を飲んだら本当にろくでなしの父ちゃんになってしまうので、やめる。
つーか、忙しいので原稿を書かないといけないし。
これで完璧だと思ったら、でも、まったくよくならないし、困ったなあ。
季節の変わり目です。皆さんも風邪にはご注意ください。
さて「およげ、たいやきくん」にはまっている息子のその後であるが、本日、西友へ行ったら「CDを貸してくれるところへ行きたい」と言う。ああ、ツタヤか。会員カードは家に置いてきたけど、何を借りたいんだ、と聞いたオレが愚問だった。たいやきくんのCDを借りたいに決まってる。
なーんだ、それなら家にあるぞ。「わーい」と喜ぶ息子の隣でヨメが「お母さんはレコードなら持ってるわよ」と昭和なことを言うのだった。
家に帰って、CDの棚をごそごそとひっくり返す。
うーん、このCDの山、処分しなきゃなあ。ドバシくんなんか、一年に1000枚もCDを買かうというから、どんなことになってるのだろう。
一人ブックオフ状態なのかも。
なんて言ってたら、やっとCDが見つかった。何かのオムニバスだ。
あったぞ、と息子に渡したら大喜びで、セカンドマシンのパソコンを起ち上げ、去年のクリスマスにもらったウォークマンをつなげて「およげたいやきくん」を転送している。
おー、いつの間にそんなことができるようになったんだ。わかるかーと聞いたら「大丈夫だよ」とのことなので放っておく。
どうやら「せっかくだから」と、たいやきくんだけじゃなくて他の曲も入れたようだ。キャンディーズとか研ナオコとかが入ってる。ったいなんでオレはこんなCDを持ってるんだろう。
ウォークマンに大好きな「たいやきくん」を転送した息子は、イヤホンを耳に挿して納得の表情を浮かべるのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ナンバー」
2012.10.27
日ハムは大恥さらして負けてしまうし、アルビレックスはJ降格間違いなしだし、まったくしょうがねえなあ、と毒づきながら歩いていたら隣の息子がぼそぼそと何か歌っている。
耳を傾けたら「むぁーいにち、むぁーいにち、僕らはてっぷわんのぉ−」と、「およげたいやきくん」を歌っているのがわかった。
どど、どうしたんだ、たいやき君! 息子はたいやき君と呼ばれたのが気にくわなかったみたいで、むっとした顔をした。
学校の勉強だけでは足りず、土曜日まで塾にやらされて、たいやき君はそんなな海に逃げ出したいのかっ。
ところがよく聞いたら、YouTubeでは飽き足らず、今や教室中で「およげたいやきくん」が流行っているのだという。
ところが大好きなのは男子だけで、男子が「およげたいやきくん」をかけると女子からは激しいブーイングがおこり、AKBに変えられてしまうのだという。うーむ、大戦争だな。
そんな話をしながら息子は「いい歌だよねえ」と笑い、そしてセブンイレブンに寄って「こち亀」と「ドラえもん」のコミックを買うのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ナンバー」
2012.10.26
果たしてももクロは今年の紅白に出場するのであろうか。
数日前の日刊スポーツには「ももクロ、紅白内定」という飛ばし記事が出ていた。
それを見て子どもたちは大喜び。「いったい何を歌うんだろう」と盛り上がった。
怪盗少女じゃないか? いやあ、NHKが泥棒の歌を流すかなあ。でも、ワニシャンは季節的に合わないし。そうだ、日本一周ももクロジェットは? うーん、三重とか福井とか群馬とか栃木の人が怒るんじゃないか。
などと話し合った結果、やっぱり代表曲である怪盗少女だろうというところに落ち着いたのである。
ところが本日の週刊文春を見たら、ももクロは当落線上にあって、けっこう厳しい、と出ていた。
やっぱり強いのはAKB。アイドル枠はこれで一杯。なんといってもCDセールスが圧倒的で、ももクロは全然売れてない、というわけだ。
確かにももクロのCDセールスは厳しいよなあ。
AKBのセールスが、あれは果たしてCDなのかという疑問は残るが、圧倒的な数字を上げているから、いくらももクロのライブが凄いっても、一般的な評価ではかなわん。
やっぱりアイドル枠はAKB一族で決まりだ。
と思ったところで、はたと膝を打つオレ。
こないだ、なぜだか突然「怪盗少女」のDVDつきCDが再発売されて、それかばかすか売れているのを見て、何でだろうと思っていたのだが、そうか、CDセールスの実績を上げるためだったのかと納得。
いろいろ大変だなあ。
ともかく頑張って紅白に出てくれ、ももクロ。子どもたちが楽しみに待ってるぞ。オレじゃない。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.10.25
4時に起きて朝刊を取り、5時に家を出て、羽田に向かう。
空はまだ暗い。しかしこの時間だと電車はもう座れない。立って新聞は広げられるが。
京浜急行品川駅の立ち食いそばが旨いので朝飯にしようと思っていたのに、6時半開店とかで、断念。くっそう。
仕方ないので、羽田空港のコンビニでおにぎりを二個買い、ロビーのイスで食べる。
羽田空港はとにかく食い物が高い。朝飯で1000円なんて、誰が払えるか。
9時前に小松空港着。14℃だけどそんなに寒くない。
昼は金沢市内のなんとか市場。築地みたいに魚屋がいっぱい並んでいて、その中の魚料理の店だ。
た、高い。海鮮丼が2000円!
もっと安い店を探せと周囲を見たが似たようなもので、要するにこれが観光客向けのぼったくり相場ということらしい。
仕方ないので我々一行は一つの店に入り、海鮮丼2000円を食う。
うーむ。これがぼったくりでなくて何だろう。旨くない。
はっきり言って、西武線沿線最低の居酒屋・魚せいの刺身のほうが遙かに旨い。
観光客向けの店に入った我々がバカであるが、金沢は観光客をぼったくりの対象としか見ていないようである。
昔、金沢で何気なく入った安い居酒屋の魚が異常に旨かった記憶がある。その時の好印象がすべて吹っ飛んだわい。
さて、帰りの飛行機は8時を予約。その一つ前の飛行機だと5時だ。この3時間の差は大きい。
というので、手を抜いて、いや、頑張って取材をとっとと終わらせて4時に空港に滑り込む。
すぐさま5時の飛行機への予約変更を申し込むが、おお、なんということだ、満席であった。
あんなに頑張って手を抜いて取材仕事を早く片付けたというのに。
そんなふうにがっくりと肩を落とす我々の脇をがやがやと賑やかに通り過ぎていった一団がいた。おばちゃん軍団である。
おばちゃんだから当然賑やかなのだが、ふと見れば全員が加賀屋の紙袋を下げている。
あの、サービス日本一、温泉旅館の中の温泉旅館、一泊4万円からの加賀屋に泊まってきたツアー客であるようだ。一泊4万円だからそれ相応の金持ちばあさんたちで、品はあるものの、やっぱりおばちゃんは「山田さんはトイレよ」「田中さんのカバンはこっちよ」「山本さんはあそこでこけてるわ」とうるさいのであった。
そうである。この加賀屋ツアーの団体客のおかげで飛行機が満席なのであった。ああ、なんということだ。
がっくり肩を落としつつも、まあ、ダメモトでキャンセル待ちを申し込む。なにしろ8時発と5時発では、家に帰り着く時間がまったく違うからな。
万が一にもキャンセル席が取れれば、こりゃラッキー、てなもんだ。機中の加賀屋ツアーのおしゃべりもガマンしよう。
しかし、キャンセル待ちの順番は、なんとも微妙な6番であった。こりゃあダメだなあと半分あきらめる。
ところが出発15分前に搭乗手続きを締め切ったその後に始まった「空席待ちのお客さま…」のアナウンスで、「1番のお客さま」「2番のお客さま」と続いて、おお、なんと「6番のお客さま」と天使のアナウンスが響いたのであった。
いや、飛行機で天使はまずいか。
仲間内のじゃんけんで勝ったオレがキャンセル待ちの最初の権利を手にしていた。
キターっ! じゃあなっ、お先っ! お疲れっ! と言い残してANAのカウンターに駆け寄ったオレに向かって、地上職員の姉ちゃんは言うのであった。
「お客さま、空席ですがエコノミーが一杯で、スーパープレミアムならばご用意できますが」。
げげっ、それは、タダですか。それとももしかして差額を? 「ええ、差額の8000円をお支払いいただけますでしょうか」
げええっ、8000円! ど、どこまで金沢は、ぼったくるつもりなのだっ!
オレはカネを稼ぐために出張に来ているのであって、無駄なカネを使うつもりはまったくない。朝飯だってコンビニだったし。
ぶるぶるっ、と首を振ってオレは後ずさるようにカウンターから逃げたのだった。
もちろんオレに続く仲間も全員首を振って逃げた。8000円の差額なんて、出張費の精算で絶対に認められないし。まあ、1000円なら自腹を切ってもいいけどなあ、と口々にこぼしつつ、あきらめて我々は予定通り8時の飛行機に乗ることにしたのだった。
それまで3時間。空港なので周囲は何もなく、当然、空港の中で時間潰す以外に方法はない。レストランに入り、ビールを飲むことにしたのも、ごく自然な流れなのだった。
メニューを見る。生ビールセットというのがある。中ジョッキにおつまみ一品で800円だ。
よし、それにしよう、ということでとりあえず生ビールセットを頼む。セットのつまみは地元の特産品のようだ。
ところが出てきた生ビールセットは、中ジョッキに漬け物が2切れ!
繰り返すが、セットメニューのおつまみが、漬け物2切れなのである。
どうも本日のオレはさんざんあちこちで文句ばかり言ってるようで見苦しく鬱陶しいのであるが、しかし、これはやっぱり言わねばならないだろう、ここまでぼったくるのか、金沢は。
やたらとしょっぱいその漬け物をぽりぽりかじりながらオレは、生ビールを飲んで、はあああ、長い一日だったなあと溜息をつくのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ナンバー」
2012.10.24
本日は厚木で取材仕事。
目的地は山の中にあり、タクシーで行くとなると3000円から4000円はかかる。カネを稼ぎに行くのに、カネを使うのはばかばかしいから、車で行くことにする。
用賀から東名高速。すると大渋滞。
あれえーと思ったら、なんと反対側の車線で車が黒焦げになっていた。
ラジオでも「車両火災のために規制中」告げており、ひぇー、車が燃えたのかとびっくりだ。
高速走行中にどうすりゃあんなに黒焦げになってしまうんだ。普通の乗用車が。
あわわわ、とのけぞりながら渋滞の中を急いだのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.23
本日は朝から武道館でライブなのだ。
おお、武道館! 天下の! いや、大宮の。
そうである、武道館は武道館でも日本武道館ではなくて大宮武道館なのである。
まあ、大宮でも武道館は武道館。どえらい田舎にあっても武道館。
そこになんと500人近くも親子が集まり、我々はど派手なパフォーマンスを展開したのだった。
中でも一番ウケたのは、しょっぱなのマイクトラブルで約5分間も音が出なくて、やっと回復して音が出た瞬間の拍手だったな。「い、痛い、痛いこの瞬間をなんとかしてくれ、ああ、痛い、あっ、出た、音が出た、よかったー」というホッとした拍手だったなあ。
原因は、ヘッドセットの受信側のスイッチが切れていたこと。
確かに冷静に見ればすぐにわかるわな、そんな原因。だが、慌ててしまってステージ上で、みんなで、えらいこっちゃえらいこっちゃしたのだった。
ああいうのを文字通り右往左往というのだろう。
いやはや、みっともなくもいい勉強になった。
トラブル時はまず再起動。パソコンでも同じではないか。基本だ。まず電源をいったん落として入れ直そうとすればただちに対処できたトラブルだったわなあ。
ライブを終えて家に帰り、晩飯を食ったら、息子がiPadを抱えてなにやらぶつぶつ言ってる。
ヨメに聞いたら「泳げ!たいやきくんを聴いてるよ」とのこと。
んが。YouTubeで、泳げ!たいやきくんを聴いているらしく、この歌が大変に気に入ったようなのだ。
そうか、息子よ。鉄板で焼かれて、逃げ出したくなったか。
実はお父さんも海に逃げ出したいのだよ。そう言い置いてオレは、自転車にまたがって魚せいに向かったのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経エレクトロニクス」
2012.10.22
館林まで日帰りでインタビュー仕事。
館林ということは群馬県だ。首都圏ではない。
つまりは地方出張と言ってもいいのではないか。だから電話がかかってきても、オレは堂々と「今地方に出張していまして」と、忙しく全国を飛び回るオレ様を演出したのである。
だが、地図を見ながら考えれば、娘が年少の時の担任の先生は、この近所から毎日通っていたではないか。毎日5時に家を出て、定時の7時(!)には練馬の幼稚園に出勤していた。
それを思えば、ここを地方出張先と決めつけるのもちょっとはばかられるのであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.21
うーむ。いくら何でもおかしいべ。
朝日の記事を読んだ誰もが、なんでこの程度でこんなにヒステリックになるの? と首をかしげる。
気にくわない相手は徹底的に潰す、というやり方だ。能や狂言もその対象らしいが。
文春あたりが連載を引き受けてくれないかなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ゴルゴ13」
2012.10.20
そういや昨日、久しぶりにコイデ氏に会った。
「日記見てますよ−」とのことだったので、今度書いておくねと言っておいた。
コイデ氏、一層ふくやかである。恵比寿様か。ありがたやありがたや。
コマちゃんによると「微妙に大きくなったりしぼんだりを繰り返しているんですよ」とのことである。風船みたいだな。バルーン・コイデ。ちょっと可愛い。
それはともかくとして、よくわからないのが関西のほうの連続変死事件である。日本中の誰もが、こんな複雑な人間関係、ついていけないと思っているわけだが、ネットに画期的な解決方法が上がっていた。
なんと、犯人のばばあをサザエさんに置き換えると、たちまちすっきり。「タラちゃんの嫁のリカちゃんを支配下において、リカちゃんちを滅茶苦茶にし、リカちゃんママの実家を滅茶苦茶にし、リカちゃんパパの兄弟も殺害」「.ワカメのダンナの堀川君は沖縄で崖から落ちる、親兄弟行方不明」と、実に明快に理解できるのだ!
日本中の誰もが頭を悩ませていた事件が、日本中の誰もが知っているキャラクターのおかげで、日本中の誰もが納得なのである。
素晴らしい発見ではないか。
もっとも、サザエさんを中心に解説していると次第に気分が悪くなってくるそうで、オレもそんな気がしたからコピペで済ませたのだが。
変な事件といえばもう一つ、ハシシタと週刊朝日である。
一点のみを取り上げて攻撃対象を明確にしてやっつけるのは、「政治家がバカだ」「マスコミはゴミだ」「公務員は無駄だ」とやるのと同じ手口。このインチキ臭さには、そろそろ気がつかなくては。
そして、コマちゃんの言うように、マスコミが一斉に週刊朝日叩きにまわり、橋下擁護に立ったのは、いくらなんでも気持ち悪い。おかしくないか。
よく見れば、どのマスコミも佐野眞一の記事の内容を検証しているわけではなく、ただ橋下の言うがままに朝日を叩いている。どうも変だ。
もっとも、佐野眞一がこんな事態を想定していないわけがなくて、いずれまた爆弾が落ちるのではないか。
なお、週刊朝日はすぐに売り切れたそうだけれど、幸いにオレは買って読んだので、読みたい人には記事のPDFをお送りします。メールしてね。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.19
アート・ガーファンクルのベストアルバムが届いた。この稀代の名シンガーの集大成。
輸入盤である。
円高のおかげか、発売されたばかりだというのに、2枚組なのに、なんと1,189円。安っ!
ところがこれが国内盤になると、まったく同じCDだというのに3,990円。高っ!
実に3倍以上の開きがあって、さすがにソニー、ぼったくりすぎだろ。
だが、このベストアルバムには極めて珍しいことにアート・ガーファンクル自身曲目解説がついている。めったにないことだ。
どうしてもそれが読みたくて、4000円払ってソニー盤にするかとも思わないでもなかった。
だが、長野のまっちゃんのススメもあり、やっぱりここは輸入盤1000円に決定。繰り返すが、ソニー、いくらなんでもぼったくりすぎ。
届いた2枚組を早速聴く。げえええ、一番好きな「トラベリング・ボーイ」が抜けているじゃないか。何を考えてるんだ、おっさん。
これだけでソニー盤4000円を払わなくてよかったと胸をなで下ろす。
それ以外の曲については、妥当な線。仕事をしながらざっと聴いて、やっぱりこの人のボーカルは本当に心地よいなあと感心する。
さて、肝心の曲目解説であるが、だいたいが2、3行程度の簡単なもので、これなら日本盤にしないで正解。
締めの言葉としてアート・ガーファンクルは「昔はたくさんの人の前で歌ったものだった。その後、たくさんの牛の前で歌ったものだった」と書いてある。う、うし? ウシ? なんのこっちゃ。
もしかしたらアメリカ縦断徒歩の旅という奇行に出たときに、田舎の畑を歩きながら歌ったときのことを言ってるかも。相変わらずの変人である。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「日経ビジネス」「新潮45」「週刊文春」
2012.10.18
オレんちから駅まで徒歩で15分はかかる。
運動と思えばちょうどいい距離だ。特に空気の澄んだ秋の早朝など、もっと歩きたいくらいに気持ちがよい。
でも、それは行くときの話。帰りは、けっこうたるい。
特に秋の長雨がじとじと降っているときなど、片手にカバン、片手に本の袋、じゃう傘はどうするんだよなどと言いながらとぼとぼ歩いていると、くっそう、車で通いたいようなどとつぶいてしまうのだった。
健康診断で医者に「定期的に運動していますか」と問われ「もちろんでごぜえますだ。毎日ウォーキングしてますでごぜえますだ。増田惠子はミーじゃないほう」と答えたが、まさか医者もそれが駅までの往復の道のりだとは思うまい。
かっかっかっ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「クイック・ジャパン」あ〜りんのインタビューが必読というのでオゾンの丸善で買った。丸善の店内で探しまくったが見つからず、困って店員に聞いたら面倒くさそうに“E0の棚にあります”と言われて、すげえ嫌な感じ。もともと探しにくい棚づくりするんなよなあ、丸善。さて、インタビューであるが、この夏の活動を振り返るという内容になっていて、それはそれで興味深い。ももクロではあ〜りんのプロ根性が一番光っている。いいインタビューではあったが、丸善の接客にヤな感じを受けてまで買うほどではないな。立ち読みで十分。いや、オレは立ち読みはしない主義だから、やっぱり買ったけど。コマちゃん、貸してあげようか?
「週刊朝日」大阪のハシモト市長が今週から始まった連載「ハシシタ」を読んで激怒し、朝日新聞グループに取材お断りのお触れを出したというので、興味を覚えて購入。近年、佐野眞一の人物モノは遠慮というものをまったく知らずに容赦なくぶった切るからとても面白い。この連載も、ハシモトをとことん切りまくって実に小気味よく、これなら続けて読みたいという気になった。そして、こんな程度の連載に激怒して関連会社も含めて朝日新聞クループの取材拒否に出たということに、オレはハシモトという男の正体を見た気がする。なんてー、ちっちぇ男なのだ。あるいは、少しでも気に入らないと権力を笠に着てつぶしにかかる男なのだ。あるいは、腹の中はとことん黒いのだ。あぶないあぶない、うっかりしてたらだまされるところだった。東国原とか中田とか、うさん臭い連中が集まったあたりでどうもおかしいと思い始めていたが、ここまでひどいとは思わなかった。それにしても、露骨にテレビは別とばかりに朝日放送の取材拒否を解いたのには笑ったし、すぐに謝った週刊朝日編集部には腰が砕けた。佐野眞一、怒って連載を引き上げ、待ってましたとばかりに文春がそれを引き受ける、という展開か。
2012.10.17
息子が「ハローグッバイがうまく歌えないんだよ」とヨメに訴えている。
「お父さんに聞きなさい」と、オレに振るヨメ。
寝転んで夕刊を読んでいたオレは、紅茶のおいしい〜テレサテン、と教えてやる。
「それじゃない」と、ヨメと息子がハモる。
は? まさかビートルズのハローグッドバイか?
すると息子が「そうなんだよ」と答えた。
あららら、そうなのか。ユー・セイ・イエース、ア・セッ・ノーと歌って、これでいいのかと聞いたら「うん、そうだよ。うまく歌えないんだよ」と言う。
へー、今どきの小学校は授業でビートルズを教えるのか。知らなかったなあ。
まあ、確かにハローグッドバイなら、オレが挨拶してんのに無視すんなよ、このやろ、という簡単な歌だからすぐに覚えられるわな。
そういやカーペンターズの「シング」について「シング、シング、ア、ソング〜」という出だしに「何というバカみたいな曲だ」と怒っていたのは、サタケだったっけ。
それはともかく、ハローグッドバイか。へえー。今度、ビートルズでも聴かせてやるかな。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サウンド&レコーディング」
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」町山智浩・文春文庫。町山智浩の最も凶暴な点は映画評論家を名乗っているところだ、という指摘がある。単なる映画の、それもB級の映画ばかり評論している青っちょろいオタクのようだ、というイメージを勝手にもたれてしまうのだ。それゆえに、甘く見すぎて喧嘩を仕掛けた日ガキ隆とか上スギ隆とかが、ほとんど再起不能なまでにこてんぱんにやられてしまった。それも衆人環視の前で、完膚なきまでに! そんな危険人物が描いたアメリカの現代像である。町山本人は米国に暮らしており、その目線で描き出したアメリカのリアルは、いやはや、マジかよ〜とのけぞるぐらいに凄い。ひどい。ばかばかしい。確かにオレも無知でバカであるが、アメリカ人はオレ以上だ。1人の天才が残りの99人のバカの上に立ち、1人の金持ちが富の99%を手にするような、そんなアホ社会。先に読んだ「不愉快な真実」と合わせると、確実にアメリカの役割は終わり、中国の世紀が始まっているのがわかる。軍事力にしたって今の勢いで中国が金をかけ続けたら、早晩、アメリカのそれを上回ってしまうだろう。もちろん高齢化の日本にそんなカネはないし。うーむ、10年後の世界が恐ろしい。
2012.10.16c
ブラジルとのAマッチは6年ぶりだって、それはびっくり。そんなに長く相手にしてもらってなかったんだ。
思い出すなあ、玉田の先制点。
遠い目はともかく、まあしかし、いくら強化試合とは言え国際試合で0-4は恥ずかしいな。みっともない。
ブラジルは2点取って日本を見切ったか、後は手を抜いていたし。
またこれでしばらくはブラジルと遊んでもらえないだろう。
試合の中身はフランス戦よりよかっただろう。いい戦い方をしたと思う。監督の交代策は無能だか。
いい戦いをしたにもかかわらず0-4という恥ずかしい結果に終わったのは、それが日本の立ち位置だからだろうなあ。
香川はスーパーな選手ではあるが、ブラジルに入れば普通の選手であり、さらにいえばヨーロッパでは周囲が香川を活かしてくれているから輝いていることがはっきりした。だから日本代表でやるときは、あんなにつまんなそうな顔をするんだろうな。
世界の一流国、スペインとかブラジルとかドイツとかのワールドカップ優勝国ね、そういった一流国はもちろんのこと、オランダとかメキシコとかの二流国にも入れず、どうやら日本は三流国のレベルを出たり入ったりしていることがよくわかった試合だった。
とするとワールドカップ16強入りが目標というのは妥当な線かもしれない。
本田の「ここで勝ったらつまんない」という強気の発言は、さすがであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.15
普通の暮らしの中で、朝一番に郵便局に行かなくてはならない用事など、そうそうない。
特に都心の郵便局だと、朝一番に駆け込んでくるのは何かの事情で相当に急いでいる人ばかりだろう。
ところが、ここ練馬は都心ではないので逆の現象が起きている。つまり暇な人が朝から郵便局に駆け込んでいるのだ。
特に急ぎの用事でもない老人たちが、他にすることもないので開店と同時に郵便局にやってきて、米がどうしたとか、来月は税金がなんとかだとか、そんな話を窓口で延々としている。
局員も慣れたもので「じゃあ、後からうちに届けてやるから。今日は誰がいるの?」と普通にしゃべっている。
そんな光景を眺めながら、出かける前に振込の用件を済ましておこうと立ち寄ったオレはじりじりするのであるが、そのうちにどうやらオレの方が場違いなのかもしれない、という気分になってくるのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊現代」
「不愉快な真実」孫崎亨・講談社現代新書。日本とアメリカ・中国・韓国の関係についてわかりやすく解説した本。オレも常識を勉強せねば。自分は手を汚さずに仲間を増やして汚れ仕事を押しつけるのを、オフショアー・バランシングというそうだ。つまりアメリカは対中国の汚れ仕事を日本にオフショアー・バランスさせてるというわけだ。かつての対ソ連もそうだわな。どんな本にもこうして新しい知識となることが書かれてあるのだ。
2012.10.14
29歳だか30歳だったか、あるインタビューでこんなことを言われた。
「親の問題に子どもの教育問題、家庭の経済問題、自分の健康問題と、女の40代はいろんなものが一気に降りかかってくる年齢なのよ」。
なるほどねえ、確かにねえ、と感心したオレは、よーし、主婦の味方になろうと決めたのだった。
バブル全盛の当時、主婦というのはお気楽な生き方の代表のように言われていた頃で、そうした表面的なイメージとはまったく違う真実の訴えに、オレは目を開かされた思いだった。
そして今、オレは自らの40代を過ぎて50代。
あれれ、当時聞いていたいろんな問題が今になって降りかかってきてるぞ。
そうか、女は40代で苦労し、男は50代で苦労するということか。
まっこと人生とは容易ならざるものだなあ。
*
息子に天藤真「大誘拐」を、面白いから読んでみなと渡したら、夜遅くまで夢中になって読みふけっている。
この小説はオレが今まで読んだ中で一番面白かった一冊。もう何度読み返したか。
オレのオールタイムベストワンなのだ。
初めて読んだのが学生時代。角川文庫だった。今では角川は絶版で、創元推理から出ている。
「面白い面白い」と言いながら読みふける息子の隣で、娘は重松清「夕やけ番長」を読んでいる。重松清は、子どもが読むには当たり外れがあるから、気をつけて選んでやらなくちゃなあ。
本当に面白い小説に出会えば子どももテレビなんかに気を取られることなく読みふけるのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.13
本日、子どもの小学校の一学期、終業式である。
10月なのに一学期である。土曜日なのに終業式である。
そうなのだ、練馬の小学校は二学期制で、しかも今年から土曜日授業なのだ。我々の頃とはえらい違いである。
終業式なので、当然、通知表を持ってきた。「たいへんよくできました」「がんばりましょう」とかいう、アレである。
教師の主観によってつけられる評価なので、しかも練馬の一つの学校という井戸の中での話なので、こんな評価に一喜一憂することもなかろう。
はいはい、ご苦労さん、よく頑張ってね、と頭をなでて終わりである。
息子は一学期、クラス委員をやって、しかも児童会の副委員長もやったのだ。えらい。
そして二人とも一日も休まずに学校に通った。これもえらい。
大過なく、こうして穏やかに過ぎていく日々のなんと貴重でありがたいことよ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.12
オレのやっている遊び歌バンドは、たんさいぼうというふざけた名前なのだが、おかげで本人たちよりも周囲が迷惑しているようである。
例えば郵便局だ。
たんさいぼう名義の口座を郵便局に持っているので(そういう口座が持てるのだ!)、CDが売れた代金を入金しに行くと、窓口の人も大きな声で「たんさいぼう様〜」と呼ぶのははばかられるらしく、座っているオレとアイコンタクトして「お待たせしました」とだけ告げるのである。
まあ、他人を「たんさいぼう」と呼ぶのは、普通の大人ならなかなかできないわなあ。
そういや昔、あるポルノ作家が書いていたが、このポルノ作家はペンネームでなくて本名で仕事をしていたので、銀行や病院で名前を呼ばれるたびに、周囲の視線を浴びて困ったそうだ。
そりゃあ、本名であんな小説を書いているほうが問題だろう。
オレのいとこは、字は違うが名前の読み方がある芸能人と同じなので、新幹線で「お電話でございます」と車内放送されたときは、周囲の視線が恥ずかしかったそうだ。
まだ携帯のない時代の話である。
たんさいぼうも、いろんな意味で人様に恥ずかしい思いをさせる名前なのだ。
ちなみに娘は「名前変えたら?」と言う。では、どんな名前がいいのだと問うと「TSB50だよ」との返事であった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「SPA!」
2012.10.11
太田裕美「木綿のハンカチーフ」は青春の悲しい別れを歌った名曲であるが、実はこれには深い秘密があるらしい。
その秘密を考えたのは、誰あろう太田裕美本人である。
そしてその秘密とは、実はこれは恋人同士の歌ではなくて東京へと巣立っていく息子のことを思う母の歌、ということなのだそうだ。
ははあ、なるほど。
確かにそう言われると別の味わいが出てきて、オレも18の春に実家を巣立った時のことなどを思い出して目頭を熱くするのであった。
ならば、これはどうだ、とオレは目頭を熱くしたまま考える。斉藤由貴「卒業」だ。
これも若い男女の切ない別れを歌った名曲で、何よりも主人公の女の子の心情描写が絶妙。熱くて冷めている、不思議なキャラの女の子が見事に描かれていて、それが斉藤由貴のあのふんわりした不思議ちゃんキャラと実にうまくマッチしているのだった。
でも、もしたかしたらこの「卒業」は、男女の別れではなくて親友との別れなのか、あるいは教師が教え子を送り出すときの思いを歌ったのではないか。
そう解釈すると、実にいろいろとつじつまの合わないところが出てくるので絶対に無理なのであるが、でも、きっとそうに違いないと思い込んだ方が自己陶酔できるので、オレは再び級友との別れを描いた名作だと決めつけて胸を熱くするのだった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「岳」
「ソロモンの偽証」(上・中・下)宮部みゆき・新潮社。3巻とも700ページを超える大著。宮部みゆき5年ぶりの現代ミステリーは、まあなんというか、呆れるほどのボリュームなのだ。しかも3ヵ月に分けて刊行されるという、そんな殺生な、という出版方法。とりあえず中が出たところで上中を一気に読み、最後の下巻を、本来の発売予定の12日より早くフライングして売っていた池袋のリブロで買って帰って、本日、昼前から脇目も振らず一気読み。読了は夜7時だった。さて、内容は。舞台は中学校、テーマはいじめ。さすが宮部みゆきだけあって、話をつくるつくる。手と目を休めることなく読み続けられる作品であることは間違いない。だが。しかーし。異様な緊張感が漂う上巻はともかくとして、中巻・下巻でずっとつきまとう違和感があった。物語の大半を占める裁判シーン。その裁判をやるのが全員中学生なのだ。つまり検事も弁護士も判事も全員が中学生で、夏休みの課外授業として裁判をやって、それで本当に人が死んだ事件の犯人を裁こうというのである。この中学生たちの求めに応じて、警察は捜査資料を渡すし、教師やマスコミは正面から言い負かされるし、いい大人たちが本気で中学生の裁判ごっこにつきあって感動しているのだ。うーん、そんな中学生、いねえって! そういう違和感がつきまとって、どうにも物語に入り込めず、もしかしてこれってファンタジーなの? ファンタジーと思えば腹も立たないし、まあ、確かに学園もののライトノベルとも読めなくはない。宮部みゆきの現代物は「小暮写真館」に続いて失敗ではないか。やっぱり宮部みゆきは時代物に限るのだ。
2012.10.10
柏のほうに行き、ホットスポットのど真ん中で、県警の若い警察官にインタビューする。
「不正が許せない」というまっすぐな目がいいねえ。公務員関係は、現場にとても純粋な人が多い。
帰ってきてニュースを見たら、世田谷で隣人殺人のニュース。あれえ、オレが昔住んでいた下馬のすぐ近くだよ。
住まいは選べても隣人は選べない。会社は選べても上司は選べない。究極は、生まれることを選べない、かな。
ネコ屋敷にゴミ屋敷という地域の嫌わればばあが隣人だったとは、犯人の元警察官に深く同情する。きっと正義感が強くてプライドの高いじいさんだったのだろうなあ。
柏で会った若い警察官の顔を、思い出したオレであった。
それにしても柏市内の某駅前は、近代的な高層マンションが建ち並ぶ立派な街並みだというのに、日中、ほとんどひとけがなかった。なんだかとても不思議な空気で、下手くそなSF小説に描かれた近未来日本という感じだった。
昼飯を食ってなかったので何か食べようと思ったら駅構内にはマクドナルドしかなくて、ありゃありゃ。
そのまま乗り継いで日暮里駅に来たら、ちゃんと立ち食いそばがあって一安心。いくら匂いがして困るからって、最近の立ち食いそばの排除ぶりはいけませんなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「g2」今では貴重なノンフィクション雑誌。今号は、「津波到達までの1860秒」が出色。東日本大震災の際、釜石市の二つの小学校で、片方が多くの児童が命を失い、片方は全員助かった、その違いがどこにあったかを検証したレポート。津波が襲った際の迫真の描写に、心がぎゅっとくるような切なさを覚えた。
「ローリングストーン」久々、それこそン十年ぶりに買ったなあ。アート・ガーファンクルのインタビューが載っていたからだ。アートの単独インタビューなんて、初めて読むぞ。どうもノドを壊しちゃって、中音域がダメになってしまったらしい。本人は原因不明と言ってるが、タバコに決まっている。あの天使の美声、超絶ハイトーンのボーカリストなのにとうとうタバコがやめられなかったものなあ。数年前の東京ドーム公演のボーカルはひどくて、ああ、もうこの人も終わりかと思ったものだった。他のページの広告には偶然アート・ガーファンクルがタバコを吸っている写真が載っていて、これは1981年というからあの再結成ライブの時のだろうけど、ボーカリストがタバコを吸っている写真を載せるなんて、どういうこっちゃ。最近ベスト盤を出して、その評判がすごくいいので欲しかったけれど、3990円という値段にちょっとひるんでしまった。
「ツナグ」辻村深月・新潮文庫。いやいや、この作家は初めてだったけれど、こんなにも素晴らしい作品を書く人だったとは。一生に一度だけ死者と会わせてくれる“ツナグ”という存在。それを巡る連作集で、それぞれの作品が独立して非常に高い完成度を持っていることに加え、最終章で示される“ツナグ”の運命がこれまた凄まじく、朝の電車であるのにオレってば最後の数ページで涙腺緩ませちゃう始末。平易な文体に、ゆったり流れる物語。抜群のリーダビリティである。同じ物語を重松清が書いたら「さあ泣け、もっと泣け、どうだ泣けるだろう」という上からの物語になり、浅田次郎ならべったべたの人情話に仕上げたに違いない。それに対し、この作者は実に素直に、けれんなく物語をつないでいく。“祖母が入院し、使者の話を最初に聞かされた十一月はまだ冬の入り口だったのに、吹く風が変わっていく。色がなかった空に、光が通されていく。”というとてつもなく美しい文章に、しばし目を留めた。
2012.10.09
「あめふり」という童謡がございます。♪あめあめ、ふれふれ、母さんが〜というアレでございます。
作詞は北原白秋、作曲は中山晋平。おお、阿久悠と都倉俊一、松本隆と筒美京平、あらいは王と長島にも匹敵する往時のゴールデンコンビですな。
発表されたのは大正14年であります。
日本に童謡というものが誕生したのが大正8年ですから、これはその童謡ムーブメントの保守本流を行く、まさにザ・童謡・オブ・童謡といったところでございましょう。
童謡ムーブメントがなぜ起きたかというと、それは文部省唱歌に対する異議申し立てでありました。
明治維新と共に始まった日本の音楽教育では、児童たちに歌わせるための小唄を、文部省の音頭で作られました。それが文部省唱歌。
ヨナ抜きの美しいメロディーに載せて、時に文語体でも歌われるその文部省唱歌は、非常に芸術的で優れた歌曲ばかりでありました。
しかし、基本は官製です。官僚が一定の基準に沿って作って歌うように命じた、いわば押しつけの音楽文化でもありました。
それゆえに、まずは“正しい子どものあり方”が基本とされました。
子どもというのはいつも明るく元気であらねばならない。親を敬い、健康で、朝には昇る太陽を見て笑い、夕には沈む太陽に明日の活力を誓う、そんな存在であることが正しいとされたのです。
しかーし、どんどん! 子どもだって落ち込んで寂しくなることもあると、喧嘩だってするし、親に怒られて反発もするし、朝は寝坊したいし、夕方には寂しくなるものなのです。言葉遣いだって、好き勝手に変えたりする。
それが本当の子どもらしさじゃないか、だから上から押しつけられた官製の唱歌なんて偽りなのだ、我らで本当の子どもの歌を作ろうではないか。それが童謡ムーブメントの発端であったわけです。
ですから、「ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ、らんらんらん」なんていう歌詞を耳にした文部省唱歌的価値観の人たちは、「んまあっ、なんということをっ、なんと下品な言葉遣いをっ」と目を三角にしたわけでした。
しかも唱歌的価値観では、雨の日は暗く沈み込む日であるべきです。それなのに「あめふり」では「あめあめ、ふれふれ」とまで言っている!
これが破壊でなくてなんでありましょうか。
まあ、個人的には、傘を持っていない貧乏人の子どもに向けて「きみきみ、この傘、差したまえ」と施しの言葉を発するブルジョア感覚がたまらなく嫌でありますが。
それは別として、とにかく従来型紋切り感覚の正しいお子様路線でとらえ場合、「あめふり」は異端であって、許しがたい存在であったのでしょう。
そのようなことをワタクシは、「耐久戦隊ガマン」が掲載された某雑誌のコメント欄を見ながら思い、世界中のこどもたちに向けて叫んだのでした。
パ、パ、パ、パロディっすかぁ〜?
ちなみに「あめふり」については、童謡歌手・神崎ゆう子さんの歌唱が絶品。なんと「あめふり」をセクシーに歌ってしまうという離れ業を聴かせてくれます。
ということで神崎ゆう子「あめふり」をお聴きください、といけばよかったんですが、見つからなかったので代わりに「ゆりかごの歌」をお聴きください。
ゆう子お姉さん、あんたは最高だ!!
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.08
ヨメのスマホが壊れたので、光が丘のドコモ。
壊れたのはギャラクシーだ。iPhoneクリソツとジョブズが激怒したやつ。
確かにクリソツだ。
でも、そんなに激怒して裁判まで起こした相手から部品を買ってるんだから、よくわかんないなあ。大人の事情か。
どんなふうに壊れたかというと、夜中に勝手に初期化して電話帳もメールも吹っ飛んじゃうという症状だ。それが何度か続いて、たぶん過放電によるものだろうけど、これはたまらんということでドコモに乗り込んだ次第である。
休日のドコモショップは激混みである。
ここが日本の中国と呼ばれる光が丘であることも理由の一つだが、いろんな面でケータイショップがややこしいことになっているのだ。
このドコモショップも窓口は10ちかくもあるのに、開いているのは3つだけ。おかげで番号札のところには「すべてのお客様で2〜3時間かかります」という張り紙がしてある始末。しょうがねえなあ。
とにかく今やケータイショップは徹底的に人不足なのだ。
スマホの時代になって、機種選択や説明、設定に従来の倍以上の時間がかかるようになったことに加え、販売員に要求される知識がかつての比ではなくなってきていることから、あまりの大変さに派遣が逃げ出しているらしい。難しくて忙しくて、割に合わん、ということだな。
おかげで残っている店員は、ドコモ社員、メーカーの派遣、接客の派遣を含め、どんどん忙しくなっている。
そんな状態で3時間もかかってはたまらんし、せっかくの休日でお天気もいいので公園で子どもと遊びたいのだが、ヨメに「これからは電話なしな」と言ったら睨まれたので、仕方なくつきあうことにしたのだ。
ドコモ、番号札を取ってから1時間も待たせる。とほほ。
待ち時間にヒマだから子どもを順番に連れて外に出て、お昼ご飯の相談をする。さくら水産か、和民かと迷った結果、息子が選んだのは和民のランチだった。
12時を過ぎて腹が減ってもまだ順番が来ない。
やっと順番が来て不具合を訴えたら、当然のことながらメーカーに修理を手配するので1週間ほど代替機を使ってくれ、という返事だ。
さよか。
まあ、いい時期なので買い換えることにした。さよなら、ギャラクシー。おめーの国の大将の馬鹿面を思うと腹が立ってしょうがないので、我が家はやっぱり日本にするよ。
ということで、レグザかアクオスかアロウズかエルーガのどれかにして、とカウンターの店員に告げる。スマホ家電を大々的に発表して物笑いのタネになり、涙目になっているパナソニックのエルーガが使い道がなくて面白そうだと思い、どなの? と聞いたら「重いですね。あとバッテリーの減りも早いし」とのことであった。
さよか。
「それよりお客様、昨日発売されたアクオスの新製品がおすすめですよ」と店員。ははあ、思い切り奨励金が出ているな、シャープ。
ヨメが「シャープのスマホなんて、もしつぶれちゃったらどうなるのよ」と不安がるから「ばかもん、つぶれそうだから応援してやるのじゃないか。それに万一つぶれても相手がホンハイならかえって安心だ」と諭す。
店員「かしこまりました、うししし」とアクオスを持ってきた。
ほほう、OSが4.0だ。オレのはまだ3。
「旦那さんはレグザですね。東芝さんだから、まあ、ちゃんとバージョンアップすると思いますよ。その点、シャープはごにょごにょ」。
あ、そうだった。シャープは以前旧いOSの機種を売りつけてバージョンアップしないで逃げたんだった。そういうことするからつぶれそうになっちゃうんだって。
店員「まあ、一時期のシャープはちょっどうかと思いましたが、さすがにもうちゃんとやるでしょうね」と意味なく自信たっぷりなのだった。
まあ、いいや、アクオスで。
ところがこれからがまた長い。1時間待たせて、買うと決めてからさらに2時間。
子供らがひもじいひもじいと泣くので、オレはヨメを置いて和民に駆け込んだのだった。
人口が中国並みに多い光が丘では、飯を食う場所が決定的に少ないから、マクドナルドでさえ大行列。和民も、2時を過ぎてるというのにまだ順番待ちなのだった。
ひえー、恐るべし光が丘。
15分ほども待ってようやく中に入る。
娘はカツカレーを頼んだが、やってきたのはカツのないカレー。あほー。カツカレーじゃ、しかもライスは半分と言っただろうがー。
そんなやりとりをしているところにヨメも合流。聞けば、あまりに待たせるので勝手に出てきちゃったそうだ。空腹には勝てん。
こうして貴重な休日を、秋のさわやかな青空の広がる休日を、我が家は光が丘でがっつりやられてしまったのだった。
息子が自分の携帯でオレに電話をかけてきたから「はい、あーりんだよーん」と応じる。
夜「お父さんは、あーりんとしおりん、どっちが好きなんだよ」と息子に迫られ、え、えーと、と答えに詰まってしまったオレであった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.07
連休の中日である。
ヨメと子供は、池袋のイベントに出かけた。オレは家で一人仕事。
ってもとりあえずやるべき原稿は全部終わっているので、アレンジでもやろうかと、新曲の仕上げである。
夜、息子を迎えに池袋。ヨメと娘はもうちょっと遊んでいくという。女は夜遊びの好きな生き物なのだ、
息子と一緒に、池袋西口、飲み屋街の真ん中にあるそば屋に行く。
ここはそば屋という看板を掲げているくせにそばは全くなく、海鮮丼の専門店なのである。
池袋に来ると、だいたい息子と寄る。
今日は車なので酒はなし。普段はビールを飲むのだが。
店内はカウンターだけ。10人も座ればもういっぱい。そこにラッキーにもちょうど空いていた席2つを見つけて滑り込む。
息子は中トロ丼、オレは天丼。
息子はホタテが大好きであるが、中トロ丼にホタテが一個載せられているのを見た息子は大狂乱。「おいしーおいしー」と言いながらむしゃむしゃ食ったのだった。
池袋の繁華街のど真ん中、小さくて海鮮丼だけの店というので、さぞや気むずかしいかと最初は気後れしたが、なんのことはない、接客のおばちゃんはとても気立てが良く、中で料理しているおっさんもとても愛想が良い。
こっちが子ども連れとみるや、煮込んだツナを小皿にサービスしてくれた。ごっそさん。
これだけ旨いものを腹一杯食って二人で3000円だから、まあ、十分に良心的だろう。
年に一、二度しか寄らない店だがいつも満足で、今夜も息子は「おいしかったねー」と大喜びなのだった。
その息子も、最近はめっきり言葉が少なくってきた。昔は歩きながら、車に乗りながら、どんな時もしゃべりまくっていたのだが、この頃は必要なこと以外は口を開かなくなってきた。
静かでよろしいのだが、やはりちょっと寂しい父親であった。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「酒とつまみ チャンポン」酒とつまみ社。まったくこの世の役に立たない雑誌、酒と雑誌が10号を迎えたというので発行された総集編。改めて読み返してみて、やっぱりまったく世の中の役に立っていないことが判明した。ひたすらバカな本。言うまでもなくこれは最大級の褒め言葉である。
2012.10.06
三連休初日である。秋は連休が多いなあ。
でも、せっかくの休みだというのに息子は塾だ。よく頑張っている。
オレも負けずに頑張らねば。って何をだ。
とりあえず原稿を片付ける。来週出せばいい原稿が、もうできた。よしっ。
するともうやるべきことがなくなって、ぼけっとする始末。髪でも切りに行くかなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「プロレス大貧民」宝島社
2012.10.05
臭いのだ。
何がって、洗濯物が臭いのだ。
特にバスタオル。洗って干すとカニが腐ったみたいなひどい臭いがして、それが他の洗濯物に移って、ひどいことになってしまう。
天気が悪くて洗面所に部屋干しした日などは、洗面所中が悪臭で、もうたまらんのだ。
ネットで調べる。
雑菌が原因なので洗濯機をよーく掃除しなさい、排水口もよーく掃除しなさいとある。
ヨメがそれに従ってよーく掃除してくれた。
だがそれでも臭いのである。
はっ、もしかしてこれって洗剤を変えてからじゃなかったっけ。
そうなのである。我が家では最近コンパクトな液体洗剤に変えたのだ。小さくて場所を取らなくていいじゃんね。
ほんのちょっとの量で洗えるから助かるのだ。でも、そのせいでパッケージは小さいのに値段は変わりないから、すごく高く見えてしまって、あまり売れないのか。スーパーでも目立たなかったりする。
この液体の超小型洗剤に変えてから、洗濯物が臭くなってはいなか。
うーむ、でも、なぜバスタオルだけが異様に臭いのか、説明が付かないではないか。
バスタオルだけでなく、娘のスカートなども時々臭いが、要するに厚手のものだけが臭くなる、その理由がわからないではないか。
それでも、まあ、このまま問題を放っておくわけにはいかない。
試しに洗剤を以前使っていた粉末に戻してみた。我が家では金銀パールのニュービーズである。
そうしたら、あれれ、どういうこっちゃ、確かに臭くなくなったのだ。あれえ、マジかよー。
超小型液体洗剤は、場所を取らないので安売りの時にまとめて買っている。それが全部無駄になったのかよ。
でも、本当に洗剤のせいだとしたら、これはどういうこっちゃ。もっと騒ぎになっていてもいいように思うダなあ。
うーむ、どうも納得できないが、まあ、臭くなくなったのでよしとしよう。
やっぱり洗剤は粉末に限る、というのが本日の結論である。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「FRIDAY」
2012.10.04

本日は丸の内で仕事である。
丸の内といったら、東京駅に決まっているのである。最近、改装が終わったというのでいろいろとニュースで大騒ぎされている東京駅である。
左が朝の写真。右が夕方の写真。
見てわかるように、えーと、どこがどう改装されたんだ? というぐらい、以前と変わらない。
たぶん改装しましたという報道がなかったら、まったく気がつかなかったのではないか。いや、オレが気づかないだけか?
夕方になるとライトアップされるというので、大勢の人が集まって写真を撮っていた。
年配の人が多いのは、東京駅に郷愁を求めてやってくる人が多いということか、単に若い層は東京駅なんて面白くもなんともないということか。
ライトアップなんて電気の無駄遣いだから、金曜日には官邸まわりてデモしている人がここまでやってきて節電を訴えてデモでもすればいいのに。
そんなろくでもないことを考えながら、オアゾの丸善。
なんと「酒とつまみ」が創刊10周年とかで合本を発行していた。合本というのは正しくないか、総集編だな。
改めて読むと、本当にばかばかしい内容の雑誌であることがわかる。ホッピーは何で割ると一番おいしいかと実験して、ホッピーをビールで割ると案外いけるみたいなことを書いている。
バカじゃないか。
まあ、バカだから面白いのだ。
1400円。一冊買って帰る。飯田橋の鳥よしに寄ろうかと思ったが、いやいや、いかん、無駄遣いはやめるのだと自分を戒めて家に直帰。
宿題をしていた娘と、塾から帰ってきた息子、それぞれに金麦を1缶ずつ注いでもらう。
外で飲むジョッキの生ビールよりも、家で子どもの顔を眺めながら飲む発泡酒のほうが、よっぽどおいしいねえ。などと、ぐだぐだ言いながら晩飯。
最近は日本酒がまったく飲めなくなって、6月ほとんど口にしていない。かわりに焼酎だ。
でも、ブドウのポリフェノールが脳の血管によくて、赤ワインを飲み続けている人は認知症になる確率が4分の1という研究結果が発表されたということで、最近は赤ワインもちょいちょい飲んでいる。
なーに、ワインったって、西友で買ってくる1瓶500円のやつだ。
これでも十分旨い。昔は、安いワインを飲むと頭が痛くなったものだが、最近のワインって酸化防止剤が入っていないのね。だから頭が痛くならないんだと。
冷蔵庫をよく見たら、その他にも昔もらったワインがごろごろしている。おおう、忘れていた。飲まなければ。
金麦をまとめて買ったときのオマケにもらったコップを使って赤ワイン。ほとんどジュースだべ。
でも、それなりにアルコール度数があって、しかも開けたら飲みきらなきゃならないから、けっこういい気持ちになって寝るのだった。
秋だなあ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.10.03
広島で起きた虐待事件は、まったくやりきれないというか、なんというか。
11歳の少女が、虐待を繰り返す母親の元から救い出されて施設で暮らしていたというのに、やっぱり母親の元に戻ってしまって、そこでひどい虐待の末に命を落としてしまった。
こうして書くだけでも指先が震えるくらいに悔しい話である。
そんな悪魔のような親であっても、やっぱり自分にとって母は一人。少女は、離れていても母と暮らしたかったということか。
日常的に虐待されていたらしいが、11歳ともなれば自力で逃げ出せたはずだし、そもそも学校には通っていたのだからいつでも助けを求められたはずなのに、そうしなかった。
それは、やっぱの母親が好きでそばにいたかったからか、あるいは自分がいなければこのお母さんはもっとダメになると思ったからなのか。
30分殴られ続けて、でも抵抗した形跡がまったくなかったというから、抵抗すればさらに母親が逆上する、泥沼になると知ってて、あえて耐え続けたのか。
少女にとって母親というのは、やっぱり特別な存在なのだろう。
それにしたって、やっぱりやりきれない。少女の胸の内を思うと、たまらない気持ちになる。
映画「スタンドバイミー」で、飲んだくれて暴力ばかりふるう父親のことを悪く言われた少年が、“オヤジを馬鹿にするな”と相手に飛びかかっていったシーンがあったっけ。
どんなダメ親でも、どんなひどい親でも、子にとって親は親。その、どうしようもなく純な気持ちを踏みにじったこの馬鹿母は、まさしく悪魔。
自分を産み、育てた愛しい母親が、自分に向けて牙をむいてくるとは、いったいどんな地獄なんだよ。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.10.02
本日は愚痴である。
今日一日だけでリスケやキャンセルが5本。ちょっとひどすぎる。
何がって、取材のアポである。
インタビュー仕事の場合、事前に日程が決まっているケースと、まだ決まっていない段階で打診されるケースと、だいたい半々だ。まだ決まっていない場合は、オレのスケジュールと取材先のスケジュールを摺り合わせて日程が決まる。
その際は「じゃあ、何日と何日、それから何日を候補にしましょう」という話になり、仮押さえとかキープとか呼ばれて、数日間予約されることになる。
この仮押さえやキープが入っていると、そこに別の案件が入った場合、当然、申し訳ありませんがとお断りする。「仕事は来た順」。当然ではないか。
問題はこの先で、そうやって他の仕事をお断りしてまでキープしていた日程だというのに、突然、一方的に「先方の都合が悪くなっちゃいまして」とキャンセルになり、さらには「つきましては別の日程を数日キープさせていただきたく」となる。
これが困る。非常に困る。
なんといってもそのキープで、他の仕事をお断りしているのだ。
飲み屋で予約席を用意しておいてたのに「やっぱ行かない」と言われたのに等しく、満席ですと断った客のことはどうしてくれるんだ、とワナワナしたくもなるのだ。
もちろん相手のあることであり、そこに悪意がまったくないのは理解している。オレも大人だし自営業だ。はい、ありがとうございます、大丈夫ですよ〜、ぐらいは言える。
でも、今日のように5件も続けて「なくなっちゃいまして、では別の日を」と言われると、さすがに切れかかる。
10月はスケジュールがいっぱいで、いっぱいお断りしていたのだ。それが…。
そんな日なので、オレの反応が多少はきついものになっても、大目に見てくださいね、コマちゃん。
直接は知らないけど、知り合いの知り合いであるライターは、スケジュールが確定した案件だけ引き受けるそうだ。
オレもそうするかなあ、とさえ思う。ありがとうございます、じゃあ日程が確定したらもう一度ご連絡ください、とか。
あるいは旅館みたいにキャンセル料もらうとか。
いやあ、どっちもオレにはそんな偉そうなことはできないなあ。気弱だし。
せいぜいが、愚痴を腹にためながら酔っ払って帰り、わかりましたっ、またお願いしますよっ、ほんとにっ、とトゲのあるメールを返すぐらいが関の山である。
まったく、せっかく日本ハムが優勝したというめでたい日に、どうしてこのような気分の悪いことを書かなくてはならないのだ。
すごいですねえ、ダルビッシュが抜けたその翌年に、まったく監督経験のない新人監督のもとで競り勝って優勝するなんて。
これはもっともっと評価されていい優勝ではないのか。栗山監督はばりばりの学会さんで、ちょっとなあと思っていたけど、見事な結果を出した。すまぬすまぬ、期待しなくてすまぬ。
ビールかけに興じる選手たち。みんな若いなあ。
酔った目でそのニュースを眺めるオレは、ささくれた気分のまま、画面に映る選手たちに、おう、オレはお前が生まれるずっと前から日ハムのファンだったんだぞ、とすごむのであった。
ほとんどたちの悪い酔っ払いであった。
あ、関係ないけどインドネシアだかどっかで海岸に大量のクジラが打ち上げられたそうです。
ここ最近、日本でも微小な地震が頻発しています。
予兆とされても否定できないらしく、皆さん、なんとなく頭の中で気をつけて過ごしましょう。
「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
2012.10.01
読売新聞に認知症の記事が出ていた。
そのタイプの一つがレビー小体型認知症というもので、これになると幻覚が起きるのだという。
「さっきいた小さな女の子は、どこの子だい」「しっかりしてよ、おばあちゃん、そんな子はどこにもいないでしょ」ってな具合だ。
ははあ、なるほど。座敷わらしの正体はこれだったか、と1人で納得。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.30
晩飯のテーブルで息子が「TKGにしたいんだよ」と言う。
は? TKG? なんだそれ。
「ふふふ、玉子かけご飯だよ」と息子。どうもクラスではそういう言い方が流行っているらしい。
TPPやAKBにも負けない力強さだな、TKG。たけしプロレス軍団か? あれはTPGだったな。現場で見ていたぞ、オレは。ビッグバン・ベイダー登場と両国暴動。
それはともかく、このように息子はTKGつまり玉子かけご飯が大好きである。
従って、光が丘で昼飯は何を食いたいかと聞くと、当然こう答えるのだ。「さくら水産!」と。
さくら水産とは、首都圏の激安居酒屋チェーンである。2000円もあれば腹一杯で酔っ払える。
そのランチがまた安くて、定食が500円。これでご飯お代わり自由、生卵と焼き海苔が食べ放題なのだ。従って丼飯の一杯目は玉子かけご飯に、二杯目にようやくおかずで食べるということができる。
安さという点では、東京チカラ飯という最終兵器が勢力を広げているのでやや魅力薄となったが、とにかく銀シャリで腹を膨らませて午後からの力仕事に備えたいという時にはやはり圧倒的な支持を得ているのだった。
そんなわけで、郊外の大規模団地の中にあるさくら水産光が丘店に平日の昼時に行くと、周辺のマンション外装塗り替え工事なんかをやっているガテンな人たちと、昼飯を作るのが面倒な老夫婦でいっぱいなのだった。
もちろん我々が行くのは休日であるが、そうすると店内は安く仕上げたい家族連れと、周辺商業施設で働く流通関係者でいっぱいなのである。
息子に話を戻す。
TKG大好きの息子は、従ってさくら水産が大好きで、今日など前夜から母親に、自分はいかにさくら水産のランチが大好きかを訴えていたそうである。
どうしてそんにさくら水産が好きなの? とヨメが問う。「お代わり自由だからお腹がいっぱいになるんだよ」と息子。だったら他のバイキングでもいいじゃない。「さくら水産は玉子が新鮮なんだよ」。よそでも玉子はあるよ。「さくら水産は、しかも安いんだ!」
てな具合である。
だから今日の昼もさくら水産に連れて行ったら、大喜びで飯に玉子をぶっかけて、どんぶりを抱えてわしわしと食った。そして、焼き海苔を何袋も食い、帰りがけにこれで最後とばかりに締めの焼き海苔をもう一袋食ったのである。
まあ、こっちとしては親子4人で昼飯食って2000円だから大助かりであるが。
そして店を出た息子は一言、「うーん、ボクはさくら水産が東急ハンズと一緒ぐらい好きなんだよ」。
ほんと、さくら水産の本社広報か経営企画に聞かせてやりたいぐらいである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.29
Perfumeが出てきたときに言われたのは、ここまで残れたのはほどよく“売れなかった”からだ、ということだった。
浮沈の激しい芸能界。ぱっと売れてはさっと使い捨てにされるのがアイドルだ。
その中でPerfumeは、ほとんど売れてなかったから使い捨てにされることもなく、会社的にも「まあ、売れてないけどジャマでもないから好きにやらせとくか」という空気だったそう。
それゆえに5年以上も同じメンバーで活動を続けられ、ほどよく熟すことができたというわけだ。
ももクロの場合はどうか。
これも似たようなものらしい。つまりスターダストという事務所には人気のある芸能人が多く所属する一方で、売れない芸能人はそれ以上多くいて、その余った芸能人たちを遊ばせておくのもナンだから、一山いくらでまとめてたたき売ろうという思惑があったようだ。
“やつらにも場数を踏ませるにはちょうどいいか”てな案配である。
それがなんの弾みが見事にブレイクしてしまったわけで、わはは、こりゃ痛快。
歌は下手くそである。踊りもそろってない。
けど、上手な人が上手に歌うのは当たり前すぎて面白くないけど、下手くそなのに本気で楽しそうに歌っているとこっちの心も動くのだ。高校野球みたいなものか?
いや、やっぱりなでしこだな。
それにしても、あーりん(ピンクね)は、改めてDVDを見直してみると、ものすごく太いプロ根性を持っているということに気がつく。やるねー、あーりん。
もちろんアイドルを演じているのだが、その根性の入り方がハンパなく、アイドルを演じていることを見透かされているのを自覚しつつ、その上であたしゃこれだけ根性据えてやってんだからね、というオーラが出まくっている。
まさにプロレス。
エプロンサイドで血だるまにされたラッシャー木村が「オラ、小僧ども、これが男の仕事ってえもんだ」と見得を切っているのにも似た、そんな迫力さえ感じてしまう。
うーむ、あーりん、すげえ。個人的にはしおりん(イエローね)推しなのだが、すごみという点ではあーりんにかなわない。
しかも今はまだ高校1年生。
去年のライブのDVDを見ると、中学生のあーりんに煽られた大人たちが目を血走らせてあーりんコールを叫んでいるのだから、世も末の、いやいや、すさまじいものである。
バッカじゃねーの。
そう言いつつ、オレも焼酎片手に、あーりんわっしょい! などと叫ぶのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.28
午前は読書で過ごし、午後から湾岸地帯で仕事。台風が接近中とのことで、嵐の前の静けさなのだ。
夕方、湾岸から四谷に移動。
今日は東京ドームでSMAPのコンサートがあるので電車が大変なことになったらどうしようという噂が流れていたが、別に巨人戦と同じだべ。
四谷での打ち合わせを終えて飯田橋。久しぶりに「鳥よし」。
前回来たときに接客レベルがた落ちと書いたが、本日は合格。マカロニサラダ、んまー。
すべてがB級の居酒屋メニューで、たいへんに心地よい。
テレビでは、お見事、日ハム戦をやっている。今日勝てばマジック点灯だ。
中田のホームランが出て先行。カウンターで1人、うっしゃあーと叫ぶオレであった。
何ヶ月ぶりかで日本酒を飲む。しかし、飲みきれない。
どうもオレの体はもはや日本酒を受け付けなくなったようだ。やれやれ、よかった。日本酒の呪縛から逃れたのだ。
7時過ぎに鳥よしを出て、電車で帰る。
石神井公園駅前の書店で、息子にニュートン、娘にイラスト指南の本を買う。
家に帰って、テレビを見ていた子どもたちと風呂に入り、ひー、さっぱりしたあと叫んで、家族でももくろのDVDを見る。
ダンスの得意な娘は、ももくろと一緒に踊りまくる。その上手いこと上手いこと。
わははは、すげえすげえ、もっと踊れーと拍手する酔っ払い父ちゃんなのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.09.27
自民党の総裁に選ばれたアベちゃんが、好物のカツカレーを食ったらしい。
ところがそのカツカレーがなんと3500円(しかもサービス料別)ということで、ネットでは非難囂々。
3500円というからどんなに凄いカツカレーかと思ったら、見た目だけなら石神井公園で愛されて35年のキッチン中川のカツカレー850円とまったく変わらないではないか。
そんなことより、人が自分のカネで好きなものを食っただけなのに、どうして文句をつけるのか、よくわからんな。
アベちゃんが6500円のカツカレー食ったら文句が殺到だってさー、と新聞を読みながら家族に教えたら、娘がぼそっと「バカみたい」とつぶやいていて、小学3年生の女の子のほうがよっぽどまともな感覚してるよなあ。
まあ、それはともかくカツカレー、旨いよねえ。オレはメンチカツカレーも好きだけど。
なお、オレは特にアベちゃんを応援しているわけではないが、こうなったからにはアベちゃんに頑張ってもらわねばならない、と思っているのだった。
どっちというと、石破ちゃんに例のまなざしで韓国のあのバカをにらみつけて欲しかったのだが。
いやいや、政治がらみの話はちょっと生臭いのでやっぱりやめよう。
じゃあ、例によってアップルの悪口でも書くか。
iOS6で採用した時計のデザインが、スイスの国鉄の時計に酷似しているというのが世界中が大笑い。あれはオレの大好きなモンディーンの時計だ。
いや、似ているなんてもんじゃないな、ほとんど同じ。クリソツ。
「iPhoneの角が丸いのもオレっちのオリジナルデザインだから真似すんじゃねえぞ」と、ほとんどキチガイレベルの言いがかりをギャラクシーにつけたくせに、この始末。なんぼなんでも、そりゃおかしいだろ。
Googleマップのかわりに採用したオリジナル地図のでたらめ具合、NFCの採用を見送ったことなど、あちこちでアップルにほころびが出始めていないか。
ジョブズがいなくなったことが関係しているのかどうかわからんが。
すんません、アップファンの皆さん。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.26
アンディ・ウィリアムスが亡くなった。特にファンだったわけではないが、ああ、そうか、また一つの時代が終わっちゃったなあという感慨はある。
「ある愛の詩」という映画がヒットしたのは、オレが中学1年の時。原作の文庫本を読んだけど、なんじゃこりゃ、よくわからん、と思った記憶がある。
その映画と共にヒットしたのが、アンディ・ウィリアムスの歌だった。きっといい歌だったのだと思う。
ただ、中学1年生という年齢の小僧にとって大人のヒット曲を追随するのは「けっ」てなもんで、あんまり格好いいことではなく、しかも吉田拓郎が出てきてテレビに出ないフォーク歌手というものが反体制の象徴のように思われていたという時代背景もあって、ますますアンティ・ウィリアムスのヒット曲なんて「けっ」てなもんだった。
これと同じ文脈にあったのがカーペンターズだった。すまぬ、カーペンターズ。
特にリチャード、あんたのミックスは今聴いても最高の教科書だよ。
えーと、要するにアンディ・ウィリアムスというのは、中学生であるオレにとって歌謡曲だったのである。
そして歌謡曲なんていうのは要するに商業主義に毒された文化レベルの低い音楽であって、そんなものを聴くのは格好悪いことだったのだ。
もちろんそんなことはなったくない。
筒美京平に代表される新世代の制作者たちが力をふるい始めた70年代の歌謡曲の作品は今も色あせないし、ヒットチャートの上位を獲りながら世紀をまたいで今も聴かれ続け、歌われ続けている、商業性と文化性の両方を見事にクリアーした音楽だったのだ。
要するにプロの音楽、大人の音楽ですな。
これは今も普遍であるけれど、カネのあるところには人材が集まるのである。
そうして送り出されたヒット曲の数々があって、それを歌っていた1人がアンディ・ウィリアムスだった。
Facebookで、昨日、ドバシ君がアンディ・ウィリアムスの死を受けて「気味の瞳に恋してる」のアンディ・バージョンを紹介している。さすがドバシ君という、実に音楽的知見の豊かな紹介の仕方であって、オレはさっそくYouTubeでそれを聴いた。まっこと21世紀とはなんと便利でお手軽な時代であることよ。
なるほど、本当にふくよかなアレンジの、いい音だ。こういうアレンジはアンディ・ウィリアムスの落ち着いた声によく似合う。
どれ、オレも映画音楽のCDなどをひっくり返して、もうちょっとアンディ・ウィリアムスを聴こうか。大好きな「夏の日の恋」や、「モア」や、そしてもちろん「ムーン・リバー」あたりを。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「美味しんぼ」
2012.09.25
チリ大地震 2010年2月27日
↓
188日
↓
ニュージーランド大地震 9月3日
↓
189日
↓
東日本大震災 2011年3月11日
↓
188日
↓
フィジー地震 9月15日
↓
188日
↓
メキシコ地震 2012年3月21日
↓
188日
↓
2012年9月25日
ということで、ネットでは今日、大地震が来ると騒ぎになっている。
うーむ、一瞬信じそうになってしまったではないか。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「女性自身」
2012.09.24
息子が朝早く起きて移動教室というものに行った。
漂流教室なら知ってるが、移動教室ってなんだ? 教室を移動するなら、算数のレベルごとのクラス分け授業と変わらないのではないか。
行き先は軽井沢だという。
なんだ、修学旅行か。
違うらしい。いろいろと社会勉強するために出かけていくらしい。でも、軽井沢だろ? そんなところで社会勉強なんてできないだろ。
勉強したかったら尖閣に上陸するのが一番ではないか。
なんていちゃもんをつけているのはオレだけらしく、家族は誰も相手にしてくれない。
ちっ。
昼近くになってヨメにメールが来た。「予定通り無事に到着しまして云々」とある。
なんじゃこりゃ、学校からか。わざわざ移動教室の進行状況を教えてくれるというわけか。
ちょっと呆れてしまった。
たぶんこれはそういうニーズが保護者にあるからだろうなあ。先生もご苦労なことである。
うちはそんなもん、いらんから、送らないでよろしい。と言おうと思ったけど、うざがられるからやめた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「新 忘れられた日本人」佐野眞一・ちくま文庫。地味な本であるが、佐野眞一はやっぱりすごいなあ。
「サッカーという名の戦争」平田竹男・新潮文庫。日本代表の、いわば渉外みたいな人。水増し部分は飛ばし読み。なるほど、そういう交渉が必要なのかという興味深い話がいっぱいあったぞ。ところで竹男って名前も珍しいよね。
2012.09.23
いやあ、ひどい雨。というか、春分の日をまたいで季節、変わりすぎ。
こんな日は買い物も濡れたくないから、大きなショッピングセンターに限る。
ということで、やっぱりイオンだ。
もちろん同じように考える人が多いわけで、既に10時半で駐車場はいっぱい。11時過ぎたらランチは行列。
フードコートも、席取りで血走った目の父親でいっぱい。
混んでる時のイオンは大変だ。
スーパーでは、10以上も試食をやっていて、試食大好きの息子はほとんどを制覇。唯一手を出さなかったのがサイダーの試飲コーナーで、息子はなぜか炭酸が嫌いなのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.22
9月22日が秋分の日になるのは、えらく久しぶりのことらしい。
昼と夜が同じ長さ。確かに気がつけば朝は5時になってもまだ暗い。
あれだけ暑くて文句を言ってたのに、急に涼しくなるとなんだか寂しくなる。
秋はやっぱりいろいろと物思うのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.21
身内のことはあまり書きたくないけれど、やっぱり残しておきたい。
今日、叔母が亡くなった。
母の妹である。
ほとんど老衰のような、穏やかな最期だったろうと思う。
母は小さな山村の家に生まれ育った9人兄弟の1人で、幼い頃から本ばかり読んでいるような物静かな子どもだったそうだ。その9人が2人きりになり、そしてとうとう1人残されてしまった。
きっと兄弟全員が幼い頃にいたわってくれたように、病弱な母を守ってくれていて、それでみんなの命を少しずつ分けてくれたに違いない。
叔母は母と同じ町に住んでいて、朝、畑で獲れた野菜を届けてくれるような間柄だった。
そのニコニコと花開くヒマワリのような、満面の笑いを思い出す。
いろいろと思う秋である。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「日経ビジネス」「岳」
2012.09.20
ブラウザをChromeからSleipnirに戻した。
まーたブラウザの話かよ〜。はい、すいません。
シンプルさと使い勝手の良さが気に入ってChromeを使って一年ばかり。
しかし最近、火を噴くArrows、つまりAndroidのタブレットを使うようになって、ブラウザのブックマークとかを完全に同期させたら面白そうだな、と思ったのである。
しかもSleipnir通称ブニちゃんは国産。つまり日本製。
国難に面している今こそ国産ブラウザに戻るのだ。いっときは言え、北京で開発されたMaxthonというブラウザを使っていたおのれを恥じ、オレはブニちゃんをインストールしたのである。
続けて火を噴くArrowsタブレット、さらに火を噴くREGZAスマホにもブニちゃんをインストール。
そして、非常にわかりづらい説明を解読しながら(実際、えらくわかりにくい説明なのだ!)、どうにか同期に成功した。
おお、見よ。これでデスクトップPCとタブレットとスマホのブックマークが完全に同期している。仕事してPCに新しいサイトを登録すると、同時にタブレットとスマホにも登録されているという仕組みだ。
便利ですね〜、これ。エロいサイトなんて、絶対に登録できないですよね〜。
ブニちゃん、ブラウザとしては普通に速い。けどデザインがごてごてしてて見づらい。まあ、慣れの問題か。
ブニちゃんに戻ってきたのは1年ぶりで、またしばらくはお付き合いいただくのだ。
*
今月で朝日新聞の購読が終わる。
仕事柄、いろいろと新聞は取っているのだが、その中で一般紙は朝日と読売。もったいないなあとずっと思っていて、契約更新が来たから朝日はもういらないや、と断ったのである。
朝日の購読料はそのまま火を噴くArrowタブレットにまわせるからちょうどいいのだ。
朝日新聞がなくて困るのは、朝、天声人語を読んでばーかと笑うことがなくなるぐらい。要するにはいらない。
朝日新聞的な立ち振る舞いというものはやっぱり好きじゃなくて、でも、息子は朝日小学生新聞を読んでいるからどんなふうに朝日新聞的人間に育つか、興味深い。
契約更新の際に販売店の兄ちゃんに、もういらないよと告げたら「ひー」と泣いていた。
「そこをなんとか」と言うので、そんなに言うと日経新聞も日刊スポーツも朝日小学生新聞も全部やめちゃうよ、と冷たく脅す。
兄ちゃん「ひー」の音程を1オクターブ上げて、逃げ帰っていった。
しばらくしたら、販売店の上の男が来た。
「読売が入ってますよねー、読売より朝日に、ぜひ」と言うので、そんなに言うと日経新聞も日刊スポーツも朝日小学生新聞も全部やめちゃうよ、と冷たく脅す。
販売店の上の男は、「とほほ」と頭を抱えながら帰っていったのであった。
なお、誤解のないように言うけれど、オレは新聞販売店をいじめるつもりは毛頭ない。宅配という日本的システムは素晴らしいと思うし、多くの販売店がこのシステムを支えるためにギリギリの商売をしていることも知ってる。働いているのも、自分で学費を稼ぐしかない、まさに苦学生そのものの若者が多いことも知ってるし、そういう若者にインタビューしたこともある。
だから販売店をいじめるつもりは毛頭ないのだ。ただ、朝日新聞はもういらないと言ってるだけなのだ。
その販売店の上の人間が帰った数日後、また別の男がやってきた。
あのさあ、お宅、販売店の人? 「いえいえ」と首を振る。どうやら本社の販売局らしい。
その男が「もしかして販売店に何か不始末がありましたか? 配達時間が遅いとか」と聞くので、あのなあ、オレは販売店はよく頑張っていると思うし、何よりもそういう末端で頑張ってる現場をおとしめるような言葉は許せんのだがなあ、と言おうと思ったけど、やめた。がくっ。
もう中国を支持するような編集はやめな、脱原発デモはステキだなあというような編集もやめな、と言おうかと思ったけど、販売の人に言っても仕方ないし、やめた。がくっ。
だからもう朝日新聞はいらないよ、ごめんね、と帰ってもらったのだった。
朝日新聞は、オレが物心つく頃から身近にあった。
割とリベラルな考えをするオレの祖父が、近所は地元紙が普通なのに「視野を広く持たねばならん」と言って全国紙である朝日をとっていたのだ。
昭和30年代のことである。オレの田舎では、おばあちゃんが一軒ずつ歩いて新聞を配っていた。家に来るのは9時か10時頃。
雪深い時など、家で飼っていたヤギの乳を温めて、配達のおばあちゃんにあげていた。おばあちゃんは玄関先に座り、温かい乳を飲みながらひとしきりおしゃべりをして、そして次の家に向かうのだった。
そんなふうにして家に届けられていた朝日新聞。以来、文句を言いつつ何十年も読んできたのだから、これから朝、届かなくなると思うと、やはり寂しいなあ。
やめてみて何か不自由があったら再読するか。まあ、そんなことはないだろうけど。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.19
電車がりんかい線の天王洲アイル駅に到着したので、オレは降りようと立ち上がった。
その瞬間、オレのカバンの脇ポケットからペットボトルがごろんと転がり落ちたのだった。
あら。あらら。あらららら。
そうつぶやく間にペットボトルは座席の下に落ち、しかも悪いことにそれがラッシュ時には折りたためる座席だったため足元が空間になっており、ペットボトルはごろんごろんと転がっていってしまったのである。
足元をのぞき込んだがどこにもない。電車は駅に到着し、ドアが開いた。げげ、どこだどこだ。
周囲の「何やってんだ、こいつ」視線に耐えながらペットボトルを探して足元をきょろきょろするオレ。とほほ、なんと情けない。
別に渋谷駅のホームの自販機で120円で買った350mlのペットボトルが惜しいわけではない。このまま放置するという、車内を汚す行為に耐えられなくて、オレは必死で探しているのだ。それをわかってくれよ、皆の衆。
と、その瞬間。
向かいの座席に座っていた青年がダッシュで駆けつけてしゃがみ込み、座席の下までえいっと手を伸ばしてペットボトルを取り出してくれたのだ。向かいの席にいたから、どこに転がっているか、はっきり見えたのだろう。
ああ、ドアが閉まる。ともかくオレは大慌てで礼を言いつつ頭を下げ、電車を降りたのだった。
きっとあの青年は中国人に違いない。民間レベルではこのように助け合って生きている、そうだオレたちは地球市民なのだ、と感激したのだった。
その30分後、インタビュー仕事の席上で、今度はボールペンのキャップテーブルの下に落として転がしてしまったオレ。どうも今日は落としてしまう日らしいなあ。とほほ。
*
先日も書いたように西友の劣化が止まらない。
近所の光が丘団地には、その中心部で西友とダイエーが並んで店を出している。
日曜の夕方に行ってみると、ダイエーはすげえ混雑しているのに西友はガラガラだ。そりゃもう、はっきりと。
確かに価格を見れば西友が明らかに安い。だが、生鮮品が明らかにひどい。
日用品などの安さにつられて西友に行っていた主婦が、生鮮品のあまりのひどさに呆れて行かなくなってしまったようだ。
やっぱりスーパーは生鮮品が命である。
台所を預かり、家族の食を担っている主婦であれば、生鮮品に対してなおのこと敏感だ。
おれんちの近所でも、新しくできたサミットストアに客が流れている。明らかにサミットストアのほうが高いのだが、西友に行って「これじゃあねえ」と落胆した客が次からサミットに行っている。
大丈夫か、西友。
今や単なる外資系小売業の一つに過ぎないが、その前には仕事でもいろいろ世話になっただけに、なんとか道を誤らずに進んで欲しいものである。
*
8月に実家に帰ったとき、地元の祭りにたまたまロケで通りがかった所ジョージが顔を出したということがあった。
その時の様子が今夜4チャンネルで放送されるというので、子どもたちは楽しみにテレビの前で待ち構えていた。
結果は残念。見事に編集で切られていた。
まあ、特に面白い出来事があったわげもないし、仕方ないわな。それでもオレは、晩夏の故郷の景色を目にできて、色づく田んぼを眺められて、いい気持ちだった。
子どもたちにはかわいそうであるが、まあ、それが世の中ってやつよ。この世は自分の都合で動いているのではなく、他人の事情で動いているのだよ。
*
各音楽サイトへの一括配信を請け負ってくれる新しいサービスがチューンコアだ。
登録さえすれば、アマゾンとかiTunesとか、いろんな配信サイトに一括で配信してくれる。つまり問屋みたいなもんだな。配信問屋。略して配とん。
1曲あたり1500円と高めの設定であるところに、ビジネスとしての本気度を感じる。
日本でのサービス開始はもうすぐだ。ちょっと面白そうなので、試してみようかな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」「週刊新潮」「サウンド&レコーディング」
2012.09.18
東府中のレストランへ増田裕子のライブを見に行く。増田裕子はケロポンズの片方。本日はケロポンズではなくてソロでのライブである。
途中、客席の山野さとこが呼ばれて「ドラえもん」をおごってくれて、ラッキー。
特筆すべきはバック。右側のベース、左のギター、共になかなかの手練れだ。
大変に上手であるのだが、まったく自己主張せず、淡々と弾いている。まさに“そつなく”という表現がぴったりのプレーぶりだった。
なるほど、こういうのがサポートミュージシャンの理想なのだな、と納得。使う側の安心感こそ、一番大事なことなのだ。
ところで基本的に音の配置は、向かって右側が高くて左側に向かって低くなっていくから、ベースとギターの位置は逆では。
キーボードの鍵盤の並びもそうなってるでしょ。オレもミックスの時はそういう並びを基本にしているし。
まあ、そんな細かいことはどうでもいいのかも。ただでさえ面等くさがられているオレだし(笑)。
小沢かづと、鈴木翼に加え、仙台ののジャイぱぱのリーダー・松田君とも遭遇。みんな面倒くさがらずにオレと話してくれて、ありがとうね。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「新潮45」
2012.09.17
ここのところ、家族とは、親子とは、というようなことを頭の中で常にぼんやりと考えている。
今日は敬老の日。
ヨメの実家に集まって、嫁いだ3家族、みんなでお祝いだ。
お祝いといっても、じいちゃん、ばあちゃんと合わせて一行13名、みんなでなし狩りに行くだけであるが。
なんとなく毎年恒例となったこの行事を、子どもたちはとても楽しみにしている。
車3台に分乗して桶川の農園に行き、なし狩り。
その後、鶴ヶ島のサイボクという養豚農家に行ってバーベキュー。この美味しいお肉も、庭で放し飼いされている豚たちの友だちだったのかと思うと、味わいもひときわである。
なし狩りのお金など、いろいろとじいちゃん、ばあちゃんに出してもらって、敬老の日にそれじゃぎゃくですがな、困ります困ります、と遠慮したものの「年寄りを連れ出してくれて、それたけで有り難いんですよ、他にお金を使うところもありませんから」と言われれば、そうか、存分に金を使わせるのも親孝行の一つかも、と思って甘えることにしたのだった。
夕方、楽しかったねーと手を振って、ヨメ3人がそれぞれの嫁ぎ先へと帰っていく。
秋の休日のなんということはない一日であっても、これはたぶんとても幸せなことだと思うのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.16
YouTubeに前田日明対上田馬之助のシングルマッチ、ノーカット版という珍しいものが上がっている。
なぜ珍しいかというと、生中継が始まる前から試合が始まり、途中で突然実況がスタートするからだ。
だから前半と後半で、試合の様相はがらりと変わる。実に興味深い。
試合前半、上田馬之助はまっく反則せず、ストロングスタイルのセメントマッチを展開する。はっきり言って前田日明を子ども扱いだ。
まだシュートを知らない時代の観客だから呑気なものだが、上田馬之助は何度も関節を決めてはリリースしている。上田馬之助が腕、足首、首とあっさり決めて、前田が慌ててロープに逃げるというパターンの繰り返しだ。
現代の総合の試合なら、たちまち前田のギブアップ。
ところが生放送が始まったか、突然に実況が始まると(レフェリーが上田に耳打ちしているようにも見える)、上田は豹変。例の反則のオンパレードとなって前田を攻め、前田がキックを繰り出すと、それまであんなに簡単にイナしていたのに正面から受けて場外に吹っ飛んでみせる。
そして場外では自分で額をカッターで切り(切っているシーンもはっきり映っている)、前田のキックで額が切れたと演出して見せている。
もちろんキックで額が切れることなどないのだが、当時はシューズのひもで額が切れたと説明され、素直なオレたちは納得していたのだった。
流血した上田馬之助は凶器を手にして前田に襲いかかり、あっさり反則負け。「はい、今日の仕事はおしまい。飲みに行くか」という感じで去って行くのだ。
ガチンコ最強と言われた上田馬之助。その強さと共に、当時のプロレスがどういう仕組みで成立していたかがはっきりわかる映像として、とても興味深いのだった。
個人的には、ガチンコ最強はケンドー・ナガサキだと思っているが、上田馬之助も前田日明を子ども扱いするほど強かったというわけだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「Number」オリンピックのサッカー特集。宮間の“怖かった”という発言がここでも取り上げられている。最近のオレのお気に入りは、田中陽子ちゃん。次のトップ下は陽子ちゃんで、宮間は本来の左サイドに戻って欲しいなあ。それにしても田中という名字で陽子と名付けたのは、凡庸すぎて深い。両親はやる気がなくて適当につけたか、考えに考えて一回転してここに戻ったか。いいねえ、田中陽子ちゃん。
「金狼の遺言」上田馬之助・トシ倉森。辰巳出版。その上田馬之助が亡くなる前に病床で語ったことを書き起こしたものである。ところどころ匿名になっていたりして残念だ。上田馬之助というレスラーのすごみは、それでも十分に伝わってくる。
2012.09.15
本日は四谷の小学校でライブである。
実はここ一週間、左手がダメなのである。
具体的には左の小指と薬指が動かない。
朝起きたら動かないので、こりゃ頭が原因だったらシャレにならんなあと医者に行ったら、肘のあたりり神経痛とのことで放っておけば治るレベルという診断だった。
ホッと一安心。確かにちょっとずつではあるが日ごとに良くなってきている感覚があった。
だが完治はせず、オレはもう昔のようにギターを弾くのは無理だろうなあと、1人で悲劇のヒロインになっているのだ。
コードのFは押さえられるが、CやGが押さえられない。
仕方なく全部をFのフォームを基本に展開して対応し、単音弾きは人差し指と中指の2本で対応だ。
おお、ジャンゴ・ラインハルトみたいじゃん、オレ。
それを聞いてカメラのヨシダさんは「タンゴ・ラインハルトですよ、それっ! タンゴさんっ!」とアドバイスを送ってくれた。よって今後のオレの芸名はタンゴ・ラインハルトで決定である。
世界中のジャズファンに石をぶつけられるだろうが。
それはともかく、ちっとずつよくはなってきたが完治はせず、本日のライブでもかなり無理して指を動かしたのであった。
結果、無理がたたってライブの途中からどんどん指が動かなくなり、情けない演奏に。
終わったらぐったりと疲れてしまった。
あれですな、野球のピッチャーが体の一ヵ所をカバーするあまり他の部分に負担がかかってしまった、というやつですな。
あまりにぐったりと疲れてしまって、家に帰ってバタンキュー(死語)。午後をまるまる寝て過ごしたのであった。
困ったものである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.14
しっかし9月も半ばでこの暑さは異常だな。日照りか。
水不足もマジのレベルか。台風も来ないし。それはそれでいいことだが。
今年の重大ニュースの1位は中国と韓国のバカの騒ぎだな。だがもしかしたら、政権交代が現実になるかもしれんし。
水不足がしゃれにならないなんていうニュースは嫌だなあ。
オリンピックで卓球やなでしこに声援を送っていたのが遠い夏のようだよ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」
2012.09.13
9月3日はドラえもんの誕生日で、しかも今年は誕生の100年前とかで、それを記念してGoogleが10月5日まで「みらいサーチ」ってのをやっている。
えーと、スマホでGoogleサーチに向かって「ドラえもーん」と叫ぶと、画面に「はい、タケコプター」とか、ひみつ道具が表示されるのだ。
そして、そのひみつ道具が現時点でどこまで実現化されているか、動画で示される。
なるほど、面白い企画だね−。
というわけで早速スマホに向かって「ドラえもーん」と叫んでみる。すると「はい、透明マント」という答えが返ってきた。
ほほう、どれどれ。
動画が表示され、現時点で完成されている透明マントが映し出される。透明でも映し出されるのだ。なるほどねえ。
という具合にスマホに向かって「ドラえーもん」と叫んでいるのだから、子どもが挙絵海を示さないわけがない。早速オレの真似をして叫び始めたのだった。
さて、話は変わってiPhoneである。
一年に一度しか新機種が発表されず、しかも他にまったく選択肢がないとは、アップルユーザーも貧しいなあ、などと憎まれ口を叩くほどのアンチアップルであるオレが言っても説得力はないだろうが、それにしても今回のiPhoneはまったく魅力がないのではないか。
ちょっと大きくなってアイコンがたくさん並びました。軽くなりました。薄くなりました。
そんなことでしか違いが出せないとは。ひいき目で言うのでなくて、Androidならいっくらでも選択肢があるのだが。
何よりもずっこけたのが、NFCに対応しなかったことだ。
NFCはNECの子会社である。というのはでたらめで、NearFieldCommunicationという技術だ。
イメージとしてはおサイフケータイに近い感じ。Suicaみたいな感じの機能だ。この機能が今後2、3年は非常に重要な機能として広がっていくことが予想され、事実、今年後半から来年にかけてのAndroidスマホではNFC搭載機種が一挙に市場投入されるとみられている。
NFC搭載スマホとNFCタグというものを組み合わせれば用途は一挙広がり、いろんなところで革新が起きるのだ。
もう既にあちこちでその仕込みが始まっている。
なのに、絶対にNFCを搭載すると思われていたiPhoneがあっさりスルーしてしまったことで、IT業界、一斉にずっこけた。オレもずっこけた。
もしかしたら、これがiPhone凋落のきっかけになるかもしれないなあ。
なお、iPhoneに採用されている液晶はシャープ製だが、シャープの量産化技術が不安定で納期遅れが懸念されており、もしかしら2、3ヵ月後にはiPhoneが品不足になるかもしれない。これも案外に大きな問題。
アップルとホンハイのエンジニアが大慌てでシャープに乗り込んで何とか発売には間に合わせたらしいが。
そんなわけで、シャープの液晶がアップルの足を引っ張りかねず、アップルもホンハイも「そんなことになったらおおごとだから、早く売れって言ってるんだよ」と頭からら湯気を出して迫っているというのに、シャープは依然として「金はもらう。技術はやらん」と殿様気分でふんぞり返っている。
そのあまりの態度と危機感のなさに、ちょっとびっくり。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」「日経エレクトロニクス
2012.09.12
先月末に買った富士通のタブレットをここ2、3週間使ってみて思うのは、やはり使い勝手はiPadにまったくかなわないということだ。
本当によくできているぞ、iPad。
でも、このiPadとiPhoneの、たった二つの製品で売上のほとんどが占められているというのは、アップルは相当に変な会社だよなあ。しかも、それで時価総額が世界一とは。
貧困やエネルギーや領土問題などの解決にまったく何の貢献もしていない単なる電話機メーカーが時価総額世界一っていうのはさ、オレなんかはやっぱり歪じゃないかなと思うのだが。キャリアですらないんだよね。
アングロサクソンのことだけを考えてRest of usって言ってるんだろうなあって思えてくる。
まったくヘンな会社だよね。
というわけで本日は朝から学研「ピコロ」1月に掲載予定の曲のミックスを完成。オレの曲じゃなくて、頼まれたんだけどね。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.11
遅い時間に魚せいに飲みに行ったら、大将が不機嫌だ。
どうしたんだと問うと「サッカーがあるとは知らなかった、サッカーがあると客が来ねえ」とふて腐れている。
この大将にかかると野球があっても花見があっても雨が降っても韓国のバカが竹島に上陸しても、客が来ないことになるのだ。
不機嫌ついでにオレのくれてやった夕刊フジを広げて「石原なんかのバカだけは首相にしてたまるか」と八つ当たりしている。
こんな調子ではあるのだが、なんでもクビを突っ込んで断じるのが好きであるから、サッカーも相手がどこであれ「日本人とは気合いが違うぞ」ということになる。
ワールドカップ予選レベルで気合いうんぬんなんてあり得ないのだが、とにかく大将は気合いで片付けてしまうのだ。このあたり、なんでも「気持ちですねー」で片付けてしまう解説の城彰二さんと一緒だな。
そんなわけで、この大将とサッカーの話をしても疲れるだけなので(親善試合なのか予選なのか、相手はどこかというより、男のサッカーか女のサッカーか、ということが一番気になるらしい)、「どっちが勝った」と訊かれても「日本だ」とだけ答えて放っておく。
もっとも後は勝手に引き取って「だいたい気合いが違う」と、いつも展開に勝手に持って行ってくれるから、それでいいのだが。
というわけで、イラク戦である。
ドーハ以来の予選での対決。あの時、確かにアジア最強チームだったのはイラクだった。
その香りは今も残っていて、上手くて速くて強い。でも、こんなに上手くて速くて強いのに勝てないのだから、やっぱり原因は戦術というか、国民性というか。
昔、エムボマという凄い選手がいたけど、エムボマが10人いたら世界最強かというとたぶんどこの国とやってもボロ負けしただろう。要するにそういうことなのだ。
上手くて速くて強いオラたちだから、かまわんでくんろ。好きにやらしてもらうべ。
そういう連中を率いているのだから、ジーコも苦労しただろう。結果、考えに考えた作戦が、若手でギリギリまで0-0で引っ張って、後半残り15分でベテランのワンチャンスに賭けるというやり方だ。
ジーコ、やりますなあ。
遠藤にフタをされてしまって、日本はボールが出なくなり、川島のファインセーブ2つがなければどうなっていたかわからないという試合いになってしまった。
解説の松木さんは「いい試合」と繰り返していたけど、ちっともいい試合じゃなかったように思うけどなあ。
まあ、予選は結果がすべて。ホームのこの勝ちは文句なしで、あとはたっぷり残ったアウエーをすべて引き分けの作戦で行けば自然に出場権は転がり込んでくるべさ。
それよりも大切なのは、今から既に本戦を睨んで準備をしておくことではないかね。堅守速攻。なでしこの戦い方を参考に、世界と闘う準備を始めたほうがいいぞ。
遠藤の後継者に宮間はどうだろう。大儀見にもぜひ、マイクのかわりに。って、そういう準備ではない。
しかし、あれだな、ハーフタイムにトイレに行ってふと思いついたんだけど、ぼちぼち日本も日本代表のオールタイムベストイレブン選びで遊べるくらいの歴史は積んできたのではないか。ドーハから20年だし。
そう考えて、ありゃ、これは案外面白い遊びではないか、と気づく。
オレにとってオールタイム・ベストイレブンのフォワードは、久保である。
ドラゴン久保。奇しくもジーコに本戦出場の道を絶たれた、あの久保。
それからセンターバックは、やっぱり中沢かなあ。相手は秋田か、いや、やっぱ松田だで決まりだな。
などと妄想していたら、本田、香川、長友、遠藤のそろっているブラジル大会こそ日本がベスト4に行くべき時ではないのか、と突然に気づく。そうなのだ、今回が千載一遇のチャンスなのだ。
という目で見ると、穴は今のうちにふさいでおくべきだ。長谷部である。あとは右サイドだ。
右については酒井推しであるのだが、駒野が案外いいじゃんね。長谷部は、うーん、やっぱここに宮間をコンバートしよう。いや、トレードか。
って、なでしこに長谷部が行っても誰も喜ばないか。仕方ない、この話はこれで終わり。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「美味しんぼ」
2012.09.10
久しぶりにカナウチおじさんからメールが来た。何の用事だろう、わくわく。
古墳が出た田舎は山形の隣だし、西武線が事故で止まってしまったら、コマちゃんにももクロのDVDが届いたそうだ。
なんのこっちゃ? まあよい。
たぶん「一杯いきましょ」という最後の一行を伝えたかったのだろう。へへ、いいですよ、いつでも行きましょう。
どうも以前連れて行った魚せいには懲りたらしく、今度は「たけし」がいいらしい。たけし、敷居が高いです。値段も高いです。
いや、そんなことはともかく、今度ぜひご一緒に。奥様も。
なんて思っていたら谷垣総裁が降りちゃった。あらら。部下に寝首をかかれたか。
これ、ちょっとやりすぎだろうなあ。
案外、反感を持つ人が増えちゃって逆効果、一気に流れは石破さんてのもアリかも。
個人的には、石破さんなら韓国のバカをぐっと睨みつけてきっちり文句を言ってくれそうだと期待。中国のバカにも、ロシアのバカにも。
興味深いのは、文藝春秋にも載っていたけど、バカが竹島に上陸した時よりも、バカが天皇陛下に「謝れ」って言った時の方が頭にきた、という人が多いということだ。
そしてオレもそうである。
おれんちの大将に頭下げろってか、このバカが。と、テレビの前で叫んでしまったオレであった。
まあ、この話題はいい話題じゃないからやめよ。
さ、仕事だ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「文藝春秋」
2012.09.09
小岩は濃いわ。
本日は昭和歌謡バンド、FLOWERSのライブが東京の場末、小岩であったのでのこのこと出かけていったのだ。
FLOWERSは、知り合いのキーボード、えりずー姉さんが所属しているバンドで、物好きにも70年代アイドルのカバーをやっている。本当に物好きにもほどがある。
レパートリーは、天地真理だったりアグネス・チャンだったり浅田美代子だったり麻丘めぐみだったり。
今気がついたけど、ぜんぶ「あ」で始まるアイドルばかりじゃん。アート引越センターかよ。
しっかし、どうして太田裕美をやらねーんだよ。あったまくるなあ。
最後はいつも「私の彼は左巻き」で締めるのだが、これが大変に盛り上がるのだ。
「小さく投げキッス−」に客席がふっふーっと合いの手を入れ、最後は「私の私の彼は〜左巻き〜」と合唱しながら全員で頭をくるくるパーするという、後半は嘘っぱちだけど、そういう大変な盛り上がりをするのたった。
それにしても70年代歌謡曲は名曲ばかりだなあ。筒美京平は偉い。阿久悠も偉い。都倉俊一も偉い。
誰かが言ってたけど、この頃の歌謡曲の作家って、あくまで職人的な制作者に徹していたね。
80年代以降、例えば松本隆や呉田軽穂、さらには小室哲哉とかつんくとか、聴けばすぐに、あああの人ね、とわかるような作家性は徹底的に排し、あくまでアイドルを売るためのマーケター、生産者に徹していた。
念のためを言えば、どっちがいいとか悪いとかいう話ではなくて。
そういう職人たちが売上を競っていたのだから、そりゃあ時代を超えた普遍性を持つ歌ばかりなのは当然だろうな。
ちなみにその両者が見事な形でコラボした奇跡の名曲が「木綿のハンカチーフ」なのだ、とかなり無理矢理にこじつけるオレであるのだが。
まあ、いいや。
70年代歌謡を聴くのは、かくも楽しくて盛り上がるのだ。いいですねー、浅田美代子。
もちろん一方でロック側が歌謡曲に寄り添おうと模索していたのも70年代で、ゴダイゴなんかその典型だよね。
そうか、ゴダイゴのコピーバンドをやればいいじゃん、オレたち。よし、たんさいぼうは解散してゴダイゴコピーバンドの結成だ。そして場末の小岩でFLOWERSと闘うのだ。
って、小岩は遠いから嫌だな。やっぱやめた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.8
迷ったけどやっぱ書こうかな。
いや、メジャーレコード会社からのリリースだから丸パクリってことはないと思うんだけど、それらしいことがどこにも書いてなかったのでね。
スズキ君とフクダ君の「Oh!スージー」って新曲がFaceBookにアップされてて、絶賛コメントがついてたりするけど、聴いてびっくり、あれっ、これってエヴァリー・ブラザースの「起きろよスージー」じゃんね。
メロディーがクリソツなだけでなく、歌詞も「起きろ、スージー(筋)」に対してあちらは「ウェイクアップ、リトル・スージー」だしなあ。やぱこれは同じだよね。
まあ、人様の仕事だから放っておけばいいのだけど、サイモン&ガーファンクルもカバーしてて、そうなるとちょっと自制が効かないオレであった。
レコード会社のサイトを見れば「サザエさんについては許可が取ってある」みたいにきちんと書いてあるのだけど、スージーは何も書いてないし、けっこういい加減だなあ。
カバーです、とちゃんと書くか、せめて「へへっ、ぱくっちゃいました」みたいに舌を出してくれればいいものを、「どうだ!」みたいにFacebookで堂々と書かれると、どうなのよと思ってしまって。
あー、でもやっぱ書いてて嫌な気分になってきた。書くんじゃなかった。
遊び歌業界は、なんて面倒くさい世界なんだろうな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.07
大阪出張のために4時に起きて電車に乗る。寝ぼけた目がぱちっと覚めたのは、丸ノ内線の中で日経新聞を読んでいたときだった。
オレの目を覚ましたのは、新潟で古墳の発掘調査が行われ、古代史を塗り替えるような発見があったという記事だ。
ほほう、どれどれ。
読んでびっくり、なんとオレの実家の村じゃん。その古墳って、オレが子供の頃に遊んだ山じゃん。冬には弟と竹で作ったスキーを担いで出かけ、滑り降りては転んでぎゃははははと笑っていた、あの山じゃん。
いやあ、びっくり。あれが歴史的な古墳と言うことで、つまりは高貴な方が埋葬されていて、その墓の上でスキーをしていたオレたち兄弟は罰当たりもいいところ。
さっそく弟にメールして、たたりがないよう、昔のことは秘密にしようと約束した次第である。
いやあ、驚いたなあ。この山の近くには小学校の同級生のタケシが住んでいるが、ということはヤツは墓守りの末裔だったか。
同級生と言えば、先日、やはり小学校の同級生だったヒロシがテレビに出ていてびっくり。
こやつは高校時代につきあっていた女の色仕掛けに負けて、寺に婿入りした男だ。
今では偉い坊主のふりをして説教を垂れているらしいが、オレはこいつの恥ずかしい過去をいくらでも知ってるぞ。
まあ、それはよい。古墳だ。
この古墳で、一かご山は一躍教科書にも載るような存在になった。嬉しいなあ。推移を見守りたい。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「アスキー」「ウェッジ」
2012.09.06
飲み屋の何かにあたった。たぶん揚げ物の油。
一日中、七転八倒。口にしたのはヨーグルト一個のみ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.05
朝の新幹線で大阪。午後から浜松。
終了後、久しぶりにキベさん、カトーと飲む。
昔の仲間と飲むのはやっぱり楽しいね。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サッカーマガジン」「ニューズウイーク」アップルの愚行について特集。オレもあの企業は間違っていると思う。
2012.09.04
ももクロの新しいDVDが届いた。
夜、観ようと思っていたら、学校から帰ってきた娘が勝手にパッケージを開けてお兄ちゃんと一緒に観ていた。
こらあ、それはお父さんが買ったんだぞうと言ったわけだが、もちろん全然説得力がなく、とほほーと頭を抱えた次第。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.03
本日は朝から社長づくしなのだ。
10時半池袋のアポで家を出たら、電車の中で「実は10時でした」のメール。ありゃ、大変だ。
なにしろ取材相手は社長さん。急いで行くことにして、それまでの間、つないでもらう。
結局数分遅れのダメージで済み、なごやかにインタビュー開始。オレと1歳違いの社長さんで、やっぱり話しやすい。
こういう具合に組織の中でずっと生きてきて、責任ある立場に上り詰めた同年代の人には、とても興味がある。今度飲みながら「ぶっちゃけ、どうよ」と聞いてみたいものだ。
昼前にインタビューが終わり、次のアポは夕方5時。
いったん家に戻って仕事しようか、どうしようかずっと迷っていた。
なにしろこの暑さである。家へ帰ってまた出てくるだけで汗びっしょり、ぐったり疲れてしまうのは目に見えているのだ。
よし、こうなったら夕方まで涼しい都内で時間を潰そう。まずは映画だ。
映画というな「ひみつのアッコちゃん」に決まってる。
というわけでサンシャインシティにある映画館目指して歩き出した途端、電話。四谷の取引先から「今週ちょっと打ち合わせしたいんだけど」と、社長自らの連絡である。
社長が言うならしょうがない。「ひみつのアッコちゃん」より社長なのだ。
というわけで、あっ、すごく忙しいんですけどたまたま今時間が空いてるので、忙しいんですけど無理して四谷に行ってもいいかなって思ってたところなんです、と答えて有楽町線。さらば「ひみつのアッコちゃん」。
四谷での打ち合わせの前に昼飯。今日は朝からとんかつが食いたいなあと思っていたのだが、ちょうど目の前に日本の海という名前のチェーン居酒屋があって、ランチにトンカツと書いてある。
これはちょうどいいやと食べたのだが、肉は薄いわ、衣はかっちんかっちんだわ、おおはずれであった。ちっ。
その後、四谷での社長との打ち合わせを終えて、最後のアポの恵比寿。
しかし、まだ時間が空いている。かといって「ひみつのアッコちゃん」を観られるほどの余裕はない。
とりあえずドトールで時間を潰したのだが、最近は街の中にカフェばかりなので喫茶店で時間を潰すのが難しくなっている。
こういう時は本屋かビックカメラなのだが、今日は打ち合わせや取材やら大量の荷物を持ち、しかも火を噴くアローズのタブレットまで入っているので、やたらとカバンが重い。とてもしょってウロウロする気になんかなれないのだ。
無茶苦茶暑い都内で、スーツを着て重いカバンを肩にかけて歩く辛さは、大方のサラリーマン諸氏ならわかってくれるだろう。いや、今やビジネスパーソンと言わなくてはならないのであった。だれだ、こんな間抜けな言い方にしようと決めたのは。
結局、恵比寿の駅ビル・アトレの休憩所に座って本を読みながら時間を潰す。
ようやく約束の時間になり、先方に訪問。ここでも相対してくれたのは社長さんだ。今日はずーっと社長さんなのである。
30分で用件を終え、埼京線・西武線と乗り継いで帰る。
都内で重い荷物を肩から提げながらこのような行動をした日は、もはやぐったりである。
ヨメに、金麦を冷やしておくように、とメールして、家に帰ったら子供たちとすぐさま風呂に入り、ふーっと大きく息をつきながら枝豆に発泡酒なのだった。
ふう、疲れた疲れた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.02
高校を卒業して田舎から上京する際、祐天寺の下宿を下見に行くオレに対して父親が「電気のコンセントの数を確かめておけ」と言ったのを思い出す。
なるほどー、そういうところをチェックするのかー、と感心したものだった。
とは言っても、当時持っていた電気製品なんて、電気スタンドに目覚まし時計、ステレオぐらい。
テレビも冷蔵庫も持っていなかった。
だからコンセントなんて4つもあれば十分だった。
それが今ではどうだ。
いったいオレの部屋だけで、どれだけコンセントが必要なのだ。数えるのも嫌になる。
先日アローズのタブレットを買ったのはいいけれど、既にその充電コンセントがなく、これ以上のたこ足ははばかられるので、スマホとの交代制を導入した次第。
今オレ一人で、あの頃の家族全員分以上のコンセントを使っているのは、確実である。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.09.01
今日から秋だというその日なのに、さいたま市のレッズのほうの保育園では夏祭りが開催されたのでありました。
そしてそこに、たんさいぼうがお邪魔してライブをやったのでありました。
ふう、疲れる一日でありました。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.31
本日も朝の新幹線で名古屋。
インタビュー仕事そのものはどうってことないのだが、それよりも異常に暑い中をうろうろと移動するのにとても疲れた。
カメラのヨシダさんなんて熱中症で干からびる寸前。オレも泡吹いて倒れる寸前。
どうして名古屋ってこんなに暑いのだ。何かがおかしいのではないか。
そんな中、愛知県と岐阜県の県境にある駅にいく。すげえ山の中で大笑い。
改札抜けたらもう国立公園というのにはびっくりしたが、そんなとこにちゃんと民家があることにもっとびっくり。
と、こんなふうに過ごした8月最終日。気がつけば今年の夏も終わりではないか。
ディズニーランドの結婚式、檜原村の合宿、横浜の講習会、庭先のバーベキュー、実家での子供山車、何度かの花火と、今年の夏もたくさんの思い出ができた。
子供たちも、いくつの思い出を大人になるまで大切にしてくれれば嬉しい。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」「東洋経済」「宝島」
「プライド」真山仁・新潮文庫。ビジネス小説。意外と読ませた。ただ、短編集ゆえどれも尻切れトンボ感がちょっとな。
2012.08.30
発狂的な暑さの中、都内をウロウロしてインタビュー仕事をしていると激しく疲れてしまって、夕方なのにビールを飲みに行ってしまった。
本来なら原稿に取りかからなくてはならないのに、稼ぐのではなく金を使ってしまっているわけで、酔った後に激しく自己嫌悪。
いい年をして自己管理もできぬのか、おのれは。このタコ。
遅れをどこでリカバーするか、思案中なのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」「サッカーMAGAZINE」宮間のインタビュー。オリンピックでの涙の理由を語っている。その意外な理由(すさまじい恐怖だったそうだ)に、へーとびっくり。
2012.08.29
朝から名古屋なのだみゃー。
ずっとビルの中にいたから、暑くないのだみゃー。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ダイヤモンド」SHARPの凋落ぶりは、本当に凄まじくてちょっとびっくり。
2012.08.28
西友の劣化がひどい。
KYと称して“カカク・ヤスク”路線を走り出した数年前から、気が違ったかのような低価格を打ち出した西友。
ところが半年前にサミットストアができて、買い物客たちは“安い価格にはワケがある”ということに気づいてしまった。
地元の母親たちは言う。「西友の野菜はひどすぎる」と。
やっぱり価格を下げると、生鮮食品に如実に表れる。今では客のかなりの割合がサミットに流れてしまって、地元の西友はガラガラだ。
大丈夫か、西友。いや、大丈夫じゃないな。
昔はよく仕事をさせてもらっただけに、なんとか頑張って欲しいものだが、しかし、外資になった時点であの西友は終わってしまったのだろう。残念。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「聞く力」阿川佐和子・文春新書。“菊地から”って変換されたので、おおう、と感嘆してしまった。800円も取るような本じゃないな。
2012.08.27
夏休み最後の週になって、子供たちのプールが復活。
今日も娘はプールバッグを抱え、友だちと待ち合わせて出かけていった。
その待ち合わせ場所まで付き添いに行く。
待ち合わせにやってきたマサミちゃんは「はい、おみやげ」と娘にお菓子を手渡した。「九州にいってきたんだよ」とのことである。
これもまた夏休みの思い出。
プールバッグを胸に、友だちと連れだって炎天下を歩いて行く娘の姿に、夏休みは輝く時間なのだなと改めて思ったのだった。
かくいうオレは、本日はこもりきってアレンジ仕事。久しぶりにがっつりと机に向かい、ふと気がつけば娘をプールに送り出した以外、外に出ていないことがわかった。
スマホには歩数計というおせっかいな機能が付いているので、どれどれと見てみたら、本日の歩数はなんと3ケタ。
がーん。廃人寸前。まあ、ずーっと机に向かってうなっていたからなあ。
それにしてもこれではいかん。
せっかく7月、8月と2ヵ月かけて1.5キロも痩せたというのに、帰省中、実家で旨い旨いとメシを食い続けたため、あっさりと体重も元に戻ってしまった。
オレもプール通いぐらいしたほうがいいのだろう。あ、いかん、泳げないんだった。わははは。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」宮部みゆきの新刊が出たから買おうかと思ったら、上・中・下の3巻、1ヵ月ごとに発売されるのね。全部出そろってからにしようっと。
2012.08.26
サッカー2題。
まずはJ1だ。そう、完全降格圏に定着してしまったアルビレックスである。
相手は鹿島というので、こりゃ定着→決定だなと思っていたら、とてもきれいなゴールで唖然の勝利。ふえー。
これでもまた完全降格圏なのだが、一筋の光明が見えてきたのではないか。もっとも、光明の後に暗黒が訪れてくるのが今期のパターンなので、気は許せないが。
次は香川だ。
マンチェスターUで初得点。それよりも得点直後のシュートがポストにはじかれた惜しいシーンの方にびっくり。
ディフェンダー3人に囲まれた中をするすると抜け出していたが、スローを見たら明らかに相手のすねにボールをぶつけて、敵味方ワンツーを演じている。どひゃーっとびっくり。
香川は日本のサッカー界最高の作品ではあるが、天賦の才能に寄るところが大きいな。それを潰さず、大きく育てることができたというのが、Jリーグ20年にしての成果ということか。
てなことを考えながら、タブレットをいじる。
そうである、Androidのタブレットを買ったのだ。メーカーは富士通。火を噴くアローズ。
誰が韓国製品なんか買うかばかやろ、我が家ではキムチも禁止だ、というわけでギャラクシーは初めから対象外。
ならば青息吐息のソニーを応援しようではないか諸君、というわけでソニータブレットを手にしたが、あまりの情けない作りにがっくり。仕方なく消去法で選んだのが富士通アローズ、火を噴くアローズなのであった。
OS3.4。ちっ、だっせー。
iPadは発売初日に手に入れてさんざん見せびらかしていい気分になれた。
ところがケチってワイファイにしたものだから外では使えず、一時はマックを探して使ってみたりしたがそれもアホらしくなり、もっぱら茶の間で調べ物をしたりYouTubeを見たりする道具になってしまった。
当然の帰結として子供らのゲーム機とも化したわけで、でも、それはそれで意味ある使い方だなと思っている。
一方、モバイルは、ぼちぼちノートが必要になりそうなものの、ちょっと前に買ったネットブック(死語)が、実際はまったく使い物にならなかったので、さてどうしたものかと案じていた。
キムラ君みたいに電話はガラケー、メールはiPadという使い分けもありだなあと思っていたのだが、とりあえずは火を噴くスマホのレグザホンでやりくりしていた。
そんな時、先日お会いしたライターのサトウさんが、東京国際フォーラムの中でiPadをいじっていて、ほほう、このライターさんはiPadで原稿を書いているのかと感心し、じゃあオレもと思った次第。
もっともサトウさんは、よく聞けばメールを書いていただけであり、「これで原稿は、やっぱ書けないですねー」と笑っていたのだが。
まあ、そんなわけで家にはiPadがあるのだから持ち運び用にはAndroidの火を噴くアローズにしたのである。
これはお父さんの仕事用だからな、ゲームじゃないからなと子供たちに強く言い聞かせ、でも、自分じゃ初期設定するのが面倒だから息子に箱ごと渡して、設定しておいてくれ、と頼む。
小学生男子にとってこんな面白いことはないから、息子、嬉々として設定に励み、終了後はオレにいろいろと使い方を教えてくれたのだった。
その後、ひらがな入力用のソフトキーボードをダウンロードし、ライターがタブレットで原稿を書くために特化されたエディターもダウンロードして、とりあえずは原稿仕事ができる環境が整った。
これからは新幹線の中でこれを開いて、颯爽と原稿を書くオレであった。決してビール飲んで寝ちゃったりするもんか。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「新潟日報」「週刊文春」
2012.08.25
ぶっ倒れそうな炎天下。昼過ぎまで延々と子供の山車を引いたのだった。
体力的にはへろへろてあったが、しかし、一面に広がる緑色の田んぼを見ると(それは東京に慣れた目で見ると暴力的なほどに広大であるのだが)、そしてその田んぼを渡る風に吹かれていると、とても嬉しくなるのだった。
「新潟日報」
2012.08.24
地元の村祭りの日。子供の山車が出るので、オレも子供たちの手を引いて参加した。
と、そこに突然現れたのがテレビカメラを抱えた連中。よく見たら、世田谷に住んで外車を持っている、所沢のジョージさんだった。
よくは知らないが、仰天して大騒ぎしている子供たちが「ダーツが」「ダーツが」と口走っていたので、ダーツの関係でやってきたらしい。何のことだろう。
ディレクターらしき人が、オレに向かって「ちょっと山車を動かしてもらえませんかね」と言うので、オレは「おうよ、がってんだ、ちっと待ってろ」とさも地元の大将のように安請け合い。
えーと、先方はこう言ってるんですが動かせませんかねえと地元の人にこそこそと伝えていたら、いつの間にか連中はいなくなってしまったのだった。
「新潟日報」「サウンドデザイナー」あらま、ヒャダインの特集じゃん。ももクロの作家でもあるヒャダイン。その音の作り方は案外雑というか適当ではないかと思っていたら、やっぱりそうだった。どこまでネタを明かしているのかわからないが、トラック制作画面を掲載してくれるのは興味津々。
2012.08.23
新潟は実は暑いのだぞ。クーラーなしでは過ごせないのだった。
「新潟日報」「Numberロンドン五輪永久保存版」Numberのオリンピック特集は必ず買って取っておくのである。とにかく写真が超絶。今回も53ページの佳純ちゃんも写真が最高に可愛い! それよりも76・77ページのモーガンの写真には仰天。この2枚の写真の奇跡は、男子代表のそれを上回るのは間違いない。この写真を手元に置くだけでも、Number980円を買う価値はある。オレはそう断言する。
2012.08.22
世間様はもうすっかり秋の戦闘モードだというのに、オレは今日から夏休み。
家族とウサギを車に積んで、里帰りなのだった。
途中、新潟の山奥の大地の芸術祭を見物。
それはいいんだが、下調べも何もなく、高速を走っている途中に突然思いついたものだから、無理にインターを半逆走して出て係の人に怒られたり、山道に迷い込んで絶望的な孤独を味わったり、やっとたどり着いた現地で市役所に聞きに行ってもまったく内容が理解できず、ようやっとの思いで見つけた芸術がこのカエルさんたちなのであった。
やれやれ。
「読売新聞」「新潟日報」
「評伝ナンシー関」横田攝カ・朝日新聞出版。消しゴム版画家・ナンシー関が亡くなったのは2002年。日韓ワールドカップの年だ。ああ、亡くなったかと思っただけで特に深い感慨はなかったが、あれだけの才能が消えてしまったのは惜しいなあと思ったものだった。そのナンシーという人間を深く掘り起こした評伝が出たというので、前から読みたいと思っていた。一読、その取材の丁寧さ、綿密さに驚く。特に深いテーマや考察があるわけではないが、丹念な取材に基づく事実を読むだけでも十分に楽しめる。なかなかの力作。とても読みやすいし、これは高く評価されていいノンフィクションだと思う。
2012.08.21
テレビを見てのけぞったのが、パナソニックの開発したスマホ付きクラウド洗濯機だ。
洗濯の待ち時間に電話できるのかなと思ったら、洗濯量とかを入力してスマホを本体にピッとつけると自動的に最適のモードに選定してくれるという素晴らしい機能である。
決して自動で洗濯物を投入してくれるとか、自動で畳んでくれるとかではない。ただ最適モードをお知らせしてくれるだけである。
これで価格はなんと35万円!
日本のエレクトロニクスメーカーがなぜダメになったか、ようやくわかった。
技術ではない。経営者がアホだからだ。
幹部「これからはクラウドだ。クラウドをつけろ、洗濯機にも冷蔵庫にも掃除機にも」社員「とほほほー」。
世界に誇るモノづくりの優秀な技術者に作らせたのが、スマホ付きクラウド洗濯機。35万円。
ただのネタとして開発したのかと思ったら、パナソニックは9月25日に発売するというから、マジだったらしい。
考えてみればパナだけじゃないよな。なにしろオレの富士通のパソコンには、ナノイーがついている。
ナノイーだぞ、パソコンに。
このパソコンを使えばお部屋の空気がきれいになります。
やっぱり日本の家電がダメになったのは、経営者のせいだ。
はっ。もしかしてこれって、バブル採用の連中が会社の中核になってきたから起きている現象なのかしら。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.20
一昨日の日記を見たコマちゃんが、「ボクはあーりん推しじゃなくて、かなこぉ↑推しですから」と重箱の隅を突っついてきた。ヒマな男である。
しかも「最近、(日記での)ももクロ率が高いじゃないですか」とまで言う。まるでオレがももクロのファンのようであるかのように。
それは誤解である。勘違いである。
よかろう、その証明のために、ではオレがここでももクロがなぜダメなのかを完璧に証明してやろう。
サーカスに売られた年端もいかない少女たちが、身を粉にして働いている。中に「労働賛歌」というバカ歌があって、サーカス少女が「働こう働こう」と歌っているのを、いい年したニートたちが本気で応援して「よし、ボクも明日から労働に参加しよう」と握り拳を硬くしているというのは、いったい何の冗談なのだ。
日本は何を間違えてしまったのだ。
あるいはコマちゃんのように残業中のサラリーマンが「終わらないっ、終わらないっ、全然終わらないっ」「お客のせいにはしたくない、自分のせいにはしたくない、あっ、部長のせいにしちゃえ」と歌いながらパソコンに向かっているというのは、世紀末以外のなにものだと言うのか。
少女時代とかKARAとかの一糸乱れぬ、まさにあの民族のマスゲームそのもののパフォーマンスにうんざりさせられた我々は、フェイクではないリアルを、突如現れたこの5人組のサーカス少女に感じ取ってしまったのだろう。
って、歌の下手さこそがリアルであるとでもいうのか。ライブDVDでは、編集でボーカルをかぶせているのはフェイクではないというのか。
だいたいオレが幼稚園の父母会長を務めていた時、最も苦痛だったのは、あ、今、大切なことを思い出した。今日、8月20日は娘の誕生日なのだった。
9歳である。拍手〜。
そういや、ゆみえちゃんが18日に「ののかちゃんのお誕生日おめでとうございます」とメールをくれたので、ありがとう、でも20日だよと返信したら「あわわわ、では20日のもう一回メールします」とのことだった。そして案の定、すっかり忘れてしまったようでメールはこなかった。
飲んでばかりいるから忘れるんだよ、きっとね。
娘が生まれた時は、本当に小さかった。2300グラム。「一昔前なら未熟児よねー」と看護師が言うほどの小ささであった。
しかし、特に大きな病気もせず、発達遅れもなく、すくすくと育ってくれて親としては本当に嬉しい限りである。
親にとって子供の成長こそ一番の喜び。我が子が誕生した時、この世に自分の命より大切なものがあったのか! と知って衝撃を受けたものだった。
自分の空腹はガマンできても、子供が腹を空かせて泣くのは耐えられないのが、親である。
すくすくと育って、何よりだ。
ところが娘は「小さいほどかわいがってもらえる」という末っ子ならではの思い込みを持っていて、常にいかに自分が小さいか、小さいからかわいがってもらえるべきだ、ということをアピールしている。
そんなわけで「大きくなったねー」と言われてもちっとも嬉しくないのである。
近所の桜井家はそれを知っているから、りさちゃんパパは「今度会った時は、小さくなったねーって言うからね」と変な褒め方をするのだった。
まあ、そんな話はどうでもよくて、要するに娘が無事に誕生日を迎えられて本当に嬉しいということだ。
誕生日の我が家のお約束である手作りケーキを囲んで、ハッピーバスーデーを歌った後、娘が生まれた頃のビデオを見る。今はいい時代だよね−。
息子がまだ小さくて、ひたすらしゃべりまくっている姿を笑い、オレがまだ痩せているというので笑う。映像を見て楽しめる、いい時代だよねー。
生まれたばかりの娘は、直後に目を開けた。その様子もビデオに収められていて、それを眺める今の娘もニコニコである。
この先、娘もどんどん育っていくだろう。
だが、オレは絶対サーカスには売らないぞ、と決心するのであった。まとめ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.19
政治家というのは、2万人くらいの顔と名前が一致するくらいの記憶力を持っているそうだ。
すげえな、おい。2万人だって。
オレなんか小学生の「友だち100人できるかな」状態と基本的に変わってなくて、それどころかさっき会ったばかりの人でさえ、あれ、誰だったっけ状態なのに。
では、音楽について、歌とメロディーをほぼそれなりに覚えている(歌えなくても、ああ、知ってるという程度)というのは、どのくらいなんだろう。
ジョン・レノンは「オラの頭の中さ、ジュークボックスみてえに、どんな曲でも入ってるど」と自慢していたらしいが、ジュークボックスったってたかだか数百曲。今なら「iTunesみてえに、どんな曲でも」と言うところだろうな。
なんでこんなことを考えたかというと、ずっと「ニッポンの歌」という本をちらちら読んでいて、これがいろんな人が自分の考えるニッポンの歌ベスト30を上げていくという内容で、読みながらオレだったらどの曲をベスト30にするかなあと思案していたからだ。
でも、童謡唱歌の類だけでベスト15くらいはすぐに埋まってしまうし、「上を向いて歩こう」とか「蘇州夜曲」とか「喝采」とか「私の彼は左きき」とか「乙女のワルツ」とか「君をのせて(沢田研二版だ!)」とか「木綿のハンカチーフ」とか「卒業」とか、歌謡曲系だけでもとても選びきれないし、これにフォーク系・ニューミュージック系も入ってきたらもう収拾がつかず、とても30には絞りきれないなあ。
ドバシ君のように、たぶん2万曲以上も覚えている人だと、もっと絞りきれないんだろうなあ。
それにしても、日本の歌謡曲って、こうして思うと素晴らしい財産。60年代、70年代の歌謡曲を馬鹿にするヤツは許さんと誰かが言ってたけど、確かに黄金時代の歌謡曲の輝きは今もあせていない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「ニッポンの歌」音楽出版社。ずらずらと曲目を眺めているだけでも、あれ、この人にこんな歌があったっけ、という発見があり、その都度YouTubeを開いてサーフィンしちゃうから、いくら時間があっても足りないのだった。
2012.08.18
毎年恒例、ご近所バーベキューの日。
ここに引っ越してきてから、一年に一度、同じ敷地内の建て売り住宅4軒の住民でバーベキューをしているのだった。奥さん連中は噂話を楽しみ、ガキどもは遅くまで起きて花火で大騒ぎという、夏の風物詩である。
今年もいつものように缶ビールを飲みながら、バーベキューを食っていた。
すると8時を過ぎる頃、突如現れたのがグリーンの野球ユニフォームを着た41歳のおっさん。
誰だ、誰だ。よく見たら、隣のY宅のダンナではないか。
ちょっとちょっとヨコカワさん、それはももクロの西武ドームのコンサート用のシャツではないですか。しかもグリーン。ももか推しですか。
Y宅のダンナ、大喜びで「そうなんですそうなんです」と胸を張る。
よく聞けばY宅は一家そろってももクロの大ファンらしく、西武ドームにも全員がそれぞれの色のユニフォームで応援に行ったそうだ。
先日は19歳の娘に、あーりんのプライベートの衣装を着せて池袋を歩かせてみる、という無茶をやったらしい。結果、娘はあちこちで手を振られ、指さされ、 大変だったそうだ。わはは。
ちなみに西武ドームでのライブに行こうとして石神井公園のホームで待っていたら、駅のホームの端っこにピンク色のおっさんが一人でぽつんと立っていて、それはとても絵になる風景だったという。
そうですか、ヨコカワさんも、ももクロですか。うちには極楽門のDVDがあるんですが、次は男祭りがいいですかね、それとも女祭り?
Y宅のダンナは「そりゃ絶対女祭りですよ。でも、一番いいのはももクリですよ。クリスマスコンサート。気合いが違います」と、立ち上がって握りコブシで訴える。
そして走って自宅へと戻り、帰ってきた時には手にはDVDを持っていて「貸してあげますっ」とオレに差し出すのであった。
おお、女祭り。これはこれは。早速堪能させていただきます。
そんなY宅のダンナの姿を見て、中学3年の息子は「父親が、40過ぎてアイドルにはまってるなんて、情けねえですよ、オレ」と、肉をむしゃむしゃ食いながら嘆く。
その息子はというと、「お前はしおりん」と無理矢理に黄色いシャツを着せられて西武ドームに連れて行かれたのだそうだ。おそるべし、Y一家。
*
ところで「ももクロは、なでしこに似ている」と看破したのは、あーりん推しのコマちゃんである。
振り返れば、大震災後のワールドカップでなでしこが見せてくれたのは、どんな状況になっても肩を組んで笑っていようよ、という日本人へのメッセージではなかったか。
決勝の延長戦、13分を過ぎて神がかり的に追いつき、PK線に持ち込んだというその時、円陣を組みながらなでしこは笑っていた。
その状況を息子と一緒に見ながらオレは、おい、こいつら笑ってるよ、どうしてこの状況で笑えるんだ、と口走った。
そうである、どんな状況にいても、肩を組んで笑っていようよ、日本人、ということを彼女たちは教えくれたのである。そして直後に岩清水が東北へのメッセージを大書して満面の笑顔で見せてくれたっけ。
あの映像を見てからオレは、なでしこファンになったのだ。
そういうなでしこ的なたたずまいを、確かにももクロには感じるね。コマちゃんの言うとおりである。
その一方で、単純に言えば、ももクロは21世紀のピンクレディーなのだ。要するに。
かつて子供たちが大喜びで歌い、踊ったのと同じで、今は大人も子供も大喜びでももクロを踊っている。
うちの娘が即座に反応してヘビロテを始めたのもそうだし、それを見て息子も一緒に歌い始めたのもそうだ。
70年代後半から80年代にかけての、幸せだったニッポン。そんな時代へのノスタルジーもあるのかねえ。
*
さて、この先、ももクロはどこへ行くのだろうか。
場面は再びご近所バーベキューの現場に戻るのであった。
「うーん、スターダストでしょ?」と、反対隣のヤマモは腕を組む。
このヤマモは、実は音楽業界でいろいろと働いているおっさんで、例えばどっかのアーティストがライブやレコーディングがあると呼ばれて、ギターのメンテナンスをしたりしている。ピアノで言えば調律師みたいなものだな。
海外のアーティストにも信頼は厚く、時々、呼ばれて長期出張している。
そのついでにビンテージのギターを仕入れてきては、高円寺にある自分のショップで売ったりしている。
「こないだなんか100万円のギターを買ってきて、200万円で売ったんだぜ」と、ヤマモの息子がオレの息子に自慢していた。
そのヤマモによれば「(ももクロの事務所の)スターダストとかアミューズとかは、同じ市場をむらなく刈り取るのが上手ですから、きっとももクロの妹を出して草刈りを始めますね」とのことである。
確かに、私立なんとか中学というグループがあったな、妹が。
「そして対立軸を作りだして盛り上げていく、かつての猪木対タイガージェットシンのような展開が始まるのではないでしょうか」と分析するヤマモであった。
そのヤマモにY宅ダンナが「ももクロのチケットは今すげえ取りにくいんですよ、コネでなんとかなんないですか」と鋭く迫るのだが、ヤマモは「スターダストとジャニーズだけは、コネがまったく効かないんですよ〜、どうにもならないんですよ〜」とお手上げなのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.17
ちょっと午前中、打ち合わせで都内に出向いただけなのに、ぐったりするほどの暑さ。
こりゃたまらんなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「サウンド&レコーディング」うう、マイクが欲しい。「Number」オリンピック特集。つーか、サッカー特集。つーか、なでしこ特集。フランス戦キックオフ直前に宮間が大儀見にコクった“初めて会った時から信じていたよ”という一言にはしびれるなあ。
「震える牛」相場秀雄・小学館。“仙台駅前のビジネスホテルにチェックインした田川は、着替えや捜査資料が入ったスポーツバッグを携え、田川はロビー横にある宿泊者用のパソコンブースに足を向けた”とかいう文章があるから、思わずどこの出版社か、確かめちゃったよ。増刷なんかしてる時間があるならちゃんと校正しなさいね。基本的にとことんつまらないミステリー。
2012.08.16
オレが初めてパソコンを手に入れたのは、90年代の初め、NECの98という機種だった。
5インチフロッピーを入れて立ち上げる、つまりハードディスクすらついてなかったわけだ。
富士通の友人から「ハードディスクってものを付けると、いちいちフロッピー入れなくていいから、超便利だよ〜」と教えられ、そんな高いもの買えないよーとあきらめたものだった。
95年からマッキントッシュになる。
今のマック嫌いからは想像もできないほど、熱狂的なマック信者となる。
半年に一台ずつマッキントッシュを買い、時には筐体に穴を開けて無理矢理DOS-Vのパーツを取り付けて動かしては悦に入るというアホなことをやって、人に自慢していた。
時を同じくしてWindows95が登場し、世間はWindowsブームに。あんなものはマッキントッシュの真似だと言って馬鹿にしていたものだった。
その頃、ITコンサルタントに話を聞いたら「マッキントッシュはまもなく消滅するであろうぞよ」と言われ、とほほほ、やっぱりそうなのかと思ったが、まさかあのITコンサルタントもアップルが電話屋に転身して世界一の金持ち会社になるとは想像もつかなかっただろうなあ。
その95年から5年間ほどは、マック派か、Windows派か、という争いが続いた。
iPhone片手に「電気なんかで命を危険にさらされたくない」とアジった坂本龍一先生が、「マッキントッシュは使えない」とあっさりマック派からWindows派に転身したのもこの頃。直後に三菱電機だったかのCMに出て、ははあ、と驚かれたものだった。当時、三菱電機はPCも作っていたのだ。
ところが2000年代に入ってから急に目立ってきたのが「マックもWindowsも、どっちも使えまっせー」という人だ。
そりゃそうだ、考えてみればアウトプットが問題なのだからOSなんて関係なくて、どっちも使えた方が便利だわな。
将棋を憎む囲碁好き、囲碁を嫌う将棋ファンより、囲碁も将棋もどっちもできた方が楽しいもんねー。
というわけで、要するに何が言いたいかというと、AKB48とももクロZのどっちが好きでどっちが嫌いなんて不毛な争いをするのじゃなくて、両方のファンでいたほうが楽しいんじゃないの、ということである。
そして、そういう見方があることは納得しつつ、オレはやっぱりももクロの方がいいなあ。
いや、マジな話、ももクロの楽曲のクオリティって、実はすごい高いぞ。あの超絶転調には腰を抜かしそうになってしまった。
例えばAmからF#とか。
いや、楽曲のクオリティで行けば、きゃりーぱみゅぱみゅも相当なものである。
「つけまつける」なんて、近代日本歌謡史上、まれに見る名曲ではないか。
って近代っていつの話だよ、オレ。
何かっていうと、今、いろんな人がノンジャンルで日本の歌ベスト30を発表しているという本を読んでいて、読みながら、ついでに飲みながら、ではオレにとっての日本の歌ベスト30って何かなあと考えているので、こういう話になるのだった。
たぶんオレにとっての日本の歌ベスト1は「木綿のハンカチーフ」だな。やっぱし。
では、皆さんにとってのベスト1はなんですか? って、忙しいところ、すいませんでした、変なこと聞いて。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ロンドンオリンピック総集編」(朝日新聞社)
2012.08.15
お盆も今日で終わりである。
昔は盆暮れは特別な日で、お盆に一族がそろうのは当たり前だった。
今はそれもすっかり様変わりで、普通に仕事する人も多いし、里帰りしない人も多い。まあ、時代と共に変わっていくのだ。
ただでさえ暑い中、韓国の振る舞いにますます熱くなっているのもなんだから、涼しい田舎に行くのもよかろうが、しかし、それはそれで渋滞でのイライラがあるし。
今年の渋滞は特にひどいみたいで、徳島へ車で帰った西やんは「18時間かかったっすよー」とのことだし、秋田へ帰ったタカスギさんは「3食を高速のPAで食ったのは初めて」と、ギネスに挑戦級の記録を打ち立てたのだった。
そういうのを横目に我が家では、実家からやってきた甥っ子のモチベーションを上げるため(高校二年生なのだ)、本郷の東大を見物に行った。
安田講堂を見て「おー、これが」と感動していた甥っ子であったが「もう二度と見ることはないんだろうなあ」と言ってたから、モチベーションアップの効果のほどは疑問なのだ。
ついでにオレの息子は、広い構内を学生たちが自転車で移動しているのを見て「迷子になったらどうしよう」とびびって、東大進学を考え直す気になったようで、まったくの逆効果なのだった。
どれだけアホなのだ、我が息子は。
その後、やはり甥っ子の「皇居を見たい」との言葉で丸の内へ。
今まで見たことがないのかと、びっくりして聞いたら、今時の中学の修学旅行は京都方面らしく、皇居は未体験なのだそうだ。
こうして久しぶりに皇居を歩いたけど、歩いているのは夏休みの台湾人ばっかり。あっちで写真を撮り、こっちで大声でしゃべっている。
どうせなら仲間に入れてもらおうと思って、いーりゃんさんすー、とんなんしゃんぺーと話しかけたのだが、怪訝な顔をされたのだった。
皇居にいたら遠くから右翼の拡声器の声が聞こえる。靖国神社かなあ。それとも韓国関係かなあ。
面白いから行ってみようよと提案したのだが、ヨメに止められてしまったのだった。
東京駅の反対側、八重洲の交差点を、ももクロのZ走りのポーズで渡ろうとしたら、息子に「やめなさい」とウデを引っ張られてしまった。どうも今日はいろいろと止められる日だったらしい。
その息子、帰りに八重洲ブックセンターで「前から読みたかった本があった」とかで、日本の食糧自給率に関する講談社新書を買っていた。
オレは、こんなのあったんだ、ラッキーと、クイックジャパンのももクロ特集バックナンバーを手に入れた。
有楽町線で息子と並んで座る。
日本の食糧問題に関する新書を読む小学生と、その隣でももクロの本を読む父親。
まあ、これも夏休みなのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「クイックジャパン」
2012.08.14
実家から甥っ子が遊びに来ている。高校生男子と中学生男子だ。
これにオレの息子を入れれば小学校から高校までの男子が勢揃いである。わはは。
高校と中学の男子というのはバカに決まっている。
この二人も、部屋でおとなしくしているなと思って除いたら、風呂上がり、冷房をガンガンに効かせた部屋で裸のままマンガを読みながら「寒い寒い」と震えていた。
アホですな〜。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.13
Facebookで友だち申請があると何も考えずに承認してしまうものだから、プライベートのみならず、オフィシャルな関係にもつながりが広がってしまっている。
コマちゃんとかオザキとか、仕事関係か酒関係かわかんないようならともかく、はっきりとした仕事関係だとけっこう恥ずかしい。
本日も、たまにお会いする某有名企業の広報の女性に「いつも同じお店で飲んでらっしゃるんですね、にこっ」と言われてしまった。
あわわわわ、しまった、この人も友だちに承認してたんだった。
別に嫌みでもなんでもなくて単純にご挨拶代わりに言われただけではあるが、けっこう恥ずかしい。いつも魚せいなんかで、ろくな飲み方をしていないことがばればれで。
こういうのをダダ漏れというわけだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.12
給油のために近所の行きつけのガソリンスタンドに行った。シェルだ。
満タン。
そういえばここ数ヵ月、洗車していない。汚れ放題である。
セルフのスタンドに行ってるから窓も拭いてもらえないしなあ。洗車しようかなあ。
でも、近々実家へ行くから、その長距離ドライブが終わってからでもいいかなあ。
などと考えながらぼけっと給油していたら、やっぱり店員が寄ってきた。
これだから休日のスタンドは嫌なんだよな。元売り会社の社員が休日出勤で応援に来ていて、すぐにセールスしに寄ってくる。
面倒だなあ。せっかくセルフに来てるんだから放っておいて欲しいよなあ。
寄ってきたのは、どう見てもアルバイトの女の子。推定18歳。
この女の子が、発狂的な炎天下、重そうな機械を持ってよろよろと近づいてきて「バッテリーの無料点検させてください。す、すぐに終わります。1分です」と、息も絶え絶えに言う。
汗も乾ききったような表情で、ふらふらだ。
こ、こんな女の子になんてことさせるんだ。女工哀史か。
いや、女工哀史はももクロだった。泉麻人の“ももクロはサーカスの少女”という指摘は至言である。
いや、ももクロじゃない、今はスタンド少女だ。
サッカーで90分間走り続けた後のようなふらふらの状態で訴えてくる少女に、一瞬、ううっ、とひるんだオレであったが、何のためにセルフに来てるんだとの思いを新たにして、ごめんね、バッテリーは大丈夫だよ、と追い払ったのであった。
オニのようなオレ。いや、オニはスタンドか。
まあ、どっちでもいい。
夏の労働は大変だけれど、若者たちよ、頑張りなさい、おじさんはビールを飲んで涼むから。
夜、隣の家に遊びに来た小学生に誘われて、我が家の子供たちが庭先で花火。火薬の弾ける音、アセチレンの匂いは、やっぱり夏なのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.11
オリンピックの男子サッカーチームにはまったく期待していなかったし、好きでもなかったので3位決定戦で負けたからって別に何とも思わないなあ。
それよりも、あんな国と試合するくらいなら辞退して帰ってきたらよかったのになあ。
改めて本当にひどい国だと思うわ、あそこ。いっそ問題を大きくして、オリンピックの試合の日に合わせて相手の領土に乗り込んでみせるという下品な行為を世界中に知らしめたらいいのに。
あの中国人が最も嫌う相手というのも納得だ。
日本も、もう試合しなくていいよ、あそことは。
よーし、オレたちもボイコットだあ。と気勢を上げたらヨメのスマホがギャラクシー。
えーと、それはいいこととする。と、いきなり腰砕けのオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「FRIDAY」
2012.08.10
アレンジの仕事を依頼されると、時々、生歌でデータをもらうことがある。
楽譜が書けないので、かわりに歌ってみました、というわけだ。
もちろん楽譜なんて単なる伝達手段の一つだから、あってもなくても大丈夫。音だけでも問題ない。
それも、ギターの弾き語りだろうが、鼻歌レベルだろうがどっちでもかまわないのだ。要はそれを楽譜に起こして、アレンジするというだけである。
その生歌のデータも、最近はデジタルでメールされてくるのが普通だが、時々、カセットで郵送されてくることがある。そのために、カセットレコーダーも手元になくてはならない。
今回もカセットテープが送られてきた。どれどれと再生しようとした。
ところが動かない。ありゃま、壊れちゃったよ、カセットレコーダー。
もともとはインタビュー用に使っていたウォークマンである。買ったのは10年以上昔だ。インタビュー仕事で駆使したのち、ICレコーダーに置き換えてからは、もっぱら生音の再生専用にと使っていたやつだ。
それが動かなくなって、やはり経年劣化というか、要するにポンコツになって壊れちゃったというわけだ。
さて、どうしよう。
やっぱりこれは新しいカセットプレーヤーを買ってくる方が速いだろうな。問題は、今時カセットプレーヤーなんて売っているのかということだ。
ヤマダ電機略称ダ電は気分が悪いので西友へ行こうかと思ったけれど、在庫のことを考えればやっぱり専門店だろうと思い直して、隣町のダ電に車を向けた。
30分以内は無料だけど無断で停めるなとか絶対に右折するな左折だけだなどとやたらと小うるさい文句ばかりが掲示されてある駐車場にクルマを置き、ダ電の3階に上がる。
カセットプレーヤー、あった。すぐ見つかった。
なるほど、語学練習のテープ用なのね。昔買ったテープが残っていて、それを使うために、という需要なのか。
何種類かあって、高いのだとCDもついて1万なんぼかだ。一番安いのはカセットとラジオだけの2500円。聞いたことのないメーカー。
もちろんこれで十分。すげえダサいデザインだが、全然問題ない。
店員と口をきく気になれないので、自分で足元の棚をごそごそとかきまわして在庫の箱を見つけ、レジへ持っていく。
ここのレジは、案の定、おばちゃん一人しかいなくて、呑気にやっている。おかげで平日の昼間だというのに数人の行列だ。
そして行列があってもなくてもおばちゃんは平気な顔だし、他の店員もそれかどうしたという顔で通り過ぎる。「接客日本一」のポスターは何の冗談だろう。
このレジ行列に商品の問い合わせをするおばちゃん客が割り込んだりする。ここは中国か。
心の中で悪態をつき、やっとカセットレコーダーを買って家に帰る。なんとかこれでカセットから楽譜おこしができたのだった。
夜、飲み会。
ヨメの父、つまりオレの義理の父と、ヨメの妹のダンナ、つまりオレの義理の弟の3人で、義理関係の男の飲み会をしようという企画であった。
店を決めず、うろうろと街の中を徘徊し、しょぼくれた、これ以上はないというほどさえない居酒屋に入り、飲む。義理の父、義理の弟という義理関係だけで飲むというのはなかなかに不思議で面白い時間だった。
こういう具合に縁戚関係が仲良く過ごせるというのは、きっとただそれだけで幸せなことなんだろうなあと、帰りのガラガラの西武線の中で思ったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.09
朝から用賀。昼飯を食う時間もなく焦って浦和。よろよろと日本橋。最後はぐったりと新宿。
そんな感じで炎天下、うろうろと徘徊したオレであったが、会う人、会う人、みんな同じように「いやあ、夕べは久しぶりにサッカーを見ないで寝ることができましたわ」と言うのであった。
だが今日は違う。なでしこの決勝戦が、3時45分。
朝の。
どうするんだよ、これ。やっぱり早く寝て起きるしかないだろう。
だが、決勝戦がここにあることを忘れていたオレは、本日、マキウラ氏とタカハシ氏の飲み会を入れてしまったのである。
いずれもオレより年上。飲み会の席で自分が最年少というのは、なんだかとっても嬉しいなあ。
もっともこうなると話題はもっぱら病気自慢に老後自慢。まったく情けない話題に終始するのだった。
11時に帰って、速攻、風呂。そして寝るっ。
ところがヨメは、吉田のレスリングを見ていて寝ない。あげくに、ちょっと寝てなでしこも見たものだから、ひどい寝不足だ。
オレは、3時半に息子をおこし、一緒に決勝戦を見る。
このチーム、この監督の試合はこれが最後。いいチームだったよ、なでしこ。
敗因は鮫島と宮間が今ひとつだったことか? いやいや、キーパーがソロだったからだ。鉄壁。
キーパーがソロだと、2点取られたらもう勝てる気がしないもんなあ。しょうがねえや。
でも、国中で歯ぎしりするほど悔しがったのは、絶対にフランスだ。日本を圧倒しながら本来なら3-1で勝ってる試合をキーパーのせいで落とし、3位決定戦も後半ロスタイムにやはりキーパーのミスで決められて負け。
あれは神試合だったかも。あれだけ圧倒しつつ、シュートを放ちながらころりと負けるのだから、フランス人は今頃ワインで悪酔いしているだろう。
この先、カナダが強くなりそうだなあ。日本は下っていくだろうから、どうなることやら。
次の監督は、宮間を育てた女の人がなるらしい。って、お母さんじゃないよ。
その宮間だが、オザキがもらした「俊輔化してないか?」という指摘がちょっと当たっていそうで、気になるところである。
負けた直後の号泣ぶりがちょっと尋常じゃなかったけど、それほどキャプテンとしての責任を感じていたか、自分の不調で負けたことが悔しかったか。
澤、安藤、丸山あたりは代表引退。鮫島もパフォーマンス低下が著しくて厳しいけど、代わりがいないか。なによりもあの走りを見せるだけでカネが取れるんだから、残しておいてもいいか。
これからは岩淵の時代か。とすると、意地悪・大野も呼ばれなくなるか。
一番気になるのが「なでしこよくやった」「感動した」という声の数々。ばかたれ、負けて褒めるやつがあるか。もっと糾弾して敗戦を次につなげろよ。
って、サッカーのことになると本当にひどよな、オレは。
そんなことよりも笑ったのが、あれだ、浜口家の内紛。「好きな人を見つけて嫁に行ってもらわないと」と言う奥さんに耳を貸さずに「リーオ、リーオ」と絶叫するアニマル。それでぶち切れた奥さんが激怒して何度も「ばかおやじ!」と放言。
「リーオ、リーオ」「ばかおやじ!」の間にはさまれた京子が「一人にして〜」と脱力したあたり、まさに浜口家の日常が全国に生々しく放映され、大笑いであった。
ワイドショーでやってくれないかな。また見たいな、あれ。
そして次は男子の3位決定戦か。
韓国、鬱陶しいな。これに合わせて竹島にも上陸するっていうし。
そんな国相手に勝っても負けても気分が悪いから、辞退してとっとと帰ってこいよ。
いや、無気力試合をやって韓国に勝たせてあげたらどうだろう。うひゃひゃ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊新潮」
2012.08.08
アマゾンからメールが来た。「アグネス・チャンのコレクションボックスができたから買いませんか」だと。
ななななな、なぜアグネス・チャンの報せがオレのところに。
しししししし、しまった、以前アグネス・チャンのベスト盤を買ったのがしっかりチェックされてやがる。うーぬ、ぬかった。
仕方ない、詳しく見てみるか。
おお、なんとワーナー時代のマニアック盤だと。
あの頃のシングル盤全部と、アルバムから名曲をピックアップしてある。うーむ。アグネス・チャンのアルバムは、実は名曲が多いんだよなあ。
「草原の輝き」「ポケットいっぱいの秘密」なんかより、ずーっといい曲が多いんだよなあ。しかもさりげなくティンパン・アレイがバックだったりして。
えーと、ちょっと欲しいかも。
でも、今のアグネス・チャンの懐にちょっとでもカネが回るのかと思うと、1円たりとも出したくないなあ。小さいオレ。
で、いったいいくらなのよ。
と見れば、なんと14,800円! アグネス・チャンに1万5千円は出せないだろう。もったいない。
5千円なら買ったかも。
いや、やっぱり買わない。買うもんか。
ともかく一番好きだった「MeiMei」「ファミリーコンサート」「小さな日記」あたりを速くCD化して欲しいものである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.07
本日はオレのあそび歌バンド「たんさいぼう」が、新横浜の某所でセミナーの講師を務めたのだ。
セミナーというのは、保育園や幼稚園の先生たちが集まって日頃の保育や教育について学び、自分を磨くために行われるものだ。夏休みはこういうセミナーが各所で大はやりとなる。
たんさいぼうが呼ばれたのもその一つ。神奈川県下の保育園や幼稚園の先生たちを対象としたセミナーだ。
もちろん我々にとっては初めての舞台。セミナーの講師、つまり「先生」としてのお仕事であり、あわわわ、このオレが先生だなんて、そもそも「たんさいぼう」が先生と呼ばれるなら生徒たちは単細胞以下の原始生物か宇宙からの飛来物ではないか。
集まった先生たちは40人ほど。午前中は絵本の読み聞かせ講座を行い、午後はたんさいぼうと一緒にバカ歌を歌ったり踊ったりして遊びましょう、オリンピックだし、という段取りである。
40名の(ほぼ)若い女性ばかりの前で、ええ、頑張りましたとも。我々3人のおやじ。
心身ともにフル稼働。案外に好評だったようで、我々も準決勝の壁を破って初のメダル確定という快挙を成し遂げたのではないか。
なんといってもボーカルのイサワ氏の力量が大きく、ひとまず大成功である。お疲れ様でした。
ちなみにねサポートで参加したくわも君がCDを1枚売ってくれた。くわもがいると、必ずCDが売れるんだよなあ。もしかしてヤツはセールスの天才かもしれない。
きっと空っぽのCDでも売りつけてしまうのだろう。
こうして心身ともに疲れた体で、運転して帰ってきて、家にたどり着いた途端、発泡酒を開ける。
ジャスコで買ってきた安い発泡酒だ。けど、旨い。烏龍茶より安い発泡酒で、もはや十分だなあ。
魚せいで1杯600円のまずい中生なんて飲む気になれん。
そういや全面広告が出ていたがジャスコのビール安売り問題は、ジャスコ側も一歩も引かない構えだ。まさにガチンコ。公取にもメンチ切ってるし。
取引のある納入業者はいじめられて、悲鳴を上げているんだろうなあ。けれど、消費者が「もっと安くもっと安く」と言うんだからなあ。
疲れて発泡酒を飲んで風呂に入り、すぐに寝てしまったワタクシ。
佳純ちゃんを応援したいので卓球の決勝戦になったら起こすようにと命じていたのに、むにゃむにゃと起きなかったワタクシ。
1時から始まった男子サッカーのメキシコ戦でも、息子に無理矢理起こされたのに、どうせ負けるよむにゃむにゃ、と寝言を言いながらテレビの前で寝続けたのだった。
ところが前半の早い時間に息子の「ぎゃっ、入ったよ、お父さん、大変だ」という声にたたき起こされる。なんだなんだ。
どうも日本が点を入れたらしい。ほほう、そうか。これでようやく目が覚めて、オレは起き出して試合を見たのだった。
いやあ、びっくりしたねえ、男子のサッカー。ともかくパスが速い。こんなに速いスピードでパス交換ができるようになっていたなんて、日本もずいぶん強くなったなあ。
やはり若いうちから世界を知ると、こういうところに成長が現れてくるんだなあ。
と、感心していたのだが、後半、どうも様子がおかしい。
メキシコがしつこく体を寄せて、ハードにボールを追いかけ回すのに、日本は華麗なパス回しにこだわっているようだ。
逆転された2点目はひどかったねえ。キーパーの信じられないようなフィードにもびっくりだが、それをぼけーっと眺めている選手にはもっとびっくりだ。
あげくにロスタイムを4分もおごってもらったというのに、キーパーが足元を抜かれてとどめを刺され、会場全体を一気にしらけさせてしまった。
どたばたした選手交代も含め、追いつかれて逆転された時の気持ちの備えがまったくできていなかったのたろうなあ。
サノっちの言うように、日本はメキシコのようなサッカーをするべきだったのだ。ハードに追いかけ回す、泥サッカー。徹底して守って一発のカウンターに頼るつまんないサッカー。
それを、スペインに勝って勘違いしたか、華麗なバスワークで格好良く崩しちゃうぜオレたちって、というサッカーになってしまった。
一言で言えば、慢心。
ラマダンのチームに勝って4強に上がってきただけで勘違いしてしまったわけだ。
やっぱりさあ、なでしこみたいに泥サッカーをやならきゃダメよ。
そのことを叩き込まれたという試合だった。
3位決定戦は韓国だそうだけど、あー、これは面倒くさいというか鬱陶しい試合だなあ。韓国に勝たれると鬱陶しいし、かといってこっちが勝っても嬉しくないし。
さぼってすぐに帰って来ちゃえばいいのに。
銅メダルは辞退します、韓国さん、どうぞもらってください、って。
それにしても、北島の水泳リレーに感動し、卓球の銀に感動して、他の競技にもよくやったと拍手をするくせに、どうしてサッカーになるとこんなに辛口というか、口汚くののしるのかね、オレは。
もしかしたらサッカーが嫌いなのかもなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.06
8時に寝て12時に起き、なでしこ対フランスに備える。準決勝だ。
ここのところこんな生活パターンばかりで、睡眠時間が無茶苦茶である。一昨日は親分のいびきでやられたし。
しかし、世の中はオレだけではないようで、1時キックオフの試合でもフェースブックにはちゃんとオザキやらコマちゃんやらが書き込みをしている。
そういや、試合開始2時間前に「寝て起きるべきか、このまま起きているべきか、悩んでいる」と嫁さんに公開されてしまったイイムラくんはどうしたんだろう。
こんなふうに家庭内のリアルな姿を遠慮容赦なくばらされてしまうから、夫婦でフェースブックなんかやるものではないのだ。
それどころか最近では「いいね」が押されたから誰だろうと思って見たら自分の母親だったという悲劇も各所で報告されている。
まるで帰省中に実家のリビングで母親に***を***されたコマちゃんのようではないか。
それはともかく、なでしこである。
MVPは福元だ。
なでしこ史上、最もスペクタクルな試合だったのは間違いないだろう。
ワールドカップのアメリカ戦もしびれたが、今日のフランス戦もしびれたぞ。深夜に一人で絶叫だ。いや、フェースブックな人々がいたんたった。
阪口の2点目を見た勝利を確信したオレは、阪口がPKを取られたのを見て、終わったと肩を落としたよ。しかし、誰があのPKを外すと予想したか。
外そうとして外せるものではなく、このPKと日本1点目のファンブルを思えば、1-3でフランスが勝っていた試合だ。フランス人の心中は煮えくりかえっているに違いない。
試合に合わせて起きてきた息子は前半15分を見て眠くなって「寝る−」と布団に戻ってしまった。
後半、のどが渇いたのでお茶を飲もうとむっくり起きてきたのが娘。
オレの隣に座ってお茶を飲みながら一緒にテレビを見た。
宮間が大好きでサッカーにはまったく興味のない娘は、たまたまタイミングよく2点目が入った瞬間を目撃。
しかし「ふーん」とだけつぶやき、フリーキックを蹴った宮間を「宮間ちゃんの格好、面白いなあ」と笑うのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.05
やっぱり海より山が好きだな、オレは。
5時過ぎにさらさらと流れる清流の音と山の小鳥たちのさえずりに目を覚ます。
おお、なんて清々しい僕たちの朝。
空気は澄んでとても爽やか。驚くべきことにこのロッジにはクーラーがないのだが、それでも爽やかに過ごせてしまうのだ。
焼きそばやサラダなどの大量の朝ご飯。ここのキッチンは四隅にシンクがついているなど、複数の調理人が同時に苦もなく動けるつくりになっていて、これは明らかにプロ仕様。
ペンションか、あるいは一時期流行った、泊まりがけで食事のできるオーベルジュだったのかもしれない。
それが今や朝から焼きそばのロッジなのであった。わははは。
まあ、なかなかによい宿で、とても満足であった。
ただ一つ問題かあって、それはテレビがないことだ。「都会の喧噪を忘れていただくためにテレビはございません」とホームページに書いてあったが、田舎だってテレビは必要なのだから、明らかにこれは開き直りだな。
おかげでオレはオリンピックの男子サッカーを一度も見ていないのだった。うひゃひゃ。
さて、ロッジを後にした我々が向かったのは、というか帰り道に立ち寄ったのが、和紙作りの工場。
昔はこの檜原村の特産だった軍道紙という和紙づくりが体験できるのだ。
娘は「自由研究はこれ」と決めていたので、よーし、うちの小学生の自由研究に連中をつきあわせてやれ、と思って立ち寄ったのだった。
体験したのは、うちわ作り。和紙を自分の思い通りに染めて、オリジナルのうちわを作るというものである。
ところがこれが、始めてみたら思いの外に楽しく面白く、大人のほうが夢中になってしまったのだった。あっという間に2時間が過ぎ、それぞれに思い思いのうちわを作ったのだった。
こうして今年も夏合宿は終了。
息子11歳、娘8歳、ともに大人たちにいじられて大喜び。昔のサークルの仲間だけに子供相手に本気で遊ぶのには慣れていて、とても有り難い。改めて感謝である。
この合宿が終わると、ああ、もうすぐ夏が終わるんだなあ、おや、気がつけばいつの間にか空も高くなっていて、と感じるのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「美味しんぼ」
2012.08.04
一年一度のお約束。学生時代の仲間と合宿だ。
合宿っても、ロッジのようなところに泊まってメシ食って酒を飲むだけですがね。
昔を振り返ってみれば、娘なんて1歳の頃から毎年この合宿に参加していたのだね。確かに彼女の人生においては当たり前の年中行事なのだ。
今年は檜原村のロッジ。檜原村っていうのは、一応は東京なんだけどすんげえ山奥でコンビニなんてものもない、携帯もドコモしか届かないという田舎。
ここに一軒のロッジを見つけて、ここが大人一人5000円と格安だったから泊まったのだった。
オレが幹事。相変わらず、合宿なんてやりたくねえよ、もう今年でやめるぞ、ばかたれ、こんなもんごとが面白いんだ、と悪たればかりついている感じ悪い幹事なのである。
たいして期待していなかったロッジであるが、案外に居心地がよく、大好評。目の前を清流がさらさらと流れ、息子と娘も水に入って大喜びなのだ。
ここは花火OKのロッジなので、バーベキューの後は、花火大会。そりゃあ子供は大喜びだべ。
と思ったら、それ以上に大人が大喜びなのだった。
疲れて、さあ寝ようと思ったら、既に親分がぐっすり寝ている。
しまった、親分を先に寝せてはいけなかったんだと、同室の安藤君、伊達君と天井を仰ぐ。
まさしく危惧はあたり、一晩中、親分の大音響いびきに悩まされるのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.03
オリンピックの何が困るって、夜中に試合のあることである。
今夜も1時からなでしこだと。相手はブラジル。
もちろん見るに決まっている。
こういう時は、必殺の早寝作戦だ。つまり7時頃にいったん寝て、夜中に起きて見るという段取りである。
7時に寝るにはそれまでに酔っ払わなくてはならない。
酔っ払うには5時から飲まなくてはならない。
というわけで、5時過ぎ、明るい中を魚せいまでいった。
おす、オヤジ、ビールとカツオ、くれ。
「おう、なんだ早いな」とオヤジ。夜中にサッカーがあるから、今から寝て、夜中に起きるんだよ。
「なんだ、そうか。おれはサッカーは嫌いだな。オレは柔道だ、柔道」
相変わらずである。オレは別にサッカーがよくて柔道がダメだとか、そんなことは何も言ってないのに、何がどうあっても絶対に自分語りに話を持っていくのである。このオヤジは。
客商売としてあるまじき姿勢とは思うものの、もしかしたら客のことを客と思っていなくて、自分のもとにはせ参じる信者ぐらいに考えているのかもしれない。
まあ、いいや。考えるとこっちの頭がおかしくなってくる。
目論見通りちゃんと酔っ払って帰り、子供と風呂に入って8時に寝る。
よしよし、いい調子だ。
と思ったら10時過ぎの地震で起こされてしまい、結局そのまま眠れずに試合開始を迎えてしまったのだった。
いやあ、いい試合でしたねえ。しびれるような真剣勝負でした。
ガラの悪いブラジル人の姉ちゃんたちがどんどん不機嫌になっていく様子が実に怖くて、ハラハラしてしまいました。
宮間先生が大ボケをかまし、愛しの鮫ちゃんがずっこけさせてくれるなど、見所はいろいろありましたが、フォワード二人がきっちり1点ずつ取ってくれるなど、ちゃんと形にもこだわった結果になったのでありました。
不機嫌度マックスのブラジル姉ちゃんの姿を画面の隅に見ながら、よーし、次はフランスだと深夜に息子と拳を握り合ったのであります。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」廃棄物処理の道が見えず、代替のエネルギーも確立されていない今、いかに安全に原発の稼働を続けつつ時間をかけて代替エネルギーを確立していくかという問題に取り組むしかないのに、ヒステリックにただ原発を止めろと叫ぶのは愚の骨頂、という文春の論は実に正鵠を射ている。今原発を止めたら病院で山のように人が死ぬんだぞ。
2012.08.02
午前中で原稿仕事を片付け、午後、床屋に行く。徒歩5分、地元の床屋だ。
床屋のイスに座ってうとうとしている時にいつも思うのだけど、床屋の商売って大変だよなあ。
この床屋では大人が4000円だ。一人の理容師が一日どれだけ頑張っても、10人の頭を切るので精一杯だろうから、1人あたりの一日の売上は4万円がマックスというわけか。
どんなに頑張っても20人は無理だし、かといって単価を倍にするのも無理だし。
やっぱり徹底したコストダウンと、白髪染めがどうだとかハゲ予防がどうだとか、ちょびちょびと上乗せしていくしかないわな。
これはまさしくガソリンスタンドと同じだな。
などと、人様のふところ具合をいやしくも思いながらうとうとしている頃、息子は塾で勉強中だ。
そうである。夏休みの息子は夏季講座とかで、毎日、弁当を持って塾に出かけ、一日中勉強しているのである。
オレが息子と遊べなくてつまんないから、塾さぼってお父さんと遊んでくれよーと言うのだけれど、息子はまったく気に留めることなく、炎天下、自転車をこいで塾に通っているのだった。
そういう後ろ姿を見ていると、数年前までは玄関先のビニールプールで水浴びして歓声を上げていたのが、遠い夏のように思い返される。
一方の娘はというと、ピアノ教室の発表会がもうすぐだというので、朝からピアノの練習である。いつの間にかずいぶんとピアノもうまくなってるなあ。
夏休みと言えばラジオ体操だが、ここではラジオ体操もやっていない。
騒音ということでクレームが来るのと、人通りの少ない時期に子供を一人歩きさせて万一のことがあったらどうするんだ、という理由からである。そういうことであれば、仕方ないな。
オレの息子は塾通いの毎日だが、隣の小僧はサッカークラブ通いの毎日で真っ黒になっている。近所の広場では、悪ガキ5、6人が走り回って、水を浴びたように汗を流している。
子供の世界も、夏はそれぞれだ。
そういや、コマちゃんのももクロライブはもうすぐではなかったか? 西武ドームの。
これもまた、夏のメモリーなのだった。
では、オレの夏はというと、まずはまうすぐ予定されている保育士講習会である。
練習しなくてはならないとは思うのだが、練習のしようがなく、一番大切なのはイメージトレーニングではなかろうかと考えて、いろいろと展開を予想してはイメージしている。まあ、なんとかなるだろう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.08.01
幸いなことにぼちぼちと忙しくなってきて、8月はいろいろと盛りだくさんだ。
まずは本日、たんさいぼうの練習。今月のライブは一つだけど、それがけっこう大きなライブで、ちゃんと練習が必要なのだった。
終了後は、魔都・池袋西口で、高杉さんと打ち合わせ飲み会。
ディズニーランドなんかに行くヤツはアホだということで意見が一致し、ついでに家族同士で一緒に行きましょうということに決まる。
けっこう飲んで帰って、よーし、卓球の佳純ちゃん、頑張るんだ、と応援したが、あっさり負けてオレはがっくりの介。
もう寝る。
最近、この日記が短いとコマちゃんやオザキに不評なのだが、まあ、暑くて日記を書く気にもなれないので、許してちょんまげ。この調子では昨年を上回るボリュームは難しいなあ。
まあ、超人・北島も3連覇は無理だったわけだし、しょうがないか。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.31
8月7日に予定されているたんさいぼうライブの下見を兼ねて、日産スタジアムの地下で行われる小沢かづとの講習会の手伝いに行く。
真夏だ。暑い。
だがもっと暑いのはこの地下のアリーナで、夏休み返上で勉強のために訪れた神奈川県下の幼稚園・保育園の先生たちが真剣なまなざしで午後の時間を過ごしている。
その様子を見て、来週はオレたちがこの前でアホな歌芸を見せることになるのかと思い、慄然とする。
やべえよ、おい、マジやばすぎる。
背中を冷たい汗がたらーり。
ぐったり疲れて、渋滞の環八を運転して帰る。
疲れたあまり、もはや何をする気にもなれず、すぐさまビール。プレッシャーから逃れるように急ピッチで酔い、子供たちと風呂に入る。
ぐったり疲れてテレビの前に後ローンと横たわり、あー、眠てー、眠てー、早くサッカーやれ、ばかたれとオリンピックに毒づく。
当然ながらなかなか始まらない。
オリンピックに出るような人たちは、今までとんでもないプレッシャーのなかで闘ってきたのだなあ、それだけでリスペクトだなあと思い、卓球の佳純ちゃんは可愛いなあなどと考えながらうとうとと寝てしまったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
2012.07.30
いやあ、すごかったね、柔道女子。
松本。
日本発の金メダルということで、大拍手。立派なもんだ。
決勝の試合での気合いの入りまくりといったら、見ているこっちがびびりそうだった。あの顔と目! かの前田日明がドン中矢ニールセンとやった時の、いわゆる“ゴンタ顔”そのものだった。
あんなにリアルなゴンタ顔を見たのは久しぶりである。
男子もあれぐらいのゴンタ顔をして欲しいものだ。
あの顔と眼力で相手を圧倒しつつ、ついでにオレも射貫かれてしまい、やばいやばいと慌ててチャンネルを替えたら、そこには愛ちゃんの丸い顔がアップに映し出された。
そうである。裏では卓球女子の生中継で、ちょうど愛ちゃんが頑張っていたのだった。
癒やされますなあ、愛ちゃん。
柔道女子のゴンタ顔に激しく燃え、愛ちゃんの丸顔に癒やされるという、その繰り返しの夜であった。
北島君、残念。内村君も残念。
あれだけのアスリートがあんな大きな舞台で闘ったのだから、素人はただ純粋に讃えるのみで十分だ。北島君は、マジでリスペクトします。たいしたもんだ。
それにしても、柔道とか体操とか、抗議によって判定が変わるというのはどういうことなのだろう。あれなら審判はいらんじゃないか。コンピュータ判定で十分ということになる。
なーんて、オレも当たり前のことしか言えないのであった。
なんだかんだいっても、始まってしまえば、オリンピックは面白いや。
ともかくサッカーの行方には大注目だ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「チャンネルはそのまま5」佐々木倫子・小学館
2012.07.29
息子と二人で、久しぶりに地元の銭湯に行った。
ヨメと娘は、友立ちのバレエの発表会のために出かけている。
銭湯は久しぶりだ。小学生になって娘はもう女湯にしか入れず、となるとオレが2人を連れて先頭に行くことができず、ならばヨメもつきあわなくてはならず、そうすると家族でのイベントとなってけっこう面倒くさい。
そんなわけで、ここ2、3年、銭湯に行くこともなくなってしまったのだった。
大人と小学生で640円。高くなったが、でも、これでは経営が成り立たないのも当然だろうなあ。
久しぶりに入った銭湯は、いやあ、熱くて熱くて、気持ちいいのなんの。やっぱり広くて熱いのが、風呂の基本だな。
全身ほっかほっかになり、ぐったりと疲れる。
息子に、銭湯ではコーヒー牛乳が基本なのだと、110円でコーヒー牛乳を買わせて飲ませる。
30歳で初めて風呂付きのアパートに引っ越すまで、12年間、ずっと銭湯通いだった。今思うとよく面倒くさいことをしていたものだ。
仕事で遅くなって、自転車で終業時間ギリギリに飛び込んだこともしょっちゅうだったなあ。
銭湯から出て、ついでに晩飯も食っていこうということになって、そば屋に入る。
このそば屋は少年ジャンプが買い置きしてあるので、「こち亀」ファンの息子は、お気に入りだ。
銭湯に入って、冷やし中華を食いながら大好きな「こち亀」を読めて、息子は最上級の笑顔である。
やっぱり親にとって子供の笑顔というのは、何よりも嬉しい。この笑顔が見たいからいろいろと話しかけ、連れ出して、食べさせてやるのだった。
そば屋にいたら、娘から「いま帰ってきたよ−」という電話が入る。予定より早く帰ってきたようだった。
メシは食ってきたかと聞けば「お母さんがスパゲッティ作ってくれてるよ−」。
そうかそうか。またお前と一緒に銭湯に入りたいけど、もう無理だなあ。
いずれ一緒に風呂に入ることすらかなわなくなってしまうのだから、今のうちに温泉でも行って大きなお風呂に一緒に入っておきたいなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.28
本日は、さいたま市の某児童センターで「たんさいぼう」のライブである。「くまかつ」を招いて、ジョイントライブだ゜。
予算がないので、「くまかつ」もタダである。本当はギャラを払わなくてはいけないプロの人なのだが、オレが脅せば、言うことを聞いてタダで出てくれるのである。
会場には夏休みのガキが90人以上も。うんざりするような光景である。
その前で汗を流しながらライブをすると、頭がくらくらしてくる。ほとんどトランス状態。
オレたちの後に出てきた「くまかつは、さすがに芸達者で、発狂するガキどもに負けないくらいの発狂レベルで、日本の夏をさらに暑くしたのであった。
終了後、ワタクシは大切な用事がありますのでお先に失礼しますと、駅前の日本海庄屋での打ち上げには参加しないでオレだけ逃げ帰る。
そうである。なでしこのスエーデン戦なのである。
息子が「澤は交替だなあ」と言ったように、澤の調子がひどい。田中明日菜のほうがなんぼかいい。
宇津木だったらもっとよかったのに。
宮間も、なんかヘン。もしかしたら、案外、主将という自意識が働き過ぎて余計な力が入っているのかも。
そんなことはないというキャラなんだけど、そのキャラが邪魔しちゃってる、なんてことはないだろうか。
ルチャリブレと新日本勢のようなプロレスを見せられた気分で、なかなかに面白い試合だった。こういう試合は好きだな。
0-0じゃなくて゜2-2ぐらいだともっと燃えたのだが、でも、それだと日本の課題が隠されてしまうような気がするから、0-0でよかったかも。
改めてサッカーというのは、点が入る時は入るし、入らない時は入らないのだなあと、実感した。要するにそういうことなのだな。
前の試合に続き、岩清水がよかったですねえ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」
2012.07.27
本日は色々な人に会ったのだ。
色々な人その1。東京駅の日本橋口にいたら、やたらと警官・刑事がいて、白バイは偉そうにタクシーに向かって「しっしっ、あっち行け」とやってる。
誰か来るのかな、なでしこジャパンかな。いや、今世界中のVIPはオリンピックに行ってるしなあ。
そう思っていたら、黒塗りのセンチュリーに乗って皇太子がやってきたのだった。
3月には皇后陛下を見て、今日は皇太子である。皇族づいてるな。
色々な人その2。皇太子を見た後に昼飯でも食おうと思って東京駅2階のレストラン街にいたら、スギエさんとばったり会う。
スギエさんはお仕事関係のエライ人で、2年ぶりぐらいだ。確かアメリカに行ってたはず。
お互いに正対し、おっ、あれっ、おやっ、という感じで停止。そのまま見つめあって、いやいや、これはこれは、と挨拶したのだった。
色々な人その3。東京駅でメシを食った後、スギエさんちの新幹線で名古屋へ。
名古屋は、地元の人が「暑いみゃー、異常な暑さだみゃー」と言うほどの暑さで、こんなところにいつまでもいられるか、とっとと帰ろうとすぐに仕事を片付けたのだった。
その帰り道、栄の駅で「タンゴさん!」と呼び止められ、あまりの暑さに幻聴かと振り向いたら、なんとそこにいたのはユリさんだった。
ユリさんて、女の人じゃないよ、おじさん。名字がユリさん。由利徹のユリさん。
この人は、それこと10数年ぶりだ。いやあ、びっくらこいた。
思いも寄らぬところで、もう10年以上も忘れていた人とばったり出くわすなんて。この世は狭い。
お互い急いでいたので(オレは早く名古屋を去りたいだけ)、また今度飲みましょうと約束して別れたが、へー、びっくりだねー、の一日であった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」「宝島」「オール読物」
2012..07.26
ごめんよう。どうせ負けると思って、見ないで寝ちゃったんだよう、スペイン戦。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.07.25
本日は、さいたま市の某児童館でライブである。
さいたま市では本日が1学期の終業式らしい。よって通信簿とカバンを家に放り投げて「おっしゃああ、夏休みだあ」と外に飛び出したハイテンションの小僧ばかりが集まるのだった。
その数、なんと100人。まさに立錐の余地もないという動員で、その熱気によって汗だらだらのライブになったのであった。
楽しかったなあ。
そういや先日の飲み会でオザキが「うちの息子はたんさいぼうに夢中です。4歳児の心をわしづかみにするたんさいぼうは、実は凄いのではないか」と言ってた。
ふふふ、そうである。たんさいぼうは凄いのである。
夜、なでしこのオリンピックのスタートである。
懐かしいなあ、アトランタのブラジル戦。ナイーブだったなあ、あの頃は。
キックオフが夜中の1時というふざけた時間なので、仕方なく8時頃にいったん寝る。
8時に寝るために、仕方なく6時から魚せいで飲み始める。
魚せいに行ったら、時々見かける客がサッカーの話をしていた。聞くともなく聞いているとJリーグ関係者のようなのだ。
だが、大将に言わせれば「ありゃあ、昔のサッカーの有名選手」らしい。サッカーの有名選手がこんなところで飲むわけないだろと思うのだが、面倒だから言わせておく。
その大将が「ほらよ」とテーブルに置いたのが、ホッピーの瓶。オレがあまりに、ホッピー置けよと言ったから買ってきたらしい。
ほほう、ついに客の言うことを聞いて買ってきたか。こりゃ革命だな。
「ホッピーを飲む客は酒乱ばかりだ」というのが大将の持論で、どうしてホッピーがダメかというと「アルコールの入っていないビールだからだ。知ってるのか? あんた」ということになる。
その答えを聞くたび、オレは頭がくらくらして、どこをどう反論していいかわからなくなる。
ともかくそれほど毛嫌いしているホッピーを置いたというだけで画期的ではあるのだ。だが「メニューは出さない、あんただけだ」と言うものだから、えーと、こりゃ困ったなと、とありがた迷惑気分なのだった。
しかも普通ホッピーと言えば、生ビール用のジョッキにたっぷりの氷をぶち込み、焼酎を注いだのちに、ぎんぎんに冷えたホッピーを注いで飲むものだ。
ところが魚せいでホッピーが出てきたのは、オレがいいちこの烏龍茶割りを飲もうとしている時。つまり、烏龍茶割り用の小さいグラスにいいちこを注いで飲めというわけである。
しかも、出てきたホッピーが常温。ぬるい。
オレは再び頭をくらくらさせながら、自分で氷といいちこを入れた小さいグラスに、ぬるいホッピーを注いで飲んだのだった。
旨いかって、こんなもんが旨いわけがなかろう。
さて、この事態に今後どう対応していくか、悩ましいところである。面倒くさいから行くのを止めようかな。
さて、そんなわけで早々に酔っ払ってい、くらくらした頭を抱えながら8時に布団に入ったオレは、息子の目覚ましにたびたび起こされながら深夜1時に目を覚ました。
どうして目覚ましにたびたび起こされたかというと、なでしこをリアルタイムで見ようと企んだ息子が、なぜだか11時とか11時半とかに目覚ましをかけたからだ。
そのつどけたたましいベルの音に起こされ、ヨメが息子に「なんでこんな時間に目覚ましかけたのよっ」と叱るのを聞きながら、また布団に入ったりしていたのである。
こうして迎えたなでしこのオリンピック初戦。カナダ戦。
大野がよかったな。オレは、大野は汚れ仕事のできる選手だと思っている。オシムが言うところの「水の入ったバケツを運ぶ人」だな。
永里改め大儀見は惜しかった。ところどころ、以前のような身勝手さが見えたのがちょっと危ういが。
まあ、どう考えてもグループリーグは突破するから、本気モートでの応援は決勝リーグに入ってからだ。同時期に男子の試合も行われるわけで、しばらくはサッカーまみれの日々である。魚せいなんて、行ってる場合ではないのだ。うひゃひゃ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.24
娘と一緒に、ももクロのDVDを見る。
娘は「ニッポン万歳」と「ワニとシャンプー」がお気に入り。すぐに振付も覚えて、一緒に踊っている。
さすがに若いと飲み込みが早い。
と思ったら、ヨメもメンバーの名前と色を完璧に覚えてしまっている!
「だって、あれだけ見せられたら嫌でも覚えちゃうよ」と言うが、DVDを買ったのは昨日なのだが。
まあ、要するにそれだけみんなももクロが好きということなのか。
よく見りゃ、っていうかよく見なくてもわかるのだが、歌は音痴だし、踊りだって全然合っていない。KARAなんかと比べればタイミングはずれまくっている。
それでも、昨日も書いたように、本人たちが心の底から楽しんでいればこっちも楽しいというわけだ。
初音ミクは当然ながら完璧な音程を持っているが、聴いてもちっとも楽しくねえべ? 音痴だけど、ももクロのが楽しいべ?
これは音楽の本質的な部分を表しているのだ。
朝一番で、電話が鳴る。
本人の強い希望により特に名を秘すが、三重在住の遊び歌作家からである。
「浦中こういちでーす。タンゴさん、おはようございまーす。いやあ、ももクロって最高ですよねー」と、電話の主は言うのだった。
最初は小馬鹿にしてCDをレンタルしたのだが、あまりの内容にびっくりして、ももクロにひれ伏したのだという。
ここにも1人、ももクロにやられちまった大きいお友達がいるのだった。
なんて、オレもいつまでもももクロで騒いでいるわけにはいかない。
なにしろ、あれである、サッカーである。なでしこである。
もうすぐオリンピックの戦いが始まるのだった。
えーと、グループリーグは、まあ、どう間違っても抜けるだろう。鉄板で1位通過。
問題は決勝トーナメントである。フランスの前評判が高い。
ヘタしたら決勝はアメリカ対フランスで、日本は青息吐息の銅メダル、ってのも十分にあり得る話だ。
もちろん勝っても負けても、オリンピックを機に辞めるつもりだったノリオが監督辞任。後任に澤監督待望論がわき起こる。
しかし、澤は固辞。そして代わりに「オレがやる」と声を上げたのが、そうである、ラモス瑠偉である。
ラモスは「澤にチューするのが目標だ」と言いつつ監督に就任し、すぐに宮間や岩清水などの右派武闘軍に袋にされてしまう。そこでラモスは路線を変更して鮫島ににじり寄り…って、オレは何を書いているんだ。アホか。
まあ、そんなわけでもうすぐなでしこの戦いが始まるのであった。男子は、まあ、いいや。適当で。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サッカーマガジン」
「スローカーブを、もう一球」山際淳司・角川文庫。久しぶりに山際淳司が読みたくなって、でも、いざ探すとなかなか見つからなくて、あれえーと思っていたのだが、駅前の書店で一冊だけ残っていたのを偶然に発見し、すぐさま購入、再読したのだった。“江夏の21球”を始め名作の数々。20年ぶりぐらいに読み直してみて、記憶ではもっとけれんみのある文章だと思っていたのだが、案外とあっさりしていたんだと再発見。夏の球児たちを描いた作品など、実にみずみずしく、活き活きとしている。これはきっと作者が自分を語っているようで自分を語らず、あくまで選手たちを語ることに徹しているからだろうと思う。いずれにせよスポーツノンフィクションに新たな地平を拓いた人であることは間違いなく、この人を超えるスポーツノンフィクションの書き手がまだ現れていないのも間違いない。
2012.07.23
日本橋での用事を終えて、秋葉原に行き、いつものラオックス・ミュージックボックスでギター弦張り替え用のピックアップ350円を買った後、ヨドバシカメラに行く。
ヨドバシカメラ、嫌いだ。でかいだけで面白くもなんともない。
6階のDVDコーナーに行き、大きいお友達に混じってももクロのVDVを探す。ももエロのコマちゃんに「ぜひ買いなさい、示申ビデオです」と強くプッシュされたのだ。
しかし、ももクロDVDない。あれえー、なんでだろ。
売り切れたかな、それとももう人気ないのかな。大きいお友達に混じってオレは、「も」のコーナーを一生懸命探す。見つからない。
だーからヨドバシカメラは使えねーんだよっ。
と怒りモードで、しょうがない、サトウムセンに行くかと帰りかけたら、おお、あっあった。ももクロコーナー。ちゃんとDVDが山積みされていた。さすが、アキバ一の巨艦店。ヨドバシカメラは使える。
DVDを手に取りレジに向かう。価格を見ると、げえええ、今朝アマゾンで確認したより1000円も高い。つ、つ、つ、使えねーっ、ヨドバシカメラっ。
レジでは「ポイントカードをお持ちですか」と聞かれる。そっぽを向いてふんっ、と言ってやる。「おつくりしますか」とたたみ込まれたので、さらにそっぽを向いてふんっ、と言ってやった。
どうしてオレはこんなに感じが悪いんだろう。反省しつつエスカレーターで降りる。
ヨドバシカメラの前ではうちわを配っていたのでもらう。先日、新宿のビックカメラで配っていたのと同じデザインで、店舗名だけを差し替えたものだ。
TOSHIBAと大書されており、メーカー各社が販促費を出し合って大手量販店向けに配っているのだろう。ご苦労なことである。
テレビ売り場の一番いい場所には、韓国LGのスマートTVがずらりと並べてあった。
明らかにこの勢いに日本メーカーは負けている。負けているのだから、量販店も日本メーカーを応援しろよなあ、韓国にいい場所を渡さないでさあ。
スマートテレビ、欲しいなあ。でも、15万円とか、あり得ない。3万円なら買い換えるのだが。
と、オレみたいな消費者がデフレを支えているのだなと改めて実感。
ももクロDVDをカバンに入れて、総武線。秋葉原駅は大きくてきれいになったが、とにかく上下移動が多くて疲れるのだった。
飯田橋で降りる。本日は、飯田橋の鳥よしで、オザキと飲むのである。つーか、オザキに呼び出された。
5時20分に店に行ったら、今まさにオザキが最初の一杯を注文したところ。オレもついでに生を注文する。
それにしても最近の鳥よし、一気にクオリティが落ちたな。味、接客、クリンリネス。
ポテトサラダを頼んだら酸っぱかった。腐ってやがる、とナウシカの敵役のように言いながら、オレはその悪くなったポテトサラダを食って、気持ち悪くなってしまった。
オザキとコマちゃんに「脱原発のことをもっと書け」と言われる。書きたいことは山ほどあるのだが、書くとたぶんいろんな人との人間関係が壊れてしまいそうでねえ。
気持ち悪くなった腹を抱えながら、有楽町線で帰る。
西武線に乗り換えて座ったら、隣に座ったおっさんが、ずっと気持ち悪そうに「ううー、ううー」とうなっていて、気が気ではなかった。
家に帰り、風呂に飛び込んで、そののちももクロDVDをヨメと一緒に見る。うふふふ、楽しい。
ももクロのライブにコマちゃんと行っていいだろうか、とご機嫌取りに買ってきたファミマのスイーツを渡しながら聞いたら「いいよ−、でも娘を巻き込まないでねー」と返ってきて、これは釘を刺されたのだろうなあ案じながらオレは酔い眼で少女たちの跳ねる姿を眺めたのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「AERA」
2012.07.22
映画「おおかみこどもの雨と雪」を見に行った。
封切り二日目。ガラガラ。ヘビロテプロモーション中なのに大丈夫か。
オオカミの子供が風雪に耐えてたくましく生きるのだ。
そんな物語かと思って見たら、違った。狼男の末裔の、オオカミと人間のハーフの子供の物語で、長女の名前が雪、長男の名前が雨というのであった。
ははあ、なるほど。
オオカミと人間のハーフに生まれた2人は、自分のアイデンティティに悩みながら大きくなり、やがて長男はオオカミとして、長女は人間として生きていくことを決心する。そういうお話です。
子供には退屈だろうなあ。子育て物語だから、母親が見ると面白いんだろうなあ。
長男がオオカミとして生きることを決心し、母親を離れて森の中へと旅だった時、母親が笑顔で見送ったのが違和感たっぷりだった。うーん、そこで笑うかなあ。
まあ、それはともかく、絵、特に背景画は凄まじく精緻で美しかった。この背景画を見るだけでも足を運ぶ価値がある。
特にオオカミの姉弟が雪の山を疾駆するシーンは、あまりの美しさに卒倒して、気がつけばオオカミに変身してしまっているオレなのだった。
この監督の前々作「時をかける少女」も背景が美しく(人物は思いきりデフォルメされて)、特に夏の空が見事に描かれていたが、今回も背景が素晴らしいのだった。
映画を見終わって、クルマに乗り込み、子供に向かって、実はお父さんもオオカミだったんだ、と告白したら「オオカミじゃなくてタヌキでしょ。おなかをぽんぽこぽん。ぎゃははは」と笑われてしまった。
くっそう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.21
オレがクルマのオーディオにCDを入れたら、息子が「今度は、ももクロかよ〜」と溜息をついた。
そうである。先日までオレは、クルマに乗ればきゃりーぱみゅぱみゅのCDをヘビロテしていたのだ。それが今はすっかりももクロ漬けなのである。
よいですねえ〜、ももクロ。
なんといってもあのサービス過剰なやり過ぎ感、盛り過ぎ感がたまらない。
歌は思い切り下手なのであるが、ヘタでも堂々と自信を持ってきっぱり歌えば人を感動させられるという見本だ。
世の中に歌の上手い人は星の数ほどいるが、ヘタなのに他人を感動させられる歌手はめったにいない。
かつてNHKの歌のお姉さんが「歌を上手に歌う人はたくさんいるけれど、こんなに楽しそうに歌う人は他にいない」と口説かれて、果たしてほめられたのかどうなのか、悩んだという話に通じる。
ももクロは基本的に口パク禁止だそうで、ライブでも思い切り元気に音程を外して、ニコニコしている。大きいお友達は、そういうところで元気をもらうのだった。
ももクロはアレンジもすげえな。
かつてのSMAPがそうだったように、売れる匂いがした途端に金に釣られて一流のクリエーターが集まってくるわけだ。こうなると善循環。誰もかなわない。
というわけでオレはとりあえずアルバムを聴いているのだが、実はライブDVDも欲しくて、ガマンできないのだ。でも、そんなものまで買ってしまったら、息子になんて言われるか、考えるだけで恐ろしいのである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「日経ビジネス」
2012.07.20
マイケル・ポーターの話を聞いた。言うまでもなく企業戦略論の大先生である。
こう書くとさもインタビューしたように見えるが、実は単に講演を聞いただけである。しかも、アメリカからのライブ映像による講演(笑)。
もちろん先生は英語でしゃべるわけで、オレは英語なんてちんぷんかんぷんの英文科卒業生だから、ここは同時通訳さん頼み。耳にイヤホンをはめると、同時通訳さんの日本語が流れてきて、おお、まるで国際会議気分でなかなか嬉しい。
しかも、同時通訳した日本語が目の前のスクリーンにどんどん文字として打ち出されるのには、びっくり。
人間がしゃべるのと同じ速度でタイピングする人がいるということか。
自動入力はまだここまで完成度は高くないはずだから、やっぱり人間がやってるんだろうなあ。
同時通訳は5〜6人で交替しているようだったので、タイピング係も何人かで手分けしているのかもしれない。
オレは取材とは言え、そうやってスクリーンに打ち出された文章を書き写すだけだから楽ちんなものである。それなのに帰ってメモを見たら、何が書いてあるかわかんなくて首をひねっているから、困ったものだ。
某社で英語が飛び交う会議の場でインタビューするという汗まみれ泥まみれの仕事をしたが、それに比べれば楽をさせてもらっている。同時通訳さんもタイピングさんも、数千人という聴衆の前でリアルタイムでの仕事だ。お疲れ様である。
ポーターさんに続いて聞いたのは、世界一のハンバーガー屋さんの日本の社長さん。あのマックからマックへと転職で有名になったハラダさんだ。
奇しくも今日は40年前にT号店が日本にオープンした日なのだという。へー、偶然だね。
40年前というとオレは中学生か。コンビニもなかった時代だな。
そんなふうにエライ人の講演を聴いて、それから展示を見て回る。
何の展示かというと、これからのインフラ構築にITをどう活かしていくかという実に心躍る展示で、ビッグデータとかクラウドとか、いくら見ていても飽きない内容なのだった。
平日にも関わらず会場はワイシャツにノーネクタイのクールビズおじさんで満員。女子率、低し。おじさんたちは、まじめに講演を聴き、真剣に展示を見て回るのだった。
こういう真面目な日本のおじさんたちの手によって、これからの未来は創られていく。
もちろんこのおじさんたちにも家族があり、子供がいて、放射能からどう家族を守っていくかに苦悩している。一方で、自らも仕事で原発に関わって、日本経済とエネルギーを支えるために汗を流している。
まじめな市民であり、真面目な企業人だ。そこに線引きはない。
そしてそういう、たくさんのおじさんたちによって日本は守られ動いているわけだ。そういう人を攻撃するようなデモは、ちょっとなあ。
デモと言えば、鳩ポッポがやってきたそうで、与党の首相経験者が官邸に向かってデモをするという、頭がくらくらしてくるような現実がそこにあった。隣に見えたのは、みずほか?
鳩ポッポ、どこまで規格外なのだ。
そういや「日本にもデモ文化を」という言葉を聞いたけど、デモって政治活動じゃなかったのか? 文化だったのか? これまた頭がくらくらするような発言だった。ネットだけど。
まあ、いいや。これ以上書くと怒られる。
いつも思うのだけど、アップルが時価総額世界一というのは、そりゃあよござんしたねとは思うのだが、電線を引いたり製品を運ぶ道路を造ったりするわけでもなく、そこにただ乗りして製品を作っただけの会社が「わはは、世界一儲かったぞ」と喜んでいるのも、なんかちょっとなあという気がする。
年を取ってオレも保守化しているのだろうか。いやいや、インフラという仕事をもっと大切にしなくてはいけないぞと、思うようになってきたのだ。
保守化ということではないが、なでしこのアウェー用のユニフォームはちょっとびっくり。なんで浦和レッズがいるのだと思ってしまった。
赤いシャツは韓国代表に決まってる。日本代表が赤いシャツを着るなんて、悪夢だ。ちょっと考え直せ。って、オレに言われて考え直すわけはないのだが。
夜、魚せい。
大将が「オレは魚ばっかり食ってるから、肌なんかつるつるで若い女にも負けないぞ」と客に自慢していた。これもまた、くらくらするような現実なのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
2012.07.19
その、ももクロを聴こうかと思ったら宅急便が届いた。
何かと思ったら、学研の新刊「むかしばなしで発表」が入っていた。
保育園や幼稚園のお遊戯会などで使えるネタが満載の一冊。実は収録されている全85曲のアレンジと音源制作をオレが手がけたのだった。
実質2週間で85曲。えーと、1日6曲くらいやらないと間に合わないという超絶スケジュールの仕事で、まさに引きこもり状態で取り組んだのだった。
実際、朝子供たちを学校に見送ったら後は夜中まで部屋にこもりっきりという状態が何日も続いたっけ。今となっては、そんなこともあったなあという感じだが、現場はやっぱり大変だったわけだ。
1曲1曲は短くて、あっという間。
だが、そこにはやはりいろいろとノウハウが必要で、聴くのでもなく歌うのでもなく、“使う”音楽とはどうあるべきかということを、結構考えさせられた。
イントロは短く、歌の入るタイミングはしっかりとわかりやすく、音程とリズムが取りやすいように極力シンプルなアレンジで、それでいてつかみのしっかりしているという。
また、保育の先生たちは音楽のプロではなくて、あくまで教材として必要に迫られて使うのだから、いかにわかりやすく、使いやすい音にするかが大切だ。
決してアレンジが目立ってはいけないし、ましてや凝ったアレンジであることは悪ですらある。
そんなことをリアルに学べた経験だった。
学研の編集によれば、新宿の紀伊國屋書店ではいい場所に平積みされているという。やあ、嬉しいなあ。
できればたくさん売れてくれて、全国の保育園、幼稚園でオレの作った音が流れて欲しいものである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」
2012.07.18
ももいろクローバーZで、コマちゃんは「夏菜子よりの箱推し」とのことである。さすが、コマちゃんである。
吹き荒れるももクロ旋風。
ミュージックマガジンにもある「ええオッサンが何してんねん」「魂抜かれる」「やりすぎ」という表現の、どれもこれもがいちいちごもっともの破壊力。
泉麻人が「サーカスに売られた少女」と評したらしいが、これは慧眼だ。
例えばYouTubeで、ももクロの曲を流しながら仕事をしようとすると、すげえ気になって目が離せなくなる。そして気がつくと、10分20分とももクロのMVをぼけっと眺めていたりする。
これは完全にやられたなあ。
楽曲のクオリティ高いし、完璧にオッサンの負けだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サッカーマガジン」「ミュージックマガジン」ももクロ特集。で、オレはというと、しおりん推し。
2012.07.17
梅雨が明けたそうである。マジかよ。
お昼頃になっていきなりの宣言だった。
暑いなあ。本当に暑い。
打ち合わせで新宿まで出たのだが、それだけでひいひい言うのだった。
帰りに池袋の西武デパートへ、おかずを買おうと立ち寄る。いわゆるデパ地下だな。
こんな暑い時はウナギに限ると思って鮮魚コーナーへ行ってウナギを見たら、一つ980円。ありゃー、高いなあ、せいぜい二つ買って4人で半分ずつ食べるので精一杯だなあ。
そう思ってよく見たら、980円じゃなくて1980円だった。
うひゃー。これじゃせいぜい1匹のウナギを家族4人で分け合うしかできないじゃないか。
仕方なくウナギはあきらめる。
しかしこんなにウナギが高騰したら、日本の子供たちはウナギの味を知らずに大きくなっていくのだろうなあ。
仕方ないので中華コーナーへ行って、餃子を買う。ここのバカ店員が思い切り不機嫌な顔をした女で、7月の鬱陶しい気分をさらに鬱陶しくさせやがった。
客とまともに目も合わせず、会話もできないバカは、置かないで欲しいなあ。こういう文句はデパート側に言えば効果的なのだ。
はっ、いけない。
今オレは、無意識とはいえ「民放テレビに圧力をかけよう」とFacebookではしゃいでいる連中と同じ意識レベルになってしまった。
猛省。
「民放テレビに圧力をかけるには、スポンサーにクレームをつければいい」という意見に「これはいい方法だ!」と飛びついて広げようとしている連中がいる。
テレビで働いている人もスポンサーで働いている人も、みんな市民。そういうことを考えるのはよしなさいね、ほんとにもう。
この人たちは、パンダが死んだのも、大津の教育委員会がボケなのも、すべて脱原発デモを隠すための報道だと考えているらしい。だから民放テレビに圧力をかけるのだそうだ。
もしかしたら桑名正博が危篤なのも、オリンピックか開かれるのも、全部脱原発ムーブメントを隠すためのやらせだと考えているかもしれないぞ。
暑い7月がますます暑くて鬱陶しくなるから、やめなさいね。ほんとにもう。
それにしても桑名正博の息子さん、実の父親が危篤だというのに穏やかな表情と態度を失わない姿勢は立派。常に微笑を浮かべつつ、それでいて父親への愛情を存分に語っているその姿は、いやあ、なんて立派なんだろうとちょっと感動した。
きっとこの人はお父さんが大好きなんだろうなあ。そして、大好きなお父さんだからこそ、息子としてきっちり看取ってやらなければと自覚しているのだろう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「FRIDAY」「サウンド&レコーディング」夕刊フジにももいろクローバーの記事が出ていて、それがまんまWikipediaのコピペで笑ってしまった。
2012.07.16
光が丘でお祭り。ヨメと子供が参加したので送り迎えをした。
とにかく暑いのだ。天気予報でも都内の予想気温を見るより熊谷のそれを見てしまうのだ、練馬の人々は。
光が丘は、とにかく人口が多い。しかも高齢化がずんずん進んでいる。
普段から公園のベンチやスーパーは老人ばかり。こういう祭りになると若い人たちがどっとあふれ出るが、その多くは埼玉からやってきた兄ちゃん姉ちゃんだったりする。
清潔で機能的な街ではあるが、商店がなかったり、飲み屋がなかったりと、ふと気がつくといろんなところがいびつだったりする、面白い街だ。
家族連れであふれる平和な公園も、夜は暴力が支配する恐怖の空間になるという、そんな二面性を持っている。
この暑い中、お祭りにやってきた人たちもご苦労だが、デモに参加した人たちもご苦労なことである。新しく党を作った政治家の皆さんが「脱原発は票になる!」とすり寄ってきているので、気をつけてね。
夜、息子がテレビに出た。
テレビって言っても地元のケーブルテレビであるが。
小学校で何かイベントがあって、その取材の際にインタビューされたのだそうだ。息子はそんなことを一言も口にしていないから、オンエアもママ友のメールで知った次第。
このバカたれが、すぐに教えろ。
息子は「だってカットされちゃったら格好悪いし」とぶつぶつ言い訳する。娘は、カットされようがどうしようが知ったこっちゃないと、家に帰ってすぐに報告するだろう。
まったく兄妹なのにえらい違いだ。
再放送でインタビューを見る。娘も画面にちらちらと映っていて「あ、映った、これだこれこれこれこれ」大喜び。
だが息子は、インタビューが大写しになった途端、ぴゅーっと走って柱の陰に隠れた。「恥ずかしい」って、とことんバカたれだ。
インタビューに答えて「将来の夢はプロ棋士になることです」。聞いている人は「プロキシになってネット活躍するのか」と思ったに違いない。
しかし、祭りに行けば露天が一杯出ていて、焼き鳥でもつまみながらビールでも、と思うのだが、車だからそうもいかない。家に帰ればオガワさんが庭でビールを飲みながら「暑いねー」などと言う。
こんな日にビールも飲めないで過ごすなんて、たいへんつらいのだ。
ヨメと子供を車に乗せて家に帰って、やれやれ、とばかりに缶を開けて飲んだ金麦の旨いこと。
そういや、関係ないけど小学校で保護者が「宿題が多すぎる」と先生を糾弾したらしい。
「夜遅くまでやっても片付かない」「遊ぶ時間がない」「だから宿題を減らして欲しい」そんなことを言いながら、先生をサンドバッグだ。
宿題が多いか少ないかを決めるのは、親でも子供でもなくて、先生なのだがなあ。
百歩譲って本当に宿題が多すぎて片付かないなら、その宿題をやらなければいいだけの話なのだがなあ。
オレなんかにはどうにも理解できない話で、先生方には本当に同情してしまう。大変なお仕事です。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.15
隣のオガワさんちでは、小さい犬を飼っている。タイソンという名だ。
人間で言えば70歳か80歳に相当するほどの老犬である。
家族全員働いているオガワさんちでは、日中、このイヌが一人で留守番をしている。名前だけは強そうなので、タイソンが留守番していると思うと、なんだか心強くなるのだ。
そんなタイソンのために、真夏は一日中クーラーをつけっぱなしなのだという。
「まるでお犬様ね〜なんて言われるけどね、この暑さで家に閉じ込めておいたら死んじゃうからねえ」と、奥さんは肩をすくめるのであった。
そうか、そういうものか。大変だなあ、とオレもその時は思った。
ところが今年の夏からそれが人ごとではなくなってしまった。そうである、去年から飼い始めたウサギのためである。
遮光カーテンを取り付けて、それでも暑いから、仕方なくウサギのためにクーラーを付けっぱなしである。
なんというもったいなくて、反社会的な行為なのだ。もちろんその自覚はあるから、2階で仕事中のオレは極力エアコンをガマンしている。
涼しい顔をしているウサギ様のために、人間が汗を流してぐったりしているのだった。
明らかに理不尽であるが、しょうがない、これが我が家の生きる道なのだ。
ところで昨日アメリカの独立記念日のことを書いたら「それは7月4日じゃないの? このタコ」というメールが来た。ストーカー・マリコからである。
藤田夫人のマリコは、この日記をくまなくチェック。すぐに教育的指導を入れてくる。
そんなストーカー・マリコに「合宿にはお見えになりますか」とおそるおそる聞いたら「行くわけないだろ、タコ」という返事があった。うーむ、行かないのか。
きっとサトコが激怒するぞ、マリコ。
そうである、実は本日、サトコと夏合宿の下見に行ってきたのである。奥多摩。檜原村というところだ。
遠かった。いや、距離はそんなでもないのだが、何しろ渋滞がひどかった。タコ渋滞であった。
そんな渋滞の中をよろよろと走っていると、いつしか体はクーラーですっかり冷えてしまう。
あれだね、やっぱりクーラーに当たり続けると明らかに体調がよくないね。困ったもんだ。
というわけで、ウサギにもクーラーを当てっぱなしにするのはよくないと思いつつ、でも、これじゃ干からびちゃうよなあと考え直し、明日もエアコンのスイッチを入れるのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊新潮」
2012.07.14
7月14日って、なんかこの近辺、アメリカの独立記念日とかじゃなかったっけ? そう思って調べてみたら、ペリー上陸記念日とか廃藩置県の日とか内視鏡の日とかひまわりの日とか求人広告の日とかゼリーの日とか、なんじゃそれという日がいっぱいあって笑った。
で、肝心のアメリカ独立の日っていつだっけ?
結局どうでもよくなって、わからずじまいなのであった。
最近のオレの日記は短いな。もっとちゃんと書かなくては。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.13
昨日、今日とすげえ暑い。
暑いっても30度そこそこだから、最近の夏ではおとなしいものだ。というか、まだ本当の暑さはやってきていないということか。
ひどいのは気温よりも湿気だな。やはりまだ梅雨か。九州の大雨の影響か、本当に湿気がひどい。
ただ問題はオレ自身である。
この暑さが堪えるのだ。とほほ。
一昨日に某保育園で直射日光をもろに浴びながらライブをやったせいか、暑さにすっかりやられてしまった感じだ。
昨日も今日も仕事で出かけて、帰る頃にはぐったり。へとへとになって、よろよろと歩いている状態なのだ。
こ、こ、これは暑さにやられたか。いやいや、オレが衰えたか。
確かに20代の頃は、夏は暑い方がいいのだ、もっと暑くなれ、とはしゃいでいた。その頃からは当然体力が落ちているわけだし。
もっとも30年前は、夏はこんなに暑くなかったような気がするものなあ。
夏が暑くなったのと体力が落ちたのと、両方でへろへろになっているのかもしれない。
困ったものである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サイゾー」
「フェイスブックが危ない」守屋英一・文春新書。第五章が面白い。アカウント設定のところはちゃんと手を入れるべきなのだな。なお、これは知り合いのライターさんがゴーストとして書いた本。オレはゴーストはやったことはないが、おいしそうに見えて、案外大変なんだろうなあ。
2012.07.12
息子の模擬試験が戻ってきたので、どれどれ見せてみろ、だいたいお前はだな、と説教しようと待ち構えていたら、あまりにいい成績だったのでずっこけてしまった。
ごほん、あー、えーと、精進するように。以上、終わり。下がってよろしい。
既にオレよりいろんなことを知っていて計算も速いから、もはやかなわないのであった。将棋も負けるし。
くそう、悔しかったらこの発泡酒を飲んでみろ。
晩飯のテーブルでそんなふうにすごんでみせたのだが、息子はなんのこっちゃという顔をするだけであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊文春」
「Number ワールドカップ戦記 2002-2010」文春文庫。先月出た1994-2002編に続く一冊。ドイツ大会から南アフリカ大会までを振り返っている。屈辱のドイツ大会。あれは世界的な恥さらしだったなあ。その2006年に書かれた原稿の中に興味深い一節を発見。“真のワールドクラスのストライカーが彗星の如く現れるようなことでもない限り、今後も(堅守を中心とした)日本の基本的なゲームプランが変わることはない”とあったのだ。おお、何と今や我々はその彗星を手に入れているのではないか。香川だ。うーむ、やっぱり新しい時代が始まったのは間違いないようだ。
2012.07.11
本日、上野のパンダの赤ちゃんが死んでしまった。
困ったのは、たんさいぼう。
今日は埼玉県の某保育所でライブがあり、2曲目に用意していたのが「どのパンダ?」という曲だったからだ。
「パンダの赤ちゃんが生まれてよかったですね〜、すくすく育って欲しいですね〜、じゃあ、みんなでパンダの遊び歌をしましょう」というMCの予定だったのだ。
仕方なく、大慌てで曲を差し替える。
打ち上げをして、酔っ払って家に帰って「パーンダ、パーンダ、パーンダ、いつ死んだ? 今朝死んだ!」と歌ったら、宿題中の息子が顔を上げて「ひどい、ひどすぎる!」と抗議してきたのだった。
その後、録画しておいたなでしこの試合を見る。男子のオリンピックチームは見る気がしない。なでしこの方が、よっぽど面白い。
永里改め大儀見の決めた2点目は見事だった。宮間改めあやもよかったし、川澄改め奈穂美のスタミナは相変わらずすごかったし、佐々木改めノリオもさぞ嬉しかっただろう。
とは言え、気になったのが従来の戦い方とまったく変わっていなかったことだ。
何か上積みされたかといえば、何も上積みされていないような気がする。
岩淵を出さなかったのはたぶん本番まで隠しておきたかったらだろうから、戦術面でも新しいことは隠しておいているのかもしれないなあ。
相手の監督の「バルセロナとやってるみたいだった」というのはたぶんに社交辞令だろうが、それでも言われると気分がいい。本番が楽しみだなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.10
7月10日は、「なな・とう」で納豆の日なのである。ベタすぎる。
納豆はもちろん体によいのである。ナットキナーゼという成分が血液をさらさらにし、頭がぼけるのを防止し、ついでに美白にもしてくるのである。
だからオレは毎朝、納豆を食っている。朝だけではない。夜も納豆を食っている。
そして、あまりにも納豆が体にいいものだから、そうだ、これは倍食えば効き目も2倍ではないかという大発見をし、ヨメに「朝の納豆はダブルな」と命じているのである。
ところが朝のダブル納豆は、けっこう重い。腹が張る。本当に体にいいのか、ちょっと疑問にさえ思えてくる。
ちなみに子供らは納豆が大嫌いである。
オレが納豆ダブルを食っていると、とても迷惑そうである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」「サッカーダイジェスト」
2012.07.09
舞浜でうろうろしていると、富士額のネズミは世界で一番有名なキャラクターであるという自慢話が嫌でも耳に入ってくる。
本当にそうなのだろうか。
少なくとも日本では、同じ富士額でもサザエさんの方がよっぽど有名であるように思うのだが、どうだろう。
やはり毎週日曜の晩ご飯時に何十年も欠かさずに放送されてきたという事実は重いのだ。
しかし、サザエさんというのは日本人にとてもなじみやすい家庭の有様でありながら、しかし、ああいう家族構成はめったにあるものではないよな。それとも長谷川町子が連載していた頃は、姉ちゃん夫婦がいる三世代同居ってのも珍しくなかったのだろうか。
ちなみにカツオは小学5年生だから我が家の息子と同じ。なんとワカメも小学3年生で、我が家の娘と同い年。
これだけでもすごいのに、波平に至っては54歳で、オレと同い年。すげえ衝撃の事実。
これでフネさんがヨメと同じだったら「なにこれ珍百景」に応募するところだが、残念ながらフネさんは48歳で、ヨメとは大きく違うのだった。
しかし、波平がオレと同い年というのは、えーと、オレ的にはがっくりすべきことなのか、それともまだまだ若いと喜ぶべきことなのか、よくわからん。
まあ、ともかく我が家はサザエさん一家にけっこう近いというわけだ。
ん? であれば、オレにもサザエさんのような娘がいてもおかしくはないな。えーと、サザエさんは24歳らしいから、オレが30歳の時に生まれた娘がサザエさんということか。
それは普通にあり得るな。
それよりもワカメか。ワカメはフネさんが40歳の時の子供ということになり、これは超高齢出産。当時としては非常に勇気ある挑戦だったということになる。
そう考えるとフネさんは実に立派なのだ。
というわけで、話はふらふらしたが、要するに富士額のネズミよりサザエさんの方がよほど有名であり、親しみのある存在ということを言いたかったのだ。
いや、そんなことはないぞ、とドラえもんに乱入されると話はさらにややこしくなるのだが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「新潮45」落選させたい政治家という特集が爽快。あのバカ政治家への罵詈雑言で、よくぞ言ってくれたという感じ。/足立区の生活保護のレポートがすさまじい。この地の果ての団地では、人間が腐っていく。子供が働くと生活保護費が減るという理由でただ手元に置いておく親のなんと多いことか。もっとも一番の問題は、頑張って働くより生活保護を受けた方が、たくさんのお金が入ってくることだ。
2012.07.08
その結婚式が行われたのが、舞浜のホテル。
ここまで来て、まっすぐ帰るのは、子供が許さない。というわけで、我々も近所のホテルに泊まって、翌日はディズニーランドで遊んだのだった。
泊まったのは、シェラトン。
近くに住んでいた時はよく食事に来たものだった。それが10年ぶりにやってきてびっくり。上の階のバーがなくなっていたのをはじめ、いろんな店がなくなって寂しいことになっている。
やはり客足が厳しいのだろうか。
アンバサダーにミラコスタというライバルに得意客を奪われ、周辺の安ホテルにも奪われ、ある意味、中途半端なポジションになったのかも。オフィシャルホテル群。
それでもここは広々として、スタッフはフレンドリーで、オレは好きだがなあ。
もちろん子供たちは大喜びである。結婚式後に移動してチェックインしたので、部屋に入ったのはもう8時近かったが、それからホテル内を探検して存分に楽しんだのだった。
ファミリータイプの部屋は、以前から考えてずいぶん安くなっていて、やっぱり価格競争は厳しいのだなあ。
車をホテルに置いたままにして、朝、チェックアウト後にディズニーランドに行く。雨だ。
こんな雨の中を、まあ、よく来るよ。
その雨も、スプラッシュなんとかの行列をしているうちに上がった。1時間も行列させられてうんざりしても、絶叫しながら滝を降りる頃にはそんな記憶はすっかり飛んで、アドレナリン出まくり。まったくよくできた遊園地だ。
それにしても「明日から新イベントなので今週の人出は少ないですねえ」とタクシーの運転手が言ったように、いつもより人のカズは空くないものの、こんなに狭い場所にこれだけたくさんの人が集まっているというのに、こんなにも安全で清潔だというのは、凄いことだと思うなあ。
昔、近所に住んでいた頃、ママ友たちはみんな年間パスポートを持って、毎日ディズニーランドに子供を連れてきたものだった。その辺の公園で遊ばせるより、よっぽど安全で清潔だからねえ。
こんなに人がたくさんいるのに、ちっとも不快に感じないのは、やっぱり穏和で規律正しい日本人だからじゃないかな。
ファストパスなんていう仕組みも、これが中国だったら「オレもずるして横入りしてやる」「なんで同じカネを払っているのにオレは駄目なんだ」と大騒ぎになるだろうなあ。
へろへろに疲れて、家に帰る。娘はクルマの中で既に熟睡だ。
帰ったら隣のオガワさんが庭でビールを飲んでいて「どうだった」と聞いてくる。
「嫁に行けば寂しいし、行かなければ困るし。それが娘ってもんだよ、タンゴさん、わっはっは」と笑うオガワさんなのであった。
「日経新聞」「日経ビジネス」
2012.07.07
残念ながら雨の七夕。
けれど、地上ではとてもステキなイベントがあった。
本日、ヨメの妹が結婚。ヨメの妹ということはオレの義理の妹。義弟というのはよく聞くが、義妹というはあまり聞かないなあ。調べたら、そのまんま「ぎまい」と読むのだった。
相手も義妹もそれなりの年齢。ぼちぼち、ずっと一人で生きていこうかと決めてもおかしくないような年だ。
それが、周囲の誰もが「こんなにいい縁が残っていたなんて」と驚いたほどの素晴らしい巡り会い。みんな異口同音に「やっぱり縁なんですねえ」と言いながら、笑って拍手する、ステキな結婚式だった。
息子は、結婚式で指輪を牧師のもとに運ぶリングボーイという大役を、緊張した顔でこなした。披露宴の料理しか頭になかった息子は、その場面になってようやくコトの重大さを認識したのに違いない。
娘は、披露宴で花嫁さんへの花束贈呈の儀式をこなした。
式場のカメラマンが位置取りをしたポジションに、どけどけ、娘の晴れ姿だ、と割り込んでオレはスマホで娘の姿を撮る。
娘は「結婚おめでとうございます。いつでま幸せになってください」と堂々とメッセージし、会場を感動させたのだった。
もちろオレは、席に戻ってきた娘をつかまえて、お前はヨメにはやらんぞ、絶対やらんぞ、と羽交い締めにした。
三姉妹の真ん中が嫁ぎ、これで両親は三人の娘を見事に送り出したことになる。掛け値なしに立派だ。
娘の手を取ってバージンロードを歩いた義父に、三回目になるともう慣れたもんでしょと言ったら「やっぱり緊張するよ、でも、一番緊張したのは最初だったけどね」と、長女を奪っていった憎きオレを見てニヤッと笑うのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.06
先日は小倉げんき君の新しいCDのアレンジを頼まれて音源を製作し、現在は、「くまかつ」ことくまちゃんとかっちゃんの新しいCDのアレンジを進めている。
冬にリリース予定だから、まあ、のんびりなのだが、生音も入れたいというリクエストで録音とかどうするのか、ちょっと頭の痛いところである。
そもそもが完全打ち込みを前提にしたアレンジしかしていない(できない)ので、マナを入れるというだけで、ちょっと戸惑ってしまったりするのだ。
なんとも未熟ものであるオレよ。
時々、もっと浴びるように音楽を聴かなきゃなあと思う。絶対的に聴く量が少ないと反省なのだ。
制作者にして評論家の土橋一夫君は、多い時で1年に数千枚のCDを買うのだそうだ。どひゃー。
いったい毎日何枚のCDを聴いているのだろう。
オレもその何十分の一でもいいから見習わなくてはなあ。
だいぶわかってきたのだが、オレの主戦場の子供の歌のアレンジは、やっぱりいろいろと約束事や気の使いどころがあるのだ。それも含めて全体的なセンスを取り込むには、もっと浴びるように聴かなければ。
たんさいぼうについても、個人的にはもっとリズミックな、ヒップホップ的な匂いを入れつつというような思いもあるし。関係ないけど湘南乃風っていいよね。
というわけで、この夏もいろいろとアレンジしなくてはならないのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「美味しんぼ」
2012.07.05
節電には、エアコンを止めるよりテレビを消す方が効果的なのだという。
ほほう。エアコンをつけててもテレビを消せばいいということか。
しかし、そういうことをテレビ番組は教えてくれないな。報道番組やワイドショーは、節電特集は盛んにやるくせに。
真夏、エアコンを消したら死ぬ人が出るが、テレビを消したって誰も死なない。
そういう大切なことはテレビでちゃんと教えて欲しいものだが、テレビを消されたらテレビの人が困るから言わないのだろう。
当然、テレビでお仕事をしている芸能人や歌手の関係の人も言わないわけだ。だって困るから。
同じように原発を止めると電源立地の人がすごく困るのたが、それは困ってもいいということなのだろうな。
事情は違うが、もんじゅは一日4000万円もカネがかかっているらしい。動きもしない原発を、安全に保っているだけで。
日本中にやたらとある原発を止めて、その後始末をしつつ、その地域の経済の立て直しもしなくてはならないなんて、そりゃあ無理だべよ。そこのところは冷静に考えねば。
なんて、常に斜めから眺めていい気になっているオレであるが、それでも「浜岡原発の下の活断層なんてありません、キリッ」と胸を張る電力会社の連中を見ると、やっぱすぐに止めた方がいいんでね? と思ってしまう。
折しも「原発事故は東電と国の人災だ」という報告書が出た。なんだ、人災だったんじゃん。だったら、直せるじゃん。
まずは責任ある人たちの処罰を行い、その後に人災が起きないような万全の体制を構築すればいいじゃん。
あっちとこっちで線引きをして、対立軸を作ってもなあ。既に官邸前のデモがネットではお笑いの対象になりかけている現状を見ると、もっと違う方向へエネルギーを向けた方がいいのではと思えてくる。
以上独り言。最近は下手なことを言うとすぐに叩かれる。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
「空手道ビジネスマンクラス練馬支部」夢枕獏・文春文庫。忘れて、いた。夢枕獏、である。体言止め。たった一言で、改行。それが、夢枕獏、なのである。95%。そう、ページの95%が、実に白い。すなわち、5%。文字は残りの、5%。そう、それが、つまりは夢枕獏だと、そういうことになる。それを忘れていたオレは、嗚呼、読みづらいとつぶやきながら、1ページ平均5秒で読んでしまった。夢枕獏。
2012.07.04
クルマの中ではCDよりもラジオを聴いている方が多い。
好きなのは埼玉のFM、NACK5である。
読み方はナックファイブ。別に意味なんて気にしていなかったけれど、最近になって、はっ、これってもしかして周波数79.5のことだったのか? と気がついた。
目からウロコの瞬間だった。
なんでNACK5に選局しちゃうかというと、おしゃべりが面白いからである。特に毎日午後にやっているGOGOMONSというのが楽しい。
テーマに合わせて送られてくるリスナーのハガキやメールの紹介が中心で、例えばこんな具合だ。
「私の地元ではお葬式の時に、大きなおまんじゅうが配られます。直径10センチはある大きなおまんじゅうです。中学の遠足の時、友だちの弁当はそのおまんじゅうでした」。
だははは〜っと笑うオレである。
こういう日常のしょうもない笑えるネタがいっぱいなので、とても楽しいラジオ番組なのだった。
もっとも娘はFM東京のジングル「トーキョーエッフェン、トーキョーエッフェン」というのが大好きなので、いつもFM東京にしてくれとせがんでくるのだが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.03
キーボードの西村直人さんが、会うなり「かみさんが保育士なんですけど、園の夏祭りで使う盆踊りの曲をよく見たら、タンゴさんの曲じゃないですか〜。びっくりしましたよ」と言う。
おお「はぴはぴ音頭」ですかあ。使ってくれてるんですかあ。
あれは新しい盆踊りを、と学研に頼まれて作った一曲。ピコロへの掲載は2011年の春で、ボーカルをレコーディングしたのは震災の前だったなあ。
聴く曲、歌う曲といろいろあるけど、オレのやっているのは“使う曲”。こうして知らないうちにあちこちで使われ、子供たちが歓声を上げていると心底嬉しい。
その西村さんをゲストに迎えて、本日は遊び歌作家・小沢かづとのライブである。
場所は東府中。ど、どこですか、それ。とにかく遠いところであることは間違いありません。
この東府中にしゃれたダイニングバーがあって、休業日のみ、小沢かづと君が借り受けて営業するという、その初日の記念ライブなのだった。
「人のお店を借りて営業するんですから、半端なことはできないっすよ」とかづと。
それにしいも最近は某メジャーレコード会社からのリリースが決まったり、あっと驚くメジャースタジオでレコーディングしたり、小沢かづと、はっきりと上昇機運である。
たぶん今は行けるところまでフルスロットルで直進する時だろう。いずれコーナーを曲がる時が来るわけだから、余裕を持ってコーナリングできるよう、今のうちに距離を稼いでおくことだ。
いずれこの人は世に出て行くと思って、本人にも「あなたはきっと世に出ると思うよ」と言ったのは、笛吹きのことちゃん。オレの見立てが当たって、ことちゃんも海外ライブまで決まっちゃって猛スピードで駆け上がっている。ちょっと自慢。
かづと君の場合は、曲作りのセンスに面白いものがあるなあと思っていたが、それでどこまで行けるか、ちょっと見えなかった。
今思うに、実にたくさんの人が小沢かづとを応援してくれているのがよくわかる。つまりはキャラだね。人が応援したくなるキャラ、人が集まってくるキャラをしているわけで、これは一番の財産だろう。
と、本日はあくまで上から目線のワタクシなのであった。
さて、ライブ。
一番よかったのは、小沢かづと作詞・西村直人作曲の「せっかくな性格」という歌だ。タコに産まれたタコが、おのれがタコであることにだんだんと目覚め、タコとしての自覚のもと、タコである自分を受け入れてタコとして生きていく覚悟を決めるという自分語りの歌である。
西村さんの思いきりジャジーなエレピに乗せて、ボードビリアンな曲調で歌われる。そのセンスのよさ! そして、かづと君と西村さんのボーカルがこれにぴったりの味わいで、とてもよかった。
現時点でケロポンズに並ぶ出来。磨きをかければ誰にも真似できない作品に仕上がるだろう。
あとは、西村さんが3本弦のウクレレで歌った、お風呂の歌がよかった。
パパの一番大切なものって何? うーん、家族かな。
この出だしで不覚にも涙腺が緩んでしまったオレであるが、以前も聞いたことがある曲なのに今夜に限って目がにじむのは、隣のイスに座ってる女の子の年格好が娘にそっくりだからなのか。
他にも西村さんの18番、絵本を持っての語り歌はさすがの芸で、いやあ素晴らしい。
というわけで、小沢かづとのライブでありながら、完全に西村直人の一人勝ち。
それにしても、進行のMCが「では、次の曲」と続くのはどうしたことか。大人相手だと勝手が違うのか。もっとメリハリのあるステージングに期待。
あと、ゲストプレーヤーも含めて4人が演奏している時、4人が4人とも譜面台を凝視しているって、なんなのさ。リハーサルかい。猿かい。
いつも言うように人前で演奏する時は(ましてカネを取っている時は)、譜面を見ないで客を見なさい。
譜面を見ても間違えてるし。基本的にすべて完璧に暗譜して後、人前で演奏するように。って、前も言ったじゃん、かづと君。
患者の顔を見るよりカルテに正しく記入することに一生懸命な医者みたい。
*
なーんて言いながら、オレたちたんさいぼうも、かづと君や西村さんと一緒にライブをやらせてもらっている時は、とてもかなわないと反省しきり。オレももっと学ばなければ。
ともかく小沢かづと君の新しい店のオープンです。東府中北口徒歩5分。
普段は「ベネディクト・ダイナー」、かづと君が営業する時は「InaInaiBAR」。
気取らずに美味しい晩ご飯をと思ったら、ちょっと足を伸ばしても行く価値ありです。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.02
以前、民主党の雪子っておばちゃんが「国会で押されて転んだ」って大騒ぎしたことがあったっけ。骨折したわけでもないのに車椅子で現れちゃったりして。
あの時、松葉杖でエレベータに乗り込んだら自民党の馳浩がいて、馳に「どうしたんですか、雪子さん」と問われたおばちゃんは「おほほほ、1人で転んじゃって」と照り笑いしたらしい。
馳がそれをブログに書いたら、雪子は「私はそんなこと言ってない」と激しく否定したのだが、馳が「そんなことないですよ、一緒に乗ってた共産党さんも聞いてたから」と応じると、共産党さんは「はい、確かに聞きましたが、それが何か」とにこやかに一言。
これをもってして雪子ちゃんは詰んでしまったのだった。
それにしても今回の騒ぎでは、「離党届は預けたが提出するのに同意したわけではない」という目を白黒の言い訳をする大人もいたりして、本当にこの政党はろくでなしばかりだったのだなあ。
前の首相2人があまりに規格外れだったから今の首相も多少はまともに見えるというだけの話だし。
政治ネタはあんまり書きたくないけれど、まあ、お笑いの一席ということで。
それよりももっと書きたいことがあるのだが、書くと袋だたきにされそうなので、書かない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.07.01
息子よ、お前にサラリーマンの男メシを教えてやろう。
そう言ってオレが家族を連れてランチタイムに飛び込んだのが、光が丘のさくら水産である。
さくら水産。そうである。あの激安の居酒屋チェーンである。
オレが初めてさくら水産に入ったのは、2000年の春。新宿御苑の事務所に、東野圭吾の古本を引き取りに来たえーじ君とであった。
東野圭吾の古本は既にキベさんに送ってしまったので、残っていたのは駄本ばかり。せっかく来てくれたえーじ君に申し訳ないので、近所に新しくできた飲み屋に行こう、と誘ったのである。
初めて入ったさくら水産は、実に画期的で革命的、そしてお笑い的であった。つまみが50円? 刺身が100円?
大人2人で飲んで食って合わせて3000円しないというのは、そうか、あれが日本の本格的なデフレ時代の幕開けだったのか、と妙に記憶に残っているのだ。
そのさくら水産はどんどん勢力を拡大し、酒はもちろんのこと、昼のランチタイムも500円という破壊的な価格でデフレを後押ししていった。
しかもライスはお代わり自由。テーブルには生卵に焼き海苔が食べ放題で置いてあって、500円で腹一杯に食える。外回りの若い営業マンが飛びついたのは当然のこと、朝から体を動かして腹を減らしたガテン系の兄ちゃんたちは、丼飯1杯目を生卵と焼き海苔で食し、2杯目は定食おかずのコロッケで、そして3杯目はやはり食べ放題のノリ玉と味噌汁でかきこみ、ようやく腹を落ち着けて「ふう」と満足げな溜息をつくのである。
そんな店になぜ家族で行ったかというと、単に他の店が混んでて面倒だったからである。
巨大団地のショッピングセンターにあるさくら水産である。しかも日曜日。客はほとんどが家族連れで、そのほかはアート引越センターの兄ちゃんたち。
定食を注文した後、オレは息子に、これがさくら水産の正しい食い方だと言って、1杯目は生卵で、2杯目はコロッケで丼飯を食ったのである。
「おー」と感動した息子は、特に焼き海苔食べ放題が気に入ったようで、なんと10袋も焼き海苔を食った。それも1袋はメシにかけると次の1袋はそのまま口に入れるという、食い方。
「いやあ、いい店だなあ。気に入ったよ。でも、これで500円なんて儲かってるのかなあ」と大喜びの息子であった。
しかし、息子の前で見栄を張ってどんぶり2杯は食い過ぎた。苦しくて苦しくて、晩飯は抜きにしたオレであった。
学生時代の夏合宿で、キベさんに「食え」といじめられて、丼飯5杯を食ったことがあるが、青春時代の食欲とはすごいものだったよなあ。今はすっかり駄目だ。
家に帰ってきて、ドラクエ3の戦いを再開した息子の隣でオレは、苦しい苦しいとうめきながら腹をさすり続けたのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「Gスピリッツ」今号の特集は力道山対木村政彦である。またかよ〜とうんざりしていったん手に取った雑誌を棚に戻したのだが、書店を一回りするうちに“待てよ”と思い直し、結局買うことにしたのであった。そして、これが正解。いやあ、面白いのなんの。力道山対木村政彦の試合の真実に迫るのかと思えばそうではなくて、その試合のビデオを見た今のプロレスラーがどう考えるのか、という内容なのだ。定説では正々堂々と闘った木村政彦と、引き分けの裏約束を突如として破ってガチンコに持ち込んだ汚い力道山ということになっている。ところが20人以上のプロレスラーがこの試合を見て、口をそろえて“力道山がものすごく強い”“木村は固い”“心の強さで木村は負けている”“木村はプロじゃない”と指摘。ケンドー・ナガサキや初代タイガーマスク、前田日明といったゴリゴリの右派たちの指摘には実に重みがあった。しかも、この試合の解説にからませて自分が経験したセメントマッチや壊れてしまった試合の裏側を明かし、自身のプロレス観をリアルに語ってくれている。いやあ、ここまで熱いプロレス本は初めてではないか。オレはもう何度も繰り返して読んじゃったよ。さらに言えば、今号は巻末に上田馬之助特集が載っていた。実は書店内を一周する間にオレが買う気を取り戻したのは、この上田馬之助特集があったらである。しかも、ガチンコでは猪木より強かったとされる上田馬之助について、たぶんオレ的には史上最強のガチンコであるケンドー・ナガサキが語るわけだから、こりゃたまらない。上田のガチンコ伝説を語りつつ、そして交通事故後のことを語りつつ、ケンドー・ナガサキは自分のプロレス観をも語っていく。前にも書いたけど、24時間テレビで車椅子姿の上田馬之助の姿が大写しになった時、司会の徳光はいかにも沈痛な表情を浮かべて割り込んで、上田にしつこく声をかけ、いかに自分はこの痛ましい有名人を思っているのかをアピールしていたっけ。お前は単なるプロレス中継のアナウンサーだっただけじゃないか。あれ以来、オレは徳光が大嫌いになってしまった。こんな具合に、どんな場面でもキーマンになりたがる人間というのはいるもので、そういう人間にはならないようにしなくては、といつ思うのだった。
2012.06.30
1年の前半戦最後の日の今日は忙しいのである。
まず朝から越谷市の保育園までいって、ライブの打ち合わせだ。
越谷は電車で行くと遠いが、車だとなんと30分である。ただし、渋滞が発生すると1時間以上である。
うーん、所要時間の読みが難しい。
初めての保育園。昔ながらの古い保育園で、子供が元気だ。
ここで行われる夏祭りで、ゲストとしてライブを行うのだ。ちょっとだけどギャラも出る。
園庭で行うのだが、実は近所からすぐに「うるさい!」とクレームがくるらしく「頼んでおいて申し訳ないんですが、あまり音を出さないでください」という珍しい注文。
園児100人、親100人の総計200人を前にしたライブで音を出さないというのは、これはなかなかにチャレンジャーだな。
オレも子供が幼稚園時代に父母会の会長をやっていて、確かに周囲のクレームはあったものなあ。特に目の前にちょっと危ない人が住んでいて、母親たちの声がうるさいと、すぐに「オレの悪口を言うな」と怒鳴り込んできた。
へんに刺激して包丁でも振り回されたらたまったもんじゃないので、園はとにかく穏便に対応してたっけ。
夏休みのラジオ体操も周囲の騒音クレームで中止になり、地元の盆踊り大会も同じく廃止になった。まったくいろいろとへんてこな時代だ。
越谷を後にしたのち、今度は家でライブの練習である。まず険悪なムードになりながら曲決めをする。
なんとか衝突寸前で曲が決まり、練習を開始する。
「この下手くそ」「なんだと、ド素人め」「顔洗って出直してこい」「こんなバンド脱退してやる」と、末期のビートルズもかくやという罵詈雑言が飛び交う中、練習は進められる。
決めたばかりの段取りをすぐに忘れてしまって「あれ、どうやるんだっけ」「さあ?」と首をひねりながら遅々として練習が進まないのは、ほとんどぼけバンド。今すぐにでも本番やっても大丈夫だ、がはははは、と豪語したその直後に、えーとえーとなんだっけ、と呆然とする有様である。
まったく何が面白いんだか、とぶつぶつ言いながら練習をしていたら、なんとアンディー君から「ベース買ったよ」というメールが飛び込んできた。
おお、これでとうとうたんさいぼうにもベースが?
今後の展開がちょっと読めないたんさいぼうなのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.29
というわけで、義理半分で新宿の寿司処すがわらに行ってきた。
6時に行ったらまだ開いてない。仕方ないから強引に突入して、そのまま準備してていいからと勝手にカウンターに座った。
すがわら、迷惑顔である。
さらに勝手に冷蔵庫を開けて一番搾りを取り出し、コップちょうだいと言ってビールを飲み始めたオレであった。
すがわら、ずいぶんと小ぎれいになってるな。どうしたんだよ。
「200万かけて工事したんだよ、オレも勝負だよ」とすがわら。へー、勝負かけたか。まあ、頑張ってくれ。
そういや、食べログに「大将は職人気質だから言葉に気をつけなければならない」と書いてあったが、相変わらずの接客のようだな。
「大きなお世話だ、歌舞伎町で一番感じの悪い寿司屋がオレだ」と、勝負をかけている割りにはまったく顧客志向の見えない大将である。
なんでもネットには「指のない客ばかり」とも書かれたそうで、「勘弁してくれよ、そりゃいるけど、そればっかりじゃないからよ」と泣く大将であった。
帰り、いつものお稲荷さんを土産にもらう。しかもダブルで用意してもらう。
さらに山形の契約農家から送ってもらったという小松菜を3袋も入れてくれる。「生で食えるくらいの小松菜だぞ」と大将。
そしてオレは、いつものようにぼったくられて、泣きながら帰ったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.28
新宿の寿司屋、すがわらから、今年もサクランボが届いた。
すがわらは、山形出身。なのでサクランボも山形の佐藤錦である。
確実に1万円はするだろうなというボリュームのサクランボをもらい、例年食べきれないので、今年も隣のオガワさんにお裾分けだ。オガワさん、ビールのつまみにしたことだろう。
すがわらにお礼の電話をすると「営業で送ったんじゃねえからよ、店に来るんじゃねえよ」と、これまた例年と同じ憎まれ口である。
「このサクランボが届くうちはまだ店があると思って安心しな」と笑うから、こっちも、確かに、と笑って返す。
すがわらが渋谷の居酒屋から独立して新宿に店を構えたのが、地下鉄サリン事件の年の秋だから1995年。この年はオレも新宿御苑に事務所を移転した節目の年だったっけ。
ということは、もう17年もたつのか。
新宿で飲食店を経営して17年というのは、実はけっこうたいしたもんじゃないか。立派だ。いや、店構えはちっとも立派じゃないのだが。
その開店初日に顔を出し、ご祝儀に1万円を置いてきたことを義理堅く忘れないのか、すっかり足が遠のいてしまった今もこうしてサクランボを送ってくるのだ。
すがわらには、結婚式にも出席してもらった。
席次表に「寿司処すがわら」とくっきり書いてあって、親戚が「なななな、なんだ?」と目を白黒させたものだった。礼服を着て、さっぱり勝手がわからず式場に2時間も前に来ておろおろしていたらしい。
そんなこともあって、なんとなーく長いつきあいが続いている。
「来るな」と言われたから、今度行ってやる。
いつ行っても、何を食っても、1人だと1万8000円。毎回違うものを食ってどうして毎回同じ額になるのだ、ぼったくりめ。
そう言うと、カウンターの向こうで包丁をこっちに向けて「ここはぼったくりじゃねえぞ」とすごむのである。ちぇっ、寿司屋でぼったくられたと文句つけるなんて、つける方の負けだな。
毎回そうやってぼったくられて、そして山のような土産を持たされて帰るのだった。
たまには行ってくるかな。店のあるうちに。わはは。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.06.27
昨日、リョータから電話があって「タンゴさんがいいって言ってたマイクって、何だっけ」と訊いてきた。
あー、それはXMLのリボンマイクだよ、9000円という驚きの値段だけど、けっこういいよ、と教えてあげる。
リョータは行動派だ。すぐに買ったらしい。
そしてさっそくFacebookに「かなりイイ!」と感想を書いていた。
やっぱりそう思うか、リョータ。けっこういいマイクだよね。
たんさいぼうも、このマイクが指定になっている。
ただまあ、音の世界なので、主観もあれば好みもある。万人にウケのいいマイクというのはありえないわけだから、いろいろと難しい。
だからこうして好みのマイクに出会えると、とても嬉しくなるのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊現代」「食品と暮らしの安全」セブンイレブンのパンはけっこう安全で良心的だと褒めていた。ちょっと意外。
2012.06.26
先日、赤江漠が亡くなったと新聞に小さく出ていた。
久しぶりに聞いた名前。
20年ほど前のある時期、ちょっとのめり込んだ記憶がある。ホラーチックな幻想小説という感じだった。
確か京都を舞台にした短編が多くて、京都という魔界の雰囲気がそのおどろおどろの物語によく似合っていると感じたものだった。
有名ではないけれど熱烈な信者を持つ、カルト的な作家というポジションかな。
朱川湊人のホラー系の作品をより強烈にした感じと言いえなくもない。
亡くなったと知って久しぶりに読んでみようかとアマゾンを見たら、あらら、ほとんどが絶版。そりゃそうだろうなあ。
もっとも今ではああいう重い小節をきちんと読み通す自信はないけれど。
などと考えながら、やはり日本を代表するパワースポットである鎌倉について都内某所で語り合った後、飯田橋・鳥よしで晩飯。お一人様である。
今日の鳥よしはダメだ。オペレーションが全然ダメ。注文を取りに来ない、おしぼりとお通しが別に出てくる、刺身はまだかと聞けば「今やってます」というつっけんどんな返事。
いつもの兄ちゃんがいないと店が回らないのか。
こういうオヤジ飲み屋では、気が利かないとすぐに客を逃がすぞ。仕事の段取りにかけては一家言を持つような客ばかりが来ているのだからな。
昼のストレスを忘れたくてやってくる客に新しいストレスを与えてどうする、鳥よし。
今度日を改めてチェックに行かなくては。
しかし、あれですな、原発に関しては誰もが被害者であると同時に加害者であるというのに、その自覚を持たずに他者を攻撃する姿勢ばかりが目立ちますな。
少なくとも北半球の人たちに迷惑をかけたのだから、その国の一員として謝らなければ。
「子供たちの命を守れ」「未来を守れ」って自分のことばっかりじゃん。他の国の人たちに「すいませんでした」と謝ろうよね。
ほんとにもう、最近はスマホのバッテリーの減りが早くて、毎日充電しなくちゃならないのは不便で困る。そりゃバッテリーを作っている人たちも頑張ってるんだろうけど、こうやってしょっちゅう充電しなくちゃならないのは、面倒くさくてしょうがないよ。
と言って充電したスマホで反対デモの様子を写真に撮ってツイッターに上げてるし。
夜中でもコンビニの明かりが街を照らす暮らしをしていて、加害者と被害者をはっきり線引きするのはどうなのかなあ。素朴な疑問なのですが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「AERA」
2012.06.25
コンビニを見ていると案外無愛想な客が多いものだから、オレはそんなふうにしないようにしようと考えて、なるべくレジでも笑顔を心がけている。
ほんとだよ。
でもさあ、「ナナコはお持ちですか」「今なら200ポイントですがいかがですか」とくどくど言われると、つい下から見上げながら黙って首を振るような所作に出てしまう。
Tポイントスカードも同じ。
レジでくどくどされるのは、本当にイヤだなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.24
5月の連休に起きたバス事故の現場を通ったら、ガードレールが新しいものに取り替えられていた。
個人の責任ということで一件落着。
あのバスの運転手も、バスの会社も、薄利でギリギリの仕事を請け負いながら、真面目に生きていたに違いない。そのためのやむを得ない法律違反を、マスコミは鬼の首を取ったかのように責め立てて、そして個人の責任へと矮小化させてしまった。
末端の個人がなんとか自分と家族が食べていくために、身と心をすり減らしながら日々の仕事に立ち向かわざるを得ない、その社会的な構造そのものをなんとかしなくてはならないというのに。
「ではお前が、あの事故の犠牲者の家族だったとしたら、同じ事が言えるのか」と返されたら、それは何も言えないのだが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.23
原発の反対デモが盛り上がっていて、なんだかちょっとなあ、という気分。
この件についてはいろいろ思うことが多いのだが、書くとたぶんオレが攻撃されるのでやめる。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.22
本日は終日こもって原稿仕事に音楽仕事。
外に出ないと、本当に出ない。それが苦になるタイプではないけれど、やっぱりちょっとは息抜きに歩きたくなるのであった。
小沢かづとも、小倉げんきも、若い連中はみんな頑張っているなあ。オレも頑張らねば。たんさいぼうも。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」
2012.06.21
ハッと気がついたら、今日はオレ事務所の創立記念日だったではないか。
えーと、昭和63年設立だから、今年でまる24年。ぱちぱちぱち。
誰も祝ってくれないから自分で拍手するのだ。
と言いつつ、オレも忘れていたのだがね。
正直、24年も続くと思わなかったなあ。実は5年もやったら普通の会社に就職しようと思っていたのだが、そのころにはまともな勤め人には不適格な人格・身体になってしまっていたので、そのまま引き続きずるずると。
7年間のサラリーマン生活を経てフリーになろうと決めたのは、いろんな理由があったけれど、一番大きいのは、そのままいったら当時の会社の社長にならされてしまうという危機感だった。
他人の作った会社で、他人に命令されて社長になるなんて、いやだなあと思ったから辞めようと思い、そうしたらちょうど「仕事を出すからフリーになれば」と言ってくれる人がいて、じゃあ、一度はフリーというものをやってみようかなと考えたわけだ。
結婚もしてなかったし、30前だったし、今ならフリーになって失敗しても、えへへへ、ダメでした、と笑ってごまかせるとも思ったし。
とは言うものの、その頃の貯金は50万しかなくて、部屋を借りたら終わりだなあと思っていたら、ある人が「なんでそういうことは相談しないの!」と半分怒りつつ、自分が借りていた部屋を又貸ししてくれることになった。敷金礼金等なしで、こうして事務所を手に入れた。
でも、机とかワープロとかファクスもいるんだよなあと思っていたら、今度は友だちのイズハラ君が「一式、そろえてやるよ。リースで月5000円。ちゃんと利益は出ているから気にするな」と、タダ同然で事務所備品一式をそろえてくれたのだった。
いろんな人に世話になって独立することができたんだなあと、深く頭を垂れたオレであった。
もちろんその後もオレはきっとオレの気づかないところでいろんな人に支えられてここまでやってこられたんだと思うし、その恩返しをオレは他の若い人たちにしていかなきゃ、と思っているのだ。
というわけで明日から25年目だ。
できればもう25年ぐらいはやってみたいものである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」「Number」ワールドカップ予選の日本代表特集。強くなったもんだ、日本は。
「真相開封」文春文庫。未解決事件の真相などが適当に綴られている。週刊誌の延長でしかない内容で、どうしてオレはこういう本を手に取ってしまったんだろう。もう長い小説とか読む根気がなくなったのかなあ。
2012.06.20
魚せいの大将って、たぶん中卒の集団就職で上京したに違いないと思って、ふと尋ねてみたら、よく訊いてくれたとばかりに話が凄い勢いで暴走しちゃって、中学の放送部でいかに頑張ったかという話を延々と聞かされてしまった。
えらい後悔した。
「日経新聞」」
「ワールドカップ戦記1994-2002。文春文庫。Numberに掲載された日本代表コンテンツの再収録。ジョホールバルの頃、日韓大会の頃、懐かしく思い出しながら、あの頃のチームをほほえましく見てしまった。たぶん当時の世界もそんな目で日本を見ていたのだろう。
2012.06.19
6月だというのに台風が上陸。
10時とか11時なんていう時間に電車が止まったら目も当てられない。というので、夕方5時過ぎから電車は早くもラッシュ。
天王洲方面から帰ってくるのに、大変に疲れる思いをしたのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「AERA」「サッカーマガジン」
2012.06.18
米国の本領発揮だったのか、あるいはなでしこの調子が悪すぎたのか。答えは明らかに前者だ(おお、Numberみたいな出だしでかっちょええな、オレ)。
ワールドカップでの敗戦を機に慢心を捨て去り、サッカーとちゃんと向き合おうと決めて立て直したのが、今夜の米国。こうなったら日本はかなわないのだ。
拾って、つないで、つないで、拾って。日本からすれば、拾われて、つながれて、走らさせれて、打たれて、まったくもう勝つ気がしなかっただろうなあ。
本番までに立て直すと監督は言ってるが、うーむ、厳しいだろうなあ。
別に日本が悪いのではなくて、米国が強すぎるというわけだから。
(そういや宇津木が「ボランチのところでボールを獲られすぎ」と口にしたそうだが、これは明らかに澤批判だろうな)
日本を底上げするにはリーグを強化する必要があると思うけど、INACが代表に8人も送り込むような一強他弱のリーグが決していいとは言えない。それなのにフランスのチームを退団した鮫島に、INACがオファーを出したそうだから、このいびつな状況が解消されることはなさそうだ。
なんて言いつつ、「宮間と結婚したい」と叫ぶコマちゃんと一緒にテレビ観戦したわけだが、なでしこが試合するとなると、何かと言えば米国が相手。世界的に見ても、タコツボの中の争いになっているのかなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.17
昼飯を食いに、久しぶりに光が丘のAB専家に行った。
地震の後初めてだから、1年3ヵ月ぶりか。
この店は凄いぞ。どこがどう凄いかというと全部凄い。
ジャンルは中華料理とインド料理だ。
入り口には中華とカレーのメニューが並んでいて、店に入ると厨房の右手では中国人が中華鍋を振り回しながら大声で中国語を叫び、左手ではインド人が難しい哲学的な顔をしながら黙ってナンをぱたぱたと叩いている。
アジアの二大大国が国境を接して競い合っているその様子を見るだけでも、この店に来る価値がある。
AB専家は都内に他にも何軒かあるが、このようなハイブリッドはここだけ。
実は以前「レストランヒカリ」という名前でやっていた時も同様に中国人とインド人が口もきかずに軒を並べて仕事をしていたのだが、「レストランヒカリ」の経営がAB専家に移った後もなぜかインド人が居座り続けたということらしい。
何事にも動じることなく我が身のあり方を見つめ続けるその姿は、まさにインド哲学。ガンジスの流れに比べれば、光が丘での経営権の移転なぞ、一瞬の幻に過ぎないのだろう。
店内は2階なのに薄暗く、それは節電のためであるが、悠久のわりにはケチくさいのは中国の発言力が大きいためか。
客席は完全にファミリー。小さい子供が走り回る。
まさにまともに考えると頭の痛くなりそうな、狂気と紙一重の店内である。
そして、実はこの店の真価は、やはり食事にあるのだった。
とにかく量が多いのである。暴力的に多い。
例えばランチには安いセットメニューがあって、担々麺と半チャーハンみたいなセットが750円だったりする。
お、これは旨そうだなと思って安易に頼むとのけぞる。なぜかというと、半チャーハンが完全に一人前だからだ。
従って単品でチャーハンを頼むと確実に2人前の量が出てくる。かつて息子はいつも大好物の玉子チャーハンを頼んでは半分残し、仕方ないから残った半分を、つまり計算では1人前をオレが片付けざるを得なかったものだった。
言うまでもなくこれはチャーハンに限ったことではない。中華メニューのあらゆるものが暴力的に多い。
今日オレが頼んだのは麻婆丼だったが、明らかに2人前のライスに、そのライスがまったく隠れてしまうほどたっぷり麻婆豆腐がかかっており、うめき声を上げながらなんとか完食したオレは、晩飯の時間になっても満腹状態が続いたのだった。
一方、インド勢であるが、ここのナンは案外旨いと評判がいい。ナン好きの娘は、だからいつでもカレーのお子様セットだ。
そして、ヨメは、チキンカレーのセットである。
お子様セットにはカレー、ナンのほか、バターライスとサラダとドリンクがつく。当然、ナンはハーフサイズである。
だが、ハーフサイズであるはずのナンが、どう比べても隣のヨメのナンと同じ大きさなのである。しかも、大人のセットにはバターライスはつかない。
つまりこの店のカレーのセットは、大人のセットより子供のセットの方が多いのである。
実に頭の痛くなる、哲学的なメニューではないか!
このようにとにかく暴力的に量の多いAB専家。以前よく来ていた頃は、店のおばちゃんがサービスのつもりだろう、毎度「他の客には内緒だよ」という顔をしてアイスコーヒーをサービスしてくれたものだった。
2人前の炭水化物を詰め込んだ腹に、それはまさしく拷問にも近いサービスであった。
しかも、これらの料理が大変に旨いというのであればまだしも、ごく普通か、それ以下か、というレベル。あくまで中華は量でたたみかけ、インドはねじれたメニューで哲学なのである。
そして最後の衝撃は、会計である。
インドカレーのセットが2つ、冷やしラーメン、麻婆丼、エビ入り野菜炒めを頼んで親子4人が食って3150円。
ついでに頼んで多すぎて残してしまった野菜炒めをやめておけば、なんと家族4人で3000円を切るという価格なのだ。しかも、苦しくてのたうち回るほどの満腹になって。
サイゼリヤ並みのこの価格は、我々のコスパの概念を変えてしまうほどに衝撃的である。
家に帰った我が一家は、それぞれが腹を抱えて苦しい苦しいとうめき、夕方、息子と娘に晩飯は何が食いたいかと聞いたら、ただ一言「キューリ」と答えたのだった。
ヨメはそれに応じてお皿に青々としたキューリを1本置き、塩と味噌を添えて、食卓に出したのである。
これが我が家の日曜の晩餐。
中国とインドに負けた、これが現実なのだった。
*
さて、そんな弱々の状態でありながら夜9時頃にオレが自転車をこいで魚せいに向かったのは、長野のまっちゃんから呼び出しを食らったからである。
働き者のまっちゃんは、日曜にも関わらず夕方に長野から出てきて、練馬の支店に併設された宿舎に泊まり、晩飯のために魚せいに寄ったのだった。
一緒にいた部下は実に礼儀正しい好青年で、いかにまっちゃんがきちんと育成しているがよくわかる。立派な大人の下では立派な若者が育つのだ。
それが一瞬で見て取れたので、飲みながらそういう話をしようかと思い、最初のビールに口を付けた瞬間、魚せいの引き戸ががらがらと開けられて、あいつらが姿を現したのだった。
そうである。マサコ48とヒロミ45である。
この二人は店に姿を現した瞬間「おー、やったやった、タンゴちゃんいるぞ、だはははは」と高笑いである。そしてオレはつい大きな声で「げっ」と叫んでしまい、メドゥーサに睨まれたカエルになってしまったのだった。
マサコ48とヒロミ45は「だははははは」と笑いながら当然のようにオレのテーブルに座り、「だはははは、お、日本酒だ、ちょっとなめさせろ」とオレの久保田のグラスに口を付けるのである。
そして「おっぱいは小さいが乳首はでかい、だははは」と品のないことを口走りながら、反抗期を迎えた息子の愚痴をこぼすのだった。
この二人が、長野から出てきたまっちゃんとその部下の若者を見逃すわけもなく、早速襲いかかって餌食である。もちろんオレが止めに入れるわけもなく、ただじっと嵐が過ぎ去るのを待つのみであった。
ふう、やれやれ。まったくえらい一日だったわい。
昼に中国とインドにやられてしまったが、実は一番強いのは日本のおばちゃんだということを思い知らされ、オレはまっちゃんにもらった金箔入りの唐辛子の袋を抱えながら、ヨレヨレと自転車をこいで家に帰ったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.16
本日は大宮駅の近くの児童館でライブである。
歌関係のライブは初めてのようで、お客さんも最初はちょっと戸惑い気味。だがしかし、21世紀のクイーン・たんさいぼうによって徐々に盛り上がり、最後は大興奮のイベントとなったのだ。
CDも3枚も売れたし、よかったなあ。
ぐったり疲れて家に帰り、ちょっとお昼寝してしまった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.15
戸田のイオンまで買い物に行く。セルフレジだ。
便利だなあ。いや、客にレジまでやらせるなんて、ひどいと言うべきか。
まごついていると、すぐに店員が飛んできて優しく教えてくれる。
支払いはSuicaも可。
だもんで、ポケットからスマホを取り出して、レジにかざしてジャリーンとやっておしまい。
スマホさえ持ち歩けば、たいていのものが買える時代になったわけか。
ネットで買い物をするのはこわいという人がいるけど、今や現金を持ち歩くことのほうがずっとこわい時代になったのかもしれない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.14
オリンピック代表のオーバーエージ枠が発表された。吉田麻也がはいっていたり、なんだかよくわからないメンバーだが、まあ、いいや。
同じ事ばかり書いているけど、アトランタオリンピックでブラジルに勝った(しかもグループリーグ初戦)だけで号外が出たナイーブな日本に比べれば、だいぶオレたちも進歩したのである。
香川が選ばれなかったのはオリンピックよりもマンUのほうが大事という判断なわけで、それを聞いて誰もがそりゃそうだろと思う、それぐらいには大人になったというわけだ。
オーバーエージ枠についても、当時は採用するかどうかで大騒ぎ。
「一生懸命予選を戦った選手がかわいそうだ」という感情論が多かったような気がする。まったく可愛いヤツだったなあ、オレたち。
その後、勝つためにベストの手を打つのは当然じゃんというレイヤーを経て、現在は「まあ、ほどほどオリンピックぽい選考ならいいんじゃないの」という、育成優先の受け止め方をするようになったのだから、立派なものである。
遠藤を無理に出して怪我でもされたら取り返しが付かないし、かといって闘莉王というのも、それだったら他の若手に経験を積ませた方がよくね? というわけだ。
そういや初のワールドカップのフランス大会前の合宿で、カズと北澤と市川がメンバーから外れた時は、一般紙の一面を使った大騒ぎになったっけ。しかも前日に朝日新聞がスクープしたということで、代表の中にスパイがいるのでは、という騒ぎもついてきたりして。
今なら香川や本田が外れたとしても「あそ、体調でも悪いんけ」「監督がそう決めたのならそれでいいべ」と、あっさり受け止められる。
今読んでる文春文庫の「ワールドカップ戦記」に、当時の城のインタビューが再掲載されていて「カズさんが外されて騒いでいるのはマスコミだけで、我々は、ああそうなの、と自然に受け止めている。プロだから当然のこと」とあっさりしたものだった。
これは、チームの選手たちは既にカズや北澤を見限っていたという言葉で、実に興味深い。
そのカズが今でも現役で頑張っているなんて、当時は冗談でも想像できなかったなあ。
この本には、他にもアルゼンチンやクロアチアの選手と本気で闘って、相手のフィジカルの強さにびっくりしたとか、パスの速さに驚いたとか、絶対にかなわないと愕然とした、というようなほほえましいコメントがたくさん出てくる。
江戸時代に洋行した人が初めて外国人を目にしてびっくりしているのと寸分違わないコメントに、けっこう笑ってしまう。
やっぱり若い選手が大量に海外に行くというのは、大事なことだったんだなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」小沢一郎のヨメの手紙掲載は、自民党か民主党かわかんないけど、明らかにどこかの仕掛けだろうなあ。それであったとしても、放射能からしっぽ巻いて逃げたという事実は、めまいがするほど絶望的である。まったくこの国の政治家は。次の「g2」の記事“自民党もひどかったけれど民主党はもっとひどい”も同く、めまいをさせてくれる。まったくここまでひどかったとは。「g2」講談社。久しぶりに手に取ったけれど、実に読み応えがあった。佐野眞一の木嶋佳苗のレポは必読。ノンフィクションが売れない時代に、講談社はよく頑張ってこの雑誌を出し続けていると、素直に感嘆する。その良識の一部でも、週刊現代にも向けて欲しいのだが。
2012.06.13
酒を飲む相手やシチュエーションは様々だが、オレは女と飲むより、男ばかりで腹割って飲む方が断然好きだな。
それが古い仲間ならなおのことだ。
というわけで、本日は飯田橋・鳥よしで、男ばかり5人でがっつり飲む。
ホッピーを初めて飲んだというオザキが「すいませーん、中くださーい、あっ、通じた、うひょひょひょ」と喜んだり、とにかく陽気に馬鹿話をするのが楽しい。
がっつり飲んで誰も乱れず、それぞれきれいに帰る。
鳥よしの店内は、平日にも関わらず95%がオヤジ客。
オレは路面店で間接照明ゼロ、店員は割烹着のこういう店がやっぱりいいな!
名古屋の高い店で「今日は冷たい系?」なんて聞きながら飲むよりずっといいぞ、オザキ。
でも、帰りの電車、間に合ったかな〜。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.12
最終予選第三戦のオーストラリア戦は、やはりこのチームが突出していることを十分に証明する試合となった。
ああ、それなのにタコ審判。
倒れるたびに笛吹いて、これじゃ怖くてペナルティエリア内じゃ何もできないよなあ。
ウッチーが取られたPKも、相手の監督に「あれはファールじゃない」と言われる始末。
久しぶりに楽しいレフェリーを見せてもらいました。
最後の笛だって、万が一本田のフリーキックが決まったりしたら、生きて帰れないと気がついて慌てて止めたに決まってる。
韓国あたりで吹いてくれないかな。面白いことになりそうだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
「フットボールサミット」カンゼン。遠藤の特集。なぜだか知らないが、やっぱり遠藤はすごいのだ。
2012.06.11
勝ちどきで仕事をした後、久しぶりに有楽町のガード下で飲む。
有楽町までは歩いて行ったのだが、途中、かちどき橋を渡る時、浮かんできたのがあの地震の日のこと。
あの日も同じくこの橋を歩いて渡った。橋の上でもしもっと大きい揺れが来たらちょっとイヤだなと思いつつ、護岸に目をやったら多くの人が海の方を眺めて立っていた。
ああ、津波が来るかどうかを見ているんだなとその時は思ったけれど、あの大災害前までの我々の危機意識ってのはそんなものだったのだな。
今ならたとえ遠くの地震であっても、川岸に立つなんて真似は決してしないだろう。
有楽町は、いつものまつ忽。
道ばたに並んだビールケースで飲みたいと思ったのに、既に満員だ。まだ明るいというのにびっくり。
これなら、長野のまっちゃんおなじみの勝ちどき・鶴亀にすればよかったかな。
ま、気を取り直して店内のテーブルに座り、飲む。
特別に旨い店でもないのだが、有楽町のガード下というシチュエーションの面白さが心をわくわくさせる。目の前のざるに1000円札を放り込んでおき、何か注文すると店員がそこから勝手に料金を取っていくというシステムも、それだけでつまみになるほどに楽しいのだった。
8時前に店を出て帰る。有楽町線。
石神井公園駅について地元に書店に入り、息子のために「子供の科学」、娘のために「ちゃお」を買う。コンビニに寄ってヨメのためにスイーツも買う。
息子は「子供の科学」も好きだが「ニュートン」もきっちり読みこなせるようになった。「日経サイエンスも読みたい」と言いだしたが、あれは、なんだかつまならそうだしなあ。
それよりはナショナルジオグラフィックの方が面白いかも。
少女コミックはよくわからんなあ。「なかよし」とか「りぼん」とか、書名は見たことがあるものの、中身の違いはまったくわからない。
サンデーとマガジンみたいなものか。
よって、付録の面白さで選ぶ。
幸い、「ちゃお」は友だちの間でも人気の付録がつくらしく、喜んでくれて、やれやれだった。
「罪と罰」一巻を読み終えた息子は二巻に行くのかと思ったら、やはり読みかけだった「次郎物語」に戻った。
オレも「次郎物語」は読んだことがあるけど、さっぱり忘れてしまったなあ。下村湖人。「路傍の石」とか「真実一路」とかも読んだはずだが、やっぱり忘れていて、おっとこちらは山本有三だったっけ。
オレも息子に負けずにちゃんと長い本を読まなくてはと思うものの、結局軽い本しか手にしてないのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.10
サザンオールスターズに否定的であるオレだが、桑田佳祐が7月18日に出すというベストアルバムはちょっと欲しいと思ってしまった。
サザンオールスターズも、初期の頃は嫌いではない。「栞のテーマ」あたりまでだな。
「栞」とか「シャララ」とかは名曲だと思うし「ヌードマン」は傑作アルバムだ(ごみ曲も入ってるが)。
それ以降、なんというか開き直ったように売れれば勝ちみたいな音楽ばかりやってたからだんだんイヤになってきたんだよなあ。
まあ、桑田佳祐的にはサザン=会社であって、就職なんだから経済活動と割り切っていたんだろうな。従業員を食わせねばならぬのだ。
ちなみにオレは桑田佳祐と同じ大学で、学年も1つ違いなので、学食で何度か桑田佳祐とお姉ちゃんを見かけたことがある。
「勝手にシンドバッド」がヒットした後も割と学食にいて、後頭部、ちがう、高等部の女の子に囲まれたりしていたけど、周囲の学生は、時々テレビに出てお笑いをやっている同じ大学の変なヤツという目で見て、誰も相手にしていなかった。
話を戻すと、サザンはどうでもいいけど、桑田個人の歌やクワタバンドの歌はけっこう好き。しかもこのベストアルバムの初回限定版には、小林克也とやったザ・ナンバーワン・バンドの曲も入っているという。
ほほう、なつかしや。
いっとき流行ったものなあ、ナンバーワンバンド。
桑田佳祐が覆面メンバーとして参加していたけど、あの声と歌い方ですぐにばれるのは当然。
「赤いトンボは赤とんぼ〜」という歌が好きだった。あれはなんという歌だったんだろう。今でも実家の蔵にはレコードが残っているはずだが。
そんなわけでこのベストアルバムは欲しいなあとは思っているのだが、3枚組3600円というのはちょっと高いし、ブックオフでいいかなあという気もしている。
カナウチさん、買って貸してください。
なお、ナンバーワンバンドであるが、オレが学生時代にサノさんに無理矢理入れられたバンドは、「こん・はじめとナウワンバンド」という名前だった。ナウワン、つまりイマイチという意味で、こん・はじめも今一のこと。
名付け親はハヤセさんで、サノさんはこの名前に激怒していたっけなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.09
というわけで、本日は小学校の学校公開、つまり父兄参観である。
全部見るつもりは毛頭ないので、2時間目だけこっそりと。
まず娘の国語を見る。夫んふん、まあ、こんなもんだろ。
続いて息子の社会を見る。
先生、授業の初めに問題のプリントを配る。と、子供の間から「先生、答えが書いてあるよー」との声。なんと問題にしようと思っていた部分にしっかり答えの書かれているペーパーを配っちゃったのね。
父兄参観でなんたる失態。しかし、この先生はそんな程度ではめげない。おかげで「ボクたち、わたしたちがしっかりしなくちゃ」と子供がたくましくなっているという話である。
去年まで娘の担任だったこの先生、保護者いじりが大好きである。オレなんか毎回あてられた冷や汗を流している。
今年もかよーと思っていたら冒頭でこの失態、さすがに保護者いじりはないだろうと思った。だが甘かった。そんな先生ではなかった。
社会ということで、いきなり「東京以外のご出身のお父さんお母さんはいますかー」と手を上げさせ、ニヤリと笑ってオレを指さし「あーら、タンゴ君のお父さん、どちらのご出身ですかあ」と来て、「新潟ですかあ、新潟はどんなところか、子供たちに教えてください」と無茶ぶりである。
だあああ〜、今年もまたやられたよー。
息子を真ん中に子供らの視線を集めて、オレは「新潟県というのはですねー」と説明してしまったではないか。とほほ。
あげくに授業が終わったら、息子の幼なじみのリサちゃんから「上手な説明でしたよー」と褒められてしまったではないか。小学5年の女子に褒められて照れるオレ。
はあ、疲れた。もう授業参観はパスしよう。
昼、ブックオフで安く見つけて買ってきたDVDV「時をかける少女」を見る。
2006年公開のアニメ版だ。
これは神アニメだよなあ。とにかく背景の描写が凄い。夏の空気感をこんなにも見事に描くなんて。
そして、そのしめった空気感が、たった一度きりの夏を実に切なく表現している。その瞬間は永遠に続くと思われた青い夏も、長い時間の中ではすぐに消えてしまう幻。
レンタルで二度見て、安い中古が出たから買って、これで三度目。やっぱりいいなあ、この映画。
そしてずっと一緒に見ていた娘が、映画が終わると号泣。切なくて、切なくて、15分以上も泣き続け、そして泣いたまま寝てしまった。
娘と一緒に映画を観て、そして娘が泣くなんて、うーん、なんだか嬉しいなあ。
そして娘が「時をかける少女」を見ている間、まったく無関心状態だったのが息子。やはりブックオフで買ってきた「こち亀」を読んで、両津が風呂でちんちんをお湯の上に出して「潜望鏡だ」とやっているのを見て「お父さんと同じだと大笑い」。うーむ、確かにもオレも風呂で同じ事をしてみせている。
オレは両津並みだったか。
息子は「こち亀」のあと、読みかけだった「罪と罰」と「次郎物語」のどっちにしようかと考えてドストエフスキーを選び、12時前まで「罪と罰」を読みふけっていた。
一巻読了。面白かったかと聞いたら「面白かったよ、ふわー」とあくび混じりに答えてくれた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.08
オレが新人社会人だった80年代初頭は、まだ休日は日曜日だけだった。
土曜日は正午まで。いわゆる半ドンというやつだな。
だいたい遅めのランチを食べて帰るか、ちょっと残業して夕方まで働いてからら帰るか、というのが土曜日の過ごし方だった。
その様相が変わってきたのが80年代半ば。民間で徐々に週休二日制が浸透し始め、転職条件の一つに週休二日制の有無が問われるようになってきた。
頃を同じくしてリゾートとかレジャーを楽しみましょうという風潮になり、87年にはあのリゾート法(歴史的失敗と言われている)というものができて、日本は「もっと遊びましょう」と法律で定めてしまったのだ。アリじゃなくてキリギリスになれ、と。
アホですな。
その渦中にあってオレは、もちろん休みが増えるのは嬉しいなあと思いつつも、なんだか変だなあとは感じていた。いや、ほんと。
だって日本人はコツコツと休まずまじめに働くことでここまで豊かになったのだから、休みすぎはどうなのよ、と。きっとこれはアメリカの陰謀に違いないと、20代のタンゴ青年は確信したのであった。
今に至るもいろいろと屁理屈はある。二次産業から三次産業にシフトしたんだから、足し算の経済じゃなくて掛け算の経済で考えるべきだ、とか。時間を積み上げるんじゃなくて価値を見つけることだ、とか。
でも、やっぱり間違ってたのね。日本人はやっぱりコツコツと休まず真面目に働くのが一番。
ほれ、そのことをいち早く思い出したかのような、なでしこのパスサッカーは世界で勝ったし。代表も献身的な守備をするメンバーばかりになって世界が刮目しているし。
やっぱり休まずコツコツ真面目に働きましょう、日本人。
ということで30年後の今、揺り戻しが来たのか、今月より練馬区では土曜日も学校があるのだ。
最初は月イチだが、いずれすべての土曜日が授業になる。なんと素晴らしい。これは拍手だ。
そんなわけだから、今日が創立記念日なので今までなら大喜びの三連休になったのに、今年は間に授業が入って飛び石。この違いは大きいよなあ。
学校は勉強するところだ。子供たちよ、土曜日もしっかり勉強したまえ。
この子たちが社会の中核になる20年後、きっと日本はまた立ち上がっているに違いない。そしてサッカーはまた弱くなっているかも。
というわけで本日はヨルダン戦。
なぜ昼にやらないのだ。昼間だったら日本中で「昼でもヨルダン」というフレーズが聞けたのに無粋なことである。
オマーン、ヨルダンに連敗してザックが電撃解任され、代わりに監督に就任した三浦カズの悲壮な決意と共にオーストラリアへ向かうという予想がものの見事に外れたセルジオ丹後はふて腐れているが、とにかく日本代表は史上最強。
オレとしては、個々のパスのスピードが格段に速くなっていることに注目だ。
えっ、そんなに速くて強いパスで大丈夫なの? 相馬なら激怒して中田に食ってかかってるぞ。
そんなパスであっても長友は普通に追いついて、それ以上に速くて強いパスを香川に向けて放り出すのだ。
これはヨーロッパ勢が普段からこんな強いパスを当たり前のように出し、受けているからだろう。パスの強さがワールドトップクラスに近づいてきたことが、今の代表の強みではないか。
そこに日本人の持ち味の勤勉さと他人を活かす精神が加わっている。
これにつられてさらに活きてきたのが遠藤のパスだ。今日の1点目の本田のゴールなんて、本田自身の動き出しの速さに加え、そこにピンポイントで合わせた遠藤のすごみがあった。
そう考えてくると、香川がまだ本領発揮できていない理由も思い当たる。まだまだ香川のレベルに周囲がついていけてないのだ。
バルセロナに行ったらもっと点が取れる? と聞かれた香川は「そりゃそうでしょ」とあっさり答えたそうな。
つまり周囲のレベルが上がれば上がるほど、自分はもっと高いパフォーマンスを見せられる、と考えているわけだ。こりゃすげーや。
もっと速くもっと強くボールを動かしてオレにわたせ、と香川は全身で訴えている。それに応えてもっと高いレベルでボールを回せれば、香川は必ず爆発する。
たぶんそれは予選ではなくてワールドカップ本大会だろう。本田のコメントの端々には、もう既に本大会での戦い方を前提にした言葉がうかがえるし。
2年後の本大会、順調にいってれば香川はイギリスで暴れて、右サイドの酒井もドイツで暴れているわけで、ますます楽しみなことである。
なーんて楽勝で予選通過を前提にしているわけだが、次は最大の壁オーストラリア戦。アウェーだから負けるならここしかない、というゲームだ。
だから引き分けで十分ではある。怪我しないで引き分けなら、、それでいいや。
オーストラリアがオマーンと引き分けて、これで日本が完全に抜け出たから、各国とも既に2位狙いに切り替えただろう。
もし日本がオーストラリアに負ければ勝ち点の差は2まで縮まるというが、それならそれで日豪が完全に2強で決まり。それならそれでまた一歩進むことになるのだ。わっはっはっ。気分がいいなあ。
フランス大会で毎日しびれるような気持ちで予選を戦っていたのが嘘みたいだなあ。日本も強くなったものだ。
経済が弱くなるとサッカーが強くなるというタンゴ先生の理論通りの展開である。
タンゴ先生と言えば、EUROで使われるボールがTANGOという名前だという情報が、マリコより送られてきた。なんじゃ、その名前は。
オレを蹴るな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「ゴルゴ13」
2012.06.07
年末に出す予定の「くまかつ」のセカンドアルバムのアレンジを頼まれていて、その一曲を作り終えたのだけれど、デモに娘のボーカルを入れようと思ったら娘がダンス教室に行ったきり帰ってこない。
ヨメはその娘に付き添い、息子は塾だ。
しょうがない、オレ一人でぼけっと家の中で娘の帰りを待っていても孤独な老人みたいなので、散歩に行くことにしたのだった。
だから散歩の途中で偶然魚せいを見つけたとしても、それはオレのせいではないのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.06
ろくでなしの集まる居酒屋・魚せいは、三軒寺にある。その名の通り、3軒の寺が集まっている一画だ。
そして寺とくれば墓。三軒寺には立派な墓場があり、つまり墓場の酒場が魚せいなのである。
酒場でダバダは沢田研二だったっけ。こっちは墓場で酒場。
この酒場には、コバヤシという常連がいる。魚せいが休みのことはあっても、コバヤシが飲みに来ない日はないと言われてるほどの常連だ。
今夜も、当たり前のようにコバヤシはいた。
そのコバヤシはオレを見て「お、タンゴさんもネクタイとかすることありますか」と言う。
そりゃあ普通にありますがな、とオレ。こう見えても人に会う時はスーツが基本のオレ様。
コバヤシは「じゃあ、これ。好きなモノをどうぞ」と手元のカバンを開いてよこした。中を見たらばネクタイがいっぱい詰まってる。
どうぞって、なんなのさ、これ。「いや、好きなものを差し上げます」とコバヤシ。
なんじゃそりゃ。パチンコで仕入れてきたバッタもんか。
「違いますって、全部ボクのですって。もういらないからあげるんですって」とコバヤシは言うので、よく見たらルイヴィトンとかベルサーチとかフェラガモとかのブランドネクタイばっかり。
へー、これ全部自分の?
「そうなんです、一時期こういうのが好きだったんです、でももうネクタイすることもないからあげます!」
ふ〜ん、怪しいなあ。生前贈与じゃなくて生前形見分けみたいなもんか?
「縁起でもないことを言わないでくださいよ、いいから好きなものをもってってください」とコバヤシがしつこい。
なので、3本ほど選んでもらってきた。ヴィトンが2本にフェラガモが1本。これで5万はするだろうなあ。
飲みに行って5万円分のネクタイをもらって帰るなんて、まったく不条理な店だなあ。
ついでに近所の不動産屋の社長はやっぱりベルサーチを選んで首に巻き、魚せいの大将も黄色いヴィトンを選んで割烹着の上に巻いていた。バカじゃねえか、大将。
やっぱりろくでなしの集まる酒場である。
その常連の一人、長野のまっちゃんがオレに買ってきてくれたお土産を、魚せいのオヤジが預かっててオレに渡してくれた。
もちろんまっちゃんもろくでなしである。
お土産を開いてみたら、辛子の詰め合わせセットであった。ほほう、これはこれは。
「危険物なのでくれぐれも勝手に使わないように」というのがまっちゃんの伝言。人にモノをくれておいて、勝手に使うなというのもすごいぞ。
ところが箱を開けるのを見ていた大将が「オレにもくれ」と勝手に中身を持って行ってしまった。あらら、それは危険物だからまっちゃんに聞いてからじゃないと危ないよ〜と言ったのに、大将はまったく聞く耳を持たなかった。
うーむ、これはきっと魚せいの大将は、大変なことになるに違いない。墓場が近いというのも縁起でもないし。
しかしどんなことがあっても、明日の晩もコバヤシはきっと来るのだろう。ろくでなしだから。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
2012.06.05
アマゾンから百科事典のような分厚い箱が届いた。ななな、なんなんだ。
ビビリながら開けてみたら、ポール・サイモンの「GRACELAND」発売25周年記念の限定ボックスだった。
忘れていた、頼んでいたんだった。
「GRACELAND」は確かに奇跡の名盤であるが、だからと言ってなんでもかんでも周年記念盤を出すのはやめて欲しい。「GRACELAND」だけで一体オレは何枚持っているというのだ。
えらい迷惑である。
オレにとってホール・サイモンは神であるから、信者としてはお布施を強要されたら逆らえない。だからこんな無駄に豪華なボックスが出ると、非常に迷惑しつつも、財布を開いてしまう、現代風に言えばアマゾンでポチッとしてしまうのだ。
本当に迷惑である。
昼飯を食いながら段ボールをバリバリッと開く。出てきたのは本当に百科事典のような箱であった。
入っているのが、「GRACELAND」のリミックスCDと、デモトラックを集めたCD、それから昔の南アフリカでのライブ映像(ビデオで持ってる)と、20数年ぶりに南アフリカを訪ねる旅のドキュメンタリーDVDの以上4枚。
目玉はこのドキュメンタリーだな。オレもこれが見たかった。
とりあえず昼飯を食いながら、このドキュメンタリーのDVDを見ることにする。
と、なんとここで驚愕の事実を発見。これ、輸入盤じゃん。だから字幕ないじゃん。
年取ってよれよれになった神様・ポール・サイモンがよたよたと歩いては人に会っているのはわかるが、何をしゃべっているか、さっぱりわからない。
ライブならともかく、ドキュメンタリーでこれは致命的ではないか!
神様は本当に迷惑だ。
そういや確かにアマゾンから、円高でちょっと安くしておいたからね、というメールが来ていた。これはそういう意味だったか。
字幕がなくて何が進行中なのかさっぱりわからないドキュメンタリーを見ていたら、昼飯後ということもあって、ついうとうとしてしまった。
神様も退屈な時は退屈なのである。
お布施だから返せと言うわけにはいかないが、せめてそれだけのご利益はあるのだろうか。
「ジャマね」というヨメの一言がすべてを表しているような気がする。
この手のボックスセットに付きものの豪華ブックレットがあって、その一冊が神様の作詞ノートを印刷したものだった。
神様も字は決して上手くない。だが、あの素晴らしいお言葉の数々が天から降ってきて書き付けられたものを目にすると、おお、と感動してしまう。
これは経典だな。
オレも同じノートを買ってきて書けば、もうちょっとは気の利いた原稿ができるかもしれない。
はっ、そういう心につけ込まれて、ポール・サイモン仕様のノートとか言うのをバカ高く売りつけられそうな気がする。
いったいどれだけ搾り取られるのだ。置き場所に困るボックスを抱えながら、オレはうろうろするのだった。
夜、久しぶりに浅草のジャズバー・Hub。
バンジョー奏者・ジャック天野が新しいバンドを結成してそのデビューだというので、見に行った。
新しいバンドは、ランブリン・ジャック。あっち行ったりこっち行ったり、ふらふらしてるジャックさん、という意味のバンド名である。
10年ほどやってきたバンジョー、トランペット、チューバという渋すぎる路線のバンドを解散し、新たに始めたのはバンジョー、トランペット、トロンボーン、ピアノという賑やかな編成。
これに本日は飛び入りゲストのドラムが加わって、ディキシーランド保守本流に近い演奏となった。できればこれにクラリネットが入ってくれれば最高なのだが。
見るまで知らなかったけれど。実はメンバーはいずれ劣らぬ有名ミュージシャン。トランペットはあの谷啓とバンドを組んでいたし、トロンボーンは日本有数のトロンボーン奏者をお父さんに持つ天才。ピアノはラグタイムピアノでは日本有数の女性ピアニストで、飛び入りのドラマーはディキシーのドラムでは現在日本で一番か二番という実力者。
こういう強者が集まってのライブだったから、いやあ、すごく楽しかった。
オレのリクエストの「マイ・ブルー・ヘブン」に応えてくれたジャック天野は、2部のステージで何も言わず「オリジナル・ディキシー・ランド・ワン・ステップ」を演奏。おお、最高じゃん。オレの大好きな曲じゃん。
帰り際ジャックは「奥さんの好きだった曲でしたよねー」と、気を遣ってくれたことがわかった。
思いがけず「アレキサンダー・ラグタイム・バンド」も聴けて、そうかジャックはやっぱりこういう保守本流のディキシーランドに戻りたかったのかと納得。
ピアノがどうからむのか興味津々。最後のステージではラグタイムピアノのソロを披露してくれて、いやあ、ラグタイムはやっぱり楽しいなあ。
なんかオレの根底にあるのは、やっぱりこういうラグタイムとかディキシーとか、そんな気がする。中学時代、母親の好きだったディキシーランドのレコードを浴びるほど聴いたことがやっぱり影響しているのだろう。
ステキなディキシーをたっぷり聴いて、いい気分で、電車を乗り継いで帰る。浅草は、とにかく遠いのが難点だ。
やっと駅に帰り着いて、夜道を、昼に届いた「GRACELAND」を聴きながら帰る。
うーん、中音域がちょっとふっくらした印象かなあ、とリマスタリングの感想。
でも、前のアルバムと聴き比べたら違いがあんまりわからなかった。まあ、いいか、これで。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「サッカーマガジン」
「あなたに大切なT香りの記憶はありますか?」アンソロジー・文春文庫。香織をテーマにした短編集。朱川湊人の「いちば童子」という作品が一番の切れ味だった。
2012.06.04
ビューティフルハミングバードのCDがアマゾンから届いた。新作、HORIZON。
女性ボーカルに男性ギターの2人組。要するに平成のチェリッシュですな。
この女性ボーカルが実に素晴らしく、なんとも言えない存在感がある。例えば「旅人」だ。
いいねー、この透明感。どことなくアイリッシュの空気もある。
10月の大地を旅するイメージの音だ。
そして、これを聴いてあれっと思ったのが、オレの大好きなハミングキッチンの「風のアトラス」だ。
どっちもチェリッシュ仕様、どっちもハミング、どっちもアコースティック。
この二つのユニット、共通点が多いねー。と思ったら、2008年頃に下北沢で一緒にライブをやってたららしい。
そうか、そのライブを見た人は得したなあ。
ビューティフルハミングバードが秋から冬に向かう北欧の雰囲気なのに対して、ハミングキッチンはもっと湿った空気の漂う初夏の海辺。
この「風のアトラス」なんて、「横浜が〜」ってあたりがとても気持ちいい。
残念なことにハミングキッチンは既に解散してしまった。そして解散して新たに結成されたのがビューティフルハミングバードだと勘違いしたオレなのだった。
「風のアトラス」を聴きながら散歩すると、すごく気持ちいいのだ。
まあ、そんなわけでこの2つの平成チェリッシュのコラボライブ、ぜひ見てみたかった。
と思ってよく見たら、ビューティフルハミングバードが、なんとあの野々歩ちゃんとライブをするというではないか。しかも、アイリッシュバンドが加わって3組のライブ。
おお、これは行かねば。ところがその日はたんさいぼうのライブなのでした。とほほ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.03
6月になったので朝はいつもこれだ、ももかん「遠くへ」。
ももかんとは、ベテランのギタリスト2人のユニット名。2005年に出たそのファーストアルバムの1曲目が「」遠くへ」という曲なのだ。
毎年6月しか聴かないと決めている曲で、これを聴くと夏が来たと実感する。
よって毎年同じ事を書いているけれど、初夏の湿気たっぷりの空気感が実に感動的に表現された、大好きな曲なのだ。
アコースティックギター2台だけのシンプルな音。それがとても心地よい。
というわけで、さて、夏だ。
**
本日は、四谷大塚のやっている小学生の全国統一試験である。
息子も娘も参加している。
結果よりも、知らない教室で知らない人たちに囲まれて試験に臨むという、完全アウェーでの戦いの厳しさを体験させることが目的だ。
友だちばかりの中で試験を受けて1番や2番になったところでしょうがない。それよりは完全アウエーでビリのほうがよほど得るものがあろう。
実際、世の中に出てみれば、仕事なんてみんなそんなものだし。
昔の知り合いに、新幹線に乗る時は必ず座席を二つ取るという女がいたっけ。隣に知らない人が乗るのがイヤなのだそうだ。これは極端だけど、こんなことにならないよう、アウエーの訓練は大事なことなのだ。
ところがこの試験も回を重ねるうちに参加者が増えてきて、友だちもずいぶん受けるようになってきた。会場も毎回同じだし。
いかんなあ、これではアウエーじゃない。
そこで次回からは別会場で受けることに決定。オレの気分や方針でアウエーだなんだとやられる子供たちは、きっと迷惑しているだろう。わははは。
ところでこの全国統一テスト、なんとタダである。一切無料。
きっと四谷大塚に勧誘されるだろうと予想していたが、まったく勧誘めいたものもない。もちろんテスト結果はきちんと教えてくれ、全国で何位、都道府県で何位、課題はここ、と詳しく指導までしてくれる。
成績が良ければ、四谷大塚に通っていなくても表彰状を届けてくれる気前よさ(なんと家まで持ってきて、おめでとうございます、と言ってくれる)。
どうしてこんなことをしてくれるのか。要するにYouTubeがタダなのと同じ理屈ですな。いわゆるフリーミアム戦略。
Googleがネットのストリーム量を増やすことによって自らがそのメインに居座るという戦略を採っているのと同じだ。
全国統一テストは四谷大塚。つまり小学生の学力の基準は四谷大塚が決める。
そういうプラットフォームを作ってしまえば、あとは5%の顧客がいれば回収できるというフリーミアムルールだ。
これはとても興味深いマーケティングだよなあ。
ちなみに試験の手応えは、息子は「よくできた」娘は「難しかった」。
息子は3年生で全国600番台、4年生で500番台だったので、5年生の今回が楽しみである。
もちろんトップを獲れと厳命しているので、息子は迷惑そうだ。
**
税金が来た。
そうである、爽やかな音楽で始まる6月も、実は自営業者にとっては憂鬱な季節。各種の税金さんがやってくるのである。
まったく税務署にはさぼってもらいたいものだ。
税理士には、まじめに働くと禿げるぞと税務署に伝言してください、と言ってあるのだが本当に言ってくれているのだろうか。どうも「はいはい、わかりました」とあしらわれているように気がしないでもない。
今回来た税金は固定資産税と都市計画税である。地方税だな。
まあ、オレの住んでる練馬は田舎だし、その中でもさらに外れのほうだから固定資産税も都市計画税ものたいしたことはないから、いいのだが、いや、よくないのだが、広い畑の隣に建っている家に都市計画税とはなんの冗談だよと言いたくもなる。
もちろん納税は国民の義務です。はい、私もちゃんと払っています。泣きながら。
だから、あの生活保護騒動は腹が立ってしょうがないよなあ。
税金も医療費もNHKも免除というんだから、生活保護もらっている方がよほど生活が楽って、なんじゃそりゃ。
まじめに働いて税金を納めて、少しでも国や地域をよくしていこうという気になるわけがない。原発誘致して助成金で笑って暮らそうというのと同じ理屈だわな。
新聞に載ってたけど、毎年調査しているが絶対的なマンパワー不足らしい。
生活保護の制度そのものを見直さないと、こりゃダメだな。
えーと、怒られそうなことを書くけど(以下自粛)。
もっともオレは子ども手当をもらってるから、子供がいない人から「なんじゃそりゃ」と言われると、す、すみませんと言うしかないのだが。
**
さて、先日書いた家の前のサーフショップの続報。
いつの間にか店じまいして引っ越していって、挨拶もなしでって、寂しいなあという、例の話だ。
なんと調べてみたら、オーナー、この春に亡くなっていたことが判明したのである。
これは、知った時はパソコンの前で1時間ほどぼーっとしてしまったほど、衝撃だった。
なんと、まさか亡くなったんだとは!
1ヵ月前に葬儀も終わっていた。
まだ40代。あんなに健康そうな人だったから、病気とは考えにくく、やはり海の事故だったんだろうか。
先日、女の人が1人で空っぽの店内の掃除をしていて、あれはきっと奥さんだったのだろう。どんな思いだったのか。
そうとわかっていたら、声をかけたのになあ。遅かったなあ。
時を同じくしてセコムの技術者らしき人が、たぶんセコムの解除に来ていた。そして、帰り際、何か言葉を発しそうな風情で店を振り返っていた。
大きな黒い犬を飼っていて、天気がいいと店の前で水浴びさせていて、その時の弾けるような笑顔が印象的だった。
いつ会ってもニコニコと陽気で、「こんにちは」と挨拶してくれた。
いつだったか家の前でバーベキューした時に誘ったら「呑めないんですよ−」と言いながら喜んで顔を出してくれて、店が儲からないから飲み屋でもやろうかと思ったなんて笑いながら話してくれた。
黙って引っ越しちゃったのか、なんて誤解して悪かった。そうだよなあ、絶対にそんなことをする人じゃなかったよなあ。
同じ時期、よく千葉の浜辺でサーファーの水難事故が報じられている。これだったか。大好きだった海に消えてしまったのか。
写真は、その店。
目白通りに面しているけど、これだけ見ればどこかの海の近くのレストハウス風で、前のテラスによくサーフィン仲間と腰掛けて談笑していた。
知っている人が突然に亡くなってしまったというのは、やっぱり堪えるなあ。魚せいで呑んだ帰り、店の前でたたずんで、あの人懐こい笑顔を思い出して、ちょっと話しかけてみる。
ちなみにオーナーと一緒に店はなくなったが、このショップのホームページは今もある。そして、もしやと思って見てみたら、オーナーのFacebookもまだ残っている。最後の書き込みが4月12日だ。
ネット時代は、こんなふうに本人が亡くなってもいろんな痕跡が残り続けるわけか。
それは、どう受け止めたらいいのか、まだうまく言えない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「FRIDAY」
2012.06.02
本日は栃木の遊び歌作家・マッキーのレコーディングである。場所は丹後湯。つまりオレんち。
栃木からマッキーが電車を乗り継いでやってきた。
いい天気なので、隣のオガワさんが庭でビールを飲みながらギターを弾いている。演歌だ。
それを見たマッキーは「ミュ、ミュージシャンですかっ」とびびっていた。
そのオガワさんが、午後「タンゴさん、鳩が巣を作ってるよ」と教えてくれた。
どれどれと見てみたら、おお、確かにオレんちの小さな庭木の中に子供の鳩が。
ふえー、びっくりだな、こりゃ。
しばらく見ていたら、親鳩が小枝を加えてやってきて、巣を補修していた。面白いなあ。
キベさんが庭の小鳥を熱心に見て楽しんでるわけだ。改めて見れば、こういうことってすごく面白いんだな。
さて、明日からいよいよワールドカップ最終予選。
まずは前半の3連戦を前に、恒例のセルジオ丹後先生による大予想の時間だ。
オマーンと、どこだったかと、オーストラリア。ホーム、ホーム、アウェー。
ここは当然3連勝ですな。言うまでもない。今の日本に敵はない。かっかっかっ。
よって3連戦で勝ち点9。早くも独走です。
もっともこれではあまり面白くないので、特別予想はこれ。
ハードスケジュールで体調の良くない日本は、それでもオマーンあたりには普通に勝てると思って甘く見すぎていて、後半44分まで0-0。
ここで焦った内田がなんPKを与えてしまう。阿鼻叫喚の埼玉スタジアム。
こうしてホームで0-1のスタートという最悪の結果になるのだった。静まりかえる日本。
悪い時には悪いことが重なるもので、本田が怪我で離脱。
続く第二戦のなんちゃらとの対戦は、あろうことか、これも0-1の引き分け。ホーム2連戦でなんと勝ち点1という最悪の状況になってしまったのである。
当然わき起こるザック解任論。思えば本番を迎えてから明らかにナーバスになり、その神経質ぶりが選手を追い込んだ側面も否定できない。
協会も苦渋の決断でザックを解任せざるを得なかったのである。
本来ならこういう事態に備えてガンバの西野さんに話をつけておくべきで、西野さんもそれを予期して神戸との契約を先延ばしにしていたのだが、信じられないことに協会は誰も西野さんに話をしてなかったのだ。
さあ、どうする。監督を解任したというのに次がいない日本。
アウェーのオーストラリアに監督なしで臨むのか。
ところがここで救世主が立ち上がった。そうである、我らがカズである。
日本サッカーのカリスマ。シンボル。生き神。あのカズが「代表を救うのはオレしかいない」と名乗りを上げたのである。
発狂し、卒倒寸前の代表サポーター。日本中、大騒ぎである。
ところが冷静に見たら、カズの陰に隠れてラモスとか柱谷とかの面倒な連中もくっついてきてしまったのだ。
さあ、大変。オレの言うことを聞け、いやオレだ、と早くも自分さえ目立てばいいと首脳陣が大騒ぎ。
このような最低の状況で、日本代表はオーストラリアに乗り込んでいったのだった。
というのが、一番面白い展開だ。ううう、楽しみである。
などということを考えつつ、晩飯に駅前のチェーン居酒屋。ここは日本酒がまずいので、焼酎にした。久しぶりに伊佐美。旨かったな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.06.01
本日、子供たちの学校ではお祭りがあったそうだ。
こんな時期に学内だけで何の祭りか、さっぱりわからない。
が、ともかく午前中は事業を取りやめにしてお祭り。勉強しないなら学校なんか休んだらどうだと言ったのだけれど、もはや父親の言葉になぞ耳を貸すこともなく、一目散に「いってきまーす」と飛び出していったのである。
晩飯のテーブルで訊く。で、祭りではいったい何をやったのだね。
息子は「武士だよ」と答える。ぶ、武士? なんじゃそれ。
「そんで、銃刀法違反の罪で逃げるんだよ」。はあああ? 銃刀法違反?
「そんで逃げるボクを280人ぐらいの子が追いかけてきて、見つかったらスタンプを押してあげなくちゃならないんだよ」
「野乃花も3回、お兄ちゃんを見つけたよ」と、これは妹。
さっぱりわからんが、どうも逃げ回るだけのバラエティ番組が人気らしいから、そのあたりにヒントを得たんだろうな。子供だけで企画したゲームだというし。
しかし、280人に追いかけられたらすぐに見つかってスタンプ行列ができちゃって、まるで怠慢な区役所の窓口みたいになっちゃうんじゃないか。
そう言ったら「そんなことないよ、みんなに囲まれちゃうから」というわけで、どうやらもみくしゃにされたらしい。
いや、問題はそもそも武士に銃刀法違反という、そのあたりから不条理ではないのか?
だが、子供は面白ければそんなことはどうでもいいらしい。それにしてもよくわからん祭りだな。
話は突然飛ぶのだが、今まで何百社という会社の取材をしてきて面白いなあと思ったのが、「日本のため社会のため」と口にする会社と、そんなことはまったく口にしない会社の2種類にはっきり分けられるということだ。
これって案外その会社の価値観、文化を表す指標になるかもしれぬ。
ここ3年ばかりIR活動のお手伝いをしている某社は、完全に後者。
担当者に、御社から日本のため、社会のためという言葉を聞いたことがありませんね−、いえいえ、いいとか悪いとかでなくて、と言ったら「おほほほ、そんなことまったく考えないですもの、おほほほ」と即答されてしまった。
面白いなあ。
もちろんその会社は戦前から何十年も続く実業の会社。外資でもなければ金融でもない。
日本のメーカーである。
それでもまったく日本や社会のことを考えてないと断言する、そのカルチャーが面白いなあといつも思ってしまう。
言うまでもなくそれは見識の違いであって善悪の別ではない。
とても面白い会社で昔から興味津々だったが、これからもしばらくウォッチしていたいなあ。させてくれるかなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」2え
2012.05.31
7月上旬に発売予定の本のアレンジを頼まれて、現在、目をひんむいて作業中。
なんと83曲もあるのだ。そのアレンジを、3週間で片付けなければならず、現在、2週目も終わろうかというところ。
もちろんまだ終わっていなくて、でも、何とか先が見えてきて、いよいよ第三コーナーぐらいである。
「へー、すごいね、もう終わるんだね」と息子。
これこれ、息子よ。確かに宿題ならそれで終わりだろう。
しかし、大人の仕事には「直し」というものがあるのだよ。
終わっても「これ直せ、タコ」と言われたら、泣きながらでも直さなくてはならないのだよ。
その直しも視野に入れつつ3週間という時間なのだよ。
小学生相手に偉そうに諭すオレである。
それはともかくアレンジであるが、幸いにして途中チェックでは著者の評判もよいようなので突っ走ろうという元気も湧いてきた。
まったくヒマな時期でよかったよ。朝から晩まで一日中アレンジしていると、いくら好きなこととは言え、頭がぼーっとしてくる。
今日なんか朝の4時からやってるよ。と言いつつ、夕方には飲みに行ってしまっているのだが。
今、ヒマな時期でよかったと書いたが、いやいや、実は決してヒマでよかったというわけではない。
またコイデ氏やコマちゃんあたりから「タンゴさーん、ちゃんと本職やってくださいよ、何やってんですか」という苦言がくるに決まっているからな。
でも、そんなこと言っても君たちが仕事をくれないからヒマなんじゃないのかね。そこのところ、よく考えてくれたまえよ。頼むよ、本当にもう。
と、自慢話が途中から愚痴に変わって最後は恫喝になっているという、これではほとんど新橋ガード下の酔っ払いオヤジ。うー、行きたいなあ、新橋ガード下。
世間の人はオヤジの飲み屋なんて馬鹿にするけど、オレは大好きだなあ。オヤジどうしがどんな会話をしているのか、いつも興味津々。
そんで話している内容が実にくだらないことだったりすると、カウンターで一人、腹を抱えて笑う挙動不審者になってしまう。なんと不毛な。
まあ、いいや。
こうして今年の春もくれていく。
明日から夏だ。あ、その前に梅雨だ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.30
オレには胸を張って世間様に語れるような専門知識もキャリアもないが、しかし、我が子に関してだけは百万言でも綴ることができるぞ。親なら当たり前か。
今、若い母親の間で「男児持ちは負け組」という言われ方があるらしい。
持つなら女の子に限るわ。男の子なんて、臭くて汚くてうるさくて、大きくなったら問題ばかり起こして。
どうも昔の価値観とはまったく逆のように思えるが、そんなことはなくて要するに子供をペットとしてしか見ていない、未成熟な母性の表れなのだ。タコだな。
もっとも小学校も5年生ぐらいになると、男の子の体は途端にでかくなって、その立ち振る舞いなどほとんどおっさん。
そりゃあ、家の中におっさんが二人も三人もいたら、母親がうんざりするのもわからないでもないな。
オレの母親はどうだったんだろう。やっぱりこっそり溜息をついていたのかなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「岳」
2012.05.29
と、口汚くThunderBirdをののしり、見捨てて、昔よくオレに尽くしてくれたShurikenに「やっぱりお前が一番だった、やっとわかったよ」と戻ったオレであるが、その舌の根も乾かないうちに「と思ったけど、やっぱお前は辛気くさい。オレには無理だ」と結局ThunderBirdに戻ってしまったオレであった。
使い慣れたThunderBirdが一番、というよりも、やっぱりShurikenのいろいろと方向違いの気の配り方が鬱陶しいのだった。
着信通知はしてくれるのに、それが誰からのどういう内容かは教えてくれないとか。
それにThunderBirdは、Googleカレンダーと完全同期っていうのが、一度慣れてしまうともう離れられない。
こんなに痛い目に遭ったのに離れられないわ、あたし。
まったくThunderBirdは魔性である。
もちろん元に戻ったからといって、消失した受信メールが復活するわけもない。依然としてメールボックスはすっからかんである。
まあ、それもまた新品のような気もするし、畳とメーラーは新しいほうがいいのだ。
これもThunderBirdの魔性の一つなのだろうなあ。
もっとも呆れたことにオレは、どんなソフトも最新バージョンでなければ気が済まんのじゃあと叫んで、後先考えずにShurikenを最新バージョンへとテストアップデータしてしまった。
試用期間は40日で、パソコンが立ち上がるたびに「あと何日です」と鬱陶しい告知が出てくる。
お前は完全に見切ったというのに、まったく深情けなことよのう。
ところで話はまったく違うのだが、21世紀のクイーンこと「たんさいぼう」、つまりオレのやっている遊び歌バンドのことである。
営業活動順調で、実はこの8月、横浜で講習会を引き受けてしまったのだ。
保育士さんとか幼稚園の先生とかに、遊び歌を教えるのである。つまりお客さんはみんな、ぴちぴち。コマちゃんだったらきっと卒倒するだろう。
この講習会のブログラムができたというので主催者が送ってきてくれたのだが、なんとそこには講師として「たんさいぼう先生」と表記してあったのだ。
うひゃひゃひゃ。
なんと間抜けなのだ、たんさいぼう先生。まったくおかしなバンド名なんてつけるものじゃありませんな。世間様が迷惑する。
主催者も困っただろうなあ、単細胞なんて下等な生き物だから尊称はおかしいのではないだろうかと議論し、単細胞とたんさいぼうは違うでしょきっと、という理由付けで折り合いが付いたような、そんな微妙なセンだったのではないか。
送られてきたプログラムの「たんさいぼう先生」を見た娘は「うひぁ〜」とのけぞって驚愕。さもありなん。
きっと講習会の本番でも「では、たんさいぼう先生、よろしくお願いします」とか言われるのだろう。
その時の空気がどんなものか、今から楽しみである。
と、まとめようとしたところに衝撃のニュースが飛び込んできた。
なんと駅前の岡埜が閉店したという。
岡埜の豆大福は絶品なのだ。オレの大好物なのだ、岡埜の豆大福。
この店は、店番のおばちゃんがたいへんに鬱陶しい。ただ豆大福を買いに来ただけなのに「まあまあ、暑くなりましたわねー、まあまあ、蒸し暑くって、ほんと、こういう時は一雨来るといいですよねー、まあまあ、暑いのは寒くなくてよろしいですけどねー、まあまあ」とひたすら話が長いのだ。
だからオレはいつも全身から、お前と口をきく気はまったくないというオーラを発しつつ、豆大福2個、とだけつぶやくのである。
最近ではそれも面倒で、あー、岡埜の豆大福が食べたいなあ、と言うだけにしている。
するとヨメが「しょうがないなあ」と困った顔をしながら買いに行って、主婦ならしゃべりがいがあると舌なめずりで待ち構えて「まあまあ」トークを繰り出してくる店番ばはあの被害に遭うという次第だ。って、こういう場合、次第だって言い方も変だが。
その岡埜が、今日、突如閉店したという情報である。
ネットによれば、年取ったので引退らしい。うーむ。
あの店番トークの心配をしなくてよくなったのは嬉しいが、岡埜の豆大福がもう食えないというのは、さすがに残念だなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」福島第四原発が危ないっていうのは、本当なのか?
2012.05.28
ここ数年使っていたメーラーが、ThunderBird。
去年、Dellのタコなパソコン、略してタココンがイカれてしまった時、対応に呼んだPCレスキューのお兄様が「ThunderBirdはややこしいので…」と暗に止めるようアドバイスしてくれたのだが、そのインターフェーズかなんとなく気に入っていて、そのまま使い続けたのだ。
その前はShurikenを使っていて、こっちはさすがによくできたメーラーではあるのだが、見た目がちょいとイケてないというか、ダサいのでやっぱりThunderBirdにしたのだった。
金払って買ったソフトじゃなくて結局フリーのソフトを選んだわけだが、不条理な出来事など人生には山ほどあるのだ。
というわけで使っていたThunderBirdだが、なんと本日夜、突然に受信メールのすべてが消失するという驚愕の事態が発生。
はあ? と口あんぐりのオレ様なのだった。
ここのところ自動でのフォルダの最適化が頻発していたのでおかしいなあとは思っていたのだが、それによって消失してしまったらしい。
調べたところ、メールが消失したら索引の再構築を行えば復活されるのだが、その前に勝手に最適化されてしまったので、消失してしまったらしい。
ああ、そうですか。
では、オレが受け取ったたくさんの大切なメールはどこに行ってしまったというわけですか。
こら、ThunderBird。フリーだからっていい加減な仕事をしてはいかんぞ、おらおら。
小川直也に言いつけちゃうぞ、おらおら。
そんなわけで、消えてしまったものは消えてしまって戻らないわけだから、案外忘れっぽい性格のオレはすぐにそのメールのことはあきらめたのだった。
どうせ用事があれば、向こうからまたメールを送ってくるだろうし。
そして結局、また懐かしのShurikenに戻ったというわけだ。
Shuriken、見たらば2010バージョン。これを最新の2012にアップデートしなくちゃな。
メールソフトがいったいどんなふうにアップデートされているのかって、わくわくする。
今更メールソフトのどこをアップデートしてくれるっていうんだろうね。
でも、これでShurikenまでイカれてしまったらさすがにお手上げなので、アップデートは暇になったら行うことにする。
ああ、めんどくさい。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.27
家の近くにあるハードオフ大泉店は日本で一番の売上のある店ということだ。
オレもよく行く。
店内は実に広く、そこに漂うカビ臭さがいかにも古道具屋の風情でなかなか好ましい。
昨日は小沢かづと、高杉正の両名と掘り出し物をあさりに出かけていった。
しかし残念ながら掘り出し物は見つからず、仕方ないからジャンク品コーナーから富士通のキーボードを100円で買ってきた。
100円キーボード! それだけで100円の価値がある。
つながって動いたら軌跡だと思ったが、なんとちゃんとつながった。
正しく動いている。
そうだよなあ、昔のキーボードは使いやすかったよなあ。それなのに最近オレに誤字脱字が多いのは、キーボードが使いにくくなったせいだよなあ。
そんなことをつぶやきながら見事につながった富士通のキーボードを叩いてみたら、こ、こ、こ、これが実に使いづらい!
よくも昔はこんなに使いづらいキーボードを使っていたもんだなっ、この役立たずっ!
思い切り罵詈雑言を浴びせて、コードを引き抜いたのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」「食品と暮らしの安全」今月号はずいぶんと有益。冷凍チャーハンを分析したら、素の白飯より栄養がなかったという衝撃の事実にはのけぞった。
「タブーの正体!」川端幹人・ちくま新書。“噂の真相”の副編集長が、報道タブーの背景に迫る。著者自身、右翼に襲われた際にびびってしまったことがトラウマになってしまったとカミングアウト。恐怖の実態を等身大に伝えていることに好感が持てた。
「40代から始める100歳までボケない習慣」白澤卓二・朝日新書。日経新聞で軽く触れられていた内容にちょっと興味を抱き、読む。前書きだけで十分であった。これ、自分で書いてないで、ゴーストライターが書いただろ。
2012.05.26
小沢かづと君は、家に帰っても保育の話をするという。そして夫婦で本気で語り合うという。
それって仕事の話を家庭に持ち込んでるんじゃん。
そう言ったら「自分の理想の仕事に就いているから、夫婦でそれを話すと楽しいんすよねー」と答えた。
へえー、偉いね。ちょっとびっくり。
宮間の「仕事がつらいなんて言うのは、格好悪いじゃないですか」に通じる、いい言葉だ。
仕事が好きだと胸を張って言えるのは、とても大切なことだと思う。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.25
オレんちの目の前にサーフショップがあって、気のいいオーナーがいつもニコニコしながら商売している。
飼っているのはでっかくて黒い老犬。夏には道路でその犬に水浴びさせ、自分も満面の笑みで「こんにちわー」と挨拶するのだった。
ネットで見たらばけっこう有名なサーファーらしく、日本よりも海外での活躍が多いらしい。
日本では千葉で波に乗ってることが多いらしく「明日は4時から乗るんですよ」と、一睡もしないで深夜に出かけていく姿をよく見かける。
「タンゴさんもどうですかあ。未経験の人でも大丈夫ですよ。波との一体感は最高ですよ−」と、サーフ教室へもよく誘われた。
そのサーフショップが、ふと気がつけばもぬけのカラになっていた。
いや、カラではない。いろんながらくたが散乱していて、いかにも引っ越しました状態。
あれえ、いつの間に。もしかして引っ越しちゃったのか。
もし本当に引っ越しちゃったのなら、寂しい話だなあ。
今年の夏も、黒い老犬に水浴びさせる姿が見られると思っていたのに。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.05.24
5月23日というのは何かの特異日なのだろうか。
いやね、玉城ちはるや村田和人、シュシュなどドバシ君の渾身のCDリリースが行われたこの日、例のきゃりーなんとかのベストアルバムもリリースされたからである。
5月23日はCDを発売する日と決まっているのだろうか。
業界の約束事なのか。給料日はまだ先だし。
ともかくドバシ君リリースの成功を祈るのだ。良心的でいい音楽だよ〜。
そして問題は、きゃりーなんとかである。
もちろんオレも買った。ベストアルバム。初回限定版のDVDが欲しかったからである。
いつも娘と一緒にYouTubeを見ながら、ちゅーけまちゅーげなどと踊っているオレであるから、DVDは必需品。先行予約も当然だ。
そして届いたVDVを早速見たら、あれれれ、なんだこれ。YouTubeのがよっぽど面白いじゃん。
困ったみんだ。ちなみにCDはまだ聴いていない。ぱみゅぱみゅ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.23
「納豆は普通に限る」の巻。
もともと納豆は大好きである。
子供の頃、オレの田舎のあたりでは納豆は自家製が当たり前であって、オレの実家でも母の手作りの納豆が、どんぶりにどーんと盛られて食卓の中央に置かれていた。
今から思うと実に贅沢なことであった。
最近では多い日は一日三度、納豆だ。ふふふ。
もちろん同じ味では飽きてしまうので、いろんな銘柄の納豆を試すのだ。
そして一昨日、冷蔵庫の中に見つけたのが「カレー味納豆」。
なななな、なんじゃあ、こりゃああ。
カレー味の納豆だと? なんでこんなもんが冷蔵庫にあるんじゃあ。日本文化を馬鹿にするなあ。
そう叫んだら、子供が「お父さんが買ったんじゃん」とあっさり。え? そうだったの?
なんでも酔っ払ってサミットストアに行った時に、喜んで買い求めたらしい。うーむ、そうだったか。
仕方ない、責任食いするか。しかし、カレー味の納豆とは…
基本的に炭水化物を摂らないので、納豆はご飯にかけずにそのまま食べる。
一口食べたら、確かにカレーの味がして、まさに納豆とカレーの香ばしきハーモニー。
つーか、食えねえよう、こんなもん。納豆とカレーは無謀すぎるよう。
泣きながらオレは、やっぱり納豆は普通に限ると悟ったのだった。
などと深い人生訓を語りながら、本日はサッカー。
アゼルバイジャン? どこだ、それ。
「旧ソ連でロシアの下にあって人口900万で、アゼルバイジャン語はロシアの方言みたいなものだよ」と息子。
こういうことは小学生に聞くに限るな。方言ということは、山形が日本から独立して山形国になったみたいなものかな。
セルジオは「大学生相手よりはマシなレベル」と失礼なことを口にしたが、まったく日本も偉くなったものだなあ。
いや、実際、若手選手が当たり前のようにヨーロッパに行って、気がつけば先発のほとんどが海外組で、あの清武でさえも居場所が見つからないという状況を見れば、今の代表が史上最強であることは確かだ。
98年のフランスワールドカップを見ながら、いざという時に世界各地から仲間が駆けつけるブラジルのような国は本当にうらやましいなあと思い、日本がそんなふうになるのは無理だなあとあきらめたものだったが、それがいつの間にか現実になっていた。
幸せな時代である。
香川は異次元。どのゴールもすごいけど、今日のゴールもすごいなあ。そんなことしか言えないオレも情けないが。
ところで遠藤のかわりに中村憲剛はどうだろう。ケンゴが入るとなぜかゲームが落ち着く。
長谷部は明らかに下り坂ではないか。細貝はその後釜としてやれそうな気がする。
若手がどんどん出てきて岡崎はすぐに消えるかと思っていたら、あの泥臭さで実績を上げ続けているのは見事。
どんな時でも契約を取ってくる凄腕の営業そのものだ。
見くびっていた、すまん、岡崎。
内田の時代は終わって、これからははっきりと酒井の時代。頼もしい限りである。
それにしてもさあ、最終予選のチケットっていつ発売になったわけ? 気がついたらソールドアウトって、そりゃあないだろう。くっそう。
息子と見に行こうと思っていたのに、激怒するオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.22
「ニンニクは無臭に限る」の巻。
先日、光が丘でファミリー祭りというのをゃっていて、見に行った。
屋台がたくさん出ていた。
その中にキムチを売っている韓国人の屋台があって、ニンニクの試食をやっていた。
試食というものが大好きでスーパーの試食コーナーから離れようとしない息子は、この屋台でも大喜びでニンニクのたまり漬けを試食し、「旨い旨い」と連発である。
仕方ない、買ってやるか。ニンニクは体にいいし。
そう思って韓国人に1パックくれと言ったら、2パック買えと言う。
2パックでいくらだと聞いたら、黙って4980円という札を指さす。アホか、そんな高いもの買えるわけがない。
1つでいい。1つにしろ。
その山のような売れ残りを見て、適正価格というものを考え直すんだな。
2500円もの買い物をしたというのに不服そうな顔をしている韓国人は無視して、オレはニンニクのたまり漬けのパックを買って帰ったのだ。
家に帰って食ったら、これが旨かった。実に旨かった。
息子と二人でばくばく食ったのである。
そして当然のことながらも、家中ものすごい臭いになってしまった。
住んでいるオレたちが「ただいまー」と帰ってきて「う、臭いっ」と鼻を押さえるほどだから、そして、それを見たヨメが「しかたないでしょっ」と目を三角にするのだから、他人が我が家をたずねたらどうなることだろう。
そして、実は今週の土曜日に小沢かづとと高杉正が我が家にやってくる予定である。
きっと二人とも卒倒するであろう。今からとても楽しみである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「美味しんぼ」
2012.05.21
運動会の代休で、本日、学校は休みなのだった。
それだというのに金環日食というので、子供らはいつも以上に早く6時前には完璧に起きてしまう。
そして大騒ぎで家を出て、新目白通りにかかる歩道橋に上がって、曇り空を見上げるのだった。
歩道挙には既に先客。となりの家の小僧だ。
この小僧は息子と同じ学年でずっと一緒に大きくなった。娘を入れて3人が歩道橋の上で、見えるの見えないの、大騒ぎである。
まあ、いいからメシを食えと、ともかく無理に朝飯を食わせる。
食後は再び飛び出していき、今度は家の前で観察眼鏡を使って大騒ぎ。隣の小僧はカメラまで持ち出してきて、撮影を始めた。
雲でダメかと思っていたら、なんとも奇跡的なタイミングで太陽が顔を出し、それから1時間の天体ショー。←紋切り型ですまん。
オガワさんも庭に出てきて、オレに「コーヒーいれたよ」とごちそうしてくれながら、一緒に太陽を眺める。
いやあ、見事だったなあ、金環日食。
本当に太陽が欠けていき、見事なリングになってしまった。
太陽が出ているのにあたりは薄暗く、気温も下がってきたのが実に印象的。
そんな中、となりの畑では何事もなかったかのように農家のおばちゃんが、無人野菜スタンド用に今朝のもぎたて野菜を収穫している。大地に根を張る農民は少々のことではびくともしなのか。
「すげー」「きれー」「見えたー」「撮れたー」と」大騒ぎしながら、子供らは日食に興奮する。きっとこのことは大人になっても忘れないだろうなあ。
次の金環日食は300年後というので、オガワさんと「カレンダーに丸を付けておきましょうかね」と約束して解散したのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊ポスト」
2012.05.20
お遊戯会を見ていると、よその子どものチーチーパッパなんて退屈きわまりなくてすぐに眠くなるが、運動会はまったく違う。全力疾走する子どもの姿を見ていると、いつもなぜか目がじんわりとしてくるんだよね。
走る子どもって、もうそれだけで、すばらしく感動的。
というわけで、小学校の運動会は丸一日、とてつもなく楽しい。全力で走り回る中に、幼い頃から知ってる顔を見つけたりすると、嬉しくなって涙腺が緩んじゃう。いいよねえ、子どもの走る姿。
もちろんそれが我が子であれば、なおのこと、親としてはどや顔なのだ。
娘は80メートル走で堂々の5位。5人で走って5位。だが父ちゃん的には1位なのだ。
そして息子は100メートル競走で、文句なしの1位。トップ。最初にテープを切って堂々の圧勝なのだ。
どや顔が、どやどや顔くらいになるオレ。
テープを切ってランする息子に大声で呼びかけたら、最高の破顔。やったね。
そして息子は、運動会のフィナーレ、クライマックス、紅白歌合戦であれば北島さぶちゃんがうなる頃という最高潮の舞台、高学年リレーにも選手として出場したのだ。
これをスカイツリーや金環日食なんぞも吹き飛ぶビッグニュースと言わずして何という。
第8走者でバトンを受けた息子は、なんと200メートルを全力疾走。2位でバトンを渡したのだった。
応援の娘は、ゼッケンが宮間と同じ8番であることがとても自慢のようだった。
そして最後、閉会式で校歌を歌うのだが、その指揮を振ったのも息子なのであった。
わはははは、どやどやどや顔くらいのオレ。小学校、もらったぞ。
ちなみに息子は生徒会の副会長なので、こういう役目をやるのだった。
それにしても小学校の運動会は楽しいなあ。
5・6年生の騎馬戦なんてすげえ盛り上がり。一対一で闘う、まさしくバーリトゥード。
早くも来年の運動会が楽しみなのであった。
それにしても大村の子どもが卒業してからは、大村一族が応援席に来なくなったので、ちょっぴり残念。
なにしろ大村は、はっきり禁止されているにも関わらずこっそりとビールや焼酎を持ち込んで、グラウンドで裏酒場を開業していたからなあ。
顔見知りが通りかかると呼び止めて、こっそりビールを振る舞ったりしていた。
その様子を、校長以下、学校関係者は見て見ぬ振り。そういう中途半端な田舎くささが素晴らしいのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「Number」
2012.05.19
我が家ではシャッターを開けることを、シャタリングと言っている。短縮形は、シャタるだ。
使用例1:よーし、朝だ、さあ、シャタリングの時間だぞ。
使用例2:さあ、とっととシャタるのだ。
これにとどまらず、我が家には独特の語法が実に多く、そのすべてはオレが考案し、使用を強制している。
使用例3:ごちそうサマンサタバサ〜
使用例4:おいしかったでするめはイカのなれの果て、てんぷらおすしあきはばら〜
お前たちが学校で覚えてきた正しい日本語を、お父さんが徹底的に破壊してやるわ、ぐわはははは、と常日頃から宣言しているものだから、ヨメは「な、なんてことを」と怒り心頭である。
そういや昔は広告コピーが日本語をおかしくしていると批判されたものだったが、まさしくそれを実践しているのが我が家ということになるわけだ。
それはともかく、アルビレックス新潟が1-6で負けちゃって、とうとう下から2番目。
ダメな時って歯車のすべてがダメになってくるのだなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.18
結婚したいと思っているのに収入だとか病気だとか、様々な問題を抱えていて結婚できないでいる人に、「もう年なんだから結婚した方がいいよー」と言うのは無神経だと思うのだが。
あるいは、バブル後の就職氷河期に就活に失敗して、以来、派遣とかバイトで食いつないできた40代の人間に「だから就職はちゃんとした方がよかったんだよ」と言ったところで、何もどかないと思うのだが。
子どもを犠牲にしていいと思っている人間なんて誰もいないのに「子どもたちを守れ」と反原発アピールをする人たちは、だから相手のことを思いやれない無神経で無知な人たちだと思うよ、オレは。
言うなら、どうやって子どもたちを守ったらいいのかを言うべきだな。
と、また黒タンゴなことを言ってしまいましたが、オザキ、これでよいだろうか。
ところでツイッターでJリーグの選手の通院をばらしてしまった病院関係者が発見されて大騒ぎになっているが、これが医療情報を管理する立場の人間であるというところが面白すぎるなあ。
まさしくツイッターはバカ発見器。などと言いつつ、オレのこういう日記はどうなんだろう。
あんまり悪たればかり並べていると、やっぱり怒られちゃったりするんだろうか。
まあ、いいや。
本日、新しい本の相談があって、なんと80曲もアレンジしなくてはならないことになった。どうも話だけがでかい。
とりあえず来週打ち合わせに行って、詳しいことを聞いてからだな、張り切るのは。
しかし、80曲とはなあ〜。ちょっと、くりびつー。
夜、魚せいに行って、横浜で撮ってきた魚いの写真を見せた。大将は「んなろー、ウチよりでかいじゃないか」と闘争心を露わにしていた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「ゴルゴ13」
2012.05.17
そんなわけで、魚せいが横浜へ引っ越していたら大変なので様子を見に行ってくると家を出たのだが、子供らは「いってらっしゃーい」「飲み過ぎないでねー」と明るく見送るだけなのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」
2012.05.16
本日は横浜である。
知らなかったが横浜駅には、きた西口という出口ができていた。北西口ではない。きた西口が正式な呼称である。
こんな間抜けな名前を付けてくれたおかげで、待ち合わせしたイサワ氏にメールしたら「は?」と聞きかえされてしまい、後で「また変な変換したか、文章の途中で送ったのかと思っちゃいましたよ」と笑われてしまったではないか。横浜。
しかし横浜っていうのは、いつ来ても工事やってるよなあ。
オレが上京してから30数年、工事をしてなかったことはないね。断言。
工事と言えば、見てきましたよ、渋谷のヒカリエ。
おお、確かに東急文化会館のあった跡にでかいビルが。バスロータリーで、思わず口を開けて見上げてしまった。
あそこにあれがあるということは、東横ボードから続いていた連絡通路はどうなったのだ、と確かめに上がったら、通路は見事にぶった切られていた。
ああ、青春の連絡通路。なんのこっちゃ。
その後、東横線に乗ったのだが、信じられないことに東横線は真ん中の車両が女性専用なのね。まるで大阪の電車じゃないか、東横線。
そしてヒカリエの威容にびっくりして口を開けたままのオレは、そのままぼけっとして、あろうことかその女性専用車両に乗り込んだのだった。
そして、後から乗り込んできたおっさんがあわてて出て行ったのを見て、はっ、ここここ、これはもしかしてっ、とようやく気づいて大慌てで別の車両に逃げていったのである。
くっそう、なんてことするんだ東横線。
危なく変態オヤジにさせられるところだったではないか。東横線はえん罪ねつ造電車である。男性諸君、近づいてはならんぞ。
さて、横浜である。
一仕事終えて、ではビールなどがっつり飲みますかねと歩いていた我々はとんでもないものを発見した。
なんと、魚せいである。
いつの間にこんなところに引っ越していたのか、魚せい。大将は何も言ってなかったぞ。
ここは一言文句を言ってやらねばと思い、店内を伺う。違った。まったく違う大将がいた。
どうやらたまたま同じ名前の店が横浜にあったということらしい。
話はいきなり飛ぶけど、実は横浜で飲むなんていうのはほとんど生まれて初めてのことであるので、これはちょっと足を伸ばして、武蔵新城のえーじ画伯の行きつけの店に行かねばと思っていた。
横浜も武蔵新城も同じような場所だろう。
ところが、えーじ画伯にメールしたら、今日は仕事の飲み会で合流できない、という返事。なんだ、残念。
こんな遠くまでやってきて酒を飲むなんてことはもうないだろうから、えーじ画伯の行きつけの飲み屋に行くチャンスは、もうないだろうなあ。まあ、いいや。
というわけで話は戻って魚せいである。
これが、しかし実に気乗りしないというか、明らかにこの店ダメだろうという雰囲気なのだ。
これは酒飲みならばわかってくれると思うが、ダメな店っていうのは、もう店を見ただけでわかるのだ。
店構えは別に普通だし、店内も明るいのだが、それでもこの店はダメだなあ。何度か行きつ戻りつしつつ、せっかくだからやっぱり行こうと足を向けても、この店の前に来ると気持ちが萎えてしまう。
だめじゃん、魚せい。
仕方なく我々が足を運んだのが、魚せい向かいの中華料理屋。
中華料理屋で生ビールというのは、まあ大きく外れることはなく、そこそこ納得感が得られるのだ。どこの町でも。
ところがここは高かった。コスパ、悪し。
餃子は旨かったが、その他の料理がイマイチで、うーむという感じ。結局生ビールだけで中華は後にした。
次に向かったのが、中華の隣のキャンプ場という酒場。ビルの2階である。
名前がキャンプ場だから、中身はというと案の定、セルフサービスのバーベキュー。飲み物も飲み放題、セルフサービスで1000円。
要するに絶対に旨いわけがないという店なのだ。
わはははは。ならばここは突撃して、どれだけまずい店なのか、確かめねばなあ。
こういう、ばかばかしいけどきっと面白いだろうという鼻がきくのも酒飲みなのである。
そのビルの1階には、どこかの店の小僧がビラを配ってる。どこの店だよと聞くと「4階です、ぜひどうぞ」と答える。
看板を見たら、4階って個室中心のおしゃれ居酒屋じゃん。明らかにカップル向きじゃねえか。
そう言ったら「ええ、そうなんですよう」と下を向く小僧。そこでそう答えてちゃ、客引きにならんだろうが、修行が足りないなあ。
さて、うつむく小僧を放っておいて2階のキャンプ場へ。ところが店内ガラガラ。客がゼロ。
わははは、まずそうな店だと思ったら、本当にまずいらしい。こりゃあすげえ。
と思ったら店主らしきおっさんが出てきて、「すんません、明日開店なんです」。
あ、あのなあ。だったらそう書いておけよなあ。
あまりのことに腰が砕けて階段から転げ落ちたのだった。
しょうがない、別の店を探すか。
それにしても横浜駅きた西口のこの一画は、100メートル四方の狭い地域に100軒以上の飲食店がぎっしりと連なっている。
これだけ並んでいてやっていけるのだから、いったいどういう地域なのだ。
確かに夜の9時頃になったら狭い地域に人がうじゃうじやとわいてきて、どぶ川に架かった橋を歩いていると、あまりの人の多さに、ここは大阪、道頓堀やんけ、と錯覚してしまったほどだった。
そんな膨大な数の飲食店があるにも関わらず、どれをとっても納得できる店がない。そそられない。
どうもおかしい。これはやっぱり横浜という街がオレたちを拒絶しているのではないか。そんな気がしてきた。
横浜に住んでる涼太には怒られそうであるが、「だったらもっといい店教えてやるよ」と胸ぐらつかまれそうであるが、しかし、これがきた西口の現実なのである。
結局探し疲れた我々は、なんの変哲もないオークラという名前の大衆居酒屋に入る。飲み物はホッピー、つまみは火の通ったものに限る、というレベルの居酒屋だ。
この居酒屋、きたなくてうるさくて別に旨くもないのだが、安い。そのせいだろう、案外女子率が高かった。
安いというのは、実は料理の量が少ないのである。それが女子にはちょうどいいのだろう。
男がからまない平日の飲みを安く仕上げるには、これで十分ということか。
などとしょうもないごたくを並べながらホッピーを飲む。
韓国人のお姉さんに、ホッピーの外を頂戴と頼んだら「セットと同じ料金です」と言われてセットが出てきた。へー、不思議な料金体系。
てな具合にホッピーと、火の通ったつまみで安く仕上げて、我々は辺境の横浜きた西口から帰ることにしたのだった。
帰りは当然湘南新宿ライン。それであるのにイサワ氏は「こっちが空いてる」と、千葉行きだとか成田行きだとかに乗ろうとする。
その電車は違うの、湘南新宿ラインっていうのは、こうやってショートカットして走る電車なの。
イサワ氏「えっ、じゃあ、品川を通らないんですか」とびっくりして線路に転げ落ちそうになる。
もちろんオレは、しょうなんです、と笑って答えたのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サウンド&レコーディング」横浜への行き帰りに読もうと思って楽しみにして買ったのに、行きの渋谷でもう読んじゃった。読むところがなかったなあ。
2012.05.15
本日は大阪日帰りである。久しぶりだな、大阪。
遅めの出発で8時半ののぞみ。雨だ。
行きも帰りも新幹線はけっこう空席があって、景気はまだ本格的に回復していないのかも。
梅田あたりをうろうろして取材仕事終了。
簡単な土産を買って帰る。
Facebookを見たら、知り合いのまっちゃんが偶然に大阪に出張していて、さらに知り合いのライターは京都に出張していて、なんだか面白かった。
帰りの新幹線で、オレの客が隣の席で肉まんを食う。大阪名物の肉まんだ。
これがけっこう匂う。車内にぷんぷんと漂う。
肉まんはよく匂うねえ、でも、横浜のシューマイ弁当もけっこうきついよねえ、蒸し物は匂うんだよねえ、と笑いあう。
9時過ぎに石神井公園に帰ってきて、メシがまだだったので、魚せい。アジのたたきと中おちが今日の晩飯だ。
あー、最近はヒマだなあ。もっと仕事をしなければ。
誰かもっとお仕事ください。と、ネットで営業するオレ。
「日経エレクトロニクス」「子殺し」金沢克彦・宝島社。驚愕の一冊だった。大仁田、小川、永田、藤田、石澤たちのあの試合について、裏側を克明にレポート。とにかく目をむいたのは、あの小川対橋本戦の直後、控え室で小川が電話で橋本に「すいませんでした、頭が行っちゃって。すいませんでした」と謝っていたという事実だ。げえええ、マジかよう。これでだいぶ真相が見えてきた。ルールでもめてお互いに不信感が募り(←つまり事前に勝ち負けの取り決めができなかった)、直前になってやっとプロレスルールと決まったものの、小川がそれを聞いたのはリングの上で、しかしもはやテンションが上がりきっていた小川は自分を制御できず、あのような試合になってしまったというわけだ。それで佐山があり得ないぐらいにおろおろしちゃってる。100年に一度の試合と言われたこの闘い。YouTubeで今見ても、完全なガチンコだということがわかる。小川のあのキックは恐ろしいし、それを受けて立ち上がる橋本も凄まじい。そして最も凄いのが終了後の場外乱闘。安田が村上に巨体を浴びせかけて押し倒し、その刹那にさっと回り込んだ飯塚が狂気の表情で村上の頭を蹴りまくっている。このガチ蹴りによって、既に村上は泡を吹いて昏睡、おおいびきをかきはじめた。そして飯塚を上回る狂気が小原で、なんと何十キロもある鉄のフェンスを持ち上げて、昏睡状態の村上の頭に叩きつけようとし、それを石澤が必死に止めている。その一連の戦慄のシーンがYouTubeで完璧に見られる。別のインタビューでこの時を振り返って小原は「完全に殺そうと思ってフェンスを持ち上げた」と語り、止めた石澤は「小原さんを殺人者にしたくなかった」と話している。プロレスにガチンコを持ち込むといかにおおごとになるか、という話だ。プロレスラーっていうのは素手で簡単に人を殺せる技術を身につけたものが、互いに相手を引き立てて盛り上げていくエンターテイメント。おちゃらけているけど、行く時は行くよ、という佇まいがたまらない。石澤も藤田も中西も、そんな雰囲気がとてつもなくいいなあ。ともかくこの一冊は衝撃であった。
2012.05.14
涼太から、ライブのお誘いの電話をいただく。
なかなか面白そうなライブなんだけど、残念、子どもの運動会なんだよ。正確に言うと予備日だけど。
天候が順調で、予備日が予備日のまま終わる可能性は大なのだが、それならそれで家族の休日となるし。
うーん、行けない可能性が大だなあ。
さらに今週末には、笛吹きことちゃんのライブにもお誘いいただいている。
これも行きたいのだが、ちょっと様子見だ。
本当はもっとフットワーク軽く、いろんな生音楽を聴かなければ、と思っているのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.13
20代最後の1年と30代最初の1年、つまり合計2年を京王線つつじヶ丘のアパートで過ごしたので、住所は三鷹市だったが、調布市にはけっこうなじみがある。
と言いつつ、アパートには寝に帰るだけどころか着替えを取りに帰るだけだったというのが本当のところ。
月曜の朝に事務所に出て、日曜の夜にやっとアパートに帰るという生活で、まあ、フリーランス一年目というのは、バカみたいにがむしゃらだからそんな生活だったわけだ。
がむしゃらにやった時の売上を、特にがむしゃらでもなく過ごした時の売上があっさりと上回った時、ようやく生産性が身についてきたのかと実感したものだったなあ。
ところが人間、楽をして稼ぐようになると、日垣某のようにたちまち劣化してしまうので、日銭稼ぎのモノカキ家業は特に気をつけねばならない。
などと人生訓を垂れるようになると、それが劣化の第一歩。あわわ、気をつけねば。
というわけで調布の話。
とても気持ちのいい天気のなかで、親子祭りが開かれ、一日楽しんで来た。
それにしても調布は遠い。いったん都心に出なければならないからだなあ。
行きはいいけど、帰りがねえ。
縦方向、つまり環八沿いに電車ができない限り、来年は調布に行くことはないな。
ということで来年の司会は、かづと君、よろしくね。ふふふ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.12
とゆーわけで、きゃりーぱみゅぱみゅ問題であるる
猫耳ヘアーというものがはやる時代である。ぱみゅぱみゅがいたっておかしくはない。
いまやオレの頭の中は「つけまつける」がぐるぐるまわっている。なんとゆー中毒性の高い音楽なのだ。
とーぜんダンス大好きの娘も大好きであって、すっかり踊りをマスターして、オレと一緒に歌って踊っている。
なかなかに楽しいのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.11
「いよいよ困ったら、自衛隊か原発を呼んでくればいい」というの地方の自治体に共通の認識である。
かつてオレの実家近くのある村でもそういう話があり、侃々諤々の話し合いとなった。その結果、苦渋の思いで原発をあきらめた。
そりゃあカネは欲しい。カネがあれば道路も直せるし、橋も架けられる。
だが原発立地となると、様々な名目でのカネがほぼ1世代にわたって落ちてくる。結果、住民は「カネが要るならもらってくりゃいい」と思うようになる。
若者たちの「頑張って村を盛り上げて、税収を増やし、もっといい暮らしを手に入れよう」という健全な志はいつかなくなってしまい、カネをもらうことに慣れていって1世代をかけてその村はダメになっていく。
そういう判断をしたから、原発を断ったわけだ。
そうした、次の世代、子孫のことまで考えに考え抜いて下した決断である。むろん原発を誘致するという苦渋の決断をした自治体も、やはり考えに考え抜いたあげくの選択だったわけだ。
原発立地のそういう葛藤を思うこともせずに、ひたすら「子供たちのために」と原発反対を叫ぶものの多さが、オレをいらつかせるのだ。
原発立地の人々が、子供たちの未来を思わなかったわけがない。30年前に悩みに悩み抜いて、子孫のことを深く深く思って、その結果として原発立地として生きる道を選んだわけだ。
そんなふうにして生きてきた人たちのことを思いやらず、華やかな東京で「子供たちのために」と叫んでいる。
自分たちだけが子孫を思っているかのように振る舞うその姿の、なんと醜いことよ。
原発にすがって生きるしかない人々を思いやることもせず、「あと3年で日本に住めなくなる」と叫ぶ武田邦彦のなんと醜いことよ。
福島県の双葉町にペンションを営んでいる友人がいて、20年ほど前にそのペンションを訪ねたことがある。
泊まり客は原発関係者ばかりだった。
アメリカ人のエンジニアたちがいたので「原発のトラブルでもあったのか」とからかったら「我々はモディファイのためにやってきたのだ」と真顔で返された。改良工事か。
友人の奥さんは妊娠中で、その大きなおなかに向かってアメリカ人のエンジニアたちは「ハロー! 聞こえるかーい、ベイビー」と呼びかけ、みんなで大笑いしていた。
この友人も、奥さんも、アメリカ人も、みんな子供の未来を真剣に思っていた。そして、原発と共に生きて、原発で食べていく道を選んだ。
今はもうあのペンションもないだろうなあ。
疲弊する一方の地方において、どこも“次の夕張”になることを恐れている。だけど、原発にすがることを許されなくなった原発立地は、間違いなく“次の夕張”になるだろう。
そういう人たちの新たな生きる道を共に探そうという努力も姿勢も見せずにただ脱原発を訴える人々と、オレは一緒にされたくないと思うのだ。
というようなことでよいかしら、オザキくん。
最近の日記はたんさいぼうネタばかりでつまらん、もっと黒く書け、とつぶやいていたから書いてみましたが。
そのオザキだが、尿管結石で地獄のような痛みに苦しんでいるらしい。万一に備え、常に痛み止めの座薬を携行しているそうだ。
病気は個人情報の最たるものだが、オザキ本人がネットで明かしていることだから問題なかろう。そもそもオザキというだけで特定されることもないし。
だが、隣のオガワさんとなると特定されちゃうからまずいかな。
先週のことである。
玄関を開けて外に出たら、隣の庭先でオガワさんがのたうちまわっていた。
どどどどど、どうしたんですかと駆け寄ったら「痛くて気持ち悪くて最悪だ」とうめいている。
そこに奥さんも出てきて「救急車呼ぼうかと思ったけど、とりあえずタクシーで救急病院に行ってくるわ」と、オガワさんの手を引いてタクシーに乗り込んだのだった。
ところが数時間後、庭先でけろっとしているオガワさんを発見。なんでもトイレに行ったら急にすっきりしちゃって、一応医者には診てもらったけど、そのまま帰ってきた、ということだった。
医者には「尿管結石の疑いが」と言われたそうで、おお、ここで話はオザキとつながった。
どうやら世間では尿管結石がはやっているようだ。皆さんも気をつけてくださいね。
そういや関係ないけど、昨日「母さん心配だ!」というメールが届いてぎょっとした。
高齢で病気がちの親を抱える身としては、心穏やかならぬメールである。すわ、倒れでもしたか、と慌ててメールを開いた。
と、差出人は警視庁。振り込め詐欺に注意を促すメールだった。
んがあ。やられた。
まったくややこしいタイトルつけるんじゃないよ、まんまとだまされてしまったではないか。
母親を詐欺被害から守ろうというキャンペーンだそうである。
ということは、だまされやすいのは母親ということか。父親はだまされないということか。あるいはだまされてもいいということか。
なーんて、難癖を付けている場合ではない。
話は飛んで夕方、塾から帰ってきた息子が、自慢げに楯を見せに来た。
塾の計算スピード競争で見事一位を獲ったという楯である。
おおそうか。今まで何度も1秒差で2位に甘んじていたから、ようやく念願の1位が獲れたわけだ。よかったなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」
2012.05.10
大宮方面へ打ち合わせに行った帰り、車で国道を走っていたら、空がどんどん曇ってきて大粒の雨がぽたんぽたんと落ちてきた。
つい15分ほど前までは、今日は暑いねーといいながらメシを食っていたのに。
ラジオでは埼玉のFM・NACK5(とても面白いラジオ)が軽快なお笑いトークを流していたのに、急に口調が変わって「お天気情報です、竜巻注意情報が出ました」と伝える。
風雲急を告げるというのは、まさにこのことだな。
風も急に強くなって、荒川に架かる橋を渡る時は、吹き抜ける風で車体がぐらぐらするほどだった。
うーむ、デンジャラス。
そのうち雷鳴が響き、稲妻が前方を走るのが見えた。おお、スペクタクル。
おそらく関東周辺で多くの人がびびったと思うが、それほど先日の茨城の竜巻被害は強烈だったよなあ。
記録に残っていないだけで、昔も竜巻なんてあったのだろうか。オレが子供の頃、竜巻なんで物語の中の出来事でしかなかったのだが。
という話になると、また古館あたりが地球温暖化だと騒ぎ出すので鬱陶しいのだが。
帰ってきて、いろいろ段取りをまとめたり、連絡を取ったり。ちょっと新しい動きが始まって、これはこれでなかなかに面白い夏になりそうだ。
夜、珍しく酒を行ってきも口にしないで寝る。
連休に実家に帰っていた時も、軽くビールを飲んですぐに寝たりと、最近、酒は少しだけ抑え気味。本日は、たまには休肝日でも、と思って飲まなかったのだ。
飲んでも飲まなくても、別に変わりなく寝付けるというのは、まあ、よいことなのだろうなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.09
本日は、たんさいぼうの練習日である。
尿管結石のオザキが「また、たんさいぼうネタかよー、つまんねーよー」と言うだろうが、しかし、他に書くことがないのだから仕方ないのである。
だから本日はたんさいぼうの練習日なのである。
今月はライブの予定が2本。
一つは子などの日曜に予定されている調布市の親子まつりだ。慌ただしく3回のライアブをこなしつつ、最後は打ち上げまで参加することになる。
と、このあと、ちょっとブラックなことを書いたのだが、黒タンゴの黒日記という評判が立っても困るので、削除したのだった。
夜は、六本木の弦月で某児童館関係者の皆さんと焼酎。
弦月、がらがら。帰りがけに店から「タンゴさん、またライブやってくださいよ」と営業される。
一人5000円で20人集まれば10万円。それでも店を閉めているよりはいいわけで、日曜ならおいしい話だろうなあ。
でも、機材を運んでバカ高い六本木の駐車場クルマを置いて、酒もガマンして過ごしても、ギャラは駐車料金で消えてしまう。割に合わないなあ。
まあ、いいや。今度考えてみよう。
7月に身内の結婚式が予定されているので、それに乗じてディズニーランドのホテルに泊まり、子供を遊ばせようかと企む。
ホテルのプランをネットで検索。シェラトンで朝食付き、親子4人で5万円を切るとわかってびっくり。
へー、ずいぶん安いんだねー。安くなったのか、安くしているのか、安くするしかないのか。よくわかんないけど。
でも、結婚式のご祝儀に子供の衣装代にディズニーランドのチケットに、けっこういろいろ合わせればそれなりの出費になる。
でも、結婚式で飲んだ後に、子連れ+礼服で延々と電車を乗り継いで帰ることを思うと、今からうんざりで、そのまま現地のホテルに泊まる魅力はあらがいがたい。
うーん、どうしようかなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.08
今年も自動車税の季節である。気分が悪いので、とっとと払ってやった。5万1千円。
車が売れないとか、若者の車離れとか問題にされるんなら、こういう税金の取り方をやめてはどうかね。
持ってるだけでバカ高い税金を取られるなんて、まったく腹立たしいわい。ぷんっ。
その車だが、娘が生まれる時に買い換えてもう8年半。エスティマだ。
距離8万キロ。まだまだ乗れる。あと10万キロは乗れる。
買った時は息子が小学校を卒業するまでと決めたので、あと2年乗ることになる。つまり次回の車検で買い換えか。
でも、先日の車検でタイヤを交換したばかりだからちょっともったいないな。あと4年ぐらいかな。
先日、オレンジ色のゴルフの中古を見かけて、つい衝動買いしそうになったけど、基本的に車は何でも良くなってきた。それこそ軽で足りるなら喜んでタントとか乗っちゃうけど。
昔はどんな車に乗ってるかがとても大切なことのように思えたものだったがなあ。大人になったか、年を食ったか。同じ意味か。
でも、今でも「何でも好きな車に乗っていい」と言われたらワーゲンバスを選ぶね。
そしてカネがあるならたっぷりと手をかけて抜群の乗り心地にしちゃうね。
などと思いながら、オレは今日もエスティマでとろとろと走るのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
「三匹のおっさん ふたたび」有川浩・文藝春秋。もう小説はハードカバーじゃなくて文庫にしよう、だって重いんだもん、と決めていたのだが、これは文庫が面白かったのでつい続編をハードカバーで買っちゃった。コマちゃんも買ったらしいし。定年退職後のオヤジ3人が地元のいろんなトラブルを解決するという、いかにもな話。連続ドラマにすぐなっちゃいそうな話。そんなベタな設定にこそうんざりさせられるのだが、しかし、話を読み出すと案外に面白い。なぜなんだろうなあ。キャラが特に立っているわけでもないし。たぶん全体に漂う温かさみたいなものが心地よいのかもしれない。同じテーマで重松清が書いたとすると、常に“オレって上手いだろ”という上から目線が感じられるのだが、そういったものがまったくないのも好感が持てる。
2012.05.07
土橋君がCDを送ってくれた。
一気に8枚も。
土橋君はオレの大学の後輩で、レコード会社勤務を経て現在は音楽ライター、音楽制作ディレクター、レーベルの経営者だ。
後輩の中では、作詞家・桑原永江と並ぶ音楽業界の雄なのだ。
CDが売れない時代、音楽業界が苦しい時代にあって、過去の再イシューも含めて良質の音楽をどんどん送り出している姿勢は本当に素晴らしいと思う。
今回送ってくれた中では、まずこれだ。玉城ちはる「ひだまり」。
玉城ちはると聞いて「とろろだっけ? いや、違う、キロロだ」と言う人がいるが、大間違い。
名前は同じでもまったくの別人で、広島出身のシンガーソングライターあんど女優さん。
その暖かくてぬくもりのあるボーカルが何よりの持ち味だ。
バラード中心の本作でもそれは十分に魅力的で、悩みや迷いや苦しみをあるがままに受け止めてくれる慈母のような雰囲気がある。
夜、一人で飲みながらゆったりした気持ちで聴くと、なんともいえずに浮遊感のようなものが得られる、そんな音楽だ。
アレンジも見事。
土橋君によれば、今回はすべて生音。打ち込みは一切使わなかったそうだ。
いまどき、なんという贅沢な!
その手間やコストを考えれば、相当に腹をくくって自分の音を追求する気構えがなければできないことだ。
それだけに緻密に作り込まれた音の一粒一粒が、きちんと体温を持ってこちらに届いてくる。
打ち込みの音楽やってるオレが言うなよという感じだが、これはたいしたもんだ。
ちなみにジャケット写真は、南欧あたりの民家のように見えて、実は千葉のほうの家だったらしい。
このぬくもりのある写真も、玉城ちはるの声にぴったりだ。
さて、ドライブ中にがんがん鳴らしたいのがこれ、村田和人の新作「ずーーっとずっと、ずっと夏。」だ。
いわゆるナイアガラ系の流れをくむこの人は、キャッチーなメロディーと軽快なリズムに乗せたバンド風ポップミュージックが持ち味。
タイトルからわかるように、これは一昨年の「ずーっと夏」、昨年の「ずーっとずっと夏」に続く「夏」三部作だ。
なんのひねりもない単純なタイトルで、これはそのまま中身のストレートな音楽に通じる。
思い出すのは夏シリーズ一作目「ずーっと夏」の、まさに一曲目「Jumppin' to the Summer」を初めて聴いた時の心地よさだ。心地よくビートを刻むスネアとギターのカッティングに載せて、あのキャッチーなメロディーでひたすら夏の楽しさを歌い上げたあの曲は、まさにエバーグリーン。オレの大好きな一曲になった。
同じアルバムの中の「サイダー」もよかったなあ。「鎌倉のおばあちゃんも、三浦のいとこも、姉貴のカレシもー」という詞の世界は、まさに湘南の夏。蝉の音まで聞こえてきそうな楽しさだった。
今回のアルバムも同様で、やっぱり湘南の夏がとても気持ちよく描かれている。
相変わらずスネアの音が気持ちいい。「ずーっと夏」で、スネアの音が気持ちいいねと土橋君に言ったら「打ち込みですよ」と明かしてくれたけど、今回も打ち込みなのかな。
このドラムに乾いたベースがからんで心地よくリズムを刻む一曲目「HereComeTheThunder」は最高だ。
個人的に心惹かれたのは9曲目「どこ吹く風」だ。
「それにしてもよく君はしゃべるよね」で始まる詞は、結婚して5年目の夫婦の心情を歌ったもの。
休日に夫婦でカーナビを眺めながら湘南をドライブ。その風に髪が揺れるのを見て、歌いかけるという設定だ。
いいなあ、こういう歌は。
ドライブ中にがんがん鳴らすと書いたけど、休日の午後にビールを飲みながら聴くのもいい。
そして、仕事しながら、あるいは本を読みながら、常に流れているように聴きたいなら、インストの「月明かりのダンス」だ。
ピアノトリオ シュシュという名前のユニットによる作品である。
このユニットは知らなかった。
資料によると、ピアノ、バイオリン、チェロの3人組。国立音楽大学卒業の同期の仲間で結成されたそうだ。
その編成とバックボーンからクラシカルな芸風であるのは当然だが、その枠におさまらずにポップス、ロックと幅広くこなす音楽性を持っているとのことだ。
へー、どれどれ、とオリジナル曲ばかり12曲のつまったCDを聴いてみる。
優しいピアノに載せて、バイオリンとチェロの穏やかな音色が流れてくる。基本は、やはりクラシック。
過度に主張せず、気持ちのいい音を創っている。一言で言えば、とてもきれいな音楽だ。
ヒーリング系が大好きなオレであるが、このようなアコースティックなインストもとても好きだ。
ピアノとバイオリンが主役を奪い合うのでもなく、優しく支え合っているような、おしゃべりしているような、そんな心地よさに満ちている。
まさに、いつも流しておきたい音。特にどの曲がということもなく、ずっとエンドレスで回しておくのが一番いいと思う。
土橋君、プロモーションがらみとは言え、いつも送ってくれてありがとう。
こういう良質の音楽を送り続けていることに敬服します。
どうか1枚でも多く売れますよう。これを読んだ皆さんも、ぜひお聴きください。
新聞休刊日。
2012.05.06
雨の関越道を走って、お昼前に東京に帰ってくる。
行きも帰りも、あのバス事故の現場をしっかりと目撃。むき出しの鉄骨に、なるほど、ここが現場か、と。
どうもこの事故に関しては、帰化中国人だったというバス運転手、そしてバス会社社長という個人の責任にしてしまえという、矮小化の意図を感じてしまう。
旅行業界の最底辺で汗を流していたであろうバス運転手とバス会社社長。おそらく家族を抱えて泥水を飲むように自分をいじめながら仕事をしていただろう。
どんな業界でも、下請けの下請けは、そんなもんだ。
バス運転手もバス会社社長もいくつかの法律違反をしていたそうだが、それはきっとそうしなければやっていけない構造だったからに違いない。
だから本来責められるべきは、そういう業界構造を放っておいた国土交通省であり、警察であるとオレは思うのだ。もっと言えば規制緩和に踏み切った政府とか。
そうした本質的な責任問題になってしまうのを妨げるように、不届き者の個人の責任に矮小化しようとしているんだろう。
現場を通り過ぎながら、そんなことを思ったのだった。
「新潟日報」
2012.05.05
そしていよいよこどもの日には、ようやく晴れたのだった。
こどもの日だから、今日は子供が主役。子供の行きたいところに行こう。
ということで、弟の一家とオレの一家が車を連ねて向かったのが、中古のゲームソフトとかを売る店。
弟の子供3人、うちの子供2人の計5人の子供を店の中に放り込む。
ヨメが「見分けが付かない」とびっくりしたように、みんな同じようなチェックのシャツに、同じような背格好。ここは秋葉原か。
この店でオレは中古のCDを2枚ばかり買う。
そのうちの一つが阿久悠作品をアカペラでトリビュートしたもの。「また逢う日まで」とかを、いろんなアカペラグループが演奏しているのだ。
山本リンダの「狙い撃ち」とか「サウスポー」とか「宇宙戦艦ヤマト」とか、賑やかで大騒ぎの曲をアカペラでやるとこんなことになるのかと大笑い。ヤマトのあのイントロをアカペラでやっちゃうのだから、そりゃあ、大爆笑だ。
感心したのが「学園天国」をやっているトライトーンというアカペラグループ。いやあ、芸達者だなあ。
転調ばりばりに決めながらすごいテンションとノリでアカペラっちゃう。知らないグループだったけど、ライブで鍛えているそうで、なるほど芸達者なのも納得。このグループはちょっと注目。アルバム欲しいな。
それにしてもアカペラって、言葉の持つ力がけっこうストレートに伝わってくる。「また逢う日まで」とか「5番街のマリー」とかを聴きながら、なるほど、こういう響きでこういう意味の言葉だったのか、とあらためて感心。なんというか、言葉が浮かび上がってくる感覚だった。
その結果、阿久悠という作家の力がますますはっきりわかって、再度敬服。たいしたもんだ。
「新潟日報」
2012.05.04
と、昨日書いたように本日も一日中雨で、やっぱり買い物しかなく、地元の「しまむら」へ両親を連れて行った。帰りにはサンキで買い物。
地元の店といっても、地元資本ではないから、やっぱり地域の個店には厳しい話だなあ。
「新潟日報」
2012.05.03
まあ、しかし、今年のゴールデンウィークは雨にたたられたな。
憲法記念日の今日は朝から一日雨、みどりの日の明日も一日雨、こどもの日の明後日だけ日中にようやく5月らしい青空が広がった(夕刻からはまた雨だったけれど)。
となれば、当然、買い物に行くぐらいしか出かけるあてはなく、本日は近所にあるパワーセンターで買い物だ。
地方のホームセンターは実に巨大で圧倒的な在庫量を誇るが、それをさらに上回るのがパワーセンター。ほとんど暴力的とも思える物量の品揃えだ。
価格も暴力的で、例えばスリッパが99円、靴下も99円、Tシャツは500円だと高い部類になる。中国人や港に寄ったロシア人が集団で買い物に来るそうな。
そりゃあ、田舎の商店なんか、ひとたまりもないわなあ。
「新潟日報」
2012.05.02
ゴールデンウイークの谷間だからヒマだろうなあとは思っていたが、ここまでヒマとは。
連休後にくださいねという原稿・企画および音源はすべて提出済みで返事待ち。新しい仕事は他にはない。
なので仕事関係のメールも電話もまったくなくて、絵に描いたようなヒマ状態。
よって、本日よりワタクシは妻子を連れて里帰りです。連休後は山のようなお仕事を、関係各位はぜひよろしくお願いしますよ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.05.01
ポール・サイモンのCD「グレイスランド」が発売25周年だという。
へー、もうそんなにたったのか。
初登場が1986年。泥沼のようなサラリーマン生活でへろへろになっていたオレは、もはや音楽を聴く余裕すらなく、仕事の途中、新宿の紀伊國屋書店でLPジャケットを見て「新しいのが出たんだ」とぼけーっとしながら思った記憶がある。
結局しばらくしてそのLPを買ったが、一聴してふーんと何も思わず放っておいた。
それが、こんなにすごいアルバムなのか、とびっくりしたのは7、8年過ぎて聴き直してからだった。
今でもこのアルバムはオレにとってはサウンド面でのレファレンス的なところにあって、いくつかの曲はオレのお手本というか目標というか、そんな位置にある。
ただし詞だけはダメだね。それよか前のがずっとよい。
このCDでのポール・サイモンの作曲手法は、それまでとはまったく異なるものだった。
南アフリカにぶらりと行き、スタジオに入り、現地のミュージシャンを集めて「さあ、何か演奏しろ」というだけ。
戸惑うミュージシャンたちが、それでも次第に即興で乗ってきて、やがてジャムセッションになる。
その様子を全部録音しておき、ニューヨークに持ち帰って、使えるフレーズだけを切り貼り。今で言うならコピペして、あっちとこっちをくっつけて、ここを伸ばして、とやって曲を作り上げていったのだった。
コラージュみたいなもんだな。
こんな信じられない手法で信じられない名曲を創作したポール・サイモン。
びっくりしたのは当のミュージシャンたちで、まさか自分が適当に弾いたフレーズが繰り返し使われる印象的なメロディーになったり、あるベーシストは自分のフレーズがテープの逆回転で使われていると知って仰天。
そんなわけで、当初からCD「グレースランド」は、盗作だとか、アフリカから搾取して作った作品だとか、さんざん叩かれた。
いくつかの曲は共同制作者としてミュージシャンの名前をつけていて、印税がちゃんと回るようにはしていたが、確かに盗作ギリギリ、搾取ギリギリの手法ではあるな。
たとえて言うなら、あるトランペット吹きがアドリブで吹いた「ちゃっちゃー、ちゃらっちゃちゃ!」というフレーズが勝手に録音され、気がついたら尾崎紀世彦「また逢う日まで」のイントロに使われていたようなものだろう。
そりゃ「また逢う日まで」はあのイントロだよなあ。
ポール・サイモンのあるビデオには、当時、米国の大学で黒人の学生に「お前はアフリカの音楽を金儲けのために盗んだんだ」と激しく糾弾され、ポール・サイモンも大人げなく「ああ、金儲けのためだ、それが悪いか」と逆ギレしているシーンが収められている。ポール・サイモンがユダヤ系白人であることを思うと、このシーンはなかなか味わい深い。
さらに加えて、当時のアフリカはアパルトヘイトのまっただ中で、ネルソン・マンデラも獄中。欧米のミュージシャンたちも南アフリカでは演奏しないというボイコットを続けていた。
そんな中にのこのこと出かけていって、CDを作っちゃったものだから、事態は一気に政治問題化・国際問題化し、大騒ぎとなってしまった。
アフリカでの大規模コンサートでは、事前にスタジアム爆破予告がされ、ツアーメンバーがライブを決行するかどうか、ギリギリの場で判断を下すべく議論する場面が収録されている。
結局ライブは決行されたのだが、数万人という超満員のスタジアムが本当に爆破されるかもしれないという中での演奏シーンは実に緊張感たっぷりで、目をつぶって祈るように演奏するミュージシャンの姿が印象的だった。
結果的にこうした一連のポール・サイモンの動きは南アフリカの音楽に世界の目を向けさせ、新しいマーケットを開くのに役立った。だが、当時は南アフリカの黒人の間にも、差別されながらさらに音楽まで搾取されるのかという怒りがあって、それがミュージシャンの一人を射殺するという事態にまで発展したのだった。
そんないろいろな意味で問題作の「グレースランド」。
発売して25年がたって、またもややってくれたよ、記念盤だ。スペシャルエディション。
去年は「明日に架ける橋」40周年だったし、毎年のようにスペシャルエディションが発売されているじゃないか。ポール・サイモン。
そもそもなぜ25周年だとスペシャルエディションが必要なのか、さっぱりわからん。
新入りが売れないのでベテラン婆さんに厚化粧させて店に出すしかないという置屋の事情もわからんではないが、それにしてもどうして25周年なのだ。2525でニコニコだからか。ばかたれ。
リマスターCDに未公開デモ音源、インタビューDVD、豪華ブックレットのセットでなんと9600円。ばかたれ。
しかも悔しいことにアマゾンから「いりまへんか」という予約案内のメールが来たことで発売を知った。なんと欲深い客引きか、アマゾンぼったくり商店。
いや、別にぼったくってないけど。
そりゃあ、買うよ。オレは。ファンだから。しょうがない。
だが去年ファンだからと買った「明日に架ける橋」スペシャルエディションも、結局は一度聴いて終わり。むしろ机において眺めて喜ぶという鉄道模型化している。
今度のもそうなるだろうなあ。
既にポール・サイモンの他のCD同様、「グレイスランド」もLP、CD化盤、紙ジャケット盤と何枚も持っているというのに。しょうがないなあ。
なお、驚くべきことに余計なおまけのつかないスペシャルエディションのCDだけなら、同じアマゾンで、輸入盤仕様960円で買えてしまうのだ。
なんと10倍もぼったくりなのである。
そして、それでもぼったくられると知りつつ買うのがファン。
AKBなんちゃらの選挙権付きCDを買い占めるのとなんら変わらないではないか。
あほらし。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「岳」ア●ト引越センターの兄ちゃんたちが小上がりで「あそこの営業所の××ちゃん、可愛いよなあ」「おお、あのおっぱいの大きい子だろ」「オレはこっちの営業所の△△ちゃん一筋よ」「あの子は絶対お前に気があるよなあ」「えー、そーかなー」「それにしてもあそこのアパートのゴミ屋敷はすごかった」「あのアパートの東側はだいたいそんな部屋ばかりだぜ」「ひぇー」と男子会で盛り上がっている魚せいで、オレは大将にカツオを頼んだのだが、残念、仕入れてなかった。大将「明日は仕入れてくるからよ、待ってるから」と言うのだが、明日からオレは子供を連れて里帰りである。魚せいに寄ってる場合じゃない。わりーな。そう言ったら「なんだよ」と憮然としていた。世間はオレの店の都合に合わせて動かなければならないと思っているから、大将はゴールデンウイークというものがあるのを知らないのではないかと、オレは時々本気で疑う。P>
2012.04.30
息子は、4月生まれなので1年生の頃はクラスで2番目とか3番目に背が高かった。
それが5年生の今では前から2番目で、「140センチをギリギリ2ミリ超えたけど誤差の範囲だよね」というぐらいの身長である。
しかし、ヨメもオレも小さい方なのであるから、息子も小さく育って当たり前だ。
それでもなお、もっと大きいはずだ、大きくなれるはずだと思い込んでしまうのが、親の親たるゆえんというか、はっきり言ってバカなところである。
というわけで、間もなく「こどもの日」。
息子が生まれた時にじいちゃんが贈ってくれた鯉のぼりも、昨年、放射能騒ぎでとうとう出さなかった。
それで途切れてしまったが、今年も出してない。
時々、あ、鯉のぼりどうしようとは思うものの、それっきりだ。
代わりというわけではないが、兜は今年もヨメがちゃんと出してくれたのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.29
「みどりの日」、朝から本当にいい気持ちの天気だ。
今日は、表参道のギャラリーで作品展をやっているアンドー君を訪ねることにする。最近の原宿界隈も見てみたいし。
自転車を買ったばかりなのにあまり乗る機会がない娘に、ちょっと乗ってみようか、と言って15分ほど近所を走らせた後、家族4人で出発する。オレだけ徒歩だ。
駅から急行で池袋、そして山手線で原宿。山手線もたくさんの人だけど、原宿の竹下通りもすげえ人。竹下通りなんて何年ぶりだろう。
外国人が増えたね。黒人、台湾人、関西人。はい、関西人は外国人ではありませんでした。
息子と娘はあまりの人出にびっくり。でも、あと10年もしないうちに娘はこの通りへふらふらと遊びに来るようになるんだろうなあ。その頃も健全な街であって欲しいものだ。
あのあたりに鎌田が住んでて、このあたりに井澤が住んでてねえ、という話をしながらH&Mにちょっと立ち寄る。安いなあ。安いからというわけではないが、ヨメにちょっと服を買う。
表参道交差点。汗ばむ陽気だ。
おお、あれが開店したばかりの東急プラザか。すごい人出だなあ。
「アメリカンイーグル」なんてたいした行列だ。どうも今日は人の多さに驚く日のようで、まったく練馬原人そのものである。
息子は「一戸建てがないね!」とびっくりしてるし。
表参道ヒルズに向かいつつ、アンドー君のギャラリーを探す。原宿・表参道の面白いところは一歩路地を入るとまったく違う街になることだね。
アンドーギャラリーもそんなステキな住宅街の中にひっそりと。
階段を登って3階。受付でアンドー君が暇を潰していたので、脳天唐竹割りを一発。目を覚ましてやる。
シャドーボックスという切り絵を何重にも重ねて作るのがアンドー君の作品。ずいぶん腕を上げたなというのが素人目にもよくわかる。
「売り物じゃないんだけど、売ってくれって言われちゃってさあ」とアンドー君、嬉しそうだ。よかったね。
それにしてもよくもこんなに根気の要る趣味を。「台所で広げてやってるから家族に邪魔がられてさあ」と笑う。
その細かくてしつこい性格を見込まれてサークルの会計係だったアンドー君は、いつもオレのことを追いかけ回して「部費を払え」と言ってたなあ。
せっかく来たんだから昼飯おごれ、店の前には親戚一同待たせてあるし、と恫喝するもスルーされる。ちっ、残念。
*
さて、子供らはアンドー君と仲良しなのでそれなりに楽しんだわけだが、それでも子供にとっては退屈であったわけで、この上さらに表参道ヒルズに寄っても喜ぶわけがない。
ならば当然行く先は決まっている。そうである、キディランドである。
キディランドのウィンドウーまでー、と歌いながらキディランドに行ったら、あれれ、ない。その前に立っている娘さんがビラを配っているので質問したら「建て替え中なんです、近くで仮営業してます」と教えてくれた。ついでにそこまでの道案内のビラもくれた。
裏側を周り、100メートルほど離れたキディランド仮店舗。まったく今日はよく歩くねえ。
キディランドでは、店の前でお約束のようにパパたちがうんざりした顔でガードレールに腰掛けている。ディズニーランドと同じ表情なのだ。
娘と息子に、好きなものを一つ買っていいぞ、と言う。ここじゃ息子にとって欲しいモノなんてないだろうと思ったが、そんなことはさすがに表参道で商売してン十年の強者のキディランド、3階の模型コーナーに行かなくてもちゃんと男の子の工作向けに商品を用意してあるのだった。
娘はと言うと、欲しいものがあるけど高いし…ととまどっている。こういうところのある子なのだ、この娘は。
思慮深いというか、遠慮しがちというか。
息子はあれ買ってこれ買ってぎゃーっと昔から言ってたが、娘はそういうことをほとんど言わない。だから、これが欲しいと口にする時は、本当に欲しくてたませないときなのだ。ケータイもその一つだった。
いいから欲しいものがあったら買いな、と言う。キディランドじゃたかがしれてるし。
案の定、小さなウサギのぬいぐるみを手にした。1500円。
じゃあ、レジのお姉さんに払っておいでと千円札2枚を渡すと、ニコニコしながらレジに並んで買い物していた。
*
12時を大きく回っている。メシだ。
だが、原宿で問題になるのがメシである。おされなオープンカフェに子連れは入りづらいし、そもそも並んでる。
ならばお約束のピザ屋かと思えば、こちらは12時前からアメリカンイーグル並みの行列。マックやロッテリアには近寄る気もしない。
渋谷まで移動してヒカリエを眺めつつ店を探すかと思ったが、基本的な人出は変わらないだろうから、そうだ、いいお天気だし代々木公園で屋台の焼きそばでも食べようか、ということにした。
4月のみどりの日に家族で代々木公園なんて、なんだかちょっとステキだし。
キディランドから原宿駅前を通って代々木公園。まったく今日はよく歩く。
と、見えてきました、焼きそばの屋台。
ところがそこに向かって歩を進める我々の横を、とっても不穏なものが駆け抜けていったのである。
どう不穏かというと、おっさんの二人連れで、一人がなんと全身に三越の紙袋を巻き付けていたのである。
上半身には袋の底を抜いたやつを頭からすっぽりかぶって、腰で止めてある。下半身も同じ要領で腰で止めてある。
そんな風体のオヤジが「間に合うかしら」と言いながら隣を駆け抜けていったのだ。娘が「お父さん、袋の人だよ」と目を丸くした。
その怪しい袋人間が走り去った方を見ると、代々木体育館近辺にはたくさんの屋台村にたくさんの人だかり。おっ、あっちで焼きそば買って食べようかと歩き出した我が家なのだった。
ところがその屋台村に近づいてイベントのビラをもらったら「セクシャルマイノリティーのイベントです」と書いてあった。げげ、あの袋怪人は、そのイベントの参加者だったか。瞬時に納得。
なるほど、道理で虹のイラストがあちらこちらに。オーバー・ザ・レインボウは彼らの聖歌。
個人の嗜好をどうのこうの言うつもりは全くないし別に偏見もないのだが、しかし、みどりの日に小学生を連れて散策にやってきた家族連れにはとっても不似合いで不都合なイベントである。
ヨメと目配せし、その屋台村はあきらめて、外れの方に店を出していた屋台で焼きそばを買って食べたのだった。
葉桜の頃に代々木公園で、家族で焼きそばを食べるなんて、楽しいねえ。たぶん今日のことは、オレ、一生忘れないだろうなあとその時確信したのだった。
*
焼きそば食って、じゃあ、NHKでも行ってみようかと言ったら「おー、行こう行こう」と息子が大喜び。
というわけでNHKの見学コースに行き、入場券を自販機で買おうとしたら、お釣りの受け皿に600円が落ちていた。
うへへへ、しめしめと笑った腹黒いオレであったが、息子がとっととかっさらってお姉さんに「お釣りの忘れものでえす」と届けに行く。もはや小学生男子に人の道を教えられるオレであった。
NHK見学コースは、子供にとってとても楽しいものである。アニメの「おじゃる丸」に合わせてアフレコを体験できるコーナーでは大はしゃぎなのだった。
しかし出口のお土産コーナーに行っても、もうこういう店では欲しいものはない年頃になったなあ。息子も娘もちらっと見て、いいや、という顔をした。
じゃあ、帰り道、東急ハンズに寄ろうか、と言ったら飛び上がったのが息子。そうだよなあ、小学生男子にとって東急ハンズはワンダーランドだよなあ。
NHKから東急ハンズ目指して公園通りを下る。
と、ちょうどデモ行進にぶつかる。交通整理の警官のマイクによれば700人のデモだそうだ。何のデモだろう。
やがて目の前を通り過ぎたそのデモ隊は、太鼓を鳴らしながら「げんぱつ、はんたい。いのちを、まもれ」とシュプレヒコールしている。
この件についてはあまり書きたくないのだが、今の反原発ファッショはちと行き過ぎだなあ。手のひらがえしがひどすぎる。
とは言え、こういうデモのやり方では、いずれ反原発運動から人は離反してしまうだろう。だってかっこ悪いし、うさんくさいし。はっきりと迷惑だし。
まあ、いいや。主義主張は個人の勝手。好きにしてください。ただ、うるさいから静かにしてよね。代々木公園がオーバー・ザ・レインボウなら、こっちはオーバー・ザ・冷房か。なんちて。
そのシュプレヒコールに合わせて、とーきゅー、ハンズー、と叫ぶ息子であった。
*
その東急ハンズでは、各階をくまなく見て遊んだ。まさしくワンダーランドだなあ。息子は「別に欲しいものはないけど見よう見よう」と大喜びである。
そんな息子と娘に、お出かけ用のリュックを買う。着替えとか携帯とかパスモとかを入れて持ち歩くリュックだ。小ぶりだけれど収納量の多いやつが見つかって、ちょうどよかった。
渋谷の東急ハンズは階段ばかりでやたらと疲れるのだが、子供も一緒だと苦もなく全部回れるのが面白い。
せっかく渋谷まで来たので、センター街も子供に見せてやる。世紀末を知るのもよかろうて。
商店街の思惑で思い切り滑ってしまったバスケットボールストリートという名前の旗がたなびく中、兄ちゃん姉ちゃんがうろうろとさまよって、大変な人出である。
かつてオレたちはサークルの会合が終わるとこのセンター街の大きな喫茶店に行き(マックもスタバもなかった頃だ)、みんなでコーヒーを飲んだ。そこは1階と2階が団体の入れる普通の喫茶店だったが、3階以上が個室喫茶と呼ばれるスペースだった。
10人も20人も集まって2階でコーヒーを飲んで他愛もない話をしていたオレたちの前を通って、3階へ上がっていくカップルがいて、純情なオレたちはその瞬間、しーんとして「こ、個室喫茶って、な、何するんだろ」とささやきあったものだった。
あの頃はきっと専用のエレベーターとはなかったんだろうなあ。30年以上も昔だものなあ。
そんな呑気な空気の流れていた70年代後半とは様変わりして、センター街は世紀末の発狂的な街。頭を抱えつつ、我が家は地下鉄の駅に潜り込んだのだった。
*
こうしてぶらぶらと目的もなく家族で出歩くのは楽しいなあ。小学生になっていろいろと予定が入るようになると、案外、こうした時間は貴重になる。
このまま帰るのももったいないから、途中で食事してから帰ろうか。
新宿のビアホールでジンギスカンの食べ放題をやっているのを思い出し、副都心線を新宿三丁目で下車。三越裏のライオンに行った。
5時過ぎなのにそこそこ混んでいる。生ビールが旨そうだなあ。
ジンギスカンに牛肉と海鮮がついた食べ放題90分コースをオーダー。オレだけ飲み放題である。
そして「4名様分です。追加オーダーはいつでもご自由にお申し付けください」と店員が持ってきた皿を見て仰天。そのあまりのボリュームに言葉が出なかったのだ。
こここ、これはっ。いくらなんでもっ。
小沢かづとと伊豆原哲彦がいないととても食べきれないのではないか。そんな肉の山がどーんとやってきたのである。さらに追い打ちをかけるように飲み物が。
オレの生ビール大ジョッキはいいとしても、烏龍茶に、緑茶にジンジャエールまでもが大ジョッキ。ジンジャエールの大ジョッキって、飲む前から胸が苦しいほどだ。
などと驚愕しつつ、結局は全部食ってラム肉の追加オーダーをしちゃうんだから、食うようになったものだ、我が家も。
さすがにライスまでは手が出なかったが、肉はたらふく食った。半年分の肉を食ったのではないか。げふっ。
おかげで東急ハンズで買ったばかりの子供たちのリュックも、すっかり焼き肉臭くなってしまったのだった。
*
もちろん我が家の4人も焼き肉の臭いをさせながら副都心線に乗って帰る。駅から家族は自転車で、オレは徒歩。
息子と娘も、それぞれ自分で駐輪場の精算をして、いっぱしの大人ぶった自慢げな顔である。
家について、焼き肉臭い君たちはすぐ風呂に入りなさい、お父さんは夜の見回りがあるからね、と言い置いてオレだけ「魚せい」に行く。
最近の「魚せい」は客筋がますますへんてこりんになり、まともなサラリーマンは長野のまっちゃんだけ。いや、長野から「魚せい」に来たり、大阪出張の途中に「たけし」まで往復するのだから、サラリーマンとは言え、あまりまともではないかも、まっちゃん。
その「魚せい」の客がどれだけへんてこか、最近あった大事件もふまえて近々書くが、今日もろくでなしがずらりとカウンターに並んでろくでなしな話をしている。
直接からまなければ迷惑も被らず、極めて興味深く観察できるろくでなしたちだ。もちろんオレは除く。
いやあ、それにしても楽しい一日だったなあ。オレはたぶん今日のことを一生忘れないなあ。
再びそんなことを思いつつ、締めの日本酒を飲む。手元には他の客と視線を合わせないようにするための本。わははは、なんつーひねくれたヤツだ、オレは。
誰にとっても、どの家族にとってもこういう忘れがたい一日、特別な記念日でもイベントでも何でもないけど忘れがたい一日というものがあるはずで、今朝の関越道でのひどいバス事故に遭った人たちにも、京都の通学路で車に突っ込まれてしまった子供たちにも、家族と過ごしたこういう日があったはずだと思うと、本当にやりきれなくなる。
深く深く、そう思う。
*
「魚せい」を出て、家に帰り、本日の見回り終了、異常なし、と報告しつつドアを開けたら、テレビの前で息子が「罪と罰」を読みふけっていた。わははは。日曜の夜にドストエフスキーを読む息子。
疲れたか、「ちょっと休も」と言って次に息子が手にしたのが将棋の本。定石を解説している参考書だ。
まったく小学生男子は面白いなあ。
文句も言わずにニコニコしながらたっくさん歩いた娘は、さすがに疲れて、もう布団の中で寝息を立てている。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.28
ゴールデンウィーク初日、1人で原稿仕事をしていたら外からなにやら音が聞こえる。
出てみたら玄関先で隣のオガワさんがギターを弾いていた。
いい天気だものねえ、外がいいよねえ。「おう、やっと春らしくなったなあ」とオガワさん。
これから1ヵ月ほどが一年で一番いい季節だ。ずっと一年中こうだったらいいのに。
昼ご飯は久しぶりにサイゼリヤ。イサワ氏が「下手なイタメシ屋よりずっと旨い」という通り、パスタもパンもすごく旨い。
これで親子4人が昼飯食って3000円でお釣りが来るんだから、すごい店だ。
時々パスタを食いに行くPという店の半額で、しかも美味しい。
そういやピザでは、グラッチェガーデンがピザ食べ放題を始めて大人気。田無店に行って食べたら、そこそこ美味しくて、大満足だった。
オレんちの近くの同店も同じサービスを始めたところ、子連れママが常時居座って、しかも時間制限がないものだからほぼ一日中居座って回転率がすごく悪いそうだ。
ああ、民度が。
夜、小沢かづと君から電話が入る。
5月23日に予定している府中の保育園でのライブは小沢君とのジョイントなのだが、そこになんと今回は大物ゲストの鈴木某が参加するのだという。
なぬ、翼め。つぶしに来るのか。返り討ちにしてくれるわ、がっはっはっ。
きっと23日のお客さんはすごく得することになるなあ。オレも楽しみだ。
ライブと言えば13日の日曜日は調布市の親子祭りで、「くまかつ」と「たんさいぼう」がジョイント。3階のライブをやる予定だ。
こちらは誰でもウェルカムなのでぜひご来場を。無料。
すなわちノーギャラ。わははは〜。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.27
今日は我が家の家庭訪問の日である。
息子5年生、娘3年生。2人の先生が続けてやってくる。
息子の担任は去年まで娘の担任だったので、よく知ってる人だ。
娘の担任はというと、男の若手。担任は初めてだそうだ。
この男性教諭は、先日、同僚と石神井公園駅前の和民に飲みに行って、気がついたら池袋のカラオケボックスでひっくり返っていたということを、クラスでしゃべってしまった。
おかげでその日のうちに児童の口から親に漏れ、世間知らずのやんちゃ君というイメージがついてしまった。
先生とはご苦労なことである。
去年までは家庭訪問があるとオレも同席していたが、今年はもういいやと思って挨拶だけで済ませた。
雨の中ご苦労様です、娘がお世話になってます、(まあ、適当にやっといてよ)と挨拶したら、後は自室に引っ込んでヨメに対応を任せた。
息子の担任の場合も同様で、うちの息子は何も問題ないですよね、そうですよね、それじゃ、とだけ言って引っ込んでしまった。
小学校のことにあまり親が首を突っ込むのはよくないから、こんなもんで十分だろう。
オレが子供の頃、家庭訪問というと、ちょっとドキドキしたものだったが、今の子供もそうなのか。
娘に聞いたら「ちょっと怖い」と言ってた。怖くなんかねえよ、あんなもん。というのは大人の感覚で、子供はちょっとイヤなのかも。
それよりも先生のほうが怖いんじゃないかね。いろんな親のところに顔を出しては、注文とか文句とか要望とか嫌みとか、いろいろ言われちゃったりして。
そもそも家庭訪問なんていう習慣は日本だけじゃないのか? よくわからんな。17世紀のヨーロッパでは牧師が家庭訪問していたとWikipediaに書いてあった。
最近は家に上がらずに玄関先だけで済ませるケースもあるそうで、それなら別に無理して家庭を訪問しなくてもと思うのだが。
なんてことを、時間と足を使って誠実に家庭を訪ね歩いている先生たちを見ながら、上から目線で言ってはならないなと、反省したオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「張り込み姫」垣根涼介・新潮文庫。リストラ請負人シリーズの3作目。思い出したように文庫になるので、都度、手に取ってみる。企業からリストラ業務を請け負う会社の若者が主人公だ。その主人公がいろんな会社のリストラを手がけていくという物語で、それを通じて社会の様々なひずみが浮かび上がってくるという話である。と、普通ならこれで終わっていいところだが、この小説は、その主人公がプライベートではいかにダメな人間であるかということを恋人の目線を通じて描いていることで、物語に深みを出すのに成功している。社会的に見ればこんなにダメな人間が、一流業の社員に向けてリストラを迫ることの不条理さみたいな面白みが出ているのだ。ただ、その恋人との関係づくりが今ひとつよくわからない。そのサイドストーリーの弱さが、この小説のギリギリ成立している面白みを象徴している。
2012.04.26
本日は家にこもって原稿仕事。8つほどやる予定だったが、だらだらと4つしか終わらず。
まあ、いいか。クリティカルな4つだったから。いよゆるデッドライン仕事だな。
残りの4つは明日。いや、4月中。いや、連休明けまでにはなんとか。
久しぶりに保育雑誌からアレンジの依頼。これはアレンジャー・丹後湯への仕事だ。
たぶん編集サイドは、バンドはたんさいぼう、アレンジは丹後湯って、面倒くさいやつだなあ、と思っているはずだ。すんません。ここで謝るオレ。
このアレンジの締め切りは6月だというから、なーんだ、来年の話ぐらいに余裕じゃーん。と、ふんぞり返るオレ。
ふんぞり返ったついでに眠くなってきて、ついうとうととしてしまった。
そうである。自宅で原稿突貫作業の日の、何が問題かって、このうとうとこそ問題なのである。
ちょっと一息ついてFacebokkなどを眺めているとだんだん眠くなってしまって、ハッと気がつくと10分くらい寝ていたりするの。これが最高に気持ちよくてねえ。
と゜うせ10分寝たのならあと20分寝ても同じだろうと、つい続けて寝てしまうのだった。わははは。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.25
あれは社会人1年目の冬。どうしても会社に行く気になれず、朝起きられなかったオレは、風邪です、と嘘の電話をしてさぼったのだった。
あの頃はもろちん携帯なんてないし、それどころか貧乏サラリーマンのオレは6畳一間のアパートに電話もなかったので、わざわざ起きて着替えて公衆電話までたどり着いてから、サボりの連絡をしたことになる。
ろくなもんじゃないな。
久々にそんなことを思い出したのも、今日、行かなければならない用件がどうにも気の進まないものだったからだ。
いかんなあ、そんなことでは。
キムラくんにも「へー、さぼるんですか」と笑われちゃうし。結局さぼることなくちゃんと足を運んだオレであった。
夜、六本木で小沢かづとと会う。相変わらずエネルギッシュだ。ずいぶんポジティブで、オレも見習わなくてはなあ。
人生の真昼は35歳って言ったのは開高健だったっけ? 忘れたけど、これからかづとは真夏に向かって燃えていくのだなあ。
じゃあ、オレは冬に向かってるのか? ちっがーう、二度目の春に向かっとるんじゃ!
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「三匹のおっさん」有川浩・文春文庫。定年後のオヤジたちが町内の人間関係を通じて人生を再構築するという話で思い出すのは重松清「定年ゴジラ」であるが、こちらは設定こそ似たようであるが話の味わいがまるで異なる。60歳を迎えた3人のオヤジが自警団のように長男のトラブルを解決していくという連作小説。初めの方こそ、まあ、こんなもんだろうという内容だったが、途中からぐんぐんとよくなっていった。話と共に次第にキャラクターが立ち上がってくるのである。特に当初は脇役に思われた男子高校生のキャラがどんどんよくなっていき、後半はほとんど主役。その男子高校生と女子高校生の恋愛物語、それを巡る親たちの葛藤といった話がサイドストーリーとしてからみあってくる。基本的に高校生の恋愛物語が大好きなオレとしては、とても楽しみな展開であった。弱いところがあるとすれば、事件の犯人役がいずれも弱いというか影の薄いところであるが、まあ、ミステリーではないのだからそこは許容範囲。とりあえずのつもりで手にした文庫本たが、これならハードカバーの続編を買ってもいいな。重松清が人情話の演歌なら、こちらは熟年ハードボイルド。
2012.04.24
保育士や幼稚園教諭のためのWebサイト「Hoick」で「たんさいぼう」ファーストアルバムの取り扱いが始まった。ここは保育計の音楽コンテンツのメインストリームで、石神井公園で言えば駅前通の居酒屋「たけし」みたいな場所である。
小沢かづとくんがこのサイトの運営者の中田君を紹介してくれ、中田君とってもいい人で「あー、いいっすよー、ぜひ置いてください」と即決で取り扱ってくれることになったのである。
このサイトならクレジットカードが使えて簡単です。左の写真にリンクしてますので、ぜひどうぞ。
丹後のサイトから買うのは面倒だししゃくだけど、こっちのHoickのサイトなら誰が買ったか丹後にはわからないからちょうどいいや、という方が相当数おられると思います。そういう皆さん、ぜひHoickでお気軽にお買い求めください。
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本日、息子の誕生日である。11歳である。
まっこと早いものだなあ。11年前、いよいよ今日生まれるという日、新潟からオレのオヤジが祝いの一升瓶を風呂敷に包んでぶら下げてやってきたのを、つい昨日のように覚えている。
生まれた直後に産湯に浸かっている最中、早くもおしっこを派手に飛ばした息子。父親になった喜びというよりは、夫婦はやめられるけど親子はやめられないし、もうこれで何かからも逃げられなくなったなあ、と腹をくくったっけ。
男子も11歳となると立派なものである。大病やお怪我もせず、よくぞここまで育ったものだ。
その息子が「罪と罰、読みたいんだけど」と言ってきた。へ? 罪と罰? マルとバツじゃないの?
違った。ドストエフスキーの小説の方であった。
んがあ。小学5年生が読むようなものかよ、罪と罰。オレもドストエフスキーは「あるなんちゃらの記録」とかしか読んでなくて、「罪と罰」は未読だ。
こんなものを小学生が読んで人生に絶望し、ぐれられては困るなあ。
なので、ぐれないこと、変な宗教にはまらないことを約束させて、駅前の書店まで「罪と罰」を買いに行ったのである。
もちろん文庫でちゃんと売っていた。ふーん、どれどれとページをめくる。案外読みやすそうな話だなあ。
なんとかニコフだかの貧乏学生が金持ちの年寄りを殺しちゃって、後で幽霊が現れて一緒にクリスマスのダンスを歌うという話だっけ?
帰ってきたら息子は寝転がって「罪と罰」を真剣に読んでいた。
ほほう、感心感心。どこまで読んだかなと思ってのぞいてみたら、表紙裏の著者略歴と訳者略歴を食い入るように読んでいるのだった。わけわからん。
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その息子が「ノートがいるんだよ」というので、書店の帰りに西友に寄った。
そうである。まともな文房具店のない石神井公園では、文房具を買うにも西友が一番の売り場なのである。困ったものよ。
品揃えは当然貧弱だから、本当に欲しかった大判のノートは置いてなくて、しかたなく小さいノートで妥協する。
西友は1000円の買い物をすれば駐車場がタダになるから、洗剤とか柔軟剤とか入浴剤とか、剤関係を中心に買って駐車場台の帳尻を合わせる。罪じゃなくて剤だな。
そしてレジに行き、お金を払って駐車券にハンコを押してもらおうとした途端、レジのおばちゃんが駐車券をひらひらーと落としてしまったのだ。
舞い落ちた駐車券はそのままするするっと、なんとレジ台の下に滑り込んでしまったのである。あららら、大変。
おばちゃん「あららら、どうしましょ、どうしましょ」と大慌てでかがみ込み、手を突っ込んで取ろうとするが届かない。次にモップのようなものを突っ込んで取ろうとするが届かない。
いや、別に駐車券はどうでもよくて、駐車場から出られるように連絡してくれればいいんだけど。
そう言っても、はいっはいっ、と言うばかりであくまでもレジ台の下から駐車券を取り出そうとするおばちゃん。
そのうちオレの後ろの行列ができはじめたので、オレはいいから後ろの人のレジをやってあげて、と言うのだがおばちゃんは焦りまくって「はいはい」と言うのみ。とうとう店内放送のマイクを手に「1階レジ、応援お願いします」とヘルプコールだ。
と、やってきた新しいおばちゃんレジは一緒になってレジ台下を探し出す。いや、だから後ろの人を先に。
その声に応じて、ようやく後ろの人のレジに気が回ったらしく、「お待たせしました」と言いながらおばちゃんはレジをチーンとやったのだった。
まあ、そういう時ってさ、普通、あ、すみませんね、とか頭を下げるとかするよね、後ろの人。オレならそうする。
ところが後ろにいた若妻風ざーますママは、オレの方を見向きもせず、ふんっという感じで立ち去ったのだ。ああ、感じわりー。照姫に蹴られちまえってんだ。
さて、レジではついにレジ台そのものを移動させるという最終手段の大技に出ることになったようで、2人がかりで、せーの、とレジ台を押し始めた。
ずずっと移動するレジ台。と、その瞬間、現れたのは100円玉だった。
息子が、あっ、と言い、誰もが息を呑む一瞬。昔に釣り銭が落ちたか。一瞬の後、その100円玉はレジのおばちゃんがささっと拾い上げ、どこへやら隠してしまった。
なるほど、スーパーのレジ台の下にはカネが詰まっているということか。
結局、駐車券はその100玉の近くに落ちていて、ようやっと発見することができ、事なきを得たわけだが、レジのおばちゃんにとっては事ありだったわけで、まあ、ご苦労様であった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「taxi」歌謡曲の特集。恩田陸の、中森明菜のすごさを的確に表現した一文が見事。あと、誰だっけか、森進一の異形ぶりがいかに芸能界を変えてしまったかという指摘も鋭かった。
2012.04.23
小学生も高学年になると、男子と女子は分かれるなあ。どうしてあんなに仲が悪くなるのだろう。
男子は基本的にどんどんアホになっていき、どんどん肉ばかり食うようになる。対して女子はどんどん徒党を組み、派閥闘争に突入する。
基本的にお互いを相容れない存在と見なすようになるのだな。
息子に聞いたら女子を呼ぶ時はほとんど「ねえねえ」と、名前など口にしないのだそうだ。女子もしかり。
いつの時代も変わらないなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.22
石神井公園では毎年春に祭りが開かれる。照姫祭りというもので、石神井公園で最大のイベントであり、練馬区内全体で見てもけっこうな規模の祭りだ。
だが、練馬区民以外はほとんど知らないのも事実である。
おれっちのあたりで有名だから世界中の人が知ってるべ。
その発想は田舎者であり、同時にアメリカ人的でもある。よって練馬区は田舎のアメリカだ。なんのこっちゃ。
それはともかく、なぜ地元以外にまったく知られていないかというと、これがバブルの頃にでっちあげられた急増の祭りだからだ。伝統も格式も何もない。
それゆえに平安衣装を身にまとって照姫に扮した一般公募のモデルの後を、半裸のサンバダンサーズが奇声を上げて腰を振りつつ練り歩くという無茶苦茶なことになっているのだ。これは確かに一見の価値がある。
ちなみにWikipediaによれば「10万人もの人が集まる盛大なお祭り」とあるが、そんなに集まるわけがないだろ、ウィキ。
そういうお祭りであるのでオレも毎年楽しみにしている(サンバダンサーズが楽しみなのではない。為念)のだが、今年はタイミングが悪く、たんさいぼうの練習とかぶってしまった。
タイミングが悪いというか、すっかり祭りのことを忘れていただけなのだが。
さらに今日はたんさいぼうだけでなく、くまかつとも一緒である。
つまりくまさんこと高杉正さん、かつこと小沢かづとさんのユニットとの合同リハなのだった。
なぜかというと、5月に調布市で開かれる調布親子まつりに出演するためである。
この祭りは、照姫祭りなんか足元にも及ばない、1,000万人もの来場者が予定されている世界一の祭りだ。そのような祭りで、最高のパフォーマンスを見せてくれよアニキ、とかづと君から頼まれちゃってさあ、それで練習することになったわけよねー。
で、練習のことは面倒くさいから書かないで省略。大事なのはその後の反省会だ。
照姫祭りに遊びに行ってたヨメと子供が帰ってきたので、ああ、疲れた、ああ、大変だった、もう立てない、立てないけど反省会だから仕方ないので行ってくる、と息子に言ったら「ふーん、反省会ねー、ふーん」とハナから信用していない。うーむ、どうしてだろう。オレの顔に何か書いてあるのだろうか。
まあ、いいや。
反省会の会場は、もちろんろくでなしの酒場・魚せいである。今日はなぜか11人の団体、しかもすべて女という予約が入っているので、オレたちの反省会は小上がりで行われたのだった。
ちなみにこの魚せいに来る途中、オレんちの近くの住宅展示場脇を通ったら、広場に大きな檻が置いてあって、中をひょいと見たら、なんとそこには虎がいた! 本物である。ベンガルトラと書いてあって、いったいベンガルってどこだ? ともかくそのベンガルから来た虎らしい。
おそらく週末の客寄せイベントに呼ばれた虎だろうなあ。狭い檻に押し込められ、人間に見られてストレスがたまりまくったこんな大きな虎が家にすぐ近くにいたなんて、知らなかった。すげえ怖いじゃないか。
怖いもの知らずの小沢かづとは、例によって動物を見ると興奮してズボンをおろしそうになったのだが、それを危うく押しとどめてオレたちは魚せいに向かい、そして魚せいから帰る頃にはこっちがトラになっていたのであった。
お粗末でした。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.21
毎晩オレは、春になると放火犯が出るので見回りに行ってくるだとか、コンビニに行ってくるけど混んでると思うのでちょっと遅くなる、などとでまかせを言っては魚せいに行く。
その際は、ヨメのママチャリを借りていくことが多い。
このママチャリの調子が悪く、ブレーキがまるで効かない。いや。まるでってことはないけど、すごく効かない。
ヨメに、修理してもらえと言っているのだが、どうも自転車に行ってもこれが限界らしく、そもそも自転車自体が相当にぼろくなってしまったようなのだ。
考えてみればなんと7年も乗ったという。息子が幼稚園に入った時に買って、以来、子供2人を前と後ろに乗せて幼稚園の送り迎えをはじめ、どこへ行くにも頑張って走ってくれた自転車なのだった。
そうか、さすがに寿命か。よく頑張ってくれたよなあ。
というわけで、先日ついにこの自転車は引退。最後にお疲れさんと記念写真を撮って、自転車で処分してもらった。
そして引き換えに新しい自転車。もはや子供を前と後ろに乗せることはない(つまりは子育ての一番楽しい時期は終わったということか)し、典型的なママチャリだ。
そして、そのぴかぴかのママチャリの隣をふと見れば、ぼろぼろの息子の自転車だ。
これは5年乗ったという。幼稚園時代から乗り続けているということで、これもさすがに小さくなっちゃって、友だちがみんな大人の自転車に乗っているというのに、このままではいかんなあと思ったのだ。
塾の時間も増えて7時を過ぎて1人で帰ってくることも増えたし、ちゃんとした自転車がいるよなあ。
というわけで、ヨメに続いて息子も新しい自転車だ。もちろん古い自転車にはさよなら、ありがとねと言いつつ、記念写真を撮る。
いさわし、これは歌になりそうだね。くわもが書いたら、泣ける歌ができそう。いや、やっぱりオレが書く。
息子の新しい自転車は、驚くなかれ、ヨメとおんなじ大きさだった。
小学生男子。あと2、3年で母親を抜いてしまうのだろうなあ。
そうなったらまた自転車の買い換えだ。まっことこの年代の買い物は、戦隊ヒーローものを毎年買い換えさせられた幼年期時代に続く不経済さだよ。
マウンテンバイク仕様のこの自転車に乗って息子は「わー、ブレーキがかるいー、わー、スピードが出る−」と大喜びで塾に行ったのだった。
さて、こうなると不憫なのが娘である。
なにしろ今までお兄ちゃんのお下がりの自転車を押しつけられてきた。友だちが可愛らしい自転車を買ってもらって嬉しそうにしているのを横目で見ながら、自分はお兄ちゃんのお下がりの男の子自転車でガマンしてきたのだ。
それを見ながら知らんぷりの親。
だが、さすがにもうお兄ちゃんのぼろぼろの自転車を渡すわけにはいかない。もうずいぶん女の子らしくなってきたしなあ。
というわけで、お兄ちゃんの自転車を買った1時間後に今度は娘と一緒に自転車屋に行き、同じ店員をつかまえて「今度は妹のをください」と言ったのだった。
高さを見てもらい、娘は初めて自分の好みで自転車を選ぶ。嬉しそうだったなあ。
もっと可愛い女の子らしい自転車もあったが、娘は気に入った一台を見つけて譲らず、初めて自分で選んだんだから好きなのを買わせてやろうとオレは思った。
こうして今月の我が家は一挙に3台も自転車を買い換えたのだった。
そしてオレだけ自転車がない。
新しい自転車が3台も並ぶのを眺めて、お父さんだけ自転車がないんだね…とつぶやいて、オレは、ちょっと大事な用がある、と家を出たのだった。
もちろん子供たちは、飲み過ぎないでねえーと明るく見送ってくれた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「日経ビジネス」
2012.04.20
3月24日の日記で紹介した学研の「さくらんぼ体操」であるが、早くも増刷に入ったと学研から連絡が来た。おお、それは朗報。
もっともいくら売れたところでオレの収入になるわけではない。それでも、関わった本が売れるというのは嬉しいことである。
昨日はCDを出して、今日は本の増刷ということになると、なんだかとってもオレは売れっ子ちゃんのようである。とても気分がよい。
しかし、現実に立ち戻れば相変わらず揉み手に擦り手。人様に頭を下げてはちまちまと原稿を書いて過ごしている。
コマちゃん、こっちが本業だからねー。
ところでそのCDであるが、昨日告知して早速3枚売れた。ありがとうございます、まっちゃん。
だがそれ以外はなしのつぶて。うーむ、販促しなくてはなあ。
ツイッター等で暴言を吐いて自分のブログ等に誘導するのを炎上マーケティングといい、知らん顔してブログに広告を忍び込ませるのをステマという。ネット時代のマーケティングもいろいろだ。
ならばこういうのはどうだろう、さらしマーケティング。オレ考案。
おーい、コマちゃん、CD買ってくれよ。買ってくれよ。買ってくれよ。買わないと、あんなことも、こんなことも、全部さらしちゃうよー。
どうだ、これならコマちゃんも買わざるを得ないだろう。これぞ、さらしマーケティング。
ビジネスモデル特許も取れそうな気がしてきた。
*
まあ、それはともかくとして先日ヘッドホンを買った。クラシックプロのヘッドホンである。
なんと3500円。わははは、やっすー。
本当は1980円のJTSのヘッドホンを狙っていたのだが、在庫切れということで、同カテゴリーのクラシックプロにしたのだ。
安い。安くて、それなりである。決していい音ではない。だが、ボーカル録音の時に歌手が気持ちよく歌えるのではないかという、安っぽい音なのだが、それがちょうどカラオケみたい、という感じのヘッドホンなのである。
現在エージング中。と言えばかっこいいが、要するにほったからかし。
早く誰か歌手に使ってもらいたいものである。
*
間もなく息子の誕生日である。11歳だ。早いなあ。
先人まで折り返し点をとっくに過ぎてしまったではないか。
誕生日プレゼントが欲しいというので何がいいかと聞いたら「えーと」とつまる。要するに欲しいものなどないのだ。いまどきの子供には。
結局、ルービックキューブをヨメにねだったらしいが、そんなものは既に持っているだろう。ただ、今のは安っぽいので今度はもっと本物っぽいのが欲しいそうだ。
ヨメは「西友に売ってたから今度買ってくる」と言う。そんなものなのだ、今時の誕生日プレゼントなんていうのは。
もっともあと1、2年もすれば「小遣いくれよ」の一言で終わるのだろう。
それを思えば、プレゼントは何がいいかなあと一緒に考える今をもっと大事にしなくては。
*
ところで人はどれぐらいの頻度で結婚指輪をなくすのだろう。
夕べ風呂上がりから見つからない。ここ最近、何度か同じように家の中でなくして、しばらくして出てくるの繰り返しだ。
おろおろ。
このまま結婚指輪が出てこなかったら、人にちらっと左手薬指を見られて、とまどった顔をされて、微妙に家庭の話題を避けられたりするのだろうか。
どうせなら、指輪の代わりにボールペンで書いておくか。さらなる困惑顔が楽しめるかもしれない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「FRIDAY」「新潮45」
2012.04.19
オレが生まれた時、家にはテレビがなかった。初めてテレビが来たのは4歳の時で、それがカラーになったのは中学生の時だった。
共働きの両親はまじめに汗水流し、コツコツと一生懸命に仕事をすれば、昨日より今日、今日より明日と生活は良くなっていくんだということを教えてくれた。
物心ついた頃から思春期の頃まで、そうした価値観を植え付けられて育ってきたのが我々の世代。つまり昭和30年代生まれだ。
もしかして、そういう価値観を知っている最後の世代かもしれない。
1982年から2012年の30年間で日本は大きく変貌して、特に後ろの20年間では日本がゆっくりと衰退していって、ハッと気がつけばこのままでは日本は先進国から漏れ落ちてしまうとまで言われる始末だ。
シャープは台湾企業に救いを求めて屈し、三洋はとっくに中国に買われ、今では多くのメーカーが中国の下請けとしての道に活路を見いだそうとしている。
どうも間もなく日本は立ちゆかなくなるのではないかというところにギリギリで気がついた風でもあり、どうもこの政府はまったくの役立たずであることを察してもそれを選んだのは自分自身であるという、3.11後を見ればそれは史上最悪の天に唾状態である現実に直面し、我々はひたすらおろおろするばかりである。
なに、それはそれで仕方ない、滅びるなら滅びるのもまた一つの道、錆びて腐るのもいいさと北原白秋のようにしらけてみるのもアリかもしれないが、しかし、食卓で大量の教科書とノートを広げて宿題と格闘している我が子を見れば、なんと言われようともこの子たちの未来に何らかの希望を灯してやらねばという焦燥にかられてしまう。
やはり昭和30年代生まれの我らが現役でいられる残りの時間に、それが短いか長いかわからないが、かつての昨日より今日、今日より明日という価値観を若い世代に伝えていく、あるいは叩き込んでいくということが我らに課せられた使命かもしれないなどとも思ってしまうのだった。
本日、オレの遊び歌ユニット「たんさいぼう」のCDリリース。ファーストCDだ。リリースっていっても自主販売。それでも金をかけてちゃんとプレスしている。
30曲・1000円。このボリューム感はお買い得。
学生時代に童謡研究会というサークルに入って、いろんな子供の歌を創ったり演奏したりして、卒業してからは当時の仲間とは年に1、2度会う程度だったが、ここにきて「たんさいぼう」で再び昔のような歌作りが始まった。
児童館へライブに行くと、小学生のガキどもがまっすぐな視線をぶつけてきて、大声で一緒に歌ってくれる。
保育所に行けば、茶髪のママがゼロ歳児を抱え困惑した顔ながらも小声で歌い、おそるおそると新しいママ友の輪に入ろうとしている。
ママが笑顔になるとゼロ歳児もご機嫌になり笑う。それを見た隣のママがまた笑う。
沈み行く日本、置いて行かれる日本なれど、日々の人々の営みはこんなにもピュアで尊いと思う。
無意識ではあるけれど、そんな気持ちが十分に込められた歌ばかりのCDになったはずだ。
茶髪のママたちは、きっとこの子たちの明日が今よりもっといいものになって欲しいと願っている。
小学生のガキどもは、未来は絶対に明るくて、なりたい自分になれるんだと信じている。
そして、オレが食卓でノートを広げる自分の子供を見て思うように、この子たちの親も何か希望を灯さねばと痛切に感じているだろう。
明日が平和でありますように。
その願いは、普遍だ。そして、その願いは必ずかなえられるとオレは信じている。
つーかさ、やっぱり我らの世代がかなえていかねばならないのだよ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」
2012.04.18
昨日は多摩の山奥に行ったかと思ったら、今日は栃木の田んぼの中である。
田舎なので電車じゃなくて車だ。車じゃなきゃ行けない場所だ。
だが問題が一つ。行き先はH社。オレの乗ってる車はT社。
アサヒビールの社内食堂でキリンビールを飲むような、韓国サポーターの席でサムライブルーを着るような、尖閣列島で中華料理専門店を開くような、要するにそんな攻撃的行為に出るようなことになりはしないかと、びくびくなのである。
目的地が近づいてはっとあたりを見れば、走っている車はフィットにフィットにたまにステップワゴンにまたフィットに、H社の車ばかり。オレの乗っているT社のエスティマは、心なしかH社の車に囲まれているような、そしてそれが徐々に狭まってきているような感覚に陥った。
そしてH社軍団に連行されるように乗り込んだ先方の駐車場。よく見ればT社ワゴンのユニマットの営業車とか、要するにH社以外も普通に並んでいてホッとなで型の肩をなで下ろしたのだった。←我ながら面白い言い回しだなあ。
だからとって、気を抜いて魚せいでサミットを褒めちぎるようなことを口にしてはならないのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.17
立川駅から青梅線に乗り換えて中神という駅で降りる。
青梅線というのは東京の山奥に行く電車で、ドアは降りたい人が自分で開ける方式。さすがに手動ではなくてスイッチを押す。でも基本的な考えは、田んぼを走るローカル線と同じなのだ。
いつだったか青梅線に乗って終点の奥多摩まで取材に行ったことがあったなあ。立川から1時間。それなのに集合時間が9時と聞いて泣きながら青梅線に乗ったっけ。
中神駅は初めてである。
こういう初めての駅に来るとちょっと嬉しくなってしまって、うろうろと歩き回ってしまう。
とりあえず昼飯だ。一通り歩き回って結局最初に目にした駅前の小さな居酒屋でランチを食べる。
カウンターで老夫婦がやってるような居酒屋で、ちゃんと目の前でご飯を作ってくれるのが嬉しい。やはり作る人の顔が見える店というのはいいもんだ。
しょうが焼き定食800円。ごく普通。
約束の時間までまだ少し間があったので食後の腹ごなしもかねて、再び周辺をウロウロとする。
小さな駅の小さな街なのに、なんだか異常に飲み屋が多いのではないか。それに気づいて俄然興味が湧き、あちこち歩き回っては飲み屋の佇まいを眺める。
地方の駅前によくあるスナックが多くて大喜び。小料理屋によさげな店が2軒ほど。
時間が合えば飛び込んで飲むのだがなあ。残念。初めての街で知らない飲み屋に入って週刊誌を片手に1時間ほど過ごすのが大好きだ。
しかし真っ昼間から、しかもインタビュー前だというのにそういうわけにもいかないだろう。
しばらくしたらあんなにいい天気だったのに、ぽつりぽつりと雨が降ってきた。
ところが後でヨメにメールしたら、この時間、練馬は豪雨、落雷だったらしい。小学校では下校時間にも関わらず全員教室に集められて待機させられたほどだったそうだ。
そんなことはつゆ知らず、息子のために「子供の科学」と娘のために「りぼん」を買って帰る。男兄弟で育ったから女の子の雑誌はよくわからんなあ。
帰ったら息子が一人で宿題しながら留守番していた。
しばらくしたら「頭が痛い、寒気がする」と訴えて倒れていた。あれれ。熱を計ったら38度だ。
困ったなあ。ともかく車に乗せてかかりつけの医者に連れて行く。看護師がよく魚せいに来る例の医者だ。
「昨日もインフルエンザが出ましたからねえ」と医者。へー、まだ出てるんだ。
「でも今検査してもわかんないから、明日も熱があったらまた来てください」というので、へーいと答えて薬をもらって帰る。
息子はいつもなら脇目も振らずらむさぼり読む「子供の科学」も「あしたよむー」と脇へ押しやって、すぐに寝たのだった。
ようやく春も本番である。こういう季節には頭の中にお花畑が咲いて、いろいろおかしくなるやつが出てくる。痴漢とか、放火とか。
そういう危ないヤツが町内をうろうろしてたらいけないから、ちょっと見回りに行ってくる。
そうヨメに大嘘をついてオレは魚せいに飲みに行くことにした。玄関を開けたら雨はすっかり上がって、星が輝いていた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊ポスト」
2012.04.16
幼稚園時代、息子はオレがいつも家にいるのが不思議だったそうだ。他の家のパパはみんな会社に行くのに、というわけだ。
えー、それはつまりお父さんは、おうちが会社なんだよ。
そう説明したら、あー、そうだったのかーとあっさり納得したっけ。年長の頃である。
一方の娘はというと、別に不思議でも何でもないらしく、友だちが遊びに来ると「お父さんはアレンジャーでコピーライターなんだよ、今日のお父さんはどっちかな」と言ったりしていた。
もちろん今も朝は他の家と違って普通に家にいて、行ってらっしゃいと子供たちを送り出している。
そして家の門の前に立ち、登校班の集合場所から歩いてきて歩道橋を渡る子供たちの姿を見送って、手を振っている。
息子も娘も、そんなオレを認めると遠くから手を振ってくれる。
その手の振り幅も低学年の頃に比べると徐々に小さくなってきて、ぼちぼち娘などは「もう手を振らないで」とか言いそうであるが、今のところは何も言われない。友だちに冷やかされてないのかな。
というより、そもそもあそこのお父さんは家にいてちょっと不思議なお父さん、と友だちにも思われているからかえって何もないのかも。
その息子も、5年生になってクラス委員に選ばれた。3年生に続いて二度目だ。そして今日は全校の委員会があって、副委員長に選ばれたそうだ。
中学で言えば生徒会の副会長か。
そういう立候補を求められたらとにかく手を挙げなさいというのが幼稚園時代からのヨメの教え。きっと他に手を挙げる児童がいなかったんだろうなあ。
そう言ったら「4人いたよ」とのことだ。へー、じゃあ、じゃんけんで決まったのか。
ところが「投票だよ」と言う。立候補した4人がそれぞれ全員の前で施政表明演説を述べ「みんなと仲良くできる学校にします」とか何とか言った息子が票を集めて副委員長になったそうだ。
へー、立派なもんじゃん。
オレはというと、図書委員とか新聞委員とか、そんな泡沫委員しかやらせてもらえなかった。学生時代も火元責任者である。
幼稚園のPTA時代に父母会会長をやったのが人生で唯一の「長」だ。いかに人望のない人生を送ってきたか。
そんなオレからすると、息子は立派なものである。あと2年もしたら遊んでもらえなくなるのだろうなあ。
その分、今はたくさん遊ぶのだ。勉強なんかさせとく場合じゃない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「東洋経済」
2012.04.15
息子が低学年の頃に入った囲碁教室は、もう何年目になるのか。
去年からは「将棋もやりたい」というので将棋教室にも入った。同じ教室、同じ先生が、将棋・囲碁と連続して教えるので、それは楽ちんである。
囲碁はもともとできないので勝負にならないが、将棋ではオレは勝てなくなってきた。つーか、今やほとんど歯が立たない。頭の柔らかい小学生が本気で夢中になれば、将棋もゲームも、大人はかなわないなあ。
その将棋・囲碁教室は月に二回、日曜に行われる。今日がその日で、朝から光が丘のNHKカルチャーセンターで勝負しているのだった。
今日は将棋は二勝一敗、囲碁は一敗。いつもは負けることのない囲碁が今日は負けだったので、どうしたんだと聞いたら、相手が先生だったらしく、それじゃあしょうがねえなあ。
昼過ぎに将棋・囲碁教室を終えた息子を迎えに行って、そのまま家族で戸田のイオン。大型ショッピングセンターだ。
イオンは全国各地にあって、どこも同じようなつくりだれけれど、店内の雰囲気というのは確実にその地域の民度が反映されるねー。
あまり言うのははばかられるが、みんなそう思っているのではないか。
好んでいく日ノ出町のイオンは、山奥ののんきな土地柄か、穏やかでゆったりして心地いい時間が過ごせる。それに対して、えーと以下自粛。
イオンでは100円ショップに行った。息子が「塾で電卓が必要なんだよ」と言うからである。
電卓? それならiPad持ってっていいよ。
そう言ったら息子は「いや、そういうわけにも…」と腰を引く。娘なら、やったーと大喜びで持っていって絶対に休み時間にゲームして大騒ぎになるだろうに、息子は手堅い。
じゃあ、オレの机の中に転がってる余り物をやろうかと思ったけど、まあ、せっかくなら新品を買ってやろうと100円ショップに来た次第。
余り物と100円ショップと、どっちが上等なのだろう。わはは。
息子に105円を持たせ、好きなのを選んで買ってこいと言う。105円じゃあお祭りの縁日でも何も買えないわなあ。
それでも息子は安っぽい、というか安い電卓を選んでレジに並び、買ってきた。
たったそれだけなのに、自分の電卓がそんなに嬉しいのか、家に帰ってもずっと手にしたまま離さない。スイッチを入れては数字を打ち込んでいじってる。
あげくに、我が家で一番上等な場所であるらしいテレビテーブルの上、ちょうど真ん中に飾られた。
そして「名前はティム君だから」と息子が言う。
で、電卓に名前を付けて飾ってるのかよ〜。
どうも小学生男子のやることはよくわからない。
その後、息子は池上彰のテレビを見ながら、今一番の関心事であるホルムズ海峡封鎖による原油高騰について一人で熱く燃えていた。なかなかに勉強熱心である。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」「サウンド&レコーディング」
2012.04.14
桜の散り際というのはやはり見事なもので、まさに一年一度の花吹雪、日本人なんだなーと改めて我が身を思いながらこの季節を迎える。
葉桜となってから1ヵ月が、一年で最もステキな季節で、オレも大好きだ。風は緑色が一番似合う。
のんびりとミディアムテンポのカントリーなんぞに身を委ねてみたいものだ。
ああ、だがしかし。
今日は朝から無情の雨。しかも時と共にどんどん強くなり、優雅に舞い落ちれば美しき点描となる桜の花も、これでは単なる汚れたゴミ。
早く排水溝に流れて消えてしまえと邪魔者扱いされるのだった。
これもまた日本人らしいのだ。
そんなことはともかくとして、本日のオレはミディアムテンポのカントリーに身を委ねるどころか、賑やかなシングアウトの歌とガキどもの声に襲われて過ごしたのだった。
某児童館の人がだてぽんの歌をえらく気に入ってしまい、子供たちの声を入れたいというので、物好きにもその録音に出向いたというわけである。
別にたんさいぼうは何の関係もなく、単なるだてぽんの歌なので勝手にやってもらいたいものだが、乗りかかった船、片足踏み外したどぶ板、行きがかり上、オレも録音をすることになったのである。
まあ、アレンジャーだし、そういう性分だし、オレ。
小学生のガキが9人。がなり立てると思ったら案に相違して緊張しているのか、ちょぼちょぼとしか歌わない。
そこに蹴りを入れ、ウサギ跳びも加え、最後はスクワット3000回を行い、「限界まで追い込んでから始まるのがプロレス」というジャイアント馬場の名言至言よろしく激詰めした後、ようやくテイク5でコーラスが録れたのだった。
おかげで終了時には一人前のプロレスラーの面構えをしたガキどもであったが、あろうことかオレとだてぽんを「兄弟でしょ」と言いやがった。こらガキ、目玉ついとるのか。
「ついてるよーん」とガキのコーラス。「だってそっくりじゃん」。
お互い、いやーな顔をして見合ったオレとだてぽん。
どっちがお兄さんに見えるかと訊いたら、全員が「こっち」とだてぽんを指さした。うひゃひゃひゃ、子供は子供、やっぱり浅知恵じゃのう。とゆーか、おっさん度が高すぎるぞ、だてぽん。
指さしてだてぽんを笑いつつ、オレたちは雨の中を帰って行ったのだった。
夜、ちょっと花見に行ってくると言い残して家を出る。十分しつけの行き届いた子供たちは「いってらっしゃーい、飲み過ぎないでねー」と布団の中から見送ってくれる。
魚せい、誰もいない。ガラガラである。
引き戸を開けたら座り込んだ大将が一人で「てやんで、誰も客がこねんだよ、もう7杯も飲んじゃったよ」とやさぐれている。飲んべえが飲み屋をやってはいけないというのは、江戸時代からの常識なのに、この大将は。
放っておいて勝手に飲んでいたら、「客がちっともこなくて売れ残ったから」とアジのたたきをサービスしてくれた。おお、ラッキー。
まあ、この雨だから客は誰も来ないよとなぐさめたところ、大将は「いんや、サミットができたからだ」と先月オープンしたスーパーのせいにする。そんな何百メートルも離れた普通のスーパーがオープンしたところで、居酒屋にはまったく関係ないと思うのだが、大将はあくまで住友商事系のスーパーであるサミットに呪詛を吐くのであった。
そんな大将に向けて、おばちゃん(奥さん)が「あんたはいっつもオレが社長だって威張ってるけど、世間の人はそんなこと誰も言ってないから」と説教をたれ、さっさっと上がってしまう。
後に残された大将は「おらあ別に社長だなんて威張ったことはねえぞ」と吠えるのであるが、オレは無視して酒を飲む。
まったくミドルテンポのカントリーの一日が、聞いて呆れるわい。とほほ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サウンド&レコーディング」
2012.04.13
昨日の日記を見た小沢かづとから「こらあ〜、オレはズボンなんかおろしてへんぞ」という関西弁での猛抗議が届いた。
この男は、都合の悪い時や何かごまかしている時は関西弁が出るという妙なクセを持っている。
東京出身なのに関西弁が出るというところからして、何かを覆い隠したいという深層意識の表れではないかと思われるのだ。
それはともかく、本日は昼過ぎにインタビュー仕事が終わって、午後からは仕事部屋にこもって原稿なのだった。
オレんちの隣は、広大な畑である。
ラジオの実況でたまたまここを通りがかったTBSのアナウンサーが「このあたりは都内とは思えないほど畑が広がっています」と口走ってしまったような畑だ。
時は春。
そう、種まきである。隣の畑では今日も一日トラクターやなんかがウィーンと音を立てて、おじさんがのんびりと畑を作り、種まきしているのだった。
なんとも穏やかでのどかな春うらら。
そんなのんきな音を聞きながら原稿を書いていると、当然緊張の糸は緩んできて、いつの間にかうとうと眠り始めるのだった。困ったものである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「宝島」「美味しんぼ」
2012.04.12
遊び歌作家の小沢かづとくんが電車に乗っていたら、近くに美人2人がこそこそ何か歌ってたという。耳を澄ませたらなん「さくらんぼんぼん」と口ずさんでいたらしい。
驚喜するかづとくん。なぜならその歌の作者だからだ。
よく作家がたまたま立ち寄った書店で自分の書いた本が売れるのを目にすると、いても立ってもいられないという表現をするが、それと同じ状態だっただろう。
嬉しくなるとなぜかズボンを脱ぎたくなるというかづとくん、ベルトに手をかけながらその美人2人に「その歌をつくったのは僕です、でへへ」と名乗りを上げたそうである。
詳しく聞いたところ、その美人2人は保育士さんで0歳児を受け持っており、「さくらんぼたいそう」を毎日園で流しているのだそうだ。
ますます驚喜するかづとくんは、ますますズボンを下ろしそうになったが、ぐっとこらえて感激の涙を流したのだそうだ。
ん、待てよ、保育士さんということはピコロの付録のCDを聴いたのではないか。ということは、アレンジがオレでボーカルがヨメと娘という、丹後ファミリー制作の音が流れているということか。
かづとくんに確認したら、まさしくそうであった。
ほほう、これはこれは。今までピコロの要請に応じていろんな歌を作り、アレンジし、録音してきたが、果たしてちゃんと聴かれているのかどうか、今ひとつ手応えがなかった。
それがこんなふうに思いがけないカタチで判明して、とっても嬉しいなあ。毎朝、どこかの見知らぬ保育園でヨメと娘の歌声が流れているのだ。
かづとくん、ありがとね。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊新潮」
2012.04.11
多国籍軍との戦いはさらに続き、今日は韓国、アメリカ、チェコという亜米欧の世界三極を制覇した。どっと疲れる。
もっとも当たり前のことだが国籍は違ってても日本に暮らしているのだから価値観は近いものがあるし、基本的に極めて友好的なトークができたのだった。
この調子なら、中東の皆さん相手でもオレならうまくやっていけると思ったかどうか知らないが、あの鳩山のタコはそろそろ首に縄付けて引っ張り降ろした方が日本のためだろうなあ。
よくもこのタコに首相をやらせちゃったもんだ、オレたち。続けて首相になったのがさらに輪をかけて規格外れだったタコ2号。
日本人は不幸である。っていうか、日本人に似合いのタコだったか。
それはともかく北の方でミサイルが上がるとかなんとか騒いでいるというのに、インドネシアでまた巨大地震とか。一昨日、インドネシアから来ている人をインタビューしたばかりだよ。
イスラム教だから「私の宗教に理解を示してくれる会社を探しています」と笑いながら語った彼女は、今頃肉親のことをひどく心配しているだろうなあ。
どうか無事でありますように。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ボイス」
2012.04.10
今日は中国人、ミャンマー人に話を聞いた。でも、今日は日本人で素晴らしい人がいて、ホッとした。
日経新聞に、グローバル市場では同一業務・同一賃金化が進むと書いてあった。
なるほど、だから日本人の収入はどんどん下がり、中国の人件費は上がると。長い目で見ればこれは当たり前の現象であって、ということはこれがしばらくは続くということか。
オレは日本人向けに日本語で文章を書いて生活している。だが、日本語で取材して中国人向けに中国語で文章を書く中国人が確実に表れてくるわけで、こっちのほうが大きいマーケットを相手にしている分、大きな仕事をするるのだろう。
いや、それどころか日本人向けに日本語で書く中国人ライターがごく普通に出てくる日もありえるわな。電化製品や電子部品が中国製品に市場を奪われたように。
そういう恐ろしい事態も絵空事ではないのだと、実に流ちょうに日本供御を操り丁寧な字を書く若い中国人を見て思ったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「文藝春秋」巻頭のコラムで立花隆が、太陽の活動を調べている日本の人工衛星のデータをもとに“地球が氷河期に入りつつある”と警告している。温暖化はどこ行った? そのリアルな警告内容にちょっとびっくり。けっこうマジかも。
「とりあたまJAPAN: 日はまた昇る!編」 西原理恵子、・佐藤優、新潮社。週刊新潮で一番面白いコーナーが単行本化。2巻目だ。相変わらずの切れ味であるが、この二人ならばもっとイケると思うのだが。今後に期待。さらに期待。
2012.04.09
インドネシア人、モンゴル人、ベトナム人と話す。間に日本人も。えーと、率直に言って日本人との話が一番つまらなくて一番薄っぺらだった。とほほ。
新聞休刊日。
「義烈千秋 天狗党西へ」伊東潤・新潮社。幕末の動乱、最大の悲劇とされた天狗党の道行きを、丹念なタッチで再現している。天狗党が結党されるまでの前半部分はちょっとたるいし、登場人物が複雑で混乱するのだが、天狗党が西行きを開始した後半以降は、リアルなタッチで読ませる。こんなひどい歴史があったとはしらなんだ。それにしても近代以前の日本では、よく人が殺されていたんだなあ。虫けらのように平気で殺される人々の姿に、しかし、これはわずか150年前の姿なのだ、と改めて驚く。
2012.04.08
ご近所のお花見に誘われ、光が丘公園まで出かける。
直前、中の一人が身内の不幸ということで不参加になる。ほぼ同時、新潟の弟からアキラさんが危篤との知らせが入る。
光が丘公園は一面の桜だ。大勢の人出で賑わっている。子供たちも大喜びだ。
そんな中、やはりアキラさんがだめだったという連絡が入った。
こんなに桜のきれいな日に、アキラさんは逝ってしまったのか。
いつもニコニコと自転車に乗って、子供にはとても聞き取れなかったような早口でしゃべる人だった。よく通る声の人だったなあ。
桜を見ながらなんだかとても切ない気持ちになってしまった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.04.07
昨日は晩飯後、「夜桜を見に行こうか」と車に乗って近所を一回り。大泉の中央公園や地元の石神井公園あたりを車でぐるっと一巡りだ。
さすがに寒くて、花見客はいない。節電か、思ったほどのライトアップもなかった。
それでも夜の桜はやはり格別の趣がある。
今日は昼にラーメンを食べに行った後、やはり車で桜を見に行こうと、今度は高野台の石神井川沿いへ行った。日中ということもあって、土手では花見客が並んでる。
ここは大きな団地があるから、家族連れがお弁当を広げているのがほとんど。酔っ払いもいないのであった。
なんというか、川があってその両脇を桜が埋め尽くしている風景って、まあ、文句なしに圧勝という風情だ。
川と桜。これは日本人のDNAに何かが強烈に織り込まれているのかもしれない。
朝から原稿を書き続けて、夕方には全部書き終える。ふう。
やれやれと背伸びして、ちょっと床屋に行ってくるわ、と髪を切りに行った。
いつも思うのだが、床屋ってのは不思議な商売である。
一人の人間が一日にできる客の数って、10人が限界じゃない? とすると一人4000円として1日4万円が最大の売上だ。
決して少なくはないが多くもなく、当然普段はそんなに多くないわけだから、そんなにおいしい商売ではない。
数をこなすのが限界だからといって、客単価を上げるとしても、直接値上げは厳しいから白髪染めをしませんかー、ハゲ対策をしませんかーと、いわゆる付加価値競争だ。もちろんこれも限界があるわけで。
リピーター増やして囲い込みは当然のこととして、それ以外に商売活性化の決め手に欠ける。
質はどうだ、質は。
ラーメン屋なら気になる店に客のふりして食べに行って味を盗むこともできるが、床屋は気になる競合がいるからって毎日行くこともできないから、どうしてもスタンドアローン、オレんちはオレんちの商売になってしまう。
いろいろと不思議な商売だなあ。
なじみの店のおばちゃんに髪を切ってもらいながら、そんなことを考える。
30代前半はオレも美容院に行ってたが、1回1万円というコスパがアホらしく、事務所を御苑に移したら近くに安くて若い子の多い床屋があったのでそっちに変えてしまった。
以来、ずっと床屋派。特に髪を短くしてからは、床屋以外はあり得ない。
それにしてもおばちゃん、ハサミの使い方うますぎ。
小さなハサミでちょきちょき、ちょきちょき、細かく動かしながら全体をバランスよく整えていく。
おばちゃんに、すごいねー、見事だねー、と言ったら、は? と怪訝な顔をされてしまった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「FRIDAY」
2012.04.06
5人で打ち合わせしていたら、なんとオレが一番年下であることに気がついてびっくり。いやあ、久々だよ、これは。
よし、オレもフレッシュマンの仲間入りだ。
それにしても昨日のなでしこは楽しかったねえ。カップ杯とは言え、ちゃんと勝って結果を出しながら若手の育成とさまざまなシチュエーションのテストもできていて、たいしたもんだ、ノリオ。
オリンピックの後を引き受ける監督がなかなかいないのではないか。
最近は、チームのわずかなぎくしゃくもなくなってきているようで、特に永里の変身ぶりと大野の割り切りぶりに注目だ。
永里は言わずもがなだが、大野が腐らないのがエライ。まさにオシムが言ってた「水を運ぶ人」そのものの仕事で、立派である。
戦力的には、宇津木がいいですね。強くて器用だ。鮫子も倒れなくなった。体幹が鍛えられたんだろう。
いろいろと先が楽しみななでしこである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「午後からはワニ日和」似鳥鶏・文春文庫。似鳥鶏が大手出版社からメジャーデビュー。これで実績を残したら次はハードカバーか。前半、ちょっとぎくしゃくしているが、後半になって事件が動き出してからは気持ちのいいテンポ。著者お得意の切れまくったキャラがとても楽しい。“陰口は陰で言え”みたいな小さいギャグに思わず笑ってしまう。でもオレが一番好きなのは早川の高校生ミステリーシリーズで、あっちもたくさん書いて欲しいものである。
2012.04.05
昼過ぎ、丸の内を歩いていたらスーツ姿の親子連れがぞろぞろと。記念写真を撮っている家族もいる。
ははあ、入学式か?
道には「文教大学 会場」との案内看板を持った兄ちゃん。案の定、東京国際フォーラムで入学式だ。
緊張気味なれど、誰もが晴れやかな顔。地方から来た子なんかは、この日のことを一生忘れないだろう。
伊達君もここにいる父親たちと同じような顔をして写真に収まったのかな。
その足で高田馬場に向かう。
お、こっちでは早稲田だ。駅にはうじゃうじゃと人があふれ、駅前ではサークル勧誘の看板を持った学生たちがうろうろしている。飲み会やっても飲み過ぎるんじゃないぞー。
オレもサークルの新入生勧誘のイベントは大好きだった。新しい一年が始まる爽やかな高揚感があったっけ。
勧誘の際、女の子にばかり声をかけて「どこの高校? あー、知ってる知ってる」と持って行ってしまうのが、伊豆原のの特技だった。人の誕生日とか覚えるの得意だったものなあ。
今は学校関係の商社をやっているから、あの当時からその下地はあったのか。んなわけないか。
続いて渋谷に向かう。今日は忙しいのだ。
渋谷では母校とは反対側、桜ヶ丘方面に行く。こっちは専門学校が多いので、それふうの子供たちがうじしゃうじゃ。
ここでは、桜が既に満開だ。やっと春だ。
楽器屋のビルの前ではパンクの若い兄ちゃんたちが粋がって格好付けてる。今のうちに思い切りやりたいことやっとくんだぞう。
カメラマンのイイダ君が「オレの専門学校では、中野サンプラザで入学式やって、卒業式は九段会館だった。その差が、途中でリタイアした人数というわけで、半分に減っちゃってたよ」と思い出話をする。
さて、今夜はなでしこ対ブラジル。
息子が「お父さん、一緒に見ようよ」と言ってたから、今頃はまだかまだかと待っているだろう。
焼き鳥食ってビール飲んで、少しの間、桜を楽しもうかと思ったが、息子との約束のために急いで副都心線に乗ったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊新潮」
2012.04.04
某ビジネス雑誌の元編集長が書いていたが、この人は1年間にワイシャツを数十枚買うのだという。
えーと、50枚だとしても毎週一枚、新しいワイシャツを買っているわけか。これって多いのか? 普通なのか?
オレなんて、一年に2枚か3枚しか買わないぞ。そして、洗濯して繰り返し着ているぞ。
それともこの編集長のように、ちょっと着たらすぐ新しいワイシャツに替えるのが普通なのか。
オザキやコマちゃんは内枚くらい買うのだろう。Facebookで教えてくれない?
そして、この編集長の本当に変わっているところは、ここから先。
なんと着古したワイシャツは、首の襟周りをハサミでジャキッと切り落として丸首状態にし、普段着にして室内はもちろんか、近所に買い物に行くのにも着ているのだそうだ。
しかも、人にもあげるのだという。
オレはそんなものをもらってもちっとも嬉しくないし、むしろ迷惑だが、整理するとこの元編集長は毎週新しいワイシャツを買ってそのたびに古いワイシャツは襟周りを切り落として人にあげている、ということになる。
これっ、けっこう変なことだと思うのだがどうだろう。
*
某医療系大学へ取材に行く。新入生発見。18歳。たぶん親はオレより年下。実際、伊達君の娘さんが今春大学生になったしね。
大学の周囲には何もない。コンビニが一軒だけ。
勉強に集中するにはこれ以上はない環境だなあ。
春はいろいろと気持ちがいい。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経エレクトロニクス」
2012.04.03
爆弾低気圧というらしく、朝は穏やかに晴れ上がった空が昼過ぎからどんどん暗くなり、夕方には凄まじい悪天候になった。
その悪天候になりかけた午後3時、オレは新宿の高層ビル街55階でインタビュー仕事をしており、強風にビル全体が揺れ始めたのを感じたのである。マジかよ〜。
どうやらあちこちで帰宅命令が出て、電車もぼちぼち止まっているらしい。
だがオレはこのあと、夕方5時から渋谷で仕事を抱えている。
個人事業主のオレに優しく帰宅命令を出してくれる人などいない。行くしかないのだ。でも行ったらきっと帰ってこられないだろうなあ。
そんなところに電話が入った。おお、もしや中止。
違った。「いやあ、こんな天気だけど決行するって、お客さんが」とのウッチーからの連絡で、とほほほ、これは渋谷で電車が動くのを待って飲み明かすパターンかなあ。
約束の時間までちょっと間があったので、ドトールでアイスコーヒー。
普段コーヒーを飲まないオレは、一人ではまず入らないが、今日はひどい天気なので街中をうろついたり書店をのぞいたりする気にもなれない。
ぼけっとドトールで時間をつぶす。
と、再び電話が。またまたウッチーだ。
「いやあ、タンゴさん、営業がびびっちゃってさあ、お客さんに泣きついて今日は中止にしてくれって」。
営業エライ。
こうして嵐の渋谷で5時という悪夢の仕事がドタキャンとなり、オレは慌てて帰ったのだった。
各社で帰宅命令が出ているから、4時過ぎだというのに電車は激しく混んでいる。都営大江戸線だ。
混んでいるところに「失礼します」と乗り込んできたのが、制服姿の都営地下鉄職員の姉さん。
ほほう、悪天候のダイヤの混乱に備えて、緊急運用が発令されたな。頼もしいぞ。がんばれ、姉さん。
石神井公園駅に到着。傘を差して駅を出る。
途端にものすごい暴風。雨よりも風だ。たちまち傘がひっくり返る。
うおーし、かかってこいよ、低気圧めっ。
一人吠えるが、吠えただけで事態は解決せず、困ったなあと思案に暮れる。
と、そこに天の恵みの桜井タクシー。えーと、地元のパパ友だちの桜井けんちゃんが、娘さんの塾のお迎えに駅まで車で来ていたのだった。
わっはっは、見つけたっ。コンコン、桜井さーん、こんなところで何してるんですかー。
桜井けんちゃん、げっ、見つかった、という顔をしながら、この状況では100人が100人口にするであろう「乗っていきますか」という言葉を発したのであった。
もちろんそれが狙いであるから、いや、そんな悪いでしょ、そういうつもりじゃないし、えっと、などといいながら素早く乗り込んだのであった。
というわけで事なきを得たオレである。持つべきものは地元のパパ友。オザキも外でふらふら飲んでないでとっとと帰るべきだな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
2012.04.02
朝一番で某社の入社式の取材。
100数十人並んだ新入社員の背中を眺めて、改めてこの連中は当分は無駄飯食いなのだと思う。
それなりに戦力になるのに、3年はかかるだろう。それまでまったく稼げず、ひたすらタダメシ食うだけの大人を、周囲の全員が協力して育て上げるわけだ。
日本の強さの源泉には、やっぱりこの新卒定期採用があるのだろうなあ。今更ながらにそう思い、やっぱり日本式の雇用体系もとても大切だと思った。
少子化の時代だからこそ、子供は地域で育てなきゃね。
千葉から八王子まで長距離移動して、午後は日本式経営とは真逆の道を行く某社の研究所で取材。たまたま専門業界紙の記者が来て取材しているのに立ち会うことができ、人様の仕事ぶりを興味深く見る。
ロディアのノートにメモを取り、ICレコーダーは使っていない。
なるほど、実にシンプルな取材スタイルだ。これはとても参考になる。
オレ自身はずっとルーズリーフを使って、原稿が終わるたびにリフィルを抜き取っていく方式にしている。これはこれでメリットが非常に大きいのだが、時々、大学ノートに書いてみたいという気持ちになることもあるので、今度ロディアで真似してみようかな。
すぐにカタチをまねようとするオレ。
それにしても専門誌の記者というのは、さすがに深い知識を持っていて、半導体製造プロセスのそんなところまで突っ込むのかとびっくり。とても勉強になった。
そして惨劇はこの取材が終わってから起きた。
タクシーで八王子駅まで戻り、車から降りたオレは、歩道と車道を分けるチェーンを颯爽とまたごうとして目測を誤り、八王子駅前の人混みの中ですってんころりんと転んでしまったのだ。
ああ、かっこ悪いオレ。
オレの頭の中ではさっと軽快に立ち上がったイメージなのだが、一緒にいた顧客が「だだだ、大丈夫ですかっ」「どうしたんですかっタンゴさんっ」とうろたえていたから、どうも現実は頭の中とだいぶ違ったようだ。
うう、情けない。
あまりの情けなさに、このまま帰るのは験が悪いと考え、秋津の駅前で軽く飲む。
秋津なんて、誰も知らないよなあ。すげえ渋い。
実はこの街、案外ディープな飲み屋が並んでいて、立ち飲み屋なんて大人気。昼間っから煙がもくもく立ちこめている中でオヤジが飲んでいる。
知らないおっさん連中と文字通り肩をくっつけ飲むのは、ちょっと居心地悪いので、そういう店はパスだ。
と、新しくオープンした店を発見。こぎれいで、店内も明るい。ここにしようと、決めて入った。
そしたらとってもいい店で、店内明るく、店員はよく気が利いて、なによりもつまみが大変に安い。
一番高いのがアジの南蛮で280円。けっこう食って飲んで2350円だったから、なかなか素晴らしいコスパだ。
路面店1階、店内きっちり明るいというのも、オレにとってはポイント高し。席がむちゃくちゃ狭くて、隣のオヤジとくっついてしまうのだけが、ちょっと閉口だったが。
いやあ、いい店だなあ、また秋津に来たら寄ろうと決めて、西武線で帰る。
飲んで転んだら大変だからと、今度は気をつけて慎重に歩くのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊ポスト」
2012.04.01
そのなでしこのDVDがやっと届いた。
あまりに遅いので頭にきて佐川急便のホームページで荷物を確認したら、なんと昨日のうちに届けたけど不在だったので持って帰った、とある。
もちろん不在票など入っていない。ほほう、おもしれーじゃんと、久々の黒タンゴのワタクシ。
よーし、営業所までそのDVDを取りに行って、どういう了見だか問いただしてやろうか、と思ったその瞬間、ドアチャイムが鳴ってなんと佐川急便がやってきたのだ。おお、シンクロニシティ。これ、本当の話であります。盛ってませんので。
「はーい」とヨメが玄関から出ようとしたので待て待てと止め、ひとこと言ってやらなきゃ気が済まん、とオレはドアを開けたのだった。
そして荷物を持ったおっさんに、ほほう、どういうつもりだね、と昨夜からの状況を伝え、詰める。激詰めだ。
「配達は3人でこの地域を担当していますけど、そんなはずは…」とおろおろする宅配員。ふふふ、黒タンゴ爆弾だ。
まあ、よい、このへんで勘弁してやろう、とメキシコ相手に3点決めた澤の気分で、オレは配達員を解放してやったのだ。
まあ、しかし、この配達員はまじめそうで嘘ついている様子もないし、いったいどういうことだ。こういうことがあるから佐川急便は信用ならないと言われるのだ。困ったもんだ。
さて、こうしてやっと届いたなでしこDVDである。
息子がゲームをやってテレビを占領し、続けて娘が「サザエさんを見るー」と言うのを強引に、うるさい、宿題でもやってろ、と春休みにも関わらずに命令して排除し、ようやくオレはなでしこのDVDにありついたのだった。
そして、総集編を楽しんでいたその途中、息子が「そうそう、お父さん、これ間違ってたよ」とブックレットを差し出した。
そうである、このDVDには、32ページの豪華カラーブックレットがついているのだ。
繰り返すが発行元は、ぴあ。
そしてこのブックレットに試合結果の一覧が載っていて、「ほらここ」と息子が指さすところを見れば、なんと日本対アメリカが「2-1」になっているのだ!!!
しかもでかい文字。
えっ、そんなのお前の勘違いだろ。だって日本対アメリカは引き分けのPKで…げっ、2-1だって。本当にそう書いてある。しかも大きい字で。
あまりのことに、もしかしたらオレが覚えている記憶は幻だったのかもしれないと、あわてて2階に上がってNumberのなでしこ特集号を引っ張り出して確認してしまったではないか。
うーむ、日本対アメリカは2-1で日本の勝ち。それなのにPK戦をやったことになっている。
オレって何か勘違いしているだろうか。公式記録だと2-2の引き分けだよねえ。どうしても2-1にはならないよねえ。
えらいものを発売したなあ、ぴあ。誰も気づかなかったのか。
今なら訂正前です。すぐさま買いだ!
これはやっぱりあれか、4月1日だからか?
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.31
そういえばさあ、去年のなでしこのワールドカップ、総集編が出たと思ったらブルーレイのみで、激しく頭にきたのだが、今度は普通のDVDが出るというので喜んだわけよ。
版元が「ぴあ」というので、ちょっとあれ? とは思ったけど。
当然オレはアマゾンで事前予約だ。
「ぴあ」のサイトを見たら、事前予約には特典付きとあったのでそっちで申し込もうかと思ったけど、よく見たら別に欲しくない特典だったので無視だ。
その時の告知では3月末に発売とのことであった。
そして3月29日の日刊スポーツに「明日、なでしこワールドカップのDVD発売」との記事が載ったのだった。おお、やっと出るか、よかったなあ。
普通、アマゾンに予約しておくと前日ぐらいに届くのだけれど、今回は前日には届かなかった。まあ、いいか。
そして発売日の30日、駅前の書店に山積みされていた。おお、出たか、よしよし、とオレは喜んで家に帰ったのだが、とうとうその日は届かなかったのである。駅前の本屋には山積みしてあるというのに。
激怒したオレは、夜中にアマゾンにキャンセルしようとしたのだが、既に荷物は発送済みであったので、キャンセルできず。だったらなんで届かないんだよっ(怒)。
そして今日は31日。さすがに届くだろうと思ったが、また届かなかった。怒りを通り越してあきれかえる。
佐川急便だ。
配達状況をネットで確かめたら、なんと昨日、大阪を出発している。お、お、大阪かよ。駅前の本屋には並んでいるというのに。
そこから現在は江東区のセンターにあるという。深夜バスで届けたほうがよっぽど早いんじゃないのか。
あまりのことに脱力状態。いったいどこが悪いんだ。ぴあか、アマゾンか、佐川か。なでしこはちっとも悪くない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.30
3月、いろんなものが終わる季節だ。
先日は娘のアフタースクールが終わったが、今日は息子のダンス教室が終わりである。
そうなのだ、息子はずっとダンス教室に通っていたのだ。幼稚園時代から。
ダンス教室ったって、お遊戯に毛の生えたようなもので、基本的に友だちと遊ぶのが楽しいという延長。週に一度、はしゃぐだけなのだ。
ダンスなので女子が多く、かつてはたくさんいた男子も、年齢を重ねるにつれて抜けていく。だが、何かが息子の心をつかんだのか(好きな女の子ではないな)、今まで続けたのだった。
それに4月からは塾の授業時間が増えてかぶってしまうので、ダンスのを辞めて、塾に専念することにしたのである。オレが強制したのではない、本人の決断だ。オレは基本的に、好きにすれば〜、だから。
最後のダンス教室を終えて帰ってきた息子に、寂しいかと聞いたら「ちょっとさびしいなあ」と答えた。
じゃあ、塾やめてダンス続けるかと問うと「いやいや」と、ありえなーいという顔をした。息子なりに自分がやるべき事の判断がついているようで、なかなかよろしい。
これはきっとオレの、宿題禁止令が奏功したのだな。
何かというと、我が家では宿題は禁止する、という命令を時々発するのである。すると子供は、そんなことされちゃたまらん、と親を無視して勝手に宿題を始めるのだ。ふふふ。
もっとも最近ではほとんど相手にされていないが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「SPA!」巻頭記事で東京電力の値上げに反対して一揆しようと呼びかけていて、それはまあいいのだが、ついでに税金も払うのをやめようと呼びかけていて、そりゃダメだろうと苦笑する。
2012.03.29
東京電力が、値上げに従わない会社には、5月末にも電気を止めると言ってるらしいじゃん。
面白いなあ、ぜひ止めてもらいたいものだ。
日本の産業はぼろぼろになり、経済はめちゃくちゃになり、東京電力は世界中から袋だたきにあうだろう。
どうもこの会社、インフラを担っているという意識がまったくないようである。社会のために我らが在るのではなくて、我らのために社会は尽くせよ、と考えているのだ。
まったく困った会社である。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「東洋経済」FaceBookは今やインターネットそのものなのだそうである。確かに今やFaceBookで連絡をもらうケースも増えていて、34歳以下ではメールよりFaceBookなのだそうだ。それを見て、Google、涙目なのだそうである。Googleは世界中の知識をひとまとめに使用として、FaceBookは世界中のコミュニケーションを握ろうとしている。どちらもなんと強欲なのだろう。まったくアメリカ人というやつは。
2012.03.28
今日も電車に揺られ、2時間かけて茅ヶ崎へ。遠いなあ。遠すぎる。
茅ヶ崎って、いつも思うけどもっと大きな街のイメージだったんだが、来てみればただのへんぴな田舎町。このギャップがなんともいえず面白い。
*
シャープが台湾のEMS傘下に入ったというのは、ある意味けっこう衝撃的。鴻海だ。
その中国工場のフォクスコンでは100万人が働くというから、すげえ。
2010年に和歌山県の人口が100万人を割ったそうだから、和歌山県より多い人が一つの工場で働いているわけだ。想像すらできんわ。
シャープがなんで傘下に入ったかというと、アップル狙いである。
アップルが現在計画している新しいテレビの受注を狙ってのことだ。
いろんなところの取材でアップルの話は聞くけれど、そうとうに厳しいらしいなあ、あそこは。オレとしては、あんな会社一つに世界中が振り回されている事実が、すげえおかしい。
*
昭和の時代、金曜夜8時のプロレスは黄金時間だった。懐かしいなあ。
UWF後のプロレスも面白いけど、今振り返ればやっぱり金曜8時の新日本こそ、プロレス。そんなことを考えつつ、魚せいでプロレス本を読んだのだった。
*
終末医療の最前線にいるナースの話を聞く。しみじみと考え込んでしまう。でも、最後の瞬間を誰かに看取ってもらえることは、すごく幸せなことなんだろうと思う。
そういう場で日々闘っているナースたちは、とても立派だ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「Gスピリット」
2012.03.27
春だなあ。
こういう空気感の季節になると、不思議と思い出すのがこの写真。
30年以上前の写真だ。えーと、もう誰が誰だか、当人以外はわかんないだろうから、出しちゃってかまわんだろう。
これは新入生をサークルに勧誘するために、大学の正門近くにテーブルを出して、仲間で集まった時の写真。
大学生ならではの長い春休み(2ヵ月!)を終え、春の合宿を過ぎ、さあ、新しい年が始まるぞというなんともふわふわした高揚感に包まれた時期の写真だ。
懐かしい顔がいっぱいだ。
えーじは、すごい頭をしているなあ。左端にいるのは伊達で右で見切れているのが井澤か。真ん中奥には、藤田がいかにも藤田らしい笑い方で映っている。
えーと、たぶんこれは4年生になったばかりの写真で、藤田やオレは就職というものをそろそろ意識しなくてはならない時期だった。なんとものんびりした話だなあ。
この前後の写真を見ると山口が映っているので、この時だけ山口がトイレに行ってたか。あるいは右手前の頭が山口だったかもしれない。
季節は春で、まさに人生の春だった頃の写真。こうして眺めていると、はあ〜、年くっちゃったなあ〜としみじみ感じ入るのだった。
そんなふうに思いながら写真を引っ張り出すために押し入れをあけたら中はがらくたの山で、もう使っていないスピーカーとか、思い切って捨てることにする。
腹立たしいのは音楽関係のソフトだ。やたらと箱ばかりがでかく、邪魔くさくてしょうがない。さらには使っていないマイクプリアンプとかエフェクターとかも出てきて、いったいオレはどんだけこの世界に金を注ぎ込んだんだと呆れてしまう。
夜、六本木で仕事の打ち上げ。8時半スタートというのは、もはや今のオレには就寝前の寝酒だ。
眠いんだけどなあと言いながら六本木到着。人が少ないなあ。春だというのに。
普通の居酒屋で普通に飲んで普通に割り勘。
その席上「そうそう、タンゴさんって」と、スマホでたんさいぼうのプロモーションビデオがさらされて、えーと、けっこうこれは恥ずかしかった。
電車を乗り継いで12時半頃帰る。夜中もだいぶ寒くなくなってきた。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「Number」サッカー代表特集。歴代の日本代表についての振り返りだ。ラモスの「どんなに疲れていても、日の丸が走る力を与えてくれる。こんなに美しい国旗はないよ。この国旗のためなら何だってできる」という発言、遠藤の「痛いの痒いの暑いの言ってられないでしょ。日の丸つけてやってんだから」という発言に胸を熱くする。かつて北澤が口にした「Jリーグは仕事だけど代表は仕事じゃない。誇り」という言葉こそすべて。代表選手がゴールを決めて、胸の日の丸を握りしめるシーンがオレは大好きだ。ということで、マリコさん、今回のNumberは買いですよー。李忠成とハーフナー・マイクという異分子日本人のレポートも興味津々。なでしこアルガルベ杯総括の記事も秀逸だ。
2012.03.26
組織は腐る。
特に頭から腐る。
大王製紙しかり、オリンパスしかり、ガバナンスが効かなくなった途端に組織は腐り始める。
それはわかっていたが、よもやJリーグがここまで腐っていたとは、想像以上だった。晩節を汚しまくった川淵は、どこまで腐臭を放てば満足するのか。
今日は茅ヶ崎でインタビュー仕事。電車の乗車時間がきっかり1時間半で、徒歩や余裕を見れば片道2時間という出張コース。
ぼけっとしていると「新聞というビジネスモデルはもうダメだから読まないと言う人間がいるが、コンテンツの優劣とそれは無関係だろう」とか「キャリアでもなく、工場を持たないから本来的な意味でのメーカーですらないアップルがこんなにも強大になるのはやっぱりいびつなことで、ジョブ亡き後、凋落は案外早いのではないか」などと、しょうもないことしか考えないので、以前から読みたいと思ってアマゾンに注文していた「争うは本意ならねど」を電車の中で読んだ。
数年前、川崎フロンターレの我那覇という選手が「にんにく注射」によるドーピング騒ぎを起こしたことがある。
オレなんかは、あ、言われればそんなこともあったようななかったような…という程度の記憶で、それは大方の人も共通だと思う。だが、それはまったくのえん罪だったということを完璧に証明してみせたのが本書だ。
著者・木村元彦は後書きで明かす。この件の取材を始めたところ「我那覇問題は川淵マターだから触ってはいけない。サッカー界で仕事ができなくなる」と忠告してくれたJリーグ関係者もいたそうだ。
サッカーライターとして名を上げた著者に対してそれは恫喝ともとれる内容だが、そんな物言いが通るほど、Jリーグは腐りきっている。
体調不良のサッカー選手に医者が点滴を打った。
たったそれだけの事実を、サンケイスポーツが取材もしないで「我那覇がにんにく注射」と完璧なでっち上げ報道を行い、それを鵜呑みにして選手や医師に事情を聞きもせず、試合出場停止と罰金を命じたのがJリーグ。上からの理不尽な一言に、誰も逆らえず、呆れるようなへりくつで自己を正当化していく組織。
現場の医師たちが驚異的な意志のチカラで幹部どもに迫り、追い詰めていくシーンはすげえ迫力である。そして、他チームの選手たちが支援のために立ち上がり、沖縄の人々が川崎で飛び込みで支援活動を行い、それが静かな野火となって広がっていく様は、実に感動的である。
怒りにまかせて理不尽をただすのではなく、丹念な取材に基づくファクトをベースに、淡々と事の推移を描いていく筆者の力量は驚異的だ。
すごい収穫の一冊。
それにしても、と思う。
Jリーグ発足までの川淵は敬服すべき人物だったが、トップに座っているうちに、自己の立場の下支えとしてJリーグを利用するようになったのか、もはや老醜でさえある。読売のナベツネどころじゃないだろう、これは。
ああ、臭い、臭い。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「争うは本意ならねど」木村元彦・集英社インターナショナル
2012.03.25
あらららら、と口を開けている間にアルビレックス新潟が開幕三連敗。
今年こそJ2行きと言われ続けたこの数年。いよいよとれが本当になるのだろうか。
雪解けの季節に突きつけられたこの現実に、新潟県民の心は凍てついたままか。
でも、下から二番目という場所にいて、後ろにいるのがアントラーズで、上にいるのがガンバというのも、なんだか面白いな。鹿島では、かつてのアントラーズ熱がすっかり冷めてしまったと聞いたが、どうなんだろう。
そのような大変な事態になっているというのに、日刊スポーツでは一面が「あっちゃんが辞める」という大見出しだ。どこの監督だっけ、あっちゃん。
違った、ABK48だか49だかの前田さんという人らしい。20歳。
はたちの娘さんがアルバイトを辞めるなんて、普通にある話だから、そうか、学業に頑張るんだね、と暖かく見送ればいいだけの話なのに、日刊スポーツは何をはしゃいでいるのだろう。もっと冷静になってもらいたいものである。
それからオタさんとかいう人もはしゃいでいるようですな。まあ、青春の無駄遣いはほどほどにしておうたほうがいいですよとオレは忠告するわけだが、でもオレはおにゃんこ世代という過去をしょってるしなあ。
まあ、いいや。それはそれとして。
怒濤のライブ月間が終わって、2ヵ月ほどは何も予定がない。ホッと一息。
朝一番で与野まで車を取りに行き、帰ってきてから機材を整理する。
ケーブルは一本ずつきれいに拭いて、丁寧にまき直す。DIなどもちゃんと拭いて、ゆるみなどがないかを見る。
道具を粗末に扱う男にろくな仕事はできないのだ。えっへん。
と見栄を張りつつ、いい天気の空を見上げる。
さて、と落ち着いたところで原稿仕事。なかなか頭を悩ませる。頑張らねば。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「食品と暮らしの安全」
2012.03.24
今月はライブが5本。本当は明日も急遽入ったのだけれど、体と気力がぼろぼろになりそうなので、残念ながらお断りした。
この地獄のロードも本日最終日。無事に終え、ついでに打ち上げも終えて、家に帰ると、本が届いていた。
学研から出版された「すぐできる0〜5歳児のあそび歌 さくらんぼ体操」である。
これまで学研の幼児教育雑誌に掲載された中から選りすぐって本にしたものだ。
48曲中、オレの作詞作曲した歌が6曲で、アレンジだけというのは30曲近くある。ふふふ、ずいぶんたくさんあるではないか。
きっとこれはたっぷりと…という希望が湧くのだが、買い取りで再掲載の場合はちゃんと払ってくれるのだろうか。ちょっとなんか寂しい予感がする。
でも皆さん買ってね。
オレのほか、ヨメと娘のボーカルもたくさん入っています。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.23
久しぶりにカメラマンのタカハシ氏に会う。元気そうだ。
年末あたりは無茶苦茶忙しそうだったが 、けっこう余裕らしい。
世間的にはちょっと景気が上向いてきたのだろうか。一時的かどうかわからんが、株が上がり円が下がって、アメリカは元気になり、電機メーカーは大泣きしている。どうしたことだろう。
まあ、いいか。
たんさいぼうのライブの話がまたいろいろと舞い込んできて、早くも売れっ子か。いやいや、またコマちゃんに文句を言われる。たんさいぼうなんてやってませんよー、コマちゃん。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」
2012.03.22
夏目漱石の「坊ちゃん」をiPadにダウンロードして息子に渡したら、「電子書籍って便利だねえ」と言いながら読んでいる。どうやら面白いらしい。
「ひゃーっ、お父さんお父さん、月給40円っていつ頃の話だよ」と聞いてくるので、んあー、100年ぐらい前だ、と適当なことを答えておく。
小学校が本日で終業式となり、息子と娘が学年を終えて、通知表を抱えて帰ってきた。どれ、見せなさいと命じ、成績を確認する。
まあ、こんなもんだろ、と厳格で教育熱心な父親を装って鷹揚にうなずく。「よい」「と「がんばろう」のどちらかに丸が付いているだけだから、面白くもなんともない通知表である。
その後、塾へ行った息子が賞状を手に帰ってきた。見れば漢字検定の最優秀賞という賞状である。
は? 別に競技会でもないのにどうして賞が出るのだ? まったくよくわからんが、最優秀というからには優勝したんだろうなあ。いったいどこで優勝したんだと問うと「さあ?」とぽかんとしているだけである。
聞けば200点満点で199点だったそうだ。
あ、あのなあ、と腰が砕ける父親、つまりオレ。
「1点の問題を間違えちゃったんだよ、うひゃひゃ」と、詰めの甘い息子はとぼけるのであった。
そんなお兄ちゃんを見て娘が「ないしょだよ」と、オレの机の上で何かを書き始めた。「賞状ってどんな字だっけ」と聞くので、パソコンで打ってフォントを72ポイントに拡大して見せてやる。
できあがったのが、お兄ちゃんへの賞状。
娘なりに、お兄ちゃん頑張ったね、と嬉しかったらしい。
せっかく作ってくれたので、晩ご飯の後に、表彰式をやった。
即席のテーブルを作り、その前に神妙な顔つきで立った息子に、ヨメが「ひょうしょうじょー、あなたは…」と、娘が作った賞状を読み上げる。
それを見ながらオレは、こうしてまた1つ学年が上がって成長していくのだなあ、と感慨を深くした。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「あした咲く蕾 」朱川湊人・文春文庫。久々にいい物語を読んだなあ。朱川湊人は、高杉さんのお気に入りだ。これまではホラーテイストの暗くて残酷な話が多く、決して読後感のよい作家とは言えなかった。それがこの作品集では一転、明るくて切なくて、心が温かくなる物語ばかりである。母親の再婚問題に揺れる少女の胸の内を描いた「雨つぶ通信」では、最後の一言に救われた。なんという一言なのだ。「カンカン軒怪異譚」は、とんでもない豪傑キャラのおばちゃんが経営するラーメン屋の物語で、思わず拍手である。そして「空のひと」は、この作品集で一二を争う出来で、なんとも切ない物語。これも魂の救いの物語だなあ。順接の「が」がクセらしく、それが続いたりする様は直してほしいものだが、それは別として傑作。小説はだいたい読み終わったら隣のオガワさんちの奥さんにあげちゃうのだけれど、この一冊は、文庫本ながら久々にずっと手元に置いておきたくなった。星五つ。キベさん、ぜひ読んでみてください。
2012.03.21
YouTubeはたいへんに便利で楽しい。昔のあの曲聴きたいなーと思うとだいたいあって、おお、これこれと聴いているとどんどん時間がたってしまう。
でも、時々、あれ、これってこんなひどい曲だったっけ、とずっこけることもある。
そんな時はイライラしちゃうよね。って、オレは誰に言ってるんだ。まあいいや。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」「日経エレクトロニクス」
2012.03.20
お彼岸。春分の日。
今日から暖かい方の半分になるというのに、実家の新潟では大雪だそうな。「ほれ」と弟が送ってくれたメールを見て、うひゃーとのけぞる。
今年の寒波は最強だな。
ややこしい原稿をいくつか抱えており、頭を悩ませるも、なかなかはかどらない。
しかし本日はそれを脇に置いて、週末のライブに向けて練習だ。
こんなことだから、コマちゃんに「タンゴさんの本業って…」と言われてしまうのだ。
練習の打ち上げをして、夜、帰ってきてからギターの弦を張り替える。
まだ古くなったわけでもないのだが、ライブの前にはどうしても張り替えたくなり、これはギター弾きのよく言えば矜持、本当のことを言えば無駄な儀式のようなものか。
アコースティックギターに張れるナイロン弦が届く。今のところ唯一の仕様。メーカーはダダリオ。
ナイロン弦は特にピッチが安定するまで時間がかかるので、酔っ払っていても、今日のうちに張り替えてしまうのだ。
スチール弦は明日張り替えよう。原稿が終わってからだけど。
ちょっとした練習だけでも疲れてしまうのは情けないなあ。もっと体力を鍛えなければ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.19
取材仕事で久々にヘタ打っちまって、ヘコむオレ様。
客先は「あー、大丈夫ですよー、タンゴさん、気にしなくていいんですってばー」と明るく許してくれたのだが、オレ的にはあり得ない失敗で、まったく我が身を呪いたくなってしまった。
カメラマンのヨシダさんは「**なら壁新聞ですねー」と笑っていた。まったく情けない。
あまりの情けなさに、これは飲むしかないと考え、ヨシダさんと飲みに行くことにした。本当のことを言えば飲み行くことは以前から決まっていたのだが、その理由を強引につけただけであるが。
場所は新宿。あてがあるわけではなく、ヨシダさんと「東口か、西口か、オレが帰るのに便利だから東口にしましょう、ヨシダさんは頑張ってください」と決めて、東口をうろうろ。
駅前2分の場所に見つけたのが、どうしようもなく情けない焼き鳥屋だった。行けてないと言えばこれほど行けてない店があろうか、というぐらい久々の大ヒットである。
店内、陰気である。電気はちゃんと付いていて明るいのだが、限りなく陰気である。
流れているのは演歌。
「おお、こういう店には演歌ですよ、やっぱり」とヨシダさんが諸手を打って喜んだように、これ以上ないほどのり場末感が漂うのである。
ここは間違いなく北国。岩手か、青森か。そして店を出てすぐそこに安いビジネスホテルがあり、我々は出張の晩飯を食いにこの場末の居酒屋に寄ったのである。
なんて、何の努力をしなくても自然にそう思えてしまう場末感。まさかここが新宿駅から徒歩2分、目の玉が飛び出るような地価の場所だとはとても思えない。
この立地でここまでの場末感があるとは、きっと何か深い事情があるに違いないと思わせてくれるのだ。
メニューもすごかった。冷凍でぱさぱさの焼き鳥はご愛敬としても、全体的に高めのメニューの中でも時々突出して高いメニューがある。例えばツナサラダ980円である。
ポテトサラダが350円なのになぜかツナサラダが980円。
とても恐ろしいがこれは頼まなくちゃいけないでしょ、ヨシダさん。
ということで頼んで出てきた980円のツナサラダが、この写真だ。
実に巨大。ヨシダさんの飲みかけの中ジョッキと比べればその大きさがわかるだろう。ツナは確実にまるごと一缶入っている。
トイレから出てきてテーブルにこのサラダが載っているのを見たオレは、世界陸上でカール・ルイスが100Mで世界記録を出した時のパウエルの驚愕の表情そのままにぶったまげたのであった。
そして、この巨大にツナサラダが旨いのかと言えばちっとも旨くないのである!
ツナサラダなんて誰が作っても野菜を並べてツナ缶をぶち込んでマヨネーズをかけて終わりだが、まったくその通りに作られたサラダなのにどうしてここまでまずいのか、ヨシダさんとオレは腹を抱えて笑いながら完食だ。
メニューを見れば豆腐サラダ980円もあって、これは絶対に豆腐が一丁まるごと入っているはずだ。
恐ろしいのは、ミックスサラダ1300円である。
ミックスサラダがどうして1300円もするのだ。どう考えてもあらゆるサラダネタをぶち込んだ、超巨大盛りに違いない。とても恐ろしくて頼めなかったが、ちょっと見てみたかった。
この調子で、場末も場末、これ以上ない場末の店で、この日記を見ているオザキは「わはは、まーた外した」と笑うであろう。
そんな尾崎あしまった本名書いちゃった、オザキに紹介したいのが、後から合流したコマちゃんの飲んだ金魚サワーである。
わははは、金魚サワーだって。
何かと言えば、唐辛子割りである。当然劇辛。オレも一口飲ませてもらったが、とんでもなく辛かった。
そりゃそうだよな、唐辛子割りだもの。そして、ジョッキの中には真っ赤な唐辛子がぷかぷか浮いていて、おお、これぞまさに金魚サワー。って、頭の痛くなるような謎かけではありませんか、皆さん。
このバカ辛い飲み物を旨い旨いとおかわりして飲んだのだから、コマちゃんも相当に場末の男である。
なお、辛いものが苦手な方のためにはオロナミンC割りというものもあって、これなんか絶対にべとべとだろう。わははは。
ここまでくるといっそ旨いものは口にしたくなくて、どこまでとんでもないものが出てくるか、確かめたくなる。ここは新宿駅徒歩2分。
日本酒も倒れそうにまずくて、確かに昭和の時代に新宿南口の安酒場でこういう酒が出てきたなあ。あの頃は、そうした飲み屋街の角にはシンナー売り、覚醒剤売りが客引きのために立っていたものだった。
今のルミネ2のあたりからは想像も付かないが。
こうして久々に大ヒットのバカ居酒屋を発見できて、オレとヨシダさんとコマちゃんは超ご機嫌。ネットで見たら「あり得ない」「二度と行かない」とさんざんな評判だ。オレは半年に一度くらいならまた来てもいいかなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.18
日曜日なのに取材仕事が入る。自営業は不定休。仕事があればいつでも営業中なのだ。
しかし今日は折悪しく、娘のエレクトーン発表会。
何というタイミングなのだ。すまぬ、娘よ。
もっとオレの娘は、あれが欲しい、これをしてくんなきゃヤだ、などと駄々をこねることが本当に少ない。
今日も、お父さんは仕事だから行けない、お前は頑張って優勝しろ、男は勝負だと言ったら「大丈夫だよー、でも野乃花は男の子じゃないよー」とあっさり。できた娘である。
さらに折悪しく、息子がインフルエンザ。高熱は治まったものの、本日まで外出禁止なのだ。
しかし、オレがついて見ているわけにはいかない。なので、ヨメの母、つまりばあちゃんに来てもらい、息子の世話を頼んだのだった。
近場に身内のいることのありがたみを感じたのである。
もっともオレの弟には、オレの両親の世話を任せっきりにしてあって、これは本当に申し訳ないの極み。親が2人で子供が2人なのだから、親のことも2人で分けなければならないのに、まったくすまない話である。
さらに言えば、弟の嫁さんには、自分の親の面倒もあるのにオレの親を見てもらっていて、本当に足を向けて寝られないのであった。
さて、娘はそれなりに緊張しつつもそれなりに楽しんで来たらしい。よかったよかった。
今の音楽教室はもうすぐ卒業。その後どうするか。
厳しくてもちゃんとしつける教室と、適当にやって楽しく過ごす教室と、二者択一らしい。どっちでもいいとは思うけどね。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.17
夜には40度という高熱を出してほとんどまともに寝られなかった息子も、今朝にはけろっとしてiPadをいじっている。
すっかり治ったらしい。
子供は治りも早いなあ。
そのiPadだが、OSを入れ替えたらWi-Fiも簡単につながるようになった。今までのは、発売初日に買ったせいか、Wi-Fiにつなぐにはいちいち再起動しなくてはならなかったのだ。
バグとは聞いていたので、しょうがねえなあとは思いつつ、OSを入れ替えるのが面倒で放っておいたのだった。アップルは、そんな恥ずかしいバグをこっそりと目立たないように始末しておいたらしくて、まったくみっともない会社である。
Wi-Fiが簡単につながるようになって喜んでいるのは息子で、「あれー、ブックマークが全部消えてる−」などといいながらあちこちのサイトを見て回っていた。
そのうちこの日記も見つけてしまうのかなあ。たぶんそうだろうなあ。
そうなったらこの日記も終わりにしなくては。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「美味しんぼ」
2012.03.16
知り合いが出展しているので、東京ビッグサイトの自動車関連の展示会を見に行った。
人出はまばら。聞けば3月は販売関係が多忙なので、だいたいこんなものなのだそうだ。
有明はだいぶ春の風情だ。
移動中、いろいろと妄想して、iPadをリズムボックスとして使うことを企む。そのために放っておいたOSのバージョンアップを行うことにした。
これが実に大変でうんざり。よくぞこんなわかりにくいやり方をするものだ。
しかもネットを見れば、iPad1をバージョンアップ後は不具合続出らしい。やれやれと頭を抱えるオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「FRIDAY」「サウンド&レコーディング」
「陽だまりの偽り」長岡弘樹・双葉文庫。横山秀夫テイストの短編の名手。少々若書きの気配もあるが、しっかり読ませてくれる。
「僕の音楽物語」平野肇・祥伝社。前からちょっと気になっていて、読む本が見つからなかったから買ってみた。ちょっと高くて1800円。オレとほぼ同世代で音楽世界を歩んできた筆者のクロニクル。70年代の懐かしい音楽の話がたくさん出てきて嬉しかった。でも後半は斜め読み。だらだらとした記述が続くと、さすがに飽きてくる。
2012.03.15
きっとコマちゃんが「最近のタンゴさんは…」とまた呆れるのだろうが、本日も朝からライブである。連日興業だ。
今日は大宮の児童館。二度目。
最初、固かった会場も次第に緩んできて、最後は子供もお母さんも一緒になって大騒ぎなのだった。よかったよかった。
終了後、サイゼリヤで昼飯。ランチが600円台だから、安いよねー。
安いと言えば伊達君が教えてくれたのが、牛の屋というステーキの店。1000あれば肉が大量に食えるとあって、大学生の息子さんが大のお気に入りなのだそうだ。やっぱ男子は肉ですよ。
どれどれと検索したら、ひっかかったのが牛野屋という店で、これが何から何まで吉野家のパクリ。タイの店のようだ。これには笑ったなあ。
帰ってきて、今日こそは難しい原稿をやるぞと覚悟を決める。と、その途端、息子が熱を出す。
測ってみたら38.度もある。あちゃー、インフルエンザだよー。
しょうがないから難しい原稿のことは置いといて、医者に連れて行く。案の定、B型。
娘に続いて息子も、1シーズンでインフルエンザのAとBを完全制覇という記録を打ち立てたのであった。
イナビルを服用させて寝かせる。これは革命的な薬で、一度服用すればもう医者には行かなくていい。インフルエンザ治療が劇的に楽ちんになった。
日本製。日本はやっぱりえらいなあ。
さて、息子を寝かせてようやくオレは難しい原稿と対峙する。1時間で仕上げる。どや顔するが誰も見ていない。
夜、久しぶりに魚せい。引き戸を開けたら、大将がふて腐れている。客がゼロ。空っぽだ。わははは。
なんでも今日は20人の予約が入っていたというのに、連絡なしでドタキャンだったらしい。おかげで大将、激怒。やけ酒なのだった。
近所ではゴミ焼却炉の解体が行われており、その現場事務所の連中が予約してきたのだそうだ。
「おらあ、明日事務所に乗り込んで怒鳴りつけてやるんだ」と息巻く大将。まあ、ご苦労なことでお察しします。
工事の打ち上げというから、そりゃあ日にちを間違えて明日の金曜日の予定だったんだろう。
言い間違えたか、聞き間違えたが、どっちかはわからないが、打ち上げというなら木曜じゃなくて金曜だべ。
そう言おうかと思ったが、聞かないに決まっているから、黙っておいた。
夜風が冷たい。今年の3月も、春は遅い。
1年前、「今、息を引き取りました」と、フジタの奥さんから連絡をもらったのもこんな寒い夜だったか。震災後の不安を抱えていた記憶がそう思わせるのかもしれないが、決して穏やかな春ではなかった。
お通夜の後、中央線の車窓から眺めた夜の街が、節電のために真っ暗だった。こんなことが1ヵ月も続いたら飲食業はダメになってしまうなあと、乗り合わせた井澤と話したのを覚えている。
フジタが逝ってからもう1年。早いものだ。
でも、今年の春はいい春になるから、フジタも雲の上からまぶしそうな目で笑ってくれるに違いない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.03.14
コマちゃんが「最近のタンゴさんの本業は何なんですか」と呆れるのもさもありなん。本日は朝からライブである。
府中市の某保育園。車にギターを積んでえっちらおっちら出かけたのであった。
小沢かづとくん、西村直人さんのライブに強引に割り込んで3回目。こっちもこなれてきたが、会場もこなれてきて、けっこうな盛り上がりとなった。
演奏が全部終わって最後に保育園の方が「さあ、みんなでたんさいぼうさんに拍手を〜」と言ったら、お母さんたちが「たんさいぼうなんて人に向かって言っちゃっていいのかしら」という顔をしたのがおかしかった。
ライブ終了後、昼飯を食って帰る。午前中に終わるので、午後からは本業の時間がたっぷりあるのだ。
本日はちょっと難しい原稿を書かなくてはならない。一昨日も昨日も書くつもりだったが、難しくて放っておいた原稿だ。今日こそは正面から挑まねばならないのだ。
そうわかりつつ、けっこう疲れて帰ってくる。ふう、ぐったり。
しかし、自分を奮い立たせなくては、と意気込んで起ち上がったオレの目の前にあったのが一通の封書。鬼より怖い税務署からだ。
なんだなんだ、と少しおびえつつ封を切る。確定申告は期限内にちゃんと終わらせたし、何の問題もないはずだが。
書面を読む。なんとかがなんとかだから、なんとかであって、要するに還付金は払わないぞ、と書いてある。
なんのこっちゃ。さっぱりわからん。
なので顧問の税理士に相談する。こんな封書が、鬼より怖い税務署から。ちなみにワタクシはライブで疲れておりまして、これからややこしい原稿も書かなくてはいけないので、できれば面倒は避けたいのですが。
と、戻ってきた返事には「税務署がちゃんと仕事してる!」と書いてあった。
どうも鬼より怖い税務署が、オレの重箱の隅をつついたようなのだ。それでなぜかは知らないけど通帳を見せないと還付金を払わないぞ、と言ってきたらしい。
うーむ、困る。それは困る。
仕方ない。ネットバンクで出納記録を見せようか。と思ったら、アルファベット3文字の入った銀行のネットバンクでは、先月分までしか見られないでやんの。
つ、つ、使えねー。こんなアホなシステムだとは思わなかった。
仕方ないのでATMで記帳することにする。あーもー、疲れた体にむち打って、半導体産業の動向と露光の新技術といった難しい原稿を書かなくてはならいっていうのに。
既に窓口は閉まっている。なので駅前のATMへ行った。
でも、この時間はだいたい緑の服を着た駐禁取り締まり虫が這っている頃だ。案の定、駅前にその虫を発見。
あーもー、めんどくせえ。コインパーキングに入れようとしたら満車で、仕方なく別のパーキングに行こうとしたものの、周囲は一通地獄。激しくうろうろして、ようやくATMからはるかに離れた場所に停めたのだった。こんなことなら歩いてくるんだった。もう、忙しいのに。
やっとこさATMに行き、記帳のボタンを押して通帳を押し入れた。ところがなかでぐちゃぐちゃっという音がして「停止」の表示が出たのである。
ななな、なにしやがる!
ああ、面倒くさいなあ。難しい原稿書かなきゃいけないのにさあ。
うんざりしつつ、壁の電話で問い合わせる。えーと、これこれこうで、通帳が止まっちゃって、とっても困ってるんですが。
しばらくして返ってきた答えが「その通帳は機械で記帳できなくなりましたので明日、支店の窓口で記帳してください」という驚天動地のものであった。
あのなあ、オレに何の落ち度もないのに、どうしてそのような上からの態度に出るわけさ。
瞬時にぶち切れたオレは「どうしても今日中に記帳しなければならないからわざわざ足を運んだのであって、こっちの責任でもないのに明日窓口まで行くわけにはいかない。なんとかしてください」と冷たく言い放つ。
そして二の矢、三の矢を用意して待っていたら「では、やってみます」という返事で、なんということなく無事に機械は印字を始めたのであった。
やれやれ。子会社の下請けのサポートセンターで電話を取っている派遣社員にぶち切れてもしょうがないとは思うのだが、まったくアルファベット3文字銀行には困ったものだ。
こうしてようやく記帳を終え、それをコピーにとって必要な書類をまとめて投函したら、もうぐったりしてしまった。
ああ、難しい原稿が待っているのになあ。そこでオレの耳に天使のささやき。「昨日も一昨日も先延ばしにしたのだから今日も先延ばしにするのが道理よ」との甘い言葉が聞こえたのである。
なるほど、それもそうだなと、幻聴に納得して返事をするオレであった。
夕方、娘が学研の先生の最後の授業に出た。
幼児向けのアフタースクールを学研がやっていて、息子と娘はそれを幼稚園時代から受けていたのである。娘がその卒業を迎え、最後の授業となったのだ。
先生にお別れということで、息子も一緒に行く。
息子が5年、娘が5年。週に一度とは言え、足かけ7年も世話になった先生だ。
オレも挨拶しようかなと思ったが、ライブに続いて銀行との闘いに疲れ、しかも難しい原稿との闘いからは天使のささやきによって逃亡してしまったという精神的な徒労感から、挨拶に出向くのはやめた。
聞けば先生、ぼろぼろと大泣きだったそうである。
涙もろい先生だったものなあ、確かに。他人のガキとはいえ、5年も成長を見ていれば、いろいろと思うところはあるだろう。お疲れ様でした。お世話になりました。
もっとも子供らはそんな感傷などまったくなくて、友だちとじゃれてうるさかったらしい。
夜、サッカーのオリンピック予選の最終試合。男子。バーレーン戦だ。
まあ、普通に普通のことをすれば普通に勝てる相手だ。前半で2-0になったら切り上げて飲みに行こう。
そう思ったのに、案の定というか、攻めはするもののまったく点が入らない。あー、いつもの展開か、こりゃ。そうこうしているうちに、ドスンと入れられて終わりじゃないのか。
そして後半、突然にテレビが警告を発し、携帯が異音を発し、テレビの上の機械が「間もなく地震です」と絶叫する。うぎゃ。
そしてゆさゆさと揺れはじめて、およそ震度3。テレビはすぐにスタジオに切り替わって「地震です、気をつけてください」と注意を呼びかけた。
おお、言われなくても気をつけてはいるから、サッカーを映せ、スタジアムに戻せ。もしや点を取っているかもしれない。
やっとスタジオが終わって国立からのライブに戻ったら、本当に日本に点が入っていて、東日本のみんなが一斉にずっこけたのだった。
史上初、地震のせいで中継が止まってテレビに映らなかったゴールだ。
まあよい。結局勝ったわけだ。
あとでニュースで見てびっくりしたのだが、原口のように泣いている選手がいた。あのなあ、予選で勝って泣くやつがあるか。しょうもない。
泣くのは本戦で敗退するか、優勝するかだ。予選ごときで感動してどうする。思い切り呆れたオレであった。
もっとも15年前、アトランタ五輪で日本がブラジルにまぐれで勝ったら号外が出たっけ。あの時のナイーブさから比べれば、日本もずいぶんとたくましくなったものだ。
改めて感心する。
酒井よかったねえ。鈴木大輔は新潟の誇り。オリンピックチームも、これから世界の真剣舞台で身を斬り合う闘いをするのだ。
などと偉そうなことをつぶやきながら、長かった一日を思いながら、風呂に入る。ついうとうとして、顔をぽちゃん。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.13
オザキが言う。「最近の日記はたんさいぼうの話題ばかりでつまんない」と。
「だてポンとか、小沢かづととか、知らんちゅーに」
そう言いながら、同じ口がこう続ける。「たんさいぼう、一度見てみたいなあ。横浜まで来てくださいよう」と。
なんだ、興味あるんじゃん。オザキ。
それにしてもよくこの日記を見ているなあ。コマも「朝、更新されてないとイラッとするんすよねー」と、やや上から文句を言った。
ここは飯田橋・鳥よし。焼き鳥屋だがオレは焼き鳥があまり好きじゃないので、焼き鳥は注文しない。それでもこの居酒屋は大好きなので、よく来るのだ。
好きな理由。1階にあって、窓があって、照明が明るい。オヤジ客が多い。カウンターで一人で飲んでても、放っておいてくれる。
何よりも、普通の料理を普通に、ちゃんと人の手をかけて作っている。
そんな鳥よしにて、本日はコマちゃん、オザキ、オレの3人が集まって飲んでいる。
別に何かの理由があったわけでなくて、ただ飲もうというだけの理由で集まった。そしてオレはなにげにこのメンツでの飲みが好きなんだなあ。
最近のオザキは、日本中が注目して新聞の一面にも載ったあるプロジェクトに広報として関わった。おー、オザキ、やるじゃん。
Facebookでも素晴らしいコメントを繰り返していたっけ。ああ、オザキも遠くへ行ってしまったのだなあと思っていた。
ところが「いや、それがさー」とオザキが語るにはいろいろと大変だったようで、大笑いしながら***が**に来た時の騒動などに耳を傾けたのだった。
宮間と結婚したいと公言しているミヤマーのコマちゃんが宮間の魅力を力説するも、オザキは「どこが」と素っ気ない。うぬ、オザキも魚せいオヤジの仲間か。
それはともかく「ワールドカップ予選、落ちないかなあ」とオザキ。
オレも同感だなあ。
なんか最近はあっさり予選突破して、変に常連ぶっちゃってるのが面白くないんだよなあ。やっぱりさ、あのジョホールバルの、しびれるような緊張こそ、最終予選の味わい。
第三代表の座を争うというギリギリの闘いで先取点を奪われて中山ゴンが鬼の形相で同点ゴールを奪い、突き放された後に城が欽ちゃんジャンプで再び同点に追いついた時のエクスタシーを思い出す。
なーんか、最後の一試合を残して決めちゃうなんて、なんかつまんねーなー。オザキもコマちゃんも同感だ。
やっぱさ、出だしの3連戦で1勝1敗1分になってザックが懐妊、いや解任されて、ちょうどオリンピックで金メダル取って契約終了となったなでしこのノリオ監督が全国民に請われて男子の代表に就任。
それでも立て直せず、最終的に日本は大陸間プレーオフにまわり、アフリカの代表と中立国での一発勝負に臨む、なんていうシナリオが最高だよね。
その時、ノリオがサプライズで呼ぶのが性転換した澤!
すんません、やり過ぎです。悪のりです。
まあ、そんなどうでもいいアホ話をしゃべりながらだらだらと飲む。この、だらだらと飲むのもオレは好きなのだよ。
焼酎を1本空けて2本目を入れる。さすがにそれは残ったので、確か「コマ」と書いてキープした。
Dな皆さん、「コマ」飲んでいいですよ。Dな、とはディープなでもいいし、デスペレートなでもよろしい。
フリーランスで働いて長いオレは、いろんな会社のいろんな人と仕事をさせてもらってきたが、だいたい会社を辞めちゃうとそれっきりになっちゃうのだ。その点、オザキとはこんなだらだら飲みでつきあいが続いているのが嬉しい。
加えて、Facebookのおかげでそれ以外の人たちとも縁が続いている。これって、けっこうすごいことだよねー。
やっぱ実名のFacebookは、こうしたコミュニケーションのツールにちょうどいい。もちろんミクシーやツイッターにもそれぞれよさはあるわけだが。
なんということを考えながら、遅い時間に電車で帰る。春らしくなったけど、やっぱり夜はまだ冷えるなあ。
さて、明日は朝からたんさいぼうライブ。オザキも見においでよ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.12
茅ヶ崎まで行く。遠い。非常に遠い。
名古屋へ行く方が楽だったりするくらい、遠い。
茅ヶ崎と言えばサザンだが、サザンの最高傑作は「勝手にシンドバッド」だな。
そしてサザンと言えば「TSUNAMI」が封印されちゃったわけだが、「崖の下のポニョ」も永遠にテレビでは流せないだろうなあ。
関係ないけど、オレは駅の立ち食いそばが大好きである。ごくっ。
昼飯にはハシゴして食ってもいいくらい好きである。
最近は立ち食いそば屋がどんどん減っていて哀しい。どうにかならんか。
一番旨いと思うのは、新潟駅のホームを別として、京浜急行の品川駅の立ち食いそばだ。今日行った茅ヶ崎にも立ち食いそば屋があって、これが実に旨そうなんだよな。
今度食べてみよう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「Number」
2012.03.11
今の反原発、脱原発という大きな流れの中では非常に言いづらいことであるのだが、そんなに原発は悪いのだろうか。
飛行機が落ちた時、これからは飛行機はやめるべきだという話にはならない。原因を追及し、次は落ちないように改善しようとする。
だから原発も、人災の側面がはっきりしているのだから、もっと技術に磨きをかけて完璧な制御を目指せばいいと思うのだがなあ。
今日の日経新聞に書いてあったけれど、原子力メーカー(GEか東芝か?)が安全性向上のための改善案を持ち込むと、東京電力は「今の原子力は安全じゃないということか」と本気で怒って追い返していたという。
こういう小学生以下の知性の連中が仕切っていた体制を根本的に直していくことで、完璧な制御は目指せるんじゃないかなあ。
甘いかなあ。
まあ、世界中に迷惑をかけちゃった国の住民としては口にしづらいけど。
3.11の本日、午後のその時間をオレは上越新幹線の車内で居眠りしながら過ごした。目覚めてあくびをしたらもう過ぎていた。ふわ〜、しょうがねえなあ。
まあ、オレもしょうがないけど、ツイッターやFacebookで「黙祷」とか書き込んでいるのはアホか。
アホと言えば、日ガキ隆で「黙祷なんてするな、それより義援金を」とわけわからないことを騒いでいて、黙祷と義援金は完全に両立するだろうアホ、と笑われていた。
この作家、以前も書いたが本日バスを仕立てて被災地巡り。「食事の場所は法事で混み合っていると思います」などと参加者募集の要項に書いていて、その無神経さに心底腹が立った。
この作家のたいていのことはアホかと笑って済ませられるのだが、被災地をネタにするのだけは許しがたい。
今日は、2万人近い人の命日である。無数の法要が行われる。その中をバスで見学して回って、夜は牛タン弁当を食うのだ。信じがたい愚行である。
このアホに「義援金を」と言われてもね。
夜、震災の式典などをまとめたテレビを見ていたら、やっぱり涙腺がゆるんじゃってなあ。困ったなあ。
日々、何百人という人の名前が新聞に掲載されて、その年齢の数字を見るたびに打ちのめされて、涙を流したことを思い出す。
不思議だったのは、古舘伊知郎の番組だね。なぜか長渕剛と一緒に被災地を回っていた。
ある場所では子供を見つけて「家まで連れてってくれ」と言い、子供の手を引いて仮設住宅の間を縫って一軒の家に上がり込む。その後を追いかけるカメラ。
軒先に洗濯物が干してあって、上がり込んだ家の中は散らかり放題で、そんなところを遠慮会釈なくカメラが追いかけて、おいおい、と思った。同じことを古館の家でもやって見せてもらいたいものだ。
その古館、番組で「原発村の責任を追及する。圧力があって番組を降ろされても本望」と大見得を切ったらしい。そこは見ていなかった。
こういう正義の味方ヅラがどうにも違和感たっぷりだ。この男の場合。
いろいろなことがあって、どうにも心が疲れる一日。娘の笑顔がオレを癒やす。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.10
3.11を前に。
最近の被災地では、どうも「見える」人が増えているらしい。
津波にのまれたまま行方不明の母が、毎晩枕元に立って「早く見つけてくれ」と訴えてきたり。
かつては住宅街の路地だったところで、子供たちが遊んでいたり。
そんなふうに「見える」人が多くなって、それが精神的な重圧となって、ココロがだんだん病んでいく。
どうにもやりきれない話である。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」そんなふうに“見える人”のココロを癒やすためにということで、僧侶と牧師が海岸に並んで祈りを捧げている写真が掲載されている。これはちょっと衝撃的だった。
2012.03.09
たんさいぼうの曲をまとめてミックス。ふう、疲れた。これであらかたCD化のメドがたった。
だか、最後に残っているのが大問題。そうである。カネである。
どこかにスポンサーになってくれる会社はないかしら。ユニフォームスポンサーとか。
胸や背中にロゴをつけてライブで宣伝しますよー。安く。
だが、児童館は公的施設であるという意識から、こういう商業色を非常に嫌うのであった。
つまりやっとスポンサーが見つかったと思ったら、それを理由にライブから締め出されるという、すげえおかしい話になるのであった。
それはそれで面白いという気もするが。
などというアホなことを考えつつ、間もなく3.11を迎えるけだ。
1年前、まさかここまで復興が遅れることになろうとは思わなかったなあ。最悪の政権の時に最悪の事態を迎えちゃったわけで、まっこと日本は不幸な国よ。
なんとか福島の力になりたいのだが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊文春」「サウンドデザイナー」
2012.03.08
最近Facebookを見ていて、ちょっと気になることがある。
時々、「このサイトは私が作りました!」と書いている人がいることだ。
いや、自分のサイトとかブログを紹介するのならいっこうにかまわないのだが、クライアント、要するに顧客のホームページを「私が作った」と公言するのはどうかと。
ちゃんと顧客の了承を得て発言しているのかと、他人事ながら心配になってしまう。
そのサイトは制作者のものではなくてクライアントのものであるし、そもそもサイトを誰が制作したかという情報自体が、企業固有の情報にあたるからだ。
広告制作会社が自社のサイトに「当社の作品例」と勝手に顧客情報を掲載するだけでも、ちょっと神経質にならさせるを得ない時代である。
ましてやその顧客がIT関係の企業だったら、余計に情報管理の姿勢を疑われかねないのではないか。
と、老婆心ながら気にしてしまう。人ごとだから放っといてくれ? はい、そうでした。人ごとでした。
*
本日は、たんさいぼうのCD用のレコーディング。うー、土橋君のレコーディングとはちょっとレベルが違うかもしれないが、オレっちも頑張るぞ。ガキみたいだな。
えーと、レコーディングである。
そして昨日急遽買ったMXLのリボンマイクを試してみたところ、これが実にフィット。まさしくセンターボーカルのイサワ氏のために作られたような音のマイクで、イサワ氏も大喜びであった。
ついでに「耐久戦隊ガマン」という爆笑間抜け歌の録音には、その前に買ったBlueのダイナミックマイクを使用。これまたジャストフィットなのであった。
これからダイナミックはこのBlueが定番で決まり。あとは声に合わせて、MXLのリボンマイクか、オーディオテクニカの4040か、BlueのBabyBottleかを使い分けることになる。
一番気に入っているのは最後のBabyBottle、つまりほ乳瓶。ただ、このマイクはけっこうくせ者で歌い手を選ぶようなところがある。
親分やHIMIKOにはこれがぴったりなのだが、イサワ氏は全然合わないのだ。
面白いなあ、マイクの世界って。これ以上深みにはまるとカネが続かないので、しばらくは新製品マイクの記事は視野に入れないようにする。
夜、録音が終わったイサワ氏と、魚せいに行く。
案の定、オレの顔を見ておかみさんが「負けちゃって残念だね」と話しかけ、オヤジも例の「女は気合いが違う」を語り始めた。
ああ、めんどくせえ。
イサワ氏はそれを聞いて「わあ、聞いてた通りの展開だ」と喜んだが、本日はそれに加えてオヤジが爆弾発言。
「サッカー女はみんなブス」と断言したのだった。
あまりの暴言に頭を抱えるオレ。顔でサッカーするわけじゃねえだろと反論したが、あまり正しい反論ではなかったような気がする。
イサワ氏は「いやあ、聞いてた以上の展開だ」とますます喜ぶ。
*
そのなでしこで、宮間が大会MVPを受賞した。
優勝チームでもなく、得点すらしていないMFが大会のMVPを受賞するとはまっこと異例ではあるが、それほどにも世界が注目する存在だったわけだ。
その宮間、受賞の感想が「個人の賞って、あまり興味ないです」。
この素っ気なさに、またしびれちゃうのだよ、オレは。ね、コマちゃん。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.07
先月号の「サウンド&レコーディング」の記事の切り抜きをしていたら(けっこうマメなワタクシ)、新しいリボンマイクの記事のページを折っていたのを思い出した。
そうだった、MXLの新しいリボンマイク、あっと驚く1万円以下という値段で発売されたのだった。
リボンマイクというのは、温かくてナチュラルな音で録れるマイクである。そのかわり、扱いが難しくて、高い。100万円を超えるのも珍しくないのだ。
要するに軽く手を出せる代物ではないのである。
でも、一つくらいはリボンマイクも持っておきたいなあとずっと思っていたのだ。
そんなところにこの1万円のリボンマイクがリリースされたというわけである。当然買い! と思ったが、しかし、100万円も珍しくないという世界で1万円を切って9700円だ。
安物買いの銭失いの気配が濃厚というので、とりあえずは記事のことは忘れていたのである。
それを1ヵ月遅れで思い出し、そういや、ぼちぼちユーザーの評判が出る頃だろうとネットを見たら、おお、けっこういい評判が。それも絶賛に近いレビューもある。
うーむ、そうなのか、いのか、これ。
しかも、明日は、たんさいぼうのCDの録音。メインボーカルのてるるの歌を録音しなくてはならない。
新型のリボンマイクを投入するには絶好のタイミングではないか。よし、買おう。
いつもならサウンドハウスに発注して終わりなのだが、明日にも使いたいというスピードには対応してくれない。そこでリアルの店舗で買うことにした。
えーと、輸入元はどこか。調べたら宮ジ楽器。おう、淡路町か。
オレは、ヨメに「ちょっと買い物」と言い置いて淡路町に向かったのであった。
宮ジ楽器に到着。場所は昔と変わらないが、中がずいぶんとすっきりした印象だ。
マイクコーナーを見たら、おお、あるある、MXLのR144。よし、買おう。これちょうだい。
そう言われた店員は「えーと、ちょっと待ってくださいよ」と社内に電話。なんでも輸入担当の部署に電話して確認してくれたらしい。
すると、たった今輸入後のテストの終わったやつが1本あると判明。店員は「ちょっと待っててください」と言い置いてエレベーターで4階に上がり、テスト終了直後の湯気が出ているリボンマイクを持ってきたのである。
9700円。安いし、正直、どうなんですか? と店員に訊く。
と、店員、間髪入れずに「あ、けっこういいですよ。この価格でこのマイクはありえないですねー」と絶賛。そりゃあ自分ところで輸入しているんだからほめて当然ではあるが、けっこう説得力のある言い方でただちにオレも納得だ。
この店員「昔エンジニアだったんですよ」とのことで、しばしリボンマイクの使い方について教えてくれる。なるほど、ためになったわい。
扱いが難しいリボンマイク。む
ビンテージものになると、常に垂直にして管理しなくてはならない、湿度も一定でなければならないと、非常にデリケート。しかし、このマイクはそんなに神経を使う必要もないとのことで、一安心だ。
「壊れても修理代は3万円ぐらいかかると思いますよ。それなら新品が3本買える。わははは」と笑う店員を後に、オレはいいマイクを買ったなあと喜びながら帰ったのだった。
途中、池袋でヤマダ電機通称ダ電に入る。
実はDVD-Rドライブが壊れちゃって、外付けを買うのだ。
最初、富士通のパソコンについていたドライブは買って半年で壊れた。USBポートが壊れたり、製品自体はいいのに脇が甘いというか、富士通。
それで代わりに以前買った外付けのドライブを使っていたのだが、これが入り口のバネが調子悪いようで、ディスクの出し入れにすごく手間がかかる。
書き込み部分は何ともないので、実にアナログなトラブルなのだった。
今やDVDドライブなんて格安。5000円以下で買える。
だからオレもあっさり新品を買ってきて、外付けとして使うことにしたのだ。ところがテキはオレを遙かに上回っていたね。
何と2980円という格安ドライブを発見したのである。バッファロー製。ノーブランドではない。
迷うことなくこれに決定し、オレは右手にリボンマイク、左手にDVDドライブ(と、ついでに買った新しいキーボード)を持って家に帰った。
そして早速リボンマイクを使ってみる。おお、これが実にいいではないか。
まずオレの声で試してみて、次にヨメの声でボーカルを取ってみて、実に温かく深い声で録れることが判明。うっすらとリバーブをかけると、さらによくなるのだ。
よーし、これで録音準備は完璧。
それにしてもオレは一体何本のマイクを買ったのだろう。実に楽しいんだよなあ、マイク選びって。
*
夜、なでしこの決勝戦。終盤5分のドタバタは、A代表クラスの試合では5年に一度って感じか。
前半が悪すぎたが、意図があっての挑戦による結果だから収穫十分。宮間はやっぱり左で生きるべ。
この試合に関しては、Facebookのオザキの評がすべてではないか。本人に無断で転載。
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センターバック、サイドバック、ボランチ、キーパー、サイドハーフ、トップ全てのポジションで複数の選手候補ができたこと。
オリンピックの前哨戦でこれらができたのはすごいこと。それをしながら準優勝は監督の力量だと思う。
サブの選手を使って世代交代の準備しつつ、勝ち続ける。日本のファーガソン!
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ファーなんたらってところの意味がオレにはよくわかんないけど、オザキ評がまったくもって的確で、その通りだと思う。
ついでに「澤は妊娠ではないか」という噂の発信元も、オザキであるが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊ダイヤモンド」
2012.03.06
先日は息子の「2分の1成人式」があった。半人前を祝う会である。
そして今度は娘だ。
娘の場合は「こんなに大きくなったね」会である。うーん、センスないなあ。「どんだけ大きくなったの会?」だろうが。
見に行ったら2年生のガキどもがわらわらと踊ったり歌ったりしていた。元気があってよろしい。
メインイベントは「将来何になりたいか」を自作イラストを見せながら発表する時間だ。2年生全員がやるから長い長い。
約100人がいて、1人30秒として、えーと、50分か。そんなに長くなかったか。15秒として25分。そんなものだったか。
練習もやったというから、先生はご苦労様である。
自分の子供が将来の夢を語るからほほえましく嬉しいのであって、他人のガキが将来の話をしても面倒くさいだけである。だから先生はご苦労様である。オレにはできないな。
娘はというと「私の将来の夢は、旅館のおかみさんになることです。なぜなら、お父さん、お母さんを安く泊めてあげたいからです」と発表した。うう、なんと親思いのいい子なんだろう。
しかし、なぜ旅館の女将さんなのだ。
どうも最近、旅館の話ばかりして「まだ旅館に行ったことがないから、連れてって」と言うと思っていたが、昔はたくさん連れて行ったのにちーっとも覚えていなかったのかと愕然としたのだった。
要は自分が旅館に行ってみたいと思って、それがきっかけで旅館の女将さんになりたいと言ったのだろう。
もっとも本人はそう思っていることを他人に言われたくないらしく、学校から帰ってきてオレに「よう、女将さん」とからかわれたら、「人に言われたくない」と怒っている。
高校生くらいになってこの日記をネットで見つけてしまい、この部分を読んだらきっと激怒するだろうなあ。
さらに言えば、友だちが先にこの日記を見つけてからかったら、もっと激しく怒髪天なのだろうなあ。
そんな日は案外近いような気がする。そうなったらこのサイトも瞬殺なのだった。
ところで話を戻して「将来何になりたいか」の発表会だが、ケーキ屋さんやパン屋さんといった定番の他、いろいろとユニークなのも多かった。
個人的に一番笑ったのが「僕の夢はコンビニの店員になることです」と胸を張った小僧。いやま、いいけど、親は頭を抱えただろうなあ。
興味深かったのは、野球選手になりたいと答えた男子がたった二人だけだったことだ。「サッカー選手になってワールドカップに出たいです」「ワールドカップで20点取りたいです」と、サッカーを口にした男の子は実にたくさんいたけれど、野球は極端な人気薄。
たぶんしばらく前からこういう状態なんだろうな。
これでは野球人口はどんどん減って、日本も弱くなっていくのだろう。ガラパゴス野球。
でも、つまんないもんな、野球。熱心な日本ハムファンのオレも、ほとんど見ないし。わははは。
*
明日は3月7日。1年前の朝、フジタが倒れた。あの日からずいぶんと長い時間が過ぎたような気がしている。
あの人懐こい、照れたような笑顔が今も時々浮かんでくる。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊ポスト」今週のポストは買いである。放射能関連の記事は、なかなかに興味深い。
2012.03.05
3月になって、マーケットの食材も春らしくなってきた。
中に、ふきのとう。福島産、とある。
うーむ。ふきのとうか。地面から直接顔を出した、ふきのとうか。
福島も十分に広くてすべてに放射能が大量に降り注いだわけでもないし、きちんと放射線量を確認して出荷しているだろうから、安全ではあるはずだ。
それに常日頃から、日本人が日本人を助けなくてどうするんだと思っている自分もいるわけだ。
それでも手を出してふきのとうをかごに入れることができないのだから、精神的にもけっこう厳しい。
がれき問題もまったく同じ構図。やっぱり受け入れるべきだよね、あれ。
環八からの排気ガスが上空で雲を作っているような地域に住んでいて、というのもあるが、がれきを受け入れることが痛みを分かち合うことの象徴のような気もするし。
それでも、地元のBBSなどを見ていると、近所の光が丘の清掃工場で受け入れることに強硬に反対している人がけっこういる。
寄付は喜んでするけど、がれき処理は受け入れられない。これは、町内会のみんなでゴミを片付けましょうと決めたのに、オレは町会費をたくさん払っているからやらなくていいだろ、と言ってるようなものか。
違うか。
3.11を前にいろんなことが片付かずに問題化しているなあ。
次の世代、つまりオレも息子や娘たちは、これからこういった問題と向き合いながら日本で生きていかなくてはならないのか。ちょっとうんざりするなあ。
*
深夜、なでしこと米国の試合を見る。
眠かったなあ。試合じゃなくてオレが。
寝てしまった息子もハーフタイムに起きてきて、パジャマ姿で一緒に後半を見た。
正直、ここで米国には勝たなくて、むしろ負けることで課題が見えてきたほうがいい、と思っていたのだったが、しっかり勝ってしまった。
しかも、新しい選手をどんどん試しながらパフォーマンスを落とさずに、結果まで出しているわけだ。こりゃ、すげえや、やっぱり。
米国にしてみれば、モーガンのおっそろしくもったいない2点もあって、自分らのミスで自滅してしまった残念な試合。負けて悔しいというより、負けて腹の立つ試合だったろうな。
決勝はドイツだそうで、もしかしたらドイツは米国より強いから、なでしこも負けてしまうかも。それならそれで、課題を見つければよいわけだ。
ああ、なんて余裕かまして見られるのでしょう、私たち。宮間様のおかげかもしれません。
男子のA代表よりよっぽどなでしこの方がたくましくて、安心してみていられる。
その男子代表の監督、ザック様が新聞の共同インタビューに答えて、信じられないようなことを言っていた。
例えば「日本の選手にはタテに攻める意識がない」とか「ミドルシュートの意欲に著しく欠ける」とか。「試合前にはミドルを打てと言っていたのに打たなかった」と敗因を選手に転嫁している。
この熱のないコメントは、ちょっとびっくり。ずいぶんと冷めて、しらけたコメントに聞こえる。
監督を退いた人間が、他人事のように話している感じだ。
やっぱりもうやる気がないのかもしれないなあ、このおっさん。2年契約だから更新する気がなくて、次の仕事のために伏線張ってるのかな。
ネット上では、ザックがやる気をなくしたのは電通があまりにうるさいことを言うからだ、と書かれてあったけれど、どういう意味かわからん。まあ、とんちんかんな説だとは思うが。
こうなってくると、オレの心にもちょっと黒い気持ちがわいてくる。うひひひ。
それが何かというと、ワールドカップ出場を逃した常連国の気分を味わってみたい、という気持ちだ。うひひひ。
きっと出場が絶たれた瞬間、国中に黒い怒号がわき起こり、代表はつるし上げられるだろう。その絶望的な空気と、たかがサッカーごときにという白い空気が混じり合って、日本はモノクロの空気に包まれる(なんのこっちゃ)。
そして、ブラジルで華々しくワールドカップが開催されている頃には、地球の裏側で布団をかぶって寝ているしかないのだ。その時の自虐的な気分というものに、実はとっても興味がある。うひひひ。
なんだか、そんな空気をちょっと味わってみたいと思いませんか。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.04
昨日ライブを一緒にやった(要するに対バンね、いわゆる)「くまかつ」の高杉さんが、Facebookでこの日記のことを面白いとほめてくれて、おお、そうか、面白いのかと嬉しくなった。
嬉しくなったついでに「いいね!」をポチッとしそうになったが、よく考えたらそれはちょっとみっともないのではと思い、踏みとどまった。
でも、ほめられちゃった、嬉しいな。らんらん。
と言いながら嬉しくなって過去の日記を読み返したら、出るわ出るわ、誤字脱字、悪文長文、へたれ文。
この状態で「いいね!」を押していたら、なおさらみっともないことになるところだった。
これからは誤字脱痔には十分気をつけよう、と誓う。
*
石神井公園の北口は飲食店不毛の地である。ファミレスもなければ牛丼屋もなく、喫茶店もカフェが一つのみ。居酒屋はまずくて常連だらけのダメな店が一つだけ。
そんな不毛の地に華々しくデビューしたのが、今月一日開店のしゃぶしゃぶ屋である。
しゃぶしゃぶ大好き。社会人になって初めてしゃぶしゃぶというものを食わせてもらった時、世の中にこんなに旨いものがあるなんて、とびっくりしたものなあ。
新しくできたしゃぶしゃぶ屋は、なんと食べ放題。オーダー式のバイキングだそうだ。
しかも、立地は息子の行く塾の目の前。開店準備が進むにつれて好奇心旺盛な小学生男子の視線を一身に浴びるようになり、息子たちは塾の授業中もちらちらと窓から店を見下ろしていたらしい。
たぶん「肉だ」「肉だ」「おれ、しゃぶしゃぶ大好き」「おれなんて、3人前食ったことがある」「おれの父ちゃんなんか100人前食ったぞ」「おれ、特盛りのしゃぶしゃぶ食ったことあるぞ」「それって吉野家だろ」と大騒ぎだったに違いない。
そして開店の3月1日。塾から帰ってきた息子に訊いたら「がらっがらだったよ」とのことであった。
きっと「がらがらだ」「客がいない」「でも旨そうだな」「特盛りあるかな」と相変わらず大騒ぎだったろう。
というわけで、本日のランチに行ってみた。
混んでた。ひどく。30分待ちである。昼飯食うのに30分も待つほど粋人でもないので、別の店に行こうとしたが、塾の窓から連日眺めてテンション上げていた息子が納得するわけもなく、結局30分待って入った。
しゃぶしゃぶバイキングは肉の種類で松竹梅があって、さらに肉コースと全部コースがある。全部コースだと肉だけでなく寿司まで食い放題。そんなに食えるわけないだろ、肉と寿司。
ここは相談して肉だけの竹にする。これだと牛肉と豚肉だ。
なぜかおかずも食べ放題で、娘はチーズ揚げ、オレは味噌カツを食った。食いながら、どうしてオレはこんなものを食っているのだろうと、不思議だった。
息子は食う食う。とにかく肉を食う。
牛も豚も、どんどん口に放り込んでいく。オレが、もう食えないとギブアップした後も2人前をぺろりと食ってしまい、苦しいからもう帰ろうというオレを見ながら、しぶしぶ箸を置いたほどであった。
10歳を超えると男子はとにかく肉の人になるのだな。女子はどうなるかよくわからんが、きっと頭の中にお花畑ができるのだろうな。
全体的にしょっぱくて味はまあこんなもんかなあという程度であったが、息子は旨い旨いと言ってたので、要するに量ということだ。
ところでこのしゃぶしゃぶ屋は、昔NTTの局舎があったところにできた。
この地下にはおそらく交換機などの施設が埋まっているはずで、セキュリティ上、長い間空っぽの局舎が建っていた。
駅前なのに不経済なことよ、と外食難民の地元住民は冷たい視線を送っていたのだ。
それがこうしてしゃふじゃぶ屋ができたということは、地下の交換機がなくなったか、セキュリティ基準が変わったか。まさか、しゃぶしゃぶ屋ができれば防犯上も安全というわけではないだろう。
*
なんていう、平和でどうでもいい話題とは一転。ここのところオレが激しく怒りを感じていることがある。
ジャーナリストを自称する日ガキ隆の劣化が激しいということは何度か書いた。あれは今では長野の恥である。
以前、2002年くらいまでは良質のルポを書いていたが、それが有料メルマガを発行して簡単に大金を稼ぐことを思いついてからはあれよあれよと劣化。それでも、まあ月に700円なら別にいいかと思って読んでいたが、一度参加したセミナーがあまりにくだらなかったことと、メルマガでも自分の金儲け自慢しかしなくなったことにあきれ果てて、やめたのだった。
昨年はツイッターで大暴れし、まったく関係のない他人の話題に勝手に乱入しては罵詈雑言をわめき散らすという狼藉を繰り返したことで、このジャーナリストの劣化ぶりが天下に知れ渡ってしまった。
今ではほとんどの人が相手にしていない。
それならそれで、まあ、いいのだが、オレが久々に激怒しているのは、なんと3.11に被災地バスツアーを主催するということである。
ネットで人を募り、バスを仕立てて被災地を見物して回ろうという企画だ。しかも、牛タン弁当付き。「牛タンが苦手な方はおっしゃってください。別の弁当を用意します」というような一文を募集要項に見つけて、本当に腹が立った。
今まだ復興が進まない地で、多くの人が亡くした家族や友人を悼んで祈ろうという3.11に、なんとバスを仕立てて牛タン弁当を食いながら見物して回ろうというのである。
あーもー、こうして書いているだけで腹が立つ。
これは、被災地をネタに金儲けしている以外のなにものでもなかろう。劣化するにしてもひどすぎる。
このジャーナリスト、昨年春には「全財産をはたいて何億も東北の中小企業に寄付した」とツイート。そんな美談がどこにも取り上げられず、助けてもらったと名乗り出る企業が1つもないという事実を指摘されても、知らん顔だった。
また、「赤十字に募金しても、赤十字はマージンを中抜きしている」との暴言をツイートして、赤十字から正式に抗議されたのに、これまた知らん顔。
あげくに他人の写真を勝手にアップして、さも自分が被災地で撮影してきたかのように振る舞っていたら、その写真を撮影した本人から「私の写真ですが」と指摘され、慌てて「今はシェアする時代だ」と開き直ってみせた。エア取材疑惑が起きても知らん顔。シェアする時代って、ジャーナリストとして命取り発言だがなあ。
まあ、自分一人が劣化するなら勝手に劣化してろという話だ。笑い話でさえある。
だが、被災地に対しての狼藉の数々だけは断じて許せない。
まったくこんなヤツの本を一時は真剣に読んでいたとは、情けない。あまりの怒りに、こないだその本は思い切り捨てた。
って、そんなことしかできないオレも情けないが。とほほ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.03
それは土曜日にも関わらず早朝7時に首都高池袋線を走っている時のことであった。
板橋本町を過ぎて池袋へと差しかかった急カーブを過ぎところ、突然現れた看板に書かれていたのが「一台抜いて、何になる?」という交通標語だったのである。
何になるって、気分がいいんじゃんか、と叫びつつ、オレは爆笑したのだった。
久々のこいつはやられたなあという標語だった。
そしてそんな時間にどうして首都高を愛車でぶっ飛ばしていたかというと、今日は千葉県の市川で「たんさいぼ」の親子ライブがあるからである。
愛車の後ろにはスピーカーやギターやキーボードや、なぜかわからないがパンダの帽子まで積まれている。
集合は本八幡駅に8時。早いっ。
オレは、竹橋で合流の大渋滞に巻き込まれ、予定では7時半に到着するところが、7時59分、ギリギリのセーフであった。
本日のメンバーは、オレ、「てるる」ことイサワ氏、「ぽんきち」こと伊達くん、そして「くわも先生」ことくわも先生(まんまだ)である。
くわも先生はなんと本日に備えて前夜は9時に寝たそうだ。
本日のライブは、くまかつとのジョイント。既にくまかつの単独ライブと決まっていたところに、酒の席で強引に押しかけてオレたちにもやらせろと割り込み、あげくにオレたちが後、キミたちが前座ね、と決めつけたのである。
どうも最近のオレは、脅迫的だの威圧的だのという悪い評判があるようだ。いかんなあ。
ついでに言えば、話を3倍ぐらいに膨らませて、この日記に書く時には膨らませすぎてほとんどウソになっているという評判もあるようだ。
まったくひどい話である。
さて、本日の会場は千葉県の某短大。ここで開かれる子育て支援のコンサートなのだ。
観客は50組100人。すごいなあ。これは盛ってはいない。ガチである。盛ったら1000人ぐらいにふかすからな、オレは。
対象は0歳、1歳、2歳。うーむ、たんさいぼうの最も苦手とする層である。
しかし、それでもほどよく盛り上げることができたのではないか。その一番の勝因は、くわも先生のパフォーマンスである。
最近は、ダンス係兼衣装係として定着したくわも先生。見ている人は、まさかサカナの帽子をかぶったこの人が実は有名テレビ番組に多数作品を提供しているビッグネームだとは夢にも思わないだろう。
それを面白がっているのは、たんさいぼうのメンバーだけなのであった。
終了後、2時間くらいかかるかなあと思ったら首都高が感動するぐらいガラガラで、1時間で帰ってしまった。いい天気で、よかったなあ。
今月、たんさいぼうのライブは5本。そのうち1つが終わって残りが4本。
よーし、新ネタ、ばりばり盛り上げるのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.02
本日、息子間小学校では「二分の一成人式」が行われた。
ななな、なんじゃい、そりゃ。
二分の一つまり2分の1、つまり半分。
要するに大人の半分の10歳になったという記念式典である。
そういう日本の美しい慣習を台無しにするようなことはやめてもらいたい。多くの人が今思ったように、オレも最初はそう思った。
ところがこれ、練馬の一部地域でのバカイベントかと思ったら案外多くの地域で行われているらしい。ぽんきちこと伊達君のところもそうだという。
ネットでちょっと調べたら、どうやら広く全国で行われている式典らしい。世も末である。
だいたいが二分の一だ。半分である。要するに半人前式典なのだ。
半人前であることを祝うという、よくわからないイベントである。
出席してみたら、大方の保護者がしょうもなーという顔で参加している。こんなイベントやんなくていいのになあ。
式典が終わると、子供たちは会場である体育館で大暴れ。転がったり走り回ったり、大変なのだ。
半人前どころか類人猿のような集団なのだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.03.01
やれやれ、ようやっと3月だわい。冬が終わったぞ。
それなのに朝、家の周囲は雪まみれ。一面の銀世界。
なんなんだ、3月。これがお前の真実なのか、3月。
しかし日中は暖かく雪がどんどん解けて川となって山を越えて谷を走るのであった。
夜、週刊文春を持って魚せいに行く。客はほかに一人だけだ。しょぼい。
大将は、サッカーの話を持ち出せばオレが喜ぶと思って「昨日は負けちゃったなあ」と話しかけてくる。
もちろん試合なんて見ていない。昼飯食いながら見たワイドショーか何かの話だろう。
「負けちゃったなあ」に続けて、きっと言うぞと思ったらやっぱり言った「それに比べて女は強いなあ。気合いや根性が違うよ、女は」。
どうやらボールに食らいついていく根性が違うらしい。
そして「こんなんじゃ、女はオリンピック行けるけど、男はオリンピックなんて無理だ」と断言する。んあー。ワールドカップ予選なのだがなあ。
このようにとても飛んだ評論が聞けるので、サッカーの翌日に魚せいに行くのは楽しみである。
なでしこの試合でピッチ解説に立ったあの人が「守りを固める相手をどう崩していったらいいでしょうか」とアナウンサーに問われ、自分が試合前の拾ってきたまったく関係ないネタを延々と自慢源に披露した後「やっぱりじっくり攻めるだけですね」と答えて終わったのには腰が抜けたが、魚せいの大将の解説のほうがその何杯も面白い。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.02.29
ともかくザッケローニのやる気のなさにびっくり。2年契約で、やっぱり辞めるのかな。
考えてみればタジキスタンに2つ勝ったのと、ホームの北朝鮮でロスタイムにようやくの1点という綱渡りだったわけだ。たまたまうまくいってたのが、ここへきて馬脚を現したか。
いーや、1年半でたかが2つ負けたぐらいで大騒ぎするのは、日本人得意の手のひら返しもいいところではないか。もともとこの程度の監督だったというだけではないか。
マイクを先発で使い、しかもあそこまで引っ張って、あげくに宮市も使わないというのでは、素人のオレでもどんなへぼ監督だよと思ってしまう。
でも最も笑っちゃうのは選手だろうなあ。
これまでは引いた相手をどう崩すのかばかりが言われてきたが、なんのことは、プレッシャーをかけてきた相手でもダメなんじゃん。大笑い。
そして一転して今度はなでしこだ。
鮫島と宮間、よかったねえ。女の子走りであれだけ縦横無尽に敵陣切り裂いてくれると、とても気持ちいいのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.28
長野駅前の街頭に表示されていたマイナス8℃という数字に腰を抜かしながら朝一番の新幹線に乗り込んだオレであったが、こんな時間にもかかわらず、ぞろぞろと女子大生、女子高生が駅に集まってくる。中にはタクシーで相乗りで乗り付ける連中もいる。
当然のことながらまだ暗い早朝だというのに連中は元気で、そしてピーチクパーチクやかましい。
なんなんだ、これはと思ったら、どうやらディズニーランドへ行くらしい。
この季節は学生が割引だっけ? 2月の客足の落ちる時期のプロモーションとして。
長野からなら新幹線で十分日帰りできる。朝一番の列車に乗って最終で帰れば、うんざりするほど遊べるはずだ。
行きと帰りの新幹線は、現実と夢の橋渡しをするタイムトンネル。
もう楽しくてしょうがないという彼女たちの顔を見て、今が一番思い出深い時になるのだろうなあ、とおじさんはうひひひと笑うのだった。もっと別の笑い方をすればよいのだが。
長野駅のホームの立ち食いそばすごく旨い、反対に駅の中の立ち食いそばはひどくまずいと聞いていたので、ホームで立ち食いそばを楽しみにしていたのだが、時間が早すぎて開いてなかった。残念。
高崎駅まで40分。ここで降りて駐車場から1000円払ってクルマを出して、家に帰る。
練馬に住んでいると、ほとんど群馬県人というわけだ。なんということだ。
帰って仕事を片付け、午後からはインタビューを一つこなし、夜、魚せいに行く。ちょっと嫌な予感がしていた。
そして予感通り、いた。マサコである。
例によって看護師との二人連れ。
げっと叫んで入り口の引き戸を閉めようとしたが時遅し、マサコと看護師に見つかってしまい、「タンゴちゃーん、おいでー」と指でくいっくいっと呼ばれてしまったのだった。
それまでマサコと看護師は、隣に座ったアート引越センターの現場社員2人を相手に呑んでいたらしい。そのまま2人と飲んでろよなあ。若いし、立派な体だし。
だが、マサコたちはオレを餌食にしようと舌なめずりするのであった。
昨夜は長野の居酒屋で落ち着いて旨いサケを飲んでいたというのに、えらい違いである。
看護師は、オレが読もうと持ってきた「週刊現代」を取り上げ「あららら、袋とじだよ、あらら」と大喜び。マサコは「あたしゃAKBだよ」と言うので何かと思ったら48歳という意味らしかった。
マサコが言う。「あたしゃ悔しいよ。あの木島なんとかというデブがどうして男からあんなにカネを引っ張れるのか、あたしゃ女として納得がいかないよ」と、オレをさも貢いだ男のような目で見てオレを責める。
しらねーよ、そんなこと。娼婦が仕事してカネを稼いだというだけの話じゃねえか。別におかしくもなんともねーよ。
「ののちゃん、パパそっくりねー」と看護師は、今日、インフルエンザで治療に行った娘のことを言う。そして、2人そろってお約束の反抗期の子供の愚痴だ。
やれ「クソばばあと言われた」だの「うぜえと言われた」だの、あげくは「死ねとまで言うんだぞ、うちのガキは」と、ぶち切れる。知らんって、オレは。
なんでもマサコの中1の息子はアキバオタク一直線らしく、部屋にこもってネット小説を書いているらしい。
「その小説を見たら、接続詞が“そんでー”だよ、“そんでー”。こんなバカが偉そうな顔で小説書いてると口にするだけで、あたしゃ腹が立つんだよ」。
わはははは。なんだそりゃ。
とにかくいつまでも相手をしていても疲れるだけなので、「やあ、タンゴちゃんとの新年会は楽しいなあ」と2月の末だということも知らずにそんなことをほざき続ける2人を置いて、オレはとっとと帰ったのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「BeatSound」フィル・スペクター特集。昨夜長野の居酒屋で一緒だったまっちゃんがくれた一冊。なんでもまっちゃんは、本は三冊買って、一冊は自分が読んで、一冊は保管して、一冊は人にあげるのだそう。ほえー。ずいぶんと豪毅ですなあ。土橋君も寄稿している一冊で、なかなかに興味深かった。古き良き時代のアメリカは、きっと毎日が素敵な音楽に彩られていたに違いない。「レコードコレクターズ」増刊。日本のポップス特集。ただひたすら村井邦夫が荒井由実について語っているインタビューが読みたくて買った。
2012.02.27
長野出張である。牛に引かれて善光寺参りではない。新幹線で長野駅なのである。
クルマにしようか迷ったが、長野新幹線は佐久平までしか行ったことでなくて、その先の車窓からの景色を見たいなあと思い、高崎までクルマで行ってそこからは長野新幹線ということにした。
高崎は駅隣接の駐車場が24時間1000円と激安。
駅から徒歩10分の駐車場が12時間1800円の大宮と比べて圧倒的に安い。なので、高速代をプラスしても高崎まで行くのが得なのだ。
新幹線にはモバイルSuicaを利用。
便利だぞう、モバイルSuica。普段も電車の改札は携帯でぴっぴっ、お買い物も携帯でぴっぴっ。
コンビニで403円とかだと、もう1円玉をごそごそするのが面倒くさくてすぐに携帯でぴっだ。おかげで小銭入れは文字通り小銭がだんご状態。
新幹線もモバイルSuicaで予約。改札もチケットレスで、もはや何もいらない。
うふふ、最先端のワタクシ。
などと一人で自意識を満足させているのだが、しかしここに大きな落とし穴が潜んでいるのである。そう、レグザフォンであるということだ。
火を噴くレグザフォンは、高温になると自動的に電源が切れるという仕様になっている。バグではなくてそういう仕様だ。
だから時々気がつくと電源が切れていたりする。なななな、なんということだ。
当然、温度が下がるまで電源は入らず、新幹線に乗ったはいいものの、出る時にそんな状態になっていたりしたら、改札がぴこんぴこん鳴っちゃって、オレの自意識が激しく傷つくことになるのである。
ああ、恐ろしい。
そのドキドキはらはらのスリル感が、これまたたまらない刺激となって、もう離れられないわワタシって、ああレグザフォンが憎いのよ状態である。
書きながら、ひょっとしてオレはバカじゃないか、と思ってきた。
ま、それはともかく長野である。新幹線から見た、遠くに白い山が連なり手前にゆったりと千曲川が流れる光景は実に素晴らしく、オレの心を激しく震わせたのだった。
ただし問題が一つ。寒いことである。実に。
午後3時でマイナス1度だ。太陽が出ているというのに。アラスカよりも寒いぞ。
夜は、長野市内で地元の人も知らないという居酒屋に行く。この居酒屋が、いやあ、なんというか、とても素晴らしく旨かった。
サケは山形の銘酒、十四代。そのいろんな十四代がそろっていて、あれやこれやと飲み比べさせてくれる。
日本酒に関しては新潟よりも山形が旨いなあ。
これは新潟が米所、酒所という評判にあぐらをかいて努力を怠った結果であろう。
時々、新潟のサケが世界で一番だと信じて疑わない魚せいのような店もあるが、今や新潟のサケは決して飛び抜けて旨くはない。普通に旨いだけである。
まるでソニーやパナソニックがサムソンに抜かれてしまった姿を見ているようだ。エルピーダもつぶれちゃったし。
いったい日本はどうなるのだ。いや、ここは長野。話を長野の居酒屋に戻す。
食い物も旨かったぞ、ここ。イナゴの佃煮は自家製。長野の畑を食い荒らしたイナゴが、甘すぎず煮られているのだった。
絶品は豆腐であった。昔ながらの豆腐の味で、大豆の甘みがきっちり引き出されている。
大豆のよさに加えて、たぶん水のよさが決め手ではないか。
オレが小学生の頃、同級生のノリオの家が豆腐屋で、まさにこういう味だった。豆腐職人が朝早くから冷たい水に手を突っ込んで造った豆腐の味である。絶品。
この豆腐を食うために長野に来てもいいなあ。それよりも買って帰るから、仕入れ先を教えろ。
ところが店の大将は「教えないよー」と素っ気ない。
そうなのである。この店は大将がひどくユニークなのだ。何がユニークだというと、しゃべりっぱなしなのである。サケのこと、サカナのこと、とにかくしゃべりっぱなしなのだ。
丸めがねをかけた五分刈りの風貌と相まって、まさに講談師の神田山陽そのまんま。しゃべりもそのまんまなのだ。
従って案内してくれた人によれば「今日は黙っててくれ」と言っておかないと、どんどんしゃべり続けるそうで、まあ、初対面の今日は面白いからそのまましゃべらせておいたのだった。
それにしても旨い店だったなあ。
おごってもらったのであまり偉そうには言えないのだが、比較的高いので地元の人はなかなか足を運ばないらしい。駅前にはチェーン店のでかい居酒屋が並んで盛んに客引きしていて、やっぱり地方はどこも厳しいのだなあ。いや、東京もか。
たらふく飲んで食って、十分満足。この長野の地で「たんさいぼう」のライブもやらせてくれと強力に営業もできて、やれやれ成果の大きい出張であった。
ただ、寒い。あくまで寒い。
寝て、朝起きて、外に出たらなんとマイナス8度。あり得ない! と叫んだオレは、びっくりして卒倒したのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「AERA」「日経PC」フリーウェア特集を読みたくて購入。高崎駅前のヤマダ電機地下の書籍コーナーだ。いちいちポイントカードはあるかと訊かないで欲しいなあ、鬱陶しい。あげくに、袋はいらない、そのままでいいからと言ったら「ではシールをお貼りします」とぬかしたので、貼るな、と即座に命じる。おらおら、レシートというものが何のためにあると思ってるんだ、それともお宅の店じゃレシートを持ってる客でも万引き扱いするってのか、と暴れようかと思ったがアルバイト相手にそれも大人げないと自重する。そんな思いまでして買ったというのに、日経PC、実につまらなかった。暴れる相手は日経PCで正しかったかのかもしない。
2012.02.26
オレんちの半径300mで、ここ最近、コンビニが3つ立て続けにオープンだ。
一つはセブンイレブンで2ヵ月ほど前にオープンした。ちなみにオープンして半月ほどして行ってみたら、早くも金髪の地元ギャルがレジに立って「ありがとうございます」も言わずに濁った空気を漂わせていた。
もう一つがやはりセブン・イレブンで先週末にオープンした。まだ行ってないが、週末には店の前に福袋がうずたかく積まれていた。コンビニの福袋って初めて見た。一体何が入っているのか、ちょっと買ってみたくなった。
そして3軒目が、間もなくオープン予定のファミマである。先のセブン・イレブンとは30メートルしか離れていない。
集中出店が原則とは言え、これだけ近くに立て続けにオープンするとは。狭いエリアの客を奪い合って、すごいことになるのだろうなあ。
明らかに周辺のコンビニは迷惑顔であり、オープンしたばかりのセブンもすぐ近くにファミマができると知って愕然としているだろう。
でも、住民にとってはこんなにコンビニができて便利なのだ。
というのは他の人の話であって、オレんちにしてみれば半径300メートル以内にコンビニはゼロということなのだ。
ちょっと離れたらこれだけコンビニがごろごろ転がっているというのに、なぜオレんちの周囲には何もないのだ。
悔しいオレであった。
**********
本日は東京マラソン。
たんさいぼうのセンターボーカル、てるる君ことイサワ氏も今年で何回目かの出場である。
お昼頃に思い出して、あ、そういえばとテレビをつけたら大勢の人が走ってる。
「いっぱい走ってるねえ」「すごいねえ」「みんな頑張ってるねえ」「でも、イサワおじさんはどこにも映ってないねえ」「そうだねえ」「なんだかつまんないねえ」「つまんないことやってるねえ」「そうだ、みんなでお昼ご飯を食べに行こうか」「そうだそうだ」「今日はインド料理がいいなあ」と、5分ほどでテレビを消してメシを食いに行ったのだった。
たまたまつけたテレビに映っていなかったからといって文句をたれるとは、たまたま見上げた月夜にUFOが飛んでなくて「なーんだ、やっぱりUFOなんてウソじゃねえか」と文句をたれるのと同じである。
一生懸命走ったイサワ氏にはご苦労なことである。
結果、4時間を切ったそうで、拍手である。
当然、我が家でも「来年はお父さんが出たら」という話になり、よーし、目立つ格好でスタートだけして電車で帰ってくる、と言ったら「やめなさい、まじめに応募して落選した人に申し訳ないでしょ」とたしなめられたのであった。
うーむ、残念。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.25
ツイッターはじめ、ネットで突然飛び交ったのが「三菱商事、三井物産、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、パナソニックが本社を大阪へ移す」という噂。
んなアホな。
と思ったら、石原都知事がネタ元らしい。
んなアホな。
それはともかく、妙に印象に残っているマンガがある。
バブルの頃の、いしいひさいちの4コママンガだ。
今から20年も前の、こんな内容のマンガだ。
ある日突然、大学入試センターのコンピュータが壊れちゃって、それをごまかすために役人たちはこっそりと適当に東大合格者を発表してしまった。
単なる闇のくじ引きで東大合格が決まってしまったのである。
そして、翌年もそのまた翌年もコンピュータは壊れ、くじ引きで東大合格者が決まり続けた。
そして20年後、突然バカ大国になってしまった日本に、世界が「???」と呆然とする、というマンガだ。
4コママンガを文章で説明することほど空しいものはないなあと、今改めて気づいたオレであった。
それはともかく、これって今振り返ればギャグでも何でもなくて、まったくの完璧な未来予想図だったじゃん。
コンピュータの故障は、バブルでも、ゆとり教育でも何でもいいが、ともかくこの20年をかけて日本はゆっくりとバカ大国と化したわけだ。
これは事実だ。救いがあるのは、呆然としているのは世界ではなくて日本国民そのものであるということだろうなあ。
よってこれから日本は今来た道を振り返ってやり直そうとするわけだが、20年かけて下った坂は、上り直すにはやっぱり20年かかるわけで、やっぱり未来はそんなに楽観できるものでもないのかな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「Friday」
2012.02.24
アレンジャーとしてのオレにとって長年のテキは、ボーカリストのてるることイサワ氏である。
あの独特の歌唱スタイルをどうすればうまく録音できるか、いつも悩みのタネなのだ。今まで一度として納得できる形で録音できたことがないのである。
どうもコンデンサーマイクではよろしくなくんて、ダイナミックマイクの方が向いているのでは、というのはなんとなくわかってきた。
とにかくダイナミクスが曲他に大きい歌い方をするのである。たとえPadをきかせていても、コンデンサーマイクだと突如でかくなる声に対応できないのだ。
ループで来ると思って前に出たら一転して強烈なミドルシュートの構えをされ、結局決められたのは鮮やかな無回転シュート。とても繊細なコンデンサーマイクには対応できない。
だから程度のいいダイナミックマイクが欲しいと思っていた。
もちろん何本か持っている。定番のSHUREにAKGにAUDIX。どれも無難。変わったところではパイオニアのカラオケ用マイク。これははまると案外面白い。
本日も秋葉原で空き時間があったので、いつも行くラオックスのミュージックボックスに立ち寄った。
レイアウトが変わって1階に書籍。ピックも置いてある。
よく見たらケリーピックがあったので、オレンジを2個買った。1つ158円。
ケリーピックで一番使いやすいのは白だが、ライブ用にはきれいなオレンジがぴったり。なので演奏性より見栄えでオレンジにした。
ケリーピックは、オレにとってはもはやこれ以外のピックは使えないほどなじんでいて必須である。しかし案外置いてある店は少ない。
新宿のロックインは必ず置いてあるが、他はなかなか見かけないなあ。なので、見つけた時はちょこちょこ買うようにしている。
面白いもので、ピックというのは他に使い道がないのに必ずなくなるのだ。特にライブをやると必ずなくなっている。
これは、弾いた後に何気なくポケットにひょいと入れて忘れ、PAの上に置いて忘れ、ギターケースにしまって忘れ、ということなのだと思う。ほとんどボケですな。
楽器屋は、これから新学期にかけての春休みがかき入れ時。
高校に合格したご褒美にエレキを買ってもらう少年や、東京でメジャーになって武道館に立つべと固く誓ってドコモのスマホをナビ代わりにして上京してきた仲間たちなどで大賑わいだからだ。
それを当て込んだかどうか、なんと10階が新しく中古楽器コーナーになっていた。中古のコーナーは、時々掘り出し物がある。特にレコーディング関係。
インターフェースとか。でも、何も10階に作ることはないだろう。面倒くさい。オレが行くのはせいぜい5階。10階なんてほとんと天国だ。だからやめた。
ということで向かったのが5階のレコーディングコーナー。他の機材を眺めつつ、ダイナミックマイクコーナーを見る。
いろいろあるなあ。安いのも多くて、2本で5000円なんていうセットはつい買いたくなってしまう。
エレクトロボイスのダイナミックマイクが特売。9800円。ほほう、これはちょっといいかも。
並んでブルーのダイナミックマイクenCORE100。エンコーと読むのか?
ブルーのマイクは大好きだ。コンデンサーのベビーボトル、つまりほ乳瓶という名前のマイクを愛用していて、これはオレの中で一番いいマイクなのだけれど、とにかく柔らかくて繊細な音が録れる。ラトビア製だ。
だがベビーボトルは、ボーカリストを選ぶのである。親分とかヨメには実にぴったりで、素晴らしい音で録れる。ところがイサワ氏となると、まったく合わないのだ。難しいなあ。
そのブルーのダイナミックマイクだ。けっこう激しく心惹かれる。11,700円。
じゃあ、エレクトロボイスのマイクとブルーのマイクのどっちかにしようと決めて、音を聴かせてもらう。
店員はそこにベンチマーク用にSHUREのマイクも並べて、3本試させてくれた。
それぞれのマイクを手にとって、店内であるにもかかわらず、オレは「ほげー、ぱおーん」などと間抜けな声を出して音質をチェック。まずSHUREだ。
聴いた途端、おお、SHUREだと笑ってしまったくらい、典型的な音だ。頼もしいなあ。SHURE。
続いてエレクトロボイス。うわあ、感度がいい。よすぎる。拾う拾う。音質は高音がかなり強調されている。
そしてブルー。こちらは逆に拾わない。適度感度が悪くていいかも。音質はけっこう太くて丸井感じがした。
やっぱり、ブルーにしよう。これならほ乳瓶と並んでブルー仲間として使えるし。
ということで、ブルーにします、くださいな、と店員に言う。
ところが店員が一生懸命探し回るも在庫がない。データ上は1つだけ残ってるはずなのにないのだ。「おかしいですねえ」と店員、汗だく。
いやあ、今の展示品でいいですよ、付属品ちゃんとあれば、とオレ。
結局この展示品のマイクを、ちゃんと箱に詰めてもらって買った。展示品ということで、700えんまのおまけ。つまり1万1000円である。
うーん、いいマイクを手に入れたなあ。これは楽しみだなあ。早く使ってみたいなあ。
そしてその足でオレは飯田橋の取りよしに向かい、箱から買ったばかりのマイクを取り出して、生ビールを飲みながら、楽しみ楽しみとつぶやいてマイクをなで回したのであった。
帰ってきて、いつものサウンドハウスを確かめる。同じマイクが8900円であった。ぎゃふん。2000円も安い。
サウンドハウスで買っておけば、もっとビールが飲めたかもなあ。
ちょっと悔しい。でも、いろんなマイクを手にして楽しめたから、まあ、納得しよう。やっぱり買うならサウンドハウス。リアルで確かめてサウンドハウス。リアルが売れないわけだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」
「PAが基礎からわかる本」目黒真二・スタイルノート。
2012.02.23
政治のネタはあまり好かないのだが、それにしても民主党はますますひどいなあ。
言うだけ番長のマエハラ君が、産経新聞の取材拒否とは、呆れた愚行だ。当初はもっとまともかと思ったのだが、ダムであっさり馬脚を現して、もはやオレはあの人の言葉はまったく信用しとらん。
レンホー同様、もう顔も見たくない。
などと好かない政治ネタを振りつつ、朝から原稿仕事。昨日、今日とひたすら原稿なのだ。
一段落ついたところでタイミングよく連絡が入り、寒い土地からやってきた友と久しぶりの再会。場所は池袋だ。
元気そうで何より。歓談する姿を見ていると、たちまちにして昔に戻れるね。
ほどよいところで切り上げて帰る。
ウォークマンで「僕たちのたびだち」を聴きながら歩いた。
ようやっと春めいてきたなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ミナンバー」今号は久方ぶりに発売日買い。Jリーグ特集だ。しかも振り返り企画。懐かしい選手が一杯でてくる。関東は数。違う、巻頭はカズ。Jリーグ入りの経緯を、裏話的にまとめたもので、これがなかなか読ませる内容だった。あの頃はよくわからなかったけれど、カズはすごいヤツだなあと今は心の底からリスペクトする。それにしてもドーハの悲劇の頃の、オレたちのなんと幼かったことよ。世界は座布団を敷いてオレたちを待っていると勘違いし、ロスタイムの同点弾をこの世の終わりのように嘆いていたものだった。今では、ロスタイムの同点弾なんて日常茶飯事だと知っているし、ホーム&アウエーではなくてセントラル方式での最終予選なんて、いかに世界からアジアが軽く見られていた証拠か、身に染みてわかっている。負けて帰ってきた選手に成田空港で待ち構えていたワイドショーレポーターが「ワールドカップ行きたかったですよねー」とマイクを突き出し、それにキーパーの松永が「そうですねー」なんて生真面目に答えていたなんて、今思うと隔世の感だ。
2012.02.22
本日はニャンニャンでネコの日なのだ。
そんなことには関係なくサッカーの試合が行われて、まあ、マレーシア相手だから楽勝だったのだが、まさかシリアが負けてしまうとはねえ。
オレとしては2位で終わってみんなに石を投げられ、涙目になりつつも開き直ってプレーオフ、そしてアフリカとの決定戦に流れ込むという展開のほうが面白いし、長い目で見たら若い連中にとってはいい薬だと思って期待していたんだがなあ。
酒井、よかったねえ。あれはフル代表に欲しいな。ウッチーは終わったか。
宮市、見てみたいなあ。
キーパーのゴンすけはどうにかならんか。人材不足なのか。
というわけでサッカーの試合があって、キックオフが10時という中途半端な時間。
定期健診で行った中村クリニックで「今日も飲みに行くのか」と問われ、サッカーがあるからどうしようかなあと逡巡したら「先に飲んでから見ればいいじゃん」という素晴らしいアドバイスを看護師にもらった。
この看護師と院長は一緒に「酒を飲んで消毒すればインフルエンザにならない」と断言したことが。とんでもないクリニックである。
だがせっかくなので、アドバイスに従って8時過ぎから魚せいに行って飲む。
今日はサッカーだから早く来た、と耳の遠い大将に行ったら「おお、そうか、どうだった、まーたギリギリか」と返事する。だからこれからだってば、試合は。
「なんだ、そうか」と明らかにつまらなそうな顔。
とにかくこの大将は日本が負けて「ほーら、だいたいが気合いの入り方が違うんだよ」と同じ話を繰り返すのが好きなのである。ああ、鬱陶しい。
あまりに鬱陶しいので持っていった「夕刊フジ」を渡して、ほれ、読んでろ、と言う。大将は「夕刊フジ」の舟木一夫の借金が6億円という記事を読んで「うひゃー」と驚いていた。
フォーリーブスの北公次が亡くなった。小学生の頃好きだったなあ、フォーリーブス。ガキだったので、友だちの間ではブス、ブスと、ブスという単語に反応していたが。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
「放射線医が語る被ばくと発がんの真実」中川惠一・ベスト新書。けっこうすごいことが書いてある。すごくて、たぶん本当なんだろう、と思われる。結論。福島は復活する。日本も復活するのだ。なお、アマゾンの書評を見ると、賛否両論なのだが、否定派は激しい感情論に終始しているのがちょっと興味深い。
2012.02.21
今日は皇后陛下を見た。すごいだろ。皇后陛下。ナマだぞ。
お茶の水の明治大学で取材。ファシリティーの投資は凄まじいばかりのこの大学であるが、目論見がずばりと当たってぐんぐんランクを上げてきて、今や早稲田との逆転も視野に入っている状態。
確かに早稲田のあの汚い校舎と比べたら、明治の高層タワーはずいぶんとおしゃれだ。街並みにしても、高田馬場より神保町のほうがはるかに上品だし。
オレの母校の青学など、長期凋落から今や再浮上不能なほどの低空に。そりゃあ、青山だと思って行ったら厚木だ、相模原だって言われれば、詐欺だと叫びたくなるわなあ。
それはともかくとして、明治での仕事を終えてウッチーと共に御茶ノ水駅に向かっていたら、やたらと大量の警官を発見。
「なんだろうね」とウッチー。ははあ、こりゃあ東大病院にお見舞いに行った帰りの皇后陛下が通るのだろうなあ。「なるほど」とウッチー。
そのウッチーは「オレ、昼飯まだだから食って帰るわ」と一人路地に消える。
その1分後、白バイの先導する黒塗りセンチュリーがお茶の水前の交差点に入ってきた。おお、やはり皇后陛下。
オレの目の前を通過する際、皇后陛下はクルマの中で深々と頭を下げた。確かにオレと目が合った。
オレは皇后陛下に挨拶されるほどの人間になっていたのか! いつの間に!
もちろん交差点の信号を全部止めてクルマを通してもらっていることに対して皇后陛下が感謝の気持ちで頭を下げられたのだ。素晴らしいなあ。
そんな皇后陛下が目の前を通ったというのに、オレはあろうことかマスクをしたままボケっと見送るのみであった。周囲ではおばちゃんたちが頭を下げている。ああ、それなのにこのオレは。
深く反省するものの、皇后陛下の乗った黒塗りセンチュリーは遠くへ通り過ぎたのだった。
深く反省したまま、オレが次に向かったのが日本橋。
皇室と言えば高島屋。そうである、高島屋で早瀬さんがイベントを開いているので様子を見に行ったのだ。
早瀬さんはオレの先輩。富山にいる。時々仕事で物産展の立ち会いなどにやってくるのだった。
せっかくだから早瀬さんをつかまえて、メシでもおごらせようという作戦である。
えーと、物産展だから8階の催事場だな。そう決めつけて高島屋の8階まで上がる。さすがに高そうなモノばかり並んでいて、金を持っていそうなおばちゃんばかりである。
その中を歩くオレなんて、単なる出入り業者のそのまた下請けぐらいにしか見えないだろうなあ。だが実は皇后陛下に挨拶されるほどの人物なのであるぞ、ふふふ。
早瀬さん、いない。
あれれ、どうしてだろう。逃げたか。
8階催事場では京都と東京の名店が匠の技を競うという催しだ。京都の匠なんてものが近くにいると、居心地が悪くてしょうがない。
仕方なく7階をうろうろすると、お、いた、あんな隅っこに早瀬さんの姿が。
おーい、早瀬さーん。「おお、タンゴか、よく来たなあ」。はい、来ました。ご飯おごってください。「おお、おごってやる、高島屋の特別食堂でウナギを食わせてやる」。
ところがその時オレは次のアポイントが迫っていることを思い出した。うーむ、残念。あきらめつつ、その場を後にしたのであった。
日本橋での仕事を終えて、もう7時過ぎ。
帰り道の途中には、おお、なんと、飯田橋がある。これは鳥よしでメシだな。
というわけで、オレは飯田橋の鳥よしで日本酒に牡蠣フライ、肉じゃがを食う。皇后陛下に挨拶されたとは思えぬほど庶民的な晩飯だなあ。
飲んで食べて、さて帰ろう。今週の金曜日にはこの鳥よしで飲み会があって、オレが幹事なので予約して帰ろうかと思ったけど、面倒くさいから予約しなかった。
わはははは。せっかく来たのに予約しないで帰るオレ。まあ、どうでもいいや。
この時間の有楽町線はいつもすごく混んでいて、酔った頭がくらくらする。ああ、オレも黒塗りのセンチュリーで帰りたい。
家に帰ってFacebookを見たら、長野のまっちゃんが勝ちどきの鶴亀で一人で飲んでいるとあった。
おお、鶴亀。しかも一人。
渋いなあ。
鶴亀も鳥よしと並ぶオヤジの店。今度久しぶりに酔ってみよう。違った、寄ってみよう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「AERA」最近のアエラは、これでエロが載っていればほとんど日刊ゲンダイと変わらない。「レコードコレクターズ」昨日フィル・スペクター特集が、なんて書いておきながらよく見たらミュージックマガジンじゃなくてレコードコレクターズーズじゃん。というわけで日本橋の丸善でめでたくバックナンバーをゲット。飯田橋の鳥よしでフィル・スペクターの狂気の人生を思いながら厚揚げを食ったのだった。
2012.02.20
うちのトイレには、今までドラえもんのカレンダーをかけていた。毎年、暮れにファミマで買ってくる。
ところが去年の暮れは買わなかった。買いに行くのが面倒なのと、少々あきたためである。
代わりにかけたのが、日本語の常識カレンダー。カレンダーっていっても、2〜3日に1枚めくる、準・日めくりだ。
ここには1枚ごとに日本語の語源などが書いてある。そして時々その言葉の選択が絶妙なのだ。
先日、目を引いたのが「かつ丼」。かかか、かつ丼? トイレに座った瞬間に目に飛び込んできたその言葉に、なんでかつ丼だ、とオレは一瞬固まってしまった。
かつ丼のカツレツとは、肉の小片という意味の英語なのだそうだ。へー、知らなかった。かつ丼が英語と日本語の混合だとはねえ。
今出ている言葉は、カッターシャツ。いわゆるワイシャツのことだな。
このカッターシャツの「カッター」とは英語でも何でもなくて「勝った!」という言葉から来ているのだそうだ。
がくっ。
トイレで思わずずっこけるオレ。
勝ったシャツでカッターシャツ。なんでも以前は登録商標だったそうだ。ワイシャツがホワイトシャツのなまったて言葉というのは聞いたことがあるが、カッターシャツが「勝ったー!」だとは、いやあ、日本語は奥が深い。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「ミュージックマガジン」やっぱりこういう評論誌もちゃんと読んで勉強しなくてはなあ。知らない人のことばかり書いてある。野宮真貴がデビュー30周年とは、ちょっとびっくり。へえー。それにしても1月号のフィル・スペクター特集を買い逃したのは残念! 出てるなあ、買わなきゃなあと思ってそれっきりだ。
2012.02.19
オレの友人にして音楽ライター、制作者であり、レーベル持ちでもある土橋君が、Facebookでいろいろといい音楽を紹介してくれている。本当にいろんな音楽を知っているなあと、いつも感心する。
夜中に、そんな土橋君のガイドに従ってYouTUbeの梯子をしていると、あっという間に時間が過ぎるのだった。
その延長線で、ハミングキッチンの「風のアトラス」を久しぶりに聴く。
いいユニットだったけど、解散。この曲は名曲で、横浜に吹く風をこれほど気持ちよく表現した曲は他にはないのではないか。
いい音楽はいつ聴いてもいいなあ。ってそんなアホな感想しか言えないオレには、とても音楽ライターは無理だな。
さて、どうやら明日から一気に春めいてくるらしく、どうやら冬は今日で終わりの様相。
よーし、過ぎゆく冬を惜しみながら、春を探しに、ちょっとそこまで行ってくる。
そう言い置いてオレはいつもの魚せいに出かけ、相変わらずろくでなしの酒場でろくでなしの男たちを眺めながら酔っ払ったのであった。
その後に聴いたのが「風のアトラス」だったのさ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「文芸春秋」
2012.02.18
土曜日の本日、学校で授業参観が行われた。
別に子供の学校など見たくなくて、いやほんと、小学校に行ったらもう親とは別の世界で生きていかなくてはならないから親が学校に行っちゃいけないって思ってるし、別に授業なんて見ても面白くないから行きたくなかったのだが、娘が「見てね」と言うから渋々行ったのである。
しかし、案の定というか、親の私語が多すぎるな。
授業中だというのに、ずーっとぼそぼそとしゃべり続けている親の姿が珍しくない。
幼稚園時代の授業参観では、「マジむかついてえ〜」などとしゃべり続けている馬鹿ママがいて、あまりのことにぶち切れそうになったのだが、ママどうしの人間関係に微妙な影響が出るからやめてくれとヨメに止められて、こらえたものだった。
小学校でも母親どもはひどいのう。もちろん全部ではないが。
先生の心情をお察ししますのだ。
帰ってきて、昼飯。「日経エレクトロニクス」を持ってラーメン屋に行く。
ミラーレスの特集だ。
ミラーレスどころかデジタルにも乗り遅れてしまったオレの父は、昔からカメラ好きだ。
子供(つまりオレね)の成長を記録するために、安い月給の中から捻出した金で、昭和30年代半ばのことだから当時としては大変な金を払って一眼レフのカメラを買ったのであった。
以来、父はことあるごとに写真を撮ってくれて、それは今オレの押し入れる中の古いアルバムにちゃんとしまってあり、子供が時々見ては「へー」などと言っている。
そんなことを思うと、デジタルにも乗り遅れてしまった、などと父をからかう気にもなれないのであった。まったく技術の進化は時にむなしいなあ。
天皇陛下が、今日は朝から心臓の手術である。
新聞記事を読めば読むほど、山口と同じ症状で同じ手術をしたことがわかる。血栓が脳につまらないように施術した、ともあって、ああ、山口はこれだったのかと改めて納得。
手術はまったく問題なく成功して、それなのに血栓が脳に詰まってしまったというわけか。うーん。
「この手術の成功率は99%」と繰り返し報道されるたび、山口が残りの1%だったのだと思い知らされ、運が悪かったなんて言葉で片付けられないほど、悔しく思うのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経エレクトロニクス」
2012.02.17
ドルフィン・ギターというギターショップがある。
本店大阪、あと東京の恵比寿に支店。
たぶん日本で3本の指に入るギターショップだと思う。ただ、神田界隈にはほとんど虎の穴のような、達人以外の余人をまったく寄せ付けないギターショップが点在するので、あまり大きな声では言えないが。
それらの虎の穴には、オレもなかなか近寄れない。意を決して近寄ろうとしたらすでに転居か廃業していた、ということも少なくない。
で、ドルフィンである。
サイトを見るだけでも楽しいのだが、とにかくこの店はギターをとっても弾きたくなる気にさせてくれる。って、オレもサイトでしか知らないが。
以前からギターの弦はここで買うことが多かったが、こないだ使ってみて感心したのがドルフィンのオリジナル弦。
もちろんどこかに委託して製造してもらっているのだろうが、なんとまっすぐなのである。
普通、ギターの弦はぐるぐる巻きにされてパッケージに入っているけど、このドルフィンのオリジナル弦は巻かれず、まっすぐストレートのまま送られてくるのだ。3セット2600円。
まっすぐだから余計な負荷がかかったりクセがついたりしていない。だから一番の利点が、張った直後でもチューニングが狂わないことだ。
だいたいギターの弦は、新しく張り替えたらしばらくはチューニングが狂う。だからライブの直前に張り替えたりするのはリスキーで、だいたい一日ぐらい置かないと安定しない。一晩おいたカレーの味わい理論だ。
ところがドルフィンの弦は、張り替えてすぐに安定する。
これは余計なことに気を遣わなくていいから、とても助かるのだ。
音は、きらびやかさに欠けた地味な音。しゃりしゃりしていないので、落ち着いていると思う。
もっとも個人的な好みで言えば、もう少し明るめの音のほうが嬉しいのだが。
寿命については、さほど長寿命ではない。が、エリクサーなどのコーティング弦と比べてという意味であって、普通に考えれば十分だろう。
ちなみにコーティング弦は長持ちしていいのだが、音が必要以上にぎらついている感じがして、あまり好みではない。
最近、ニュートーンという新しい弦が出てきて、これがイギリスで職人が手作りしているという弦なのだが、確かにていねいな造りではあるものの、音としてはそんなに図抜けているとは思わなかった。いい弦ではあると思うが。
なお、個人的に一番いいと思うのが、ジョン・ピアーズという弦。略称ジョンピー。
ジョンピーはいいよう、と最近はよく言われるようになったらしく、オレも一番好きだ。ただ、よく切れるのと高いのが難点である。
などとにわか弦評論家になってしまったオレであった。さ、ギターの練習をしよう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.02.16
長らく使ってきたブラウザSleipnirを見限って(だってバージョンアップに意味なかったし)、最近はGoogleChromeに落ち着いている。それなりに速いのだが、時々挙動不審になるのがちょっと怪しい。
Chromeは機能拡張が多いのが楽しい。
例えば地震速報だ。
これを入れておくと、例えば震度3以上に設定しておけば地震発生時にアラートで知らせてくれる。「ぴこーん、ぴこーん。宮城県沖で震度3の地震発生」という具合に。
その都度、おお、これは大変だ、と驚いたオレはどどどどと階段を走り降りて家族に地震だぞーと伝えるのだが、ちっとも揺れていないので「へ?」という反応で終わりなのであった。
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確定申告がほぼ終わった。
昨年は一昨年より売上が多かったようで、やはり一昨年、つまり2010年が最低だったようだ。なべ底。
多少とは言え、回復したらしく、よかったよかった。一気にV字回復といけばいいのだが、せいぜいがバスタブ回復か。
このまま今年も回復に向かえばいいのだが、メーカーが軒並み巨額赤字という現実に、ちょっと厳しいものを感じる。
一昨年のどん底は明らかにリーマンショックの影響だが、今はヨーロッパの危機やイランに端を発する原油の問題など、世界経済が一発でおかしくなる不穏さが漂っていて、とても楽観視はできないなあ。
ともかく日々の仕事に粛々と立ち向かう以外にないのだ。
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本日は朝から池袋で取材仕事。
しっかし、寒かった! まれに見る寒さだ。いや、まれに感じる、か。
だが、これから週末にかけてさらに気温は下がって、土日は氷点下だとさ。ひょーっ。
2月も半ばを過ぎて、ナターシャセブンの「春を待つ少女」のようにネコヤナギが春の陽を浴びてキラキラと輝く頃だというのに、今年の最強寒波は困ったものだ。
冬が寒い年は夏も暑い。よって今年の夏は酷暑かもしれんなあ。
まあしかし、こんな寒さでひょーっとか騒いでいるようでは、北国の皆さんに申し訳ないですだ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊新潮」
2012.02.15
アレンジの仕事をしていると、そもそもは好きで始めた道楽だったものがこうして少しばかりでもカネになることに、とても有り難いと感謝してしまう。
そして一方で二つの問題に直面することになる。
一つ目。そもそもは好きで始めたことであるがゆえに、好きな曲を好きなやり方で編曲してきた。だから好きでもない曲を好きでもないやり方で編曲するのはすごく苦痛なのだ。
その延長線上にあるのが二番目の問題で、そんな苦痛を感じながらやるぐらいなら、やらない方がよっぽどマシ、だって本職じゃないんだもん、という思考になってしまうのである。
実際、気にくわなくて、別にオレは降りたっていいんだぞ、という恫喝的態度に出てしまったことが過去にあったりして、いけないいけない、と自分を戒めるのであるが。
そんなことを思いながら発売されたばかりの「サウンド&レコーディングマガジン」今月号を読んだ。
欲しい機材がいろいろあるなあ、ほんと。
一昨日は譜面作成ソフトのPrintMusicを買ったことを書いたが、他にもたくさん欲しいのだ。一番はどれかというのは絞りづらいが、あえて今日の気分で言うならSoftubeというスウェーデンのメーカーのプラグインソフト。何点かが1パックになっていて、まとめてどーんと3万6000円。定価で買うより4万円もお買い得〜。
まあ、3万6000円なら買ってもいいのだがなあ。しかし心のどこかにやっぱりこれは道楽だし、という思いがあって、逡巡してしまう。酒を飲む時に逡巡するのと同じだ。逡巡してるのか?>オレ。
あとはスタインバーグの新しいオーディオインターフェースに、相変わらずマイクはあれもこれも欲しい。
基本的にだいたいが3万円から5万円くらいで、決してバカ高いわけではなくて、ちょっと高いなあというレベルの機材ばかりだ。つい勢いでかっちゃうくらいの。だから飲みながらネットに向かっている時が、一番気をつけなければならないのであった。
ぼったくりの飲み屋に入ってしまうメンタリティーと同じだな、これは。
などと言うことを書きつつ、本屋に行けばあれも読みたい、これも読んでいないという目移り状態。音楽もたくさん聴きたいし、サッカーもいっぱい見たいし。
やりたいことがいっぱいあるのにできていないのは、時間の使い方が下手なのだろうなあ。買いたい物がいっぱいあるのに買えていないのは、カネの使い方が下手なのだろうなあ。
いや、稼ぎ方がヘタだったりして。わははは。
夜、晩飯を食ってテレビのなにこれ珍百景を見る。投稿ネタ、VOWのパクリみたいな番組だ。
食後に寝転がって子供と一緒に眺めていると、なんだこれ、わはははは、と家族で一緒に大笑いする楽しさに、まあ、いろいろできていないけど、とりあえずこういう時間が一番大切だから、文句ばっかり言ってはいかんなあ、と思うのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」「サウンド&レコーディングマガジン」
2012.02.14
おお、バレンタインデーではないか。世の中は。
しかし、今時、バレンタインデーだからって盛り上がるようなことはないのだろうな。時々、「チョコいくつもらった」と嬉しそうにネットで自慢している姿も見かけるが、中学生のメンタリティーから変わってないのだろうなあ。
などと格好をつけてはみるが、もらえないとやはりちょっと悔しい。
しかし自宅ライターでフリーランスの自営業者。総務のあの子や受付の彼女からこっそりもらうというような楽しみとは無縁であって、やっぱり娘からもらうしかないのであった。
その娘は学校から帰ってきたら母親と一緒に台所に立って、ずっとチョコレート作り。ようやく完成し、オレにプレゼントして、同時に自分もむしゃむしゃ食べていた。
ちなみに学校ではチョコレートをあげるのは禁止だそうである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「AERA」3月8日に地震に関連して重大な発表があるそうだ。首都直下ももうすぐである。勘弁して欲しい。「週刊現代」地元・石神井公園駅の再開発問題で立ち退きに抵抗している家があるという話が見開きで載っていた。一軒が檀ふみの家である。地元の名所で豪邸。本人はまだ見かけたことがない。
「歌謡曲から昭和を読む」なかにし礼・NHK出版新書。あまり面白くなさそうなので手にしなかったのだが、他に読むモノがなくて時間つぶしに購入。案に相違して、なかなかに面白かった。作詞の極意は、1ヵ所、わざとルーズなところを入れることだそうだ。例えばスーツでちょっとネクタイを緩めるニュアンスである。なるほどなあ、と感心した。
2012.02.13
長年、作曲と編曲にはスコアメーカーを使ってきた。しょうもない楽譜ソフトである。
しょうもないのだが、長く使ってきたために体がなじんでしまい、離れられない。どうしてこんなダメ男にこんな美人が、というパターンと同じである。だって離れられないんだもん。
しかし、とにかくストレスの多いソフトで、なんどぶち切れたことか。
このあたりも、ダメ男に美人のパターンと同じですな。ちょっとあんた、いい加減にしなっ!
いずれはどうにかしなければと思いつつ、ここまでずるずると引っ張ってきたのである。
と、そこに舞い込んできた一通のメール。某ショッピング系サイトの安売りの案内だった。
そこには「PrintMusic、半額にしますぜ、旦那」と書いてあったのである。PrintMusicは、Finale系のお子ちゃまソフト。しかし、半額とは安いな。ほほう、これはこれは。
まあ、見るに見かねたおせっかいばばあが持ち込んだ見合い写真に、ちょっと心が動いてしまった美人、というわけですな。
とりあえずデモを試す。まあ、お子ちゃまだから、こんなもんか。ふふん。
と鼻であしらいつつ、お子ちゃまでもスコアメーカーより遙かにマシなのであって、これなら買っておいてもいいかなと思った次第。
そういや、話はまったく関係なく飛ぶのだが、コマちゃんが今日教えてくれたこのブログがやたらと面白い。湯郷ベルの公式ブログだそうだ。
“サッカー小僧”こと宮間のことが中心で、宮間ファン=ミヤマーにはたまらない内容だが、それにしても相当な書き手であることがちょっと読んだだけですぐわかる。
もとはジャーナリストで、今は湯郷ベルに関わっている人のようだ。
これほどの内容のコンテンツがタダで読めることが驚き。やっぱりコンテンツのクオリティは、テキストが相当の責を負うのだ。だとすればオレのこの日記は、とほほほの三乗ぐらいのひどさであるなあ。
ところで多くのブログって「ですます」体で書かれているけど、あれはどうしてなんだろう。やっぱり人に読んでもらうことを前提としているからか、それとも書きやすいからか。確かに「ですます」は書きやすいよなあ。
という具合に話はどんどんあらぬ方向へ行ってしまったので、一気に戻るのだが、PrintMusicである。ほぼ半額なので買ってもいいかなと思ったその金額が8800円。
使って案配がよければFinaleにグレードアップできるし。
とか言って、確かオレは昔Finaleを持っていた記憶があるが、あれは青森方面にあげたような気がする。
まあ、それはよい。
問題はあれだ、それを買おうとしてサイトでIDやらパスワードやらをいろいろと入れても、ずーっとエラーの表示になってしまうことだ。どうやらこのサイトで買い物をした時に登録した内容を忘れてしまったらしい。困ったものだ。
仕方なく別のアドレスで新たに登録し直して買った。
登録しなくても変えるようにしろよなあと文句たれつつ、そりゃあ一番悪いのは登録内容を忘れてしまったオレなのだが、きっとそういう人はたくさんいるだろうし、このあたりの問題改善は大きなテーマなのである。
と、どうでもいい結論に落ち着いたところでまた来週。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.12
銀座のギャラリーに、あんどー君の展覧会を見に行った。グループ展である。
入り口に一週間で35万円というレンタル料が書いてあったので、11人でやっているそうだから、えーと会場費に案内のハガキにいろいろ計算して1人4万円ずつの頭割りか。
でも、あんどー君は作品がすべて売れたらしいので、がばっと300万円くらいは儲かったはずだから、そろそろ銀座にビルでも建てるのではないだろうか。オレも入居しようかな。
あんどー君のやっているのは、シャドーボックスである。原田真二である。それはシャドーボクサー。さーみーしーさに〜。
薄紙を一枚一枚、根気よく貼り合わせるという技法で作り上げていくもので、絵画というよりほとんど建築。一つつくるのに3ヵ月もかかるそうだが、さもありなん。
こんなに辛抱強いヤツだったっけ、あんどー君。みやーちさんに言わせると「凝り性だった」らしいが。
でも、こっそり高中正義のギターをコピーして練習していたり、確かにこういうコツコツ系の作業は似合っているように思う。なかなかいい趣味ではないか。
オレはたんさいぼうで、あんどー君はシャドーボックス。お互いにこれからの闘いのテーマが見えてきて良かったね。
なかなかにセンスのいい作品ばかりで、このまま進めばけっこういいところに行きそうな気がする。これからは、あんどー君ではなくてあんどー先生とお呼びするのだ。
先生の作品とお顔を拝見した後、銀座から歩いて有楽町に移動。ガード下をのぞく。
と、既に焼き鳥屋はいっぱい。まったく日曜の午後から飲んだくれているろくでなし連中の多いこと。
仕方なく別の店に入る。別の店といっても、こちらも焼き鳥屋だが。
ホッピー、日本酒。だて君は、トマト味のホッピー「トマッピー」という珍しいものを頼んでいたので、オレも真似して頼んでみたが、顔を見合わせて「1杯で十分だね」という味であった。
月の半分は中国にいて、まわりは全部中国人という中で孤軍奮闘しているみやーちさんの話を聞きながら、年に一度、こうして2月にみやーちさんと昼酒するのが楽しいのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「美味しんぼ」
2012.02.11
息子と映画を見に行った。「はやぶさ」である。
娘も誘ったが案の定、まったく興味がなくて「見たくない」とのことであった。
「はやぶさ」本日が初日なのに、大泉学園のTジョイはがらっがらである。
この映画館、いわゆるシネマコンプレックスで映画を見る分にはちょうどいいのだが、いかんせんそのほかのオペレーションがひどくて、パンフレット一つまともに変えない。
売店で欲しいものがあったら、事前に用意された用紙に申し込み番号を書いて窓口に並べ、というシステムでそこは長蛇の列。
物販したくないならやめればいいのに。
さて、映画である。
「はやぶさ」は例のはやぶさだ。遠くの星のイトカワというところまでいって、砂を持って帰ってきた、はやぶさだ。
日本の技術力を世界にアピールし、そして、自分自身は役目を果たした後に故郷に帰る前に「ボクは星になるんだよ」とつぶやいて燃え尽きてしまったという、あのはやぶさだ。
世の中の多くのおっさんたちの涙と共感を誘い、その夜あちこちのカラオケで「昴」と「マイウェイ」が響いたという、伝説のはやぶさである。
去年のことかと思ったら一昨年のことで、震災前の出来事だったのかと、改めてオレの記憶力のアホ加減に呆れてしまったが、要するにそのプロセスも結末も意味もとっくに周知されている事実を、映画という作り物でどう表現するのかという一点に、すべての意味は集中しているのである。登場人物は存命中の実在人物だしね。
といあう目で見れば、どうなんでしょうかねえ、この映画。無理に意味づけしようとして挿入されたサイドストーリーのほとんどが無駄だった。
山崎努の工場のオヤジも意味不明だったし。
笑ったのは、あれだ、NECのエンジニア。吉岡なんとかという役者だが、「三丁目の夕日」の作家役の時と同じ演技をするもんだから、NECのエンジニアでありながら昭和30年代の三文役者の姿がかぶっちゃっておかしくてしょうがなかった。がらがらの映画館で1人腹をよじるオレ。
とはいえ、ロケット発射シーンの迫力はすごかったなあ。音もとんでもない重低音でびびったよ。
最後、大気圏に突入して燃え尽きていくはやぶさのシーンは、涙なくしては見られなかった。おお、はやぶさよ、オレもマイ・ウェイを歌ってみせようぞ。
この入りだと興行的には失敗だな。かくしてパンフレットも大量に売れ残るのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.10
飯田橋でコイデ氏と会う。「日記見てますよー」と言う。
そりゃどうも。飲みに行きましょうか。「魚せい、いいですねー。安いんですか」とコイデ氏。
いやあ、安くないです、これが、と答えたらずっこけたコイデ氏。まったく困った飲み屋だ。
それはともかく、ダルビッシュがとうとうアメリカへ行ってしまった。
オレ的に史上最高の投手は野茂英雄である。
専門的なことはわからないが、あの独特のフォームに、ガキみたいな顔での全力投球、そして何より日本球界に喧嘩を売ってメジャーに挑んだパイオニア精神が、問答無用でかっこいいのだ。
引退の際も「悔いはない」と気取るのでなく「後悔ばかり」と悔しそうにするのがよかった。
何かに書いてあったけど、ただひたすら美しい蝶を追いかけていたら、いつの間にか1人で山頂に来ていた、というのが野茂である。
ダルビッシュには野茂と同じ臭いがある。クサいじゃないよ、ニオいだよ。
メジャーなんて行きたくなかった、ずっと日本で野球がしたかったと女々しく駄々をこねるダルビッシュは、朝日新聞にも書かれていたように、ただ単純に野球を全力で楽しみたかったのだ。今も大阪で草野球するガキなのだ。
それがあまりにも突出した強さを身につけてしまい、もはや戦う前から相手に「勘弁してよ」と言われるようになり、全力で戦える場所が日本にはもうないと気づいて、泣く泣くメジャーに行くことになった。
つまり野球を続けるために仕方なくメジャーへ行ったのだと思う。
去年の5月、打ち込まれて降板した斎藤佑樹がベンチの隅でメールをしていたら、ダルビッシュが鬼の形相で「みんながお前のために取り返そうと頑張っている時に、なにやってんだ」と怒鳴りつけたという。
あのルクスに似合わないとことん体育会なそんなエピソードに、オレはしびれてしまうなあ。
メジャー挑戦の理由を米で問われた時「日本のファンの前で言う」と頑なに口を閉ざし、そして札幌ドームのファンの前で口にしたあたり、とことん浪花節のガキなんだなあと嬉しくなった。きっとメジャーから帰ってきたら約束通り、オレの日ハムに戻ってくれるに違いない。
などと考えながら飯田橋の鳥よしで飲む。
おつまみに、珍しいことにチョリソーがあったら頼んだら、店長が「うひひひ、辛いですよ、それ、本当に辛いですよ」と笑い、板前も「オレらは楽しいんですけどね。お客さんがひーひー言うから」と笑う。
んなろ、なめんなよ、と口走ってそれを注文したオレであったが、確かに辛かった。か、か、か、からいっ。口直しに甘い肉じゃが頂戴っ、と這いつくばって注文。この勝負、オレの負けであった。
家に帰ったら、ATOK 2012が届いていた。
日本語入力の最新版。もう30年だって。へー。
一応商売道具だからなあと、ATOKだけは毎年最新版をリリースの日に入れている。そして、これも毎度のことだが、なんだ、どこが最新になったかさっぱりわからんじゃないか、と首をかしげる。
今回もしかり。まあ、きっと何かが新しくなっているのだろう。
誕生30年ということで、シールだとか年表(笑)だとか、へんてこなおまけが山盛りだ。なんでこんなおまけをつけたのかなあ。どう考えても意味がわからず、首をかしげる。
ちなみにATOKは阿波・徳島の略。ならば阿波踊り特別鑑賞券でもつければよかろうに。
日本語入力の世界も進化してきて、GoogleがGoogle日本語という強敵を送り出せば、Androidで育ったSimejiを買収した中国Baidoも勢いをつけている。
Google日本語も、Baidoも、どっちも面白いのだが実用性という点では今ひとつ。やっぱり当分はATOKの天下だろう。
それでも安穏としてはいられず、一太郎があっという間に駆逐されてしまった悪夢が再び繰り返されるかもしれない。30周年を祝うのではなくてここを新たな一里塚とせよ、と何様発言をするオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「オイアウエ漂流記」荻原浩・新潮文庫。ハイジャックものが最後には必ず主人公が助かる(トマス・ブロック最高!)ように、無人島ものも最後に主人公は発見されて救出されるのだ。それがお約束であるから、わかりきった結末までいかに話を盛り上げていくか、まさに作家の力量が問われるジャンルである。荻原浩ならきっとやってくれると思っていたのだが、残念、読みが外れてひたすら退屈な一冊だった。おそらく本人も書いていて苦痛だったろうなあ。単行本で手が出かけたが、文庫まで待って正解。いや、ブックオフでも十分だったかも。
2012.02.09
日ガキというジャーナリストは、昨年6月頃「被災地へ取材に行った」とツイッターして、瓦解した住宅の写真を見せていた。
ところがこれが真っ赤な他人の写真。あろうことか撮影した本人が即座にそれを見つけて「オレが撮った写真なんだけど」と名乗りを上げたのである。
日ガキ氏の赤っ恥であるが、それでどうしたかというと驚いたことに「写真はシェアする時代だからいいのだ」と開き直ったのである。
今年の1月には、アフリカへ取材に行ったと言う日ガキ氏は、証拠写真として野生の動物の群れの写真をFacebookで自慢げに見せびらかしていた。ところがこれはなんと観光ポスターを撮影したものと判明。これまた赤っ恥なのだった。
このほかにも日ガキ氏はいろいろとやらかしていて、その一つひとつが抱腹絶倒なのだ(が、90年代には鋭い作品を多く発表していただけに、オレなんかは今の劣化ぶりがとても哀れというか複雑な気持ちだ。
ちなみに氏の一連のしでかしはここにまとめられている。抱腹絶倒で1時間や2時間は十分に楽しめる内容だ。
例えば日ガキ氏が「自著が七刷に達した」と自慢していたので、それが本当か版元の講談社に問い合わせたらあっさり「初版ですね」と答えられたという、その電話の録音がそのまま公開されていたりして、わくわくするほど面白い。時間のたっぷりあるときにぜひどうぞ。
日ガキ氏はなんでも3.11には福島で復興関連のセミナーを開催するとかで、参加者を募集している。もちろん有料。被災地を金儲けの材料に使っているわけで、そういうことだけはするなよと非難囂々。
でも本人はまったく平気で、立派なジャーナリストのつもりらしい。とは言え、もはや誰も相手にしていないのだが。
唯一の連載が「週刊現代」のコラムである。
読めばわかるが、実に支離滅裂な内容の連載である。一体誰が読んでいるのか。
この連載のせいで講談社の体質までが疑われるとさえ言われているほどの内容だ。
聞けば原稿料は1回につき12万円だそうだ。ということはこれだけで売上600万円。これに過去の書籍の印税や有料メルマガ(中身は目次だけで、本文は次号! という画期的なメルマガも時々出ている。これで有料)を加えれば、十分に食っていけるわけか。
逆に言えば「週刊現代」の連載を切られたら大ピンチだ。ある意味、恐ろしくて切れないのかも。逆に。
などという日ガキ氏の抱腹絶倒な赤っ恥の日々について書いたわけだが、オレがここで言いたいのはそんなことではない。被災地写真で「写真はシェアする時代である」と開き直った、その言葉の意味である。
確かに今やシェアする時代であるのかもしれない。
デジタル化によって複製が簡単になったとか、ネットによって同時多数に一斉送信が可能になったとか、そもそもググれば資料なんてすぐに集まるとか、背景はいろいろなんだけど、とにかくすぐにシェアしちゃうのだ。
シェアじゃないな、共有だな、この場合。
なんでもかんでも「共有しましょう」と送られて来ちゃうのだ。そのつどこっちはどんなに重要な資料かと思って目を通し、プリントアウトして次の取材に持参しようと備える。おかげで取材前に大量200枚ものコピーでファイルがふくれあがったりする。
これは決してオーバーではなくて事実であります。
なんでもかんでも共有させるなよ、共有なんてしたくねえよ、必要なものだけを必要な人にだけ送れよ。
そういう精査の手間を省くのか、そもそも精査の能力がないのか、はっ、もしかしたら責任逃れでとにかく何でもみんなで共有すればオレのせいじゃないからねという銀行員保身の術みたいなものか。
とにかく共有にはご注意なのだ。
などということを考えつつ、大久保のファミレスで打合せ。サのつく、安くて有名なファミレスだ。
このファミレス自体は別に嫌いでも何でもないのだが、場所が場所だけに客層がすごかった。びっくり。
出勤前のキャバが今起きたばかりのような顔でメシ食って携帯いじってたり、いかにもマルチやってそうな連中が金儲けの相談をしていたり、ど金髪のヤンママ2人が赤ん坊抱えてタバコをすぱすぱふかしていたり、ひゃー、おったまげた。
こんな雰囲気で笑顔なんか出ねえよと顔に書いてあるウェイトレスが、客の飲み残しのペットボトルをぶすっとして片付けていた。確かにふと見ればあちこちで持ち込みのペットボトルを飲んでいる客の姿。
なかなかにすごい店だった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.08
飲み屋で一人で過ごすのが好きだ。
だいたい雑誌を持ってカウンターに座って、読みながら飲む。サンレコとか、好きで読んでいる雑誌だとなお嬉しい。
そんな飲み方をしているせいで、魚せいの大将は「あんたは変わりもんだなあ」と呆れるわけだが、変わりもんはどっちだと思うわけである。
別に人恋しかったり、わいわいと騒ぎたかったり、人としゃべりたくて飲み屋に行くのではないから、オレがどうしようとオレの勝手なのだ。
本を読みたければ図書館に行けと言われるかもしれないが。
本当なら好きな音楽を聴きながら飲むのが一番なので、ヘッドホンをかけながらウォークマンで音楽を聴きたいのだが、さすがにそれは周囲に失礼かと思って遠慮しているのである。
なお、オレは普段からソニーの悪口を言っているのでアンチ・ソニーと思われがちだが、実はそのまったく逆。基本的にソニー・ファンである。
だからiPodなんか買わずにウォークマンを買って、あの使いづらいソニーのミュージックストアで我慢しているのだ。オレたちのソニーを取り返せ! というわけであの外人社長の退任は喜ばしいことである。
早くソニーに復活してもらいたいものだ。
で、飲み屋の話であるが、本当はミステリーを読んでわくわくしたいところであり、実際に昔はよく文庫本を開いていた。
ところが、あれは30歳になる前だったと思うが、渋谷の小汚い焼き鳥屋でミステリーを読みながら酒を飲んでいて、最後まで読んだのだが、翌朝起きたら中身をすっかり忘れてしまっていたのだった。
確かハイジャックミステリーの傑作「シャドー81」だ。
最後のクライマックスを完璧に忘れてしまっていることに気づいたオレは、大きなシックを受け、なんともったいないことだと、以来、飲み屋でミステリーを読むのはやめた。代わりに毒にも薬にもならない雑誌がメインである。
毒にも薬にもならないから読み終えたら捨てる。捨てるなら誰かにあげようということで、魚せいでは大将にあげて帰る。大将は週刊現代とかポストとかのグラビアを見て大喜びしている。
時々「日経ビジネス」や「日経エレクトロニクス」も置いて帰るのだが、きっと困っているだろうなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊文春」
2012.02.07
朝イチで茅ヶ崎にアポ。そのため7時台の西武線に乗ったのだが、久しぶりにマジなラッシュを体験し、ひいこらする。
9時に茅ヶ崎。すげえ天気。まるで嵐で横殴りの暴風雨だ。
へんに生暖かく、2月は思えない天気である。
茅ヶ崎っていうのは初めて来たが、なるほど駅の案内板に「サザンビーチ」とか書いてある。サザンオールスターズの地元だ。
「砂混じりの茅ヶ崎〜」という出だしは衝撃的だったなあ、勝手にシンドバッド。今もオレはあれがサザンの最高傑作ではないかと思っているのだが、他の曲をほとんど知らないのにそんなふうに決め連れるのもどうかと思うが。
いや、待てよ、そこそこ知ってはいるぞ。特に初期。
「栞のテーマ」「いなせなロコモーション」とかは大好きだったなあ。あとアルバム「NudeMa」はCDで買い直した。
まあ、そんなサザンの思い出話はどうでもいい。茅ヶ崎だ。
茅ヶ崎ってもっと風情のあるところかと思ったが、そんなことはなかったなあ。真冬の暴風雨の中で眺めれば、どんな街も風情どころではないか。
家に帰ってきて、なんだかぐったりと疲れてしまい、インフルエンザの子供たちと枕を並べて寝てしまった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊現代」
2012.02.06
本日は車検である。
娘が「シャケンってな〜に」と訊くので、クルマの健康診断だよと我ながらうまい返事をしたと思ったら「ケンの字が違うけどね」とヨメに指摘されてしまった。
その娘が生まれた時に買ったのが今のクルマ。8年で8万キロだから、1年1万キロの標準的な距離だ。
オレにとっては4代目のクルマで、歴代で一番長く乗っている。以前は、どんなクルマに乗るかということにすごく興味があったが、今はまったくこだわりがない。
家族を乗せて安全に走れれば十分だ。
8万キロじゃまだまだ走る。目標15万キロ。
あと7年か。
息子に、お前が17歳の高校生で妹が15歳の中学生で、どっちもお父さんと口をきいてくれない年頃だなあと言ったら、「そんなことないよ」と怒られてしまった。
車検は、律儀にも買ったディーラーに持ち込む。遠いし高いのだが、まあ、たまに昔住んでいた土地を訪ねるのもいいだろうと、わざわざ早朝から向かっている。
今朝も7時過ぎに家を出て9時過ぎに到着だ。
ドアのゴムがはがれかけているからなおしてね、バックモニターが時々消えちゃうんだけどたぶん再現しないと思うよ、と言ってメカに渡す。
そうそう、タイヤだ。ぼちぼち交換と思っていたので、取り替えるように言う。あと半年くらいは大丈夫なはずだが、いずれ交換するならもう替えちゃえ。
提示された見積を見て、高いのでびっくりして目を回していると「お待ちになりますか」と訊かれる。そりゃあ遠くから来てるんだから待ってますと答えたら「えーと、近くには島忠とかありますよ」とメカが言う。
なんと、時間つぶしに近所の島忠で遊んでこいというのか。島忠、ホームセンターだぞ。
そんなもん、ちっとも珍しくないし、別に行きたくもないね。
逆に言えばそんなものぐらいしかすすめるものもない土地なのだが。
というわけで、椅子に座って持ってきた文庫本を読み始める。
しばらくして、ふと、そういえば傘を買おうと思ってたんだと気づいて、やっぱりその島忠に行くことにした。
島忠、けっこうでかい。月曜午前だというのにホームセンターはけっこうな人出である。やっぱり他に行くところのない土地だものなあ。
傘1050円を購入。
昔コメリで600円の傘を買って、いいでしょこれ、伊勢丹で6000円でした、と大嘘をつきながら持ち歩いていたら、けっこう信用された。傘なんてそんなもんである。だから1050円で買って、いやあ伊勢丹で7050円でした、と大嘘をつくつもりなのだ。
その足でついでに昼飯を食う。
島忠しかない街なので苦労したが、飯屋をようやく発見。
ところが看板に「洋食中華」と大書してある。よ、よ、よ、洋食中華あ??
いったいなんなんだそれ。洋食もあるし中華もあるということなのか、それとも洋食風の中華なのか。
ちょっとひるんだが意を決して入ってみた。12時前だというのに八分の入り。まあ、他に行くところがないからね。
メニューを見る。ラーメン、オムライス、とんかつ。どうも洋食もあるし中華もある、ついでに和食もあるということで、どうやら普通の定食屋らしい。
オープン当初は中華を究めようとしたがメニューを増やしていくうちに、いつの間にか自分でもよくわからない店になってしまった、という風情である。
野菜炒め定食を注文する。自分でもつまんないものを注文したもんだ。
何のサプライズもなく、旨くもまずくもない普通の野菜炒め定食800円を食って、買ったばかりの傘を自慢げに差しながらディーラーに戻った。タイミング良く雨脚も強まっており、よいよい、いいあんばいだ、これで後は傘さえ忘れずにちゃんと持って帰れば上出来だ。
そう思ってディーラーの自動ドアに入り、そして整備が完了したクルマに乗って、その傘をしっかり忘れてきてしまったという次第。
ありがち過ぎて面白くもなんともないが、あまりの自分のアホさ加減に呆れてしまったのであった。
夜、息子が発熱。もしかしたらインフルエンザかもしれない。
オレが常連の医者は8時までやってるから、今から滑り込めば間に合うぞ。
というわけで、大急ぎで息子を車検帰りのクルマに積んで、医者を目指した。
医者、夜だというのに客で満員である。商売繁盛でけっこうですなあ。インフルエンザはたまりませんなあ。
息子の検査の結果、はっきりしないがインフルエンザの可能性が大ということで、イナビルという薬を処方される。
これは知らなかったが、新しいインフルエンザ特効薬らしい。ガスを吸い込む方式の薬で、一度吸い込めばタミフルを5日間服用したのと同じ効果が得られるそうだ。
へえーっ、それって画期的じゃん。革命的じゃん。
もう終わりですか、と訊いたら医者は「もう終わりです。明日からもう来なくていいです。一度でいいです。治療は終了ですと言う。すごいなあ。
でも、せっかくのインフルエンザの患者なのに一度で終わっちゃったら儲からないじゃん。
ところが医者は「イナビルはいい薬だけど高いんですよねえ」と臭い演技で残念そうに言う。そうか、診察回数が減った分、単価アップで補うというわけか。
まっこと製薬会社は商売上手よのう。
息子がインフルエンザとなると、オレも危ない。次はオレが熱を出してここに転がり込んでくるのだろう。
その時はイナビルちょっとまけてねと頼んだら、医者「タンゴさんは毎晩アルコール消毒しているからかからないよ」と、とんでもないことを言うのであった。
確かにこの医者とは魚せいで何度も会ってるからなあ。
ついでに通りかかった看護師が「タンゴさんはアルコール消毒してるから」とまったく同じことを言う。この看護師も、例のマサコと一緒に魚せいで大酒くらっては、オレを餌食にしている。大きなお世話なのだ。
家に帰ってヨメに「本当にアルコール消毒ってきくの?」と訊かれたので、医者が言うんだから間違いないんじゃないかなあと答えたオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.05
息子はなぜか休日になると早起きする。子供ってのはそういうものか?
土曜日の昨夜は、娘を寝かしつけるつもりのオレが先に寝てしまい、息子は10時半頃まで起きていた。それなのに今朝は一番早く6時に起きていた。
日曜だからってそんなに楽しいイベントはないのだが、あ、でも、今日は将棋教室と囲碁教室だった。
9時半から1時近くまで、立て続けに将棋と囲碁を習うのである。
囲碁は元々人が少なく、息子は早くからやっていたということもあってそこそこ勝つらしいのだが、将棋はなかなか思うようにいかないらしい。
今日も「囲碁が2勝で将棋は2敗だった」とのこと。なんで将棋はいつも負けてんだよと問い詰めたら「みんな強くて強くて」と眉毛を下げて情けない顔をしていた。
で、話は戻ってそんなふうに遅寝・早起きなのだから、息子は絶対に寝不足で眠いはずだが、今日に限って「起きてる」と言い張る。そうであ。オリンピック出場をかけた大一番、シリア戦が行われるからである。
シリアって、今国の中が大変なことになってるんじゃなかったっけ?
例によって頼まれもしないのに「世界の警察」を名乗って勝手に他人の喧嘩の仲裁をするのが好きなアメリカが、ロシアと中国が言うことをきかないからって激怒して、なんだか世界中が騒がしいことになっている、そんな渦中のシリアがのんきにサッカーなんてやってていいのか?
棄権しなさい、棄権。
そんなふうに思って連中も試合に臨んだのだろう、日本代表の闘いっぷりは、まあ、ひどかった。ぼけなす。
まともに戦えば負ける相手ではないのだが、前半は変にびびりまくっちゃって、ロングボールを放っては相手に拾われてばかり。なんでこんなにびびってんだろう、若いくせに情けないやつらじゃ。
それが前半終了間際に追いついてからは、今度は「いつでも勝てるぜ、へっへっ」という顔をしながらのオレ様プレー。
もちっと必死でやれよなあ。シリアの連中は国が大変なことになってるのにサッカーやらせてもらっていることを心の底から感謝して、国の仲間に勝利を捧げようと命がけで戦ってるぞ。
そう思ったら案の定、どかんと一発。
この試合を見ていて、日本が勝てそうだと思った人はほとんどいなかったのではないか。それほどダメダメなオリンピック代表であった。
このままではオリンピックに出てもあっさり負けるだろうから、いっそ出ない方がいいじゃん。
まあ、清武とか宮市とか、そういう選手が出られないという困った要因はあるが、それにしても、だ。
それにしても、で言えば、相手の10番、よかったねえ。スピードとテクニックがあって、高さもあって、気が強い。いいフォワードだなあ。ぜひアルビレックスに欲しいものだ。
と思ったら、カタールのプロチームに所属しているそうで、ありゃりゃ、阪口のプロ契約も出来ないチームがオイルマネーに勝てるわけがないなあ。
ということで本日の結論。
オリンピック代表は、なでしこより弱い。今度のオリンピックは、なでしこが出れば十分。
小僧たちは頭を丸めてなでしこの試合でも応援していない。ああ、気分が悪い。
ドイツワールドカップの初戦で、ジーコがヘタ打ってオーストラリアに8分間で3点連続で入れられた時は衝撃を通り越して、しょーがねーなあ、もう、と薄笑いを浮かべるしかなかったが、今日も似たような薄笑いを浮かべて焼酎のお湯割りをあおったオレであった。
きっと魚せいの大将は「サッカーがあると客が来ない」と毎度同じ愚痴を口にしているに違いない。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.04
節分が過ぎて立春を迎えたと思ったら、とたんに寒気が緩んだ。
もちろん寒いんだけれど、明らかに昨日までとは寒さの質が違う。夜だって、出歩ける。
まったく昔の人はうまいこと季節を感じていたものだなあ。改めて感心する。
そんな感心をしながら、本日はダテ君を丹後湯にお迎えしてレコーディング。ふふふ、着々と準備が進む、たんさいぼうデビューCDの録音なのだ。
いいテイクがとれて、まずは一安心。本日の新曲を入れて、デビューCDはなんと34曲入り79分25秒。やりすぎではないか、という気もしてくるがまあいいのだ。
夜、家族で和民。
チェーン店とは言え、食い物が旨いのは有り難い。立派なものである。
本日一番旨かったのは野菜炒め。なかなかによろしい。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.02.03
節分である。季節を分けるから節分。よって本来節分は一年に四度あるのだが、今に残っているのは冬と春を分けるこの日である。
なんだか偉そうに講釈するオレ。
さて、節分と言えば豆まきである。
我が家では当然オレが鬼である。お母さんが鬼に一番ふさわしいのではないかという主張は1対3であっさり棄却され、今年もオレが鬼役だ。
仕方ない。
娘の手作りのお面をかぶり、豆をぶつけられて、ひーと叫んでサンダルを履いて玄関から逃げていくオレ。ちゃんとユニクロのライトダウンを着込んでいる。
その後は窓を開けて隣の畑に向かって大声で「鬼はウチ、福は外」。息子は、そういうのを恥ずかしく思うようになってきたか、今年の声は小さかった。
とすると、鬼のお面をかぶって逃げ回れるのもあと2、3年かなあ。
節分は、子供の季節と大人の季節を分ける節目でもあるかもしれない。なんてうまいことを言うオレ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日経ビジネス」「g2」久しぶりに読んだけど、ノンフィクション系総合雑誌が少なくなった今、こういうのは貴重である。とは言え、号によって出来にバラツキがある。今号は、佐野眞一による菅原文太へのインタビューが興味深いが、しかし、あまりに量が少ない。こんなはずはないから、きっと編集がカットしちゃったか。そんなわけはないか。あと、小泉進次カのルポが面白かった。この男、間違いなく総理大臣になるなあ。
「疑心」今野敏・新潮文庫。隠蔽捜査シリーズ第3巻。どんな時にも正論を通す、とてつもなく嫌みな警察官僚が主人公のシリーズだ。でも、今回のはちょっとどうかなあ。この堅物が部下に恋しちゃうというアホな話で、別にこんな話は読みたくなかった。文庫になるのを楽しみに待っていたのになあ。
2012.02.02
えーと、忘れないうちに昨日の答え。忘れるっていうのは、オレが正解を忘れてしまう、という意味ですが。
・まずA君とB君は壁しか見えないので論外。
・D君は2人の帽子が見えている。
・なので黒・黒なら自分は白、白・白なら自分は黒とすぐにわかるはず。
・しかし、すぐにD君の声が聞こえなかったので白・黒または黒・白だったに違いない。
・と考えたC君が、目の前のB君の白い帽子を見て自分は黒だと判断。
・よって正解はC君です。
答えをメールで送ってくれたイサワ氏には「あかね雲に1人で飲みに行ってもいいで賞」を差し上げます。どうぞ飲みに行ってください。
しっかしソニーでようやくストリンガーが退いたけど、さすがに遅すぎたなあ。この先どこまで行くのか、気になる。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「いわゆる天使の文化祭」似鳥鶏・創元推理文庫。シリーズ第4弾。このシリーズは面白いなあ。大好きだ。いわゆる学園ミステリである。でもミステリ部分はどうでもよい。今回も、どうでもいい謎解き。叙述トリックなのだろうが、そこは適当に無視。では何がよいかというと、高校生活が実に活き活きと描かれていて、そこに出てくるキャラたちがまた楽しいんだよねー。この作者には他のシリーズはいらないから、このシリーズをどんどん出して欲しいものである。
2012.02.01
2月である。ようやく早春と呼ぶ季節に近づいてきた。
もちろん2月も十分に寒いのだが、バスタブの底は脱したというか、これからぬるぬると春に向かって行くのだ。
それにしても今年の冬は厳しいなあ。
その厳しさに拍車をかけるように、シャープまでが過去最悪の赤字を発表。ソニーやパナソニックやNECのことを昨日嘆いたと思ったら、シャープよ、お前もか。
これもテレビが原因だ。
何かで読んだけれど、40インチ・8万円の液晶テレビが売れてもメーカーの儲けは1台2000円らしい。それじゃあやっていけるわけがない。
テレビは完全にコモデティ。そうではない高付加価値製品は、ソニーが競争から降りてしまって韓国に負けている。追い打ちが円高だ。
うーん、日本の春は遠いなあ。
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という暗いニュースの中で元気が出てくるのが、今話題の写真。浮遊写真だ。
CGでも合成でもなくてちゃんと飛んでいるように見える写真である。
これは見ていて楽しいよ。ひゅーっと空を飛んだり、ぷかぷか浮いていたり。
何枚か写真を眺めている間に、そうか、この写真が元気そうに見えるのは色彩のせいだと気がつく。色彩が非常にビビッドで生命力を感じさせるのである。そこにぷかりと浮いている女の子。
たんさいぼう専属カメラマンの吉江写真館にも、こういう写真が撮れないだろうか。ぷかりと宙に浮いている3人のおじさんが撮れたら面白そうだ。心霊写真みたいだったりして。わはは。
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もう一つ、元気の出そうなニュース。
以前、イサワ氏と行ったのが荻窪の小料理屋・バカネ雲。美人ママが評判の店である。
この店にいたのが小学生の女の子で、美人ママは「今度テレビに出るんですよ−」とニコニコしながら教えてくれたのだった。
その女の子が日本酒の検定資格みたいなのを取得したそうで、小学生に日本酒の資格とはどういうことだと騒ぎになっているらしい。ネタは朝日新聞。
香りをかいで日本酒のグレードを判断するそうだから、別に飲んでいるわけでもないし、いいだろうと思うのだがなあ。そもそもそういうふうに騒いでいる大人こそ、高校生の頃から二日酔いで休んだりしているものだし。
でもまあ、そんなことは別にどうでもよくて、一番大切なところは、朝日新聞でこの美人ママが(38)と括弧付きで年齢をばらされてしまったことである。
へー、38かよ。あの美人ママ。ちょっと見えないなあ。これはぜひとも確かめに行かなくてはなるまい。
そういうとイサワ氏は「勝手に行ってくださいよ」と答えるのだが、もしかしたらこっそり一人で通い続けていたりして。
と書くとイサワ氏は「でためらを書かないでくださいよ」と抗議してくるのだけど、自分の日記に何を書こうとオレの勝手じゃんと追い返すのであった。
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さらにネットで話題のクイズ。左の図をご覧ください。
・部屋の中に4人の男の子がいて、帽子をかぶっています。
・帽子は白と黒が2つずつで、男の子はその数は知っていますが、自分が何色の帽子をかぶっているかは、わかっていません。
・Aの前には壁があって前が見えません。
・さて、この状態で「自分の帽子の色がわかる人」とたずねたら、しばらくして「わかりました」と声が上がりました。一体誰が自分の帽子の色に気づいたのでしょう。
という問題である。
トリックでも引っかけでもなくて、純粋にロジックの問題だ。
昔からある問題らしいので知ってる人はすぐにわかっちゃうのだろうが、オレみたいに知らない人はちんぷんかんぷんなのだ。
答えは明日。
覚えていたらの話でありますが。
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という問題を、自分は答えをネットで探してわかったもんだから、ヨメに「どーだ、わかんないだろう」と自慢げに出題し、オレが帰ってくるまでに答えを出しておくようにと言い置いて、西武線最低の居酒屋・魚せいに向かう。
寒い。実に寒い。
2月の1日というのはもしかして一年で一番寒い日のことではないか。
こんなに寒いのに、わざわざ飲みに行く物好きもいるめえ。なんてったって魚せいのある場所は通称・三軒寺。名前の通り3軒の寺が寄り固まっている地域である。
寺がハンバーガーだとすれば、ポテトのように墓地がくっついてくるのは物の道理。
よって魚せいの近くには寺と一緒に墓地もあって、2月の夜更けがさらに寒々しくなるのだ。
こんな寒い日ににこんな陰気くさい場所まで飲みに来る物好きなんていないわなあと思って引き戸を開けたら、いた。
長野のまっちゃんである。
雪深い長野を脱して乾燥ぱりぱりの東京にやってきて、よせばいいのに墓場の近くの酒場で飲んでる。そういや、酒場でダバダという歌があったっけ。ジュリーだったっけ。
こんな寒い日にこんな陰気な酒場へ物好きですねえとの思いを込めてこんばんわと挨拶し、カウンターに座る。と、メールが鳴る。
見たらば「問題がとけた」という妻からのメールで、ふんぎゃ、オレが一番のバカだったかとカウンターに突っ伏したのだった。
遠くでボケ犬が夜泣きする。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊現代」
2012.01.31
埼玉高速鉄道とは埼玉スタジアムに行くための第三セクター電車で、どえらい赤字に超高い電車賃で知られているが、その鉄道が何かに目覚めたかのようにメガネっ子キャラをぺたぺたと張り出したらしい。わはは。
しかも、ネットのネタそのままで申し訳ないが、「ドアが締まります」という身もふたもない誤字をやらかして、誰も気がつかなかったのかよと笑われている。
きっと、戸締まりと混同しちゃったんだろうな。パソコンの変換をちゃんと信じましょう。
そんな平和な話題ばかりならいいのだが、ここのところの日本のメーカーの悲惨な報道はどうしたことだ。
昨日のソニーは別格として、パナソニックが赤字、NECが大リストラ、TDKが一度に三つも工場閉鎖、東芝赤字、富士通赤字、HOYA赤字。減益、赤字、人員削減の文字が連日新聞に踊り、こりゃあモノづくり日本もいよいよ追い詰められたかという気になってしまう。朝からげんなりだ。
大きくはタイの洪水の影響なのだが、そして結果的にこれは復興需要を呼ぶと視る日本電産などもあるのだが、それが早く現実になって欲しいものだ。
日本はメーカーがしっかりしてないとダメになる。円高、なんとかならないのかなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊ポスト」
2012.01.30
仙台日帰り出張。一番の繁華街・国分町の有名店で昼に牛タンを食う。
旨い。旨かった。
だが、ランチの定食が一番安くて1350円というのでは、普段はとても食えないな。たまの出張だから食えるのだ。
でも、旨かった。
って、オレは被災地に行って牛タンの話しか頭にないのか。はい、そうでした。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊ダイヤモンド」あれだけの大赤字を何年も垂れ流していてソニーがつぶれないのは、土地を切り売りしているせいらしてが、そんな状態であるにもかかわらず毎年豪華絢爛なパーティーをハワイで開いていることにまずはびっくりしてしまう。トップの外人にインタビューする日が近づいたら、広報から突然サッカーの試合のチケットが回ってきて、それを断ったら会長取材がドタキャンされてしまったという編集後記は、なかなか皮肉が効いている。これがソニーの体質か。オレの母親が「買うならソニーにしなさい」と絶大な信頼を寄せ、やっぱりソニーは特別と思ったかつてのメーカーの姿はもうないのだなあ。もうじき中国に買われちゃうような気がする。
2012.01.29
音楽著作権協会というのがあって、いわゆるJASRACなのだが、もちろんオレは入会資格をクリアーしているので会費さえ払えば入会できる。
音楽仕事をする際には名刺代わりになるので、入ろうかと思いつつ、もろもろの事情で逡巡してはそのままにしてきた。
けれども今日、タカスギさんといろんな話をしていて、ぼちぼちオレも入っておいたほうがいいのかなあと思ってしまった。入ったことによるプラスとマイナスを天秤にかけると、完全にプラスだものなあ。
逡巡する理由は書かないが、実はその理由にこそオレのちっちぇーところがあって、情けないのだった。
そんなことを濁った頭で考えながら、1月も終わりだというのに魚せいで新年会。メンバーはタカスギさんと、かづと君。
西武線沿線最低の居酒屋・魚せいファンのかづとくんが、開店から魚せいで飲みたいというので、新年会をかねて飲むことにしたのだ。
それにしても寒かった。湯豆腐を食って、それでも寒かった。
本日は朝8時から遊び歌作家の鈴木翼がNHKに出演である。そのことを知ってオレは、おお、翼、すごいなあと嬉しくなった。
なにしろ翼がぺーぺの頃から知ってるからね。安定した道を捨てて独立の道を選んだ時、ひょっとしたら潰されるのではないかと危惧したが見事にそれを乗り越えてみせた。
それゆえの今のポジションである。たぶんこれから先、まだまだ上へ行くのではないか。
そんな翼が出るというから、「ビデオに録りましょうか」というヨメを制して、いやリアルタイムで見るから大丈夫と胸を張ったにもかかわらず、翌朝つまり今朝になってすっかりそれを忘れて見逃したオレであった。
ああ、なんと情けないことよ。
タカスギさんはしっかり視ていたそうで(8時からの放送なのに一人で視たというから、どんだけ朝寝坊の一家なのだ)、なかなかよかったそうだ。そうかそうか、よかったなあ翼。
などということをしゃべりながらたらふく飲んで、ああ、とっても楽しかった。
また飲もうね、タカスギさんにかづと君。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.28
ここ何年か読んでいる「食品と暮らしの安全」は定期購読でしか買えない。1年1万円。
実物を手にすると、こんなに薄っぺらい雑誌に1冊1000円も払うのかと愕然とする。
中身も時々それにふさわしく薄っぺらだったりする。そして同じように時々とんでもなく読み応えがあったする。そのあたりがなかなかおもろい。
当然売れているわけがなくて、毎号、今月は何部増だった、何部の解約があった、というしょぼいことが書いてある。今月号は18部増だそうで、大喜びしているあたりがなんともみみっちい。
そしてその今月号が、実に読み応えがあってなかなかだ。
大笑いしたのが「寒さに震えた電気自動車体験記」。寒い日に日産リーフに乗ってみたら暖房に電気が食われて電源切れ寸前。あわてて暖房を切って震えながら次の充電スタンドを目指したという大笑いの内容だ。
そして、日産リーフに寒冷地仕様があるなんて信じられないとし、もう乗りたくありません、と締めくくる。
わははは、そうか、リーフに乗ると風邪を引くのか。
確かにこれは盲点で、マスコミが見て見ぬふりをするのもよくわかる。
さて、特に注目の記事は塩坂氏という地層の専門家の話だ。地震学会のようなところでは嫌われている人らしいが、この人は「あと4年は関東に大震災はこない」と断言しているのだ。
ほほう、それはそれは。
なんでも相模灘で何らかの兆候があると4年後に関東で大地震が起き、さらにその1年後に東海・東南海の大地震が起きるのだそうだ。そして今はその兆候がないので、今後4年間、自信は来ないという。
これは心強いことを聞いた。
今起きている地震は、だから心配いらないそうだ。今回の東北の地震もばっちり当てちゃった人だから、信用できるかもしれない。
ということは、この人が危険信号を発するまでは東京に住んでいて大丈夫ということで、そのためだけに年間1万円を払っても惜しくないという気になる。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「日経ビジネス」「食品と暮らしの安全」
2012.01.27
由紀さおりの「パフ」にノックアウトされてから、正確に言えば「パフ」のアレンジにやられてから、ピンク・マティーニばっかり聴いている。今日もCDが新たに2.枚届いた。
買ったのは1枚だったはずなのに、なんでだろ。きっと酔った勢いでもう1枚ポチッとしちゃったのだろうな。
でも、CDよりもYouTubeのほうが楽しいかもしれない。例えば名曲「ブラジル」だ。
割とオーソドックスな演奏ではあるが、この楽しさは図抜けて一級品。ボーカルも素晴らしいし、何よりもこの少人数でこんなにも表現力豊かな演奏のできることに驚く。いや、たいしたもんだ。
そして「パフ」以上のノックダウンがこれ、「ボレロ」である。
とにかくびっくりするような演奏で、例えば長い長いピアノソロの後、4分18秒頃にトランペットが地の底から這い出るように起ち上がってくる瞬間なんか鳥肌もの。
その後、トランペットとピアノの対話を経ての5分40秒頃の転調などは官能的でさえある。
すげえ演奏だ。
ぜひこのCDを手に入れてクルマを走らせながら大音量で聴きたいと思ったのだが、あれれれ、どうしてもそのCDが見つからない。アマゾンでも「どこで買えるの? 誰か教えて、ヘルプミー!」ととどこかの国の人が書いている。
どうもどこかのサイトからダウンロードはできるようだが、オレが欲しいのはmp3じゃなくてCD。どうすりゃいいんだ。
いずれCDになるのを待つしかないのだろうか、残念。それまでしばらくはネットで我慢しよう。
***
そのネットだが、夜中にFacebookを眺めていたら、サタケを見つけたのでチャットだ。
サタケは大学の1年後輩で、30年近くも音信不通だったのが、実はカンボジアに渡って家庭を築いていたというのがFacebookで発覚した次第。これには仰天したなあ。
奥さんはカンボジア人で、子供が3人もいるという。写真を見たら確かにあのサタケで、ふるさと・香川から飛び出して今や立派なカンボジア人。
チャットで、おーいサタケ、元気か−と呼びかけると「元気ですけど、忙しいですー」と返ってきた。
日本に帰国したら飲もうよと言うと「お客さんが増えてサポートで休めないんです。3、4年に一度帰国するぐらいです」との返事。サタケはプログラマーで、どうやら仕事は順調らしい。
「それに家族5人で日本に帰ると、とんでもなくお金がかかるんです」と、いかにも節約家で有名だったサタケらしい返事だ。
こいつは、そういえば、学食でもいつも一番安い250円のキャンパス定食しか食べなかったものなあ。おかげで250円=1サタケという新しい通貨単位ができたものだった。
サタケが学生時代に住んでいたのが渋谷のアパートで、これがボロ! なにしろ陽がまったく当たらず、朝起きて電気をつけないとその日の天気もわからないという凄まじい部屋だった。しかも、なぜか部屋全体が傾いている。
そんな部屋でも「安いんですから」とにこにこしながら暮らしていたのがサタケで、あるとき、たまたまヤツの貯金通帳をのぞき込んだらなんと50万円も残高があるのを発見し、たちまちのうちに仲間の中で一番の金持ちということがわかったのだった。
えーと、なんの話だっけ。
そうそう、カンボジアから帰国すると飛行機代が、という話だった。
そんなわけで「次に帰国するとしたら来年ですかね−」というのがサタケの言葉。「タンゴさんも時間があったら遊びに来てくださいよ」と言われてしまい、酔っ払っていたオレは、おお、もちろん行くとも、カンボジアへ、と返事してしまった。
ですので皆さん、来年の夏合宿はカンボジアですから。
こうして音信不通だった古い友と簡単に連絡の付くのが、Facebookのいいところだな。皆さんもサタケとチャットしてみませんか〜。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊文春」
2012.01.26
誕生日である。誰のって、オレのである。
54歳だ。
自分でもびっくり。高校生や大学の頃は、自分が54歳になるなんていう未来が待っているとは、想像もできなかった。
もちろんこの年まで大過なく生き、両親が健在で、子供がすくすく育って家も持っているというのは、望みうる最も幸せなことだろうから、ひたすら感謝である。
後は、こういう言い方は不遜で失礼だが、先に逝ってしまった二人の友の分まで健康で長生きしてやると思うのだった。それがやつらへの一番の供養だわい。
などと思いつつ、平穏な誕生日を過ごす。
外に出かける予定もなく、一日パソコンに向かって原稿を書いたりCDを焼いたりFacebookをのぞいたりしていた。
こういう時に一番困るのが、ついふらふらといろんなものを買ってしまうことである。
仕事の途中で検索を言い訳にネットの世界に入り、つい長居していろんなサイトを見て、あ、これ欲しい、やっと見つけたなどといいながら、ポチッとしそうになる。
本日もエスニックのいい靴を見つけて、3000円もしないということもあってポチッとしそうになってしまった。インドの職人が手作りしました、とある。
どうせ現地まで行って仕入れているわけじゃないから、適当なブローカーの適当な言いぐさそのままに書いているのだろう。それでも3000円は安い。原価は100円ぐらいじゃないか。
ポチッと押す寸前まで行ったけど、ここは我慢。
夜、子供たちが誕生日ケーキを作ってくれ、ローソクを立ててお祝いしてくれた。有り難い話だ。
54年前、オレが生まれた日は1月の新潟には珍しくて快晴だったという。
初めての子供である生まれたばかりのオレを見て父は「手の指は5本あるか、足は」と、まずは五体満足かどうかを真っ先に確かめたそうだ。
そして、帝王切開だったために出生届に「異常分娩」と記入した医師に向けて「この子は異常ではないので、ちゃんと書き直してくれ」と食い下がったという。
親っていうのは、いつの時代も変わらないものだなあ。
今日の東京は、その日の新潟と同じような快晴。でも新潟は久しぶりの大雪。
なんだかすごい雪のようで、ちょっとびっくりである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.25
新潟から日帰りで上京してきた人と、仕事の打合せ後に茅場町で飲む。けっこうよろしい店だ。
安くて旨い。また一つ、いい店を見つけて幸せなタンゴちゃん。
カウンターもあったから、今度雑誌を持って一人で立ち寄ろう。
難点は地下の店であるということだ。店内が明るいのは嬉しいが、地下の店っていうのがどうもなあ。
そういや年が明けてからまだ飯田橋の鳥よしに行ってないな。近々行ってみるか。
茅場町でけっこう飲んで、人気のない日本橋を歩きながら東京駅まで先方を見送る。
空気がからからの東京から新幹線に乗って1時間もしたら雪国。清水トンネルを抜けた瞬間の雪景色とじめっとした空気がなんだかとても懐かしくなってしまった。
東京駅で別れて、オレはさらに歩いて銀座一丁目。有楽町線に乗る。
すぐ寝る。
電車も寝過ごすとけっこう面倒だから、なるべくちらちらと起きるように気をつけて、寝るのだった。
家に帰って風呂に入り、ちょっとさっぱりしてから冷蔵庫を開けたら、ケーキ作りの材料があった。ははあ、明日のオレの誕生日のために買ってきたのだな。
どれどれ、子供に代わって今から作っておいてやろう。
そう手を差し出したら、ヨメに「やめなさいってば」と叱られてしまった。
11時頃からNHKで由紀さおりのライブ。「パフ」の絶妙のアレンジが、酔いぼけた耳に気持ちいいのであった。
由紀さおりが終わってリモコンをピッと押したら4チャンネルで宮間が出ていた。インタビュアーは北澤である。
同じように丸くてちっちぇえのが並んでしゃべっている。ワールドカップ優勝のチャンピオンに対してこのインタビュアーじゃ荷が重いだろう、と濁った目で眺めるオレであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.24
裏切り者のダルビッシュがついにニッポンハムをサル。なんのこっちゃ。記者会見で意味不明の質問をして観客からも「がんばれ〜」と言われてしまったNHKの記者みたいにわけのわからない書き方だな、オレ。
くっそー、ダルビッシュめ。
試合前に「今日は投げないでね」とか「もう無理だよ」とか言われるようになってモチベーションが保てなくなったので、大嫌いだった大リーグに行くしかなくなった、ということを理由として語っていた。大リーグ入りの記者会見では絶対に口にしなくて、これを日本に帰ってから言いたかったというあたりに、ダルビッシュの強い思いを感じるなあ。
なんでも、すごく簡単に打ち取れ過ぎてしまうからというので、スピリットなんとかっていうボールは自ら封印しちゃったんだって? ドラゴンスープレックスを封印した藤波辰巳みたいで、かっけーじゃん。
絶対エースは孤高のエース。
かつてワールドカップ帰りの中田英寿が、ワールドカップで戦った後にJリーグのしょぼい試合にモチベーションを保てるの? というあんまりな質問に対して「昔は土のグラウンドでやってたから、別に」と的外れな答えをしたのを覚えているけど、まあ、ダルビッシュの思いというのは、なんとなくわかるな。
やはりサッカーの名波が、一時イタリアに移籍したのも、もう一度パシリからやり直したくなったからであって、スポーツ選手というのは本能的に自分を落として、また這い上がりたくなるものなのかも。
その意味で一番不思議なのがイチロー。どうしてあの人はあんなチームでずっとモチベーションを保っていられるのだろうなあ。
あのルックスのダルビッシュである。突然引退して芸能界に入っても十分にやっていけたであろうに、やっぱり大嫌いな大リーグに行ってまでも新しい挑戦をしたくなるのだろう。きっと野球が大好きなんだろうなあ。
できれば大リーグを終えて日本に帰ってきたときは、中田みたいなダメ人間になっていて欲しくないものだ。「帰ってきたときはもう一度日本ハム」だなんて、くくく、泣かせるなあ。
ぜひ大リーグでばんばん活躍して世界一のピッチャーになり、ホルムズ海峡封鎖などという危機から世界を救ってもらいたいものである。
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オレが使っているブラウザは、Sleipnirというものである。スレイプニール。通称ぷにちゃん。
このぷにちゃんが先日バージョン3になったのだが、しばらく2と3を並行して使ったものの、どこがどう3にバージョンアップしたのか、いまだにさっぱりわからないオレってバカ?
こんなんじゃ3にする意味がないから2のままで使おうと思っているオレってアホ?
オレがぷにちゃんを使い続けている理由はただ一つ、国産だからである。しょうもない理由だが。
時々、Googleのクロームも使うけど、正直、あれって使えないよねー。
Lunascapeも使うけど、デザインがあまりにダサくて、ダウンロードしては使ってイヤになって捨てる、の繰り返し。それ以外ならFireFoxかなあ。Safariは一度痛いメにあってから近寄らないようにしている。
困ったなあ、国産ぷにちゃん。なんとかしてくれよう。
ダルビッシュと同じ大阪生まれ。ダルビッシュのように国内に敵がいないから世界と戦って欲しいものである。
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一昨日イオン与野のHMVで買った由紀さおりのCDに感心して、ついアマゾンでぽちっとしてしまったのが、ピンク・マルティーニのアルバム。だって1300円と格安だったからね。
そういやイオン与野で昼飯を食ったバイキング屋、まずかったなあ。バイキング好きの我が家はいろんなバイキング屋を訪ねて食っているが、ここはまずかった。
バイキングに旨いものなしというのは鉄則ではあるが、それでもここはちょっと。
なにしろバイキング大好きでいつも「もと取ってやる〜」と闘志むき出しに料理の皿を持っては走って往復して、ヨメに「走っちゃダメ」と叱られている息子が、途中で「もういい」とやめちゃったものなあ。
小学生男子が喜ばないバイキング(笑)。娘もカレーを残していた。
それはともかく、このピンク・マルティーニのCDが届いて、やれ嬉しや。ちょっと聴く。なかなかに楽しそうなCDでよかった。
いい音楽は心が豊かになるなあ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「SPA!」どうしてオレはいつもこんなくだらない雑誌を、カネ払って読んでいるのだ。とことん情けなくなる。
2012.01.23
行きつけのクリニックへ定期検査と薬をもらいに行った。
「体調はどうですか」とドクターが訊くので、最近は肩が痛くてどうやら重症のような気がするんです、と言ったら「ちょっと両手を挙げてみなさい」とドクターが答える。
ひょいと挙げてなんなんですかと問うたら「それだけ挙がれば問題なし。運動不足です。はい、これが肩こり治し運動」と薬の代わりに運動を教えてくれた。やれやれ。
このクリニックのドクターと看護師は、時々、例の魚せいへ飲みに来る。一緒ということはなく、別々だ。
特に看護師はママ友と一緒にやってきて、バカ飲みしては大騒ぎして帰って行く。時々オレはその網に引っかかって、ひどい目に遭う。
今日、その看護師はオレの血圧を測りながら「新年会の約束っていつだったっけ〜」とふざけたことを言う。
新年会なんて、オレは約束していない。勝手に決めるな。
「そうだよねー、約束してないよね−、よかった」と看護師。いったい何のこっちゃ。魚せいで遭遇しないよう、気をつけよう。
クリニックの待合室でぼけっとしていたら(なにしろ月曜の午前である。やたらと客が多く、1時間待ち)、テレビのニュースで石神井公園のオヤジ狩りが捕まったという報道が流れた。
そうである。ここにも書いたが夜中の三時に石神井公園で杖をついたオヤジがガキの集団に襲われ、池に投げ込まれたという事件があったのである。
12月の夜中の三時だ。死んでもおかしくないわけで、このガキどもには厳罰必至だな。もっとも夜中の三時に公園を歩いているほうもどうかと思う。都会の公園は、昼と夜ではまるで違う顔を見せるのだ。
このガキどもには余罪がたっぷりありそうだから、当分出てこれないように放り込んでもらいたい。
なお、このクリニックの待合室にあるのは50インチほどの薄型テレビである。
初めてこのクリニックを訪れた魚せいの大将は、その夜、オレに「すげえよ、あの医者。待合室にこんなでっけえテレビがあったぞ」と興奮気味に話していた。
いろいろとおかしな人の多い街である。わはは。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「DAW自宅マスタリング」江夏正晃・リットーミュージック。とりあえずこの手の新刊はチェックするので、何気なく買って読んだのだが、なんと意外と奥が赤く、かつ極めて実用的な内容でびっくり。とても充実したいい本だと思う。たいへん勉強になりました。
2012.01.22
由紀さおりの歌謡曲アルバム「1969」が全米トップということで話題になって久しい。
あんまりにも話題なので今更聴くのもどうかと見て見ないふりをしてきたが、結局買った。与野イオンモールのHMVである。
棚へ行ったら、あれれれ、「1969」が2種類並んでいる。よく見たら日本版と輸入盤。
なるほど、海外製作だものなあ。
日本版は3000円に輸入盤は1700円。なんじゃ、こりゃ。円高万歳。
違いは日本語による解説の有無だと聞いて問答無用に輸入盤を買うことに決定。
レジを持っていったら姉ちゃんが「割引になりまして1500円です」と言う。なんだ? よくわからんが、安くなるなら嬉しいから黙って1500円を払う。
結局定価の半額で新譜を手に入れることができたよ。
でも、なんとなく気になってレジに後戻りして、ところでどうして割引してくれたの? と姉ちゃんに聞いたら「今輸入盤割引セールを実施中なんです」との返事。なるほどねー。
皆さん「1969」を買うなら与野イオンモールHMVですよー。
ってアマゾンを見たら輸入盤が1387円だった。
クルマにぶち込んでまずはこれだ、「ブルーライトヨコハマ」を聴く。
ん? なんだこりゃ? 演歌歌手が地方営業で時間稼ぎに人の歌を歌ってるのと変わらないではないか。
ちょっと呆れて、アルバムの先頭から聴く。と、「ブルーライトヨコハマ」は6曲目で、不思議なことに6曲目にこれを聴くと俄然浮き上がってくる。
なるほどー、アルバムの流れの中でこの曲を聴くと、こんなにもよかったのね。これはプロデューサーの手腕だねー。
「夜明けのスキャット」はもちろんよかったが「イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? 」が絶品。シャンソンを歌う加藤登紀子みたい。って、加藤登紀子のシャンソンを聴けばいいのか。
個人的に一番良かったのは、ってことは今まで書いたのは個人的じゃなかったということになるがそんなことはなくて全部個人的なのだけれど、「パフ」である。
そう「ぷは」じゃない「パフ」。
パッ・ザ・マジック・ドラーゴン〜て歌う例のやつ。
由紀さおりはこれを意外にも地を這うような低音で歌い始めるのだが、なんといってもすごいのはアレンジだ。なんと言うことのないアレジに聞こえるのだが、とても細かく計算された実に品のいいアレンジだと感心したのであった。
なんでも由紀さおりはピンク・マルティーニの「老婆のように歌え」とリクエストされて歌ったそうだ。
そして、大変に嬉しいことにYouTubeで由紀さおりとピンク・マルティーニが共演している「パフ」のライブ映像」が見られる。
これはすごいぞ。オレは感動してしまった。
というわけで、ここにあげた曲は、どれもそんなふうで、とてもいい感じだぞ。
ところで国内盤と輸入盤では、アマゾンを見て気がついたのだが、曲順が違っている。国内盤だと、なんとオレが最初に聴いてずっこけた「ブルーライトヨコハマ」が1曲目だ。
あららら、これでは国内盤を聴いた全員がずっこけてしまうではないか。これは6曲目に聴かないとダメなんだってば。
日本で売りたいから日本で最も有名な曲を最初に持ってきたのだろうなあ。ちょっと残念。
ところで由紀さおりと言えば、オレとしては「ルームライト」が一番好きだった。吉田拓郎の。
拓郎のいかにも適当に作った字余り早口を由紀さおりが見事に自分のものにして歌っていたっけ。あれは中学生の頃。
それに感動したオレは、文化祭だったか何かでギターを抱えてステージに上がり、全校生徒の前で弾き語りを聴かせたのだった。
もちろん女の子の熱い視線を集め、一気に学校中の人気者になった、というような幸せなことは一切なかった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.21
不二家のファミレスへ行った。
そういや不二家なんてファミレスは、何十年ぶりだろうなあ。そもそもほとんど見かけないし。
でも、他に選択肢もないという状況なのでとりあえず入ってみたわけだ。
でも、けっこう楽しいぞ、不二家。入り口のレジ回りにはファミレスにつきものの物販コーナーがあるわけだが、これがなんとペコちゃんグッズばかり。
ペコちゃんグッズって、あれだね、なんか激しく原初心を揺すぶられるね。なんだ、原初心って。オレが今つくった。
たぶんオレ世代の人間は、幼少の原風景の中にしっかりとペコちゃんが刻み込まれているのだろう、ペコちゃんを見ただけで無条件に欲しくなる。
しかーし、53歳のおっさんがペコちゃんを買うのもどうかと思うので、オレは娘に、どうだペコちゃんのレターセット、かわいいだろう、欲しいか? そうか、欲しいか、買ってやろう、と買わせたのだった。
案内されて席に着く。
一緒に行った中山親分が、オレの誕生日が近いことを知って「バースデーケーキちょうだい」と頼んだ。
すると店員のお姉ちゃんが「かしこまりました」と持ってきたのが、巨大なペコちゃん人形とダンシングペコちゃん人形、そしてローソクの付いたケーキ。なななな。なんだ、これっ。
オレがこのローソクを吹き消して、店員が記念写真を撮ってくれるのだという。んげげ。
さらに周囲の様子を見てみれば、このサービスを頼んでいる客は案外多くて、店員がマイクを持って「本日は●●ちゃん様のお誕生日です。従業員と共に店内のお客様もご一緒に拍手をお願いします」とあおるのである。
ふんぎゃっ。
ということは、姉ちゃんがマイクで「本日はタンゴちゃん様の54歳のお誕生日です。皆さん拍手を」と放送するわけだ。お、お、おもしれーっ。ぜひやってもらおう!
ところがこれに娘が激しく反対。「やめてね」と言うから、オレはおとなしくハイと引き下がった。娘に嫌われちゃかなわんからな。うん。
写真だけで済ませてカットしてもらった誕生日ケーキをみんなでいただく。不二家の不二家らしいケーキで、甘くて、んまい。
オレたちが昼飯を食っている間にも何組も誕生日のお祝いをしているから、これは不二家の目玉サービスなのだな。なるほど。いいファミレスじゃん。
お祝いしてもらっているどの子供も、大きなペコちゃん人形と一緒にニコニコしている。この子供たちにもペコちゃんの記憶が染みこんでいくのかな。
*******
ところが衝撃のニュースが飛び込んできた。
アルビレックスの阪口が日テレに移籍だと!
なんだって〜。お誕生日のケーキどころの騒ぎではない。
おい、ちょっと待て、阪口。
アメリカから帰ってきて居場所がなかった時に「拾ってくれたのが新潟でした。感謝しています」と言ってたではないか。
朝日新聞の正月特集のインタビューで「人見知りでなじめなかった私にみんな優しく接してくれた。ワールドカップで優勝しても“おめでとう”のひと言だけで、いつもと変わらず接してくれた」と語っていたではないか。
そして「ずっと新潟にいます。もし新潟から出るとしたら、この寒さに耐えられなくなったときかな(笑)」と締めくくっていたではないか。
そうか、寒さが耐えられなくなったか。
阪口が住んでいるのはオレの隣町。阪口が働いている工場では地元の人たちが働いていて、見知らぬ土地へ一人でやってきた阪口を素朴に受け止めてくれたではないか。
そしてその工場のある街は温泉街で、オレが中学生の頃に岡崎有紀が地方巡業でやってきて、当時「奥様は18歳」で大人気だった岡崎有紀を見るためにわざわざ出かけていった思いでの土地。オレと同じ陸上部だったトシユキは、この温泉街に南沙織がやってきたときに「なんでこんな田舎にシンシアがやってくるんだ」と呆然としながら見に行ったっけ。
そんな思い出の聖地で働いていたくせに、阪口ってば、とうとう新潟の寒さに耐えられず出て行ってしまうのか。せっかく「今年は男子で使ってもらおう」と、オレと弟で意見が一致して活躍を楽しみにしていたのに。
ダルビッシュといい、阪口といい、どうしてオレが目をかけてやったヤツは出て行ってしまうのだ。
日テレがプロ契約を申し出て、阪口ほどの選手なら当然プロとして働く道を選ぶだろうが、それにしたってダルビッシュの何百分の1かといった金額だろう。それに対抗できる程度の条件を出せなかったアルビレックスも情けないなあ。
でも、その程度の出費も難しいほど、地方経済は疲弊しているということかもしれないが。
新潟は男子では酒井が出て行ってたぶん戻ってこないし、男も女も厳しくなったぞ。
サポーターの「ドイツへ行くならあきらめもつくけど…」という嘆きは、ちっちぇー条件だけで選手が動かざるを得ない現実への諦念を表しているようだ。
これで日テレは岩清水に阪口という両アニキが、かわいいマナちゃんをしごくという構図。その前に立ちふさがるのが、澤アニキのそびえる神戸。
そして、それとは違う位相で世界を支配するのが、岡山の宮間。
ん? まてよ、新潟も宮間を取っちゃえばいいんじゃないか。温泉で働いてもらえるし。これはいい考えだ。早速、弟に頼んでアルビレックスに伝えてもらおう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「ゴルゴ13」
2012.01.20
朝起きたら雪である。
温暖化の話を書いたと思ったら、これだ。やっぱり寒いのはイヤだなあ。
もちろんそんなことを思うのは大人だけであって、子供にとっては一大イベント。大喜びで学校に行ったのである。
子供ってのは、どうして寒さを感じないのだろうねえ。
特に女子高生。どうしてミニスカに素足で平気なのだ。若さのせい、と言われるが、若いということは寒さを感じないということなのか。よくわからん。
ところが、大喜びで学校に行った息子だったが、残念なことに校庭で雪遊びは禁止だったらしい。なにしろ今は校舎が建て替え中。何か事故があってからでは、校長のクビが飛ぶ。
だから仕方ないのだが、相当につまらなかったらしい。そりゃうそうだ。雪が降っているのに外で遊んじゃダメというのは、飯田橋駅前で午後6時に今日の予定がすべて終わったのに鳥よしに寄ってはいけないと言われるようなものだ。違うか。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.19
モバイルマーケットでARMの先行を許していたインテルが、巻き返しを狙って本気で腰を上げた。アンドロイド対応のプラットフォームを発表したのである。
最初に搭載されるのは、Lenovoの端末らしい。
今後はモトローラを介してインテルとGoogleが仲良しになっていくようで、かつてのウィンテルのような新しい強者連合が誕生する。きっとグーテルとか呼ばれるんだろう。ださっ。
モバイル端末の一番の弱点は言うまでもなくバッテリーだ。
オレが初めて携帯を手にしてから19年7ヵ月がたつが、バッテリー事情は一向に解消されず、いや、もちろん技術的な革新でバッテリー性能は伸びているのだがそれと共に携帯側の機能向上も進むため、どんなに電池が頑張っても長持ちすることはないという状況だ。
いくら頑張って汗をかいても、その後にビールを飲んだら、まったくダイエットにならないと一緒である。違うか。
かくしてバッテリー問題は依然として悩みのタネで、昨日書いたようにあちこちの喫茶店で充電のために長居する客が増えているという状態になる。バッテリーがへたれだから喫茶店が儲かる。21世紀の風桶屋理論ですな。これも違うか。
高度情報化によってオフィスや家庭で一気に増殖したPCが、とんでもない電力を消費して、それが地球温暖化に拍車をかけていると訴え続けているのがIIJの鈴木氏である。
原因であるPCの増殖を後押ししたのが、インターネットプロバイダーの草分けであるIIJであるのに、なんとも面白い皮肉だなあと思ったものだった。21世紀の天唾、棚上げ理論である。さらに違うか。
今ではPCと共に携帯の充電が電力消費量を押し上げているのは間違いないのだ。
こういう21世紀の世の中であるがゆえに、増え続ける電力需要にどう対応するかは世界的な課題ではあるのだが、だからといって化石燃料をばかばか燃やし続けるなんてことは、もうやめたほうがいいだろうなあ。
オレなんかは毎日寒いので、むしろ地球がもっと温暖化してくれれば助かるなあと思っているのだけれど、子供らが大きくなった頃にオゾンホールが広がりすぎて地球に放射能が降り注ぐなんてことになるのも勘弁だから、やっぱり行き過ぎた化石燃料の時代は少し考えた方がいいと思う。
だからオレは基本的には原発容認というか、原発を使うしかないから使おうよという立場である。
飛行機は落ちるから飛ぶのを禁止せよ。
交通事故がなくならないからクルマは造るな。
これが明らかに間抜けな言いぐさであるのと同じように、原発は危ないからやめましょうというのも変な話ではないか。危険であることを前提に、そのリスクを限りなくゼロに近づけていくために科学技術と知恵を使うべきであると思うぞ。
騎馬戦は危険だからやめるのではなく、騎馬戦でも怪我をしないような体力をつけて、怪我をしないようなルールを整備すればよいのである。
おお、なんと明快なオレ様理論。
先日、新潟から上京した弟と歩いていたら、石神井公園の駅前でおばちゃんの団体が「原発廃止の住民投票のために署名をお願いします」とマイクで叫んで、ビラを配っていた。
オレは、なんだか自分の住んでる街の恥部を弟に見られてしまったようで、少し恥ずかしかった。
弟は「原発のある地域でこんなことを言う人間は一人もいないけどなあ」とつぶやいていたが、原発に限らず発電所の立地では地域経済そのものが発電所によって成立しており、多くの人が発電所の関連で生活している。
そういう電気をつくっている地域の人ではなく、遠く離れた東京で電気を使う側の人間が「原発廃止のために」と叫んでいることに、とても情けない思いがしたのである。おばちゃんたちも石神井公園の前で叫んでないで、柏崎とかで叫んでみればいいのに。とりあえず携帯電話を解約してから言えばいいのに。
なお、おばちゃんの団体がビラを配っていると表現したが、これは明らかにそんな思慮の足りないことをするのはおばちゃんに決まっている、という刷り込みを行うことを意図したオレの底意地の悪さによるレトリックであるので、ひっかからないように。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「週刊文春」文春の中で一番に面白く、しかも、そのクオリティをずっと保ち続けているのが“かーなべ”というコラムである。自動車評論家の渡辺敏史による連載だ。毒の効いた文章が持ち味の、大変に優れたコラムである。ここに今週書いてあったのが“三連休が日本をダメにした”ということ。オレは膝をポンと打ったね。まさにそうだ。あればバブル前夜、今から30年近く前のことである。日本ではどんどん週休二日制が広がりだし、内需拡大のかけ声のもとで、遊ばないやつはバカだという風潮が広がった。当時オレは20代のサラリーマンだったのだが、まともに休みなど取れそうもない貧乏サラリーマンのいじけ根性も手伝って、その風潮をどうもおかしいなあと感じていた。そして、これはきっと日本の国力をそごうというアメリカの陰謀ではないかと、自分なりに結論づけたのである。内需拡大というかけ声で人は働くのを辞めて、稼いだカネを使って遊び始めた。勤勉で“人よりたくさん働きましょう”と汗を流してモノを作っては外国に売って稼いでいたのに、週休二日制のおかげで遊びの方に価値を見いだしたのである。そういやその頃にはやったのがマル金・マルビという言葉だったなあ。そして、週休二日制に続いて三連休がどんどん増えたせいで、人はますます働かなくなったという。今の日本人は働かねーよというのは、多くの経営者に共通の本音ではないか。
2012.01.18
そういうわけで先日スマホを買い換えて、想定もしていなかったレグザホンを使い始めた。
調べたらレグザホンって東芝だと思ったら富士通と東芝が一緒に作っていたのね。
そして、富士通と来ればあの火を噴くアローズだ。ということはひょっとしてオレのレグザホンも火を噴くかもしれない。
ちょっと期待して使っていたら、来ました来ました、突然本体が急に熱くなった。
突然と急には同じ意味ですね。はい。
あ、ポケットに入れていただけなのに急にこれはけっこうやばいのでは、と思うぐらいに熱くなってきたのである。
今日はとても寒かったので、これはカイロ代わりにちょうどいい。オレはポケットの中でレグザホンを握りしめ、そのぬくぬくした肌触りにラッキーと喜んだのである。
ところが問題が一つ。
レグザホン改めカイロホンと化したスマホは、カイロ機能を発揮するときにバッテリーを一段と消費するらしく、気がつけば一気に半分くらいに減っていた。
朝、満タンにして出てきたのにお昼前にこれである。
これはやっぱりあれだな、移動中も充電できるように、もう一つ充電器を買って持ち歩くべきだな。
そういう結論に達したのだが、頭をよぎったのが先日のドコモ屋での過剰接客。鬱陶しいよなあ、あれ。
その時オレがいたのが秋葉原。
これはヨドバシカメラあたりで買えば、あのようなまったりしすぎの過剰接客もかなろうと思い、行ってみることにしたのである。
秋葉原ヨドバシカメラの一階は、電話屋のカウンターが並んで賑やかである。一番大きな顔をしているのがドコモで、一番うるさいのがソフトバンクだ。
オレはドコモカウンター近くにいき、そこで接客している派遣の姉ちゃんをつかまえた。姉ちゃん、ギャラクシーの服を着ていたからサムソンが雇った派遣かもしれない。サムソンなんかに火を噴くレグザホンを見つかったら何を言われるかわからないので、オレは身長に歩を進めた。
えー、もしもし、姉さん、スマホの充電器が欲しいんですが。ほら、レグザ専用とかでなくて、どんなスマホにも共通して使えるやつ。もちろんギャラクシーにも使えるやつ。
姉ちゃんは「もちろんございますとも」とにっこり笑い、オレをカウンターに案内して、そこにいた無愛想なヨドバシカメラ店員につないでくれた。難関パスである。
ビッグカメラもそうであるが、ヨドバシカメラの店員は本当に「何が面白いんだか」という顔をしている。そんなに仕事がつまらなければ辞めてサムソンの派遣になればいいのに。
そんなわけだから、先日のドコモ屋の過剰接客とはまったく反対の過少接客。「945円です」と言われて1000円札を出して終わり。本人確認もなければポイント確認もなく、すぐに終わったのである。
ああ、楽ちんだった。
こうしてオレは常時カバンの中にしまっておく用に充電器を購入したのである。
さて、次はそれを使ってどこで充電するかだ。
これはもうはっきりしている。喫茶店のルノアールである。
マクドナルドでも充電可能な店は多いが、あそこは落ち着かない。うるさい。まずい。だいたい健康に悪い。
その点ルノアールなら何時間粘っても嫌な顔をされないし、途中で日本茶のサービスもある。口を開けて昼寝していても追い出されないという素晴らしい喫茶店。薄っぺらいカフェなんぞつぶれてしまえってなもんである。
このルノアールが実はコンセントが店中にあって、使い放題。そうは書いていないのだが、それを目的にやってくる客が実に多くて、例えば品川のルノアールなど行くと店のあちらこちらでパソコンや携帯に充電しながら仕事をしている人間が多い。
充電中のパソコンを見ながら充電中の携帯でしゃべっていても、別に店は何も言わないのだ。
これは今時、付加価値になるよね。
そして今日オレが向かったのが、秋葉原のルノアール。小さい店だが、しっかりとコンセントがある。
いつも満員なので危惧したのだが、ラッキーなことにちゃんと席が空いていて座ることができ、しかもそのイスのすぐ脇にコンセントがあった。もちろん店員に、使っていいですかとひと言断って(店員「はい、どーぞー」とあっさりしたものである)、オレは火を噴くレグザホンに充電を始め、抹茶ミルクを飲みながら買ったばかりのサウンド&レコーディングを読んで時間をつぶしたのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「サウンド&レコーディング」今月号はたいへんに面白かった。特に新製品関係の紹介が充実していて、これ欲しい、今すぐ買いたいと叫んだものが2、3点。しかし、ぐっと我慢するのであった。
2012.01.17
昼飯を食いに、近所のそば屋に行った。
今日は、21世紀のクイーン・たんさいぼうの練習があったので、ボーカルの井澤君と一緒である。キーボードの伊達君は仕事があるので帰って行った。
そば屋に入ったら、ママがいっぱい。げげっと思ったら「こんにちは」と挨拶されて、中に見知った顔がちらりほらり。
幼稚園の父母会の会長をやったのはもう5年も前なのに、あれで中途半端に顔が売れてしまって、時々こうして挨拶されてしまう。今日も現役の幼稚園ママたちのようだ。
あひゃ、こりゃどうも。などという情けない挨拶を返してテーブル席に座り、さて、とメニューを開く。幼稚園ママたちが見ているのに情けない注文はできない。
そこで見栄を張って、カツ丼の上を頼むことにする。井澤君にも、同じものにするように命じる。
そして、特に滑舌よく「あー、きみきみ、カツ丼の上を2人前、よろしくね」とオーダーした。しかし、幼稚園ママたちはだーれもそんなのを期にはかけていなかったのだ。
ちなみに本日は、オレのヨメもママ友とランチである。
そう言えば最近オレが作った曲は「パスタでパパパ」という歌で、ママ友がパスタを食いながらランチする、という歌である。ボサノバ調の素敵な歌だ。
それを当のママであるヨメに歌わせたら、すごく楽しいものに仕上がった。ふふふ。
これに気をよくして、はやりボサノバ調の「スタバでダバダ」という歌を途中まで作ったのだが、どうもこういうタイトルは既にありそうだと思ったので放り投げてしまった。
こういう日記ばかり書いているから、新婚・コイデ氏から「タンゴさーん、本業やってくださいよー、頼みますよー」と叱られてしまうのである。
ややや、やりますやります。
その証拠に、ほれ、本日は新しい仕事が入ってきた。仙台での復興関連の取材である。
震災以来、東北にはまだ行ってなくて、ずっと行きたかったのだ。
最大のチャンスは去年10月にあの福島県のあの相馬市に行くチャンスがあったのだけれど、どうしても都合が付かなくて断念した。今度こそ、である。
おっと、その前に車検の日程を変更しなければ。というのも、もともと車券の予約を入れてあったのを勝手にキャンセルして、仙台出張にしたからである。まあ、車検は別に逃げないからな。仙台も逃げないけど。
などとどうでもいいことをばっかり書いていて、新婚・コイデ氏はこんな日記を読んでも楽しいのだろうか。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.16
最近はあまりギター関係の雑誌を読んでいないので、もしかしたら旧聞かもしれない、いや、絶対にオレが遅れているだけだと思うのだが、YouTubeですごいギター弾きを見つけた。
Kanaho222。奏帆と書いて「かなほ」と読む名前の子だ。
例えば押尾コータローの「ボレロ」である。
YouTubeを見て仰天なのであるが、この完全コピーを弾いているのが13歳、中学2年生の女の子。しかもギターを始めて2年だという。
ふんぎゃ。
オレが40過ぎから必死で練習してやっと弾けるようになり、しかし今では指が追いつかなくなって弾けなくなってしまった「風、走る」も中学生のこの女の子はあっさり弾いちゃうのだ。
才能ってのは、あるもんだなあ。
ただぼけっと口を開けて、この女の子を眺めるのみである。
****
2、3日前にクルマに乗っていたらFMで流れてきたのが、大貫妙子。昔はそんなに興味なかったけれど、なぜかこの時はぐっと惹かれるものがあり、へーっ、いいじゃん、と感心。
ブックオフじゃなくてすぐさまアマゾンでベスト盤を買ったのだった。
とりあえず「ピーターラビット」とかを聴く。なかなかよろしい。どうも素晴らしいのはアレンジかもしれない。
このアレンジに素晴らしく合うボーカルなのだ。
しばらくはヘビロテだな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.15
ちびもちび、本当のちびっ子である0歳から2歳児までの保育を応援する雑誌「あそびと環境0.
1.2歳」という雑誌があって、その4月号の付録であるCDはオレが全面的にアレンジしている。
オリジナル楽曲も提供しており、それが「いただきマックス」だ。
作詞・作曲・編曲はもちろんのこと、今回は振付までオレが考えてる。運動会の準備体操にぴったりの曲だ。みなさん、どんどんお使いください。
YouTubeではオレの超絶イラストも見られますので、一目見て頭を抱えて倒れ込んでください。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「傍聞き」長岡弘樹・双葉文庫。本の雑誌社『おすすめ文庫王国』で“20年に一度の最高傑作”と大絶賛。おお、そうか。ならばぜひ読まなくてはと買ったところ、帯には“100万部売っても足りない”という書店員のおすすめコメントまで書いてある。うーむ、これはすごいぞ。ところが最初の短編を読んで「あれ?」と首をひねる。なんだか聞いたことのある話だなあ。続けて次の短編を読む。あれれれれと首をひねる。そんなに絶賛するほどの本か、これが。調子のいい時の横山秀夫ぐらいじゃないか。それにしても、どうもおかしい。また聞いたことのあるような話が続く。そこでもしやと思って調べてみたら、案の定、既読でありました。しかも2008年10月17日のこの日記に「いいときの横山秀夫。あおりのせいで期待が大きかったためだろう、普通の小説のような気がした」と書いてあった。んが。自分にあきれかえる。
「観察眼」遠藤保仁・今野泰幸・角川ONEテーマ21。遠藤だけでなく今野も一発変換するのね、最近のATOK。遠藤のインタビューを読むと、どれだけ存在感のある男か、よくわかる。まさに余人を持って代えがたし。“失敗に学ぶんじゃなくて、成功体験を大事にする”というメッセージには、なるほどと膝を打った。ぽん。
2012.01.14
雪深い新潟から、オレの弟が二人の息子を連れて遊びに来た。
オレ自身も思うことだが、新潟の冬と東京の冬は、これが同じ国かと思うぐらいに天候が異なる。田中角栄がその不条理への憎しみを背景に新幹線や高速道路の開通に執念を燃やしたのも、深く納得できるのだった。
やってきた甥っ子にお年玉をあげ、反対にうちの息子と娘もお年玉をいただく。
考えてみれば、こうしてお年玉をあげる相手がいるというのは、とても幸せなことなのだろうな。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.13
最近は携帯やスマホを買うと「以前の充電器、お持ちですよね」と言って、姉ちゃんが古い充電器を使い回しするようにすすめる。
「もし後で必要になりましたら、お買い求めいただけますし」と。
そりゃそうだと思いつつ、オレも昔の充電器を使えばいいと思う。同じような充電器ばかりが何台もあっても鬱陶しいし。
そんなわけで、ずーっと同じ充電器を使ってきたものだから、けっこうぼろぼろになって配線のビニールもむけたりしてきた。
みっともないので取り替えようと思いに、ヨメに、おーい充電器持ってないかーと聞いたら「古いのを使ってくださいって言われていつももらってこないじゃない。ウチにはそれしかないよー」との返事。ありゃ、そうだった。
というわけで、昨日、日本橋に行ったついでにドコモ屋に立ち寄って充電器を買った。
ドコモ屋は、丸善の近くにあった。日本の一等地。
しっかし、ドコモ屋、なんであんなに過剰接客なんだろうというのが本日の趣旨。
オレが求める充電器は、1000円札でお釣りが来る程度のモノである。ヤマダ電機通称ダ電ならばレジでぽいっと買って「ポイントカードお持ちですか」と言われて、黙って手を振って立ち去るだけである。
ファミマなら「Tポイントカードは」と言われて、ツタヤでも「Tポイントカードは」と言われて、まったくどこでもTポイントってうるさいのだが、今日はそのTポイント問題ではないので話を戻す。過剰接客である。
その900なんぼだかの充電を木を買いに来ただけなのに、店に足を踏み入れたら案内係の中年男がすすっと寄ってきて「お客様、本日はどのような件で」とささやき、いや、充電器を…と言ったら「すぐにご案内できます」と満面の笑みで順番待ちのイスに座らせ、いや、その辺に転がってるのをくれればいいだけなんだけど、袋もけっこうですから2円引きしてください、と心の中でつぶやきながらオレは順番を待ったのである。
すぐに順番が来た。だって他に客がいないんだもの。
意味ねー。たぶん順番待ちに座らせろというマニュアルがあるのだろうなあ。
カウンターに座ったら、「研修中」という名札をつけた可愛い姉ちゃんが座っていて、その後ろには現場の教育担当のお局が見張り役で立っている。
もしかしたら姉ちゃんは総合職でいずれ本社に戻るまで現場で経験を積むためにここにいて、後ろのお局はそんな姉ちゃんに意地悪してやるわっ、きーっ、と思っているのかもしれないなあなどと考えながら、オレはカバンからぼろぼろになった充電器を取り出して、いや、これがぼろぼろになっちゃったんで同じものをください、と言った。
と、その充電器をカバンから取り出した瞬間、後ろに立つお局がサササッと素早く動いて、棚から新しい充電器を取り出して机に置いたのである。
だーかーらー、それをとっとと売ってくれればいいの。1000円札出すから。
しかし、お局はオレのことなどよりも新人教育が大事だと思っているから商品をオレに売るのではなくて、新人の目の前に置き、ほれ、これだ、と目で合図をするのである。
ならば新人、とっととそれを売ればよいものを、ポイントを確かめるから電話番号を入力しろの、本人確認で生年月日を言えの、納品書の金額と名前と電話番号は合ってるか確かめろの、領収証も金額と名前と電話番号が合ってるか確かめろの。
どうして900なんぼの充電器を買うのに本人確認やらが必要なのだ。1000円札出して小銭をもらうだけなのに、どうして領収証が正しいかを確認しなくてはならんのだ。
すべてマニュアル。こんなことをしてれば時間がかかって、混雑時の待ち時間が異常に長くなるのもわかる。
やれやれ、やっと買えた、とっとと飲みに行こうと思って店を出ようとしたら、何人も「ありがとうございました」と朗らかに唱和し、店の外にまで響いたのであった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「日刊ゲンダイ」「週刊文春」
2012.01.12
久々に日本橋で飲む。
おっさんだけのオヤジ飲みだ。
6時に始めてラストオーダーまでの4時間、同じ店でだらだらと飲む。
青山や六本木あたりのこじゃれた店が苦痛で、新橋のガード下あたりでサラリーマンの無駄話を聞きながら飲むのが大好きなオレにとって、こういう飲みは楽しいぞ。
ここで驚愕の事実が発覚。なんと4人とも奥さんがO型なのだ。
この偶然によって我々の仲間意識はさらに高まり、O型の人がいかに人品素晴らしくかつ見目麗しいかで座は大いに盛り上がったのである。
さらに驚愕の事実2点目が、4人中3人までがトイレに腰掛けておしっこするということだ。立っておしっこすると、飛び跳ねてどうしてもトイレ内が汚れる。それゆえに座ってするという大人が、多数派を占める時代となったのである。
おお、O型を奥さんに持つ男性とは、なんと心優しいのだろう。
話は変わるが、ここでササキ氏が教えてくれたのが次のサイト。おもしろ動画だ。
「不思議の国ニッポンで起こる8つの謎」と
「Did you know」だ。
どちらもなかなかに面白く、例えば「アメリカで生まれるすべての子供よりインドで生まれる優等生の方が多い」とか、そんなへえーっというトリビアを紹介している。ユーモラスであると同時にちょっぴり皮肉も効いているのだ。
夜、ヒマなときにじっくりご覧ください。飲みながらだと、なお楽しいと思う。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.11
昨日が1月10日で「110番の日」で、今日はワンワンワンで犬の日なのだ。って、今オレが作ったんだけど本当だったら面白いな。
そしてこっちはあんまり面白くない話。
東京湾でクジラが打ち上げられたという情報だ。写真付きでネット上では大騒ぎ。
ついに首都圏を大地震が襲う、その前触れだというのである。
あながち根拠のない話ではなくて、3.11の前には静岡でクジラが打ち上げられたというし、海の底の何らかの異常を海の生物たちが感じ取るのは当たり前だものなあ。
しかも、今日は11日。因縁の日である。
そりゃあ人心が不安になったとしても仕方のないことかもしれない。
でも、願わくば何も置きませんよう。未来永劫、この子供たちの身にそういう恐ろしい天災が襲いかかりませんよう。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.10
大ニュース、大ニュース。なんとスマホを買い換えました、ワタクシ。
もともと使っていたスマホが初期のHTC。OSが1.6という遺物で、なにしろ電話をかけようとしてフリーズしてしまい、再起動やらなんやらしているうちに駅から徒歩15分の我が家に着いちゃって、結局は固定電話からかけた方が早かったという神話を持つスマホ。
裏ブタを紛失してドコモショップへ買いに行ったら在庫がなくて、「こうしたどうでしょう」と輪ゴムでフタを押さえられたことに激怒して窓口でオレがぶち切れしちゃったという神話を持つスマホ。
結局、しばらくはその輪ゴムをつけたまま使うしかなくて、娘に「お父さんのゴム電話」と笑われたという神話を持つスマホ。
星座観察のアプリを入れたら息子が喜んで使ってしまってたちまちのうちにバッテリーが切れて使い物にならなくなったという神話を持つスマホ。
しつこいか。もう一つついでに。
オレの真似をして後先考えずに同じものを買って大いに後悔し、とうとうこらえきれずにiフォンに逃げ込んでしまった小沢かづと。
あ、しまった。「神話を持つスマホ」で終わらなかった。まあいいや。これは前振り。
そんな遺物スマホを、むしろ今だからこそ価値があって面白いぞと使い続けてきたオレだが、裏側にiPadについてきたりんごのシールを貼って「ドコモのiフォンだよ」と見せ「ええっ、これがっ」と多くの人をだましてきた手口も通用しなくなったので、ぼちぼち取り替えようと思った次第。
というのはウソで、ドコモのLTE、つまりロングタームエボリューションという3.9世代通信サービスが始まったら取り替えようと思っていたので、ぼちぼちかな思ったのである。
*****
なおLTEと聞くと「長持ちするよねー」とうなずく人がいるけど、それはLEDであります。
LTE、ブランド名・クロッシー。なんでこんな名前にしたんだろ。
Xが頭文字に来て、誰も読めていない。「誰でも簡単に読めて覚えやすいこと」というネーミングの第一歩から外しているこのブランド名は、大失敗。誰もが「えーと、あのエックスの」と言ってるではないか。
そんなことをぶつくさ言いながら、息子と一緒に向かったのが石神井公園のドコモ屋。なぜ息子と行ったのかというと、小学生男子はこういうのが大好きだからだ。
石神井公園のドコモ屋は以前から使えないと思っていたのだが、本日も行ったらいきなり60分待ちの表示。平日の夕方にそれはないよなあ。
運営の何かを決定的に間違っているのではないか。
そこでオレと息子は、やっぱり光が丘だべと、光が丘のドコモ屋に向かったのである。光が丘というのは、そこに住んでいる知り合いもいるので大きな声では言えないが、人口がやたら多いという点で中国のような場所である。そして、ドコモ屋は、中国に進出した日本のお店が鍛えられるように大勢の人にもまれることで接客レベルがかなり鍛えられているのである。本日は「である」が多いのである。
光が丘のドコモ屋、空いている。中国のようだ、と言ったそばから空いていて、いかにオレの書いていることがいい加減がよくわかる。
お客の案内要員で立っている兄ちゃんがいたので、いきなり「火を噴くアローズください」と言う。
それを聞いた兄ちゃん、自分が「ぶっ」と噴いて目をむいた。
ありゃ、まさか富士通の人でした? そうだったらごめんね。
そうではなくて、ドコモの人だった。よかった。
そうである。富士通のズロースじゃなかったアローズは、時々異常な高温を発して止まっちゃうのである。しかも、箱の中にはそのことを記した注意書きの用紙がぺらっと紛れ込ませてあり、つまりこれは不具合でもなんでもなくてそういう仕様だと富士通は開き直っているわけだ。いやあ、ネットでは叩かれていたねえ。
そんなわけで、オレはこの火を噴くアローズが欲しかったのである。だって見てみたいじゃん、高温で火を噴くところを。
ところがドコモ屋の兄ちゃん「ございません」と嬉しそうな顔で返事した。うーむ、そうなのである。オレのように火を噴くスマホが見たいという人が世の中には多いらしく、今やアローズは大人気。
いつ入荷するんですかと聞いても「うーん、来月ですかねえ」という返事であった。
しょうがない。富士通がないならNECだ。相川も勤めているし。
それにNECのスマホは、日本語入力が独特らしく、その予測変換というものに息子が大いに心を動かされ「メディアスがいいよ、メディアス」とうるさい。お前が使うんじゃない、お父さんが使うんだと言っても「わかってるよ」と答えるのみだ。
そのメディアスは、実はLTE対応が遅れている。いつ出るんですかと聞いたら、兄ちゃん「うーん、3月の予定ですが、遅れるかも」との返事で、NEC、にぶいなあ。相川よ、もっとさくさく作るよう、言っといて。
*****
仕方ない、日本勢が全滅ならば、韓国か。サムソンかLGか。どっちもイヤだけど、しょうがないよな。
サムソンのギャラは、実はオレはあんまり好きではない。ヨメに持たせておきながらひどいことを言うが、たいしたスペックじゃないのに、なんであんなに偉そうなのだろうと思う。
その点、少し控えめなのに実力は十分という風情のLGはなかなかよさそうである。
そう思って聞いたところ衝撃の告白。兄ちゃん「実は私、そのオプ**ス持ってるんですが、あんまりよくないんです」。
さらに「余ってるから店としては在庫を売りたいんですが…」と下を向いてつぶやいたのである。
なんと、見かけ倒しであったか、LG。
うーむ、困った。火を噴くアローズの入荷を待つか、韓国勢に魂を売り渡すか。
と、ここで兄ちゃん「ところでお客様のエリアはLTEの対象内ですか」という思いがけない突っ込みをしてきた。はっ、そうかっ。その問題があったか。
あわてて確かめたところ、どうもLTEのエリア外かどうか、ギリギリ微妙であることが判明。またまた悩ましい問題が出てきたのである。
さらに、LTEは果たして本当に早いのかという本質的な問題を、兄ちゃんと議論することになってしまった。
つまりオプ**スの実機でLTEを確かめたところ、体感的にはちっとも速くないのである。どういうことか。要するに通信速度が速くてもスマホの処理が遅いものだから結局表示は遅い、ということだ。
なあんだ、ダメじゃん。「そのあたりが苦手なんですよね、LG」。
ということはだ、火を噴くアローズが手に入らないなら、とりあえずはLTE未対応のスマホでもいいか、ということだ。今までの電話がフリーズする台湾スマホに比べれば、それでも十分劇的に変わるわけだし。
というわけで、ここで戦略を立て直したオレであった。やっぱり机上の作戦はうまくいかないな。現場が一番。
そして、普通のスマホってのも変だけど、LTE以外のスマホも検討対象にしたところ、なんとまったく考えていなかった東芝のレグザフォンになってしまったのである。衝撃の結末だ。
デュアルコアだからとか、理由はいろいろあったのだけが、まあ、テレビもレグザだし、スマホもレグザでいいかも、と思ったのである。
笑ったのがソニエリの新型で、なんとゲームのコントローラーそのもの。大丈夫かソニー。大丈夫じゃないな、きっと。今から思えば、記念にこれを買っておけばよかった。何の記念だよ。
まったく予定していなかったレグザに決めて、あとはカウンターでいろいろと手続き。
面白かったのは、カウンターの姉ちゃんが「こちら、おまけで差し上げます」とくれたイヤホン。
箱に思い切り富士通と書いてあって、これ富士通じゃん、販促品の余り物じゃん、とつい口走ってしまったら、姉ちゃん、ばれたかとニヤリと笑ったのだった。
*****
そんなわけで買ってきたレグザスマホ。とりあえずいろいろといじってみたけど、けっこうつまらない。退屈な機種だなあ。火でも噴いてくれないかなあ。
カウンターの姉ちゃんが教えてくれたんだけど、今の「2年しばり」って、回線のことだけなんだってね。つまりドコモの番号を使い続けるのであれば、端末そのものは2年しばりとは関係ないそうな。
あれれ、そうだったの。知らなかった。
つまり飽きたらいつでも端末は買い換えていいのである。
いいことを聞いた。ならば退屈なレグザスマホ、すぐに買い換えればいいんじゃん。
これは楽しみが増えたぞ。
こういう機種選びの楽しみが味わえないなんて、かづとくんもiフォンにしなきゃよかったのにねえ。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」
「カラスの親指」道尾秀介。コンゲーム、つまり詐欺師の話である。前半は息をするのもはばかられるような苦しい話。子を持つ親としてはまったくたまらん話だ。しかし後半、物語が大きく動き始めるとトーンは一転してだとばた調になり、すげえ面白くなる。この手の話にありがちな予定調和的などんでん返しの連続ではあったものの、それも十分に楽しめた。さすが推理作家協会賞受賞作品。
2012.01.09
長かった冬休みも今日で終わり。子供たちと、冬休みで楽しかったことベストスリーについて話ながら一緒に風呂に入り、7時からの仮装大賞を待つ。
今「下層対象」と変換されて、思わず噴いた。
この番組、オレはまったく興味がないのだが子供は大好きである。
へー、こういうのが面白いんだねえ、子供は。
さて、明日からまた学校。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.08
もうすぐ消滅して公園になる予定のとしまえん。今日は、そのとしまえんでスケートだ。
寒いからうちにいてドラクエでもやろうと言ったのに、子供らがどうしても行きたいというから、仕方なく行ったぞ。
しかし、さすがに子供は覚えが早いな。去年はまったく滑れなかった娘が、今年は放っておいたら勝手にすーいすいと滑るようになっていた。親の欲目には、村上佳菜子よりよっぽど可愛い。
子供がオレより速くすーいすーいと滑るようになったものだから、オレはほとんど役立たず。お役御免。やれやれ、よかったと一安心して、ほとんど滑らずに脇のテーブルでぼけっとしていた。
このテーブルは休憩用のもので、オレたちは朝早くにやってきていい場所を確保した。いいテーブルが欲しければ当然のことである。
ところがそうやってオレが一人でぼけっと座っていたら、新しい二家族がやってきて、当然のような顔をしてどさっと荷物を置いたのだ。
これにはびっくりした。
確かに座っているのはオレ一人だったが、クツは4足並べてあるし、テーブルの上にはオレんちの荷物を置いてある。
そういう状態のところへ、確かにテーブルはもう一つも空いていないのだから相席はもちろんありなのだが、自分たちも使わせてもらおうと思うなら「ここいいですか」とか「ちょっと荷物置かせてください」とか言うのは常識だと思うのだがなあ。
オレでもそれぐらいのひと言は断るのだが、この二家族はまったくそんな言葉もなく、人のテーブルはオレのテーブルとばかりにどっさりと荷物を置いて平気なのである。
おいおい、子供を連れて、子供の目の前で、そんな常識外れのことをやってるのか、この二家族は。非常識の再生産が起きるぞ。非常識の世代連鎖が進むぞ。
ところがこの二家族、口を開いたら関西弁だったのね。
その瞬間オレは、なんだ、関西人か、それなら非常識でもしょうがねえな、と思ってしまったのである。
ごめんよ、関西の皆さん。でも、関西人ってそういうイメージなんだよねー、東京では。
並ばない、割り込む、うるさい、気を遣わない。
偏見でしょうか。いいえ、誰でも。ちっがーう、オレのテーブルに勝手に割り込んできたように自分たちがそういう振る舞いをするからそういうイメージになっちゃったの。自業自得。
まあ、だから要するに関西人か、だったらしょうがないな、と思った次第。
これって何かに似てるなーと思ったら、そうだ、中国人と同じじゃないか、と気がついた。テーブルに割り込まれても、中国人だと思えば腹も立たない。
オレは溜息をついて、1月の青い空を見上げたのであった。
*********
その1月の青い空であるが、なんと大量のセシウムが舞い落ちていることが判明した。
例の武田邦彦のレポートである。
このグラフが本当だとしたらげげっというぐらいの衝撃なのだが、12月の後半から全体的にセシウムの量が増え始め、1月に入った途端劇的に増えている。最も多かったのが1月2日だそうだ。はっきりと異常である。
この数字は福島だけれど、もちろん関東にもその影響は及んでいるわけで、武田邦彦は子供は外に出ないように、出る時はマスクをするように、と呼びかけている。
んなこと言っても、今日はとしまえんでスケートしちゃったし、4日には樹林公園でたこ揚げと自転車で走り回ってしまったじゃんかよー。
1日ぐらいでは急激に影響を受けるわけではないが、この状態が続くのはよくないな。そして、なぜかこの状態を政府は公表していないのだという。おお、陰謀めいててドキドキしますなあ。
原因は不明らしい。
しかし、この異常な伸び方を見れば、明らかに何かが起きているはずである。
それが一体何か、ちょっと気をつけていたい。
武田邦彦は今や反原発派のカリスマと化しており、特に主婦の間では神様扱いだ。オレはこの人のことを、ちょっと煽りすぎじゃないかと思い、眉に唾を半分つけながら見ている。それでも、自分が間違っているときはあっさりと前言を撤回する姿勢は素晴らしいと評価するし、「科学者だって間違えるから、大切なのは間違ったということを認めることだ」というのはまっこと正しいと思う。
また、どんな反対意見からも逃げない姿勢も、立派だと思う。
その上で、ちょっと煽りすぎだと思う。
煽ることによって生じるマイナスエネルギーの方がかえって問題ではないかと、オレレなどは副島髟Fに同調するのだが。
えーと、3.11以降を「第二の敗戦」と書いていたのは日経新聞だったか、まさしく原爆を落とされた民が諦念の元でそれを受け入れて生きることを決めたように、もはや我々もまた放射能被害を受けて緩やかに被爆しながら生きるしかないのでいはないか。
そうである。オレの得意の「風の谷のナウシカたちのように生きよう」論である。なんといっても格好いいではないか。
日本に生きる限り被爆からは逃れられないのだから、その影響を最小限に抑える体作り、つまり免疫力の向上に努めようではないか、民よ。
免疫力を高める方法は簡単である。よく寝て、よく食って、よく笑うことである。おお、日本人の得意なことではないか。
ほとんど相田みつをみたいなことを書いているな、オレ。要は、みつをになれということか? それはちょっとイヤだな。
まあいい。要するに健康的で朗らかな日常を送って免疫力を上げましょう、というのが一番の放射能対策であるというわけだ。
と言いつつ、やっぱり1月に入ってからのセシウムの増加には気をつけたほうがいい。この先、事態はどうなるか、ちょっと気がかりである。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.07
今年もそれなりに年賀状をいただいたけれど、明らかに絶対数は減っている。当然メールの影響だろうなあ。
カネも手間もかからないからメールの方が絶対にいいもんな、確かに。
でも年賀状の味わいも捨てがたいし、しばらくは毎年少しずつ年賀状が減っていって、50年後ぐらいには遺物と化してしまってると思う。
そういや、先日、郵便局に税金を払いに行ったら、振込用紙に書いた金額が間違っていて「これだと手続きできません」と言われてしまった。
間違えたオレが悪いのだが、出直すのも面倒なので、なんとかしてください、できるでしょ、できないわけないよね、努力してくださいよ、と三菱東京UFJみたいな横紙破りの横暴な態度に出てしまった。
でも、できないものはできないわけで、最終的にはとほほほと退散したのであった。
と言いながら、娘がなでしこの切手シートが欲しいと言い出したので、隣の窓口で用紙をもらった。
なでしこの切手シートは、切手とハガキがセットになって3800円。高い。
1枚の切手は、宮間が例のフォームでフリーキックする瞬間の絵柄となっている。めざとくそれを見つけた娘は、急に欲しくなったのだった。
ところがオレの娘は不思議な子で、あれ買って、これ買ってと決して言わないのである。明らかになでしこ切手を欲しそうにしているから、買ってやろうと言ったら「いらない、いらない」と頑ななのだ。
なんだろう、親の顔色を読んでいるのかな。
娘は今までほとんど、あれ買ってこれ買ってと言ったことがなく、昨年に急に背中に飛びついてきて「まもりーの、買って〜」と甘えてきたのが、ものすごーく珍しかった。普段は何も欲しがらないくせに、よっぽど欲しかったんだろうなあ。
そういう娘だから、「いらない、いらない」と言うなでしこの切手も買ってやることにしたら、本当に嬉しそうに「ありがと」と笑うのだった。
なでしこ切手セットは受注生産らしい。なぜそんな面倒なことをするのかわからないが。
だから窓口で申込用紙をもらって前金で払わなくてはならない。オレは用紙に記入し、娘に1万円を渡して、あのお姉さんのところに行ってお願いしますとお金を払ってくるんだよと教え、ちょっと離れたところからその様子を見ていた。
そんなふうに狭い局内でたたずんでいるオレは明らかに不審者。
ふと視線を感じたので目をやったら、さっきなんとかしてください、できるでしょ、とごねた窓口の姉さんがオレをおびえたふうに見ていたのだった。
ふんぎゃ。窓口で切れてしまって正月早々一暴れしようとしている無職のおっさんと見られてしまったらしい。
慌ててオレはその場を離れ、郵便局の外で娘を待ったのだった。
しかし、相変わらずしょうもないネタをしょうもない文章でだらだらと書いているなあ。
まあ、いいや。日記だから。書き始めたのが1998年だからもう14年も書いているぞ、オレ。すげえ。
バカじゃなかろうか。
やや呆れつつ、今年も書くのであった。
で、今日はというと、朝からだらだらと原稿を書き続けた。
昨日なんて、請求書にハンコを押し忘れるわ、まったく違う会社の見積書を添付して送ってしまうわで、事務仕事的なところが完全にぼけていた。情けない。
今日は原稿仕事だけなので、そんな心配はないのだが、もし原稿までぼけてしまったらえらいこっちゃ。いや、既にぼけていたりして。おろろろ。
夜、風呂上がりの息子が、いつものようにお休み前の読書をしている。ハリーポッターの6巻だ。これも今晩で読み終えてしまって「お父さん、7巻お願いね」と頼まれてしまった。
そんなふうに本を読んでる息子の隣でオレも腹ばいになり、文庫を読むのだった。もうこうやって別々の本を同じ時間に読むようになったのだなあと、思う。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「週刊ポスト」
2012.01.06
昨日、今日と初めて一緒に組んだカメラマンが「久しぶりですが」とフィルムを使って撮影を始めた。
デジカメ全盛の今ではものすごく珍しいことである。
サイズはプローニー。6×6のロクロクというやつだ。懐かしいなあ。
オレがこの業界で駆け出しだった頃、「ライターでもブツ撮りくらいできなきゃいかんぞ」と言われてよく持たされたことのあるカメラだ。
本日のカメラマンは、このカメラを手に人物撮影を始めた。そして気づいたのだが、3、4回シャッターを切っておしまいなのである。
あれ、もう終わり? ってな具合の速さなのだ。なにしろたくさん撮ったら、現像代にフィルム代がもったいないからね。
そうなのである。フィルムも現像もいらないデジカメの場合、いくら撮ってもカネがかからないから、いつの間にか自然と撮り放題になってしまっていたのだ。
確かに最近のカメラマンはやたらとシャッターを切る。
1カットしか使わないのに、先日のカメラマンなど1人を撮影するのに500回はシャッターを切っていた。よく見ると、とりあえずシャッターを切ってから画面を見て「あれがジャマ、光がよくないので調整」と始めるのである。
極端なカメラマンだと、90分の取材時間中、ずーっとシャッターを切り続けていたりする。これは実話である。1カットしか使わないのに90分も撮り続けて、さすがにインタビュー相手が途中で嫌がり始めたっけ。
フィルムの場合、そんなことはなくて、1カットも無駄にできないということから、撮影前に構図や光をじっくり考え、それからおもむろにシャッターを押す。だから回数は少ないし、結果として早く終わるのだった。
なるほどなあ。フィルムもいいものだなあ。
どうもデジタルカメラは、カメラマンから「考える」という工程を奪ってしまっているようだ。全部ではないけれど。
同じようなことはコピー機が出てきたときもあったっけ。この場合はデザイナーだ。
昔はトレスコープという機械をのぞきながら、鉛筆で写真をなぞりながらレイアウトしていた。だからデザイナーは写真をどう見せるかをたっぷり考えていた。
それがコピー機が一般的になってからは、写真を適当にコピーしてハサミで切って貼り付けて終わり。拡大、縮小で調整するぐらいだ。
必然的に写真をどう見せるかを考えることが少なくなってしまったと思う。「最近のデザイナーは写真のトリミングが下手だ」と怒るベテランデザイナーが多いのも、そのせいだろうなあ。
今は写真のコピーすらしなくて、パソコンのコピペだしなあ。
では、人様の揚げ足ばかりとって置きながらオレはどうなのかというと、ライターの場合、パソコン(ワープロ)を使うようになってから語尾がでたらめになってきたという指摘がある。浅田次郎の指摘だ。
うーむ、そうかもしれん。何も考えずに反射的に「だ。」と打っちゃうものなあ。ここは体言止めではないか、いやいや、反語的な疑問も効果的ではないか、と考える工程を失っているかもしれない。
時々立ち止まって反省せねばなあ。
とは思うものの、このような駄文ばかりを書いていてどうかとも思うのだが。
**************
などという立派なことを考えながら向かったのが、今年最初の魚せい。昨日が仕事始めだったらしいが、面倒くさいので来なかった。今日も面倒だからどうしようかと思ったのだが、まあ、これも義理だからねえ。
魚せい、珍しく混んでいる。年明け早々、めでたいことである。大将には今年こそ接客と会話に磨きをかけ、客のジャマにならないようにしてもらいたいものである。
混んでいるので、オレとしては珍しくカウンターに割り込んで腰掛ける。えーと、ナマね。
そして例によって誰とも目を合わさず、夕刊フジを読み、「美味しんぼ」を読み始めた。そして「美味しんぼ」が佳境に入り、いよいよこれから究極と至高の対決だというその時、オレの目の前にどんっ! と置かれたのが酒瓶。4合瓶だ。
ん、なんだこりゃ。不審に思い、海原雄山のようにふんぞり返って顔を上げたのだが、そこにいたのが見知らぬおっさん。
ん? なんだなんだ。と、このおっさんが「上嬉元です、タンゴさん。飲んでください」と言うのであった。
なんと、おお、オレが一番好きな山形の酒、上嬉元となっ。新潟の久保田こそこの世で最高の美酒と信じて疑わない時代遅れの魚せいの大将の前でこの酒をカウンターに置くとは、なんという挑発的行為。グレイシー道場に殴り込みをかけた安生か。いや、例えが古すぎないか、オレ。
いやいや、そもそも誰だ、おっさん。
「いやあタンゴさん、いつも見てますよ日記。読み逃げしてばかりなので、この酒はお礼です。神田で買ってきました」という。
へ? 日記を見てるだと? んな物好きな。
「いやあ、魚せいで飲んだ後で検索したらタンゴさんの日記が見つかって、以来、ずっと読んでるんです。魚せい、最低の居酒屋ですよね。それからタンゴさんが紹介している本は必ず読んでいますし、立ち読みですませることもありますけど、まあ、目を通していますし、音楽も聴いています。たんさいぼう、いいですねー。最高。ほれ、こうやってiPodに落として聞いてますよ−。まあ、お礼になでしこのアメリカ戦をDVDに焼いて持ってこようかと思ったんですが、大晦日に放送してましたから、お酒にしました。それにしてもタンゴさん、日記が無駄に長いですし、読みづらいので改行してください。か
い
ぎ
ょ
う。
長いと折り返したときにまた同じ行を読んじゃうんです」
わはは、いやいや、オレもそうなんですよ。また同じ行を読んじゃうんです。っていうか、おっさん、誰ですか。
おっさん、ポケットから名刺を取り出してオレにくれる。なんと長野にある某会社の取締役だと。うんげげ。エライ人じゃん。そんなエライ人が、なんで長野なんていうところからわざわざ好きこのんでこんな場末の魚せいまで。しかもオレの日記まで読んでるなんて。物好きにもほどがある。
「か
い
ぎ
ょ
う
お願いしますよ」
ああ、そうだった。失礼しました。
名刺を見ると名前の頭は松。
絶対に「まっちゃん」呼ばれているんだろうなあ、この人。
だからオレも、まっちゃんと呼ぶことにする。
カウンターの隣に座ったまっちゃんといろいろ話す。
「タンゴさんはメンターですよ、私の」。
なんだ、メンターって。すーすーするやつか。それはメンタム。
メンターとは、人をよき方向に導く助言者、指導者のことである。んがあ。
まっちゃんまっちゃん、オレがメンターだなんて、あなた、決定的に人生を間違えてますよ。
そう諭すもまっちゃん、ニコニコするのみ。とってもいい人なんだろうなあ。
この近くに東京の営業所があるので、取締役として長野から毎月定期的に上京し、会議などを開いては魚せいに飲みに来るのだという。
それどころかこの会社、北海道から九州まで全国に拠点を持ってるじゃん。
そんな大きな会社の取締役様が、オレのことをメンターだとは。うーむうーむ。
あまりのことに脂汗が流れてきて、すみません、これからは誤字脱字に気をつけますと謝ったオレであった。
それはともかく、まっちゃん、とてもいい人である。
子供の年齢も近く、子育て論から音楽、プロレス、サッカーといろんな話をさせてもらった。
えーと、こんないいお酒をいただいたんだからお礼に、オレのCDをどっかーんと送りますね。
ついでにたんさいぼうの、作りかけのCDも送りますから、気に入ったら長野でライブやらせてくださいね。
そうお願いしたら「3月に山下達郎のコンサートがあるので、その前座にどうですか」などと恐ろしいことを言う。
思わず、前座じゃいやだ、共演がいい、と口走ったオレであったが、ともかくこれで「たんさいぼう」長野進出の足がかりができそうだ。うしし。
長野のまっちゃんの知ってる店に、すばらしい居酒屋があって、なんと山形の十四代のすべてのバージョンが呑めるという。
「今度飲みに来ませんか」というので、行きます行きます絶対行きますと答える。
よし、たんさいぼうのメンバーで押しかけて、十四代を飲み干してやる。
などと好き勝手なことを書いていて、これが当然まっちゃん本人の目に触れるわけで、あまりのアホな内容に「メンター失格」と言われるのも間違いないだろう。
それはともかく、まっちゃん、ありがとうございました。
CD送りますね。
また飲みましょう。
オレの日記を見て、浜松に行ったときは一刻者に飲みに行き、まず最初に厚揚げを注文してみたというから、まっちゃん、申し訳ないです。
今までまったく関係ない人から「日記見てます」と言われたのは、2回目。
最初は飯田橋・鳥よしの店員さんに言われ、店のことをそんなにほめてなかったので、ちょっとびびったけど、以来仲良くされてもらっている。
まっちゃんは2人目だ。せっかくだからこれを機会に仲良くさせてもらうことにする。
いいでしょ、まっちゃん。
「くひひひ、魚せいは最低の居酒屋ですけど、私、そういう最低なのが好きなんです」と大将に聞こえないようにつぶやいたまっちゃん、なかなかナイスです。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「夕刊フジ」「美味しんぼ」「日経エレクトロニクス」アマゾンの開発した新しいタブレット、それほどいいものでもないみたいね。
2012.01.05
仕事はじめ。息子は塾はじめ。
オレは朝から横浜だ。正確にはみなとみらいだ。このあたりは昔はまったく様子が変わってしまって、何度来ても迷ってしまう。
空気が乾いて見晴らしがよくてとても気持ちがいい。大雪の新潟方面には申し訳ない天気だ。
午後の移動度時間に途中下車で祐天寺。学生時代を過ごした懐かしい街だ。
去年、撮影のために立ち寄ってから1年近くが過ぎている。あの時は震災の前だったなあ。
遠い昔のようだ。
横浜でランチで食ったラーメンが実に辛くて、舌がしびれるように辛くて、祐天寺では甘いものが食べたくなった。甘いケーキを食ってラーメンの辛さが治まるかどうか、よくわからないのだが、とりあえず駅近くの喫茶店でケーキセット。
祐天寺、寂れてるなあ。学生時代を過ごした時はとても暖かくて輝いていた街に見えたのだが、今はくすんでいて、寂れていて、あんまり暮らしたくない街に見える。
オレが大人になったか、街が衰退したか。たぶん後者だ。
夕方から六本木。ビルの32階から見える富士山のシルエットに、息を呑む。絶景だ。
山の端に沈む陽と富士山のシルエット。空はあかね色。いやあ、見事だったなあ。
そういや唐突に思い出したが、去年の暮れから石神井公園では犯罪続きである。
どちらの深夜三時の事件だ。
一つは石神井公園のまさに公園で起きたもので、老人が裸にひんむかれて池に投げ落とされたというもの。もちろん現金は奪われている。
深夜に真冬の池に老人を投げ込んだのだからほとんど殺人行為。幸いにして老人は自力で這い上がってコンビニに逃げ込んだという。
この事件は全国紙社会面の片隅にちらっと載った。
続けて起きたもう一件は、やはり深夜三時、今度は焼き鳥屋の近くで現金が奪われたという事件。
どちらも若い3人組の犯行らしく、こりゃ同一犯。犯人はもちろん悪いが、深夜三時に公園に行くのもどうかと思う。
もともとこのあたりは田舎ということもあって、穏やかで平和な街だったのだが、時々はこういう嫌な事件も起きるのだった。困ったものである。
まあ、よい。よくはないが、よい。話に戻る。
六本木での仕事を終えたオレは、そのまま寄り道もせずに家へ帰り、子供たちの「おかえり−」の声を受け、着替えた後に食卓について発泡酒を飲む。
おお、普通のお父さんみたいではないか。なんたる幸せ。この幸せが一年続くことを祈る。いや、今年だけでなくこの先ずっと永遠に続くことを祈る。
子供に聞いたら、なんと今日、隣のオガワさんからお年玉をもらったそうな。
ありゃりゃりゃ、これは恐縮。まいりました。
今時隣の家のおじさんからお年玉をもらえるなんて、我が家の子供たちはなんと幸せなんたせろう。しみじみと有り難いと思ったのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」「おすすめ文庫王国」本の雑誌社。年一回刊行の本。宮部みゆきの『おまえさん』が89万部とは仰天。しかし、十分それに値する傑作だよな。
「神様からひと言」荻原浩・光文社文庫。昔呼んだ本だが、記憶がまったくなく、ただ読後感が爽やかだったことだけ覚えている。なんだか無性に再読したくなり、買った。そうである。読んだ本はみんな隣のオガワさんにあげちゃうんで、こうして再読したくなったら買うしかないのだ。それでも買って手に入る本は買えばよいと思う。収納するよりは。軽く読める一冊。気楽なもんだ。
2012.01.04
読売新聞の朝刊一面にでかでかと「山手線に新駅」「40年ぶり」の大文字。他紙は出ていないので、一応は読売のスクープである。
追いかけてネットのニュースでも話題である。
でも、実はスクープでもなんでもないのだ。その証拠に、この日記の2008年1月23日をご確認くださいまし。
既にオレが日記上で「品川と玉痴漢、ちっがーう、品川と田町間に新駅誕生」と書いてあるではないか。
しかもその時点で「既に5年前に報道発表されている」とある。
つまり今回のは10年以上も前に報道発表されていたニュースを、さもスクープのように掲載した、単なる焼き直しに過ぎないのだ。わはははは。
わかってみれば大笑い海水浴場。
株価を上げるためのJR東日本の小細工か。
でも、インパクトはあるよなあ。なにしろ山手線に新駅だからなあ。
こりゃあ、今まで寂れていたあの辺の土地が一気に値上がりするのでは。って今さら遅いのであるが。そもそもそんな土地を買うカネを持っていないのであるが。
などとぶつぶついいながらオレは、子供を連れて正月恒例のたこ揚げ。
隣の和光市の樹林公園というところである。風がほとんどなくてうまく上がらず、子供は走り回っては「あれー」と首をかしげるだけであった。
そしてすぎに飽きて、今度は自転車で公園を走り回る。
自転車は2台ともクルマに積んできたものだ。
そろそろ今年は息子の自転車を大きいものに買い換えかな。そうなると、もうクルマには入りきらないかな。
そう考えるとこの正月の年中行事も今年で見納めとあって、少し寂しい気がした。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.03
世間的に見れば正月三が日の最終日。今日で正月は終わるのである。
しかし、既にスタートしている人はいるもので、牛の親分も流通の最前線で正月から全速力なのであった。
そして、21世紀のクイーン・たんさいぼうも同じく正月からダッシュ。本日が今年最初の練習日である。
すごいぞ、たんさいぼう。今月に予定されているライブに向けて本格始動だ。なんと本日は新曲を3つも一挙に創り上げた。
そのうちの一曲は今日集まってから「どうしよう」と相談しながら創った曲であり、さらに演奏してしばらくしてから「これってあの曲に似ていないか」と気づいた曲。その曲っていうのが、自分たちが最近創った曲というのが、衝撃であった。
つまり、まったく無意識のうちに自分パクリをして、その元歌が最近創った自分たちの歌、というボケもここまできたかという感じなのである。
その事実に演奏を終えてから気づいたオレたちは、あわわわわわと大慌てで別バージョンをアドリブで演奏して、いいじゃん、これで、と修正に成功したのだった。
先行きが危ぶまれるたんさいぼうであるが、とりあえずはよたよたとスタートダッシュしたのであった。
さて、スタートダッシュと言えばこちらも同じ。母校の青山学院大学である。
駅伝で、なんと5位。ウソつけ、このやろ。いいえ本当のようです。
東都野球で優勝したときにも天を仰いだものだったが、この駅伝でも天を仰いでしまった。青学ってスポーツで名前を売るような大学だったのか。
もっともそうやって天を仰いでいるのはオレたちの世代までのようで、最近では「あの明治に恐れ多くも近づくなんて」と言う後輩に会ったし、オレのヨメも「明治にはかなわなかったよ」と言っている。いつのまにかオレの母校は、スポーツのバカかチャらいバカか本物のバカしかいない大学になってしまったようだ。
青学の皆さん、ごめんね。
もっとも一番呆れたのは日刊スポーツに載った監督のコメントである。
「数年前まではファッション優先で腐りきっていた陸上部を、なんとか立て直した」との発言には、卒業生諸氏を“腐りきった”と断じた蛮勇にのけぞったのである。
監督はOBから思い切りいじめられるであろう。いや、現役対OBの戦争が始まり、OBが“お前たちは一切採用してやらない”と意趣返しに出て、青学陸上部卒業生はプー確定となるのではないか。
こういう時はウソでもいいから「先輩たちから受け継いだ思いを大切に」とか「歴史を重みを感じながら」とか、適当なことを言うのが大人だろうて。あまりにもストレートパンチな発言にノックアウトなのだった。
さて、話はもとに戻ってたんさいぼうであるが、もう1人のメンバーである下働きのくわもは、原因不明の悪寒に襲われて正月早々ダウン。病欠である。
不摂生か。大事にされよ、くわも先生。早くヨメをもらって看病してもらいなさい。
そのくわもを抜いて、夜は地元の中華屋でコトしもよろしくの乾杯。この中華屋は、シルクロード系、モンゴル系の味がしてたいへんに美味しく、しかも激安なので、大好き。子供がいたとはいえ、酒を飲んだのに合計6人で1万500円。安くてたいへんによろしい。
青学の学費もこれぐらい安いといいのだが、と強引に話をつなげるオレであった。
紹興酒でいい気分になり、家に帰って子供と一緒に風呂に入って、はあ〜、いい正月だったなあ、と鼻歌なのだった。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
2012.01.02
元日は毎年ヨメの実家で過ごす。
今年もそうだ。
さんざん食って飲んで、さて失礼しますと実家を後にして、走り出した途端、どえらい渋滞。なななな、なんだこりゃ。
どうやら入間のアウトレットモールへの行列らしい。とは言え、そこまで2キロはあるぞ。2キロ並んで待っても、駐車場に入れるかどうかもわからんぞ。反対方向からも来るわけだし。
渋滞をすり抜けてなんとか幹線道路に出たものの、こっちもやっぱりちっとも動かない。なんなんだ、この渋滞は。
あきれかえってクルマをUターンさせ、今辞去したばかりのヨメの実家を再び通り過ぎて、反対方向を遠回りしながら帰ることにしたのだった。
まったくなんつー渋滞だ。
やっと渋滞を抜けて、田無。そういや、年末の漂流で順さんが「休日はかみさんとグラッチェガーデンでワイン飲んでピザ食ってるんだよ」と自慢していたのを思い出す。
あんまりオーガニックじゃない自慢だなあと思ったが、そのグラッチェガーデンが田無にもあったことを思いだし、昼飯に立ち寄った。
初めて入った店だ。店内、けっこう空いてる。
セットを頼むと、店内をうろうろしているお姉さんが、こっちのお皿にピザを「いかがですか」と取り分けてくれるシステム。なるほど、こりゃ子供が喜ぶ。
コーンのピザです、めんたいこのピザです、サーモンのピザです、といろいろやってきて、しかもピザとは別にパスタのメーン料理がついていて、ドリンクバーは鉄板。これで1000円だから確かにお買い得。
しかも小学生は300円で食い放題だから、今や我が家で一番の大食いとなった息子は「よーし、もと取ってやる、ぱくっ、取ったあ」と胸を張る。要するに子供に安く腹一杯食わせるにはちょうどいい店だ。
もっとも大人はピザなんてそんなに何枚も食えるわけじゃなく、そもそもメーンのパスタでおなかはいっぱいなのであった。
夜、息子と娘の3人で、NHKスペシャルを見る。エベレストの山頂でハイビジョン撮影をしてみたらこうなった、という挑戦ものだ。
フジテレビの「トリビアの泉」に毛が生えたようなものだ。
と思ったら大違い。ビルの屋上から人形が落ちるのとはレベルが違うドキュメンタリーであった。
さすがに頂上からの眺めは絶景で、こんな表現しかできないオレもどうかと思うが、すごかった。地球上にこんな光景があるとはなあ。
それを、ハイビジョンカメラをかついで撮りに行ったのだからら凄まじいものだ。
一気に頂上に登るのかと思ったら、上がったり下がったり、何度も繰り返して体を慣らしていく。なんだ、埼玉の渋滞だけじゃなく、エベレストの頂上に行くのも遠回りするのか。
いろいろと勉強になった正月であった。
2012.01.01
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
なんとか平和で穏やかな一年でありますよう。
この日記、例年ならば前日見た「紅白歌合戦」のレビューで始めるのでありますが、今年は違った。というのも、話は昨年の最終日、要するに昨日の朝にさかのぼります。
冬休みの子供がなかなか起きてこないので、私は6時半〜から人起き出してパソコンに向かい、名曲「クリスマスのプレゼントはルイ・ヴィトン」のアレンジを完璧なまでに仕上げたのですが、一年の締めに素晴らしいトラックをつくることのできた充実感でいっぱいのまま、朝ご飯を食べ、朝刊を見ていたときに、つい「ああっ」という声を発してしまったのです。
なぜか。
それは新聞のテレビ欄に一挙24時間、今年のなでしこジャパンのすべての試合を放送するとあったからです。
おお、なでしこ。
ということは、あのドイツ戦やスウェーデン戦、そしてアメリカ戦が見られるのだ。なぜか録画していなかったために、見たくて見たくてしょうがないのに見られなかったアメリカ戦が見られるのだ。
これを逃さずしてどうしよう。日本語が変か? まあ、いい。これは千載一遇のチャンス、何を置いても見なければ。
という次第でありまして、10時スタートのニュージーランド戦から、まるまる24時間、なでしこ三昧となったわけであります。
とは言っても、全部見るわけにもいきません。
ドイツ戦とアメリカ戦を見ればよいのだ、とココロに決めたのでした。問題はその時間です。ドイツ戦は6時ぐらいから、アメリカ戦は9時からです。
特にアメリカ戦は紅白とモロかぶりであります。
考えてみればNHK、なんとも困った商売です。今まで再放送の要請は何度もあったろうにかたくなに無視していて、最後の最後、大晦日に紅白の裏にぶつけてきました。
いや、ぶつけるというのは正しくないか。紅白に無関心の層を、2チャンネルでかっさらってしまおうという作戦か。
再放送はFIFAになんぼか払うのでしょうが、それでも制作費はほとんどかかりません。省コスト。
全力で紅白に取り組むため、裏は録画もので茶を濁そうとした時に、最適なコンテンツがなでしこだったわけです。
夕方から息子とドイツ戦を見ていると、まったく正月の気分がしません。そりゃそうだ、テレビの中は真夏。
気分はすっかり夏の決戦で、ヨメの「年越しそばは何時頃にする?」という問いかけが妙に浮いていました。
それでも紅白では澤や川澄がオープニングに出てくるというので、その時間はNHKに合わせました。
合わせましたが、なんだありゃ。黒糖ドーナツ棒のユニフォームで出てきて一言しゃべっただけ。あれじゃあ、全日本決勝の前にわざわざ出てくる意味がない。たぶん「全日本の決勝戦は顔見世興行のつもりか」という批判があったから、それに配慮したのでしょう。
その後は再び2チャンネルに戻り、いよいよあのアメリカ戦です。
ヨメと、「紅白見るんだ」と新聞の番組表の好きな歌手に丸印をつけて楽しみにしていた娘は、2階からわざわざ小さいテレビを下ろしてきて、紅白を見始めました。
かくして狭い家の中のあっち側とこっち側で背中を向け合って、わざわざ別のテレビで別の番組を見るという家族崩壊の象徴のようなシーンが出来したのです。これを先頃亡くなった森田芳光ならどのように描いたでしょうか。
そうこうしているうちに、宮間のスーパーゴールが決まり、澤のゴールが決まる。今見ても本当のスーパーゴールは澤ではなくて、日本を崖っぷちで救った宮間のゴールです。
どういう嗅覚でチャンスを悟ったのか、センターライン付近から短い足で長駆ゴール前へ駆けつけた宮間は、その短い足を器用にふりかざしてちょこんとゴールを決めて見せたのでした。
どこかの評論家が「サッカーの醍醐味は日本のゴールではなくて、アメリカのモーガンのゴールにある」とぬかしていましたが、何を見とんじゃ、あほんだら、と思いましたねワタクシ。
15年以上も前、そう、あのアトランタの奇跡の時、ブラジル相手に世紀のごっつぁんゴールを決めた伊東テルが「臭ったのだ」と、マークを捨ててゴール前を走り込んだときのように、宮間も「臭った」のでしょう。風呂に入っていなかったのでしょうか。いやいや、まったく文脈が違う。
ともかく、あの宮間のゴールこそスーパーゴールであり、2点目のアシストも決めた彼女こそ、MVPなのであります。
いかんいかん、どうもなでしこだと熱くなる。オレ。
そんなわけで大晦日の紅白の時間にあろうことか、なでしこのサッカーを見て吠えてしまった私は、まったく大晦日気分を味わうこともなかったのでした。
新聞の番組表を見たときは、坂本冬美のお七と、石川さゆりの津軽海峡だけは見ておかなくてはな、と誓い、和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」については、いったい誰がネコの首に鈴をつけるのかという興味以外にただ鬱陶しいだけであるなどと騒いでいたのに、結局このていたらく。
年が明けて元日の今日、私は紅白を語る資格も持っていないのであります。
持っていなくていいのですが。
そんなわけで、今年もどうぞよろしくお願いします。和田アキ子ファンの皆さん、ごめんね。
「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」「日刊スポーツ」
「さよなら!僕らのソニー」立石 泰則・文春文庫。評判がよかったので手に取った。たいへんに読みやすく、一気読み(文法的におしかな文章が二、三ヵ所あったけれど)。どうもソニーがやばいなあ、もしかしたら本当につぶれるかもしれないなあ、と最近のオレは何となく思っていたのだが、この本によってそれは確信に変わった。たぶんソニーはつぶれる。つぶれなくても、おいしいところだけアメリカに買われて、抜け殻だけ捨てられる。10年ぐらい前からソニーがなんとなくおかしいと感じるようになって、それは出井社長の時代のことだけど、例えば社外と技術的なミーティングがあると、まずは技術のまったくわかっていない部長が先に話をして、そののちに部長の了解があって初めてエンジニアが発言できる、という話を聞いたことがある。そのミーティングに参加した本人から直接聞いたことなので、まず本当のことだと思う。オレ自身も2000年代初頭にソニー製品のいくつかの広報的な仕事に関わった経験があるのだが、技術者にインタビューしたところ、キーとなるデバイスは全部社外からの調達であって“では皆さんは何をしたのですか”と聞いたら、組み立てただけですとの返事に、ちょっとびっくりしたのだった。技術者の流出も聞いていたし、いわゆる久多良木・出井戦争など、野次馬として見て、ソニーどうしちゃったのと思っていた。この本は、そうしたもろもろの事情を解き明かし、わかりやすく目の前に見せてくれる。今や社長はテレビ事業が7期連続赤字でも、日本に住まずに月に一度来日するだけ、土地やビルを切り売りしては赤字を穴埋めし続けるアメリカ人のストリンガーだけ。たぶんこのままストリンガーによって、ソニーは解体され、骨抜きにされ、そして捨てられて倒産するのだろう。それは日本のモノづくりの終焉なのかもしれない。グローバリズムとはこういうものだとはわかっていても、それでも厳しいなあ。学生時代にウォークマンの洗礼を受け、それよりさらに前、中学校に入学したお祝いにテープレコーダーを買ってもらったときに両親の“やっぱりソニーだから”という言葉に大きな影響を受けたオレとしては、ソニーはいつまでソニーらしくあって欲しかった。今もあえてiPodは買わずにウォークマンで音楽を聴いているのは、単なる天の邪鬼に加えて、ソニーへのささやかなエールのつもりである。でも“ソニーを信じているのは50代以上だけ”という家電量販店店員の言葉は、やっぱり現実なのだと思う。アマゾンの書評にもあるように、一方的な思い込みでなくて非常にフェアな立場を守りつつ冷静に書き綴られた良書。ノンフィクションとして、たいへんに優れた一冊だと思う。