日日是口実





というわけで、7月1日分からは2025年後半となっております。直接ブックマークされている方はこちらをどうぞ。


2025.06.30

空梅雨だから米が心配だ


6月も今日で終わりである。つまり1年の半分が過ぎた。
毎度毎度の感想であるが、あっという間だ。今年も残り半分かよ、おいおい、いったい何をやったというのだろうと、相変わらず進歩のない感想である。
仕事では、トラブルが2,3あった。オレも甘いなと反省する。
だが、忘れっぽいオレは反省などしないものだから、成長もなく、次も同じような失敗をするのだろう。
こうして人は老いていく。老いて、老害の人となっていく。

月末なので交通費の精算をする。
サラリーマン時代は大量の小口伝票に手書きをし、遠回りしたことにしてこちょこちょと経費をごまかしていたものだった。右手にボールペン、左手に電卓。よくもあんな面倒なことをしたものだ。
もちろん今も面倒には変わりないが、コピペコピペでずいぶんと楽になった。
今月の交通費は5000円ほど。ずいぶんと少ない。インタビューの半分はリモートだからだ。
これもずいぶんと楽になったものである。楽になって経費もかからないという、いいことずくめだ。

「西武池袋線でよかったね」杉山尚次・交通新聞社新書。
書名だけで購入した本。西武池袋線について書かれたわけではなく、広く武蔵野と呼ばれる地域について歴史や文化の側面からなぞった一冊だ。

「いつかみんなGを殺す」成田名璃子・ハルキ文庫。
都心の超有名ホテルに、あろうことかゴキブリの大群が出現して大騒ぎ、というドタバタ小説。
さぞや楽しませてくれるだろうと思って読んだのだが、ところがどっこい、あまりに適当すぎて大外れだった。ちゃんと書けよ。


2025.06.29

△××△△×△×○△×△○×△×○×○×××19


「ボールを愛せ」がプッチの言葉だった。
愛するには丁寧さと献身性が必須である。日本人にポゼショナルサッカーが適していると言われる所以だ。
目を覆いたくなるミスを連発して自滅していくアルビレックス新潟を見て、丁寧さと献身性とは、基本的なサッカースキルを身につけていることが前提だと改めて知った。
3連敗で10失点。得失点差はとうとう最下位である。
こりゃダメだ。もはや監督交代がどうのというレベルではない。プロとしての体をなしていない。
プッチが見たら嘆くか、怒るか、呆れるか。
今日の試合がダメ押しとなって、アルビレックス新潟、もはや残留の目はない。
来年は入れ替え戦がないから、これから2年かけてチームを立て直すつもりで考えていかなければ。 なんだかんだいって評論家の目は正しく、これからぶっちぎりの最下位まっしぐらだろう。
それでもサポーターは移籍できないのだ。選手と違って。
昇格試合やルヴァン決勝などの良き思い出に現実逃避しつつも、ぬるく応援を続けるのだった。


2025.06.28

オレの土曜を返せ


今日は朝からたんさいぼうのライブがあり、昼過ぎに帰ってきてシャワーを浴びたらぐったりしてしまって、もう何もする気になれない。
最近映画を観ていないので、アマプラやらネトフリやらをちらちらと眺め、役所広司の「ファミリア」を観るも、あまりに胸くそ悪い内容でうんざりしていたら、帰ってきたヨメに「なんでそんなもん観てるの」と言われる。
聞けば娘に誘われて劇場で観たらしく、なんでこんな胸くそ悪い映画を娘が観たがったのだと愕然とする。
「胸くそ悪いでしょ」とヨメが言うから、まったく胸くそ悪い映画だと答え、残り20分ぐらいのところで投げ出してしまった。
ちっとも惜しくない。とっとと抜けたかったので、ちょうどよかったわい。
夏の土曜日の午後、もっと心から楽しめるハッピーな映画か、ワクワクする冒険活劇が観たかったのだ、オレは。


2025.06.27

普天とは大地をあまねく覆っている広大な天のこと。全世界。天下。


昨日は東長崎駅で人身事故が発生し、電車が止まった。
今日は保谷駅を通過する特急電車にホームから人が飛び込んで、電車が止まった。
西武池袋線はこうして2日連続、人身事故で止まってしまった。
とにかく西武池袋線は人身事故でよく止まる。そういうイメージがある。
というので鉄道人身事故データベースという身も蓋もないタイトルのホームページを見てみたら、去年の西武池袋線の人身事故は14件だった。月に1件強。意外と多くないな。しょっちゅう止まっているという印象だったが、どうやら濡れ衣だったようだ。
もっとも今年は既に11件起きているから、月に2件近く。つまり去年の倍だ。これが、しょっちゅう止まるという印象につながっているのかもしれない。

そんな西武池袋線沿線でささやかれているのが「シャクハラ」という言葉である。
シャクハラ。一体何かというと、石神井公園ハラスメントの略だ。
オレの住む石神井公園駅には急行や準急、快速など、ほとんど全ての電車が停まるが、隣の大泉学園駅には各停しか停まらない。
そのため大泉学園駅の利用客は石神井公園駅での乗り換えを強いられ、大泉学園→池袋の移動に4分以上、長くかかってしまう。これが石神井ハラスメント、略してシャクハラだそうだ。
なるほど。
大概のハラスメントというのは、被害を受けている方は大変に迷惑するのだが、行っている方は案外と無意識だったりするものだ。セクハラしかり、パワハラしかり。
「え、なんでこれがハラスメントなの」という言葉は、行っている側が決まって口にする驚きである。
同様にシャクハラも、石神井公園に住むオレたちは「え、なんでこれがハラスメントなの。文句があるなら西武鉄道に言えっつーの。つーか、文句があるなら石神井公園に住めっつーの」という、つーのつーの状態になる。
ハラスメントの溝とは、かくも深くて遠いものである。

「普天を我が手に」(上)奥田英朗・講談社。
奥田英朗が凄い小説を書いたと「本の雑誌」で知って、発売日に平積みの一番上の一冊を中身も見ないで買った。2450円、600ページの大著である。しかも上巻。中間は9月に、下巻は12月に発売されるそうだ。
この手の分冊は、全部そろってからまとめて読むのがオレの流儀だ。スティーヴン・キング「グリーン・マイル」もそうだった。こちらは文庫スタイルの5分冊で毎月刊行。全部そろったところで一気読みしたが、この物語を毎月じりじりと待たされるのはたまらなかっただろうなあと思ったものだった。
分冊ものは一気読みに限る。
だが、「普天を我が手に」に限っては、待ちきれなかった。それで立ち読みもせずに即買いだった。それほど期待していたのである。
そして期待を遙かに上回る面白さだった。
簡単に言えば、昭和史である。物語は大正15年12月25日、天皇が崩御するところから始まる。同時にスタートした昭和元年は、わずか7日間しかなかった。
この7日間に生まれた4人の人間の生き様を通して、昭和という時代を描いていくというのが、この小説の骨子である。
どうだ、無茶苦茶面白そうではないか。
実際、無茶苦茶面白かった。上巻は昭和という時代の第1日目に始まり、昭和16年12月8日、つまりパールハーバーで終わる。日本が太平洋戦争に突き進んでいく有り様を、民草の生活や言動を通じて実にリアルに描いていくのである。
主役は4人だ。高級官僚(軍人)、石川県の博徒(やくざ)、雑誌の女性編集長(左翼)、ジャズマン(満州在住)。何というか、実に絶妙なキャラクター設定ではないか。
この4人それぞれの目線を通じて、昭和初期の不穏にして躍動する時代を描き出していくのだ。
なにしろ奥田英朗だ。キャラクターの書き分けはもちろんのこと、リーダビリティは抜群である。
4つのストーリーが並行して進み、登場人物も膨大だというのに、すらすらと読める。先へ先へと読める。ページをめくる手がもどかしいと同時に、読み進めるのがもったいないという感覚を久しぶりに味わった。
アメリカと戦って勝てるわけがないと大多数の日本人が諦め、一方のアメリカは贅沢な暮らしに慣れたから戦争なんて面倒くさくてやりたくないというのに、日本の軍部がどんどん戦争へと突っ走っていく様は実に愚かだ。
その愚かさを奥田英朗はエンタメ感たっぷりに描き出している。
そうである。これはエンタメなのだ。昭和史という重いサーガをエンタメとして描いてみせたところに、作家・奥田英朗の真骨頂がある。
9月に発売される中巻では、上巻の主役たちの子供世代が中心に描かれるそうだ。戦争を経て、昭和のどこまで描かれるのだろう。実に楽しみである。
心配なことがあるとすれば、それまでオレが物語を覚えていられるかということだが、昨今のオレのボケ具合からして、きっと忘れてしまうに決まっている。もちろんそのときは嬉々として再読だ。


2025.06.26

上書きの日々


昼にパンを食べたくなって、地元の美味しいパン屋へクルマで買いに出かけた。
途中、最近閉店したディスカウントストアで内装工事が始まった様子を目にする。
お、新しい店ができるのか。何の店だろう。外食か、コンビニか、はたまたスーパーか。紳士服とかだったら思い切り使えないなあ、わはは。
などと思案しつつ、家に帰ったらヨメに教えようと決め、そして見事に忘れる。
パンを買っている間に上書きされてしまったのだろう。
最近はこんなことばっかりだ。

午後、ノートがなくなったので買いに行くことにする。駅前の無印良品だ。
何のノートかというと、日記である。
あれれ、日記って、これじゃなかとね、タンゴどん。
そう不思議に思う九州出身の方も多いかもしれないが、なたが今目にしているものは日記ではなくて雑記帳というか落書きというか、要するにデタラメ大放言である。オレの社説のようなものだ。
別にオレはちゃんとした日記というものを毎日つけている。実にマメな男なのだ。
この日記を書いているのが無印良品のノートというわけである。安くて書き心地のよい、最高のノートだ。
今日は暑い。ずっと家にこもっているので駅まで歩けばいいのだが、この天候だとちょっと出歩く気になれない。高齢者には下手すりゃ命取りだ。そこでクルマで向かうことにする。
クルマを駅の近くのコインパーキングに停め、そういえば、「成瀬は天下を取りに行く」の文庫版が昨日発売されたことを思い出した。
娘が「文庫になるのが早ぐねが」と新潟弁でオレにLINEを送ってきた本である。
オレは駅前の書店に立ち寄り、「成瀬」が山積みされているのを確認しつつ、店内を巡回して買うべき本をチェックする。実は今読んでいるのが抜群に面白い本なので、他の本に手が回らない。チェックだけに留めて、買うのは「成瀬」のみにする。
カバーはいりませんと言って、裸の「成瀬」を片手に持ち、ついでだからと隣の100均をのぞいて洗濯ハンガーを買い足すかどうか、逡巡する。結局、今あるので十分ということで買うのを辞める。
続けて、商店街の中華料理屋に行って、今日の晩ご飯に惣菜を買うことにする。安い店があるのだ。
ここで餃子に豚肉の卵炒めに青椒肉絲に春巻きなどを買い、中国人の「せんきゅひゃくえんです」の言葉に応じてPayPayで支払う。
ついでにもう一軒、石神井公園へ向かう通り道に古くからある豆腐屋を思い出し、遠回りして、手製のおからを2パック買った。老舗の豆腐屋だけに、惣菜はとても美味い。
ガラスケースに並んだ厚揚げもふっくらと大ぶりで、なかなか美味そうだ。今度買ってみよう。
両手に惣菜を抱え、今日の晩ご飯はなかなか豪華であるぞとひとりごち、オレは充実感一杯にクルマに戻って、そして案の定というか、見事にというか、無印良品のノートを忘れてしまう。 最近はこんなことばっかりだ。


2025.06.25

△××△△×△×○△×△○×△×○×○××19


息子とオレの席の隣には、50人ほどの団体が行儀よく座っていた。全員、入場ゲートで配っていたフロンターレのユニフォームを着ている。
この集団が、どう見ても動員客。
試合中もスマホを見たり、トイレに立ったり、ずっとチューハイを飲み続けたり。別に周囲に迷惑をかけているわけではないからまったく問題ない。それなりにゲームを楽しんでくれればいいやと思った。
きっとスポンサーがらみの動員だろう。
面白かったのは、オフサイドの場面である。
フロンターレがアルビレックスゴールにシュートを決めた瞬間、全員が両手を挙げて喜びの雄叫びを放ったわけだが、直後に旗が上がってオフサイドの判定。オレたちは、まあ、そうだよねーと納得する。
ところがこの集団は状況が理解できず、特に女子たちはポカーンとしたまま。え? なになになに? と首をひねってお互いに聞きまくる。
その様が実におかしくて、微笑ましかった。
雨が上がってよかった。少しでも楽しんで、サッカーが好きになるきっかけになったらいい。

だが、こっちは楽しくない。
最終ラインでずっとコネコネして、間を見つけてズバッとパスを刺したと思ったら、トラップミスで相手ボール。
まあ、一体何回、これを繰り返したか。
とにかくアタッキングサード内のクォリティが低すぎる。
フロンターレと比べて、選手が下手すぎる。これじゃ勝てませんて。ほとんどの評論家がシーズン前に言ったとおり、ダントツで最下位の選手のレベルだ。
かといって守備がいいかといえば、2試合続けて3失点だものなあ。言い訳できないひどさだ。
これで降格枠はマリノスとアルビレックスで確定だろう。
もうこのスタジアムに来ることはないなあと思いながら、オレと息子は蒸し暑い夜気の中、武蔵小杉駅までの遠い道のりをとぼとぼと歩いたのだった。


2025.06.24

さらば、週刊現代


仕事で渋谷に行ったわけだが、外人外人また外人と、相変わらずうんざりする街である。
サクッと仕事を済ませる。オレは優秀だ。
梅雨の渋谷なんてぐったりすることこのうえなくて、帰りに石神井公園の駅前で軽く飲むことにする。
飲みながら何か読もうと考えて、何年ぶりかに週刊現代をコンビニで買った。
驚いたことに600円もする。腰を抜かした。もう二度と買うことはないだろう。
店についてカウンターに座り、ビールを飲む。美味い。
週刊現代を開いたところで、二度目の仰天をした。
ペラッペラで薄いことに加え、中身もペラッペラなのである。しかも高齢者対策で文字が大きく、全体に白っぽい。
さらに高齢者対策で記事の半分以上が高血圧がどうしたの薬の飲み方がどうだのといった健康ネタ。ネットで拾えるレベルの情報で埋められているのである。
読者のほとんどが定年退職後のじいさんなのだろう、きっと。あれ、とするとオレも入っているのか。
あまりのボロボロぶりに、哀れにさえなってきた。
加えてカウンターの隣に座ったおっさんが最悪。くちゃ食いだわ、ゲップするわ、ぶつぶつ言うわ、実に下品だ。こんなヤツの気配を感じながら飲むなんて梅雨の渋谷以上にうんざりだ。
一人飲みではこういうリスクは避けられない。
というわけで、とっとと帰ることにしたのだった。

「刑事弁護人」(上・下)薬丸岳・講談社文庫。
父の日のプレゼントで娘がくれた本。薬丸岳が好きな娘が選んでプレゼントしてくれただけあって、なかなかの読み応えであった。
上下2巻の大作だが、それでもだれることなく一気に読めたのは、さすがの薬丸岳。話のテンポがよく、リーダビリティは十分で、しかもキャラクターの書き分けもしっかりとできている。
ただ、いくつかの事件が複雑にからみ合っていて、オレのシンプルな頭は時々混乱するのであったが。それでもたいへん楽しく読み終えられた。
親子の情とは何か、罪と罰とは、といろいろと問いかけてくる作品である。


2025.06.23

さらば、樹森監督


ところがオレの投票した候補ってば、箸にも棒にもかからないボロ負け。
なんてこったと、ずっこけたのであった。
と、ずっこけたまま午前を過ごしていたら、11時58分という微妙な時間に爆弾が落ちた。
なんと、アルビレックス新潟の樹森監督の解任だ。自ら身を引いたのか、クビなのか。どっちか分からないが、辞めることになったのは間違いないようだ。
全てのアルビレックスサポーターがその瞬間、叫んだ。「なぜ今」と。
降格圏から抜け出せないボロボロ状態の今季である。今までいくらでも解任のタイミングがあったはずなのに、ゲームの過密日程のさなかである今になって、なぜなんだ。
シーズンの半分を終え、このままこの監督と心中すると腹を決めたのだなと誰もが思った直後だぞ。
あらゆることがちぐはぐなんだな、このクラブは。

樹森監督は、J2の水戸でコーチの経験しかない素人監督である。
それを引き抜いて強引にJ1の監督に据えたのが、アルビレックス。
素人なんだから、しょせんは無理なのであった。だが、そんなことは百も承知で受け入れ、心中するぞと決めたのであった。
万が一、これで残留でもしようものなら大偉業である。そんなロマンに賭けたのだった。
どうしてJ2から無理に引っ張ってきたかというと、前任の松橋監督が最終節まで進退を明らかにしなかったため、後任人事ができなかったためだ。つまりは松橋が最悪なのである。
功労者ではあるが、後ろ足で砂をかけるとはこのことであって、新潟サポは今では全員が松橋にツバを吐く。とっとと降格してしまえ、FC東京なんて。そして、とっととハゲてしまえ、松橋なんて。
とはいうものの、そんなハゲに振りまわされたクラブが一番情けない。A案、B案、C案を用意して先手を打つのが経営なのに。

そんな無能クラブに騙されて水戸から連れてこられ、希望する選手も獲得できず、今いる選手からは反旗を翻され、命令も聞いてもらえず、とうとうポイッと捨てられてしまったのが樹森だ。
正直、申し訳なかった。
勝てないときは「眠れない」とインタビューで話していた。もう新潟を離れただろうから、自分のベッドでぐっすり眠ってくれ。
こんなに後味の悪い監督解任も初めてだなあ。
こんな仕打ちを目の当たりにしたら、もうアルビレックスへ来てくれる指導者なんていないだろう。
キャリアに傷を付けたクラブのサポが何を言うんだと思うだろうが、これからのサッカー人生に幸いのあることを祈るよ、樹森。
すまなかった。


2025.06.22

清き一票


というわけで、都議会選挙である。
朝飯の後、家族全員で投票に行く。会場の小学校は、子供たちの母校だ。
何ごともなく投票を済ませ、いつもの普通の日曜が始まる。
アメリカがイラクに爆弾を落とそうと、トカラ列島で不穏な地震が頻発しようと、国分太一が辞めようと、オレの周辺は平穏だ。
地元の選挙だからな。近隣の平穏を守ってくれそうな人間に投票した。
そしてオレは例によって原稿集中モードだ。
一日中書き続けて、夕方にはぐったりしてしまう。サッカーを観る気にもなれないのだった。


2025.06.21

△××△△×△×○△×△○×△×○×○×19


呆れかえるほどのバカ試合であった。
前半だけで5点も入るバカ試合。
3失点のすべてが、プロではありえないレベルのミスのバカ試合。
バカ試合×バカ試合で、改めてわが愛すべきアルビレックス新潟は選手も監督もJ2がふさわしいと思い知らされた。

たいへんに不愉快である。
今日はオレの事務所の創立記念日だ。もう37回目になる。
3年ぐらいフリーというものをやってみようかなと思って独立したら、コピー機なんかのリース期間が5年で、リース会社から「リースって解約できませんからね。5年間は払ってくださいね」と脅され気味に念押しされ、仕方なく5年やるしかないな、5年後にはどっかに就職しなきゃと思案しながら始めたところ、3日でやめられなくなってしまったでござる。
それが37年前。
以来、ずーっと1人で同じことを続けてメシを食ってきたことに呆れかえる。
ここまで来たなら50回目の創立記念日を目指してもいいのではないだろうか。
いやいや、目標や志なんて持ったら人間はダメになる。
目の前の一勝にこだわってこそ、残留も可能になる。
それなのにとんでもないバカ試合を見せられたから、たいへんに不愉快である。

頭にきたから、ネパール人が経営しているインド料理店へ行くことにした。
駅前を通ったら、都議会選挙の最終盤ということですべての党の関係者が声を張り上げたり、ビラを配ったりしている。
ヨメによれば、夕方には立憲民主の枝野が演説に来ていたそうだ。誰がお前なんかに。
お前の顔を見るたびに「ただちに影響はない」と言われ続けた悪夢の日々が甦ってきて、お前なんかに絶対に日本を手渡してたまるかという思いを強くする。
どうやら誰もがそう思っているらしく、枝野の演説に足を止める人はほとんどいなかったそうだ。
なんでも参政党が立憲民主を支持率で上回ったというデータもあるそうだ。だからって参政党に騙されてはならない。あそこはカルトである。

インド料理店で、ネパール人のつくったナシゴレンを食べる。インドネシア料理だ。この店にはタイのガパオライスもあるので、なかなか国際色豊かだ。
店長はいつもニコニコしている。

美味いご飯を食べて、怒りも鎮まったところで帰ることにする。
駅前では拡声器の使用は終わり、ビラ配りの連中がちらほら。これはやっちゃいけないだろうな。
一票を投じようかと思っていたおばちゃん候補者が、改札の前で支援者らしき人と立ち話をしている。その背中に、お疲れさんでしたーと声をかける。
おばちゃん候補者はオレを見て「あら、素敵な服」と笑う。
今日オレが着ていたのは、実家の弟が送ってくれたアルビレックスデザインのアロハシャツだ。
先日のホーム試合で観戦者3万人に量配布されたものである。それをゲットした弟が送ってくれたのだ。
実に派手なデザインだ。アロハだから派手なのは当然だが、アルビレックスカラーで、しかも背中には鮮やかな亀田製菓のロゴまで入っている。この上なく気持ちが上がる。
オレが着ているのを見た息子も「すげえいいじゃないか。ほしい」というので譲ろうとしたら、「いい、自分で買う」と早速メルカリでポチだ。
未着用の新品で送料込み1200円。
えっ、めちゃくちゃ安いじゃないか。普通のアロハだってそんな値段じゃ買えないぞ。ましてプレミアムなアルビデザイン。
いや、違う。冷静になれ、と息子に諭される。
こんなデザインのアロハを、アルビサポ以外の誰が欲しがるというのだ。オレたちにとっては唯一無二、とんでもなく価値のあるアロハだが、世間一般的にはまったく価値のないシャツなのだ。だから安いに決まっている。
なるほど、確かにその通りだ。さすが、東大大学院の経済学者だ。勉強になった。

そんなアロハシャツを着て夜の街を歩いて、議員候補者に声をかけたら「素敵な服」という返事だったのだ。わかってるねえ、おばちゃん。
そしてその場を立ち去ろうとしたら、オレの背中を見たおばちゃん「あら、亀田製菓!」と大ウケだ。
おお、おばちゃん、最高やんけ。よくわかってる。よし、明日、一票入れてやるからな。
これも選挙運動になるのだろうか。よくわからん。
そのままオレたちは息子の運転するクルマで帰り、今日のことは忘れようと話し合って風呂に入って寝たのだった。


2025.06.20

鬱陶しい話


朝、取材先に向かうために駅に行ったら、改札の前で見たことのあるおっさんが演説していた。
えーと、誰だっけ。見たことあるんだよなあ。
看板を見てやっと思い出した。立憲民主の前の代表の泉健太だ。
もちろん誰も足なんて止めず、演説を聴いている人なんて1人もいない。ビラ配りの手が虚しく空振りを続けるのだった。
取材を終えて帰ってきたら、また駅前が騒がしい。
今度は誰だと思ったら、げげ、立憲民主の米山隆一が演説をしている。朝よりさらに悪いではないか。
なんでこんなやつばかりが、練馬のきれいな空気を汚しに。
もちろん誰も足なんて止めず、遠回りにして足早に去って行く。オレも、新潟の恥知らずめ、と心の中で唾棄しながらスペシウム光線を発射してやった。
どうやら立憲民主の人気は最低のようで、まずはよかった。二度と来ないでほしい。


2025.06.19

テレビ来た


仕事のキャンセルが相次ぎ、出かける予定がなくなった。それを幸いとばかりに溜まった原稿を片づける。
ここのところややこしいインタビューが続いて、オレの頭も痛い。
こんなときは酒でも飲むに限る。
だが、もはや外で飲む気にもならないのだから、オレも衰えたものだ。
家で飲んでそのままごろんと横になれる天国よ。
目が覚めたら原稿が全部出来上がっていた、なんてことなら最高なのだが、いや、待て、そんな現実がAIによってやってこようとしているのだから、暢気に寝ていてはダメなのだ。
目を覚まして書き続けるしかないのだ。


2025.06.18

蘇生せず


壊れたテレビを前に、「うっそぴょーん!」としれっと復活するのではないかと期待して何度かリモコンを押してみるものの、当然のことながら、画面は真っ黒で、ただ音声だけが虚しく流れてくるのであった。
なので仕方なくラジオと化したテレビの音声だけを聞きながら、朝食である。
ロペも音声だけである。あんまり面白くない。それでも音だけで何となくシチュエーションが浮かんでくるから、もともとその程度のものだったことは間違いない。

夜は一計を案じ、スマホでNHK+を起動して、7時のニュースを見る。
NHK+では地上波の60秒遅れで同じコンテンツが流れるから便利だ。
やはりスマホがあればテレビなんていらない時代になったのではないか。あったとしてもネットテレビだ。
確かに我が家も、ネットテレビでTVerとNHK+とDAZNが観られれば十分である。
NHKの受信料もJComの利用料も不要なのだから、これは実に魅力的な考えだ。
そのうちガチで検討しよう。

テレビが届くのは明日の予定である。何時になるか、今日の22時までに電話が来ることになっていた。
ジンのソーダ割りを飲みつつ待つ。風呂に入るときも、電話が鳴ったら出てくれるようヨメに頼む。
でが、結局電話は来なかった。どういうことだ。ヤマダ電機。
本当にテレビは届くのだろうか。もし届かなかったらパソコンでDAZNを起動すれば、アルビレックスのゲームもちゃんと観られる。
やっぱりテレビなんかなくてもいいのかもしれない。
そもそも若い連中(ウチの子供たちだけど)は、テレビなんて観ないからなあ。
息子も一週間で唯一見るのが「イッテQ!」だし、娘もお笑いだけだ。どちらもTVerで自分の都合のいい時間に観られる。
テレビが届かなくても困るのは、実はカネを払ったオレだけというのが現実だ。

「名探偵再び」潮谷験・講談社。
「本の雑誌」で絶賛されていたので手に取ってみた。舞台は全寮制女子校。1人のJKが名探偵のふりをして難事件に挑む連作小説集だ。
ぶっ飛んでいるのは、このJK探偵が行き詰まると相談する相手というのが、幽霊であることである。生きていたときは本物の名探偵だったこの幽霊にJKは相談を持ち掛け、幽霊は見事に謎を解き明かしてみせるという展開なのだ。
ぶっ飛んでいるではないか。あほらしと本を放り投げるやつもいれば、バカにすんなと床にたたきつけるやつもいるだろう。オレはというと、案外楽しめた。しょせん、謎解きミステリー。リアルさはいらない。
ただ、全体にぎくしゃくした感じがして、もう一息といったところか。悪くはない。作者の次作に期待だ。


2025.06.17

ご臨終


朝起きたらニュースを見る。8チャンネルだ。
ニュースを流しながら着替えなどを済ませたら、テレビの前に座って天気予報を見る。キャスターはもちろん林佑香だ。
先日行われた今年度のお天気キャスター人気投票であっと驚く1位を獲得したのが佑香ちゃんである。
アナウンス技術もなかなかだが、何よりも小顔のプロポーションが素晴らしく、毎朝披露してくれるCanCamのスタイリストが選んだコーディネートが、どれをまとってもぴったりとはまっているのが素晴らしい。
何を着ても似合う佑香ちゃんなのである。
佑香ちゃんのコーディネートが済んだら、間髪入れず5チャンネルに切り替える。
8チャンネルは朝から芸能人の馬鹿話のオンパレードでなかなか鬱陶しいのだ。その点5チャンネルのこの時間は落ち着いたニュースが流れる。
おっと、ニュースの前にまずはこれだ、依田さんのお天気コーナーだ。
佑香ちゃんの後におっさんを見ると確かに気持ちが下がってしまう。なので、音声だけ流してオレは朝刊をめくったりする。なぜだか知らないが、依田さんのお天気コーナーはやたらと長いので困るのだ。
しかもヘンテコなお天気クイズみたいな小ネタもからめてくるから、鬱陶しくて仕方ない。

依田さんのお天気コーナーが終わるとニュースに戻り、淡々と今朝のネタが流れる。長くもなく、短くもなく、ちょうどいい。
オレは洗濯物を干したりしながら、適当に聞き流す。
そして6時50分になったら再びチャンネルは8だ。
そうである、朝の大イベント「紙兎ロペ」の時間なのだ。
3日に1回ぐらいはスベるのだが、だいたいロペは毎日面白い。バカな男子高校生のバカな日常が、たまらなくおかしい。
毎朝オレは、わはははバカだねーと笑いながらロペを楽しんでいる。
だがいつまでも笑っているわけにはいかない。ロペが終わったらオレはすぐさまチャンネルを5に戻す。ゴルゴ13のような目にも留まらぬ早業だ。
何があるかというと、5チャンネルではお天気お姉さん、今井春花ちゃんの2分間お天気が流れるからである。

春花と書いて、サクラと読む。まんまの当て字だ。
どうかと思うが、名づけた両親の心に寄り添って、いい名前だなあとオレはつぶやく。
春花ちゃんは例のお天気キャスター投票で4位の逸材である。
何がいいって、そのEテレみたいな振る舞いと口調だ。いい天気を伝えるときはニコニコして元気な口調、悪い天気を伝えるときはちょっと困った顔でしょんぼりした口調。
ほとんど子供番組みたいで、それを見ながらオレも一緒に眉を上げたり下げたりする。
春花ちゃんはアナウンス技術もしっかりしているし、今のオレのイチオシだ。よってロペから春花ちゃんへ切り替える瞬間が、朝のクライマックスなのである。
問題は花春ちゃんの出番が週の半分ぐらいしかないことだ。勢い込んで5チャンネルに切り替えて春花ちゃんでなかったときのオレの心の沈みようといったら。
そんなときはとっとと8チャンネルに戻って、佑香ちゃんの2度目のお天気を聞くのであった。

そんなレギュレーションを今朝もオレは忠実になぞった。そしてとんでもない問題が勃発したのである。
それは例のクライマックス、ロペから春花ちゃんへ切り替える瞬間に起きたのである。
なんとテレビの画面が消えてしまったのだ!
それもプツンとかバチンとかいう感じではなく、フーッという感じで。
その様はまさにご臨終。医者が隣にいたら、息を引き取りましたと宣告するに違いない消え方だったのである。
画像は消えたが音声は残っていた。よって流れてくるのは春花ちゃんの声である。
げげっ、映せ、春花ちゃんを。なんということをしてくれたんだ。
オレは髪を逆立てて、ヨメに、早くテレビを直せ、春花ちゃんが映らないじゃないかと命じたのである。
だが、テレビはご臨終なのだ。ヨメのコンセントの抜き差しも虚しく、画像は蘇生しなかった。 その後もテレビは音声だけ流し続けたので、起きてきた息子に、ラジオだよと紹介してやった。

そのまま8時となり、アレが始まった。そうである、朝ドラである。
ヨメは毎朝これを楽しみにしている。どうするのだろうと思ったら、いつものようにテレビの前に座り、真っ暗な画像を眺めながら音を聴いている。
どうやら音だけでも何とか楽しめるものらしい。
ところが今日は、なんと中国人に紙芝居を見せるという回らしく、紙芝居の内容がさっぱりわからないばかりか、それを見た中国人が感想を言っても何が何だか状態なのである。当然だ。
息子は「もはや何が何だか」と腹を抱え、ヨメは悲しそうな顔をするのだった。

本日、オレは年に一度の健康診断である。かかりつけのクリニックで採血や心電図、レントゲンなどを手際よく済ませたオレは、開店と同時にヤマダ電機に突入し、そしてテレビが壊れたから新しいのをくれ、ついでに壊れたのは引き取れと命じる。
テレビ1つ買うだけで30分もかかってしまった。健康診断は正味5分で済んだというのに。
こうして明後日には新しいテレビが我が家に到着することになり、一件落着である。朝から、バタバタと疲れてしまった。
返す返すも春花ちゃんを見逃したのが残念でならない。


2025.06.16

稲村


大手町でインタビュー仕事を終え、汗だくで帰ってきたら、改札の前に「蓮舫、来る」という立て看板が置いてあった。
何しに来るんだ。都議会選挙に立候補しているわけでもないのに。
通りかかる人はみんな「何しに」「何しに」と言いながら足早に去って行く。
まったく何しに来るんだ。こっちは汗だくでへとへとなのに。
その後、息子を迎えに駅までいったら「蓮舫、来る」の立て看板がまだ残っていた。予告された時間を過ぎたというのに、まだ来ていないらしい。
選挙のお祭り騒ぎが忘れられなくて勝手にあちこち押しかけているのだろうか。
一瞬そう思ったが、そんなわけはない。
きっと次の都知事選を狙って動いているに違いない。
さすがの小池百合子も寄る年波には勝てず、次はリタイヤだろう。それなら勝つチャンスもあると踏んだのではないか。
蓮舫の考えそうなことだ。まったく小賢しい。
もっとも見回してみれば小池百合子の後釜に有力な人材が見当たらないのも現状で、このまま放っておくとますます蓮舫がその気になりそうな予感がする。
誰か今のうちから担いでおいた方がいいのではないか。加藤勝信なんか面白いと思うが、そんな気はないだろうなあ。

などとぶつぶつ言ってたら、アルビレックスの至宝・稲村の海外移籍が決定したでござる。
稲村も23歳。20代後半に4大リーグと考えたら、遅いぐらいだものなあ。そりゃあ、移籍するだろう。
とはいえ、セルティックというのがどうなんだとは思うが。
セルティックで飼い殺し→1年後に浦和もしくは東京とならなければよいが。
なまあ、行くからには頑張れ。海外直行は手放しで応援するぞ。
若い選手の海外移籍は決して引き留めないのがアルビレックスだ。
おかげでアルビレックスに行けば海外に行けるという評判が定着した。
高く売れるなら喜んで売る。


2025.06.15

△××△△×△×○△×△○×△×○×○19


クラブワールドカップが始まったので、開幕戦のアル・アハリ(エジプト)対インテル・マイアミ(アメリカ)を見る。
マイアミにはメッシとスアレスがいる。帰ってきたバルサとか言われるチームだ。
メッシはメッシ。いるだけで眼福だ。
相変わらずまったく走らず、目の前をボールが通ってもぼけっと眺めているだけだ。それがいったんボールに触れると、何がどうなったのか、さっぱりわからないような軌道のパスを出してみせる。
神がサッカーをしているとしか思えない。
スタジアムにはアルゼンチンのユニフォームを着たサポが山のようにいた。クラブの試合であって国の試合ではないというのに、要するにチームなんてどうでもいいメッシの個サポなのだろう。
まあ、好きにすればよい。

DAZNの画面の左上、スコア表示の上に黄色いカードが並んでいる。イエローカードの表示だろうかと思ったら、選手交代の数を示しているようだ。
なるほど。
だが、邪魔くさい。
野球の中継(ほとんど見ないが)では、テレビの画面にやたらといろんな表示がされている。アウトカウント、ボールカウント、ランナーの位置、選手の過去の成績、配球場所などなどだ。
非常に目障りで、これでいいのか、野球ファンは、と思ってしまう。
DAZNの選手交代の数の表示に、野球のようにならなければいいのだがと思ってしまった。スコアと時間だけわかればいい。十分だ。
どうもアメリカが絡んでくると無駄にシステマチックになる傾向がある。多国籍国家でルールこそが正義という国だから、アメリカ人はサッカーという競技のアバウトさがどうにも我慢ならないのだそうだ。
ロスタイムなんてその最たるもので、レフェリーのさじ加減一つで試合時間が決まるなど、受け入れがたいらしい。オフサイドやファールの判定もそうだ。
オレは誤審もサッカーだと思っているけど、そんなことは正義の国・アメリカでは許されないのだ。

既にアメリカではサッカーの平均入場者数が野球を上回った。競技人口でもサッカーの方が多い。
メジャー度という点では、野球とサッカーはほぼ並んでいる。
ビジネスという点でまだ野球に分がありそうだが、なんせ世界市場ではサッカーの圧勝。もしこのままアメリカのサッカーが巨大規模になっていったら、いろんなことにアメリカが口を出して、サッカー中継の画面が野球並みになってしまうのではないかと危惧する。
いやいや、もっと危惧すべきは、CMを入れやすいように15分ハーフの4回制になったり、プレー時間を正確に計測して大きな時計に残り時間を表示したり、といった事態になることだ。そうである、サッカーのバスケ化である。
さすがにサッカーでは当分ヨーロッパがリーダーであり続けるだろうから、今のうちにアメリカのサッカーを潰しておくべきだ。
と思ったら、アル・アハリとマイアミは0-0の引き分け。ドローではあったが、実に見応えあるゲームだった。

ドローと言えばこちらも0-0の塩試合に終わるかと思ったら、見事にダニーロのゴラッソで勝ちきったのが今日のアルビレックスである。
ブラジルから加入して3年。やっとのゴールだった。
小見が移籍したからつかんだ先発の座だ。
小見なんていらなかったんだ、もはやゴミだ、などと酷いことを言うのである。オレたちサポーターは。
もっとも長谷川の超絶美技がキーパー飯倉の超絶美技で阻まれなければ、あるいは谷口の超ごっつぁんゴールが宇宙開発でなければ、アルビは3-0の楽勝だったはずなのに、自分たちで厳しい展開にしてしまった側面はある。
それでも相手シュートわずか5本、しかも枠内シュート0本という、統計を取り始めて以来の枠内0を記録したのだから、完勝だった。あまりにシュートが下手くそすぎて、再現性のないゴラッソで勝ったわけだから、いつものお笑いクラブではある。

今日がJ1デビューの田代、よかった。試合中、ずっと吠えていた。
相手サポがブーイングしたときに、こちらのサポを煽ってデカい声援を引き出してブーイングを消したのは見事。スタジアムの空気を変えて見せた。
終盤も、どうせいつものように同点にされるんだと気弱になることがなかったのも、最後尾から「オレたちは絶対に勝つ」という空気を発し続けた田代の存在があったからだ。あの藤原も珍しく「田代のおかげで枠内ゼロだった」と絶賛している。
こういう状況のチームにはこういうキーパーが必要だったのかもしれない。
それだけにシュートストップの機会がゼロだったことは残念。セービングの力をしっかり見極めたかった。
もっとも1試合でキーパーの技量で失点するのはあっても1つか、せいぜい2つ。何よりも「あいつだと不思議と失点しない」という空気感が大事で、要するに“持っている”キーパーなのかもしれない。田代は。

それにしても酷いのはマリノスだ。
まるで覇気がなく、やる気がない。堅守速攻で来るかと思ったら、中途半端なパスサッカー。枠内ゼロのボロボロサッカーだ。
これほどの泥沼とは思わなかった。もはやサポーターも残留は諦めたようで、アルビサポの掲示板に「介錯、ありがとうございます」と書き込むマリサポまでいる始末。
日産がアレだから、ここで落ちたら帰ってこられないだろうなあ。それどころかチームの存続さえ危ういだろうなあ。
どうやら今季二度目の監督解任のようで、次が川井との噂だ。堅守速攻である。最後のあがきだろう。
でも、J2もそんなに悪くないから、一度は味わった方がいいよ、マリノス君。
それにしても試合後、泣きながらも大声で選手たちにチャントを送るマリサポの姿は感動的だった。サポーターとはこういうものだ。
もっともこのチーム、ブーイングをするとサポーターの中心部にボコボコにされるらしいから、怖くて仕方なく歌っているという面もあるらしい。
負けたというのにマリノスのユニフォームを脱ぐこともなく、堂々と新潟市内で酒を飲むマリサポの目撃証言多数。どんなに負けてもチーを支えるという姿勢だ。
そんなマリサポに向かって、「負けたんだからとっとと帰れ」と罵声を浴びせた新潟サポがいるらしい。
おばちゃんサポだ。
ああ、恥ずかしい。ごめんなさい、マリサポさん。
こういう老害サポが生き残っているところが、新潟の恥だ。

と、オレたちはたった一勝、しかも最下位決戦に1-0で勝っただけで、上から偉そうなのである。マウントするのである。
改めて勝ち点を見れば19試合で19点。試合数イコール勝ち点が残留の目安とされるだけに、まだ首の皮一枚つながっている状態だ。
やれやれ、一息ついたぜ。


2025.06.14

30年前に


日本経済にとっては失われた30年であるが、スポーツの世界に目を転じれば日本は目を見張る躍進を遂げている。
30年前に日本人野球選手が大リーグで当たり前のようにMVPを何度も取るなんて言ったら、バカかと後ろ指をさされただろう。
30年前に400mリレーチームがオリンピックで銀メダルを取るんて言ったら、寝言は寝て言えと呆れられただろう。
30年前に女子やり投げ選手がオリンピックで金メダルを取るなんて言ったら、フィールドで日本人が勝てるわけがないと諭されただろう。
30年前に日本代表がワールドカップの常連になって「世界一を目指す」と公言するなんて言ったら、ヘソで茶を湧かされただろう。
実に素晴らしいではないか。
だが、一方でアスリートの躍進を支えるべき大人たちの組織はどうなっているかというと、ちっとも成長していないように感じる。
例えば野球機構がフジテレビに取材を許可しなかった件などだ。サッカー協会もJリーグ発足当時の理念なんぞどこへやら。金儲けに猛進しているように見えて仕方ない。
困ったものだ。
などと考えながら、夜のJリーグをチラ見する。
強さと速さがトレンドの現代サッカー。オレはやっぱり、ちんたらしたパスサッカーが好きだなあ。

それにしても今日から都議選が始まって、にぎやかなこと、にぎやかなこと。駅前では候補者ががなり立て、電話に出れば例の学会党から投票のお願いだ。
消費税消費税と叫ぶ党首に、そんなことは国の選挙でやれと突っ込みつつ、オレはやっぱりあの党にに投票しようと考える。
国民民主には危うく騙されるところだったぜ。息子の言うとおり、しょせん根っこは民主党よ、あそこは。


2025.06.13

読みたい本があるのは幸せだ


最初になりたいと思った職業はプロレスラーだった。
国際プロレスのビル・ロビンソンが人間風車で大男を投げ飛ばすのを見て、あんなふうにカッコよく暴れてみたいと思ったのだ。
次に憧れた職業が、ミュージシャンだった。
学生服でギターを抱え、吉田拓郎や井上陽水を歌い、仲間と組んだバンドではチューリップを、高校の学園祭ではフォークデュオを結成してグレープのコピーなどを演奏した。
大学では、イズハラ君と学食で「作曲家になるには才能が必要だけれど、ミュージシャンは必死に練習すれば何とかなりそうだから、やっぱ目指すならミュージシャンだな」と真面目な顔で話したのを覚えている。
もちろん作曲家になるには血のにじむような努力と運が必要だし、ミュージシャンにも才能と運が不可欠だ。若造だからそんなことも知らなかったのだ。

次第に演奏や作曲よりも編曲の方が面白いと思うようになり、ひそかにアレンジャーを目指すのもいいなと、ヤマハで編曲の教科書などを買い込み、和声法などを独学で勉強したのだった。
40歳を過ぎてアレンジャーとして仕事をするようになったのだから、この夢は中途半端にかなえることができたのだろう。
中途半端というのは、プロとしてギャラをもらって仕事をしたのは確かだが、それで生計が立つことはなかったというニュアンスである。
アレンジャーとしての最高の年収額が200万円。小遣いとしては立派なものだが、バイトをしなければとても生活はできない。
その代わりライターとして世過ぎしてこの年まで生きてきたわけだが、要するにそれはまったく思いもしなかった人生だったということだ。

なぜ想像もしていなかったコピーライターなどという職業に就いたかというと、たまたま立ち寄った書店で手に取った求人雑誌に「コピーライター募集/新卒未経験歓迎」との広告を見つけ、交通費支給という一言に惹かれてアルバイト代わりに面接に出向いたことがきっかけだった。
それが生涯の仕事につながったのだから、まことに職業との出会いとは面白いものである。
父親はオレに「どんな職業でも10年やれば天職になる」と教えた。なるほど、確かにその通りだった。

などということを考えながら今日も1万2000字を書き、ぐったりと疲れて、久しぶりに飲みに出るかと向かったのが、駅前の居酒屋とおるちゃん。
途中、立ち寄った書店で手に入れた「本の雑誌」最新号を読みながらレモンハイを飲む。刺身が美味い。
なんと奥田英朗が昭和100年をなぞる大著を仕上げたそうで、今年、3回に分けて上巻中間下巻の3冊が刊行されるそうだ。しかも1冊当たり600ページという圧巻のボリュームらしく、今から楽しみである。
今日は娘がオレに薬丸岳の「刑事弁護人」上・下巻の2冊をグイッと差し出し「ちょっと早いけど父の日」と渡してくれた。どうやらプレゼントのようだ。
いい娘である。
かつてオレが母親にスイングジャズのレコードをプレゼントしたとき、母は腰が折れんばかりに頭を下げて、大喜びしたものだった。何を大袈裟なと思ったものだったが、なるほど、子供からプレゼントされるというのはこんなにも嬉しいものなんだなと納得する。
娘が「平安部、読んだ?」と聞くので、まだだと答える。宮島三奈の新刊「それいけ!平安部」のことだ。
宮島三奈は、成瀬以外はいまいちだからなあと続けると、娘は「ふーん」と答える。
読みたいなら買おうかと提案したら「いや、いい」という返事。自分で買いたいのだろう。
娘が買ったら、貸してもらって読んでみるつもりだ。


2025.06.12

太郎と太郎と早苗と蓮舫そして清美


大学から帰ってくる息子を迎えにクルマで駅前に行ったら、山本太郎がいた。
マイクを持ち、例の調子で調子よく演説している。さすがに役者上がりだ、演説はピカイチ。どの党首も歯が立たない。
では話を聞くかというそれは別問題で、聴衆は動員されたとおぼしき30人ほどで、改札を出てきた人はみなチラッと目をやって足早に過ぎていく。息子もそうだ。
太郎がいるな、と言ったら「いる。客は少ないが」と笑う息子。
家に帰ってヨメに太郎がいたと話したら「聞かなかったの?」と問うので、君ならば立ち止まって話を聞くのかと返したら「聞かない」と笑った。そういうことである。

駅前の演説で今まで一番大勢の聴衆がいたのは、麻生太郎だった。
帰ってきて改札を抜けたらとんでもない人の山で、どうやら麻生太郎が来ていることはわかったが、とても姿は見えなかった。例のべらんめえ口調だけが人々の頭上を通って聞こえてきた。
高市早苗もけっこう多かった。このときはしゃんと時間に合わせて足を運んだので、しっかりと前のほうで見ることができた。高市早苗はテレビ画面ではけっこうな迫力だが、こうして立つと普通のおばちゃんの風情だった。おばちゃんだから当たり前か。
都知事選の蓮舫もすごい人だかりだったと聞くが、まったく見る気にならなかったので行ってない。人だかりはすごかったが、ほとんどが例のアレな人たちの動員だったようだ。

逆の意味で一番驚いたのが、辻元清美である。
あるとき、駅の改札を抜けたらビラを配っているおばちゃんがいて、よく見たらそれが辻元清美本人だったので、仰天した。
しかも、声を上げてビラを配っているというのに誰も受け取らず、みんなチラッと見て通り過ぎるだけ。もちろんオレもそうだった。
あれはなかなかの衝撃だった。ぼっちの辻元。

つまりは声を上げないマジョリティはみんな保守が大好きというわけで、今度の選挙も結局は保守の勝ちということだろう。


2025.06.11

旧友は級友


FACEBOOKで突然メッセージをくれたのは、なんと小学校の同級生だった。
たまげた。
SNS時代ならではのあるあるだが、なにしろ小学校の同級生だ。
子供の頃はお互いの家へ行き来し、高校の卒業式の日にはコイツの家に仲間と集まって安いウィスキーを飲んで泊まったっけ。
確か、初めてタバコを吸ったのもこいつの家だった。ショートホープだった。
オレは故郷の仲間たちにすっかり不義理をしてしまったので、もはやクラス会の連絡もない。仲間たちからは絶縁されたと思っていたから、こういう連絡は嬉しい。
仲間たちは、まだ生きているのだろうか。
恩師はみんな死んじゃっただろうなあ。
いろんなことを懐かしく思いだして、仲間たちにオレはまだ生きてると伝えてくれと頼んだのだった。


2025.06.10

くだもの


「くだもの」という言葉がある。フルーツのことではない。管物、要するに内視鏡とかそういう類のことを指す言葉だ。

世の中の大概の人は「くだもの」が苦手だろう。オレも苦手だ。苦手だが、これまで「くだもの」は散々経験してきた。
口から内視鏡、鼻から内視鏡、肛門から内視鏡、尿道からカテーテル。
初めて口から胃カメラを飲んだときはあまりの苦しさに、勝手に涙がボロボロ出る情けなさもあって、こんなに辛いなら胃ガンになった方がマシではないかと思い、次は鼻にしようと決めた。
そして実際に鼻から内視鏡を突っ込まれたら、確かに「おえっ」としないものの、脳からノドをかき回されるようなとんでもない痛みに、これなら胃ガンになった方がマシではないかと思い、やっぱり口からに戻そうと決めた。

大腸がん健診のために肛門から内視鏡をぶっ込まれたときは、鎮静剤でぼーっとさせられていたこともあって、目は開いているのに何も認知できないという不思議な状態を味わった。こういうのを仮死状態というのだろうか。
大腸がん健診は事前の準備で、腸の中を空っぽにするのが一苦労で、特にトイレの後を看護師にいちいち目視されるのが自我崩壊につながるほどの苦痛だった。
もっとも、おかげで腸の中がすっきりしたのは爽快だった。
大腸がんは日本人のガンの第1位なので、ちゃんと健診を受けなくてはならない。幸いなことに進行の遅いガンなので(食道ガンは速いから怖い)、早期発見すれば内視鏡手術で対応できるから、何よりも検診が大切だ。

尿道からのカテーテルは、高校生の頃に腎臓の検査で入院したときに経験した。事前の説明も何もなく、いきなりやられた検査だったので、何が何なのかさっぱりわからないうちに終わってしまった。
だが、その後のおしっこが飛び上がるほど痛くて、もう二度とやりたくないと思ったものだった。 要するに「くだもの」は非常に有用で重要な検査であるが、苦痛の度合いもかなりのものであることは確かというわけだ。

先日受けたのは2年に一度の胃ガン検診の胃カメラである。例によって口からだ。
内視鏡医に、軽い逆流性食道炎なのに加え、父親が食道ガンだったから胃だけでなく食道もよく診てくれ、と頼んだら、返事もしないで「ふん」という表情をした。
そんな顔をするなよ、食道ガンは進行が速いから怖いんだよ。
医療関係者に聞いた話だが、内視鏡医というのは変わり者が多いらしい。
内視鏡という器具をいかに自在に使いこなすかに命を賭けているものばかりで、目の前の患者のことなんか知ったことではなく、診にくい部位の映像をいかにきれいに撮るかに血眼になるのが内視鏡医だそうだ。
要するに職人なのである。
患者の病気がどうなるかは頭になく、己の技術を磨くことが何よりも大切なのだ。職人なのだから。
そんな職人に対して、オレは食道もよく診ろと命じたのだから、「ふん、素人が。うるせえ」と思われたに違いない。
それでも終了後に「食道の炎症はたいしたことない」とぼそっとつぶやいていたので、いい内視鏡医であったと思う。

「くだもの」の苦しさから解放させようと、カメラとチップを搭載した小さいカプセルを飲むという方法も開発されている。案外多くの病院で採用しているので、その気になれば「くだもの」の世話にならずに済むとのことだ。
料金は、聞いたところでは3万円と、バカ高いらしい。
楽でいいなあと思うが、それでもあまり普及していないのは、要するに医療側にとってあまりメリットがないからだそうだ。
つまり今ある内視鏡で済む話なのに、わざわざ面倒なカプセル式に切り替える必要もないし、内視鏡医の仕事を減らすこともない。
そんなわけで、これからも「くだもの」がなくなることはないだろう。


2025.06.09

ちんちんのうた


時々無性に聴きたくなるのが「サラリーマン替え歌」である。昔やってた「からくりTV」の1コーナーだ。
素人がバカバカしい替え歌を披露する、とにかくバカバカしいとしか言えない番組だった。
YouTubeを見てみる。
昔は山のようにアップされていたのだが、ほとんど消えてしまったようだ。権利関係で削除されたのだろうなあ。つまらないことだ。
しばらくバカバカしい替え歌を求めてしばらくYouTubeをうろうろしていたら、なんと、どぶろっくがレコメンドされた。バカバカしいことは確かだ。
クリックしたら「ちんちんのうた」だった。
バ、バカバカしすぎる。一緒になってオレも、いつも元気なんだもーんと歌う。

実はこのどぶろっく、9月に練馬文化センターでお笑いライブをやることが決まっていて、先日は区報にチケット発売のお知らせが載っていた。
主催はもちろん練馬区。出演者はどぶろっくのほか、ナイツ、マシンガンズ、三四郎、ヤーレンズ、真空ジェシカ、東京ホテイソンなどなどで、そこそこ豪華、いや、けっこう豪華である。
これは面白そうだということで、我が家も7月に発売されるチケットを狙っているところだ。
誰もが思うのが、行政主催のお笑いイベントにどぶろっくを呼んで大丈夫なのかということだろう。
大丈夫なのか。いや、ダメだろう。練馬区のイベントで「ちんちんって 丈夫だな〜」って歌うわけだから、ダメに決まっている。
生来は真面目などぶろっく、行政に呼ばれたということでいつも以上に張り切ってくれるに違いない。どんな阿鼻叫喚になるのか、楽しみだ。
ぜひ足を運ばなくてはなるまい。

などと妄想を広げていたら、TVerで「アンナチュラル」の配信が始まったというニュースが流れてきた。
今まではNetflixでしか観られなかったから、無料のTVerで配信してくれるのは素晴らしい。
「アンナチュラル」はテレビドラマ評論家のオレが絶賛するドラマである。脚本がよくて、演出がよくて、役者がよければ面白いに決まっているという見本のようなドラマだ。特に役者たちが最高だよなあ。
これで主役のさとみが学会信者でなければもっといいのだが、ついその事実がちらついて集中できないというのが玉に瑕。
いや、そんなことはどうでもいい。井浦新も窪田正孝も市川実日子も松重豊も、すべてが素晴らしいのであった。
今日も酒を飲みながら、オレが気に入っている話を観てしまった。何回目だと思いつつ、何回観ても面白いよなあと感心する。
TVerだからもっと多くの人に観てもらえると思うと、嬉しくなる。


2025.06.08

鳥の声とか水の音とか波の音とかで検索だ


ここのところ平日は取材仕事ばかりで、書くべき原稿に手がつけられず、山のように溜まっていた。
それを一気に片づけるため、土日はずっとパソコンに向かう。
YouTubeで鳥の声を8時間流しっぱなしにする。山の中で書いているような気分になって、とても集中できる。
土曜日1万2000字、日曜日1万2000字。
書き続けてどうにか全部終わらせる。ふう、疲れたぜ。
あとは一晩おいて読み返し、推敲してメールで送ればよろしい。
昔は1日1万5000字は楽勝だったが、最近は衰えてきて1万2000字がやっとだ。
頭が疲れるというより、肉体的につらい。キーボードを打つのが苦痛になってくるのだ。
まったく年は取りたくないものだ。
幸いなことにこの土日はサッカーの試合もなく(正確に言えばアルビレックスの試合がない)、おかげで集中を切らさず原稿を書き続けられた。
アルビレックスの試合があると、勝てば祝杯、負ければやけ酒となって、試合後はとても使い物にならないから、困ったものである。


2025.06.07

買うならオーディオテクニカ一択


イヤホンが苦手だ。
音楽制作作業をしていた頃はモニター用にはヘッドホンオンリーで、聞いて楽しむ、つまりリスニング用にはスピーカーから音を出していた。ウォーキング中に音楽を聴くのもヘッドホンだった。
苦手な理由は、耳を痛めたくないことに尽きる。イヤホンは確実に耳にストレスを与え、痛めつける。耳に負荷を与えない骨伝導方式のイヤホンもあるにはあるが、やはり音質は劣ってしまう。
電車の中を見渡すとかなりの人がイヤホンを耳に突っ込んでいて、今やこれがデフォルトの通勤スタイルなのかもとさえ思ってしまう。
皆さん何を聴いているのだろうか。
音楽以外だと、オーディオブックが多いのかもしれない。
一時、AmazonのAudibleを試した息子によれば「なかなかよい」とのことだった。継続しなかったのは、月々の利用料がかなりの金額になるためだった。
確かにボケーッと電車に乗っている間に耳から何らかの情報を取り込むのはいいかもしれない。でも、読書はやっぱり紙の本に限る。
ならば聴くのはradikoなどになるのかと思うが、イヤホンをしてまで聴くのもなあ、と思っている。
そんなことを言いつつも、一度Audibleを試したら一気に夢中になってしまいかねない自分もいたりして、危険だ。


2025.06.06

レッツゴー小見洋太、ララララーラーラ小見洋太


今年の冬、推しの顔写真キーホルダーという企画があったとき、息子とオレが迷うことなく一致して決めたのが小見洋太だった。
うーん、やっぱここは小見だな。うん、小見だろう。
以来、息子とオレの今年のキーホルダーは「必勝」と書かれた小見のキーホルダーだ。
それほどオレたちは小見が好きだった。

小見洋太とは、去年のルヴァンカップ決勝でこちょこちょPKを決めて一躍話題になったちびっ子選手である。
この試合の3点目も小見だった。藤原→長倉→小見の流れるパスワークは、今見ても惚れ惚れするほど美しい。わずか半年前にこんな美しいサッカーをしていたとは信じられないほど、今のアルビレックスはダメチームになってしまった。
そのダメチームから、小見洋太が抜けることになった。
移籍先は柏である。
先日のホーム湘南戦でゴールを決めて勝ったとき、DAZNのインタビューで号泣した姿に、大勢のアルビサポが心臓をわしづかみにされ、小見がいるんだからまだ大丈夫だと一緒に涙したのだった。
それだけにこの移籍で誰もがメンタルをやられている。

もちろん小見は1ミリも悪くない。プロがいい条件と環境を求めてステップアップするのは当然のことだ。
だから小見には頑張ってほしい。中盤にタレントぞろいの柏で、小泉あたりからポジションを奪うのは至難であろうが、小見なら大丈夫。きっと這い上がれる。願わくば、昔の丸刈りに戻してほしいものだが。
小見が這い上がる姿を、オレは見てきた。
小見を初めて見たのは、高校選手権だった。小さいけれど機敏で技術もあり、いい選手だなあと感心したものだった。それがアルビレックスに入団してオレたちの選手になると知った時は、心底驚き、歓声を上げたものだった。
当時の昌平高校からJリーグ入りしたのは4人。その中で小見だけがJ2で後はJ1チームに加入したのだった。
それから5年たった今、J1レギュラーをつかんだのは小見だけで、他はJFLが1人、J3が1人、引退が1人。J2で地道に努力を続けてきた小見だけが残ったわけで、まさにウサギとカメだ。
そんなカメにオレたちは心を寄せていたのである。
カメはカメらしく、その歩みで柏も踏み台にして大きく羽ばたいてくれ。あの坊主頭の高校生がこんなにもビッグになったのかと、オレを驚かせてくれ。

若くて、真面目で、給料の安い選手だから、他のチームから声がかかるのは当たり前だ。それでも小見が今まで残ったのは、ただひたすらアルビレックスのボールを握るサッカーがやりたかったからだ。
悪いのはクラブである。
ど田舎で、給料が安くて、クソ戦術のクラブなのだから、選手が逃げ出すのも当然のこと。ど田舎なのは仕方ないにしても、給料と戦術はいくらでも手を打てただろう。
「今季は一度もビルドアップの練習をしていない」というマイケルのコメントには、心底仰天したわ。そりゃあ選手もうんざりして逃げ出すわな。
まだ谷口がいる。藤原がいる。ゴメスも高木も早川もいる。だから応援はするが、今回ばかりは本気で呆れたわ。
いっそ、柏のサポにでもなったろかと思うほどである。

その柏とは、順調にいけば天皇杯3回戦で当たる。そのとき、小見に例のこちょこちょPKでも決められたら、アルビレックスサポのメンタルは総崩れだろう。
いや、順当に行かずに早々に敗退する可能性の方が高いか(笑)。
小見、頑張れ。柏で輝け。
だが、あのキーホルダーは捨てる。よその子のものはいらない。


2025.06.05

アルビレックスには代表選手がいる


ワールドカップ予選のオーストラリア戦。
日本はすでにワールドカップ出場を決めているので若手を試す場である。
対する2位のオーストラリアは、出場権獲得のために絶対負けられない。ここから引き分けで乗り切ればよいのだ。というわけでオーストラリアは最初から、引き分け狙いのサッカー。
当然、塩試合となった。
日本はというと、自分が目立つことだけ考えた若手の身勝手プレーのオンパレード。瀬戸なんてひどいもんで、同じディフェンスの渡邊にいいところを渡すもんかとばかりに絶対パスしない有様。
あげくに自分の失敗を取り返そうとしてマークがずれ、オーストラリアにロスタイムの失点を許してしまう。
しょうがねえなあ、おい。Jリーグのほうがよほど面白いわ。

そんなふうに日本中が呆れた塩地合いの中で、唯一、アルビレックスサポーターだけが大いに盛り上がった。
というのも、アルビレックスのセンターバック、ジェイソン・ゲリアがオーストラリアの右サイドバックで出場したからである。オレたちのチームから代表選手が出たんだぞ。盛り上がるのも当然だ。
後半、ゲリアが交代で入ると、息子とオレは大きな声を上げ、「よし、ここからはオーストラリアを応援しよう」と切り替えた。手のひら返しとはこのことである。
日本負けろ、日本負けろ。
そして、そのゲリアが起点となった攻撃でオーストラリアがゴールを決め、勝ったのだから、実質アルビレックスが日本代表に勝ったようなものだ。アルビサポは大騒ぎ。
日本で一番この試合を楽しんだのだった。

「ブラック郵便局」宮崎拓朗・新潮社。
数えてみたら我が家の徒歩圏内に郵便局は4つもあった。どれも小規模郵便局である。ごく普通の。
メールだLINEだ宅急便だと、郵便局でなければできない仕事がどんどん減って、人口も減って、こりゃ郵便局も減るのが道理のはずだがまったく減っていない。おっかしいなあ、なぜなんだろう。
という疑問を解き明かしてくれるのがこの一冊だ。
当然のことながら郵便局を維持するには莫大なカネがかかる。家賃、光熱費、人件費その他諸々。
切手やハガキの収入が減った今は、それを保険の収入で穴埋めしている。そこで、なんとしてもノルマを達成しなければ友人局は維持できないと脅され、ハッパをかけられ、現場では客を騙すような勧誘活動が横行するようになった。
そうした圧力を最もかけてくるのが局長が集まった局長会という組織である。これの悪辣なこと悪辣なこと。読んでてあ然としたわ。
そして、この局長会が案の定、自民党とつながっていることが明らかとなって、結局そういうことだよねーと納得。


2025.06.04

スーパースター


長嶋茂雄のことも書いておかなくては。

喪主が二女の三奈ということには、驚きつつもやっぱりなというのが正直な感想だった。
本来なら当然のことながら一茂が喪主を務めるべきである。だが巷間噂されていたように、一茂は長島家とは縁を切っていたのだろうし、長島家も一茂を許せなかったのだろう。
長島家が大切にしていた品を、かつて一茂がカネのために勝手に売り払って長嶋茂雄が激怒したというニュースがあった。三奈と一茂はもともと折り合いが悪かったことに加え、介護を三奈にすべて押しつけたことで関係の修復は不可能になったようだ。
長嶋茂雄が自宅に帰るとき、一茂と三奈がそろって付き添ったのは、さすがに実の親の死去ということで、このときばかりはすべてを飲み込もうということになったのだろう。

そして謎が謎を呼ぶ長女の存在がある。メディアにまったく出てこない長女は、今回も一切姿を見せていない。一般家庭で静かに暮らしている、障がいがあって施設で暮らしているなど、諸説紛々。本当のことは誰も知らないようだ。
今回の状況を見ても、もはや存在しない人として扱われているのかもしれない。

これほどのスーパースターの、誰もが羨む家庭であったろうに、最後がこういう状況とは、まったく人生とは理不尽なものだ。
オレは長嶋茂雄にまったく何の思い入れもないが、そうしたもの悲しさは感じている。


2025.06.03

噂の真相


ガセもあるだろうが、今日は様々な噂が飛び交った。

まずはこれだ。マリノスをDeNAがお買い上げの噂である。
倒産のカウントダウンが始まった日産にとって、地元工場を閉鎖して地域経済に大きな迷惑をかけながらマリノスを所有し続けることはありえない。新横浜の日産スタジアムのネーミングライツ(5億円)更新の動きがないのも当然だ。
よってマリノスはJ2降格と同時にたたき売りされる。
だったら買っちゃおうかなとお財布を開いたのが、ご存知DeNAの南場ちゃん。ベイスターズに味を占めて、もう一つ、横浜のシンボルを手に入れようという企みだ。つまりDeNAは野球とサッカーの両方を運営する、かつての読売のようになるわけだ。
ところがここで問題となるのがSC相模原である。大方の人は知らないが実は相模原にもJリーグチームがあって、その経営にもDeNAは関わっている。
つまりマリノスを手に入れると同一リーグで同じ経営チームが闘うことになり、これはJリーグの規定に違反してしまう。そこで浮上したのがマリノスと相模原を合併させようという仰天プランである。
この場合、身売りされるのはマリノスだから、相模原がマリノスを吸収するという下剋上が発生。
そんなことに耐えられるマリノスサポではないから暴動が発生し、「合併するなら名前を返せ、オレたちが新生マリノスを市民クラブとして運営する」と啖呵を切ってしまい、それを見たFC横浜が指を差して笑うところまで見えている。
一方、旧マリノスを合併したはいいものの、ブランド価値では横浜に大きく劣るのが相模原。
あっさり相模原の名前は捨ててチーム名は横浜となり、愛称もベイスターズとなるのであった。
もっとも南場ちゃんは新潟県の出身で、どれだけアルビレックスが出資をお願いしても、サッカーには興味がないからと袖にし続けた過去があるから、マリノスなんかに手を差し伸べるとは想像しにくいのだが。
たぶんこの噂はガセだ。

続いての噂が白鳳だ。
人間関係でいじめ抜かれ、後輩の照ノ富士が上司になることだけは受け入れられないと相撲協会を飛び出した白鴎。なんと相撲ならぬSUMOのプロリーグを立ち上げると噂されている。国際的な大企業がスポンサーにつく目途も立ったとか。
白鳳はモンゴルも巻き込み、国際的なプロリーグを考えているようだ。
だが、ちょっと待て。大相撲も興行であるからプロリーグである。ということは、SUMOのリーグは大相撲とはかなり様相の異なるものになるのではないか。
ということで容易にイメージできるのがプロレス化である。もともとモンゴル相撲は蹴りやパンチもあるから、それに近いスタイルとなると、やはりプロレスとなる。
当然ショーアップされ、土俵はリングになり、行司はレフェリーとなって、大男がまわしを着けてぶつかり合うところ以外は、相撲とは似ても似つかないものになるだろう。要するにWWWFだな。
もっとも相撲とは神事、つまりは宗教行為である。スポーツなどではない。
白鳳は長年横綱をやってきたのに、そんなこともわからないのかと、周囲は呆れているようだ。
だふんこの噂も半分ガセ。

もう一つの噂が、政治だ。内閣不信任案を出されたら、石破ゲルはすぐさま解散を決意するようだとの情報である。となるとこの夏は衆参同時選挙だ。
当然、自民党はボロ負けする。そんなことは腹黒い幹事長あたりはとっくに織り込み済みで、責任を取って石破ゲルはクビ。幹事長は立憲を巻き込んだ大連立を構想する。
「野田さん、あんたを首相にしてあげまっせ」という悪魔のささやきにぐらぐらしているのが立憲の野田さんで、結局はこのささやきを飲み込んでしまうことだろう。野田なら自民も転がしやすい。
村山の阪神淡路大震災、菅の東日本大震災のように社会党系の総理が誕生すると大災害が起きるのは決まっているから、今回も野田政権で南海トラフが起きて、政権担当能力皆無の連中が難局をうまく乗り切れるわけもなく、あっさり崩壊。
ここで満を持してアイツが立ち上がるというわけだ。
そうである、小泉ジュニアである。
ジュニア政権爆誕で、いよいよ日本のアメリカ売りは加速するのだが、中国に買われるよりはなんぼかマシ。
バカのジュニアを小林ホークあたりが支えれば、意外と長続きするかもしれない。
この噂は、ガセというより妄想ではあるのだが、案外現実味があるのではないか。

そして本日は長嶋茂雄が逝去。これはガセではなかった。
亡くなったのが朝なのに、夜には日本テレビが2時間の緊急特番を放送。あまりの手回しのよさに、危ないという噂が流れた5月頃から番組を準備していたとしても、露骨すぎるとみんなちょっと引く。新聞も予定稿で埋め尽くされた。
ON砲はオレの小学校時代には世間のヒーローだった。昭和がまた消えたという感慨はある。


2025.06.02

骨董米とかヴィンテージ米とかはどうだろう


オレの生まれ育った新潟では、見慣れぬ顔の男が農家を1軒1軒訪ねてまわり「コメを売ってくれないか」と持ちかけているそうだ。明らかに投機を目的とした連中だ。
価格統制そのままに備蓄米を安く放出させて「どうだ」と悦に入っている小泉ジュニアの顔を見るたび、次の総理はオレだって思っているんだろうなあと苦笑しつつ、本当に手を着けなければならないのは投機目的のこうした行為を取り締まることだろうにと思う。

それにしても、と思案する。
こういうことを書くと怒られそうではあるのだが、本当にみんな、5000円のコメが買えないのだろうか。
日々の生活が苦しい貧困層は別として、2000円のコメを買うために早朝から行列しなければならないほど追い詰められているのだろうか。そんなわけはないだろう。
買えよ、5000円のコメを、と思う。
それとも実はそこまで日本人が貧しくなったということなのだろうか。そんなことはないよなあ。
と思って調べてみたら、仰天した。
日本では6人に1人が貧困層なのだそうだ。
そして200万人が食事で十分な栄養を摂れていないそうだ。
……。
どこの国だよ、ニッポン。

小泉ジュニアは、古古古米という呼び方は印象が悪いので新しいネーミングを募集しているそうだ。そういうところだぞ、ジュニア。
いや、こんなことをしている場合ではないということはとっくにわかっていて、あえてアホの振る舞いをしているのだろうな。
一番アホは国民ですから、てへっ。きっと腹の底で笑っているのだろう。


2025.06.01

今日から夏


日曜日の朝だというのに、子供たちがリュックを背負ってわらわらと歩いている。運動会なのか。 運動会はだいたい土曜日だが、昨日は雨だったから、日曜の今日に順延となったのだろう、きっと。
町田のスタジアムではびしょびしょのピッチで選手たちがボールを蹴っていて、ネットでは「田植えができる」と笑われていたほどだったから、都内はどこも雨が酷くて運動会どころではなかったに違いない。

車で小学校の前を通る。看板が出ていた。「運動発表会」と書いてあった。
運動発表会? 運動会とちゃうんかーい。
きっとあれだな、順位を付けてはいけません、みんな平等、みんな同じでみんな良いという共産党的クレームがモンスターペアレントから噴出することにうんざりして、こういう呼び方になったのではないか。
駆けっこもリレーもパン食い競争も、みんな順位を付けて勝ち負けがあるから面白いのではないか。しょうもない。
まあ、外野のオレが口を挟むことではないが。

そうか、Jリーグも「サッカー発表会」と名前を変えれば、順位がつかなくて、オレたちもハッピーになれるんじゃないか?
これはいいアイデアだな、うん。
納得しながらオレは、その足で駅前の松屋に行き、朝定食を食べる。松屋の朝定食は、安くて美味くて量があって、最高だぜ。

「レコーディング・エンジニア史」内沼英二・DU BOOKS。
レコーディングエンジニアというのは不思議な存在で、音作りに決定的な影響を与えるというのに、名前も知られず、ギャラも低い。それでも誇りを持って続けられるのは、とてつもなく面白い仕事だからだろう。
というわけで、トップクラスの日本のレコーディングエンジニアがこれまでの仕事を振り返った本。
「また逢う日まで」のコーラスのミキシングは大失敗だったなど興味深いエピソードが散見されるものの、総じて薄っぺらい内容で期待外れ。晩メシ前の90分であっさり読破。
同じシリーズの「日本の編曲家」は今でも繰り返し読んでいるほど深い内容なのに、これはこまったものだ。
2500円もしたのに。コメより高い。


2025.05.31

△××△△×△×○△×△○×△×○×16


ウチの子の出来が悪いなんて、よくわかってんのっ!
だからって、他の人に「出来が悪いですね、お宅のお子さん、おほほ」と言われると腹が立つのっ!
よーし、それならとちょっと無理して東大進学クラスに入れてやる。
でも、やっぱりFランはFラン。無理するんじゃなかったわ。
改めて、ウチの子がどれだけ出来が悪いか、よくわかったわっ!

というのが、今のオレの気分である。
半年前には「ルヴァンの決勝の相手がアルビでよかった。いい試合ができた。ぜひ来年も決勝で会いましょう!」と言ってくれた名古屋のサポが、今日は「J2レベルのディフェンスだったね」とオレたちをあざ笑う。
選手は悔し涙で、こっちは、すんませんでしたねと肩をすくめる。
実際、選手のクオリティがあまりに違いすぎて、やっぱりウチの子は出来が悪かったんだと思い知らされる始末。J1で通用するのは藤原と長谷川ぐらいしかいない。
戦前の予想通り、降格は間違いないだろう。今日勝てば首の皮一枚は残れたのだが、もう無理だ。

ある評論家が面白いことを言っていた。
「新潟のサッカーは、準備だけ見ればJ1でトップクラス。それを現場で選手に落とし込めていない。なので選手もサポーターも、なぜ負けたかわからない、モヤモヤした気持ちではないか」
まさにその通り。上層部は完全なるサッカーオタクで、その理想を選手に落とし込めていない。そして上層部は現実に合わせて軌道修正できない。
モヤモヤした気持ち? いやあ、チカラのないことがきっぱりとわかって、むしろ清々しいわ。

短い春でした。明日から厳しい夏です。
短いJ1生活でしたが、楽しかったです。クラスの皆さん、ありがとう。
ボクたちはFランで背中を丸めて暮らします。


2025.05.30

飲酒習慣


本日は一日机に向かって、たまった原稿を片づける。
右から左へ、斬っては捨て、斬っては捨てと、片づける。今、切手は捨てと変換されたので、ちょっと噴いた。
もちろん斬っては捨てというのは例えであって、そんなに順調に進むわけではない。時々、言葉に詰まったり、頭が回転しなかったり。
何よりも体力的にキツくなってきた。昔は1日で1万5000字は書けたが、今は1万字ちょっと。体力低下とともに生産性が落ちているのだろう。これか老いるということか。
まあ、考えてみればオレも67歳だもんな。
もっとも松本清張とかは晩年もとんでもない執筆量だったから、そんな文豪と並べるんじゃないよと自分に突っ込みつつ、オレもなんとか1万字オーバーはキープしたいと思うのだった。
こうして息も絶え絶えながら予定どおりに大量の原稿を片づける。
晩メシで飲むビールの旨さよ。医者に呆れられても、やめられませんなあ。
そういや先日インタビューした30代前半の美女は、休日になると昼間から飲み始めるらしい。
夫婦で「絵昼ご飯食べに行こう」と店に入って飲み始め、そのまま夜の12時まで飲み続けるのだという。なんと12時間飲酒マラソン。これが毎週のことなのだそうだ。
店は上野の屋台街。一度行ったことがあるが、底辺の飲み屋街だ。
あんなところで夫婦2人、12時間も飲み続けるとは、さすがに呆れた。
「でも、平日は一滴も呑まないです。家にアルコールを置いてないし」。
ぎょ。オレは12時間飲酒はできないが、毎晩飲んでいる。
週に一度の12時間飲酒と、毎晩の飲酒。果たしてどっちが不健康なのだろう。
どっもどっちだが、上野の底辺飲み屋街というところで、オレの勝ちのような気がする。


2025.05.29

世界は歴史的な転換期を迎えているのだよ、諸君


今日もちょっと難しい取材があり、有楽町まで出かける。
有楽町で立ち寄るカフェは、国際フォーラム地下のプロントだ。広くて空いている。暗いのが気にはなるが。
ところが今日は国際フォーラム内でイベントがあったようで、しかもそれが外人ばかりが参加する趣旨のものだったようで、プロントには外人の長い行列ができていた。
ビジネスマンとは違う雰囲気なので、学者か研究者の集まりだったのではないか。けっこう地域な雰囲気の外人ばかりだった。聞こえてくるのも英語とは限らず、何語かもわからないような言語も多かった。
オレも行列に並ぶ。
当然、やたらと時間がかかる。レジのためだ。
外人たちはメニューを指差して注文し、それにレジがカタコトで対応し、1つなのか2つなのか、持ち帰りなのか、支払はキャッシュかカードかなどとやりとりするので、時間がかかるのである。
並んでいるのはオレ以外全員が外人。やっとオレの番が来て、オレの顔を見たレジが、明らかにホッとした表情だったのが面白かった。

難しい取材をサクッとこなしたオレは、丸ノ内線・西武線と乗り継いで帰る。途中、池袋駅構内のフードコートでナポリタンを食べる。安くて早いのはいいが、不味いのはいただけない。
湿気の多い一日で、家に帰ってぐったりする。本来ならシャワーを浴びたいところだが、そんなことをしたら絶対に昼寝をしてしまうから、シャツを着替えるだけで我慢する。
この天候でこれだけぐったりするのだから、夏が思いやられる。もうすぐ春も終わるから、今からうんざりだ。

「世界秩序が変わるとき」齋藤ジン・文春新書。
話題の一冊なので読んでみた。示唆に富んだ一冊だった。
日本が没落して中国が躍進した30年間。実はこの期間とは、新自由主義の時代だった。
今、その新自由主義が終わりを告げたことで、カジノのオーナーであるアメリカは大きな政府に舵を切り、中国は地政学的・人口構造的な理由によりはっきりと衰退の局面を迎えた。それを認めたがらない習近平は、もうすぐ台湾有事に走るだろう。
カジノのプレーヤーはどうやってもアメリカには勝てない。この世界のオーナーはアメリカなのだ。そのアメリカが盛大に舵を切ったので、これから30年、再び日本の時代がやってくる。
概ねそんな内容だ。どこを読んでも非常に面白く、必読の一冊。こういう大局的な視点というのはとても大事なのだなあ。


2025.05.28

今やシルバーシートとは呼ばない


都議会選が近づいて、界隈がざわついている。
駅前ではいつも誰かが拡声器を使っているし、新聞の地方版にも風向きを読む記事が出始めた。
そんな記事の中に地元選出おばちゃん現職議員(71)という記述を見つけ、我が家の全員が噴く。
おばちゃん、70を超えてたんかーい!
議員の後援者が張り出しているポスターや選挙ポスターの写真は、実に若々しい。どう見ても50代、いや40代でも通用しそうな写真なのだ。
そのあまりの落差は、あんた誰レベル。詐欺すれすれだ。
政治家の写真なんてそんなものだろうが、流石に度を過ぎている。
事務所や後援者は議員を諫めないのだろうか。「せんせ、さすがにこの写真は有権者の反感を買う」と。
きっとそんな諫言には耳を貸さないのだろう。
年を取れば取るほど、若く見られたいというのは人間の業に違いない。

今日はちょっと難しい取材があり、オレは池袋から丸ノ内線に乗って大手町を目指した。
吊革につかまって新書を読んでいたら、座席が空いた。優先席である。
空いたといっても隣の席なので、その前に立っている中年女性が座るものと思った。そしたらその女性がオレの方を向き、にっこり笑って、どうぞとアイコンタクトを送ってきたのである。
優先席だから高齢者に譲ってくれたのだろう。だが待て。オレはこうして元気に取材仕事に向かっている現役だ。じいさんではなーい!
しかし、こういう状況では素直に好意を受け取るのが正解である。変に断ると空気が微妙になる。 オレは「ありがとうございます」といって頭を下げ、ありがたく優先席に座らせてもらった。
そして電車が大手町駅に到着し、ホームに降りたオレは、普段以上に大股で元気よく歩き出したのである。ほら、オレってこんなに元気で若々しいんだぞ、と。
そして、これじゃ、おばちゃん議員を笑えないなあと反省したのだった。


2025.05.27

コンビニマウント


田舎の人が東京に来て驚くことの一つが、コンビニの多さらしい。
あっ、今のセブンでアイス買うの忘れたから、次のコンビニに寄っていい?
そう言われて30秒後にファミマが現れることに衝撃を受けるらしい。
なにしろ田舎では最寄りのコンビニまで20キロとか、クルマで10分なら至近距離みたいな感じの所が珍しくないからだ。
ところが我が街は、そんなふうにコンビニでマウントを取っている場合ではなくなった。
昨日、ミニストップが閉店することを書いたが、これによって1キロ以上にわたってコンビニが一軒もないエリアが出現してしまったのである。
なんということだ。23区内の、しかもバス通り沿いのエリアだというのに。
これによって駅前のファミマで買い忘れがあったら、次のセブンまでバスに揺られて約10分という状態になってしまった。
田舎を笑えない練馬区民。
もっともこれは我が家の生活圏とは関係のない地域のことであって、我が家にそんなに影響はない。なにしろ駅から我が家までの間にコンビニは5軒もある。およそ150mに1軒の割合だ。
これぞ都会。マウントが取れる。
そして今日もオレはセブンに立ち寄り、別に買いたいものはないなあと、手ぶらで出てくるのだった。


2025.05.26

他にもいろいろ観てるが忘れてしまった


店がどんどん消えていく石神井公園。
今度はミニストップが閉店だそうだ。
ミニストップ? 行ったことはないが、あれはあれで貴重な存在だったのだろう。ベルギーアイスとか。
コンビニはセブンで事足りるとは言え、やっぱりバラエティはほしい。そもそも近所の人にとっては不便になるだろう。
店がどんどん消えていく街は、悲しい。

「サンセット・サンライズ」
震災後の東北をリアルに描いた映画。復興と空き家問題をからめ、そこに菅田将暉と井上真央の恋愛をまぶしたコメディチックな作品に仕上がっている。
ギャグはから滑りしてちょっと引くが、役者が抜群にいい。特に井上真央が泣きながら高速で包丁を叩いてなめろうを作るシーンは必見。
脚本はクドカンなのね。相変わらず東北なのだな。

「怪物」
オレは是枝作品とは相性が悪いというか、「海街diary」以外の是枝作品を面白いと思ったことはない。これも評価は高いが、オレとしてはまったくピンとこなかったなあ。
学校のイジメ問題、母子家庭問題、トランスジェンダー問題など、様々な問題をこれでもかと詰め込んだ、うんざりするような作品。
安藤サクラがさすがの演技で唸らさせる。それ以上にビビるのが田中裕子。こいつこそ怪物だと思った。小学校の校長を演じているのだが、背筋が凍りそうな存在感だぞ。

しかし、最近の配信では「ラストマイル」が群を抜いて面白かった。あれは「シンゴジラ」に匹敵する面白さだ。
繰り返して見たいのだが、有料なんだよなあ。無料配信になるのを待つか。


2025.05.25

△××△△×△×○△×△○×△×○16


後半44分、クローザーとしてピッチに投入されたのが早川史哉。早川にキャプテンマークを引き継いだのは、堀米悠斗。
アルビレックスのこの2人は、実は中学時代、アルビユースジュニアと札幌ユースジュニアの選手として対戦している。
時を超えて20年後、同じチームでキャプテンマークの引き渡しをすることになるとは、なんとエモいのだ。

その早川が試合後にこう言った。「あいつのことを全力で支えたいし、一緒になって戦いたいと思っている」。
実は今日の試合に至る期間に、アルビレックスではけっこうな事件が起きていたのである。
全体の意思統一が図れず、崩壊寸前となっていたチーム状況を愁い、意を決した堀米が1人、監督と強化部長への直談判に乗り込んだ。
いくらキャプテンとは言え、選手が監督の戦術にもの申すというのは一線を越えている。選手は駒。監督の要求通りに動くのが使命である。
そんなことは重々承知しているから、堀米も「干されるかも」という覚悟で話し合いを求めたのだ。実際、京都や名古屋あたりでこんなことをしたら、たちどころに干されるどころか、不満分子として放出、移籍が当然だろう。
実際、アルビレックスのベテラン選手も堀米に対して「それは一線を越えている」と止めようとしたほどだ。
だが、堀米は意を決して戦術の変更を申し出て、監督もそれを受け入れた。そんな経緯があったから早川も「あいつのことを全力で支えたい」と言ったのである。
エモい。実にエモいではないか。もうこれだけで泣きそうである。

そして、もっとエモかったのが逆転のゴールを決めた小見である。
DAZNでヒーローインタビューを受けた小見は、カメラの前にも関わらず号泣。「みんなの期待に応えられなくて申し訳なかった、やっと今日、結果を出すことができた」。
しゃくりあげ、顔を真っ赤にし、涙を流しながら誠実に答える小見に、そんなにも苦しかったのかとオレたちはもらい泣きし、そしてチームメイトは「あれ、泣いてる」「泣いてるよ」とはやし立てるのであった。
最高にエモいではないか。

というわけで、今日、やっとホームでアルビレックスは勝った。最後のホームで勝ったのが去年の9月だから、エモいというか、グロい。
堀米が直談判したことで今日のゲームでアルビレックスは完全に去年までのチームに戻った。つないでつないで、ビルドアップして、戻して、つないで、またビルドアップしてという、異常なしつこさのポゼッションサッカーを取り戻したのである。まさにこれが積み上げてきたものだ。
先行は湘南。新外人のとんでもないミドルが炸裂し、こりゃあ交通事故だよねーと天を仰ぐ。すげえ外人だが、だがこいつはビルドアップにも参加しないし守備もしないし、ついでに怪我はしたようで、要するにこいつにボールが渡らないように出所さえ抑えておけば問題なしと判明。
対して我が軍は、つないでつないで谷口が同点弾を決め、つないでつないで小見が逆転弾を叩き込む。谷口がシュートミスをせず、小見がオフサイドのミスをしなければあと2点取れて、4−1の完勝だったはずだ。
終盤の10分、点を取りに行くのか逃げ切りに行くのかの意思がバラバラで、ずるずると下がって重心が重くなるいつもの悪いクセが出てしまったのはいただけない。
これを救ったのが、マルティン・ペーターセンというドイツ人レフェリーである。

今日は国際審判研修プログラムとかで日本に派遣されているドイツ人が試合を裁いた。ブンデスで76試合を裁いているというプロフェッショナルで、ホームアウエー関係なく、スタジアムの全員がそのレフェリングに唸らされた。
めったに笛を吹かない。吹いても長短、強弱の変化で笛の意図をきちんと表現する。決してボールの邪魔をせず、常に選手とボールのトライアングルの位置に立つ。まるで忍者のように存在感を消していた。
実にノーストレスの、完璧なコントロールであった。
何より素晴らしいのはロスタイムの取り方である。今日は後半4分の表示だったが、4分過ぎたところできっちりとゲームオーバーの笛を吹いたのだ。ちょうど湘南のスローインの場面で、日本の審判ならおまけで投げさせたことだろう。
そんなあいまいさを許さず、厳格に終わらせても選手が誰一人文句を言わなかったのは、英語もドイツ語もできない連中であることに加え、それまで文句の付けようのないレフェリングをしていたからに違いない。
おかげでラインをずるずると下げてプレッシャーを受けまくっていたアルビレックスは無事に逃げ切りに成功。あと2分試合が延びていたら、正直、追いつかれた可能性が高かったと思う。
実にまったく素晴らしいレフェリングで、ぜひ日本の審判も見習ってほしいものだ。

このドイツ人審判は、Instagramに新潟で寿司を食ったと上げていた。巻物中心の安そうな寿司ランチである。それでもきっと美味かったに違いない。
この極上の寿司の味わいがあっての極上のレフェリングだったのだろう。できればこのまま日本にとどまって、ずっと試合を裁いてもらいたいものである。
というわけで、今日一番エモかったのは寿司だったという話だ。


2025.05.24

その名はOZ。大泉学園にあるからだ


隣町に西武系のショッピングモールがあって、我が家も時々利用していたのだが、この夏、全面リニューアルとのことで一気に中がガラガラになった。
よくあるスーパーの衣料品売場、日用品売場は全面撤去。代わりに何が入るかは明らかにされてなく、ダイソーじゃねえか、ドンキじゃねえかと、地元では噂が飛び交う。
例えばクリップとか消しゴムが必要になったとき、こういうところの文具コーナーは重宝してたのよ。消しゴム一つ、わざわざネットで買うわけにはいかないから。
あるいは衣料品売場も、靴下とか、自宅用のトレーナーとか、安く買うのにちょうどよかったのよ。
こういう便利さがどんどん消えていくのは困ったものだ。
先日、リニューアルに備えてガラガラになった店内を歩いていたら、写真屋さんのあった場所で「何年でしたか」「もう40年以上になりますわ」という会話が聞こえてきた。常連客と店主なのだろうか。
店舗の入れ替えに合わせて、引退するのだろう。写真屋という業態そのものも厳しいものなあ。


2025.05.23

郵政の次は農協


小泉進次郎が大臣になったら、突然、農林中金が1兆8078億円の赤字だと報道された。
きな臭いなあ。
こんなに巨額の赤字が急に浮上するなんて。

赤字です、民営化しないといけません(泣)

ファンドのお金を入れましょう、そうしましょう!

実はアメリカのファンドでした。てへっ!
という流れで、農協をアメリカに売り渡してしまうのではないか。小泉家の考えそうなことである。

などと陰謀を疑っている場合ではない。
また地元から店が消えていくのだ。今度は酒のディスカウンターだ。
安売りを看板に掲げておきながらちっともディスカウントしていない店で、お茶のペットボトルともなると、2リットル6本の箱でスーパーより500円も高かったりした。それでもたまに珍しいビールなどを置いていたので、半年に一度くらいはのぞいていた。
この店が今月いっぱいで閉まってしまうのだという。
安くないディスカウンターであっても、閉店となるとやはり寂しい。

続けて閉店が決まったのが、100円ショップだ。こちらは駅前立地。もう25年も営業を続けている老舗だ。
貼り出された案内によれば「長引く円安で仕入れ価格を商品に反映させることが難しくなった」と、わかったような、わからないような理由が書いてある。
別に100円にこだわらず、150円でもいいから続ければいいのにとは思うものの、当事者には当事者の意地があるのだろう。

こうして次から次へと地元の店が消えていく。飲食店も少なくなった。
少子高齢化やECの浸透で、小売店が厳しくなっているのは自明の理。廃業せざるを得ない店が多いのも仕方ないことだろう。
そこにコロナが追い打ちをかけて、全業種の中で最も就業者数の減っているのが小売なのだそうだ。厳しいなあ。
このままではオレがヨボヨボになる頃には、このあたりも買い物難民であふれてしまうのかもしれない。


2025.05.22

清き一票


都議選が近いからいろいろと騒がしい。
今週もハードだったから、オレは気分転換に仕事帰りに一杯飲むことにした。
本当は取材先の豊洲で軽く一杯の予定ではあったのだが、同行者の都合が悪くなって解散。結局地元に帰ってきて1人飲みすることにしたのである。
刺身を食べながら軽く飲んで、さて帰ろうと駅前を通ったら、やたらと騒がしい。
いろんな連中がマイクで叫び、ビラを配っている。
見たら、改札前には国民民主、バス停前にはれいわ、スーパー前には参政党がいるではないか。声の大きい連中ばかりだ。
ビラを配っていた参政党のじいさんとちょっと立ち話をする。お願いしますお願いしますとか言わないじいさんだったが、連中も大変なようだ。
公明党は相変わらずママ友ネットワークを使って、学会が何度もランチに誘ってくる。嫁は律儀にそれに付き合って、毎回「投票は別」ときっぱり断っている。会員の高齢化で、連中も大変なようだ。氷川きよしが後押しになっているのだろうか。

国政とは異なるから、石破ゲルとか山尾ガソリーヌとかは考えないで投票すればいいのだろうが、それにしてもなあ、という暗澹とした気持ちになる。
ゲルは「消費税率を下げるとレジの対応に1年かかる」「日本はギリシャより貧乏」と連日のアホ発言だ。バカか。バカなんだろう。底抜けの。ここまでバカだったとか、さすがに想定外だった。
バカのくせしてプライドと自意識だけは異常に肥大しているから始末に悪い。
だからといって都議選の結果で辞めるとも思えないし、困ったものだ。

息子に、どこに相談したらいいのだとたずねても、相変わらず「ふふふ、自分の頭でよく考えろ」としか言わない。いったいオレはどうしたらいいのだと、家に帰って風呂に入り、引き続き酒を飲みながら叫ぶのだった。


2025.05.21

3回戦敗退


前半終了のホイッスルが鳴った瞬間、スタジアムは激しいブーイングに包まれた。
ハーフタイムに味方サポからブーイングされるなんて実に珍しいことだ。
それほどアルビレックスの戦い方は酷かったのだ。

今日はルヴァンカップの3回戦。去年、異常に盛り上がったあの国立競技場の決勝戦を目指すトーナメントだ。
「忘れものを取りに行く」と、再度決勝に挑むとポスターで散々煽っておきながら、忘れものしたことさえ忘れましたてへっ、という試合だったわけだ。
オレと息子も絶望したよ。収穫といえば、使えない選手がやっぱり使えないことがはっきりしたことだった。まあ、目も当てられない。
相手のヴェルディも酷かったのよ。立ち上がりは、なんじゃこのチームはと驚き、これなら大楽勝と安心したほどだ。それが終わってみたら大恥かいての敗戦。
選手個々の力量が酷いことに加え、前線が「早くボールをよこせ」と苛立ち、守備陣がボールの出しどころがないと苛立つ、そんな分断が露わになった。
キーパーの藤田がボールの出しどころを見つけられなくて数秒固まる、そんなシーンを何度か見せられて、本当にチーム内がうまくいってないんだなと実感した。
前線は(昔の鈴木のように)ボランチまで降りてきてボールを引き出せ。ディフェンスはビビってバックパスするのでなく、勇気をもって持ち上がれ。
見てるオレたちはそう声を枯らすものの、チーム内の意識はまったく統一できてなくて、いったい監督コーチは何を落とし込んできたのか。試合を重ねるたびに弱くなっていくチームを見れば、落とし込むどころか、落としこぼし続けているのではないか。
去年のルヴァンは楽しかったなあ。次は30年後かと思ったのが正しかったようだ。
早速ルヴァンカップ用に契約していたSPOOXを解約。月額2400円が浮いたわい。

あまりに情けない試合を見せられたので、口直しにと思い、リーグ戦のマリノス対神戸を観る。あっさり神戸が勝つ。
これでマリノスは7連敗。今年はまだ1勝しかしていなくて、ダントツの最下位。早くもロンリージャーニーだ。
今日はマツケンがセンターバックとか、この期に及んで遊んでいるのか。渡辺泰基はどこに消えた。
試合が終わって渡辺皓太や天野や喜田が泣いている。大映しになったサポーターのお姉さんが泣いていて、ついでにおっさんまで泣いている。
サッカーに負けて泣くな、バカ。泣くのは勝ったときだ。勝って感動するのが正しいサポーターだ。
紙のメンタルだな、マリサポ。
オレたちアルビサポを見てみろ。怒っているが誰も泣いていない。呆れてはいるが。
シーズンはまだ半分あるのだからまだ何とかなるべと思ってるし、何とかならなくても降格するだけだべ、と思っている。
鋼のメンタルだ。
今日の負けにしても、よし、これで試合日程が楽になった、これで残留に向けてリーグに集中できるとあくまで前向きだ。バカなだけかもしれないが、

それにしてもマリノスは、日産がアレだから間も悪かったな。
地元の追浜工場が閉鎖の憂き目にあって商店街をはじとした地域住民がどんよりしているというのに、道楽のマリノスだけにカネを使うわけにはいかないから、これまでのようにヤバくなったらカネを払ってスーパーな外人を連れてくればいいというわけにはいかなくなった。
そもそも立て続けに外人監督をクビにして、都度、億単位の違約金を払ってきたようなチームである。違約金を払うのがもったいなくて監督をクビにできず、自ら急用を申し出てくれないかなあと待っているアルビレックスとはわけが違う、アホな金満クラブなのだ。
この体質は親方日の丸の日産そのもの。救いの手を差し伸べたホンダとの統合を自らあっさり反故にしたプライドの高さがすべての命取りだ。
マリサポもこの際いろいろと反省して、オレたちと一緒にじっくりとJ2暮らしを楽しんだ方がいいよ。


2025.05.20

外見


ATOKの入力文字が勝手に切り替わる問題に悩まされて数年。オレはひらがな入力なのだが、数十文字入力したところで勝手にアルファベット入力に切り替わって、それまでの文章がすべてパーになるというのは、文章書きとして相当なストレスであった。
どうやら裏でメールチェックをしている際に何らかの悪さをされているようだと感づき、メールソフトのeMClientが犯人ではないかと疑う。だがこのメーラー、実にうまくできていて、ちょっと手放せない。
結果、日本語入力のストレスを抱えつつ、メーラーは代え難いという状態でごまかしてきたのである。
だが、最近になってやはりこのストレスは放っておけないと思い至り、メーラーを代えることにした。もっとも今まで何度もメーラー変更にはチャレンジし、そのたび、他のメーラーの使い勝手の悪さに閉口して、日本語入力のストレスを我慢するほうを選んだのだが。
一時は、ならばATOKをGoogle日本語に代えてみようと試したものの、それでも勝手に切り替わる症状は消えず、やはりメーラーに原因があると確信した。

今回もいろんなメーラーを試した。
そこで結局落ち着いたのが、MicrosoftのOutlookである。外見。
なんだ、つまらん。蕎麦屋で色々迷った挙げ句、ざる蕎麦を注文したようなつまらなさだ。
しかもOutlookは実に気の利かないソフトで、例えばメールの自動チェックは30分ごととデフォルトで設定されている。この設定を変えようといろいろ探してみても、見つからず、仕方なく今は30分ごとのメールチェックで我慢している。
それでもATOKが勝手に切り替わる症状は消えた。ありがたいことだ。
文章を書く際の最大のストレスがなくなったことは、やはり大きい。
あとは時間をかけて、Outlookをまともな仕様へと育て上げていくことだ。めんどくせえ。

「女の国会」新川帆立・幻冬舎。
山本周五郎賞を受賞したというので、早速読んでみた。とても面白かった。
女性国会議員、女性政治記者、女性市議会議員を核に、政治の最前線で女性がどんなに虐げられているかを描いた小説である。もちろんエンタメだから盛ってはいるのだろうが、なかなかにリアルで腹が立ったり、笑ったり。加えて犯人捜しのミステリー要素もしっかり詰まっている。 男のオレが読んでも面白かったので、女性が読んだらもっと共感するのではないか。


2025.05.19

時給600万円


カネの使い方についての話。
これは当事者から直接聞いた話である。その上場会社では、年に一度の社員総会(要するにキックオフ)にサプライズとしてジャニーズ(当時)のタレントをゲストとして招いた。
当然会場は大変な盛り上がりである。
そのタレントは1時間ほど軽いトークをして、大歓声に包まれながら満面の笑顔で帰っていった。
そのギャラ、なんと600万円。つまり時給600万円である。もちろん個人のポケットに入るわけではないが。
ひゃー、600万円かよと思った。そりゃあアイドルは辞められないわなあ。

ここで600万円も払うなら、その分、社員に還元しろよと思うのは間違いである。
当時、その会社の社員は約300人。600万円を配ると1人当たり2万円の特別ボーナスとなる。
2万円かよ、と思うだろう。もらって嬉しくないわけはないが、それ以上に、もっとよこせケチ、と思うだろう。ましてや家族に「2万円もくれたよ、ウチの会社って太っ腹だなあ」と喜んで報告することなどないだろう。
だが、アイドルが来てくれたとなると、家族や友人に「ウチの会社に××が来たんだよ」「へー、すげー」と盛り上がるだろう。自慢するだろう。
エンゲージメントを高めるとはこういうことで、これが本当に生きた金の使い方だと思う。時給600万円を捨てたのではない。600万円で会社愛を育てたのだ。社員に配るなんていうのは、近視眼的な考え方だ。
こういう判断ができるのが、優れた経営者だとオレは思う。

ではオレがその社長だったら? へへっ、社員に内緒で内部留保するぜ。


2025.05.18

△××△△×△×○△×△○×△×13


いやあ、弱い弱い。我らがアルビレックス新潟、たかが岡山相手に手も足も出なかった。
キックオフ直後に堀米がずるっと滑って転んだのを見て、いやーな予感がしたんだよな。案の定、想定以上にボールが滑るピッチが影響してか、パスはズレるわ、相手にすぐに回収されて反撃受けるわで、まったくいいところなし。
速さと強さの現代サッカーに対して、完全に力負けだ。呆れるほど弱かった。
いやいや、弱いことは前提だ。その上で互角に戦うために捻り出したのがポゼショナルサッカーだったのに、それをあっさり捨てたのだから、まともな試合になるわけがない。5年間かけて積み上げてきたのに、瓦解するときは一瞬なんだなあと空しくなる。
そもそもJ2中位の選手しかいないから、選手の質が良くないなんていうのはいわれなくてもわかっている。わかっているからこそ「おめーんとこの子は出来が悪いなあ」と外から言われると悲しくなる。
サポーターは移籍できないから、泥船になっても応援するしかない。まあ、そんなことは当たり前だから、今さらメンタルも何も関係ないわ。引き続き淡々と応援するのみ。
これは一度降格して地獄を見た経験がある強みだろう。初の降格に怯えるマリノスサポのうろたえぶりが微笑ましく思えるほどだ。


2025.05.17

ちいかわ地獄


本日は朝から杉並区の小学校でライブであった。
立川の例の事件の後だから不審者来襲と警戒されたのは仕方ない。どこからどう見ても不審者集団だからな。
いや、大変なのはそこではない。雨と道だ。
朝からまるで梅雨のような降り方で、そんな中、機材を積んで運転するのは苦行であった。これも徳を積むための修練と言い聞かせて歯を食いしばる。
道とは、杉並区の道のことである。小学校の周囲の道は車1台でやっとだというのに一方通行ではなく、しかもそこに遅れて登校する児童や保護者がわらわらといて、さらに立っている警備員があんまりてきぱきしてなくて(雨の中ご苦労様です)、えらい神経を使ったわ。
ライブそのものは30分でどうってことはないが、雨と道にぐったりと疲れた。

その疲れが倍加されたのがあれである。マックである。
昼飯のためにジョナサンに入ろうと思っていたら、手前の道路が渋滞している。おかしいと思ったら案の定、マクドナルドのドライブスルー渋滞だった。
本当に迷惑なんだよな、これ。やめてくんないかなあ。
田舎の方の広い道路ならやってもいいが、オレの近所のマックなんて、片側一車線のバス通りに加え、交差点の角地という最悪の立地なのにドライブスルーをやっている。当然大渋滞。ほとんど公害である。

しかも今日はどうやらハッピーセットがちいかわらしいのだ。
ちいかわのハッピーセット。
一体何のことか、専門用語過ぎてオレにはわからないのだが、どうやらちいかわというちっともかわいくないキャラの人形がオマケについてくるらしいのだ。ちいかわというちっともかわいくないキャラ(笑)。読めない。
ちいかわなんて、一体誰が喜ぶんだと思ったら、40代50代のおばちゃんと、一部おっさんたちらしい。まったく理解できない。まあ、それは趣味嗜好の問題だからいいとして。
そのちいかわのハッピーセットが今日から発売というので、マックのドライブスルーには長い渋滞ができてしまったようだ。
しかも多くの転売ヤーが紛れ込んでいたらしい。
転売ヤーはちいかわの転売が目的だから、ハンバーガーなんて邪魔くさい。どうするかというと、ハッピーセットを受け取ったそばからハンバーガーは捨てていくのである。ネットには、こうして店内に捨てられた大量のハンバーガーの写真があふれていた。
店のバイトは地獄、普通に買いにきた客も地獄。
マクドナルドの経営陣の頭の悪さは度しがたい。
溜息をつきつつ、オレはハンドルを切ってちいかわドライブスルー渋滞から抜け出したのだった。
こんな日本に誰がした。ちいかわがしたのか。


2025.05.16

頑張った自分にご褒美


今週はけっこう頑張ったので疲れた。
夕方帰ってきても、今週はもういいかという気分。ずいぶんと原稿は残ってるのだが、後回しだ。
こうなったビールだ、ビール。
というわけで、珍しく早く帰ってきた娘とヨメを連れ(息子は外泊して帰って来ない)、近くのチェーンのラーメン屋へ。
だってほかに店がないから仕方ないのだ。
オレはラーメンを食べず、ビールが飲めればいい。
もうちょっと近隣に店がほしいなあ。
チャーシューをつまみにギンギンに冷えた生ビールを飲みながら、来週はたまった原稿と格闘だ、と気合いを入れるのであった。

「彼女が探偵でなければ」逸木裕・角川書店。
というわけで、先日読んだ女性探偵ものの最新刊。似鳥鶏がTwitterで絶賛していたのは、これだ。なるほど、物語の奥行きがずいぶんと出てきた。人の心の闇のようなものがきちんと描かれている。ミステリーについても、伏線回収が見事。今後、この作家はもっとよくなっていくのではないだろうか。


2025.05.15

ありえないわ〜


石破ゲルと山尾ガソリーヌのどちらかを選べと突きつけられているのか、オレたちは。
「その2人なら石破だろうが、いっそ百田はどうだ」と息子は言う。
次の世代の人間がそう言うなら、その通りなのかもしれない。
とことん不幸な国民だ。
「少女は夜を綴らない」逸木裕・角川文庫。
先日読んだ本が面白かったので、他の作品をと思って手に取った。この作家、少女が主人公のものが多いな。おっさんなのに、気持ち悪いな。
全体を通して、中学生がそんなことするかよという違和感がつきまとう作品だった。前半はよかった。思春期の心の闇が描かれており、特に教室カーストのリアルな描写はなかなかであった。
ところが後半は一転。最後の方はスプラッタのお笑いかよという展開になってしまって、とても残念。まあ、若書きということで。


2025.05.14

セルフパワハラ


今日明日と負荷の高い仕事が続く。正直、気が重い。プレッシャーもハンパない。
苦手な領域、初めての分野の仕事だから、準備は通常の何倍もかかる。経済性を考えたら割に合わないのは確かだ。
だが、このトシになって新しいチャレンジをさせてもらえることに感謝してやっている。
思えばフリーランスとして独立したばかりの頃、心がけていたのは仕事の2割は割の合わないものにしようということだった。8割は今日のご飯のため、2割は明日の成長のため。割の合わない分、新しく得るものは大きく、絶対に自分にプラスになると思ったのである。
あの頃、先輩のデザイナーはよくオレに言っていた。「タンゴちゃん、終わらない仕事はないよ」。
どんなに負荷の高い仕事であっても、必ず終わる。そのとき、絶対に何か新しいものを得ている。

高くジャンプするためには、一度深く沈まなくてはならないのだ。
チャレンジは楽しいぜ。


2025.05.13

最終兵器


オレは永野芽郁ではなくての芳根京子派だから、今回の騒動でも、芽郁ちゃん、やらかしちまったね、としか思わない。そもそも田中圭なんて安い俳優が相手だなんて、目が悪すぎる。
今後、永野芽郁のポジションを奪うのは、芳根京子か、小芝風花か、清原果耶か、と言われている。
「表参道高校合唱部!」では、ちょっと可愛い端役程度がせいぜいだろうと思っていた芳根京子がここまで大きくなるとは予想外だった。同様に小芝風花も「魔女の宅急便」が大失敗で、お笑いとともに消えるかと思ったらここへきての復活とは意外だった。顔も少し変わったのではないか。
そして清原果耶は最初は地味な印象しかなかったが、映画「1秒先の彼」で案外演技派であることがわかり、評価が上がった。独特の透明感も素晴らしい。
本来ならここに上白石萌音もからんでこなくてはならないのに、ちょっと失速気味か。演技がワンパターンなのもマイナスだろう。
個人的にはポスト永野芽郁として加藤小夏に期待を寄せている。あの額は国宝級だ。
夏の制服を着たJK役の加藤小夏は、もはや最終兵器。キンキンとした甲高い声も、世界を滅ぼしかねない威力を持っている。

さて、永野芽郁はどこへ行くのか。最も考えられるのはベッキーコースか。フェードアウトして、やがてベッキーのように汚れタレントとして細々と続けていくパターンだ。
映画「マイ・ブロークン・マリコ」で見せたように意外と演技派であるから、汚れ役もこなす女優として活躍する道もあるだろう。「のん」のしぶとさは、その点でお手本になるのではないか。
ここへてきて急にテレビの情報番組で永野芽郁スキャンダルを扱うようになったのは、サントリーがCMを切ったことで、事務所のスターダストも見放したということだろう。テレビも情けないものだ。


2025.05.12

練馬に外人はいない


いつもの富裕層向けのコンテンツ制作のために銀座へ向かったわけだが、富裕層の人たちの話を聞くと毎度毎度、メンタルをやられてしまう。
どうしてこの人たちは金持ちでどうしてオレは金がないのだ。不公平だ。差別だ。ヘイトだ。
心がどんどん荒んでいき、耳をふさぎ目を閉じて、電車に飛び乗る。そして目を開ければ、そこはいつもと変わらない練馬の我が街。
おんなじ水準の人たちが暮らす街で、心もちょっと落ち着く。
何よりもいいのは、外人がほとんどいないことだな。たまーにチャイナを見かけるが、普段はまったく外人を目にしない。よって心穏やかに暮らすことができる。

それで思い出すのが、新潟だ。
今、国内で新潟の観光人気がひそかに高まっているのだという。理由は外人がほとんど来ないから。
京都だ富士山だニセコだという外人たちには新潟は遠く、視野に入らないのだろう。いいことである。
もっとも地元の人に言わせれば、新潟なんて何もない、田んぼしかないということになる。シャラップである。その田んぼしかないところがいいのではないか。
今ごろだと水を張った田んぼが一面に広がり、澄んだ風が走り抜け、上を見れば青空が広がっている。なんと贅沢な場所なのだと思う。
最高の観光資源ではないか。
山形や秋田も同類だと思うが、金沢あたりまで進出しているインバウンド連中には、決して気づかれてはならないのだ。

もっともそんな新潟でも、広大な土地が中国領事館の候補地として買われたという事案が発生した。この土地は現在塩漬けのようだが、それでも中国のものであることに変わりはなく、実に不穏である。
ガチな話、中国人に日本土地が買われまくっているのは大問題で、まあ、オレが生きている間はともかくとして、2050年あたりには相当ヤバいことになっているのではないだろうか。
5人も6人も子供を産むクルド人も、二世代過ぎれば日本人よりオレたちが多くなって天下が取れると算盤をはじいているらしいし。

「五つの季節に探偵は」逸木裕・角川文庫。
オレの大好きな作家、似鳥鶏がTwitterで絶賛していたのが逸木裕の最新刊。この作家をオレは知らなかったのでほほうと思い、まずは文庫からお試しだなと読んだのがこの一冊である。確かになかなかよかった。
いわゆる日常系の謎を解明するミステリーで、死ぬ人は一人も出てこない。惹かれたのは、主人公の女性探偵が、いろいろとやりすぎてしまうところだ。友人のためによかれと思ったことがかえって反発を買い、嫌われてしまう。その結果に女性探偵は思い悩む。いつしかそんな悩みも振り切って、開き直ったかのように猛進するところもあって、なかなか魅力的である。
ちょっと若書き的なところもあったが、この作家はいろいろ書いているようなので、もう少し読んでみよう。
それよりも似鳥鶏だ。頼むからもっと書いてくれえ。


2025.05.11

△××△△×△×○△×△○×△13


2026年からJリーグは、秋冬制に移行する。現在はご存知のように春に始まって秋に終わるパターンだ。
移行する理由は、ヨーロッパに合わせるため。選手が移籍しやすくなる。
同時に近年の酷暑から選手とサポを守るという目的も大きい。ある選手など「夏の試合は大袈裟でなく生命の危機を感じる」と言うほどだ。
まあ、その理由はわかる。だが、誰もが思うのが、雪はどうするのだということだ。

新潟、山形、秋田、青森、北海道。雪国のチームはスタジアムが使えなくなるから、冬の間はずっとアウエーなどという不利を強いられることになる。
雪かきすりゃあいいじゃんと、雪を知らない地方の人間は言う。よかろう、総動員で雪をかいたとしよう。
では、客席はどうなのだ。屋根からの落雪はどうするのだ。大怪我をするぞ。そもそも道路や鉄道が大変なことになるから、スタジアムまで辿り着けない。ひょっとしたら選手も辿り着けないぞ。
いつだったか埼玉のローカルFMであるKNACKファイブを聴いていたら、夕方のパーソナリティ(名前は伏せる)が、「大雪なんて10年に一度のことですよ、皆さん、よく考えてください、10年に一度のために秋冬制に踏み切らないのはどうなんでしょうか、皆さん」と偉そうに言っているのを聴いて、非常に腹が立ったことがあった。
こいつは浦和レッズのサポであることを公言している。まったく腹立たしいことである。

アルビレックス新潟は秋冬制への移行に頑として反対を唱えていたのだが、多勢に無勢、押し切られてしまって26年からの秋冬制移行が決まってしまった。
ところがその詳細が発表されて、全チームのサポが思い切りずっこけたのである。
というのも、なんと開幕が8月前半と発表されたからだ。
えっ、8月前半の開幕? ということは、開幕に向けてチームはその1か月前からキャンプをするから、7月前半から8月前半という1年で最も暑い時期にサッカー漬けの日々を送ることになるじゃんね。
ちっとも酷暑から選手を守っていないではないか。いくらなんでも酷すぎる。

さすがにこれに対しては疑問の声が噴出し、浦和レッズのサポーターもスタジアムに弾幕を出した。そこにはこう書いてあった。
「ACFの犬に成り下がったJリーグへ」
「強行した秋春制まであと1年、約束の支援すらできずに何ができる?」
「猛暑の8月開幕、過密日程はウィンターブレイクの布石か?」
「一部の人間の利益のため、ビジョンを手放した奴らが未来を語るな」
「雪国の生活に思いをめぐらせ考え直せ」
実に激しい文章である。沸々とした怒りがストレートに伝わってくる。こういう調子の弾幕をサポーター界では「浦和構文」と呼んでいる。
この弾幕が貼り出されたのは、本日のビッグスワン。新潟-浦和戦の会場だ。
「雪国の生活に〜」は、そういうことで新潟に寄せてくれた文章なのである。

もっともそれを知って「浦和サポって案外いい奴らなんだなあ〜」と感動してはならない。
浦和サポは確かに新潟が好きだが、それはクルマで3時間で来られる便利なアウエーであること、メシと酒が美味いこと、そして帰りには勝ち点のお土産まで持たせてくれるからだ。浦和にとっては、新潟はぜひともJ1に残留してもらわないと困るのである。
そんなわけで、今日の試合も、アルビレックスは勝てなかった。
今シーズンベストと言っていいくらいの展開で、先制点も挙げたというのに、例によって追いつかれて引き分けに持ち込まれてしまった。
もはや危険信号を通り越して、完全に赤信号。J2降格まっしぐらである。
もっともシーズン前にはどの評論家も「断トツの最下位」に挙げていたほどだから、まあ、意外でも何でもないのだが。

こうして新潟がJ2降格まっしぐらとなって喜んでいるのがJリーグ幹部。面倒くさいことばかり言ううるさいチームが消えてくれたら、せいせいするのだろう。
うぐぐぐ、悔しいぞ。
日本中を唸らせた「Jリーグ百年構想」は、もはや影もカタチもない。あるのはサッカービジネスを通じた利権争い。実に情けないではないか。

と、ここまで書いてよく見たら、弾幕を出したのは浦和サポではなくて、アルビレックスのサポーターではないか!
まあ、そりゃそうだわな。いくら浦和サポでも、アウエーでそんなことはしないわな。
正直、すまんかった、浦和サポ。わたくしの誤解でした。
でも、面白く書けたからこのままでいいや。お詫びして訂正しません。

そんなことより、夜中に大変なことが発覚したぞ。
なんとオレのつくった音楽がオレの知らないところで勝手に使われていたのだ!
ことの経緯はこうである。
某病院がCMを出そうと考えているので、コマーシャルソングを作ってくれないかという依頼が来たのが2019年。
あいよっ、まかせときっ。
そう答えてオレは一発アイデアのCMソングを3つばかり作って送ったのだ。
これがナシの礫。しばらくして、どうなりましたかと広告代理店に聞いたら「うやむやになっちまいました」とのことだったので、そのまま放置していたのである。まあ、この業界、よくあることだ。
それが昨夜になって実はコマーシャルに使われてテレビでもしばらく流れていたことが判明。慌てふためいた代理店から「あわわわわわ」とオレに連絡があった次第だ。
当の病院側は「ありゃ、連絡が必要だったんですか」と天然もいいところの回答だったらしく、とにかくすぐにカネを払えという話になったわけだ。
もとより病院側に悪意はなく、ギャランティが発生するという認識もなかったので、「そういうことならばすぐに払いますわ」となり、まあ、形の上では一件落着。CMソングそのものは非常にウケたようで、よかった。

この病院のブログ等を調べてみたらこの件が書いてあった。
「いかつい風貌のライターなので、楽曲制作とは無縁に思った」「“ずんだもちの歌”を参考までに聴かせてもらったら、ライターさんの見た目と、脱力する曲調とのギャップにさらに驚いた」とあった。
い、いかついのかよ、オレは。なんなんだ、見た目とのギャップって。
深く傷ついたオレである。
そして出来上がったコマーシャルソングは「注文通りの垢ぬけない、バカバカしい感じで、耳に残る歌」とのことで、どうやら満足してくれたようなのである。それはよかった。
だがそれでもオレは、“いかつい”の一言に深く傷つき、これを読んだヨメにも「いかついよ」と言われ、そういえば息子の高校時代、同級生に「お前のオヤジって全然イメージ違うよな」と呆れられたことを思い出し、アルビレックスの試合結果と行く末を案じる思いが入り混じって、枕を濡らしながら眠りに就いたのだった。


2025.05.10

世界はトランプに救われた


いま地球上で最もヤバいインドとパキスタンの戦争を、トランプが手打ちにさせたというのは本当だろうか。
まったくあのおっさん、世界中に迷惑をかけまくっていたかと思えば、こんなスーパープレーもしてみせて、さすがである。


2025.05.09

パナ悲報


パナソニックのリストラ発表には驚いたなあ。
以前から事業の解体などは言われていたが、1万人解雇、テレビ事業売却、家電解体などと言われると、ついにパナも、と天を仰ぐ。日本の電気の最後の砦なのに。
「余ったら、首を切る。赤字になったら、社員の首を切る。そういう経営者は経営者たる資格はありませんわ」
「一人も解雇するな。1円も給料を下げるな」
松下幸之助はそう言っていた。「社員は宝です」とも。
そんなパナソニックがここまで追い詰められていたわけだ。
テレビも手放すのか。買うところがあるのだろうか。やっぱり中国なのか。
意外なところでキヤノンあたりが買ってくれないだろうか。キヤノンにとってテレビ事業は長年の悲願だったし。SEDの苦い記憶も含めて。
いよいよ日本は、トヨタしかなくなってしまった。
30年かけてここまで衰退してしまった。


2025.05.08

事件事件また事件


永野芽郁ちゃんが転落していく様子を横目で眺めているあいだに、川崎ストーカー事件や大阪通学路突っ込み事件、横須賀泥酔暴走事件、東大前駅包丁事件、札幌建設会社暴行事件、立川小学校突撃事件など、目まぐるしくいろんな事件が起きている。
いったい日本はどうなってしまったのだ。
最近では、えーとこれはどの事件のことだっけと考えても、思い浮かばなくなってしまっている。 そんな中、トランプが「世界がひっくり返る重大発表をするぞ」とイキがっている。
どうやらペルシャ湾をアラビア湾へと改称するのではないかという説が流れているが、Twitterでは「台湾と国交樹立ではないか」という噂で持ちきりだ。うーむ、確かにそれは世界がひっくり返る。
オレが期待するのは、「実はヅラでした」というトランプのカミングアウトだ。そんな優しい世界がいいなあ。


2025.05.07

東大の前に東大前はない。横にある。


地下鉄「東大前」駅で包丁を振りまわして人を傷つけたバカが発生。現行犯逮捕されて、ひとまずよかった。
東京に住んでいる人はよく知っているが、「東大前」という駅を利用する東大生は少ない。「東大前」駅を使うのは、南北線沿線に暮らす人か、駅最寄りの農学部の学生であって、ほとんどの東大生は「本郷三丁目」駅を利用している。
だから包丁バカが東大生を狙ったのであったなら、大外れだったわけだ。

数年前、東大の受験生を狙って刃物を振りまわしたバカがいた。確か愛知県在住のバカで、自分の頭の出来が悪いことに腹を立てて、東大受験生を襲ってやるという訳のわからない理屈で凶行に及んだのだった。
逮捕後に明らかになったのが、「東大生を狙うなら東大前駅で降りればいいと思った」という理由だった。実際に「東大前」で降りて地上に出たら目の前には農学部の通用門があって、東大にしてはしょぼいと思いつつ、刃物を振りまわしたのである。
だから「東大前」駅に東大生はいないんだってば。
「東大前」駅に行くために丸ノ内線「後楽園」駅でわざわざ南北線に乗り換えたというから、田舎者のくせにどうして事前に下見をしておかなかったんだよと全員に笑われていた。だから受験に失敗するんだよと。
こうなると、そんなに言わなくてもいいじゃないかという気がしてくるものの、今日の包丁バカに関しては、仮に田舎者だから間違えて「東大前」駅で降りてしまったのだとしても同情の余地はない。

ちなみに家に帰ってきて9時のニュースでこの事件を知った息子は「ああ、なんかやってたな」と完全に人ごと。要するにまったく違う駅での出来事だったのである。
一駅違えば別の世界だものな。

「アルプス席の母」早見和正・小学館。
本屋大賞2位の作品。小説好きの娘にとって今年の本屋大賞は到底納得できるものではなかったらしく、自分で勝手に本屋大賞を決めていた。もちろん候補作はすべて読破した上でのことである。その結果、娘が選んだ本屋大賞堂々の1位が、この作品だった。
読み終えたら貸してくれと頼んでおいたので、オレもすぐに読むことができた。抜群のリーダビリティで、作者はあの「店長がバカすぎて」の人だったのね。なるほど、読みやすいのも納得だ。
高校野球を舞台にした小説で、ユニークなのは選手の母親視点で語られていることである。野球部の父母会の理不尽さなど、読んでいるだけで背筋が凍りそうになる。
野球部分はサイドストーリーとして、本筋はやはり男の子を持った母親の想いだ。ずんずん成長して呼び方が「ママ→お母さん→おかん」と変わっていき、同時に親離れしていく息子に対し、おろおろするばかりでちっとも子離れできない母親。その愛情たっぷりの振る舞いには深く共感する。
子育てを終えたすべての親におすすめの一冊である。


2025.05.06

Ventura Highway


先日「ラストマイル」を観たと書いたが、この映画でちょっと驚いたのが冒頭、いきなり「ヴェンチュラハイウェイ」が流れたことだった。宅配便のドライバーのシーンである。
実に印象的な使われ方で、まったく不意を突かれたこともあってちょっと感動してしまった。
この曲の最大の魅力は、言うまでもなくギターだ。
プリングオフを多用した3連のイントロのギターが深夜放送のラジオから流れてきた瞬間の高校時代のオレの驚きを、今もしっかりと覚えている。

「ヴェンチュラハイウェイ」は、Americaというバンドの作品である。Americaは、イギリスに暮らすアメリカの青年が結成したというややこしいバンドだ。
デビュー曲は「名前のない馬」。オレが中学の頃だった。
なんとも不思議な曲で、コードはEmBm7のたった2つしか使われていない。それどころかAメロは「シ」と「ラ」のたった2つ。Bメロも「シ」と「ファ#」のたった2つという、シンプルこのうえない曲だった。
ここに妙に哲学的な歌詞が載っかって、独特の世界を創っていたのである。お経みたいな歌なのに、実に魅力的だった。
今聴いても「名前のない馬」は唯一無二の名曲である。
この「名前のない馬」」がいきなり大ヒットし、活動拠点をアメリカに移してアメリカ在住のAmericaというバンドとしてリリースした2枚目のアメバムの冒頭に入っていたのが「ヴェンチュラハイウェイ」だった。
「ヴェンチュラハイウェイ」も「名前のない馬」と同様、Dmaj7とGmaj7という2つのコードの繰り返しで構成されている。
このシンプルさがAmericaの持ち味かと思えば決してそうではなく、最大のヒット「金色の髪の少女」なんて伝統的なフォークロックのコード進行で作られている。

どうやらアメリカに「ヴェンチュラハイウェイ」という道はないようで、ロサンゼルスにあるヴェンチュラという名前の街道がモデルらしい。だから正確には「ヴェンチュラロード」ぐらいなのだろう。
ユーミンの「中央フリーウェイ」に対して「中央道は有料道路だからフリーウェイじゃない。中央ハイウェイが正しい」とクレームを付けたのは、確か加山雄三だったように記憶しているけど、どうだったけ。
「ヴェンチュラハイウェイ」は、憧れのカリフォルニアを目指して車を飛ばす青年たちの歌である。
歌詞は誰かとの対話のようだ。一説によるとこれは仲間との会話ではなくて、旅の途中で出会ったよれよれのじいさんが「なあ、若いの」といった具合にぶつくさ話しかけているという設定らしい。
さわやかな曲なのに歌詞がじじいの繰り言というアンバランスが面白い。

そうか、だからこの曲が「ラストマイル」で使われたのか。
場面は宅配便の軽トラック。業務委託された個人の配送業者だ。
車の中では父親が、息子に向かってぶつぶつと愚痴を吐く。まさに「ヴェンチュラハイウェイ」のよれよれのじいさんだ。
助手席の父親は70歳を過ぎており、隣でハンドルを握るのは40歳を過ぎて非正規労働者となった息子。日本の現実である。
「ヴェンチュラハイウェイ」が目指すのは温暖で輝かしいカリフォルニアだが、この軽トラックの向かう先の未来は、決して日の差す場所などではない。そんなシニカルなメッセージも感じられる。


2025.05.05

平和なステージ


本日はこどもの日である。
こどもの日があって、敬老の日があるのに、大人の日がないのはEDIの観点から不適切ではないか。そんなことを思うのはオレだけか。
まあよい。今年もこどもの日は、代々木公園で開催された子供フェスティバルに出演した。オレのあそび歌バンド、たんさいぼうのことである。
主催は、何かと評判の悪いこども家庭庁である。じゅん子である。
大きな主語のイベントなのでさぞや大変なにぎわいかと思われるが、そんなことはまったくなくて、実際はちょぼちょぼの規模のイベントである。
それでも我々にとっては珍しい都心部でのライブだ。しかも一年で一番いい季節の屋外ということで、とても楽しみにしている。5月の代々木公園を走る風は最高に気持ちよく、木々の緑は心をきれいに洗ってくれる。

都心のイベントだからって、たんさいぼうのパフォーマンスは普段埼玉の片田舎でやっているものとなんら変わりはない。引き出しはゼロなのだ。ついでに向上心もゼロである。
「セクシー・ナイト」でもやればよかったのだが。
今年もリトミックの先生たちの「とんとんぱっ」さんと一緒だ。さらにZ世代の若者代表として、女子4人がアニルソングなどを披露してくれた。これは見ているだけで眼福である。
女子4人はソロパフォーマンス後、全員で「ぼよよん行進曲」を合唱する。それを聴いたダテ君が「難しい歌だなあ」と感心し、これを歌いこなす、はいだしょうこはさすがだという結論になった。

我々は人よりうまく演奏しようとか、世界デビューしようとかいう野望を持ち合わせているわけではない。ただ子供たちが楽しく笑い、それを見た若いお母さんたちが少しの時間だけでもワンオペ育児のストレスから解放されて一緒に笑ってくれればいいと考えて、14年も活動を続けている。
今日の代々木公園のライブを客席最後尾から眺めていたヨメによれば、後ろを通りかかったおじさん(夫婦連れ?)が「平和なステージだなあ」と言いながら去って行ったそうだ。
我々にとっては最高のほめ言葉だ。


2025.05.04

為すこと無く、徒に食う


あれだけ長いと思っていたゴールデンウィークも、ありゃりゃりゃ、気がつけば終盤ではないか。

例によって今年もゴールデンウィークは何もしなかった。だらだらと過ごした。
息子は毎日大学である。祝日だろうが、日曜だろうが、関係ない。とにかく朝から大学に行って何かしている。何かって、研究活動なのだが。
日本学術振興会の会員になったので、息子は大学院生であると同時に学者である。社会的に認められた、まっとうな学者だ。
研究活動も、学術振興会から研究費を支給されているので、仕事の意識で取り組んでいる。学びをマネタイズすることに成功したようだ。
わが息子ながらたいしたものだ。
よってゴールデンウィークだからお父さんと遊んでくれよと言っても相手にされないのも仕方ない。一緒にDAZNでアルビレックスの試合を観てくれるだけでもありがたいと思わなければ。
娘は進学塾でのアルバイトと、趣味のよさこいでゴールデンウィークを過ごしている。
今日も早朝に家を出て、千葉の外れまで出かけていった。木更津でよさこい祭があるのだ。
我が家から木更津まではドアツードアで2時間半だから、名古屋へ行くのとさほど変わらない。電車の本数が少ない分、不便さでは木更津がはるかに不便だ。
そんな遠隔地でも娘は一人で電車を乗り継いで出かけていく。
昨日は、そのよさこい祭りの練習のために町田まで出かけていった。
4年生になった娘は、これまで参加していた学生チームを引退。代わりにこの春から社会人チームに入った。
学生チームとはいろいろと勝手が違うだろうに、自分なりに考え、工夫してやっている。自分で選んだいくつかのチームを見学し、気に入ったチームとメンバー入りについて交渉し、そして見知らぬ大人たちに囲まれながら、大好きなよさこいに打ち込んでいる。
息子も娘も、同じ年頃にボケッと酒ばかり飲んで過ごしていたオレとは大違いだ。しっかり育ててくれたヨメのおかげである。
そのヨメはというと、やはり趣味のよさこいチームに参加して過ごしている。地元のチームだ。

こうしてゴールデンウィークだというのにオレは家の中で一人。
昔観た映画をリピートしたり、寝転がってTwitterを読んだりして時間を潰している。まさに無為徒食の日々だ。
こういうときこそ、ここ数年来悩まされているATOKの勝手に文字種が切り替わる不具合解消などに取り組めばいいものを、あるいは1月からさぼっている経理の帳面つけを進めておけばいいものを、実際は何もしないで過ごして、気がつけば夜になって酒を飲んでいたりする。困ったものだ。
早くに酒を飲み始めるから早く眠くなり、結果として朝早く目が覚める。昨日は4時で、今日は5時だ。夜中に目が覚めて眠れないこともしばしばである。
「もう呆けたのかよ、ハゲ」と息子に罵られ、オレは、ハゲじゃない、短いだけだと抗議し、そして二人でアルビレックスの今後について愁いながら話し合うのであった。


2025.05.03

△××△△×△×○△×△○×12


映画「ラストマイル」を観た。ずっと観たいと思っていて、このゴールデンウィークに配信が始まったのだ。U-NEXTである。
きっと面白いだろうと思っていたが、想像を超える面白さだった。Amazonを思わせる巨大ECサイトの物流センターを舞台に、下請けのヤマト運輸、末端の委託ドライバーのリアルを描き、同時に爆弾犯人を追いかけるサスペンス要素もふんだんだから、面白くないわけがないのだ。
しかも制作陣が「アンナチュラル」「MIU」のチームである。
事件調査の場面では星野源と綾野剛が怒鳴りながら走り回り、被害者の解剖では石原さとみと市川実日子がじゃれているところに井浦新が吠え、松重豊がうざがらみするという、ネタが山盛りの展開。こういうのは文句なしに楽しい。みんな元気そうで何よりだ。
特に「アンナチュラル」はドラマ評論家であるオレが絶賛する歴代ナンバーワンドラマである(2位はブラッシュアップライフ)。先日もヒマだったから初回から最終回まで観返したほどだ。このドラマに登場した連中がまた出てくれるなんて、嬉しいではないか。
他にも隅々に至るまで芸達者な役者ばかり。火野正平とか阿部サダヲとか。中村倫也なんてセリフすらなかったぞ。
こういう芸達者な役者と、練り込まれた脚本(ここで伏線回収が!)、職人気質の演出がそろったのだから、面白くないわけがない。絶対にお勧めの一作である。
それにしてもこの映画よりも「侍タイムリーパー」が高く評価されている風潮は何なんだろう。物語も演技も撮影も、すべてが「ラストマイル」の勝ちではないか。映画観の違い、好みの違いといわれればそれまでだが。

そんなふうに「ラストマイル」を存分に楽しんで興奮した後、アルビレックスのゲームを見た。
「ここ一番、絶対に負けられない試合には呆気なく負ける」
「観客が多い時ほど負ける」
「連勝を狙う時はほぼ負ける」
「さっさと先制されダメ押しされて負ける」
の法則どおり、案の定、今日もアルビレックスは負けた。
しかも、残留争いライバルの名古屋が清水にあっさり勝ってしまったので(「こんなはずじゃなかった、ゴールデンウィーク」とコマちゃんが泣いていた)、せっかく前節に残留圏まで上がったというのに、あっさりと降格圏に逆戻りである。
戦術や選手に対していろいろと言いたいことはあるが、東京サポによれば「選手の能力が低すぎる」ということらしい。この一言は堪える。
カネがないのはわかっている。なにしろ選手年俸の総額がJ1で最下位なのだから、それに見合った選手しかいないのも仕方ない。それはわかっているのだ。わかっているだけに外から言われるとガックリとヘコむ。
自分ちの子供が運動会のリレーで最下位になったからとブーイングする親がいるだろうか。よくやったとほめ、次は頑張れと応援するに違いない。
あるいは地元の高校が甲子園に出てボロ負けして帰ってきて、ブーイングする人間がいるだろうか。栄誉を称え、胸を張れと拍手するだろう。
だからオレはこれからのアルビレックスを応援する。
意識して確証バイアスを自分にかけ、「笠井とダニーロが初ゴールを決めた」「稲村は化け物だ」「ミゲルも暑くなったら覚醒しそうだ」とプラス材料ばかりに目を向ける。
実際、ダニーロのロスタイムの得点は、ジョホールバルの岡野のように「絶対に入れてやる」という不細工な得点だったし、ポストに弾かれた奥村のシュートが決まっていればその後のカウンターもなくて3-2で勝っていたはずだ。
都合のいい情報だけ自分に入れて、オレは前を向く。

晩メシ代わりの居酒屋で酒を飲んで帰り、息子と一緒に改めて「アンナチュラル」の初回を観返す。やっぱ面白いなあ、このドラマは。


2025.05.02

遠きにありて


押し入れをガサゴソやっていたら、両親の写真が転がり出てきた。手に取って眺めてみる。
よく覚えている。3人でドライブに出て、オレが撮影したツーショットだ。
山中の木橋の上で、父はあぐらをかき、母は少女のように足を投げ出している。早春だ。
父は薄い笑顔をレンズに向け、母は野鳥でも見つけたかのように遠くを眺めている。とてもいい写真だ。
特に父が実に穏やかでいい表情をしており、こんな顔のできる人だったっけと少し驚く。
何歳頃だったのだろうと、計算してみる。おそらく60歳になるかならないか、といったあたりではないか。そろそろ老齢期に入ろうかという季節を迎え、平穏で落ち着いた日々を送っていることへの喜びのようなものがにじみ出ている表情だ。
いい夫婦だったんだなと、改めて思う。
オレもこの年になって、両親のことをいろいろと思い出したり振り返ったりするようになった。今のオレの年の時、両親は何を考えていたのだろう。
今日は父親の命日。亡くなって9年になる。
何も親孝行してやらなかったことを自戒しつつ、2L判の写真をスタンドに収めて食卓に置いた。


2025.05.01

永野芽郁は9月生まれなのにMayなのか


平日ではあるがゴールデンウィークの谷間ということでビジネスは動いてなく、よってオレもヒマである。ヒマだから、DAZNで先日のアルビレックスが広島に快勝したゲームを観返したりしている。
だが、ゴールデンウィークの谷間であっても平日だから働く人は働いており、そうした人からぽつりぽつりとメールが来る。なので職場を放棄して遊びに行くのも案配がよくないため、DAZNを観返すぐらいしかできない。
要するにメール対応ぐらいしか仕事がないのがゴールデンウィークの谷間の平日なのだ。

今日から5月。それなりに予定が詰まっていて、今月は30日まですべてスケジュールが埋まっている。
そんな中でも今日、立て続けに新しい案件の依頼があって非常にありがたいのだが、当然お断りする以外になく、非常に心苦しい。
特に「4月に入社しました。初めてお仕事をお願いします」という新卒入社さんからのメールには、何とかして快諾したいと思うのだがままならないのがけっこう辛い。
新卒ピチピチさんが67歳ライターに仕事を発注するなんて、どういう心持ちだろうと思うと、いたたまれない。頑張ってくれ、次はぜひ、と心の中で応援する。

そんな中で「クライアントが、タンゴさんが代理店を叱っているところを見て喜んでいたよ」という連絡をもらった。
げげ。
代理店のディレクターがあまりにアホだったので、クライアントの担当者の目の前で叱責したのは事実だ。これはオレがよくない。間に立っている人に恥をかかせることは絶対にやってはならないのだ。
ただ、このディレクターの諸々があまりに不誠実で怒り心頭に発していたこともあって、タブーを破って叱責したのだった。別にこれで仕事が来なくなってもいいや、というか、もうお前の仕事なんて請ける気がないから、オレ、という気分だったのである。
決してほめられたことではない。
反省しつつ、クライアントの担当者に喜んでいただけたならよかったと安心する。いやいや、本当に反省しろよ、オレ。


2025.04.30

歌う首脳たち


あの「We are the world」制作の裏側を赤裸々に描いたドキュメンタリービデオがAmazonVideoで見られるということは、昨年3月29日に書いた。
一般的なイメージと違って、ここで描かれているスティービー・ワンダーの振る舞いが実に酷く、まさに暴君。かなり幻滅させられる。
これも面白いのだが、それ以上にお勧めの「We are the world」を見つけたぞ。
「We are the world - led by Trump」だ。
見たら間違いなく噴くから要注意だ。
なにしろいきなりトランプが「ゼカムザ・タイーム」と歌い出し、すぐにプーチンがハモる。その後に南と北の朝鮮首脳がハモって、習近平がその後を引き取るという構成だ。そしてハメネイやエルドアン、ネタニヤフ、ゼレンスキー、メローニなど大物が続々と加わり、最後は世界中のクセの強い指導者たちが高らかに歌い上げる。(そこに日本の指導者が入っていないのが何とも寂しいが)
AIで制作したのだろうが、驚異的な完成度だ。世界中でバズっているようで、ぜひ一度見ることをお勧めする。
繰り返すが、間違いなく噴くぞ。要注意だ。

YouTubeネタをもう一つ。
こちらが最近気に入っている「L-O-V-E」だ。
NAT King Coleの名曲をGigi De Lanaというシンガーが歌っている。実にいいボーカルだ。オレの大好きな曲を、こんなふうに歌われるとしびれてしまう。何度でも繰り返して聴けちゃうぞ。
Gigi De Lanaというシンガーのことはまったく知らない。調べたらフィリピン人のようだ。素晴らしいシンガーである。
ネットでは他の曲も聴くことができる。イエスタデイ・ワンス・モアなどもあるがいまいち。スタンド・バイミーはなかなかいけるので、オールディーズ系の音楽、特にスウィングがはまるようだ。
この「L-O-V-E」を聴きながら、オレはこういう音楽をやりたかったんだなあと改めて気がついて、このバンドの編成がたんさいぼうと同じであることを発見し、いやはや、月とすっぽんとはこのことだなあと納得するのであった。


2025.04.29

△××△△×△×○△×△○12


26日、アルビレックス新潟は千葉県の柏で試合をした。1−1の引き分けだった。
終了は16時。エキップメント、つまり用具係は選手の着たユニフォームや履いたスパイク、使ったボール、その他タオル、飲料などの諸々を大急ぎでトラックに積み込み、関越道を走って大急ぎで新潟に帰っていった。
エキップメント・チームのボスは玉川さん、通称・玉ちゃんである。
新潟出身の玉ちゃんはアルビレックスの下部組織で活躍し、シンガポールでもフーレーした後、早々に現役生活に見切りを付けてエキップメントとして再スタートする。以来、新潟一筋だ。
新潟に帰ってきたトラックから大量の荷物を下ろし、玉ちゃんたちエキップメント・チームは仮眠を取る。
その間、地元のパートのおばちゃんたちが汗まみれのユニフォームやタオルを洗濯し、新潟の空の下に干して乾かし、そして丁寧に畳む。
準備が整ったところで、玉ちゃんたちはトラックに再び大量の荷物を積み込んで、今度は西へ向かって出発する。なにしろ中2日で広島戦なのだ。
玉ちゃんたちのトラックはこうしてとんでもない距離を走って新潟から広島へ行き、そして今日の広島戦に臨む選手たちのために完璧な準備をしてみせるのである。
柏へ往復して、続けて広島へトラックで往復するという、実に過酷な仕事だ。好きでなければやっていけない、いや、好きでもやっていけない仕事だ。

裏方さんたちのそんな汗と疲労と想いを背負って、選手たちは今日、広島と戦ったのである。
そして見事に難敵・広島に1-0で勝ってみせたのだった。
85分に決勝点を決めたのは、ミゲルである。まさかのミゲルである。その瞬間、オレと息子は「まさか!」「ミゲルが!」と顔を見合わせて絶叫した。心底、たまげたのである。
ミゲルは、ブラジルのフルミネンセで15歳でプロデビューし、逸材と呼ばれた選手だ。それがどこでどうなったか、ロシアのチームで干され、くすぶっていたところを、アルビレックスが拾ってきたのである。
ブラジルの逸材がロシアで干されたのだから、事故物件に決まっている。そうでもなければ、アルビレックスに来てくれるわけがない。だが、来てくれたからには全力で応援するのがサポーターだ。
とはいえ、ミゲルはミゲル、ロシアで干されたのも仕方ないなあというポンコツぶりだった。何しろフィジカルが紙のようにペラッペラ。運動量も少ないし、守備もしない。それでもいかにもブラジル人らしく、足元の技術だけは化け物級なのである。
0-0の終盤にそんなミゲロが投入されて、オレたちは天を仰ぐ。だが、直後、ミゲルが決勝点を決めてみせたのだった。オレたちは大騒ぎ。くるくると手のひらを返して喝采し、腱鞘炎である。
これがあるからサポーターはやめられない。

オレ個人としては、キーパーの吉満に仰天した。
32歳でJ1デビューとなった前節ではあまりにひどい出来だったから、もう二度と使われないと思っていたので今日の先発には、やはり天を仰いだ。ところが今日のパフォーマンスは最高で、特に低弾道フィードは、まさにレーザービーム。東口を彷彿とさせる軌道だ。このフィードだけでも金が取れると思ったわ。
もうだめだと見切ったつもりのベテランがこれだから、サポーターはやめられない。

広島のサポーターは「相変わらず新潟のパス回しはうまい」「新潟は勇気を持って続けているのが、スゴイ」「敵ながらチームとしての連動感は観ていて楽しかった」と絶賛してくれた。この言葉にもあるように、かつてのポゼッションサッカーを取り戻して、しかも勝利につなげてくれたところが最高に嬉しい。
選手個々を見れば、明らかに広島が上だ。堅守速攻なんて、とても叶うわけがない。だからこそのポゼッション。やはりアルビレックスはここに生きる道を開いていくしかないだろう。
そして気がつけば、おお、なんということだ、降格圏を抜け出して17位ではないか。柏が名古屋を下してくれたおかげで、柏のサポも「小島をくれたお礼だ。お前ら、残留しろ」と背中を押してくれた。ありがたいことである。

さて、これで5月3日にホームでFC東京を迎えることになる。
東京の監督は、言うまでもない、あの松橋力蔵だ。東京は今日も負けてしまい、サポの間では松橋解任は既定路線となっているようだ。
アルビレックスの勝利数は2勝で、東京の勝利数は3勝。たったこれだけの差である。しかも順位も1つしか違わない。
松橋は新潟に乗り込んできて、かつて自分が築いたチームとクビをかけて戦うことになるのだ。なんというドラマだろう。今年前半の最大の山場であることは間違いない。
もちろんアルビレッスは勝つ。勝って松橋を解任に追い込む。松橋の死に水を取るのは、オレたち以外にいないだろう。
そんな天王山に選手が完璧なコンディションで臨めるよう、広島戦終了後も玉ちゃんたちは大量の荷物をトラックに積んで、再び長距離トラックのハンドルを握るのだった。オーレたちが ついてるさ ニイガタ〜と歌いながら。


2025.04.28

昼はトンカツに限るね


久しぶりに仕事で銀座に行った。3ヵ月ぶりぐらいじゃなかろうか。
いつもは地下鉄の駅から地下道を通って目的のビルまで行くのだが、いい気候なので地上に出て歩くとする。銀ぶらだ。
すると、いるわいるわ、インバウンドさん。以前よりますます増えていて、大袈裟でなく、歩いている人の半数が外人さん。仕事服姿なのは日本人で、遊び服は全部外人さん。
日本人が少数派になるのも、すぐじゃないか。
そんなインバウンドさんの中でも一際目を引くのが、チャイナさん。
道路の脇に大量の荷物とともに座り込んでいるのもチャイナさんだし、横断歩道で立ち止まって大声でしゃべっているのもチャイナさん。
うぜえ。本当にうぜえよ。
もっともヤツらは「もうすぐここは中国になるのだから、うざいのは日本人だ」と思っているのだろう。
しかし、なんで銀座になんか来るのかね。もはや銀座なんて世界の商店街の中でもしょぼい方ではないのか。きっとツアー会社に騙されてきたのだろう。
銀座での仕事を終えて、電車に乗って帰る。銀座でなんて、とてもメシは食えない。
地元の駅を降りて、トンカツの松のやで昼飯にする。二日連続だ。ごく普通のトンカツであるが、このトンカツ定食を700円で出すとは、松のや、なかなかのものである。毎度、同じ感想をもらしながらトンカツをわしわしと食べる。
オレが今まで一番好きなトンカツが、新宿御苑の行きつけトンカツ屋の特上ロース。あれは美味かったなあ。
もう一度食べたいものだ。


2025.04.27

もはやちっともゴールデンではないウィーク


我が家は関越自動車道、練馬インターのすぐ近くにあるため、インターに直結している目の前の道路はいつも渋滞している。行楽シーズンはなおさらだ。
だが、今日は空いている。朝から空いている。ゴールデンウィークが始まったというのに。
どうも数年前からゴールデンウィークやお盆期間の渋滞は、かつてほど酷いものではなくなってきたのではないか。
テレビは相変わらず「関越道花園インターで30キロの渋滞です」といった具合に定番の映像を流しているものの、現地を走っているドライバーからすると、それほどのことか、という程度の混み具合だったりするようだ。
要するに「ゴールデンウィークの高速道路は渋滞するんだから、渋滞している映像を撮ってこい」というテレビ局の硬直した発想がもたらしている現象なのだろう。
夜になれば毎晩のように、昔のヒット曲の映像が流れ、ひな壇の芸人がワイプで抜かれている。
これ、夕べも見て、聴いたよなあ、というかこの会話自体、夕べもしたよなあ。
アーカイブ映像と二線級タレントを集めていっちょ上がり。そんな番組ばかりだから、若い世代がそっぽを向いて、YouTubeを見るのも当たり前だわな。要するにテレビの自滅ということだろう。

あわわわ、こんな青臭いことを書くつもりではなかった。渋滞の話だ。
我が家の目の前にあるインター直結の道路が空いているように、どうも今年のゴールデンウィークは、みんなでお出かけしようという空気が薄いと感じている。周囲の人々に聞いても「別にいつもと変わらないですねえ」という声が大多数。
平日を全部休みにして11連休という人もいるにはいるのだろうが、大方は、もうそんな時代じゃないよねーという気分のではないか。
我が家の場合は、それに加えてもう子供たちが成人し、家族4人がそれぞれ自分のスケジュールで行動するようになったという事情が大きい。
子供たちが小学校を卒業するまでは毎年のように、田舎のおじいちゃんおばあちゃんに孫の顔を見せるため、という口実で実家に家族で押し寄せ、メシの準備や寝る場所の用意などで迷惑をかけていたものだった。
そして早起きをして娘と一緒に歩く5月のあぜ道の風は実に澄んでいて、まさにあれこそが親子としての黄金時間だったんだなと、改めて懐かしく振り返る。
そんな季節が過ぎ去ってしまったため、なおのこと、ゴールデンウィークに特別な何かを感じることもなくなったのだろう。


2025.04.26

△××△△×△×○△×△9


サッカーは先制点が極めて重要なスポーツである。
その証拠に、先制点を取ったチームの勝率はなんと67.33%にも達する。
あれ、67%? ほんと? あんまり高くなくね? よく見たらこれは2016年までのJリーグのデータであった。なんだ10年前かよ。
まあ、いいや。とにかく先制点が重要だという話だ。
今シーズンのアルビレックスは、なんと半数以上の試合で先制点を取っている。今日もそうだった。
だから現時点で勝利数が1というのは何かも間違いとしか思えない。本来なら3勝ぐらいはしていなくちゃならないのである。しょぼいな。情けない。

今日のゲームもそうだった。柏相手に見事先制したというのに、結局追いつかれて引き分けだった。
実はサッカーにおいて先制点が重要なのは事実だが、勝敗を決定づけるのは2点目なのである。そんなデータがあるはずなのだが見つけられなかったので、ここから先はオレのカンで進める。
サッカーで大切なのは2点目なのだ。
今日のゲームにおいても、新潟も柏も2点目を奪えなかった。だから引き分けは妥当であり、塩ゲームになったのも当然である。

今日は土曜日なのに、GWの特別スケジュールのせいでJ1の試合は一つだけだった。
だから全サッカーファンが柏対新潟のゲームを中止したのだった。その結果の塩ゲームだったのである。
「選手たちは下位クラスの下手くそなのにチャカチャカにこだわるサッカーしてる」「降格枠は新潟で決まり」「監督変えろ」というコメントが殺到したのも当然だった。とほほ、やっぱりそう見えるんだなあ。
ええーい、うるせえ、うるせえ。そんなことは百も承知だ。百も承知でオレたちはアルビレックスを応援しているんだ。
ところで今日もアルビレックスは一枚もカードをもらわなかった。7試合連続でカードなしは、Jリーグタイの素晴らしい記録である。
このままいくとアルビレックスはJリーグのフェアプレー賞を受賞することも十分考えられる。2023年にもアルビレックスはこの賞をもらっている。
素晴らしいではないか。
こうなったらいっそのこと、降格してフェアプレー賞をもらうのはどうだろう。真面目人間は損をすると、世間に警鐘を発するのだ。

アルビレックスが先制したあと、柏はセンターバックをサイドバックの位置まで上げた。それによってアルビレックスの攻撃陣にギャップが生じてプレスがかからなくなった。さすがの知将、リカルド・ロドリゲスである。
リカルドこそ、アルビレックスが監督して迎えるべきだったのだ。でも、お高いんでしょ?
もっとも失点の場面は相変わらずの秋山棒立ち。監督がどうのというより、そもそも選手の問題だ。「選手たちは下位クラスの下手くそ」という外野の意見が正しい。


2025.04.25

晴耕雨読


松橋力蔵はアルビレックス新潟にとって間違いなく功労者であり、誰もが感謝しているのだが、その辞め方があまりに後ろ足で砂だったため、誰もが腹を立てている。愛憎相まみえる複雑なアイコンなのだ。
しかも現状では降格圏で残留争いをしているので、その姿を見るだけで、負けてしまえと罵ってしまう。それなのに勝ってしまったものだから、酔っ払った頭でオレは呪詛を吐くのだった。

なんで酔っ払っているかというと、夕方5時から飲んでいたからである。
店は、5年ぶりぐらいの「とおるちゃん」。コロナを契機に足が遠のき、コロナが終わったと思ったらいろんなルールができていて面倒くさくなり、あげくに男子トイレを店内から排除するという暴挙が決め手となって、行かなくなってしまった。
以前は店内のトイレを男女兼用としていたのだが、酔っ払ったおっさんが汚すことに腹を立てた女店主が「男子は店内トイレ禁止!」とぶち切れ、ビルの共同トイレを使用するように命じてしまったのである。
オレは、トイレ掃除も含めての飲食店経営だと思っているので、そんなことで客に不便を強いる経営方針に疑問を感じ、出向かなくなった。
加えて、この店外トイレというのが実に問題なのである。書こうかどうしようか迷って結局書くのだが、このビルの地下トイレは“出る”のである。
もともとマンション自体に昔から噂があり、ある角度からエントランスを見ると、そこにいるはずのない男の子の姿が見えると、地元では有名だった。ヤバいのは地下である。特に幼い子供たちが地下の飲食店に行きたがらない。子供は何かを感じるのだろう、もう二度とあそこは行きたくないと言われたという親の話を耳にする。
そんなことも重なって5年ほど足が遠のいたのだ。
それがちょっとした気まぐれで、たまには行ってみようかと思った次第。
久しぶりに寄った「とおるちゃん」は、ごく普通の居酒屋だった。ちゃんと手を尽くした料理を出してくれる。刺身はそれなりに美味かったが、ちょっと見かけ倒し的なところもあったが。
相変わらずセルフ飲み放題というのもやっていたが、無視である。なんで店に来てまで自分で酒を入れなきゃならんのだ、しかも時間制限とか飲み残すなとか、うるさいこと言われて。だから無視である。
そこそこ飲んで3500円。安くない。

なんでそんな時間から飲んだかというと、ヒマだからである。この3月、4月はヒマなのだ。
ヒマすぎて、つい飲みたくなってしまったのだ。定年退職したおっさんって、こういう気分なのかもしれないなあ。
ヒマだから本を読んだり、辞めてしまった音楽制作を復活したり、ウォーキングしたりすればいいのに、ヒマだと不思議なことにどれも面倒に思えてしまうのも事実だ。忙しい時ほど、あれもやりたい、これもやりたいと熱望するのに。
定年退職したら晴耕雨読の生活を楽しみたいなんて言ってたおっさんが、いざそのときを迎えたら何もやる気がなくなって、ごろごろと一日を過ごし、奥さんに邪魔扱いされるのは、こういうことなのだろう。
もっともオレの場合、連休明けから忙しい。既に5月の予定はほとんど埋まっている状態である。
なので、晴耕雨読どころじゃない、あたふた走り回る日々が待っているので、こんなふうに5時から飲むこともなくなるだろう。


2025.04.24

24日に24歳


仕事中、眠いなあとぼやいたら、カメラマンが「タンゴさんもですか、私もです」と反応した。どうやら最近は誰もが眠いらしい。
それは春眠暁を覚えずって言うんやで、節子。
春若月を使えずは、アルビレックスサポの嘆きやで。
だが、どうもこれは違うという話になり、ここのところ寒暖の差が激しくて体が疲れているのではないかということで決着となった。だからそれが春眠暁をやで、節子。
家に帰って、息子にこの話をしたら「そうなんだよ、自分も最近はずっと眠いんだよ」と返ってきた。なんだ、息子も眠いのか。
若い息子が眠いというのだから、これは春眠暁なんかじゃなくて、中国が空中兵器で睡眠薬を散布しているに違いないという結論になった。
いや、それは黄砂やで、節子。
いや、黄砂のふりをした空中兵器に決まっている。その証拠にここのところ各地で黄色い区雲の目撃証言が相次いでいるではないか。

というわけで昨日に続けて陰謀論がお盛んなオレであるが、ふと気がつけば誕生日なのであった。誰のって、息子のである。
もう24歳である。いやいや、驚くじゃねえか。こっちも年を取るわけだぜ。
せっかくの誕生日なのでヨメがコージーコーナーからケーキを買ってきて、お祝いすることにした。
心優しい息子は親の気持ちを傷つけまいと、ちゃんと帰ってきて、ケーキを食べてくれた。
娘もバイトを早めに切り上げて、お誕生会に間に合うように帰ってきてくれた。
一番はしゃいでいるのは、親である。心優しい子供たちじゃないか。

などと喜びながら「新幹線大爆破」を見た。Netflixの話題作である。世界同時公開らしい。
「シン・ゴジラ」の監督の作品ということで、ずいぶん期待して見た。
東北新幹線に爆弾が仕掛けられて、ハラハラドキドキ、一体どうなるというパニック映画である。
JR東日本全面協力ということなので乗客が一人も死なないことは前提だから、必ず助かるという安心感のもとで見られた。
ドラマ部分が弱い。弱いのだ。
例えば犯人の動機なんて到底納得できるものではなく、そんなことでこんな大それた犯罪を仕掛けるわけがねーだろ、と。他にもツッコミどころ満載。そうはならんだろ、ありえねーだろと。
だが、そんなツッコミをはねのけ、ねじ伏せてしまったのが、絵の力だ。とんでもない迫力の映像がこれでもかと襲いかかってきて、こりゃ一体どうやって撮影したんだと何度口走ったことか。
この映像の迫力で、ドラマ部分なんてどうでもよくなってしまった。役者も、いまいちだったなあ。能年玲奈をのぞく。
JR東海が完全に悪者にされていたのはご愛敬。
東北の田園地帯を走る新幹線の美しさといったら、絶品だった。それも含めて、シンプルに映像を楽しむ作品である。よくぞ撮りきった。


2025.04.23

東京に地震が来るぞ


4月26日に首都直下型地震が起きると界隈がざわついている。
詳しく見てみよう。
地震が発生するのは4月26日、つまり今週の土曜日。発生時刻は午後2時58分で、震源は関東地方だ。
震度は6。発生から1時間半後、30メートルの大津波が東京湾を襲うとされている。
さ、さ、30メートルかよ。
もっとも我が家の地域は海抜44メートルらしいから、30メートル程度の津波ではびくともしない。かかってこいや、楽勝だぜ。
それより心配なのは、柏のボロスタジアムで行われるアルビレックスのゲームだ。2時58分ということは後半開始直前。もしアルビレックスが勝っていたらそのまま試合は中止となって勝ち逃げすればいいし、もし負けていたら没収試合となって不成立にすればよい。
いずれにせよ、試合の邪魔はしてほしくないな。
誰がこんな恐ろしい予言をしているのかというと、どこぞに暮らす何とかという予言者らしい。
例によってこの人も東日本大震災を予言したのだという。どれだけ世の中にいるんだ、東日本大震災の予言者は。
なお、4月26日にはあの西武園ゆうえんちが松平健を招いて、みんなでマツケンサンバを踊ろうというイベントを企画している。オレと息子も、アルビレックスの試合がなければ駆けつけたいところだ。
遊園地で老若男女がマツケンサンバを踊り狂っているところに大地震が襲ったら、どんな阿鼻叫喚の地獄絵図になるのだろうか。案外、落ち着いてやり過ごせるかもしれない。地盤がしっかりしているし。

などと今週土曜日に予定されている大地震とマツケンサンバのことを心配していたら、新間寿が亡くなっていた。また昭和のプロレス人が逝ってしまった。
新間寿はご存知、アントニオ猪木のマネージャーで、仕掛け人。口八丁、手八丁で、詐欺師寸前のような人だった。
アントニオ猪木の最大の理解者にして、時には激しく憎み合う関係でもあって、このあたりの愛憎入り混じった人間模様というのは実に興味深い。
この新間寿の息子という人もプロレスの関係者で、オレもちょっと関わりがあった。

あるとき、知り合いのデザイナーが「タンゴさん、プロレス好きですか?」と訊くので、好きというより生きる糧みたいなものですね、オレにとってプロレスは、と答えたら「じゃあ、ちょっと付き合ってください」と言われ、連れていかれたのが外苑前のマンションにある小さな事務所だった。
ドアを開けたらそこに座っていた小柄な人が、新間寿の息子さん。
紹介されて、いろいろと話すうちに、新たなプロレス団体を興すので意見を聞かせて欲しいという流れになった。どうやらプロレスファンの反応を知りたかったようだ。
新間寿の息子さんが準備を進めていたのは、ユニバーサルプロレス。ルチャリブレ、つまりメキシコの跳んだり跳ねたりするエンタメプロレスの団体だった。
当時は第二次UWFを中心に、格闘技テイストあふれるガチンコ(ふう)プロレスが人気爆発。オレもそっち系統だったので、ルチャの団体と聞いて、うーんと首をひねったものだった。
それでも旗揚げとなった後楽園ホールには招待していただき、その後も試合のビデオなどを送っていただいた。

後楽園ホールの旗揚げ戦は満員で、実に楽しかった。
確か、後にウルティモ・ドラゴンとなる浅井嘉浩も素顔で出場し、華麗な空中殺法を披露していた。
そうである。メキシカンプロレスのユニバは、とにかく試合の初っぱなから派手に飛びまくる、実に楽しいプロレスだったのだ。
ケンドーというリングネームのメキシコ人レスラーが人気者で、観客の「ケンドー、チャチャチャ(拍手)」というコールに合わせてポーズを決めたシーンが懐かしい。
ヒールのペロ・アグガヨは、仲間がピンチになるとリング内に乱入しようとするのだが、足をロープに引っかけて顔からリング内に倒れ込み、鼻を強打するというのがお約束の持ちネタだった。その瞬間の盛り上がりは最高だった。
ヒールとベビーフェイスがはっきりと分かれているのですぐに試合に入り込めたし、試合が終わればヒールとベビーフェースが肩を組んで観客にアピールする。宝塚かよという演出は、底抜けに楽しく、あー、面白かったねーと笑って会場を後にできるエンタメだった。
とはいえルチャを日本に根づかせるのは厳しく、結局は資金繰りに行き詰まってユニバは消滅する。
あの団体にはお父さんである新間寿は関わっていたのだろうか。たぶん関わっていなかったんだろうなあ。


2025.04.22

夏の札幌


幼稚園の頃からヤマハ音楽教室で鍵盤を習っていた娘は絶対音感の持ち主なので、オレがギターをチューニングする際は便利に使われている。
オレが5弦をびよーんと弾いて調弦しながら娘にどうだ? と訊くと、娘は「もうちょっと上、上、上…大丈夫」と教えてくれる。まさに人間チューナーだ。
母親譲りの美声と表現力でボーカルもバッチリである。倍音たっぷりの心地よい声で感情豊かに歌うので、聴いていてとても気持ちいい。娘のボーカルは絶品である。

そんな娘だから、オレとしては長じて音楽関係の何かをしてくれるだろうと期待していたのに、実際は小学生の頃からよさこいまっしぐらである。
高校生までは地元のよさこいチームに参加。大学生になってからは学生連合のよさこいチームに所属し、各地のイベントに積極的に出場してはよさこいを踊ってきた。高知でのイベントに出場する際はなんと観光バスを仕立てて乗り込んでいっていたので、若さとはすごいものである。
学生連合チームで幹部まで務めた娘は、4年生になって現役を引退。サポート役に回った。同時に社会人チームに加入した。
オレもよく知らなかったのだが、実はよさこいの社会人チームというのは都内だけでも星の数ほどもあって、娘はそのなかのいくつかに体験参加し、気に入ったチームに加入することにしたのである。
社会人チームなので平日の練習は仕事が終わってからになる。21時スタートの23時解散という信じられない時間帯での活動になるのだが、娘は喜んで参加している。飲んでカラオケで遅くなるのとはわけが違うから、健全ではあるのだが。

学生連合チームでは高知だ、静岡だと飛び回っていた娘は、社会人チームの今年は札幌のよさこいソーラン祭りに参加することになった。そのためホテルと飛行機を予約した。
学生時代は全員一緒のバスで集団行動だったが、社会人は現地集合が基本らしく、各自勝手に移動・宿泊するらしい。
大丈夫か、娘。1人で飛行機に乗れるのか。
それでも娘は娘なりに頑張って、ネットで飛行機とホテルを予約した。
こうして全国各地へと1人で軽やかに出かけるようになって、親としては寂しくもあり、嬉しくもあり、というところだ。


2025.04.21

子どもに叱られる父さん


今の内閣の体たらくにはほどほど呆れているので、オレは石破がテレビに映るだけで罵詈雑言を浴びせてしまう。
それを見た息子にオレは「対トランプでは、よくやっている。何でもかんでも、悪く言うもんじゃないよ」とたしなめられてしまった。オレなんかよりよほど大人じゃねえか、息子は。
まあ、60歳を過ぎると前頭葉は12歳児並みになるそうだし、オレなんか8歳ぐらいじゃないか。だから息子に怒られるのも仕方ない。


2025.04.20

グミの旅


ガムを噛むと脳の血流が良くなって海馬や前頭葉が刺激され、認知症予防につながるのだという。
よし、ガムを噛め。
ところがガムには、ゴミが出るという問題がある。これをぽいっと道端に捨てると、シンガポールあたりではけっこうな罪になるようだ。
いや、調べてみたらシンガポールではガムを噛むどころか、ガムの製造・販売・持ち込みが禁止されているらしい。シンガポールでは、地下でガムの闇販売が行われているかもしれない。シンガポールの子どもが日本に来てガムを覚えたら、一体どうなってしまうのだろう。
もちろんここは日本であってシンガポールではないのだが、それでも噛んだガムをそのまま捨てるのはよろしくない。
そこで噛み終わったガムは包み紙にくるんで捨てることになる。これが案外面倒くさい。
今日は運転中に噛み終わったガムを紙に包んで胸ポケットにしまっておいたのだが、一緒に入れてあったスマホの画面に紙からはみ出たガムがくっついてしまい、大騒ぎ。拭いてもなかなか取れず、えらい目にあった。
そんなこともあるから、いくら認知症予防になると言われてもガムは面倒くさい。

そこで代替案として浮上してきたのが、あれですよ、グミですよ。
グミ。
女子供の安いお菓子だと思っていたが、実はガムと同様に脳の血流を刺激し、集中力を高めると同時にリラックスもされてくれるという。なるほど、これはアリだなと思った次第だ。
ところがここで新たな問題が。グミっていうのは、とにかく砂糖まみれなのである。これはよろしくない。
いくら認知症の予防効果があっても、太ってしまって心臓がやられては元も子もない。
なお、この「元も子もない」という言い方だが、本来は金融用語だ。欲張りすぎて元金も利子も失ってしまうことを表現している。なるほど、ためになりますね。時々、元子さんという名前の女の人がいるけれど、親は元金も利子も全部手にするような欲張りな子に育つようにと願って名付けたのかしら。そんな理由はないな。元気な子に、というぐらいの意味だろう。
それはともかく、話はグミに戻って、砂糖まみれのお菓子を食べるのはやっぱりよろしくない。ガムにシュガーレスがあるように、グミにもきっとシュガーレスがあるだろうから、探してみよう。

そう思ってスーパーやコンビニに立ち寄るたびにグミコーナーを物色しているのだが、ないのだよ、これが。シュガーレスグミが。
それならとネットで調べてみたら、ちゃんとシュガーレスのグミがある。ただ、だいたいが箱売りだ。そりゃそうだろう、100円、150円のグミを単品で売っても商売にならない。
だからといって、一度も試したこともないものを箱買いするのもちょっと気がひけるというか、ためらうというか。
やはり一度は口に入れて試してみたから買いたいではないか。
というわけで、ここ最近のオレはシュガーレスグミを探して旅を続ける毎日である。


2025.04.19

△××△△×△×○△×8


家の近くのセブンイレブンに行ったら、店員の胸のネームプレートには「スタッフ」と書いてあった。名前を書くことによってストーカー被害を誘発するというし、当然の対応だろう。
だが、制服を見れば明らかに店員とわかるのだから、ネームプレートなんていらないのではないか。ローソンはイニシャルでもOKらしい。
どうせならニックネームでもいいんじゃないか。オレなら、「広末」とか付けちゃうけどね。ニックネームを。自分に。
電車の中で時々定期券を表に晒している女子を見かけるけど、あれも危険らしい。最寄り駅が特定されることから、どこかの誰かが改札で待ち構えることになってしまうかもしれないからだ。ストーカー気質の連中の執念深さをあなどってはならない。
そこで定期券の印字を隠すシールが100円屋で売られているらしいが、「あれはやめてください、改札機が詰まる」と駅員からのお願いツイートがあったように、よろしくないらしい。定期入れに裏返しに入れるとか、カバンの中にしっかり仕舞うとかするのがいいだろう。
そもそも印字無しの定期券があってもよさそうだし、もしかしたらオレが知らないだけで、既に常識なのかもしれないが。
などと日本の治安を案じていたら、今日もアルビレックスは清々しく負けてしまったでござる。

今シーズンはこれまでPKやオウンゴール、一発退場など、酷い負け方ばかりだったが、今日も同じだった。
年に一度、あるかないかというレベルのミスで負けたのだ。ザ・自滅。
京都の監督のキジェも試合後のインタビューで「事故みたいな得点」と薄ら笑いしていた。
その京都の枠内シュートはわずか2だというのに、結果が2−1なのだから、そりゃあ呪われているとしか思えない。お祓いが必要なレベルだ。キジェだって笑いをかみ殺したくなるわな。
もっとも京都は首位なのだから、首位のチームに最下位争いのチームがよくやったと思えば、少しは気持ちも落ち着く。いや、落ち着くというか、結果も飲み込める。

さすがにこのレベルの負け方は降格するチームだ。
今日のJ1のゲームはこの試合だけだったが、試合を見ていた全員が「今年の降格枠の一つはアルビレックスで決定」と思ったに違いない。
AIにアルビレックスが残留するためにどうしたらいいか聞いてみたところ「残り27試合で勝ち点36(12勝12分3敗など)を目標にすれば、合計44ポイントで残留圏に到達する可能性が高いです。守備を固めつつ、ライバルとの直接対決で勝ち点を確実に取ることが重要です」とのことだった。
要するに優勝争いペースで勝っていかなくてはダメだということだ。なんだ、詰んでるじゃん、すでに。
4月半ばで降格決定。とほほ。
もっともこんなポンコツアルビでも、松本と八戸には勝てたから、J3ならば勝てるかもしれない。J3ならば落ちても安心して試合を見ていられる。

そもそも選手がJ2下位レベル。加えて監督がプロ未経験。勝てないのも仕方ないわなあ。
それでも選手交代するたびに弱くなっていって、気がつけばこの布陣でいったい誰が点を取るんだよという状態に陥ってるところを見れば、監督がポンコツ過ぎることが一番の原因であることは間違いない。
だからといって、監督を替えてもうまくいくわけはないから、まあ、このまま行くところまで行くしかないだろう。
あとは、サポだな。サポーター。
今日も後半開始で「ウィンターワンダーランド」を合唱したのには驚いた。あれは勝ちどきを上げるチャントではないのか。一気にスタジアム全体の空気が緩んだのがわかった。
もっともそのスタジアムを見れば、先日も書いたように、はっきりと世代交代が進んでいるのがわかる。若いサポーターが、実に多くなった。
若いだけに、J2降格の経験はないだろうから、今回それを経験するのもいい勉強になるんじゃないかねえ。
と、オレも投げやり。


2025.04.18

対岸の火事は明日はわが身


というわけで、J1リーグ監督解任チキンレースのことを書いたわけだが、今日、そのなかの1人、マリノスの監督が解任された。名前。なんつったっけ。ヨーロッパみたいなやつ。ああ、そうそう、ホーランドだ。
確かに酷かった。
ちらっと見ただけだが、ピッチから引き上げてきた選手がコーチとは握手するものの、監督は素通りで1ミリも接触してなかったし、監督も選手を労うどころかまったく目線を合わせなかった。
あれを見て、このチームは崩壊したなと思ったものだった。
ということは、開幕戦でアルビレックスが引き分けとなったのは、決してアルビレックスが強かったのではなくて、マリノスがグダグダだったからだ。
ここであっさり勝てたはずだったわけで、あのPKは今シーズンの流れを決定づけたプレーだったわけだ。早すぎね?
マリノスはこれで2シーズン連続途中解任というみっともなさ。いやいや、監督のことを心配するより、親会社の行く末を心配した方がいいとは思うのだがなあ。
チキンレースはこうしてマリノスが抜け出し、次に続くのが名古屋のハセケンと目されている。その次が東京の松橋。
となると、おや、去年のルヴァンカップの優勝監督と準優勝監督が解任の憂き目に遭うわけで、まったくサッカー監督とは「解任された監督とまだ解任されていない監督の二種類しかいない」と言われるほど酷な商売であることがよくわかる。


2025.04.17

孝行したいときに親はなし


今日の仕事は青山学院大学の真向かいの場所だったので、渋谷駅から歩いて向かう。
100年に一度の渋谷大改造のおかげで駅周辺の様相はまるで変わってしまったが、それでも青学までの道筋そのものは昔のままだ。ここには交番があった、こんなところに横断歩道ができたのか、などと昔と今を比べながら歩く。
午後いっぱいをかけて取材仕事を終える。ぐったりだ。
帰ったところで仕事にならないと考え、軽く飲むことにする。渋谷なんかで飲んだら帰りが大変だから、目指すのは地元の行きつけの居酒屋だ。安くて、美味い。
サッポロの瓶ビールにハイボール2杯、アジフライ、ネギチャーシューで3000円ちょっと。まあ、こんなものだろう。
生ぬるい春の風が気持ちよく、コートも着ないで、1駅分、のんびりと歩いて帰った。
そして、いい気持ちで帰ったオレを待ち構えていたのが、娘の大学からの封書。げげっ、来た! 半年に一度の学費の納付書である。

来るとわかってはいたものの、実際に来るとやはり萎える。目眩がした。
だが、酔いが覚めたわけではない。むしろ酔いにまかせて払ってしまえと封書を切って納付書に目を通せば、そこに記されていたのは想定を超える巨額の授業料。値上げしていないか、これ。もちろん値上げだろうと何だろうと、払わなければならないことに変わりはないから、あらゆる思念を追い払い、酔っ払ったままにネットで振り込んだ。
泣いた。
泣きながらヨメに、しかし、オレたちの親はすごかったんだなあとこぼす。あんな田舎から都心のバカ高い大学に通わせ、しかも下宿までさせて。そのありがたさに、今になってやっと気づいたよ。
それを聞いたヨメも、私も当時はわからなかったと告白する。
ヨメの妹は、ヨメがバカ高い私立理系に行ったものだから、家庭の経済状況を案じて短大に進んだ。オレの弟も、両親の負担を思いやって学費の安い国立に進んだ。
そんなこともわからず、日々をぼけーっと過ごしていた、バカ長女とバカ長男が一緒になったのがオレたち夫婦だ。あまりの自責の念に、ヨメとオレは部屋に飾ってある両親合計4人の写真に手を合わす。
そこへ帰ってきた息子が、一体どうしたのだと聞くのでこれこれこうだと説明すると、息子も、おじいちゃんおばあちゃん、バカ親を許してやってください、と一緒に手を合わせてくれた。
もっともバカ高い学費を払ったからといって、息子と娘にそれを感謝してもらいたいなどとはつゆとも思わず、単に親としての責任を果たしただけという思いしかない。おそらくオレたちの両親も同じだったろう。息子と娘も、自分が親になったときに親の大変さをわかってくれればそれでいいや。

落ち着いたところで、考える。こうして、青息吐息でひいひい言いながらも子どもの学費を納められることは、実はとても幸せなことなんじゃないか、と。この日々に感謝すべきであって、分不相応な高望みなどは罰当たりだ。足るを知れと自分を戒める。
そして、戒めながら「ブラッシュアップライフ」の第1回と「アンナチュラル」の第4回を観返す。面白いドラマは何度観ても面白いなあ。


2025.04.16

対岸の火事


今日はJリーグとルヴァンカップの試合が行われたが、アルビレックスはゲームの予定がなかったので、オレは下見の見物。DAZNとSPOOXを切り替えながら、数試合を同時視聴だ。
まずは大宮対東京。いくらカップ戦とは言え、J2の大宮に負けたら東京の監督はクビだろう。
必死の東京が先制するも大宮がケンユーのシュートで追いつく激アツ展開。だが、途中から大宮の足が止まり始め、こうなると松橋監督得意の70分過ぎからのたこ殴り展開となり、結局延長含めて3-1で東京が勝ってしまった。
つまらん。松橋解任騒動が見たかったのに。

続いて、同じくルヴァンカップの秋田対ヴェルディだ。
この試合に勝った方のチームと、アルビレックスが闘うことになる。それならJ1のヴェルディではなくてJ2の秋田に勝ち上がってもらいたいものだが、そこはサッカーの妙。徹底してロングボールを放り込んで体をぶつけてくる秋田はアルビレックスにとって苦手なタイプのチームだから、できれば対戦は避けたい。似たようなサッカーを志向するヴェルディとならば、まったりとした試合ができる。
ところがなんと秋田が先行するというこちらも胸熱の展開。だが、後半47分にヴェルディが追いつき、延長戦で逆転してしまった。これでアルビレックスの次の対戦相手はヴェルディに決定。
しかも順位はこちらが下だから、ホームで開催できる。やれやれ、よかった。
なんていっておきながら、いざ試合になったらやっぱり秋田がよかったよと泣く未来が見えた。

もう1つ、アルビレックスに関係してくる試合が、浦和対京都。こちらはJリーグで、次の対戦相手が京都なのである。
何がポイントかというと京都の新外人、エリアスだかアエリスだか、洗剤みたいな名前のフォワードが反則級なのだ。まさにモンスター。こんなのと対戦したら、アルビレックスのへなちょこ守備陣はずたずたにされてしまうと、今からびびっているのである。
このアリエールが、実はイエロー3枚を持っているのだ。これなら今日、わざと4枚目をもらって、弱い新潟相手の試合で出場停止を消化しようという作戦が予想されたのである。キジェならそれぐらいやるだろう。
ところが期待に反してエアリアルはイエローカードはもらわず、しかもゴールまで決めて、絶好調のまま新潟との対戦に乗り込んでくることが決まってしまったのである。エアリス、いい迷惑だ。オレたちは今から戦々恐々である。

さて、最後はこれだ、マリノス対清水。実はマリノス、絶不調で、降格圏の18位。その上の17位が東京で、我らがアルビレックスが19位だ。文字通りの団子レース、足の引っ張り合いが続いている。
だから今日もマリノスの負けを祈っていたところ、2−0で先行するも後半に3点を入れられて逆転負けという、心折られる敗戦をしてしまった。松原健はサポーターの前で大号泣である。というか、負けて泣くなよ、マツケン。みっともない。
マリノスはとにかく監督が酷い。この試合も最初の選手交代が後半36分と、試合中の修正がまったくできない。今シーズン1勝しかできていないのも納得だ。当然サポーターは監督辞めろの大ブーイングである。
おそらく今シーズンの監督解任第一号は東京の松橋とにらんでいたが、どうやらマリノスの監督の方が早そうだ。名前はよく知らん。

と、人のチームを笑っているが、アルビレックスだって今シーズンまだ1勝しかしてないし、降格圏にずっと沈んでいる。それでも監督解任の動きがないのは、ひとえに長い冬を耐え忍ぶことを強いられてきたことによって培われた忍耐強い県民性だからだろう。
加えて、2017年からの暗黒期の記憶がトラウマとなって染みこんでいる。ころころと監督を変え続けたせいでJ2暮らしを強いられてしまい、それどころかあわやJ3降格か、というところまで沈んでしまったのである。
今季のアルビレックスの監督は、プロでの監督経験がないまったくの新人である。よくもそんな人材を連れてきたと感心するが、受ける方も受ける方だ。オレたちは呆れ、そして新人なら勝てなくて当たり前だべ、長い目で見るべ、冬が終われば春が来るべ、と心静かに見守っているのである。これを達観という。
よってアルビレックスが現状19位であっても、オレたちは焦ることなく、自分たちより上のチームの監督解任騒動を楽しみにしているのであった。


2025.04.15

赤門はバカ門


東大には「赤門は犬でも通れる」という言葉がある。赤門とは例の赤門。東大の象徴のような門だ。
それに対して「鉄門は真に優秀な人間しか通れない」と言われる。
鉄門とは、医学部へ行く門のこと。医学部は6年間だから他の学部とはいろいろと異なっていて、例えばバドミントン部は鉄門バド部と呼ばれるなど、「鉄門」がつくと東大の中でも特別な存在であるという、要するにマウント言葉みたいに使われている。
息子によると実際に鉄門という門は存在するそうだ。それは本当に鉄でできた門で、単なるしょぼい通用口のことらしい。
広い敷地の東大構内で上野駅方面に向けて存在する裏口であり、学生たちはせいぜい上野へ飲みに行くときに使うぐらいだそうだ。
単なる通用口も、鉄門という呼び名をされることで医学部の象徴になるのだから、なかなか面白い存在だ。

ところで息子だが、この春から博士課程に進学するとともに日本学術振興会の会員になった。
「合格した」と聞いた時は、ふーんとしか思わなかったが、調べてみたら競争率8倍とかなり狭き門らしい。多くの人が学術振興会の会員になりたいと渇望し、果たせずに悔し涙を流すそうだ。
この試験に一発で合格して日本学術振興会の会員になったということは、要するに学者としてデビューしたということらしい。どうやら息子はちゃんと学者になったようだ。たいしたものである。
日本学術振興会の会員になると、給料が出る。大企業の新卒並みの給料だ。ボーナスはない。
息子は要するに勉強をマネタイズすることに成功したのだ。
ただし会員の期間は3年間。その後はどうなるのか、オレにはわからない。息子は「新たな底辺の誕生じゃねえの」と言っている。

「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓・新潮文庫。
その東大生の真の姿をレポートした話題作。メガバンクであまりに仕事ができなくて職場で吊るし上げられた卒業生や、警備員として生活している卒業生などが描かれている。地方の自治体に就職した東大生が、それまで職場でちやほやされていた立命館大OBに目に敵にされ、とことんいじめられてマウントを取られたというエピソードは、なるほどなあと納得。
実は東大の入試はそんなに難しくなく、倍率も3倍程度。問題も、基本的な知識を問う問題ばかり。勘所さえつかめればさほど苦労せずに解ける問題が中心である。そうした受験テクニックを磨いて合格した学生が「東大どまり」の人材。東大合格が人生の絶頂期だ。こうした人材が社会に出てから苦労しているそうだ。これは別に東大に限ったことではないだろう。オレなんかは、青学どまりじゃねえか。
東大卒という看板は、ある状況においてはネガティブな要素になる。「東大のくせにこんなこともできないのか」「東大なんて、ウチにはもったいなすぎて」という言葉はその代表だ。
だから駒場キャンパスで学ぶ東大生たちは、居酒屋で「どこの学生?」と聞かれても、東大とは答えない。必ず酔客に絡まれるからである。代わりに言うのが「渋谷あたりの大学です」。そうすると酔っ払いも「青学ならアホでもしょうがねえか」と、バカ騒ぎを許してくれるそうだ。青学が東大のお役に立てて、実に嬉しい。

「星を編む」凪良ゆう・講談社。
先日読んだ「汝、星の如く」が面白かったと言ったら、娘が「続編だよ」と貸してくれた。「汝、星の如く」の後日談と、サブキャラたちの物語をまとめたものである。相変わらず人物描写が素晴らしく、文章もとても美しい。さすがである。もっとも登場人物たちがやたらと結婚と離婚を重ねるので、次第に人間関係がわからなくなって混乱してしまったのには困った。


2025.04.14

スタバ参戦


オレの住んでいる街にはカフェが多い。
タリーズにドトール、星乃珈琲、元町珈琲、ちょっと足を伸ばせばコメダ珈琲もある。こんなにもカフェがあるというのに、だいたいどこもお客でいっぱいで、世間にはコーヒー好きの人が多いのだなあと、日本茶党のオレは感心する。
そんな中に最近オープンしたのが、スタバだ。なんとなく真打ち登場という感がある。
びっくりするのはその立地だ。なんとタリーズの真横なのである。石神井公園カフェ戦争に殴り込みをかけるスタバが、まずはタリーズをつぶしに行ったということか。
いやいや、そんな大袈裟なことではないだろう。たまたまに違いない。
この中でオレや息子が行くのはタリーズだ。スタバはあまり好きではなく、他に選択肢がない時に仕方なく行くぐらいだ。
もっとも地元でカフェに入るぐらいなら家に帰ってペットボトルのアイスコーヒーでも飲んだ方がよほど寛げるし、安上がりである。それを言っては、元も子もないが。

「編曲の美学」山川恵津子・DU BOOKS。
1,956年生まれというオレとほぼ同世代のアレンジャーが、これまでの仕事を振り返った本。80年代初頭にアレンジャーとしてデビューし、いろいろと苦労しながらも第一線で音作りを続けてきた人ならではの様々なエピソードが語られている。実に興味深い。
例えばどんなに大ヒットした曲でも、作曲者は膨大な印税をもらえるのに、編曲家は1曲20万円から30万円だけという、実に赤裸々な愚痴が述べられていたりする。それで忙しい時には年間300曲(!)を編曲してきたというから、ピーク時の年収は9,000万円だったということか。編曲家でも、けっこう稼げていたんだなあ。
そんな具合に一つひとつのエピソードは面白いのだが、文章が実に下手くそすぎで、読むのが苦痛なレベル。例えば「これら、小節数やコードの指定はまったくないのだが、それがアレンジャーの仕事であり、京平さんからは『このストリングスの8ビートの刻みで入るところを入れてほしい』などかなり攻めたリクエストが来る。」という文章など、何度も読み返しても、結局意味がわからなかった。文章の前半と後半がつながっていないのである。こんな感じの文章がちょいちょい出てくるので、実に読みづらい。
何と言っても「が」の多用には閉口した。順接・逆接の「が」が1ページに何度も頻出し、酷いときには2,3の文章に立て続けに「が」が出てくる。とんでもないストレスだ。編集者は何をしていたのだろう。
著者は、技量の足りない、いい加減な作曲家が多いと糾弾し、それを何とか格好付けるために編曲家が苦労している、とぼやいている。その際に最も多く口に出る独り言が「使えないな〜」だそうである。こんなふうに未熟な作曲家を笑っている一方で、著者自身の文章が技量不足でいい加減なものだから、オレは心の中で「使えないな〜」と苦笑しながら読むのだった。


2025.04.13

△××△△×△×○△8


ももクロのライブが中止になった。コマちゃんやオザキが現地へ向かっていたなら気の毒なことである。
ライブの開催地は、新潟県新発田市の五十公野運動公園だ。
オレが生まれ育った生家の隣町なので、「しばた」も「いじみの」もごく当たり前の地名と思っていたが、全国的には難読地名のようだ。なんだったらオレが今住んでいる石神井公園も難読地名だし、山手線の日暮里だって普通に読めば「ひぐれさと」となる難読地名だ。

中止の理由は、強風だ。
背景には2005年のJR羽越本線脱線事故の記憶があるのだろう。
真冬だった。日本海から吹き付ける海風に煽られてJRの特急列車が脱線。たいへんな被害が発生した。オレの取引先の人もこの事故に巻き込まれて亡くなったので、よく覚えている。
この事故が契機となってJR東日本では強風に対してナーバス、要するに臆病になった。首都圏の京葉線がちょっとの風ですぐにストップしちゃうのもこのためだ。京葉線が風に煽られて脱線したら、羽越本線の比ではない。
この羽越本線とはまさに新発田駅のある路線で、20年前とは言え、事故当時の記憶が生々しく残る地元の人たちがライブの中止を決定したのも仕方ないことだろう。
コマちゃんもオザキも、主催者の判断を許してやってくれ。

実は昨日はAえ!groupのライブも新潟で開催された。旧ジャニーズ系列のグループであるが、何とめちゃくちゃな名前なんだ。
こちらのライブは予定通り開催されたようだ。
このようにももクロにジャニーズが重なったことで、新潟にはモノノフ(ももクロファンのことね)とかジャニオタとかの類の大量の人間が押し寄せた。
JR東日本が臨時列車を増発したり、佐々木駅に臨時停車してあーりんのアナウンスを聞かせたりと、はしゃぐのもわかる。微笑ましいではないか。地元経済も大いに活性化したようだ。
特に注目されたのが、オッチャホイである。
オッチャホイとは何か。これは新発田市の名物料理で、きしめんのような平麺を野菜や卵と炒めた東南アジア風の料理である。なぜ越後平野のど真ん中で東南アジア風の料理が名物になったのか、そして、それがなぜオッチャホイという名前なのか、さっぱりわからない。
地元出身のオレにとっても奇っ怪な名物料理で、一度も食べたことがない。だが得てして名物料理とはそんなもののようで、オッチャホイにもももクロライブが中止になって暇を持て余したモノノフ(ももクロファンの頭のおかしい人たちのことね)が大挙して押し寄せ、大変な売上があったそうである。慶賀の至りである。

このようにももクロは、春のライブを地方自治体と組んで開催するという路線を取っている。
既婚者がいて、バツイチもいるグループがアイドルを自称している時点でもはやバグっているのである。あーりんだって、29歳なのだ。ピンクのひらひらで大天使なんて言ったって、痛々しいだけである。
そのあたりを突っ込まれて立ちゆかなくなるのを避けるため、上手に路線変更を図っているようだ。スタダはなかなかの策士である。
ニヤリと笑って田舎者に甘い香りを嗅がせて、地域おこしの美名のもと、商売に利用するなかなかの悪だくみ。まさに田舎の村から村へと渡り歩く、祭の露天商ではないか。夜店のももクロちゃん。
原価100円のサイリウムを1000円で売るという阿漕さも、腐りかけて捨てられた野菜クズで作った焼きそばを数百円で売る村祭の露天商そのものである。
そしてここで話は戻るわけだが、地元経済の活性化という点で、ももクロに加えてAえ!groupも同時にライブを開催したことは、非常に大きなインパクトを与えることになった。
ところがそこに水を差したのが、アパホテルの漏水である。
そうである。新潟市内にあって、今回のライブの観客が大量に宿泊することになったアパホテルで、なんとこのタイミングで漏水事故が起きてしまい、宿泊予約客を全部キャンセルするというとんでもない事態になったのである。大ごとではないか。
だが、ネットで調べた限り、これによる大きな混乱はないようである。どうやらアパホテルの関係者が手を尽くして、他のホテルに予約客を振り分けたようなのだ。なかなかやるではないか、アパホテル。
というか、満室と表示されていてもどのホテルもいくらかの空き部屋を、予備のために確保しているということがこれで判明した。リスクヘッジとして当然ではあるのだが、今後は満室と言われてもごねれば何とかなるのではないかと、誰もが思った次第である。

さて、せっかく楽しみにして新発田の五十公野くんだりまで足を運んだモノノフ(ももクロファンのネジのゆるい人たちね)たちは、ハシゴを外されてどうしたのだろうか。
そうである、今日はアルビレックス新潟のホームゲームかビッグスワンで予定されていたのである。サッカーは雷が落ちない限り、どんな荒天でも開催される。暇を持て余した連中が「せっかく新発田まで来たんだから」と帰りに寄り道することにして、ビッグスワンのオレンジの客席に赤やら黄色やら紫やらピンクやらが混じることになってしまったのだ。
アルビレックスのサポーターにレッズやレイソルやサンガやセレッソが紛れ込んだようなものであり、スタンドは一触即発。不穏な空気に包まれたのだった。
というのはまったくのウソで、基本的にサッカーの応援席は、ゴール裏以外はのんびりとしたものである。特に争い事を好まない新潟の県民性もあって、色彩豊かな客席は大人しいものだった。
なお、コンサートとアルビレックスについては、数年前、大惨事が起きた。やはりジャニーズ系のライブが新潟で行われることになり、ジャニオタのお姉ちゃんたちが退去して来襲。駅の改札を抜けて、会場の朱鷺メッセ行きのバス乗り場を目指して全力ダッシュしたのである。
一目散に走る彼女達は視野狭窄に陥り、バス停の長い行列を発見して「ここよ!」と列に並んだものの、実はそれはビッグスワン行きのバス。大量のアルビレックスサポーターに混じってバスに乗り込んだ彼女達は、終点で降りて目の前にそびえるビッグスワンを前に呆然とたたずむしかなかったのだった。

今回はそのような混乱もなく、ももクロで空振りした連中は、穏やかにビッグスワンに立ち寄り、そしてアルビレックス対FC横浜のゲームを観戦したのである。
穏やかでなかったのは、アルビレックスと横浜のサポーターだった。
というのも、主審が山下良美だったからである。良美ちゃん、あまりのレフェリングのひどさに、J1から下ろされたのではなかったのか。誰もがそう思っていたところに突然の割り当てだったので、みんな仰天したのである。どのチームにも歓迎されないレフェリーが、再び降臨したのである。
良美ちゃん問題の一番悩ましい点は、良美ちゃんが女であることだ。批判すると、ジェンダー界隈の人たちが激怒するのである。
考えてもみてほしい。良美ちゃんは39歳である。
39歳の女性が、20代の男子アスリートが全力で走るのに追いつけるわけがない。これはジェンダー云々とはまったく別の事実だ。
だから良美ちゃんは遠く離れてプレーを見るしかなく、ファールかどうかの微妙な判定も、それまでの流れや周囲の状況から、空気で判断して笛を吹いているのである。当然、誤審のオンパレード。
あまりに酷い誤審でファールを取られ続けた新潟の小野裕二は当初は激怒して良美ちゃんに詰め寄っていたものの、途中からは諦めて副審や第四の審判に文句を言うようになった。文句を言われた審判も苦笑いを浮かべ、「まあまあ、オレたちも困ってるんだけどね」という風情で小野裕二と会話するのだった。
走れないだけではない。技量そのものがプロの審判のレベルに達していないのである。
今日、最も驚いたのは、アルビレックスのキーパーの蹴ったボールに対して、オフサイドを宣告したことである。これには仰天した。
ゴールキックにオフサイドは適用されないというのは、明白なルールである。まさか知らない間にルールが変わったのではないだろうなと、息子が慌ててルールを調べたほどである。
もちろんルールの変更などない。それなのに良美ちゃんはアルビレックスのゴールキックにオフサイドを適用して、試合を止めてしまったのである。なかなかいいゴールキックで、そのまま行けば決定機を迎えそうな流れであったから、選手もサポも激怒。
視聴者も激怒して、DAZNには抗議の電話が殺到したらしく、ハーフタイム中には中継のアナウンサーが謝罪していた。
そうである。ルールを間違えるという、主審としてあってはならない明白な誤審をしたにも関わらず、サッカー中継のプロであるアナウンサーも、解説者として呼ばれた元Jリーガーの成岡翔(アルビレックスで活躍した!)も、この誤審をあっさりとスルーしてしまったのである。
そりゃあ抗議の電話が殺到するのも当然だろう。
良美ちゃんは、もはや39歳だから走れないのもしょうがないというレベルではない。オレたち素人でも知っているサッカーのルールを、はっきりと間違えてしまったのである。主審としての資格がないと言わざるを得ないのも仕方がないと判断されたとしても妥当と言っていいのではないだろうかという気がしないでもないと思うのだが、どうだろう。
一人の人間を、しかも個として弱い立場にある人間を叩くのは非常に気が引けるのだが、考えてみれば、良美ちゃんだって被害者なのだ。ジェンダーのシンボルのように祭り上げられ、その力がないのに無理にJ1のレフェリーを割り当てられているのだから。当たり前のようにWEリーグで笛を吹いていれば、きっといい仕事をしただろうに。
強風でライブを中止したももクロのように、Jリーグにも状況に合わせた最善の判断をしてほしいものだ。と、無理にまとめる。

勝てば降格圏から脱出し、FC東京やマリノス、名古屋も抜くという千載一遇のチャンスだったのに、ここぞというところで勝てないのがアルビレックスの伝統芸。おかげで降格圏から抜け出せなかった。それでも最下位を脱出できたことをオレたちは前向きに受け止め、そしてまだ徳が足りなかったと自省し、明日からの徳を積む運動にいっそうの精を出すのであった。


2025.04.12

時代はパワハラ


現在のJリーグの順位は、以下の通りである。
1位 福岡
2位 京都
3位 岡山
4位 町田
ご覧のように3位の岡山以外は、すべてパワハラ監督で有名なチームだ。つまりJリーグで勝つためにはパワハラ監督を招くことが一番の近道である。これによって、パワハラの時代がやってきたと言われている。
なるほど、勝つためにはパワハラはやっぱり必要なのかもしれない。
最近ホットなのは、4位の町田、黒田剛監督によるパワハラである。
この町田と対戦した川崎が、試合前の応援の時、「パワハラごう! パワハラごう!」と連呼したことで、町田のサポがブチ切れていた。
だが実際は、川崎が叫んだのはボランチの河原創への声援であった。つまり川崎サポは「かわはらそう! かわはらそう!」と叫んでいたのである。
コントかよ。
現在最下位のアルビレックス新潟のサポーターたちは、腹を抱えて笑うのだった。


2025.04.11

大きな玉ねぎの下で


本日は息子の入学式である。去年も入学式をしたはずなのに、2年続けて入学式があるとはどういうことだ。
入学式があるからには卒業式もあったと思うが、確かに先日、卒業式があったというようなことを聞いた覚えがある。
というクソつまらんボケは置いておいて、今日のは東大の大学院博士課程の入学式であった。去年の入学式は修士課程。だいたい2年続けて入学式に出るなんて、何かバグっているとしか思えない。まったくわが息子ながらとんでもないことだ。
もっとも息子が大学に入学したときはコロナ禍真っ只中で、入学式は行われなかったから、これでおあいこなのかも知れぬ。

入学式の会場は、日本武道館である。毎年同じだ。
息子と一緒に九段下の駅から坂道を上って、大きな玉ねぎを目指す。毎度のことながらとにかく人が多い。
誰か仲間と一緒なのかと思ったら、誰も一緒ではないという。というか、そもそも仲間は誰も入学式なんかに出ないらしい。
なるほど、大学院の研究仲間は普段から一緒に研究をしていて、今さら入学式に出たところで何があるわけではなく、それならばいつもどおり研究室で研究していた方がよほど合理的ということだ。息子も事情は同じわけだが、親であるオレが東大の入学式の空気を味わいたいとのこのこ出席するものだから、気遣って一緒に参列することにしてくれたわけである。
なんのことはない、オレが息子に連れ添われているのである。

入学式は、去年も退屈であったが、今年も退屈だった。去年は息子が新入生総代の挨拶を務めたのでオレもそれなりに緊張して座っていたが、今年は何もないから、黙って90分間座るだけ。何度か寝落ちした。
一番退屈なのは東大総長の話で、いつものことながら実に話が下手なのである。何を言いたいのか、さっぱりわからない。それでも寝ないように我慢して聞いた。
なお、東大は4月12日が創立記念日で、過去の入学式は常に4月12日に行われてきた。何があろうと、この日程だけは頑なに守られてきたのである。
ところが今年に限って前倒しされ、4月11日の開催となった。
東大の常識からすればありえない話らしく、界隈は「一体何があったのだ」とざわついているそうだ。おそらく誰かがとんでもないポカをして12日に武道館を予約できなかったのだろうと推測されている。縦割り甚だしい国立大学だけに、十分あり得る話だ。

式から解放されたのが16時。息子と合流し、神保町の本屋街まで歩いて本を買った後、飯田橋まで歩いて、三州屋で入学祝いのビールを飲んだ。
三州屋は昭和の居酒屋で、もはや文化財レベルである。
つまみは基本的に魚しかない。そしてこれが実に美味い。
接客の手が回らず、注文しても届かず、頼んだものもなかなか出てこない。それでも気分よく飲めるという、実に魅力的な店なのだ。
途中、「予約した藤田ですけど」と中年カップルが入店。すると店の婆さんが予約ノートを見て「え、藤田さん…え、本当に?」と怪訝な顔。中年カップルは困惑し、店の全員が箸と息を止めて事態を見守る。
やがて婆さんが「ああ、あったあった、すいませんねえ」と言い、中年カップルが「ああ、よかった」と破顔し、同時に店の全員が大きくはーっと息を吐き出して、店中がよかったよかったという空気に包まれた。
息子も「ここはいい店だなあ」と気に入ってくれた。また来よう。
こういう店なので、腹は膨れない。締めのメシは地元の松屋にする。
松屋では期間限定メニューに、ニンニク山盛りの牛丼があり、息子は「今夜は臭いぞ−」と言いながらわしわしとそれを食う。オレは牛皿をつまみにビールだ。

家に帰って、Friday JリーグのFC東京対柏レイソルの試合を見る。松橋対小島という胸熱対決で、小島が松橋に引導を渡すのではと注目されている。
ともかく東京が酷い。チーム状況が最悪なのだろう。
1−0とリードしていて最終盤にまさかの長友投入。逃げ切りを図るが、これが悪手で、後半ロスタイムに柏に同点にされてしまう。
なぜこのチーム状況で長友を出すのだろう。ありえない采配だ。
このゲームを森保が視察に来ていて、それで長友を出さざるを得なかったのではないかという見立てもされている。長友本人が「オレを出せ」と暴れ、上層部からも長友を使えという圧力があったのだろう。
それが本当かどうかは別として、とにかくバラバラ状態。ポゼッションサッカーを志向しているはずなのに保持率は30%ほどでパスも柏の半分。読売新聞に、同じポゼッションサッカーでも天と地ほども差があると笑われる始末である。
これで東京は7戦勝ちなし。泥沼やんけ。
アルビレックス新潟が日曜日に勝利すればついに東京が最下位に落ちる。実に胸が熱い。

「汝、星の如く」凪良ゆう・講談社。
昨年の本屋大賞受賞作で、ずいぶん話題になった作品だ。だが、オレは未読である。娘ならきっと読んでいるはずだと思ったら案の定「読んだよ」とのことだったので、借りた。一読、さすがに大きな話題になっただけのことはある作品だと感心する。瀬戸内海の小さな島で出会った高校生の男女の、その後の人生の物語。親が欠落している不幸な生い立ちで、懸命に人生を開いていく姿が描かれる。切ない話で、あまりにも胸が痛くなって、読み進むのを休止したほどだ。
物語も素晴らしいが、何よりも文章が素晴らしく、何度も唸る。
例えば「猛々しいほど煌めいていた海面は暗く沈み、まったりとしたうねりを見せはじめ、その下にとんでもない深さがあることをわたしたちに気づかせる。」なんてという文章に、オレはページをめくる手を止め、何度も読み返してしまった。素晴らしい文章力である。
娘によれば「続編もあるよ」とのことだったので、そちらも貸してもらう予定である。


2025.04.10

高知原人


ここ1,2年、大学入試の会場や開始時刻を間違える受験生が急増していると、Xのつぶやきがあった。
彼らが一様に口にするのは、「検索して来た」。
検索結果で上位に表示されたものは過去の年度の案内だったりするのに、それを鵜呑みにして行動するから、結果大失敗。もちろん受験は認められない。
当然のことながら受験票などはちゃんと手元に送り届けられている。それを見ないでスマホで検索して終わり、というわけだ。
何でもかんでも検索する時代ならではの出来事なんだろう。
たぶんこれは受験生に限ったことではなくて、仕事の場面でも頻繁に起きているに違いない。例えば訪問先の集合場所を知らされているのに、それを確認せず、スマホで客先の本社を検索して向かう、というパターンはよくありそうだ。
検索は便利だけど、頼り過ぎるのはよくない。そんな当たり前すぎる結論だ。
最も気をつけなくてはならないのはオレたちライターなのは間違いない。ちょっとした調べ物をするのに検索した結果を鵜呑みにして終わりという日常だ。
昔は調べ物があったらまず新宿の紀伊國屋書店に走って参考書籍を探したものだった。
あの手間とコストを考えれば、今は夢のように便利な時代なのは間違いないが、だからこそそこにある落とし穴には気をつけなければ。

などということを考えながらオレは、広末涼子のデビュー当時を思い出す。
衝撃でしたねえ、あれは。
何が衝撃って、ショートカットなのに可愛いということだった。
広末涼子以前は、ショートカットというと男だか女だかわからんような生き物の象徴だった。そこに彗星の如く現れたショートカットの広末涼子。当時の男子は悶絶した。
映画「鉄道員」の広末涼子は、もはや神々しかった。死んだ娘の幽霊という役どころで、その役のまんま、まさに天使。地上に降りた最後の天使〜と男子は悶絶しながら堀内孝雄を口ずさんだものだった。
振り返れば、あれが絶頂期だったのだろう。
今オレたちは知っている。ちょっとばかり顔が可愛かっただけで、広末涼子の中身は、タバコを吸いながら昼間っからパチンコをしている高知原人そのものだったことを。
だから、今回の大暴れを聞かされても、あまり驚かない。
思うのは、せめて美しい記憶のままで消えてほしかったということだ。ショートカットの天使のまま、フェイドアウトしてくれていれば、今の凄まじいクズっぷりも見なくて済んだのに。
と、ここまで書いて、これは何かに似ているなあと思案し、オレはポンと膝を打つ。アグネス・チャンだ。
かつて白いハイソックスに甲高い声で歌っていた香港の少女と、今の中華思想と拝金主義に染まったばばあは、まったく違う生き物である。そう自分に思い込ませつつオレは、なんでアグネスはあの少女のままフェイドアウトしなかったんだと頭を抱える。アグネス・チャンの破壊者ぶりを見れば、広末涼子なんてかわいいものだ。
おかげでアグネス・チャンのファンだったことは、オレの人生における最大の黒歴史になってしまっている。

と、ここまで書いたところで、Geminiが要約してくれた。
そうである。オレは原稿を書くのにGoogleドキュメントを使っているのだが、最近は途中で手が止まるとGeminiが顔を出して、いろいろと手伝ってくれようとするのである。
例えばここの時点まで、以下のように勝手に要約してくれる。

大学入試の間違いと検索の依存性
大学入試の会場や開始時刻を間違える受験生が増加している。
検索結果を鵜呑みにして過去の情報を信じてしまうことが原因。
受験票を確認せずにスマホ検索で済ませてしまう。
仕事の場面でも同様のことが起きている可能性。

広末涼子のデビュー当時
ショートカットなのに可愛いという衝撃的なデビュー。
映画「鉄道員」での幽霊役が神々しかった。
現在の姿とのギャップに驚き。

広末涼子の現状
タバコを吸いながら昼間からパチンコをしているというイメージ。
美しい記憶のまま消えてほしかったという思い。

アグネス・チャンとの比較
広末涼子とアグネス・チャンを比較。
かつての少女のイメージと現在の中華思想と拝金主義に染まった姿との違い。
アグネス・チャンのファンだったことが黒歴史になっている。
アグネス・チャンの破壊者ぶりを見れば、広末涼子はかわいいものだと感じている。

どうだろう。驚くではないか、完璧な要約である。
このレベルになると、もはやライターなんていらない。
つまりインタピューした文字起こしをジGeminiに丸投げすれば、原稿ができてしまうというわけだ。
商売あがったりではないか。実際、先日も某メガバンクの人から「内部でAIで書いちゃえばいいじゃないか、という話もあるんですよ」と面と向かって言われてしまった。これは「あんたなんかにもう用はないから」という宣告に等しい。
Gemini恐るべし。
でも、何でもかんでもAIに頼っていると、検索で試験会場を間違えて人生を棒に振ってしまった受験生みたいになっちゃいますよ、と警句を発するので精一杯なのだった。


2025.04.09

二回戦突破


たった一つの勝利がこんなにも選手を変えるのかと、ちょっと驚いた。
今日はルヴァンカップの2回戦。相手はJ3の松本だ。
松本がJ3で18位のポンコツとは言え、アルビレックス新潟は実に堂々とした戦い方だ。先日、国立競技場で神戸を破ってやっとの思いで今シーズン初勝利を手にしたところだというのに、それまでの自信なげな雰囲気は一変し、落ち着いた戦い方でしっかりと勝ち抜いたのである。
スコアこそ2-0のロースコアではあったが、内容は完勝。特にストライカーの矢村など、シュート番長の佇まいすら漂わせていた。ちなみにこのシュート番長というのは、オレの造語ね。今思いついた。
これでルヴァンカップは3回戦進出だ。次はヴェルディか秋田が相手となる予定。これぐらいから戦いは厳しくなる。今の堂々とした態度で臨んでほしいものである。
一報の松本山雅は、そりゃもう目も当てられない酷い出来だった。SPOOXの画面を見ながら息子と2人で「いやいや、そうはならんだろう」と叫んだのが二度三度。特に守備が酷くて、J3で18位なのも納得だ。
この立て直しは大変だろうなあ。それでも平日の夜だというのにスタンドには大勢のサポーターが押し寄せていて、松本山雅、地元では愛されているようである。

カップ戦と言えば、ジャイアントキリングが醍醐味だ。今夜のそれは、レノファ山口が鹿島アントラーズを破った一戦だった。
山口はJ2の18位で、J3への降格圏にいる。どう考えたってあの鹿島に勝てるわけがない。
それが延長にもつれ込み、PK戦を経て、見事に勝利したのである。
立役者のキーパーは、田口君。そうである、2019年あたりの暗黒期に新潟でセカンドキーパーとして活躍してくれた、あの田口だ。
田口は新潟から琉球を経て、今は山口にいたのだ。そして今日のジャイキリの立役者となったのである。
しかもあの柴崎のPKを見事に止めてみせての勝利だ。最後の選手が鹿島のゴールにPKを決めた瞬間、田口はピッチの上で大の字になって号泣していた。
その姿を見てアルビレックスの全サポーターが田口に拍手だ。よくやったなあ、田口。
こうして出て行った選手が活躍してくれるのは、基本的に非常に嬉しいものだ。オレたちと直接対戦するとき以外は、であるが。


2025.04.08

ハルヲスウィング


「ハルヲスウィング」をご存知だろうか。
アルビレックス新潟ではゲームに勝つと、選手とサポーターが一緒になって勝ちどきを上げる。その際に歌うのが「ハルヲスウィング」だ。
先日、国立競技場で神戸を破って今季初勝利を挙げた際は、神宮の空に向かって全員で「ハルヲスウィング」を吠えた。約7ヵ月ぶりの勝利、つまり約7ヵ月ぶりの「ハルヲスウィング」は実に喜びにあふれた格別の響きであった。
「ハルヲスウィング」の元歌は、前回の大阪万博のテーマソングである。
三波春夫が「こんにっちわ〜」と朗々と歌い上げる、底抜けに前向きで脳天気な、あの歌だ。
「こんにっちわ〜、こんにっちわ〜」のところを「にいがった〜、にいがった〜」と、サポーターと選手は肩を組んで歌い上げるのであった。
「ハルヲスウィング」の「ハルヲ」は三波春夫の「ハルヲ」、「スウィング」は肩を組んで体を左右に揺り動かすところから来る「スウィング」のようだ。
実にダサくてカッコ悪い歌なのだが、オレたちサポーターにとっては最高の歓喜の歌なのだ。
進歩と調和の輝かしい70年代の幕開けを告げる、限りなくポジティブな元歌そのままに、「ハルヲスウィング」はサポーターの気持ちを上向きにさせてくれる。

1970年の大阪万博同様、2025年の大阪万博にもテーマソングがある。歌っているのはコブクロ。コンビのくせにまったく口を利かないという仲の悪さで有名な2人組で、あまりにも調和とは縁遠い存在だ。
このテーマソングにも「こんにちわ」というフレーズが使われているのだが、先日たまたまテレビでこの歌を耳にしたオレは、万博はやっぱり三波春夫に限るとの思いを新たにしたのだった。
せんだっての東京オリンピックが前回の東京オリンピックをまったく上書きできなかったように、今回の大阪万博も前回の大阪万博をまったく上書きできないだろう。
巨額の赤字の責任はどうせ誰も取らないし、パビリオンはいつになったら完成するかわからないし、展示の目玉はないし、ガスは爆発するしで、悲惨な万博になるのだろう。
それでも、先日大阪へ行った際に話を振ってみたら、地元の人は「楽しみですねー」と話していた。「関東の方では話題になってますか」と訊かれたので、いいえ、まったく、と答えたら「えーっ、そうなんですか」と驚かれた。
せっかくのイベントなので地元の皆さんには楽しんでもらえたらいいが、期待薄である。

などということを考えながら、今日は仙台まで日帰りだ。
朝の新幹線で出発し、午後1時過ぎには帰ってきた。大宮から東北新幹線に乗車して次の駅が仙台。1時間ちょっとである。近いものだ。
仙台には年に1回ぐらいのペースで行っている。道が広く、街がきれいで、とてもいいところだと思う。仙台に転勤して3年暮らすと家を買う、と言われるのも納得である。
ちょっとした仕事を済ませて、長居をするつもりなどまったくなかったから、一番早い新幹線でとっとと帰ることにした。
昼時なのでせめて牛タンでも食べてと思ったけれど、あまりの高さに諦めた。なにしろランチでも軽く2000円を超えるのである。
それでも去年は無理して食べた。お土産に家族の晩飯用に冷凍の牛タンも買った。合計で1万円を軽く超えてしまった。その経験から今年はあっさり諦めて帰ることにしたのである。
代わりに駅弁を買ったのだが、こちらは1600円。冷静に考えればとんでもない値段なのだが、牛タンを思えばこんなものかもと納得してしまうところが、恐ろしい。

「発注いただきました!」朝井リョウ・集英社。著者が今まで、企業の求めに応じて書いてきた作品(要するにコピーだな)を一冊にまとめたもの。こんな企業からこんな条件で発注されたので、こんな小説・エッセイを書いてみました、というわけだ。企画としてなかなか面白い。内容は玉石混淆という印象。JTと小学館に発注されて書いた作品は、素晴らしかった。というか、小学館のために書いたコピーを集英社の本に収録するって、調整が大変だったんじゃないかなあと人ごとながら案じてしまう。


2025.04.07

パソコンはクルマ化する


そろそろパソコンの買い換え時か。
なにしろ秋にはWindows10のサポートが終了する。終了してもオレのやることに変わりはないのだが、なんだか見放されたようで、気分がよくない。
ネットを見て、テキストを書けばいいのだから、たいしたスペックのパソコンはいらないのだが、それでもAmazonなんかで見比べていると、いろいろと目移りしてしまう。
HPか、Lenovoか、富士通か。DELLには昔痛い目に遭ったので、二度と買わない。安物のコンデンサーを使っているパソコンはダメだ。

息子や娘はパソコンを買うとき、スペックをまったく気にしない。息子は「パソコンのスペックなんてさっぱりわからないから選んでくれ」とオレに丸投げである。
パソコンはすっかりコモデティ化し、要するにどれを選んでも一緒という時代になったのだろう。
考えてみればクルマがそうだった。昔は排気量がどうの、トルクがどうのといろいろとうるさかったものだが、今ではそんなことを気にするのはごく一部のマニアだけ。
パソコンも同じで、スペックなんか気にせず、普通に使えればよいという選ばれ方をするようになった。唯一、息子と娘がこだわったのは、「テンキー付きがいい」というだけである。

オレが現在使っているパソコンは、メモリが32Gでストレージが1テラである。思いっきり無駄である。
メモリもストレージも半分で十分だ。あとは気持ちの問題だけである。
普通乗用車から軽自動車に乗り換えるような、そんなダウンサイジングの寂しさを感じてしまうのだ。例の、大きいことは正義であるという昭和の価値観が染みついてしまっている。
そんなことを思いつつ、Amazonを眺めていて、要するに今はパソコンを買うのは別に楽しくもなんともないんだなと、改めて気がつく。
昔は秋葉原へ出かけていって、ワクワクしながらショップを訪ねて回ったものだったがなあ。


2025.04.06

△××△△×△×○7


本日は神宮球場で13時半からヤクルト対中日、秩父宮ラグビー場で14時半からリーグワンのリコー対クボタ、代々木第一体育館で15時からBリーグのアルバルク対千葉ジェッツが行われた。
今日のあの一帯はえらい人口密度で、千駄ヶ谷の駅前あたりは大混雑だった。ついでに桜も満開だった。
その中で最も歓喜に沸いたのは、国立競技場で14時キックオフのJリーグのゲームで神戸に完勝したアルビレックスのサポーターだったことは間違いない。
桜もいいけれど、こっちも勝利の花が咲いたのだ。

大迫、武藤、神戸が前線に並び、オレの大嫌いな井手口や宮代が中盤にいて、交代で出てくるのがエリキなんてというチームは、選手層がバグっているとしか思えない。誰が監督をやったって勝てるだろう。
かつて三笘、田中碧、旗手、家長あたりをそろえた川崎が、誰が監督をやったって勝てると言われていたのと同じだ。
だがそんな神戸も気がつけばじじいばっかり。世代交代が上手く進んでいないようだ。
もっともそれにしたって若手の有望選手を買い集めればいいのだから、プロスポーツとはカネのあるチームが勝つゲームなのである。しょうがない。
だから貧乏チームのアルビレックスが神戸に勝つなんてとんでもないのである。なにしろ大迫1人の年俸が、アルビレックス全選手スタッフの人件費よりも多いのだから、こりゃ勝負にならん。
しかもこっちは開幕以来、唯一の未勝利チーム。加えて、国立競技場で勝ったことがない。
あらゆる要素が本日の負けフラグとなっており、そりゃあ負けるよねと割り切りながら大江戸線国立競技場前駅の改札を抜けたのであった。

試合開始10分は、まあ、そうなるわなというぐらいに圧倒的な力の差を見せつけられる。個の力量がまるで違う。こっちはJ2中位の選手層で、神戸は去年のJ1チャンピオンなのだから、しょうがねえべ。
それなのに、おお、それなのに、長谷川元紀が12分に超絶プレーで先制点を奪ってしまうのだ。オレたちは神宮の空に向かって吠える。
この1点を大切に大切に守って、アルビレックス新潟、今季初勝利である。泣いたぜ、オレは。
試合後、キャプテンのゴメスがレフェリーに言って試合球を譲り受け、選手全員がサインをして監督にプレゼントしたそうだ。そうである、監督にとってはプロ初勝利のゲームとなったのだ。なんという優しい世界なのだ。

試合後、混雑する千駄ヶ谷近辺から徒歩で代々木に移動し、駅前のしょぼい焼きとん屋で息子とオレは祝杯を挙げる。
他の店では神戸サポがちらほら。誰もが渋い顔をして背中を丸め、つまらなそうに酒を飲んでいた。
それに対してここの焼きとん屋には神戸サポの姿はなく、他にいたのはオレンジのユニフォームを着たアルビ札幌のカップル。ぐいっとガッポーズを送ると、カップルもガッポーズを送り返してくるのだった。


2025.04.05

関越道をぶっ飛ばせ


というわけで、実家での母親の十三回忌を終えて東京に帰る。
母を喪くしてもう13年か。ありきたりだが早いもんだ。
母に関する法要はこれで一区切りとするつもりである。この間ずっと仏を守ってくれた弟夫婦には深く感謝である。
息子と交代で運転しながら帰る。驚くのは新潟県内の道路のボロさだ。
冬期、タイヤチェーンで道が傷むのは仕方ないのだが、その修復が間に合わないうちに次の雪が降り始めてしまうという状態なのだろうか。疲弊する地方の現実が、この道路事情に反映されているようだ。
いや、これは地方だけでなく、日本全体の現実なのだろう。
昨日は新潟の空気の素晴らしさを絶賛し、今日は道路をディスる。


2025.04.04

田園は正義


東京に住むオレたちが治安の良さや街の清潔さを意識することがないように、新潟に住む人たちは広大な田園地帯を走る風の清廉さや透明感を意識することはないのだろう。
この空気は、いつまでも呼吸していたくなる。新潟の一番の魅力だ。


2025.04.03

ごはんですよも捨てがたい


さて、メシに何をかけるかである。
一般的な王道としては納豆か卵だろう。オレの場合は魚卵である。
1位は筋子だ。これはもう譲れない。まさに絶対王者。
熱い白飯に塩分の効いた筋子をたっぷりとのせて食べたときの幸福感ときたら。これぞ究極。
2位はタラコで3位がいくら。実は明太子はあんまり好きではない。
もっともご存知のように魚卵は体によくない。特に中年男性にはとてもよろしくない。プリン体が非常に多く含まれていて、尿酸値が上がってからの通風コースまっしぐらだからだ。
痛風患者10人のうち9人が男性と、痛風は男性が罹りやすい。これは尿酸を排泄する女性ホルモンの量が、男女で差があるためだ。だから男はあまり魚卵を食べてはならない。
オレも絶対王者の筋子を口にするのは、1年に1度あるかないかである。残念である。女に生まれたかった。

魚卵が食べられないので、では何を白飯にかけているかというと、納豆である。王道である。凡庸とも言う。
納豆も尿酸値を上げるとされているが、1日1パック程度ならまったく問題ないそうだ。
オレは納豆には白ネギを混ぜる。ついてきたタレは、塩分が多いので半分しか使わない。
一時、しらすも混ぜてみたが、あまり合わなかったのですぐやめた。
また、醋を混ぜると非常に健康に良いと聞いたのでやってみたが、激マズだったので慌てて中止した。

生家では納豆を自家製造していた。農家だったので、藁に大豆と納豆菌を入れて閉じ、おがくずの山に突っ込んで、発酵させていたのである。いいあんばいになったところで取り出し、大きな鉢に山盛りにして食卓に置き、家族がそこから好きなだけ取り分けて食べていた。
そんな幼児体験があるから、納豆は大好きだ。よって朝ご飯には2パック食べている。
あれ、1日1パックが適量と書いたばかりじゃないか。2パックは食べ過ぎだぞ。
大丈夫、ちょっと足の指の間がシクシクしてきたなと思ったら通風のアラートだから、オレは即座に納豆を中止し、かかりつけのクリニックに駆け込んでナカムラに薬を出せと命じている。
ナカムラは「しょうがねえなあ」といいながらいつも処方してくれる。

そんな具合にいつもは納豆を白飯にかけているのだが、先日は伊豆に旅行に行ってきた息子が土産にタコワサビの瓶詰めを買ってきてくれたので食べてみたら、これが実に美味。やっぱり伊豆といったらワサビだ。それに海鮮を組み合わせたら美味いに決まっている。
その流れで行くといかの塩辛も絶対王者に近い存在ではあるのだが、こちらはやはり塩分が危険すぎるので、自重している。だから半年に1度くらいしか食べていない。

そして先日ふと思ったのが、丸美屋のりたまが食べたいということだった。思い立ったらいてもたってもいられず、オレは近所のコンビニで買ってしまった。
翌日の朝食で、白飯にのりたまをかけて食べてみたら、これが実に美味ではないか。海苔の塩気が絶妙で、乾燥させた卵のシャリシャリした歯ごたえも心地よい。しかも安い。
のりたまこそ、昭和世代の絶対王者だったのかもしれない。
こうしてここのところオレは、納豆2パックを白飯にかけ、納豆があらかた片付いたあたりでのりたまをシャカシャカと振りかけて残りの白飯をかき込んでいる。朝から至福である。
日本にのりたまがあって、オレたちは幸せだ。インバウンドの連中には絶対に見つからないようにしなくてはならない。

人生最後の食事に何がいいかというお約束のテーマがあるが、この流れで行くとオレの場合はのりたまになるのかもしれない。
だが、人生最後ということならば尿酸値など気にしなくていいだろうから、ここはやっぱり筋子だろうな。


2025.04.02

△××△△×△×4


負けた。アルビレックスがまた負けた。
これで唯一の勝ちなしチームで、順位は見事に最下位。去年の9月から勝っていないのだから、どれだけエグいかがわかる。
今日も酷かった。
こっちのシュートはいくら撃っても入らないのに、相手のシュートは体に当たったこぼれ球が転がり込んだもの。蹴ってすらいない。それが決勝点になるんだから、誰もが“そりゃ負けるよね”と納得した。
こういう不運ばかりが毎試合続いて最下位である。完全に降格するチームの流れだ。

そもそも最終節でギリギリ残留が決まったようなチームから主軸のキーパーとディフェンスとフォワードが抜けて、補強した選手がJ2でサブだったレベルの選手ばかりなのだから、そりゃ負けるよね。
加えて監督がJ2のコーチ出身者で、プロで監督をするのも初めてという素人さんなのだから、そりゃ負けるよね。
そんな選手と監督だから、選手交代をするたびにどんどん弱くなっていくという謎采配。気がつけば長谷川、矢村、小見がいなくなっていて、あれれ、これで誰が点を取るのだ。
ボランチも、明らかに酷い出来の秋山を残して獅子奮迅の仕事をしていた星を下げるのだから、そりゃ負けるよね。(秋山問題は根深い。好き勝手に動いて攻撃のスピードをダウンさせ、矢印を折っている)
一番の問題は、試合後、選手たちが悔しがったり怒ったりしていないことだ。誰もが“そりゃ負けるよね”という顔をしているのである。おそらくチームは崩壊寸前なのだろう。

サポーターはというと、試合終了直後は当然のことながら大ブーイングだ。「なんでだよ!」「なにやってんだよ!」と大荒れである。
ところがその直後、罵声を発していた同じ口から「立ち上がれ〜新潟」というチャントの大合唱が始まったのだ。
すげえ切り替えの速さである。
この様子に、ひょっとしてゴール裏の世代交代が本格化しているのでは、という噂でもちきりだ。
大声でヤジと悲鳴を上げていたじじい、ばばあを押しのけて、元気で、前向きで、顔を上げてポジティブな言葉を発する若いサポーターたちが前へ出てきているのだ。その中心は大学生。
この若いサポーターたちだけが“そりゃ負けるよね。でも次があるよね”と明るく叫んでいる。たぶんJ2に降格してもこのサポーターたちは“そりゃ落ちるよね。でもまた上がろうよ”と応援するのではないか。
アルビレックス新潟の一番の財産は、この若いサポーターたちなのかもしれない。

水曜夜のゲームを終えて、次は日曜日、アウエーで神戸との試合を迎える。
場所は国立競技場だ。もちろん息子とオレも応援に行く。国立競技場では今まで一度も勝ったことがないし、神戸相手に勝てるわけがないから、負け試合覚悟で応援に行くのだ。
国立劇場でのJリーグの試合は、一般の人に広く足を運んでもらおうという意図で大量1万人くらいの無料招待が行われる。
アルビレックスの若いサポーターたちはこの無料招待に応募し、神戸側の応援席をしっかりゲットしたようである。
なぜ神戸側かというと、チケットはゲットしつつも、行くつもりなんて毛頭ないからだ。これで空席を増やし、神戸の応援の力を削ごうという姑息な作戦である。
天才かよ、こいつら。
やはりこのチームの一番の財産は、若いサポーターたちだ。

「ガラパゴス」(上)(下)相場秀雄・小学館。前作で食品偽装とスーパーの闇を描いた著者が、今度は自動車メーカーと人材派遣の闇を描いた。小説とは言え、かなり現状を正しく切り取っていると思う。無駄に長いのだけれど、テンポよく物語が進むので、飽きずに読み進めることができた。


2025.04.01

今日はエイプリルフール


エイプリルフールの広告で有名なのは、としまえんの「史上最低の遊園地」だ。
全15段のこの新聞広告は世間をあっと驚かせ、業界人を「くく、この手があったか」と悔しがらせた。
同時に最下段に記されていた「今日は4月1日です」というコピーを指差して、「こういうところが甘いなあ」と偉そうに突っ込みを入れていたのも業界人だった。
多分これは、新聞広告の掲載をチェックする機関から「グレーだけど、念のため入れときましょうよ」という程度の指摘があって入れたのだろう。
「史上最低」という単語はやっぱりすれすれだし、ウソって言えばウソだから、悪意を持った連中からつけ込まれる心配もあるし。

今はエイプリルフールと言えばマス広告ではなくてSNSが主戦場だ。それもだいぶ少なくなった。
かつてはJリーグの全チームがエイプリルフールのメッセージを出していたのだが、今年はオレの見る限り、川崎フロンターレだけ。
「マルシーニョ選手が、マブシーニョと改名します」「試合中はサングラスをかけてプレーします」というものだ。Xでは実際にマルシーニョがサングラスをして「日本はまぶしいぜ」と話している動画が上がっている。
バカバカしくて、なかなかよくできたエイプリルフールネタだ。
一方で軽く炎上したのが、弁当のほっかほっか亭。
「ライスの販売を停止します」というメッセージが「米不足の中でシャレにならない」「ちっとも笑えない」と叩かれた。
まあ、不謹慎とまでは言えないが、確かに不愉快に感じる人も多いだろうなあ、これ。どうせなら、もっと笑えるギャグっぽいのにしたらよかったのに。

コロナ禍の自粛ムーブメントを経て、はしゃぐのはもういいかという空気は、風土として日本に根を下ろしたのかもしれない。
バレンタインもホワイトデーも盛り上がらなかったし、エイプリルフールなんて誰も面白がらなくなった。日本全体が大人になったというか、高齢化したからだろうなあ。行き過ぎたコンプラ重視も原因の一つか。
まあ、あまり目くじら立てずに、シャレはシャレとして流せばいいじゃんと思う。
だが、これはどうなのだ。
衆議院議員の米山隆一衆議院議員が「基礎控除を180万円まで引き上げます。消費税を一律5%にします」などとツイートして、追いかけて「エイプリルフールのウソです」と投稿した件だ。
当然「政治家としてこういう内容をポストするとはどういう思考だ」「国民を馬鹿にしている」と大炎上。激しい怒りのコメントが殺到している。
当たり前だろう。この人物はこういうセンスが問題なのだ。
その中で目を引いたのが「こんな人間でも他の候補者よりまともだったんです。新潟の選挙民の地獄を察してください」とする投稿。
たくさんの人が新潟県民に同情したのだった。


2025.03.31

フジテレビ問題


フジテレビが大騒ぎだ。
オレもフジテレビには言いたいことがある。
まず、「早く起きた朝は」だ。
日曜6時半からのこの番組が、実は大好きである。
松居直美、磯野貴理子、森尾由美という還暦間近のおばちゃん3人が、どうでもいいことをぐたぐだとしゃべるだけの番組だが、これが日曜朝の温い空気に実に心地よいのだ。
少年マガジンの表紙で水着になっていた森尾由美にもう孫がいることにはびっくりする。
松居直美のトーク力の高さは刮目すべきで、その間の取り方やオチの付け方、他人に話を持って行かれかけたときに不快に感じさせずに流れを引き戻す力は実に見事だ。
30年以上も続いてきたこの番組が、なんと3月で終わってしまって、4月からはフジテレビTWOで月1回の放送になってしまったのだ。なんということをしてくれるんだ、フジテレビ。
そもそもフジテレビTWOというのがよくわからない。契約してカネを払う必要があるのだろうか。そうだろうな。
いくら「早く起きた朝は」が見たいからと言っても、そこまでして見たいわけではないのだが。
もう一つは平日の朝の番組「めざましテレビ」である。
年度替わりごとにリニューアルされるのはお約束だから、それはいいとして、納得できないのが「紙兎ロペ」のあとの占いが「ロペ街占い」から「ちいかわ」に変わったことである。
オレは「ちいかわ」にはまったく興味がない。「ロペ」が大好きで、ロペのクリアファイルまで持っているほどだ。
「紙兎ロペ」の本編を見て、わはは、アキラ先輩は今日もバカだなーと笑った後、ロペの占いで、よっしゃー、今日もラッキーゲットだぜと気持ちを上げるのが朝のルーティンなのに、「ちいかわ」では気持ちもしぼむばかりではないか。
まったく余計なことをしてくれたなあ、フジテレビ。


2025.03.30

アルビサポ徳を積んだぞ報告会


開幕以来唯一の勝ちなしで最下位。とにかく勝てない。しかもロスタイムPKとか一発退場とか、とにかく験の悪い失い方が多すぎる。
あまりに不運。あまりに不憫。もはやお祓いが必要なレベルである。
というわけで、今年も始まりました。「#アルビサポ徳を積んだぞ報告会」。
「長距離バスで、前の客が網棚に残していったゴミを片づけました」「休日出勤しました」「駐車場で迷っていた老夫婦に声をかけて案内してあげました」という報告がXで続々と集まっている。みんなアルビレックスのために少しでも徳を積もうと必死なのだ。
もちろんオレも積みました。近所の道路に犬のフンが落ちていたので片づけました。
こうして少しずつ徳を積んでいくことで悪運も逃げだし、4月からは反転攻勢が始まるだろう。
悲観することはない。勝ててはいないが負けてもいないのだ。
最下位ではあるが、引き分け試合、つまり験の悪い失い方をした試合を勝っていたと仮定すれば、なんと順位は4位だったことになるのだから。

などと懸命に徳を積んでいたら、すき家が一斉に閉店したでござる。
例のみそ汁にネズミが入っていた事件と、ゴキブリが入っていた事件だ。ネズミとゴキブリは流石にインパクトが大きいが、何よりもネズミ混入をずっと伏せていたことから、これまでもいろいろと隠してきたんじゃないかと疑われたことが痛手になった。
さすがにネズミがみそ汁のお椀に入っていたら店員が気がつくだろうし、煮込んだわけではなかったことが第三者の検査で明らかになったことから、案の定、悪意を持って入れられたテロだろう。
すき家は国産米しか使わないと宣言している。それを苦々しく思ったどこかの組織がテロを仕掛けたとも見られている。
陰謀論だな。

我が家に一番近い牛丼屋がすき家だ。日曜日の朝は、いつもオレがすき家の牛丼弁当を買ってきて食べている。
なかなか美味い。
だが、それもやめた。今回のネズミ事件も気になったが。一番の理由は値段である。
家族4人分の朝食をテイクアウトすると、3500円を超えてしまうのだ、そこに加えて値上げである。さすがに4000円近くなると手が出ない。
むしろガストでモーニングセットを食べた方がよほど安いのだ。ゆっくり座れて、ドリンクバーもつくし。
つまり今や牛丼は早い、安い、美味いの代表格ではなく、美味いけど高い食事になってしまったのである。
さらば、すき家。今までさんざんお世話になりました。

学生時代、学食でメシを食っていたら、友だちのコンノ君が「なんだこりゃ」と声を上げた。
見れば、お皿に盛られたライスの中にハエが混じっている。しかもハエは透明になっているから、盛り付けてから混入したのではなく、炊飯器で米を炊いた時点で紛れ込んでいたことになる。
げげっ。気持ち悪っ。
コンノ君はそのハエを箸でささっと取り除き、そしてそのままライスを食べ続けたのだった。
オレたちも、それぐらいなら食うかもなあと納得し、誰も食堂に文句を言うなんて思わなかった。
昭和とは、まあ、そういう時代だったのだ。


2025.03.29

△××△△×△4


1-0で先行して1-1に追いつかれ、1-2と逆転され、だがそこから驚異の粘りで2-2と追いつき、さらに大化け中の矢村のこれぞストライカーというゴールで3-2と逆転し、今日こそ勝利間違いなしと思った94分45秒にハンドでPK献上し、結局3-3の引き分けでござる。
ロスタイムは5分。つまりあと15秒耐えれば初勝利を手にできたわけだから、選手の心の折れっぷりときたら。ハンドをしてしまった宮本なんて号泣だ。
もっとも先制点を決めた長谷川に「得点して何で勝てないんだ」というとんでもないヤジを飛ばしたサポがいて、こりゃ、選手の足を引っ張っているのはサポじゃねえかと。長谷川もそのサポを睨みつけていたし。
残り15秒でハンドPKなんて、まあ、なかなかお目にかかれないわけで、こりゃこうお祓いに行くしかねえべという声もちらほら。
だが、オレと息子はけっこうポジティブである。なんてったって本来のアルビレックスの戦い方が戻ってきたからだ。つまりポジショナルサッカー。
ボールを保持してゲームをコントロールし、タイミングを見て速攻を仕掛けるという、サッカー。
今日の1点目はその典型だ。ルヴァンが帰ってきた。
これだよこれ。このサッカーが観たかったのだ。だから勝てなかったけれど、大満足である。
おそらくこれは小野の復活が大きい。小野が細かく指示していた。
それに心配の種だったキーパーの藤田が、今日は抜群の出来だった。実はものすごいスピードで成長しているのではないか。これは千葉の声かけが大きい。
あのガンバ相手に3点取ったのは間違いなくポジティブ。
実際宇佐美も「今日の新潟は強かった。間違いなくガンバを上回っていた」とインタビューで答えていたし、あるサッカーライターも「間違いなく昨季までの松橋アルビより手強い相手だった」と書いている。
これでついに最下位だ。もうこれ以上落ちることはないところまで落ちた。
だが、けっこうオレたちはポジティブである。
今日のサッカーで復活の手がかりをつかんだことは間違いない。


2025.03.28

お互いさま


万博の公式ガイドブックに未完成のイラストが載ってしまって目を白黒という事件がプチ話題である。
激怒したイラストレーターがぶち切れかまして炎上だ。メディアも、何やっとんねん、万博、という論調である。
だが、ちょっと待て。制作現場にいるオレたちの感覚はまったく違うぞ。
まず、確認のために制作途中のイラストを見せてほしい、というのは通常の依頼である。
絵の縦横比や色合いなどを見てページ全体のデザインをするためだ。これを「アタリを取るために」という。
以降の作業の準備のために途中経過をチェックするのは当たり前のことである。
ちょっと驚いたのは、その求めに応じてイラストレーターはスマホで撮った写真を送ったということだ。そこはちゃんとスキャナするのが当然だろう。
スマホで撮って送るという雑な仕事ぶりに驚く。
何よりも問題なのは、制作業界ではこういう画像には「アタリ」とか「ダミー」とか、大きく表示するのが常識なのに、おそらくそれをしていなかったということだ。
雑な仕事は、扱われ方も雑になる。
制作現場はこの仕事だけをしているのではない。常時、いくつもの仕事が並行して進められている。そのため大量の画像データがあふれ、入れ違いなど、実は日常茶飯事だ。
間違いがないように「アタリ」と大きく表示するのは、当然のことである。
そして一番の問題は、そういう日常のミスなのだから当事者間で解決すれば済む話なのに、ネットで大騒ぎしてバズらせてしまったことである。
おかげでこのイラストレーターは、面倒くさいヤツというレッテルを貼られて、仕事を発注する人は激減するだろう。あ、絵本作家だから、イラストなんか描かなくても食えるのか。
雑な仕事が招いた、よくあるミスである。SNSで被害者ヅラして炎上させるんじゃねえよと、オレは思ってしまう。

「星のおうじさま」サン=テグジュペリ・新潮文庫。
何かの文章を読んでいたら突然「星のおうじさま」について触れられていた。そういえばオレはこの作品をちゃんと読んだことがなかった、あるいは、読んだけど完全に忘れてしまっていると思い、すぐさまアマゾンに発注して翌日にはこれを手にしていたわけだ。
短くて平易なので90分もあればするするっと読める。
するするだけれど、さすがに味わい深いことは確かだ。
有名な「いちばんたいせつなことは、目には見えない」の一文は突然飛び込んできて、なるほど、これは魂が揺さぶられるなあと納得。やはり文学史上に輝く薬品であることは間違いない。
そして考えてみれば、この作品同様、まだ読んでいない名作orすっかり忘れてしまった名作は数多い。人生であと何冊読めるだろうかと考えると、適当なミステリーでうひゃひゃひゃと興奮している場合ではないという気になる。
オレは三島由紀夫を読んでいないし、川端康成はすっかり忘れてしまった。司馬遼太郎は、実は先日も「坂の上の雲」に挑戦したが第一巻の10ページで投げ出してしまった。高校時代にロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」は読んだが、ドストエフスキーは代表作のいくつかが未読である。
やはりどうでもいいミステリーにうつつを抜かすのもいいけれど、文学の名作もきちんと読んでおかねば、人生がもったいないと思うのであった。

「笑え、シャイロック」中山七里・角川書店。
と、「星のおうじさま」で心が洗われたオレは名作を読まねばと決心したその舌の根も乾かないうちに、適当なミステリーでうひゃひゃひゃと興奮するのであった。しかも題名から察せられるように銀行の、しかも回収係を舞台にした小説である。従ってカネに汚い人間ばかりが登場する。「いちばんたいせつなことは、目には見えない」かもしれないが、カネが一番大切だと思っている連中が暴れまくる小説なので、オレの心もすっかり汚れてしまったのだった。


2025.03.27

週末は読書


すべての自動車の輸入に25%の関税とは、常軌を逸し過ぎていて、もはや笑うしかないよな。
全方位、世界中に喧嘩を売りまくっているトランプ。ここまでとは思わなかった。
などと考えつつ、ブックオフへ行って本を買う。
先日オレが売った本が棚に並べられていて、しかも想定以上に高く売られていて、ひゃーと驚く。
ハードカバーのきれいな単行本を3冊買って650円。
いい買い物をしたぜ。


2025.03.26

アイフレイルは病気の手前かも


本日は目の定期健診である。半年に一度、地元のかかりつけの眼科医に検査してもらっているのだ。
眼底、眼圧、視力すべて異常なし。白内障の心配もなし。
15年ほど前に網膜はく離になりかけて、慌ててレーザー手術を受けたが、その後も問題なし。
眼底には毛細血管が走っていて、ここを調べると、脳梗塞などの前兆となる血管の異常がないかがわかる。つまり目の検査は、目だけでなくて、脳の検査にもつながるのだ。半年に一度は受けておかなくては。

この眼科医は混んでいる。今日も2時間半だ。
うんざりである。だが最初からそのつもりで午後の予定を捨ててきているから、待っている間もイライラすることはない。諦めは、最強の自己防衛策。
なお、この眼科医はオレのかかりつけの内科医と大学の先輩後輩の関係なので、ナカムラ先生がよろしく言ってましたよと適当なでっち上げを伝えると「よろしくお伝えくださいね」と伝言してくるから面白い。
もちろんかかりつけのナカムラへ行ったときは、ミワ先生がよろしくって言ってたよと伝えてあげている。
オレは伝書鳩か。

日経新聞によれば、実は今、日本の14歳の83%が近視なのだそうだ。30人学級なら25人が近視ということになる。
すげえな。近視大国だ。
そういう我が家も家族全員近視で、子供たちがメガネをかけたのは小学生時代だった。
世界的に見れば50年後には人類の半数が近視になると指摘されているが、日本はそれどころではないというわけだ。
加えて最近ではアイフレイルである。そうである。フジテレビの例のやらかしによってパワープレイされているACの広告のアレだ。
夕方になると信号がみえづらいのはその始まり。加齢が原因とは言え、イヤになってしまう。


2025.03.25

ああ、卒業式で〜泣かない〜と〜


この「ああ」はもともとなかったメロディーで、録音の際にディレクターの指示で斉藤由貴が付け加えたのだという。
筒美京平大先生のメロディーにそんなことをしていいのだろうか。ちゃんと許可を取ったのだろうか。
などということを考えつつ、オレが向かったのは加賀屋だった。

めったに飲みに行かなくなった。
理由はいろいろあるが、コロナで家飲みが最も楽だと気づいたことが一番の理由かもしれない。
そもそも自宅ライターのオレにとって、外で飲むということはわざわざ出かけることだし、それはやっぱり面倒だ。
それでも月に一度くらいは外で飲みたくなる。
というわけで、今日は大手町で仕事だったから帰りに本郷三丁目で途中下車して、久しぶりに加賀屋に行くことにした。
息子に連絡したら合流できるというので、加賀屋で飲みながら待つことにする。
本郷三丁目駅で降りたら、袴姿の女子が大量にいた。そうか、今日は東大の学部生の卒業式だった。一年前を思い出す。

5時前というのでさすがの加賀屋も空いている。カウンターで呑気に飲むことにした。
ところが息子がなかなかやってこない。1時間半ほど待ったが、さすがに1人飲みでこれ以上はつらく、帰ることにする。
そして店を出たら、走って向かってきた息子と遭遇。なんでもミーティングが延びて、遅れてしまったらしい。しかもこの後も研究室に戻るというではないか。
そういうときは、LINEで「行かない」と言ってくれれば、無理して合流することはないのに。父親が待ってるかと思って一生懸命走ってきてくれたのだ。実に優しい息子である。
この優しさか弱みにならなければいいがなあと、親として余計なお節介を思う。
研究室に戻るというなら酒を飲ませるわけにはいかないから、近くにあった日乃屋でカレーを食べさせる。日乃屋のカレーはなかなか美味いぞ。もっともオレはすでに出来上がっているから、缶ビールをもらって、ラッキョウをつまみに飲んだのだった。

日乃屋を出て息子は大学に戻り、オレは袴姿の女子をかきわけて電車に乗って帰る。
外へ飲みに行くことが少なくなったのは、酔っ払って電車に乗るのが苦痛だからという理由も大きい。
加賀屋は美味い居酒屋なのだが、やっぱり遠いなあ。飲みに行くなら地元がいいなあ。


2025.03.24

春はお別れの季節です


本日は息子の卒業式であった。修士課程の卒業式である。
息子は博士課程に合格しているので、明日からもそのまま昨日までと同じように大学院に通うわけだが、それでも一応の区切りとして卒業式には出席することにしたようだ。
もっともオレとヨメは参列しない。
昨年、学部の卒業式に参列したところ、安田講堂が狭いという理由で父兄は地下の体育館に押し込まれ、卒業式の様子はモニターで見るしかなかった。これじゃ家で寝転がってスマホで見る方がよっぽどいい(ネットで中継される)。
あれに懲りたので、もう卒業式はいいや、と参列を取りやめたのである。
実際、あれは酷かったなあ。地下の体育館なので暗くて寒かった。なによりも階段しかなくて、3階分を上り下りさせられたのが辛かった。こっちはおばあちゃん連れなのだが。
オレたちの様子を見た大学職員が「すみませんすみません」と頭を下げていたのも、気の毒だったし。
安田講堂が狭いから仕方ない。誰のせいでもない。改善のしようもないから、謝ることはないのだよ。
東大の卒業式というものがどういう雰囲気なのかを一度は味わっておきたいと思って足を運んだだけで、その意味では満足だった。

卒業式に際して息子は、アカデミックガウンを着ることにした。「東大王」なんかで主演者が着ていた、例のアレである。
女子の袴みたいなものだから、当然レンタルで済ませる。1万8000円。
高いか、安いか、まったく見当がつかない。まあ、一生に一度だからと借りることにしたが、考えてみれば博士課程の卒業式にも着るから一度だけとは限らないわけか。
夜はそのまま飲み会に参加したようだ。
オレは日中、千葉の外れの方まで出かけていて、ヘロヘロになって帰ってきた。途中、池袋駅には卒業式帰りのような学生があふれていた。そうかそうか、学生生活最後の夜か。十分に楽しめよ。
彼らの様子を眺めつつ、オレの卒業式のことを思い出そうとしたが、まったく記憶がないことに驚く。山口君と出席したことだけは確かだが、そのあと、打ち上げとかやったのかなあ。父親も参列したはずなのだが。
まったく覚えていない。困ったものである。

「十角館の殺人」綾辻行人・講談社文庫。
最初に刊行されたのが1987年。40年前だ。そのときオレは、リアルタイムで読んでいる。映画化に合わせて今回新装版が出たというので、改めて懐かしく読み返すことにした。
確かに衝撃だったなあ。このミステリーは。
終盤、たった一行で物語の構図が一気に逆転することに、声を上げるほど驚いたものだった。それだけにこれをどうやって映像化するというのか、興味津々である。
小島に閉じ込められた7人が殺されていくという内容の、フーダニット、つまり犯人当てのミステリーである。犯人は忘れていたが例の一行の衝撃は覚えていたので、驚くことはなかったが、やっぱりすごいミステリーだったなと改めて納得した。
この作品を契機に当時は新本格ミステリーのブームが起きたものだった。綾辻行人がトリックに主眼を置いたのに対し、有栖川有栖がエラリー・クイーンばりの徹底した論理構成のミステリーを書いていた。オレはそれら本格推理を読みつつも、北村薫や宮部みゆきに傾倒していったっけ。
今回の新装版で、綾辻行人は全体に手を入れたというが、文章はやはり若書きのところが見られる。青臭いというか。それもまた当時が忍ばれる。
文句なしに面白いミステリーだ。
なお、これは読んだことを忘れて買ったのではなく、ちゃんと読み返したいと思って買ったので、皆さん、誤解なきよう。


2025.03.23

一歩手前


香取慎吾がダメ旦那を演じる映画「犬は食わねどチャーリーは笑う」。絶対に観たことがあると思いつつ、観始めた。
岸井ゆきののちょいブスがかわいい。
タイトルと出演者で、絶対に前に観たはずだと確信しつつ、映画を追いかけると、知らない話ばかり。うーん、オレは本当にこれを観たことがあるのだろうか。
結局、中身をさっぱり思い出せないまま、最後まで観てしまう。そりゃそうなるよね、というオチだった。まあ、B級作品。
観終わって、この日記で確認してみる。案の定、以前に観ている。しかも2023年。最近じゃないか。それでまったく記憶に残っていないとは、どういうことだ。
先日は朝、歯磨きを2回してしまった。一度したのを忘れて、二度目の歯磨きをしてしまったのだ。
以前読んだ本をすっかり忘れていることはしょっちゅうである。人の名前も出てこない。
これで、2度目の朝ご飯を要求するようになったら、いよいよヤバいのではないか。


2025.03.22

炎上覚悟


映画「侍タイムスリッパー」の評判がもの凄く高かったので、ずっと観に行かなければと思っていたところ、今日から配信が解禁になったので、早速Amazon Prime Videoで観た。
監督が借金を重ねて創った作品で最後に貯金の残高は7000円しかなかったとか、単館から公開を始めたら評判が評判を呼んで今や全国に拡大したとか、遂には日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞しちゃったとか、そりゃもう大騒ぎの作品である。「カメラを止めるな」の再来なのだそうだ。
これは観るしかないではないか。
というわけで配信解禁で早速観たわけだが…。
オレの率直な感想としては、なんだこりゃ、だった。

ネットを見れば拍手喝采、雨あられ。大絶賛である。そんな中で、つまらなかったなどと口走ろうものなら、袋だたきの大炎上確定である。めったなことは言ってはならないと、オレは保身に走る。
だから小さな声で控えめに言うのであるが、控えめに言ってもつまらなかった。なんだこりゃ、である。
「カメ止め」の再来と聞いていなかったから、10分で止めていたと思う。「カメ止め」だって、最初の30分は酷かったものな。それがあっての後半と聞いていたので、我慢して観たわけだが。
だがサムライは、1時間たっても2時間たっても、ちっとも面白くならないのだった。
もちろんネットにも「つまらない」という声はごく少数ながら観られるわけだが、そういう意見に対しては「劇場で観なけりゃ真価はわからん」などという突っ込みが殺到している。そうなのか、配信で観たオレがいけないのか。

江戸末期のサムライが21世紀の日本にタイムリープして、商店街のポスターに貼ってあった「江戸幕府崩壊から140年」というコピーを目にして「そうだったのか」と真実を知るシーンがあって、はて、サムライがアラビア数字なんて読めたっけと首をかしげたが、まあ、よい、ファンタジーにそそんな突っ込みは野暮というものだ飲み込んだ。
とはいえ、いくらなんでも設定が無茶すぎる。幕末の会津のサムライが現代の京都にタイムリープして、そんなにスムーズに溶け込めるわけがなかろう。いくらなんでもリアリティに欠けている。
ファンタジーをファンタジーっぽくするのは、一方でリアリティへの徹底的なこだわりがあってこそなのだが。
あるいは、これはコメディだからという解説もあるだろうが、それにしてもギャグのレベルが寒すぎてまったく笑えなかったのだが。役者も下手くそだし。

主人公のサムライがショートケーキを食べて、こんなに美味いものを当たり前に食べられるようになるなんて、日本はなんて素晴らしい国になったのだ、と感動するシーンがある。
ならば倒幕は正しかったことになるではないか。サムライは間違っていたのだ。いつまでも中二病のようにうじうじしてるんじゃねえよ。
いや、一番の瑕疵は、どうして真剣で闘うことになったのか、その理由と経緯をちゃんと描いていないことだな。だからまるで説得力がない。いくら一騎打ちのシーンが劇場で観れば息を呑む迫力だったとしても、背景が見えないから薄っぺらになってしまっている。
ただ、カメラワークは抜群によかった。絵作りは見事だったと思う。
それ以外はまったく、まったく、まったく観るところのない映画だった。劇場でカネを払って観なくてよかったとさえ思った。
こんなことを書いてしまったから、オレはきっと叩かれるのだろう。火傷するのだろう。
ひー、許してくだせえ、お侍さん。

「警官の標」警察小説アンソロジー・朝日文庫。
警察小説は面白い。これは警察小説の短編集だ。いずれも文庫オリジナルの作品。だいたいが知っている作家だが、知らない作家の作品もあった。こうして読み比べると、作者の力量の違いが一目瞭然でなかなか興味深い。最後の作品の作者が松嶋智佐。相変わらず登場人物が多くて、キャラの書き分けがうまくできてないので、混戦する。いつものことだ。


2025.03.21

カムバック、ヤンツー〜


サッカー日本代表の試合が、ワールドカップ出場決定という重要なゲームにもかかわらず、ドジャースの試合より視聴率が低いと、マスコミが話題にしている。
そもそもいまどきテレビの視聴率なんて誰が気にしてるんだろ、とヨメ。
まったくだ。視聴率が高いからボクも見ようと思う、なんていう人はもういないだろう。
それにコアなサッカー好きは、地上波のはしゃぎ方が鬱陶しくて、みんなDAZNを観ている。
オレも松木安太郎の解説が耳障りすぎて、DAZNに切り替えたクチだ。
テレ朝の視聴率が低いのも当然だろう。
今やテレビなんてTVerで観るものというのが常識であることのほうを、テレビ業界は真剣に考えた方がいいと思う。

などと考えながらネットを観たら、ヤンツーが穏やかな顔で現れた。
ヤンツーとは柳下監督。かつてアルビレックスを率いていた監督だ。オレも一度、練習場でサインをもらったことがある。
帽子を差し出して図々しくも、大きくお願いしますと頼んだら、ヤンツーはとてもいい人でしっかり応えてくれた。
ところがオレの持参したペンのインクの出が悪い。
ヤンツーは広報の人に、おーい、ペンを持ってないかと声をかけ、別のペンでサインをしてくれた。繰り返すが、ヤンツーはとてもいい人なのだ。
そのヤンツーが、母校の高校の監督に就任したというニュースだ。
Jリーグの殺伐とした戦いから解放されて、今度は子供たちを育てる仕事ということで、以前は想像できない穏やかな表情になったのだろう。憑き物が落ちたというか。
もっともヤンツーは昭和の体育会的な厳しい指導が魅力でもあるので、いずれげんこつを落とすような指導になってしまって、問題を起こして辞任すると予想する。
そうなったらアルビレックスでまた監督やってくれないかな。
あの立ち振る舞いが、時々、妙に懐かしくなる。


2025.03.20

目標は優勝と残留


ドーハの悲劇にジョホールバルの歓喜、ロストフの14秒。
いろいろと記憶に残っている代表のゲームがある。
ジョホールバルの頃は楽しかったなあ。最終予選は本当にヒリヒリしたものだ。当時はまだネットが一般的ではなかったので、テレビやラジオを駆使して韓国などライバル国の勝敗を探っては、一喜一憂したものだった。ウズベキスタンやカザフスタンという国々のことを知ったのもあのときだった。
オレたちもナイーブで、本選を前に三浦カズの選外が発表されたときは、朝日新聞の一面で報道されたほどである。日本中が激論したものだった。
今では誰だって、調子が悪ければ外されるのは当たり前だよねーと思っている。オレたちもずいぶんと大人になったものだ。

そんなわけで、今日のゲームで史上最速のワールドカップ出場が決まると言われても、もはやそりゃ決まるよね、としか思わなくなった。30年たって、つまり一世代が交代して、ようやくおれたちもサッカー強国のメンタリティを身につけたようである。
あとはここからいかにしてドイツやスペイン、ブラジルといったトップカテゴリーの仲間入りをするか。あれだけワールドカップ常連国のメキシコが今もBクラスでもがいているのを見ると、Aクラス入りはさらに30年かかるのかもしれない。
ドーハを糧にジョホールバルがあるように、ロストフの先にAクラス入りがあるのだろう。
というわけで、本日のバーレーン戦である。
バーレーンもそれなりに強敵ではあるが、今の日本には到底かなわないだろう。引き分け上等で臨んでくるはずで、案の定、前半はまあまあの塩試合だった。
後半に2−0と予定どおりの結果だったのは幸甚の至り。
とにかく久保建英がスーパー過ぎた。オリンピックで負けて号泣していた姿とはえらい違いである。ここまで飛び出た選手になるとは、驚きだ。
三笘はいまいち。疲れか。三笘も気がつけば27歳とのことで、今回のワールドカップがキャリアハイになるだろう。なんとか輝いて欲しいものだ。

上田綺世のボールキープに目を見張り、守田や遠藤の職人ぶりに驚愕したゲームだった。
塩試合に持ち込まれても苛立つことなく、最後まで規律を守り、手を抜かずに一つひとつの作業を積み上げていく姿に、これぞ日本らしさだと感じた。

かつてサウジアラビアに勝ってアトランタオリンピック出場を決めた日本。
28年ぶりのオリンピック出場ということで選手も観客も大興奮だったが、その中で1人、中田英寿だけが「国際大会に出ることが決まったぐらいでそんなに騒がないでくれ」と冷めていた。
あのときの中田と同じメンタルを全員が持てるようになったわけだ。

一方、だいぶしょぼいが、こちらも大事なゲームだ。
ルヴァンカップの初戦、八戸戦である。
八戸は昨日まで雪が積もって、ピッチ一面真っ白。それを関係者総出の雪かきできれいに除雪する。応援に駆けつけようと準備中だったアルビレックスのサポーターが、積雪を見て「オレたちに任せろ」と手伝いを申し出たが、八戸のサポーターが「ありがとう、だがお客にそんなことはさせられない」と自分たちの力だけで完璧な除雪をしたのは見事だった。
八戸はJ3である。しかもリーグで16位である。
その八戸相手に、J1のアルビレックス新潟が延長でも勝ちきれず、PK戦でやっと勝利したのだから情けない。
代表のように、アルビレックスにだって2023年福岡戦の伊藤涼太郎、昨年のルルヴァンカップの小見洋太のように印象に残る神試合はある。問題はその上に積み重ねがないことだ。
前線がプレスをかけても後ろが連動しないから選手間の距離が開き、セカンドボールが回収できず、怖がる守備陣がずるすると下がって後ろが重くなる。酷い戦い方だ。
PK戦で勝ち残ったのは僥倖以外の何物でもない。
そりゃあ早くも降格確定と決めつけられているのも納得である。
ボランチの劣化も目を見張るし、前線の弱さにもがっくりだ。
それでもルヴァンを勝ち上がったことを少しでも前向きにとらえるのだ。


2025.03.19

ホットスポットとブラッシュアップライフ


ドラマ「ホットスポット」が終わってしまった。抜群に面白いドラマだった。
日曜の夜遅くに放送しており、酔った頭で見るのがもったいないから、あえて月曜の夜にTVerで見ていた。それまでネットの情報を遮断するのには苦労したが。
宇宙人と未来人と超能力者が登場する、小スペクタクルドラマである。しょぼいのだ。そのしょぼさがよかった。
特におばちゃんたちが喫茶店で繰り広げるぐだぐだのトークシーンが抜群によかった。日常のそんなリアリティを徹底して表現することでSFチックな場面を引き立たせようとしたのか。スティーブン・キングのように。
いや、そんなことはないな。むしろ逆だ。SF要素を入れることで日常のどうでもいい時間の大切さを引き立たせていたのかも。
どっちでもいいが、脚本と役者がよければ物語は素晴らしくなるという証明のようなドラマだった。

あまりに素晴らしかったから、「ホットスポット」の前のドラマ「ブラッシュアップライフ」も見ることにした。こちらもバカリズムの脚本である。
全10回のドラマで、Netflixで見られる。
見始めてびっくり、なんと「ホットスポット」よりさらに面白いではないか。
主演は安藤サクラ。脇役には夏帆に木南晴夏に志田未来と、オレのお気に入りの女優が名を連ねる。いずれも「ホットスポット」にも出ていた連中だ。
この役者たちが抜群に素晴らしくて感動する。小学校からの幼なじみである安藤サクラと夏帆と木南晴夏がスナック菓子をつまみながら夜通しおしゃべりするシーンなんて、なんの事件も起きないのにずっと見ていられる面白さだ。
何なんだろう、これは。脚本と役者がよければ、事件なんか起きなくてもずっと見ていられるという証明か。
特に安藤サクラは圧倒的。年齢を重ねるごとに微妙に演技を変えていき、かつての幼なじみたちと距離ができてしまったときの、寂しさの中に現実を受けいれる潔さが入り混じった表情は、鳥肌ものである。
ここで流れたのがZONEの「Secret base」。あまりの切ないシーンに泣きそうになっただよ、オラは。
そうである。基本的にコメディなのだが、途中から一気に物語の空気が変わって、実にシリアスなものになってしまうのだ。まさにバカリズム脚本の魔術である。
全10回のうち8回まで見て、あと2回。見終わったら「ブラッシュアップライフ」ロスになりそうである。とっくに終わっているのだが。
バカリズムが脚本賞、安藤サクラが主演女優賞、夏帆が助演女優賞。その他、総理大臣賞、作品賞グランプリ、最優秀脚本賞など、各賞を総なめにしたのも納得だ。
あんなに評判がよかったんだからリアルタイムで見ておけばよかった。


2025.03.18

フィンランドに続け


という具合に昨日、いしだあゆみについて書いたのだが、自分でもそれなりによく書けたと思って、かかりつけのクリニックの待ち時間にスマホで読み返していたところ、「書き上げ」が「かき揚げ」の誤変換になっているのを発見してイスから転がり落ちたでござる。
何とも間抜けな誤変換に加えて、語感の妙により、「かき揚げ」のインパクトが強すぎて、せっかくのいしだあゆみがまったく頭に入ってこないじゃないか。
クリニックでは看護師たちがパソコンのプリントアウトができないと騒いでいたので、そんなものは再起動すれば99%直るぞと指導してやりつつ、オレは誤変換を見逃したことを深く悔やむのだった。
この日記に駄文を書いた後は、一応、読み返している。間違いがあったら修正している。 昨日の日記もそうしたのだが、見落としがあったというわけだ。
誰のせいでもなく、オレのせいだ。その反省を心に刻むため、あえて昨日の「かき揚げ」は修正しないで残すことに決めた。
この日記を読み返すたび、オレは自身の情けない失敗を思い起こし、もう誤変換は見逃すもんかと強く決意するに違いない。

ワープロ黎明期から、広告制作や編集の界隈では「校正は紙でやれ」と言われてきた。今もそうである。
多くのライターや編集者は書き上げた原稿をわざわざ紙に印刷して、読み返している。そう言われて育ったことに加え、モニターと紙では文字の見え方がまるで違うことを本能的に知っているからだろう。
もちろんオレも同様である。
原稿を書いたらプリントアウトして読み返し、赤いペンで修正を入れてパソコン上で直し、さらにプリントアウトして確認している。2台あるプリンタの1台は、ほぼそれ専用みたいなものだ。
それであっても誤字脱字がゼロではないのだから、困ったものであるが。

2000年に始まった国際的な調査で、学力が世界一と証明されたのはフィンランドだ。子供の読解力は世界一で、その後は数学的応用力、科学的応用力も1位、2位と素晴らしい成績だった。
ところがその後、順位は下がり続け今では14位。日本や韓国にも抜かれてしまっている。
その理由をフィンランドでは、教育現場にデジタル機器を投入したためと説明している。デジタルに偏った教育環境のため、子供の集中力が低下し、短期になってしまっているそうだ。
事態を受けて教育現場ではパソコンやタブレットから紙の教科書に戻る動きが急速に進んでいる。
フィンランドに代わって子供の学力世界一になったシンガポールでも、小学生にデジタル端末を配らないことになった。
逆の動きをしているのが日本で、今年になってデジタル機器を正式に教科書とする提言がなされている。
ひょっとしたら10年後ぐらいには、日本の学力は世界的にだだ下がりになるのではないか。経済敗戦の次は教育敗戦かよ。
日本の教育システムは世界的に注目されていて、輸出の動きがあるというのに、これではそのチャンスも消えそうだ。

というわけで、やっぱり集中して取り組むには紙がいいという話である。
これからもオレは、原稿はいちいちプリントアウトして、紙で確認するようにするつもりだ。それでもミスがゼロにならないのは、まあ、しょうがないとして。
なお、かかりつけのクリニックの看護師たちは「パソコンを再起動したら今出ている画面も見られなくなるかもしれないから怖い」と訳のわからないことを言って、結局診断結果をプリントせずにモニター越しにオレに説明するのだった。


2025.03.17

ブルー・ライト・ヨコハマ


街の灯りが 全部消えたら 停電〜

Twitterで見つけたものだが、いまいちである。
これはどうだ。オレが考えたヤツだ。

ハゲの頭が とてもきれいね ヨコハゲ〜

街の灯りがおっさんのサイドのハゲをきれいに染め上げている様に愛人がうっとりしているという、とても風情のある作品ではないか。我ながらいい出来だ。
ネットにはこんなのも流れている。

股のあたりか とても痒いね インキン〜

下品だが、巧い。
というわけで「ブルー・ライト・ヨコハマ」は、いしだあゆみの最大のヒット曲にして筒美京平の最初のチャートNo.1作品だ。
発売は1968年。オレが10歳の時だ。テレビで歌われていたのを、なんとなく覚えている。
今改めて聴いてみると、しゃれた洋楽のセンスに驚く。あの時代にこのセンスは、筒美京平でなければ書けなかっただろう。
Aメロは驚愕の9小節。ポール・マッカートニー「イエスタデイ」の7小節と並ぶ、破格のAメロだ。
「筒美京平ヒットストーリー」という本によれば、受話器の向こうで作詞家・橋本淳の「街の灯りがとてもきれいね」と読み上げる声を筒美京平がメモに書き留めたのは、レコーディングの前日だったそうだ。歌詞は1番までしかできていなかった。
筒美京平はそれから徹夜で作曲してアレンジまで完成させたという。歌詞の残りはレコーディング本番までに橋本淳がかき揚げるという綱渡りだった。
当たり前だが、スタジオミュージシャンは事前に手配しておかなくてはならないから、トランペットとチェンバロをフューチャーしたサウンドは、事前に筒美京平のアタマの中にあったというわけだ。
あの印象的なイントロのフレーズは、歌のメロディーには出てこない。それでいて、あのイントロを聴いただけで誰もが「ブルー・ライト・ヨコハマ」と続けて歌える。
天才・筒美京平のマジックだ。

何よりもこの歌を際だったものにしているのは、いしだあゆみの歌唱だろう。着物を着崩した小唄のお師匠さんが酔っ払いながら鼻歌のように歌う歌唱は、実に印象的だ。
洋風のメロディーに和風の歌唱を乗せるという抜群のセンスが、この歌を昭和的な和洋折衷の傑作にしている。
この歌唱は作詞の橋本淳の指示だったのか。橋本淳は、「さのさ」のように歌ってみたら、といしだあゆみにアドバイスしたらしい。
一方の筒美京平は、島倉千代子の「愛のさざなみ」を意識したのではないか、と回想している。
もっともそのレコーディングは一筋縄ではいかず、かなり苦労したようだ。
「THE HIT STORY」というCD6枚組の筒美京平作品集に収められている解説書には、いしだあゆみの次の言葉が紹介されている。
「私、ブルー・ライト・ヨコハマは好きじゃないっていうか、いい思い出がないんですよ。だって録音に丸二日もかかったんです。下手だって怒られていたので、歌うのが嫌で。それで、私がストを起こして、スタジオのブースから動かなかったんですよ」
大阪出身のいしだあゆみにとって、東京下町のお師匠さん風の小唄は、かなりハードルが高かったのだろう。
そんないしだあゆみに対して筒美京平と橋本淳は、ミキシングブースの中で音楽に合わせて踊るなど、必死に励ましたという。
その後、いしだあゆみはNHKホールでこの歌を歌ったときに、加山雄三に「これ売れるよ」「参ったな、やられたー」と絶賛され、それでようやく自信を持てたのだという。
後年、リバイバルで「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌っているのを見ると、小唄唱法はすっかりなりを潜め、いしだあゆみはごく普通のポップスの歌い方で済ませている。やはりあの歌い方は本人的にもそうとう無理をしていたのだろう。

いしだあゆみで個人的に印象深いのは、2017年のテレビ番組「ボクらの時代」である。出演したのはいしだあゆみと和田アキ子、中尾ミエの3人だ。
日曜7時の番組で、すげえメンツだなと驚いたものだった。
番組に現れたいしだあゆみは、アゴの下に大きなアザを作っていた。驚いた和田アキ子が「どうしたの」とたずねた時のいしだあゆみが傑作だった。
前日だか前々日だったか、いしだあゆみは転んでしまい、アゴを腫らしてしまった。この番組の収録を思い出したいしだあゆみは、何とかして冷やさなければと思って冷蔵庫を開け、中にあった大福を患部に当てたのだそうだ。
だが、大福だから手を離せば落ちてしまう。
困ったいしだあゆみは、一計を案じてガムテープで大福をアゴに固定してしまい、おかげでアゴは余計にかぶれてしまったという。
その話を聞いたオレは朝っぱらから腹を抱えて笑ってしまった。だ、大福っ! ガムテープっ!
とんでもない天然だったんだなあ、いしだあゆみ。

「対馬の海に沈む」窪田慎之介・集英社。
とんでもなく面白いノンフィクションなのにちっとも売れていないという変な話題になった一作。開高健ノンフィクション賞受賞作だ。
対馬というのは長崎県の海に浮かぶあの対馬だ。ここのJA、つまり農協に勤める1人の男が、共済、つまり保険で12年間も全国のJA職員の中でトップの成績だった。内容を見ればたった1人で、対馬の人口の約1割から契約を取っていたことがわかる。
だが結局それらは詐欺的なやり方によって上げた成績で、被害総額は実に22億円。たった1人で、である。とんでもない犯罪だったわけだ。
そして誰もが抱くのが、どうして1人でそんなことが可能だったのか、どうして誰も気がつかず、それどころか12年間も表彰され続けてきたのか、という疑問だ。
筆者は何のコネも持たないまま長崎県の沖合の対馬に乗り込み、アポなし取材を重ねて、その真相に迫っていくのである。取材対象への粘着ぶりや徹底した資料発掘など、驚くほどの取材ぶりに息を呑む。
結局この犯罪の背後にあったのはJAという組織の構造的な問題と、島の閉塞的な住民性。
それらにすべて蓋をして、1人の人間に責任を被せ、自死へと追いやっていることに、筆者は嘔吐するほどの嫌悪感を抱くのだった。
登場人物が多くてちょっと混乱するものの、とんでもなく面白いというのは間違いない。願わくばもっと売れて欲しいものだ。
それにしてもJAというのは、とんでもない組織だったのだなあ。
対馬なんてという人口3万人の離島の1営業マンが12年間も全国トップの成績を上げていることに、何の疑問も抱かなかったのだから、とことん不健康な組織なのだろう。


2025.03.16

革命


革命は失敗に終わった。
意気込んで導入された40インチモニターであったが、いざ設置してみたら、デカい。当たり前だが、デカい。
原稿を書いているととにかく疲れる。しかもデカい分、文字が大きく見えて、にじむ。ストレスだ。
せっかく買った40インチモニターだというのにオレはあっさりと諦め、元の34インチモニターに戻してしまった。
反乱軍は制圧されたのである。
この失敗から学んだことは、大は小を兼ねないということである。デカけりゃよい、スペックこそすべてという昭和脳は、既に時代遅れも甚だしい。量より質なのだ。
よって次の革命は、34インチの4Kモニターと定めたのだった。

革命の失敗を悲しむかのように、日曜日の今日は雨だ。
クリアソン新宿の試合があるので観に行こうかと思ったが、場所が柏だし、雨だし、やめた。
代わりにDAZNでJリーグを観る。まずは柏対広島。とにかく柏がいいサッカーをしている。 キーパーが大映しになるたびに、なんでお前がそこにいるんだ、早く帰ってこいと声をかけたくなる。
解説の「いやあ、柏は本当にいいキーパーを獲りましたねえ」の言葉にブチ切れそうになる。
悔しさのあまり目眩がしてきたので、柏対広島はやめて、鹿島対浦和のお猿さん対決に切り替える。
ヨメに「高みの見物?」と言われたので、ばかたれ、低みの見物に決まってるだろと鋭く諭す。
試合は前半ラストプレーで浦和が先行するも、後半45分に鹿島が追いつくという劇的な展開だった。新潟にいた荻原が不要なファールをしたとき、こういうのが失点に結びつくんだよなあと予言したらその通りになった。荻原は反省して、新潟に帰ってくるべきである。
浦和と言えば、新潟にいた長倉はとうとうベンチにも入れなくなったし、本間至恩に至っては存在すら消えている。原口に中島翔哉に元・広島の松本に元・柏のマテウス・サビオに、中盤のタレントぞろいの浦和なんだから、そもそも出番なんてあるわけがなかったのだ。
浦和も、使わないなら返してくれればいいのに。
こちらのチーム事情が最低だから、他のチームが全部強く見えてしまう。いや、実際、新潟が最弱なのは間違いない。降格まっしぐらだ。

いかんいかん、どうにもサッカー話は暗くなってしまう。
今日のサッカーの話題はこれだ。J3の松本対長野の信州ダービーだ。
言うまでもなく松本と長野には、浦和対大宮、静岡対浜松、町田対立川、西武池袋線対東武東上線のような長年の地域間対立があり、信州ダービーは因縁渦巻く激しいゲームになるのが常だった。
今日もそんな好ゲームが期待されたのだが、積雪で中止だ。雪では仕方ない。
松本に暮らすまっちゃんに聞いたら、すぐに雪に埋もれたスタジアムの写真を送ってくれた。スタンドまで真っ白である。これではサッカーどころではないだろう。
Jリーグは来年から秋冬制のシーズンに移行するが、本当にこんなのでリーグが開催できると思っているのだろうか。いや、本音では開催するつもりもないのだろう。
100年構想はどこへやら、大都市のビッグクラブ偏重へと舵を切ったJリーグにとって、降雪地帯のクラブなど邪魔でしょうがない。そんな態度が見え見えだ。西に神戸とガンバ、東に浦和と横浜があればよいと思っているのだ。
そこで動き出しているのが、新潟のJ2降格をきっかけに、札幌、仙台、山形、秋田、八戸、富山、松本あたりと春夏開催の東北リーグを創設しようという構想だ。今季の新潟の不振はそれを見据えた、壮大な仕込みなのである。
雪国のリーグと言うことで、Sリーグというのはどうだろう。優勝したらクラブワールドカップに出場しちゃうのだ。

その松本の雪を報告してくれた松ちゃんだが、とてもいい人で、革命に失敗した反乱軍の40インチモニターを引き取ってくれることになった。
やれ、ありがたや。
革命に失敗した、デカいばかりのモニターなど、邪魔でしょうがない。困ったものだと案じていたところだったので、とても助かる。まっちゃんありがとう!


2025.03.15

△××△△×3


どうせ負けるだろうなあと思って見ていたから、負けても、案の定としか思わない。つまり悔しくない。そりゃあ負けますよねえ、てな感じだ。
今のJ1で間違いなく最も弱いチームである。
今日だってちょっとよかったのは後半の立ち上がりだけで、あとは町田に押されっぱなし。後半だって、ちょっと対策されたら決定機ゼロだ。
距離感、ポジショニングぼろぼろでパスがつながらない。
プレスも効かない。
キーパーのフィードに裏を狙うわけでもなく、とことんボールロストで相手のチャンスになる。 セカンドボールはまったく拾えない。
守備はカラーコーン。今日の失点なんて、相手に競るわけでもなく、自分の場所でただ垂直にジャンプしてるという体たらく。二度と見たくない守備だった。
今日の試合で3バックは無理という結論が出たが、監督は「3バックは今後もオプションの一つ」と言ってたから、やっぱり無能だった。

最後にJリーグで勝った湘南戦が2024年9月14日だから、これで半年間勝ちなしを達成である。
見事なもんだ。オレたちは半年間も、応援するチームの勝利を見ていないのだ。エグいじゃないか。
そりゃあ、悔しがる季節はとうに過ぎて、結果をあっさり受け入れる季節になったのも当然だろう。
せっかくルヴァンカップの決勝であんなに熱い試合をして、新しいサポ、出戻りサポが増えた流れだったのに、それも全部パー。ナシ。ゼロ。
オレたち自身が惰性で見ている状態だから、新規サポが増えるわけがないよねー。
プロスポーツだから勝ち負けは重要だが、去年までは負けても「オレたちのスタイルを貫いて負けたんだから仕方ない」「負けたけどいいサッカーをしていた」と納得できたのだが、今年はそれさえなくなった。
5年間積み上げてきたものがわずか1ヵ月であっさりと崩壊してしまったのである。泣けるではないか。
早くも降格間違いなしである。泥船だ。選手は早く逃げ出した方がいいぞ。
サポは趣味で好き勝手なことを言ってるからどうでもいいが、選手は生活がかかっているんだから、早く逃げ出した方がいいぞ。

救いは四柱推命だ。
この監督は、今年後半から来年にかけて運気が最高らしい。
おお、ということは残留も大丈夫ではないか。やれやれ、よかった。

先月の開幕戦、マリノス戦のために日産スタジアムへ出かける際に息子は「これまでで最大の博打だな」と言った。
博打に負けたんだから借金は当たり前だわな。なんだったらこの先、身を持ち崩すまで当たり前である。


2025.03.14

ばったりとはなんなんだ


隣町の大泉学園で、新しい道路計画が持ち上がって騒動になっている。
なんと中学校の校庭を真っ二つに横切る新しい道路ができるというのだ。
おかげで住民は「教育のためだ。ただ息をしてるだけの高齢者は黙ってろ」「何を言う、少子化でどうせ中学なんか廃校になる」と二分。てんやわんやである。
もともと道路計画が先にあって、それがちっとも進まないところに後から中学ができたらしい。めちゃくちゃだ。
この町は、時々全国ニュースでも取り上げられる、例の道路の真ん中に墓地があるという騒動でもおなじみだ。
この墓地の件も、お寺の移転が決まっていないの道路造りだけ進めちゃって、とうとうデッドエンドになってしまったという顛末である。
そんな行き当たりばったりな町なのだ。
住民は言う。もともとここは行き当たりばったりなんだ、と。
そうである。大泉学園というのにどこにも学園などない、おかしなことになっているのも、西武がここを学園都市にしようと開発したのに、肝心の大学の誘致に失敗したからだ。
大学に先に話を通してから開発に着手すればいいものを、行き当たりばったりに進めたから、学園のない学園町が出来上がってしまったのである。
そもそもかそんな成り立ちなのだから、中学校と道路がぶつかるのもしょうがないよねー、行き当たりばったりだよねーと住民は涼しい顔である。
で、その行き当たりばったりだが、はて、このヘンテコな言葉の語源は何なのだろう。
調べてみた。
行き当たりばったりとは、「行き当たってばったり会ったところで考える」という意味らしい。 いやいや、その「ばったり」って何なんだよ。
そこで今度は「ばったり」を調べてみる。
パナマ運河の閘門と同じ仕組みの水門が「バタリ」と閉まる音に由来するらしい。安売りや、投げ売りのことも「ばったり」と言うらしいから、バッタ屋もこれが語源なんだろう。
ということで、大泉学園という町はパナマ運河がルーツだったというのが今日の結論。


2025.03.13

ヘンテコ会社


すべての時間とカネを自分のために自由に使えた30代独身自営業だった頃にパソコン勃興期を迎えたから、一時は気が違ったかのようにMacintoshにのめり込んだ。
クロック競争にメモリ競争に容量競争。とにかくスペック最優先で比較し、競い、4Gのハードディスクを搭載したデスクトップを手に入れたときは、天下を取った気分だった。
そんな育ち方をしてしまったから、今でもスペック最優先で選んでしまう。要するに大は小を兼ねるという思い込みだ。

先日Amazonで買ったモニターもそうだ。40インチである。テキストを生産するのに、そんなものはまったく必要ないというのに。
そのモニターが今日届いた。
当たり前だが、デカい。今まで使っていた34インチ、27インチと並べてトリプルモニターにしてみようか。
この場合、何のためにトリプルモニターにするかという発想はオレの中にまったくない。手段のためには目的を選ばず。
モニターを3つ並べてしまえば、その後のことはどうでもよいのである。
もっとも残念ながらパソコンがトリプルモニターに対応してなく、そのためだけにグラフィックボードを交換するのは、財政厳しき折、さすがにできないので諦めた。

買ったのはJAPANNEXTというインチキ臭い会社のモニターである。
今、インチキ臭いと書いたが、実はそんなことはまったくない。千葉県に本社を置く、れっきとした日本企業である。
ただし社長はフランス人で、本社は廃校になった小学校を買い取って改装したものだ。最寄り駅のネーミングライツを購入して駅名を「JAPANNEXT上総中川駅」と改名してしまったり、会社のロゴをでかでかと表示したラッピング電車を走らせたりと、いろいろとヘンテコなことをやる会社として界隈では有名らしい。
特徴は、とにかく安い製品をバンバン出していることだ。毎週のように新製品を発表しているというから、やっぱりヘンテコなんだろう。

価格は驚くほどの安さで、オレもこれが決め手となって購入した。40インチで3万3000円だから、とにかく安い。
製造はもちろん中国。宣伝費をかけないので安いという、お決まりの理由が書かれてある。
もっとも届いたモニターを使ってみれば、まあ、確かに値段相当ではある。
ネットを見てテキストを書く程度なら耐えられなくもないが、グラフィックの仕事には到底無理だ。フォントも、近づいてみれば輪郭がにじんでいるし。
それにしてもさすがに40インチはデカい。デカすぎて、不快である。ちっとも楽しくない。
これはある程度距離を離さなければなあ。
新しいデバイスを手に入れると、新しい問題が発生するのである。困ったものだ。
いや、それよりも困るのは古いデバイスの処分だ。
液晶モニターは区では回収してくれないし、業者に頼むしかないのだろうか。誰かもらってくれないものか。

などとモニター問題ですったもんだしていたら、朝一番のニュースでドジャースが日本行きの飛行機に乗り込んだと報せていた。
これが朝のトップニュースなのか。
しばし呆然とする。まったく日本のマスコミときたら。
なぜドジャースが日本に来るかというと、メジャーの開幕戦を日本でやるためらしい。興業だ。
しっかり稼いでほしいものである。
そしてマスコミは言う。ドジャースの試合の翌日にサッカー日本代表のワールドカップ出場が決まるかもしれないというのに、まったく盛り上がっていないではないか、と。大谷フィーバーに比べて、サッカーはちっともフィーバーしてないではないか、と。
いつものサッカーディスりである。
別に擁護するつもりはないが、日本はこれで8回連続のワールドカップ出場である。いつの間にか常連国となり、我々にとって特別なイベントではなくなった。ジョホールバルの頃とまったく違って、もはや当たり前のことなのである。
当然、サポーターも大人になった。
マイアミの奇跡では世界を獲ったかのような興奮ぶりだったが、今では「グループリーグ初戦なんだから、それもあるよねー」とあっさりしたものである。
だからワールドカップ出場が決まるぐらいで騒ぎはしない。ごく当たり前のことなのだ。
そもそも大谷フィーバーなんて死語で盛り上がっているのは、マスコミだけだろう。オレの周囲には大谷なんかに関心はないという人がほとんどで、なんだったら大谷にはうんざりという声が多数だ。
もちろん大谷には何の罪もなくて、要するに日本のマスコミがアホなだけだ。


2025.03.12

ACLの惨劇


普段、あまり電車に乗らないオレの感覚なんてどうなのかとは思うが、最近は7時台よりも8時台の方が、電車の混み方が酷い気がする。
毎日電車に乗っている息子も「確かに遅くなっているよな」と言うから、実際にそうなのかもしれない。
コロナ禍以降、フレックスワークなど柔軟な働き方が定着して、出勤時間が全体的に後ろにずれてきたのかもしれない。後ろに重心がかかるサッカーはあまりよろしくないので、出勤時間が後ろになるのもよくないのではないか。
などと言いながらACLの準々決勝を見る。

ACLが罰ゲームであることは、ずっと以前から指摘されてきた。今夜もそれを証明する試合があった。主役はサンフレッチェ広島である。
広島は悪の巣窟だ。神様や仏様がお許しになるわけがない。だから今夜は天罰が下ったのだろう。いい気味である。
そもそもは問題外人を使ったことが発端だ。前の試合に6−1で勝利し、2戦目も楽勝だと高笑いしていたら、その試合に使った新外人がとんでもない爆弾だったのだ。
なんとレッドカードを持ち越したまま広島に移籍してきて、本人は「赤いお土産付きですが、大丈夫でっしゃろか」と自己申告したというのに、世の中を舐め腐った広島のスタッフが「かめへんかめへん、どうせ世間はあきめくらばっかりや、おっと放送禁止用語」としれっとその外人選手を出場させてしまったのである。
もちろんこんなことはすぐにバレる。
バレてしまって、広島の6-1の勝利は没収され、逆に0-3の負けという裁定が下ってしまった。しかも1200万円の罰金付きである。
もっとも広島としては「じゃったら4-0で勝てばええんや、しばいたろか、われ」てなもんである。 自分らのやらかしであることは棚に上げて、威勢よくアウエーのシンガポールに乗り込んだまではよかったのだ。よかったのだが、その先が酷かった。

1-6で負けて絶望の第2戦を迎えるはずだったシンガポールのチーム。セーラーズというのだが、セーラーズは絶望の淵から3−0で勝って第2戦に臨むという想定外すぎる事態に狂喜乱舞だ。チケットも爆売れである。
こうなりゃなりふりかまわぬドン引き塩漬けサッカー、0−0上等の戦い方を誰もが予想したのであるが、試合が始まってオレたちはびっくりする。最終ラインに5枚並べたのはいいとしても、塩漬け狙いでなく、ちょくちょくカウンターを仕掛けてくるのだ。ほほう、やるじゃないか、セーラーズ。
それが見事にはまった前半20分。セーラーズは素晴らしいカウンターで1点を先制してしまったのである。
ヤバいぞ広島。これで5-1で勝たなければ、準決勝に進めなくなってしまった。その焦りがとんでもない事態を引き起こす。なんとフォワードのジャーメインがレッドカードで一発退場。これには驚いた。一瞬何が起きたかわからず、ジンの炭酸割りで酔っ払っていたオレも目を覚ました。
結果、10人での絶望的な戦いを強いられた広島はなすすべもなくあっさり負けてしまったのである。
6−1で勝ってお気楽な第2戦のはずだったのが、ボロボロの負け。しかも退場付き。
自らのやらかしが招いた、大惨事である。
アウエーで勝利を味わって、ついでにシンガポール観光も楽しんじゃえとやってきた広島サポは茫然自失の涙目だった。

いやあ、面白いゲームを見せてもらったなあ。
反則外人のアルスランは怪我で国に帰ってしまうし、新しく取った外人はとんでもない爆弾だったし、その外人のために満田は放出してしまうし、どう見ても悪の巣窟・広島に天罰が下ったのである。ざまみろ。いや、気の毒に。
それにしてもこの試合の前に行われた神戸戦同様、レフェリーが酷すぎた。ここまであからさまな中東の笛は久しぶりに見た気がする。怪我人も出ているし。
こんなゲームをしなくてはならないなんて、やっぱりACLは罰ゲームだ。


2025.03.11

忍び寄る黒い影


ここ数日、パソコンのモニターが不調だ。下の方に黒い影が出てくる。
たぶん液晶のバックライトがいくつか壊れてしまったのだろう。
液晶モニターは、バックライトさえ交換すれば半永久的に使えるはずだ。だが、当然のことながら素人で修理はできないし、メーカーに頼むとなると面倒だ。
オレは32インチという無駄に広いモニターを使っているので、多少影があったとしても作業自体に対した影響はない。
よってこのまま使ってもいいのだが、やっぱり鬱陶しい。しばし逡巡の後、買い替えることに決めた。
今までモニターは近所のハードオフで中古を買っていた。今使っているやつもそうである。
今回もハードオフに行こうかと思ったが、どうせならもっと大きいモニターにしようと考えて、ハードオフはやめた。大型のモニターは、在庫スペースの関係か、ハードオフにはあまり置いていないのだ。せいぜい32インチである。
Amazonでいろいろと探して買うことにしたのは、40インチのモニターだ。現在以上に無駄に広いモニターである。
大は小を兼ねるのが万物の基本だと思っているのが昭和脳のオレだから、32インチの次は40インチなのだ。
現在は32インチに27インチをつなげたダブルモニター体制であり、次は40インチに27インチを並べたバカモニター体制となるわけだ。
これで何をするかというと、テキスト作成。
バカバカしいほどの無駄である。
いったいオレの机の上がどんなことになるのか、今から楽しみである。
一方で問題なのが、処分だ。今まで使っていたモニターも、処分が面倒でそのまま物置に放りっぱなし。4台くらいある。
自治体では引き取ってくれないので、業者に頼むことになるのだろう。面倒だなあ。
まあ、仕方がない。新しいモニターで頑張るのだ。
と思ってパソコンを再起動したら、モニターの影は消えてしまっていた。Amazonあるあるだよなあ。


2025.03.10

要注意


ここのところ、Amazonの詐欺メールが実に巧妙になってきて、ぱっと見で本物と区別がつかないほどだ。
先日も「荷物が発送されました」というメールが来て、あれ、なんか頼んだっけと考えながら、無意識にアドレス等を入力しようとして、慌てて引き返した。
詐欺メール特有の違和感がまったくない、実に巧みなメールである。
まったく困ったものだ。


2025.03.09

島田穣はイケオジ


「下ネタで売れる」という、誰もが想像できなかった手で天下を取ることに成功したのが、どぶろっく。
素はとても真面目なので企業のイベントなどに呼ばれると普段以上に熱演してしまい、会場は大ウケなのだが、ウケればウケるほど社長以下の役員連中が激怒し、ついには出禁を食らってしまうのが通常パターンらしい。
そんなどぶろっくの定番ネタの一つ「やらかしちまった」を歌いながら車でオレと息子が向かったのは、調布の味の素スタジアムであった。
なぜそんなことになったのか。説明しよう。

アルビレックス新潟を契約満了、要するにクビになった島田穣が次の活躍の舞台にJFLのクリアソン新宿を選んだことは、先日もここに書いた。今日はJFLの開幕日。つまり島田穣の新しい出発の日なのである。
島田穣は好きな選手であり、間違いなく功労者だから、そのリスタートをオレたちは全力で応援する。そんな気持ちで声援を送ろうと、クリアソン新宿の試合に向かったのだった。
目指したのは、西が丘スタジアム。板橋区である。
余裕を持って家を出たオレたちが現地に到着したのはキックオフの1時間前。
ところがスタジアム周辺は閑散としており、懸念していた駐車場も停め放題の有り様だ。
これはおかしいと息子が調べたら「なんだ、味スタじゃねえか!」。
大惨事である。
西が丘スタジアムは、正式名称「味の素フィールド西が丘」という。
だが試合が行われるのは「AGFフィールド」。
どうせJFLの試合だしと、AGFとフィールドの単語を目にしたオレが「西が丘」と思い込んでしまったのも、無理からぬ所ではあるだろう。
そもそもクリアソン新宿が、都心なんだからホームスタジアムを持たなくてもいいよ、というわけのわからない特例を勝ち取っていることが問題なのである。ホームがないから、ホームゲームだというのにどこへ行けばわからないことが、この事態を引き起こしたのだ。
だが、とんでもない勘違いだったことは間違いなく、板橋と調布ではオレんちからまるで正反対。 息子の「何やってんだよ」の責めに、ひー、許してくれえと泣きながら「やらかしちまった」と歌ったのも、仕方のないことであった。
だが、首都高に乗ろうとしてレーンを間違えるという失態を重ねたものの、下道で行くしかなくなって走った環七・甲州街道をぶっ飛ばしたおかげでなんとかキックオフ5分後に到着でき、しかもスタジアムの駐車場が1台だけ空いていたという信じられない僥倖で、前半10分から試合を見ることができたのである。

やらかしの挙げ句に到着したAGFフィールドで繰り広げられていたのは、島田の所属するクリアソン新宿と愛知県のチーム、FCマルヤス岡崎のゲーム。
衝撃だったのは岡崎のサポーターで、なんと選手よりも少ないのだ。
繰り返すが、選手よりもサポーターが少ないのだ。
よく人気バンドが「デビュー前のライブではお客さんよりバンドの方が多かったです」という鉄板ネタを披露しているが、まさにそのサッカー版。JFLの現実だ。
それでも貴重な日曜日を潰して岡崎から東名を吹っ飛ばしてやってきた岡崎サポは熱い。これぞサポの鏡だ。

ゲームは2-0でクリアソンが勝った。お目当ての島田は、先制点につながるフリーキックをどんぴしゃのタイミングで放り込み、見事なアシストを獲得する。
昨年までJ1で先発だった選手だから、JFLでは格の違いは明らかであった。島田、よくやった。

試合後、驚いたことに選手がそのままピッチでファンサービスをやっている。事前申し込みのあった観客はピッチに入って選手とコンタクトだ。
コアサポーターをつくらないのがクリアソンの戦略。あくまでライト層に休日のエンタメを提供するというマーケティングなのだ。
息子によれば、それは「ディズニーランドが年パスを廃止したのと同じ」とのこと。
要するにコアサポなんかに何回足を運んでもらっても売上は伸びないから、それなら大勢のライト層を集めて、お土産のグッズでも買ってもらった方がよほど儲かるというわけだ。
これは都心の新宿をホームにしているから成立する戦略だろう。
ライト層を広く集めるには、他チームのようなゴール裏のコアサポは不要。むしろ邪魔だから、排除しなくてはならない。
サポーター文化は迷惑なのだ。
だからクリアソンはクラブ主導で応援を先導し、ヤジを飛ばすような客がいたらためらわずに退場を命じるのである。休日の家族連れが安心して楽しめる空間であってこそ、広くあまねく、ライト層を呼び込めるのだ。
なるほど、面白いマーケティングではないか。ちょっと注目しよう。

観客席(全席自由)の前に降りていったら、島田がファンの持ってきたユニフォームに丁寧にサインをしている。
近くで耳をダンボ(死語かよ)にしてみれば、ユニフォームを差し出すサポの3分の2はアルビレックスのサポーターのようで、島田も「今朝新潟から来たの?」など問いかけ、「新宿で乗り換え間違えた」と答えたサポには「オレもまだ新宿で迷うよ」と笑って応じていた。
その様子を隣で見ながら、いやあ、JFLの試合のためにわざわざ新潟から来るなんて、いわゆる“個サポ”ってすげえなと驚く。
板橋から大慌てで調布に向かったオレたちなんて、甘かったなあと反省する。

応援してますよと声をかけたら「ありがとうございます」と島田は、満面の笑みで応じてくれた。元気そうで安心したよ、オレたちの島田。
勝ち負けを気にせずに見られたせいもあって、とても楽しめたゲームだった。
なるほど、カジュアルなエンタメだ。これならまた応援に来てもいいなと思ったのだったが、ホームがないからどこで試合をするのか、いちいち調べないといけないんだよなあ。


2025.03.08

△××△△3


もうダメだな、アルビレックス新潟。
グダグダの守備に再現性のないゴラッソ頼りの特典、そして続出する怪我人に罵り合う選手たち。
開幕5試合で勝利なし。5試合で勝ち点3。というか、エグいのは去年の9月以来、半年間勝利なしということか。
さすがに見切った。
今年は降格間違いなしだ。しかもダントツの。
J1暮らしは楽しかったぜ。
前回のJ1昇格はすべてがうくま噛み合った結果だったから、今年落ちたらもう戻れないだろう。
最後のJ1生活を楽しもうではないか。
若い選手たちは今のうちに転職活動を始めるといいよ。
ベテランさんは引退後に備えておくといいよ。
5年間積み上げてきたものが、崩壊するのはあっという間だったなあ。
あとは楽しかったあの頃の思い出を牛のように反芻しながら、余生を過ごすだけだ。
そんなチームはもう見捨てて、別のチームを応援するか。
地元と言うならCF東京だが絶対に応援なんかしたくない。浦和も、町田も、横浜もだ。
ヴェルディは応援してもいいかも。大宮もいいかも。
地元ということにこだわらないなら、今治が面白いサッカーをしているし、柏もいい。
こうして全体を敵味方に色分けして、毎回、面白そうなカードを見つけてはサッカー自体を楽しめばいいのだろう。ストレスもないし。


2025.03.07

この趣味は身を滅ぼす


悪魔の趣味と言えば釣りだが、マイクもなかなかどうしてデビルなホビーである。
マイク。要するに歌ったり楽器を弾いたりするときに使うアレである。
実はオレも20本以上ものマイクを所蔵している。
所蔵っていかにもコレクターっぽい言い方だが、実際、コレクションしているわけではないものの、ちゃんと防湿ケースに入れてしまってある。湿気は厳禁だからな。
このケースだが、実はカメラのレンズを仕舞っておく箱を使っている。カメラマンに教えてもらって購入した。
除湿機能のついた本格的なものは高くてとても無理。単なる箱ではあるものの、カメラレンズ用と思えば、気分はよい。
一番気に入っているマイクはBlueというアメリカのメーカーのベビーボトルというやつだ。ベビーボトル、すなわち哺乳瓶のような形をしている。
とても繊細で、澄んだ音のマイクである。5万円。
このマイクの性能を引き出すには、これにフィットしたプリアンプがどうしても欲しくなる。そこで我慢できずに買ってしまう。5万円。
これでたかがマイクのために10万円が飛んで行き、嘆息。まさに悪魔の趣味たるゆえんである。
オールマイティーなマイクとして気に入っているのがオーディオテクニカの4040だ。通称、ヨレヨレ。
どんな使い方をしても、一定以上の音が録れる、実に優れた職人のようなマイクである。4万円。
オーディオテクニカは素晴らしいメーカーで、マイクはもちろんのこと、イヤホンでも何でも、とにかく非常に高いクオリティの製品を出している。迷ったらオーディオテクニカを選べば間違いがない。
どこの音楽スタジオにも転がっているSHUREのSM58というダイナミックマイクも案外よい。1万5000円。
雑に使ってもちゃんと仕事をしてくれるし、とてもタフ。体育会出身の営業マンみたいな頼もしいマイクだ。
これを使っていると、ちょっと気取った音楽関係者は「ふふん、安物だな」と小馬鹿にするのだが、それは頭でっかちな小僧の態度。現場経験が豊富な営業マンは、ちょっとやそっとじゃへたれないのだ。
意外なところではリボンマイクも持っている。
リボンマイクは実に高価なレアものといった風情で、高いのだと100万円もする。もちろんそんなものは買えない。
ところがある日突然、日本のメーカー(忘れた)から9千円という信じられない値段でリボンマイクが発売され、興味本位で買ってみたところ、これが実によかったのである。とても温かでまろやかな音で。
こんな具合にマイクによってもいろいろと個性があって、それは実に奥が深く、所有欲をかき立ててくれるのである。
まさに悪魔の趣味だ。
音楽制作を辞めてしまった今はもうマイクを買うことはない。それでもハードオフのガラスケースの中に知らないマイクが鎮座しているのを見たり、Facebookの広告にSHUREの新しいマイクが紹介されていたりすると、つい手に取って録音してみたくなる。
こんなのに付き合っていたらいくらカネがあっても足りない。


2025.03.06

ポコチン記


駅で拾った息子を車に乗せて右折の信号待ちをしていたら、後ろから消防車がもの凄い勢いでオレたちを追い越していった。
ためらうことなく交差点に突っ込んで走り去っていったので、ガチで火事なんだろうなと息子と話した。
その息子が、家に着いて車から降りた途端、「煙臭いな!」と口走った。
確かに、とオレも鼻をヒクヒクさせる。よく見れば周囲には煙も漂っているではないか。
どうやら先ほどの消防車が向かった現場は、オレの近所だったようだ。
家で「ホットスポット」初回をTVerで見返していたヨメを、火事だぞと呼び出す。
もっとも家の前の歩道橋にのぼって観察した息子によれば、火の手らしきものは全く見えなかったそうだから、近所とはいってもさほど差し迫った現場ではなかったようだ。
直後、バイトから自転車で帰ってきた娘は「駅前から煙臭かった」と話したから、かなり広範囲に漂っていたようだ。
火の手の見えない、おそらくボヤだったろうが、それでもこんなに臭いのだから、大船渡の人たちは大変だろうなと思う。

「生殖記」朝井リョウ・小学館。
今年の本屋大賞候補作10作のうち、既に読了済みなのが「成瀬は信じた道を行く」「禁忌の子」「死んだ山田と教室」の3作。残り7作について、どっちがどれを買うか、娘と相談してまずはオレがこの「生殖記」を買ってきた。取り決めておかないと、被って買ってしまうからね。
よってこの「生殖記」も、読み終わったら娘が読むことになる。
けっこうな話題作だった。確かに、なんだこりゃ! というのが最初の感想。こんな小説、読んだことがない。主人公は電機メーカーに勤務する30代の独身男性だけれど、語り手が異常で、なんと“ポコチンを司る意識”のようなものなのだ。いったいなんのこっちゃ。
このポコチン意識が今の社会の様々な不条理をぶった切っていくという、まあ、こう書くと「なんじゃそりゃ!」と思われるに違いないのだが、実にまったくその通りの小説なのである。
そのくどくどした語り口が時には退屈ではあるものの、まったこくよくもこんなヘンテコな小説を書いたものだ。
これで本屋大賞候補作4作を読んだことになる。今のところは衝撃度で「死んだ山田と教室」か。個人的には「成瀬」がイチオシなのだが、去年受賞しちゃってるしなあ。
しかし、こんなポコチンが延々と1人語りするような小説を、女子大生の娘に読ませていいものだろうか。
息子とヨメを呼び寄せて相談したら、中身を知った息子も「なんじゃ、そりゃ」と呆れたのだった。


2025.03.05

ATOK問題


有料のATOKと無料のGoogle日本語では、入力速度に大差はないというネット記事があった。
オレはずっとATOKを使っている。同時にGoogle日本語も使っている。
どういうことかというと、ATOKが途中で勝手に「ひらがな入力→ローマ字入力」に切り替わるのに悩まされているからだ。
原因は不明である。キーボードを打って、さて変換と画面を見たとき、訳のわからないアルファベットが羅列していて、オレは一気に脱力する。
酷いときにはそれが数分おきに発生するので、もはやオレにとっては公害。
もちろんネットを調べまくっていろいろと対策は打ったのだが、改善されていない。
しこであまりに勝手に切り替わる状態が酷いときには、Google日本語に切り替えているわけだ。
もっともGoogle日本語の時も、頻度は少ないが、勝手に入力モードが切り替わってしまう。
どうやらIMEではなくて、何か別の原因があるのだろう。
今一番怪しいとにらんでいるのは、eMClientというメールソフトだ。
とてもよくできているのだが、こいつが5分に一度、メール着信を確認する際にATOKのモードが切り替わるような気がしている。
ならばメールソフトを別のものにすればいいだけだ。
しかし、eMClientはとてもいいソフトで、なかなか離れられない。困ったものだ。
IMEとしてのATOKはとても優秀だ。一番いいのはタイプミスをしてもAIがオレのクセや過去の傾向から判断して、勝手に正しい入力に変えてくれることである。
実際、この機能はほとんど神レベル。究極だ。
この機能だけでもカネを払う価値があるのは間違いない。なんつってもオレにとっては商売道具だからな。
この素晴らしいATOKをストレスなく使い続けるためにも、勝手にモードが変わってしまう状態をなんとか解消しなくてはならない。
これは案外切実な悩みなのだ。困ったものだ。


2025.03.04

麹町異聞


確定申告が終わった。
今年の売上は去年とほとんど変わらない。ということは、ここ数年、売上は一定しているということだ。いろいろとクライアントの入れ替わりはあるというのに、実に興味深い事実である。
要するにこれがオレの“”器ということなのだろう。決して大きな器ではない。
何にせよ、まずは67歳という年齢であっても変わらずに食えていることに感謝である。
一方で、売上は変わらないのに生活がどんどん苦しくなるのは、明らかに物価高のせいだ。インプットは変わらずともアウトプットが増えれば、そりゃそうだろう。
インフレ基調は歓迎する。それが回り回ってオレの売上に反映されるには時間がかかるから、それまでどれだけアウトプットを抑えるか。まったく生きていくのはシビアなことだ。
それでも所得税の還付金の処理が年々早くなっているのはありがたい。
以前はゴールデンウィークの頃に振り込まれて、ちょっと早いボーナスだなて喜んでいたのが、今では3月に振り込まれる。やれ、ありがたや。
もっとも4月には消費税の納付で、ごっそり持って行かれるから、要するに行って来いの縦ポンサッカーなのだが。

などと考えながら向かったのが麹町。ビルの上から見下ろしたら、数年前に訪れた弁護士事務所の入っている建物が見えた。
あのときの記憶がまざまざと甦る。
仲間たちと児童劇脚本集を制作したのだけれど、「それ、パクられてますよ」という匿名メールで完全パクリの被害が判明。対応を弁護士に相談に行ったのだった。
どんなパクリかというと、オレの書いた「カギのない動物園」という児童劇が「カギなし動物園」と改題され、本文は一言一句同じというひどさ。パクるにしても、もうちょっと頭使えよと言いたくなるほどだった。
弁護士からの回答は「裁判するなら保証金300万円積め。オレたちの着手金50万円は別な」という、貧乏人が麹町なんかに来るんじゃねえよと言わんばかりの門前払い。
当然オレたちは肩を落として、泣き寝入りするしかなかった。
それでも「サービスで警告書は出してやる」というのでお願いしたら、Amazonがパクリの取り扱いをやめてくれた。それだけでも何もしないよりはマシだったが。
今もネットで見たら、パクリの作品は売られている。しかも「オリジナル脚本集」とのコピーで。 ああ、もう腹が立つ。だが、見て見ぬふりをするしかない。
悔しさをなだめるために検索してみたら、北海道の小学校でオレの「カギのない動物園」という児童劇を演じてくれていることがわかった。
「難しいテーマでしたが、道徳の時間の学習したことを生かしながら、一人一人がきっちりと演じ、テーマを表現することができていました」と書かれてあって、オレも嬉しい。
というか、アホなコメディのつもりだったのだが、そんなに深読みしてくれていたのか。
なんだか、ごめん。すいません。


2025.03.03

ひな祭り


昨日と今日の寒暖差が17度は、息子が言うには「人間への挑戦」らしい。
オレは一日中リモートでインタビューだったからよかったが。
もっとも、出かけないとこの日記にも書くことがなくて困ったものだ。
なので今日はこれでおしまい。




2025.03.02

△××△2


PK負け、一発退場、オウンゴールと来て、次はきっとロスタイムの恩返し弾だと予言したら、本当にその通りになったのでオレは鼻高々でござる。
これで4戦勝ちなし。2017年、降格の年は7戦勝ちなしだったから、だいぶ近づいた。
あの年はアウエーの開幕戦を広島まで観に行って1-1の引き分け。
今年もアウエーの開幕戦を横浜まで観に行って1-1の引き分け。
どちらもJ1経験なしの新人監督。
そしてどちらも縦ポンサッカーへの切り替えにサポが目を白黒。
わはは、こりゃ降格確定だ。評論家が軒並み予想したとおり、ダントツの最下位確定ではないか。
J1楽しかったなあ。来年からはJ2で呑気にやるべ。
チャッカーは観ていて楽しかった。チャカチャカと下で回しているうちに相手が疲れてきた70分過ぎ、、気がつけばボールを完全に支配して面白いようにゲームを決めることができた。
あの展開はよかったなあ。
あれがやりたくて移籍してきた小野裕二は、縦ポンに切り替わったことで造反し、干され中。
そんな小野に同調した小見もふて腐れてやる気無し。
なんだ、チームがバラバラじゃねえか。
オレもこんなチームは見捨てて、柏でも応援しようかという気にならないでもない。柏のサッカー、面白いからな。
いや、それよりもJ3入りを目指すクリアソンもいいかも。
4戦勝ちなしだから、ぼちぼち解任論が出てくる頃。
「観ていて面白いサッカーだけど勝ちきれない」か、「現実的なサッカーで勝ち点を目指す」か。
解任して、プッチに来てもらうのもいいかも。いや、それは堀米あたりが浮かばれないか。
もっとエグいのは、最後の勝ちが去年の9月だったということ。
アルビレックス新潟は、つまり半年間、勝っていない。
この間の迷走っぷりといったら、オレたちがうんざりするのも当たり前だ。

驚くのは、そんなアルビレックス新潟より下位のチームがあるということだ。それが浦和と名古屋だ。
その浦和と柏のゲームを観ていたら、おお、長倉だ、小島だ、荻原だ、とオレが叫ぶのを聞いたヨメが「みんな新潟を出て行ったのねえ」としみじみ。
そうである、新潟を出て行った選手たちが都会のチームで敵味方に分かれて闘っているのを観て、実家を離れた孫が都会で立派に働いている姿を見る年寄りの気分なのだ。
今日のアルビレックスだって、キーパーで負けた。小島が残っていればちゃんと勝っていたのに。
J1とJ2で一番違うのはキーパーだとよく言われるが、まさにそれをまざまざと見せつけられているところだ。J2でも控えだったキーパーを正キーパーに据えようとしているのだから、正気の沙汰とは思えない。

その浦和だが、クルドのおかげで大混乱らしい。
今日の埼玉スタジアムには、FCクルドというユニフォームを着た集団が陣取っていたらしい。それどころか旗も掲げて、ゴール裏にも乱入したらしい。
浦和サポと警官隊が排除したらしいが、こりゃあなかなかの火種だな。
クルドのサッカー好きなんだから優しくしてやれという声もあるようだが、他チームのユニで応援席に来るのは喧嘩を売っているに等しいから、ダメに決まっている。
この騒動、尾を引きそうだ。
浦和サポ対クルドの乱闘なんていう事件が発生するのも時間の問題。酷いことになりそうだ。

などとアルビレックスとJリーグの先行きを案じて惨憺たる気持ちで地元の蕎麦屋・やぶ重に向かったら、なんと「3月4日で閉店します。46年間ありがとうございました」の貼り紙。
げえええ、我が家の行きつけの蕎麦屋なのに。一体どうした。急すぎる。
店で聞いたら、店主の足腰が弱ってしまって、もう体がどうにもならないとのこと。そうだったか。それは仕方ない。残念だが仕方ない。
やぶ重は本当によく利用していて、子供たちが幼稚園の頃から、月に何度も家族で昼飯を食いに行っていた。
いろんな店が閉店して、また一つ、大切な店がなくなっていく。
残念としか言いようがない。
もはや周辺に店はなく、ガチでコンビニで調達する以外にない時代になったようだ。


2025.03.01

JDと呼ばれてバンスが最初にキレた


朝起きたら、トランプとゼレンスキーが喧嘩をしていたので仰天した。
どうせプロレスだと思ってみていたらガチの喧嘩だったので、さらに仰天した。
こりゃ間違いなく歴史に残る喧嘩だな。
ゼレンスキーはもうちょっと自制できなかったとも思うけれど、副大統領もはやし立てるんじゃないよ。
トランプはまさにヤクザ。用心棒してやったんだからカネと土地をよこせと威嚇しているわけだ。
万が一にもゼレンスキーが謝罪したいと言ったら、「オレの靴を舐めろ。話はそれからだ」ぐらいは言いかねないな、あの男は。
これでアメリカ対ヨーロッパの構図が一層鮮明になって、トランプのやりたかったヤルタ会談2.0に一歩前進。世界はどうなってしまうのだ。
それにしてもこの喧嘩を見ていた石破が、「みんな仲良くしましょう」と小学校のホームルームのようなことしか言えないことに愕然とする。こんなのが首相とは。
安倍晋三だったらすぐさまトランプに電話し、仲裁を買って出ただろう。
図に乗ったロシアが北方領土を好き放題にし、中国が沖縄にロックオンする未来を思うと、暗たんたる気持ちになる。

などと考えていたら、西村修が亡くなった。
プロレスラーである。
かなり地味なプロレスラーで、美しい試合をすると言えば言えるので、マニアックな人気があった。木戸修よりもずっと地味。
だが、ラリアットプロレスの時代にそれでは時流に乗れるわけでもなく、大成することもなかった。 53歳とは、ずいぶん若い。
理由はわからないが、藤波辰巳とは絶縁するほど揉めたそうだが、その藤波によれば最後は仲直りしたそうだから、トランプとゼレンスキーよりも大人である。

などと考えていたら、みのもんたまで亡くなった。
みのもんたといえば「セイヤング」だ。「♪みのみのー、もんた、みのもんた」というツカミは、今でもはっきり覚えている。
というか、今調べたらこれは「セイヤング」ではなくて「オール・ジャパン・ポップ20」だったらしい。この番組はまったく覚えてないなあ。
ネットもなければ、ろくなレコードも買えなかった田舎の高校生にとって、洋楽を耳にする数少ないチャンスだったから、聴いていたのだろう。そもそもオレは「セイヤング」ではなくて「パックインミュージック」派だったし。
とんでもない酒豪で、週刊誌でその暴れっぷりを読んで呆れたことを思い出す。
朝と昼の生中継をこなした後は銀座で無茶苦茶飲んで、タクシーで鎌倉の自宅まで帰り、翌朝はまたすっきりした顔でテレビ生出演というから、とんでもないタフさだったわけだ。
まあ、好きなことをやって大暴れして生きたから、後悔のない人生だったろう。


2025.02.28

刺身定食


近所に穴場の定食屋があって、今日はイサワ君、ダテ君とそこに行くのが楽しみだったのに、行ってみたらけっこうな行列で、あげくにほとんど売り切れてしまって、カレーしか残っていないという始末。まだ12時20分だというのに。
イサワ君が「今朝カレーだった」と言えば、ダテ君は「今夜カレー」と言うし、こりゃカレー一択はないなと諦めて近所の蕎麦屋に行ったのだが、なんでこんなに混んでいるんだ。
今まではだいたい空いた頃の12時半過ぎに行ってた店で、一度も混んでたことはなかった。一体どうしたわけだ。
ネットでバズったか、テレビにでも取り上げられたか。
市場の中にある定食屋で、とにかく安くて美味いのだ。刺身定食なんて、定食屋のレベルを超えて、びっくりするほど新鮮で美味い。
市場の中だからこんなところに店があるなんて気づかないし、看板も出ていない。
市場の中だけど誰が利用してもいいので、知ってる人は邪魔にならない場所に車を停めて食べに来る。
安くて美味くて車が置けるのだから、外回りの営業が喜ぶのは当然のことだ。
楽しみにしていたのになあ、残念。行列のできる店になんて、なってほしくなかった。
一時のブームなのかどうか、ちょっと間を置いて確かめてみよう。
ネットでバズっていいことなんて、何もないのだ。


2025.02.27

弘法筆を選ぶ


今月号の「本の雑誌」が面白い。
小説家が何を使って原稿を書いているかという内容で、題して「私はこれで書きました」。
まずは大御所、北方謙三は万年筆で書いている。パソコンでも書いたことがあるが、なぜか小説だけは万年筆でないと無理なのだそうだ。
北方謙三のような手書き派はさすがに今ではレアで、多いのはやはりノートパソコンで書いている作家だ。使っているソフトはWordが多い。そして口をそろえて「Wordは使いづらい」と指摘している。
それでもWordを使っているのは、Wordならばどこが相手でも絶対に開いてもらえるから。なるほどと思ったのが「Microsoftなら潰れないから」という理由だ。確かに一太郎とか、今では風前の灯だわな。
でも、その一太郎はけっこう使い勝手がよくて、オレもWordよりよほど好きである。だが同じく「一太郎は誰も持っていないがWordなら誰でも持っている」という理由でWordを使っている。
pomera派も案外多い。カフェで、電車で、さくっと書けるのが最大の魅力だ。
オレも一時はpomeraオンリーだったが、パソコンとの連動がわずらわしいこと、日本語辞書が古いことなどから使わなくなった。
エディターは案外少数。Mac使いの作家がJeditを使っていると答えたのは嬉しかった。オレもMac時代は同じくJeditを使っていたからだ。
なかなかよくできたエディターで、あれ以上のエディターに出会ったことはない。
エディターでは、LightWayTextを使っているという作家もいた。これは確かに割とよくできたエディターだ。最近はあまり使っていないが、今度復活させてみよう。
そんなオレはというと、今ではGoogleドキュメント一択である。
机のパソコンで書いて、出先のカフェで続きをノートPCで書いて、という使い方が便利である。余計な機能がないのもいい。
変わったところでは、Excelで書いているという作家がいた。
小説のプロットを表組みにして、あちこち移動させながら全体を構築していくというやり方で、最後にワープロで仕上げるときには仕事の8割が終わっているということだった。要するにアウトラインプロセッサーだな。
驚いたのは、スマホで書いているという作家が数人いたことだ。外付けキーボードなど使わず、スマホのキーだけで小説を書いているのである。
実はオレも以前、大阪でインタビューした原稿を帰りの新幹線の中、ガラケーだけで書いたことがある。興が乗って試しにやってみようと思ったのだったが、案外書けちゃうことに自分でも驚いた。
スマホに、折りたたみ式の外付けキーボードで書くというのは、けっこうアリなのかもしれない。


2025.02.26

△××1


1戦目がPK。
2戦目が序盤の一発退場。
3戦目がオウンゴール。
次は何を見せられるのだろう。終了間際、ロスタイムの逆転弾か。
結局アウェー3連戦で勝ち点1という結果に、オレたちは、ですよねーと笑うしかない。
これで勝てるわけがないわ。
おかげで早くも18位の降格圏。驚くのは、それでもまだ下のチームがあるということだ。何の奇跡だよ。
去年は、いいサッカーをするけど結果が出なかった。
今年はそんな印象はまったくなく、こんなんじゃ勝てないよねという納得感が大きい。
攻撃に再現性はなく、ハイプレスからの遅攻という意味不明の戦術。後半はバテて、しかも選手交代のたびにチームが弱体化していくという不条理。あげくにやけくその3バックときたもんだ。
こいつら、こんなに下手だっけ、と選手を見て思う。
ワクワク感のまったくない、つまらないチームになってしまったなあ。
1−2で済んだけれど、ポストやバーがなければ1-4で鹿島に負けていた試合だった。
救いはまだ序盤の序盤だということで、日曜からようやく始まるホームでのゲームで立て直しが期待できることだ。
だから次のホームで勝てなければ、ほぼ降格決定だろう。早っ!
日曜に勝てば4戦で勝ち点4の残留ラインに乗る。
もし負ければ限りなく絶望的。残りは消化器試合のロンリージャーニー。やれやれ、困ったものだ。


2025.02.25

晩メシはマカロニサラダ


三連休をぐたぐだと怠惰に過ごしてしまったから、早々に社会復帰せねばと、今日は朝から猛烈に働いた。猛烈に働いて、猛烈に原稿を書いた。
もっとも67歳のオレだから、どうしても「老骨にむち打って」という枕詞が連想されることは悲しいが事実である。
確かに若い頃のように徹夜なんてとてもできないし、最近ではキーボードを打つだけで疲れるようになった。老いとはかくも切ないものである。
今の大学生は3年生の時点で内定を取っているのが5割だそうだ。オレの娘も3年生で、既に内定を勝ち取っている。しかも2つも。
その様子を見ながら、オレ自身は就活の頃にまさか67歳になっても働くことになろうとは想像もしなかったなあと感慨を深くする。感慨なのか、それ。
猛烈に働いたといっても19時には切り上げ、今夜は家族全員で払っているからスーパーまでひとっ走り行って晩メシ代わりの惣菜を買ってきて、ビールを飲みながら1人寂しくディナーを楽しんだのだった。
それにしても、今夜のクローズアップ現代でやってたリチウムイオン電池発火のリスクは、けっこうヤバくてびびった。


2025.02.24

エマージェンシーコール


先日インタビューしたエンジニアは、救急システムをつくっていた。119番の通報が入ったら、その内容を記録して保存しておくシステムである。
へえ、エマージェンシーコールそのまんまですねと感心したら、「観てるんですか?」と返ってきたので、観てます観てます、面白いですよねえと答える。
「面白いですよね。でも私たちの目からすると、ところどころおかしなところもあるんですよ」とのことだったので、そうなんですか、でもドキュメンタリーですよね、あれ、と応じる。
どうも噛み合わない。
そしてお互いに気がつく。あ、別番組だ、と。
エンジニアが観ているのはドラマのエマージェンシーコールで、オレが観ているのはNHKのドキュメンタリーのエマージェンシーコール。そりゃあ似て非なるものだわな。
そのNHKのエマージェンシーコールが、今夜も突然放送された。
不定期だからいつも突然なのである。しかも先日やったばかりだというのに、こんなに早く次が。間が空くときは何ヵ月も音沙汰無しなのに、やるときゃやるよとばかりに立て続けに放送されることもある。困ったものだ。
今日もたまたまザッピングしていたらオンエアにぶち当たったわけで、放送に気づかずに通り過ぎることも十分にあり得た。もっとちゃんとアナウンスしてほしいものだ。
放送に気がついたとは言え、その時点で残り5分。息子が帰ってきたらNHK+で頭から観ることにする。
息子はこの番組が大好きなのだ。

祝日なのに大学で勉強してきた息子が帰ってきたので、エマージェンシーコールを頭から観る。
かかってきた119番に「火事ですか、救急ですか」と応じる受け手の人に密着したドキュメンタリーである。
今日は名古屋の消防局が舞台だ。毎回、この番組は凄まじい現場の状況を見せてくれるが、今回はことのほか凄惨だった。
駅前で車が電柱にぶつかった現場からは怪我人が白目を剥いてアゴがめり込んでいるという電話があり、マンションのベランダからは飛び降りる寸前の人の自暴自棄の電話があり、隣の庭に刺された人がいるという電話があって、救急車が家を前を通るのがうるさいから何とかしろというクレームがあり、まあ、恐ろしい内容ばかり。
いつもは病気で倒れたとか、そんな通報がいくつかあるのに、今回は全部が全部、事故や事件の通報で、息子は「名古屋やべえ、暮らしちゃいけないな、この街には」とびびる。
そんな恐ろしい街で119番を通じ、社会を陰で支えている尊い人たちの記録である。
次回の放送予定がまったくわからず、またいつものように不意打ちのように放送されるのだろうか。

昼は、家族全員で秋葉原に行った。
娘のパソコンが壊れたからである。
壊れたといっても蓋がうまく閉まらなかったり、キーボードのキーが欠けてしまったりといった、物理的なトラブルである。修理センターに送れば直るだろうとは思った。
しかしそのために数万円かかること、これから卒論に取りかからなければならないことなどを踏まえ、ヨメと息子とオレの3人で協議した結果、買い替えるのがベストという判断に至ったのである。
まあ、休日だし、お天気もいいし、みんなで秋葉原をぶらぶらして、帰りにアルパカレーを食べて帰ろうかということになった。この3連休、予定していた仕事が突然流れてオレもすっかりヒマになって、時間を持て余していたからちょうどよかった。
秋葉原のヨドバシカメラに行く。新年度を前にした今は一年で一番の稼ぎ時。パソコンコーナーにはメーカー各社の販売員が張り付いて声をかけてくる。
結局娘が選んだのは、現在使っているのと同じHPのパソコンだ。15万円以内と思っていたが、結局19万円だった。泣きながらカードで払う。
2月は日にちが少ないことに加えて休日が多いため、営業日はちょっとしかない。よって発行できる請求書が少ない。実に厳しい。
買ったばかりのパソコンを娘に持たせて、秋葉原の街を歩く。
SEだったヨメは昔、秋葉原の部品屋などにケーブルやパーツをよく買いにきたそうだ。エンジニアとオタクの巣窟のような部品屋に入っていくと、20代の女の子が上司に命じられてやってきたと思われ、偏屈で怖そうなおじさんが丁寧にいろいろと教えてくれたそうだ。
ヨメは何にもわかりませんという顔をしながら、目的のものを見つけてはさっさと買って帰っていたそうである。
その頃の部品屋もまだ少しは残っているので、見せてやる。特にヨメに感慨はなかったようだ。
その後は息子とよく行くあきばお〜へ行き、ジャンクなポンコツ品をあさってみる。
店の前には例のメイドの女の子たちが楽しそうにビラを配っているので、娘にいつものように「お前の方が絶対にかわいいからお前もやれ」と命じて、いつものように殴られる。
そのまま歩いて、アルバカレーへ。
アルパカレーは石川のカレーショップだ。大変に美味い。秋葉原に来たら必ず寄って食べることにしている。
アルパカレーとゴーゴーカレー、どっちが美味いだろうかと息子と話し合い、やっぱりゴーゴーカレーの方が美味いがアルパカレーも捨てがたいという結論に達し、5分ほど店前の行列に並んでカレーにありつく。
美味い。
店を出て、このまま大学まで歩いて行くわという息子と別れ、オレたちは秋葉原駅から帰ったのだった。
そして秋葉原駅で乗り込んだガラガラの山手線。前の座席を見たら、アラサーの女性がなんと、氷結7%にストローをさして飲んでいるではないか。ギョッとする。
午後1時の山手線で、チューハイを飲んでいるのである。
顔を見れば泣きはらしたような表情をしており、いったい何があったんだか。
その後、氷結アラサーは鶯谷の駅で降りて、まさかそのままホームからダイブしたりしないよなと、オレは案じる。
そんなことになったらエマージェンシーコールだよなあ。
と思っていたら夜に突然放送されたのがエマージェンシーコールだったので、オレは未来人かよと「ホットスポット」の小日向文世気取りなのだった。


2025.02.23

世にはばかるもの


突然思い出したのだが、昔、サラリーマンコピーライターだった時代に、ある雑誌広告を作る仕事で、ノアの方舟をテーマにした表現を提案したことがある。
それを見た広告代理店のディレクターが「写真を使え。探してこい」と言ったのには、本気で仰天した。
また、あるときは別の広告代理店のディレクターがオレの原稿を見て「主語がない。主語のない日本語なんてありえない」と激怒したことがあった。
こいつは夏目漱石を読んだことなんてないのだろうかと、オレはポカンとしてしまった。
本人はインテリを気取っているものの恐ろしいほどものを知らず、その自意識過剰ぶりが陰で笑われていた人だった。
そんな思い出話をしながら息子には、ビジネスの世界には信じられないようなバカが実在するんだよと教えてやったのだった。


2025.02.22

△×1


解説の林稜平が「エンターテイメントとは真逆のゲーム」と吐き捨てたので、オレと息子は座椅子から転がり落ちた。
数万人の客を集めてカネを取って行われているプロの興行に対して、これは最大級の罵倒であろう。
だが、オレは深く納得する。林稜平のいうとおりなのだ。
CF東京対町田のゲームをオレは後半から見たのだが、実に酷い、お通夜のようなゲームだったのである。
お互いに腰が引けてるのか、選手たちがまったく走らない。
特に特にFC東京が酷い。ポゼショナルサッカーのことを、走らなくてじっとしてパスを交換するサッカーと勘違いしているに違いないとしか思えなかった。
あの町田のサッカーがまともに見えて、面白く感じたほどである。やっちゃえ、町田、ロングスローしてくれ。
こんなお通夜のゲームで、最後は町田が東京のポンコツ過ぎるディフェンスを破って勝利を決めた。やれやれである。
東京のサポーターがこのゲームに対して「ザコクラブから監督を連れてきた結果」とネットに書き込んでいる。←実際にこう書いてあった
この目線は選手も同様なのだろうと容易に想像がつく。謎の上から目線だ。
だから松橋監督のいうことなんてろくすっぽ聞いてないし、なんだったら小馬鹿にしてさえいるから、まったくサッカーをする気にならないのだろう。90分間、つまならそうな顔で突っ立っている姿がそれを表している。
松橋のサッカーもプッチのサッカーも、地方貧乏クラブが生き残って行くには選手がやってみたくなるようなスタイルのサッカーを築き上げる以外にないとクラブが腹をくくり、サポもそれに付き合ったからできたのだ。
東京の金持ちクラブにそれができるわけがないとゾコクラブのオレたちはとうに気づいていたから、でしょうね〜と温い笑顔が見守るだけである。
早晩、プッチのように追い出されるだろう、松橋も。

などと人のことを心配している場合ではない。
新潟は清水にあっさり負けた。開幕0勝。いよいよ降格圏に近づいた。
でも、よいのである。目標は残留だから、心配していない。だって今日の負けも、理由のはっきりした自滅なんだから。
理由は、秋山の悪質ファールである。
この試合展開で、前半20分という早い時間に、今シーズン初出場の選手のするプレーじゃないだろう。見た瞬間、息子もオレも、こりゃ悪質すぎてファールだと思ったほどだった。
案の定、秋山は一発レッド。
おかげで残りの70分を10人で闘うことになったのだから、そりゃあ0-2で負けるよ、普通。
もっとも勝った清水もたいがいだった。ゴールは個人技だし、あの守備はひでえな。
守備を何とかした方がいいとコマちゃんにアドバイスしたら、「組織なんてないですから」との返信だった。それでも開幕2連勝だから、慶賀の至りである。
許しがたいのは秋山だ。
ファールそのものもそうだが、レッドを突きつけられて退場する際のヘラヘラ笑いには驚いたわ。やらかしてしまったときの照れ隠しで薄笑いというのは、よくあることではあるが、こんな悪質なファールをしておいて、ヘラヘラ笑うのはおかしいだろう。
本当に乾に怪我がなくてよかったわ。下手したら乾の選手生命が終わっていてもおかしくないようなファールだった。
同時にこのファールは、秋山の今季を左右しかねないファールだったのではないか。
今の戦術に、攻めをスピードダウンさせる秋山のパスは合わないという指摘は根強く、次節から2試合の欠場の間に、秋山のいないほうが強いという事態になりかねないからだ。
それは自業自得ではあるのだが。

ともかく乾に怪我がなくてよかった。
解せないのは、この悪質ファールを目の前で見ていながらカードを出さなかった主審である。経験が浅くて技量不足は間違いないとはいえ、VARが介入するまでカードを出す素振りすら見せなかったことに驚く。
ここまでの数試合を見ていると、どうも今季のJリーグのレフェリングは足元のファールに対してずいぶんと寛容のようだ。反対に手を使ったファールに対してはかなり厳しい。
フットボールコンタクトは激しさの象徴だからファールにならず、手を使うことはフットボールではないから即反則という方針なのではないか。
おかげでかなり危険なタックルも見逃されるシーンが相次ぎ、秋山にカードを出さなかったのもそのためだろう。これでは今季、怪我が頻出すると予想する。長期離脱の大怪我も増えるのではないか。
プレータイムを増やしたいとの思いはわかるが、それなら町田のロングスローも取り締まらなければダブルスタンダードだ。
今季のレフェリングには、危険さを感じる。

0-2で負けて、サポーター席への挨拶に向かった新潟の選手たち。その中で稲村が泣いていたのには驚いた。
オレたちは秋山退場で10人になった時点で負けを受け入れたし、むしろ後半に3バックなどいろいろ試した姿勢にポジティブなものを感じたから、そんなに悔しくもない。
だから稲村が泣いていたことに、そこまで強い気持ちだったのかと驚いた。
稲村は逸材である。間違いなく今年1年で新潟を離れ、海外に行くだろう。だからこそ稲村を泣かすようなゲームは、今後、したくない。
秋山は丸坊主になって逆立ちしても割に合わないぐらい、深く反省すべきである。
そんな新潟の選手たちを迎え入れたサポーターは、2階席。
そうなのである。清水エスパルスの本拠地である日本平は、アウエー席が何とゴール裏2階しかないという欠陥設計なのだ。
つまり自チームのゴール裏で声援を送ることさえ、相手チームに許さないという底意地の悪いポンコツスタジアムなのである。この底意地の悪さは、きっと静岡県民、旧清水市民の底意地の悪さそのものなのであろう。
現地へいったサポの報告では、交通アクセスも「町田以上に最低」とのことであった。 コマちゃんは静岡県民を代表して、この欠陥スタジアムを改めるべきである。
守備網の構築などどうでもよい。


2025.02.21

老老問答


その文藝春秋だが、巻頭のフジテレビを告発した記事が白眉だった。
一読して、ひゃー、なんだこの犯罪企業はと驚いた。本当にこんなことが行われていたとしたら、こんなテレビ局は消えてなくなればいいと思ったわ。
毎号楽しみに読んでいた清武英利の「記者は天国に行けない」が最終回となった。もう3年も連載していたのか。
濃い内容を読みやすい文章で伝えてくれる、さすがの内容だった。
ナベツネが亡くなったことに被せて記者人生を振り返る、実に素晴らしい内容だった。これほど実績と名前を残したジャーナリストであるのに、団地暮らしの清貧で、依然として汗をかきながら地道な取材活動を続けている姿には、リスペクトしかない。
いずれこの連載も単行本になるだろうから、改めて読み直すことにする。
名連載だった。

ついでに文藝春秋後の十条での飲み会のことだったが、何をして生きてきたんだという話になり、オレは37年間フリーでやってきたと伝えて驚かれた。
そして、なぜ、どうしてと質問された。
なぜと聞かれても困るのだが、どうもずっと1人でやってきたなんて、実にもったいない、ということらしい。人を使って会社を経営すれば、もっと楽にやってこられただろうに、と。
うーむ、人とやるのが嫌で会社を辞めて、フリーとはなんて心地いいのだろうと思ってけてきたわけだから、会社組織にして人を雇うというのは最もありえない選択なのだが、いくらそう説明してもとうとう納得してもらえなかった。
別に無頼や一匹狼を気取っているのではなく、単に嫌いな人と一緒に仕事をしたくないと思っているから1人でやってきたわけで、わからない人はわからないだろうなあというしかない。
「じゃあ老後はどうするんですか」と既に老後のオレは聞かれ、老後のカネは老後に稼ぐのがオレの考え方なのでと答えたのだが、やはり既に老後の彼は納得できない様子なのだった。


2025.02.20

ヤバい街


今月号の文藝春秋を買い忘れていたので、新板橋駅前の書店で買った。
店の前には「建て替えのため今月で閉店します」との貼り紙。ビルの建て替えという事情ではあるものの、こうしてまた街の本屋が消えていくのは寂しい限りである。
今や書店のない自治体は全国で28%以上。書店ゼロの街はこんなにも多いのだ。
その点、オレの住む街には駅前に有名書店があり、ちょっと足を伸ばせば映画館も歩いて行ける。
改めてとても恵まれた環境だよなと、酔っ払って帰ってから娘と話す。

なんで新板橋駅にいて酔っ払って帰ったかというと、昔の仲間と十条で飲む約束をしたからである。
昼の取材仕事を終えて直接向かったので、こんなへんてこなルートで十条に行くことになったのだ。
JRの板橋駅から十条に向かう。
板橋の駅の前にも駅の中にも、外人が大量にあふれている。いったいここはどこの国だ。
特に高校生らしき外人の集団は、何語かわからない言葉を大声で発してうるせえ。というか、やべえ。
日本はどうなってしまったのだ。いや、そもそも昔からこのあたりはこんなもんか。
オレが上京してきた50年前、東京に生まれ育ったクラスメイトは、田舎者のオレに「十条は危険だ、近寄るな」と教えてくれた。無垢なオレの頭にその情報は刷り込まれ、半世紀後の今に至るも十条とか板橋とかは足がすくんでしまう。
その十条に降りて仰天する。なんと駅前にクイーンズ伊勢丹ができているではないか。上を見上げればタワマン。
まさか十条にクイーンズとは豚に真珠猫に小判。こうして、人様がよかれと思って暮らしているところを罵倒するのは、オレの悪いクセである。反省しよう。
だが十条にクイーンズとは。時代は変わったが、変わりすぎだろう。

などと仰天している間に昔の仲間と改札で再会。仲間というのは、昔一緒に仕事をしていたディレクターやデザイナーで、それこそ30年ぶりの再会である。ネットなどで偶然に見つけて、そんなつながりで会うことになったのだ。
67歳のオレが最年少で、最年長は81歳。
先日の学生時代の仲間との昼飲みでもオレが最年少だったが、今日も最年少である。
昔のことを振り返りつつ、あの人はどうしたなどと噂も交え、現在の生活や健康状態なども報告しながら、時を過ごす。
もうそんなに飲めないし、食えない。
会計になった時、現役はオレだけで他はみんな年金生活だから、さすがにオレが払わなければと思ったら、「割り勘するけどアンタは最年少だから一番少なくていい」とおごられてしまう。
うへへへ、ごちそうさまでした。また会いましょう。それまで生きててくださいね。
10時を過ぎて埼京線、西武線と乗り換え、とぼとぼ歩いて帰る冬の夜。
帰ってから娘と、今年の本屋大賞について確認し、同じ本を被って買うことがないように相談したのだった。

「キッチン常夜灯」長月天音・角川文庫。
30歳過ぎて独身のファミレスの店長。うんざりするような日常の中、家の近所に見つけた深夜営業のキッチンで救われるという話である。これも娘に借りた。娘はメシの出てくる本が大好きなのである。
呑気な、というか、緩いというか、ほのぼの日常系の物語でオレとしてはあまり好みではなかった。


2025.02.19

娘に借りた本


もはやちょっとした事故があれば視聴者映像がニュースで流れるのは当たり前。
防犯カメラも、ドライブレコーダーも、こんなにも街中にあふれる時代になるとは予想しなかった。
昔は「監視社会がくる」と発狂する左側の人がいたものだが、監視社会になって困るのは悪いことをする人だけじゃないのかと思う。
かつて「スパイ防止法ができて困るのはスパイだけです」という意見広告が掲載されて、左側の人たちが反論できず「うぐぐぐ」と歯がみしていたことがあったっけ。
すべての人がGPSで行動を把握され、AIがその動きを監視する社会になったら、それは犯罪ゼロの実に穏やかな社会になるのではないか。
加えてAIがあらゆる生産活動を担うようになれば、人類は史上初めて労働から解放される。 なんというユートピアだ。
そんな時代、仕事は趣味となる。クルマを運転するのも趣味で、ドライバーは趣味人。野菜を作るのも、家を建てるのも、病気を治すのも、すべて趣味。
まて、教育は? 教育はどうなるのだ? 教育までAIに任せる時代でいいのか?
などと夢想している。暇なのか、オレは。
そんなことを心配するより、ライターなんて史上最も不要になる時代が来るのだから、自分のメシの心配をしなくては。
今でさえ趣味で文章を書いている人たちに負けているというのに。
ユートピアどころか、まったく面倒な時代である。

「藍を継ぐ海」伊予原新・新潮社。
直木賞受賞作である。理系の作家として、科学のネタをふんだんに取り入れた作品をコンスタントに発表してきたが、いまいち、ブレークしきれなかった。それがここへきて直木賞である。まずはよかった。めでたい。よく頑張った。
本作もいつものように理系ならではのネタを使った作品集である。
人生に迷っている人が、科学の知識を持つ人と出会ったことで、少しずつ自己肯定感を取り戻していくという物語。未来への希望が示される話が、なかなか心地よい。
一読して、小説として相当にこなれてきたなあという印象だ。以前は科学ネタに寄りかかっているところが多かったのだが、今回はそれもない。一読として荻原浩風でもある。
あとは、少しばかり説明調でくどいところを抑えてくれればいうことなし。
個人的には2番目の、オオカミをめぐる物語が面白かった。
机の上には娘が貸してくれた本が積んであって、これもその一冊。読んだ感想をポストイットに書いて表紙に貼り、娘の机に返した。


2025.02.18

もっと払え


三井住友銀行が30万円で大成建設も30万円。大和証券もカプコンもノジマも三菱地所も30万円で、大和ハウスは35万円。東京海上日動に至ってはなんと最高で41万円だ。
これは今年の新卒入社の初任給である。
三井住友銀行は来年からだが、つまりは今年から初任給30万円が基準になる時代となったのだ。
驚くではないか。30万円だぞ。大卒1年目のぺーぺーが30万円。ボーナスではない。給料だ。
45年も前の話だが、確かオレの初任給は9万円だったのではないか。時代は変わった。
いやまて。45年で約3倍にしか上がってないと考えると、決してべらぼうな額ではないのではないか。
本来なら初任給はもっと高く払っていいのではないか。

オレが薄給に悲鳴を上げながら泥水を飲むようにして仕事をしていたポンコツ会社では、社長が「給料が低いのは悪だ」と常々口にしていた。だったら給料上げろよと思いつつ、「給料がほしければもっと働け」と言い返されるに決まってると諦めていた。
それはともかく、給料が高いのはいいことである。
どんどん上げればよい。
それで経済を回せ。景気をよくしろ。
デジタル系の人材など、目が飛び出そうなほどもらっているようだし、若者にはもっとたくさんカネを払ってやってほしいものだ。
などと煽っておきながら、確定申告を前に昨年の売上と所得を計算してガックリと肩を落とすオレ。忙しいばかりでカネがまったく残らないのはなぜなんだ。もちろんそれは上がり続ける税金と社会保障費のせいだ。
どんなに働いても国にこんなにもぼったくられているのだから、経済なんて回るわけがない。困ったものだ。

というわけで、20代は圧倒的に国民民主党の支持に回っている。
自民にはうんざりだが、だからといって立憲にはもっと近寄りたくない。そんな気持ちの20代が、国民民主を支持しているのだろう。気持ちはよくわかる。オレも、いっそ国民支持でと思うことがある。
そんな若者の1人である息子に言わせると、仲間の間では国民民主の党首の評価が定まらないのだそうだ。
話すことを聞いていると、どうもこいつはバカなんじゃないかと思わせるようなところもあれば、わざとバカのふりをして話を転がそうと企んでいる天才ではないかとも思えるらしい。
なかなか興味深い人物評である。
真性バカか、天才か。見極めるにはまだ時間が必要ということだ。


2025.02.17

ソニーも真っ青


昨日、20代の約半数がPanasonicを知らないと書いたが、ネットでは「子どもにソニーを知ってるかと聞いたら、損保と答えた」というコメントが軽く話題だ。
確かにソニーも今や金融の会社。一番耳にするのは内田有紀の「ソニー損保の火災保険っ」だものな。ほら、こう書くだけでサウンドロゴが頭の中をループする。
もっともアメリカではソニーは中国の会社と思われているらしいから、それに比べれば損保会社と思われるぐらいは受け入れなければならないだろう。
Panasonicもソニーも、今や日本のエレクトロニクス陣営は影が薄すぎる。
そこへきて最後の砦の自動車が、日産のせいで風前の灯。鴻海に買われてしまったら、もはや日本に売れるものはない。
いや、あるにはあるのだが、ないとしておいたほうがドラマチックだから、ない。
今や社会の中核になりつつある30代は、生まれたときから衰退する日本しか見ていないから、ポジティブになんてなりようがないらしい。まあ、そうだよね、と現実を粛々と受けいれている。このメンタルが実は一番の問題かもしれない。


2025.02.16

パナは真っ青


オンラインカジノの芸人まつりは、ありゃあ、明らかに見せしめだろう。
それほど若い世代にオンラインカジノが蔓延しているというわけだ。
いつでも、どこでも、すぐにできて、ギャンブル依存症への入口としてこれほど適切なものはない。しかも有名サッカー選手が宣伝しているんだから、違法性の認識はなく、罪悪感もまったくなく始められる。
というわけで、吉田麻也の罪は結構重いのではないか。
あの当時でさえ、吉田麻也がこんなCMに出て大丈夫なのか、代理人はちゃんとチェックしたのか、と散々言われたものだった。
これだけ立て続けに芸人が事情徴収されて、そろそろ吉田麻也にも飛び火するかもしれない。まったく何をやってるんだか。

それにしても、芸人が大好きな若い世代、つまり20代のPanasonicの認知度が53%という調査結果は、なかなか衝撃的である。つまり5割近くの20代がPanasonicというブランドを知らないわけだ。
ナショナルや松下でなく、Panasonicに対する認識度である。そりゃあ、Panasonicの幹部が青ざめるわけだなあ。

話を戻して、実はオレはギャンブルにまったく興味がないので、オンラインカジノと聞いてもなんとも思わない。
20代の頃にはちょっとパチンコをしたし、馬券も二度ほど買ったことがあるが、まったく面白くなかった。宝くじでさえ、まったく面白くない。ワクワクしない。興味がない。
パチンコをしていたときも、この時間があれば本が読めるのにもったいない、と思ってすぐに辞めたものだった。
つまり入口に立つかどうかよりも、その先へ進んでギャンブル依存症になるかどうかは本人の資質によるものではないのか。要するにあれは病気のようなものらしいし。

芸人好きで、神保町の吉本の劇場にもよく通っている娘は、芸人が次々と挙げられていることにうんざりした顔をしている。そういう顔をさせることが当局の狙いだろうから、今のところ、その狙いはバッチリのようだ。


2025.02.15

△1


開幕戦のマリノス戦を1-1でしのいで一息つきながら帰宅のために副都心線に乗っていたオレと息子は、池袋駅を過ぎ、要町駅に到着する直前の車内アナウンスに仰天した。
「西武池袋線の直通運転は中止です。池袋で乗り換えてください。なお先に言わないでごめんなさい」。
池袋駅を過ぎてから池袋駅で乗り換えてくださいと言ったのだ、このアナウンスは。
ありえねえよ。これがありならPKの判定を取り消すぐらいのことはやってくれよ。
オレたちは、今さら上り電車に乗り換えて池袋駅に戻るくらいならこのまま成増駅まで行って、バスで帰るべと諦めたのだった。
そして成増駅で下車して、以前、イームラ君と行った中華料理屋に行き、キャラの切れまくった中国人おばちゃんと格闘しながら、美味い水餃子と炒飯を味わって帰ったのだった。
まあ、開幕のアウエー3連戦の初戦、負けなくてよかった。というか、想像以上にいいサッカーをしていてびっくりした。
3連戦で勝ち点4なら最高である。次の清水に勝てば目標は達成する。というか、清水には絶対に勝たなくてはならない。
などと考えて成増駅から帰りのバスに乗っていたら、グラン浜田が亡くなっていた。

ご存知、メキシコで大成したプロレスラーである。とにかく性格が悪すぎて、あらゆる方面から嫌われていたレスラーだった。
あのキラー・カーンがメキシコでアンドレ・ザ・ジャイアント(カーンとは大の仲良し)と試合が組まれたとき、濱田は「日本人がメキシコで試合をするならオレに話を通せ」(要するにピンハネさせろ)と横やりを入れて、このカードを潰してしまったことがある。
これに激怒したカーンは、数年後、三重県の大津で試合をした際、濱田をトイレで制裁してボコボコにしてしまったのである。その様子をすぐそずでずっと見ていたマイティ井上はまったく制止に入らず、途中でトイレにやってきた高千穂(グレートカブキ)に至っては後になって「よくやった」とほめてくれたそうである。
それどころかジャイアント馬場までもが、レフェリーの服部を通じて「あのカーンが怒ったならしょうがない」と許してくれたそうだ。これらは全部、キラーカーンの自伝に書かれてあることである。
タイガーマスクになる前の佐山聡もメキシコで濱田にはだいぶピンハネされていたようだし、とにかく汚い性格のレスラーだったようだ。困ったものである。
もう一人、プロレス関係ではゴマシオこと永島というフロントの人間も亡くなった。確か東京スポーツから新日本プロレスに転職して、いろいろとプロレスの仕掛けをした男である。これが、絵に描いたようなクズ男で笑える。
田崎健太の「真説・長州力」(名著!)には、この永島にインタビューするシーンが描かれているのだが、昼の12時に待ち合わせたのは新橋の居酒屋で、筆者が到着したら既に永島は酔っ払っていて、何を聞いても適当な記憶で人の悪口や自分の自慢しか出てこなかったそうである。
泥酔しながら飲み続ける永島にうんざりした筆者は自らインタビューを切り上げ、「こういう形で強引に取材を終わらせたことはない」と振り返ったほどの有り様だったようだ。
濱田も永島も、昭和の古いプロレス業界の遺物である。とんでもない時代のとんでもない業界だったのだ。
いろいろと感慨はあるが、要するに古い時代がまた一つ幕を下ろしたということだ。


2025.02.14

ギブミーチョコレート


もうすぐJリーグの開幕だ。
自分の国にプロのリーグがあり、そのトップカテゴリーに応援するクラブがあることを、率直に嬉しく思う。これは幸福なことなのだ。あって当たり前ではないのだ。
日本代表がアジア予選を難なく突破する様子を見て、これを当たり前のように受け止める風潮に違和感を覚えるのと同じだ。
札幌がJ2に降格してしまったため、J1で最も北に位置するクラブ、かつ雪国地帯のクラブはアルビレックスだけになってしまった。これも当たり前としてはならないと思う。
Jリーグ発足当初の100年構想がすっかり有耶無耶にされてしまった今、リーグにとってアルビレックスは邪魔で仕方ないのだろう。
100年構想を受け継いでいくためにも、アルビレックスはJ1にいなくてはならないのだ。
それにしてもまたあのクレイジーな日々が始まると思うと、ワクワクすると同時にうんざりもする。
たかがサッカーだ。エンタメだ。贔屓チームが勝とうが負けようが、オレたちの生活にはなんの影響もない。人生設計が変わるわけでもない。
それなのに、なぜそこまで入れ込むのだ。浦和や鹿島の猿たちを見ていると、不思議でならない。もっと穏やかに楽しもうではないか。
と言いつつ、オレたちだって人のことは言えないしなあ。
開幕を前にした順位予想を見ると、どこもボトム3、つまり降格圏内に新潟を入れている。最下位予想も少なくない。
そりゃそうだろうな。
だからオレたちも目標はJ1残留。志は限りなく低いのだ。J1にしがみついて生き残っていくしかないのだ。
残留できれば今年は満足。
低い目線と志で今年もシーズンを迎えるのだった。


2025.02.13

じまんはじばん


石神井公園駅の下り線ホームにもついにホームドアが付けられた。
上り線には昨年設置されたのだが、下り線の方も順調なようで、何よりである。
急行停車駅だから石神井公園駅には4番線まである。だからホームドアも4つ必要だ。時間がかかるだろうと思っていたが、想定外に早かった。西武鉄道、なかなかやるな。
ホームドアはけっこう重量があるから、設置するにはホームの補強が必要だ。簡単な話ではない。膨大なカネと時間が必要なのだ。
加えて乗り入れ路線の拡大から、西武線、有楽町線、副都心線が乗り入れ、車両も西武だけでなく東京メトロ、東急電鉄、時間帯によっては東武鉄道のものが滑り込んでくる。
それらの車両のドアの位置にすべてちゃんとフィットするようにホームドアを設置するのは非常に困難なのだ。
だから、石神井公園駅にホームドアはつかないんじゃないかなあと思っていたのだが、西武鉄道、見事である。なかなかやるじゃん。
これで安全性は一気に高まった。
もっともホームドアというのは不思議な存在で、設置されたその日から、ずっと前からそこにあったかのように自然に受け入れられている。気がついていない人も多くて「あれ、いつの間に」という反応も珍しくない。
それが安全装置というもののあり方なのではあるが、面白いなあと思う。
ところで、その西武鉄道が最近打ち出したキャンペーンが「じまんはじばん」だ。
西武沿線は地盤がしっかりしているところが自慢だよ、というメッセージだ。
なるほど、確かに地盤がしっかりしていることは間違いない。だが西武鉄道よ。笑われているのに気づいてないのか。
要するに西武は、地盤しか自慢することがないってわけだろうと、笑われているのだ。いや、西武線の利用客にすら笑われているぞ。自虐的に。
もうちょっと何かなかったのかなあ。つーか、別に自慢なんてしなくていいのに。
西武鉄道の決定的なミスは、沿線に大学を招かなかったことである。そのため少子化の打撃をモロに受けて、労働人口減少とリモート定着による定期券収入の激減が大きな痛手となっている。
西武鉄道に乗って仕事に活き、西武百貨店で遊んで、西友で買い物をして帰る。そんな西武経済圏をつくることには成功したが、そこに教育の発想はなかったわけだ。
もやは自慢できるのは地盤しかない。そうすれば地震を恐れる外人どもも暮らしてくれるのではないか。
そんな思惑があるのかも。


2025.02.12

愚策


引っ越しシーズンを前にしてドライバー不足で引っ越し業者が動けないって、まったく働き方改革は前代未聞の愚策だわ〜。
これからみんなで頑張って日本経済を立て直さなくてはというときに、働いちゃダメだという法律を作るんだから、日本はいよいよ度しがたし。働く自由を奪い、カネを稼ぐ自由を奪いってどうするんだ?
などと嘆きながら向かったのが神田の酒場だ。
階段を降りて地下の店に一歩踏み入れれば、そこは広島カープの聖地。店中にカープの旗やらユニフォームやらが貼り出されて、まあ、鬱陶しいことこの上ない。
仕方ない、こういう環境で飲むのも修行だろうと自分に言い聞かせ、お好み焼きを食べながらビールを飲む。
今日は朝から一日中大手町のオフィスビルに閉じこもって、大手コンサルティング会社のコンサルタントたちにインタビューを重ねたのだ。
さすがに一日中ひんなことをしていたらぐったりと疲れてしまい、ディレクターたちと「ちょっと一杯どうすか」という話になって神田まで流れた次第である。
大手町じゃ、店はないからね。
カープうるせえと言いながら2時間半ほどしゃべって飲む。
一日一緒に働いた仲間たちとこうしておっさん飲みをするのは実に楽しい。こういう時間も労働の喜びに含まれているわけで、やっぱり働き方改革は愚かすぎる。


2025.02.11

建国記念の日だ


スーパーへ行ったらチョコレートが山積みになっていて、ああ、そうか、もうすぐバレンタインかと思い出す。
一緒に買い物していたヨメに、チョコとかいらないからと言うと、娘からお父さん用にと1つ用意しているとのこと。完全に儀式と化している。
以前、ホワイトデーに大量のお菓子を袋に詰めて高校に向かった息子が「クリスマスは宗教行事だからしょうがないが、バレンタインとホワイトデーはまったくいらない」と激怒していたのを思い出した。
かつて手作りチョコのために女子たちが目を血走らせて材料を買い漁ったものだったが、今でもそういう光景はあるのだろうか。
今日は建国記念日。神武天皇が即位された日である。
この国は今やボロボロになってしまったからこそ、こういう日には原点に立ち返らねば。
チョコレートのことなんて心配している場合ではない。


2025.0210

よもだに突撃せよ


昨日、ここに有楽町ガード下の立ち食い蕎麦屋で息子と蕎麦を食って帰ったと書いたら、長野のまっちゃんから「それは、よもだそばではないか」という問い合わせが来た。
その通りです、まっちゃん。よもだそばです。
そう答えたら、まっちゃんも大好きで時々行っているらしい。
まっちゃんによれば、職場近くの日本橋にもよもだそばがあるそうだ。知らなかったが、よもだそばはカレーがインドカレーとのことで、けっこう評判らしい。へえ、それは知らなかったなあ。
興味がわいてきてネットを叩いてみたら、なんと「よもだ酒場」というのも経営していて、こちらは格安で飲めるらしい。
なんと30分500円で8%の酎ハイが飲み放題っていうんだから、たまらんな、こりゃ。生ビールは別料金だが200円と、これまた格安。
もちろんつまみもあって、豊洲から毎日仕入れてる刺身が400円に干物も400円。
つまり刺身をつまみに500円で酎ハイをがーっと飲めば1000円で完全に出来上がるというわけだ。これぞせんべろの極地。
うーむ、行ってみたい。
場所はオレと息子が行った立ち食い蕎麦の並びのガード下だ。今度突撃してみよう。

都内ばかりでなく、各地で立ち食い蕎麦屋がどんどんなくなってきているのは寂しい限りである。
ちょっと前まではJRのホームのどこでも立ち食い蕎麦屋があって、移動中にさくっと食べられて便利だったのだがなあ。
思い出すのは京成線の高砂だった青砥だったかの駅で、取材の移動で時間がない中、代理店の女性の営業と大慌てで食った立ち食い蕎麦である。
この女営業はほとんどキャバ嬢みたいな格好をしていて、それでも話してみるとけっこういいヤツで、商売上こういう格好をしている(理由については知っているが書かない)に過ぎないことがわかった。昼ご飯の時間がないから蕎麦で済ませるつもりだがどうするかと聞いたら、女営業も大喜びで立ち食い蕎麦をわしわしと食ったのだった。キャバ嬢と並んで食べた立ち食い蕎麦(笑)。
京急品川駅の立ち食い蕎麦も好きだったのになくなったし、東京駅の東海道新幹線ホームにあった唯一の立ち食い蕎麦は卵で綴じたトンカツの載った蕎麦が絶品だったのになくなってしまったし、実に寂しいことである。
大量の水を使うことによる設備や補強の問題、人手がかかる問題、薄利多売である問題など、様々な事情で徹底を余儀なくされた立ち食い蕎麦屋が多いに違いない。
そんな中で去年開店したよもだそばの存在は非常に嬉しい。
そして、ここの蕎麦が実に美味いんだわ。
書いているだけで行きたくなってきた。こりゃあ、30分500円の立ち飲みの後に締めで寄るのが正しいだろう。

ところで、かつてのようにどこの駅にも立ち食い蕎麦があったら、今ごろはインバウンドの連中で大騒ぎなことになっていたかもしれないと思うと、撤退したのも正解だったのではないか。まっこと、ヤツらときたら。


2025.02.09

有楽町で逢いましょう


おお、なんと安藤君がビールを飲んでいる! オレは目を疑った。
今まで何度誘っても決して飲み会には参加せず「オレはまったく酒を飲まない」とえばっていた安藤君が、今日は昼の1時だというのにピールを飲んでいるではないか。
銘柄は赤星。そう、サッポロビールの赤い星のラベルで有名な、酒好きご指名のビールである。
真っ昼間から赤星を飲むとは、安藤君、実は真の酒好きだったのではないか。
と、安藤君の向かいに座っているお方を見れば、おお、あれはミヤーチさんではないか。
今月71歳になるという、オレたちの大先輩。オレと安藤君が1年生だったときの4年生だ。
奴隷の1年、天皇の4年。
昭和の価値観で量ればミヤーチさんに逆らえる者などおらず、そうか、そのミヤーチさんに赤星を注がれたから安藤君も「オレはまったく酒を」などとえばれず、こうして飲んでいるというわけか。
ここは有楽町、東京国際フォーラム裏の居酒屋。日曜の真っ昼間だというのに店はそこそこ混んでいる。
カウンターを見れば、妙齢の美女が1人で座り、利き酒セットの日本酒を並べてしみじみと飲んでいる。日曜の真っ昼間だというのに。
本日は年に一度、先輩のハーセさんが企画開催する石川フェアの日で、オレたち後輩が動員をかけられて集合したのであった。
オレも毎年参加しているのだが、今年は息子を連れて向かう。息子を連れていくとだいたいどこでも自慢できるから気分がいいのだ。
案の定、若い男に群がるように先輩お姉様たちが集まってきた。お姉様っていっても、70寸前である。要するに孫にすり寄る婆さんだ。
その婆さんたちがオレの息子にすり寄って有り難がるのはいいのだが、返す刀でオレに向かって「いったい誰に似てこんなに優秀な子が生まれたのよ」「タンゴ君に似るわけがない」「絶対に似ないわ」「奥さんに似たのよ」「そうよ、きっと奥さんに似たのよ」と言うのが気に食わない。
ぴーちくぱーちく、うるせえぞ、婆さんたち。おらおら、入れ歯が飛ぶぞ。
50年前は妙齢の美しいお姉様たちだった連中を眺め、隣を眺めれば「今日は髪を七三に分けてきた」と胸を張る禿頭の中山親分。みんな年を食ったねえ。
大病を乗り越えて復活したタベーさんにも再会できてよかった。本音を言えば、もう会えないものと思っていたので感慨ひとしおである。
有楽町の居酒屋を2時間ほどで切り上げる。年金生活者ばかりなので支払をびびっていたが、なんと最年長のミーチさんが2万円も出してくれて、次の年長者の親分が2000円を出してくれて、安藤君が800円を出してくれた。おかげでオレはタダで昼酒にありつけた。
この中じゃオレは最年少なんだぞと息子に教えてやったら「恐ろしい集団だ」とびびっていた。
皆さんに挨拶してその場を辞し、オレと息子は有楽町のガード下にある立ち食いソバ屋に向かい、そして旨い蕎麦を食って締めたのだった。
ここは去年できた新しい立ち食いソバ屋で、なかなか美味い。暮れの忘年会で二件目に寄った地下の蕎麦居酒屋の蕎麦なんかより、よっぽど美味いのだった。つーか、あの地下の蕎麦屋、高いばかりでちっとも美味くなかったなあ。
こうして学生時代の仲間と年に一度顔を合わせ、昼から酒を飲めることに感謝しつつ、来年もまた同じようにと平穏を祈りながら2月の日比谷の街を歩くのだった。


2025.02.08

最強ゲル


ちっ、神戸対広島かよ。つまんねえな。あっちでやれ。
と言いながら、久しぶりのJリーグチームのゲームだから見ることにする。スーパーカップだ。
広島は大嫌いだから、神戸を応援することにしたのだが、その神戸がまったくやる気なし。今年最初のゲームだというのに既にターンオーバーである。
別に神戸が負けるのはかまわないが、広島が勝って喜ぶのが気に食わん。本当に気に食わん。
これからまたこんな日々が数ヵ月も続くのかと思うと、Jリーグには困ったものである。

などと思っていたら、わーくにの首相がトランプにマウント取ったと騒ぎになっている。
なるほど、あのだらしない座り方が、見ようによってはトランプより偉そうに見えるのは確かだ。
息子は「アメリカ人の笑いのツボはまったく分からない。ギャグで一度も笑わせたことがない」と言う。確かにその通りなのだ。アメリカ人の笑いのセンスはまったく分からん。
だから、わーくにの首相の「仮定の質問には」という言葉にアメリカ人が笑ったのも、まったく理解できない。
アメリカ人の目には、わーくにの首相のだらしない座り方がトランプを前にしてもふんぞり返っているように見え、「なぜこのゲルはトランプを前に卑屈にならないのだろう」と不気味に映り、その不気味な生き物が訳の分からないギャグを口走ったことで、つい笑ってしまったということなのではないか。
ここへきてまさかの一転。わーくにの首相のあのみっともない所作は、実は最強の武器だったということか。
世の中は不条理すぎる。


2025.02.07

車庫証明事件


午後、インターホンが鳴った。
オレは原稿作業の手を止めて1階に降り、玄関ドアを開ける。インターホン越しでなく、いきなりこうして顔を出すと、たいていの相手がギョッとするのが面白い。
こんな時間のアポなしピンポンなんてリフォーム詐欺に決まってるから、小馬鹿にして追い返してやる。
ところが、玄関ドアを開けたら「光が丘警察でえーす」の声。
あれ、警察かよ。リフォーム詐欺よりもたちが悪いかも。いやいや、オレのような在宅高齢者に特殊詐欺の注意喚起に回っているのかもしれない。ご苦労さまっす。
制服警官ではなくて、事務方のおっさんである。
おっさん警察はオレの姿を認め、そして停めてある車を指差して言う。
「ここは、おたくの駐車場ですか」と。
一体何を言ってるんだ、このおっさん。誰がどう見てもそうに決まってるだろうとずっこけながら、そうですが、と答える。
「いや、隣のナベちゃんさんから車庫証明の申請があって」とおっさん、オレに紙を見せる。
どうやら隣のナベちゃんが車庫証明の申請をしたら、それかオレんちの敷地だったらしい。つまりオレが車を停めているスペースを、自分ちの車庫として申請してしまったようなのだ、ナベちゃんは。
ここはオレんちの敷地だし、なんだったらナベちゃんよりずっと前からここに住んでるし、光が丘警察に知り合いはいないが魚せいによく飲みに来ていたのは知ってるし。
そう答えるとおっさんは「そりゃそうですよね」と首をかしげる。どう見てもここはオレの敷地で、これはオレの車で、ナベちゃんがここに車を置くことなどありえないからだ。
「じゃあ、自分のところに2台停めるつもりなのかなあ、ナベちゃんさんは」とおっさんは思案顔である。
まあ、ナベちゃんに直接聞いてみたらどうでしょうかね、ええ、それがいいと思いますよとオレは提案し、そして玄関に引っ込む。
引っ込みながらオレは、へえー、車庫証明って適当に出しているのかと思ったら、ちゃんと現地まで足を運んで確認してるんだねえと、驚く。警察も真面目に仕事してるんだ。
お疲れさんっす。
その調子で街の治安の方も、よろしく頼みますよ。
今日も隣町では「近所で工事をしているものですが」と言ってドアを開けさせようとする作業着姿が出没しているとネットに上がっていたし、警察には頑張ってもらいたいものである。


2025.02.06

イヤホン事件


外泊して昼に帰ってきた息子が、「昼飯食ったら出かける」と言う。聞けば今夜は飲み会だそうだ。
ははあ、こりゃ今日も外泊だな。
案の定である。今夜も帰って来ない。
まあ、自分自身の学生時代を振り返れば、学生なんてこんなものだろうと納得する。
それでも息子と同学年の仲間は就職し、既に自分で税金も納めているのだからとは思うものの、人は人。留年したオレに、そんなことを口に出す資格もないわな。
娘は既に春休みに突入し、朝から晩までアルバイトで帰って来ない。
完全にバ畜である。
もちろんこれはこれで好きでやってるのだから放っておけばよい。
息子も娘も、金をくれとか、あれを買ってくれとか、あそこへ連れていけとか、まったく言わない。Z世代は物欲がないと指摘されるものの、それだけが理由ではないような気がする。親になるべく負担をかけないようにしているのかもしれない。
朝帰りの息子のズボンを洗濯したら、洗濯槽の中からワイヤレスイヤホンが出てきた。ポケットに入れっぱなしだったのだろう。水まみれで脱水まで完了している。
「ひゃー、やっちまったぜ、新しいのを買わなきゃ」と、息子は飲み会の前に池袋のビックカメラに立ち寄ることにしたのだった。


2025.02.05

立春過ぎて酷寒


トランプが突然ガザを所有すると史上最大級の爆弾をぶっ放したものだから世界中が怒髪天を立てているわけだが、これでなぜ先日、わーくにの首相が「ガザ難民を受け入れる」と唐突に語った理由がわかった。
世界の反発を見越したトランプが、わーくにの首相に向かって「ガザを受け入れると言うなら、会見してやる」と持ちかけたのである。案の定、わーくにの首相の訪米と首脳会談が、これまた唐突に決まったではないか。こりゃあ共同記者会見で何を言わされるのか、見物である。
そもそも世界中がブチ切れている中で異論も唱えないわーくにの首相はあまりに情けない。
ここまで酷い人物だとは想定外すぎて、オレ観察史では史上最低の首相である。マジでここまで酷いとは思わなかったわ。

などと、一日中家にこもって外界と接しないと、メディアやネット経由でしかネタしか入ってこない。
なるほど、定年を迎えたオヤジたちが途端に過激化し、フェイクニュースにコロッと騙されて、正義の戦士として暴れまくるのはこれだったかと納得。
八潮の道路陥没では市役所に苦情電話が殺到して業務に支障が出ているらしく、「下水を自由に使わせろ」という苦情かと思ったら、「なんで早く助けないのだ」「オレにいい方法がある」「とっとと助けろ」という苦情がほとんどいうから、その多くがクマの駆除で秋田県にクレーム電話を入れた層と重なるのではないか。
それは正義のクレーム戦士のオヤジたちも含まれているに違いない。
なにしろ今週は一日しか電車に乗っていない。我が家で最も行動量の少ないのが世帯主であるオレなのだ。
だが、家にはいても一日中リモート会議で人と話している。今日もWebで6人にインタビューし、1人とミーティングをした。便利な時代である。

それにしても北国の雪が酷い。
郵便局に勤めているヨメが、「道東宛てのゆうパックの受け入れが中止になった」と教えてくれたので、北海道に暮らす甥っ子のことが心配になる。
LINEで様子を探ったら「今日は暖かくていい天気だよ」という返事だったから、さすが、北海道は広い。
もっとも暖かいと言っても、最高温度が氷点下近くだったりするわけだが。
それに比べれば東京は、寒いと言っても10度近くまで上がるわけで、寒いなどと震えていたら北海道民に笑われてしまうのかもしれないが、いや、やっぱり寒い。
家の中に引きこもっているオレでさえ、寒くて震えている。
ずっとマンションで暮らしてきて、上京のために実家を後にして以来という戸建て暮らしを始めたときに驚いたのは、道路の振動と冬の底冷えだった。
地面に近い生活とは、こんなにも寒かったのか。
だが、人は慣れる生き物なのである。2日目には振動など関係なくぐっすり眠り、冬は厚着でしのぐことを覚えた。寒いからこそ、ちょっとした温もりが無茶苦茶ありがたかったりする。
そもそも日本の家は世界の中でも突出して寒暖差が大きいらしく、特に冬が寒すぎることは健康上の大きな問題である。徒然草で「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」と諭した兼好法師は、その大罪を背負わなくてはならない。
背負わせてどうするか、とは思うが。
だから本当なら断熱リフォームなどをすべきであろう。よし、そうしよう、リフォームしよう、今度こそ。
と思っているうちに節分で豆を蒔いて立春を迎え、やれやれ、やっと冬が終わったとホッとする毎年である。

豆は、今年も蒔きました。隣の畑に向かって、大きく、夜に。
ハゲわあ、外! と叫んだら、やめなさいとヨメに怒られてしまった。


2025.02.04

人混みかき分け突き進め


案の定というか、日本中が「ですよねー」と呆れたのが、日産とホンダの破談。
誰もが予想できた未来だったから、ほうらオレの言ったとおりだったろうと予言者を気取るほどのこともない。
殿様と野武士ほど違うカルチャーの両者であることに加え、助けてもらうのが殿様の方だっていうんだから、こじれるに決まってる。この殿様はプライドが高いなどという生やさしいものではなく、一言で言えば横柄。頭を下げるなんて大嫌いだから、子会社になって日産の靴を舐めることなんてできっこないわさ。
読売新聞には堂々と「このままでは破談」とまで関係者のコメントとして書かれ、こうなると誰がリークしたんだという非難合戦になるから、もはや修復は不可能だろう。
お役所主導の統合話だから、さて、経産省あたりがどうでるか、見物である。
フジテレビと日産、どっちが先に破綻するか。
それにしても今年はいろいろと起きるね。
などと考えながらオレは東京駅の地下から大手町駅の地下へ、長い通路を早足で進んで疲れたのである。
なにしろ移動時間が20分しかない。無理矢理組まれた、まったく無茶振りなスケジュールだったのだ。
絶対に遅刻はしないというのが長くフリーを続けてこられた理由の一つであるから、どんな無茶なスケジュールでも絶対に間に合わせてみせるぜ。
でも、走るのはヤだ。
ということで早足で地下通路をずんずんと進み、東西線に飛び乗ってしっかりと間に合わせたのである。おかげで真冬だというのに汗だくだ。


2025.02.03

こんな日本に誰がした


12月の税収は所得税0.6%増、法人税3.9%増、消費税19.1%増と、わーくには大儲けらしい。めでたいことである。
だが首相は言う。「税金を国民に還元するときではない」と。財務省は大喜びだ。
この首相は「公約を掲げて当選したからといって、公約を守るわけではない」とも言った。
国際会議で他国の首脳と座ったまま握手したり、話に加わらず1人スマホをしていたり、遅刻して集合写真に間に合わなかったり、立ち姿がみっともなかったり、ものを食べる姿が汚かったりと散々な振る舞いはわーくにの品位を落とす、まさに恥知らずの言動であったわけだが、ここへきてそれらがどうでもよく思えるほどの暴虐ぶりだ。
もはやわーくにを外国に売り渡したいと考えているとしか思えない。
挙げ句に今度は「ガザの難民を受け入れたい」だと。あふれかえる中国人どもが迷惑をまき散らし、ニセコをはじめ各地で土地を買いあさっていることに続き、最近の言動を見れば、このバカ首相は売国奴そのものではないか。
難民を食わせるカネがあるなら能登に使え。
オレはずっと自民党支持であったが、今の自民党はまったく支持できないので、今度の選挙では絶対に投票するもんかと思っている。

「家裁調査官・庵原かのん」乃南アサ・新潮文庫。
乃南アサの持ち味というのは、抜群のリーダビリティと、女性の描き方だと思う。これは新シリーズの1作目。少年事件を扱う家庭裁判所の調査官が主人公だ。30代半ばの独身女性で、決してスーパーな調査官ではなくて真面目に仕事と向き合い、彼氏もちゃんといる普通の女。その普通っぷりがなかなかよいのである。真面目に仕事に取り組む人の話は、気持ちいいのだ。
物語ではいろんな犯罪少年が出てきて、決して後味よく終わるわけではない。その先どうなってしまうのだというところで放り出されてしまう事件もある。その中途半端さが物語に深みを添えてもいる。


2025.02.02

トリキvsスタバ


新潟に、あの鳥貴族が初出店するというので、地元は大騒ぎらしい。
そうかそうか、よかったな。
でも、鳥貴族だぞ。騒ぐほどのものではない。むしろ以前は「美味くて安い」と評判だったのに、今では「高いくせにたいして美味くない」と言われるようになった。
騒ぐな、新潟県人。ワクワクして開店を待つような店ではない。トリキごときで浮かれているようでは、田舎者と笑われるだろう。
それはともかくとして、オレの地元の駅前はカフェ天国である。
ドトールにタリーズに上島珈琲に元町珈琲だ。どれも常に満席で、これでも足りないとばかりに、先日スターバックスがオープンした。
驚いたことにその際は夕方まで行列ができたという。おいおい、スタバだぞ。並んで入るような店か。
これではトリキにワクワクする新潟県人を笑えない。困ったもんだ。


2025.02.01

一月往ぬる、二月逃げる、三月去る


AIによる文字起こしを利用するようになって、原稿作業が劇的に変わったのは確かだ。
ICレコーダに録音した音声をいったんクラウドに上げると、天におられるAI様が文字にしてくれて、下界に投げ返してくれる。ありがたく受け取ったオレは、それを見ながら原稿書きを始める。
手でメモを取るよりよほど正確だ。
では、それでもなおメモを取ることを辞めないかというと、それは記録のためではなくて、思考のためである。
大学の講義だって、漫然と聞いていたら頭に残らないだろう。それと同じで、インタビューした内容を頭の中に定着させるために、同時に話を聞きながら内容を理解し、次の質問を考え、矛盾点がないか検証するために、メモは必須だ。
記録はAIに任せ、人間様は思考を担うのである。
完璧だ。
よってインタビューが終了した時点で原稿は出来上がっており、あとはキーボードを叩いて入力するだけの状態なのである。劇的に変わったというのは、こういうことだ。

そのAIの文字起こしだが、オレはAUTO MEMOを使っている。
最近、イームラ君もAI文字起こしを行うようになり、PLOUDというサービスを導入した。以前からSNSで盛んに広告しているサービスだ。
試しにPLOUDで書き起こしたテキストを見せてもらったところ、これが実によい。素晴らしい精度だ。
要約も的確だし、内容をマインドマップ風のチャートにしてくれる。
AUTO MEMOよりこっちのほうがいいかもと考え、発作的にネットでポチッとしそうになった。
だが、待てよ。落ち着いて考えてからにしようじゃないか。
そこでオレは、イームラ君から送ってもらった同じ音声データをAUTO MEMOに読み込ませてテキスト化してみた。天から降ってきたそのテキストと、イームラ君のPLOUDのテキストを並べて比べてみる。
すると、ほとんど精度に変わりのないことが判明した。隣の芝生は青いの典型。隣のレジは速く進むのだ。
発作的にポチッとするのを思いとどまって正解だった。
まだしばらくはAUTO MEMOを使うとしよう。次の画期的なサービスが誕生するまではこのままでいいだろう。

もっとも、画期的なサービスとは、ライターの仕事を完全に奪ってしまうようなものかもしれないし、悩ましいところだ。
MicrosoftのAIサービスであるCapliotなんて、例えば「ソフトバンクの社長の挨拶を書いて」と入力すると、あっという間に次の文章を書いてくれる。
「ソフトバンクは、最先端のテクノロジーとイノベーションを駆使して、社会の課題解決に取り組む企業です。私たちは、「情報革命で人々を幸せに」という理念のもと、通信事業をはじめ、様々な分野で革新的なサービスを提供してまいりました。
当社の使命は、単に技術を提供するだけでなく、お客様の生活をより豊かで便利にすることです。そのために、5GやIoT、AIなどの新しい技術を積極的に導入し、お客様に最適なソリューションを提供しております。
また、私たちは持続可能な社会の実現にも注力しており、環境保護や社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。これからも、全社員一丸となって、より良い未来のために努力を続けてまいります。
皆様のご支援とご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
これを3秒で書くんだから(しかもタダ)、ライターなんていらないではないか。
「人間様は思考を担う」と偉そうにオレは書いたけれど、既に思考もAI様に追い越されているのだった。


2025.01.31

オレの新幹線を返せ


本日は名古屋まで日帰りである。正確に言うと名古屋から在来線で1時間ほどの場所まで行ったので、片道3時間半の日帰りだった。
名古屋まで行くならば新幹線に乗るわけで、先日はドクターイエローが引退するというので大騒ぎだったわけだが、オレはあれに乗ったこともあるぞと自慢する。いやいや、問題はそこではない。インバウンドである。中国人である。
春節ということで中国人が大挙して来日している。
ヤツらはとにかく大量の荷物を持ち歩く。なんで家族で旅行するのにこんなに荷物が必要なのだと思うぐらい大量のスーツケースを運ぶ。ほとんど小山のようだ。
加えて、ご存知の通りヤツらはうるさい。とにかくしゃべりまくる。大声でしゃべりまくる。
結果、新幹線のホームにスーツケースの山ができ、その周りを猿がギャアギャアとしゃべるという地獄のような状態が出現する。
オレの愛する新幹線はどうなったのだ。日本はどうなったのだ。
いや、中国人だけでない。欧米のやつらもたいがいだ。
今日だってオレの前の座席に座ったオーストラリア人親子が座席をガタガタとうるさいこと、このうえない。
先日聞いた話では、白馬あたりのスキー場が外人に大人気らしく、日本人ならば1日9000円のスキー教室が、外人相手だと1日5万円のぼったくり価格なのだそうだ。どんどんぼったくっていいのだが、そんな経済的恩恵があるのだから、歓迎すべきことではあるのだろう。
がしかし、今やヤツらは公害だ。
こないだ西武線に乗っていたら、オレの両側に座った外人が中国人だった。地元の駅でもちらほらと見かけるようになって、不愉快このうえない。


2025.01.30

ビルヂング


「ビルヂング」というのは“大手町の大家さん”である三菱地所独特の言い方である。丸の内近辺の三菱地所のビルは、大正の頃から「ビルヂング」と名づけられてきた。
これが徐々に消えていったのは2002年頃から。老朽化に伴う建て替えによって、新たに「ビルディング」と名前を変えてしまうケースが相次ぎ、「ビルヂング」は瞬く間に消えていったのである。
寂しい話だ。「ビルヂング」にはなんとも言えないハイカラでしゃれた響きがあったのに。
そんな中で今もしぶとく残っているのが「大手町ビルヂング」である。
名前の通り大手町駅直結のビルだ。
大手町駅に直結し、地下で複雑にからみ合う構造から、建て替えもままならなかったという話だ。従って老朽化してもリノベーションでしのぐしかなく、名前も「ビルヂング」のままということである。
実はこの「大手町ビルヂング」、社会人になったばかりの頃によく足を運んだものだった。担当していたクライアントがテナントとしてこのビルに入居していたのである。
丸ノ内線に乗って、あるいは遅い時間には自ら車を運転して、週に何度も訪問していた。 40数年も前の話だ。
まさかあのとき、67歳になった自分が同じビルに足を踏み入れることになろうとは、まったく想像もしていなかった。当たり前の話だが。
大規模なリノベーションによってビルの内装はずいぶん変わったものの、建物全体の佇まいや雰囲気はあの頃と変わっていない。狭くて暗い廊下もそのままだ。
あの頃は自分の未来が見通せず、それ以上に暗い気持ちで狭い廊下をとぼとぼと歩いたものだった。不思議な気分である。
大手町直結のこのビルを建て替えるとなるととんでもない大ごとになるのは間違いないから、しばらくはこのままリノベを重ねていくのだろう。オレが現役として仕事を続けている間は、このビルも頑張ってくれそうな気配だ。


2025.01.29

田町には気をつけろ


昭和のヒット曲ベストテンとか、昭和の常識クイズとか、連日連夜そんな番組ばかりで、「DESIRE」を歌う中森明菜なんて毎晩観ているようだ。
このテの番組でお約束なのが、ご存知バブル時代の狂乱映像。
派手なイタリアスーツと太いネクタイのサラリーマンたちが踊り狂っている姿を見ると、そりゃあこういう連中がこの後30年間働いたのだから、日本がおかしくなったのも当然だわなあと妙に納得してしまう。
誠実で勤勉で控えめという日本人の美徳が霧散してしまった時期だった。
そんなことを考えながら降りたのは田町駅南口で、バブル期にはこのあたりもジュリアナ東京に向かって半裸の娘たちが扇子を振りまわしながら歩いていたものだった。
かつては荒くれの港湾労働者たちが酔っ払って徘徊していたこのエリアも、今ではタワマンや高層オフィスが林立するおしゃれなベイエリアに変身。
いかつい荷役たちに代わって闊歩しているのは、タワマン暮らしの親子連れや「リモートワークなんてダサ。今は対面出社がトレンドよ」と鼻を高くしたOLたち。
この街もずいぶんと変わったものだ。
そして一番の問題は、メシである。
去年、この街でランチにしようと店を探し、なかなかやる気のありそうな和食店を見つけたので期待して突入したところ、足を踏み入れた瞬間に後悔してしまったということがあった。
店全体にどんよりとした空気が漂い、店員はやる気なくて「いらっしゃい」の声もなく、昼時だというのに客席はガラガラだったのである。
運ばれてきた料理もむべなるかなで、美味くもなんともない唐揚げ定食をもそもそ食ってオレたちは店を後にしたのだった。
今年も同様だった。
去年の苦い経験を振り返りながら今年こそは美味い昼飯にあずかりたいものだと話しながら飛び込んだのが、小さな中華料理店。
店内はそこそこ埋まっていて、料金も安かったが、チャーシュー麺と半炒飯のセットを頼んだカメラマンが口にしたのは「チャーシュー麺とは似て非なる食い物で、炒飯もべちょべちょ」というシロモノだった。
どうもこの街では美味いメシには辿り着けないのかもしれないと思って道を歩いてみれば、長い行列のできている店の隣で、閑古鳥の鳴いている店があったりしている。
なるほど、要するに店の格差が激しいという、当たり前の事情のようだ。
それでいてダメな店が淘汰されずに残り、オレたちのように何も知らない外の人間が迷い込んでくるのを相手にしてしぶとく営業を続けられているのは、ひとえに街の様相が変わって昼間人口が爆発的に増えたからなのだろう。
田町には要注意である。


2025.01.28

飲み屋難民


昨日、今日と続けて終日、取材である。
朝から夕方までインタビューし続けると、さすがにぐったりと疲れてしまった。
もはや家に帰っても何もする気になれないのは当然である。
となると、帰りにちょっと一杯、というわけだが、例によって飲んで電車で帰るのは果てしなくしんどい。一緒にいるメンバーも同じ思いだから、誰もがビールを飲みたいと思いつつ、誰もそれを切り出さない不思議な緊張状態が続く。
結局地元に帰って軽く飲んで帰るのが一番楽だという、いつもの結論に落ち着き、地元っても飲み屋なんかないじゃないかという、これまたいつもの結論に落ち着く。
困ったものだ。
本当にこの飲み屋難民状態は早く解消してほしい。
そして当然のこととして、これなら家で風呂上がりのビールを飲んだ方がいいやという思いに至り、おとなしく帰宅した次第である。
まあ、財布にも健康にも優しいから、これでいいのかも。
オレも変われば変わったものだと少々呆れる。


2025.01.27

考察ドラマ


日曜劇場「御上先生」の評判がすこぶるよい。
オレも初回を観た。吉岡里帆と影山優花を鑑賞しようと思った。
だが、内容が鬱陶しい。暗い。面倒くさい。
昨今の「考察」ムーブに乗ったのだろう、やたらと思わせぶりな内容にはどっと疲れる。
前の端島のドラマもそうだった。あれはもう思い出したくもない。
結局、吉岡里帆と影山優花に未練を残しつつ、初回だけで投げ出してしまった。
日曜の夜にビールを飲みながら家族で鍋を突っついて「イッテQ!」で大笑いした後なのだ。
シンプルな筋立ての勧善懲悪で、わははバカだねーと楽しめるドラマでいいのだ。
その点で「ドラゴン桜」は最高だった。
だが、そんなオレでも楽しめるドラマが今シーズンもあった。「ホットスポット」である。
日曜の10時半スタートだからオレはもう寝てしまうので、TVerで観ている。
脚本がよくて役者が芸達者なら、ドラマは面白いに決まっている、そんな典型だ。
舞台は山梨。宇宙人ということを隠して日常を生きる角田と、それを取り囲む市川実日子たちの絡みが抜群に面白い。
特に市川実日子のおばちゃん演技が素晴らしいのだ。
やたらと伏線が張られている点は、こちらも「考察」ではあるのだが、その張り方のバカバカしさが、これまた面白い。
吉岡里帆も影山優花も、こちらに出演してほしかったなあと、オレは酔った頭で考えるのだった。


2025.01.26

67年前の新潟は快晴だったらしい


誕生日である。
毎年のことながら、誰のって、オレのである。
67歳になったと言ったら、息子が「そろそろだな…」とつぶやいた。
オレは聞き逃さなかったぞ。そうはいくか。
まだまだ全力で暴れてやるわ。覚悟しとけ。


2025.01.25

上尾野辺


まーたPK戦かよ。そして、まーた準優勝かよ。
去年の男子のルヴァンもそうだったし、一昨年の女子のカップ戦もそうだった。 アルビレックス新潟はシルバーコレクター。いや、新潟ではなくて「2位潟」だ。

というわけで、今日は皇后杯の決勝戦である。アルビレックス新潟の相手は浦和レッズレディースだ。それなのに会場は広島。
カップ戦だから仕方ないと言えば仕方ないが、国立競技場までは言わなくても、味スタあたりに変更できなかったのか。
今日の観客は3000人だったそうだが、この2チームの決勝なら、関東のスタジアムでやったら1万は確実だったのに。まったくWEリーグはセンスがない。
だからといって埼玉スタジアムではアウエー感がすごいから、お互いの中間地点の群馬の正田スタジアムがちょうどよかったのでは。
これだったらオレも観に行けた。でも広島じゃさすがに無理だからテレビ観戦だ。もっとも新潟からはバスツアーが出たそうで、片道12時間のバス旅で駆けつけたサボーターが多数。まっことサポーターとはクレイジーな生き物である。

レディースの監督は徹底したリアリストで、延長後半に入って明らかにPK戦狙いの戦い方に変える。
それでも途中出場の田中(達也の娘だ)を、守備の不安からあっさり引っ込めたのには、腰を抜かしたぞ。ここまでやるか。すごい采配を見たわ。
だが、そのPKでは、明らかに浦和が上だった。相当PKの練習をしてきたのだろう。枠の上にズバズバ決める。対してアルビレックス新潟のPKはグラウンダーばかり。枠上に飛ばしたのは上尾野辺だけだった。
その上尾野辺と川澄は、PK線になるとさすがのレベチ。格が違った。川澄を120分引っ張ったのも、PKのためだったんだろうなあ。

それにしても山下良美である。
例の良美ちゃんだ。
おや、今日は女子の主審かい、それはよかった。そのままずっと女子の心配でいてください。
そう思ったけれど、いざ始まってみると良美ちゃんはやっぱり良美ちゃん。パスコースで立ち止まってボールを殺したかと思えば、ペナ前の明らかなハンドを見逃し、誰が見てもアドバンテージのところで笛を吹く。
よくもまあ選手が怒らなかったものだ。男子の試合だったら囲まれてボコボコにされたのではないか。
男子女子という以前に、純粋にレフェリングの技術が足りないのだね、この人。

というわけで、上尾野辺はまたもタイトルを取れなかった。もうさすがに引退だろう。
川澄も一緒に身を引くに違いない。
文句なしの功労者の上尾野辺。格上のチームから何度も声がかかったのに「引っ越しが面倒」と言ってずっと新潟がプレーし続けて、地元ではアニキと呼ばれてリスペクトされている。
引退後は指導者だろうか。何らかの形でアルビレックス新潟に関わってほしいものだ。


2025.01.24

加賀屋


今日は朝から夕方まで、東陽町でぶっ通しの取材である。インタビューは6人。4人ぐらいが体力と集中力の限界なので、5人あたりから意識が飛び始める。それでも話の内容が抜群に面白かったので、最後まで楽しみながら乗り切れた。
一日中そんな具合に缶詰めになっていたので、当然のことながら家に帰っても仕事にならない。
大手町で東西線を乗り換え、ちょっと遠回りして本郷三丁目で降りて加賀屋に向かう。加賀屋は、今年初めてかもしれない。
入り口を入った途端、すげえ大賑わいでびっくりする。店の姉ちゃんに、おいおい、今日はどうしたんだと言ったら「金曜日ですから」とあっさりだ。
この店員は日本人だが、ここには多くのベトナム人が働いていて、それがみんなニコニコ楽しそうなのがいい。
ビールを両手に運んでいるベトナム人姉さんに、頑張れよーと声をかけると「アリガトゴザイマス」と笑顔を返してくれるのがいい。
連絡を入れていた息子が合流。居酒屋で飲んでいる父親に呼び出されてニコニコとやってくるのだから、本当によくできた息子だ。どうしてオレにこんなによくできた息子がいるのか、不思議でならない。
たぶんこの子は何かの意思でオレに遣わされたのだから、きっちり育ててお返ししなくてはと思っている。きっとすべての子供がそうなんだろう。世の中はこうしてできている。 そこそこ飲んで、そこそこ食って帰る。
飲んで帰る、この時間だけが苦行。やっぱり一番楽なのは家飲みだ。
おーい、もっとゆっくり歩いてくれようと言いながら息子に連れられて家に帰る冬の夜。


2025.01.23

来りゃあ損


島田穣が昨年、アルビレックス新潟を契約満了、要するにクビになったとき、誰もが「島田は岡山に行くのだろう」と思った。
ファジアーノ岡山は初のJ1昇格を決めて、残留に向けた戦力補強にJ1経験者は何人でもほしいはずだ。島田自身も、子供の進学のために家族は奥さんの実家のある岡山に移住し、自身は新潟で単身赴任しているという事情がある。
どこをどうとってもファジアーノ岡山で引退までの数年間を送るのが、ベストの選択と思われた。
だからクリアソン新宿に移籍したと聞いた時は、みんな大いに驚いたのである。
クリアソン新宿はJFL、つまりアマチュアのリーグのチームである。Jリーグですらない。
そんないわばJ4のチームが、J1のアルビレックスで主力を務めていた選手の移籍先になるとは、とても考えられなかった。
ところが「ビジネスに関わりながらJリーグ参入を目指す」という島田のコメントを聞き、なるほど、確かにそれは島田らしいと多くのサポーターが納得したのである。

ボランチの島田はとてもクレバーな選手だ。
試合の流れを読み、絶妙のポジションを取る姿からは、知性が感じられ、オレは大好きだった。J2優勝、J1昇格、残留の間違いなく功労者である。
34歳という年齢もあって、そろそろ引退に向けた道をということで契約満了になったのだろう。功労者であるからサポは全員拍手を送り、笑顔で別れた。
アルビレックス新潟で選手をしながらWEリーグの理事も務めていたとおり、島田は社会性が高く、コミュニケーション力があり、豊富な人脈を持つ。ビジネス力も高いはずだ。 セカンドキャリアを考えた時、今のうちからビジネスに関わるという選択はとても賢く、まさに島田らしい判断だろう。
クリアソン新宿は単にチームを強化するだけでなく、都心という地の利を活かして、スポーツビジネスでのブランディングを進めるのではないか。そこに携われることに島田は大きなやりがいを感じたのだう。
「35歳で再びJリーガーになってみせる」というコメントに拍手するとともに、ビジネスの手腕にも注目だ。

そもそもクリアソン新宿は気に入らないクラブだ。
都心という立地だけで選手とスポンサーを集め、国立競技場をホームのように使う。その国立競技場で試合をすれば「たまにはサッカーでも観るべ」というライト層が暇つぶしに集まって客席を埋める。
地方貧乏クラブのサポからすれば、まったく気に食わない。実に妬ましい。
聞くところによれば、クリアソンではいわゆるサポーター文化を排除。応援はクラブ主導で行われ、それに従えない観客は退席させられる。ヤジなんてもってのほか。従来のサポーターは追放されるのだ。
それはそれで面白いチャレンジだとは思うが、従来のサボーターであるオレたちはやっぱり面白くない。だからこんなクラブにはJリーグに上がってほしくないと思っている。
そこで島田譲はどう振る舞おうとしているのか。なかなか興味深いし、応援したい。
今年、一度くらいはクリアソンのゲームを観に行って島田を応援しようかと、息子と話し合っているところだ。


2025.01.22

もうすぐ春ですねえ


本来ならば非常に忙しい一週間になるはずだったのに、予定がキャンセルされたり変更になったりが重なって、今週はけっこう余裕ができてしまった。まったくフリーの請負稼業とは自分の思うままには動けないものである。
こういうときはジタバタしても仕方がない。書かねばならない原稿を落ち着いたペースで書き、次の取材に向けた準備を入念に行う。
呑気に過ごせるのはいいのだけれど、いろいろ支払があって通帳の残高に目を剥いてしまう。こりゃダメだ。
洗濯機が壊れたり、息子のスーツをオーダーしたり、ヨメのスマホを新しくしたりと、出費が重なってクレジットカードの決済額も恐ろしいことになっている。
あんまり呑気に過ごしている場合でもない。
などと言いながらJリーグ開幕まであと3週間と迫り、開幕戦のチケットが発売されたのですぐさまJリーグチケットにアクセスする。するとアクセス集中で開かない。
よいよい。開幕戦はアウエー横浜。日産スタジアムだ。あそこがソールドアウトになることはありえないから、そんなに慌てなくていいだろう。
と思ったら、息子がアクセスできたようで、LINEでどの席にするかと相談してくれる。頼もしい息子だ。PayPayでチケット代を送ってやって、息子のクレジットカードで立て替えて購入してもらった。
実に便利な時代である。
開幕戦ということもあってメインスタンドのSS席をゲット。新しくなったアルビレックスの、新しい戦い方をじっくりと見てやるぜ。


2025.01.21

日本はフジテレビで大騒ぎ


学生時代の先輩の順さんは、生き馬の目を抜く建材業界を鼻息荒く駆け抜けた敏腕営業マンだ。
同じく先輩の中山さんの解説によれば、順さんの営業の極意とは「相手が“そりゃないだろう”と驚く無理な注文をふっかけて、徐々に落とし所を探っていく」ものらしい。
なるほど。これは交渉術の勉強になる。
ということを思い出したのが、トランプの就任式での暴れっぷりだ。
まあ、目に余るなんてものじゃないほどの暴れっぷりで、日経新聞でさえ怒りのコメントを出したくらいだ。世界中に“そりゃないだろう”と思わせておいて、これから落とし所を詰めていく算段ではないか。
そんな敏腕営業のトランプに、わーくに(我が国)のトップがとてもまともに対峙できるとは思えない。無理な注文をふっかけられるどころか、相手にさえしてもらえないのは火を見るより明らかだ。
なんでこんなのを選んでしまったのかなあ、日本は。
ところでトランプは、ヤルタ会談をやりたいのではないかという指摘がある。
ルーズベルト、チャーチル、スターリンの3人がこそこそ集まって話し合い、戦後の世界の枠組みを勝手に決めてしまったというあれだ。町内会の老害かよ。
トランプはあれをプーチン、習近平の3人でやりたいと考えているようなのだ。確かにありそうだ、こは。
この鳩首凝議でもトランプは敏腕営業ぶりを発揮するのだろう。それはそれで見物である。

「僕たちの青春はちょっとだけ特別」雨井湖音・東京創元社。
特別支援学校を舞台にした、日常の謎系のミステリー連作だ。登場するのは、軽い知的障害を持つ高校生たち。日常生活におきる様々な謎解きを通じて、彼らのちょっと不思議な行動や考え方を描いている。
あの似鳥鶏が大絶賛し「早くも今年のベストワンが出た」とまで評した作品だ。確かにそれだけのことはあると思う。とにかく文章が上手くて、本当に新人かよと驚く。言葉の使い方が適切で、リズムもよい。読んでいて快い文章だと思う。
知的障害を持つ高校生が生き生きと描かれていて、とても好感が持てるのだが、最後の作品で謎解きのカギとなったある動機にはドキリとさせられる。障がい者ならではの現実を突きつけられる、ああ、そういうことなのか、という衝撃。学園ミステリ大賞の受賞作も納得の、オチであった。


2025.01.20

AC


ACの広告ばかりなのを見たくて、フジテレビばかり見ている。
こりゃ視聴率爆上がりじゃんね。
実際、本当にACの広告だらけで笑った。笑っちゃ悪いが、笑うだろ、これ。
とはいえ、次第にうんざりしてくるのも事実。二度三度と続けて観るもんじゃないね、あれは。
「水に落ちた犬を叩くような真似はやめろ」という声もあるが、それをやってきたのがフジテレビだからまさに天唾とはこのことだ。
トヨタのびっくりするほど速い判断には、今まで相当腹に据えかねていたものがあったのだろう。これ幸いとばかりに縁切りしたようなものだ。
とはいえ、この先どうなるか。早々に経営陣が辞めて、第三者委員会が立ち上がって、1ヵ月ぐらいしたらもとに戻っているような気がしないでもない。
桜の頃には何ごともなく、いつものアホなフジテレビが流れているかもしれないなあ。


2025.01.19



オレがこの世で一番好きな飲み物はビールでもコーヒーでもなくて、緑茶である。
よって毎日大量の緑茶を飲む。ペットボトルだ。2リットル入りを箱で買ってきて常備している。
選ぶのは「綾鷹」一択だ。
「綾鷹」がないとき、つまり箱で売っていないときは、仕方なく「おーい、お茶」だ。
以前は「おーい、お茶」ではなくて「伊右衛門」だったのだが、去年夏にリブランディングしてから「伊右衛門」は途端にまずくなった。
先日、怖いもの見たさ半分で久しぶりに「伊右衛門」を飲んでみたら、やっぱりまずかった。なんでリニューアルしてまずくなるんだろう。なんだか不自然な物質が混入されている感じだ。
濃い方の「伊右衛門」を飲んだらその違和感はさらに増して口の中がイヤーな感じになったので、何かが入っているのは間違いない。
それでいくとキリンの「生茶」もビタミンCと何かが混入されているような、人工的な味がするので決して飲まない。緑茶というより緑茶によく似せた別の飲み物という印象だ。
というわけで、オレは「綾鷹」一択である。

こういうことを書くと「伊右衛門」好きの人、「生茶」派の人は、気分を害するだろう。
すまぬ。個人の嗜好のことだ。許せ。
そりゃあ世の中には絶対に「伊右衛門」しか認めないという人もいるわけだから、それぞれの好みで飲めばよろしい。
ただ、あれだけはやめておいたほうがいい。ディスカウントショップなんかで売られているノーブランドの緑茶だ。
2リットル78円とかいう異常に安い緑茶は、産地不詳の農薬のついた茶葉を洗わずにそのまま使っていると聞いたことがある。だから美味い不味い以前に健康に悪いようだ。

ちなみに最近の緑茶一番人気は「綾鷹」らしい。理由の一つが、650mlペットボトルだ。
価格が同じでこれだけ入っているペットボトルが並んでいれば、そりゃあこっちに手が伸びるわな。コカコーラのマーケティングの勝利である。
なお、健康という面では「爽健美茶」がよろしい。ハトムギ茶を続けて飲んでいる人は皆、体調がいいと言うそうで、ハトムギ茶が含まれている「爽健美茶」は美容と健康によろしいのだ。
オレもたまに「爽健美茶」を飲んでいる。もっとも味が面白くなくて、飲みながらやっぱり緑茶がいいなあと、2杯目には「綾鷹」に手を出している。


2025.01.18

そして決勝は広島のスタジアムだ


今日は皇后杯の準決勝である。
もちろん我らがアルビレックス新潟レディースも進出だ。
アルビのレディースはシルバーコレクターである。カップ戦、トーナメント戦、ことごとく準優勝なのだ。今度こそ優勝してカップを高く掲げてほしいものだ。
対戦相手はというと、おお、にっくき宿敵、日テレ・ベレーザではないか! よーし、ぼこぼこにしてやる!

現地に駆けつけて応援するぞ

会場は京都かよー

さすがに現地応援は諦めた。残念である。しかし、新潟と日テレの試合を京都でやるかなあ。カップ戦はこれがあるからなあ。

よし、ならばDAZNで応援だ

天皇杯同様、皇后杯はDAZNなし。BSだけだ

キックオフはどうせ14時頃だろう

昼頃に確認したらなんと午前のキックオフだった

なんで午前にやるんだよ。ありえないだろう。WEリーグは頭がいかれてる。

確認したのが昼頃。0-1で負けている

途中経過なのに試合は終わったと勘違いする

この時点でテレビをつけておけばまだまだ盛り上がっているところに間に合ったのに、オレは間抜けだった。実は現場ではすごいことが起こっていたのである。

0-1で負けたまま後半ロスタイム

95分で同点に追いつく

すげえよ、レディース! まるで男子のルヴァンの再演じゃないか。そして試合はこのまま延長、PK戦となだれ込み、結局PKが3-0でアルビの勝ち。見事決勝進出を決めたのであった。
という具合に今日は矢印が多かったわけだが、実は最大の矢印がPK戦の前におきたのである。

コイントスでアルビ側のゴールでのPK戦となる

ゴール裏のアルビサポが気勢を上げる

あまりのうるささにブチ切れた主審がストップをかけて、コイントスのやり直しを命じる

アルビサポがブチ切れる

日テレ側のゴールでのPK戦に変更

川澄がブチ切れる

結局、アルビが勝つ

再コイントスなんて初めて聞いたし、それで再びアルビ側のコインだったらどうするつもりだったろう。
そもそも再コイントスは許されることなのか。マッチコミッサリーは何を考えているのか。 おとなしい新潟だったからよかったものの、浦和だったら暴動だったろう。

というわけで実に不条理な流れだった。WEリーグ、ポンコツ過ぎる。信頼なくすわ、こんなの。
新潟がリーグから嫌われていることを改めて突きつけられた試合だった。


2025.01.17

9600円


仕事で川崎に行った。ずいぶんと久しぶりである。
川崎駅前はとてもきれいになったものだ。
昔は危険で汚くて、一秒でも滞在したくなかった場所だったというのに、変われば変わるものである。
もっとも平日の昼に降りただけだから、夜にどんな本性をむき出してくるのか、わからないが。
仕事を終えて、軽く飲んで帰ろうかと思ったが、酔っ払って川崎から帰ることの億劫さを思い、やめる。
南武線に乗って武蔵小杉で東横線に乗り換える。南武線は混んでいた。
武蔵小杉なら飲んでも一本で帰れるからいいかと思ってちょっと外に出てみたけれど、ここはフロンターレの街だったことを思い出し、気分が悪いからこんなところでカネを落とすのはやめて東横線に乗る。
ホームに出たら、電車が来ない。なんと自由が丘あたりで線路に人が立ち入ったそうだ。なんつー民度だ、東横線。
結局電車は15分遅れ。迷惑な話だ。
今朝は有楽町駅で降りて自動改札を通ったら何の反応もなくて、おかしいなと思って駅員の窓口へ説明に行ったらSuicaから料金が引き落とされていなかった。このまま次に乗ろうとするとシャットアウトされてしまうので、窓口で精算する。
このときの駅員の対応が酷くて朝から頭にきた。夜は遅延だし、どうも今日は電車との相性がよくない日なのかもしれない。
移動しながらずっと「僕たちの青春はちょっとだけ特別」を読む。あの似鳥鶏が絶賛の青春ミステリーだ。舞台が特別支援学校という設定がなかなかよく、実にしみじみとした輝きのミステリーである。
青春ミステリーの系譜はわりと好きで、さかのぼれば小峯元「アルキメデスは手を汚さない」を思い出す。高校生の時に読んだ一冊だ。あとは東野圭吾「放課後」も面白かった。
だがなんと言っても決定打は似鳥鶏の市立高校シリーズである。
もうシリーズは終わってしまったのだろうか。柳瀬さんが卒業してしまったしなあ。
そんなことを考えながら途中の練馬高野台で下車して、はなの舞で飲んで帰ることにする。
息子に連絡したら大学からの帰り道に合流した。
アブダビでのあれやこれやを話しながら飲んで食う。父親から呼び出されても嫌な顔をせずに一緒に酒を付き合ってくれる、実によくできた息子だ。今やオレが面倒を見てもらっている状態。
会計をしてもらったら2人だというのになんと9600円。腰を抜かす。
今やチェーンの居酒屋でもこんなに高いのか。これなら駅前の回転寿司で食べた方がよほどマシだった。
もうはなの舞には行けないなあ。
外は無茶苦茶寒く、それ以上に一気に寒くなった懐を抱えながら、1月の夜空の下、息子に手を取られて家までとぼとぼと20分も歩いたのだった。


2025.01.16

私は神


オレは坊主頭なので、床屋は駅前の1000円カットである(値上げして1200円になったが)。 だいたい10日に一度の頻度だ。月に3回のペースである。
丸坊主はとても楽ちんでいいのだが、ちょっと伸びただけでも気持ち悪くなって、すぐに切りたくなるのである。
そんな頻度で切ってもらっているから、何も言わずに座るだけで、「いつもの通りですね」とバリカンを当ててくれるので楽ちんだ。
楽ちんなのは床屋も同じようで、先日は「こんなこと言っちゃ申し訳ないけど、正直、お客さんは楽だわー」とバリカンおっさんに言われた。そりゃそうだろう。手間がまったく違うはずだ。
喜んでいただけて、オレも嬉しい。
今日は、バリカンを終えたおばちゃんがオレの頭をなでて「こっちも気持ちいいわー」と癒やされ顔だった。
それを見たおっさんは「頭から何かオーラが出てるんじゃないか」とまで言っていた。
年明けに会ったカメラマンのヨシダ氏はオレを見て「なんだか、おめでたいですね」と不思議なことを口走っていたし、どうやらオレの頭からは人を幸せにするオーラが出ているのではないだろうか。
もはやオレは神様の領域である。
宗教でも始めようかな。

「禁忌の子」山口未桜・東京創元社。
鮎川哲也賞受賞で、非常に評価が高かったので読んでみた。生殖医療をテーマにしたミステリーである。前半は淡々と物語が進み、後半、隠されていた事情が明らかになったあたりからは怒濤の展開。うーむ、そう来たかと唸ってしまった。
批評にもあったように、確かにこの結末は人によっては受け入れがたいものだろうとは思う。
ミステリーとしては十分に面白い。


2025.01.15

前代未聞の和久井映見


びっくりした。
メガバンクで貸金庫から10億円をガメた例の女、なんと地元住みだったのだ。
しかも地元も地元。オレんちが5丁目なのに対し、女は6丁目。隣町どころか同じ町内の筋違いだ。
6丁目のどこか、ほぼ確定してしまって、娘が通っていた中学校のすぐ近くであることがわかった。ここにあるスーパーには、今でも時々行く。
犯行の舞台となったメガバンクの支店には11月に取材のために訪れており、自宅もすぐ近くということが判明した今は、この泥棒女はお隣さんと呼んでも差し支えないだろう。
前代未聞の大泥棒。隣で暮らしていたかと思うと、むしろ誇らしいわ。
生活圏がほぼ重なっているから、道端で、通学路で、駅前で、スーパーで、絶対にすれ違っているはずだ。
なんでそんなにすぐに自宅が分かったかというと逮捕されて名前と顔が白日の下にさらされたからである。
そりゃあ地元の人が見れば「あ、あそこの奥さんじゃね」とすぐに気がつくわな。以前、我が家の隣のY本さんが逮捕されたときも、ニュースを見て、げえええ、Y本さんじゃねえか、と腰を抜かしたからな。

ところで、その写真を見て全国民がイスから転がり落ちたほどの衝撃を受けたことは間違いない。
わ、和久井映見のそっくりさんじゃなかったのかよ!
これは和久井映見が裁判を起こしていいレベルである。
いったいどこの要素が和久井映見なのだ。目と鼻と口の数が同じだけじゃないか。
元凶は週刊文春である。犯人との接触に成功したというスクープ記事で「和久井映見に似ている」と書いてあったのだ。
オレも読んだ。そして、和久井映見がそんな巨額の泥棒を働いたなんて、なんだかワクワクするぞと思ったものだった。
詐欺である。貸金庫泥棒よりこっちの罪のほうが重いのではないか?
本人は和久井映見に似ていると言われて、さぞ嬉しかっただろう。

報道によると資産家らしい。確かにあのあたりは資産家が多い。いや、資産家というか、昔は百姓だらけの土地だったから親から代々受け継いだ土地でアパートや駐車場を経営している、いかにも闇バイトに狙われそうな家が多い。
この貸金庫女の家もそのようだった。
メガバンクで高い給料をもらっている上に、駐車場経営で毎月40万円以上の金が入ってきていたらしいから、畑だらけのこのエリアで呑気に暮らせたはずなのに、人の心というのはわからないものだ。


2025.01.14

柔軟剤問題


柔軟剤が悩ましい。 香り公害と言われる例の問題にはオレも同感で、不自然で化学的な香りはなるべく避けたい。
だが、無香料タイプの柔軟剤を使ってみると、どうにも仕上がりのふんわり感などがいまいちなのだ。そこで再び香料入りのタイプに戻り、そして無駄に刺激的な香りに悩まされている。
本当に世間の人々はこんな香りを必要としているのだろうか。
そもそもこの香りが漂うということは化学物質も一緒に漂っているわけで、衣類から発せられるそれを一日中吸っていて体に悪影響はないのだろうかと心配になる。
住宅のホルムアルデヒド問題と似たようなものだ。
加えてアメリカ製のものを体内に入れることには何となく抵抗がある。これは楳図かずおも言っていたことで、オレも同感である。
だからアメリカメーカーの柔軟剤を使って、その化学物質を吸い込むことは、あまり嬉しくないのだ。しかし、柔軟性能を考えるとなぜだかアメリカ製になってしまう。
どうにも悩ましい問題だ。
昔は柔軟剤なんて使わずに洗濯をしていたのだがなあ。


2025.01.13

ライオンズ売却


高校サッカーの何が嫌かというと、試合の流れをぶった切って、必ずお母さんネタをぶち込んでくるところだ。
「ゴールキーパーのタコ選手は、お母さんが毎朝早く起きてつくってくれたお弁当を食べてから練習に行き、おーっと、片手でボールを弾きだしたあ!」
「ボランチのサル選手のお母さんは母1人子1人の生活の中で、息子にサッカーを続けてもらいたい一心で、おっとこで選手交代です」
みたいなのが1試合に必ず何回かある。
ゲームを見せろよ、サッカーを見せろよ。
そんな声なんかまったく耳に入らない日テレは、いつだってお母さんネタをたっぷりぶち込んでくるのだ。
うんざりするので、高校サッカー中継は見ない。見るとしてもTVerのダイジェストだ。
そんな日テレだから、今日の決勝戦、PK戦で6-6の状態で中継打ち切りという暴挙に出たのも、まあ、やるだろうなあという感想である。ありえないけどな。
もはや地上波にスポーツ中継をする資格なんてないのだろう。配信で観るのが一番だ。
もっともかつてのサッカーなんてもっと酷くて、15分おきにばんばんCMを入れていた。
日本代表対パラグアイ代表の試合で、CMが明けたら日本がフリーキックで1点入れてたなんていうこともあった。ちなみにその試合は国立競技場で観ていて、キッカーの城がほとんどインチキに近いようなフリーキックをしたのだった。情けなかった。
さらに言えば昭和の時代なんて、野球も途中打ち切りが当たり前だった。オレたちの世代は、その意味で耐性があるのかもしれない。
中継時間内に試合が収まるプロレスは、だからインチキなんだと、本気で議論したものだったなあ。

などと日テレの暴挙に呆れていたら、仰天のニュースが飛び込んできた。
なんと西武ライオンズ売却である。
買うのは、日産とホンダの統合会社。統合後に新会社の知名度を高めるために、プロ野球のチームを持つのだそうだ。
嘘くせえなあ、これ。ほんとかよ。
しかも所沢のホームも移転し、次は都心の築地市場跡に建設中のスタジアムを本拠地とする計画なのだそうだ。ちょっと待て、あのスタジアムはジャイアンツが移転するという話ではなかったか。
やっぱり嘘くせえな。
もっとも見方を変えて西武側に立つと、様相は変わってくる。西武は現在事業構造を大きく変えているところで、不動産を所有するビジネスから売却して利用するビジネスに移行中である。つまり、持たない経営だ。
この流れで行くと確かにプロ野球チームを持っている旨味はない。
主力銀行のみずほ銀行が売却先探しに走り回っているという妙に具体的な情報もあるから、ひょっとしてガチのネタなのかもしれない。
オレは西武沿線に住んでいてもライオンズにまったく興味はないし、得るなら得ればとしか思わないが、けっこう大きなディールになるから興味津々だ。
この話が本当だとしたら西武ライオンズは、日産ホンダライオンズになっちゃうのか。日産はマリノスも持っているし、経営がやばいというのにそんなにたくさん持って大丈夫なのか。


2025.01.12

成田の半袖


成田空港のコンビニでペットボトルの水を買おうとしたら、バンバン・ビガロみたいな外人が棚の前でうろうろして邪魔だった。
邪魔だという視線を送ったら、ビガロは慌てて「オー、ソーリー」と通路を空けてくれた。オレは「いいってことよ」と言いながらペットボトルを取りだし、ビガロに向かって軽くウィンクしてやった。
それにしても成田空港ににぎわいが戻って何よりである。コロナ禍に仕事でやってきたときは、ロビーにまったく人影がなく、スカイライナーも1車両にオレ1人という状態だった。やっぱりこういう公共施設はにぎわっているのがいい。
とはいえ、Tシャツ1枚で半袖の外人がやたらと目につくのはどういうわけだ。
しかも短パンのヤツまでいる。あいつらは体温調節がおかしいのか、クレージーなのか。オレにはさっぱりわからん。
などと首をかしげていたら、エミレーツのCAたちがぞろぞろとやってきた。例の、あのコスチュームである。
ひゃーっと見とれていたら、息子が出てきたのに気づかず、ヨメがとっとと走って行った後を追いかける有り様だ。
アブダビでの国際学会の参加を終えて1週間ぶりに息子が帰ってきたので、成田空港まで迎えに行ったのである。
まずは元気で帰国して何よりだ。
若者らしく1人でずんずんといろんなところを行動してきたらしく、もはや親の出迎えなんて邪魔くさい以外の何ものでもないだろうが、心優しい息子は親に迷惑をかけられても嫌な顔一つせず素直に出迎えられてくれるのである。
半袖外人どもがわんさか詰まったスカイライナーに乗り、来日した外人たちが最初に目にする東京の玄関口が日暮里っていうのはやはり不適切ではないかなどと話しながら電車を乗り継いで地元の駅まで帰ってきて、もう遅いから晩ご飯は食べて帰ろうと立ち寄ったガストで息子をいろいろ質問攻めにしながら、もうこいつはオレを遙かに超えて行ってしまっているのだなあと感慨にふけながら飲む真冬のビール。


2025.01.11

六十而耳順(ろくじゅうにしてみみしたがう)


吉田拓郎は何歳? とGoogleに音声で問いかける。Googleは「吉田拓郎は78歳です」と答える。
オレは、ひえーっと驚く。Googleがしゃべったからではない。拓郎が78歳だからだ。
じじいじゃねえか。
オレが初めて吉田拓郎を聴いたのは中学2年生。「結婚しようよ」だった。
「人生を語らず」を聴いたときは、なんと達観した人なのだろうと感動したものだったが、今思えばたかが30歳の小僧が知った風なことをメロディに載せて叫んでいただけだったわけだ。
続けて、井上陽水は何歳? と質問する。「井上陽水は76歳です」と返ってくる。
ひゃーっ、こっちもじじいじゃねえかと、オレはイスから転がり落ちそうになる。「傘がない」なんてこじらせていたのは、つい最近のことのようだったのに。
さらにオレは、中島みゆきは何歳と尋ねて72歳と知って頭を抱え、矢沢永吉は75歳と知らされて天を仰ぐ。
みんな高齢者だ。しかも後期高齢者も多い。いつ死んでもおかしくない年だ。
それでも概して若く見えるのはどういうことだろう。
山下達郎が71歳に見えないのはもともと頭がアレだから違和感がないためか、松任谷由実が70歳に見えないのはあの化粧と派手好きのためか。
などと言っているが、オレも実は陰でそんなふうに言われているのかもしれない。
ひゃーっ、じじいじゃねえか、と。
企業の経営者にインタビューする機会が多く、昔はそれなりに緊張して臨んだものだが、最近ではたいして緊張もしなくなった。むしろどうやって手玉に取ってやろうかと考え、周囲がびっくりするくらいグイグイと距離を詰めたりするようになった。
「社長になるつもりで転職してきたんですか」と矢を放ったときは、周囲がギョッとびびったのが分かって面白かった。
これも大方の社長がオレと同年代か年下だからである。
そんな社長には、インタビューが終わるとこっそり、何年生まれですか? 私は昭和33年ですが、とささやく。返ってきた答えを聞き、そしてお互いに健康には気をつけたいですなあなんて連帯感を持ちながら辞したりする。
もちろん逆もある。
おお、コマちゃん、もう40代半ばかよ。オザキもいつのまにそんなおっさんに。
20歳ほど年下の連中に遊んでもらいながら、ふと考える。この年齢の時、オレは何をしていたのかなあと。あるいはオヤジがこの年齢の時、オレは何歳だったのかなあと。
そして誰もがオレがその年齢だった時よりよほど優秀であることに思い至り、オレはがっくり肩を落とす。
Googleに、年齢を気にするのはどうしてでしょうと相談してみたら、「年齢にとらわれすぎると自分自身の可能性を狭めてしまうことがあります。大切なのは年齢に関係なく、自分らしく生きるということです」との回答が返ってきた。そして「年齢は単なる数字に過ぎません」とまとめてあった。
読売新聞あたりの読者相談室よりもよほど陳腐な回答だ。Googleこそ人生経験を積むべきである。


2025.01.10

新年会


暮れに流れた忘年会のリベンジをしようということで、新年会が行われた。
メンバーはいつもの飯村会。つまりイイムラくんにコマちゃん、オザキ、そしてオレの4人である。
年に2,3回、このメンバーで飲むのだが、毎回話題が下の下、最低レベルに下品なものになるのには困ったものだ。全員でぎゃはははと笑い転げる。
場所は有楽町。サラリーマンの聖地みたいな言われ方をする飲み屋街ではあるのだが、堂々たる千代田区であって、金額的にはびっくりするほど高い店が多い。今日も高かったなあ。
オザキによれば、暮れの夜の街の人出はすごかったらしいが、今日はまったく少なかった。仕事始めの最初の金曜だというのに帰りの電車もガラガラで、余裕で座れたほどである。
考えてみれば不思議なメンバーで、オレ以外の3人は同じ会社のOBという共通項があるものの、そこにオレが混ぜてもらえることには感謝だ。まさかこの年になってもこのメンバーと馬鹿話で飲めるとは、ありがたいことである。
みんな、体を大事にしようなあ。

「月夜の森の梟」小池真理子・朝日文庫。
娘が「読め」と貸してくれた一冊。娘とこうしてお薦めの本の貸し借りができることは、とても幸せなことなのだろう。おかげで今まで一度も手を出さなかった小池真理子も読むことができた。
夫を亡くした喪失感というテーマで1年間朝日新聞に連載したものをまとめた1冊。「旦那が死んだ」というたった1つのことで50回ももたせたことに驚く。読んでみて、それでも内容が一度も被っていないことにも驚く。もっと驚いたのは、旦那の思い出話に終始するのではという予想を裏切って、作家自身の心の内側を描くことに軸足を置いていたことだった。
喪失感について、これほどまでにも語れるということにびっくりである。
それにしても文章の上手い作家だなあ。配偶者を喪った日々のことが書かれてあるので基本的にげんなりしながら読んだのだが、それでも文章の見事さにはうならされた。


2025.01.09

起承転結


打ち合わせ好きな会社というものがある。何かあるとすぐに「打ち合わせしよう」と人を呼びつけるのだ。
片道1時間かけて出向いたのに、A4ペラ1枚を渡されて「これでよろしく」と5分で終わった時は、さすがにぶち切れそうになったものだ。

今、Webミーティングが一般的になったことは喜ばしい。コロナの残したポジティブな面の一つだ。
それでも打ち合わせ好きな体質は残るのだろう。先日も「××についてなるべく早急にWebミーティングをしたいので候補日を二、三あげてくれ」とメールが来た。
忙しいさなかだった。夜19時以降なら、と返信した。
ついでに、××の件なら××だと思いますよ、と添えた。
結果、用件はそれで解決。ミーティングも行われなかった。メールどころか1分の電話で済む内容だったわけだ。

もっとも、こういうとんちんかんなコミュニケーションは今に限ったことではない。1990年代半ば、メールがビジネスコミュニケーションのツールとして普及し始めた頃も似たようなものだった。
よくあったのが「今メール送りましたので」と電話してくるケース。ならばその電話で用件を言えよ、と。
特に会食のお礼などはメールでくどくど伝えるよりも、電話で「昨日はどうも」と伝えた方がよほど早い。(電話で先方の仕事の手を止めてしまう懸念はあるが)

要はコミュニケーション手段が多様化したからこそ、適切な使い分けが必要だという当たり前の話ではあるのだが、こうして起承転結でまとめるとそれらしいコラム風になるのがライターの腕の見せどころなのさ。


2025.01.08

悲しき西友


アメリカのファンドが西友を売却するというニュースには驚いた。そして買おうとしているのがイオンやドンキであることに、ついにここまで来たかという思いだ。
流され続けて20年。西友は悲しいスーパーだ。
「西武の友」が語源である。その由来の通り、西武百貨店の子会社として誕生した。
80年代、西武百貨店の文化路線もあって、西友もおしゃれで知的なスーパーというイメージだった。子会社の無印良品のエシカルなイメージもそれに寄与したに違いない。
その無印良品が「人気商品はわざと品切れにしてレア感を出し、客を煽っている」と語ったのを見てオレは、なんだかずいぶんと驕った会社だなあと思ったものだった。
案の定というべきか、そんな姿勢が客にも伝わったのか、西友は次第に客の支持を失ってジリ貧となる。
バブル後の投資戦略にも失敗し、とうとうアメリカのウォルマートに身売りした。

その前後の数年間に西友を取材したが、自分たちは生き残れるのかという悲壮感が、ウォルマートという黒船で出直すんだという高揚感に切り替わった不思議な空気を覚えている。
乗り込んできたウォルマートの社長にインタビューした際には、アメリカ人の彼が会社案内のパンフレットを手に「これは製作に一冊いくらかかっているんだ」と担当者を責め、金額を聞いて激怒するのをオレは目の当たりにした。
担当者も気の毒だが、人前でそんな素人質問をする社長で大丈夫かと呆れたものだった。
そのウォルマートも結局は西友の株を楽天に売却し、日本から逃げていった。 日本の流通習慣を「暗黒大陸」と非難し、閉鎖的で前時代的な野蛮な国だと軽蔑しながら。

オレの地元にも西友があって、時々買い物に行く。
以前は地域で間違いなく一番安かったのに、ウォルマートが撤退したあたりから、つまり楽天が乗り出してきた頃から、決して安くなくなった。子供の頃から西友びいきだったヨメも「何でもサミットの方が安い」と肩を落として悲しそうだ。
実際、アルコールなんて驚くほど高くて、ジンのボトルも、ドラッグストアのウエルシアより100円も高い。ビールも同様だ。
だから西友へ買い物に行っても、結局はビールを買うためにサミットまで回ることになってしまう。
そんな悲しき西友。
買い手の候補が、イオンはともかくとしてドンキとはなあ。イオンは既に北海道の西友を買ったことだし、納得できる。だが、ドンキとはなあ。いつも行く西友が、ビールが高いと文句は言うものの、ドンキになってしまうとしたら実に寂しい話だ。
「西武の友」が「ヤンキーの友」になってしまう。
売られ、買われ、転がされて20年。悲しき西友。せめてドンキ以外に買ってもらえ。

かつてインタビューさせてもらった人々は、もう西友にはいないだろう。小売業という仕事に誇りをもつ、魅力的な人が多かった。
赤羽本社の、経費節約のために蛍光灯が間引きされた薄暗いオフィスを思い出す。


2025.01.07

よーし、残留だ!


間違いなく功労者であるはずの監督が散々態度を保留して迷惑をかけまくった挙げ句(しかも「ずいぶん早くから東京には声をかけてもらった」と今ごろになって話していて全員呆れかえる)、後ろ足で砂をかけるように出て行ったかと思えば、正キーパーとセカンドキーパーが一緒に出て行くという仰天の移籍があり、しまいには決勝戦のPKを外して泣きじゃくって「来年こそは」と誓ったフォワードがカネに転んであっさりと離れていくなど、散々だった今季オフのアルビレックス新潟の移籍状況も、最後の最後に藤原奏哉のまさかの残留が発表されたことで、絶対に高いカネでさらわれると覚悟していたサポーター一同、胸をなで下ろす。
「これでJ1残留に光が見えた」と、相変わらず志の低い目標を口にするあたりがアルビサポのアルビサポらしいところではある。
それにしても、あの小野伸二が絶賛するJ1屈指のサイドバックである藤原奏哉が、29歳というキャリアハイの時期に絶対に他チームから高額の移籍話があったにもかかわらず残留を決めたことには驚きと感謝しかなく、あのレオ・シルバ以来の新潟駅前に銅像を建てろという声が上がるのも自然なことで、結婚したばかりでこれから稼がなくてはならない彼のためにもぜひ高額の年俸を支払ってほしいとクラブに要望するばかりか、県内での買い物はすべて無料にしてやってはどうかという提案まで寄せられているそうだ。
ともかくこれで移籍の被害は最小限に抑えられた。フロントはいい仕事をした。

などということを考えつつオレは、朝一番に家を出た。リュックの中には大切な封筒が入っている。息子の博士課程進学の願書だ。
海外に行っている間に願書提出の締切が来るので代わりに間違いなく出しておいてくれと頼まれたのである。
向かう先はなぜか本郷郵便局。東大の赤門前の郵便局である。
もちろん地元の郵便局でもかまわないし、消印さえ押してあれば到着が遅れても受け付けてもらえるのだが、受験関係の取り返しの利かない重要書類は志望校近くの本局で出すというのがお約束だ。よってオレは朝っぱらからリュックに願書を入れて、本郷郵便局に向かった次第である。
オレの今年最初の仕事だ。
それなのに電車に乗ったら、線路立ち入りの影響でストップしてしまい、ずっこける。正月早々、どんなバカが迷惑をかけてくれるんだ。
本来なら池袋から丸ノ内線のところ、大江戸線に切り替えて本郷三丁目駅に行く。
郵便局の前で息子に報告するための証拠写真を自撮りして、エスカレーターで2階に上がって窓口で提出する。書留の速達だ。
郵便局はこの封筒を、目の前の信号を渡ったところにある東大に届けるわけである。
バカバカしい。だったらオレがそのまま東大に届けた方がよっぽど早いし、切手代もかからないし、脱炭素のSDGsだろう。いや、そもそも息子本人が学内で提出すれば済む話だ。なんでそこに郵便局をからませるのか、意味がわからん。わからんが、東大のやることに私立文系のオレが口出ししてもどうにもならない話だろうから、窓口でおとなしく「お願いします」と告げて辞する。
そして線路立ち入りバカの影響で相変わらず遅れている西武線に乗って家に帰り、11時からのリモートミーティングに臨んだのだった。


2025.01.06

政治コミックi


「百年の祭」というコミックを読んでいる。
バブルが崩壊した頃に、確かコミックモーニングに連載されていた作品だ。毎週読んでいた記憶がある。
真正面から政治を描いたところが非常に面白く、加えてキャラの設定などもとんがっていて、けっこう強く印象に残っていた。
先日、ふとしたことでこの漫画を思い出し、まだ買えるのかなと何気なくアマゾンで検索したら、しっかり電子書籍化されていた。
試し読みでもしようか。そう思って料金を見たら、なんと全13巻が143円とある。
1巻の古本が143円ではない。全部ダウンロードして143円なのである。
こりゃ買うでしょ。買うしかない。
オレは迷わずダウンロードし、そしてiPadやスマホで読んだ。一気読みするつもりだったが、さすがに13巻は厳しく、半分ほど読んだところで残りは翌日回しである。
新潟県の上越を舞台にした地方選挙が実にリアルに描かれている。買収の実態や後援会の裏工作などが克明に記され、なるほど、田舎の選挙はこうなんだろうなあと感心させられる。
絵の個性が強すぎて「ストーリーは抜群だが絵がなじめない」というレビューが多いのも妙に納得だ。
もっともオレの感想としては前半は素晴らしく面白かったが、舞台を国会に移した後半は失速気味。ちょっと物足りなかった。

それにしても改めて全13巻が143円に驚く。1巻あたり11円。もはや笑うしかない。
なんでこんな値段なんだろうと思ったら、発行しているのが有限会社佐藤漫画製作所。あの「ブラックジャックによろしく」で出版社と揉めて大きな騒ぎを起こした作家の会社とわかり、なるほどと思う。
作家の権利を守るために出版社の横暴と徹底的に闘った人が、売上や発行部数至上主義の出版社から見捨てられた優良作品を世に送り出すために設立した会社のようだ。
電子本なので印刷や保管、配送等のコストがまったくかからず、極めて安価に提供できる。
その分、作家にたっぷりとギャラを支払える。そういうモデルなのだろう。素晴らしいではないか。
こういう取り組みは大歓迎だ。


2025.01.05

Abu Dhabi


乗り換えが複雑すぎる駅ランキングの1位が東京駅だそうである。次が新宿駅で3位が渋谷駅だ。
オレは仕事で東京駅をよく使うし、東京駅そのものが仕事の素材だったりすることもあるから、この巨大ターミナルにはそれなりに詳しい。乗り換えや行き先に迷うことなど絶対にない。
東京駅で朝飯を食うならここというお勧めも知っているし、カフェなら日本橋口のスタバがよくて、丸の内側にはあまりカフェがないことも知っている。
日本橋口へ行くなら東京駅よりも東西線の大手町駅のほうが近く、京葉線方面なら有楽町駅から国際フォーラムを抜けるのが最も近道という裏技も知っている。どんなもんだ。
横須賀線の乗り場から京葉線のホームまでは優に一駅以上あるなど、確かに東京駅はラビリンス。田舎者が迷うのも当然だ。
いや、田舎者だけではない。東京に住んでいたって東京駅に迷う人は大勢いる。だから田舎の人たちは東京駅で迷ったからと言って、やたらと人に尋ねてはいけません。尋ねられた人も、知らないのです。
質問するなら制服を着た人に、というのは道に迷った際の鉄則である。

続いて2位の新宿駅。23歳から42歳まで新宿駅を基点とした生活を続けたので目をつぶっても歩ける。いや、あの街で目をつぶって歩いたら、10歩もしないうちにヤクザかキャバ嬢か中国マフィアにぶつかってエラい目に遭うからやめほうがいい。
そんな新宿駅も自由通路ができたり、南口が大きく開発されたりで、だいぶ様相が変わってきた。
20年近く新宿を拠点としてはいたが、考えてみればそこを離れて既に25年。四半世紀。駅だって変わるだろう。
そして問題が3位、渋谷である。
渋谷なんて、学生時代はオレの庭だった。いや、違う。学生であるオレにとって渋谷が世界のすべてだった。
それこそ目をつぶって歩けたものである。世界を征服した気になっていたから、世の中を舐めきっていたのも当然だったろう。
それから45年が経ち、様相は一変。100年に一度と言われる再開発で渋谷は激変し、今ではオレも渋谷は世界の一部に過ぎないことを知っている。
東横線が地下化して副都心線直通になった頃からラビリンス化は激しさを増す。かつて渋谷で天下を取ったオレたちも今では迷える高齢者となり、えーじくん夫婦など、駅で本当に迷子になる始末だ。
いや、仲間のことを笑えない。オレだって駅の中をうろうろとしながら、自分の立ち位置を見失うこと、しばしば。
よって世界一複雑なのが渋谷ということに決定である。

などということを考えながら向かったのが、羽田空港第3ターミナル。国際線のターミナルだ。
アブダビで開催される国際学会に息子が出席するため、その見送りにヨメとともにやってきたのだ。
どういうことでこうなったかよく理解していないのだが、宿泊費も食事代もすべて国際学会が負担、飛行機代は大学が負担ということらしい。要するにタダでアラブ首長国連邦へ一週間の旅行ができるってわけか。
いやいや、遊びではない。学会だ。要するに出張なのだ。
しかもホテルは四つ星のマリオット。たまげたなあ。遊びではもったいなくて泊まれない。
アラブの国だから経済力はハンパなく、巨大建築物が建ち並ぶ街など、いったいどんなところなんだろう。渋谷駅でうろうろするオレには、想像もつかない。知らない間に世界はとんでもないことになっていたのだ。
これまで息子は台湾やソウルに出かけてきたが、中東となるとそれらとは話が違う。イスラム圏の日々などオレには想像もできない。
砂漠の国だから暑いのだろうが、そもそも北半球だから季節は冬だろうし、半袖でいいのか、長袖が必要なのか、そこからですかーというレベルで準備をしたのだった。
アラブの中では最も西側寄りで治安の良さは日本以上というので心配はいらないだろが、アルコール厳禁、地下鉄の女性専用車両に乗ったら問答無用で逮捕などというネット情報におろおろする。
ともかく晩メシだ。出発は夜遅い便である。
空港のメシのバカ高さは承知の上ではあったものの、初めてきた国際線ロビーもそれは同様で、和定食が5000円というレベルで店が並んでいる。アラブの国から来た人には何でもないだろうが、没落日本のオレたちにはとても手が出せない。
安い店を探して場末にようやく吉野家を発見。その隣のソバ屋でメシを食うことにした。
ここは天ぷらソバ1600円。高い。高いが、ギリギリ受け入れられる金額である。
ソバ一杯の金額にうろたえる両親の姿を、これから世界に羽ばたく息子は穏やかな目で見守るのだった。

この春息子は、博士課程に進学予定である。本来2年の修士課程を飛び級により1年で終えた。末は博士か大臣かと言ったものだが、まさか博士になるとはなあ。いや、まだなっていないが。
タダでアブダビ一週間なんて、とんでもない贅沢と思ったけれど、考えてみれば東大大学院という最高学府で学んでいるのだから、それぐらい当たり前でなければ日本として恥ずかしいわな。
教育と医療は国家の二本柱。次世代の人材を育成するために潤沢な資本を投入するのは国として当然のことだろう。
羽田空港の第3ターミナルは、正月明けで混んでいるかとの予想を裏切って思いのほか空いている。チェックインも荷物の預け入れも、実にスムーズだ。
手を振りながら搭乗口へと消えていく息子を見送った後、さて帰るかとヨメとモノレールに乗る。特に話すこともなく、暗くなった窓の外を眺める。
オレが年末に帰省すると、正月明け、東京へ帰るときにいつも両親が車で新幹線の駅まで送ってくれた。
様々な小言を聞かせられるこの車内がオレは苦手で、新幹線に乗り込んでやっと一息つけたものだった。見送りに来てくれた両親の心中なんて、まったく思うこともなかった。
モノレールの車中、先ほど旅行客の人混みに消えていった息子の背中を思い出しながら、そうか、両親もきっとこんな気持ちだったんだとオレは改めて気がつく。
誇らしいような、寂しいような、心配なような、思っている以上に自分の足で歩いている姿にホッとするような、そんな様々な感情の入り混じった複雑な気持ちだった。

「箱根駅伝を伝える」原島由美子・文春文庫。
今年の箱根駅伝が終わってから、評判の高かったこの文庫を読んだ。今では正月に見るのが当たり前の放送コンテンツの第一回がどのようにして実現されたかを追ったドキュメンタリーである。
山の中の中継が技術的にどれだけ困難であるか、機材を山に運ぶことがどれだけ過酷か、山の中経スタッフ300人分の宿と食事をどのように確保してそれがいかに酷いものだったか、それによって現場がぶち切れたなど、興味津々のエピソードが満載だ。
箱根駅伝の中継ってずっと前からあったように感じていたが、実は1980年代の終わり頃になって実現したものだったのね。日本テレビ、すごいわ。


2025.01.04

健康でありたいものだ


くも膜下出血が急増していると、医療の現場で噂。
時期的なものとかではなくて、明らかに増えているのだそうだ。
統計的に見ればそんなことはないという意見がある一方で、現場のそういうカンは無視すべきではないという指摘もある。
原因としてあげられているのが、おなじみの反ワク勢力のコロナワクチンが日本人を殺しにかかっている説や、食生活だねーというありきたりな説など。
いずれにせよ気をつけるに越したことはない。やっぱり現場の人々が抱く違和感は、軽視しない方がいいように思う。
などということを考えながら所沢の郊外まで墓参りに行く。
風は冷たいが穏やかな晴天だ。
セブン―イレブンに寄って芸能人格付けチェックで企画された浜ちゃん餃子と炒飯を買い、その後は神社で息子の安全祈願をする。本人は不在。親だけが手を合わせるのだった。
本当に今年の正月は何もすることがなくて、だらだら過ごしている。仕事始めは5日に決定。 始めても、そんなに仕事があるわけではないが。


2025.01.03

駅伝


完全なる寝正月なのでアマプラで映画でも観ようかと思ったがたいしたのはなかったので、テレビをつけたらこちらはお笑いばっかり。
今やお笑いなんて気が乗った時間にTVerで観るから、朝から一日中付き合う気にもなりない。
というわけで、箱根駅伝を観る。なるほど、だから箱根駅伝は正月にあるのか。
駅伝というのは速いタイムの選手を上から選んで並べれば、自分のチームは何位になるか分かるわけだから、大切なのは当日のコンディションだ。オリンピックに出場したマラソンランナーにインタビューした時も、「朝起きた瞬間に今日は何分何秒で走れるかわかりますよ、そんなもんですよ」と教えてもらった。
だから順位を決めるのは、駆け引き。そこに注目すると駅伝も俄然面白くなる。
なんつーて偉そうに書いたが、オレもちゃんと観ていたわけではなく、時々ちらっと横目でテレビを観るぐらい。
だから5区で青学が抜いたときも、どれどれ、今はどこかな、ほほう、青学がついにトップかという感じだった。
そもそもここまで悔い回青学が圧勝だと感動もなければ面白みもない。選手と監督には申し訳ないが。
まあ、復路も圧勝だろう。間違いない。お疲れさん。

「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信・創元推理文庫。
小市民シリーズの第一巻。カップルの高校生が日常の謎を解いていく、ほのぼの系ミステリーだ。この系統では似鳥鶏が圧倒的にトップだと思っているので、このシリーズには手を出してこなかった。だが最終巻の評判が実に高く、各賞でも絶賛されているので、最終巻を読むために第一巻から読み始めた次第である。
ささやかな謎を解いていく短編シリーズ。探偵役が男子高校生で、そのパートナーである女子高生が謎めいていて、実に魅力的。どんなキャラが隠れているのだと期待させてくれる。この先が楽しみだ。
続けて読むとちょっとぐったりすると思うので、ぼちぼち間を空けて読んでいくことになるだろう。
ちなみに最終巻はすでに娘が買ってある。まだ読んでないそうだが、娘によれば「最終巻だけ読めばいいや」ということらしい。読みたくなったらいつでも机の上から持っていっていいよと言ってくれる、優しい娘なのだ。

「福島第一原発事故の真実 検証編」NHKメルトダウン取材班・講談社文庫。
先日読んだ同名の本は「何が起きたか」を記したドキュメント編。対してこちらは「なぜ起きたか」を追求した検証編だ。
膨大なデータとコンピュータによるシミュレーションを繰り返してまとめあげた、掛け値なしの力作である。
吉田所長が6日間で6時間しか眠っていなかったなど、現場の凄まじい状況に驚く。海水注入が何の効果もなかったという事実にも衝撃を受ける。そしてなぜ1号機が最悪の状況に至らなかったかというと、原子炉などに弱い部分があって放射能が少しずつ漏れたこと、水がうまく注水できなかったことなどの理由が推定され、あまりの皮肉ぶりに仰天してしまう。


2025.01.02

ウルトラマンDASHはどこに消えた


いやあ、面白かったね、芸能人格付けチェック。
以前はお正月番組と言えばウルトラマンDASHだった(それいぜんは隠し芸大会)だったが、TOKIO失速後は格付けチェックだ。
小澤征爾の息子が見事にやらかしてくれたのは大笑いだった。それ以上に笑ったのは、最後のDAIGOとゴールデンボンバーが牛肉とカンガルー肉を間違えたやつ。テレビ的には最高の流れだった。
芸能人としてお高くとまっている人間が、実はワインの味など分かっていなくて恥をかくというのが番組の醍醐味であって、それをイヤミなく笑い飛ばし、芸能人も変な照れ隠しをしないで「ひゃーっ」と笑って頭をかく、そういう罪のないところが面白いのだから、最後にGACKTが2人を土下座させたのは、やり過ぎ。
誰もがパワハラをイメージし、笑って済ませられなくなるから、ここまでがギリギリにしておいたほうがいいだろう。
この番組のポイントは芸能人のボケ具合以上に、出題の妙にあるのだろう。今回で言えば、カンガルー肉を持ってくるところに出題のセンスを感じた。
冒頭の煽りが1時間近くもあって、全体で4時間もかかるところは長すぎてうんざりだが。
そしてこの番組につきものなのが、例のヤラセ疑惑。
GACKTがこんなに正解を続けるのはおかしいし、最後のどんでん返しも都合がよすぎる。
だが、オレはこの番組の出演者から直接聞いたことがある。「あれはガチです」と。
だからきっとヤラセ無しのガチなのだと思う。
GACKTの苦手なジャンルの問題は出題しないという忖度はあるだろうが、ヤラセはないだろう。むしろガチでやってるのにやらせっぽく見えているところが、制作側としては辛いところだろう。
プロレスで言えば、ガチの実力者で誰もが恐れるバッド・ニュース・アレンが、アンドレ・ザ・ジャイアントの引き立て役としてポンコツレスラーを演じるのは、そのほうがお互いの商売にとって都合がいいからだ。
違うか、このたとえは。まあ、よい。
ちなみに黒人のアレンは人種差別と徹底的に戦ったレスラーで、アンドレが黒人をバカにした振る舞いをしたときは、ビルの屋上にアンドレを呼び出して「土下座して謝るか、ここから飛び降りるか、選べ」と迫り、アンドレを土下座させたというのは有名なエピソードである。
というわけで、お正月番組は格付けチェックでいいのだが、終了後は東西お笑い対決がスタート。
この番組も長いよなあ。
トップバッターが千鳥。本当に千鳥のネタは衝撃的につまらない。MCをやらせるとあんなに面白いのに、ネタはひどすぎる。
たぶん千鳥自身もそれがわかっていて、MCで食えるからネタを磨く努力は放棄してしまったに違いない。
そんなオープニングだったから早々に観るのをやめて、オレは寝ることにしたのだった。


2025.01.01

本年もよろしくお願いします


赤組でもなく白組でもなく、B'zの優勝や! いやいや、椎名林檎の優勝だろ!
それよりも星野源のガチギレがすごかっただろ、いやいや、あれは収録だろ。
などと世間は盛り上がっていたようだが、オレはあれだ。坂本冬美と吉田兄弟だった。 テレ東の年忘れ日本の歌である。
やっぱり大晦日はこうでなくてはね。しかも吉田兄弟だ。特別感たっぷりではないか。
だいたいもはやNHKの紅白は紅白ですらなく、日韓歌合戦。うんざりする。
出てくる歌も知らないのばかりで、Bling-Bang-Bang-Bornぐらいは何となく歌えるが、そのほかはさっぱりだ。
だからといって、南こうせつにイルカはないだろう。
「歌が分からない昭和な人たちには、ほれ、こんなもんがあればいいんだろって、言ってるよ」とヨメにも指摘されるNHK。神田川になごり雪って、どっちも辛気くさい。情けなかったわ。
そして今年もやりました。けん玉。
もういい加減にやめようよ、これ、と言ったら娘が「成瀬が出るのは25年だから、来年まではやらなきゃダメだ」と言う。
おお、そうだった。「成瀬は信じた道を行く」で、大ぼら吹きの成瀬あかりがかなえた夢が紅白出場。あれはいい話だったなあ。
というわけで、元日の日の出前、寝転んだままKindleで「成瀬は信じた道を行く」をダウンロードだ。こういうところが電子書籍最大の魅力である。何度でも読み返したい本は、「大誘拐」「壬生義士伝」など、紙で読んで、Kindleでも買って、いつでも読めるようにしている。
Amazonのポイントが2000円ぐらい貯まっていたので、これで「成瀬」も買えた。自分にお年玉である。
こうして今年の初読書は「成瀬は信じた道を行く」。
オレも成瀬のようにずんずんと信じた道を行くのだ。

「福島第一原発事故の真実 ドキュメント編」NHKメルトダウン取材班・講談社文庫。
原発事故について書かれた作品の中ではNHKの手によるものが一番充実している。以前も読んだが、文庫化に際していくつか追記があるというので読んだ。
格納容器が爆発しなかったのは、継ぎ目のところが弱くて、そこから放射性物質が漏れ出したためという事実は衝撃的。大英断とされた海水注入も、実はほとんど漏れてしまってまったく中に届いていなかったというのは、驚きだ。
読めば読むほどよくぞ日本は助かったと溜息が出る。本当の奇跡だったのだ。背筋がぞっとする。